JPWO2014083601A1 - ラインセンサの制御装置及び制御方法 - Google Patents

ラインセンサの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

搬送される紙葉類の画像を撮像するラインセンサの制御装置を、紙葉類に光を照射するための光源と、光源の点灯及び消灯を制御するための光源制御部と、紙葉類がラインセンサによる撮像位置を通過する間は光源が点灯している間も消灯している間も予め設定されたタイミングでラインセンサから信号を読み出して、読み出した信号のうち光源が点灯している間に得られた信号のみを紙葉類の画像を形成するデータに変換するセンサ制御部とによって構成する。

Description

この発明は、紙葉類等を撮像するラインセンサの制御装置及び制御方法に関する。
従来、紙葉類を撮像するためのラインセンサが様々な分野で利用されている。例えば、ラインセンサを固定して、該ラインセンサによる撮像位置を通過するように紙葉類を搬送して紙葉類の全面を走査しながら撮像することができる。
ラインセンサでは紙葉類を高速かつ高精度に撮像することが望まれるため、例えば、特許文献1には、光源の波長によるセンサ感度の違いや、ラインセンサや回路等の機差による影響を抑制する方法が開示されている。具体的には、波長の違いや機差に応じてラインセンサで受光する光量を制御する。
また、ラインセンサを利用する装置では、装置の小型化や製造コストの低減が求められる。例えば、紙葉類の種類や真偽を識別する紙葉類識別装置では、可視光や赤外光等の異なる波長の光を照射して撮像した反射画像や透過画像を利用するが、装置の大型化やコスト上昇を避けるため、単一のラインセンサを利用することが好ましい。このため、例えば、特許文献2には、単一のラインセンサを利用しながら異なる波長の光を照射して反射画像や透過画像を撮像する方法が開示されている。具体的には、ラインセンサによる撮像位置を紙葉類が通過する際に、波長の異なる複数種類の光源を交番点灯させることにより各光による画像を撮像する。
特開2000−307819号公報 国際公開第2008/120357号
しかしながら、上記従来技術によれば、撮像対象とする紙葉類の搬送速度が変わるとラインセンサで受光する光量が変化して出力が安定せず紙葉類を高精度に撮像することができないという問題があった。
紙葉類識別装置では、例えば、入金時と出金時で搬送速度が異なったり、1枚の紙葉類を搬送するか束紙幣を搬送するかによって搬送速度が異なったりする場合がある。また、搬送速度には誤差が含まれるが、近年、処理の高速化に伴って紙葉類の搬送速度も高速になっており誤差による搬送速度の変動も無視できないものとなっている。例えば、ラインセンサから1ライン分の信号を読み出す時間を搬送速度に合わせて設定すると、搬送速度の変動によりラインセンサから出力される信号が安定せず取得される画像の品質に影響する。
また、例えば、ラインセンサから1ライン分の信号を読み出す時間を所定時間に固定すると、搬送速度が低いために1ライン分の信号読出を終えてから次ラインの信号読出を行うまでの間に、信号読出を行わない時間が発生する場合がある。信号読出を行わない間にラインセンサを形成するCCDやCMOS等の撮像素子にリーク電流等による電荷が蓄積されるとこれが画像品質に影響する。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたもので、紙葉類の搬送速度の変更や変動による影響を受けることなく紙葉類画像を高精度に撮像することができるラインセンサの制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、搬送される紙葉類の画像を撮像するラインセンサの制御装置であって、前記紙葉類に光を照射するための光源と、前記光源の点灯及び消灯を制御するための光源制御部と、前記紙葉類が前記ラインセンサによる撮像位置を通過する間は前記光源が点灯している間も消灯している間も予め設定されたタイミングで前記ラインセンサから信号を読み出して、読み出した信号のうち前記光源が点灯している間に得られた信号のみを前記紙葉類の画像を形成するデータに変換するセンサ制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するために前記光源制御部及び前記センサ制御部によって行われる光源点灯及び信号読出が、前記紙葉類が搬送速度の上限速度で前記1周期分に対応する距離を搬送される間に完了するように設定されて、前記紙葉類の搬送速度が前記上限速度未満の場合には、1周期分のデータの取得が完了してから次周期分のデータの取得を開始するまでの間は前記光源制御部が前記光源を消灯すると共に前記センサ制御部が前記ラインセンサからの信号読出を継続することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するための測定が複数サイクルの測定によって構成され、各サイクルの間で前記光源制御部が前記光源を消灯すると共に前記センサ制御部が前記ラインセンサからの信号読出を継続するダミーサイクルの時間を変更して、搬送速度の違いによる前記1周期分の測定時間の差を調整することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するための測定で、前記光源制御部により前記光源を点灯すると共に前記センサ制御部により前記紙葉類の画像を取得するための信号を前記ラインセンサから読み出す信号読出工程と、前記光源制御部により前記光源を消灯すると共に前記センサ制御部により前記ラインセンサから信号を読み出すダミー読出工程とを行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するための測定時間が変化したときは、前記ダミー読出工程を行う時間を調整することにより時間の変化に対応することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、各波長の光を照射してデータを取得するために前記光源を点灯する時間の長さは前記光源から照射される光の波長域における前記ラインセンサの感度に基づいて設定され、前記1周期分のデータを取得する間に前記光源を点灯する回数は取得する画像の解像度に基づいて設定されることを特徴とする。
また、本発明は、搬送される紙葉類に向けて光源から光を照射して画像を撮像するラインセンサの制御方法であって、前記光源を点灯して前記紙葉類に向けて光を照射した状態で前記ラインセンサから信号を読み出す第1信号読出工程と、前記光源を消灯した状態で前記ラインセンサから信号を読み出す第2信号読出工程と、前記第1信号読出工程で読み出した信号のみを前記紙葉類の画像を形成するデータに変換する信号処理工程とを含み、紙葉類画像を形成する1周期分のデータを取得するために行われる前記第1信号読出工程及び前記第2信号読出工程が、前記紙葉類が搬送速度の上限速度で前記1周期分に対応する距離を搬送される間に完了するように設定されて、前記紙葉類の搬送速度が前記上限速度未満の場合には、1周期分のデータの取得が完了してから次周期分のデータの取得を開始するまでの間は前記第2信号読出工程のみを継続して行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するための測定が複数サイクルの測定によって構成され、各サイクルの間で前記第2信号読出工程を継続して行うダミーサイクルの時間を変更して、搬送速度の違いによる前記1周期分の測定時間の差を調整することを特徴とする。
