JPWO2013179562A1 - 発光ダイオード駆動装置及び半導体装置 - Google Patents

発光ダイオード駆動装置及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

発光ダイオード駆動装置(80)は、整流回路(1)と、スイッチング素子(5)と、チョークコイル(3)と、出力電流検出回路(7)と、LED光源(2)と、整流ダイオード(4)と、制御回路(6)と、フィードバック検出回路(8)と、入力電圧検出回路(9)と、導通時間計測回路(13)とを備え、フィードバック検出回路(8)は、出力電流検出回路(7)へフィードバックダミー電流を出力し、導通時間計測回路(13)は、フィードバックダミー電流を調整し、フィードバック検出回路(8)は、出力フィードバック信号とフィードバックダミー電流によって発生するフィードバックダミー信号の誤差に基づいた信号に応じて、スイッチングを制御する信号を制御回路(6)へ出力する。

Description

本発明は、発光ダイオード駆動装置及び半導体装置に関するものである。特に、照明用として用いられる発光ダイオードを点灯させるための発光ダイオード駆動用の半導体装置、及びそれを用いた駆動装置に関し、白熱電灯の照明器具から発光ダイオードの照明器具に置換える際に既存の位相制御調光器を用いた調光制御を実現するための構成に関する。
従来、白熱電球を調光制御しようとした場合に、スイッチング素子(一般的にはトライアック素子)を交流電源電圧のある位相角でオンにすることにより白熱負荷への電源供給をボリューム抵抗素子一つで簡単に調光制御出来る位相制御式調光器が用いられている。
近年、発光ダイオード(以下、LEDと記載)を駆動するための発光ダイオード駆動用半導体装置及びそれを有する発光ダイオード駆動装置が開発され、実用化されている。特に白色LEDを光源としたLED電球などの照明装置の量産化が盛んに行われている。
また、発光ダイオード駆動装置の中には白熱電球を調光するための位相制御式調光器に対応した照明装置が種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に開示されている従来の発光ダイオード駆動装置は、非絶縁フライバックコンバータ方式の回路構成であり、入力脈流波形のトライアック位相角(ゼロクロス状態の時間とハーフラインサイクル時間の割合)を検知してフィードバック参照回路の参照信号を調整する。そして、次のハーフラインサイクルの期間に、その参照信号に対してLED電流を制御する。
また、特許文献2の従来の発光ダイオード駆動装置は、スイッチング素子を入力電圧の高電位側に配置するBuckコンバータ、すなわち、“ハイサイドBuckコンバータ”を有している。
一般的に、Buckコンバータは、フライバックコンバータと比較すると、エネルギー変換素子にトラスではなくコイルを使用するので、トランスでのエネルギー変換ロスが少ないため、変換効率がよい。
また、Buckコンバータの場合、LED電流はコイル電流と同一であり、スイッチング素子Q302がオンの期間とオフの期間の両方に流れる。この結果、スイッチング素子に流れる電流波形が同一である場合、LED平均電流は(b)Buckコンバータの場合の方が大きくなる。(非絶縁回路を構成する場合は、フライバックコンバータよりもBuckコンバータの方が効率やコスト面で有利である。
米国特許第8102683号明細書 特開2011−14348号公報
特許文献1に記載の従来の発光ダイオード駆動装置では、フィードバック信号は、LEDを流れる電流に比例した電圧情報であるフィードバック信号UFBで表される。フィードバック信号UFBは、コントローラとスイッチング素子の基準電位に対してセンス抵抗に流れる電流によって生成される電位差であるため、必ずコントローラとスイッチング素子の基準電位に対してプラス信号となる。しかし、この制御回路構成を維持したままではエネルギー変換効率のよいBuckコンバータに適用することができないといった課題がある。
また、調光を必要としない使用方法において調光器は接続されず入力電圧が平滑化された場合、ゼロクロス期間を検出してそのレベルでフィードバック参照回路の参照信号を調整することによって出力電流を制御する構成であるため、入力電圧が平滑電圧であるとゼロクロス期間が検出できない。したがって、参照信号の調整ができず出力電流の制御ができなくなる。
次に、特許文献2に記載の従来の発光ダイオード駆動装置では、LED光源に流れる電流を電流検出抵抗で検出して制御回路の基準電圧に対してプラス信号のフィードバック信号を得ることができ、また入力電圧の高電圧側に配置したスイッチング素子を駆動するための制御信号発生回路を設ける回路構成とすることで、Buckコンバータを構成している。
しかし、スイッチング素子とそのスイッチング素子のスイッチング制御を行う制御回路の基準電位が異なるため、異なる基準電圧での信号をやり取りするために専用の駆動回路が必要となる。
また、脈流波形の導通角を検出した後に、点灯回路への入力電圧を平滑化するための平滑回路が必要であるため、力率を低下させてしまう。
上記従来の問題点に鑑み、入力電圧が位相制御された脈流波形の場合には定電流制御と調光制御が可能で、入力電圧が平滑化された場合には定電流制御が可能な発光ダイオード駆動装置及び半導体装置を提供する。
上記目的を達成するために、発光ダイオード駆動装置は、交流電源から入力された交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路と、前記整流回路の高電位側に入力端子が接続され前記直流電圧をオンオフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子の出力端子と一端が接続されたチョークコイルと、前記スイッチング素子の出力端子と前記チョークコイルの前記一端との間に接続され、前記チョークコイルに流れる電流を検出するための出力電流検出回路と、前記チョークコイルの他端にアノード端子が接続され、前記整流回路の低電位側にカソード端子が接続された少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源と、前記整流回路の低電位側にアノード端子が接続され、前記スイッチング素子の出力端子にカソード端子が接続され、前記チョークコイルに発生する逆起電力を前記LED光源に供給する整流ダイオードと、前記スイッチング素子の出力端子と前記整流ダイオードのカソード端子との接続点と同電位の電圧を動作基準電圧とし、前記スイッチング素子のオンオフ動作を制御する駆動信号を出力する制御回路と、前記出力電流検出回路から出力された出力フィードバック信号を受け取るために接続されたフィードバック検出回路と、前記整流回路からの整流された入力電圧情報を検知する入力電圧検出回路と、前記入力電圧検出回路から出力されたスイッチング許可期間信号を計測する導通時間計測回路とを備え、前記フィードバック検出回路は、前記出力電流検出回路へフィードバックダミー電流を出力し、前記導通時間計測回路は、計測した時間に応じて前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を調整し、前記フィードバック検出回路は、前記出力フィードバック信号と前記フィードバックダミー電流によって発生するフィードバックダミー信号の誤差に基づいた信号に応じて、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する信号を前記制御回路へ出力する。
本態様によれば、スイッチング素子とそのスイッチング素子のスイッチング制御を行う制御回路の動作基準電圧が同電位であるため、異なる基準電位間の信号をやり取りするための駆動回路を必要としない。また、スイッチング素子と制御回路とフィードバック検出回路と入力電圧検出回路と導通時間計測回路を同一の半導体基板上に形成したり、または同一のパッケージに組み込むことができる。またフィードバック検出回路はマイナス信号に対応した構成となっているため、ハイサイドBuckコンバータ構成ができ、発光ダイオード駆動装置の高効率駆動及び、小型化、省スペース化を実現することができる。さらに入力電圧の導通時間情報を検出してフィードバックダミー電流を調整することによって出力電流の変化が可能である。
また、前記交流電源と前記整流回路との間に、交流の導通角を制御することにより前記整流回路へ出力される電圧の位相を制御する位相制御調光器を備える構成としてもよい。
本態様によれば、位相制御された入力電圧の導通時間に応じてLED光源に供給される出力電流を調光制御することが可能である。
また、前記出力電流検出回路は、前記スイッチング素子の出力端子と前記チョークコイルの一端に接続された第1の抵抗と、前記フィードバック検出回路から前記フィードバックダミー電流を出力するフィードバック検知端子と前記チョークコイルの一端に接続された第2の抵抗と、前記スイッチング素子の出力端子と前記フィードバック検出回路のフィードバック検知端子との間に接続されたコンデンサとを有し、前記出力フィードバック信号は、前記チョークコイルに流れる電流によって第1の抵抗の両端に発生する第1の電位差であり、前記フィードバックダミー信号は前記フィードバックダミー電流によって前記第2の抵抗の両端に発生する第2の電位差であり、前記フィードバック検出回路は、フィードバックダミー電流を供給する調整可能な電流源と、前記第1の電位差と前記第2の電位差の電圧差によって前記フィードバック検知端子と前記制御回路の動作基準端子との間に発生する電圧と、前記フィードバック検出回路の参照電圧とを比較する誤差増幅器と、前記誤差増幅器からの出力信号に基づいて、前記スイッチング素子を制御するための制御信号を生成する制御信号変換器とを備え、前記制御回路は、前記第1の電位差と前記第2の電位差の電圧差によって前記フィードバック検知端子と前記制御回路の動作基準端子との間に発生する電圧が前記誤差増幅器の参照電圧よりも高い場合は、前記制御信号変換器からの制御信号によって実質的に前記LED光源へのエネルギー出力を増加させる制御を行い、前記第1の電位差と前記第2の電位差の電圧差によって前記フィードバック検知端子と前記制御回路の動作基準端子との間に発生する電圧が前記誤差増幅器の参照電圧よりも低い場合は、前記制御信号変換器からの制御信号によって実質的に前記LED光源へのエネルギー出力を減少させる制御を行う構成としてもよい。
本態様によれば、チョークコイルに流れる電流によって第1の抵抗の両端に発生する第1の電位差とフィードバックダミー電流によって第2の抵抗の両端に発生する第2の電位差が実質的に等しくなるように制御回路へ制御信号を出力することにより、制御回路の基準電位に対してマイナス信号となる出力フィードバック信号を直接フィードバック検出回路で検知することなくフィードバック情報を制御回路へ伝達することができる。出力フィードバック信号を直接フィードバック検知回路へ入力する必要がないため、第1の抵抗と第2の抵抗の値を任意に設定することで、チョークコイル電流と第1の抵抗で発生する電力ロスを低減することができる。さらに、入力電圧の導通時間に応じてフィードバックダミー電流を調整することにより第2の抵抗の両端に発生する第2の電位差を調整することによりLED光源に供給される出力電流を調光制御することが可能である。
また、前記誤差増幅器の参照電圧は、前記制御回路の動作基準電圧と実質的に等しい構成としてもよい。
本態様によれば、誤差増幅器の参照電圧が制御回路の動作基準電圧と実質的に等しいため、フィードバック検知端子への印加電圧がプラス電圧の場合に実質的にLED光源へのエネルギー出力を増加させる制御を行い、フィードバック検知端子への印加電圧がマイナス電圧の場合に実質的にLED光源へのエネルギー出力を減少させる制御を行うことになり、フィードバック検知端子への信号印加はプラス信号でもマイナス信号でも対応が可能となる。
また、前記入力電圧検出回路は、前記スイッチング素子のオンオフ動作におけるオフ期間に前記入力電圧情報をサンプリング信号としてサンプリングし、前記スイッチング素子のオンオフ動作におけるオン期間には前記サンプリング信号を保持するサンプリングホールド回路を備える構成としてもよい。
本態様によれば、スイッチング素子と入力電圧検出回路と制御回路が入力電圧の高電位側のハイサイドに配置された構成の場合、入力電圧検出回路の入力端子に印加される信号はスイッチング素子がオフの期間にのみ検知されるので、検出精度の高い検出が可能となる。
また、前記入力電圧検出回路は、前記スイッチング素子のオンオフ動作におけるターンオフ後の予め設定されたサンプリング期間に前記入力電圧情報をサンプリング信号としてサンプリングし、前記サンプリング期間の後に前記サンプリング信号を保持するサンプリングホールド回路を備える構成としてもよい。
本態様によれば、入力電圧検出回路はスイッチング素子のオンオフ動作におけるターンオフ後の予め設定されたサンプリング期間にのみ入力信号の検出を行うので、それ以外の期間に発生する入力波形の乱れに影響されない検出精度の高い検出が可能となる。
また、前記入力電圧検出回路は、前記サンプリング信号が予め設定された第1の基準レベル以上の場合に前記スイッチング素子のスイッチング動作を許可し、前記サンプリング信号が予め設定された第1の基準レベルのヒステリシス値以下の場合に前記スイッチング素子のスイッチング動作を禁止させるスイッチング許可期間信号を、前記制御回路と前記導通時間計測回路とに出力する比較器と、前記サンプリング信号が予め設定された第1の基準レベル以上の場合に、前記サンプリング信号のレベルに応じて前記スイッチング素子に流れるピーク電流検出値を予め設定されたレートで変化させ、前記ピーク電流検出値が予め設定された上限値に達するとピーク電流検出値を上限値で保持する信号を前記制御回路に出力するピーク電流検出値変換器とを備える構成としてもよい。
本態様によれば、入力電圧と出力電圧の電圧差がほとんどない場合や、入力電圧が極めて低いときにスイッチング素子のスイッチング動作を禁止することが可能であり、スイッチング素子の安定な制御が可能である。また、入力電圧波形が脈流波形の場合にスイッチング許可期間を特定することができるため、位相制御された入力電圧の導通時間を測定することができる。また、入力電圧に応じてスイッチング素子のピーク電流値を変化させることが可能であり、さらにピーク電流の上限値を制限することでスイッチング素子などに定格以上の電流が流れることを防止できる。
また、前記導通時間計測回路は、充放電回路を備え、前記導通時間計測回路は、前記入力電圧検出回路の許可期間信号の許可信号に応じて前記充放電回路の充電を行い、充電された電圧レベルに応じて前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を調整し、前記導通時間計測回路は、前記スイッチング許可期間信号の禁止信号に応じて前記充放電回路の放電を行い前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流をゼロレベルに設定する構成としてもよい。
