JPWO2014103082A1 - 制御指令装置、電力系統制御システム及び制御指令方法 - Google Patents

制御指令装置、電力系統制御システム及び制御指令方法

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Abstract

電力系統の状態に応じて、活用する計測装置を選択するため、所定の条件が満たされることにより、第1の制御装置(3)と、第1の制御装置(3)よりも下流側の第2の制御装置(3)との間に存在する計測装置(2)を、第2の制御装置(3)がない場合は、第1の制御装置(3)の下流側に存在する計測装置(2)を、系統構成情報(121)に基づいて抽出し、抽出された計測装置(2)と第1の制御装置(3)とが対応付けられている計測装置情報(123)を生成する計測装置抽出処理部(112)と、計測装置(2)から計測値を取得すると、計測装置情報(123)を基に、計測値の取得元となっている計測装置(2)に対応付けられている制御装置(3)を特定し、特定した制御装置(3)における制御パラメータを算出し、特定した制御装置(3)に、算出された制御パラメータを出力する制御指令生成部(114)と、を有することを特徴とする。

Description

本発明は、電力系統の制御を行うための制御指令装置、電力系統制御システム及び制御指令方法の技術に関する。
近年、再生可能エネルギを活用した小規模分散型電源(風力発電装置、太陽光発電装置等)が普及している。これらの小規模分散型電源の発電量は気象変化に応じて変化する。また、これらの小規模分散型電源は、分散配置されるために、電力系統上で局所的に電圧が上昇あるいは下降するケースが存在する。このような再生可能エネルギの連系により、電力系統の系統状態が時々刻々と大きく変化し、電力品質が低下することが考えられる。そこで、今後の電力系統制御では、電力系統の各地点に設置した計測装置(センサ)から取得した計測値を利用して系統状態を把握し、制御パラメータを決定する方式が主流となることが予想される。
そのような背景の中で、非特許文献1では、電力系統の各地点の実時間の計測値を活用し、LRT(Load Ratio control Transformer)、SVR(Step Voltage Regulator)の整定値をリアルタイムに補正する制御方式が記載されている。
小林 秀行、他4名、「実時間計測情報を活用したLRT、SVRの適応型制御の一検討」、平成24年電気学会全国大会講演論文集(CD-R) No6、164号、p.293-294
非特許文献1には、電力系統の各地点に設置した計測装置の計測値を活用した制御方式が記載されている。しかし、非特許文献1の技術では、実運用時に発生する、電力系統の構成の変更、制御装置の故障や制御限界等の状態に応じて、非特許文献1に記載の技術で活用する計測装置の変更や、故障等に伴う構成の変更に対応できない。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、電力系統の状態に応じて、活用する計測装置を選択することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、所定の条件が満たされることにより、処理対象となっている制御装置の下流側に制御装置がある場合は、2つの制御装置に挟まれている計測装置を抽出し、下流側に制御装置がない場合は、処理対象となっている制御装置の下流側に接続されている計測装置を抽出する計測装置抽出処理部を有することを特徴とする。
その他の解決手段については適宜実施形態において説明する。
本発明によれば、電力系統の状態に応じて、活用する計測装置を選択することができる。
第1実施形態に係る電力系統制御システムの構成例を示す図である。 第1実施形態に係る電力系統の構成例を示す図である(その1)。 第1実施形態に係る系統構成情報の例を示す図である(その1)。 第1実施形態に係る電力系統の構成例を示す図である(その2)。 第1実施形態に係る系統構成情報の例を示す図である(その2)。 第1実施形態に係る制御装置情報の例を示す図である。 第1実施形態に係る計測装置情報の例を示す図である。 第1実施形態に係る計測装置抽出処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る接続情報生成・送信処理の詳細な処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る計測装置情報登録処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る制御指令生成処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る電力系統制御システムの構成例を示す図である。 第2実施形態に係る電力系統の構成例を示す図である。 第2実施形態に係る故障装置情報の構成例を示す図である。 第2実施形態に係る計測装置抽出処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る接続情報生成・送信処理の詳細な処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る電力系統制御システムの構成例を示す図である 第3実施形態に係る電力系統の構成例を示す図である。 第3実施形態に係る限界値情報の例を示す図である。 第3実施形態に係る計測装置情報の例を示す図である。 第3実施形態に係る制御装置情報の例を示す図である。 第3実施形態に係る計測装置抽出処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る接続情報生成・送信処理の詳細な処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る計測装置情報登録処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る制御指令生成処理の手順を示すフローチャートである。 補正値について説明するための図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図11を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
第1実施形態は、電力系統の変更を検知すると、制御装置3に接続している計測装置2を選択・取得するものである。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係る電力系統制御システムの構成例を示す図である。
電力系統制御システム6は、制御指令装置1と、少なくとも1つの計測装置2と、少なくとも1つの制御装置3と、中央管理装置4と、が通信路5を介して互いに接続されている。通信路5は、例えば有線通信や無線通信等といった規格を採用している。
制御指令装置1は、制御装置3への制御指令を生成・送信する。
中央管理装置4は、電力系統制御システム6を管理し、制御装置3や、計測装置2等から構成される電力系統に変更が生じると、その変更を制御指令装置1へ通知する等といった機能を有する。
計測装置2は、例えばセンサ付き開閉器といった装置であり、各種電気量等の計測値を取得し、通信路5を介して他の装置に送信するものである。
制御装置3は、例えばLRTやSVRといったタップ付き変圧器であり、制御指令装置1から送信される制御指令に含まれる制御パラメータに従って、自身のタップ等のパラメータを変更する。また、制御装置3は、自ら制御パラメータを基に制御量を演算して制御動作してもよい。なお、制御装置3がSVRや、LRTである場合、制御パラメータは、リレーの整定値(基準電圧等)である。また、制御装置3がSVRや、LRTである場合、制御量は、タップ番号(変圧比)や、タップ番号等を基にした電圧の昇圧値等である。
(制御指令装置)
制御指令装置1は、中央管理装置4から電力系統構成の変更に関する情報(系統構成の変更通知)を受信すると、制御装置3と、その制御装置3に接続されている計測装置2を選択抽出する。そして、制御指令装置1は、計測装置2から送られる計測値を基に、その計測装置2に接続されている制御装置3へ出力すべき制御パラメータを算出する。
制御指令装置1は、少なくともメモリ110と、記憶装置120と、CPU(Central Processing Unit)130と、出力装置140と、キーボードや、マウス等の入力装置150と、通信インタフェース160と、を有している。
メモリ110には、処理部111、処理部111に含まれる計測装置抽出処理部112、計測装置情報登録部113、制御指令生成部114に関するプログラムが、記憶装置120から展開され、CPU130によって実行されている。
処理部111は、計測装置抽出処理部112、計測装置情報登録部113、制御指令生成部114を含むものであり、様々な情報の処理を行うものである。
計測装置抽出処理部112は、中央管理装置4から系統構成の変更通知を受信すると、系統構成情報121に、その変更を反映する。また、計測装置抽出処理部112は、系統構成情報121等を基に、制御装置3に関する情報と、その制御装置3に接続されている計測装置2に関する情報とを抽出し、抽出結果を接続情報として計測装置情報登録部113に送る。
計測装置情報登録部113は、計測装置抽出処理部112から送られた接続情報を、計測装置情報123に登録する。
制御指令生成部114は、計測装置2から送られる計測値を基に、各制御装置3の制御パラメータを含む制御指令を生成して制御装置3に送信する。
記憶装置120は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等、プログラムやデータを記憶する装置であり、系統構成情報121、制御装置情報122、計測装置情報123等が格納されている。
系統構成情報121は、電力系統の構成に関する情報を管理するためのものである。系統構成情報121については、後記して説明する。
