JPWO2013153733A1 - 車両用情報提供装置、および車両用情報提供システム - Google Patents

車両用情報提供装置、および車両用情報提供システム Download PDF

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Abstract

ナビゲーション装置(1)が、自車両(C)が走行する道路区間における燃費のばらつき(μ+σ)が設定閾値(μ?α)より大きい場合に、省燃費運転に関する情報である運転支援情報を表示する(図8のステップS204、S206)。このような構成によれば、エネルギー消費率のばらつき(μ+σ)が設定閾値(μ?α)より大きい、すなわち、エネルギー消費率向上の余裕しろが大きい道路区間では、運転支援情報を表示することで、運転支援情報に対する違和感を抑制し、信頼感を向上することができる。

Description

本発明は、省エネルギー運転に関する情報を運転者に提供して、運転者に省エネルギー運転を促す車両用情報提供装置、および車両用情報提供システムに関する。
従来、この種の技術としては、例えば特許文献1に記載の車両用情報提供装置がある。
この車両用情報提供装置では、省エネルギー運転に関する情報(以下、運転支援情報とも呼ぶ)をナビゲーション装置の表示画面に表示する運転支援機能を備えることで、運転支援情報を運転者に提供するようになっている。
特開2011−180781号公報
しかしながら、上記従来の車両用情報提供装置では、運転支援情報を常に表示するようになっている。そのため、例えば、勾配のきつい登り坂が長く継続するような道路を走行している場合、運転者が省エネルギー運転を心がけても、エネルギー消費率が低いという運転支援情報、つまり、単位エネルギー当たりの走行距離が短いことを示す運転支援情報が表示される。これにより、運転者は、省エネルギー運転を心がけているにも関わらず、エネルギー消費率が低い状況での運転支援情報を視認するため、運転支援情報に対して違和感を感じてしまい、表示される運転支援情報への信頼感が低下する可能性があった。
本発明は、上記のような点に着目し、運転支援情報に対する違和感を抑制することで、運転支援情報に対する信頼感を向上することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、自車両が現在走行している道路区間におけるエネルギー消費率のばらつきが設定閾値より大きい場合に、省エネルギー運転に関する情報である運転支援情報を表示する。
本発明の一態様では、エネルギー消費率のばらつきが設定閾値より大きい、すなわち、本発明の一態様では、エネルギー消費率向上の余裕しろが大きい道路区間では、運転支援情報を表示することで、運転支援情報に対する違和感を抑制し、運転支援情報に対する信頼感を向上することができる。換言すれば、本発明の一態様では、エネルギー消費率のばらつきが設定閾値以下、すなわち、本発明の一態様では、エネルギー消費率向上の余裕しろが小さい道路区間では、運転支援情報を表示しないことで、運転支援情報に対する違和感を抑制し、運転支援情報に対する信頼感を向上することができる。
車両用情報提供システムSの概略構成を示す図である。 燃費情報データベース8を説明するための図である。 表示部10の表示画面を説明するための図である。 燃費管理データベース12を説明するための図である。 燃費ばらつき管理データベース13を説明するための図である。 エコ運転支援表示判断情報を説明するための説明図である。 燃費情報蓄積処理を表すフローチャートである。 エコ運転支援機能提供処理を表すフローチャートである。 燃費ばらつきデータ生成処理を表すフローチャートである。 エコ運転支援表示判断情報生成処理を表すフローチャートである。 車両用情報提供システムSの概略構成を示す図である。 車両用情報提供システムSの概略構成を示す図である。
次に、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、本発明を、省エネルギー運転(以下、エコ運転とも呼ぶ)に関する情報(運転支援情報)を車両Cの運転者に提供し、運転支援情報の提供によって車両Cのエネルギー消費率を向上可能とする車両用情報提供システムSに適用したものである。運転支援情報としては、エコ運転(省エネルギー運転)の達成度を表す情報がある。この達成度を表す情報としては、例えば、緩やかな発進・加速の達成度を表す情報、加減速を抑えた巡航の達成度を表す情報および緩やかな減速の達成度を表す情報等がある。また、運転支援情報としては、上述した達成度を表す情報以外にも、一般的なアドバイス情報もある。このアドバイス情報としては、例えば、「ふんわりアクセルで加速しましょう」、「速度変化の少ない巡航をしましょう」等のメッセージがある。また、車両Cは、内燃機関(エンジン)を動力源とする車両とする。この場合、エネルギー消費率は、内燃機関の単位容量の燃料当たりの自車両Cの走行距離を表す燃料消費率(以下、燃費とも呼ぶ)とする。
なお、本実施形態では、車両Cとして、内燃機関を動力源とする車両を採用する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、電動機(モータ)を動力源とする車両を採用する構成としてもよい。この場合、エネルギー消費率としては、電動機の単位容量の電力当たりの自車両Cの走行距離を表す電力消費率を採用する。
(構成)
図1は、車両用情報提供システムSの概略構成を示す図である。
図1に示すように、車両用情報提供システムSは、複数台の車両Cが搭載するナビゲーション装置1、およびテレマティクスセンタBが有する情報提供判定装置2を備える。ナビゲーション装置1と情報提供判定装置2とは、通信路3を介して情報の送受信を行う。
(ナビゲーション装置1の構成)
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、車速検出部4、燃料噴射量検出部5、GPS(Global Positioning System)受信部6、地図情報記憶部7、燃費情報データベース8、コントローラ9、表示部10、およびテレマティクス通信部11を備える。
車速検出部4は、自車両Cの車速を検出する。そして、車速検出部4は、検出した車速を表す情報を後述するコントローラ9に出力する。
燃料噴射量検出部5は、自車両Cの内燃機関のシリンダ室に噴射した燃料の噴射量(以下、燃料噴射量とも呼ぶ)を検出する。そして、燃料噴射量検出部5は、検出した燃料噴射量を表す情報をコントローラ9に出力する。
GPS受信部6は、自車両Cの現在位置を検出する。そして、GPS受信部6は、検出した現在位置を表す情報をコントローラ9に出力する。
地図情報記憶部7は、自車両Cが走行する地域の地図情報を記憶している。地図情報としては、道路を区分して設定した複数の小区間(以下、道路区間とも呼ぶ)の位置、形状等の情報を含むものを採用する。道路区間としては、例えば、道路交通網を表現するために道路に沿って設定されるノードとリンクとのうちのリンクを採用できる。リンクとは、ノード(結接点)とノードとを連結する線分である。
図2は、燃費情報データベース8を説明するための図である。
燃費情報データベース8は、図2に示すように、後述するようにコントローラ9が算出した自車両Cの平均燃費(燃費の平均値)を道路区間毎に記憶するための複数のレコード(以下、燃費情報とも呼ぶ)から構成される。各レコードは、平均燃費を算出した道路区間を表す道路リンクID、平均燃費を算出した日時、曜日(平日、休日のいずれであるか)および平均燃費をフィールド値とする。