本態様によれば、スイッチング許可期間の時間に応じてフィードバックダミー電流値をリニアに変化させることができる。
また、前記導通時間計測回路は、予め設定された周波数を有する発振回路とカウンタとを備え、前記入力電圧検出回路のスイッチング許可期間信号の許可信号に応じて前記発振回路を動作させて一定周期のクロック信号を前記カウンタに入力し、前記カウンタは、入力されたクロック信号のカウント数に応じて前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を調整し、前記スイッチング許可期間信号の禁止信号に応じて前記発振回路を停止させ、前記カウンタのカウント数をリセットし、前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流をゼロレベルに設定する構成としてもよい。
本態様によれば、スイッチング許可期間の時間を計測するためにカウンタ回路を使用するので、充放電回路のコンデンサ容量値を削減できる。また、カウント数に応じてフィードバックダミー電流値を変化させることができる。
また、前記導通時間計測回路は、さらにクランプ回路を備え、前記入力電圧検出回路のスイッチング許可期間信号の許可信号時間が予め設定された第1の時間を示すしきい値以下の場合、前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を予め設定された下限値で保持し、前記入力電圧検出回路のスイッチング許可期間信号の許可信号時間が予め設定された第2の時間を示すしきい値以上の場合は、前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を予め設定された上限値で保持する構成としてもよい。
また、前記クランプ回路の第2の時間を示すしきい値は、7ms以下である構成としてもよい。
本態様によれば、スイッチング許可期間の時間が第1の時間以下であったり第2の時間以上であれば、フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を予め設定された値で保持することができる。また入力脈流波形が50Hz/60Hzのいずれの入力ハーフサイクルでも位相制御調光器による導通時間が最大の場合に、フィードバックダミー電流を上限値で保持できる。
また、ある入力ハーフサイクルで前記入力電圧検出回路から出力されたスイッチング許可期間信号の許可期間を計測して調整された前記フィードバックダミー電流は、次の入力ハーフサイクルにスイッチング許可期間信号が出力された時に前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流として適用され、そのスイッチング許可期間はその値が保持される構成としてもよい。
本態様によれば、入力脈流波形の各入力ハーフサイクル期間内ではフィードバックダミー電流を固定することができる。
また、前記制御回路は、前記フィードバック検出回路の前記制御信号変換器からの制御信号によって、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を制御する構成としてもよい。
また、前記制御回路は、前記フィードバック検出回路の前記制御信号変換器からの制御信号によって一定の周波数で動作する前記スイッチング素子のオン時間を制御する構成としてもよい。
また、前記制御回路は、前記フィードバック検出回路の前記制御信号変換器からの制御信号によって一定の周波数で動作する前記スイッチング素子のピーク電流値を制御する構成としてもよい。
本態様によれば、スイッチング素子の制御方法は限定されることは無く、制御回路はフィードバック検出回路からの出力信号の値に応じて、スイッチング素子のスイッチング制御を行うので、出力電流を任意の設定電流になるように制御することが可能となる。
また、前記入力電圧検出回路は、前記整流回路からの入力電圧情報に基づき前記スイッチング素子のピーク電流検出値を制御する信号を前記制御回路へ出力し、前記制御回路は、前記整流回路によって整流された入力電圧と前記スイッチング素子のスイッチング動作によって発生する入力電流が実質的に比例するように前記スイッチング素子に流れる電流値を制御する構成としてもよい。
また、前記入力電圧検出回路は、前記整流回路からの入力電圧情報に基づき前記スイッチング素子のオン時間を制御する信号を前記制御回路へ出力し、前記制御回路は前記整流回路によって整流された入力電圧と前記スイッチング素子のスイッチング動作によって発生する入力電流が実質的に比例するように前記スイッチング素子に流れる電流値を制御する構成としてもよい。
本態様によれば、入力電圧検出回路で入力電圧情報を検知してスイッチング素子に流れる電流値を制御することによって、入力電圧波形に応じた入力電流波形をもたらすことができ、力率を向上することができる。
また、前記入力電圧検出回路は、前記スイッチング許可期間信号の許可信号が出力されてから予め設定された一定期間は前記スイッチング素子のピーク電流検出値を予め設定された上限値よりも小さい所望の値に設定する信号を前記制御回路へ出力する構成としてもよい。
また、前記入力電圧検出回路は、前記スイッチング許可期間信号の許可信号が出力されてから予め設定された一定期間は前記スイッチング素子のスイッチング周波数を予め設定された上限値よりも小さい所望の値に設定する信号を前記制御回路へ出力する構成としてもよい。
本態様によれば、各入力ハーフサイクルの最初の一定期間に発生する入力突入電流を防止できるので、位相制御調光器の誤動作を防止できる。
また、前記制御回路は、前記整流回路の高電位側に一端が接続された定電流源と、前記定電流源の他端に接続され、前記定電流源の出力電圧が所定値以上であれば起動信号を出力し、前記定電流源の出力電圧が所定値未満であれば停止信号を出力するレギュレータとを備え、前記レギュレータが起動信号を出力している期間中に前記導通時間計測回路は前記スイッチング許可期間信号の許可信号時間が予め設定された第3の時間を示すしきい値以上の場合には、前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を予め設定された上限値に固定する構成としてもよい。
本態様によれば、入力電圧が平滑された電圧の場合に入力電圧検出回路がスイッチング素子のスイッチング動作を禁止させるスイッチング許可期間信号を出力できなくても、フィードバックダミー電流を予め設定された上限値に固定することが可能であるため、本実施形態の発光ダイオード駆動装置を位相制御調光器が接続されていない器具に接続しても正常な動作が可能である。
また、交流電源から入力された交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路と、少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源を含む負荷と、前記整流回路の高電位側と前記負荷に結合されたエネルギー変換回路と、前記エネルギー変換回路の一次側に入力端子が接続され、前記整流回路の低電位側に出力端子が接続された前記直流電圧をオンオフするスイッチング素子と、前記整流回路の低電位側を動作基準電圧とし、前記スイッチング素子のオンオフ動作を制御する駆動信号を出力する制御回路と、前記負荷と前記エネルギー変換回路の二次側の低電位側に接続され、前記負荷に流れる電流を検出するための出力電流検出回路と、前記出力電流検出回路から出力された出力フィードバック信号を受け取るために接続されたフィードバック検出回路と、前記整流回路からの整流された入力電圧情報を検知する入力電圧検出回路と、前記入力電圧検出回路から出力されたスイッチング許可期間信号を計測する導通時間計測回路を備え、前記フィードバック検出回路は前記出力電流検出回路へフィードバックダミー電流を出力し、前記導通時間計測回路は計測した時間に応じて前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を調整し、前記フィードバック検出回路は前記出力フィードバック信号と前記フィードバックダミー電流によって発生するフィードバックダミー信号の誤差に基づいた信号に応じて、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する信号を前記制御回路へ出力する構成としてもよい。
本態様によれば、Buckコンバータ構成の発光ダイオード駆動装置で使用した発光ダイオード駆動半導体をフライバックコンバータ構成の発光ダイオード駆動装置でも使用することができる。
また、発光ダイオード駆動用の半導体装置は、上記した特徴を有する発光ダイオード駆動装置に使用される半導体装置であって、少なくとも前記スイッチング素子と前記制御回路と前記フィードバック検出回路と前記入力電圧検出回路と前記導通時間計測回路とが同一の半導体基板上に形成されているか、または、同一のパッケージに組み込まれている。
本態様によれば、スイッチング素子と制御回路とを1つのパッケージに組み込むことが可能となる。したがって、この半導体装置を用いて発光ダイオード駆動装置を構成すれば、発光ダイオード駆動装置の部品点数を大幅に削減することができ、発光ダイオード駆動装置の小型化及び軽量化さらには低コスト化を容易に実現することができる。
また、上記した特徴を有する発光ダイオード駆動装置は、前記交流または直流電源に接続される円筒状の口金を備え、前記整流回路の入力部が前記口金に接続され、整流回路と、少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源と、チョークコイルと、前記チョークコイルに発生する逆起電力を前記LED光源に供給する整流ダイオードと、前記半導体装置が筐体内に一体化されていることを特徴とする構成としてもよい。
また、上記した特徴を有する発光ダイオード駆動装置は、交流または直流電源に接続される円筒状の口金とを備え、整流回路と、少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源と、チョークコイルと、前記チョークコイルに発生する逆起電力を前記LED光源に供給する整流ダイオードと、前記半導体装置とが筐体内に一体化され、前記整流回路の入力部は、前記口金に接続されていることを特徴とする構成としてもよい。
本態様によれば、位相制御調光器の出力に応じてLEDに供給される電流値を調整可能なLED電球を提供することが可能である。
入力電圧が位相制御された脈流波形の場合には定電流制御と調光制御が可能で、入力電圧が平滑化された波形の場合には定電流制御が可能な発光ダイオード駆動装置及び半導体装置を実現することができる。
図1は、実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置及び半導体装置の一例を示す回路図である。 図2は、実施の形態1に係るフィードバック検出回路の一例を示す回路図である。 図3は、実施の形態1に係る入力電圧検出回路の一例を示す回路図である。 図4Aは、実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置における各部の動作を示す波形図である。 図4Bは、実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置における各部の動作を示す波形図である。 図5は、実施の形態1に係る導通時間計測回路の一例を示す回路図である。 図6は、実施の形態2に係る導通時間計測回路の一例を示す回路図である。 図7は、実施の形態2に係るカウンタの動作とフィードバックダミー電流の関係の一例を示す図である。 図8は、実施の形態2に係る入力ハーフサイクル毎のカウンタの動作とフィードバックダミー電流の関係の一例を示す図である。 図9は、実施の形態3に係るスイッチング素子電流と入力電圧波形と入力電流波形の一例を示す波形図である。 図10は、実施の形態4に係る発光ダイオード駆動装置及び半導体装置の一例を示す回路図である。 図11は、実施の形態4に係る発光ダイオード駆動装置における各部の動作を示す波形図である。 図12は、実施の形態5に係る発光ダイオード駆動装置及び半導体装置の一例を示す回路図である。 図13は、従来技術に係る発光ダイオード駆動装置を示す回路図である。 図14は、従来技術に係る発光ダイオード駆動装置を示す回路図である。 図15は、一般的なBuckコンバータとフライバックコンバータの一例を示す回路図と動作を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
はじめに、本発明の基礎となった知見について、図面を参照しながら説明する。
図13は、特許文献1に記載の従来の発光ダイオード駆動装置を示す回路図である。
図13に示すように、発光ダイオード駆動装置100は、交流電源から交流入力電圧VAC102を受け、調光器出力電圧VDOを生成する調光器回路104と、整流器108と、直流電圧VRECTをエネルギー変換するためのトランス112と、集積回路146とその内部の電源スイッチ118と、LED光源に流れる電流を検出するフィードバック回路132と、複数のLED光源で構成された負荷130とで構成され、非絶縁フライバックコンバータ方式の回路構成である。
フィードバック回路132は、具体的には負荷130に流れる電流をセンス抵抗でフィードバック信号UFB134に変換して、コントローラ136へ入力する。
コントローラ136は、電圧検知入力信号142を受信するための端子を持つ。図13に示すように、電圧検知入力信号142は、整流された直流電圧VRECTを表している。力率改善(PFC)を有する電源については、小さなフィルタコンデンサ124を利用している。トランス112に印加される電圧は、実質的に整流された電圧VRECTと同等である。そのため、フィルタコンデンサ124の値CFは、フィルタコンデンサ124の電圧が、調光器出力電圧VDOの正の大きさに実質的に同等となるように選択される。そのため、コントローラ136は、フィルタコンデンサ124上の電圧(換言すると、整流された電圧VRECT)を検知することにより、調光器回路104が電源(図示せず)からの入力電圧VACの位相を検出する。
位相角を測定するために、コントローラ136は、調光器出力電圧VDOおよび整流された電圧VRECTがゼロ電圧と実質的に等しくなっている時間の長さを、ハーフラインサイクルの時間の長さで割る。詳細には、コントローラ136は整流された電圧VRECTがいつしきい値電圧VTH未満となるかを決定するためにカウンタを利用して、整流された電圧VRECTがしきい値電圧VTH未満である時間の長さを測定する。