制御装置情報122は、電力系統上に存在する制御装置3を管理するための情報である。制御装置情報122については、後記して説明する。
計測装置情報123は、電力系統における制御装置3と、その電力系統に接続している計測装置2とに関する情報である。計測装置情報123については、後記して説明する。
通信インタフェース160は、例えば有線LAN(Local Area Network)カードや無線LANカード等といったインタフェースであり、中央管理装置4や計測装置2や制御装置3等と通信路5を介して情報を送受信するものである。
出力装置140は、例えば、ディスプレイ装置や、ランプ等で構成されるものである。出力装置140は、計測装置抽出処理部112によって、選択・抽出された制御装置3、その制御装置3に接続されている計測装置2を表示する。また、出力装置140は、計測装置2から受信した計測値を表示したり、制御指令生成部114が生成した制御指令の内容を表示したりする。
制御指令装置1の動作については、適宜後記して説明する。
(計測装置)
計測装置2は、少なくともCPU21と、メモリ22と、記憶装置23と、通信インタフェース24と、を有している。
メモリ22には、図示しない計測部のプログラムが記憶装置23から展開され、CPU21によって実行されている。この計測部は、中央管理装置4から送られたセンサ付き開閉器の開閉指示に基づいて、センサ付き開閉器の開閉を行ったり、センサ付き開閉器の開閉の情報を中央管理装置4へ送信したりする。あるいは、計測部は自身で計測した各種電気量等の計測値を制御指令装置1へ送る。
通信インタフェース24は、例えば有線LANカードや無線LANカード等といったインタフェースであり、中央管理装置4や、制御装置3や、制御指令装置1等と通信路5を介して情報を送受信する。
記憶装置23は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等、プログラムやデータを記憶する装置である。なお、記憶装置23は、ROM(Read Only Memory)等で構成することも可能である。この場合、記憶装置23とメモリ22とは一体となる。
計測装置2の動作については、適宜後記して説明する。
(制御装置)
制御装置3は、少なくともCPU31と、メモリ32と、記憶装置33と、通信インタフェース34と、を有している。
メモリ32には、図示しない制御部のプログラムが記憶装置33から展開され、CPU31によって実行されている。この制御部は、制御指令装置1から受信した制御指令に含まれる制御パラメータに従って自身のタップを変更する等の制御を行う。
通信インタフェース34は、例えば有線LANカードや無線LANカード等といったインタフェースであり、中央管理装置4や、計測装置2や、制御指令装置1と通信路5を介して情報の送受信を行う。
記憶装置33は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等、制御部のプログラムや、制御部で使用するデータを記憶する装置である。なお、記憶装置33は、ROM等で構成することも可能である。この場合、記憶装置33とメモリ32とは一体となる。
制御装置3の動作については、適宜後記して説明する。
(中央管理装置)
中央管理装置4は、少なくともCPU41と、メモリ42と、記憶装置43と、通信インタフェース44と、出力装置45と、入力装置46を有している。
メモリ42には、図示しない中央管理部のプログラムが記憶装置43から展開され、CPU41によって実行されている。この中央管理部は、入力装置46を介して入力されたセンサ付き開閉器の開閉指示を計測装置2へ送ったり、計測装置2におけるセンサ付き開閉器の開閉情報を受信して、その情報を制御指令装置1へ送信したりする。
出力装置45は、例えば、ディスプレイ装置や、ランプ等で構成されるものである。出力装置45は、中央管理装置4で動作しているプログラムの実行結果や、通信路5を介して取得した制御指令装置1、制御装置3、計測装置2といった各装置の出力内容を表示する。
また、中央管理部が、制御指令装置1から送られる制御指令を出力装置45に表示させてもよい。これにより、管理者は、出力装置45を確認することで、制御指令装置1が中央管理装置4の指令に対して、どのような制御指令を出力したかを確認することができる。
通信インタフェース44は、例えば有線LANカードや無線LANカード等といったインタフェースであり、計測装置2や制御装置3や制御指令装置1等と通信路5を介して情報を送受信するものである。
記憶装置43は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等、中央管理部のプログラムや、中央管理部で使用するデータを記憶する装置である。
中央管理装置4の動作については、適宜後記して説明する。
(系統構成情報)
次に、図2〜図4を参照して、電力系統の構成と、その構成に対する系統構成情報の例を示す。
図2は、第1実施形態に係る電力系統の構成例を示す図である。
図2におけるSVR310,311が図1の制御装置3に相当し、センサ付き開閉器210〜219が図1の計測装置2に相当する。なお、SS(substation:変電所)は、制御装置3、計測装置2の双方に属さない施設である。なお、図2、図4等の電力系統の構成図におけるセンサ付き開閉器、SVRの符号が、ここでは、センサ付き開閉器、SVRのID(Identification)であるとする。
図3は、図2の電力系統の構成が反映されている系統構成情報の例を示す図である。
図3に示すように、系統構成情報121は、少なくとも、親装置ID、子装置ID及び更新日時の各フィールドを有する。更新日時は、中央管理装置4から電力系統の構成変更の通知(構成変更情報)を受けた日時である。
ここで、親子関係は、変電所(SS)や、発電所側に近いものを「親」とし、変電所(SS)や、発電所から遠いものを「子」とする。あるいは、変電所や、発電所に近い側を「上流」、変電所や、発電所から遠く、受電設備に近い側を「下流」と称することもある。
ちなみに、図2においてセンサ付き開閉器210〜219の状態が開状態となっているものは、そこで系統が終了している。
例えば、図2の例では、SS800に連なる系統は、上流側から順番にSS800→センサ付き開閉器210→SVR310→センサ付き開閉器214→センサ付き開閉器215→SVR311→センサ付き開閉器216の系統と、SS800→センサ付き開閉器210→センサ付き開閉器212の系統と、SS800→センサ付き開閉器210→センサ付き開閉器211の系統と、SS800→センサ付き開閉器210→SVR310→センサ付き開閉器214→センサ付き開閉器217→センサ付き開閉器218の4系統がある。
また、SS801に連なる系統は、センサ付き開閉器211が開状態となっているため、SS801→センサ付き開閉器213→センサ付き開閉器211の1系統だけである。同様に、センサ付き開閉器218が開状態であるため、SS802に連なる系統は、SS802→センサ付き開閉器219→センサ付き開閉器218の1系統のみである。
図3に示す系統構成情報121には、図3に示す電力系統の構成が親装置、子装置で対応付けられる形式で格納されている。なお、図2のセンサ付き開閉器214に示すように、電力系統が分岐しているものは、図3のレコード4302,4305のように複数の親装置IDとして登録される。
ここで、図2に示す電力系統から図4に示す電力系統へと、構成に変更が生じたものとする。
図4では、センサ付き開閉器217が閉→開となり、センサ付き開閉器218が開→閉となり、さらに、センサ付き開閉器211が開→閉となり、センサ付き開閉器213が閉→開となっている。
これにより、SS800に連なる系統として、SS800→センサ付き開閉器210→センサ付き開閉器211→センサ付き開閉器213の系統が追加される。同様にSS800に連なる系統として、図2のSS800→センサ付き開閉器210→SVR310→センサ付き開閉器214→センサ付き開閉器217→センサ付き開閉器218の系統が、・・・センサ付き開閉器214→センサ付き開閉器217と変更される。また、SS801に連なる系統が、SS801→センサ付き開閉器213となり、SS802に連なる系統が、SS802→センサ付き開閉器219→センサ付き開閉器218→センサ付き開閉器217に変更となる。
なお、符号2011,2012の部分については後記する。
図5は、図4に示す電力系統の変更が反映された系統構成情報の例を示す図である。
図5の系統構成情報121では、図4の電力系統の構成の変更が反映され、図3のレコード4306,4307に相当するレコードがなくなり、図5のレコード4321,4322が追加されている。
なお、本実施形態では、図3の系統構成情報121に図5の系統構成情報121が追加されるものとしているが、図3の系統構成情報121に図5の系統構成情報121が上書きされるものとしてもよい。この場合は、更新日時が省略されてもよい。
(制御装置情報)
図6は、第1実施形態に係る制御装置情報の例を示す図である。
図6に示すように、制御装置情報122は、少なくとも、制御装置IDのフィールドを有する。つまり、制御装置情報122は、制御装置IDがリスト形式で格納されている。制御装置情報122は、入力装置150等を介して制御指令装置1に入力される情報を基に生成される。
なお、制御装置情報122における制御装置IDの一覧は、予めユーザが入力装置150を介して入力している情報である。
(計測装置情報)
図7は、第1実施形態に係る計測装置情報の例を示す図である。
計測装置情報123は、計測装置抽出処理部112が選択・抽出した制御装置3と、その制御装置3の下流側(子装置側)に接続している計測装置2との情報を格納するためのものである。
図7に示すように、計測装置情報123は、少なくとも、制御装置ID及び計測装置IDのフィールドを有している。
ここでは、図4のSVR310(制御装置3)の下流側に接続されているセンサ付き開閉器214,215,217(計測装置2)と、SVR311の下流側に接続されているセンサ付き開閉器216の各IDが格納されている。