コントローラ9は、A/D(Analog to Digital)変換回路、D/A(Digital to Analog)変換回路、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等から構成した集積回路を備える。ROMは、各種処理を実現する1または2以上のプログラムを記憶している。CPUは、ROMが記憶している1または2以上のプログラムに従って各処理を実行する。そして、コントローラ9は、燃費演算部9a、エコ運転支援情報生成部9bおよびルート案内情報生成部9cを備える。ここで、これら9a〜9cはプログラムによって実現される。
燃費演算部9aは、車速検出部4、燃料噴射量検出部5およびGPS受信部6が出力する情報、並びに地図情報記憶部7が記憶している地図情報に基づき、自車両Cの平均燃費を道路区間毎に算出する燃費情報蓄積処理を実行する。そして、燃費演算部9aは、算出した平均燃費を、平均燃費を算出した道路区間を表す道路リンクID、平均燃費を算出した日時、および曜日とともに燃費情報データベース8に記憶させる。
エコ運転支援情報生成部9bは、GPS受信部6が出力する情報、地図情報記憶部7が記憶している地図情報、燃費情報データベース8が記憶しているレコード(燃費情報)および自車両Cの車種を表す情報(以下、車種識別情報とも呼ぶ)に基づき、情報提供判定装置2からエコ運転支援表示判断情報(後述する図6参照)を受信するエコ運転支援機能提供処理を実行する。車種識別情報としては、例えば、普通自動車、中型自動車、大型自動車等の車種を識別する情報がある。エコ運転支援表示判断情報とは、運転支援情報を表示部10に表示させるか否かを表す情報である。そして、エコ運転支援情報生成部9bは、受信したエコ運転支援表示判断情報に基づき、エコ運転支援情報表示許可指令、またはエコ運転支援情報表示禁止指令をルート案内情報生成部9cに出力する。エコ運転支援情報表示許可指令とは、運転支援情報を表示部10の表示画面の一部(例えば、右側)に表示させる制御指令である。エコ運転支援情報表示禁止指令とは、運転支援情報の表示部10の表示画面への表示を禁止させる制御指令である。
ルート案内情報生成部9cは、GPS受信部6が出力する情報、および地図情報記憶部7が記憶する地図情報に基づき、運転者が設定した目的地までの誘導経路を探索する。目的地の設定は、例えば、ナビゲーション装置1の図示しない操作部を操作することで行う。そして、ルート案内情報生成部9cは、エコ運転支援情報生成部9bがエコ運転支援情報表示禁止指令を出力している場合、自車両Cを目的地へ案内する案内情報を表示画面全体に表示させる制御指令(以下、案内情報表示指令とも呼ぶ)を表示部10に出力する。案内情報としては、探索した誘導経路と自車両Cの現在位置とを表示する情報を採用する。これにより、例えば、既に運転支援情報を表示部10の表示画面に表示中である場合には、表示中の運転支援情報を消去する。一方、ルート案内情報生成部9cは、エコ運転支援情報生成部9bがエコ運転支援情報表示許可指令を出力している場合、案内情報に加え運転支援情報も表示部10の表示画面の一部(右側)に表示させる制御指令(以下、支援情報表示指令とも呼ぶ)を表示部10に出力する。
これにより、ナビゲーション装置1は、運転者が設定した目的地までの誘導経路を探索し、探索した自車両Cを目的地へ案内する案内情報を表示部10の表示画面に表示する(以下、ルート案内とも呼ぶ)装置本来の機能に加え、運転支援機能を備える。運転支援機能とは、自車両Cの平均燃費を算出し、算出した平均燃費に基づき、省燃費に関する情報(運転支援情報)を表示部10の表示画面に表示する機能である。
また、コントローラ9は、運転者が運転支援機能を呼び出した場合に、運転支援機能実行フラグをON状態とする。運転支援機能の呼び出しは、例えば、ナビゲーション装置1の図示しない操作部を操作することで行う。運転支援機能実行フラグとは、運転者が運転支援機能を呼び出しているか否かを表すフラグである。コントローラ9は、運転者が運転支援機能を呼び出していない場合、または運転者が運転支援機能を呼び出し後終了させた場合に、運転支援機能実行フラグをOFF状態とする。
図3は、表示部10の表示画面を説明するための図である。
表示部10は、コントローラ9が案内情報表示指令を出力すると、案内情報表示指令に従い、図3(b)に示すように、案内情報を自車両Cの車室内に配置した表示画面全体に表示する。また、表示部10は、コントローラ9が支援情報表示指令を出力すると、支援情報表示指令に従い、図3(a)に示すように、案内情報に加え運転支援情報も自車両Cの車室内に配置した表示画面の一部(右側)に表示する。
なお、本実施形態では、コントローラ9が支援情報表示指令を出力した場合に、案内情報を表示部10の表示画面の左側に寄せて表示し、運転支援情報を表示部10の表示画面の右側に表示する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、案内情報の表示を消去し、運転支援情報を表示部10の表示画面全体に表示する構成としてもよい。
また、本実施形態では、ナビゲーション装置1の表示部10に運転支援情報を表示する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、メータディスプレイの一部や専用のディスプレイに運転支援情報を表示する構成としてもよい。
テレマティクス通信部11は、コントローラ9が生成した情報を、通信路3を介して情報提供判定装置2に送信する。また、テレマティクス通信部11は、情報提供判定装置2が送信した情報を通信路3を介して取得して、情報提供判定装置2に送信する。
なお、本実施形態では、ナビゲーション装置1をGPS受信部6、地図情報記憶部7、燃費情報データベース8、コントローラ9、表示部10、およびテレマティクス通信部11を備えた専用の機器で実現する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、同様の機能を持たせたポータブルナビやスマートフォン等で構成してもよい。
(情報提供判定装置2の構成)
情報提供判定装置2は、燃費管理データベース12、燃費ばらつき管理データベース13、および燃費ばらつき管理部14を備える。
図4は、燃費管理データベース12を説明するための図である。
燃費管理データベース12は、図4に示すように、後述するように燃費ばらつき管理部14が複数台の車両Cのナビゲーション装置1から受信した燃費情報(道路リンクID、日時、曜日、平均燃費)および車種識別情報を記憶するための複数のレコードから構成される。各レコードは、受信した燃費情報が含んでいる道路リンクID、日時、曜日および平均燃費、並びに当該燃費情報とともに受信した車種識別情報(普通車、中型車、大型車)をフィールド値とする。これにより、燃費管理データベース12は、道路区間毎に燃費情報(平均燃費を含む情報)を複数記憶している。
図5は、燃費ばらつき管理データベース13を説明するための図である。
燃費ばらつき管理データベース13は、図5に示すように、後述するように燃費ばらつき管理部14が算出した複数台の車両Cの平均燃費の平均(以下、複数車両平均燃費とも呼ぶ)μを道路区間毎に記憶するための複数のレコードから構成される。各レコードは、複数車両平均燃費μを算出した道路区間を表す道路リンクID、複数車両平均燃費μを算出した車両Cの車種を表す車種識別情報、複数車両平均燃費μを算出した時間帯、曜日、エコ運転支援フラグ、および閾値燃費をフィールド値とする。エコ運転支援フラグとは、運転支援情報を表示部10の表示画面に表示させるか否かを表すフラグである。エコ運転支援フラグがOFF状態である場合には、運転支援情報の表示部10への表示を禁止すると判定する(図3(a)参照)。エコ運転支援フラグがON状態である場合には、運転支援情報を表示部10の表示画面の一部(右側)に表示させると判定する(図3(b)参照)。時間帯としては、例えば、10時〜11時、11時〜12時等、1時間刻みに設定したものを採用する。また、閾値燃費とは、車両Cの運転者が省燃費運転(エコ運転)ができているか否かを判定するための閾値である。