具体的には、ゼロクロス検知器が入力電圧と内部閾値レベルを比較して立ち下がりと立ち上がりの期間をゼロクロス信号期間として検知する。また、ゼロクロス検知器が入力電圧と内部閾値レベルを比較して立ち下がりから次の立ち下がりの期間をハーフラインサイクルの時間として検知する。
また、ゼロクロス期間を特定するために、入力脈流の半周期が100/120Hzなどさまざまでも1周期でのトータルカウント数(320回)が同じになるようにクロック周期を調整されたシステムクロックが生成される。そして、ゼロクロス状態期間の間、システムクロックがカウンタに出力される。また、カウンタは一定数以下と以上のオフセットを持つ。さらに、カウンタはD/A(デジタル/アナログ)コンバータに接続される。また、D/Aコンバータは、フィードバック参照回路の参照信号を調整する。そしてカウンタからの出力がくるとカウント数に応じて参照電圧を減少させる。
これによって、入力脈流波形のトライアック位相角(ゼロクロス状態の時間とハーフラインサイクル時間の割合)を検知してフィードバック参照回路の参照信号を調整すると、次のハーフラインサイクルの期間に、その参照信号に対してLED電流を制御する。
また、図14に示すように、発光ダイオード駆動装置200は、調光回路202と、整流回路203と、導通角波形成形回路204と、平滑回路205と、点灯回路206と、導通角検出回路208と、制御信号演算回路209と、制御信号発生回路210とを有する。
導通角波形成形回路204は、調光回路202で設定された導通角に応じたパルス幅を有する矩形波形を生成する。
導通角検出回路208は、導通角波形成形回路204からの波形データの平均値を算出する。制御信号演算回路209は、導通角検出回路208の出力信号と電流検出抵抗R1からのフィードバック信号に基づいて、制御信号発生回路210に対して適切な制御信号の発生を指令する出力信号を生成し、制御信号発生回路210に出力する。
制御信号発生回路210から点灯回路206に出力される制御信号は、点灯回路206のスイッチング素子Q1を駆動するためのゲート電圧信号である。制御信号発生回路210は、制御信号演算回路209から入力される信号に基づいて、適切なゲート電圧信号を生成する。例えば、スイッチング素子Q1のオンデューティを変化させることによって、点灯回路206の出力電流を調整し、LEDモジュール207の調光を実施する。
ここで、制御信号発生回路210は、スイッチング素子Q1の制御信号の基準電位が発光ダイオード駆動装置200の基準電圧と異なるため、スイッチング素子Q1の出力端子に対して駆動電圧を発生させる必要がある。このように、スイッチング素子を入力電圧の高電位側に配置するBuckコンバータを“ハイサイドBuckコンバータ”と呼ぶ。
一般的に、Buckコンバータは、フライバックコンバータと比較すると、エネルギー変換素子にトラスではなくコイルを使用するので、トランスでのエネルギー変換ロスが少ないため、変換効率がよい。
また、図15の(a)はフライバックコンバータによるLED電流の波形、同図の(b)はBuckコンバータによるLED電流の波形であり、同一の動作条件でのLED電流の波形の違いを示したものである。IDSはスイッチング素子Q302に流れる電流を示す。
図15の(a)に示すように、フライバックコンバータの場合には、LED電流はスイッチング素子Q302がオフの期間のみに流れる。一方、同図の(b)に示すように、Buckコンバータの場合、LED電流はコイル電流と同一であり、スイッチング素子Q302がオンの期間とオフの期間の両方に流れる。この結果、スイッチング素子に流れる電流波形が同一である場合、LED平均電流は同図の(b)に示したように、Buckコンバータの場合の方が大きくなる。また、同図の(a)に示すように、フライバックコンバータで同一のLED電流を得るためには、スイッチング素子に流す電流値のピーク値を上げたり、スイッチング素子のスイッチング周波数を早くする必要がある。高いピーク電流を流すためには高い電流定格のLED光源を選択する必要があり、高コストになる。また、高周波数駆動になるほどスイッチングロスが増大する。このため、非絶縁回路を構成する場合は、フライバックコンバータよりもBuckコンバータの方が効率やコスト面で有利である。
まず、図13に示す発光ダイオード駆動装置100では、フィードバック信号はLEDを流れる電流に比例した電圧情報であるUFBで表される。フィードバック信号UFBは、コントローラとスイッチング素子の基準電位に対してセンス抵抗に流れる電流によって生成される電位差であるため、必ずコントローラとスイッチング素子の基準電位に対してプラス信号となる。しかし、この制御回路構成を維持したままでは、エネルギー変換効率のよいBuckコンバータに発光ダイオード駆動装置を適用することができない。
また、調光を必要としない使用方法で調光器は接続されず入力電圧が平滑された場合、ゼロクロス期間を検出してそのレベルでフィードバック参照回路の参照信号を調整することによって出力電流を制御する構成であるため、入力電圧が平滑電圧であるとゼロクロス期間が検出できないため、参照信号の調整ができず出力電流の制御ができなくなる。
次に、図14に示す発光ダイオード駆動装置では、LED光源に流れる電流を電流検出抵抗で検出して制御回路の基準電圧に対してプラス信号のフィードバック信号を得ることができる。また、入力電圧の高電圧側に配置したスイッチング素子を駆動するための制御信号発生回路を設ける回路構成とすることで、Buckコンバータを構成している。
しかし、スイッチング素子とそのスイッチング素子のスイッチング制御を行う制御回路の基準電位が異なる。したがって、異なる基準電圧での信号をやり取りするために専用の駆動回路が必要となり、発光ダイオード駆動装置の全体コストが増大する。
また、脈流波形の導通角を検出後に点灯回路への入力電圧を平滑するための平滑回路が必要であるため、力率を低下させてしまう。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、スイッチング素子およびそれを制御する制御回路を入力電圧の高電位側に配置したハイサイドBuckコンバータ方式で、入力電圧が調光器を使用した位相制御された脈流波形の場合に定電流制御と調光制御が可能で、入力電圧が平滑された場合にも定電流制御が可能な発光ダイオード駆動装置及び半導体装置を提供する。
以下、実施の形態の一態様について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において同一部材には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例を示すものであって、本発明は、例えば構成部材の配置等が下記のものに特定されるものではない。本発明は、請求の範囲において様々な変更を加えることができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置80の構成の一例を示す回路図である。本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置80は、1個以上のLED光源を駆動するハイサイドBuckコンバータ型の駆動装置である。
図1において、整流回路1は、商用電源などの交流電源(図示せず)に接続され、交流電圧を整流することで脈流電圧を生成する。整流回路1は、例えば、全波整流回路であって、交流電圧から全波整流電圧を生成する。交流電源と整流回路1との間には、交流電源から供給される交流電圧VACの位相を制御する位相制御調光器19が接続される。
位相制御調光器19は、トライアックやサイリスタなどで構成される位相制御素子(図示せず)と、ゼロクロス点から所定の位相角でパルストリガを印加させてこの位相制御素子を点弧させる位相制御回路(図示せず)と、その所定の位相角を可変制御するための可変抵抗(図示せず)とで構成される。
位相制御素子は、ハーフサイクル中の所定の点弧位相角で点弧した後は、そのハーフサイクルが終了するまで、所定の位相角にわたり導通し続ける。本実施の形態では、位相制御素子が点弧してからハーフサイクルが終了するまでを導通時間と呼ぶことにする。トライアックなどの位相制御素子は、ゲートにパルス的なトリガ信号が入るとオンになる。また、ある一定の保持電流が流れていれば、オン状態をそのまま保持することができ、保持電流が無くなればオフになる。そのため、位相制御素子をオンにしたい電源位相角になった時にゲートにパルストリガを与えるだけで、オンになる。このように、簡単なトリガ回路で構成出来るのが位相制御調光器の特徴の一つである。
整流回路1の高電位側の端子は、整流ダイオード18のアノード端子に接続される。整流ダイオード18のカソード端子は、コンデンサ17の一端に接続される。
コンデンサ17は、高周波雑音電流にフィルタをかけるためのものであり、コンデンサ17の容量値が非常に小さい場合、直流電圧Vinは実質的に平滑でない整流した電圧波形となる。また、コンデンサ17の容量値が十分に大きい場合、整流ダイオード18のカソード側の直流電圧Vinは平滑された電圧波形となる。したがって、コンデンサ17の容量値によって、入力電圧Vin波形は脈流波形となったり平滑された波形となったりする。
整流ダイオード18は、入力電圧波形が脈流波形となり、入力脈流電圧波形に比例した入力電圧情報が入力電圧検出端子に印加されるために必要となる。すなわち、全波整流された入力電圧波形がコンデンサ17によって平滑された波形になることを防止する。よって、コンデンサ17の容量値が非常に低く直流電圧Vinが実質的に平滑でない整流した電圧波形となる場合には、整流ダイオード18は不要である。
整流ダイオード18のカソード端子は、スイッチング駆動回路14の高電位側端子DRNに接続される。また、整流回路1の低電位側の端子は、発光ダイオード駆動装置80の基準電位GNDに接続される。
スイッチング駆動回路14は、本実施の形態に係る発光ダイオード駆動用の半導体装置の一例であり、LED光源2に流れる電流を定電流制御するための半導体装置である。図1に示すように、スイッチング駆動回路14は、少なくとも外部に接続する4つの端子(高電位側端子DRN、低電位側端子SRCE、入力電圧検出端子CL、及びフィードバック検知端子FB)を有する。高電位側端子DRNは整流ダイオード18を介して整流回路1の高電位側の端子に接続され、脈流電圧波形の入力電圧Vinが入力される。低電位側端子SRCEは、スイッチング駆動回路14の動作基準電位であり、整流ダイオード4のカソード端子に接続される。
スイッチング素子5は、一例として、高耐圧N型MOSFETで構成される。スイッチング素子5のドレイン端子は、スイッチング駆動回路14の高電位側端子DRNに接続される。スイッチング素子5のソース端子は、スイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEに接続される。ただし、スイッチング素子5はこれに限定されるものではなく、IGBT、バイポーラトランジスタ等、様々なデバイスを用いることができる。
また、整流回路1の高電位側とスイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEの間には、直列接続された抵抗15と抵抗16とが接続されておいる。また、抵抗15と抵抗16の共通接続部が、スイッチング駆動回路14の入力電圧検出端子CLに接続される。
本実施の形態では、入力電圧情報を抵抗15と抵抗16とによって分圧された電圧情報として、入力電圧検出端子CLに入力電圧情報が印加される構成となっているが、これに限定されるものではない。入力電圧情報がスイッチング駆動回路14の基準電位SRCEに対して印加される構成となっていればよい。例えば、入力電圧情報は電流情報として入力電圧検出端子CLに印加されてもよいし、抵抗分割で分圧されずに直接入力電圧検出端子CLに印加されてもよい。電流情報によって信号を入力する手段や高電圧を印加するために印加端子の素子を高耐圧化する手段は当業者には周知であるので、これらの構成については詳細に述べない。
入力電圧検出回路9は、スイッチング駆動回路14の入力電圧検出端子CLに接続され、入力された入力電圧情報に基づいたスイッチング許可期間信号Vdを制御回路6と導通時間計測回路13へ出力する。また、入力された入力電圧情報に基づいてピーク電流検出値を制御する信号を制御回路6へ出力する。
フィードバック検出回路8は、スイッチング駆動回路14のフィードバック検知端子FBに接続され、出力電流検出回路7から出力された出力フィードバック信号を受け取る。出力フィードバック信号は、チョークコイル3に流れる電流Icoilによって第1の抵抗10の両端に発生する電位差で示される。また、フィードバック検出回路8は、スイッチング駆動回路14のフィードバック検知端子FBからフィードバックダミー信号としてのフィードバックダミー電流(IFBdm)を出力する。そして、出力フィードバック信号と前記フィードバックダミー信号の誤差に基づいた信号に応じて、スイッチング素子5のスイッチングを制御する信号を制御回路6へ出力する。
制御回路6の動作基準電位は、スイッチング素子5のソース端子と同電位であり、スイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEに接続される。そして、フィードバック検出回路8からの信号に基づき、スイッチング素子5のオンオフ動作を制御する駆動信号をスイッチング素子5のゲート端子に出力する。
LED光源2は、複数個の発光ダイオード(LED)を備える。発光ダイオードは、1個以上であればよく、複数個の発光ダイオードを備える場合であっても、複数個の発光ダイオードは、直列接続に限らず、マトリクス状に接続してもよい。これらは、以降に説明する実施の形態においても同様である。
チョークコイル3の他端は、LED光源2のアノード端子側に接続される。コンデンサ60は、LED電流を平滑するためにLED光源2の両端に接続される。整流ダイオード4は、LED光源2のカソード端子側とスイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEとに接続され、チョークコイル3に生じる逆起電力をLED光源2に供給する。
出力電流検出回路7は、第1の抵抗10と第2の抵抗11とコンデンサ12とで構成される。第1の抵抗10は、スイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEとチョークコイル3の一端とに接続され、チョークコイル3に流れる電流Icoilが流れる。第2の抵抗11は、チョークコイル3の一端とスイッチング駆動回路14のフィードバック検知端子FBとに接続される。コンデンサ12は、スイッチング駆動回路14のフィードバック検知端子FBと低電位側端子SRCEとに接続され、第2の抵抗11とコンデンサ12でフィルタ回路が形成される。
