JPWO2013105280A1 - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

靭性層、及び、前記靭性層上方に積層され磁歪材料で形成された磁歪層を含み、前記靭性層は、前記磁歪材料よりも引張強度が高い靭性材料で形成されている、振動部材と、前記振動部材が厚さ方向に振動可能に取り付けられた支持部材と、前記磁歪層に磁場を印加する磁場印加部材と、前記磁歪層の周りに配置されたコイルとを有している。

Description

本発明は、発電装置に関する。
磁歪現象とは、磁性体が外部から印加された磁場により変形する現象である。磁歪現象を示す磁歪材料に、外部磁場を印加した状態で変形を加えることにより、磁歪材料内部の磁化が変化する。この現象を、逆磁歪現象もしくはビラリ効果という。逆磁歪現象を利用した発電装置が提案されている(例えば、非特許文献1、2参照)。
湘南メタルテック株式会社、"SMT開発の逆磁歪式振動発電機のご紹介"、[online]、[平成23年11月8日検索]、インターネット<URL: http://www.shonan-metaltec.com/HPdata/info_gyakujiwai_hatudenki.pdf> 上野敏幸、"磁歪材料を用いたマイクロ振動発電素子"、[online]、平成22年8月6日、金沢大学新技術説明会、[平成23年11月8日検索]、インターネット<URL: http://jstshingi.jp/abst/p/10/1022/kanazawa1.pdf>
本発明の一目的は、逆磁歪現象を用いた発電装置であって、新規な構造を有する発電装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、靭性層、及び、前記靭性層上方に積層され磁歪材料で形成された磁歪層を含み、前記靭性層は、前記磁歪材料よりも引張強度が高い靭性材料で形成されている、振動部材と、前記振動部材が厚さ方向に振動可能に取り付けられた支持部材と、前記磁歪層に磁場を印加する磁場印加部材と、前記磁歪層の周りに配置されたコイルとを有することを特徴とする発電装置が提供される。
開示の発電装置によれば、靭性層上方に磁歪層を積層することにより、磁歪層を含む振動部材の靭性向上を図ることができる。このため、磁歪層に大きな歪みを加えることができ、また、磁歪層全体に満遍なく歪みを生じさせることができるため、発電効率を向上することができる。また、振動部材を薄く形成することができるため、低い振動周波数や低い振動加速度にも対応でき、適用範囲の著しく広い発電装置を提供することができる。
図1A、図1B、及び図1Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図2A、図2B、及び図2Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図3A、図3B、及び図3Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図4A、図4B、及び図4Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図5A、図5B、及び図5Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図6A、図6B、及び図6Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図7A、図7B、及び図7Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図8A、図8B、及び図8Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図9A、図9B、及び図9Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図10A、図10B、及び図10Cは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図11A及び図11Bは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の概略構造の、平面図及びA−A′方向断面図である。 図12A、図12B、及び図12Cは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図13A、図13B、及び図13Cは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図14A、図14B、及び図14Cは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図15A、図15B、及び図15Cは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図16A、図16B、及び図16Cは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図17A、図17B、及び図17Cは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図18A、図18B、及び図18Cは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図19A、図19B、及び図19Cは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図20A及び図20Bは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の概略構造の、平面図及びA−A′方向断面図であり、図20C及び図20Dは、それぞれ、第2実施形態のコイル構造の概略的な平面図及びA−A′方向断面図である。 図21A、図21B、及び図21Cは、それぞれ、第3実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図22A、図22B、及び図22Cは、それぞれ、第3実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図23A、図23B、及び図23Cは、それぞれ、第3実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図24A、図24B、及び図24Cは、それぞれ、第3実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図25A、図25B、及び図25Cは、それぞれ、第4実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図26A、図26B、及び図26Cは、それぞれ、第4実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略的な平面図、A−A′方向断面図、及びB−B′方向断面図である。 