JPWO2013128929A1 - 光伝送システムおよび光伝送方法 - Google Patents

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Abstract

マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムでは、良好な信号品質が得られる大容量伝送が困難であるため、本発明の光伝送システムは、互いに近接する複数の光伝送路を含んで構成される多重光伝送路と、複数の多重光伝送路を接続する複数の中継装置と、中継装置に接続された波長分散付加装置、とを有し、中継装置は、第1の信号光を通過させ、第2の信号光を多重光伝送路に挿入し、波長分散付加装置は、第1の信号光が有する第1の波長分散量と第2の信号光が有する第2の波長分散量が略同一となるように、第1の信号光および第2の信号光のいずれか一方に対して、波長分散補償量を付加する。

Description

本発明は、光伝送システムおよび光伝送方法に関し、特に、マルチコア光ファイバを伝送路として用いる光伝送システムおよび光伝送方法に関する。
インターネットを支える基幹系長距離・大容量光ファイバ伝送システムでは、伝送容量に対する需要増加に対応するため、1本のファイバで伝送可能な容量を向上させる技術の開発が進められてきた。従来は伝送容量を向上させるために、伝送速度を向上させる技術、つまり「時間多重」技術が用いられていた。しかし、時間多重技術だけではインターネットの普及による伝送容量の飛躍的な増大に対処することが困難であった。そのため、光ファイバの性質を利用した「波長多重」、「波長帯多重」、「偏波多重」といった技術を併用することにより伝送容量の需要増加に対処してきた。こうした技術開発の積み重ねにより、デモンストレーションレベルでは1本のファイバあたりの伝送可能容量は、100テラビット/秒を越えるレベルに達している。しかし、現状の技術の延長では、これ以上の大幅な改善を図ることは困難になっている。
さらなる伝送容量の増大を可能とする技術として、「空間多重」技術が注目を集めている。この「空間多重」技術には複数の方式がある。まず、N本の光ファイバを並列に使用することによって総伝送容量をN倍にすることができる「ファイバ多重」方式がある。また、マルチモードファイバの各導波モードを独立に使用する「モード多重」方式や、1本のファイバ中に複数のコアを有するマルチコア光ファイバの各コアを独立に使用する「コア多重」方式(例えば、特許文献1、非特許文献1を参照)などがある。中でも、「コア多重」方式よる大容量光伝送のデモンストレーションにおいては、1ファイバあたり100テラビット/秒を越える伝送可能容量が達成されている。
国際公開第2009/107414号(段落「0052」〜「0077」)
K. Imamura, K. Mukasa, and T. Yagi, "Investigation on Multi-Core Fibers with Large Aeff and Low Micro Bending Loss," in Optical Fiber Communication Conference, OSA Technical Digest (CD) (Optical Society of America, 2010), paper OWK6.
上述したコア多重方式では、N個のコアを持つマルチコア光ファイバを用いるので、光ファイバ1本当たりの伝送容量をN倍にすることが可能である。しかしながら、コア間で発生するクロストークによって信号品質が劣化するという問題がある。例えば、非特許文献1に記載されたマルチコア光ファイバでは、2km伝送後に約−20dBのクロストークが発生している。このクロストークにより、関連するマルチコア光ファイバを用いた光伝送システムでは、信号品質の劣化が生じる。
マルチコア光ファイバにおけるクロストーク量を低減させるために、例えば、コアからの光の漏れだし量を抑制することが考えられる。しかし、そのためにはコア内への光閉じ込めを強化する必要があり、結果的に非線形劣化を増大させる要因となってしまう。また、クロストーク量を低減させるために、コア間の距離を拡大することとすると、1本のファイバ内へのコアの設置数を制限する要因となる。つまり、マルチコア光ファイバにおけるクロストーク量を低減させようとすると、大容量伝送システム向けの伝送路に対する要求と相反することになる。