このように、制御装置IDと、制御装置IDに対応する制御装置3より下流側に接続されている計測装置2の計測装置IDとが対応付けられることで、後記する制御指令生成部114による制御装置3の制御パラメータを算出する際に利用する計測装置2の特定が容易となる。
なお、計測装置情報123は、図8、図15、図22で後記する接続情報の生成・送信処理が行われると生成されるものであるが、ユーザが入力装置150を介して手入力した情報を系統構成情報121の初期情報としてもよい。
(計測装置抽出処理)
図8は、第1実施形態に係る計測装置抽出処理の手順を示すフローチャートである。
当該フローチャートに従って、計測装置抽出処理部112は、中央管理装置4から系統構成の変更を受信して、その変更を系統構成情報121に反映する。また、計測装置抽出処理部112は、各制御装置3の制御パラメータを整定するために活用する計測値を保有する計測装置2を抽出し、計測装置2を一意に特定する番号を制御指令生成部114に送信する。
起動された計測装置抽出処理部112は、制御装置情報122に格納されている制御装置IDの一覧を取得する(S101)。
そして、計測装置抽出処理部112は、中央管理装置4から構成変更情報を受信したか否か(つまり、電力系統における接続関係の変更を検知したか否か)を判定する(S102)。すなわち、計測装置抽出処理部112は、電力系統の構成変更を検知したか否かを判定する。構成変更情報には、構成が変化した機器に関する情報が格納されている。構成の変更とは、例えば計測装置2におけるセンサ付き開閉器の開・閉等である。
ここで、中央装置4は、記憶装置43に電力系統における変電所、制御装置3、計測装置2の全体構成についての情報を有している。そして、計測装置2であるセンサ付き開閉器210〜219(図2)の開閉を検知すると、中央装置4における図示しない中央管理部が電力系統の全体構成に関する情報を参照して、親装置における親装置IDと、その親装置に接続されている子装置における子装置IDとの対の情報を、電力系統全体における機器(変電所における変電装置、計測装置2、制御装置3)ついて生成し、制御指令装置1へ送信する。。
ステップS102の結果、構成変更情報を受信していない場合(S102→No)、計測装置抽出処理部112はステップS102へ処理を戻し、構成変更情報の受信待ちとなる。
ステップS102の結果、構成変更情報を受信した場合(S102→Yes)、計測装置抽出処理部112は構成変更情報に含まれる情報を、更新日時と共に、系統構成情報121に登録する(S103)。なお、ステップS103で計測装置抽出処理部112は、系統構成の変更に関する情報を系統構成情報121に追加登録してもよいし、上書き登録してもよい。なお、ステップS103で上書き登録された場合、図3の系統構成情報121において、更新日時が省略されてもよい。
次に、計測装置抽出処理部112は、系統構成情報121から、制御装置3と、その制御装置3に接続されている計測装置2を抽出し、その抽出結果を接続情報として生成し、計測装置情報登録部113へ送信(S104)し、ステップS102へ処理を戻す。ステップS104の処理については、図9を参照して後記する。
(接続情報生成・送信処理)
図9は、図8における接続情報生成・送信処理(S104)の詳細な処理の手順を示すフローチャートである。
まず、制御指令装置1の計測装置抽出処理部112は、図8のステップS101で取得した制御装置IDの一覧における、すべての制御装置IDについて以下のステップS201〜S210の処理が完了したか否かを判定する(S201)。
ステップS201の結果、すべての制御装置IDについて処理が完了している場合(S201→Yes)、計測装置抽出処理部112は図8の処理へリターンする。
ステップS201の結果、すべての制御装置IDについて処理が完了していない場合(S201→No)、計測装置抽出処理部112は、更新日時が最新日時で、かつ、ステップS202〜S210の処理が行われていない制御装置IDを親装置IDの欄に有するレコードを系統構成情報121から取得し(S202)、取得したレコードにおける親装置IDを記憶する(S203)。なお、ステップS103で系統構成情報が上書き登録されている場合には、更新日時に関係なくステップS202〜S210の処理が行われていない制御装置IDを親装置IDの欄に有するレコードを系統構成情報121から取得する。
そして、計測装置抽出処理部112は、ステップS202で取得したレコードにおける子装置IDを取得する(S204)。
続いて、計測装置抽出処理部112は、制御装置情報122を参照して、ステップS204で取得した子装置IDが、制御装置情報122に格納されているか否かを判定することによって、取得した子装置IDが制御装置3であるか否かを判定する(S205)。
ステップS205の結果、制御装置3であった場合(S205→Yes)、計測装置抽出処理部112はステップS211へ処理を進める。
ステップS205の結果、制御装置3ではない場合(S205→No)、すなわち、計測装置2であった場合、計測装置抽出処理部112は、ステップS203で記憶した親装置ID(制御装置ID)と、ステップS204で取得した子装置ID(計測装置ID)とを対の情報とする接続情報を生成し、計測装置情報登録部113へ送信する(S206)。
続いて、計測装置抽出処理部112は、ステップS204で取得した子装置IDが系統構成情報121の親装置IDの欄にあるか否かを判定する(S207)。
ステップS207の結果、取得した子装置IDが親装置IDの欄にある場合(S207→Yes)、計測装置抽出処理部112は、同じ子装置IDが複数の親装置IDの欄に存在しているか否かを判定する(S208)。
ステップS208の結果、複数存在していない場合(S208→No)、計測装置抽出処理部112は、ステップS210へ処理を進める。
ステップS208の結果、複数存在する場合(S208→Yes)、計測装置抽出処理部112は現在処理中の子装置IDを、例えば、メモリ110に記憶する(S209)。
そして、計測装置抽出処理部112は、現在処理中のレコードにおける子装置IDを親装置IDの欄に有するレコードを系統構成情報121から取得し(S210)、ステップS204へ処理を戻す。
一方、ステップS205で子装置が制御装置3である(S205→Yes)か、ステップS207の結果、現在処理中の子装置IDが系統構成情報121の親装置IDの欄にない場合(S207→No)、計測装置抽出処理部112は、ステップS209において記憶された子装置IDを系統構成情報121の親装置IDの欄に有しているレコードのうちで、未処理のレコードがあるか否かを判定する(S211)。
ステップS211の結果、未処理のレコードがない場合(S211→No)、計測装置抽出処理部112はステップS201へ処理を戻す。このとき、計測装置抽出処理部112はステップS203で記憶した親装置ID及びステップS209で記憶した子装置IDを消去する。
ステップS211の結果、未処理のレコードがある場合(S211→Yes)、計測装置抽出処理部112は、ステップS210へ処理を進め、該未処理のレコードを系統構成情報121から取得する。
ここで、図5に示す系統構成情報121を基に、図9に示す処理が行われたときの動作を説明する。
ここでは、SVR310(図4)の制御装置3の下流側に接続されている計測装置2を選択・抽出することを説明する。なお、この説明におけるステップ番号は、図9の処理におけるステップ番号である。
まず、ステップS202において、計測装置抽出処理部112は、ステップS101で取得した制御装置IDの一覧を基に、親装置IDが「310」であるレコード4311(図5、以下、レコードの符号は図5における符号を示している)を系統構成情報121から取得する。そして、ステップS203において、計測装置抽出処理部112は、レコードから取得した親装置ID「310」を記憶する。
次に、計測装置抽出処理部112は、ステップS204で子装置IDをステップS202で取得したレコードから取得する。レコード4311の子装置IDは、「214」である。そして、ステップS205において、計測装置抽出処理部112は、取得した子装置IDが図6の制御装置情報122に格納されている制御装置IDの中にあるか否かを判定することで、取得した子装置IDが制御装置3であるか否かを判定する。ここで、取得した子装置ID「214」は制御装置情報122に格納されていないので、計測装置抽出処理部112は、ステップS205で「No」と判定し、ステップS203で記憶しておいた親装置ID(つまり、制御装置ID)「310」と、子装置ID「214」を対の情報とする接続情報(310,214)を計測装置情報登録部113に送る(S206)。
続いて、ステップS207にて、計測装置抽出処理部112は、取得した子装置IDが他の親装置IDの欄に存在するか否かを判定する。
子装置ID「214」は、レコード4312,4315に存在するので、計測装置抽出処理部112はステップS207で「Yes」と判定する。
続いて、ステップS208にて、計測装置抽出処理部112は、取得した子装置IDを親装置IDとして有するレコードが複数存在するか否かを判定する。
ID「214」を有するレコードがレコード4312,4315の2つ存在するので、計測装置抽出処理部112は、ステップS208で「Yes]と判定し、ステップS209にて、その子装置ID「214」を記憶する。
そして、ステップS210にて、計測装置抽出処理部112は、子装置ID「214」を親装置IDとして有するレコードのうちの1つであるレコード4312を系統構成情報121から取得する。
ステップS204に戻って、計測装置抽出処理部112は、レコード4312における子装置ID「215」を取得する。
次に、ID「215」は制御装置情報122に格納されていないので、計測装置抽出処理部112は、ステップS205で「No」を判定する。