図27は、各種材料の引張強度、疲労強度、ヤング率、及び弾性限界伸びをまとめた表である。 図28は、実施例1による振動発電装置を示す概略図である。 図29は、実施例1による振動発電装置の一部を示す側面図である。 図30は、比較例1による振動発電装置を示す概略図である。 図31は、比較例2による振動発電装置を示す平面図及び側面図である。 図32は、振動の加速度と単位量当たりの出力との関係を示すグラフである。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態による振動発電装置(発電装置)の製造方法について説明する。図1A〜図10Aは、第1実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略平面図である。図1B〜図10Bは、図1A等の平面図の一点鎖線A−A′方向(紙面左右方向)に沿った概略断面図である。図1C〜図10Cは、図1A等の平面図の一点鎖線B−B′方向(紙面上下方向)に沿った概略断面図である。
後述するように、図1A等の平面図の、A−A′方向の左方側及び右方側が、それぞれ、片持ち梁構造で支持された振動部材14の根元側(固定端側)及び先端側(可動端側)となる。A−A′方向の左方側を根元側、右方側を先端側と呼び、A−A′方向を長さ方向と呼ぶこととする。また、B−B′方向を幅方向と呼ぶこととする。
図1A、図1B及び図1Cを参照する。支持基板1として、直径約100mm(4インチ)、厚さ500μmのシリコンウエハを用い、1枚のシリコンウエハ1に、約40mm×約30mmの大きさの振動発電装置を4個(4チップ)同時形成する例を説明する。図1Aの下方部分に、シリコンウエハ1上の4チップのレイアウト例を示す。以下、代表として1チップ分を図示しながら、製造方法の説明を進める。
シリコンウエハ1上に、凹部(ザグリ部)2の外側を覆うレジストパターンを形成し、KOHによるウエットエッチングを施して、凹部2を形成する。凹部2は、例えば、A−A′方向の長さが25mm、B−B′方向の幅が20mmの矩形状であり、深さが300μmである。凹部2の形成後、レジストパターンを除去する。
なお、振動部材の振幅が大きい場合、ザグリはそれに応じて深くすればよいが、ザグリが深い場合は、シリコン等の基板材料を所望の形に切断したものを重ね合わせ接合して使用してもよい。
図2A、図2B、及び図2Cを参照する。全面に、スパッタリングにより、厚さ50nmのTi層を形成し、Ti層上に厚さ200nmのCuシード層を形成する。凹部2の外側を覆うレジストパターンを形成し、電解メッキによりCuを堆積して凹部2を埋め込み、Cu層3を形成する。Cu層3の形成後、レジストパターンを除去する。次に、凹部2の外側でウエハ1の上面に残ったCuシード層及びTi層を、イオンミリングにより除去する。なお、平滑性を向上させるため、表面を研磨することがより望ましい。
図3A、図3B、及び図3Cを参照する。シリコンウエハ1上に、靭性層4及び絶縁層5の形成領域外側を覆うレジストパターンを形成する。全面に、例えば、スパッタリングにより厚さ3μmのPdCuSi系金属ガラス層を堆積する。続いて金属ガラス層上に、例えば、スパッタリングにより厚さ100nmの酸化シリコン層を堆積する。レジストパターンとともに不要部の金属ガラス層及び酸化シリコン層を除去するリフトオフにより、金属ガラスによる靭性層4及び酸化シリコンによる絶縁層5を形成する。
靭性層4及び絶縁層5は、例えば、A−A′方向の長さが29mm、B―B′方向の幅が18mmの矩形状であり、凹部2の根元側縁部近傍のシリコンウエハ1上面上から、凹部2上方に、つまり先端側に、突き出すように形成されている。図3Aに示されるように、靭性層4及び絶縁層5が突き出している部分では、靭性層4及び絶縁層5の周りに、凹部2の縁部(Cu層3の縁部)が露出している。
図4A、図4B、及び図4Cを参照する。コイル下層部分6の形成領域外側を覆うレジストパターンを形成する。全面に、例えば、スパッタリングにより厚さ1μmのCu層を形成する。レジストパターンとともに不要部のCu層を除去するリフトオフにより、絶縁層5上にコイル下層部分6を形成する。
コイル下層部分6は、図6A、図6B、及び図6Cを参照して後述する工程で完成されるコイル11の一部分を成す。図6Aに示すように、コイル11は、コイル両側の引き出し線部分11a及び11cと、コイル主部分11bとを含む。
コイル下層部分6は、コイル両端側の引き出し線11a及び11cと、コイル主部分11bの下層部分とを成す。コイル主部分11bでは、幅方向に延在するCu線6aが、長さ方向に並んでいる。各Cu線6aの端部は、一端では先端側に折れ曲がり、他端では根元側に折れ曲がっている。Cu線6aの配列の、幅方向外側に、長さ方向に延在して、一端側の引き出し線11aと、他端側の引き出し線11cとが配置されている。
図5A、図5B、及び図5Cを参照する。コイル下層部分6のCu線6aの配列を覆って、絶縁層5上に、絶縁層7を形成する。絶縁層7は、例えば、スパッタリングで厚さ500nm堆積された酸化シリコン層を、リフトオフでパターニングすることにより形成される。絶縁層7は、幅方向外側に、Cu線6aの両端を露出させるように配置される。
絶縁層7上に、磁歪層8を形成する。磁歪層8を形成する磁歪材料として、例えば、組成がTb0.27Dy0.73Fe1.9のTb−Dy−Fe系合金であるTerfenol−D(商品名/以下「Terfenol」と略称する)を用いることができる。
磁歪層8は、例えば、スパッタリングで厚さ1μm堆積されたTerfenol層を、リフトオフでパターニングすることにより形成される。磁歪層8は、例えば、A−A′方向の長さが27mm、B−B′方向の幅が14mmの矩形状である。
図6A、図6B、及び図6Cを参照する。磁歪層8を覆って、絶縁層7上に、絶縁層9を形成する。絶縁層9は、例えば、スパッタリングで厚さ500nm堆積された酸化シリコン層を、リフトオフでパターニングすることにより形成される。絶縁層9は、根元側端部で磁歪層8の上面(及び側面)を露出させるように配置され、それ以外の部分では、磁歪層8の上面及び側面を覆う。
