JPWO2013121469A1 - 脚式ロボット - Google Patents

脚式ロボット Download PDF

Info

Publication number
JPWO2013121469A1
JPWO2013121469A1 JP2012549198A JP2012549198A JPWO2013121469A1 JP WO2013121469 A1 JPWO2013121469 A1 JP WO2013121469A1 JP 2012549198 A JP2012549198 A JP 2012549198A JP 2012549198 A JP2012549198 A JP 2012549198A JP WO2013121469 A1 JPWO2013121469 A1 JP WO2013121469A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary joint
link
legged robot
leg
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012549198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5185473B1 (ja
Inventor
堀ノ内 貴志
貴志 堀ノ内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012549198A priority Critical patent/JP5185473B1/ja
Priority claimed from PCT/JP2012/003886 external-priority patent/WO2013121469A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5185473B1 publication Critical patent/JP5185473B1/ja
Publication of JPWO2013121469A1 publication Critical patent/JPWO2013121469A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63HTOYS, e.g. TOPS, DOLLS, HOOPS OR BUILDING BLOCKS
    • A63H11/00Self-movable toy figures
    • A63H11/18Figure toys which perform a realistic walking motion
    • A63H11/20Figure toys which perform a realistic walking motion with pairs of legs, e.g. horses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D57/00Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track
    • B62D57/02Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track with ground-engaging propulsion means, e.g. walking members
    • B62D57/032Vehicles characterised by having other propulsion or other ground- engaging means than wheels or endless track, alone or in addition to wheels or endless track with ground-engaging propulsion means, e.g. walking members with alternately or sequentially lifted supporting base and legs; with alternately or sequentially lifted feet or skid
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S901/00Robots
    • Y10S901/01Mobile robot

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Toys (AREA)

Abstract

脚式ロボットにおいて、犬などの動物の感情表現と紐付けされるしぐさを簡単な構成で実現することを目的とする。胴体部(10)と、胴体部(10)に連結される脚部とを備える脚式ロボットであって、胴体部(10)は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節(11)によって連結された第1のリンク(14)および第2のリンク(15)と、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節(12)によって第1の回転関節(11)に連結された第3のリンク(16)と、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節(13)によって第1の回転関節(11)に連結された第4のリンク(17)とを備え、脚部は、第3のリンク(16)および第4のリンク(17)のうち少なくとも一方に連結される。