このように、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムでは、良好な信号品質が得られる大容量伝送が困難である、という問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムでは、良好な信号品質が得られる大容量伝送が困難である、という課題を解決する光伝送システムおよび光伝送方法を提供することにある。
本発明の光伝送システムは、互いに近接する複数の光伝送路を含んで構成される多重光伝送路と、複数の多重光伝送路を接続する複数の中継装置と、中継装置に接続された波長分散付加装置、とを有し、中継装置は、第1の信号光を通過させ、第2の信号光を多重光伝送路に挿入し、波長分散付加装置は、第1の信号光が有する第1の波長分散量と第2の信号光が有する第2の波長分散量が略同一となるように、第1の信号光および第2の信号光のいずれか一方に対して、波長分散補償量を付加する。
本発明の光伝送方法は、互いに近接する複数の光伝送路を含んで構成される多重光伝送路に第1の信号光を通過させ、多重光伝送路に第2の信号光を挿入し、第1の信号光が有する第1の波長分散量と第2の信号光が有する第2の波長分散量が略同一となるように、第1の信号光および第2の信号光のいずれか一方に対して、波長分散補償量を付加する。
本発明の光伝送システムおよび光伝送方法によれば、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムにおいて、良好な信号品質が得られる大容量伝送を実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。 クロストークにより発生する信号品質劣化量を評価するための評価実験系の構成を示すブロック図である。 主信号光と干渉信号光の蓄積波長分散差とQ値との関係を測定した結果示す図である。 QPSK信号光における電界軌跡を示す図であり、残留波長分散量がゼロの場合である。 QPSK信号光における電界軌跡を示す図であり、蓄積波長分散量が18,000[ps/nm]の場合である。 QPSK信号光における最大電界振幅と蓄積波長分散量との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光伝送システムにおける位置と各信号光の蓄積波長分散量との関係を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る光伝送システムにおける位置と各信号光の蓄積波長分散量との関係を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光伝送システム100の構成を示すブロック図である。光伝送システム100は、多重光伝送路110、複数の多重光伝送路を接続する複数の中継装置120、および中継装置120に接続された波長分散付加装置131(132)を有する。多重光伝送路110は、互いに近接する複数の光伝送路を含んで構成され、例えば、光伝送路を構成する複数のコアを一の光ファイバ中に備えたマルチコア光ファイバを用いることができる。中継装置120は、第1の信号光S10を通過させ、第2の信号光S21(S22)を多重光伝送路110に挿入する。中継装置120には、例えば、再構成可能な光分岐挿入多重化装置(Reconfigurable Optical ADD/Drop Multiplexer:ROADM)を用いることができる。
波長分散付加装置131(132)は、第1の信号光S10が有する第1の波長分散量と第2の信号光S21(S22)が有する第2の波長分散量が略同一となるように、第1の信号光S10および第2の信号光S21(S22)のいずれか一方に対して、波長分散補償量を付加する。すなわち、波長分散付加装置131が、波長分散補償量として、第1の波長分散量を補償する波長分散量を第1の信号光S10に付与する構成とすることができる。また、波長分散付加装置132が、波長分散補償量として、第1の波長分散量と略同一の波長分散量を第2の信号光S21(S22)に付与する構成とすることもできる。
ここで、波長分散とは、光ファイバ内における光信号の群速度が光信号の波長の関数として変化する現象をいう。波長分散は、波長が1nm異なる二つの単色光を1km伝搬させたときの伝搬時間差(単位はps/nm/kmまたは単にps/nm)で定義される。そこで本明細書では、波長分散をこの伝播時間差で表すときは、「波長分散量」と言うこととする。なお、第1の波長分散量とは、第1の信号光S10が多重光伝送路110を伝播する間に蓄積された波長分散量(蓄積波長分散量)である。
