JPWO2014076929A1 - 多汗症治療用フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】多汗症治療を助けるための多汗症治療用フィルムを提供すること。【解決手段】一方の面に粘着面(4)を有する粘着フィルム(6)と、粘着フィルム(6)の粘着面(4)に剥離可能に貼り付けられた剥離紙(8)と、粘着フィルム(6)の他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルム(2)とを有する多汗症治療用フィルム(10)である。粘着フィルム(6)に、注射針を通すための孔(12)が複数形成され、隣接する該孔(12,12)間の間隔は8〜12mmであり、該孔の径は4〜6mmである。

Description

本発明は、皮膚に貼り付けて多汗症治療を容易にするための多汗症治療用フィルムに関する。
多汗症の人は脇の下などに多量の発汗を生じ、それによって衣服にしみが生じたり、臭気が発生することがある。
この衣服のしみや臭気を抑えるために、皮膚に貼り付けて体液を吸収する体液吸収シートが知られている。
例えば、特開2007−92253号公報(特許文献1)には、吸水性を有する体液吸収層と、該体液吸収層の皮膚接触面側に設けられた粘着剤層とを備えた体液吸収シートが開示されている。
しかし、この体液吸収シートを脇下など発汗量の多い箇所に適用すると、使用中に粘着剤層の粘着力が低下してシートが脱落してしまう。さらに、装着者に違和感を与えたり、ズレを生じる等の問題がある。
これらの問題を解決するために、特表2007−523689号公報(特許文献2)には、多数の孔が形成された可撓性フィルムを皮膚に押し付け、その孔にペンを挿入して皮膚にマーカーをつけ、皮膚からフィルムを取り外した後、皮膚の該マーカーの位置に注射針を挿し込み、ボツリヌス毒素などの対多汗症調合薬を注射する方法が開示されている。
しかし、この方法では、医者が患者の皮膚にマーカーを付けた後、そのマーカーの箇所に正確に注射することが必要である。多数のマーカーをつけて、その各箇所に正確に注射することは操作性が大変悪い。しかも、患者の皮膚にマーカーが残るために、対象が特に女性の場合には不評であり、かつ美容上好ましくない。
特開2006−288525号公報(特許文献3)には、粘着フィルムに、1nm〜1000μm程度の直径の多数の微細孔を所定の間隔で貫通して形成したレーザー治療用フィルムが開示されている。このフィルムを皮膚に貼り付け、炭酸ガスレーザのようなレーザーの照射により微細孔を皮膚にあけ、美容目的の治療が行われている。
しかし、このレーザー治療用フィルムは、レーザーを皮膚表面に照射することにより皮膚を若返らせたり、レーザー治療後に薬剤を塗布することによって薬剤の浸透性を上げるようにしたもので、ゆえに多汗症治療用に使用されることはない。かりに、このレーザー治療用フィルムを多汗症治療用に使用されたとしても、レーザーの照射によって皮膚が火傷することがあり、それが原因で治療後に皮膚が突っ張る場合がある。
特開平11−192254号公報(特許文献4)には、塩化ビニルフィルムで形成された基材と、該基材に塗布された粘着剤層とを有し、該基材に多数の通気孔を貫通して形成した貼付体が開示されている。この貼付体は、顎運動の機能異常の治療を行うために、人体の顎関節の患部に貼付して使用されるのであって、脇に貼り付けされるものではなく、したがって、多汗症治療用に使用されることはない。
特開2007−92253号公報 特表2007−523689号公報 特開2006−288525号公報 特開平11−192254号公報
本発明は上記の実情に着目してなされたもので、多汗症治療を助けるための操作性の良い多汗症治療用フィルムを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、治療後に皮膚にマーカーが残ることのない多汗症治療用フィルムを提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は以下を特徴とする。
(項目1)
一方の面に粘着面を有する粘着フィルムを備えた、薬剤を皮内組織の所望する全領域に投与するための医療または美容フィルムを含む、医療または美容デバイスであって、
該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成されており、
該孔の径、および隣接する該孔間の間隔が、該孔に注射器の針を通し薬剤を皮内組織に投与した際に、隣接する該孔に対応する薬剤の広がり範囲の少なくとも一部が互いに重なるよう設定されている、医療または美容デバイス。
(項目2)