そして、ステップS206にて、計測装置抽出処理部112は、ステップS203で記憶しておいた親装置ID(つまり、制御装置ID)「310」と、子装置ID「215」を対の情報とする接続情報(310,215)を計測装置情報登録部113に送る。
続いて、ID「215」は、レコード4313の親装置IDに存在するので、計測装置抽出処理部112は、ステップS207にて「Yes」と判定する。
また、ID「215」を親装置IDとして有するレコードは、レコード4313だけであるので、ステップS208にて「No]と判定し、ステップS210にてID「215」を親装置IDとして有するレコード4313が計測装置抽出処理部112によって取得される。
ステップS204に戻って、計測装置抽出処理部112は、レコード4313における子装置ID「311」を取得する。
このID「311」は、制御装置情報122に格納されているため、計測装置抽出処理部112は、ステップS205にて「Yes]と判定する。
その後、ステップS211にて、計測装置抽出処理部112は、ステップS209で記憶した子装置IDを親装置IDに有するレコードで未処理のレコードがあるか否かを判定する。
ここでは、ID「214」を親装置IDに有するレコード4315が未処理であるので、計測装置抽出処理部112はステップS211で「Yes」と判定し、ステップS210でそのレコード4315を系統構成情報121から取得する。
ステップS204に戻って、計測装置抽出処理部112は、レコード4315における子装置ID「217」を取得する。
次に、ID「217」は制御装置情報122に格納されていないので、計測装置抽出処理部112は、ステップS205で「No」を判定する。
そして、ステップS206にて、計測装置抽出処理部112は、ステップS203で記憶しておいた親装置ID(つまり、制御装置ID)「310」と、子装置ID「217」を対の情報とする接続情報(310,217)を計測装置情報登録部113に送る。
続いて、ID「217」を親装置IDに有するレコードが系統構成情報121に存在しないので、計測装置抽出処理部112はステップS207にて「No」と判定し、ステップS211に処理を進める。
ステップS209で記憶した子装置ID「214」を親装置IDに有する未処理のレコードはもうないので、計測装置抽出処理部112は、ステップS203で記憶した親装置ID「310」、ステップS209で記憶した子装置ID「214」を消去する。そして、計測装置抽出処理部112は、ステップS201を経て、ステップS202の処理を行い、例えば、「311」のIDを親装置IDに有するレコード4314を系統構成情報121から取得し、以下、同様の処理を行うことで、接続情報(311,216)が生成・送信される。
このようにして、例えば、(310、214)、(310、215)、(310、217)、(311、216)といった接続情報が生成され、計測装置情報登録部113へ送られる。計測装置情報登録部113は、これらの情報を計測装置情報123に登録することで、図7に示すような計測装置情報123が生成される。なお、(310、214)、(310、215)、(310、217)の接続情報で示される電力系統の範囲は、図4の破線2011で囲まれた範囲である。同様に、(311、216)の接続情報で示される電力系統の範囲は、図4の破線2012で囲まれた範囲である。
すなわち、図9の処理により、計測装置抽出処理部112は、第1の制御装置3(ここでは、SVR310)と、第1の制御装置3よりも下流側の第2の制御装置3と(ここでは、SVR311)の間に存在する計測装置2を抽出する。あるいは、第2の制御装置3がない場合、計測装置抽出処理部112は、第1の制御装置の下流側に存在する計測装置2を、系統構成情報121に基づいて抽出する。
(計測装置情報登録処理)
図10は、第1実施形態に係る計測装置情報登録処理の手順を示すフローチャートである。
当該フローチャートに従って、計測装置情報登録部113は計測装置抽出処理部112から送信された接続情報を計測装置情報123に登録する。
計測装置情報登録部113は、図8のステップS104で計測装置抽出処理部112が送信した接続情報を取得する(S301)。
計測装置情報登録部113は、取得した接続情報を逐次的に計測装置情報123に登録する(S302)。このとき、計測装置情報登録部113は、計測装置情報123に格納されていたデータをいったん削除してから、ステップS301で新たに取得した接続情報を計測装置情報123に格納する。
例えば、ステップS301において、(制御装置ID、計測装置ID)の組み合わせが(310、214)、(310、215)、(310、217)、(311、216)のデータを受信した場合は、図7に示すように計測装置情報123が登録される。
なお、本実施形態では、計測装置抽出処理部112が制御装置3に接続されている計測装置2を抽出して接続情報として計測装置情報登録部113へ送り、計測装置情報登録部113が送られた接続情報を計測装置情報123に格納しているが、これに限らず、計測装置抽出処理部112が計測装置情報123に抽出した計測装置IDと、制御装置IDとを直接登録してもよい。
(制御指令生成処理)
図11は、第1実施形態に係る制御指令生成処理の手順を示すフローチャートである。
当該フローチャートに従って、制御指令生成部114は、計測装置情報123から各制御装置IDに紐付けられている計測装置IDをすべて取得する(S401)。
次に、制御指令生成部114は、取得した計測装置IDが示す各計測装置2から計測値を取得する(S402)。
そして、制御指令生成部114は、ステップS401で取得した計測装置IDに対応する計測装置2の計測値がすべて揃ったか否かを判定する(S403)。
ステップS403の結果、すべての計測値が揃っていない場合(S403→No)、制御指令生成部114はステップS402へ処理を戻し、すべての計測装置2から計測値を取得するまで、計測値の取得処理を行う。
ステップS403の結果、すべての計測値が揃った場合(S403→Yes)、制御指令生成部114は、取得した計測値を基に制御装置3に出力する制御パラメータを算出する(S404)。制御パラメータの算出は、例えば、非特許文献1に記載の手法等が用いられる。
続いて、制御指令生成部114は、ステップS401で取得した計測装置IDをキーとして、制御装置情報122から処理対象の計測装置2が接続している制御装置3の制御装置IDを取得する(S405)。
そして、制御指令生成部114は、ステップS405で取得した制御装置IDを有する制御装置3へ、ステップS404で算出した制御パラメータを含む制御指令を送信し(S406)、ステップS401へ処理を戻す。
第1実施形態によれば、計測装置抽出処理部112は、所定の条件として電力系統における接続関係の変更を検知すると、第1の制御装置3(例えば、図4のSVR310)と、第1の制御装置3よりも下流側の第2の制御装置3と(例えば、図4のSVR311)の間に存在する計測装置2を抽出する。あるいは、第2の制御装置3がない場合、計測装置抽出処理部112は、第1の制御装置の下流側に存在する計測装置2を、系統構成情報121に基づいて抽出する。これにより、本実施形態に係る電力系統制御システム6は非特許文献1に記載の制御装置3の制御を行うことが可能となる。
さらに、図8のステップS102のように、電力系統の構成変更を検知すると、計測装置情報123の生成が行われることで、第1実施形態に係る電力系統制御システム6は、電力系統の構成変更に対応した制御装置3の制御を行うことが可能となる。
[第2実施形態]
次に、図12〜図16を参照して、本発明に係る第2実施形態を説明する。
第2実施形態では、制御装置3に故障が発生した場合等における処理を説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態との差異を中心に説明を行う。
(制御指令装置)
図12は、第2実施形態に係る電力系統制御システムの構成例を示す図である。
制御指令装置1aの処理部111aにおける計測装置抽出処理部112aは、故障した制御装置3の制御装置IDを故障装置情報124に格納する。また、計測装置抽出処理部112aは、接続情報を生成する際に、故障した制御装置3を接続情報の対象となる制御装置3から除外する。このようにするのは、制御装置3が故障した場合、制御装置3が導通状態(昇圧も降圧もされない状態)となることが多いためである。
なお、計測装置抽出処理部112aは、記憶装置120に格納されている計測装置抽出処理部112aのプログラムが制御指令装置1aのメモリ110に展開され、CPU130が該プログラムを実行することによって具現化する。
そして、制御指令装置1aの記憶装置120には、系統構成情報121、制御装置情報122、計測装置情報123に加えて故障装置情報124が格納されている。故障装置情報124は後記して説明する。
図13は、第2実施形態に係る電力系統の構成例を示す図である。
図13は、図2と同様の構成を有しているがSVR311に故障が発生している状態である。なお、符号2021の部分については後記する。
(故障装置情報)
図14は、第2実施形態に係る故障装置情報の構成例を示す図である。
図14に示すように、故障装置情報124は、少なくとも、制御装置IDのフィールドを有する。つまり、故障装置情報124は、故障した制御装置3の制御装置IDがリスト形式で格納されている。
(計測装置抽出処理)
図15は、第2実施形態に係る計測装置抽出処理の手順を示すフローチャートである。なお、図15の処理において図8と同様の処理については同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図15に示す処理は、計測装置抽出処理部112aが中央管理装置4から制御装置3の故障を通知する故障通知を受信すると実行される処理である。計測装置抽出処理部112aは、中央管理装置4から構成変更情報(第1実施形態参照)を受信した場合、第1実施形態で説明した図8の処理を実行する。すなわち、計測装置抽出処理部112aは、中央管理装置4から受信した情報(構成変更情報、制御装置3の故障通知)によって、図8又は図15に示した処理を実行する。