波長分散付加装置131(132)としては、例えば、ファイバブラッググレーティング(Fiber Bragg Grating FBG)型、マイクロオプティクス型、平面光導波路(Planar Lightwave Circuit:PLC)型など、種々の方式の波長分散補償装置を用いることができる。
図1では、第1の信号光S10の経路に波長分散付加装置131が、第2の信号光S21(S22)の経路に波長分散付加装置132がそれぞれ配置している場合を示した。しかし、波長分散付加装置131(132)は第1の信号光S10の経路または第2の信号光S21(S22)の経路の少なくとも一方に配置していればよい。
このような構成とすることにより、本実施形態の光伝送システム100によれば、多重光伝送路110における第1の信号光S10が有する第1の波長分散量と第2の信号光S21(S22)が有する第2の波長分散量を略同一とすることができる。すなわち、多重光伝送路110の各光伝送路(コア)を伝送する各信号光が蓄積している波長分散量の差(蓄積波長分散差)を略ゼロとすることが可能となる。これにより、光伝送路(コア)間のクロストークによる信号品質の劣化を抑制することができる。その結果、本実施形態の光伝送システム100によれば、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムにおいて、良好な信号品質が得られる大容量伝送を実現することができる。すなわち、コア間でクロストークが発生し得るマルチコア光ファイバを使用した伝送路において、クロストークによる劣化を最小化することができ、それによって伝送可能距離の延長が可能となる。
次に、本実施形態による光伝送システム100の作用効果について詳細に説明する。マルチコア光ファイバの採用が最も期待されているのは長距離/大容量光伝送システムであることから、以下の説明では、各チャネルは高速/長距離伝送に適したデジタルコヒーレント伝送方式によるものとする。
コア間のクロストークは光ファイバ中で分布的に発生し、その発生点や大きさは時間的に変化する。そのため、主信号光と、主信号光と干渉する信号光である干渉信号光との間の偏波やビット位置に関する相対関係を、システム側で把握し、制御することは不可能である。一方、マルチコア光ファイバの各コアに同一の波長分散特性を持たせれば、クロストークの発生地点によらず、主信号光と干渉信号光の間の蓄積波長分散量の差は、両信号光がマルチコア光ファイバにおいて合波された時の差が保たれる。そして、主信号光と干渉信号光の間の蓄積波長分散量の差は、制御することが可能である。したがって、クロストークの発生による信号品質劣化の大きさが、信号光と干渉信号光との間の蓄積波長分散差に依存する場合は、蓄積波長分散差を制御することにより光伝送システムにおけるコア間クロストークに対する耐力の向上が可能となる。
そこで、発明者等は図2に示した評価実験系200を使用して、主信号光と干渉信号光との間の蓄積波長分散差が信号品質劣化量に与える影響を評価した。ここでは、主信号光および干渉信号光はともに同一波長である43Gb/sのDP−QPSK(Dual−Polarization Quadrature−Phase−Shift−Keying)信号光とした。第1の光送信器211が主信号光を送出し、第2の光送信器212が干渉信号光を送出する。主信号光の経路にのみ雑音光源220からの雑音光を付加し、光SNR(Signal to Noise Ratio)を低下させている。ここでは、光SNRを16dB/0.1nmに設定した。また、干渉信号光の経路に波長分散付加装置230を挿入し、干渉信号光に波長分散を付加することにより蓄積波長分散差を発生させた。そして、主信号光と干渉信号光を光受信器240で受信する構成とした。
図3に、主信号光と干渉信号光の強度比が16dBであるときのビットエラーレート(Bit Error Rate:BER)の測定結果を示す。グラフの横軸は蓄積波長分散差であり、縦軸にはBERから換算したQ値を用いている。同図から明らかなように、蓄積波長分散差が大きいほどQ値が低い、つまり信号品質の劣化量は増大する。次に、この理由について説明する。
図4Aおよび図4Bに、QPSK信号光における電界軌跡を示す。図4Aは残留波長分散量がゼロの場合、図4Bは蓄積波長分散量が18,000[ps/nm]の場合の電界軌跡をそれぞれ示す。これらの図から、蓄積波長分散量が18,000[ps/nm]の場合(図4B)には蓄積波長分散量により歪が発生し、残留波長分散量がゼロの場合(図4A)と比較して、電界振幅が最大で2.5倍程度大きくなることがわかる。ここでクロストークが発生している場合、電界軌跡は主信号光と干渉信号光の電界の和からなる。そのため、干渉信号光が波長分散の蓄積により大きな振幅成分を有する場合には、必然的に符号誤りの発生確率も高まることになる。