Description

本発明は、可動である頭部、脚部、および胴体部の機構を用いて感情表現をする脚式ロボットに関する。
近年、家庭用ロボットが国内外のメーカーから発売されており、一般の家庭内で見かける機会が多くなってきている。その中でも、人からの呼びかけに反応するような生活密着型のコミュニケーションロボットが実現され始めている。この種のコミュニケーションロボットは、人型または比較的知性の高い犬などの愛玩動物型の外見を持ち、頭部や四肢を備えた構造によって全身で感情表現を行うことが多い(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−71763号公報 特開2010−5718号公報
上記のようなコミュニケーションロボットにおいて、感情表現を豊かにするために、哺乳類動物と同じ背骨の関節数(24個)を有する複雑な軸構成を用いるのは、小型化や、機構的強度などの面で実現が難しい。また、たくさんの関節を有する構成は、ロボットの製作コスト面においても現実的でない。
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、簡単な構成で感情表現の豊かなロボットを実現することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備える脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクとを備え、前記脚部は、前記第3のリンクおよび前記第4のリンクのうち少なくとも一方に連結されることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、感情表現豊かな脚式ロボットを実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る脚式ロボットの外観図である。 図2は、胴体部の関節機構を示す原理図である。 図3は、胴体部の関節機構の一例を示す斜視図である。 図4は、脚式ロボットの機能構成を表すブロック図である。 図5は、脚部の機構の一例を示す斜視図である。 図6は、「安心感」や「甘え」の感情表現として、脚式ロボットが人の足に寄りかかるように横座りするしぐさを説明するための説明図である。 図7は、「服従」の感情表現として、脚式ロボットが仰向けになるしぐさを説明するための説明図である。 図8は、「高揚」の感情表現として、脚式ロボットが背中を床にこすり付けるしぐさを説明するための説明図である。 図9は、「不安」や「ストレス」の感情表現として、脚式ロボットが自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させるしぐさを説明するための説明図である。 図10は、胴体部の関節機構の他の例を示す斜視図である。
(本発明の基礎となった知見)
従来、ロボットの関節に関する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、胴体部に股関節と膝関節とを有する可動脚を配置することで歩行が可能であり、可動する頭部の動きと脚部を折り畳むまたは広げる動きとの組み合わせで、座る、伏せるといったいくつかのしぐさによって感情表現する四足ロボットが提案されている。
また、例えば、特許文献2には、機体を大型化せずに段差越えに必要な可動域を増やす工夫の一つとして、胴体部の一箇所にロール、ピッチ、またはヨー軸のいずれかを追加した構成のロボットが提案されている。
ユーザに癒しを与え、かつユーザとの双方向コミュニケーションを目的とした脚式ロボットにおいて、特に、動物型の外見を持つロボットにおいては、より動物の動作に近いしぐさによる感情表現が求められる。
具体的には、犬の感情表現と紐付けされる代表的なしぐさとして、「安心感」や「甘え」の感情表現として、人の足や壁などに寄りかかるように横座りするしぐさがある。また、「服従」の感情表現としての仰向けになるしぐさや、「高揚」の感情表現としての背中を床にこすり付けるしぐさ、「不安」や「ストレス」の感情表現としての自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させて歩くしぐさなどがある。
一方、上記のような感情表現が可能な、哺乳類動物と同じ背骨の関節数(24個)を有する軸構成の脚式ロボットは、機構面においても制御面においても複雑となるため、実現が困難である。また、このように多くの関節を有する脚式ロボットは、製作コストの面においても現実的ではないという課題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備える脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクとを備え、前記脚部は、前記第3のリンクおよび前記第4のリンクのうち少なくとも一方に連結されることを特徴とする。
このような胴体部において、例えば、胴体部分のうち第3のリンクに対応して胸部を設け、第4のリンクに対応して腰部を設ける。これにより、胸部は、腰部に対して第2の回転関節によるヨー軸回りの自由度と、第1の回転関節によるロール軸回りの自由度とを有する。同様に、腰部は、胸部に対して第3の回転関節によるヨー軸回りの自由度と、第1の回転関節によるロール軸回りの自由度とを有する。よって、脚式ロボットは、これらの自由度を利用してさまざまなポーズを取り、感情表現をすることができる。
また、前記脚式ロボットは、前記第3のリンクに連結される前記脚部である、左前脚部および右前脚部と、前記第4のリンクに連結される前記脚部である、左後脚部および右後脚部とを備え、前記左前脚部、前記右前脚部、前記左後脚部、および前記右後脚部によって歩行面を歩行してもよい。
また、さらに、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節の駆動を制御する制御部を備えてもよい。
また、前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態において、前記制御部は、前記第1のリンクに対して前記第2のリンクを動かすように前記第1の回転関節を駆動して前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面に横たえることで、前記脚式ロボットが横座りの状態になるように制御し、前記脚式ロボットが前記横座りの状態において、前記第3のリンクのヨー軸回りの向きは、前記第2の回転関節が駆動されることによって可変であり、前記歩行面から前記第4のリンクまでの距離は、前記第3の回転関節が駆動されることによって可変であってもよい。
つまり、脚式ロボットは、図6に示されるような横座りのポーズをとることができる。
また、前記脚式ロボットが前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面に横たえた横座りの状態において、前記制御部は、前記第2のリンクに対して前記第1のリンクを動かすように前記第1の回転関節を駆動することによって、前記左前脚部および前記右前脚部を前記横たえた前記左後脚部および前記右後脚部と同じ方向に横たえることで、前記脚式ロボットの前記胴体部が前記歩行面に横たわった横向きの状態になるように制御してもよい。
つまり、脚式ロボットは、横向きのポーズをとることができる。
また、前記脚式ロボットの前記胴体部が前記歩行面に横たわった横向きの状態において、前記制御部は、前記第1の回転関節を駆動することによって、横たわった前記左前脚部および前記右前脚部を前記歩行面から離れる方向に動かした場合の慣性力によって、または、前記第1の回転関節を駆動することによって、横たわった前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面から離れるように動かした場合の慣性力によって、前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態における前記胴体部の上面が、前記歩行面に接した仰向けの状態になるように制御してもよい。
つまり、脚式ロボットは、図7に示されるような仰向けのポーズをとることができる。
また、前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態における前記胴体部の上面が、前記歩行面に接した仰向けの状態において、前記歩行面に垂直な方向から見て、前記第3のリンクが前記第1のリンクに対して右回りに回転するような前記第2の回転関節の回転方向と、前記第2のリンクが前記第4のリンクに対して右回りに回転するような前記第3の回転関節の回転方向とを正方向とした場合に、前記制御部は、前記第2の回転関節が前記正方向への回転駆動と、前記正方向とは逆の方向への回転駆動とを交互に繰り返し、前記第3の回転関節が前記第2の回転関節と同一の回転速度で回転方向が逆になるように連動して回転駆動するように制御してもよい。
つまり、脚式ロボットは、図8に示されるように「服従」の感情表現として、背中をこすりつけるしぐさをすることができる。
また、前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態において、前記歩行面に垂直な方向から見て、前記第3のリンクが前記第1のリンクに対して右回りに回転するような前記第2の回転関節の回転方向と、前記第2のリンクが前記第4のリンクに対して右回りに回転するような前記第3の回転関節の回転方向とを正方向とした場合に、前記制御部は、前記第2の回転関節および前記第3の回転関節を前記正方向に駆動した状態で、または前記第2の回転関節および前記第3の回転関節を前記正方向とは逆の方向に駆動した状態で、前記脚式ロボットが歩行するように制御してもよい。
つまり、脚式ロボットは、図9に示されるように「不安」や「ストレス」の感情表現として、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させるしぐさをすることができる。
また、前記制御部は、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節にそれぞれ対応して設けられた駆動部を制御することで前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節を駆動し、前記第2の回転関節を駆動する駆動部は、前記第3のリンクに設けられ、前記第3の回転関節を駆動する駆動部は、前記第4のリンクに設けられてもよい。
また、前記制御部は、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節にそれぞれ対応して設けられた駆動部を制御することで前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節を駆動し、前記第2の回転関節を駆動する駆動部は、前記第1のリンクに設けられ、前記第3の回転関節を駆動する駆動部は、前記第2のリンクに設けられてもよい。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態に係る脚式ロボットについて説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
本実施の形態では、脚式ロボットの一例として、犬の外観をなす動物型ロボットについて図面を参照して説明する。
図1は、犬の外観をなす動物型の脚式ロボットの構成を示す外観図である。
なお、以下の実施の形態において、特に断りのない限り、脚式ロボットが歩行面(床面)に脚部によって立った状態を基準として方向を規定する。例えば、前方とは、脚式ロボットの歩行する向きを表す。つまり、脚式ロボットの頭部側が前方である。反対に、脚式ロボットの尻尾側が後方である。
同様に、上側は、歩行面に対して重力上方向を意味し、下側は、歩行面に対して重力下方向を意味する。左側、および右側とは、脚式ロボットの歩行する向きに対して左側、および右側の意味である。
また、同様にロール軸、ピッチ軸、およびヨー軸についても、脚式ロボットが歩行面に脚部によって立った基準姿勢における軸を意味する。すなわち、ロール軸は、脚式ロボットの歩行する方向の軸であり、ヨー軸は、脚式ロボットが歩行する歩行面に垂直な方向の軸である。
図1に示すように、動物型の脚式ロボット100は、胴体部10と、胴体部10の前側に設けられた胸部20と、胴体部10の後側に設けられ、尻尾31を有する腰部30と、胸部20の上側に連結された頭部40と、胸部20の左右および腰部30の左右にそれぞれ連結された4つの脚部50とで構成されている。
頭部40は、ロール軸、ピッチ軸およびヨー軸の各軸方向の自由度を持つ首関節41によって、胸部20の前側かつ上側に連結されている。
また、胸部20と腰部30とは、胴体部10の前側および後側のそれぞれに設けられる。
脚部50は、股関節53と、大腿部51と、膝関節54と、脛部52とからなる。
大腿部51は、ロール軸およびピッチ軸の各軸方向の自由度を持つ股関節53によって胸部20の左右端位置または腰部30の左右端位置に連結される。大腿部51と脛部52とは、ピッチ軸方向の自由度を持つ膝関節54によって連結される。
脚式ロボット100は、胸部20の左右端位置または腰部30の左右端位置に連結された4つの脚部50によってロボットの胴体部10を支えることで、「立ち」の姿勢をとることができる。
なお、頭部40には、脚式ロボット100の各回転関節に配置したモータや歯車機構などのアクチュエータ(駆動部)を制御することで全身動作を統括する制御部(制御回路)が格納される。また、腰部30には、脚式ロボット100に電力を供給するためのバッテリが格納されている。
次に、胴体部10の軸構成、すなわち胴体機構について説明する。
図2は、本発明の脚式ロボット100において、胴体部10の軸構成を示す原理図である。
図2は、脚式ロボットの上方(背面)から胴体部10を見た場合の図である。図2では、左側が頭部40側を示し、矢印の+(プラス)および−(マイナス)は、正逆の回転方向を示す。
図2に示すように、胴体部10は、ロール軸回りの自由度を有する第1の回転関節11と、第1の回転関節11の両側に機械的に連結されたヨー軸回りの自由度を有する第2の回転関節12、およびヨー軸回りの自由度を有する第3の回転関節13とを備える。第1の回転関節11と、第2の回転関節12とは、内部リンク14(第1のリンク)によって連結されている。第1の回転関節11と、第3の回転関節13とは、内部リンク15(第2のリンク)によって連結されている。
また、胴体部10の一端、つまり、第2の回転関節12の内部リンク14に連結されない側には、外部リンク16(第3のリンク)が連結される。同様に、胴体部10の他端、つまり、第3の回転関節13の内部リンク15に連結されない側には、外部リンク17(第4のリンク)が連結されている。
ここで、図3では、リンクは、一つの部材として説明されるが、リンクは、必ずしも部材を意味しない。例えば、関節部材同士が直接接合されるような場合、リンクは、関節部材の接合面を意味する。また、関節部材同士が当該関節部材が有するモータの軸で連結されているような場合、リンクは、当該モータの軸を意味する。
このように、胴体部10は、第2の回転関節12によるヨー軸回りの自由度、第1の回転関節によるロール軸回りの自由度、および第3の回転関節13によるヨー軸回りの自由度の3つの自由度を備えている。
図3は、図2に示す原理図に基づく、胴体部の関節機構の一例を示す斜視図である。なお、図3においては、図2の原理図に示す部分と対応する箇所については、同一の符号が付されている。また、図3では、左側が脚式ロボット100の頭部40側(前側)である。
図3に示すように、第1の回転関節11の一端には、内部リンク14が連結され、第1の回転関節11の他端には、内部リンク15が連結される。言い換えれば、内部リンク14と内部リンク15とは第1の回転関節によって連結される。
これにより、内部リンク14は、内部リンク15に対してロール軸回りに可動である。言い換えれば、内部リンク15は、内部リンク14に対してロール軸回りに可動である。つまり、内部リンク14と内部リンク15とはロール軸回りの相対的な回転角度を変えることが可能となる。
内部リンク14の第1の回転関節11に連結されない側の端部には、第2の回転関節12が連結される。また、第2の回転関節12には、外部リンク16が連結される。言い換えれば、内部リンク14と外部リンク16とは、第2の回転関節12によって連結される。
これにより、内部リンク14は、外部リンク16に対してロール軸回りに可動である。言い換えれば、外部リンク16は、内部リンク14対してロール軸回りに可動である。つまり、内部リンク14と、外部リンク16とのヨー軸回りの相対角度は、変更可能である。
一方、内部リンク15の第1の回転関節11に連結されない側の端部には、第3の回転関節13が連結される。また、第3の回転関節13には、外部リンク17が連結される。言い換えれば、内部リンク15と外部リンク17とは、第3の回転関節13によって連結される。