本発明によれば、紙葉類に向けて光を照射する光源の点灯及び消灯を繰り返す間、ラインセンサからの信号読出を所定タイミングで行いながら、光源を点灯している間に得られたデータのみを利用して所定解像度の紙葉類の画像を取得することができる。このとき、光源を消灯している間もラインセンサからの信号読出を継続するので、ラインセンサを形成する撮像素子にリーク電流等による電荷が蓄積されることを回避して紙葉類を高精度に撮像することができる。
また、本発明によれば、1周期分のデータを取得するために行う測定内容が、例えば、紙葉類が上限速度で1ライン分の距離を搬送される時間内に完了するように設定されるので、速度の変動によらず常に1ライン分の距離を搬送される間に1周期分の同じ測定内容を実行して紙葉類を高精度に撮像することができる。また、紙葉類の搬送速度が遅いために、1周期分の測定を完了してから次周期分の測定を開始するまでの間に時間が余る場合には、この時間内もラインセンサからの信号読出を継続するので、撮像素子にリーク電流等による電荷が蓄積されることを回避することができる。
また、本発明によれば、例えば、異なる複数の測定モードで搬送速度が異なるような場合に、1周期分の測定内容を複数サイクルで構成して、各サイクルの間に光源を消灯しながらラインセンサからの信号読出のみを行うダミーサイクルを挿入すると共にダミーサイクルの時間を調整することにより搬送速度による1周期分の時間の差を調整することができる。搬送速度が異なる場合でも、同じサイクルで同じ測定内容を実行して紙葉類を高精度に撮像することができる。また、搬送速度による時間差をダミーサイクルにより調整して、ラインセンサからの信号読出を継続するので、撮像素子にリーク電流等による電荷が蓄積されることを回避することができる。
また、本発明によれば、撮像に利用する光の波長域でのラインセンサの感度に基づいて光源を点灯する時間の長さが設定されるので、異なる波長域の光を利用して紙葉類を撮像する場合でもセンサ感度に起因するバラツキを抑制することができる。また、1周期分の測定を行う間に光源を点灯してデータを取得する回数を変更することにより、所望の解像度で紙葉類画像を取得することができる。
図1は、本実施形態に係るラインセンサの制御装置が利用される貨幣処理システムの外観を示す模式図である。 図2は、ラインセンサ及び該ラインセンサを含む紙葉類識別装置の構成概略を説明する模式図である。 図3は、ラインセンサの制御装置として機能する紙葉類識別装置の機能構成を示す機能ブロック図である。 図4は、ラインセンサによる測定タイミングと紙葉類の搬送速度に応じて出力される搬送機構メカクロックとの関係を示すタイミングチャートである。 図5は、ラインセンサを利用して行われる1セット分の測定内容の例を説明する図である。 図6は、搬送速度が変動した場合の測定タイミングを説明するタイミングチャートである。 図7は、搬送速度が異なる複数モードで紙葉類が撮像される場合の測定タイミングを説明するタイミングチャートである。 図8は、紙葉類処理装置の動作テストに利用するダミー紙幣の例を示す図である。 図9は、厚みセンサ及びラインセンサから得られたデータの保存に利用するリングバッファについて説明する図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るラインセンサの制御装置及び制御方法の好適な実施例を詳細に説明する。本発明に係るラインセンサの制御装置及び制御方法は様々な分野で利用できるものであるが、以下では、紙葉類の種類や真偽等を識別したり紙葉類に印刷された文字等を読み取ったりするために、ラインセンサを利用して紙葉類画像を取得する紙葉類識別装置が、ラインセンサの制御装置として機能する場合を例に説明を行う。
図1は、ラインセンサを含む紙葉類識別装置が利用される貨幣処理システムの外観を示す模式図である。貨幣処理システム1は、バラ紙幣処理装置100、束紙幣処理装置200、バラ硬貨処理装置300、包装硬貨処理装置400、有価媒体処理装置500、操作表示部600及びプリンタ700から構成されている。バラ紙幣処理装置100は、バラ紙幣の入出金処理を行うために利用される。バラ紙幣処理装置100と接続された束紙幣処理装置200は、バラ紙幣処理装置100から搬送された所定枚数の紙幣から束紙幣を作成したり、束紙幣の入出金を行ったりするために利用される。バラ硬貨処理装置300はバラ硬貨の入出金処理を行うために利用され、バラ硬貨処理装置300と接続された包装硬貨処理装置400はバラ硬貨処理装置300から搬送された所定枚数の硬貨から包装硬貨を作成したり包装硬貨の入出金を行ったりするために利用される。有価媒体処理装置500は、小切手や商品券等、紙幣以外の有価媒体を入金するために利用される。操作表示部600は、各装置100〜500を利用するために必要な各種情報を入力するための入力装置であり、各種情報を表示画面に出力するための出力装置でもある。プリンタ700は、各装置100〜500で行われる処理に関係する情報を印字するために利用される。
ラインセンサを含む紙葉類識別装置は、バラ紙幣処理装置100、束紙幣処理装置200及び有価媒体処理装置500の内部で、紙幣、束紙幣、小切手、商品券等の画像を撮像するために利用される。紙葉類識別装置は、ラインセンサによって撮像した紙葉類画像を利用して、紙幣の金種、真偽、正損を識別したり、束紙幣にされた紙幣の金種を識別したり、小切手や商品券等の有価媒体の種類を識別したりする機能を有する。また、紙葉類画像を利用して、紙幣の記番号、束紙幣の結束帯や有価媒体に印字された文字等を読み取る機能も有している。
紙幣等を入出金する方法及び装置、紙幣等の画像を利用して行われる識別処理や文字認識処理とこれらの処理を実現するための装置については、従来技術を利用することができるので詳細な説明は省略する。以下では、紙葉類の画像を撮像するために行われる本実施形態に係るラインセンサの制御方法について詳細を説明する。
図2は、ラインセンサ10及び該ラインセンサ10を含む紙葉類識別装置2の構成概略を説明する模式図である。図2(a)は紙葉類識別装置2を側方から見た図を模式的に示したものであり、同図(b)は紙葉類識別装置2を構成する上台板2aを下側(Z軸負方向側)から見た図であり、同図(c)は紙葉類識別装置2を形成する下台板2bを上側(Z軸正方向側)から見た図である。紙葉類識別装置2は、上台板2aと下台板2bの間をX軸方向に搬送される紙葉類3の画像をラインセンサ10によって撮像する。
図2(a)に示すように、X軸方向に搬送される紙葉類3は、紙葉類識別装置2の右側から装置内に進入して厚みセンサ30の間を通過する。厚みセンサ30は下台板2bに固定された基準ローラと上台板2aに上下可動に取り付けられた検知ローラとによって構成され、2つのローラの間を紙葉類3が通過するときの検知ローラの位置の変化から紙葉類3の厚みが測定される。厚みセンサ30を通過した紙葉類3は、続いて、上台板2a及び下台板2bの各々に回転可能に軸支された対向する2つのローラ41、40によって搬送されて、紙葉類識別装置2の左側から排出される。なお、図2(b)及び(c)に示すように、紙葉類識別装置2は、Y軸方向に離れて配置された2つの厚みセンサ30及び31と、紙葉類3を搬送するために配置された複数のローラ40〜48とを有している。詳細な図示は省略するが一部を図2(a)に示したように、各ローラ40〜48は、ギアやベルト等を介してモータ等の駆動部と接続されている。そして、各ローラ40〜48が駆動部によって回転駆動されることによって紙葉類3が搬送される。駆動部と、各ローラ40〜48と、これらを接続するギアやベルト等によって図3に示す紙葉類搬送機構4が構成される。