前記孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、項目1に記載の医療または美容デバイス。
(項目3)
前記医療または美容フィルムが多汗症治療用フィルムである、項目1または2に記載の医療または美容デバイス。
(項目4)
前記医療または美容フィルムが、前記粘着フィルムの粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙、および
該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムの少なくともいずれか一方を有する、項目1〜3のいずれかに記載の医療または美容デバイス。
(項目5)
前記複数の孔が縦方向および横方向に配列し、該孔の総数が30〜50である項目1〜4のいずれかに記載の医療または美容デバイス。
(項目6)
前記粘着フィルムが平面視で矩形状であり、前記複数の孔が該粘着フィルムの縦縁および横縁にそれぞれ沿って縦方向および横方向に配列している項目1〜5のいずれかに記載の医療または美容デバイス。
(項目7)
前記孔間の間隔が9〜11mmであり、該孔の径が4.5〜5.5mmである項目1〜6のいずれかに記載の医療または美容デバイス。
(項目8)
前記ライナーフィルムの端部に前記粘着フィルムを保持するための口取りフィルムが設けられている項目4〜7のいずれかに記載の医療または美容デバイス。
(項目9)
前記孔の形状が円形、四角形または楕円形である項目1〜8のいずれかに記載の医療または美容デバイス。
(項目10)
注射針を通すための孔が複数形成された粘着フィルムと、
該粘着フィルムの該孔を通して、薬剤を皮膚へ注射し皮内組織の所望する全領域に投与するための注射器と、を備えた、キットであって、
該孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、キット。
(項目11)
前記薬剤が、多汗症治療用薬剤である、項目1に記載のキット。
(項目12)
一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、
該粘着フィルムの該粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙、および該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムの少なくともいずれか一方とを有する多汗症治療用フィルムであって、
該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成され、
該孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、多汗症治療用フィルム。
(項目13)
前記複数の孔が縦方向および横方向に配列し、該孔の総数が30〜50である項目12に記載の多汗症治療用フィルム。
(項目14)
前記粘着フィルムが平面視で矩形状であり、前記複数の孔が該粘着フィルムの縦縁および横縁にそれぞれ沿って縦方向および横方向に配列している項目12または13に記載の多汗症治療用フィルム。
(項目15)
前記孔間の間隔が9〜11mmであり、該孔の径が4.5〜5.5mmである項目12〜14のいずれかに記載の多汗症治療用フィルム。
(項目16)
前記ライナーフィルムの端部に前記粘着フィルムを保持するための口取りフィルムが設けられている項目12〜15のいずれかに記載の多汗症治療用フィルム。
(項目17)
前記孔の形状が円形、四角形または楕円形である項目12〜16のいずれかに記載の多汗症治療用フィルム。
(項目18)
注射針を通すための孔が複数形成された粘着フィルムと、
該粘着フィルムの該孔を通して、対多汗症調合薬を皮膚へ注射するための注射器と、を備えた、多汗症治療用キットであって、
該孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、キット。
(項目19)
一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムの該粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙と、該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムとを有する、薬剤を皮内組織の所望する全領域に投与するための医療または美容フィルムであって、
該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成され、
該孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、医療または美容フィルム。