次に、コイル上層部分10の形成領域外側を覆うレジストパターンを形成する。全面に、例えば、スパッタリングにより厚さ1μmのCu層を形成する。レジストパターンとともに不要部のCu層を除去するリフトオフにより、絶縁層9上に、コイル上層部分10を形成する。コイル上層部分10では、幅方向に延在するCu線10aが、コイル下層部分6のCu線6aと互い違いに、長さ方向に並んでいる。各Cu線10aは、両端部が深さ方向に延在し、コの字形状(U字形状)となっている。
コイル下層部分6において隣接するCu線6a同士の一端側端部と他端側端部とを、コイル上層部分10のCu線10aが接続して、磁歪層8を取り巻くコイル主部分11bが形成される。また、コイル主部分11bと一端側の引き出し線11aとがCu線10aで接続されるとともに、コイル主部分11bと他端側の引き出し線11cとがCu線10aで接続される。このようにして、コイル下層部分6とコイル上層部分10とにより、コイル11が形成される。
図7A、図7B、及び図7Cを参照する。コイル11を覆って、絶縁層12を形成する。絶縁層12は、例えば、スパッタリングで厚さ500nm堆積された酸化シリコン層を、リフトオフでパターニングすることにより形成される。絶縁層12は、根元側端部において、磁歪層8の上面(及び側面)と、コイル11の引き出し線11a及び11cを露出させるように配置される。
絶縁層5、7、9、及び12が、(根元側端部を除き)磁歪層8を取り囲む。絶縁層5、7、9、及び12に埋め込まれて、コイル11が配置されている。例えば金属ガラスで形成された靭性層4は導電性である。靭性層4とコイル11との間に、絶縁層5及び7が介在していることにより、靭性層4とコイル11との電気的短絡が抑制される。
次に、磁歪層8とコイル11の引き出し線11a及び11cを覆うレジストパターンを形成し、全面に、スパッタリングにより、厚さ200nmのNiシード層を形成する。さらに、錘13の形成領域外側を覆うレジストパターンを形成し、電解メッキによりNiを厚さ100μm堆積して、錘13を形成する。錘13は、絶縁層12の先端側端部上に配置される。錘13の形成後、すべてのレジストパターンを除去する。なお、錘13は、強磁性膜(ネオジム膜)をスパッタリングあるいはパルスレーザデポジション(PLD)等で成膜してもよい。
再び、磁歪層8とコイル11の引き出し線11a及び11cを覆うレジストパターンを形成し、錘13の外側に残ったNiシード層を、イオンミリングにより除去する。その後、レジストパターンを除去する。このようにして、靭性層4上方に錘13までが積層された振動部材14が形成される。
図8A、図8B、及び図8Cを参照する。再び、磁歪層8とコイル11の引き出し線11a及び11cを覆うレジストパターンを形成し、錘13まで形成されたシリコンウエハ1をCuエッチャントに浸して、銅層3を除去する(リリース)。Cuの選択的エッチャントとして、例えばアンモニア銅錯塩系エッチャントを用いることができる。銅層3が除去されることにより、根元側でシリコンウエハ1に支持された振動部材14が、先端側で凹部2上に突き出した片持ち梁構造が形成される。
図9A、図9B、及び図9Cを参照する。後の工程で取り付けられるキャップ17の接続部分に、印刷またはディスペンサにより、AuSnによるシール層15を厚さ10μm程度形成する。なお、AuSnによるシール層15を、スパッタリングで堆積させることもでき、この場合は厚さ1μm〜2μm程度形成する。
また、根元側で露出した部分の磁歪層8上に、積層厚さ方向に磁化された磁石16を接着剤で取り付ける。磁石16は、例えば、490mTのネオジム磁石で、振動部材長さ方向(A−A′方向)の寸法が2mm、振動部材幅方向(B−B′方向)の寸法が15mm、積層厚さ方向の寸法が10mmである。
図10A、図10B、及び図10Cを参照する。軟鉄を機械加工でザグリ加工したキャップ17を別途準備しておく。真空装置内で、シール層15及び磁石16まで形成されたシリコンウエハ1上に、キャップ17を位置合わせし、300℃程度で加熱圧着する。このようにして、振動部材14が真空封止される。キャップ実装は、ウエハ状態のままで全チップの振動発電装置をパッケージするウエハレベルパッケージ(WLP)が望ましい。
キャップ17は、パッケージ部材であると同時に、磁石16とともに、磁歪層8に磁場を印加する磁場印加部材18を形成する。キャップ17は、根元側で磁石16に接続し、先端側の内壁が磁歪層8の先端に対向し、磁歪層8の長さ方向に(面内方向に)磁場を印加するヨークとなる。
なお、磁歪部材8に十分にバイアス磁場がかかり磁路を閉じると磁歪部材8に引張のテンションが強くかかり過ぎてしまう場合は、キャップ17を銅やセラミクスなどの非磁性材料で形成してもよい。
その後、シリコンウエハ1上に同時形成された4チップの振動発電装置が、各々に切断される。このようにして、第1実施形態による振動発電装置が形成される。
次に、第1実施形態による振動発電装置の動作について説明する。図11A及び図11Bは、それぞれ、第1実施形態による振動発電装置の概略構造の、平面図及びA−A′方向断面図である。振動発電装置の支持基板(シリコンウエハ)1が、機械等の振動源に取り付けられて、発電が行われる。
振動部材14は、根元側でシリコンウエハ1に支持された片持ち梁構造であり、先端側が上下方向(積層厚さ方向)に振動することができる。振動部材14は、靭性層4上方に磁歪層8が積層された構造であり、磁歪層8は、例えばTerfenolで形成されている。例えばTerfenolは脆性が大きいので、Terfenolのみで形成された振動部材はそのままでは壊れやすい。
本実施形態では、金属ガラス等、靭性の大きな材料で形成された支持層である靭性層4上に、薄膜状の磁歪層8を積層することにより、磁性層8に脆性の大きな磁歪材料を用いる場合であっても、振動部材14の靭性を向上させることができる。
また、靭性層4を薄く形成することにより、弱い振動でも容易に振動部材14を振動させることができる。
靭性層4上方に磁歪層8が積層された構造とすることにより、積層厚さ方向に振動部材14が撓んだ場合にも歪が生じない歪中立面を、靭性層4側に配置することができる。これにより、振動部材14が下方に歪む場合は、磁歪層8に選択的に引張歪を生じさせ、振動部材14が上方に歪む場合は、磁歪層8に選択的に圧縮歪を生じさせることができる。
歪中立面を靭性層4側に配置するために、靭性層4は磁歪層8よりも厚く形成することが望ましい。なお、振動部材が磁歪部材8のみで形成されている場合は、磁歪部材8中に歪中立面が配置されるので、磁歪部材8の一方側とその反対側に、引張歪と圧縮歪とが同時に生じる。
(図10B等に示した)磁場印加部材18により、磁歪層8の長さ方向に、磁場が印加される。磁場印加による磁歪に伴い、磁歪層8の長さ方向に、磁束密度B8が生じる。例えば正の磁歪材料(例えばTerfenol)を用いるとき、磁場印加により、印加磁場方向に伸びる磁歪が生じる。印加磁場は、磁歪層8の磁束密度B8が飽和しない程度の大きさとする。