次に、ハイサイドBuckコンバータの動作について説明する。交流電源に電圧が印加されて入力電圧Vinが所定の電圧となり、スイッチング駆動回路14が動作を開始すると、制御回路6で決定された所望のタイミングに基づいてスイッチング素子5がオンオフ動作を開始する。スイッチング素子5がオフからオンに移行すると、入力電圧Vinがスイッチング素子5と第1の抵抗10を介して、チョークコイル3に印加され、スイッチング素子5のドレイン端子とソース端子の電圧差は、スイッチング素子5のオン電圧まで低下する。そして、LED光源2とコンデンサ60にはチョークコイル3に流れる電流Icoilが流れて、チョークコイル3には流れる電流に見合った磁気エネルギーが蓄積される。
スイッチング素子5がオンの間、スイッチング素子5→第1の抵抗10→チョークコイル3→LED光源2の経路に電流が流れ、LED光源2に流れる電流波形は、入力電圧Vinとチョークコイル3のインダクタンス値Lで決定される、時間と共に増加する傾きを持った電流波形となる。
次に、スイッチング素子5がオンからオフに移行すると、スイッチング素子5に流れていた電流が遮断され、チョークコイル3に蓄積された磁気エネルギーにより逆起電力が発生する。そして、スイッチング素子5がオフの間は、チョークコイル3の逆起電力により、チョークコイル3→LED光源2→整流ダイオード4→第1の抵抗10→チョークコイル3の経路に電流が流れる。LED光源2に流れる電流波形は、整流ダイオード4の順方向電圧とLED光源2の順方向電圧の合計電圧とチョークコイル3のインダクタンス値Lで決定される、時間と共に減少する傾きを持った電流波形となる。この結果、第1の抵抗10にはチョークコイル3に流れるIcoilと同一の電流が流れる。
図2を用いてフィードバック検出回路8の一回路例について説明する。図2は、本実施の形態に係るフィードバック検出回路の一例を示す回路図である。
図2において、電流源20は、フィードバック検知端子(FB)へフィードバックダミー電流(IFBdm)を出力する電流源である。IFBdmの値すなわち電流源20の定電流値は、導通時間計測回路13からの信号によって調整される。誤差増幅器21の一方の入力端子はフィードバック検知端子FBに接続され、他方の参照電圧入力端子はスイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEに接続される。誤差増幅器21の出力端子は、制御信号変換器22に入力される。制御信号変換器22は、誤差増幅器21からの出力信号に基づいた制御信号を制御回路6へ出力する。ここで、誤差増幅器21の参照電圧入力端子は、必ずスイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEに接続される必要はなく、別の定電圧源やその他のスイッチング駆動回路14の外部端子に接続されてもよい。
次に、図1と図2を用いて本実施の形態におけるフィードバック制御動作について説明する。
第1の抵抗10にコイル電流Icoilが流れると、第1の抵抗10の両端に電位差が発生する。スイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEの電圧をVs、第1の抵抗とチョークコイル3の共通接続部の電圧をVcとすると、第1の抵抗10の両端の電位差は(Vs−Vc)と表すことができる。さらに、第1の抵抗10の抵抗値をROSとすると下記の式1で表すことができる。
Vs−Vc=Icoil×ROS ・・・式1
フィードバック検知端子FBの電圧をVfbとすると、第2の抵抗11の両端の電位差は(Vfb−Vc)と表すことができる。さらに、フィードバック検知端子FBからはフィードバックダミー電流IFBdmが第2の抵抗11へ流れており、第2の抵抗11の抵抗値をRFBとすると下記の式2で表すことができる。
Vfb−Vc=IFBdm×RFB ・・・式2
また、式1と式2を用いて式3が算出される。
Vfb−Vs=IFBdm×RFB−Icoil×ROS ・・・式3
ここで、フィードバック検知端子FBの電圧をスイッチング駆動回路14の低電位側端子SRCEの電圧Vsを基準に表すと下記の式4のようになる。
delta(VFB)=Vfb−Vs ・・・式4
さらに、式3と式4を用いて式5が算出される。
delta(VFB)=IFBdm×RFB−Icoil×ROS ・・・式5
このdelta(VFB)は、誤差増幅器21の参照電圧Vsに対する入力電圧Vfbの電圧差を示すフィードバック電圧である。そして、delta(VFB)は、第2の抵抗11の両端電位差(IFBdm×RFB)が第1の抵抗10の両端電位差(Icoil×ROS)よりも大きいときプラス電圧となり、第2の抵抗11の両端電位差(IFBdm×RFB)が第1の抵抗10の両端電位差(Icoil×ROS)よりも小さいときマイナス電圧となる。
そして、誤差増幅器21は、delta(VFB)がプラス電圧の場合、実質的にLED光源へのエネルギー出力を増加させるための信号を制御信号変換器22に出力する。また、誤差増幅器21は、delta(VFB)がマイナス電圧の場合、実質的にLED光源2へのエネルギー出力を減少させるための信号を制御信号変換器22に出力する。
LED光源2へのエネルギー出力が増加するとコイル電流Icoilが増加するため、式5においてdelta(VFB)の値は減少する。また、LED光源2へのエネルギー出力が減少するとコイル電流Icoilが減少するため、式5においてdelta(VFB)の値は増加する。
このようなフィードバック動作によって、スイッチング駆動回路14は、第1の電位差とフィードバックダミー電流によって第2の抵抗11の両端に発生する第2の電位差とが実質的に等しくなるように、スイッチング素子5のスイッチング制御を行う。言い換えると、スイッチング駆動回路14は、フィードバック検知端子FBと低電位側端子SRCEの電位差であるdelta(VFB)の絶対値がゼロに近づくようにスイッチング素子5のスイッチング制御を行い、コイルに流れる電流Icoilの平均電流を一定に保つ動作を行う。この結果、LED光源2に流れる電流を定電流に制御することが可能となる。
なお、制御信号変換器22からの出力信号によって、制御回路6はスイッチング素子5のスイッチング制御を実施するが、その制御手段は限定されない。
例えば、フィードバック電圧delta(VFB)の増減に応じて、スイッチング素子5のスイッチング周波数を制御する方法でもよい。また、フィードバック電圧delta(VFB)の増減に応じて、一定の周波数で動作するスイッチング素子5のオン時間を制御する方法でもよい。また、フィードバック電圧delta(VFB)の増減に応じて、一定の周波数で動作するスイッチング素子5のピーク電流を制御する方法でもよい。
ここで、スイッチング素子5のスイッチング周波数を変化させる手段は、PFM(Pulse Frequency Modulation)制御方式と呼ばれる。スイッチングのオンデューティを変化させる手段は、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式と呼ばれる。スイッチング素子に流れる電流のピーク値を変化させる手段は電流モードPWM制御方式と呼ばれる。
また、上記以外にスイッチング素子5のオフ時間を予め設定された値で固定するオフ時間固定制御方式などもあり、その制御方法は問わない。ただし、上述の制御方式に必要な回路は当業者には周知であるので、これらの制御方式による構成については詳細な説明を省略する。
次に、ハイサイドBuckコンバータ方式において、入力電圧検出回路9が発光ダイオード駆動装置80の基準電位GNDと異なるスイッチング駆動回路14の動作基準電位SRCEを基準として入力電圧情報を制御する構成と手段について図3、図4A及び図4Bを用いて説明する。
図3は、本実施の形態に係る入力電圧検出回路9の一例を示す回路図である。図3において、入力電圧検出端子CLはサンプリングホールド回路24に接続される。サンプリングホールド回路24でサンプリングされた入力電圧情報は、サンプル電圧Vsampleとして比較器23とピーク電流検出値変換器25とへそれぞれ入力される。
比較器23の他方の入力端子には、ヒステリシス値(ヒステリシス特性)を有する第1の基準電圧(VCLuv)が入力される。そして、サンプル電圧Vsample電圧が第1の基準レベル以上の場合にスイッチング素子5のスイッチング動作を許可し、第1の基準レベルのヒステリシス値以下の場合にスイッチング素子5のスイッチング動作を禁止するスイッチング許可期間信号Vdを、制御回路6と導通時間計測回路13とへ出力する。
また、サンプル電圧Vsample電圧が第1の基準電圧(VCLuv)以上の場合、ピーク電流検出値変換器はサンプル電圧Vsample電圧に応じてスイッチング素子5に流れるピーク電流検出値を予め設定されたレートで変化させ、ピーク電流検出値が予め設定された上限値に達するとピーク電流検出値を上限値で保持する信号を制御回路6に出力する。
このように構成された本実施の形態に係る入力電圧検出回路9のサンプリングホールド回路24の役割を図4A、図4Bを用いて説明する。図4A、図4Bは本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置80における各部の動作を示す波形図である。より詳細には、入力電圧Vinが全波整流波形でサイン波形で増加する際の各部の動作を示す。
サンプリングホールド回路24の制御の一例を図4Aで説明する。図4Aの波形(a)は、スイッチング素子5の連続モードのスイッチング動作によってチョークコイル3に流れる電流Icoilである。TONはスイッチング素子5のオン期間、TOFFはスイッチング素子5のオフ期間を示す。図4Aの波形(a)は、図1のチョークコイル3の電流Icoilに対する矢印の方向を順方向とする。波形(b)は、図1において発光ダイオード駆動装置の基準電位GNDに対するスイッチング駆動回路14の動作基準電位端子の電圧、すなわち、Vs電圧である。波形(c)は、図1において発光ダイオード駆動装置の基準電位GNDに対する入力電圧検出端子CLの電圧、すなわちVCL電圧である。波形(d)は、図1においてスイッチング駆動回路14の動作基準電位端子SRCEに対する入力電圧検出端子CLの電圧、すなわち(VCL−Vs)電圧である。波形(e)は、図1においてスイッチング駆動回路14の基準電位端子SRCEに対するサンプリングホールド回路24の出力電圧、すなわち(Vsample−Vs)電圧である。
スイッチング素子5がオンである期間TONにおける各部の波形について説明する。
チョークコイル3に流れる電流Icoilは、波形(a)のように直線的に増加する電流波形となる。また、GND基準のVs電圧は、波形(b)のように入力電圧Vinと同電位になる(スイッチング素子5の抵抗成分による電圧降下は無視する。)。入力電圧検出端子CLへの入力電圧VCLは、波形(c)のように入力電圧Vinに比例して上昇する。入力電圧検出端子CLへの入力電圧VCLをスイッチング駆動回路14の動作基準電圧Vsを基準に表すと、波形(d)のように電位差は発生しない。そしてサンプリングホールド回路24は、波形(e)のようにスイッチング素子5がオンである期間TONには入力電圧検出端子CLに入力されるVCL電圧を検知せず、前の期間に検知した電圧をサンプル電圧Vsampleとして出力する。
次に、スイッチング素子5がオフである期間TOFFにおける各部の波形について説明する。チョークコイル3に流れる電流Icoilは、波形(a)のように直線的に減少する電流波形となる。また、GND基準のVs電圧は、波形(b)のようにチョークコイル3の逆起電力によって、整流ダイオード4の順方向電圧VF分だけマイナス電圧になる。入力電圧検出端子CLへの入力電圧VCLは、入力電圧Vinに比例して上昇する。入力電圧検出端子CLへの入力電圧VCLをスイッチング駆動回路14の動作基準電圧Vsを基準に表すと、波形(d)のように電位が発生する。そして、サンプリングホールド回路24は、スイッチング素子5がオフである期間TOFFに入力電圧検出端子CLに入力されるVCL電圧をサンプリングし、波形(e)のようにスイッチング素子5がオフからオンに切り替わったタイミングでサンプリングしたVCL電圧をサンプル電圧Vsampleとして出力する。
このように、サンプリングホールド回路24は、スイッチング素子5がオンである期間はVCL電圧を検知しない。これにより、前の期間に検知した電圧を保持して、サンプル電圧Vsampleとして後段の回路へ出力される。また、スイッチング素子5がオフである期間は、サンプリングホールド回路24は、VCL電圧をサンプリングする。これにより、後段の回路へは前の期間に検知した電圧が保持されてサンプル電圧Vsampleとして出力される。そして、スイッチング素子5がオフからオンに切り替わったタイミングで、サンプリングホールド回路24は、サンプリングしたVCL電圧を、サンプル電圧Vsampleとして更新する。
また、サンプリングホールド回路24は、上記例とは別の制御でもよい。本実施の形態に係る入力電圧検出回路9のサンプリングホールド回路24の別の制御の例を図4Bを用いて説明する。
図4Bの波形(a)は、スイッチング素子5の非連続モードのスイッチング動作によってチョークコイル3に流れる電流Icoilである。TONはスイッチング素子5のオン期間、TOFFはスイッチング素子5のオフ期間を示す。図4Bの波形(a)は、図1のチョークコイル3の電流Icoilに対する矢印の方向を順方向とする。波形(b)は、図1において発光ダイオード駆動装置の基準電位GNDに対するスイッチング駆動回路14の動作基準電位端子の電圧、すなわちVs電圧である。波形(c)は、図1において発光ダイオード駆動装置の基準電位GNDに対する入力電圧検出端子CLの電圧、すなわちVCL電圧である。波形(d)は、図1においてスイッチング駆動回路14の動作基準電位端子SRCEに対する入力電圧検出端子CLの電圧、すなわち(VCL−Vs)電圧である。波形(e)は、図1においてスイッチング駆動回路14の基準電位端子SRCEに対するサンプリングホールド回路24の出力電圧、すなわち(Vsample−Vs)電圧である。
スイッチング素子5がオンである期間TONにおける各部の波形について説明する。
チョークコイル3に流れる電流Icoilは、波形(a)のように直線的に増加する電流波形となる。また、GND基準のVs電圧は、波形(b)のように入力電圧Vinと同電位になる(スイッチング素子5の抵抗成分による電圧降下は無視する。)。入力電圧検出端子CLへの入力電圧VCLは、波形(c)のように入力電圧Vinに比例して上昇する。入力電圧検出端子CLへの入力電圧VCLをスイッチング駆動回路14の動作基準電圧Vsを基準に表すと、波形(d)のように電位差は発生しない。そして、サンプリングホールド回路24は、波形(e)のようにスイッチング素子5がオンである期間TONには入力電圧検出端子CLに入力されるVCL電圧を検知せず、前の期間に検知した電圧をサンプル電圧Vsampleとして出力する。