これにより、内部リンク15は、外部リンク17に対してロール軸回りに可動である。言い換えれば、外部リンク17は、内部リンク15対してロール軸回りに可動である。つまり、内部リンク15と、外部リンク17とのヨー軸回りの相対角度は、変更可能である。
なお、外部リンク16は、脚式ロボット100の胸部20に相当するリンクであり、外部リンク17は、腰部30に相当するリンクである。つまり、胸部20は、腰部30に対して、第2の回転関節12によるヨー軸回りの自由度と、第1の回転関節11によるロール軸回りの自由度と、第3の回転関節13によるヨー軸回りの自由度を有する。言い換えれば、腰部30は、胸部20に対して、第2の回転関節12によるヨー軸回りの自由度と、第1の回転関節11によるロール軸回りの自由度と、第3の回転関節13によるヨー軸回りの自由度を有する。つまり、胸部20と、腰部30とは、上記3つの軸回りの相対角度は、変更可能である。
ここで、第1の回転関節11、第2の回転関節12、および第3の回転関節13のそれぞれには、モータや歯車機構などのアクチュエータ(駆動部)が配置されており、頭部40に搭載した制御部(制御回路)により独立して駆動される。
図4は、脚式ロボット100の機能構成を表すブロック図である。
脚式ロボット100は、制御部110と、機構部120と、入出力部130と、バッテリ140とを備える。本実施の形態に係る脚式ロボット100は、制御部110が所定の制御プログラムを実行することによって、自律的な動作を行うことができる。また、脚式ロボット100は、映像入力部(撮像部130a)、音声入力部(マイク130c)など、人間や動物の五感に相当する入力装置を備えるとともに、これら外部入力に応答して理性的または感情的な行動を実行するインテリジェンスを備えている。
制御部110は、CPU110aと、ROM110bと、RAM110cとからなるコンピュータシステムである。
CPU110aは、例えば、ROM110bに格納された制御プログラムを実行するプロセッサである。
ROM110bは、制御プログラム等を保持する読み出し専用メモリである。
RAM110cは、CPU110aが制御プログラムを実行するときに使用するワークエリアとして用いられる揮発性の記憶領域で、読み書き可能なメモリである。また、RAM110cは、例えば、撮像部130aが撮影した映像データなどを一時的に保持する。
制御部110は、機構部120、および入出力部130を制御する。
機構部120は、脚式ロボット100の有する複数の関節と、当該複数の関節を制御部110の制御に基づいてそれぞれ駆動する複数の駆動部とを備える。例えば、駆動部121は、第1の回転関節11を駆動し、駆動部122は、第2の回転関節12を駆動し、駆動部123は、第3の回転関節13を駆動する。上述の首関節41、股関節53、および膝関節54など、第1、第2、および第3の回転関節以外の関節は、図4のブロック図では、第1関節104〜第n関節105に相当する。このような第1関節104〜第n関節105には、駆動部124〜駆動部125がそれぞれ対応する。
撮像部130aは、脚式ロボット100が、任意の物体の形状や色彩を認識するために用いられる。撮像部130aは、頭部40に設けられる。
スピーカ130bは、脚式ロボット100が、制御部110の制御に基づき、音声を発するために用いられる。例えば、撮像部130aによって撮影した映像の中にユーザを認識した場合に、脚式ロボット100は、スピーカ130bから鳴き声を発する。なお、スピーカ130bは、頭部40に設けられる。
マイク130cは、脚式ロボット100が、周囲の音声を認識するために用いられる。マイク130cは、頭部40に設けられる。
バッテリ140は、腰部30に格納されている充放電可能な蓄電池であり、制御部110に電力を供給する。バッテリ140は、例えば、リチウムイオンバッテリーである。
以上、脚式ロボット100の機能構成について説明したが、これらは、機能構成の一例を示すものである。つまり、脚式ロボット100の機能構成は、図4で示される機能構成に限定されない。
次に、脚部50の機構について説明する。
図5は、脚部50の機構の一例を示す斜視図である。
図5において、脚部50は、ロール軸回りの自由度を有する回転関節73と、ピッチ軸回りの自由度を有する回転関節74、およびピッチ軸回りの自由度を有する回転関節76とを備える。また、脚部50は、第1脚部リンク75と、第2脚部リンク71、第3脚部リンク72および第4脚部リンク77とで構成されている。なお、図中において、矢印の+(プラス)および−(マイナス)は正逆の回転方向を示す。
図5に示すように、第1脚部リンク75と、第2脚部リンク71とは、回転関節73によって連結される。
また、第2脚部リンク71と、第3脚部リンク72とは、回転関節74によって連結される。つまり、第2脚部リンク71の回転関節73に連結されない側の端には、回転関節74が連結される。
また、第3脚部リンク72と、第4脚部リンク77とは、回転関節76によって連結される。つまり、第3脚部リンク72の回転関節74に連結されない側の端には、回転関節76が連結され、ピッチ軸回りの回転関節76の第3脚部リンク72に連結されない側の端には、第4脚部リンク77が連結される。
このような機構を有する脚部50は、脚式ロボットの胴体部10(胸部20または腰部30)に連結される。ピッチ軸回りの回転関節74、76を連動して動かす(回転させる)ことにより、脚式ロボット100は、動物の足の屈伸動作と同様の、脚部50の曲げ伸ばし動作をすることができる。また、ロール軸回りの回転関節73を回転させることにより、脚式ロボット100は、動物の足の開脚、閉脚と同様の、脚部50の開閉動作をすることができる。そして、4つの脚部50のすべての回転関節を連動させることで、動物の4足歩行と同様に、脚式ロボット100は、歩行することができる。
以上説明したように、脚式ロボット100は、首関節41を構成するロール軸、ピッチ軸およびヨー軸の各軸回りの自由度を持つ3つの関節と、第1、第2、第3の回転関節と、回転関節73、74、76との、少なくとも18個の回転関節を備える。制御部110からの指令に基づいて、各回転関節のアクチュエータを駆動することによって、脚式ロボット100は、複雑なしぐさを表現することができる。
以下、図6〜図9を用いて脚式ロボット100の感情表現について説明する。
本発明の脚式ロボット100は、「安心感」や「甘え」の感情表現として、人の足に寄りかかるように横座りするしぐさ、および「服従」の感情表現として、仰向けになるしぐさを表現することが可能である。また、脚式ロボット100は、「高揚」の感情表現として、背中を床にこすりつけるしぐさ、および「不安」や「ストレス」の感情表現として、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させるしぐさを表現することができる。
図6は、「安心感」や「甘え」の感情表現としての人の足や壁などに寄りかかるように横座りする脚式ロボット100のしぐさを示した図である。図6の(a)は、横座り姿勢における脚式ロボット100の外見を示す正面図である。図6の(b)は、横座り姿勢における脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した正面図である。図6の(c)は、横座り姿勢における脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した側面図である。
図6の(a)に示されるように、犬に代表される動物の「横座り」は、両前足を伸ばして床面に突いたまま、両後足を深く曲げて腰を床に降ろした、いわゆる「お座り」の状態から、両後足を横方向に放り出して座った姿勢をとるしぐさである。脚式ロボット100は、この横座りの姿勢をとるだけでなく、さらに、横座りの姿勢から、両前足を曲げ伸ばしすることで、上半身を上下方向に傾けた姿勢をとったり、上半身を正面以外の左右方向に向けた姿勢をとったりすることができる。
図6の(b)に示されるように、まず、制御部110は、第1の回転関節11を約90度回転させる(駆動させる)ことで、胸部20と腰部30とを相対的に90度捻る。これにより、腰部30に連結されている2つの脚部50を脚式ロボットの胴体部10の横方向に配置する。つまり、制御部110は、腰部30に連結されている2つの脚部50を床面に横たえる。
また、図6の(b)に示すように、2つの脚部50を床面に横たえた状態から、第2の回転関節12の回転量を制御することにより、胸部20(外部リンク16)の向きを変化させることができる。
さらに、図6の(c)に示すように、制御部110は、胸部20に接続される2つの脚部50の曲げ伸ばし量をピッチ軸回りの回転関節74、76の回転量を制御することによって調整することが可能である。また、制御部110は、第3の回転関節13の回転量を制御することによって腰部30(外部リンク17)の床面からの高さを調整することもできる。
以上のように、脚式ロボット100は、胸部20を含む上半身の上下方向の傾きを自在に変化させた多様な横座り姿勢をとることができる。つまり、脚式ロボット100は、「安心感」や「甘え」の感情表現ができる。
また、脚式ロボット100は、対象物に対する関心の度合いを表す関心度を、姿勢によって表現することもできる。
例えば、図6の(b)に示されるような「横座り」姿勢から、脚式ロボット100が人または物体といった対象物に視線を向ける姿勢をとる場合がある。対象物への関心度が低い場合は、制御部110は、首関節41のみを駆動して頭部40を対象物に向ける。対象物への関心度が高い場合は、制御部110は、首関節41に加えて、第2の回転関節12を首関節41に連動させて駆動することで、頭部40および胸部20を対象物へ向ける。これにより、脚式ロボット100の対象物への関心度を、より自然に表現できる。
なお、脚式ロボット100は、例えば、撮像部130aによって撮影した映像に基づいて対象物を認識する。例えば、撮像部130aによって撮影した映像にデジタルカメラ等で用いられる顔認識機能を適用することで、制御部110は、対象物として人を認識することができる。また、上述の制御プログラムによって、制御部110は、人を認識した場合には、脚式ロボット100が関心度の高い姿勢をとり、人以外の対象物を認識した場合には、脚式ロボット100が関心度の低い姿勢をとるように制御してもよい。
次に、脚式ロボット100の「服従」の感情表現について説明する。
図7は、「服従」の感情表現として、仰向けになる脚式ロボット100のしぐさを示した図である。図7の(a)は、仰向けの姿勢における脚式ロボット100の外見を示す上面図である。図7の(b)は、横向きの姿勢における脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した上面図である。図7の(c)は、仰向けの姿勢における脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した上面図である。
犬に代表される動物は、まず、図6の(a)に示される「横座り」の姿勢から体の側面を床面に接する「横向き」の姿勢をとる。さらに、犬に代表される動物は、床面を足で押し付けたときの反力と、体軸を捻るときの勢いとの一方または両方を利用して、図7の(a)に示されるような、背中が床面に接した「仰向け」の姿勢へと移行する。脚式ロボット100は、このような仰向けの姿勢をとることができる。
図7の(b)に示されるように、制御部110は、まず、図6の(a)の「横座り」の姿勢から、腰部30に接続された2つの脚部50が床面に接地した状態のまま、横座りの姿勢に移行する際に約90度回転させた第1の回転関節11を0度に戻す。これにより、制御部110は、胸部20に連結された2つの脚部50を、腰部30に連結された2つの脚部50と同じ方向に横たえる。結果として、図7(b)に示されるように脚式ロボットの胴体部10の側面、つまり胸部20、腰部30、および脚式ロボットの右前足および右後足に相当する右側の2つの脚部50の右側の側面が床面に接した横向きの姿勢に移行する。
さらに、図7の(c)に示すように、制御部110は、横向きの姿勢からロール軸回りの回転関節73を駆動することによって、床面に接した2つの脚部50が床面を押し付けられる方向に回転させる。これによって生じた反力を利用することで、脚式ロボット100は、背面、つまり胴体部10(胸部20および腰部30)の上面が床面に接した「仰向け」の姿勢をとることができる。つまり、脚式ロボット100は、「服従」の感情表現ができる。
なお、脚式ロボット100が横向きの姿勢から仰向けの姿勢に移行するときには、制御部110は、腰部30に連結された2つの脚部50が床面に接した状態から胴体部10の第1の回転関節11をすばやく回転させることで生じるモーメント力(慣性力)を利用してもよい。つまり、制御部110は、第1の回転関節11を、腰部30に連結された2つの脚部50が床面から離れるように勢いよく回転させ、胸部20の上面が床面に接するように制御する。ただしこの場合は、「仰向け」の姿勢をとるために、制御部110は、胸部20の上面が床面に接した時点で第1の回転関節11の回転を元に戻すことによって腰部30の上面も床面に接するように制御する必要がある。なお、制御部110は、第1の回転関節11を、胸部20に連結された2つの脚部50が床面から離れるように勢いよく回転させ、腰部30の上面が床面に接するように制御してもよい。
次に、脚式ロボット100の「高揚」の感情表現について説明する。
図8は、「高揚」の感情表現としての背中を床にこすりつける脚式ロボット100のしぐさを示した図である。図8の(a)は、脚式ロボット100の外見を示す正面図である。図8の(b)は、脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した正面図である。
図8の(a)に示されるように、犬に代表される動物の「背中のこすりつけ」は、床面に仰向けに寝た姿勢で床面から背中を離さずに、胸部と腰部とを左右方向において交互に大きく傾けることを繰り返すしぐさである。脚式ロボット100は、このような背中のこすりつけ動作をすることができる。
図8の(b)に示されるように、制御部110は、図7の(a)の「仰向け」の姿勢から、胸部20近傍のヨー軸回りの第2の回転関節12と、腰部30近傍のヨー軸回りの第3の回転関節13とを連動して回転させる。制御部110は、歩行面に垂直な方向から見た場合に第2の回転関節12および第3の回転関節13の回転方向が逆方向となり、かつ第2の回転関節12および第3の回転関節13の回転量(回転角度、回転速度)が同じになるように連動させて、第2の回転関節12および第3の回転関節13が正回転と逆回転を繰り返すように制御する。なお、ここで第2の回転関節12の回転方向は、図3で図示されるように、歩行面に垂直な方向において脚式ロボットを上方から見た場合に、胴体部10(内部リンク14および内部リンク15)に対して胸部20(外部リンク16)が左回りに回転する方向が正の回転方向である。一方、第3の回転関節の回転方向は、腰部30(外部リンク17)に対して胴体部10(内部リンク14および内部リンク15)が左回りに回転する方向が正の回転方向である。
この場合、見かけ上は、胸部20に対して腰部30が横方向(左右方向)に平行移動を繰り返す。したがって、脚式ロボット100は、腰部30を横方向に大きく突き出すような「背中のこすりつけ」のしぐさをとることにより、「高揚」の感情表現ができる。
また、上述のように第2の回転関節12および第3の回転関節13が連動して正回転と逆回転を繰り返す場合、胸部20に対して腰部30が大きく傾く動きが繰り返される。このため、脚式ロボット100は、「高揚」の度合いが高いことを、胴体部10を深く屈曲させて「背中のこすりつけ」のしぐさをより大きな動きで見せることで、より自然に表現できる。
次に、脚式ロボット100の「不安」や「ストレス」の感情表現について説明する。
図9は、「不安」や「ストレス」の感情表現として、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させる脚式ロボット100のしぐさを示した図である。図9の(a)は、脚式ロボット100の外見を示す上面図である。図9の(b)は、脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した上面図である。
図9の(a)に示されるように、犬に代表される動物の「尻尾の追いかけ」は、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させながら歩くことで、同じ場所を円を描くように歩行するしぐさである。
図9の(b)に示されるように、図1の「立ち」の姿勢から、制御部110からの指令に基づいて、4つの脚部50を連動させて動作させることで、脚式ロボット100は、「歩行」の動作に移行する。なお、歩行動作は、予め制御プログラムに記録された歩行パターンに倣って行われる。このとき、制御部110は、胸部20近傍のヨー軸回りの第2の回転関節12および腰部30近傍のヨー軸回りの第3の回転関節13を、歩行面に垂直な方向から見た場合に同じ回転方向に同じ回転量(角度)で回転させて胴体部10を深く屈曲させる。ここで同じ回転方向とは、図3の+(プラス)および−(マイナス)で図示される同一の極性に内部リンク15および外部リンク16が動くような方向を意味する。