(項目20)
前記医療または美容フィルムが、多汗症治療用フィルムである項目19に記載の医療または美容フィルム。
(項目21)
前記複数の孔が縦方向および横方向に配列し、該孔の総数が30〜50である項目19または20に記載の医療または美容フィルム。
(項目22)
前記粘着フィルムが平面視で矩形状であり、前記複数の孔が該粘着フィルムの縦縁および横縁にそれぞれ沿って縦方向および横方向に配列している項目19〜21のいずれかに記載の医療または美容フィルム。
(項目23)
前記孔間の間隔が9〜11mmであり、該孔の径が4.5〜5.5mmである項目19〜22のいずれかに記載の医療または美容フィルム。
(項目24)
前記ライナーフィルムの端部に前記粘着フィルムを保持するための口取りフィルムが設けられている項目19〜23のいずれかに記載の医療または美容フィルム。
(項目25)
前記孔の形状が円形、四角形または楕円形である項目19〜24のいずれかに記載の医療または美容フィルム。
(項目24)
注射針を通すための孔が複数形成された粘着フィルムを皮膚に貼りつける工程、および
該粘着フィルムの該孔に注射器の針を通し、皮膚へ薬剤を注射する工程、を包含する、薬剤を皮内組織の所望する全領域に投与するための投与方法。
(項目25)
前記孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、項目24記載の方法。
(項目26)
前記薬剤が、多汗症治療用薬剤である、項目24または25に記載の方法。
(項目27)
医療または美容デバイスの製造のための医療または美容フィルムの使用であって、
該医療または美容フィルムが、
一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムの該粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙と、該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムとを有し、
該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成されており、
該孔の径、および隣接する該孔間の間隔が、該孔に注射器の針を通し薬剤を皮内組織に投与した際に、隣接する該孔に対応する薬剤の広がり範囲の少なくとも一部が互いに重なるよう設定されている、使用。
(項目28)
前記孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、項目27記載の使用。
(項目29)
前記医療または美容フィルムが多汗症治療用フィルムである、項目27または28に記載の使用。
(項目30)
一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムの該粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙と、該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムとを有する多汗症治療用フィルムであって、
該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成され、
隣接する該孔間の間隔が8〜12mmであり、該孔の径が4〜6mmである多汗症治療用フィルム。
(項目31)
前記複数の孔が縦方向および横方向に配列し、該孔の総数が30〜50である項目30に記載の多汗症治療用フィルム。
(項目32)
前記粘着フィルムが平面視で矩形状であり、前記複数の孔が該粘着フィルムの縦縁および横縁にそれぞれ沿って縦方向および横方向に配列している項目30または31に記載の多汗症治療用フィルム。
(項目33)
前記孔間の間隔が9〜11mmであり、該孔の径が4.5〜5.5mmである項目30〜32のいずれかに記載の多汗症治療用フィルム。
(項目34)
前記ライナーフィルムの端部に前記粘着フィルムを保持するための口取りフィルムが設けられている項目30〜33のいずれかに記載の多汗症治療用フィルム。
(項目35)
前記孔の形状が円形、四角形または楕円形である項目30〜34のいずれかに記載の多汗症治療用フィルム。
(項目36)
一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムとを有する多汗症治療用フィルムであって、
該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成され、
隣接する該孔間の間隔が8〜12mmであり、該孔の径が4〜6mmである多汗症治療用フィルム。
(項目37)