外部から磁場が印加された状態で、磁歪材料に変形が加わることにより、磁歪材料に生じる磁束密度が変化する(逆磁歪現象もしくはビラリ効果)。磁歪層8の歪みの無い状態、あるいは振動していない状態を、基準状態と呼ぶこととする。
磁歪層8が下方に歪み引張歪が生じる場合、つまり磁歪層8が伸びる場合は、磁歪層8の磁束密度B8が、基準状態のそれに比べて大きくなる。一方、磁歪層8が上方に歪み圧縮歪が生じる場合、つまり磁歪層8が縮む場合は、磁歪層8の磁束密度B8が、基準状態のそれに比べて小さくなる。
従って、振動に伴い、磁歪層8の磁束密度B8が、周期的に増減する。磁歪層8に巻かれたコイル11に、磁歪層8の振動に伴う磁束密度変化を妨げるような誘導電流が生じる。このようにして、発電を行うことができる。整流蓄電回路19が、コイル11の両端の引き出し線11a及び11cの間に接続されて、発電された電流の整流や蓄電が行われる。
本実施形態による振動発電装置は、振動部材14が容易に振動するように形成されているので、振動加速度が弱い系での発電にも用いることができる。なお、振動センサとして用いることもできる。
図10A、図10B、及び図10Cを参照して説明したように、振動部材14は、真空封止されている。これにより、大気中に比べて、振動部材14の振動減衰が抑制されるので、発電効率を向上させることができる。なお、真空封止でなく減圧封止としても、振動減衰を抑制することができる。
上述のように、本実施形態では、靭性の大きな材料で形成された靭性層4上に、薄膜状の磁歪層8を積層することにより、振動部材14の靭性向上が図られている。また、靭性層4を薄く形成することにより、振動部材14の振動を容易にしている。
靭性層4の好適な材料の特性と、好適な厚さとについて説明する。靭性層4を形成する材料は、第1に、薄膜もしくは薄板状で弾性があり、繰り返し振動に対して疲労破壊が起こりにくいという観点で、靭性に富むことが望ましい。
具体的には、ヤング率に対し疲労強度(あるいは引張強度)が高く弾性限界が大きい材料が望ましい。一般に、引張強度(引張って破壊される時の応力)の約1/3程度が疲労強度であり、引張強度が大きい程、疲労強度は大きい。疲労強度はその応力以下の応力であれば繰り返し応力をかけても金属疲労を起こさない値であり、振動部材14の材料としては疲労強度が高いことが望ましい。
磁歪層8の支持層とするので、靭性層4を形成する靭性材料は、磁歪層8を形成する磁歪材料に比べ、引張強度及び疲労強度が高いことが望ましい。
靭性層4を形成する材料は、第2に、振動源の小さい振動(小さい振動加速度)にも応じて振動しやすいという観点から、ヤング率の小さい材料が望ましい。
図27は、一般的な金属(鉄・銅など)、金属ガラス、超弾性合金、及び単結晶シリコンの、引張強度(単位MPa)、疲労強度(単位MPa)、ヤング率(単位GPa)、及び弾性限界伸び(単位%)をまとめた表である。
金属ガラスや超弾性合金は、一般的な金属に比べ、引張強度及び疲労強度が1桁程高く、ヤング率が小さく、弾性限界伸びが大きい。単結晶シリコンは、一般的な金属に比べ、ヤング率は同程度であるが、引張強度及び疲労強度が2桁程高い。
上述の観点より、例えば一般的な金属に比べ、引張強度及び疲労強度が高く、ヤング率が小さく、弾性限界伸びが大きい金属ガラス及び超弾性合金(ゴムメタル(登録商標)と呼ばれる材料もある)が、靭性層4に特に好適な材料といえる。
ゴムメタル(登録商標)は、ニオブ、タンタル、バナジウム、ジルコニウム、ハフニウム、酸素を含み、体心立方構造を持つベータ型チタン合金である。ゴムメタル(登録商標)の組成は、基本的には、Ti(Nb,Ta,V)+(Zr,Hf)+Oで表示される。ゴムメタル(登録商標)は、可撓性・耐久性に優れているため、靭性層4の材料として好適に用いることができる。ゴムメタル(登録商標)は、例えば、豊通マテリアル株式会社により提供されている。
また、一般的な金属に比べ、引張強度及び疲労強度が高く、ヤング率が同程度である、単結晶シリコンも、靭性層4に好適な材料といえる。
一般的な金属を基準にするならば、高い引張強度の目安は、例えば1000MPaオーダであるといえ、低いヤング率の目安は、例えば150GPa程度以下であるといえ、高い弾性限界伸びは0.5%以上であるといえる。靭性層4を形成する材料は、引張強度が1000MPa以上であることが望ましく、ヤング率が150GPa以下であることや、弾性限界伸びが0.5%以上であることがより望ましい。
上記実施形態では、一例としてPdCuSi系金属ガラスで靭性層4を形成したが、金属ガラスとして、その他例えば、ZrCuTi系金属ガラスを用いることもできる。超弾性合金として、例えばTiNi系超弾性合金を用いることができる。
なお、金属ガラス、超弾性合金、単結晶シリコン以外の材料としては、セラミクス(電子部品によく使用されているLTCC:低温同時焼成セラミクスなど)のように脆いが硬く、振動に対して敏感であり、疲労が起こらない材料を用いることもできる。また、寸法精度が多少犠牲になっても良い場合は、引張強度の高いPETフィルムやポリエチレンカーバイト、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリカーボネート等のさまざまな高分子材料なども利用できる。
靭性層4の好適な厚さは、例えば、金属ガラスの場合、薄膜形成で1μm〜5μm程度、リボンのものを使用する場合は50μm〜1000μm程度である。また例えば、超弾性合金の場合、薄膜形成で1μm〜5μm程度、リボンのものを使用する場合は50μm〜1000μm程度である。また例えば、単結晶シリコンの場合15μm〜50μm程度であり、セラミクスの場合20μm〜1000μm程度であり、高分子材料の場合100μm〜1000μm程度である。種々の材料についてまとめると、靭性層4の好ましい厚さ範囲は、概して、1μm〜1000μm程度といえる。
磁歪層8の好適な厚さについて説明する。磁歪層8は、薄膜化することによって、見かけの靭性を大きくすることができる。一般に、脆い材料であっても薄膜化すると、曲げた時の曲率半径が膜厚に対し相対的に大きくなるため、見かけの靭性は大きくなる。
例えばTerfenolのような脆い磁歪材料の場合の磁歪層8の好適な膜厚は、例えば1μm〜50μm程度である。また、例えばFe−Ga合金(Galfenol)のような、ある程度靭性のある磁歪材料を用いる場合には、1μm〜1000μm程度で、利用する振動を拾える程度に厚いことが望ましい。