燃費ばらつき管理部14は、複数台の車両Cのナビゲーション装置1から燃費情報および車種識別情報を受信し、受信結果を燃費管理データベース12に記憶させる燃費ばらつきデータ生成処理を実行する。そして、燃費ばらつき管理部14は、燃費管理データベース12が記憶しているレコードに基づき、エコ運転支援フラグおよび閾値燃費を道路区間毎に設定する。
ここで、例えば、車両Cの車速が低い道路区間(渋滞路、細街路、急勾配等)では、一般に、車両Cの近傍に多数の他車両が存在する。それゆえ、車両Cの運転者は、車両Cの車速を自由に増減することが比較的困難となる。そのため、運転者個々の運転の違いが小さく、各車両C間における燃費の差(ばらつき)が小さくなる。その結果、運転支援情報を運転者に提供しても、車両Cの燃費を向上することが難しい。また、車両Cの車速が低い道路区間では、運転者が省燃費運転を心がけても、燃費が低い(悪い)ことを示す運転支援情報、つまり、単位燃料当たりの走行距離が短いことを示す運転支援情報が表示されることになる。これにより、運転者は、省燃費運転を心がけているにも関わらず、燃費が低い(悪い)ことを示す運転支援情報を視認することになる。そのため、運転者は、運転支援情報に違和感を感じ、運転支援情報への信頼感が低下する。
一方、車両Cの車速が高い道路区間(非渋滞路、幹線道路、高速道路等)では、一般に、車両Cの近傍に存在する他車両は少数である。それゆえ、車両Cの運転者は、車両Cの車速を比較的自由に増減できる。そのため、運転者個々の運転の違いが大きく、各車両C間における燃費の差(ばらつき)が大きくなる。その結果、運転支援情報を運転者に提供することで、車両Cの燃費を向上することが期待できる。また、車両Cの車速が高い道路区間では、運転者が省燃費運転を心がけることで、燃費が高い(良い)ことを示す運転支援情報、つまり、単位燃料当たりの走行距離が長いことを示す運転支援情報が表示されることになる。これにより、運転者は、省燃費運転を心がけた場合には、燃費が高い(良い)ことを示す運転支援情報を視認することになる。そのため、運転者は、運転支援情報に違和感を感じることがなく、運転支援情報への信頼感が向上する。
したがって、燃費ばらつき管理部14は、各車両C間における燃費のばらつきが大きい道路区間でのみエコ運転支援フラグをON状態とする。一方、燃費ばらつき管理部14は、各車両C間における燃費のばらつきが小さい道路区間ではエコ運転支援フラグをOFF状態とする。エコ運転支援フラグおよび閾値燃費の設定は、時間帯、曜日、車種識別情報で区分して実行する。続いて、燃費ばらつき管理部14は、設定したエコ運転支援フラグ、閾値燃費を、複数車両平均燃費を算出した道路区間を表す道路リンクID、時間帯、曜日および車種識別情報とともに燃費ばらつき管理データベース13に記憶させる。
図6は、エコ運転支援表示判断情報を説明するための説明図である。
また、燃費ばらつき管理部14は、ナビゲーション装置1から燃費情報および車種識別情報を受信すると、エコ運転支援表示判断情報生成処理を実行する。そして、燃費ばらつき管理部14は、受信した燃費情報と同一の道路リンクID、日時が表す時間帯、曜日、車種識別情報を含んでいるレコードを燃費ばらつき管理データベース13(図5参照)から読み出す。続いて、燃費ばらつき管理部14は、読み出したレコードから車種識別情報、日時、曜日を除いたものをエコ運転支援表示判断情報(運転支援情報を表示部10に表示させるか否かを表す情報)としてナビゲーション装置1に送信する。
(演算処理)
次に、コントローラ9の燃費演算部9aが実行する燃費情報蓄積処理について説明する。燃費情報蓄積処理は、運転者がナビゲーション装置1の運転支援機能を呼び出し、運転支援機能実行フラグがON状態となった場合に実行する。
図7は、燃費情報蓄積処理を表すフローチャートである。
図7に示すように、ステップS101では、燃費演算部9aは、車速検出部4が出力する車速を表す情報、および燃料噴射量検出部5が出力する燃料噴射量を表す情報を取得する。続いて、燃費演算部9aは、取得した情報をRAMに蓄積する。
続いてステップS102に移行して、燃費演算部9aは、自車両Cが現在走行中の道路区間を表す道路リンクID(以下、現在道路リンクIDとも呼ぶ)が変化したか否かを判定する。具体的には、燃費演算部9aは、GPS受信部6が出力する情報、および地図情報記憶部7が記憶している地図情報に基づき、現在道路リンクIDを検出する。続いて、燃費演算部9aは、今回検出した道路リンクIDがこのステップS102を前回実行したときに検出した道路リンクID(以下、前回検出した道路リンクIDとも呼ぶ)と異なるか否かを判定する。そして、燃費演算部9aは、今回検出した道路リンクIDが前回検出した道路リンクIDと異なると判定した場合には(Yes)、道路リンクIDが変化したと判定し、ステップS103に移行する。一方、燃費演算部9aは、今回検出した道路リンクIDが前回検出した道路リンクIDと同じであると判定した場合には(No)、道路リンクIDが変化していないと判定し、前記ステップS101に戻る。
これにより、燃費演算部9aは、前記ステップS101→S102のフローを繰り返し実行する。そして、燃費演算部9aは、道路区間毎に、自車両Cの車速の時系列データ、および燃料噴射量の時系列データをRAMに蓄積する。
前記ステップS103では、燃費演算部9aは、前記ステップS101でRAMに蓄積した情報(道路区間毎の、自車両Cの車速の時系列データ、および燃料噴射量の時系列データ)に基づき、自車両Cの平均燃費を道路区間毎に算出する。
続いてステップS104に移行して、燃費演算部9aは、自車両Cが直前に走行していた道路区間を表す道路リンクID(前回検出した道路リンクID)、現在の日時、現在の曜日、および前記ステップS103で算出した平均燃費を含むレコードを生成する。続いて、燃費演算部9aは、生成したレコード(燃費情報)を燃費情報データベース8(図2参照)に記憶させる。
続いてステップS105に移行して、燃費演算部9aは、運転者がナビゲーション装置1の運転支援機能を終了したか否かを判定する。具体的には、燃費演算部9aは、運転支援機能実行フラグがOFF状態であるか否かを判定する。そして、燃費演算部9aは、運転支援機能実行フラグがOFF状態であると判定した場合には(Yes)、運転支援機能を終了したと判定し、この演算処理を終了する。一方、燃費演算部9aは、運転支援機能実行フラグがON状態であると判定した場合には(No)、運転支援機能を終了していないと判定し、前記ステップS101に移行する。
次に、コントローラ9のエコ運転支援情報生成部9bが実行するエコ運転支援機能提供処理について説明する。エコ運転支援機能提供処理は、運転者がナビゲーション装置1の運転支援機能を呼び出し、運転支援機能実行フラグがON状態となった場合に実行する処理であり、燃費情報蓄積処理と並行して実施する処理である。
図8は、エコ運転支援機能提供処理を表すフローチャートである。