ラインセンサ10は、図2(a)に示すように、2本の導光体10aと、CCD等の撮像素子10bと、下方を通過する紙葉類3からの光を撮像素子10bへ導くロッドレンズ10cとを有している。センサケースの下面は透明材から成る測定窓10dとなっており、導光体10aから測定窓10dを経て照射された光が紙葉類3によって反射される。そして、この反射光が測定窓10d及びロッドレンズ10cを経て撮像素子10bによって受光される。
ラインセンサ10は、図2(b)に示すように、複数の撮像素子10bがY軸方向に配置されたライン形状を有しており、この撮像素子10bに対応するように導光体10a及びロッドレンズ10cが配置されている。また、図2(b)に示すように、ラインセンサ10の側面に、LED等の反射用光源11が配置されており、この反射用光源11からの光が導光体10aに入射される。そして、導光体10aが、入射された光をY軸負方向側へ導きながらZ軸負方向側へ出射することにより紙葉類3に向けて光を照射するようになっている。反射用光源11は、例えば異なる波長域の光を照射可能な複数のLED等によって構成され、選択された波長域の光を照射できるようになっている。
また、図2(a)に示すように、ラインセンサ10の下方には透過用光源20が設けられている。LED等の光源20aが収められたケースの上面は透明材から成る照射窓20bとなっており、光源20aから照射窓20bを経た光が紙葉類3に向けて照射される。そして、紙葉類3を透過した光が、ラインセンサ10の測定窓10d及びロッドレンズ10cを経て撮像素子10bによって受光される。透過用光源20及び21は、紙葉類3に向けて赤外光を照射する。
反射用光源11からの光を導いて紙葉類3に向けて照射する導光体10aと、紙葉類3から反射された光を受光する撮像素子10bとは、図2(b)に示すように、下方を通過する紙葉類3全面の反射画像を取得できるように配置されている。これに対して、透過用光源20及び21は、図2(c)に示すように、Y軸方向に離れた2箇所の位置のみに配置されている。このため、例えば、図8(b)〜(d)の左側に示すように紙葉類処理装置の動作テスト用に準備されたダミー紙幣4a〜4cの透過画像を撮像した場合には、同図右側に示すように帯状の部分領域のみが含まれる画像5a〜5cが取得される。
次に、反射用光源11、透過用光源20、21及びラインセンサ10を制御する紙葉類識別装置2について説明する。図3は、ラインセンサ10を制御する紙葉類識別装置2の機能構成を説明するための機能ブロック図である。
図3に示すように、紙葉類識別装置2は、図2に示した構成の他に、制御部50及び記憶部60を有している。FPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理デバイスから成る制御部50は、測定条件設定部51と、光源制御部52と、センサ制御部53と、データ出力部54とを有している。また、半導体メモリ等から成る記憶部60は、測定用パラメータ61等のデータの保存に利用されると共に、ラインセンサ用リングバッファ62及び厚みセンサ用リングバッファ63として機能する。また、制御部50には、外部から各部の動作の基本周波数となるシステムクロックが入力される。また、制御部50には、紙葉類搬送機構4から、搬送される紙葉類3の搬送速度に応じて出力される搬送機構メカクロックが入力される。制御部50は、これら2つのクロックを利用して各動作のタイミング及び動作時間を決定して実行する。なお、記憶部60に保存された測定用パラメータ61は、図示しない通信インターフェイスを介して外部から書き換え可能となっている。
測定条件設定部51は、記憶部60に保存された測定用パラメータ61を利用して測定条件を設定する機能を有する。記憶部60には、例えば、紙葉類3の搬送速度毎に、後述する1セット分の測定の間に各光源から照射する光の波長域、各光を照射するために光源の点灯及び消灯を行うタイミング、ラインセンサ10から信号を読み出すタイミング等が測定用パラメータ61として保存されている。測定条件設定部51は、搬送機構メカクロックから紙葉類3の搬送速度をリアルタイムに認識して、この搬送速度に基づいて記憶部60の測定用パラメータ61を参照する。そして、読み出した測定用パラメータ61に基づいて、反射用光源11及び透過用光源20、21の点灯及び消灯のタイミングと、ラインセンサ10からの信号読み出しのタイミングとを設定する。ただし、搬送速度を認識する方法がこれに限定されるものではなく、例えば、図示しない通信インターフェイスを介して外部から入力された測定モード等の情報に基づいて搬送速度を認識する態様であっても構わない。測定時の光源制御及び信号読出のタイミングの詳細については後述する。
なお、1セットの測定とは、光源から照射する光の波長域や光源点灯及び信号読出を行うタイミング及び時間等が設定された測定パターンのことを言う。1セットの測定を1周期として、これを連続して繰り返し実行することにより、紙葉類3の画像を撮像する。1セットの測定が1つの測定パターンのみから構成される場合もあるし、1セット分の測定の中に複数種類の測定パターンが含まれる場合もある。1セット分の測定の中に複数種類の測定パターンが含まれる場合に、各測定パターンをサイクルと呼ぶが、詳細については後述する。
光源制御部52は、測定条件設定部51によって設定されたタイミングに基づいて、反射用光源11及び透過用光源20、21の点灯及び消灯を制御する。この制御は、紙葉類3の搬送速度に応じて変化する搬送機構メカクロックと、紙葉類3の搬送速度によらず常に一定周波数で出力されるシステムクロックとを利用して行われるが、詳細については後述する。
センサ制御部53は、測定条件設定部51によって設定されたタイミングに基づいて、ラインセンサ10からの信号の読み出しタイミングを制御する。そして、読み出した信号を順次デジタルデータに変換して記憶部60のラインセンサ用リングバッファ62に保存する。また、センサ制御部53は、厚みセンサ30から出力される信号についても、順次デジタルデータに変換して記憶部60の厚みセンサ用リングバッファ63に保存する。ラインセンサ10からの信号読出の制御は、搬送機構メカクロック及びシステムクロックを利用して行われるが詳細については後述する。
データ出力部54は、ラインセンサ用リングバッファ62に保存されたデータから紙葉類3の画像を形成するデータを読み出して、測定結果として外部に出力する機能を有する。また、厚みセンサ用リングバッファ63に保存されたデータから紙葉類3の厚みを示すデータを読み出して、測定結果として外部に出力する機能も有している。
本実施形態に係る紙葉類識別装置2は、紙葉類3の到来を検知する専用の検知センサを有していない。このため、紙葉類識別装置2では、センサ制御部53が、ラインセンサ10による撮像位置を紙葉類3が搬送されているか否かに拘わらず、ラインセンサ用リングバッファ62を利用してラインセンサ10から得られたデータの保存を続けている。また、同様に、センサ制御部53は、厚みセンサ30による測定位置を紙葉類3が搬送されているか否かに拘わらず、厚みセンサ用リングバッファ63を利用して厚みセンサ30から得られたデータの保存を続けている。データ出力部54が、センサ制御部53によって得られたデータの変化に基づいて紙葉類3の到来を検知する。ところが、ラインセンサ10及び厚みセンサ30による実際の測定から紙葉類3の到来が検知されるまでも間にはタイムラグが存在するので、データ出力部54が紙葉類3の到来を検知したときには、既に、紙葉類3から得られたデータの一部がリングバッファに保存された状態にある。このため、データ出力部54がラインセンサ用リングバッファ62及び厚みセンサ用リングバッファ63から所定時間分遡ってデータを読み出すことにより、ラインセンサ10及び厚みセンサ30により紙葉類3の全体を測定したデータを取得することができる。リングバッファの利用方法詳細については後述する。