このように、本実施形態によれば、靭性層4の上方に磁歪層8が積層されているため、磁歪層8を含む振動部材14の靭性を向上することができる。このため、本実施形態によれば、磁歪層8に大きな歪みを加えることができ、また、磁歪層8の全体に満遍なく歪みを生じさせることができ、発電効率を向上することができる。また、本実施形態によれば、振動部材14を薄く形成することができるため、低い振動周波数や低い振動加速度にも対応でき、適用範囲の著しく広い発電装置を提供することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態による振動発電装置の製造方法について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と、コイルの構造が異なる。図12A〜図19Aは、第2実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略平面図である。図12B〜図19Bは、図12A等の平面図の一点鎖線A−A′方向(長さ方向)に沿った概略断面図であり、図12C〜図19Cは、図12A等の平面図の一点鎖線B−B′方向(幅方向)に沿った概略断面図である。
図12A、図12B及び図12Cを参照する。まず、第1実施形態の図1A〜図1C及び図2A〜図2Cを参照して説明した工程までと同様にして、シリコンウエハ(支持基板)21に凹部22を形成し、凹部22に銅層23を充填する。そして、第1実施形態の図3A〜図3Cを参照して説明した工程と同様にして、靭性層24及び絶縁層25を形成する。
図13A、図13B及び図13Cを参照する。絶縁層25上に、下側平面ラダーコイル26の形成領域外側を覆うレジストパターンを形成する。全面に、例えば、スパッタリングにより厚さ1μmのCu層を形成する。レジストパターンとともに不要部のCu層を除去するリフトオフにより、絶縁層25上に下側平面ラダーコイル26を形成する。
下側平面ラダーコイル26は、長さ方向に延在する2本のCu線26a及び26cの間に、幅方向に延在しCu線26aとCu線26cとを接続する複数のCu線26bが平行に配置された梯子状構造を有する。Cu線26a及び26cが、引き出し線も兼ねる。
図14A、図14B及び図14Cを参照する。下側平面ラダーコイル26を覆って、絶縁層25上に、絶縁層27を形成する。絶縁層27は、例えば、スパッタリングで厚さ500nm堆積された酸化シリコン層を、リフトオフでパターニングすることにより形成される。絶縁層27は、根元側端部で、下側平面ラダーコイル26の引き出し線26a及び26cを露出させるように配置されている。
絶縁層27上に、磁歪層28を形成する。磁歪層28を形成する磁歪材料として、例えばTerfenolを用いることができる。磁歪層28は、例えば、スパッタリングで厚さ1μm堆積されたTerfenol層を、リフトオフでパターニングすることにより形成される。
図15A、図15B及び図15Cを参照する。磁歪層28を覆って、絶縁層29を形成する。絶縁層29は、例えば、スパッタリングで厚さ500nm堆積された酸化シリコン層を、リフトオフでパターニングすることにより形成される。絶縁層29は、根元側端部で磁歪層28の上面(及び側面)を露出させるように配置され、それ以外の部分では、磁歪層28の上面及び側面を覆う。
次に、上側平面ラダーコイル30の形成領域外側を覆うレジストパターンを形成する。全面に、例えば、スパッタリングにより厚さ1μmのCu層を形成する。レジストパターンとともに不要部のCu層を除去するリフトオフにより、絶縁層29上に、上側平面ラダーコイル30を形成する。
下側平面ラダーコイル26と同様に、上側平面ラダーコイル30は、長さ方向に延在する2本のCu線30a及び30cの間に、幅方向に延在しCu線30aとCu線30cとを接続する複数のCu線30bが平行に配置された梯子状構造を有する。Cu線30a及び30cが、引き出し線も兼ねる。磁歪層28の上下に配置された一対の平面ラダーコイル26及び30が、第2実施形態のコイル構造(コイル)31を形成する。
図16A、図16B及び図16Cを参照する。上側平面ラダーコイル30を覆って、絶縁層32を形成する。絶縁層32は、例えば、スパッタリングで厚さ500nm堆積された酸化シリコン層を、リフトオフでパターニングすることにより形成される。絶縁層32は、根元側端部において、磁歪層28の上面(及び側面)と、コイル構造31の引き出し線26a、26c、30a及び30cを露出させるように配置される。
次に、磁歪層28とコイル構造31の引き出し線26a、26c、30a及び30cを覆うレジストパターンを形成し、全面に、スパッタリングにより、厚さ200nmのNiシード層を形成する。さらに、錘33の形成領域外側を覆うレジストパターンを形成し、電解メッキによりNiを厚さ100μm堆積して、錘33を形成する。錘33は、絶縁層32の先端側端部上に配置される。錘33の形成後、すべてのレジストパターンを除去する。なお、錘33は、強磁性膜(ネオジム膜)をスパッタリングあるいはパルスレーザデポジション(PLD)等で成膜してもよい。
再び、磁歪層28とコイル構造31の引き出し線26a、26c、30a及び30cを覆うレジストパターンを形成し、錘33の外側に残ったNiシード層を、イオンミリングにより除去する。その後、レジストパターンを除去する。このようにして、靭性層24上方に錘33までが積層された振動部材34が形成される。
図17A、図17B及び図17Cを参照する。再び、磁歪層28とコイル構造31の引き出し線26a、26c、30a及び30cを覆うレジストパターンを形成し、錘33までが形成されたシリコンウエハ21を、Cuエッチャントに浸して、銅層23を除去する(リリース)。銅層23が除去されることにより、根元側でシリコンウエハ21に支持された振動部材34が、先端側で凹部22上に突き出した片持ち梁構造が形成される。
図18A、図18B及び図18Cを参照する。第1実施形態の図9A〜図9Cを参照して説明した工程と同様にして、シール層35を形成するとともに、根元側で露出した部分の磁歪層28上に、磁石36を取り付ける。
図19A、図19B及び図19Cを参照する。第1実施形態の図10A〜図10Cを参照して説明した工程と同様にして、磁束をほぼ完全に閉じたい場合は、ヨークを兼ねるキャップ37を取り付けて、振動部材34を真空封止するとともに、磁場印加部材38を形成する。
なお、バイアス磁場が十分に磁歪部材28にかかっている場合、キャップ37は、必ずしもヨークの機能がある強磁性体でなくともよく、プラスティックやアルミ、銅などの非磁性材料で形成してもよい。
その後、シリコンウエハ21上に同時形成された振動発電装置が、各々に切断される。このようにして、第2実施形態による振動発電装置が形成される。