次に、スイッチング素子5がオフである期間TOFFにおける各部の波形について説明する。チョークコイル3に流れる電流Icoilは、波形(a)のように直線的に減少する電流波形となる。非連続モード動作であるのでチョークコイル3に蓄積された逆起電力が全て放出されるとIcoilは流れず、実質的にゼロとなる。また、GND基準のVs電圧は、チョークコイル3の逆起電力によって波形(b)のように整流ダイオード4の順方向電圧VF分だけマイナス電圧になる。チョークコイル3に蓄積された逆起電力が全て放出されると、スイッチング駆動回路14は整流ダイオード4の順方向電圧VFを保持できなくなり、寄生容量などの影響でVs電圧波形はリンギングする。入力電圧検出端子CLへの入力電圧VCLは、波形(c)のように入力電圧Vinに比例して上昇する。入力電圧検出端子CLへの入力電圧VCLをスイッチング駆動回路14の動作基準電圧Vsを基準に表すと、波形(d)のように電位が発生する。入力電圧VCLは、逆起電力により、チョークコイル3に電流が流れている期間は安定な波形であるが、逆起電力の放出が終わるとリンギングを持った波形となる。
サンプリングホールド回路24は、スイッチング素子5がターンオフしてから予め設定されたサンプリング期間を有し、波形(e)のようにサンプリング期間内に入力電圧検出端子CLに入力されるVCL電圧をサンプリングし、サンプリング期間が終了したタイミングでサンプリングしたVCL電圧を、サンプル電圧Vsampleとして出力する。
このように、サンプリングホールド回路24は、スイッチング素子5がオンである期間はVCL電圧を検知しない。これにより、前の期間に検知した電圧を保持されて、サンプル電圧Vsampleとして後段の回路へ出力される。また、スイッチング素子5がターンオフしてから予め設定されたサンプリング期間を有しており、サンプリングホールド回路24は、サンプリング期間内にVCL電圧をサンプリングする。これにより、後段の回路へは前の期間に検知した電圧が保持されてサンプル電圧Vsampleとして出力される。そして、サンプリング期間が終了したタイミングで、サンプリングホールド回路24は、サンプリングしたVCL電圧をサンプル電圧Vsampleとして更新する。サンプリングホールド回路24がサンプリング期間を有していると、それ以外の期間に発生する入力波形の乱れに影響されない検出精度の高い検出が可能となる。
このように、入力電圧検出回路9は、発光ダイオード駆動装置80の基準電位GNDと異なるスイッチング駆動回路14の動作基準電位SRCEを基準として入力電圧情報を検知することが可能となる。そして、スイッチング駆動回路14は、スイッチング素子5のピーク電流検出値を実質的に入力電圧Vinの波形に比例して制御する。これによって、スイッチング駆動回路14は、入力電圧Vinの波形と実質的に比例した入力電流の波形をもたらすことができ、力率を向上することができる。
また、入力電圧検出回路9は、サンプル電圧Vsample電圧に応じてスイッチング素子5に流れるピーク電流検出値を予め設定されたレートで変化させ、ピーク電流検出値が予め設定された上限値に達するとピーク電流検出値を上限値で保持する信号を制御回路6に出力するピーク電流検出回路を有する構成を説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、入力電圧検出回路9は、サンプル電圧Vsample電圧に応じてスイッチング素子5のオン時間を予め設定されたレートで変化させ、オン時間が予め設定された上限値に達するとオン時間を上限値で保持する信号を制御回路6に出力する構成としてもよい。高入力電圧時にスイッチング素子のオン時間を長く設定すると、オン時間が固定の場合よりもスイッチング素子に流れるピーク電流値は高くなる。
その結果、スイッチング駆動回路14は入力電圧Vinの波形に比例してスイッチング素子5に流れる電流のピーク電流値を実質的に制御することが可能であり、入力電圧Vinの波形と実質的に比例した入力電流の波形をもたらすことができ、力率を向上することができる。
次に、図5を用いて導通時間計測回路13の一回路例について説明する。図5は本実施の形態に係る導通時間計測回路13の一例を示す回路図である。
図5において、導通時間計測回路13は、充放電回路26、V−I変換回路32、クランプ回路49で構成される。
充放電回路26は、定電流源27と、スイッチ28及び29と、インバータ30と、コンデンサ31とで構成される。スイッチング許可期間信号Vdが許可信号である期間は、Vdは“H”レベルで示され、禁止信号の場合は“L”レベルで示される。そして、入力電圧検出回路9から出力されたスイッチング許可期間信号Vdは、スイッチ28とインバータ30とに入力される。スイッチング許可期間信号Vdが“H”レベルの場合、スイッチ28はオン、スイッチ29はオフとなり、定電流源27から定電流I1がコンデンサ31に充電される。また、スイッチング許可期間信号Vdが“L”レベルの場合、スイッチ28はオフ、スイッチ29はオンとなり、コンデンサ31に充電された電圧はスイッチ29によって瞬時に放電される。
充放電回路26の出力は、V−I変換回路32に接続される。V−I変換回路32は、入力された電圧を電圧レベルに応じた電流値に変換する回路である。
またV−I変換回路の出力は、クランプ回路49に接続される。クランプ回路49は、予め設定された第1のしきい値と第2のしきい値とを有する。クランプ回路49は、入力される電流値が第1のしきい値以下である場合は、予め設定された下限値の定電流を出力し、入力される電流値が第2のしきい値以上である場合は、予め設定された上限値の定電流を出力する。
この結果、スイッチング許可期間信号Vdの許可信号の時間が長いほど、コンデンサ31に充電される電圧Vconは高くなる。そして、スイッチング許可期間信号Vdが禁止信号となると、コンデンサ31の電圧Vconはゼロレベルとなる。そして、電圧Vconは、VI変換回路で電流値に変換され、クランプ回路49を介してフィードバック検出回路8の電流源20へ出力され、電流源20の定電流値(IFBdm)を決定する。
スイッチング許可期間信号Vdの許可信号の時間が短い場合は、電圧Vconも小さくなる。変換された電流値がクランプ回路49の第1のしきい値よりも低い場合は、クランプ回路49は、予め設定された下限値の定電流を出力する。したがって、フィードバック検出回路8の電流源20の定電流値(IFBdm)は下限値となる。
スイッチング許可期間信号Vdの許可信号の時間が長い場合は、電圧Vconは大きくなる。変換された電流値がクランプ回路49の第2のしきい値よりも高い場合は、クランプ回路49は、予め設定された上限値の定電流を出力する。したがって、フィードバック検出回路8の電流源20の定電流値(IFBdm)は上限値となる。
そして、スイッチング許可期間信号Vdの許可信号の時間がクランプ回路49で制限されない範囲の場合は、フィードバック検出回路8の電流源20の定電流値(IFBdm)は、スイッチング許可期間信号Vdの許可信号の時間の長さに応じた可変の値となる。
上記の発光ダイオード駆動装置80は、少なくともスイッチング素5と、制御回路6と、フィードバック検出回路8と、入力電圧検出回路9と、導通時間計測回路13とが同一の半導体基板上に形成されているか、または、同一のパッケージに組み込まれた半導体装置として実現することも可能である。
また、上記発光ダイオード駆動装置80またはそれを搭載した半導体装置を用いたLED電球の実現も可能である。特に、発光ダイオード駆動装置80は、交流または直流電源が入力される円筒状の口金を備え、整流回路1の入力部が口金に接続され、整流回路1と、少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源2と、チョークコイル3と、チョークコイル3に発生する逆起電力をLED光源2に供給する整流ダイオード4とが筐体内に一体化された構成も実現可能である。また、発光ダイオード駆動装置80は、さらに、少なくともスイッチング素子5と制御回路6とフィードバック検出回路8と入力電圧検出回路9と導通時間計測回路13とが同一の半導体基板上に形成されているか、または、同一のパッケージに組み込まれている半導体装置が、筐体内に一体化された構成も実現可能である。この場合、口金は端子を2つ有しており、整流回路1の入力部である2つの端子が、口金の有する2つの端子にそれぞれ電気的に接続される。
以上のように構成された本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置80は、スイッチング素子5とそのスイッチング素子のスイッチング制御を行う制御回路6の動作基準電圧が同電位であるため、異なる基準電位間の信号をやり取りするための駆動回路を必要としない。また、スイッチング素子5と制御回路6とフィードバック検出回路8と入力電圧検出回路9と導通時間計測回路13を同一の半導体基板上に形成したり、または、同一のパッケージに組み込んだスイッチング駆動回路14が実現でき、発光ダイオード駆動装置の小型化及び軽量化さらには低コスト化を容易に実現することができる。
また、位相制御調光器の出力に応じてLEDに供給される電流値を調整可能なLED電球を提供することが可能である。
また、本構成は実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置80に限定される構成ではなく、以降に説明する他の実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置にも適用することができる。
また、フィードバック検出回路8は、マイナス信号に対応した構成となっているため、ハイサイドBuckコンバータ構成ができ、発光ダイオード駆動装置の高効率駆動及び、小型化、省スペース化を実現することができる。特にLED電球など小型、省スペースの要求が高いセットに対して好適である。
また、チョークコイル3に流れる電流によって第1の抵抗10の両端に発生する第1の電位差とフィードバックダミー電流IFBdmによって第2の抵抗11の両端に発生する第2の電位差とが実質的に等しくなるように、制御回路6へ制御信号を出力することにより、制御回路6の基準電位に対してマイナス信号となる出力フィードバック信号を直接フィードバック検出回路で検知することなく、フィードバック情報を制御回路へ伝達することができる。出力フィードバック信号を直接フィードバック検出回路へ入力する必要がないため、第1の抵抗10と第2の抵抗11との値を任意に設定することで、チョークコイル電流と第1の抵抗で発生する電力ロスとを低減することができる。
また、誤差増幅器21の参照電圧が制御回路6の動作基準電圧と実質的に等しいため、フィードバック検知端子への印加電圧がプラス電圧の場合に実質的にLED光源へのエネルギー出力を増加させる制御を行い、フィードバック検知端子への印加電圧がマイナス電圧の場合に実質的にLED光源へのエネルギー出力を減少させる制御を行うことになる。したがって、フィードバック検知端子への信号印加は、プラス信号でもマイナス信号でも対応が可能となる。
また、スイッチング素子5と制御回路6が入力電圧の高電位側のハイサイドに配置された構成の場合、入力電圧検出回路9の入力電圧検出端子CLに印加される電圧はスイッチング素子5がオフの期間にのみ検知される。したがって、入力電圧検出回路9は、検出精度の高い検出が可能となる。
さらに、入力電圧検出回路9は、スイッチング素子5のオンオフ動作におけるターンオフ後の予め設定されたサンプリング期間にのみ入力信号の検出を行う構成とすると、それ以外の期間に発生する入力波形の乱れに影響されない検出精度の高い検出が可能となる。
また、入力電圧検出回路9によって入力電圧と出力電圧の電圧差がほとんどない場合や、入力電圧が極めて低いときにスイッチング素子5のスイッチング動作を禁止することが可能であり、スイッチング素子5の安定な制御が可能である。また、入力電圧波形が脈流波形の場合にスイッチング許可期間を特定することができるため、位相制御された入力電圧の導通時間を測定することができる。また、入力電圧に応じてスイッチング素子のピーク電流値を変化させることが可能であり、さらにピーク電流の上限値を制限することでスイッチング素子などに定格以上の電流が流れることを防止できる。
さらに、入力電圧検出回路9で入力電圧情報を検知してスイッチング素子5のピーク電流値を制御することによって、入力電圧波形と入力電流波形を実質的に比例させる制御を行うことによって、入力電流の導通角を広げて入力電圧波形とほぼ同位相で変化させることが可能となり、力率を向上することができる。
また、導通時間計測回路13によってスイッチング許可期間の時間に応じてフィードバックダミー電流値をリニアに変化させることができる。フィードバックダミー電流を調整して第2の抵抗の両端に発生する第2の電位差を調整することにより、LED光源に供給される出力電流を調光制御することが可能である。この結果、位相制御された入力電圧の導通時間に応じてLED光源に供給される出力電流を調光制御することが可能である。
また、本実施の形態1に係る発光ダイオード駆動装置で得られる効果は、実施の形態に限定されるものではなく、以降に説明する実施の形態2〜5に係る発光ダイオード駆動装置でも同様な効果を発揮できる。
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用の半導体装置について説明する。本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置は、図1における実施の形態1の発光ダイオード駆動装置の導通時間計測回路13が異なる。その他の構成要素は、実施の形態1の発光ダイオード駆動装置と同一であり、それらについての説明は省略する。
図6は、本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置の導通時間計測回路33の一例を示す回路図である。図6において、図5に示す構成要素に相当する構成要素には、図5と同じ符号を付し、それらについての説明は省略する。
図6において、導通時間計測回路33は、発振回路34と、カウンタ35と、V−I変換回路32と、クランプ回路49とで構成される。
発振回路34は、定電流I2をコンデンサ47へ充電する定電流源38と、コンデンサ47から定電流I3で放電する定電流源41と、スイッチ39、40、43、44、48、59と、インバータ37及び42と、コンデンサ47と、一方の入力端子がコンデンサ47に接続され、他方の入力端子にはそれぞれ予め設定された基準電圧が印加され、出力端子が共通接続された比較器45及び46とで構成される。比較器45の正の入力端子には基準電圧VT2が印加され、比較器46の正の入力端子にはVT2よりも低い基準電圧VT1が印加される。