計測装置抽出処理部112aは、ステップS101で制御装置IDの一覧を取得した後、中央管理装置4からの制御装置3の故障通知を受信したか否か(つまり、故障している制御装置3を検知したか否か)を判定する(S501)。制御装置故障の通知は、制御装置IDの形式で送信される。
ステップS501の結果、受信していない場合(S501→No)、計測装置抽出処理部112aは、ステップS501へ処理を戻す。
ステップS501の結果、受信した場合(S501→Yes)、計測装置抽出処理部112aは、受信した制御装置3の故障通知に格納されている制御装置IDを故障装置情報124に登録し(S502)、ステップS503の接続情報の生成・送信へ処理を進める。ステップS503については、図16を参照して後記する。
(接続情報生成・送信処理)
図16は、図15における接続情報生成・送信処理(S503)の詳細な処理の手順を示すフローチャートである。
前記したように、中央管理装置4から受信した情報(構成変更情報、制御装置3の故障通知)により、図8又は図15の処理が計測装置抽出処理部112aによって実行される。第1実施形態では、図8のステップS104の処理は、図9に示した接続情報生成・送信処理が実行されるが、この第2実施形態では、図8のステップS104及び図15のステップS503の処理は、図14に示す接続情報生成・送信処理となる。
なお、図16の処理において、図9と同様の処理については同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS202の後、計測装置抽出処理部112aは、故障装置情報124を参照して、ステップS202で取得したレコードにおける親装置IDの装置(制御装置3)が、故障装置であるか否かを判定する(S601)。
ステップS601の結果、故障装置である場合(S601→Yes)、計測装置抽出処理部112aは、ステップS201へ処理を戻す。
ステップS601の結果、故障装置でない場合(S601→No)、計測装置抽出処理部112aは、ステップS203へ処理を進める。
そして、ステップS205の結果、ステップS204で取得した子装置IDが制御装置3である場合(S205→Yes)、計測装置抽出処理部112aは、故障装置情報124を参照して、当該制御装置3が故障装置であるか否かを判定する(S602)。
ステップS602の結果、故障装置ではない場合(S602→No)、計測装置抽出処理部112aは、ステップS211へ処理を進める。
ステップS602の結果、故障装置である場合(S602→Yes)、計測装置抽出処理部112aは、ステップS210へ処理を進め、処理対象となっている子装置IDを親装置IDとして有するレコードを系統構成情報121から取得する(S210)。
ここで、図3を参照してSVR311が故障した場合における図16の処理の動作を説明する。
ここでは、SVR310を親装置IDに有するレコード4301が取得されたところから説明するが、レコード4301,4302,4305,4306のレコードについては、第1実施形態と同様の処理によって、接続情報(310,214)、(310,215)、(310,217)、(310,218)が生成される。よって、図16のステップS210でレコード4303が取得されたところから説明する。
ステップS210でレコード4303が取得された後、計測装置抽出処理部112aは、ステップS204でレコード4303の子装置ID「311」が取得される。
そして、ID「311」は図6の制御装置情報122に格納されているので、計測装置抽出処理部112aは、ステップS205にて「Yes」と判定する。
続いて、ステップS602で、計測装置抽出処理部112aは、図14の故障装置情報124を参照して、子装置IDに格納されているIDの制御装置3が故障装置であるか否かを判定する。
図14の故障装置情報124にID「311」が格納されているため、計測装置抽出処理部112aは、ステップS602にて「Yes」と判定し、ステップS210にてID「311」が親装置として格納されているレコード4304を系統構成情報121から取得する。つまり、計測装置抽出処理部112aは、故障装置を子装置IDとして有するレコード4303については何の処理も行わない。
ステップS204に戻って、計測装置抽出処理部112aは、レコード4304における子装置ID「216」を取得する。以下、第1実施形態と同様の処理が行われ、接続情報(310,216)が生成される。
このようにして、例えば、(310、214)、(310、215)、(310、217)、(310,218)、(310、216)といった接続情報が生成され、計測装置情報登録部113へ送られる。計測装置情報登録部113は、これらの情報を計測装置情報123に登録する。これらの接続情報が示す範囲は、図13の破線2021で囲まれた範囲である。
このようにすることで、計測装置抽出処理部112aは、計測装置情報123を生成する際に、所定の条件として、例えば、故障している制御装置3を検知すると、第1の制御装置3(例えば、図13のSVR310)の下流側の第2の制御装置3から除外して(例えば、図13のSVR311を除外して)、計測装置2を抽出する。
第2実施形態における計測装置情報登録処理及び制御指令作成処理は、既に説明した図10、図11と同様の構成、機能を有するので、それらの説明は省略する。
なお、故障した制御装置3に限らず、SVC(Static Var Compensator)等、SVRの制御に関係性のない機器を除外するような除外装置情報を故障装置情報124の代わりに設けてもよい。
第2実施形態によれば、故障した制御装置3や、SVC等を除外して、制御装置3と計測装置2との接続関係を抽出するので、故障した制御装置3や、SVC等が電力系統に存在しても適切な制御を行うことができる。
特に、故障した制御装置3を除外して制御装置3と計測装置2との接続関係を抽出するので、突発的に制御装置3の故障が発生しても適切な制御を行うことができる。
[第3実施形態]
次に、図17〜図26を参照して、本発明に係る第3実施形態を説明する。
第3実施形態では、制御装置3の制御量が限界値に近い値である場合における処理を説明する。なお、第3実施形態では、第1実施形態との差異を中心に説明を行う。なお、前記したように、制御装置3がSVRや、LRTである場合、制御パラメータは、リレーの整定値(基準電圧等)である。また、制御装置3がSVRや、LRTである場合、制御量は、タップ番号(変圧比)や、タップ番号等を基にした電圧の昇圧値等である。
(制御指令装置)
図17は、第3実施形態に係る電力系統制御システムの構成例を示す図である
第3実施形態に係る制御指令装置1bの処理部111bにおける計測装置抽出処理部112bは、制御量が限界値となっている制御装置3を検知すると、その制御装置3における補正値を算出する。また、計測装置抽出処理部112bは、限界値となっている制御装置3を電力系統の構成から除外した構成で接続情報を生成する(ただし、限界値となっている制御装置3を親装置とする接続情報も生成する)。
そして、計測装置情報登録部113bは、第1,2実施形態における接続情報に補正値を加えた接続情報を計測装置情報123bに登録する。
また、制御指令生成部114bは、制御量が限界値に達している制御装置3に接続されている計測装置2から送られた計測値に補正値を乗算し、補正値を乗算した計測値を基に制御パラメータを生成し、生成した制御パラメータを制御装置3へ送信する。
なお、計測装置抽出処理部112b、計測装置情報登録部113b、制御指令生成部114bは、記憶装置120に格納されている計測装置抽出処理部112b、計測装置情報登録部113b、制御指令生成部114bのプログラムが制御指令装置1bのメモリ110に展開され、CPU130が該プログラムを実行することによって具現化する。
また、制御指令装置1bの記憶装置120には、系統構成情報121、制御装置情報122b、計測装置情報123bに加えて、後記する限界値情報125が格納されている。限界値情報125は、電力系統上に存在する制御装置3における制御量の限界値等を格納している。限界値情報125については後記する。
また、制御装置情報122b、計測装置情報123bも、第1実施形態と異なっているため、後記して説明する。
図18は、第3実施形態に係る電力系統の構成例を示す図である。
図18は、図2と同様の構成を有しているがSVR311の制御量が限界値に達している状態(制御限界)である。なお、符号2031,2032の部分については後記する。
(限界値情報)
図19は、第3実施形態に係る限界値情報の例を示す図である。
限界値情報125は、少なくとも、制御装置ID、制御上限値、制御下限値、適正最大値及び適正最小値の各フィールドを有する。
制御装置IDには、電力系統上に存在する制御装置3を一意に特定するIDが格納される。
制御上限値には、当該制御装置3が出力できる制御量の上限値が格納されている。
制御下限値には、当該制御装置3が出力できる制御量の下限値が格納されている。
適正最大値には、当該制御装置3が出力できる適正制御量の最大値が格納されている。
適正最小値には、当該制御装置3が出力できる適正制御量の最小値が設定されている。
適正最大値以下、適正最小値以上の制御量が適正制御量である。
(計測装置情報)
図20は、第3実施形態に係る計測装置情報の例を示す図である。
計測装置情報123bは、補正値のフィールドが追加されている点で第1実施形態に係る計測装置情報123と異なっている。
補正値は、制御限界に達している制御装置3が存在しているとき、その制御装置3における制御限界を解消するために特定の計測装置2の計測値に乗算する値である。
図18の例では、制御装置3であるSVR311が制御限界となっているので、SVR310において、SVR311の下流に接続されているセンサ付き開閉器216の計測値に補正値を乗算した値を入力値とする。なお、SVR311におけるセンサ付き開閉器216の計測値には補正値を乗算しない。補正値を乗算することの意味については後記して説明する。