次に、第2実施形態による振動発電装置の動作について説明する。図20A及び図20Bは、それぞれ、第2実施形態による振動発電装置の概略構造の、平面図及びA−A′方向断面図である。図20C及び図20Dは、それぞれ、第2実施形態のコイル構造31の概略的な平面図及びA−A′方向断面図である。
靭性の大きな材料で形成された靭性層24上に薄膜状の磁歪層28を積層することにより、振動部材34の靭性を向上させていることや、歪中立面を靭性層24側に配置して磁歪層28に選択的に引張歪または圧縮歪を生じさせられることは、第1実施形態と同様である。また、振動部材34の振動に伴い、磁歪層28の長さ方向に生じる磁束密度B28が周期的に増減することは、第1実施形態と同様である。
図20Cは、下側平面ラダーコイル26と上側平面ラダーコイル30とを並べて示した概略平面図であり、磁歪層28の磁束密度B28が増加している場合(磁歪層28が下方に撓んでいる場合)に、各平面ラダーコイルに生じる電流方向を示す。
図20Dは、下側平面ラダーコイル26と上側平面ラダーコイル30のA−A′方向断面図であり、磁歪層28の磁束密度B28が増加している場合(磁歪層28が下方に撓んでいる場合)に、各平面ラダーコイルに生じる電流方向と、電流により生じた磁束の方向とを示す。磁歪層28の磁束密度B28の向きは、例えば根元側から先端側向きとする。
図20Dに示すように、磁歪層28の磁束密度B28が増加すると、これを妨げるような磁束を生じさせるように、下側平面ラダーコイル26及び上側平面ラダーコイル30のそれぞれに電流が生じる。
下側平面ラダーコイル26においては、上方側(磁歪層28側)で先端側から根元側向きの磁束B26を生じさせるように、Cu線26bに、紙面裏側から表側向きの電流が生じる。
一方、上側平面ラダーコイル30においては、下方側(磁歪層28側)で先端側から根元側向きの磁束B30を生じさせるように、Cu線30bに、紙面表側から裏側向きの電流が生じる。
図20Cに示すように、下側平面ラダーコイル26のCu線26bに流れる電流の向きと、上側平面ラダーコイル30のCu線30bに流れる電流の向きとが逆向きなので、下側側平面ラダーコイル26の一端側の引き出し線26aと、上側平面ラダーコイル30の他端側の引き出し線30cとが同極性となり、下側側平面ラダーコイル26の他端側の引き出し線26cと、上側平面ラダーコイル30の一端側の引き出し線30aとが同極性となる。
そこで、図20Aに示すように、一方の極性の引き出し線26aと30cとが接続され、他方の極性の引き出し線26cと30aとが接続されるように、クロス配線構造を形成している。整流蓄電回路39が、コイル構造31の引き出し線26a及び30cと、引き出し線26c及び30aとの間に接続されて、発電された電流の整流や蓄電が行われる。
第1実施形態のコイル11は、コイル下層部分6とコイル上層部分10とを積層工程で接続して、一体のコイルとしている。第2実施形態のコイル構造31は、下側平面ラダーコイル26と上側平面ラダーコイル30とが独立のコイルとして機能するので、下側平面ラダーコイル26と上側平面ラダーコイル30とを接続しなくてもよく、製造工程がより容易である。
なお、第2実施形態では、磁歪層28の上下にそれぞれ、上側平面ラダーコイル30と下側平面ラダーコイル26とを形成したが、少なくとも一方の平面ラダーコイルが形成されていれば発電を行うことができる。磁歪層28の上下両方に平面ラダーコイルを形成することにより、発電効率を向上させることができる。
なお、上述の第1実施形態及び第2実施形態による振動発電装置の製造工程は、例示であり、密着性向上層、金属拡散防止層、磁歪層の配向を揃える配向膜の追加や、熱処理工程の追加をしても構わない。
なお、以下に第3実施形態として説明するように、靭性層として靭性基板を用い、靭性基板上方に磁歪層が形成され磁歪層の周りにコイルが形成された振動部材を複数同時形成した後、個々に切断して、一つ一つの振動発電装置を組み立てる工程とすることもできる。靭性基板として、例えば、金属ガラス薄板、ゴムメタル(登録商標)薄板、単結晶シリコン薄板、セラミクス薄板、高分子材料薄板等を用いることができる。
[第3実施形態]
図21A〜図24Aは、第3実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略平面図である。図21B〜図24Bは、図21A等の平面図の一点鎖線A−A′方向(長さ方向)に沿った概略断面図であり、図21C〜図24Cは、図21A等の平面図の一点鎖線B−B′方向(幅方向)に沿った概略断面図である。
図21A、図21B、及び図21Cを参照する。靭性基板(靭性層)41として、例えば、厚さ500μmのポリイミド薄板を用いる。第1実施形態のコイル下層部分6の形成工程(図4A〜図4C参照)と同様にして、靭性基板41上に、Cuによりコイル下層部分42を形成する。
図22A、図22B、及び図22Cを参照する。第1実施形態の絶縁層7の形成工程(図5A〜図5C参照)と同様にして、コイル下層部分42の一部を覆い靭性基板41上に、絶縁層43を形成する。
さらに、絶縁層43上に、磁歪層44を形成する。例えば、液体急冷凝固法によるFe−Ga磁歪リボン材料(例えば厚さ300μm)を、絶縁層43上に接着することにより、磁歪層44を形成することができる。なお、磁歪層44は、また例えば、第1実施形態と同様に、スパッタリングで形成することもできる。
図23A、図23B、及び図23Cを参照する。磁歪層44の形成後、第1実施形態で、絶縁層9、コイル上層部分10(コイル11)、絶縁層12、錘13を形成して振動部材14を形成した工程と同様にして、絶縁層45、コイル上層部分46(コイル47)、絶縁層48、錘49を形成して、振動部材50を形成する。なお、錘49は磁石でも構わない。その際の形成方法は、永久磁石を接着剤で固定する方法でも、薄膜磁石を形成する方法でもどちらでもよい。錘49として磁石を用いる場合には、後述するキャップ55の材料として非磁性材料を用いることが好ましい。
靭性基板41上に複数の振動部材50を同時形成した後、靭性基板41を切断して、振動部材50を個々に分離する。
図24A、図24B、及び図24Cを参照する。その後、振動部材50に磁石54を取り付け、振動部材50を凹部52の形成された支持基板(ザグリ基板)51に接着し、シール材53を用いてキャップ55を取り付ける。このように、ザグリ基板51とキャップ55との間に振動部材50を挟み込み実装することにより、第3実施形態による振動発電装置が形成される。
なお、上述の第1実施形態〜第3実施形態では、靭性層と磁歪層とを含む振動部材中に、コイルを一体的に形成したが、コイルは必ずしも振動部材中に作りこむ必要はない。例えば、磁歪層を取り巻くラインコイルを、靭性層と磁歪層とを含む振動部材とは別に配置する構造にすることもできる。以下、第4実施形態として、パッケージの周りにコイルを巻く構造を説明する。