さらに、制御部110は、尻尾31に頭部40が近づくように首関節41の回転を加え、頭部40と尻尾31とを接近させた状態で歩行させる。これにより、脚式ロボット100は、「尻尾の追いかけ」のしぐさをすることで、「不安」や「ストレス」の感情表現ができる。
以上説明したように、本発明の脚式ロボット100は、簡単な構成で、犬の感情表現と紐付けされる代表的なしぐさを表現することができる。具体的には、脚式ロボット100は、人の足や壁などに寄りかかるように横座りするしぐさ、仰向けになるしぐさ、背中を床にこすり付けるしぐさ、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させて歩くしぐさを表現することができる。
なお、本実施の形態では、第1の回転関節11、第2の回転関節12、および第3の回転関節13は、1つの部材として説明したが、本発明において関節とはリンクとリンクとの接合部分を意味する。つまり、本発明における関節は、図3のように1つの部材として設けられる必要はない。
また、胴体部10の関節機構は、図3で示されるものに限定されない。
図3で図示される関節機構において、第2の回転関節をリンク12(第3のリンク)と内部リンク14(第1のリンク)との接合部分であるとした場合、第2の回転関節を駆動する駆動部は、リンク12に設けられているといえる。しかしながら、第2の回転関節を駆動する駆動部は、内部リンク14に設けられてもよい。同様に、図3で図示される関節機構において、第3の回転関節をリンク13(第4のリンク)と内部リンク15(第2のリンク)との接合部分であるとした場合、第3の回転関節を駆動する駆動部は、リンク13に設けられているといえる。しかしながら、第3の回転関節を駆動する駆動部は、内部リンク15に設けられてもよい。
図10は、本発明において、胴体部の関節機構の他の例を示す斜視図である。
この図10に示す例においては、胴体部60は、ロール軸回りの自由度を有する第1の回転関節61、ヨー軸回りの自由度を有する第2の回転関節62、およびヨー軸回りの自由度を有する第3の回転関節63を備える。矢印の+(プラス)および−(マイナス)は正逆の回転方向を示す。
図10において、第1の回転関節61の一端には、第2の回転関節62が設けられた内部リンク64が連結される。第1の回転関節61の他端には、第3の回転関節63が設けられた内部リンク65が連結される。これにより、内部リンク64と、内部リンク65との、ロール軸回りの相対角度は、変更可能である。
なお、第2の回転関節62の内部には、第2の回転関節62を駆動する駆動部が設けられている。
また、第2の回転関節62に連結された内部リンク64の、第2の回転関節62に連結されない側の端に外部リンク66が連結されることで、内部リンク64と、外部リンク66とのヨー軸回りの相対角度は、変更可能である。
なお、第3の回転関節63の内部には、第3の回転関節63を駆動する駆動部が設けられている。
さらに、第3の回転関節63に連結された内部リンク65の、第3の回転関節63に連結されない側の端に外部リンク67が連結されることで、内部リンク65と外部リンク67とのヨー軸回りの相対角度は、変更可能である。
そして、外部リンク66に胸部20を設け、外部リンク67に腰部30を設けることで、胸部20は、腰部30に対して、第2の回転関節62によるヨー軸回り、第1の回転関節61によるロール軸回り、および第3の回転関節63によるヨー軸回りの3つの自由度で相対角度を変えることが可能である。
なお、図10においても、リンクは、必ずしも部材を意味しない。例えば、図10において、内部リンク64が設けられず、第1の回転関節61と第2の回転関節62が直接接合されるような場合、リンクは、第1の回転関節61と第2の回転関節62との接合面を意味する。
以上のように、図10で図示される関節機構において、第2の回転関節をリンク62(第1のリンク)と外部リンク66(第3のリンク)との接合部分であるとした場合、第2の回転関節を駆動する駆動部は、リンク62に設けられている。同様に、図10で図示される関節機構において、第3の回転関節をリンク63(第2のリンク)と外部リンク67(第4のリンク)との接合部分であるとした場合、第3の回転関節を駆動する駆動部は、リンク63に設けられる。
なお、図10に示すような関節機構を用いても、上記実施の形態と同様の動作、および感情表現が可能であることは言うまでもない。
以上のように本発明の脚式ロボットは、簡単な構成で、犬の感情表現と紐付けされる代表的なしぐさとして、人の足や壁などに寄りかかるように横座りするしぐさ、仰向けになるしぐさ、背中を床にこすり付けるしぐさ、および自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させて歩くしぐさを表現することができる。
なお、上記実施の形態においては、両端部の外部リンクそれぞれに合計4つの脚部を備えた脚式ロボットについて説明したが、少なくとも一方の外部リンクに2つの脚部を備えた脚式ロボットにも適用可能である。つまり人型の脚式ロボットにも適用可能である。また、本発明の脚式ロボットは、四つん這いで歩行する人間の赤ちゃん型ロボットとしても、もちろん良い。また、このような場合、胸部、腰部については、脚式ロボットの形態に応じて適宜設ければよい。
なお、本発明は、これらの実施の形態またはその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態またはその変形例に施したもの、あるいは異なる実施の形態またはその変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明によれば、簡単な構成で感情表現豊かな脚式ロボットを実現することができ、本発明に係る脚式ロボットは、動物型コミュニケーションロボット等として有用である。
10、60 胴体部
11、61 第1の回転関節
12、62 第2の回転関節
13、63 第3の回転関節
14、15、64、65 内部リンク
16、17、66、67 外部リンク
20 胸部
30 腰部
40 頭部
41 首関節
50 脚部
51 大腿部
52 脛部
53 股関節
54 膝関節
71 第2脚部リンク
72 第3脚部リンク
73、74、76 回転関節
75 第1脚部リンク
77 第4脚部リンク
100 脚式ロボット
104 第1関節
105 第n関節
110 制御部
110a CPU
110b ROM
110c RAM
120 機構部
121、122、123、124、125 駆動部
130 入出力部
130a 撮像部
130b スピーカ
130c マイク
本発明は、可動である頭部、脚部、および胴体部の機構を用いて感情表現をする脚式ロボットに関する。
近年、家庭用ロボットが国内外のメーカーから発売されており、一般の家庭内で見かける機会が多くなってきている。その中でも、人からの呼びかけに反応するような生活密着型のコミュニケーションロボットが実現され始めている。この種のコミュニケーションロボットは、人型または比較的知性の高い犬などの愛玩動物型の外見を持ち、頭部や四肢を備えた構造によって全身で感情表現を行うことが多い(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−71763号公報 特開2010−5718号公報
上記のようなコミュニケーションロボットにおいて、感情表現を豊かにするために、哺乳類動物と同じ背骨の関節数(24個)を有する複雑な軸構成を用いるのは、小型化や、機構的強度などの面で実現が難しい。また、たくさんの関節を有する構成は、ロボットの製作コスト面においても現実的でない。
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、簡単な構成で感情表現の豊かなロボットを実現することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備える脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクとを備え、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクには、可動部分が設けられず、前記脚部は、前記第3のリンクおよび前記第4のリンクのうち少なくとも一方に連結されることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、感情表現豊かな脚式ロボットを実現することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る脚式ロボットの外観図である。 図2は、胴体部の関節機構を示す原理図である。 図3は、胴体部の関節機構の一例を示す斜視図である。 図4は、脚式ロボットの機能構成を表すブロック図である。 図5は、脚部の機構の一例を示す斜視図である。 図6は、「安心感」や「甘え」の感情表現として、脚式ロボットが人の足に寄りかかるように横座りするしぐさを説明するための説明図である。 図7は、「服従」の感情表現として、脚式ロボットが仰向けになるしぐさを説明するための説明図である。 図8は、「高揚」の感情表現として、脚式ロボットが背中を床にこすり付けるしぐさを説明するための説明図である。 図9は、「不安」や「ストレス」の感情表現として、脚式ロボットが自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させるしぐさを説明するための説明図である。 図10は、胴体部の関節機構の他の例を示す斜視図である。
(本発明の基礎となった知見)
従来、ロボットの関節に関する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、胴体部に股関節と膝関節とを有する可動脚を配置することで歩行が可能であり、可動する頭部の動きと脚部を折り畳むまたは広げる動きとの組み合わせで、座る、伏せるといったいくつかのしぐさによって感情表現する四足ロボットが提案されている。
また、例えば、特許文献2には、機体を大型化せずに段差越えに必要な可動域を増やす工夫の一つとして、胴体部の一箇所にロール、ピッチ、またはヨー軸のいずれかを追加した構成のロボットが提案されている。
ユーザに癒しを与え、かつユーザとの双方向コミュニケーションを目的とした脚式ロボットにおいて、特に、動物型の外見を持つロボットにおいては、より動物の動作に近いしぐさによる感情表現が求められる。
具体的には、犬の感情表現と紐付けされる代表的なしぐさとして、「安心感」や「甘え」の感情表現として、人の足や壁などに寄りかかるように横座りするしぐさがある。また、「服従」の感情表現としての仰向けになるしぐさや、「高揚」の感情表現としての背中を床にこすり付けるしぐさ、「不安」や「ストレス」の感情表現としての自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させて歩くしぐさなどがある。
一方、上記のような感情表現が可能な、哺乳類動物と同じ背骨の関節数(24個)を有する軸構成の脚式ロボットは、機構面においても制御面においても複雑となるため、実現が困難である。また、このように多くの関節を有する脚式ロボットは、製作コストの面においても現実的ではないという課題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備える脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクとを備え、前記第1のリンクおよび前記第2のリンクには、可動部分が設けられず、前記脚部は、前記第3のリンクおよび前記第4のリンクのうち少なくとも一方に連結されることを特徴とする。
このような胴体部において、例えば、胴体部分のうち第3のリンクに対応して胸部を設け、第4のリンクに対応して腰部を設ける。これにより、胸部は、腰部に対して第2の回転関節によるヨー軸回りの自由度と、第1の回転関節によるロール軸回りの自由度とを有する。同様に、腰部は、胸部に対して第3の回転関節によるヨー軸回りの自由度と、第1の回転関節によるロール軸回りの自由度とを有する。よって、脚式ロボットは、これらの自由度を利用してさまざまなポーズを取り、感情表現をすることができる。
また、前記脚式ロボットは、前記第3のリンクに連結される前記脚部である、左前脚部および右前脚部と、前記第4のリンクに連結される前記脚部である、左後脚部および右後脚部とを備え、前記左前脚部、前記右前脚部、前記左後脚部、および前記右後脚部によって歩行面を歩行してもよい。
また、さらに、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節の駆動を制御する制御部を備えてもよい。
また、本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備え、前記脚部によって歩行面を歩行する脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクと、前記第3のリンクに連結される前記脚部である、左前脚部および右前脚部と、前記第4のリンクに連結される前記脚部である、左後脚部および右後脚部と、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節の駆動を制御する制御部とを備え、前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態において、前記制御部は、前記第1のリンクに対して前記第2のリンクを動かすように前記第1の回転関節を駆動して前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面に横たえることで、前記脚式ロボットが横座りの状態になるように制御し、前記脚式ロボットが前記横座りの状態において、前記第3のリンクのヨー軸回りの向きは、前記第2の回転関節が駆動されることによって可変であり、前記歩行面から前記第4のリンクまでの距離は、前記第3の回転関節が駆動されることによって可変であってもよい。
つまり、脚式ロボットは、図6に示されるような横座りのポーズをとることができる。
また、本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備え、前記脚部によって歩行面を歩行する脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクと、前記第3のリンクに連結される前記脚部である、左前脚部および右前脚部と、前記第4のリンクに連結される前記脚部である、左後脚部および右後脚部と、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節の駆動を制御する制御部とを備え、前記脚式ロボットが前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面に横たえた横座りの状態において、前記制御部は、前記第2のリンクに対して前記第1のリンクを動かすように前記第1の回転関節を駆動することによって、前記左前脚部および前記右前脚部を前記横たえた前記左後脚部および前記右後脚部と同じ方向に横たえることで、前記脚式ロボットの前記胴体部が前記歩行面に横たわった横向きの状態になるように制御してもよい。
つまり、脚式ロボットは、横向きのポーズをとることができる。
また、本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備え、前記脚部によって歩行面を歩行する脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクと、前記第3のリンクに連結される前記脚部である、左前脚部および右前脚部と、前記第4のリンクに連結される前記脚部である、左後脚部および右後脚部と、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節の駆動を制御する制御部とを備え、前記脚式ロボットの前記胴体部が前記歩行面に横たわった横向きの状態において、前記制御部は、前記第1の回転関節を駆動することによって、横たわった前記左前脚部および前記右前脚部を前記歩行面から離れる方向に動かした場合の慣性力によって、または、前記第1の回転関節を駆動することによって、横たわった前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面から離れるように動かした場合の慣性力によって、前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態における前記胴体部の上面が、前記歩行面に接した仰向けの状態になるように制御してもよい。