(制御装置情報)
図21は、第3実施形態に係る制御装置情報の例を示す図である。
制御装置情報122bは、制御限界フラグ及び補正値のフィールドが追加されている点で第1実施形態に係る制御装置情報122と異なっている。
制御限界フラグは、制御量が制御上限値又は制御下限値となっている制御装置3(制御限界となっている制御装置3)を区別するためのフラグである。ここでは、制御限界となっている制御装置3には「1」のフラグを、それ以外の制御装置3には「0」のフラグを対応付けている。
補正値は、補正値による制御を行う制御装置3(ここでは、制御装置ID「310」)に対応付けられて格納される。
なお、制御限界フラグは省略されてもよい。
(計測装置抽出処理)
図22は、第3実施形態に係る計測装置抽出処理の手順を示すフローチャートである。なお、図22の処理において図8と同様の処理については同一のステップ番号を付して説明を省略する。
図22に示す処理は、計測装置抽出処理部112bが制御装置3における制御量が限界値となっていることを検知すると実行される処理である。計測装置抽出処理部112bは、中央管理装置4から構成変更情報(第1実施形態参照)を受信した場合、第1実施形態で説明した図8の処理を実行する。すなわち、計測装置抽出処理部112bは、制御指令装置1bが受信した情報(構成変更情報、制御量が限界値となっている旨の情報)によって、図8又は図22に示した処理を実行する。
まず、計測装置抽出処理部112bは、ステップS101で制御装置IDの一覧を取得した後、制御装置3から制御量を受信したか否かを判定する(S701)。
ステップS701の結果、制御量を受信していない場合(S701→No)、計測装置抽出処理部112bは、ステップS701へ処理を戻す。
ステップS701の結果、制御量を受信した場合(S701→Yes)、計測装置抽出処理部112bは、限界値情報125を参照して、受信した制御量が限界値であるか否か(つまり、制御限界となっている制御装置を検知したか否か)を判定する(S702)。
ステップS702の結果、限界値ではない場合(S702→No)、計測装置抽出処理部112bは、ステップS701へ処理を戻す。
ステップS702の結果、限界値である場合(S702→Yes)、計測装置抽出処理部112bは、制御装置情報122bに制御限界フラグ「1」を登録する(S703)。このとき、計測装置抽出処理部112bは、ステップS702で制御量が限界値であることが検知された制御装置3の制御装置IDと対応付けるよう、制御限界フラグの欄に「1」を登録する。そして、計測装置抽出処理部112bは該限界値となっている制御装置3における補正値を算出する(S704)。補正値は、限界値となっている制御装置3における制御上限値/適正最大値、もしくは、制御下限値/適正最小値である。
次に、計測装置抽出処理部112bは、制御装置情報122bにおける補正値の欄に算出した補正値を登録し(S705)、ステップS706の接続情報の生成・送信へ処理を進める。ステップS705において、計測装置抽出処理部112bは、ステップS702で制御量が限界値であることが検知された制御装置3の制御装置IDと対応付けるよう、補正値を登録する。なお、ステップS706については、図23を参照して後記する。
例えば、図18におけるSVR311から受信した制御量が「6270」である場合、図19の限界値情報125から、SVR311は制御下限値に達していることが分かる。つまり、SVR311の制御量は限界値に達している。
そして、この場合、図19の限界値情報125からSVR311の適正最小値は「6435」であるため、計測装置抽出処理部112bは「6270/6435=0.974」をSVR311の下流側に接続されている計測装置2から得られる計測値の補正値として算出する。なお、限界値に達していない制御装置3については、その補正値を「1」とする。
(接続情報生成・送信処理)
図23は、図22における接続情報生成・送信処理(S706)の詳細な処理の手順を示すフローチャートである。
前記したように、制御指令装置1bが受信した情報(構成変更情報、制御量が限界値となっている旨の情報)により、図8又は図22の処理が計測装置抽出処理部112bによって実行される。第1実施形態では、図8のステップS104の処理は、図9に示した接続情報生成・送信処理が実行されるが、この第3実施形態では、図8のステップS104及び図22のステップS706の処理は、図23に示す接続情報生成・送信処理となる。
なお、図23の処理において、図9と同様の処理については同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS205の結果、ステップS204で取得した子装置IDが制御装置3である場合(S205→Yes)、計測装置抽出処理部112bは、図21における制御装置情報122bの制御限界フラグを参照して当該制御装置3が制御限界に達しているか否かを判定する(S801)。なお、制御装置情報122bにおいて、制御限界フラグが省略されている場合、登録されている補正値が制御限界フラグの代わりとなる。
ステップS801の結果、制御限界に達している場合(S801→Yes)、計測装置抽出処理部112bはステップS210に処理を進め、処理対象となっている子装置IDを親装置IDとして有するレコードを系統構成情報121から取得する(S210)。
また、ステップS801の結果、制御限界に達していない場合(S801→No)、計測装置抽出処理部112bはステップS211に処理を進める。
そして、ステップS205の結果、ステップS204で取得した子装置IDが制御装置3でない場合(S205→No)、計測装置抽出処理部112bは接続情報の生成・送信を行う(S802)。
ここで、ステップS802における接続情報の生成・送信処理は、第1,第2実施形態と異なり、(制御装置ID,計測装置ID,補正値)の形式となる。
ここで、ステップS802は、以下のような処理となる。
(a1)計測装置抽出処理部112bは、系統構成情報121と、制御装置情報122bとを参照し、ステップS203で記憶した親装置ID(制御装置ID)に対応する制御装置3と、現在処理対象となっている計測装置2との間に制御限界となっている制御装置3が存在するか否かを判定する。
(a2)(a1)の処理の結果、御限界となっている制御装置3が存在しない場合、計測装置抽出処理部112bは(制御装置ID,計測装置ID,1)の接続情報を生成し、計測装置情報登録部113bへ送る。ここで、接続情報に含まれる制御装置IDはステップS203で記憶した親装置ID(制御装置ID)であり、計測装置IDは計測装置IDである。
(a3)(a1)の処理の結果、制御限界となっている制御装置3が存在する場合、計測装置抽出処理部112bは、制御装置情報122bを参照して、補正値を取得し、取得した補正値を含む接続情報を生成して、計測装置情報登録部113bへ送る。
ここで、図3を参照してSVR311が制御限界となった場合における図23の処理の動作を説明する。
ここでは、SVR310を親装置IDに有するレコード4301が取得されたところから説明するが、レコード4301,4302,4305,4306のレコードについては、第1実施形態と同様の処理によって、接続情報(310,214、1)、(310,215,1)、(310,217、1)、(310,218,1)が生成される。よって、図23のステップS210でレコード4303が取得されたところから説明する。
ステップS210でレコード4303が取得された後、計測装置抽出処理部112bは、ステップS204でレコード4303における子装置ID「311」を取得する。
そして、ID「311」は図21の制御装置情報122bに格納されているので、ステップS205にて、計測装置抽出処理部112bは、「Yes」を判定する。
続いて、ステップS801で、計測装置抽出処理部112bは、図21における制御装置情報122bの前記制御限界フラグを参照して、子装置IDに格納されている制御装置3が制御限界であるか否かを判定する。
図21から制御装置ID「311」の制御量は限界値(制御限界)に達しているため、計測装置抽出処理部112bは、ステップS801にて「Yes」と判定し、ステップS210にてID「311」が親装置として格納されているレコード4304を系統構成情報121から取得する。つまり、計測装置抽出処理部112bは、制御限界の装置を子装置IDとして有するレコード4303については何の処理も行わない。
ステップS204に戻って、計測装置抽出処理部112bは、レコード4304における子装置ID「216」を取得する。
その後行われるステップS802の処理において、計測装置抽出処理部112bは系統構成情報121と、制御装置情報122bとを参照し、ステップS203で記憶した親装置ID(制御装置ID)に対応する制御装置3と、現在処理対象となっている計測装置2との間に制御限界となっている制御装置3が存在するか否かを判定する。
ここでは、系統構成情報121からセンサ付き開閉器216と、ステップS203で記憶した親装置IDが示す制御装置3(SVR310)との間に、SVR311が存在している。そして、制御装置情報122bから、SVR311が制御限界であることがわかる。
従って、計測装置抽出処理部112bは、ステップS203で記憶した親装置ID(制御装置ID)に対応する制御装置3と、現在処理対象となっている計測装置2との間に制御限界となっている制御装置3が存在すると判定する。
続いて、計測装置抽出処理部112bは、制御装置情報122bを参照して、ステップS203で記憶した制御装置ID「310」と、処理対象となっているセンサ付き開閉器216との間に存在し、制御限界となっている制御装置ID「311」に対応して格納されている補正値「0.974」を取得する。
そして、計測装置抽出処理部112bは、接続情報(310,216,0.974)を生成する。
