JPWO2014087671A1 - 通信ネットワークにおける無線通信端末およびネットワーク通信負荷推定方法 - Google Patents

通信ネットワークにおける無線通信端末およびネットワーク通信負荷推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】実際に通信を行うことなくネットワーク通信負荷を推定する方法および無線通信端末を提供する。【解決手段】ネットワーク(NW)と接続可能な無線通信端末(10)が負荷推定部(14)を有し、負荷推定部(14)がネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークNWの通信負荷を推定する。【選択図】図1

Description

本発明は通信ネットワークシステムに係り、特に無線通信端末およびそのネットワーク通信負荷推定方法に関する。
近年、移動体通信では、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)、および公衆無線LAN(Local Area Network)などの複数のシステムが共存する状態となっている。さらに、セルラネットワークでも、複数の通信事業者(オペレータ)が共存する状況となっている。以下説明の都合上、このような複数の通信システムおよび複数のオペレータが共存する環境における通信システムおよびオペレータを包括して「ネットワーク」と呼ぶことにする。
複数のネットワークが共存する環境では、ユーザが状況に応じて1つのネットワークを選択することによりスループットなどの通信品質の改善が期待できる。このようなネットワーク選択は、他のネットワークが送信する参照信号およびキャリア信号などの受信品質をモニタすることで実現できる。ユーザ端末が測定する受信品質としては、たとえばRSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、RSCP(Reference Signal Code Power)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、Ec/No(Energy per chip / Noise)などが知られている(非特許文献1参照)。
3GPP TS 36.214 v10.1.0 (2011-01), Sec. 5.1, pp.7-8
しかしながら、スループットは、受信品質だけでなく、通信するユーザ数などのネットワーク負荷にも依存する。たとえば、受信品質が良好なネットワークであっても多くの移動局が使用中であれば、無線リソースが不足し、スループットを改善できない可能性がある。また、スループットは実際に通信しないと分からないので、複数のネットワークのスループットを求めようとすれば、そのたびに移動局がネットワークと通信の確立が必要となり、ユーザ端末の消費電力、ネットワーク負荷等の増大を招いてしまう。
そこで、本発明の目的は、実際に通信を行うことなくネットワーク通信負荷を推定する方法および無線通信端末を提供することにある。
本発明によるネットワーク負荷推定方法は、無線通信端末がネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする。
本発明による無線通信端末は、少なくとも1つのネットワークと接続可能な無線通信端末であって、ネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定する負荷推定手段を有することを特徴とする。
本発明による通信システムは、少なくとも1つのネットワークと前記ネットワークに接続可能な無線通信端末とを有する通信システムであって、前記無線通信端末がネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする。
本発明によれば、ネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することにより、実際に通信を行うことなくネットワーク負荷を推定することができる。
図1は本発明の第1実施形態による無線通信端末の機能的構成を示すブロック図である。 図2は第1実施形態による負荷推定方法を示すフローチャートである。 図3は第1実施形態による負荷推定方法をLTEシステムに提供した例を説明するためのリソースブロック構成図である。 図4は第1実施形態による負荷推定方法をWCDMAシステムに提供した例を説明するための信号生成過程を示す模式図である。 図5は本発明の第2実施形態におけるセル数制限方法を例示する模式図である。 図6は第2実施形態におけるセル数制限方法の一例を示すフローチャートである。 図7は本発明の第3実施形態による無線通信端末の機能的構成を示すブロック図である。 図8は第3実施形態による無線通信装置の動作を示すフローチャートである。 図9は第3実施形態における品質指標の統計的処理の一例を説明するための品質指標の時間変化を示すグラフである。 図10は本発明の第4実施形態による無線通信端末の機能的構成を示すブロック図である。 図11は本発明の第4実施形態による無線通信装置の動作を示すフローチャートである。 図12は第4実施形態における品質指標の統計的処理の一例を説明するための負荷の時間変化を示すグラフである。 図13は第4実施形態における品質指標の統計的処理の他の例を説明するための負荷の時間変化を示すグラフである。 図14は本発明の第5実施形態による無線通信端末を用いたネットワーク構成図である。 図15は第5実施形態による無線通信端末の概略的構成を示すブロック図である。 図16は第5実施形態による無線通信端末の動作を示すフローチャートである。 図17は本発明の第6実施形態による無線通信端末を用いたネットワーク構成図である。 図18は本発明の第7実施形態による無線通信端末を用いたネットワーク構成図である。 図19は第7実施形態におけるルータ側の無線通信端末の概略的構成を示すブロック図である。 図20は第7実施形態におけるシステム動作を示すシーケンス図である。 図21は本発明の第8実施形態による無線通信端末を用いたネットワーク構成図である。 図22は第8実施形態におけるシステム動作を示すシーケンス図である。 図23は本発明の第9実施形態による無線通信端末を用いたネットワーク構成図である。 図24は第9実施形態におけるシステム動作を示すシーケンス図である。 図25は第9実施形態による無線通信端末のネットワーク選択基準を説明するための模式図である。 図26は第9実施形態による無線通信端末の動作を示すフローチャートである。 図27は第5〜第9実施形態における無線通信端末の構成例を示すブロック図である。
本発明の実施形態によれば、無線通信端末がネットワークの通信負荷に依存しない品質指標とネットワークの通信負荷に依存する品質指標とに基づいてネットワークの通信負荷を推定する。品質指標の測定値から通信負荷を推定できるので、ネットワークに実際に接続する必要がなく、無線通信端末の消費電力やネットワーク負荷等の増大を抑えることができる。以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態および実施例について詳細に説明する。
1.第1実施形態
1.1)構成
図1に示すように、本発明の第1実施形態による無線通信端末10は、無線通信部11、第1品質指標測定部12、第2品質指標測定部13および負荷推定部14からなる機能的構成を有する。無線通信部11はネットワークNWと無線接続可能であり、第1品質指標測定部12および第2品質指標測定部13は、無線通信部11がネットワークNWから受信した信号を用いてそれぞれ次に述べる受信品質を測定する。
第1品質指標測定部12により測定される第1品質指標は、ネットワーク通信負荷に依存しない品質指標であり、たとえばRSRP、RSCPなどである。第2品質指標測定部13により測定される第2品質指標は、ネットワーク通信負荷に依存する品質指標であり、たとえばRSRQ、Ec/Noなどである。負荷推定部14により得られるネットワークNWの通信負荷推定値は、たとえばリソース使用率などである。
負荷推定部14は、第1品質指標測定部12および第2品質指標測定部13によりそれぞれ測定された第1および第2品質指標を用いてネットワークNWの通信負荷を推定する。
1.2)動作
図1に示す無線通信端末10には、端末の動作を制御する制御部とデータを記憶する記憶部(いずれも図示せず)が設けられているものとし、制御部が次に述べる負荷推定動作の制御を行う。
図2に示すように、制御部は、第1品質指標測定部12が第1品質指標の測定を行ったか否かを判断し(動作S21)、第1品質指標が測定され、測定値が記憶部に格納されると(動作S21;YES)、第2品質指標測定部13が第2品質指標の測定を行ったか否かを判断する(動作S22)。第2品質指標が測定され、測定値が記憶部に格納されると(動作S22;YES)、制御部は負荷推定部14を制御し、負荷推定部14が第1品質指標測定値と第2品質指標測定値を用いてネットワークNWの通信負荷を推定する(動作S23)。本動作において、第1品質指標と第2品質指標の測定順番を入れ替えても良い。
1.3)負荷推定
次に、LTEとWCDMAの場合を例示して、負荷推定部14の負荷推定方法について具体的に説明する。
1.3a)負荷推定(LTEの場合)
以下、ネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標としてRSRPを、ネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標としてRSRQを用いて、ネットワーク負荷u(リソース使用率)を推定する場合を説明する。
図3に示すOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)リソースブロック構成を用いると、RSSIと品質指標であるRSRPおよびRSRQとは、次のように定義される(非特許文献1を参照)。ただし、図3のリソースブロック構成は送信アンテナ数が1の場合の構成である。
RSSI:リファレンス信号RSが多重されたOFDMシンボルの受信信号電力。したがって、ネットワーク通信負荷に依存する。
RSRP:1リソースエレメント当たりのセル固有リファレンス信号CRS(Cell-specific Reference Signal)の受信信号電力。したがって、ネットワーク通信負荷に依存しない。
RSRQ:リソースブロック(RB)数×RSRP/RSSI。RSSIがネットワーク通信負荷に依存するので、RSRQもネットワーク通信負荷に依存する。
図3に示すOFDMシンボルにおいて、全サブキャリアで送信電力が同一で、かつ、各セルの送信信号が互いに無相関であると仮定すれば、RSSIは次式(1)で表すことができる。
Figure 2014087671