一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムの該粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙とを有する多汗症治療用フィルムであって、
該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成され、
隣接する該孔間の間隔が8〜12mmであり、該孔の径が4〜6mmである多汗症治療用フィルム。
本発明の粘着フィルムを脇下など多量の発汗を生じる皮膚に貼り付け、注射針を直接孔を通して脇の皮内組織に差し込み、ボツリヌス毒素などの対多汗症調合薬を皮内組織に注射する。その対多汗症調合薬は皮内組織で広がり、エクリン汗腺およびアポクリン汗腺の活動を抑えることにより、過剰な発多汗症を抑える。皮内組織での調合薬の広がり幅は、注射針の径にも依存するが、概して注射針を中心として半径5mm程度である。そのため、この場合、例えば、隣接する孔との間隔をおよそ8〜12mmとし、適宜選択される複数の孔を通して調合薬を皮膚へ注射することにより、それらの孔周辺を通じて脇皮内組織の全領域に渡って調合薬が拡散する。
しかも、この場合、例えば、その孔の径は4〜6mmとすれば、注射針の径を適切に設定することで、注射針が孔の周囲に触れて粘着フィルムの粘着面に触れることが防止でき、その結果、注射針に付着する粘着剤が注射針の挿入と共に皮内組織へ入ることを防止できる。
調合薬が皮膚へ注入された後、粘着フィルムは皮膚から剥がされる。
ライナーフィルムの端部に粘着フィルムを保持するための口取りフィルムが設けられていると、剥離紙を剥がして後に粘着フィルムを脇下へ貼り付ける際に、指に粘着面を付着させることなく、粘着面を皮膚の設定箇所に正確に貼り付けることができる。粘着フィルムを皮膚に貼り付けた後、ライナーフィルムを粘着フィルムの表面から剥がすと、粘着フィルムの変形性が増し、粘着フィルムは皮膚表面に沿って貼り付けられることになる。
本発明の一実施例の多汗症治療用フィルムの平面図である。 図1に示す多汗症治療用フィルムの右側面図である。 図1に示す多汗症治療用フィルムの左側面図である。 図1に示す多汗症治療用フィルムの底面図である。 図1に示す多汗症治療用フィルムのA−A’線断面図である。 図1に示す多汗症治療用フィルムの正面図である。 図1に示す多汗症治療用フィルムの背面図である。 図1に示す多汗症治療用フィルムの使用状態参考図である。 本発明の他の実施例の多汗症治療用フィルムの平面図である。 図1に示す多汗症治療用フィルムの他の使用状態参考図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図7に示すように、多汗症治療用フィルム10は、一方の面(皮膚側の面)に粘着面が設けられた粘着フィルム6と、該粘着フィルム6の該粘着面4に剥離可能に貼り付けられた剥離紙8と、該粘着フィルム6の他方の面(表面)に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルム2とを有する。
粘着フィルム6は、基材フィルムの裏面側に粘着面が形成されたものを使用することができる。
この基材フィルムとしては、肌の表面に沿って変形可能なフィルムを用いることができる。例えば、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデン等の合成樹脂製フィルムが好適である。基材フィルムを透視性の良いフィルムで構成すれば、粘着フィルム6を皮膚に貼り付けたときに孔12を通して皮膚を透視できるので好ましい。
粘着フィルム6の厚みは制限されないが、0.1〜1μmとすることができ、0.2〜0.7μm程度が好ましい。最も好ましくは、0.2〜0.5μm程度である。
特に好ましい粘着フィルム6としては、厚みが0.25μm程度のポリウレタンフィルム、厚みが0.75μm程度のポリ塩化ビニルフィルムである。
上記粘着面4の形成に用いられる粘着剤としては、従来より汎用のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、ビニルエーテル共重合体、天然ゴム等を単独または併用して使用できる。
粘着面4は従来より公知の方法、例えば、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビヤ印刷、転写等の印刷手段、刷毛塗り、スプレー塗装、ローラー塗り、浸漬塗装等の手段により基材の裏面に形成することができる。
例えば、粘着剤を各種溶剤中に分散して基材フィルム上に塗布した後、乾燥させて粘着面4を形成することができる。