つまり、脚式ロボットは、図7に示されるような仰向けのポーズをとることができる。
また、本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備え、前記脚部によって歩行面を歩行する脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクと、前記第3のリンクに連結される前記脚部である、左前脚部および右前脚部と、前記第4のリンクに連結される前記脚部である、左後脚部および右後脚部と、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節の駆動を制御する制御部とを備え、前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態における前記胴体部の上面が、前記歩行面に接した仰向けの状態において、前記歩行面に垂直な方向から見て、前記第3のリンクが前記第1のリンクに対して右回りに回転するような前記第2の回転関節の回転方向と、前記第2のリンクが前記第4のリンクに対して右回りに回転するような前記第3の回転関節の回転方向とを正方向とした場合に、前記制御部は、前記第2の回転関節が前記正方向への回転駆動と、前記正方向とは逆の方向への回転駆動とを交互に繰り返し、前記第3の回転関節が前記第2の回転関節と同一の回転速度で回転方向が逆になるように連動して回転駆動するように制御してもよい。
つまり、脚式ロボットは、図8に示されるように「服従」の感情表現として、背中をこすりつけるしぐさをすることができる。
また、本発明の一態様に係る脚式ロボットは、胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備え、前記脚部によって歩行面を歩行する脚式ロボットであって、前記胴体部は、ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクと、前記第3のリンクに連結される前記脚部である、左前脚部および右前脚部と、前記第4のリンクに連結される前記脚部である、左後脚部および右後脚部と、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節の駆動を制御する制御部とを備え、前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態において、前記歩行面に垂直な方向から見て、前記第3のリンクが前記第1のリンクに対して右回りに回転するような前記第2の回転関節の回転方向と、前記第2のリンクが前記第4のリンクに対して右回りに回転するような前記第3の回転関節の回転方向とを正方向とした場合に、前記制御部は、前記第2の回転関節および前記第3の回転関節を前記正方向に駆動した状態で、または前記第2の回転関節および前記第3の回転関節を前記正方向とは逆の方向に駆動した状態で、前記脚式ロボットが歩行するように制御してもよい。
つまり、脚式ロボットは、図9に示されるように「不安」や「ストレス」の感情表現として、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させるしぐさをすることができる。
また、前記制御部は、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節にそれぞれ対応して設けられた駆動部を制御することで前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節を駆動し、前記第2の回転関節を駆動する駆動部は、前記第3のリンクに設けられ、前記第3の回転関節を駆動する駆動部は、前記第4のリンクに設けられてもよい。
また、前記制御部は、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節にそれぞれ対応して設けられた駆動部を制御することで前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節を駆動し、前記第2の回転関節を駆動する駆動部は、前記第1のリンクに設けられ、前記第3の回転関節を駆動する駆動部は、前記第2のリンクに設けられてもよい。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態に係る脚式ロボットについて説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
本実施の形態では、脚式ロボットの一例として、犬の外観をなす動物型ロボットについて図面を参照して説明する。
図1は、犬の外観をなす動物型の脚式ロボットの構成を示す外観図である。
なお、以下の実施の形態において、特に断りのない限り、脚式ロボットが歩行面(床面)に脚部によって立った状態を基準として方向を規定する。例えば、前方とは、脚式ロボットの歩行する向きを表す。つまり、脚式ロボットの頭部側が前方である。反対に、脚式ロボットの尻尾側が後方である。
同様に、上側は、歩行面に対して重力上方向を意味し、下側は、歩行面に対して重力下方向を意味する。左側、および右側とは、脚式ロボットの歩行する向きに対して左側、および右側の意味である。
また、同様にロール軸、ピッチ軸、およびヨー軸についても、脚式ロボットが歩行面に脚部によって立った基準姿勢における軸を意味する。すなわち、ロール軸は、脚式ロボットの歩行する方向の軸であり、ヨー軸は、脚式ロボットが歩行する歩行面に垂直な方向の軸である。
図1に示すように、動物型の脚式ロボット100は、胴体部10と、胴体部10の前側に設けられた胸部20と、胴体部10の後側に設けられ、尻尾31を有する腰部30と、胸部20の上側に連結された頭部40と、胸部20の左右および腰部30の左右にそれぞれ連結された4つの脚部50とで構成されている。
頭部40は、ロール軸、ピッチ軸およびヨー軸の各軸方向の自由度を持つ首関節41によって、胸部20の前側かつ上側に連結されている。
また、胸部20と腰部30とは、胴体部10の前側および後側のそれぞれに設けられる。
脚部50は、股関節53と、大腿部51と、膝関節54と、脛部52とからなる。
大腿部51は、ロール軸およびピッチ軸の各軸方向の自由度を持つ股関節53によって胸部20の左右端位置または腰部30の左右端位置に連結される。大腿部51と脛部52とは、ピッチ軸方向の自由度を持つ膝関節54によって連結される。
脚式ロボット100は、胸部20の左右端位置または腰部30の左右端位置に連結された4つの脚部50によってロボットの胴体部10を支えることで、「立ち」の姿勢をとることができる。
なお、頭部40には、脚式ロボット100の各回転関節に配置したモータや歯車機構などのアクチュエータ(駆動部)を制御することで全身動作を統括する制御部(制御回路)が格納される。また、腰部30には、脚式ロボット100に電力を供給するためのバッテリが格納されている。
次に、胴体部10の軸構成、すなわち胴体機構について説明する。
図2は、本発明の脚式ロボット100において、胴体部10の軸構成を示す原理図である。
図2は、脚式ロボットの上方(背面)から胴体部10を見た場合の図である。図2では、左側が頭部40側を示し、矢印の+(プラス)および−(マイナス)は、正逆の回転方向を示す。
図2に示すように、胴体部10は、ロール軸回りの自由度を有する第1の回転関節11と、第1の回転関節11の両側に機械的に連結されたヨー軸回りの自由度を有する第2の回転関節12、およびヨー軸回りの自由度を有する第3の回転関節13とを備える。第1の回転関節11と、第2の回転関節12とは、内部リンク14(第1のリンク)によって連結されている。第1の回転関節11と、第3の回転関節13とは、内部リンク15(第2のリンク)によって連結されている。
また、胴体部10の一端、つまり、第2の回転関節12の内部リンク14に連結されない側には、外部リンク16(第3のリンク)が連結される。同様に、胴体部10の他端、つまり、第3の回転関節13の内部リンク15に連結されない側には、外部リンク17(第4のリンク)が連結されている。
ここで、図3では、リンクは、一つの部材として説明されるが、リンクは、必ずしも部材を意味しない。例えば、関節部材同士が直接接合されるような場合、リンクは、関節部材の接合面を意味する。また、関節部材同士が当該関節部材が有するモータの軸で連結されているような場合、リンクは、当該モータの軸を意味する。
このように、胴体部10は、第2の回転関節12によるヨー軸回りの自由度、第1の回転関節によるロール軸回りの自由度、および第3の回転関節13によるヨー軸回りの自由度の3つの自由度を備えている。
図3は、図2に示す原理図に基づく、胴体部の関節機構の一例を示す斜視図である。なお、図3においては、図2の原理図に示す部分と対応する箇所については、同一の符号が付されている。また、図3では、左側が脚式ロボット100の頭部40側(前側)である。
図3に示すように、第1の回転関節11の一端には、内部リンク14が連結され、第1の回転関節11の他端には、内部リンク15が連結される。言い換えれば、内部リンク14と内部リンク15とは第1の回転関節によって連結される。
これにより、内部リンク14は、内部リンク15に対してロール軸回りに可動である。言い換えれば、内部リンク15は、内部リンク14に対してロール軸回りに可動である。つまり、内部リンク14と内部リンク15とはロール軸回りの相対的な回転角度を変えることが可能となる。
内部リンク14の第1の回転関節11に連結されない側の端部には、第2の回転関節12が連結される。また、第2の回転関節12には、外部リンク16が連結される。言い換えれば、内部リンク14と外部リンク16とは、第2の回転関節12によって連結される。
これにより、内部リンク14は、外部リンク16に対してロール軸回りに可動である。言い換えれば、外部リンク16は、内部リンク14対してロール軸回りに可動である。つまり、内部リンク14と、外部リンク16とのヨー軸回りの相対角度は、変更可能である。
一方、内部リンク15の第1の回転関節11に連結されない側の端部には、第3の回転関節13が連結される。また、第3の回転関節13には、外部リンク17が連結される。言い換えれば、内部リンク15と外部リンク17とは、第3の回転関節13によって連結される。
これにより、内部リンク15は、外部リンク17に対してロール軸回りに可動である。言い換えれば、外部リンク17は、内部リンク15対してロール軸回りに可動である。つまり、内部リンク15と、外部リンク17とのヨー軸回りの相対角度は、変更可能である。
なお、外部リンク16は、脚式ロボット100の胸部20に相当するリンクであり、外部リンク17は、腰部30に相当するリンクである。つまり、胸部20は、腰部30に対して、第2の回転関節12によるヨー軸回りの自由度と、第1の回転関節11によるロール軸回りの自由度と、第3の回転関節13によるヨー軸回りの自由度を有する。言い換えれば、腰部30は、胸部20に対して、第2の回転関節12によるヨー軸回りの自由度と、第1の回転関節11によるロール軸回りの自由度と、第3の回転関節13によるヨー軸回りの自由度を有する。つまり、胸部20と、腰部30とは、上記3つの軸回りの相対角度は、変更可能である。
ここで、第1の回転関節11、第2の回転関節12、および第3の回転関節13のそれぞれには、モータや歯車機構などのアクチュエータ(駆動部)が配置されており、頭部40に搭載した制御部(制御回路)により独立して駆動される。
図4は、脚式ロボット100の機能構成を表すブロック図である。
脚式ロボット100は、制御部110と、機構部120と、入出力部130と、バッテリ140とを備える。本実施の形態に係る脚式ロボット100は、制御部110が所定の制御プログラムを実行することによって、自律的な動作を行うことができる。また、脚式ロボット100は、映像入力部(撮像部130a)、音声入力部(マイク130c)など、人間や動物の五感に相当する入力装置を備えるとともに、これら外部入力に応答して理性的または感情的な行動を実行するインテリジェンスを備えている。
制御部110は、CPU110aと、ROM110bと、RAM110cとからなるコンピュータシステムである。
CPU110aは、例えば、ROM110bに格納された制御プログラムを実行するプロセッサである。
ROM110bは、制御プログラム等を保持する読み出し専用メモリである。
RAM110cは、CPU110aが制御プログラムを実行するときに使用するワークエリアとして用いられる揮発性の記憶領域で、読み書き可能なメモリである。また、RAM110cは、例えば、撮像部130aが撮影した映像データなどを一時的に保持する。
制御部110は、機構部120、および入出力部130を制御する。
機構部120は、脚式ロボット100の有する複数の関節と、当該複数の関節を制御部110の制御に基づいてそれぞれ駆動する複数の駆動部とを備える。例えば、駆動部121は、第1の回転関節11を駆動し、駆動部122は、第2の回転関節12を駆動し、駆動部123は、第3の回転関節13を駆動する。上述の首関節41、股関節53、および膝関節54など、第1、第2、および第3の回転関節以外の関節は、図4のブロック図では、第1関節104〜第n関節105に相当する。このような第1関節104〜第n関節105には、駆動部124〜駆動部125がそれぞれ対応する。
撮像部130aは、脚式ロボット100が、任意の物体の形状や色彩を認識するために用いられる。撮像部130aは、頭部40に設けられる。
スピーカ130bは、脚式ロボット100が、制御部110の制御に基づき、音声を発するために用いられる。例えば、撮像部130aによって撮影した映像の中にユーザを認識した場合に、脚式ロボット100は、スピーカ130bから鳴き声を発する。なお、スピーカ130bは、頭部40に設けられる。
マイク130cは、脚式ロボット100が、周囲の音声を認識するために用いられる。マイク130cは、頭部40に設けられる。
バッテリ140は、腰部30に格納されている充放電可能な蓄電池であり、制御部110に電力を供給する。バッテリ140は、例えば、リチウムイオンバッテリーである。
以上、脚式ロボット100の機能構成について説明したが、これらは、機能構成の一例を示すものである。つまり、脚式ロボット100の機能構成は、図4で示される機能構成に限定されない。
次に、脚部50の機構について説明する。
図5は、脚部50の機構の一例を示す斜視図である。
図5において、脚部50は、ロール軸回りの自由度を有する回転関節73と、ピッチ軸回りの自由度を有する回転関節74、およびピッチ軸回りの自由度を有する回転関節76とを備える。また、脚部50は、第1脚部リンク75と、第2脚部リンク71、第3脚部リンク72および第4脚部リンク77とで構成されている。なお、図中において、矢印の+(プラス)および−(マイナス)は正逆の回転方向を示す。
図5に示すように、第1脚部リンク75と、第2脚部リンク71とは、回転関節73によって連結される。
また、第2脚部リンク71と、第3脚部リンク72とは、回転関節74によって連結される。つまり、第2脚部リンク71の回転関節73に連結されない側の端には、回転関節74が連結される。
また、第3脚部リンク72と、第4脚部リンク77とは、回転関節76によって連結される。つまり、第3脚部リンク72の回転関節74に連結されない側の端には、回転関節76が連結され、ピッチ軸回りの回転関節76の第3脚部リンク72に連結されない側の端には、第4脚部リンク77が連結される。
このような機構を有する脚部50は、脚式ロボットの胴体部10(胸部20または腰部30)に連結される。ピッチ軸回りの回転関節74、76を連動して動かす(回転させる)ことにより、脚式ロボット100は、動物の足の屈伸動作と同様の、脚部50の曲げ伸ばし動作をすることができる。また、ロール軸回りの回転関節73を回転させることにより、脚式ロボット100は、動物の足の開脚、閉脚と同様の、脚部50の開閉動作をすることができる。そして、4つの脚部50のすべての回転関節を連動させることで、動物の4足歩行と同様に、脚式ロボット100は、歩行することができる。
以上説明したように、脚式ロボット100は、首関節41を構成するロール軸、ピッチ軸およびヨー軸の各軸回りの自由度を持つ3つの関節と、第1、第2、第3の回転関節と、回転関節73、74、76との、少なくとも18個の回転関節を備える。制御部110からの指令に基づいて、各回転関節のアクチュエータを駆動することによって、脚式ロボット100は、複雑なしぐさを表現することができる。
以下、図6〜図9を用いて脚式ロボット100の感情表現について説明する。
本発明の脚式ロボット100は、「安心感」や「甘え」の感情表現として、人の足に寄りかかるように横座りするしぐさ、および「服従」の感情表現として、仰向けになるしぐさを表現することが可能である。また、脚式ロボット100は、「高揚」の感情表現として、背中を床にこすりつけるしぐさ、および「不安」や「ストレス」の感情表現として、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させるしぐさを表現することができる。