図5に、蓄積波長分散量と最大電界振幅の関係を示す。同図から蓄積波長分散量が20,000[ps/nm]程度までは、最大電界振幅は単調増加することがわかる。図3では蓄積波長分散量が約5,000[ps/nm]までの測定結果しか示していないが、図5の結果から、蓄積波長分散量が約5,000[ps/nm]以上の場合も信号品質の劣化量は単調増加することが予想される。
以上より、コア間のクロストークによる信号品質の劣化を最小化するためには、クロストークが発生する信号光間の蓄積波長分散量の差を小さく抑える、望ましくは略ゼロとすることが有効であることがわかる。本実施形態の光伝送システム100によれば、多重光伝送路110の各光伝送路(コア)を伝送する各信号光が蓄積している波長分散量の差(蓄積波長分散差)を略ゼロとすることができる。これにより、光伝送路(コア)間のクロストークによる信号品質の劣化を抑制することができる。その結果、本実施形態の光伝送システム100によれば、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムにおいて、良好な信号品質が得られる大容量伝送を実現することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る光伝送システム300の構成を示すブロック図である。光伝送システム300は、多重光伝送路としてのマルチ光ファイバ伝送路311〜314、複数の多重光伝送路を接続する複数の中継装置321〜325、および中継装置に接続された波長分散付加装置331、332を有する。本実施形態では、5台の中継装置(Node−1〜5)の間を4本のマルチ光ファイバ伝送路(Span−1〜4)で接続し、第1の中継装置(Node−1)321に第1の光送信器341が接続された場合について説明する。さらに、第2の光送信器342が波長分散付加装置331を介して第3の中継装置(Node−3)に接続され、第3の光送信器343が波長分散付加装置332を介して第4の中継装置(Node−4)にそれぞれ接続された構成とした。
中継装置321〜325には、例えば、再構成可能な光分岐挿入多重化装置(ROADM)を用いることができる。ここで、ポイントツーポイント(Point−to−Point)システムにおいては全ての光送信器が同一地点に必ず集まるので、蓄積波長分散差は自動的にゼロとなる。これは、光送信器から出力された蓄積波長分散量がゼロである信号光をそのまま光伝送路に入力すれば、この条件は満たされるからである。それに対して、ROADMを用いた光伝送システムにおいては、光送信器の配置位置がそれぞれ異なるので、蓄積波長分散差が自動的にゼロとなることはない。しかしながら、本実施形態の光伝送システム300によれば、以下に説明するように、各マルチ光ファイバ伝送路311〜314を伝送する各信号光が蓄積している波長分散量の差(蓄積波長分散差)を略ゼロとすることができる。
図6に示すように、本実施形態の光伝送システム300は、中継装置321〜325が複数のマルチ光ファイバ伝送路311〜314を直線状に接続した構成であり、ROADMを用いたリニア光伝送システムを構成している。図6では、光伝送システム300が5ノード(Node−1〜5)、4スパン構成である場合を示す。ここで、マルチコア光ファイバで構成される各マルチ光ファイバ伝送路311〜314(スパン)はそれぞれ波長分散量(Disp)D1〜D4を有するものとする。
第1の中継装置(Node−1)321を基準とすると、Node−1へ入力される第1の光送信器341の出力光である信号光S31に対しては波長分散を予め付加する処理は行わない。この信号光S31は第3の中継装置(Node−3)323に到着する時点において、マルチ光ファイバ伝送路から合計D1+D2の波長分散量を受け取り、蓄積波長分散量として保有している。ここで、第3の中継装置(Node−3)323に接続された波長分散付加装置331は、Node−3において挿入(Add)される第2の光送信器342からの出力光に、同量の波長分散量をマルチ光ファイバ伝送路に挿入される前に付加する。その後に、信号光S32としてマルチ光ファイバ伝送路に出力する。このときの、光伝送システム300における位置と各信号光の蓄積波長分散量との関係を図7に示す。同図に示すように、信号光S31と信号光S32の蓄積波長分散量はNode−3において同一となる。