粘着面4は、基材フィルムの一方の面(皮膚側の面)の全面に設けてもよいが、基材フィルムの一方の面の一部に設けてもよい。
該粘着フィルム6の該粘着面4に剥離紙8が剥離可能に貼り付けられている。多汗症治療用フィルム10の使用時に剥離紙8を剥離することにより、粘着面4が露出する。
剥離紙8は剥離処理した紙、プラスチックフィルム等からなり、通常は基材フィルムよりも腰の強い材料が使用される。
剥離紙8は、図2に示すように、第1の剥離紙81と、該第1の剥離紙81よりもやや長寸法の第2の剥離紙82とから構成され、第1の剥離紙81の中央側端部の外側に第2の剥離紙82の中央側端部が重なっている。第1の剥離紙81の中央側端部および第2の剥離紙82の中央側端部に、それぞれ摘み部81a、82aが形成されている。これらの摘み部81a、82aを指先で摘んで第1の剥離紙81および第2の剥離紙82を粘着面4から容易に剥離することができる。
粘着フィルム6の一方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルム2としては、従来より公知の紙、プラスチックフィルム等からなり、通常は粘着フィルムよりも腰の強い材料が使用される。
上記粘着フィルム6およびライナーフィルム2に、注射針を通すための孔12が複数形成されている。粘着フィルム6のみに孔12が形成されていてもよい。
孔12が規則的に設定されるか否かは重要ではない。複数の孔12は、例えば、縦方向(行方向)および横方向(列方向)に設定される。粘着フィルム6が平面視で矩形状である場合、複数の孔12は該粘着フィルム6の縦縁および横縁にそれぞれ沿って縦方向および横方向に配列するのが好ましい。
孔12の個数も配置方向も全く任意である。図1で示す実施形態では、孔12は縦方向に8個形成され、横方向(列方向)に5個形成されているが、孔12は縦方向に5〜10個形成することが好ましく、横方向に3〜7個形成することが好ましい。粘着フィルム6に形成される孔12の総数は30〜70が好ましく、さらに好ましくは30〜50である。
図9に示すように、隣接する孔間の間隔が等しくなるように各孔を配置することが好ましい。また、この実施例では、粘着フィルム6の幅方向の中央部に形成した孔の個数を両端部に形成した孔の個数よりも多くしている。
また、孔12の形状は典型的には円形であるが、注射針の挿入を損なわない限り孔12の形状に制限されない。孔12の形状は、例えば、四角形、長方形、楕円形とすることもできる。
該孔の径、および隣接する該孔間の間隔は、該孔に注射器の針を通し薬剤を皮内組織に投与した際に、隣接する該孔に対応する薬剤の広がり範囲の少なくとも一部が互いに重なるよう設定されている。
換言すると、粘着フィルムに形成される複数の孔のうち、最短距離で隣接する2つの孔を第1の孔、第2の孔としたときに、該第1の孔に対応する薬剤の広がり範囲の少なくとも一部が、該第2の孔に対応する薬剤の広がり範囲と重なるよう、該孔の径、および隣接する該孔間の間隔が設定されている。
このように孔の径および該孔間の間隔を設定することにより、薬剤を皮内組織の所望するほぼ全領域に投与することができる。
好ましくは、粘着フィルムに形成される複数の孔のうち、任意の孔間の間隔が等しくない場合、最短距離で隣接する2つの孔を第1の孔、第2の孔とし、該第1の孔に対して該第2の孔に次いで該第1の孔に近い孔を第3の孔としたとき、第1の孔に対応する薬剤の広がり範囲の少なくとも一部が、該第3の孔に対応する薬剤の広がり範囲と重なるよう、該孔の径、および隣接する該孔間の間隔が設定されている。
該孔の径、および隣接する該孔間の間隔は、使用する薬剤、注射針の径、注射針の本数(注射針の先端に1本または複数本の針が設けられる)などによって変わり得る。
さらに好ましくは、隣接する該孔12,12間の間隔は8〜12mmであり、該孔12の径は4〜6mmである。最も好ましくは、隣接する孔12,12間の間隔は9〜11mm、孔12の径は4.5〜5.5mmである。
ここで、孔の径とは、以下のことをいう。孔の形状が円形である場合には孔の内径を意味し、孔の形状が楕円形である場合には、孔の短軸の長さを意味し、孔の形状が四角形など矩形の場合には最小の開口寸法を意味する。また、隣接する孔間の間隔とは、隣接する孔の中心点間の距離をいう。
隣接する該孔12,12間の間隔が8mm未満の場合、および孔12の径が4mm未満の場合には、注射針を孔を通して皮内組織へ差し込む際に、注射針が孔の周囲に触れて粘着フィルムの粘着面に触れることがあり、注射針に付着する粘着剤が注射針の挿入によって皮内組織へ入るおそれがある。
隣接する該孔12,12間の間隔が12mmを超える場合、および孔12の径が6mmを超える場合には、皮内組織へ投与した調合薬が皮内組織の全領域に渡って拡散できず、多汗症を有効に抑えることができない場合がある。