図6は、「安心感」や「甘え」の感情表現としての人の足や壁などに寄りかかるように横座りする脚式ロボット100のしぐさを示した図である。図6の(a)は、横座り姿勢における脚式ロボット100の外見を示す正面図である。図6の(b)は、横座り姿勢における脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した正面図である。図6の(c)は、横座り姿勢における脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した側面図である。
図6の(a)に示されるように、犬に代表される動物の「横座り」は、両前足を伸ばして床面に突いたまま、両後足を深く曲げて腰を床に降ろした、いわゆる「お座り」の状態から、両後足を横方向に放り出して座った姿勢をとるしぐさである。脚式ロボット100は、この横座りの姿勢をとるだけでなく、さらに、横座りの姿勢から、両前足を曲げ伸ばしすることで、上半身を上下方向に傾けた姿勢をとったり、上半身を正面以外の左右方向に向けた姿勢をとったりすることができる。
図6の(b)に示されるように、まず、制御部110は、第1の回転関節11を約90度回転させる(駆動させる)ことで、胸部20と腰部30とを相対的に90度捻る。これにより、腰部30に連結されている2つの脚部50を脚式ロボットの胴体部10の横方向に配置する。つまり、制御部110は、腰部30に連結されている2つの脚部50を床面に横たえる。
また、図6の(b)に示すように、2つの脚部50を床面に横たえた状態から、第2の回転関節12の回転量を制御することにより、胸部20(外部リンク16)の向きを変化させることができる。
さらに、図6の(c)に示すように、制御部110は、胸部20に接続される2つの脚部50の曲げ伸ばし量をピッチ軸回りの回転関節74、76の回転量を制御することによって調整することが可能である。また、制御部110は、第3の回転関節13の回転量を制御することによって腰部30(外部リンク17)の床面からの高さを調整することもできる。
以上のように、脚式ロボット100は、胸部20を含む上半身の上下方向の傾きを自在に変化させた多様な横座り姿勢をとることができる。つまり、脚式ロボット100は、「安心感」や「甘え」の感情表現ができる。
また、脚式ロボット100は、対象物に対する関心の度合いを表す関心度を、姿勢によって表現することもできる。
例えば、図6の(b)に示されるような「横座り」姿勢から、脚式ロボット100が人または物体といった対象物に視線を向ける姿勢をとる場合がある。対象物への関心度が低い場合は、制御部110は、首関節41のみを駆動して頭部40を対象物に向ける。対象物への関心度が高い場合は、制御部110は、首関節41に加えて、第2の回転関節12を首関節41に連動させて駆動することで、頭部40および胸部20を対象物へ向ける。これにより、脚式ロボット100の対象物への関心度を、より自然に表現できる。
なお、脚式ロボット100は、例えば、撮像部130aによって撮影した映像に基づいて対象物を認識する。例えば、撮像部130aによって撮影した映像にデジタルカメラ等で用いられる顔認識機能を適用することで、制御部110は、対象物として人を認識することができる。また、上述の制御プログラムによって、制御部110は、人を認識した場合には、脚式ロボット100が関心度の高い姿勢をとり、人以外の対象物を認識した場合には、脚式ロボット100が関心度の低い姿勢をとるように制御してもよい。
次に、脚式ロボット100の「服従」の感情表現について説明する。
図7は、「服従」の感情表現として、仰向けになる脚式ロボット100のしぐさを示した図である。図7の(a)は、仰向けの姿勢における脚式ロボット100の外見を示す上面図である。図7の(b)は、横向きの姿勢における脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した上面図である。図7の(c)は、仰向けの姿勢における脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した上面図である。
犬に代表される動物は、まず、図6の(a)に示される「横座り」の姿勢から体の側面を床面に接する「横向き」の姿勢をとる。さらに、犬に代表される動物は、床面を足で押し付けたときの反力と、体軸を捻るときの勢いとの一方または両方を利用して、図7の(a)に示されるような、背中が床面に接した「仰向け」の姿勢へと移行する。脚式ロボット100は、このような仰向けの姿勢をとることができる。
図7の(b)に示されるように、制御部110は、まず、図6の(a)の「横座り」の姿勢から、腰部30に接続された2つの脚部50が床面に接地した状態のまま、横座りの姿勢に移行する際に約90度回転させた第1の回転関節11を0度に戻す。これにより、制御部110は、胸部20に連結された2つの脚部50を、腰部30に連結された2つの脚部50と同じ方向に横たえる。結果として、図7(b)に示されるように脚式ロボットの胴体部10の側面、つまり胸部20、腰部30、および脚式ロボットの右前足および右後足に相当する右側の2つの脚部50の右側の側面が床面に接した横向きの姿勢に移行する。
さらに、図7の(c)に示すように、制御部110は、横向きの姿勢からロール軸回りの回転関節73を駆動することによって、床面に接した2つの脚部50が床面を押し付けられる方向に回転させる。これによって生じた反力を利用することで、脚式ロボット100は、背面、つまり胴体部10(胸部20および腰部30)の上面が床面に接した「仰向け」の姿勢をとることができる。つまり、脚式ロボット100は、「服従」の感情表現ができる。
なお、脚式ロボット100が横向きの姿勢から仰向けの姿勢に移行するときには、制御部110は、腰部30に連結された2つの脚部50が床面に接した状態から胴体部10の第1の回転関節11をすばやく回転させることで生じるモーメント力(慣性力)を利用してもよい。つまり、制御部110は、第1の回転関節11を、腰部30に連結された2つの脚部50が床面から離れるように勢いよく回転させ、胸部20の上面が床面に接するように制御する。ただしこの場合は、「仰向け」の姿勢をとるために、制御部110は、胸部20の上面が床面に接した時点で第1の回転関節11の回転を元に戻すことによって腰部30の上面も床面に接するように制御する必要がある。なお、制御部110は、第1の回転関節11を、胸部20に連結された2つの脚部50が床面から離れるように勢いよく回転させ、腰部30の上面が床面に接するように制御してもよい。
次に、脚式ロボット100の「高揚」の感情表現について説明する。
図8は、「高揚」の感情表現としての背中を床にこすりつける脚式ロボット100のしぐさを示した図である。図8の(a)は、脚式ロボット100の外見を示す正面図である。図8の(b)は、脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した正面図である。
図8の(a)に示されるように、犬に代表される動物の「背中のこすりつけ」は、床面に仰向けに寝た姿勢で床面から背中を離さずに、胸部と腰部とを左右方向において交互に大きく傾けることを繰り返すしぐさである。脚式ロボット100は、このような背中のこすりつけ動作をすることができる。
図8の(b)に示されるように、制御部110は、図7の(a)の「仰向け」の姿勢から、胸部20近傍のヨー軸回りの第2の回転関節12と、腰部30近傍のヨー軸回りの第3の回転関節13とを連動して回転させる。制御部110は、歩行面に垂直な方向から見た場合に第2の回転関節12および第3の回転関節13の回転方向が逆方向となり、かつ第2の回転関節12および第3の回転関節13の回転量(回転角度、回転速度)が同じになるように連動させて、第2の回転関節12および第3の回転関節13が正回転と逆回転を繰り返すように制御する。なお、ここで第2の回転関節12の回転方向は、図3で図示されるように、歩行面に垂直な方向において脚式ロボットを上方から見た場合に、胴体部10(内部リンク14および内部リンク15)に対して胸部20(外部リンク16)が左回りに回転する方向が正の回転方向である。一方、第3の回転関節の回転方向は、腰部30(外部リンク17)に対して胴体部10(内部リンク14および内部リンク15)が左回りに回転する方向が正の回転方向である。
この場合、見かけ上は、胸部20に対して腰部30が横方向(左右方向)に平行移動を繰り返す。したがって、脚式ロボット100は、腰部30を横方向に大きく突き出すような「背中のこすりつけ」のしぐさをとることにより、「高揚」の感情表現ができる。
また、上述のように第2の回転関節12および第3の回転関節13が連動して正回転と逆回転を繰り返す場合、胸部20に対して腰部30が大きく傾く動きが繰り返される。このため、脚式ロボット100は、「高揚」の度合いが高いことを、胴体部10を深く屈曲させて「背中のこすりつけ」のしぐさをより大きな動きで見せることで、より自然に表現できる。
次に、脚式ロボット100の「不安」や「ストレス」の感情表現について説明する。
図9は、「不安」や「ストレス」の感情表現として、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させる脚式ロボット100のしぐさを示した図である。図9の(a)は、脚式ロボット100の外見を示す上面図である。図9の(b)は、脚式ロボット100の内部の軸構成を透視した上面図である。
図9の(a)に示されるように、犬に代表される動物の「尻尾の追いかけ」は、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させながら歩くことで、同じ場所を円を描くように歩行するしぐさである。
図9の(b)に示されるように、図1の「立ち」の姿勢から、制御部110からの指令に基づいて、4つの脚部50を連動させて動作させることで、脚式ロボット100は、「歩行」の動作に移行する。なお、歩行動作は、予め制御プログラムに記録された歩行パターンに倣って行われる。このとき、制御部110は、胸部20近傍のヨー軸回りの第2の回転関節12および腰部30近傍のヨー軸回りの第3の回転関節13を、歩行面に垂直な方向から見た場合に同じ回転方向に同じ回転量(角度)で回転させて胴体部10を深く屈曲させる。ここで同じ回転方向とは、図3の+(プラス)および−(マイナス)で図示される同一の極性に内部リンク15および外部リンク16が動くような方向を意味する。
さらに、制御部110は、尻尾31に頭部40が近づくように首関節41の回転を加え、頭部40と尻尾31とを接近させた状態で歩行させる。これにより、脚式ロボット100は、「尻尾の追いかけ」のしぐさをすることで、「不安」や「ストレス」の感情表現ができる。
以上説明したように、本発明の脚式ロボット100は、簡単な構成で、犬の感情表現と紐付けされる代表的なしぐさを表現することができる。具体的には、脚式ロボット100は、人の足や壁などに寄りかかるように横座りするしぐさ、仰向けになるしぐさ、背中を床にこすり付けるしぐさ、自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させて歩くしぐさを表現することができる。
なお、本実施の形態では、第1の回転関節11、第2の回転関節12、および第3の回転関節13は、1つの部材として説明したが、本発明において関節とはリンクとリンクとの接合部分を意味する。つまり、本発明における関節は、図3のように1つの部材として設けられる必要はない。
また、胴体部10の関節機構は、図3で示されるものに限定されない。
図3で図示される関節機構において、第2の回転関節をリンク12(第3のリンク)と内部リンク14(第1のリンク)との接合部分であるとした場合、第2の回転関節を駆動する駆動部は、リンク12に設けられているといえる。しかしながら、第2の回転関節を駆動する駆動部は、内部リンク14に設けられてもよい。同様に、図3で図示される関節機構において、第3の回転関節をリンク13(第4のリンク)と内部リンク15(第2のリンク)との接合部分であるとした場合、第3の回転関節を駆動する駆動部は、リンク13に設けられているといえる。しかしながら、第3の回転関節を駆動する駆動部は、内部リンク15に設けられてもよい。
図10は、本発明において、胴体部の関節機構の他の例を示す斜視図である。
この図10に示す例においては、胴体部60は、ロール軸回りの自由度を有する第1の回転関節61、ヨー軸回りの自由度を有する第2の回転関節62、およびヨー軸回りの自由度を有する第3の回転関節63を備える。矢印の+(プラス)および−(マイナス)は正逆の回転方向を示す。
図10において、第1の回転関節61の一端には、第2の回転関節62が設けられた内部リンク64が連結される。第1の回転関節61の他端には、第3の回転関節63が設けられた内部リンク65が連結される。これにより、内部リンク64と、内部リンク65との、ロール軸回りの相対角度は、変更可能である。
なお、第2の回転関節62の内部には、第2の回転関節62を駆動する駆動部が設けられている。
また、第2の回転関節62に連結された内部リンク64の、第2の回転関節62に連結されない側の端に外部リンク66が連結されることで、内部リンク64と、外部リンク66とのヨー軸回りの相対角度は、変更可能である。
なお、第3の回転関節63の内部には、第3の回転関節63を駆動する駆動部が設けられている。
さらに、第3の回転関節63に連結された内部リンク65の、第3の回転関節63に連結されない側の端に外部リンク67が連結されることで、内部リンク65と外部リンク67とのヨー軸回りの相対角度は、変更可能である。
そして、外部リンク66に胸部20を設け、外部リンク67に腰部30を設けることで、胸部20は、腰部30に対して、第2の回転関節62によるヨー軸回り、第1の回転関節61によるロール軸回り、および第3の回転関節63によるヨー軸回りの3つの自由度で相対角度を変えることが可能である。
なお、図10においても、リンクは、必ずしも部材を意味しない。例えば、図10において、内部リンク64が設けられず、第1の回転関節61と第2の回転関節62が直接接合されるような場合、リンクは、第1の回転関節61と第2の回転関節62との接合面を意味する。
以上のように、図10で図示される関節機構において、第2の回転関節をリンク62(第1のリンク)と外部リンク66(第3のリンク)との接合部分であるとした場合、第2の回転関節を駆動する駆動部は、リンク62に設けられている。同様に、図10で図示される関節機構において、第3の回転関節をリンク63(第2のリンク)と外部リンク67(第4のリンク)との接合部分であるとした場合、第3の回転関節を駆動する駆動部は、リンク63に設けられる。
なお、図10に示すような関節機構を用いても、上記実施の形態と同様の動作、および感情表現が可能であることは言うまでもない。
以上のように本発明の脚式ロボットは、簡単な構成で、犬の感情表現と紐付けされる代表的なしぐさとして、人の足や壁などに寄りかかるように横座りするしぐさ、仰向けになるしぐさ、背中を床にこすり付けるしぐさ、および自分の尻尾を追いかけるように体側を深く屈曲させて歩くしぐさを表現することができる。
なお、上記実施の形態においては、両端部の外部リンクそれぞれに合計4つの脚部を備えた脚式ロボットについて説明したが、少なくとも一方の外部リンクに2つの脚部を備えた脚式ロボットにも適用可能である。つまり人型の脚式ロボットにも適用可能である。また、本発明の脚式ロボットは、四つん這いで歩行する人間の赤ちゃん型ロボットとしても、もちろん良い。また、このような場合、胸部、腰部については、脚式ロボットの形態に応じて適宜設ければよい。
なお、本発明は、これらの実施の形態またはその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態またはその変形例に施したもの、あるいは異なる実施の形態またはその変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明によれば、簡単な構成で感情表現豊かな脚式ロボットを実現することができ、本発明に係る脚式ロボットは、動物型コミュニケーションロボット等として有用である。
10、60 胴体部
11、61 第1の回転関節
12、62 第2の回転関節
13、63 第3の回転関節
14、15、64、65 内部リンク
16、17、66、67 外部リンク
20 胸部
30 腰部
40 頭部
41 首関節
50 脚部
51 大腿部
52 脛部
53 股関節
54 膝関節
71 第2脚部リンク
72 第3脚部リンク
73、74、76 回転関節
75 第1脚部リンク
77 第4脚部リンク
100 脚式ロボット
104 第1関節
105 第n関節
110 制御部
110a CPU
110b ROM
110c RAM
120 機構部
121、122、123、124、125 駆動部
130 入出力部
130a 撮像部
130b スピーカ
130c マイク