[第4実施形態]
図25A及び図26Aは、第4実施形態による振動発電装置の主要な製造工程を示す概略平面図である。図25B及び図26Bは、図25A等の平面図の一点鎖線A−A′方向(長さ方向)に沿った概略断面図であり、図25C及び図26Cは、図25A等の平面図の一点鎖線B−B′方向(幅方向)に沿った概略断面図である。
図25A、図25B、及び図25Cを参照する。靭性層61上に磁歪層62を形成し、錘63を形成して、振動部材64を形成する。なお、錘63は磁石でも構わない。その際の形成方法は、永久磁石を接着剤で固定する方法でも、薄膜磁石を形成する方法でもどちらでもよい。
振動部材64を、凹部66を有する支持基板(ザグリ基板)65に接着する。第4実施形態のザグリ基板65は、例えば銅やアルミニウム、セラミクス、プラスティック等の非磁性材料で形成されていることが望ましい。磁石68を取り付け、シール材67を形成する。
図26A、図26B、及び図26Cを参照する。ザグリ基板65とキャップ69との間に振動部材64を挟み込み実装する。第4実施形態のキャップ69は、例えば銅やアルミニウム、セラミクス、プラスティック等の非磁性材料で形成されていることが望ましい。
キャップ69が取り付けられた後、パッケージ全体に誘導コイル(コイル)70を機械的に巻いていく。このようにして、第4実施形態による振動発電装置が形成される。
(評価結果)
次に、評価結果について図28乃至図32を用いて説明する。
図28は、実施例1による振動発電装置を示す概略図である。図28Aは平面図であり、図28Bは側面図である。図29は、実施例1による振動発電装置の一部を示す側面図である。図30は、比較例1による振動発電装置を示す概略図である。図30Aは平面図であり、図30Bは側面図である。図31は、比較例2による振動発電装置を示す平面図及び側面図である。図31Aは平面図であり、図31Bは側面図である。
実施例1は、上述した第1乃至第4実施形態による振動発電装置に対応するものである。実施例1では、靭性層104として、厚さ500μmのポリカーボネート板を用いた。靭性層104は、上記実施形態の靭性層4,24,41,61に対応するものである。磁歪層108として、厚さ200μmのFe−Gaのリボン材を用いた。磁歪層108は、上記実施形態の磁歪層8,28,44,62に対応するものである。磁歪層108の体積は、0.044cmとした。靭性層104と磁歪層108とを含む振動部材114の根元側に、磁石116を取り付けた。振動部材114は、上記実施形態の振動部材14,34,50,64に対応するものである。振動部材114の先端側に、錘を兼ねる磁石113を取り付けた。錘113は、上記実施形態の錘13,33,49,63に対応するものである。根元側の磁石116と先端側の磁石113との距離は、55mmとした。錘を兼ねる磁石113の質量は、3gとした。そして、振動部材114の根元側をケーシング117に固定した。ケーシング117は、上記実施形態の支持基板1,21,51,65及びキャップ17,37,55,69に対応するものである。ケーシング117のサイズは、55mm×70mm×20mmとした。ケーシング117の容積は、77cmとした。ケーシング117の周囲にコイル(図示せず)を巻いた。かかるコイルは、上記実施形態のコイル11,31,47,70に対応するものである。
比較例1では、2本の磁歪材料208a、208bを並行するように配した。磁歪材料208a、208bとしては、それぞれFe−Ga磁歪板を用いた。磁歪板208a、208bには、コイル211a、211bをそれぞれ巻き付けた。磁歪板208a、208bの体積は、それぞれ1.2cmとした。並行するように配した2つの磁歪板208a、208bを、根元側と先端側に設けた連結ヨーク220a、220bにより連結した。磁歪板208a、208bを含む振動部材214の先端側には、錘213を取り付けた。錘213の質量は、354gとした。更に、振動部材214の根元側と先端側にそれぞれ磁石216a、216bを取り付けた。そして、磁石216aと磁石216bとが磁気的に結合されるようにバックヨーク217を取り付けた。そして、振動部材214の根元側を、支持体201に固定した。
比較例2においても、2本の磁歪材料308a、308bを並行するように配した。磁歪材料308a、308bとしては、それぞれFe−Ga磁歪板を用いた。磁歪板308a、308bには、コイル311a、311bをそれぞれ巻き付けた。磁歪板308a、308bの体積は、それぞれ1.2cmとした。並行するように配した2つの磁歪板308a、308bを、根元側に設けた連結ヨーク320aと先端側に設けた連結ヨーク320bとにより連結した。磁歪板308a、308bを含む振動部材314の先端側に設けた連結ヨーク320bは、錘を兼ねるものである。錘320bの質量は、35gとした。更に、振動部材314の根元側と先端側にそれぞれ磁石316a、316bを取り付けた。そして、磁石316aと磁石316bとが磁気的に結合されるようにバックヨーク317を取り付けた。そして、振動部材314の根元側を、支持体301に固定した。
図32は、振動の加速度と単位量当たりの出力との関係を示すグラフである。図32における横軸は、加速度を示している。図32における縦軸は、単位量当たりの出力を示している。単位量当たりの出力は、実際に得られた出力の値を、磁歪材料の体積と錘の質量との積で除算することにより求めた。
図32における●印のプロットは、実施例1の場合を示している。図32における◆印のプロットは、比較例1の場合を示している。図32における▲印のプロットは、比較例2の場合を示している。
図32から分かるように、実施例1では、比較例1、2と比較して、著しく高い単位量当たりの出力が得られた。
このことから、実施例1,即ち、上記実施形態によれば、発電効率の良好な振動発電装置を提供し得ることが分かる。
また、図32から分かるように、実施例1では、振動の加速度が低いにもかかわらず、比較例1,2と比較して、著しく高い単位量当たりの出力が得られた。
このことから、実施例1,即ち、上記実施形態によれば、振動の加速度が低い場合であっても、良好に発電し得ることが分かる。
また、実施例1においては、振動部材114の振動の周波数は、約15Hzであった。
一方、比較例1においては、振動部材214の振動の周波数は、約43Hzであった。また、比較例2においては、振動部材314の振動の周波数は、約79Hzであった。
これらのことから、実施例1、即ち、上記実施形態によれば、振動の低周波が低い場合であっても、良好に発電し得ることが分かる。
[変形実施形態]
以上実施形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