図8に示すように、ステップS201では、エコ運転支援情報生成部9bは、運転支援機能の提供の要否の判定を行う道路区間(以下、判定道路区間とも呼ぶ)を特定する。具体的には、エコ運転支援情報生成部9bは、ルート案内中である場合には、この先自車両Cが通行予定の道路(誘導経路上に存在する全ての道路区間、または一定数(例えば、10)の道路区間)を判定道路区間とする。または、エコ運転支援情報生成部9bが、自車両C周辺道路(自車両Cから一定距離(例えば、1km)内に存在する全ての道路区間、または一定数(例えば、10)の道路区間)を判定道路区間とする。あるいは、エコ運転支援情報生成部9bが、自車両Cの進行方向に存在する道路(自車両Cの進行方向に存在する道路区間のうち、自車両Cから一定距離(1km)内に存在する全ての道路区間、または一定数(10)の道路区間)を判定道路区間とする。
続いてステップS202に移行して、エコ運転支援情報生成部9bは、前記ステップS201で特定した判定道路区間を表す道路リンクIDを含んでいるレコード(燃費情報)を燃費情報データベース8(図2参照)から読み出す。続いて、エコ運転支援情報生成部9bは、読み出した燃費情報および自車両Cの車種を表す車種識別情報(普通車、中型車、大型車)を情報提供判定装置2に送信する。
続いてステップS203に移行して、エコ運転支援情報生成部9bは、情報提供判定装置2から、前記ステップS201で特定した判定道路区間を表す道路リンクIDを含んでいるエコ運転支援表示判断情報(図6参照)を受信する。
続いてステップS204に移行して、エコ運転支援情報生成部9bは、自車両Cが現在走行中の道路区間における、運転支援機能の提供の要否を判定する。具体的には、GPS受信部6が出力する情報、および地図情報記憶部7が記憶している地図情報に基づき、現在道路リンクIDを検出する。続いて、エコ運転支援情報生成部9bは、前記ステップS203で受信したエコ運転支援表示判断情報(図6参照)のうち、検出した現在道路リンクIDを含んでいるエコ運転支援表示判断情報のエコ運転支援フラグがON状態であるか否かを判定する。そして、エコ運転支援情報生成部9bは、エコ運転支援フラグがON状態であると判定した場合には(Yes)、自車両Cが現在走行中の道路区間では運転支援機能の提供が必要であると判定し、ステップS205に移行する。一方、エコ運転支援情報生成部9bは、エコ運転支援フラグがOFF状態であると判定した場合には(Yes)、自車両Cが現在走行中の道路区間では運転支援機能の提供が不要であると判定し、ステップS207に移行する。
前記ステップS205では、エコ運転支援情報生成部9bは、燃費情報データベース8(図2参照)が記憶しているレコード(燃費情報)のうち、前記ステップS204で検出した道路リンクIDを含んでいるレコード(燃費情報)の平均燃費の数値が閾値燃費より高いか(平均燃費が閾値燃費より良いか)否かを判定する。ここで、閾値燃費としては、前記ステップS203で受信したエコ運転支援表示判断情報(図6参照)のうち、前記ステップS204で検出した道路リンクIDを含んでいるエコ運転支援表示判断情報の閾値燃費を採用する。具体的には、エコ運転支援情報生成部9bは、平均燃費が閾値燃費より大きいか否かを判定する。そして、エコ運転支援情報生成部9bは、平均燃費が閾値燃費より大きいと判定した場合には(Yes)、平均燃費の数値が閾値燃費より高い(良い)と判定し、ステップS206に移行する。一方、エコ運転支援情報生成部9bは、平均燃費が閾値燃費未満であると判定した場合には(No)平均燃費が閾値燃費の数値より低い(悪い)と判定し、前記ステップS207に移行する。
前記ステップS206では、エコ運転支援情報生成部9bは、運転支援情報を表示部10の表示画面の一部(右側)に表示させる(図3(b)参照)エコ運転支援情報表示許可指令をルート案内情報生成部9cに出力した後、ステップS208に移行する。
一方、前記ステップS207では、エコ運転支援情報生成部9bは、運転支援情報の表示部10の表示画面への表示を禁止させる(図3(a)参照)エコ運転支援情報表示禁止指令をルート案内情報生成部9cに出力した後、前記ステップS208に移行する。
前記ステップS208では、エコ運転支援情報生成部9bは、現在道路リンクIDが変化したか否かを判定する。具体的には、エコ運転支援情報生成部9bは、GPS受信部6が出力する情報、および地図情報記憶部7が記憶している地図情報に基づき、現在道路リンクIDを検出する。続いて、エコ運転支援情報生成部9bは、今回検出した現在道路リンクIDがこのステップS208を前回実行したときに検出した現在道路リンクIDと異なるか否かを判定する。そして、エコ運転支援情報生成部9bは、今回検出した現在道路リンクIDが前回検出した現在道路リンクIDと異なると判定した場合には(Yes)、現在道路リンクIDが変化したと判定し、ステップS209に移行する。一方、エコ運転支援情報生成部9bは、今回検出した現在道路リンクIDが前回検出した現在道路リンクIDと同じであると判定した場合には(No)、現在道路リンクIDが変化していないと判定し、この判定を再度実行する。
前記ステップS209では、エコ運転支援情報生成部9bは、運転者がナビゲーション装置1の運転支援機能を終了したか否かを判定する。具体的には、エコ運転支援情報生成部9bは、運転支援機能実行フラグがOFF状態であるか否かを判定する。そして、エコ運転支援情報生成部9bは、運転支援機能実行フラグがOFF状態であると判定した場合には(Yes)運転支援機能を終了したと判定し、この演算処理を終了する。一方、エコ運転支援情報生成部9bは、運転支援機能実行フラグがON状態であると判定した場合には(No)運転支援機能を終了していないと判定し、前記ステップS201に戻る。
これにより、エコ運転支援情報生成部9bは、現在道路リンクIDが変化するたびに、上記フローを前記ステップS201から繰り返し実行する。それゆえ、エコ運転支援情報生成部9bは、道路区間への自車両Cの進入時に、当該道路区間における運転支援情報を表示画面の一部(右側)に表示することになる(前記ステップS206。図3(b)参照)。これにより、例えば、燃費向上の余裕しろがある道路区間を車両Cが走行する前に、運転(省燃費運転)をする必要があることを車両Cの運転者に注意喚起できる。
なお、本実施形態では、道路区間への自車両Cの進入時に、当該道路区間における運転支援情報を表示画面の一部(右側)に表示する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、道路区間への自車両Cの進入前(進入直前)に、当該道路区間における運転支援情報を表示画面の一部(右側)に表示する構成としてもよい。
次に、情報提供判定装置2の燃費ばらつき管理部14が実行する燃費ばらつきデータ生成処理について説明する。燃費ばらつきデータ生成処理は、複数台の車両Cのナビゲーション装置1のいずれかが燃費情報および車種識別情報を送信した場合に実行する。
図9は、燃費ばらつきデータ生成処理を表すフローチャートである。
図9に示すように、ステップS301では、燃費ばらつき管理部14は、複数台の車両Cのナビゲーション装置1のいずれかが送信した燃費情報(道路リンクID、日時、曜日および平均燃費を含む情報)および車種識別情報を受信する。続いて、燃費ばらつき管理部14は、受信した燃費情報および車種識別情報をフィールド値とするレコード(道路リンクID、車種識別情報、日時、曜日および平均燃費)を作成する。続いて、燃費ばらつき管理部14は、作成したレコードを燃費管理データベース12(図4参照)に記憶する。これにより、燃費ばらつき管理部14は、複数台の車両Cのナビゲーション装置1から受信した燃費情報および車種識別情報を燃費管理データベース12に順次記憶する。そして、燃費管理データベース12は、道路区間毎に燃費情報を複数記憶する。