次に、光源制御部52によって行われる光源制御及びセンサ制御部53によって行われるラインセンサ10からの信号読出の制御について詳細を説明する。本実施形態に係るラインセンサ10の制御方法では、紙葉類3の搬送速度が変動した場合でも、この影響を受けることなく安定してデータを取得できることを1つの特徴としている。
紙葉類識別装置2では、紙葉類3の識別処理を行うために必要な画像の解像度が予め設定されている。搬送速度が変動した場合でも予め設定された所定解像度の画像を撮像するため、光源制御及び信号読出制御は、搬送機構メカクロックに基づいて行われる。具体的には、例えば、紙葉類画像を100dpiの解像度で撮像するように設定されている場合には、紙葉類3が1/100インチ移動する度に1ライン分のラインデータを取得する必要がある。紙葉類3が1/100インチ移動する時間は、搬送速度によって変化するので、ラインデータを取得するタイミングを、時間ではなく紙葉類3の移動距離に応じて制御する必要がある。このため、紙葉類3の画像を撮像するための光源制御及び信号読出制御は、常に一定の時間間隔で出力されるシステムクロックではなく紙葉類3の移動距離に応じて出力される搬送機構メカクロックに基づいて行われる。
装置の仕様として紙葉類3の搬送速度が所定値に設定されている場合でも、実際の搬送速度が変動する場合がある。例えば、紙葉類3の搬送速度が2000mm/秒の場合に、±25%の範囲で変動すると、1500〜2500mm/秒の間で速度が変動することになる。そして、搬送速度の変動に伴って搬送機構メカクロックのクロック幅も変動する。紙葉類識別装置2は、このように搬送速度が変動する場合でも所定解像度の画像を安定して取得できるようにラインセンサ10を制御する。
図4は、ラインセンサ10による測定と搬送機構メカクロックとの関係を示すタイミングチャートである。図4(a)に示すようにシステムクロックは常に一定の時間間隔で出力される。これに対して、搬送機構メカクロックは、図4(b)〜(d)に示すように、搬送速度によって変化する。例えば、図4(c)が装置仕様として設定された標準の搬送速度であり、搬送機構メカクロックの3クロック分の時間がt2であるとする。搬送速度の変動によって搬送速度が上限値に達した場合には、図4(b)に示すように、3クロック分の時間t1はt2より短くなる(t1<t2))。また、逆に搬送速度が下限値に達した場合には、図4(d)に示すように、3クロック分の時間t3はt2より長くなる(t3>t2)。
本実施形態に係る紙葉類識別装置2では、所定解像度で紙葉類3を撮像するため、1セット分(1周期分)の測定が搬送機構メカクロックの3クロック分の間に行われるよう設定されている。図4の例では、1セット分の測定が、紙葉類3の画像を形成する1ライン分のラインデータを取得するための測定に相当する。1セット分、すなわち1周期分の測定を繰り返すことにより、各ラインのラインデータが取得される。そして、取得されたラインデータにより紙葉類画像が形成されることになる。
1セット分の測定の開始タイミングは、搬送機構メカクロックの3クロック毎に設定される。具体的には、図4(a)では時間t1毎に、同図(b)では時間t2毎に、同図(c)では時間t3毎に、1セット分の測定が開始される。
これに対して、1セット分の測定時間は、図4(a)に示すシステムクロックに基づいて設定される。このため、搬送速度の変動によらず、1セット分の測定時間は常に一定となる。紙葉類識別装置2では、この1セット分の測定時間が、図4(b)に示す上限速度に合わせて設定される。具体的には、紙葉類3が上限速度で搬送される際の搬送機構メカクロックの3クロック分の時間内に1セット分の測定が完了するように設定される。この結果、搬送速度によらず搬送機構メカクロックの3クロック分の時間内に1セット分の測定が完了する。
例えば、図4(b)に示すように、1セット分の測定時間が、上限速度での搬送機構メカクロック3クロック分の時間t1に設定される。1セット分の測定時間は図4(a)に示すシステムクロックに基づいて管理されるので、同図(c)に示すように紙葉類3が標準速度で搬送される場合も、1セット分の測定は時間t1で完了する。また、図4(d)に示すように、紙葉類3が下限速度で搬送される場合も、同様に、1セット分の測定が時間t1で完了する。
このように、紙葉類識別装置2では、上限速度で搬送された場合でも測定を完了できるように、1セット分の測定内容及び測定時間を設定する。また、各測定の開始タイミングは、搬送速度に応じて出力される搬送機構メカクロックに基づいて制御される。これにより、搬送速度が変動した場合でも、速度に応じた所定のタイミングでラインセンサ10による同じ測定を繰り返して、同一の解像度で紙葉類3の画像を取得することができる。
なお、1セット分の測定が完了してから次セットの測定を開始するまでの間(図4(c)及び(d)斜線部)は、紙葉類3の画像を撮像するための測定は行わないが、ラインセンサ10からの信号読出を継続して行っている。以下では、ラインセンサ10からの信号読出制御について、具体的な測定内容を例示しながら説明する。
図5は、1セット分(1周期分)の測定の具体例を示す図である。例えば、紙葉類3の搬送速度が2000mm/秒で±25%変動する可能性がある場合に、上限速度2500mm/秒で3クロック分(304.8μ秒間)の間に1セット分の測定を行うべく、図5に示すように測定内容が設定される。
具体的には、304.8μ秒の間に、反射用光源11から赤外光を153.8μ秒間照射して、その後24.7μ秒の間は全ての光源を消灯する(図5中「ダミー」)。そして、再び反射用光源11を点灯して、緑の可視光を24.7μ秒間照射して、その後24.7μ秒間は再び全ての光源を消灯する。続いて、透過用光源20及び21を点灯して赤外光を52.2μ秒間照射して、その後24.7μ秒間はまた全ての光源を消灯する。光を照射している間は、ラインセンサ10からの信号読出が行われる。すなわち、図5は、光源点灯及び信号読出の内容及びタイミングを示しており、紙葉類3が304.8μ秒間で0.762mm(=2500mm/秒×304.8μ秒)移動する間に、赤外光による反射画像を形成する1ライン分のデータ、緑の可視光による反射画像を形成する1ライン分のデータ、及び赤外光による透過画像を形成する1ライン分のデータが取得されることになる。
この場合、0.762mm毎に各画像の1ライン分のデータが取得されるので、2つの反射画像と1つの透過画像の搬送方向(副走査方向)の解像度は33.3dpiとなる。これに対して、ラインセンサ10で撮像素子10bが配置される方向(主走査方向)の解像度は設定によって変更可能である。例えば、ラインセンサ10が主走査方向に200dpiの解像度を有する場合には、紙葉類画像の主走査方向の解像度は200dpiとしてもよいし、撮像素子10bから読み出す信号を間引くことにより100dpiとしてもよいし、副走査方向の解像度に合わせて33.3dpiとしてもよい。
図5に示すように、各光を照射する時間は、各々異なる時間に設定することができる。例えば、ラインセンサ10の撮像素子10bの感度が受光する光の波長域によって異なること、光源から照射される光量が異なること、紙葉類画像に求められる画像品質が異なること等を考慮して、各照射時間を設定する。
例えば、反射用光源11からの光量によって光の照射時間を調整する。また、撮像素子10bの感度が低い波長域では光の照射時間を長くする。また、撮像素子10bの感度が低い波長域でも、撮像する画像が高品質でなくてもよい場合には照射時間を短くしてもよい。