ここで、NはRB数、Kはセル数、pは第kセルのRSRP、uは第kセルのリソース使用率(ネットワーク負荷)、Noiseは1RB当たりの雑音電力である。式(1)における2pは、図3に示す2つのCRSのRSRPを、10pはCRS以外の10サブキャリアにおけるリソース使用率を考慮したRSRPをそれぞれ示す。なお、CRS以外の10サブキャリアはデータ信号および制御信号に割り当てられ、発生したトラフィック量によって使用するサブキャリア数が変化する。
上記の式(1)を次式(2)のように変形し、
Figure 2014087671

さらに、全セルでリソース使用率uが同一(=u)であると仮定すると、次式(3)を得る。
Figure 2014087671

式(3)をuについて解き、上述したRSRQの定義式qk=Nxpk/RSSIを利用して書き直すと、リソース使用率uは次のように表すことができる。
Figure 2014087671

ここで、qは第kセルのRSRQ(qk=Nxpk/RSSI)である。p/qの添え字lはセルを示すK以下の任意の値であるが、RSRP、RSRQの値が大きいセルを用いることが好ましい。
上述した式(4)に示すように、ネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標RSRPとネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標RSRQを用いることで、ネットワーク負荷であるリソース使用率uを求めることができる。なお、ここでは送信アンテナ数が1の場合を例として説明したが、式(4)の係数を変更すれば送信アンテナ数が複数の場合にも適用できる。
1.3b)負荷推定(WCDMAの場合)
次に、ネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標としてRSCPを、ネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標としてEc/Noを用いて、ネットワーク負荷u(平均同時多重ユーザ数)を推定する場合を説明する。
図4に示すように、セル#kの共通パイロットチャネルCPICH(Common Pilot channel)およびユーザ#1〜#xの送信信号はCDM多重され、他セル信号および雑音信号が加わって無線通信端末に受信される。
このようなWCDMAにおけるRSSIと品質指標であるRSCPおよびEc/Noとは、次のように定義される(非特許文献1を参照)。
RSSI:帯域内の受信信号電力。
RSCP:共通パイロットチャネル(CPICH)の受信信号電力。
Ec/No:RSCPとRSSIとの比(Ec/No=RSCP/RSSI)。
CPICHとユーザ信号の送信電力が同一で、かつ、各送信信号が互いに無相関であると仮定すれば、RSSIは次式(5)で表すことができる。
Figure 2014087671

ここで、Kはセル数、pは第kセルのRSCP、uは第kセルの平均同時多重ユーザ数(ネットワーク負荷)、Noiseは帯域内の雑音電力である。
上記の式(5)を次式(6)のように変形し、
Figure 2014087671

さらに、全セルで平均同時多重ユーザ数uが同一(=u)であると仮定すると、次式(7)を得る。
Figure 2014087671

式(7)をuについて解き、上述したEc/Noの定義式Ec/No=pk/RSSIを利用して書き直すと、平均同時多重ユーザ数uは次のように表すことができる。
Figure 2014087671

ここで、Ec/No(l)は第lセルのEc/Noである。添え字lは任意の値であるが、RSCP、Ec/Noの値が大きいセルを用いることが好ましい。
上述した式(8)に示すように、ネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標RSCPとネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標Ec/Noを用いることで、ネットワーク負荷である平均同時多重ユーザ数uを求めることができる。
1.3c)負荷推定(その他の例)
上述したLTE、WCDMAだけでなく、cdma2000の場合には、品質指標として、Ec、Ec/lo、Pilot Strengthを用いることができ、WiMAXの場合には品質指標として、Preamble RSSI、CINRを用いることができる。
1.4)効果
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、ネットワークに実際に接続することなくネットワーク負荷を推定することができるので、無線通信端末の消費電力およびネットワーク負荷の増大を抑えることができる。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態の負荷推定に用いるセル数を削減することで負荷推定部14の計算量を抑制することができる。以下、主にセル数制限について説明する。
2.1)構成
第2実施形態における無線通信端末の構成は図1に示す第1実施形態と同様であるから、説明は省略する。ただし、負荷推定部14は次に説明するセル数制限により計算量が軽減される。
2.2)セル数の制限
上述した第1実施形態における負荷推定の計算では、式(4)および式(8)に示すように、第1品質指標(LTEの場合にはRSRP、WCDMAの場合にはRSCP)を全セルにわたって加算する必要がある。しかしながら、たとえば式(4)における負荷推定で用いる全セルのRSRPの合計は、RSRPが大きいセルに依存し、RSRPが小さい成分は無視することができる。そこで、加算処理を第1品質指標が大きいセルだけに制限することで、負荷推定の精度を落とすことなく計算量を削減することが期待できる。以下、セル数制限方法の例を挙げる。
図5(A)に示す制限方法(1)では、第1品質指標pkがしきい値pthよりも大きいセルに制限する。図5(B)に示す制限方法(2)では、第1品質指標pkが大きい方からx個のセルに制限する(この例ではx=4)。図5(C)に示す制限方法(3)では、第1品質指標が最大のセルと比較して品質指標の差pdiff, k(= pmax- pk)がしきい値pdiff, thよりも小さいセルに制限する。以下、一例として、図5(A)に示す制限方法(1)を用いたときの加算処理の動作について図6を参照しながら説明する。
図6において、負荷推定部14は、加算処理の結果を示すpsumを0に初期化し(動作S31)、セル番号kも初期化する(動作S32)。続いて、負荷推定部14は、第kセルの第1品質指標pkがしきい値pthよりも大きいか否かを判断し(動作S33)、pk>pthであれば(動作S33;YES)、psumに第1品質指標pkを加算し(動作S34)、pkがpth以下であれば(動作S33;NO)、psumへの加算動作S34は実行しない。続いて、セル番号kが最大値に到達したか否かを判断し(動作S35)、セル番号kが最大値に到達していなければ(動作S35;NO)、セル番号kを1だけインクリメントして(動作S36)、動作S33へ戻る。以上の動作S33〜S36をセル番号kが最大値に到達するまで繰り返し、到達すれば処理を終了する(動作S35;YES)。
2.3)効果
上述したように、本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、psumを求める加算処理において、図5に例示されるような制限方法を用いることで、加算処理の対象となるセルを(たとえば、第1品質指標がしきい値pthよりも大きいセルのみに)制限することができ、負荷推定部14の計算量を抑制することができる。
3.第3実施形態
本発明の第3実施形態によれば、負荷推定結果のばらつきを抑えるために、測定した品質指標に対して統計的な処理を施してから負荷推定を実行する。
3.1)構成
図7に示すように、本発明の第3実施形態による無線通信端末10aは、図1に示す第1実施形態による無線通信端末10における負荷推定部14の前段に統計処理部15を設けた構成を有する。したがって、第1実施形態と同じ機能を有するブロックには同一参照番号を付して説明は省略する。なお、負荷推定部14は、上述したように、第2実施形態のセル数制限を適用することもできる。
3.2)動作
図7に示す無線通信端末10aには、端末の動作を制御する制御部とデータを記憶する記憶部(いずれも図示せず)が設けられているものとし、制御部が次に述べる負荷推定動作の制御を行う。
図8に示すように、制御部は、第1品質指標測定部12が第1品質指標の測定を行ったか否かを判断し(動作S41)、第1品質指標が測定され、測定値が記憶部に格納されると(動作S41;YES)、第2品質指標測定部13が第2品質指標の測定を行ったか否かを判断する(動作S42)。第2品質指標が測定され、測定値が記憶部に格納されると(動作S42;YES)、制御部は統計処理部15に所定数の品質指標測定値が集まったか否かを判断し(動作S43)、所定数が収集されるまで上記動作S41〜S42を繰り返す(動作S43;NO)。所定数の品質指標測定値が集まると(動作S43;YES)、統計処理部15は所定数の第1品質指標測定値および第2品質指標測定値に対して平均および重み付け等の統計的処理を実行し(動作S44)、統計処理された第1品質指標および第2品質指標を負荷推定部14へ出力する。負荷推定部14は、統計処理された第1品質指標および第2品質指標を用いて、上述したようにネットワークNWの通信負荷を推定する(動作S45)。
3.3)統計処理
図9に模式的に示すように、第1品質指標測定部12および第2品質指標測定部13は測定周期Tsでそれぞれの品質指標を測定するが、その測定値pは実際には時間的に変動しており、あるサンプリング時点iでの測定値p(i)が実際の品質を反映しているとは限らず、大きく外れている可能性もある。そこで、このような測定値をある期間にわたって収集し、それらを統計処理することで、図9の統計値p(バー)(i)で示すように、測定値の時間的なばらつきを抑制することができる。
統計処理としては、平均あるいは重み付け処理等を用いることができ、一般に次式(9)で表すことができる。
Figure 2014087671