続いてステップS302に移行して、燃費ばらつき管理部14は、燃費管理データベース12(図4参照)が記憶しているレコードのうち、道路リンクID、時間帯、車種識別情報、および曜日のフィールド値が互いに同一のレコード群を順次選択する。そして、燃費ばらつき管理部14は、選択したレコード群それぞれにレコード群IDを設定する。レコード群IDとしては、例えば、1〜m(mはレコード群の総数)の数値を採用できる。また、燃費ばらつき管理部14は、変数iを初期化して0として記憶する。
続いてステップS303に移行して、燃費ばらつき管理部14は、記憶している変数iに1を加算する。
続いてステップS304に移行して、燃費ばらつき管理部14は、燃費管理データベース12(図4参照)が記憶しているレコードに基づき、道路区間毎に、複数台の車両Cの平均燃費の平均(複数車両平均燃費)μと標準偏差σとを算出する。具体的には、燃費ばらつき管理部14は、燃費管理データベース12が記憶しているレコードのうち、記憶している変数iの数値と同一のレコード群IDが設定されているレコード群を選択する。続いて、燃費ばらつき管理部14は、選択したレコード群が含む平均燃費の平均値(複数車両平均燃費)μおよび標準偏差σを算出する。
続いてステップS305に移行して、燃費ばらつき管理部14は、道路区間(道路リンクID)、時間帯、車種(車種識別情報)、および曜日の組合せ毎に、運転支援機能の提供の要否を判定する。具体的には、燃費ばらつき管理部14は、燃費管理データベース12(図4参照)が記憶しているレコードのうち、変数iの数値と同一のレコード群IDが設定されているレコード群が含んでいる、複数台の車両Cの燃費のばらつきが設定閾値より大きいか否かを判定する。燃費のばらつきとしては、前記ステップS304で算出した複数車両平均燃費μと標準偏差σとの加算値μ+σを採用する。また、設定閾値としては、前記ステップS304で算出した複数車両平均燃費μと予め設定した設定値α(>1)との乗算値μ×αを採用する。これにより、変数iの数値と同一のレコード群IDが表すレコードが含んでいる道路区間(道路リンクID)、時間帯、車種(車種識別情報)、および曜日の組合せでは、運転支援機能の提供が必要であるか否かを判定する。そして、燃費ばらつき管理部14は、複数台の車両Cの燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×αより大きいと判定した場合には(Yes)、運転支援機能の提供が必要であると判定し、ステップS306に移行する。一方、燃費ばらつき管理部14は、複数台の車両Cの燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×α以下であると判定した場合には(No)、運転支援機能の提供が不要であると判定し、ステップS307に移行する。
前記ステップS306では、燃費ばらつき管理部14は、燃費ばらつき管理データベース13(図5参照)のレコードを作成する。続いて、燃費ばらつき管理部14は、作成したレコードのエコ運転支援フラグをON状態とした後、ステップS308に移行する。
一方、前記ステップS307では、燃費ばらつき管理部14は、燃費ばらつき管理データベース13(図5参照)のレコードを作成する。続いて、燃費ばらつき管理部14は、作成したレコードのエコ運転支援フラグをOFF状態とした後、前記ステップS308に移行する。
前記ステップS308では、燃費ばらつき管理部14は、前記ステップS306またはS307で作成したレコード(図5参照)の閾値燃費を設定する。閾値燃費としては、前記ステップS304で算出した複数車両平均燃費μ、または標準偏差σと予め設定した設定値βとの乗算値と複数車両平均燃費μとの加算値(σ×β+μ)を採用する。
続いてステップS309に移行して、燃費ばらつき管理部14は、前記ステップS306またはS307で作成したレコード(図5参照)の道路リンクID、車種識別情報、時間帯、および曜日を設定する。道路リンクID、車種識別情報、時間帯、および曜日としては、前記ステップS304で複数車両平均燃費μの算出に用いたレコード群が含んでいる道路リンクID、車種識別情報、時間帯、および曜日を採用する。続いて、燃費ばらつき管理部14は、設定後のレコードを燃費ばらつき管理データベース13に記憶させる。
続いてステップS310に移行して、燃費ばらつき管理部14は、変数iがレコード群の総数m以上であるか否かを判定する。そして、燃費ばらつき管理部14は、変数iがレコード群の総数m以上であると判定した場合には(Yes)この演算処理を終了する。一方、燃費ばらつき管理部14は、変数iがレコード群の総数m未満であると判定した場合には(No)前記ステップS303に戻る。
次に、テレマティクスセンタBの燃費ばらつき管理部14が実行するエコ運転支援表示判断情報生成処理について説明する。エコ運転支援表示判断情報生成処理は、コントローラ9が燃費情報および車種識別情報を送信した場合に実行する。
図10は、エコ運転支援表示判断情報生成処理を表すフローチャートである。
図10に示すように、ステップS401では、燃費ばらつき管理部14は、ナビゲーション装置1が送信した燃費情報および車種識別情報を受信する。
続いてステップS402に移行して、燃費ばらつき管理部14は、前記ステップS401で受信した燃費情報と同一の道路リンクID、日時(日時が表す時間帯)、曜日、および当該燃費情報とともに受信した車種識別情報を含んでいるレコードを燃費ばらつき管理データベース13(図5参照)から読み出す。
続いてステップS403に移行して、燃費ばらつき管理部14は、前記ステップS402で読み出したレコードから車種識別情報、日時および曜日を除いたものをエコ運転支援表示判断情報(図6参照)としてナビゲーション装置1に送信した後、この演算処理を終了する。ここで、エコ運転支援表示判断情報の送信先は、前記ステップS401で受信した燃費情報および車種識別情報の送信元の車両Cのナビゲーション装置1とする。
(動作その他)
次に、車両用情報提供システムSの動作について説明する。
まず、エコ運転支援フラグおよび閾値燃費の設定動作について説明する。
複数台の車両Cのナビゲーション装置1のいずれかが、燃費情報および車種識別情報を情報提供判定装置2に送信したとする。すると、情報提供判定装置2が、この燃費情報および車種識別情報をフィールド値とするレコードを燃費管理データベース12(図4参照)に記憶する。続いて、情報提供判定装置2が、燃費管理データベース12が記憶しているレコードのうち、道路リンクID、車種識別情報、時間帯、および曜日のフィールド値が互いに同一のレコード毎に、複数車両平均燃費μと標準偏差σとを算出する。これにより、道路区間(道路リンクID)、車種識別情報、時間帯、および曜日の組合せ毎に、複数車両平均燃費μと標準偏差σとを算出する(図9のステップS301〜S304)。
ここで、車速が高く、各車両C間における燃費のばらつきが大きい道路区間が存在したとする。そして、この道路区間では、算出した複数台の車両Cの燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×αより大きかったとする(図9のステップS305、Yes)。すると、情報提供判定装置2が、エコ運転支援フラグをON状態とし(図9のステップS306)、閾値燃費をμとしてレコードを作成する(図9のステップS308)。そして、情報提供判定装置2が、作成したレコードに、この道路区間を表す道路リンクIDを含ませて燃費ばらつき管理データベース13(図5参照)に記憶させる(図9のステップS309)。