また、図5では、1セット分の測定で各光が1回ずつ照射されるので、各光で得られる画像の解像度は全て同じになるが、照射回数を変更することにより解像度を変えることもできる。例えば、反射用光源11による緑の可視光の照射を1セットの測定中に2回行えば、1セットの測定中に1回行う場合に比べて2倍の解像度を有する反射画像を取得することができる。
図5でダミーと示している間は全ての光源が消灯されており、ラインセンサ10の撮像素子10bは光を受光しない。よって、この間は画像を撮像するための信号読出は不要であるが、あたかも画像を撮像しているかのようにラインセンサ10からの信号読出を継続して行うため、この信号読出をダミーと呼んでいる。
CCD等の撮像素子10bでは、例えば、リーク電流によって素子内に電荷が蓄積されて、次に信号を読み出すときに蓄積された電荷の影響を受ける場合がある。また、反射用光源11や透過用光源20及び21から照射される光の種類によっては、信号読出を終えた後も撮像素子10bに電荷が残留して、この電荷の影響を受ける場合もある。電荷の蓄積や残留(残像)があると、光を受けていないにも拘わらずラインセンサ10から光を受けたかのような偽信号が出力されて、正確な画像を取得することができなくなる。例えば、赤外光を受光した後に残像による影響を受けやすい。このため、センサ制御部53は、全光源を消灯している間もラインセンサ10からの信号読出を継続して行っている。これにより、撮像素子10bに電荷が蓄積して、次に信号を読み出すときに偽信号が出力されることを回避して、紙葉類3の正確な画像を取得することができる。ただし、光源を消灯している間にラインセンサ10から読み出した信号は紙葉類3を撮像したものではないので、紙葉類3の画像データとして利用することなく破棄される。
紙葉類3に向けて照射する光の種類、照射を開始するタイミング、照射を停止するタイミング等は、予め測定用パラメータ61として記憶部60に保存されており、測定条件設定部51がこれらのパラメータを読み出して、図5に示すように、1セット分の測定内容を設定する。
測定条件設定部51によって1セット分の測定内容が設定されると、この設定内容に基づいて光源制御部52及びセンサ制御部53による測定が開始される。図6は、図5に示す設定内容に基づいて、光源制御部52及びセンサ制御部53によって行われる測定の具体例を示すタイミングチャートである。図6(a)はシステムクロック、同図(b)及び(c)は搬送速度が変動した場合の測定タイミングを示している。図5に示したように、1セット分の測定内容が上限速度に合わせて設定されているので、紙葉類3が上限速度の2500mm/秒で搬送されている場合には、図6(b)に示すように、3クロック分の304.8μ秒の間に1セット分(1周期分)の測定が行われる。
具体的には、搬送機構メカクロックをトリガーとして、光源制御部52が反射用光源11を点灯して赤外光の照射を開始する。赤外光の照射時間はシステムクロックによってカウントされて、図6(b)に示すように153.8μ秒間行われる。そして、引き続き、システムクロックに基づいて、図5に示す測定内容が実行される。また、センサ制御部53も、同様に、光源制御部52により光が照射されている間に紙葉類3からの光を受けたラインセンサ10からの信号を読み出すので、図6(b)に示すタイミング及び時間で信号読出が行われることになる。ラインセンサ10から読み出された信号は、その後、A/D変換等の信号処理を経て記憶部60のラインセンサ用リングバッファ62に保存されるので、図6(b)に示すように信号読出から遅れてデータ保存が行われることになる。
図6(c)は、紙葉類3が標準速度2000mm/秒で搬送されている場合のタイミングチャートを示している。1セット分(1周期分)の測定が上限速度に合わせて304.8μ秒に設定されているので、搬送機構メカクロックをトリガーとして測定を開始した後、光源制御、信号読出及びデータ保存をシステムクロックに基づいて行うと、標準速度での3クロック分の時間381μ秒が経過するよりも前に測定を完了する。
この後、図6(c)に斜線で示した76.2μ秒(=381μ秒−304.8μ秒)の間は紙葉類3の画像を撮像するための測定は行われない。ただし、この間も、リーク電流による影響を回避するため、センサ制御部53はラインセンサ10からの信号読出を継続する。例えば、ラインセンサ10からの信号読出は、76.2μ秒間の間に略等間隔で3回行う態様であってもよいし、次セットの測定を開始する前に1回だけ行う態様であってもよい。ラインセンサ10に電荷が蓄積されることを回避するために信号読出を行うタイミング及び回数は設定によって変更することが可能であり、この設定も測定用パラメータ61として記憶部60に保存される。
なお、図6(b)及び(c)では、1セット分のタイミングチャートのみを示しているが、実際には、この測定を繰り返し行うことにより、ラインセンサ10の下方を通過する紙葉類3の全面の画像を取得する。
このように、搬送速度が変動する場合でも、上限速度に合わせて測定内容を設定することで、常に同じ測定内容を実行して、同一解像度の紙葉類画像を安定して取得することができる。また、全ての光源を消灯して紙葉類画像を形成するデータの測定を行わない間も、ラインセンサ10からの信号読出を続けることにより、リーク電流等による影響を回避して紙葉類画像を正確に撮像することができる。
次に、紙葉類3が異なる搬送速度で搬送される場合のラインセンサ10の制御方法について説明する。紙葉類識別装置2では、紙葉類3が所定速度で搬送される場合の速度変動に対応することに加えて、紙葉類3が異なる搬送速度で搬送される複数の測定モードが設定されている場合にも測定モードによらず紙葉類3の画像を高精度に撮像することができる。
例えば、紙葉類識別装置2は、紙幣出金モードで図1に示すバラ紙幣処理装置100から出金される紙幣の撮像と、束紙幣出金モードで束紙幣処理装置200から出金される束紙幣の撮像とを行う。紙幣出金モードでは、紙葉類3が2000mm/秒で搬送されるよう設定されているが、搬送速度が±25%変動する可能性があるものとする。また、束紙幣出金モードでは、束紙幣が254mm/秒の搬送速度で搬送される束紙幣高速出金モードと、127mm/秒の搬送速度で搬送される束紙幣低速出金モードとがあり、いずれのモードでも搬送速度が±5%変動する可能性があるものとする。すなわち、紙葉類識別装置2は、2000mm/秒で搬送される紙幣の画像、254mm/秒で搬送される束紙幣の画像又は127mm/秒の搬送速度で搬送される束紙幣の画像を撮像する。また、金種等を識別するために、紙葉類識別装置2は、撮像対象が1枚の紙幣であるか束紙幣であるかによらず100dpiの解像度で緑の可視光による反射画像を撮像すると共に、33dpiの解像度で赤外光による反射画像を撮像するものとする。また、紙葉類識別装置2は、撮像対象が1枚の紙幣である場合には33dpiの解像度で赤外光による透過画像を撮像するが、束紙幣は光を透過しないため束紙幣の透過画像は撮像しないものとする。以上の条件で測定が行われる場合を例として、図7を参照しながら説明を行うこととする。
図7は、測定モードによって搬送速度が異なる場合に、搬送速度に応じて設定される1セットの測定内容を示すタイミングチャートである。図7(a)は2500mm/秒で搬送される1枚の紙幣を撮像するための測定内容であり、同図(b)は高速モードの266.7mm/秒で搬送される束紙幣を撮像するための測定内容であり、同図(c)は低速モードの158.8mm/秒で搬送される束紙幣を撮像するための測定内容である。図7(a)〜(c)は、各モードで、搬送速度の変動を考慮して、上限速度に合わせて設定された1セット(1周期分)の測定内容である。これらの測定は、図4では、同図(b)に相当するもので、このように設定することで同図(b)〜(d)を参照しながら説明したように、搬送速度が変動した場合でもこの影響を受けることなく測定を行うことができる。なお、紙葉類識別装置2では、搬送機構メカクロックの周波数をモニタすることによって搬送速度の変動をリアルタイムに検知して、検知した搬送速度に対応した測定を行えるようになっている。