Claims (10)

  1. 胴体部と、前記胴体部に連結される脚部とを備える脚式ロボットであって、
    前記胴体部は、
    ロール軸回りに可動である第1の回転関節によって連結された第1のリンクおよび第2のリンクと、
    ヨー軸回りに可動である第2の回転関節によって前記第1のリンクと連結された第3のリンクと、
    ヨー軸回りに可動である第3の回転関節によって前記第2のリンクと連結された第4のリンクとを備え、
    前記脚部は、前記第3のリンクおよび前記第4のリンクのうち少なくとも一方に連結される
    脚式ロボット。
  2. 前記脚式ロボットは、
    前記第3のリンクに連結される前記脚部である、左前脚部および右前脚部と、
    前記第4のリンクに連結される前記脚部である、左後脚部および右後脚部とを備え、
    前記左前脚部、前記右前脚部、前記左後脚部、および前記右後脚部によって歩行面を歩行する
    請求項1に記載の脚式ロボット。
  3. さらに、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節の駆動を制御する制御部を備える
    請求項2に記載の脚式ロボット。
  4. 前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態において、
    前記制御部は、
    前記第1のリンクに対して前記第2のリンクを動かすように前記第1の回転関節を駆動して前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面に横たえることで、前記脚式ロボットが横座りの状態になるように制御し、
    前記脚式ロボットが前記横座りの状態において、
    前記第3のリンクのヨー軸回りの向きは、前記第2の回転関節が駆動されることによって可変であり、
    前記歩行面から前記第4のリンクまでの距離は、前記第3の回転関節が駆動されることによって可変である
    請求項3に記載の脚式ロボット。
  5. 前記脚式ロボットが前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面に横たえた横座りの状態において、
    前記制御部は、
    前記第2のリンクに対して前記第1のリンクを動かすように前記第1の回転関節を駆動することによって、前記左前脚部および前記右前脚部を前記横たえた前記左後脚部および前記右後脚部と同じ方向に横たえることで、前記脚式ロボットの前記胴体部が前記歩行面に横たわった横向きの状態になるように制御する
    請求項3または請求項4に記載の脚式ロボット。
  6. 前記脚式ロボットの前記胴体部が前記歩行面に横たわった横向きの状態において、
    前記制御部は、
    前記第1の回転関節を駆動することによって、横たわった前記左前脚部および前記右前脚部を前記歩行面から離れる方向に動かした場合の慣性力によって、
    または、前記第1の回転関節を駆動することによって、横たわった前記左後脚部および前記右後脚部を前記歩行面から離れるように動かした場合の慣性力によって、
    前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態における前記胴体部の上面が、前記歩行面に接した仰向けの状態になるように制御する
    請求項3〜5のいずれか1項に記載の脚式ロボット。
  7. 前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態における前記胴体部の上面が、前記歩行面に接した仰向けの状態において、
    前記歩行面に垂直な方向から見て、前記第3のリンクが前記第1のリンクに対して右回りに回転するような前記第2の回転関節の回転方向と、前記第2のリンクが前記第4のリンクに対して右回りに回転するような前記第3の回転関節の回転方向とを正方向とした場合に、
    前記制御部は、
    前記第2の回転関節が前記正方向への回転駆動と、前記正方向とは逆の方向への回転駆動とを交互に繰り返し、
    前記第3の回転関節が前記第2の回転関節と同一の回転速度で回転方向が逆になるように連動して回転駆動するように制御する
    請求項3〜6のいずれか1項に記載の脚式ロボット。
  8. 前記脚式ロボットが前記歩行面に立った状態において、
    前記歩行面に垂直な方向から見て、前記第3のリンクが前記第1のリンクに対して右回りに回転するような前記第2の回転関節の回転方向と、前記第2のリンクが前記第4のリンクに対して右回りに回転するような前記第3の回転関節の回転方向とを正方向とした場合に、
    前記制御部は、
    前記第2の回転関節および前記第3の回転関節を前記正方向に駆動した状態で、または前記第2の回転関節および前記第3の回転関節を前記正方向とは逆の方向に駆動した状態で、前記脚式ロボットが歩行するように制御する
    請求項3〜7のいずれか1項に記載の脚式ロボット。
  9. 前記制御部は、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節にそれぞれ対応して設けられた駆動部を制御することで前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節を駆動し、
    前記第2の回転関節を駆動する駆動部は、前記第3のリンクに設けられ、
    前記第3の回転関節を駆動する駆動部は、前記第4のリンクに設けられる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の脚式ロボット。
  10. 前記制御部は、前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節にそれぞれ対応して設けられた駆動部を制御することで前記第1の回転関節、前記第2の回転関節、および前記第3の回転関節を駆動し、
    前記第2の回転関節を駆動する駆動部は、前記第1のリンクに設けられ、
    前記第3の回転関節を駆動する駆動部は、前記第2のリンクに設けられる
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の脚式ロボット。