一方、車速が低く、各車両C間における燃費のばらつきが小さい道路区間が存在したとする。そして、この道路区間では、算出した複数台の車両Cの燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×α以下であったとする(図9のステップS305、No)。すると、情報提供判定装置2が、エコ運転支援フラグをOFF状態とし(図9のステップS307)、閾値燃費をμとしてレコードを作成する(図9のステップS308)。そして、情報提供判定装置2が、作成したレコードに、この道路区間を表す道路リンクIDを含ませて燃費ばらつき管理データベース13(図5参照)に記憶させる(図9のステップS309)。
これにより、道路区間毎に、エコ運転支援フラグおよび閾値燃費を設定する。
次に、案内情報および運転支援情報の提供動作について説明する。
車両C(以下、車両C1とも呼ぶ)の走行中に、車両C1の運転者が運転支援機能を呼び出したとする。すると、車両C1のナビゲーション装置1が、運転支援機能の提供の要否の判定を行う判定道路区間を特定する(図8のステップS201)。続いて、車両C1のナビゲーション装置1が、特定した判定道路区間を表す道路リンクIDを含んでいるレコード(燃費情報)を燃費情報データベース8(図2参照)から読み出す。続いて、車両C1のナビゲーション装置1が、読み出した燃費情報および車両C1の車種を表す車種識別情報を情報提供判定装置2に送信する(図8のステップS202)。
車両C1のナビゲーション装置1が燃費情報および車種識別情報を送信すると、情報提供判定装置2が、この燃費情報および車種識別情報を受信する(図10のステップS401)。続いて、情報提供判定装置2が、受信した燃費情報と同一の道路リンクID、日時(日時が表す時間帯)、曜日、および当該燃費情報とともに受信した車種識別情報を含んでいるレコードを燃費ばらつき管理データベース13(図5参照)から読み出す(図10のステップS402)。続いて、情報提供判定装置2が、読み出したレコードから車種識別情報、日時および曜日を除いたものをエコ運転支援表示判断情報(図6参照)として車両C1のナビゲーション装置1に送信する(図10のステップS403)。そして、情報提供判定装置2がエコ運転支援表示判断情報を送信すると、車両C1のナビゲーション装置1が、このエコ運転支援表示判断情報を受信する(図8のステップS203)。
ここで、車両C1が現在走行中の道路区間が、車速が高く、各車両C間における燃費のばらつきが大きい道路区間であったとする。そして、受信したエコ運転支援表示判断情報(図6参照)のうち、現在道路リンクIDを含んでいるエコ運転支援表示判断情報のエコ運転支援フラグがON状態であったとする(図8のステップS204、Yes)。すなわち、燃費管理データベース12が記憶している燃費情報(平均燃費)のうち、車両C1が現在走行中の道路区間における平均燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×αより大きかったとする。また、車両C1の運転者のエコ運転(省燃費運転)の運転技量が低く、燃費情報データベース8(図2参照)が記憶しているレコードのうち、現在道路リンクIDを含んでいるレコードの平均燃費が閾値燃費より低かった(悪かった)とする(図8のステップS205、No)。すると、車両C1のナビゲーション装置1(エコ運転支援情報生成部9b)が、エコ運転支援情報表示許可指令をルート案内情報生成部9cに出力する(図8のステップS206)。
ナビゲーション装置1がエコ運転支援情報表示許可指令を出力すると、ルート案内情報生成部9cが、支援情報表示指令を表示部10に出力する。そして、ルート案内情報生成部9cが支援情報表示指令を出力すると、表示部10が、案内情報を表示画面の左側に寄せて表示し、運転支援情報を表示画面の右側に表示する(図3(b)参照)。
このように、本実施形態では、複数台の車両Cの燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×αより大きい場合に、エコ運転支援フラグをON状態とし、運転支援情報を表示部10の表示画面の右側に表示する構成とした(図9のステップS305、S306)。それゆえ、ばらつきμ+σが設定閾値μ×αより大きく、燃費向上の余裕しろがある道路区間では、運転支援情報を表示して、運転者が省燃費運転を心がけることで、車両C1の燃費を向上できる。また、運転者が省燃費運転を心がけることで、燃費が高い(良い)ことを示す運転支援情報、つまり、単位燃料当たりの走行距離が長いことを示す運転支援情報が表示されることになる。これにより、運転者は、省燃費運転を心がけた場合には、燃費が高い(良い)ことを示す運転支援情報を視認することになる。そのため、運転者は、運転支援情報に対する違和感が抑制され、運転支援情報に対する信頼感が向上する。
また、エコ運転(省燃費運転)は、運転者の集中力を必要とする。それゆえ、運転中常に継続することは困難であった。これに対し、本実施形態では、燃費向上の余裕しろがある道路区間を走行中である場合にのみ、運転支援情報を表示する。それゆえ、車両C1の運転者はエコ運転(省燃費運転)に気を付けるタイミングを知ることができる。そのため、運転者は、エコ運転(省燃費運転)をより適切に行うことができる。
一方、車両C1の運転者のエコ運転(省燃費運転)の運転技量が高く、燃費情報データベース8(図2参照)が記憶しているレコード(燃費情報)のうち、現在道路リンクIDを含んでいるレコードの平均燃費が閾値燃費より良かったとする(図8のステップS205、Yes)。すると、車両C1のナビゲーション装置1(エコ運転支援情報生成部9b)が、エコ運転支援情報表示禁止指令をルート案内情報生成部9cに出力する(図8のステップS207)。車両C1のナビゲーション装置1がエコ運転支援情報表示禁止指令を出力すると、ルート案内情報生成部9cが、案内情報表示指令を表示部10に出力する。そして、ルート案内情報生成部9cが案内情報表示指令を出力すると、表示部10が、案内情報を表示画面全体に表示し、運転支援情報の表示を禁止する。
このように、本実施形態では、車両C1の平均燃費の数値が閾値燃費より高い場合に、車両C1の表示部10の表示画面への運転支援情報の表示を禁止する構成とした(図8のステップS205〜S207)。それゆえ、車両C1の燃費が良く、車両C1の運転者が運転を実行できており、車両C1の運転者にエコ運転の実行を促す注意喚起する必要がない場合に、運転支援情報を表示画面に表示せずに済む。これにより、運転支援情報に対する違和感をより抑制し、信頼感をより向上することができる。また、誘導経路へ車両C1を案内する案内情報の視認性の低下を抑制できる。すなわち、ナビゲーション装置1本来の機能(ルート案内、地図表示)が見難くなるケースを少なくすることができる。また、車両C1の運転者はエコ運転に気を付けるタイミングを知ることができる。
また一方、車両C1が現在走行中の道路区間が、車速が低く、各車両C間における燃費のばらつきが小さい道路区間であったとする。そして、受信したエコ運転支援表示判断情報(図6参照)のうち、現在道路リンクIDを含んでいるエコ運転支援表示判断情報のエコ運転支援フラグがOFF状態であったとする(図8のステップS204、No)。すなわち、燃費管理データベース12が記憶している燃費情報(平均燃費)のうち、車両C1が現在走行中の道路区間における平均燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×α以下であったとする。すると、車両C1のナビゲーション装置1(エコ運転支援情報生成部9b)が、エコ運転支援情報表示禁止指令をルート案内情報生成部9cに出力する(図8のステップS207)。車両C1のナビゲーション装置1がエコ運転支援情報表示禁止指令を出力すると、ルート案内情報生成部9cが、案内情報表示指令を表示部10に出力する。そして、ルート案内情報生成部9cが案内情報表示指令を出力すると、表示部10が、案内情報を表示画面全体に表示し、運転支援情報の表示を禁止する。