そして、ステップS202でレコード4304が取得されると、同様の処理が行われ、(311,216,1)の接続情報が生成・送信される。なお、レコード4304が処理対象となっている場合、系統構成情報121からセンサ付き開閉器216と、ステップS203で記憶した親装置IDが示す制御装置3(SVR311)との間に制御装置3が存在しない。従って、ステップS802にて、計測装置抽出処理部112bは補正値を「1」とした(311,216,1)の接続情報を生成・送信する。
このようにして、例えば、(310、214、1)、(310、215、1)、(310、216、0.974)、(310、217、1)、(310、218、1)といった接続情報が生成され、計測装置情報登録部113bへ送られる。これは、図18の破線2031で囲まれた範囲である。
また、(311,216,1)の接続情報も生成される。これは、図18の破線2032で囲まれる範囲である。
計測装置情報登録部113bが、これらの情報を計測装置情報123bに登録することで、図20に示すような計測装置情報123bが生成される。
このようにすることで、計測装置抽出処理部112bは、計測装置情報123bを生成する際に、所定の条件として制御量が制御限界に達している制御装置3の存在を検知すると、制御限界に達している制御装置3を、第1の制御装置3(例えば、図18のSVR310)の下流側の第2の制御装置から除外して(例えば、図18のSVR311を除外して)、計測装置2を抽出する。
なお、第3実施形態では、図8のステップS104や、図22のステップS706の処理で生成された接続情報も(制御装置ID,計測装置ID,補正値)の構成を有するが、図8のステップS104を経由して図23の処理が行われた場合、生成される接続情報における補正値はすべて「1」となる。
(計測装置情報登録処理)
図24は、第3実施形態に係る計測装置情報登録処理の手順を示すフローチャートである。図24において、図10と同様の処理については、図10と同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS301で補正値を含んだ接続情報を取得した計測装置情報登録部113bは、取得した接続情報(補正値を含む)を逐次的に計測装置情報123bに登録する(S901)。このとき、計測装置情報登録部113bは、計測装置情報123bに格納されていたデータをいったん削除してから、ステップS301で新たに取得した接続情報を計測装置情報123bに格納する。
(制御指令生成処理)
図25は、第3実施形態に係る制御指令生成処理の手順を示すフローチャートである。図25において、図11と同様の処理については、図11と同一のステップ番号を付して説明を省略する。
ステップS403の結果、すべての計測値が揃った場合(S403→Yes)、制御指令生成部114bは、補正値を考慮した制御パラメータを算出する(S1001)。ここで、補正値を考慮するとは、例えば、取得した計測値に補正値を乗算したものを計測値として使用するということである。
(補正値について)
ここで、図26を参照して、補正値を算出する意味について説明する。
図26は、図18のSS800−センサ付き開閉器210−SVR310−センサ付き開閉器214−センサ付き開閉器215−SVR311−センサ付き開閉器216の系統における電圧値の変動を示す図である。
図26のグラフにおいて、縦軸は電圧値となっており、横軸は距離となっている。横軸の距離と、図26の上部に記載されている電力系統の構成とは対応している。
つまり、図26の符号2501,2511はSVR310の2次側電圧値であり、符号2502,2512はセンサ付き開閉器214の地点における電圧値である。同様に、符号2503,2513はセンサ付き開閉器215の地点における電圧値であり、符号2504,2514はSVR311の2次側電圧値であり、符号2505,2515はセンサ付き開閉器216の地点における電圧値である。
また、電圧下限管理値は、法律によって定められている、これ以下の電圧値としてはいけない電圧値である。
図26の(a)における実線のグラフに示されているように、距離とともに降下している電圧値は、SVR310で昇圧された後、SVR311で再び昇圧されている。
ここで、図26のSVR310,311のグラフにおける目盛りはタップ数を示しているものとする。
つまり、図26(a)のSVR310では1タップだけ昇圧し、SVR311では5タップ昇圧している。ここで、SVR310,311の限界値(限界となる昇圧比又は降圧比)は、5タップであったとすると、SVR311は限界値に達していることがわかる。
そこで、計測装置抽出処理部112bは、SVR311における昇圧比が適正最大値となるようセンサ付き開閉器216の電圧値(符合2505)に補正値をかける。ここで、SVR310,311における適正最小値もしくは適正最大値は3タップであるとする。つまり、SVR310、S11において、+3タップ昇圧又は−3タップ降圧の範囲が適正値であるとする。
従って、図26の例では、SVR311を2タップ分降圧したときのセンサ付き開閉器216の電圧値を算出するための補正値を算出する。この補正値が、例えば、前記した「0.974」である。
補正値が乗算されたセンサ付き開閉器216の電圧値は、符号2505の値から符号2506の値へと下げられる。この値がSVR311ではなくSVR310に入力される。なお、SVR311に入力されるセンサ付き開閉器216の電圧値は、補正値がかけられていない符号2505の値のままである。
ここで、補正値をかけられた電圧値2506は、実電圧値でなく、あくまでも管理上の仮の値であることに注意されたい。
図26(a)に示すように、電圧値2506は電圧下限管理値の近傍となるので、SVR310は、センサ付き開閉器216の電圧値が適正値となるようタップ数を上げて昇圧する。具体的には、2タップ昇圧する。
すると、図26(b)に示すように、SVR311は、SVR310が昇圧したタップ数だけ降圧する。つまり、SVR310が昇圧した分だけ、SVR311が降圧するので、SVR311が限界値で作動することが解消される。
具体的には、SVR310が2タップ昇圧すると、その分SVR311の1次側電圧値(入力電圧値)が2タップ分上昇する。これに伴い、SVR311の2次側電圧値も2タップ分上昇する。すると、SVR311の電圧値も全体的に2タップ分上昇するので、SVR311は自身の昇圧比を2タップ分降圧する。このような処理は、非特許文献1に記載の技術を適用することにより実現される。結果として、図26(b)に示すようなグラフとなる。
なお、第3実施形態において、計測装置抽出処理部112bは、制御指令装置1bが受信した情報(構成変更情報、制御量が限界値となっている旨の情報)によって、図8又は図22に示した処理を実行しているが、これらの情報に加えて、制御装置3の故障通知によって、図15の処理が実行されてもよい。すなわち、計測装置抽出処理部112bは、中央管理装置4から受信した情報(構成変更情報、制御装置3の故障通知、制御量が限界値となっている旨の情報)によって、図8、図15又は図22に示した処理を実行してもよい。
この場合、図23の処理において、ステップS202とステップS203との間で、図16のステップS601の処理が実行される。また、図23の処理において、ステップS205とステップS801との間で図16のステップS602が実行される。つまり、ステップS205の結果、ステップS204で取得した子装置IDが制御装置3である場合(S205→Yes)、計測装置抽出処理部112bは、故障装置情報124を参照して、当該制御装置3が故障装置であるか否かを判定する(図16のS602)。
ステップS602の結果、故障装置ではない場合(S602→No)、計測装置抽出処理部112bは、図23のステップS801へ処理を進める。
ステップS602の結果、故障装置である場合(S602→Yes)、計測装置抽出処理部112bは、ステップS210へ処理を進める。
第3実施形態によれば、制御量が限界値に達している制御装置3が存在しても、上流側の制御装置3における制御パラメータを、限界値に達している制御装置3に接続されている計測装置2の計測値に補正値を乗算して算出する。このようにすることにより、補正値を乗算された計測値を基に、該上流側の制御装置3の制御パラメータが変更されるので、限界値に達している制御装置3の限界値が解消される。
特に、制御指令生成部114bが、制御限界に達している制御装置3の制御量が適正な制御量となるような補正値を算出することで、制御限界に達している制御装置3の制御量を適正値にすることができる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
例えば、図1、図12、図17の電力系統制御システム6の構成では、制御指令装置1,1a,1bと制御装置3が分かれていたが、制御装置3が制御指令装置1,1a,1bの機能を保有してもよい。
また、本実施形態では制御指令装置1,1a,1bが制御パラメータを算出していたが、これに限らず、制御装置3における制御量を算出してもよい。
また、本実施形態では、制御装置3が通信路5を介して中央管理装置4、計測装置2、制御指令装置1,1a,1bと接続していたが、制御装置3が制御指令装置1,1a,1bとのみ専用線で接続していてもよい。この場合、1台の制御装置3に対して、1台の制御指令装置1,1a,1bが付属する構成となる。
さらに、本実施形態の計測装置情報123,123bにおいて、制御装置IDと、計測装置IDとが1対1に格納されているが、これに限らず、制御装置IDと、計測装置抽出処理部112,112bにおいて、該制御装置IDに接続されているとして、系統構成情報121から抽出された計測装置IDとがまとめて格納されてもよい。
また、第2実施形態において、制御指令装置1aは、制御装置3の故障通知を中央管理装置4から受信したが、故障した制御装置3から直接受信してもよい。
そして、本実施形態では、計測装置2の計測値のみを用いて制御パラメータを算出しているが、制御装置3で計測された計測値を用いてもよい。