図7(a)は、1枚の紙幣を搬送する場合の1セットの測定内容である。図7(a)上段に示すように、1セットの測定は、サイクルA、サイクルB及びサイクルCの3つのサイクルから形成される。
なお、1セットと1サイクルとは、呼び方を区別しているが、いずれも光源から照射する光の波長域や、光源点灯及び信号読出を行うタイミング及び時間等が設定された測定パターンのことを示している。紙葉類3の画像を撮像する際には、1セットの測定を1周期として、これが連続して繰り返される。すなわち、1セット分の測定を終えると同じセット分の測定が行われ、これを繰り返して測定が行われる。これに対して、1サイクルの測定は、1セット中に含まれるもので、これが連続して繰り返されるものではない。例えば、サイクルAの測定を終えると続いてサイクルAではなくサイクルBの測定が行われる。このような違いから1セットの測定と1サイクルの測定とを区別している。
図7(a)下段に示すように、サイクルAでは、反射用光源11から緑の可視光を照射して(図中「反射緑」)、続いて赤外光を照射した後(図中「反射赤外」)、全ての光源を消灯する(図中「ダミー」)。サイクルBでは、反射用光源11から緑の可視光を照射して、続いて透過用光源20及び21から赤外光を照射した後(図中「透過赤外」)、全ての光源を消灯する。サイクルCでは、反射用光源11から緑の可視光を照射した後、全ての光源を消灯する。ここでも、各光を照射する時間は、ラインセンサ10の感度等によって設定される。また、全ての光源を消灯する図中のダミーの間もラインセンサ10からの信号読出を継続している。
図7(a)に示す例では、3種のサイクルから構成された1セットの測定を繰り返すことにより、緑の可視光による反射画像と、赤外光による反射画像と、赤外光による透過画像とを撮像することができる。赤外光による反射画像は1セット中サイクルAのみで測定される。紙葉類3が1セット分の距離0.762mm(=2500mm/秒×304.8μ秒)を搬送される間に、1ライン分のデータが取得されるので、赤外光による反射画像の解像度は33.3dpiとなる。赤外光による透過画像についても、1セット中サイクルBのみで測定されるので、同じく解像度は33.3dpiとなる。これらに対して、緑の可視光による反射画像は1セット中の全てのサイクルで測定される。すなわち、1セット分の時間で搬送される距離0.762mmで3ライン分のデータが取得されるので解像度は略100dpiとなる。
なお、図7(a)に示すサイクルの例は一例であって、例えば、所定光の照射及び信号読出が、サイクルA及びサイクルCで行われる態様であっても構わないし、サイクルA及びサイクルB、又は、サイクルB及びサイクルCで行われる態様であっても構わない。また、2つ以下又は4つ以上のサイクルによって構成されても構わない。各サイクルでの測定内容は、利用する光や撮像する紙葉類画像の解像度等に応じて設定され、記憶部60の測定用パラメータ61として保存される。
図7(b)は、束紙幣を高速モードで搬送する場合の1セットの測定内容である。搬送速度は266.7mm/秒となり、搬送機構メカクロックの3クロック分0.762mmに相当する時間は2857.1μ秒となる。この1セット分の時間を3つに分割する。そして、図7(b)上段に示すように、1サイクル目の測定では、同図(a)のサイクルAの測定を行った後、残りの時間は全ての光源を消灯しながらラインセンサ10からの信号読出のみを行うダミーサイクルとする。そして、2サイクル目及び3サイクル目では、図7(a)のサイクルCの測定を行った後、各々の残りの時間をダミーサイクルとする。束紙幣では透過画像は撮像できないので、1セットの測定で、サイクルAの測定を1回、サイクルCの測定を2回行って、各サイクルで余った時間を全てダミーサイクルとするものである。ダミーサイクルは、図7(a)下段にダミーとして示した時間24.7μ秒の略34倍の長さ850.77μ秒となる。このダミーサイクルの間に、ラインセンサ10からの信号読出を34回行ってもよいし、設定により読出回数を変更してもよい。
図7(c)は、束紙幣を低速モードで搬送する場合の1セットの測定内容である。搬送速度は158.8mm/秒となり、搬送機構メカクロックの3クロック分0.762mmに相当する時間は5714.3μ秒となる。この1セット分を3サイクルに分割して、図7(c)上段に示すように、1サイクル目の測定では、同図(a)のサイクルAの測定を行った後、残りの時間はダミーサイクルとする。そして、2サイクル目及び3サイクル目では、図7(a)のサイクルCの測定を行った後、各々の残りの時間をダミーサイクルとする。高速モードの場合と同様に、束紙幣では透過画像は撮像できないので、1セットの測定でサイクルAの測定を1回、サイクルCの測定を2回行って、各サイクルで余った時間を全てダミーサイクルとするものである。各ダミーサイクルは、図7(a)下段にダミーとして示した時間24.7μ秒の略73倍の長さ1803.17μ秒となる。ここでもダミーサイクルの間に行うラインセンサ10からの信号読出回数は設定により変更することができる。
図7(b)及び(c)でも、同図(a)の場合と同様に緑の可視光による反射画像の解像度は略100dpiとなり、赤外光による反射画像は33.3dpiとなる。このように、1枚の紙幣の出金識別と、束紙幣の高速モードと、束紙幣の低速モードとで、搬送速度が大きく異なるが、サイクルA及びサイクルCの同じ設定内容で測定を行って、同じ解像度の紙葉類画像を取得することができる。また、全ての光源を消灯して測定を行わない間もラインセンサ10からの信号読出を続けるためリーク電流等によるノイズ等を抑制することができる。また、赤外光を受光したラインセンサ10では、撮像素子10bに残留した電荷による残像が問題となる場合があるが、このように赤外光の照射後に必ずダミーの信号読出を行うことによりノイズによる影響を抑制することができる。
なお、図4の例では、1セット分の測定を行った後、次の1セット分の測定を開始するまでの間に、全ての光源を消灯した状態で信号読出を行うダミーの信号読出の時間を設けることによって、速度の変動に対応する例を示した。しかし、本実施形態がこれに限定されるものではない。例えば、図7の例で、1セットの測定内容に含まれるダミーの信号読出(図7中「ダミー」)を行う時間を調整することにより、搬送速度の変動に伴う測定時間の差を調整することもできる。すなわち、1セットの分の測定内で行われる各サイクルの測定の間に、ダミーの信号読出を行って、時間調整を行う態様であってもよい。具体的には、システムクロックに基づいて各サイクルの間で行うダミーの信号読出を行う時間を調整しながら、設定された測定内容の全てを実行すると共に、サイクルAの測定開始タイミングを搬送機構メカクロックの3クロックに同期させる。これにより、搬送速度によらず常に設定された測定内内容を実行しながら、各サイクルの間で行うダミーの信号読出によって時間調整を行うことができる。
また、紙葉類画像について、ラインセンサ10で撮像素子10bが配置される方向(主走査方向)の解像度は、設定によって変更可能である。例えば、ラインセンサ10が主走査方向に200dpiの解像度を有する場合には、紙葉類画像の主走査方向の解像度は200dpiとしてもよいし、撮像素子10bから読み出す信号を間引くことにより100dpiとしてもよいし、副走査方向の解像度に合わせて33.3dpiとしてもよい。