上記ライナーフィルム2の表面の端部に、ライナーフィルム2に貼り付けた粘着フィルム6を保持するための口取りフィルム14が設けられている。この口取りフィルム14はライナーフィルム2の端部に接着、融着などにより設けてもよく、ライナーフィルム2の端部を外側へ延出することにより設けてもよい。
粘着フィルム6の大きさは、本実施形態では横60mm程度、縦90mm程度であるが、貼り付け部位や患者の体型などに合わせて適宜設定される。脇の下に粘着フィルム6を貼り付ける場合は、フィルム6の幅寸法は50mm〜70mm程度、縦寸法は80〜100mm程度が好ましい。
本実施形態では、粘着フィルム6は長方形に形成されているが、貼り付け部位によって、正方形、円形、楕円形、台形などであってもよい。
次に、本発明の多汗症治療用フィルム10の使用方法の一例を説明する。
剥離紙8を粘着フィルム6の粘着面4から剥がして粘着面4を露出し、粘着フィルム6を脇下の皮膚に貼りつける。その際、口取りフィルム14を指先で摘んで粘着フィルム6を保持し、その粘着面4を皮膚に貼り付ける。その後、口取りフィルム14を引っ張り、ライナーフィルム2を粘着フィルム6の表面から剥離する。
次に、図8に示すように、粘着フィルム6に形成された孔12に、ボツリヌス毒素などの対多汗症調合薬(薬剤)が充填された注射器の針11を通し、皮膚Sへ該調合薬15を注射する。孔12のほぼ中心位置に注射針11を差し込むのがよい。注射針11の外径(通常は0.1〜0.4mm程度)は、孔12の径(通常は4〜6mm)に比べてはるかに小さいので、孔12の内周面に注射針11が接触することはない。
対多汗症調合薬15は、通常、注射針11を中心として半径5mm程度の広がりを持って皮内組織で広がる。よって、複数個所の孔12に注射針11を通して調合薬15を各孔12から皮膚に注射することで、該孔12が存在する領域のほぼ全面に亘る皮内組織へ調合薬15を投与でき、多汗症を有効に抑えることができる。
適切に選択した複数の孔12を通して注射針11によって調合薬を皮膚へ注射した後、粘着フィルム6を皮膚から剥がす。
本発明は上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では粘着剤を基材フィルムの一方の面の全面に設けて粘着面4を形成したが、粘着剤を基材フィルムの一方の面の一部に設けて粘着面を形成してもよい。
この場合、粘着面は、例えば筋状、ドット状、円環状、渦巻き状等、種々の形状とすることができる。特に、基材フィルムに形成された孔12を囲むようリング状に粘着面を形成してもよく、隣接する孔12,12間に走る棒状に粘着面を形成してもよい。それらの場合、粘着面を形成する粘着剤は基材の孔12の内側に露出することがない。
上記ライナーフィルムおよび/または基材フィルムの表面を離型処理し、多汗症治療用フィルムが同方向に複数積層される場合、あるいはそのフィルムがロール状に巻かれる場合などでは、上記実施形態で使用した剥離紙は使用しなくてもよい。また、粘着フィルムは非常に薄いので、操作性を上げるためにライナーフィルムを粘着フィルムに貼り付けているが、ライナーフィルムは必ずしも必要ではない。
粘着フィルムの粘着面4を構成する粘着剤にヨウ素デンプン反応を試験するための試薬を含有させてもよい。この場合は、汗に含まれるデンプンが試薬と反応することで粘着面4の色が変色するために、注射すべき部位を外側から視認することができる。さらに、粘着面を構成する粘着剤に多汗症治療用の薬剤を含有させてもよい。
本発明で使用する対多汗症調合薬(薬剤)としては、皮内組織へ投与した際に皮内組織内で拡散する調合薬を使用することができる。例えば、ボツリヌス毒素、ヒアルロン酸など公知の薬剤を使用することができる。
なお、上記実施例では、多汗症治療用フィルムについて説明したが、多汗症治療以外の医療用および美容用の目的でも本発明は使用することができる。
医療用の目的としては、多汗症に加え、例えば、斜視、痙性斜頸、眼瞼痙攣、上肢痙縮、神経学的疾患による過活動性膀胱、慢性片頭痛などがあげられる。これらの用途は、好ましくはボツリヌス毒素を投与することによって達成することができる。
美容用の目的としては、皺取りや輪郭補正(エラ取り)の目的で使用することができる。これらの用途は、好ましくはボツリヌス毒素、ヒアルロン酸を投与することによって達成することができる。
医療用および/または美容用に使用される薬剤は、通常は該薬剤を含有する溶液、ゲルまたは懸濁液として使用される。
本発明のデバイスは、上記医療または美容フィルム(粘着フィルム)を含むものであり、例えば、パッドがあげられる。