このように、本実施形態では、燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×α以下である場合に、エコ運転支援フラグをOFF状態とし、表示部10の表示画面への運転支援情報の表示を禁止する構成とした(図9のステップS305、S307)。それゆえ、ばらつきμ+σが設定閾値μ×α以下であり、燃費向上の余裕しろがない道路区間では、運転支援情報を表示しないことで、運転者が省燃費運転を心がけても、燃費が低い(悪い)ことを示す運転支援情報、つまり、単位燃料当たりの走行距離が短いことを示す運転支援情報が表示されてしまうことを抑制できる。そのため、運転者は、運転支援情報に対する違和感が抑制され、運転支援情報に対する信頼感が向上する。また、運転支援情報を表示画面に表示しないことで、案内情報の視認性の低下を抑制できる。
本実施形態では、図1のナビゲーション装置1が車両用情報提供装置を構成する。以下同様に、図1のGPS受信部6が車両位置検出部を構成する。また、図1のエコ運転支援情報生成部9b、図8のステップS204が道路区間特定部を構成する。また、図1の燃費管理データベース12がエネルギー消費率情報記憶部を構成する。さらに、図1のエコ運転支援情報生成部9b、ルート案内情報生成部9c、表示部10、燃費ばらつき管理部14、ステップS204、S206、S207、図9のステップS305〜S307が運転支援情報表示部を構成する。また、図1の燃費演算部9a、図7のステップS103が平均値算出部を構成する。さらに、図1の燃費情報データベース8が平均値記憶部を構成する。また、図1のエコ運転支援情報生成部9b、ステップS205〜S207が運転支援情報表示禁止部を構成する。また、閾値燃費が設定消費率を構成する。さらに、車両用情報提供システムSが車両用情報提供システムを構成する。また、図1の情報提供判定装置2が情報提供判定装置を構成する。さらに、図1のテレマティクス通信部11が情報提供装置側受信部および情報提供装置側送信部を構成する。さらに、図1の燃費ばらつき管理部14が情報提供装置側受信部および情報提供装置側送信部を構成する。また、図1の燃費ばらつき管理部14、図9のステップS208が設定消費率設定部を構成する。
(本実施形態の効果)
本実施形態は、次のような効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1が、自車両Cが走行する道路区間における燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×αより大きい場合に、省燃費運転に関する情報である運転支援情報を表示する(図8のステップS204、S206)。
このような構成によれば、エネルギー消費率のばらつきμ+σが設定閾値μ×αより大きい、すなわち、エネルギー消費率向上の余裕しろが大きい道路区間では、運転支援情報を表示することで、運転支援情報に対する違和感を抑制し、信頼感を向上することができる。換言すれば、エネルギー消費率のμ+σが設定閾値μ×α以下、すなわち、エネルギー消費率向上の余裕しろが小さい道路区間では、運転支援情報を表示画面に表示しないことで、運転支援情報に対する違和感を抑制し、信頼感を向上することができる。
(2)ナビゲーション装置1が、自車両Cが走行している道路区間における自車両Cの平均燃費の数値が閾値燃費より高い場合に、運転支援情報の表示を禁止する(図8のステップS205、S207)。
このような構成によれば、例えば、車両Cの燃費が閾値燃費より良く、車両Cの運転者に注意喚起する必要がない場合には、運転支援情報を表示画面に表示しない。これにより、運転支援情報に対する違和感をより抑制し、信頼感をより向上することができる。
(3)ナビゲーション装置1が、車両Cが走行する道路区間における燃費のばらつきμ+σが設定閾値μ×αより大きい場合には、当該道路区間への自車両Cの進入時または進入前に、運転支援情報を表示画面の一部に表示する(図8のステップS206)。
このような構成によれば、燃費向上の余裕しろがある道路区間を車両Cが走行する前に、運転(省燃費運転)をする必要があることを車両Cの運転者に注意喚起できる。
(4)情報提供判定装置2が、ナビゲーション装置1が送信した燃費情報(燃費の平均値)に基づき、道路区間毎に、複数車両平均燃費μ、または複数車両平均燃費μと標準偏差σとの加算値μ+σを算出して閾値燃費とする(図9のステップS308)。
このような構成によれば、道路状況に応じて、より適切な閾値燃費を設定できる。これにより、運転支援情報をより適切なタイミングに提供できる。
(変形例1)
図11は、車両用情報提供システムSの概略構成を示す図である。
本実施形態では、燃費演算部9aが、運転者に関わらず、車両Cの平均燃費を道路区間毎に算出する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、燃費演算部9aが、運転者毎に、車両Cの平均燃費を道路区間毎に算出する構成としてもよい。
具体的には、図11に示すように、ナビゲーション装置1が、自車両Cの運転者を特定する運転者特定部15を備える。運転者特定部15としては、例えば、運転者の顔画像を撮影し、撮影結果に基づき運転者を特定する装置等を採用できる。また、燃費演算部9aが、燃料噴射量検出部5が検出した燃料噴射量、および車速検出部4が検出した車速に基づき、自車両Cが走行する道路区間および運転者特定部15が特定した運転者毎に、自車両Cの燃費の平均値を道路区間毎に算出する。続いて、燃費演算部9aが、算出した自車両Cの燃費の平均値を燃費情報データベース8(図2参照)に記憶させる。続いて、燃費演算部9aが、燃費情報データベース8が記憶している自車両Cの燃費の平均値のうち、自車両Cが走行する道路区間における、運転者特定部15が特定した運転者による自車両Cの燃費の平均値が閾値燃費より高い場合に、自車両Cにおける運転支援情報の表示を禁止する。
これにより、例えば、複数の運転者が一台の車両Cを利用している場合に、エコ運転(省燃費運転)の運転技量が高く、車両Cの燃費が高い(良い)運転者が運転している場合には、運転支援情報を表示画面に表示しない。また、例えば、エコ運転(省燃費運転)の運転技量が低く、車両Cの燃費が悪い運転者が運転している場合には、運転支援情報を表示画面に表示する。これにより、運転者のエコ運転(省燃費運転)の運転技量に応じて、運転支援情報をより適切なタイミングに提供できる。
本変形例では、図11の運転者特定部15が運転者特定部を構成する。
(変形例1の効果)
本変形例は、第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加え次のような効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1が、運転者特定部15が特定した運転者毎に、自車両Cの平均燃費を道路区間毎に算出する。続いて、ナビゲーション装置1が、自車両Cが走行している道路区間における、運転者特定部15が特定した運転者による自車両Cの平均燃費の数値が閾値燃費より高い場合に、自車両Cにおける表示画面への運転支援情報の表示を禁止する。
このような構成によれば、例えば、運転者のエコ運転(省燃費運転)の運転技量に応じて、運転支援情報をより適切なタイミングに提供できる。
(変形例2)
図12は、車両用情報提供システムSの概略構成を示す図である。