第4の中継装置(Node−4)324においては、例えばNode−1からの信号光S31が分岐(Drop)される。一方、Node−3からの信号光S32は合計D1+D2+D3の蓄積波長分散量を保有したままNode−4を通過する。そこで第4の中継装置(Node−4)324に接続された波長分散付加装置332は、Node−4において挿入(Add)される第3の光送信器343からの出力光に、同量の波長分散量をマルチ光ファイバ伝送路に挿入される前に付加する。その後に、信号光S33としてマルチ光ファイバ伝送路に出力する。このときも図7に示すように、信号光S32と信号光S33の蓄積波長分散量はNode−4において同一となる。
以上説明したように、本実施形態の光伝送システム300によれば、マルチ光ファイバ伝送路311〜314において各信号光S31、S32、S33が保有する蓄積波長分散量を略同一とすることができる。すなわち、マルチ光ファイバ伝送路311〜314を伝送する各信号光が蓄積している波長分散量の差(蓄積波長分散差)を略ゼロとすることが可能となる。これにより、光伝送路(コア)間のクロストークによる信号品質の劣化を抑制することができる。その結果、本実施形態の光伝送システム300によれば、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムにおいて、良好な信号品質が得られる大容量伝送を実現することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図8は、本発明の第3の実施形態に係る光伝送システム400の構成を示すブロック図である。光伝送システム400は、中継装置421〜425が複数のマルチ光ファイバ伝送路411〜415を環状に接続した構成であり、ROADMを用いたリング光伝送システムを構成している点で、第2の実施形態の光伝送システム300と異なる。すなわち、Node−5とNode−1とがマルチ光ファイバ伝送路Span−5(波長分散量:D5)により接続された構成とした点が、図6に示した光伝送システム300と異なる。
本実施形態では、5台の中継装置(Node−1〜5)の間を5本のマルチ光ファイバ伝送路(Span−1〜5)で環状に接続し、各中継装置(Node−1〜5)に波長分散付加装置431〜435が接続された構成について説明する。ここで、各マルチ光ファイバ伝送路(Span−1〜5)は、それぞれ波長分散量(Disp)D1〜D5を有するものとする。そして、Node−2〜5に接続された波長分散付加装置431〜434は、各Nodeにおいて挿入される光送信器からの出力光に、各Nodeを通過する信号光が有する蓄積波長分散量と略同一の波長分散量を付加する。その後に、信号光S42〜S45として出力する構成とした。
このとき、Node−5における各信号光の蓄積波長分散量を略同一とするために、Node−5において挿入(Add)される出力光には、合計D1+D2+D3+D4の波長分散量をマルチ光ファイバ伝送路に挿入する前に付加する必要がある。その後に、信号光S45としてNode−5からマルチ光ファイバ伝送路に出力される。この信号光S45はマルチ光ファイバ伝送路(Span−5)415においてD5の波長分散量を受け取り、合計D1+D2+D3+D4+D5だけの波長分散量を蓄積波長分散量として保有した信号光46としてNode−1に到着する。ここでNode−1を基準とすると、Node−1から入力される信号光S41に対しては波長分散を予め付加する処理は不要であるので、信号光S41の蓄積波長分散量はゼロである。そのため、信号光S41と信号光S46の蓄積波長分散量は一致しない。
しかし、本実施形態の光伝送システム400によれば、Node−1に接続された波長分散付加装置435は、信号光S46が保有する波長分散量を補償する波長分散量を付加する。すなわち、波長分散付加装置435は信号光S46が保有する蓄積波長分散量と大きさが等しく逆符号の波長分散量(−(D1+D2+D3+D4+D5))を信号光S46に対して付与する。したがって、Node−5からNode−1に挿入される信号光と、Node−1において新たに挿入される信号光がそれぞれ有する蓄積波長分散量は略同一(ゼロ)となる。
図9に、光伝送システム400における位置と各信号光の蓄積波長分散量との関係を示す。同図に示すように、Node−1における各信号光が有する蓄積波長分散量は同一となる。