本発明のキットは、上記粘着フィルムと、注射器とを備えたものであり、通常はこれらをセットとして販売および使用される。
本発明で使用される注射器は、粘着フィルムに形成された孔の径(通常は4〜6mm)に比べてはるかに小さい針(例えば、外径が0.1〜0.4mm程度)を有するものが好ましく使用される。注射器に設けられる針は、1本であっても、2本以上の複数本であってもよい。例えば、図10(a)、(b)に示すように、3本の針11を有する注射器を使用し、各針11を粘着フィルム6の孔12を通して皮膚Sに刺し通し、各針11から薬剤15を皮下組織に同時に投与するようにしてもよい。3本の針を使用する場合、各針11は等間隔に注射器の先端に設けられるのが好ましい。注射器には予め薬剤が充填されていてもよく、あるいは薬剤容器から薬剤を吸引し注射するものであってもよい。
皮膚に貼り付けた粘着フィルムの孔に注射器の針を通し、皮膚へ薬剤を投与するには、適切に選択した複数の孔を通して注射針によって薬剤を皮膚へ注射すればよい。皮膚に刺した針孔を目印にして、注射針を通すべき複数の孔を選択してもよい。例えば、皮膚に刺した針孔の回りに存在する複数の孔を選択して注射針を通し、薬剤を皮膚に注射するようにしてもよい。
本発明に使用可能な薬剤としては、上記のボツリヌス毒素(ボトックス)、ヒアルロン酸以外に、たとえば、コラーゲン、抗菌薬、抗ウイルス薬、ワクチン、抗腫瘍薬、免疫抑制薬、ステロイド薬、抗炎症薬、抗リウマチ薬、関節炎治療薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、糖尿病治療薬、ホルモン剤、骨・カルシウム代謝薬、ビタミン、血液製剤、造血薬、抗血栓薬、抗高脂血症薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、プロスタグランジン、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、βブロッカー、降圧薬、利尿薬、キサンチン誘導体、βアゴニスト、抗喘息薬、鎮咳薬、去痰薬、抗コリン薬、止寫薬、健胃消化薬、抗潰瘍薬、下剤、睡眠薬、鎮静薬、解熱剤、かぜ薬、抗てんかん薬、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、中枢神経刺激薬、副交感神経作用薬、交感神経作用薬、制吐剤、中枢興奮薬、抗パーキンソン病薬、筋弛緩薬、鎮痙薬、麻酔薬、鎮痒薬、抗片頭痛薬、診断薬、オリゴヌクレオチド、遺伝子薬などがあげられる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許および特許出願は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、多汗症治療を容易にするために必要な多汗症治療用フィルムを提供する。この多汗症治療用フィルムによって、例えばボツリヌス毒素などの対多汗症調合剤を、皮膚の適切な箇所に注射することができ、それによって、特に夏期において、多汗症の人が脇の下に多量の発汗を生じそれによる衣服にしみが生じたり臭気が発生するのを抑制できる。
本発明の多汗症治療用フィルムは、発汗量の多い脇の皮膚に貼り付けて使用できる他、背中などの箇所にも貼り付けて使用することができる。
2 ライナーフィルム
4 粘着面
6 粘着フィルム
8 剥離紙
10 多汗症治療用フィルム
11 注射針
12 孔
14 口取りフィルム

Claims (19)

  1. 一方の面に粘着面を有する粘着フィルムを備えた、薬剤を皮内組織の所望する全領域に投与するための医療または美容フィルムを含む、医療または美容デバイスであって、
    該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成されており、
    該孔の径、および隣接する該孔間の間隔が、該孔に注射器の針を通し薬剤を皮内組織に投与した際に、隣接する該孔に対応する薬剤の広がり範囲の少なくとも一部が互いに重なるよう設定されている、医療または美容デバイス。
  2. 前記孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、請求項1に記載の医療または美容デバイス。
  3. 前記医療または美容フィルムが多汗症治療用フィルムである、請求項1に記載の医療または美容デバイス。
  4. 前記医療または美容フィルムが、前記粘着フィルムの粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙、および
    該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムの少なくともいずれか一方を有する、請求項1に記載の医療または美容デバイス。