スイッチング許可期間信号Vdが許可信号である期間は、Vdは“H”レベルで示され、禁止信号の場合は“L”レベルで示される。そして、入力電圧検出回路9から出力されたスイッチング許可期間信号Vdは、インバータ37に入力される。スイッチング許可期間信号Vdが“L”レベルの場合、スイッチ59はオフ、スイッチ48はオンとなり、コンデンサ47の電圧はスイッチ48によって瞬時に放電され、ゼロレベルで保持される。
スイッチング許可期間信号Vdが“H”レベルの場合、スイッチ59はオン、スイッチ48はオフとなり、コンデンサ47への充放電が開始される。
すなわち、スイッチング許可期間信号Vdが“L”から“H”に切り替わったときは、コンデンサ47の電圧は基準電圧VT1よりも低い。このため、比較器45及び46は共に“H”信号を出力する。これにより、スイッチ39と43とはオンになる。このとき、インバータ42を介して、スイッチ40及び44はオフになるので、比較器46は動作しなくなる。この結果、定電流源38の定電流I2がコンデンサ47に充電される。
コンデンサ47の電圧がVT2よりも高くなると、比較器45は“L”信号を出力する。この結果、スイッチ39はオフになり、定電流源38からの定電流I2はコンデンサ47に供給されなくなる。そして、インバータ42を介してスイッチ40がオンになり、定電流源41は定電流I3でコンデンサ47を放電させる。また、比較器45からの”L“信号はカウンタ35に入力される。また、スイッチ43がオフになり、スイッチ44がオンになるので、比較器45は動作しなくなり、比較器46が動作を開始する。
次に、コンデンサ47の電圧がVT1よりも低くなると、比較器46は“H”信号を出力する。この結果、インバータ42を介してスイッチ40がオフになり、定電流源41は定電流I3でコンデンサ47の放電を停止する。また、スイッチ39はオンになり、定電流源38から定電流I2がコンデンサ47に供給される。また、比較器46からの”H“信号は、カウンタ35に入力され、カウント回数が1回カウントされる。さらに、スイッチ43がオンになり、スイッチ44がオフになるので、比較器46は動作しなくなり、比較器45は動作を開始する。
この一連の動作により、発振回路34は定電流I2及びI3と基準電圧VT1及びVT2とコンデンサ47の容量値とで決定される一定のクロック周波数を生成する。また、カウンタ35は、発振回路34からクロック信号が印加されるとカウント数を増加させ、カウント数に応じた電圧Vconを生成してV−I変換回路32へ出力する。また、スイッチング許可期間信号Vdが“L”レベルに切り替わると、カウンタ35のカウントはリセットされる。
次に、図7を用いて、カウンタ35のカウント回数とフィードバックダミー電流の関係について説明する。図7は、本実施の形態に係るカウンタの動作とフィードバックダミー電流の関係の一例を示す図であり、図7の(a)はサンプル電圧及びカウント数、図7の(b)はフィードバックダミー電流を示している。
図7の(a)において、横軸は時間であり、縦軸はサンプル電圧Vsample電圧とカウント数を示す。入力ハーフサイクルが100Hzの場合のサンプル電圧Vsample電圧波形を一点鎖線で示し、入力ハーフサイクルが120Hzの場合のサンプル電圧Vsample電圧波形を二点鎖線で示し、時間経過とともに増加するカウント数を実線で示す。
サンプル電圧VsampleがVCLuv以下の期間はスイッチング許可期間信号の禁止信号期間であるため発振回路34は停止しており、カウントは0を保持する。そしてサンプル電圧VsampleがVCLuv以上になると発振回路34は動作を開始してクロック信号を出力する。そしてカウンタ35はクロック信号に応じてカウント数を増加させる。
図7の(b)において、横軸はカウント数であり、縦軸はフィードバックダミー電流IFBdmを示す。
本実施の形態の一例では、クランプ回路49の第1のしきい値は、カウンタ35の2カウント分に相当する。また、クランプ回路49の第2のしきい値は7msであり、カウンタ回路の25カウント分に相当する。この結果、カウンタ35がカウントを開始してから2カウントの期間は、図7の(b)に示すようにフィードバックダミー電流IFBdmの値は下限値Minで保持される。そして、カウンタ35の3カウント以降はカウント数に応じてフィードバックダミー電流IFBdmは徐々にステップアップした値となる。
さらに、カウント数が25回以上の範囲では、フィードバックダミー電流IFBdmの値は上限値Maxで保持される。ここで、フィードバックダミー電流IFBdmが下限値で保持される期間はカウンタ35の2カウント分であり、フィードバックダミー電流IFBdmが上限値で保持されるのはカウンタ35が25カウント以上の期間であるとしたが、これに限定されるものではない。下限値と上限値に設定されるカウント数を増加することは、1入力ハーフサイクル期間内の調光制御の分解能を高めることになるが、カウンタ回路を複雑にすることを意味する。当業者は、調光制御の分解能と回路規模の相対関係から適切な定数を選択することができる。
このように、1入力ハーフサイクルのスイッチング許可期間信号の“H”レベルである期間に応じてフィードバックダミー電流IFBdmの値はデジタル的にステップアップした値となり、スイッチング許可期間信号の“L”レベルになるとカウンタ35のカウント数はリセットされ、フィードバックダミー電流IFBdm値は下限値Minで保持される。
また、1入力ハーフサイクルのスイッチング許可期間信号が“H”レベルである期間が7ms以上になると、フィードバックダミー電流IFBdmは上限値で固定となる。入力ハーフサイクルが100Hzの場合、一周期は10msであり、120Hzの場合は約8.3msである。したがって、交流電源の周波数が50Hz/60Hzのいずれでも導通時間が最大レベル時にはフィードバックダミー電流IFBdmは上限値Maxで保持することができる。
次に、図8を用いて入力ハーフサイクル毎のカウンタの動作とフィードバックダミー電流の関係の別の例について説明する。図8は、本実施の形態に係る入力ハーフサイクル毎のカウンタの動作とフィードバックダミー電流の関係の一例を示す図であり、図8の(a)はサンプル電圧、図8の(b)はカウント数、図8の(c)はフィードバックダミー電流を示している。
図8の(a)に示す波形は、時間に対するサンプル電圧Vsampleの関係を示している。サンプル電圧Vsampleがしきい値電圧VCLuvよりも高い箇所を実線で示し、低い箇所を一点鎖線で示す。図8の(a)では、n回目(左側)、n+1回目(真ん中)、n+2(右側)の入力ハーフサイクルの期間の波形を示す。また、サンプル電圧Vsampleがしきい値電圧VCLuvよりも高い期間、すなわち、スイッチング許可期間信号の許可信号時間をTd1〜Td3で示す。したがって、n回目の入力ハーフサイクル波形の許可信号時間がTd1であり、n+1回目がTd2であり、n+2回目がTd3であり、Td1>Td2>td3の関係となっている。
次に、図8の(b)に示す波形は、時間に対するカウント数の関係を示している。カウント数は、スイッチング許可期間信号の許可信号時間に応じて決まる。n回目の波形で許可信号時間がTd1の場合にカウント数は25カウントよりも大きく、n+1回目とn+2回目の許可信号時間がTd2、Td3の場合のカウント数は、25カウントよりも小さい。
次に図8の(c)に示す波形は、時間に対するフィードバックダミー電流の関係を示している。入力ハーフサイクルの導通時間が最大の場合、フィードバックダミー電流IFBdmはMaxで保持されている。
n回目の波形の場合、スイッチング許可期間信号の許可信号時間Td1は十分長いので、カウンタ35のカウント数は25回を超える。この場合、クランプ回路49の働きによりフィードバックダミー電流IFBdmは上限値Maxに制限される。そして、スイッチング許可期間信号の許可信号時間が終了したときのフィードバックダミー電流IFBdmの値がn+1回目の入力ハーフサイクル期間中のフィードバックダミー電流値として適用され、その値がn+1回目の入力ハーフサイクル期間中は保持される。
そして、n+1回目の波形の場合、カウンタ35のカウント数はスイッチング許可期間信号の許可信号時間Td2内にカウントされ、スイッチング許可期間信号の許可信号時間が終了したときのフィードバックダミー電流IFBdmの値が、n+2回目の入力ハーフサイクル期間中のフィードバックダミー電流値として適用され、その値がn+1回目の入力ハーフサイクル期間中は保持される。
同様に、n+2回目の波形の場合、カウンタ35のカウント数はスイッチング許可期間信号の許可信号時間Td3内でカウントされ、決定されたフィードバックダミー電流IFBdmの値は、n+3回目の入力ハーフサイクルの期間に適用される。
このように、n回目でカウントされ決定されたフィードバックダミー電流IFBdm値が次のn+1回目のフィードバックダミー電流IFBdm値として適用されるため、1入力ハーフサイクル期間中にフィードバックダミー電流IFBdmの値は固定され、その設定値にあうようにLED光源2への出力電流が調整される。
なお、図8では、入力ハーフサイクルの立ち上がり一定期間が導通しないリーディングエッジ型調光器を使用した場合の例を示した。しかし、位相制御調光器19はこれに限定されるものではない。スイッチング許可期間信号の“H”レベルの長さに応じてフィードバックダミー電流を調整する構成であるため、入力ハーフサイクルの立ち上がり一定期間が導通して、立ち下がり一定期間が導通しないトレーディングエッジ型調光器を使用した場合にも、本実施の形態は有効である。また、全ての発明の実施の形態に対して有効である。
以上のように構成された本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置は、スイッチング許可期間の時間を計測するためにカウンタ35を使用するので、充放電回路のコンデンサ容量値を削減できる。また、カウント数に応じてフィードバックダミー電流値を変化させることができる。
また、導通時間計測回路33は、クランプ回路49を有しており、スイッチング許可期間の時間が第1の時間以下であったり第2の時間以上であったりすれば、フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を予め設定された値で保持することができる。また、入力脈流波形が50Hz/60Hzのどちらの入力ハーフサイクルでも位相制御調光器による導通時間が最大の場合に、フィードバックダミー電流を上限値で保持できる。
また、入力脈流波形の各入力ハーフサイクル期間内ではフィードバックダミー電流を固定することができる。その結果、位相制御された入力電圧波形に応じた一入力ハーフサイクル内の設定電流値が固定されるため、導通角が変化した場合は導通時間に応じて出力電流値を変化させることが可能であり、導通角が固定された時には安定した出力電流制御が可能となる。
なお、実施の形態1の効果と同様な効果も実現可能である。
(実施の形態3)
続いて、実施の形態3に係る発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用の半導体装置について説明する。本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置は、入力ハーフサイクルの最初の一定期間はスイッチング素子のピーク電流検出値を低く抑えることを特徴とする。
すなわち、図3で示した実施の形態1の入力電圧検出回路9のピーク電流検出値変換器25の働きが実施の形態1と異なる。
図9は、本実施の形態に係るスイッチング素子電流と入力電圧波形と入力電流波形の一例を示す波形図である。
図9の(a)は、実施の形態1のピーク電流検出値変換器25の場合の波形である。図9の(a)の上段図は、ピーク電流検出値IDPの波形を示す。サンプル電圧VsampleがVCLuvよりも低い期間は、スイッチング許可期間信号は“L”レベルであり、スイッチング素子は動作を禁止される。そして、スイッチング許可期間信号は“H”レベルとなると入力電圧検出回路9のピーク電流検出値変換器の働きにより、サンプル電圧Vsampleに応じたピーク電流検出値IDPの値が設定される。
図9の(a)の中段図は、整流回路1の後の位相制御された全波整流電圧である入力電圧Vinの波形を示す。また、図9の(a)の下段図は、入力電流Iinの波形を示す。
リーディングエッジ型調光器を使用した場合、入力ハーフサイクルの立ち上がりの一定期間が非導通となる。そして、導通となった瞬間に入力電圧が印加される。そのため、二点鎖線区間で示す領域のように、突然高い入力電圧が印加されるとピーク電流検出値IDPも高い値に設定される。これにより、スイッチング素子5に過大な電流が流れる。その結果、入力電流Iinが瞬時的に大きくなり、その後に入力電流が流れない期間が発生する。すると、入力電圧Vinは乱れた波形となる。その結果、入力電圧Vin、入力電流Iinの波形にリンギングが発生する。位相制御調光器19にトライアック素子などが使用されていた場合、リンギングによって入力電流が流れない期間が長くなるとトライアック素子に保持電流が流れなくなる。これにより、位相制御調光器19は、トライアック素子のオンを保持できなくなり、位相制御調光器19が誤動作してしまう。
一方、入力電圧検出回路9のピーク電流検出値変換器25がスイッチング許可期間信号の“H”レベル信号が出力されてから予め設定された一定期間Tssは、スイッチング素子5のピーク電流検出値を予め設定された上限値よりも小さい所望の値に設定する。このための信号を制御回路6へ出力する場合、図9の(b)の上段図に示すような波形となる。なお、図9の(b)の中段図は入力電圧Vinの波形を、図9の(b)の下段図は入力電流Iinの波形を示す。
すなわち図9の(b)の上段図のピーク電流検出値IDPの波形において、サンプル電圧VsampleがVCLuvよりも低い期間は、スイッチング許可期間信号は“L”レベルであり、スイッチング素子は動作を禁止される。そして、スイッチング許可期間信号が“H”レベルとなると、ピーク電流検出値IDPの値はサンプル電圧Vsampleに応じたピーク電流検出値IDPよりも低く設定される。これにより、ピーク電流検出値IDPの値は、Tssの期間中にサンプル電圧Vsampleに応じたピーク電流検出値IDPの本来の設定値に変化する。このように、スイッチング動作開始直後のピーク電流検出値IDPを低く抑えると、入力電流Iin波形の伸びを低く抑えることが可能であり、入力電流Iin波形のリンギングを防止できる。この結果、入力電圧Vin波形も乱れることがなく、位相制御調光器19にトライアック素子が使用されていた場合にトライアック素子への保持電流を確保することが可能となり、位相制御調光器19の誤動作を防止できる。