本実施形態では、自車両Cと通信可能なテレマティクスセンタBが燃費ばらつき管理データベース13を有し、燃費ばらつき管理データベース13に道路区分毎にテレマティクスセンタBで算出した燃費を複数記憶させる例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図12に示すように、自車両Cのナビゲーション装置1に車両側記憶部16を搭載し、車両側記憶部16に道路区分毎に燃費を予め複数記憶させておく構成としてもよい。この場合、燃費ばらつき管理データベース13および燃費ばらつき管理部14に代えて、燃費演算部9aおよび車両側記憶部16を使用する。これにより、この変形例では、ナビゲーション装置1単体で車両用情報提供システムSを実現できる。
また、例えば、図12に示すように、自車両Cのナビゲーション装置1に車両側記憶部16を搭載し、車両側記憶部16に道路区分毎に自車両Cの過去の燃費を複数記憶する構成としてもよい。この場合、燃費ばらつき管理データベース13および燃費ばらつき管理部14に代えて、燃費演算部9aおよび車両側記憶部16を使用する。これにより、この変形例では、ナビゲーション装置1単体で車両用情報提供システムSを実現できる。
本実施形態では、図1の燃費ばらつき管理部14がセンタ側記憶部を構成する。以下同様に、図12の車両側記憶部16が車両側記憶部を構成する。
(変形例2の効果)
本変形例は、第1実施形態の(1)〜(4)の効果に加え次のような効果を奏する。
(1)車両Cに搭載され道路区間毎に燃費を予め複数記憶している車両側記憶部16、車両Cに搭載され道路区間毎に当該車両Cの過去の燃費を複数記憶している車両側記憶部16、または車両Cと通信可能なテレマティクスセンタが有し道路区間毎に当該テレマティクスセンタで算出した燃費を複数記憶している燃費ばらつき管理データベース13を備える。
このような構成によれば、ナビゲーション装置1と情報提供判定装置2との組合せ、ナビゲーション装置1単体等、様々な態様で車両用情報提供システムを実現できる。
以上、本願が優先権を主張する日本国特許出願2012−91124(2012年4月12日出願)の全内容は、参照により本開示の一部をなす。
ここでは、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく各実施形態の改変は当業者にとって自明なことである。
2 情報提供判定装置(情報提供判定装置)
6 GPS受信部(車両位置検出部)
8 燃費情報データベース(平均値記憶部)
9a 燃費演算部(平均値算出部)
9b エコ運転支援情報生成部(道路区間特定部、運転支援情報表示部、運転支援情報表示禁止部)
9c ルート案内情報生成部(運転支援情報表示部)
10 表示部(運転支援情報表示部)
11 テレマティクス通信部(情報提供装置側受信部、情報提供装置側送信部)
12 燃費管理データベース(エネルギー消費率情報記憶部)
13 燃費ばらつき管理データベース(センタ側記憶部)
14 燃費ばらつき管理部(運転支援情報表示部、設定閾値設定部、情報提供装置側受信部、情報提供装置側送信部)
15 運転者特定部15(運転者特定部)
16 車両側記憶部(車両側記憶部)
S 車両用情報提供システム(車両用情報提供システム)
ステップS103(平均値算出部)
ステップS204(道路区間特定部、運転支援情報表示部)
ステップS205(運転支援情報表示禁止部)
ステップS208(設定閾値設定部)
ステップS206、S207(運転支援情報表示部、運転支援情報表示禁止部)
ステップS305〜S307(運転支援情報表示部)

Claims (6)

  1. 自車両の現在位置を検出する車両位置検出部と、
    前記車両位置検出部が検出した現在位置に基づき、自車両が走行する道路区間を特定する道路区間特定部と、
    道路区間毎に単位エネルギー当たりの走行距離を表すエネルギー消費率を複数記憶しているエネルギー消費率情報記憶部と、
    前記エネルギー消費率情報記憶部が記憶しているエネルギー消費率のうち、前記道路区間特定部が特定した道路区間におけるエネルギー消費率のばらつきが設定閾値より大きい場合に、省エネルギー運転に関する情報である運転支援情報を表示する運転支援情報表示部と、を備えたことを特徴とする車両用情報提供装置。
  2. 前記道路区間特定部が特定した道路区間に基づき、自車両のエネルギー消費率の平均値を道路区間毎に算出する平均値算出部と、
    前記平均値算出部が算出した自車両のエネルギー消費率の平均値を記憶する平均値記憶部と、
    前記平均値記憶部が記憶している自車両のエネルギー消費率の平均値のうち、前記道路区間特定部が特定した道路区間における自車両のエネルギー消費率の平均値が設定消費率より高い場合に、前記運転支援情報の表示を禁止する運転支援情報表示禁止部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用情報提供装置。
  3. 自車両の運転者を特定する運転者特定部を備え、
    前記平均値算出部は、前記運転者特定部が特定した運転者毎に、自車両のエネルギー消費率の平均値を道路区間毎に算出し、
    前記平均値記憶部は、前記平均値算出部が算出した運転者毎の自車両のエネルギー消費率の平均値を記憶し、
    前記運転支援情報表示禁止部は、前記平均値記憶部が記憶している自車両のエネルギー消費率の平均値のうち、前記道路区間特定部が特定した道路区間における、前記運転者特定部が特定した運転者による自車両のエネルギー消費率の平均値が前記設定消費率より高い場合に、前記運転支援情報の表示を禁止することを特徴とする請求項2に記載の車両用情報提供装置。
  4. 前記エネルギー消費率情報記憶部は、自車両に搭載され道路区間毎にエネルギー消費率を予め複数記憶している車両側記憶部、自車両に搭載され道路区間毎に自車両の過去のエネルギー消費率を複数記憶している車両側記憶部、または自車両と通信可能な情報提供判定装置が有し道路区間毎に当該情報提供判定装置で算出したエネルギー消費率を複数記憶しているセンタ側記憶部のいずれかであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用情報提供装置。
  5. 前記運転支援情報表示部は、前記エネルギー消費率情報記憶部が記憶しているエネルギー消費率のうち、前記道路区間特定部が特定した道路区間におけるエネルギー消費率のばらつきが前記設定閾値より大きい場合には、前記道路区間特定部が特定した前記道路区間への自車両の進入時または進入前に、前記運転支援情報を表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用情報提供装置。
  6. 請求項2または3に記載の車両用情報提供装置と、前記車両用情報提供装置と通信可能な情報提供判定装置と、を備え、
    前記車両用情報提供装置は、
    前記設定消費率の情報を前記情報提供判定装置から受信する情報提供装置側受信部と、
    前記平均値算出部が算出した自車両のエネルギー消費率の平均値を前記情報提供判定装置に送信する情報提供装置側送信部と、を備え、
    前記情報提供判定装置は、
    前記情報提供装置側送信部が送信したエネルギー消費率の平均値を受信する情報提供判定装置側受信部と、
    前記情報提供判定装置側受信部が受信したエネルギー消費率の平均値に基づき、道路区間毎に、複数台の車両のエネルギー消費率の平均値または平均値と標準偏差との加算値を算出して前記設定消費率とする設定消費率設定部と、
    前記設定消費率設定部が設定した前記設定消費率を前記車両用情報提供装置に送信する情報提供判定装置側送信部と、を備えることを特徴とする車両用情報提供システム。
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