例えば、錘13,33として磁石を用いてもよい。錘13,33として磁石を用いる場合には、キャップ17,37の材料として非磁性材料を用いることが好ましい。
本発明による発電装置は、発電効率の向上等を図るのに有用である。
1、21…シリコンウエハ
2、22…凹部
3、23…銅層
4、24…靭性層
5、25…絶縁層
6…コイル下層部分
26…下側平面ラダーコイル
7、27…絶縁層
8、28…磁歪層
9、29…絶縁層
10…コイル上層部分
30…上側平面ラダーコイル
11…(第1実施形態の)コイル
31…(第2実施形態の)コイル構造
12、32…絶縁層
13、33…錘
14、34…振動部材
15、35…シール層
16、36…磁石
17、37…キャップ
18、38…磁場印加部材
6a、10a…Cu線
11a、11c…引き出し線
11b…コイル主部分
26b、30b…Cu線
26a、26c、30a、30c…引き出し線
39…整流蓄電回路
41…靭性層
42…コイル下層部分
43…絶縁層
44…磁歪層
45…絶縁層
46…コイル上層部分
47…コイル
48…絶縁層
49…錘
50…振動部材
51…支持基板
52…凹部
53…シール材
54…磁石
55…キャップ
61…靭性層
62…磁歪層
63…錘
64…振動部材
65…支持基板
66…凹部
67…シール材
68…磁石
69…支持基板
70…コイル
104…靭性層
108…磁歪層
113…錘、磁石
114…振動部材
116…磁石
201…支持体
208a、208b…磁歪板
211a、211b…コイル
213…錘
214…振動部材
216a、216b…磁石
217…バックヨーク
220a、220b…連結ヨーク
301…支持体
308a、308b…磁歪板
311a、311b…コイル
314…振動部材
316a、316b…磁石
317…バックヨーク
320a、320b…連結ヨーク
これらのことから、実施例1、即ち、上記実施形態によれば、振動の周波数が低い場合であっても、良好に発電し得ることが分かる。

Claims (23)

  1. 靭性層、及び、前記靭性層上方に積層され磁歪材料で形成された磁歪層を含み、前記靭性層は、前記磁歪材料よりも引張強度が高い靭性材料で形成されている、振動部材と、
    前記振動部材が厚さ方向に振動可能に取り付けられた支持部材と、
    前記磁歪層に磁場を印加する磁場印加部材と、
    前記磁歪層の周りに配置されたコイルと
    を有することを特徴とする発電装置。
  2. 前記靭性層は、前記磁歪層よりも厚く形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記磁歪層は、厚さが1000μm以下である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の発電装置。
  4. 前記靭性層は、厚さが1000μm以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発電装置。
  5. 前記靭性材料は、引張強度が1000MPa以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発電装置。
  6. 前記靭性材料は、ヤング率が150GPa以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発電装置。
  7. 前記靭性材料は、弾性限界伸びが0.5%以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発電装置。
  8. 前記靭性材料は、金属ガラスもしくはゴムメタル(登録商標)である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発電装置。
  9. 前記靭性材料は、超弾性合金である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発電装置。
  10. 前記靭性材料は、シリコンである
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発電装置。
  11. 前記靭性材料は、セラミクスである
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発電装置。
  12. 前記靭性材料は、高分子材料である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発電装置。
  13. 前記コイルは、前記振動部材と一体的に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の発電装置。
  14. 前記コイルは、前記磁歪層を取り巻き、下側部分が前記靭性層と前記磁歪層との間に配置されている
    ことを特徴とする請求項13に記載の発電装置。
  15. 前記コイルは、前記磁歪層の上方及び下方の少なくとも一方に配置された平面ラダーコイルを含む
    ことを特徴とする請求項13に記載の発電装置。
  16. 前記平面ラダーコイルは、前記磁歪層の下方に配置され、前記靭性層と前記磁歪層との間に配置されている
    ことを特徴とする請求項15に記載の発電装置。
  17. 前記振動部材は、前記磁歪層を取り囲む絶縁層をさらに有し、
    前記コイルは、前記絶縁層に埋め込まれている
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の発電装置。
  18. 前記磁場印加部材は、前記振動部材を収める容器を兼ねる
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の発電装置。
  19. さらに、前記振動部材を収める容器を有し、
    前記コイルは、前記容器の周りに巻かれている
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の発電装置。
  20. 前記容器は、内部が真空または減圧状態にされている
    ことを特徴とする請求項18または19に記載の発電装置。
  21. 前記振動部材に錘が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の発電装置。
  22. 前記錘は、磁石である
    ことを特徴とする請求項21に記載の発電装置。
  23. 前記錘は、前記振動部材の先端側に形成されている
    ことを特徴とする請求項21または22に記載の発電装置。
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