紙葉類識別装置2は、バラ紙幣処理装置100、束紙幣処理装置200及び有価媒体処理装置500等の紙葉類処理装置の内部で、紙幣、束紙幣、小切手、商品券等の画像を撮像するために利用されるが、これらの紙葉類処理装置では動作確認のための動作テストが行われる。この動作テストでは、紙葉類処理装置にダミー紙幣を投入して、紙葉類識別装置2で設定された測定内容に基づいて紙葉類3の画像が正常に撮像されて、紙葉類3が所定の搬送先に搬送されることの確認が行われる。ダミー紙幣は、紙幣の代わりに利用されるテスト用の紙片で、片面にのみ異なる模様が印刷されている。
紙葉類識別装置2では、図2(b)に示すように配置されたラインセンサ10により、紙葉類3の全面の反射画像が撮像される。これに対して、透過画像については、同図(c)に示すようにY軸方向に離れて配置された透過用光源20及び21により、光源に対応するラインセンサ10の撮像素子10bの位置でのみ画像が撮像される。透過画像では搬送方向に伸びた帯状の部分領域のみが撮像されるが、ダミー紙幣の模様はこのような場合でも動作テストを行えるように設定されている。
図8は、ダミー紙幣の例と、これを紙葉類識別装置2で撮像して得られる透過画像とを示す図である。図8(b)〜(d)の左図はダミー紙幣4a〜4cの例を示している。このように、紙片の片面に異なる模様が印刷された複数種類のダミー紙幣4a〜4cが動作テストに利用される。ダミー紙幣4a〜4cを紙葉類処理装置に投入すると、装置内部で搬送されて、紙葉類識別装置2による撮像が行われる。各ダミー紙幣4a〜4cの反射画像はダミー紙幣4a〜4cの外観と同じになるので、紙葉類処理装置内で、撮像された画像の模様の違いからダミー紙幣4a〜4cの種類が正常に識別されて、種類毎に、収納部等の所定の搬送先に搬送されることを確認することができる。
透過画像では、図8(a)に示す透過用光源20及び21に対応するX軸方向の帯状の部分領域のみが撮像される。図8(b)〜(d)の右図は、左図に示すダミー紙幣4a〜4cで撮像される透過画像5a〜5cを示している。このように、ダミー紙幣4a〜4cを紙葉類処理装置に投入して透過画像を撮像した場合も、各ダミー紙幣4a〜4cによって異なる透過画像5a〜5cを得ることができる。これにより、紙葉類処理装置では、紙葉類識別装置2で撮像された透過画像5a〜5cの模様の違いからダミー紙幣4a〜4cの種類が正常に識別されて、種類毎に、収納部等の所定の搬送先に搬送されることを確認することができる。
紙葉類識別装置2では、図3に示すように、ラインセンサ用リングバッファ62及び厚みセンサ用リングバッファ63を利用して測定を行っている。図9は、リングバッファを利用して行う測定について説明する模式図である。図2(a)に示すように、紙葉類3は、厚みセンサ30の位置を通過した後に、ラインセンサ10の位置を通過するので、図9(a)に示すように、厚みセンサ30による測定が行われた後、紙葉類3が所定距離進んだ所でラインセンサ10による測定が行われることになる。
また、ラインセンサ10による測定では、読み出した信号をデジタルデータに変換するために所定の信号処理が行われ、その後、得られたデジタルデータが記憶部60のラインセンサ用リングバッファ62に保存される。このため、例えば、紙葉類3の搬送方向前方の先端がラインセンサ10による撮像位置を通過してから紙葉類3の到来が検知されるまでの間にタイムラグがある。このため、紙葉類3の到来を検知したときには、既に、ラインセンサ10による撮像位置を紙葉類3の一部が通過している。すなわち、図9(a)に示すように、ラインセンサ10による測定からさらに時間が経過した所で紙葉類3の到来が検知される。
紙葉類識別装置2では、厚みセンサ30及びラインセンサ10によるサンプリングが、搬送機構メカクロックに基づいて行われる。厚みセンサ30によって紙葉類3の先端の厚みが測定されてから、紙葉類3の到来が検知されるまでの間に得られた厚みデータを蓄積するためにリングバッファが利用される。例えば、図9(b)に示すように、記憶部60に厚みセンサ用リングバッファ63が設定される。また、同様に、ラインセンサ10によって紙葉類3の先端のラインデータが得られてから、紙葉類3の到来が検知されるまでの間に得られたラインデータを蓄積するために、図9(c)に示すように、ラインセンサ用リングバッファ62が設定される。
ラインセンサ用リングバッファ62及び厚みセンサ用リングバッファ63による測定が継続して行われて、ラインセンサ10によって得られたデータの変化に基づいて紙葉類3の到来が検知される。図9(a)に示すように、紙葉類3の到来が検知されたときには、既に、紙葉類3の先端位置がラインセンサ10による撮像位置を通過して、ラインセンサ10によるβライン分のラインデータが取得された状態にある。図9(c)に示すように、βライン分のデータはラインセンサ用リングバッファ62に保存されているので、このデータを読み出すことにより紙葉類3全体のラインデータを取得することができる。また、図9(a)に示すように、ラインセンサ10によるデータから紙葉類3の到来が検知されたときには、既に、紙葉類3の先端位置が厚みセンサ30による測定位置を通過して、αライン分の厚みデータが取得されている。図9(b)に示すように、αライン分の厚みデータは厚みセンサ用リングバッファ63には保存されているので、このデータを読み出すことにより紙葉類3全体の厚みデータを取得することができる。
なお、図9に示すα及びβの数値は、図2に示す厚みセンサ30及びラインセンサ10の位置関係、ラインセンサ10から信号を読み出してから紙葉類3の到来を検知するまでに必要な処理時間、1ライン分の測定で紙葉類3が移動する距離によって決定される。これらについての情報は予め記憶部60の測定用パラメータ61に含まれており、測定条件設定部51がこれらの情報を読み出してラインセンサ用リングバッファ62及び厚みセンサ用リングバッファ63を記憶部60内に設定する。
また、紙葉類3の到来検知は、例えば、図6に透過赤外として示した透過画像を取得するためのデータの変化に基づいて行う。ただし、検知は透過画像によるものに限定されず、反射画像に基づいて行ってもよいし厚みに基づいて行ってもよい。また、紙葉類3の先端を検知する態様に限らず、例えば、紙葉類3上で特徴的な模様等が印刷された所定位置を検知する態様であっても構わない。
本実施形態では、ラインセンサ10により、赤外光による反射画像、緑の可視光による反射画像、赤外光による透過画像を取得する例を示したが、取得する画像がこれらに限定されるものではなく、これらに代えて又はこれらに加えて、他の色の可視光や紫外光等、他の波長域の光を利用して画像を撮像する態様であっても構わない。また、図5や図7に示す各光の照射順序は一例であって、これらに限定されるものではない。また、図7のサイクルCでは、緑の可視光照射の後、全ての光源を消灯しているが、本実施形態がこれに限定されるものではなく、ここで反射用光源11や透過用光源20、21を点灯して、反射画像又は透過画像を撮像するための処理を行う態様であっても構わない。
本実施形態によれば、搬送速度が変動する場合でも、変動を考慮した搬送速度に合わせて、かつ、各光で取得する画像の解像度に応じて測定内容を設定するので、搬送速度が変動してもその影響を受けることなく、予め設定された解像度の紙葉類3の画像を高精度に撮像することができる。
また、搬送速度が異なる複数の測定モードがある場合でも、各測定モードでの搬送速度及び搬送速度の変動を考慮した搬送速度に合わせて、かつ、各光で取得する画像の解像度に応じて測定内容を設定するので、測定モードが変更されて搬送速度が変更されたり搬送速度が変動したりした場合でも、予め設定された解像度の紙葉類3の画像を高精度に撮像することができる。