なお、本実施の形態では、スイッチング動作開始直後の入力電流Iinのリンギングを抑えるためにスイッチング素子5のピーク電流検出値IDPを低く抑える構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、スイッチング許可期間信号の“H”レベル信号が出力されてから予め設定された一定期間Tssは、スイッチング素子5のスイッチング周波数を予め設定された上限値よりも小さい所望の値に設定する。このための信号を制御回路6へ出力する構成としてもよい。スイッチング動作開始直後のスイッチング周波数を低く抑えることによって一定期間あたりの電力を抑えることになり、入力電流Iinの伸びを抑えることができる。
以上のように構成された本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置は、位相制御調光器による各入力ハーフサイクルの最初の一定期間に発生する入力突入電流を防止できるので、位相制御調光器の誤動作を防止できる。
なお、実施の形態1、2の効果と同様な効果も実現可能である。
(実施の形態4)
続いて、実施の形態4に係る発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用の半導体装置について説明する。本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置は、実施の形態1と比較してスイッチング駆動回路50及び制御回路53の構成が異なる。
図10は、本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置81の一例を示す回路図である。スイッチング駆動回路50は、図1の実施の形態1のスイッチング駆動回路14と比較すると外部に接続する3つの端子(整流電圧印加端子IN、電源端子VDD)が増えている。整流電圧印加端子INは、整流ダイオード18のカソード端子に接続され、整流ダイオード18を介して脈流電圧波形の入力電圧Vinが入力される。また、電源端子VDDと低電位側端子SRCEとの間にコンデンサ57が接続される。
制御回路53は、定電流源54を備える。定電流源54は、整流電圧印加端子INに接続され、入力電圧Vinから定電流を生成しレギュレータ55へ出力する。
また、制御回路53は、レギュレータ55を備える。レギュレータ55は、定電流源54と電源端子VDDの間に接続され、定電流源54からの定電流をコンデンサ57へ充電してコンデンサ電圧(電源端子VDDの電圧Vdd)が一定となるように動作する。また、レギュレータ55は、電源端子VDDの電圧Vddが所定値以上であれば起動信号を出力し、所定値未満の場合は停止信号を出力する。
また、制御回路53は、発振制御回路56を備える。発振制御回路56は、レギュレータ55からの起動信号及び停止信号とフィードバック検出回路8と入力電圧検出回路51からの出力信号に基づき、スイッチング素子5のスイッチング制御を行う信号を出力する。
また、導通時間計測回路52は、レギュレータ55から起動信号を受けて、スイッチング許可期間信号の許可信号時間が予め設定された第3の時間を示すしきい値以上であるかどうかを計測する。
このように構成された本実施の形態4の発光ダイオード駆動装置81は、実施の形態1から3の効果と同様な効果が実現可能である。
次に、図11を用いて、図10の位相制御調光器が接続されておらず、また、コンデンサ17の容量値が十分大きく、入力電圧が平滑された電圧である場合の本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置における各部の動作を説明する。
図11は、本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置における各部の動作を示す波形図である。
図11において、波形(1)は入力電圧Vin波形を示す。コンデンサ17への充電期間に入力電圧Vinは若干小さくなるが、ほぼ平滑電圧である。
波形(2)は、電圧VCLsampleの波形を示す。ある時点から入力電圧が入力された場合の波形を示しており、入力電圧が印加されると、起動信号の出力後はサンプル電圧Vsampleは常に第1の基準電圧VCLuv以上の電圧となる。
波形(3)は、レギュレータ55が出力する起動信号を示しており、“H”レベルが許可を“L”レベルが禁止を示す。ある時点から入力電圧が入力され、定電流源54から定電流が入力され、電源端子VDDのコンデンサ端子電圧Vddが一定電圧以上になると、起動信号が出力される。
また、図6に示すように、導通時間計測回路52は、スイッチング許可期間信号の許可信号の“L”レベル信号時のフィードバックダミー電流IFBdmの値を、次にスイッチング許可期間信号が“H”レベルになったときに、フィードバックダミー電流として設定する。この構成によると、入力電圧が平滑電圧の場合、レギュレータ55が起動信号を出力した後、入力電圧検出回路51はスイッチング許可期間信号として常時“H”レベルの信号を出力するため、導通時間計測回路52は、フィードバックダミー電流IFBdmを設定できなくなる。
しかし、導通時間計測回路52は、図6で示した発振回路34、カウンタ35、V−I変換回路32、クランプ回路49の他に、レギュレータ55を備える。レギュレータ55が起動信号を出力している期間中にスイッチング許可期間信号の許可信号時間が予め設定された第3の時間を示すしきい値以上となる場合には、導通時間計測回路52は、カウンタ35のカウント数をリセットし、フィードバックダミー電流IFBdmを予め設定された上限値に固定する。この構成によると、導通時間計測回路52は、波形(4)、波形(5)、波形(6)のような動作を行う。
すなわち、波形(4)は導通時間計測回路52内のカウンタ35のカウント数を示している。レギュレータ55から起動信号が出力された後、導通時間計測回路52内の発振回路34は動作を開始し、一定のクロック信号を出力してカウンタ35のカウント数を増加させる。カウンタ35のカウントは、スイッチング許可期間信号が“H”レベルであれば25カウントを超えても継続される。しかし、予め設定された第3のしきい値で示されるカウント数に達すると、波形(5)のVreset信号が出力され、カウンタ35は強制的にリセットされる。
波形(6)は、フィードバックダミー電流IFBdmを示す。レギュレータ55から起動信号が出力された後は、フィードバックダミー電流IFBdmは下限値Minで保持される。そして、Vrest信号が出力されカウンタがリセットされるタイミングで、フィードバックダミー電流IFBdm値は上限値Maxに設定され、その値が保持される。
なお、スイッチング許可期間信号は、予め設定された第3の時間をカウンタのカウント数で決定される構成としたが、これに限定されるものではない。第3の時間を、図5の導通時間計測回路のように充放電回路で設定されるVcon電圧値で設定する構成としてもよい。いずれの場合にも、第3の時間はクランプ回路49が設定する上限値に達するよりも長い時間として設定される。
以上のように構成された本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置81は、入力電圧が平滑された電圧の場合に入力電圧検出回路がスイッチング素子のスイッチング動作を禁止させるスイッチング許可期間信号を出力できなくても、フィードバックダミー電流を予め設定された上限値に固定することが可能であるため、本実施の形態の発光ダイオード駆動装置を位相制御調光器が接続されていない器具に接続しても正常な動作が可能である。
なお、実施の形態1の効果と同様な効果も実現可能である。
(実施の形態5)
続いて、実施の形態5に係る発光ダイオード駆動装置及び発光ダイオード駆動用の半導体装置について説明する。
本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置は、実施の形態1から実施の形態4と比較してBuckコンバータ構成をフライバックコンバータ構成に変更している。本実施の形態では実施の形態4の一例である図10のスイッチング駆動回路50をフライバックコンバータ方式で構成した例を示す。実施の形態1の一例である図1のスイッチング駆動回路14をフライバックコンバータ方式で構成した例も同様の変更が可能である。
図12は、本実施の形態に係る発光ダイオード駆動装置82の一例を示す回路図である。図12において、スイッチング駆動回路50は、図10のスイッチング駆動回路50と同一の構成である。また、整流回路1、コンデンサ12、17、57、60、整流ダイオード4、18、出力電流検出回路7、LED光源2の役割は図1、図10に記載の同符号の素子と同じ役割であるため、詳細な説明は省略する。
エネルギー伝達素子としてのトランス58は、一次巻線Pと二次巻線Sを有する。一次巻線Pの一端は、整流ダイオード18のカソード端子に接続され、入力電圧Vinが印加される。一次巻線Pの他端は、スイッチング駆動回路50の高電位側端子DRNに接続される。トランス58の二次巻線Sには、整流ダイオード4とコンデンサ60が接続され、トランス58で変換されたエネルギーがLED光源2へ出力される。また、LED光源2のカソード端子は、出力電流検出回路7と発光ダイオード駆動装置82の基準電位GNDに接続される。出力電流検出回路7は、LED光源2のカソード端子とトランス58の二次巻線Sとコンデンサ60の一端とに接続され、検出したフィードバック信号をスイッチング駆動回路50のフィードバック検知端子FBに出力する。
スイッチング駆動回路50の整流電圧印加端子INは、整流ダイオード18のカソード端子に接続され、整流された入力電圧Vinが入力される。入力電圧検出端子CLは、整流ダイオード18のアノード端子に接続され、整流された入力電圧Vinが入力される。高電位側端子DRNは、エネルギー伝達素子としてのトランス58に接続される。フィードバック検知端子FBは、出力電流検出回路7に接続される。低電位側端子SRCEは、発光ダイオード駆動装置82の基準電位GNDに接続される。電源端子VDDと低電位側端子SRCEとの間には、コンデンサ57が接続される。
発光ダイオード駆動装置82は、スイッチング素子5がオンの期間にトランス58にエネルギーを蓄積し、スイッチング素子5がオフの期間に蓄積されたエネルギーを整流ダイオード4を介してLED光源2へ出力する。このとき、LED光源2に流れる電流波形は、基本的に図15の(a)で説明したフライバックコンバータ方式のLED電流波形と同一である。この電流は、出力電流検出回路7内の第1の抵抗10にも流れる。この結果、第1の抵抗10の両端に発生する第1の電位差とフィードバックダミー電流IFBdmによって第2の抵抗11の両端に発生する第2の電位差とが実質的に等しくなるように、制御回路53は、制御信号を出力する。これにより、制御回路53の基準電位に対してマイナス信号となる出力フィードバック信号を直接フィードバック検出回路8で検知することなく、フィードバック情報を制御回路53へ伝達することができる。
このように構成された実施の形態5に係る発光ダイオード駆動装置82に使用されるスイッチング駆動回路50はBuckコンバータ構成の発光ダイオード駆動装置で使用したスイッチング駆動回路をフライバックコンバータ構成の発光ダイオード駆動装置でも使用することができる。
なお、実施の形態1の効果と同様な効果も実現可能である。
本発明にかかる発光ダイオード駆動装置および半導体装置は、発光ダイオードを使用した装置又は機器全般に利用可能である。発光ダイオード駆動装置および半導体装置は、特に、LED電球やLED照明機器として有用である。
1 整流回路
2 LED光源
3 チョークコイル
4、18 整流ダイオード
5、Q1、Q302 スイッチング素子
6、53 制御回路
7 出力電流検出回路
8 フィードバック検出回路
9、51 入力電圧検出回路
10 第1の抵抗
11 第2の抵抗
12、17、31、47、57、60 コンデンサ
13、33、52 導通時間計測回路
14、50 スイッチング駆動回路
15、16 抵抗
19 位相制御調光器
20 電流源
21 誤差増幅器
22 制御信号変換器
23、45、46 比較器
24 サンプリングホールド回路
25 ピーク電流検出値変換器
26 充放電回路
27、38、41、54 定電流源
28、29、39、40、43、44、48、59 スイッチ
30、37、42 インバータ
32 V−I変換回路
34 発振回路
35 カウンタ
49 クランプ回路
55 レギュレータ
56 発振制御回路
58 トランス
80、81、82 発光ダイオード駆動装置
100 従来の特許文献1記載の発光ダイオード駆動装置
104 調光器回路
108 整流器
112 トランス
118 電源スイッチ
124 フィルタコンデンサ
130 負荷
132 フィードバック回路
136 コントローラ
142 電圧検知入力信号
146 集積回路
200 従来の特許文献記載2の発光ダイオード駆動装置
202 調光回路
203 整流回路
204 導通角波形成形回路
205 平滑回路
206 点灯回路
207 LEDモジュール
208 導通角検出回路
209 制御信号演算回路
210 制御信号発生回路
300 フライバックコンバータ
301、352 制御回路
306 LED光源
350 Buckコンバータ
351 駆動回路

Claims (24)

  1. 交流電源から入力された交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路と、
    前記整流回路の高電位側に入力端子が接続され前記直流電圧をオンオフするスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の出力端子と一端が接続されたチョークコイルと、
    前記スイッチング素子の出力端子と前記チョークコイルの前記一端との間に接続され、前記チョークコイルに流れる電流を検出するための出力電流検出回路と、
    前記チョークコイルの他端にアノード端子が接続され、前記整流回路の低電位側にカソード端子が接続された少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源と、
    前記整流回路の低電位側にアノード端子が接続され、前記スイッチング素子の出力端子にカソード端子が接続され、前記チョークコイルに発生する逆起電力を前記LED光源に供給する整流ダイオードと、
    前記スイッチング素子の出力端子と前記整流ダイオードのカソード端子との接続点と同電位の電圧を動作基準電圧とし、前記スイッチング素子のオンオフ動作を制御する駆動信号を出力する制御回路と、
    前記出力電流検出回路から出力された出力フィードバック信号を受け取るために接続されたフィードバック検出回路と、
    前記整流回路からの整流された入力電圧情報を検知する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧検出回路から出力されたスイッチング許可期間信号を計測する導通時間計測回路とを備え、