JP2012549198A 2012-02-13 2012-06-14 脚式ロボット Active JP5185473B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012549198A JP5185473B1 (ja) 2012-02-13 2012-06-14 脚式ロボット

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012028156 2012-02-13
JP2012028156 2012-02-13
JP2012549198A JP5185473B1 (ja) 2012-02-13 2012-06-14 脚式ロボット
PCT/JP2012/003886 WO2013121469A1 (ja) 2012-02-13 2012-06-14 脚式ロボット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5185473B1 JP5185473B1 (ja) 2013-04-17
JPWO2013121469A1 true JPWO2013121469A1 (ja) 2015-05-11

Family

ID=48481411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012549198A Active JP5185473B1 (ja) 2012-02-13 2012-06-14 脚式ロボット

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20130206488A1 (ja)
JP (1) JP5185473B1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140273728A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Rehco, Llc Motorized and non-motorized interactive character
US9387588B1 (en) 2014-08-25 2016-07-12 Google Inc. Handling gait disturbances with asynchronous timing
US9618937B1 (en) 2014-08-25 2017-04-11 Google Inc. Slip detection using robotic limbs
US10081098B1 (en) 2014-08-25 2018-09-25 Boston Dynamics, Inc. Generalized coordinate surrogates for integrated estimation and control
US9446518B1 (en) * 2014-11-11 2016-09-20 Google Inc. Leg collision avoidance in a robotic device
US9499218B1 (en) 2014-12-30 2016-11-22 Google Inc. Mechanically-timed footsteps for a robotic device
US9594377B1 (en) * 2015-05-12 2017-03-14 Google Inc. Auto-height swing adjustment
US9586316B1 (en) 2015-09-15 2017-03-07 Google Inc. Determination of robotic step path
CN105109575B (zh) * 2015-09-17 2017-03-15 山东大学 仿犬四足机器人
US9789919B1 (en) 2016-03-22 2017-10-17 Google Inc. Mitigating sensor noise in legged robots
WO2018132364A1 (en) * 2017-01-10 2018-07-19 Intuition Robotics, Ltd. A method for performing emotional gestures by a device to interact with a user
WO2018183347A1 (en) 2017-03-27 2018-10-04 Pacific Cycle, Llc Interactive ride-on toy apparatus
WO2019087567A1 (ja) * 2017-10-31 2019-05-09 ソニー株式会社 ロボット装置
WO2019169379A1 (en) 2018-03-02 2019-09-06 Intuition Robotics, Ltd. A method for adjusting a device behavior based on privacy classes
CN110562346A (zh) * 2018-08-30 2019-12-13 哈尔滨理工大学 一种新型结构四足液压机器人
CN111452882B (zh) * 2020-04-10 2021-10-19 山东大学 一种四足机器人

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310278A (ja) * 2000-04-26 2001-11-06 Rikogaku Shinkokai 4足歩行ロボット
JP2003071763A (ja) * 2001-09-04 2003-03-12 Sony Corp 脚式移動ロボット
EP2110210B1 (en) * 2002-04-26 2011-03-23 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha System for estimating attitude of leg type moving robot itself
JP2010005718A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Nsk Ltd 脚式ロボット

Also Published As

Publication number Publication date
US20130206488A1 (en) 2013-08-15
JP5185473B1 (ja) 2013-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5185473B1 (ja) 脚式ロボット
Beira et al. Design of the robot-cub (icub) head
KR101002619B1 (ko) 표정 구현이 가능한 얼굴 로봇
JP6678897B2 (ja) ロボット
Pateromichelakis et al. Head-eyes system and gaze analysis of the humanoid robot Romeo
JP2001150374A (ja) ロボットの故障診断システム
WO2013121469A1 (ja) 脚式ロボット
JP2006082150A (ja) ロボット装置及びその行動制御方法
JP7288686B2 (ja) 柔軟な外皮を有するロボット
Neo et al. A switching command-based whole-body operation method for humanoid robots
Park et al. Control hardware integration of a biped humanoid robot with an android head
Kopacek Cost oriented humanoid robots
Cisneros et al. Team JANUS humanoid avatar: A cybernetic avatar to embody human telepresence
Mizuuchi et al. Development of muscle-driven flexible-spine humanoids
Cisneros-Limón et al. A cybernetic avatar system to embody human telepresence for connectivity, exploration, and skill transfer
Schulz et al. An affordable, 3D-printable camera eye with two active degrees of freedom for an anthropomorphic robot
JP4539291B2 (ja) ロボット装置及びその動作制御方法
JP4770990B2 (ja) 脚式移動ロボット及びその制御方法
JP4506249B2 (ja) ロボット装置及びその動作比較方法
Radkhah et al. Design considerations for a biologically inspired compliant four-legged robot
Behnke et al. NimbRo RS: A low-cost autonomous humanoid robot for multi-agent research
Cho et al. Dynamic locomotion of quadruped with laterally parallel leaf spring spine
JP4552490B2 (ja) ロボット装置及びその情動制御方法
Ly et al. Acroban the humanoid: Compliance for stabilization and human interaction
JP2005007501A (ja) ロボット装置及びその動作制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5185473

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3