ここで、p(バー)は品質指標統計値、Nsampはサンプル数、wは重み付け係数、pは品質指標測定値である。
サンプル数Nsampおよび重み付け係数wは、測定値の時間的変動状況に応じて決定することができる。たとえば、ばらつきを抑えたい場合にはサンプル数Nsampを大きくし、直近の測定値の影響を大きくしたい場合は、jが小さいほど重み付け係数wを大きな値にすればよい。
3.4)効果
上述したように、本発明の第3実施形態によれば、上述した第1実施形態および第2実施形態の効果に加えて、測定した品質指標に対して統計的な処理を施してから負荷推定を実行することで負荷推定結果の時間的なばらつきを抑制でき、より信頼性の高い負荷推定が可能となる。
4.第4実施形態
本発明の第4実施形態は、第3実施形態と同様に負荷推定結果の時間的なばらつきを抑制することを目的とするが別の解決法を提供するものであり、第1〜第3実施形態で得られた複数の負荷推定結果を用いて時間的なばらつきを抑制する。以下、詳細に説明する。
4.1)構成
図10に示すように、本発明の第4実施形態による無線通信端末10bは、図1に示す第1実施形態による無線通信端末10にデータ処理部16を追加した構成を有する。データ処理部16は、後述するように、推定値の統計処理あるいは選択処理を実行することで、推定結果の時間的なばらつきを抑制することができる。したがって、第1実施形態と同じ機能を有するブロックには同一参照番号を付して説明は省略する。ただし、第2実施形態で説明したセル数制限を負荷推定部14に適用してもよい。
4.2)動作
図11に示すように、制御部は、第1品質指標測定部12が第1品質指標の測定を行ったか否かを判断し(動作S51)、第1品質指標が測定され、測定値が記憶部に格納されると(動作S51;YES)、第2品質指標測定部13が第2品質指標の測定を行ったか否かを判断する(動作S52)。第2品質指標が測定され、測定値が記憶部に格納されると(動作S52;YES)、制御部は負荷推定部14を制御し、負荷推定部14が上記測定値から第1の通信負荷を推定する(動作S53)。第1の通信負荷推定値は、上述した第1および第2実施形態により得られる負荷推定結果である。続いて、制御部は、所定数の第1の通信負荷推定値が集まったか否かを判断し(動作S54)、所定数が収集されるまで上記動作S51〜S53を繰り返す(動作S54;NO)。所定数の第1の通信負荷推定値が集まると(動作S54;YES)、制御部はデータ処理部16を制御し、データ処理部16は所定数の第1の通信負荷推定値に対して後述する統計的処理および選択処理を実行してネットワークNWの通信負荷(第2の通信負荷)を算出する(動作S55)。
4.3)統計処理
図12に模式的に示すように、上述した第1および第2実施形態では、測定された第1品質指標および第2品質指標により第1の通信負荷推定値u(i)が測定周期Tsで得られる。しかしながら、既に述べたように、第1の通信負荷推定値u(i)は実際には時間的に変動しており、あるサンプリング時点iでのu(i)が実際の負荷を反映しているとは限らず、大きく外れている可能性もある。そこで、このような第1の通信負荷推定値をある期間にわたって収集し、それらを統計処理することで、図11の統計値u(バー)(i)で示すように、推定値の時間的なばらつきを抑制することができる。
統計処理としては、平均あるいは重み付け処理等を用いることができ、一般に次式(10)で表すことができる。
Figure 2014087671