    前記フィードバック検出回路は、前記出力電流検出回路へフィードバックダミー電流を出力し、
    前記導通時間計測回路は、計測した時間に応じて前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を調整し、
    前記フィードバック検出回路は、前記出力フィードバック信号と前記フィードバックダミー電流によって発生するフィードバックダミー信号の誤差に基づいた信号に応じて、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する信号を前記制御回路へ出力する
    発光ダイオード駆動装置。
  2. 前記交流電源と前記整流回路との間に、交流の導通角を制御することにより前記整流回路へ出力される電圧の位相を制御する位相制御調光器を備える
    請求項1に記載の発光ダイオード駆動装置。
  3. 前記出力電流検出回路は、
    前記スイッチング素子の出力端子と前記チョークコイルの一端に接続された第1の抵抗と、
    前記フィードバック検出回路から前記フィードバックダミー電流を出力するフィードバック検知端子と前記チョークコイルの一端に接続された第2の抵抗と、
    前記スイッチング素子の出力端子と前記フィードバック検出回路のフィードバック検知端子との間に接続されたコンデンサとを有し、
    前記出力フィードバック信号は、前記チョークコイルに流れる電流によって第1の抵抗の両端に発生する第1の電位差であり、前記フィードバックダミー信号は前記フィードバックダミー電流によって前記第2の抵抗の両端に発生する第2の電位差であり、
    前記フィードバック検出回路は、
    フィードバックダミー電流を供給する調整可能な電流源と、
    前記第1の電位差と前記第2の電位差の電圧差によって前記フィードバック検知端子と前記制御回路の動作基準端子との間に発生する電圧と、前記フィードバック検出回路の参照電圧とを比較する誤差増幅器と、
    前記誤差増幅器からの出力信号に基づいて、前記スイッチング素子を制御するための制御信号を生成する制御信号変換器とを備え、
    前記制御回路は、
    前記第1の電位差と前記第2の電位差の電圧差によって前記フィードバック検知端子と前記制御回路の動作基準端子との間に発生する電圧が前記誤差増幅器の参照電圧よりも高い場合は、前記制御信号変換器からの制御信号によって実質的に前記LED光源へのエネルギー出力を増加させる制御を行い、
    前記第1の電位差と前記第2の電位差の電圧差によって前記フィードバック検知端子と前記制御回路の動作基準端子との間に発生する電圧が前記誤差増幅器の参照電圧よりも低い場合は、前記制御信号変換器からの制御信号によって実質的に前記LED光源へのエネルギー出力を減少させる制御を行う
    請求項1又は2に記載の発光ダイオード駆動装置。
  4. 前記誤差増幅器の参照電圧は、前記制御回路の動作基準電圧と実質的に等しい
    請求項3に記載の発光ダイオード駆動装置。
  5. 前記入力電圧検出回路は、前記スイッチング素子のオンオフ動作におけるオフ期間に前記入力電圧情報をサンプリング信号としてサンプリングし、前記スイッチング素子のオンオフ動作におけるオン期間に前記サンプリング信号を保持するサンプリングホールド回路を備える
    請求項1から4のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  6. 前記入力電圧検出回路は、前記スイッチング素子のオンオフ動作におけるターンオフ後の予め設定されたサンプリング期間に前記入力電圧情報をサンプリング信号としてサンプリングし、前記サンプリング期間の後に前記サンプリング信号を保持するサンプリングホールド回路を備える
    請求項1から4のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  7. 前記入力電圧検出回路は、
    前記サンプリング信号が予め設定された第1の基準レベル以上の場合に前記スイッチング素子のスイッチング動作を許可し、前記サンプリング信号が予め設定された第1の基準レベルのヒステリシス値以下の場合に前記スイッチング素子のスイッチング動作を禁止させるスイッチング許可期間信号を、前記制御回路と前記導通時間計測回路とに出力する比較器と、
    前記サンプリング信号が予め設定された第1の基準レベル以上の場合に、前記サンプリング信号のレベルに応じて前記スイッチング素子に流れるピーク電流検出値を予め設定されたレートで変化させ、前記ピーク電流検出値が予め設定された上限値に達するとピーク電流検出値を上限値で保持する信号を前記制御回路に出力するピーク電流検出値変換器とを備える
    請求項5又は6に記載の発光ダイオード駆動装置。
  8. 前記導通時間計測回路は、充放電回路を備え、
    前記導通時間計測回路は、
    前記入力電圧検出回路のスイッチング許可期間信号の許可信号に応じて前記充放電回路の充電を行い、充電された電圧レベルに応じて前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を調整し、
    前記スイッチング許可期間信号の禁止信号に応じて前記充放電回路の放電を行い前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流をゼロレベルに設定する
    請求項1又は7に記載の発光ダイオード駆動装置。
  9. 前記導通時間計測回路は、予め設定された周波数を有する発振回路とカウンタとを備え、
    前記入力電圧検出回路のスイッチング許可期間信号の許可信号に応じて前記発振回路を動作させて一定周期のクロック信号を前記カウンタに入力し、
    前記カウンタは、入力されたクロック信号のカウント数に応じて前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を調整し、
    前記スイッチング許可期間信号の禁止信号に応じて前記発振回路を停止させ、前記カウンタのカウント数をリセットし、前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流をゼロレベルに設定する
    請求項1又は7に記載の発光ダイオード駆動装置。
  10. 前記導通時間計測回路は、さらにクランプ回路を備え、
    前記入力電圧検出回路のスイッチング許可期間信号の許可信号時間が予め設定された第1の時間を示すしきい値以下の場合は、前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を予め設定された下限値で保持し、
    前記入力電圧検出回路のスイッチング許可期間信号の許可信号時間が予め設定された第2の時間を示すしきい値以上の場合は、前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を予め設定された上限値で保持する
    請求項8又は9に記載の発光ダイオード駆動装置。
  11. 前記クランプ回路の第2の時間を示すしきい値は、7ms以下である
    請求項10に記載の発光ダイオード駆動装置。
  12. ある入力ハーフサイクルで前記入力電圧検出回路から出力されたスイッチング許可期間信号の許可期間を計測して調整された前記フィードバックダミー電流は、
    次の入力ハーフサイクルにスイッチング許可期間信号が出力された時に前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流として適用され、そのスイッチング許可期間はその値が保持される
    請求項1から11のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  13. 前記制御回路は、前記フィードバック検出回路の前記制御信号変換器からの制御信号によって、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を制御する
    請求項1から12のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  14. 前記制御回路は、前記フィードバック検出回路の前記制御信号変換器からの制御信号によって一定の周波数で動作する前記スイッチング素子のオン時間を制御する
    請求項1から12のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  15. 前記制御回路は、前記フィードバック検出回路の前記制御信号変換器からの制御信号によって一定の周波数で動作する前記スイッチング素子のピーク電流値を制御する
    請求項1から12のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  16. 前記入力電圧検出回路は、前記整流回路からの入力電圧情報に基づき前記スイッチング素子のピーク電流検出値を制御する信号を前記制御回路へ出力し、
    前記制御回路は、前記整流回路によって整流された入力電圧と前記スイッチング素子のスイッチング動作によって発生する入力電流が実質的に比例するように前記スイッチング素子に流れる電流値を制御する
    請求項13に記載の発光ダイオード駆動装置。
  17. 前記入力電圧検出回路は、前記整流回路からの入力電圧情報に基づき前記スイッチング素子のオン時間を制御する信号を前記制御回路へ出力し、
    前記制御回路は、前記整流回路によって整流された入力電圧と前記スイッチング素子のスイッチング動作によって発生する入力電流が実質的に比例するように前記スイッチング素子に流れる電流値を制御する
    請求項13に記載の発光ダイオード駆動装置。
  18. 前記入力電圧検出回路は、前記スイッチング許可期間信号の許可信号が出力されてから予め設定された一定期間は前記スイッチング素子のピーク電流検出値を予め設定された上限値よりも小さい所望の値に設定する信号を前記制御回路へ出力する
    請求項1から17のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  19. 前記入力電圧検出回路は、前記スイッチング許可期間信号の許可信号が出力されてから予め設定された一定期間は前記スイッチング素子のスイッチング周波数を予め設定された上限値よりも小さい所望の値に設定する信号を前記制御回路へ出力する
    請求項1から17のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  20. 前記制御回路は、
    前記整流回路の高電位側に一端が接続された定電流源と、
    前記定電流源の他端に接続され、前記定電流源の出力電圧が所定値以上であれば起動信号を出力し、前記定電流源の出力電圧が所定値未満であれば停止信号を出力するレギュレータとを備え、
    前記レギュレータが起動信号を出力している期間中に、前記導通時間計測回路は、前記スイッチング許可期間信号の許可信号時間が予め設定された第3の時間を示すしきい値以上の場合には、前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を予め設定された上限値に固定する
    請求項18又は19に記載の発光ダイオード駆動装置。
  21. 交流電源から入力された交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流回路と、
    少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源を含む負荷と、
    前記整流回路の高電位側と前記負荷に結合されたエネルギー変換回路と、
    前記エネルギー変換回路の一次側に入力端子が接続され、前記整流回路の低電位側に出力端子が接続された前記直流電圧をオンオフするスイッチング素子と、
    前記整流回路の低電位側を動作基準電圧とし、前記スイッチング素子のオンオフ動作を制御する駆動信号を出力する制御回路と、
    前記負荷と前記エネルギー変換回路の二次側の低電位側に接続され、前記負荷に流れる電流を検出するための出力電流検出回路と、
    前記出力電流検出回路から出力された出力フィードバック信号を受け取るために接続されたフィードバック検出回路と、
    前記整流回路からの整流された入力電圧情報を検知する入力電圧検出回路と、
    前記入力電圧検出回路から出力されたスイッチング許可期間信号を計測する導通時間計測回路を備え、
    前記フィードバック検出回路は前記出力電流検出回路へフィードバックダミー電流を出力し、
    前記導通時間計測回路は計測した時間に応じて前記フィードバック検出回路のフィードバックダミー電流を調整し、
    前記フィードバック検出回路は前記出力フィードバック信号と前記フィードバックダミー電流によって発生するフィードバックダミー信号の誤差に基づいた信号に応じて、前記スイッチング素子のスイッチングを制御する信号を前記制御回路へ出力する
    請求項2から20のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置。
  22. 請求項1から21のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置に使用される半導体装置であって、
    少なくとも前記スイッチング素子と前記制御回路と前記フィードバック検出回路と前記入力電圧検出回路と前記導通時間計測回路とが同一の半導体基板上に形成されているか、または、同一のパッケージに組み込まれている
    半導体装置。
  23. 請求項1から21のいずれか1項に記載の発光ダイオード駆動装置であって、
    交流または直流電源に接続される円筒状の口金を備え、前記整流回路の入力部は前記口金に接続され、
    前記整流回路と、少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源と、前記チョークコイルと、前記チョークコイルに発生する逆起電力を前記LED光源に供給する前記整流ダイオードとが筐体内に一体化されている
    発光ダイオード駆動装置。
  24. 請求項22に記載の半導体装置と、
    交流または直流電源に接続される円筒状の口金とを備え、
    整流回路と、少なくとも1つ以上の発光ダイオードで構成されたLED光源と、チョークコイルと、前記チョークコイルに発生する逆起電力を前記LED光源に供給する整流ダイオードと、前記半導体装置とが筐体内に一体化され、
    前記整流回路の入力部は、前記口金に接続されている
    発光ダイオード駆動装置。
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