また、第3実施形態における図22のS702において、制御装置3から受信した制御量が、制御上限値又は制御下限値と一致することで制御限界を判定していたが、制御上限値又は制御下限値に対して所定値以内の値であることで制御限界を判定してもよい。
また、第3実施形態において、補正値を制御上限値/適正最大値、もしくは、制御下限値/適正最小値としているが、これらの分母は適正最大値と適正最小値の範囲の値(つまり、適正値)であれば、どのような値でもよい。
また、第2実施形態では、系統構成の変更が生じるか、制御装置3の故障通知を受信したか、どちらか一方が行われると、接続情報の生成・送信処理が行われることとしたが、制御装置3の故障通知の受信だけで接続情報の生成・送信処理が行われるようにしてもよい。つまり、系統構成の変更が生じても、制御指令装置1aは接続情報の生成・送信処理を行わず、制御装置3の故障通知を受信した場合のみ制御指令装置1aが接続情報の生成・送信処理を行うようにしてもよい。
同様に、第3実施形態における制御限界値となっている制御装置3の検知だけで接続情報の生成・送信処理が行われるようにしてもよい。つまり、系統構成の変更が生じても、制御指令装置1bは接続情報の生成・送信処理を行わず、制御限界値となっている制御装置3を検知した場合のみ制御指令装置1bが接続情報の生成・送信処理を行うようにしてもよい。
あるいは、制御装置3の故障通知を受信又は制御限界値となっている制御装置3の検知が行われると、接続情報の生成・送信処理が行われるようにしてもよい。
例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、本実施形態における電力系統制御システム6は、産業システムや、鉄道システムや、交通システム等における電力系統に適用可能である。
また、前記した各構成、機能、各処理部111〜114,112a,112b、114b、各記憶装置120等は、それらの一部又はすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk:記憶装置23,33,43,120)に格納すること以外に、メモリや、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 制御指令装置
2 計測装置
3 制御装置
4 中央管理装置
6 電力系統制御システム
111,111a,111b 処理部
112,112a,112b 計測装置抽出処理部
113,113b 計測装置情報登録部
114,114b 制御指令生成部
121 系統構成情報
122,122b 制御装置情報
123 計測装置情報
123b 計測装置情報(補正値を含む)
124 故障装置情報
125 限界値情報

Claims (13)

  1. 電力系統において、制御装置と計測装置との接続関係を示す系統構成情報を有している記憶部と、
    所定の条件が満たされることにより、変電所又は発電所に近い側を上流側、前記変電所又は発電所から遠い側を下流側としたとき、第1の制御装置と、前記第1の制御装置よりも下流側の第2の制御装置との間に存在する前記計測装置を、前記第2の制御装置がない場合は、前記第1の制御装置の下流側に存在する前記計測装置を、前記系統構成情報に基づいて抽出し、前記抽出された計測装置と前記第1の制御装置とが対応付けられている計測装置情報を生成する計測装置抽出処理部と、
    前記計測装置から計測値を取得すると、前記計測装置情報を基に、前記計測値の取得元となっている計測装置に対応付けられている制御装置を特定し、前記取得した計測値を基に、前記特定した制御装置における制御パラメータを算出し、前記特定した制御装置に、前記算出された制御パラメータを出力する制御指令生成部と、
    を有することを特徴とする制御指令装置。
  2. 前記所定の条件は、前記接続関係の変更の検知である
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御指令装置。
  3. 前記所定の条件は、故障している前記制御装置の検知であり、
    前記計測装置抽出処理部は、
    前記計測装置情報の生成の際に、前記故障している制御装置を、前記第2の制御装置から除外して、前記計測装置を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御指令装置。
  4. 前記所定の条件は、制御装置自身が出力する制御量が制御限界に達している制御装置の検知であり、
    前記計測装置抽出処理部は、
    前記計測装置情報の生成の際に、前記制御限界に達している制御装置を、前記第2の制御装置から除外して、前記計測装置を抽出し、
    前記制御指令生成部は、
    当該制御限界に達している制御装置に接続している計測装置から取得される計測値を補正して、前記第1の制御装置における前記制御パラメータを算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御指令装置。
  5. 前記計測値の補正は、前記第2の制御装置の制御量が適正な制御量となるような補正値を算出し、前記制御限界に達している制御装置の下流側に設置されている計測装置の計測値に、前記補正値を乗算することである
    ことを特徴とする請求項4に記載の制御指令装置。
  6. 計測装置と、
    制御装置に対する制御パラメータを生成して、前記制御装置へ送信する制御指令装置と、
    前記制御指令装置から送信される前記制御パラメータを基に、電力系統における電圧を制御する前記制御装置と、
    を有する電力系統制御システムにおける前記制御指令装置が、
    電力系統において、制御装置と計測装置との接続関係を示す系統構成情報を有している記憶部と、
    所定の条件が満たされることにより、変電所又は発電所に近い側を上流側、前記変電所又は発電所から遠い側を下流側としたとき、第1の制御装置と、前記第1の制御装置よりも下流側の第2の制御装置との間に存在する前記計測装置を、前記第2の制御装置がない場合は、前記第1の制御装置の下流側に存在する前記計測装置を、前記系統構成情報に基づいて抽出し、前記抽出された計測装置と前記第1の制御装置とが対応付けられている計測装置情報を生成する計測装置抽出処理部と、
    前記計測装置から計測値を取得すると、前記計測装置情報を基に、前記計測値の取得元となっている計測装置に対応付けられている制御装置を特定し、前記取得した計測値を基に、前記特定した制御装置における制御パラメータを算出し、前記特定した制御装置に、前記算出された制御パラメータを出力する制御指令生成部と、
    を有することを特徴とする電力系統制御システム。
  7. 前記所定の条件は、前記接続関係の変更の検知である
    ことを特徴とする請求項6に記載の電力系統制御システム。
  8. 前記所定の条件は、故障している前記制御装置の検知であり、
    前記計測装置抽出処理部は、
    前記計測装置情報の生成の際に、前記故障している制御装置を、前記第2の制御装置から除外して、前記計測装置を抽出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電力系統制御システム。
  9. 前記所定の条件は、前記制御装置自身が出力する制御量が制御限界に達している制御装置の検知であり、
    前記計測装置抽出処理部は、
    前記計測装置情報の生成の際に、前記制御限界に達している制御装置を、前記第2の制御装置から除外して、前記計測装置を抽出し、
    前記制御指令生成部は、
    当該制御限界に達している制御装置に接続している計測装置から取得される計測値を補正して、前記第1の制御装置における前記制御パラメータを算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電力系統制御システム。
  10. 電力系統における電圧を制御する制御装置に対する制御パラメータを生成し、前記制御装置へ送信する制御指令装置が、
    電力系統において、制御装置と計測装置との接続関係を示す系統構成情報を記憶部に有しており、
    所定の条件が満たされることにより、変電所又は発電所に近い側を上流側、前記変電所又は発電所から遠い側を下流側としたとき、第1の制御装置と、前記第1の制御装置よりも下流側の第2の制御装置との間に存在する前記計測装置を、前記第2の制御装置がない場合は、前記第1の制御装置の下流側に存在する前記計測装置を、前記系統構成情報に基づいて抽出し、
    前記抽出された計測装置と前記第1の制御装置とが対応付けられている計測装置情報を生成し、
    前記計測装置から計測値を取得すると、前記計測装置情報を基に、前記計測値の取得元となっている計測装置に対応付けられている制御装置を特定し、
    前記取得した計測値を基に、前記特定した制御装置における制御パラメータを算出し、
    前記特定した制御装置に、前記算出された制御パラメータを出力する
    ことを特徴とする制御指令方法。
  11. 前記所定の条件は、前記接続関係の変更の検知である
    ことを特徴とする請求項10に記載の制御指令方法。
  12. 前記所定の条件は、故障している前記制御装置の検知であり、
    前記制御指令装置が、
    前記計測装置情報の生成の際に、前記故障している制御装置を、前記第2の制御装置から除外して、前記計測装置を抽出する
    ことを特徴とする請求項10に記載の制御指令方法。
  13. 前記所定の条件は、前記制御装置自身が出力する制御量が制御限界に達している制御装置の検知であり、
    前記制御指令装置が、
    前記計測装置情報の生成の際に、前記制御限界に達している制御装置を、前記第2の制御装置から除外して、前記計測装置を抽出し、
    当該制御限界に達している制御装置に接続している計測装置から取得される計測値を補正して、前記第1の制御装置における前記制御パラメータを算出する
    ことを特徴とする請求項10に記載の制御指令方法。
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