ここで、u(バー)は通信負荷統計値、Nsampはサンプル数、wは重み付け係数、uは第1の通信負荷推定値である。
サンプル数Nsampおよび重み付け係数wは、測定値の時間的変動状況に応じて決定することができる。たとえば、ばらつきを抑えたい場合にはサンプル数Nsampを大きくし、直近の推定値の影響を大きくしたい場合は、jが小さいほど重み付け係数wを大きな値にすればよい。
4.4)選択処理
図13に模式的に示すように、データ処理部16が、異なる時点で推定した複数の第1の通信負荷推定値u(i)から1つの負荷推定値を選択することで、負荷推定結果の時間的なばらつきを抑制することも可能である。たとえば、方法1では、複数の第1の通信負荷推定値u(i)から最大値を選択し、方法2では最小値を選択し、方法3では中央値を選択する。
4.5)効果
上述したように、本発明の第4実施形態によれば、上述した第1実施形態あるいは第2実施形態により得られた第1の負荷推定値に対して統計的な処理あるいは選択処理を施すことで負荷推定結果の時間的なばらつきを抑制でき、より信頼性の高い負荷推定が可能となる。
5.第5実施形態
本発明の第5実施形態による無線通信端末は複数のネットワークに接続可能なマルチネットワーク対応端末であり、上述した各実施形態による負荷推定機能を備えることで、適切なネットワークを選択することができる。以下詳細に説明する。
5.1)システム構成
図14に示すように、本実施形態による無線通信端末100は、複数のネットワークと接続可能であるものとする。図14に例示された3つのネットワークNW1、NW2およびNW3は、たとえば通信事業者(モバイルオペレータ、ワイヤレスサービスプロバイダ)により提供されるセルラネットワークおよび公衆無線LANなどである。
図15に示すように、無線通信端末100の無線通信部101は所定の無線アクセス方式(例えばURAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)、E-UTRAN(Evolved UTRAN)、GERAN(GSM EDGE Radio Access. Network)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、又は無線LAN等)によってネットワークNW1,NW2あるいはNW3の基地局あるいはアクセスポイントに無線接続することができる。
無線端末100は、さらに、受信データ処理部102、データ制御部103、送信データ処理部104および回線制御部105を有する。受信データ処理部102および送信データ処理部104は、回線制御部105による制御に従って、接続しているネットワークとの間で送受信されるデータの処理を行い、データ制御部103は受信データに応じた送信データ処理部104の制御等を実行する。
受信データ処理部102は、上述した第1品質指標測定部12および第2品質指標測定部13の機能を有し、第1および第2品質指標の測定を行って測定値を回線制御部105へ出力する。回線制御部105は、上述した負荷推定部14、統計処理部15および/またはデータ処理部16の機能を備え、受信データ処理部102からの第1品質指標測定値および第2品質指標測定値を用いてネットワークNWの通信負荷を推定し、この推定結果から利用するネットワークを選択する。
5.2)動作
図16に示すように、回線制御部105は、ネットワーク番号nを初期化(動作S111)した後、受信データ処理部102がネットワークNWnの第1品質指標の測定を行ったか否かを判断し(動作S112)、第1品質指標が測定されたならば(動作S112;YES)、続いて第2品質指標の測定を行ったか否かを判断する(動作S113)。第2品質指標が測定されたならば(動作S113;YES)、回線制御部105はネットワークNWnの第1品質指標測定値および第2品質指標測定値を用いてネットワークNWnの通信負荷を推定する(動作S114)。
続いて、ネットワーク番号nが最大値に到達していなければ(動作S115;NO)、nを1つ加算し(動作S116)、動作S112へ戻る。こうしてnが最大値になるまで、すなわち所定のネットワーク全てについて通信負荷が推定されるまで、上述した動作S112〜S114が繰り返される。なお、nの最大値は、無線通信端末100がパイロット信号等を受信して品質指標を測定できるネットワーク数として定義してもよい。本実施形態では、図14に示すようにnの最大値=3である。なお、ネットワーク負荷の推定方法としては、上述した第1〜第4実施形態のいずれかを用いればよい。
こうしてネットワークNW1−NW3の負荷推定値が求まると、回線制御部105は、負荷推定値を用いて利用すべきネットワークを選択する(動作S117)。ネットワーク選択方法の例を次に示す。
5.3)ネットワーク選択
回線制御部105は、複数ネットワークNW1−NW3のうち負荷推定値のより低いネットワークを選択することができる。さらに、次の指標も考慮してネットワークを選択してもよい。
指標1:通信負荷の推定誤差。推定誤差の大きさは、各セルの第1品質指標の大きさで見積もることができる。
指標2:ネットワークの優先度。たとえばネットワーク種類別および通信事業者別に優先度を予め決めておき、同程度の負荷推定値であれば、優先度の高いネットワークが優先的に選択される。
指標3:ネットワークの受信品質。たとえば、負荷推定値が同程度であれば受信品質の高いネットワークを優先的に選択する。
具体的には、回線制御部105は、負荷推定値uとオフセットuoffsetの和が小さいネットワークを選択する。オフセットuoffsetの設定例としては、推定誤差の大きいネットワークはオフセットuoffsetの値を大きくする;優先的に接続させたいネットワークはオフセットuoffsetの値を小さくする;受信品質が良好なネットワークはオフセットuoffsetの値を小さくする。
5.4)効果
以上説明したように、本発明の第5実施形態によれば、無線通信端末100が上述した各実施形態による負荷推定制御を実行することで、ネットワーク負荷を考慮した適切なネットワークを選択することができる。その際、実際にネットワークに接続することなく通信負荷を推定できるので、無線通信端末100の消費電力およびネットワーク負荷の増大を抑制できる。
6.第6実施形態
本発明の第6実施形態による無線通信端末は複数のネットワークに接続可能であり、さらにモバイルルータ機能あるいはテザリング機能を有する他の無線通信端末と無線LANを通して接続することで当該他の無線通信端末を介して別のネットワークにも接続可能である。このような通信システムにおいても、本実施形態による無線通信端末は、上述した各実施形態による負荷推定機能を備えることで適切なネットワークを選択することができる。以下詳細に説明する。
図17に示すように、本実施形態による無線通信端末100aはネットワークNW1およびNW3に接続可能であり、他の無線通信端末200aはネットワークNW2に接続可能である。さらに、無線通信端末100aと無線通信端末200aとは、たとえばIEEE 802.11シリーズ準拠の無線LANあるいはIEEE 802.15シリーズ準拠の無線PAN(e.g. Bluetooth(登録商標))などの無線アクセス技術によって無線接続を確立することができる。したがって、無線通信端末100aは無線通信端末200aを介してネットワークNW2を利用することができる。
無線通信端末100aの構成は図15に示す無線通信端末100と基本的に同様であるが、無線通信部101はネットワークNW1およびNW3に接続可能であると共に、無線LAN機能を通して無線通信端末200aに接続可能である。本実施形態では、無線通信端末100aの受信データ処理部102が全てのネットワークNW1−NW3の品質指標を測定するものとする。したがって、無線通信端末100aの回線制御部105は、図16に示す動作フローに従って各ネットワークの通信負荷を推定し、通信負荷推定値を用いて適切なネットワークを選択することができる。
なお、別の構成として、無線通信端末200aが、ネットワークNW1−NW3の品質指標の測定を行い、各ネットワークの負荷推定値を用いてネットワークの選択を行ってもよい。この場合、無線通信端末100aが無線通信端末200aと無線LANで接続し、無線通信端末200aが選択したネットワークに無線通信端末200aを介して接続する。
上述したように、本発明の第6実施形態による無線通信端末100aは、上述した第5実施形態と同様の効果に加えて、同様の通信負荷推定により他の無線通信端末200aを介したネットワーク利用も可能となる。
7.第7実施形態
上述した第6実施形態では無線通信端末が全てのネットワークの品質指標を測定し通信負荷を推定したが、本発明の第7実施形態は、それぞれの無線通信端末が接続可能なネットワークの品質指標を測定して通信負荷を推定し、他の無線通信端末が推定した通信負荷を無線通信端末へ通知する。このような通信システムにおいて、本実施形態による無線通信端末は、上述した各実施形態による負荷推定機能と同様に全てのネットワークの通信負荷推定値を得ることができるので、適切なネットワークを選択することができる。以下詳細に説明する。
7.1)システム構成
図18に示すように、本実施形態による無線通信端末100bはネットワークNW1およびNW3に接続可能であり、モバイルルータ機能を有する他の無線通信端末200bはネットワークNW2に接続可能である。さらに、無線通信端末100bと無線通信端末200bとは、上述したように無線LANにより無線接続を確立することができ、無線通信端末100bは無線通信端末200bを介してネットワークNW2を利用することができる。
図19において、無線通信端末200bは、例えばテザリング機能を有するスマートフォンおよびWiFiルータ等のモバイルルータであり、無線通信端末100bとネットワークNW2との間で送受信データの転送制御を行う。下位無線リンク通信部201は上述した無線LANあるいは無線PAN等の無線アクセス方式によって無線通信端末100bに無線接続し、下り回線データ処理部202からの送信データを無線通信端末100bへ送信し、また無線通信端末100bから受信したデータを上り回線データ処理部203へ出力する。上位無線リンク通信部204は、上述した無線通信端末100bと同一あるいは異なる無線アクセス方式によってネットワークNW2の基地局に無線接続し、ネットワークNW2と通信することができる。
第1〜第4実施形態による通信負荷推定と同様に、下り回線データ処理部202はネットワークNW2の品質指標を測定し、回線制御部205はその測定値を用いてネットワークNW2の通信負荷を推定する。また、回線制御部205は、ネットワークNW2の通信負荷推定値を下位無線リンク通信部201を通して無線通信端末100bへ通知することができる。
7.2)動作
図20において、本実施形態による無線通信端末100bの回線制御部105は、ネットワーク選択を開始する際に、通信負荷要求を無線通信端末200bへ送信する(動作S301)。続いて、受信データ処理部102は上記第1〜第4実施形態と同様にネットワークNW1およびNW3の第1品質指標および第2品質指標を測定する(動作S302)。回線制御部105は、それらの測定値を用いてネットワークNW1およびNW3の通信負荷を推定する(動作S303)。
他方、無線通信端末200bの回線制御部205は、上り回線データ処理部203を通して通信負荷要求を受け取ると、下り回線データ処理部202を制御し、下り回線データ処理部202が上記第1〜第4実施形態と同様にネットワークNW2の第1品質指標および第2品質指標を測定する(動作S304)。回線制御部205は、その測定値を用いてネットワークNW2の通信負荷を推定し(動作S305)、ネットワークNW2の通信負荷推定値を下り回線データ処理部202を通して無線通信端末100bへ送信する(動作S306)。
無線通信端末100bの回線制御部105は、無線通信端末200bからネットワークNW2の通信負荷推定値を受信すると、自端末で推定したネットワークNW1およびNW3の通信負荷推定値と併せて、上記第5実施形態で説明したように適切なネットワーク選択を実行する(動作S307)。
7.3)効果
上述したように、本発明の第7実施形態によれば、無線通信端末100bとモバイルルータ動作する無線通信端末200bとは、それぞれが接続可能なネットワークの通信負荷を推定する。そして、無線通信端末100bは、無線通信端末200bが推定した通信負荷推定値を受信することで、全てのネットワークの通信負荷推定値を用いてネットワーク選択を行うことができる。ネットワーク負荷の推定処理を無線通信端末100bと200bとで分担することで、各無線通信端末の処理負荷が軽減され、消費電力を削減することが可能となる。
なお、無線通信端末100bがネットワークNW1およびNW3の負荷推定値を無線通信端末200bへ通知し、無線通信端末200bが自端末で推定したネットワークNW2の負荷と取得したネットワークNW1および3の負荷推定値とを用いてネットワークを選択することもできる。