また、光源で利用する光の波長域に対するラインセンサ10の感度、紙葉類3へ照射される光量等を考慮して測定時の光の照射時間を設定するので、光の波長域や光量によらず高精度に画像を撮像することができる。
以上のように、本発明は、紙葉類の搬送速度が大きく異なる測定モードがある場合や搬送速度が変動する場合に、ラインセンサの動作を制御して、搬送速度の影響を受けることなく、所定解像度の画像を高精度に札そうするために有用な技術である。
1 貨幣処理システム
2 紙葉類識別装置
2a 上台板
2b 下台板
3 紙葉類
4 紙葉類搬送機構
10 ラインセンサ
10a 導光体
10b 撮像素子
10c ロッドレンズ
10d 測定窓
11 反射用光源
20、21 透過用光源
20a 光源
20b 照射窓
30、31 厚みセンサ
40〜48 ローラ
50 制御部
51 測定条件設定部
52 光源制御部
53 センサ制御部
54 データ出力部
60 記憶部
61 測定用パラメータ
62 ラインセンサ用リングバッファ
63 厚みセンサ用リングバッファ
100 バラ紙幣処理装置
200 束紙幣処理装置
300 バラ硬貨処理装置
400 包装硬貨処理装置
500 有価媒体処理装置
600 操作表示部
700 プリンタ
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、搬送される紙葉類の画像を撮像するラインセンサの制御装置であって、前記紙葉類に光を照射するための光源と、前記光源の点灯及び消灯を制御するための光源制御部と、前記紙葉類が前記ラインセンサによる撮像位置を通過する間は前記光源が点灯している間も消灯している間も予め設定されたタイミングで前記ラインセンサから信号読み出しを継続して、前記光源が点灯している間に得られた信号のみ前記紙葉類の画像を形成すると共に、前記光源が消灯している間の信号読み出しにより、前記ラインセンサへの電荷の蓄積を回避するセンサ制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、搬送される紙葉類に向けて光源から光を照射して画像を撮像するラインセンサの制御方法であって、前記光源を点灯して前記紙葉類に向けて光を照射した状態で前記ラインセンサから信号を読み出す第1信号読出工程と、前記光源を消灯した状態で前記ラインセンサから信号を読み出す第2信号読出工程と、前記第1信号読出工程で読み出した信号のみを前記紙葉類の画像を形成するデータに変換する信号処理工程とを含み、紙葉類画像を形成する1周期分のデータを取得するために行われる前記第1信号読出工程及び前記第2信号読出工程が、前記紙葉類が搬送速度の上限速度で前記1周期分に対応する距離を搬送される間に完了するように設定されて、前記紙葉類の搬送速度が前記上限速度未満の場合には、1周期分のデータの取得が完了してから次周期分のデータの取得を開始するまでの間は前記第2信号読出工程のみを継続して行うと共に、前記第1信号読出工程における信号の読み出しと前記第2信号読出工程における信号の読み出しとを所定タイミングで継続して実行し、前記ラインセンサへの電荷の蓄積を回避することを特徴とする。

Claims (8)

  1. 搬送される紙葉類の画像を撮像するラインセンサの制御装置であって、
    前記紙葉類に光を照射するための光源と、
    前記光源の点灯及び消灯を制御するための光源制御部と、
    前記紙葉類が前記ラインセンサによる撮像位置を通過する間は前記光源が点灯している間も消灯している間も予め設定されたタイミングで前記ラインセンサから信号を読み出して、読み出した信号のうち前記光源が点灯している間に得られた信号のみを前記紙葉類の画像を形成するデータに変換するセンサ制御部と
    を備えることを特徴とするラインセンサの制御装置。
  2. 前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するために前記光源制御部及び前記センサ制御部によって行われる光源点灯及び信号読出が、前記紙葉類が搬送速度の上限速度で前記1周期分に対応する距離を搬送される間に完了するように設定されて、
    前記紙葉類の搬送速度が前記上限速度未満の場合には、1周期分のデータの取得が完了してから次周期分のデータの取得を開始するまでの間は前記光源制御部が前記光源を消灯すると共に前記センサ制御部が前記ラインセンサからの信号読出を継続する
    ことを特徴とする請求項1に記載のラインセンサの制御装置。
  3. 前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するための測定が複数サイクルの測定によって構成され、各サイクルの間で前記光源制御部が前記光源を消灯すると共に前記センサ制御部が前記ラインセンサからの信号読出を継続するダミーサイクルの時間を変更して、搬送速度の違いによる前記1周期分の測定時間の差を調整することを特徴とする請求項2に記載のラインセンサの制御装置。
  4. 前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するための測定で、
    前記光源制御部により前記光源を点灯すると共に前記センサ制御部により前記紙葉類の画像を取得するための信号を前記ラインセンサから読み出す信号読出工程と、
    前記光源制御部により前記光源を消灯すると共に前記センサ制御部により前記ラインセンサから信号を読み出すダミー読出工程と
    を行うことを特徴とする請求項1に記載のラインセンサの制御装置。
  5. 前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するための測定時間が変化したときは、前記ダミー読出工程を行う時間を調整することにより時間の変化に対応することを特徴とする請求項4に記載のラインセンサの制御装置。
  6. 各波長の光を照射してデータを取得するために前記光源を点灯する時間の長さは前記光源から照射される光の波長域における前記ラインセンサの感度に基づいて設定され、前記1周期分のデータを取得する間に前記光源を点灯する回数は取得する画像の解像度に基づいて設定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のラインセンサの制御装置。
  7. 搬送される紙葉類に向けて光源から光を照射して画像を撮像するラインセンサの制御方法であって、
    前記光源を点灯して前記紙葉類に向けて光を照射した状態で前記ラインセンサから信号を読み出す第1信号読出工程と、
    前記光源を消灯した状態で前記ラインセンサから信号を読み出す第2信号読出工程と、
    前記第1信号読出工程で読み出した信号のみを前記紙葉類の画像を形成するデータに変換する信号処理工程と
    を含み、
    紙葉類画像を形成する1周期分のデータを取得するために行われる前記第1信号読出工程及び前記第2信号読出工程が、前記紙葉類が搬送速度の上限速度で前記1周期分に対応する距離を搬送される間に完了するように設定されて、
    前記紙葉類の搬送速度が前記上限速度未満の場合には、1周期分のデータの取得が完了してから次周期分のデータの取得を開始するまでの間は前記第2信号読出工程のみを継続して行う
    ことを特徴とするラインセンサの制御方法。
  8. 前記紙葉類の画像を形成する1周期分のデータを取得するための測定が複数サイクルの測定によって構成され、
    各サイクルの間で前記第2信号読出工程を継続して行うダミーサイクルの時間を変更して、搬送速度の違いによる前記1周期分の測定時間の差を調整する
    ことを特徴とする請求項7に記載のラインセンサの制御方法。
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