以上説明したように、本実施形態の光伝送システム400によれば、リング光伝送システムを構成する場合であっても、各中継装置(Node−1〜5)において各信号光が有する蓄積波長分散量を略同一とすることができる。すなわち、各中継装置を伝送する各信号光が蓄積している波長分散量の差(蓄積波長分散差)を略ゼロとすることが可能となる。これにより、光伝送路(コア)間のクロストークによる信号品質の劣化を抑制することができる。その結果、本実施形態の光伝送システム400によれば、マルチコア光ファイバを用いた光伝送システムにおいて、良好な信号品質が得られる大容量伝送を実現することができる。
上記実施形態においては、多重光伝送路(マルチ光ファイバ伝送路)に挿入する直前に波長分散付加装置を配置する構成とした。しかし、これに限らず、信号光が多重光伝送路に挿入される前に蓄積波長分散量を取得する構成であれば、他の配置構成であってもよい。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
この出願は、2012年3月2日に出願された日本出願特願2012−046965を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100、300、400 光伝送システム
110 多重光伝送路
120、321〜325、421〜425 中継装置
131、132、230、331、332、431〜435 波長分散付加装置
200 評価実験系
211、341 第1の光送信器
212、342 第2の光送信器
220 雑音光源
240 光受信器
311〜314、411〜415 マルチ光ファイバ伝送路
S10 第1の信号光
S21、S22 第2の信号光
S31、S32、S33、S41〜S45 信号光

Claims (10)

  1. 互いに近接する複数の光伝送路を含んで構成される多重光伝送路と、複数の前記多重光伝送路を接続する複数の中継装置と、前記中継装置に接続された波長分散付加装置、とを有し、
    前記中継装置は、第1の信号光を通過させ、第2の信号光を前記多重光伝送路に挿入し、
    前記波長分散付加装置は、前記第1の信号光が有する第1の波長分散量と前記第2の信号光が有する第2の波長分散量が略同一となるように、前記第1の信号光および前記第2の信号光のいずれか一方に対して、波長分散補償量を付加する
    光伝送システム。
  2. 請求項1に記載した光伝送システムにおいて、
    前記多重光伝送路は、前記光伝送路を構成する複数のコアを一の光ファイバ中に備えたマルチコア光ファイバである
    光伝送システム。
  3. 請求項1または2に記載した光伝送システムにおいて、
    前記波長分散付加装置は、前記波長分散補償量として、前記第1の波長分散量と略同一の波長分散量を前記第2の信号光に付与する
    光伝送システム。
  4. 請求項1または2に記載した光伝送システムにおいて、
    前記波長分散付加装置は、前記波長分散補償量として、前記第1の波長分散量を補償する波長分散量を前記第1の信号光に付与する
    光伝送システム。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載した光伝送システムにおいて、
    前記中継装置は、複数の前記多重光伝送路を直線状に接続する
    光伝送システム。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載した光伝送システムにおいて、
    前記中継装置は、複数の前記多重光伝送路を環状に接続する
    光伝送システム。
  7. 互いに近接する複数の光伝送路を含んで構成される多重光伝送路に第1の信号光を通過させ、
    前記多重光伝送路に第2の信号光を挿入し、
    前記第1の信号光が有する第1の波長分散量と前記第2の信号光が有する第2の波長分散量が略同一となるように、前記第1の信号光および前記第2の信号光のいずれか一方に対して、波長分散補償量を付加する
    光伝送方法。
  8. 請求項7に記載した光伝送方法において、
    前記波長分散補償量として、前記第1の波長分散量と略同一の波長分散量を前記第2の信号光に付与する
    光伝送方法。
  9. 請求項7に記載した光伝送方法において、
    前記波長分散補償量として、前記第1の波長分散量を補償する波長分散量を前記第1の信号光に付与する
    光伝送方法。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載した光伝送方法において、
    前記第1の信号光は、複数の前記多重光伝送路を環状に伝送する
    光伝送方法。
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