8.第8実施形態
上述した第7実施形態ではネットワーク負荷の推定処理を無線通信端末と他の無線通信端末で分担したが、本発明の第8実施形態では、他の無線通信端末では品質指標の測定だけを行い、その測定値を無線通信端末へ通知する。このような通信システムにおいても、本実施形態による無線通信端末は、上述した各実施形態による負荷推定機能と同様に全てのネットワークの通信負荷推定値を得ることができるので、適切なネットワークを選択することができる。
8.1)システム構成
図21に示すように、本実施形態による無線通信端末100cはネットワークNW1およびNW3に接続可能であり、モバイルルータ機能を有する他の無線通信端末200cはネットワークNW2に接続可能である。さらに、無線通信端末100cと無線通信端末200cとは、上述したように無線LANにより無線接続を確立することができ、無線通信端末100cは無線通信端末200cを介してネットワークNW2を利用することができる。
8.2)システム動作
図22において、本実施形態による無線通信端末100cの回線制御部105は、ネットワーク選択を開始する際に、品質指標測定値要求を無線通信端末200cへ送信する(動作S401)。続いて、受信データ処理部102は上記第1〜第4実施形態と同様にネットワークNW1およびNW3の第1品質指標および第2品質指標を測定する(動作S402)。
他方、無線通信端末200cの回線制御部205は、上り回線データ処理部203を通して品質指標測定値の要求を受け取ると、下り回線データ処理部202を制御し、下り回線データ処理部202が上記第1〜第4実施形態と同様にネットワークNW2の第1品質指標および第2品質指標を測定する(動作S403)。回線制御部205は、ネットワークNW2の品質指標測定値を下り回線データ処理部202を通して無線通信端末100cへ送信する(動作S404)。
無線通信端末100cの回線制御部105は、無線通信端末200cから受信したネットワークNW2の品質指標測定値と、自端末で測定したネットワークNW1およびNW3の品質指標測定値とを用いて、全てのネットワークの通信負荷を推定し(動作S405)、これらの通信負荷推定値を用いて上記第5実施形態で説明したように適切なネットワーク選択を実行する(動作S406)。
8.3)効果
上述したように、本発明の第8実施形態によれば、無線通信端末100cとモバイルルータ動作する無線通信端末200cとは、それぞれが接続可能なネットワークの品質指標の測定を実行する。そして、無線通信端末100cは、無線通信端末200cが測定した品質指標測定値を受信することで、全てのネットワークの品質指標測定値を用いて各ネットワークの通信負荷を推定し、これら負荷推定値を用いてネットワーク選択を行うことができる。ネットワークの品質指標測定処理を無線通信端末100cと200cとで分担し、ネットワーク負荷推定処理を無線通信端末100cが実行することで、各無線通信端末の処理負荷が軽減され、特に無銭端末200cの消費電力を削減することが可能となる。
なお、無線通信端末100cがネットワークNW1およびNW3の品質指標測定値を無線通信端末200cへ通知し、無線通信端末200cが自端末で測定したネットワークNW2の品質指標と取得したネットワークNW1および3の品質指標測定値とを用いて各ネットワークの通信負荷を推定し、これらの負荷推定値を用いてネットワークを選択することもできる。
9.第9実施形態
上述した第6〜第8実施形態では、各ネットワークの第1および第2品質指標からネットワークの通信負荷を推定し、接続すべきネットワークを選択したが、本発明の第9実施形態によれば、一方の無線通信端末の簡易無線品質情報と、他方の無線通信端末が測定した受信品質と推定したネットワークの通信負荷とを用いて、接続すべきネットワークを選択することができる。
9.1)システム構成
図23に示すように、本実施形態による無線通信端末100dはネットワークNW1に接続可能であり、モバイルルータ機能を有する他の無線通信端末200dはネットワークNW2に接続可能であるものとする。既に述べたように、無線通信端末100dは更に別のネットワーク(第3のネットワーク)に接続可能であってもよい。また、無線通信端末100dと無線通信端末200dとは、上述したように無線LANにより無線接続を確立することができ、無線通信端末100dは無線通信端末200dを介してネットワークNW2を利用することができる。なお、無線通信端末100dおよび200dの基本的な構成は図15および図19にそれぞれ示すブロック図と同様であるから、同一の参照番号を用いて説明するが、本実施形態における回線制御部105および205の機能は以下に述べるように上記実施形態とは異なっている。
9.2)システム動作
図24において、本実施形態による無線通信端末100dの回線制御部105は、ネットワーク選択を開始する際に、自端末の簡易無線品質情報を含む回線選択要求を無線通信端末200dへ送信する(動作S501)。簡易無線品質情報は、簡易的な無線品質を示す情報であり、たとえば自端末のアンテナバーの本数を用いることができる。回線選択要求を受信すると、無線通信端末200dの回線制御部205は上記第1〜第4実施形態と同様にネットワークNW2の第1品質指標および第2品質指標を測定し(動作S502)、これらの測定値を用いて、ネットワークNW2の通信負荷を推定する(動作S503)。
続いて、無線通信端末200dの回線制御部205は、無線通信端末100dから受信した簡易無線品質情報と自端末が推定したネットワークNW2の通信負荷とに基づき、後述する選択基準に従って適切なネットワーク選択を実行する(動作S504)。その際、回線制御部205は、ネットワーク選択結果を無線通信端末100dへ通知してもよい(動作S505)。
あるいは、無線通信端末100dが無線通信端末200d側の回線を優先的に選択するように設定されていれば、無線通信端末200dが無線通信端末100dとの間の無線LAN機能をオン/オフすることで、ネットワーク選択結果を通知せずに無線通信端末100dのネットワーク選択を制御することもできる。
9.3)ネットワーク選択基準
図25に示すように、本実施形態によれば、ネットワーク負荷推定値uだけでなく、ネットワーク回線の受信品質pおよび無線通信端末100dのアンテナ本数nも考慮してネットワークが選択される。具体的には、ネットワークNW2の受信品質pが所定値pth以上で無線通信端末100dのアンテナ本数nが所定値nthより少なければ、ネットワークNW2を選択し、ネットワークNW2の受信品質pが所定値pthより低下し無線通信端末100dのアンテナ本数nが所定値nth以上であれば、ネットワークNW1を選択する。それ以外の場合(図25の丸1)には、ネットワークNW2の負荷推定値uが所定値uthより低ければネットワークNW2を選択し、それ以外ではネットワークNW1を選択する。なお、無線品質pとしては、上述した第1品質指標または第2品質指標を用いることができる。
9.4)無線通信端末200dの動作
図26において、無線通信端末200dの回線制御部205は、無線通信端末100dからその簡易無線品質情報としてアンテナ本数nを取得する(動作S601)。続いて、回線制御部205はネットワークNW2の受信品質pを測定し(動作S602)、既に述べた方法でネットワークNW2の負荷uを推定する(動作S603)。
続いて、回線制御部205は、ネットワークNW2の受信品質pが所定値pth以上であるか否かを判断し(動作S604)、p>=pthであれば(動作S604;YES)、さらに無線通信端末100dのアンテナ本数nが所定値nth以上であるか否かを判断する(動作S605)。またp<pthであれば(動作S604;NO)、無線通信端末100dのアンテナ本数nが所定値nthより少ないか否かを判断する(動作S606)。
p>=pth(動作S604;YES)かつn>=nthである場合(動作S605;YES)、あるいはp<pth(動作S604;NO)かつn<nthである場合(動作S606;YES)、回線制御部205は、ネットワークNW2の負荷推定値uが所定値uthより低いか否かを判断する(動作S607)。u<uthであれば(動作S607;YES)、回線制御部205はネットワークNW2を選択し(動作S608)、u>=uthであれば(動作S607;NO)、ネットワークNW1を選択する(動作S609)。
また、p>=pth(動作S604;YES)かつn<nth(動作S605;NO)である場合には、回線制御部205はネットワークNW2を選択し(動作S608)、p<pth(動作S604;NO)かつn>=nth(動作S605;NO)である場合には、回線制御部205はネットワークNW1を選択する(動作S609)。
なお、本実施形態では、無線通信端末200dが、自端末で推定したネットワーク負荷と無線通信端末100dから取得した簡易無線品質情報とを用いて無線通信端末100dが接続すべきネットワークを選択したが、無線通信端末100dが、自端末で推定したネットワーク負荷と無線通信端末200dから取得した簡易無線品質情報とを用いてネットワークを選択してもよい。
9.5)効果
上述したように、本発明の第9実施形態によれば、一方の無線通信端末の簡易無線品質情報と他方の無線通信端末が測定した受信品質と推定したネットワークの通信負荷とに基づいてネットワークを選択するので、取得できる無線品質情報が限定されている場合であっても最適なネットワークの選択が可能となり、さらにネットワーク選択制御がより簡単となり、無線通信端末間で通知される情報量も低減できる。
10.無線通信端末の構成例
上述した各実施形態による無線通信端末(10、10a、10b、100、100a、100b、100c、100d、200a、200b、200c、200d)のそれぞれの制御動作は、各無線通信端末に搭載されたプロセッサ(コンピュータ)上でプログラムを実行することにより実現することもできる。以下、ソフトウエアによる実装例を簡単に説明する。
図27に示すように、無線通信端末は、図15における無線通信部101および受信データ処理部102、あるいは図19における下位無線リンク通信部201、下り回線データ処理部202および上位無線リンク通信部204として、セルラ無線送受信部111、無線LAN送受信部112およびベースバンドプロセッサ113を含む。また、入力デバイスおよび出力デバイスの具体例としてのマイクロフォン115、スピーカ116、タッチパネル117およびディスプレイ118を含む。アプリケーションプロセッサ114は、不揮発性記憶部119から読み出されたシステムソフトウェアプログラム(OS(Operating System))、回線制御アプリケーションおよび各種アプリケーションプログラム(例えば、ウェブブラウザ、メーラ)を実行することによって無線通信端末10の各種機能を実現する。
不揮発性記憶部119は、例えばフラッシュメモリおよびハードディスクドライブ等である。アプリケーションプロセッサ114が回線制御アプリケーションを実行することにより、上述した回線制御部105あるいは205の機能が実現される。なお、回線制御部105あるいは205は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む半導体装置により実現されてもよい。
上述した無線通信端末における各種プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
11.付記
上述した実施形態および実施例の一部あるいは全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、これらに限定されるものではない。
(付記1)
ネットワークの通信負荷を推定する方法であって、
無線通信端末がネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とするネットワーク通信負荷推定方法。
(付記2)
前記第1の品質指標と前記第2品質指標との比を用いて前記通信負荷を推定することを特徴とする付記1に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記3)
前記第1の品質指標がRSRP(Reference Signal Received Power)、前記第2品質指標がRSRQ(Reference Signal Received Quality)であることを特徴とする付記2に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記4)
前記ネットワークが所定のリソースブロック構成を有する複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークのリソース使用率uとすれば、前記リソース使用率uが次式により推定されることを特徴とする付記3に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
Figure 2014087671

ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSRP、qはRSRQ、lはセルを示すK以下の任意の自然数、Noiseは1リソースブロック当たりの雑音電力である。
(付記5)
前記第1の品質指標がRSCP(Reference Signal Code Power)、前記第2品質指標がEc/No(Energy per chip / Noise)であることを特徴とする付記2に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記6)
前記ネットワークが共通パイロットチャネル信号およびユーザ送信信号が符号分割多重される方式の複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークの平均同時多重ユーザ数uとすれば、前記平均同時多重ユーザ数uが次式により推定されることを特徴とする付記5に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
Figure 2014087671

ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSCP、Noiseは帯域内の雑音電力、Ec/No(l)は第lセルのEc/No、lはセルを示すK以下の任意の自然数である。
(付記7)
前記ネットワークが複数のセルを含み、前記通信負荷の推定に用いられるセルが前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方の品質指標の測定値の大きさに依存して制限されることを特徴とする付記1−6のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記8)
前記通信負荷の推定に用いられるセルは前記品質指標の測定値が所定値より大きいセルに制限されることを特徴とする付記7に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記9)
前記通信負荷の推定に用いられるセルは前記品質指標の測定値が大きい所定個数のセルに制限されることを特徴とする付記7に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記10)
前記通信負荷の推定に用いられるセルは前記品質指標の測定値が最大のセルとの差が所定値より小さいセルに制限されることを特徴とする付記7に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記11)
前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方を異なる時刻で複数回測定した測定値を取得し、これら測定値の統計値を用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする付記1−10のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記12)
前記測定値の時間的変動の大きさに応じて前記統計値を求める統計設定値を決定することを特徴とする付記11に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記13)
前記統計設定値は前記測定値の個数および/または前記測定値に対する重み付け係数であることを特徴とする付記12に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記14)
前記第1品質指標および前記第2品質指標を異なる時刻で複数回測定するごとに、それぞれの測定値を用いて第1通信負荷を推定し、
複数の第1通信負荷に基づいて前記ネットワークの前記通信負荷を決定する、
ことを特徴とする付記1−10のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記15)
前記複数の第1通信負荷の統計値を前記ネットワークの前記通信負荷として算出することを特徴とする付記14に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記16)
前記複数の第1通信負荷の時間的変動の大きさに応じて前記統計値を求める統計設定値を決定することを特徴とする付記15に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記17)
前記統計設定値は前記第1通信負荷の個数および/または前記第1通信負荷に対する重み付け係数であることを特徴とする付記16に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記18)
所定の基準に従って前記複数の第1通信負荷の1つを前記ネットワークの前記通信負荷として選択することを特徴とする付記14に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記19)
前記所定の基準により前記複数の第1通信負荷のうちの最大値、最小値あるいは中央値を選択することを特徴とする付記18に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記20)
前記無線通信端末が複数のネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする付記1−19のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記21)
前記無線通信端末が前記複数のネットワークの各々の前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、これらの測定値に基づいて各ネットワークの前記通信負荷を推定することを特徴とする付記20に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記22)
前記無線通信端末が少なくとも1つの第1のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、これらの測定値に基づいて第1のネットワークの通信負荷を推定し、
前記無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末が少なくとも1つの第2のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、これらの測定値に基づいて第2のネットワークの通信負荷を推定し、
前記無線通信端末が前記他の無線通信端末から前記第2のネットワークの通信負荷を受信することを特徴とする付記1−19のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記23)
前記無線通信端末が少なくとも1つの第1のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、
前記無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末が少なくとも1つの第2のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、
前記無線通信端末が前記他の無線通信端末から前記第2のネットワークの測定値を受信することで、前記第1のネットワークおよび前記第2のネットワークの測定値に基づいて複数のネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする付記20に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
(付記24)
少なくとも1つのネットワークと接続可能な無線通信端末であって、
ネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定する負荷推定手段を有することを特徴とする無線通信端末。
(付記25)
前記負荷推定手段は前記第1の品質指標と前記第2品質指標との比を用いて前記通信負荷を推定することを特徴とする付記24に記載の無線通信端末。
(付記26)
前記第1の品質指標がRSRP(Reference Signal Received Power)、前記第2品質指標がRSRQ(Reference Signal Received Quality)であることを特徴とする付記25に記載の無線通信端末。
(付記27)
前記ネットワークが所定のリソースブロック構成を有する複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークのリソース使用率uとすれば、前記負荷推定手段は前記リソース使用率uを次式により推定することを特徴とする付記26に記載の無線通信端末。
Figure 2014087671

ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSRP、qはRSRQ、lはセルを示すK以下の任意の自然数、Noiseは1リソースブロック当たりの雑音電力である。
(付記28)
前記第1の品質指標がRSCP(Reference Signal Code Power)、前記第2品質指標がEc/No(Energy per chip / Noise)であることを特徴とする付記25に記載の無線通信端末。
(付記29)
前記ネットワークが共通パイロットチャネル信号およびユーザ送信信号が符号分割多重される方式の複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークの平均同時多重ユーザ数uとすれば、前記負荷推定手段は前記平均同時多重ユーザ数uを次式により推定することを特徴とする付記28に記載の無線通信端末。
Figure 2014087671

ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSCP、Noiseは帯域内の雑音電力、Ec/No(l)は第lセルのEc/No、lはセルを示すK以下の任意の自然数である。
(付記30)
前記ネットワークが複数のセルを含み、前記負荷推定手段は、前記通信負荷の推定に用いられるセルを前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方の品質指標の測定値の大きさに依存して制限することを特徴とする付記24−29のいずれか1項に記載の無線通信端末。
(付記31)
前記負荷推定手段は、前記通信負荷の推定に用いられるセルを前記品質指標の測定値が所定値より大きいセルに制限することを特徴とする付記30に記載の無線通信端末。
(付記32)
前記負荷推定手段は、前記通信負荷の推定に用いられるセルを前記品質指標の測定値が大きい所定個数のセルに制限することを特徴とする付記30に記載の無線通信端末。
(付記33)
前記負荷推定手段は、前記通信負荷の推定に用いられるセルを前記品質指標の測定値が最大のセルとの差が所定値より小さいセルに制限することを特徴とする付記30に記載の無線通信端末。
(付記34)
前記負荷推定手段は、前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方を異なる時刻で複数回測定した測定値を取得し、これら測定値の統計値を用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする付記24−33のいずれか1項に記載の無線通信端末。
(付記35)
前記負荷推定手段は、前記測定値の時間的変動の大きさに応じて前記統計値を求める統計設定値を決定することを特徴とする付記34に記載の無線通信端末。
(付記36)
前記統計設定値は前記測定値の個数および/または前記測定値に対する重み付け係数であることを特徴とする付記35に記載の無線通信端末。
(付記37)
前記負荷推定手段は、前記第1品質指標および前記第2品質指標を異なる時刻で複数回測定するごとにそれぞれの測定値を用いて第1通信負荷を推定し、複数の第1通信負荷に基づいて前記ネットワークの前記通信負荷を決定する、ことを特徴とする付記24−33のいずれか1項に記載の無線通信端末。
(付記38)
前記負荷推定手段は、前記複数の第1通信負荷の統計値を前記ネットワークの前記通信負荷として算出することを特徴とする付記37に記載の無線通信端末。
(付記39)
前記負荷推定手段は、前記複数の第1通信負荷の時間的変動の大きさに応じて前記統計値を求める統計設定値を決定することを特徴とする付記38に記載の無線通信端末。
(付記40)
前記統計設定値は前記第1通信負荷の個数および/または前記第1通信負荷に対する重み付け係数であることを特徴とする付記39に記載の無線通信端末。
(付記41)
前記負荷推定手段は、所定の基準に従って前記複数の第1通信負荷の1つを前記ネットワークの前記通信負荷として選択することを特徴とする付記37に記載の無線通信端末。
(付記42)
前記所定の基準により前記複数の第1通信負荷のうちの最大値、最小値あるいは中央値を選択することを特徴とする付記41に記載の無線通信端末。
(付記43)
複数のネットワークから接続すべきネットワークを選択するネットワーク選択手段を更に有し、
前記負荷推定手段が少なくとも1つのネットワークの通信負荷を推定し、前記ネットワーク選択手段が少なくとも前記推定された通信負荷を用いて前記ネットワークを選択する、ことを特徴とする付記24−42のいずれか1項に記載の無線通信端末。
(付記44)
前記ネットワーク選択手段が前記推定された通信負荷とその推定精度に従って前記ネットワークを選択することを特徴とする付記43に記載の無線通信端末。
(付記46)
前記ネットワーク選択手段が前記推定された通信負荷およびネットワークの優先度に従って前記ネットワークを選択することを特徴とする付記43に記載の無線通信端末。
(付記47)
前記ネットワーク選択手段が前記推定された通信負荷およびネットワークの受信品質に従って前記ネットワークを選択することを特徴とする付記43に記載の無線通信端末。
(付記48)
ネットワークからの信号を受信して前記第1品質指標および前記第2品質指標をそれぞれ測定する品質指標測定手段を更に有し、
前記負荷推定手段は、前記少なくとも1つのネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標の測定値に基づいて、前記少なくとも1つのネットワークの前記通信負荷を推定することを特徴とする付記43−47のいずれか1項に記載の無線通信端末。
(付記49)
前記品質指標測定手段が少なくとも1つの第1のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、前記負荷推定手段がこれらの測定値に基づいて前記第1のネットワークの通信負荷を推定し、
当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末から少なくとも1つの第2のネットワークの通信負荷を受信すると、前記ネットワーク選択手段が前記第1のネットワークの通信負荷および前記第2のネットワークの通信負荷を用いてネットワークを選択する、
ことを特徴とする付記48に記載の無線通信端末。
(付記50)
前記品質指標測定手段は少なくとも1つの第1のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、
当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末が少なくとも1つの第2のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定した測定値を受信すると、前記負荷推定手段は前記第1のネットワークの測定値および前記第2のネットワークの測定値に基づいて複数のネットワークの通信負荷を推定し、
前記ネットワーク選択手段が前記複数のネットワークの通信負荷を用いて、接続すべきネットワークを選択する、
ことを特徴とする付記48に記載の無線通信端末。
(付記51)
少なくとも1つのネットワークと前記ネットワークに接続可能な無線通信端末とを有する通信システムであって、
前記無線通信端末がネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする通信システム。
(付記52)
前記無線通信端末が前記第1の品質指標と前記第2品質指標との比を用いて前記通信負荷を推定することを特徴とする付記51に記載の通信システム。
(付記53)
前記第1の品質指標がRSRP(Reference Signal Received Power)、前記第2品質指標がRSRQ(Reference Signal Received Quality)であることを特徴とする付記52に記載の通信システム。
(付記54)
前記ネットワークが所定のリソースブロック構成を有する複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークのリソース使用率uとすれば、前記無線通信端末が前記リソース使用率uを次式により推定することを特徴とする付記53に記載の通信システム。
Figure 2014087671

ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSRP、qはRSRQ、lはセルを示すK以下の任意の自然数、Noiseは1リソースブロック当たりの雑音電力である。
(付記55)
前記第1の品質指標がRSCP(Reference Signal Code Power)、前記第2品質指標がEc/No(Energy per chip / Noise)であることを特徴とする付記52に記載の通信システム。
(付記56)
前記ネットワークが共通パイロットチャネル信号およびユーザ送信信号が符号分割多重される方式の複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークの平均同時多重ユーザ数uとすれば、前記無線通信端末が前記平均同時多重ユーザ数uを次式により推定することを特徴とする付記55に記載の通信システム。
Figure 2014087671

ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSCP、Noiseは帯域内の雑音電力、Ec/No(l)は第lセルのEc/No、lはセルを示すK以下の任意の自然数である。
(付記57)
前記ネットワークが複数のセルを含み、前記通信負荷の推定に用いられるセルが前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方の品質指標の測定値の大きさに依存して制限されることを特徴とする付記51−56のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記58)
前記通信負荷の推定に用いられるセルは前記品質指標の測定値が所定値より大きいセルに制限されることを特徴とする付記57に記載の通信システム。
(付記59)
前記通信負荷の推定に用いられるセルは前記品質指標の測定値が大きい所定個数のセルに制限されることを特徴とする付記57に記載の通信システム。
(付記60)
前記通信負荷の推定に用いられるセルは前記品質指標の測定値が最大のセルとの差が所定値より小さいセルに制限されることを特徴とする付記57に記載の通信システム。
(付記61)
前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方を異なる時刻で複数回測定した測定値を取得し、これら測定値の統計値を用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする付記51−60のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記62)
前記無線通信端末が前記測定値の時間的変動の大きさに応じて前記統計値を求める統計設定値を決定することを特徴とする付記61に記載の通信システム。
(付記63)
前記統計設定値は前記測定値の個数および/または前記測定値に対する重み付け係数であることを特徴とする付記62に記載の通信システム。
(付記64)
前記無線通信端末が、前記第1品質指標および前記第2品質指標を異なる時刻で複数回測定するごとに、それぞれの測定値を用いて第1通信負荷を推定し、複数の第1通信負荷に基づいて前記ネットワークの前記通信負荷を決定する、ことを特徴とする付記51−60のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記65)
前記無線通信端末が前記複数の第1通信負荷の統計値を前記ネットワークの前記通信負荷として算出することを特徴とする付記64に記載の通信システム。
(付記66)
前記無線通信端末が前記複数の第1通信負荷の時間的変動の大きさに応じて前記統計値を求める統計設定値を決定することを特徴とする付記65に記載の通信システム。
(付記67)
前記統計設定値は前記第1通信負荷の個数および/または前記第1通信負荷に対する重み付け係数であることを特徴とする付記66に記載の通信システム。
(付記68)
前記無線通信端末が所定の基準に従って前記複数の第1通信負荷の1つを前記ネットワークの前記通信負荷として選択することを特徴とする付記64に記載の通信システム。
(付記69)
前記無線通信端末が前記所定の基準により前記複数の第1通信負荷のうちの最大値、最小値あるいは中央値を選択することを特徴とする付記68に記載の通信システム。
(付記70)
前記無線通信端末が少なくとも1つのネットワークの通信負荷を推定し、少なくとも前記推定された通信負荷を用いて前記ネットワークを選択する、ことを特徴とする付記51−69のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記71)
前記無線通信端末が前記推定された通信負荷とその推定精度に従って前記ネットワークを選択することを特徴とする付記70に記載の通信システム。
(付記72)
前記無線通信端末が前記推定された通信負荷およびネットワークの優先度に従って前記ネットワークを選択することを特徴とする付記70に記載の通信システム。
(付記73)
前記無線通信端末が前記推定された通信負荷およびネットワークの受信品質に従って前記ネットワークを選択することを特徴とする付記70に記載の通信システム。
(付記74)
前記無線通信端末が前記少なくとも1つのネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標の測定値に基づいて、前記少なくとも1つのネットワークの前記通信負荷を推定することを特徴とする付記70−73のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記75)
前記無線通信端末が少なくとも1つの第1のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、これらの測定値に基づいて前記第1のネットワークの通信負荷を推定し、
当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末が少なくとも1つの第2のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、これらの測定値に基づいて前記第2のネットワークの通信負荷を推定して前記無線通信端末へ送信し、
前記無線通信端末が前記第1のネットワークの通信負荷および前記第2のネットワークの通信負荷を用いてネットワークを選択する、
ことを特徴とする付記74に記載の通信システム。
(付記76)
前記無線通信端末が少なくとも1つの第1のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、
当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末が少なくとも1つの第2のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定して前記無線通信端末へ送信し、
前記無線通信端末が、前記第2のネットワークの品質指標測定値を受信すると、前記第1のネットワークの品質指標測定値および前記第2のネットワークの品質指標測定値に基づいて複数のネットワークの通信負荷を推定し、これら通信負荷の推定値を用いて接続すべきネットワークを選択する、
ことを特徴とする付記74に記載の通信システム。
(付記77)
少なくとも1つの第1のネットワークからの信号を用いて受信品質を測定する受信品質測定手段を更に有し、
当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末から少なくとも1つの第2のネットワークに関する簡易無線品質情報を取得し、前記ネットワーク選択手段が、前記簡易無線品質情報と、前記受信品質の測定値と、前記負荷推定手段により推定された前記第1のネットワークの通信負荷とに基づいて、前記ネットワークを選択する、ことを特徴とする付記43に記載の無線通信端末。
(付記78)
前記無線通信端末が、少なくとも1つの第1のネットワークからの信号を用いて受信品質を測定し、当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末から少なくとも1つの第2のネットワークに関する簡易無線品質情報を取得し、前記簡易無線品質情報と、前記受信品質測定値と、前記負荷推定手段により推定された前記第1のネットワークの通信負荷とに基づいて前記ネットワークを選択する、ことを特徴とする付記70に記載の通信システム。
本発明は、モバイルルータあるいはテザリング機能を有するスマートフォン等の無線通信端末およびそれを用いたモバイル通信システムに適用可能である。
10、10a、10b 無線通信端末
100、100a、100b、100c、100d 無線通信端末
200a、200b、200c、200d 無線通信端末
11 無線通信部
12 第1品質指標測定部
13 第2品質指標測定部
14 負荷推定部
15 統計処理部
16 データ処理部