  5. 前記複数の孔が縦方向および横方向に配列し、該孔の総数が30〜50である請求項1に記載の医療または美容デバイス。
  6. 前記粘着フィルムが平面視で矩形状であり、前記複数の孔が該粘着フィルムの縦縁および横縁にそれぞれ沿って縦方向および横方向に配列している請求項1に記載の医療または美容デバイス。
  7. 前記孔間の間隔が9〜11mmであり、該孔の径が4.5〜5.5mmである請求項1に記載の医療または美容デバイス。
  8. 前記ライナーフィルムの端部に前記粘着フィルムを保持するための口取りフィルムが設けられている請求項4に記載の医療または美容デバイス。
  9. 前記孔の形状が円形、四角形または楕円形である請求項1に記載の医療または美容デバイス。
  10. 注射針を通すための孔が複数形成された粘着フィルムと、
    該粘着フィルムの該孔を通して、薬剤を皮膚へ注射し皮内組織の所望する全領域に投与するための注射器と、を備えた、キットであって、
    該孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、キット。
  11. 一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、
    該粘着フィルムの該粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙、および該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムの少なくともいずれか一方とを有する多汗症治療用フィルムであって、
    該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成され、
    該孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、多汗症治療用フィルム。
  12. 注射針を通すための孔が複数形成された粘着フィルムと、
    該粘着フィルムの該孔を通して、対多汗症調合薬を皮膚へ注射するための注射器と、を備えた、多汗症治療用キットであって、
    該孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、キット。
  13. 一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムの該粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙と、該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムとを有する、薬剤を皮内組織の所望する全領域に投与するための医療または美容フィルムであって、
    該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成され、
    該孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、医療または美容フィルム。
  14. 注射針を通すための孔が複数形成された粘着フィルムを皮膚に貼りつける工程、および
    該粘着フィルムの該孔に注射器の針を通し、皮膚へ薬剤を注射する工程、を包含する、薬剤を皮内組織の所望する全領域に投与するための投与方法。
  15. 前記孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、請求項14記載の方法。
  16. 前記薬剤が、多汗症治療用薬剤である、請求項14に記載の方法。
  17. 医療または美容デバイスの製造のための医療または美容フィルムの使用であって、
    該医療または美容フィルムが、
    一方の面に粘着面を有する粘着フィルムと、該粘着フィルムの該粘着面に剥離可能に貼り付けられた剥離紙と、該粘着フィルムの他方の面に剥離可能に貼り付けられたライナーフィルムとを有し、
    該粘着フィルムに、注射針を通すための孔が複数形成されており、
    該孔の径、および隣接する該孔間の間隔が、該孔に注射器の針を通し薬剤を皮内組織に投与した際に、隣接する該孔に対応する薬剤の広がり範囲の少なくとも一部が互いに重なるよう設定されている、使用。
  18. 前記孔の径が4〜6mmであり、隣接する該孔間の間隔が8〜12mmである、請求項17記載の使用。
  19. 前記医療または美容フィルムが多汗症治療用フィルムである、請求項17に記載の使用。
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