Claims (25)

  1. ネットワークの通信負荷を推定する方法であって、
    無線通信端末がネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とするネットワーク通信負荷推定方法。
  2. 前記第1品質指標と前記第2品質指標との比を用いて前記通信負荷を推定することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
  3. 前記第1品質指標がRSRP(Reference Signal Received Power)、前記第2品質指標がRSRQ(Reference Signal Received Quality)であることを特徴とする請求項2に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
  4. 前記ネットワークが所定のリソースブロック構成を有する複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークのリソース使用率uとすれば、前記リソース使用率uが次式により推定されることを特徴とする請求項3に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
    Figure 2014087671

    ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSRP、qはRSRQ、lはセルを示すK以下の任意の自然数、Noiseは1リソースブロック当たりの雑音電力である。
  5. 前記第1品質指標がRSCP(Reference Signal Code Power)、前記第2品質指標がEc/No(Energy per chip / Noise)であることを特徴とする請求項2に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
  6. 前記ネットワークが共通パイロットチャネル信号およびユーザ送信信号が符号分割多重される方式の複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークの平均同時多重ユーザ数uとすれば、前記平均同時多重ユーザ数uが次式により推定されることを特徴とする請求項5に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
    Figure 2014087671

    ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSCP、Noiseは帯域内の雑音電力、Ec/No(l)は第lセルのEc/No、lはセルを示すK以下の任意の自然数である。
  7. 前記ネットワークが複数のセルを含み、前記通信負荷の推定に用いられるセルが前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方の品質指標の測定値の大きさに依存して制限されることを特徴とする請求項1−6のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
  8. 前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方を異なる時刻で複数回測定した測定値を取得し、これら測定値の統計値を用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする請求項1−7のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
  9. 前記第1品質指標および前記第2品質指標を異なる時刻で複数回測定するごとに、それぞれの測定値を用いて第1通信負荷を推定し、
    複数の第1通信負荷に基づいて前記ネットワークの前記通信負荷を決定する、
    ことを特徴とする請求項1−7のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
  10. 前記無線通信端末が複数のネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする請求項1−9のいずれか1項に記載のネットワーク通信負荷推定方法。
  11. 少なくとも1つのネットワークと接続可能な無線通信端末であって、
    ネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定する負荷推定手段を有することを特徴とする無線通信端末。
  12. 前記負荷推定手段は前記第1品質指標と前記第2品質指標との比を用いて前記通信負荷を推定することを特徴とする請求項11に記載の無線通信端末。
  13. 前記第1品質指標がRSRP(Reference Signal Received Power)、前記第2品質指標がRSRQ(Reference Signal Received Quality)であることを特徴とする請求項12に記載の無線通信端末。
  14. 前記ネットワークが所定のリソースブロック構成を有する複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークのリソース使用率uとすれば、前記負荷推定手段は前記リソース使用率uを次式により推定することを特徴とする請求項13に記載の無線通信端末。
    Figure 2014087671

    ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSRP、qはRSRQ、lはセルを示すK以下の任意の自然数、Noiseは1リソースブロック当たりの雑音電力である。
  15. 前記第1の品質指標がRSCP(Reference Signal Code Power)、前記第2品質指標がEc/No(Energy per chip / Noise)であることを特徴とする請求項12に記載の無線通信端末。
  16. 前記ネットワークが共通パイロットチャネル信号およびユーザ送信信号が符号分割多重される方式の複数のセルを含み、前記通信負荷を前記ネットワークの平均同時多重ユーザ数uとすれば、前記負荷推定手段は前記平均同時多重ユーザ数uを次式により推定することを特徴とする請求項15に記載の無線通信端末。
    Figure 2014087671

    ただし、kはセル番号、Kはセル数、pはRSCP、Noiseは帯域内の雑音電力、Ec/No(l)は第lセルのEc/No、lはセルを示すK以下の任意の自然数である。
  17. 前記ネットワークが複数のセルを含み、前記負荷推定手段は、前記通信負荷の推定に用いられるセルを前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方の品質指標の測定値の大きさに依存して制限することを特徴とする請求項11−16のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  18. 前記負荷推定手段は、前記第1品質指標および前記第2品質指標の少なくとも一方を異なる時刻で複数回測定した測定値を取得し、これら測定値の統計値を用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする請求項11−17のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  19. 前記負荷推定手段は、前記第1品質指標および前記第2品質指標を異なる時刻で複数回測定するごとにそれぞれの測定値を用いて第1通信負荷を推定し、複数の第1通信負荷に基づいて前記ネットワークの前記通信負荷を決定する、ことを特徴とする請求項11−17のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  20. 複数のネットワークから接続すべきネットワークを選択するネットワーク選択手段を更に有し、
    前記負荷推定手段が少なくとも1つのネットワークの通信負荷を推定し、前記ネットワーク選択手段が少なくとも前記推定された通信負荷を用いて前記ネットワークを選択する、ことを特徴とする請求項11−19のいずれか1項に記載の無線通信端末。
  21. ネットワークからの信号を受信して前記第1品質指標および前記第2品質指標をそれぞれ測定する品質指標測定手段を更に有し、
    前記負荷推定手段は、前記少なくとも1つのネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標の測定値に基づいて、前記少なくとも1つのネットワークの前記通信負荷を推定することを特徴とする請求項20に記載の無線通信端末。
  22. 前記品質指標測定手段が少なくとも1つの第1のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、前記負荷推定手段がこれらの測定値に基づいて前記第1のネットワークの通信負荷を推定し、
    当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末から少なくとも1つの第2のネットワークの通信負荷を受信すると、前記ネットワーク選択手段が前記第1のネットワークの通信負荷および前記第2のネットワークの通信負荷を用いてネットワークを選択する、
    ことを特徴とする請求項21に記載の無線通信端末。
  23. 前記品質指標測定手段は少なくとも1つの第1のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定し、
    当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末が少なくとも1つの第2のネットワークの前記第1品質指標および前記第2品質指標を測定した測定値を受信すると、前記負荷推定手段は前記第1のネットワークの測定値および前記第2のネットワークの測定値に基づいて複数のネットワークの通信負荷を推定し、
    前記ネットワーク選択手段が前記複数のネットワークの通信負荷を用いて、接続すべきネットワークを選択する、
    ことを特徴とする請求項21に記載の無線通信端末。
  24. 少なくとも1つの第1のネットワークからの信号を用いて受信品質を測定する受信品質測定手段を更に有し、
    当該無線通信端末と無線接続した他の無線通信端末から少なくとも1つの第2のネットワークに関する簡易無線品質情報を取得し、前記ネットワーク選択手段が、前記簡易無線品質情報と、前記受信品質測定値と、前記負荷推定手段により推定された前記第1のネットワークの通信負荷とに基づいて、前記ネットワークを選択する、ことを特徴とする請求項20に記載の無線通信端末。
  25. 少なくとも1つのネットワークと前記ネットワークに接続可能な無線通信端末とを有する通信システムであって、
    前記無線通信端末がネットワーク通信負荷に依存しない第1品質指標とネットワーク通信負荷に依存する第2品質指標とを用いて前記ネットワークの通信負荷を推定することを特徴とする通信システム。
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