JPWO2013061952A1 - 円柱状物体の直径測定装置及び測定方法、測定プログラム - Google Patents

円柱状物体の直径測定装置及び測定方法、測定プログラム Download PDF

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Abstract

円柱状物体(4)を撮像して一対の視点画像(21L,21R)はデータメモリ17に記憶される。円柱状物体(4)の直径Dの算出には、左視点画像(21L)の輪郭線(24a,24b)上に指定した測定点(26,27)に対応して右視点画像(21R)の輪郭線(25a,25b)上に導出される対応点(28,29)が用いられる。一対の測定点(26,27)が最短距離の2点に指定できるように、一方の測定点(26)を輪郭線(24a)上に固定し、他方の測定点(27)を他方の輪郭線(24b)上で走査する。連動して対応点(28,29)間の距離も変化し直径Dがその都度算出され、その最小値を円柱状物体(4)の直径と判定する。

Description

本発明は、2つの視点から撮像して得た視差画像に基づいて、円柱状物体の直径を測定する測定装置及び測定方法、測定プログラムに関するものである。
一定の間隔を開けた2つの視点から対象物体の視点画像をそれぞれ撮像し、対象物体上の特定点がそれぞれの視点画像中で確認することができれば、これらの視点画像を視差画像として利用し、三角測量の原理に基づいて撮像位置から対象物体までの距離を算出することが可能である。
また、同様に2つの視点から円柱状物体を撮像して2枚の視点画像を得、これらを視差画像として利用することにより円柱状物体の直径を測定することが可能である。特許文献1に記載の手法では、視差画像により円柱状物体の中心軸と直交する平面を仮想的に定め、そしてこの平面と物体の円柱面とが交差する交線に相当する円に対し、先の平面内で一対の接線を引いて各接点の座標及び一対の接線の交点の座標を求め、さらに2つの視点の相互間隔や撮像位置から円柱状物体までの距離などを加味することによって円柱状物体の直径を算出している。
また、特許文献2で知られるように、円柱状物体上の3点に光ビームを照射したまま2つの視点から視点画像を撮像するアクティブ方式を用いることもできる。この方式は、円柱状物体に投影された光ビームの光点を視差画像とともに利用することができ、円柱状物体が奥行き方向で傾いている場合でも不都合なく測定できるという利点がある。
特開平7−139918号公報 特開2010−243273号公報
ところが、特許文献1記載の手法では、各視点画像に円柱状物体の輪郭線として画像化されている円周面の各々に接線を引き、これらの接線を数式化する段階で誤差が入りやすい。しかも、円柱状物体が画像の奥行き方向に傾いて撮像された場合には、円柱の中心軸に直交する平面を設定するときにも誤差が含まれやすくなる。また、特許文献2の手法は対象物体の複数箇所に光ビームを照射しなければならず、装置が大型化して初期設定や調整に手間がかかるなどの難点がある。
本発明の目的は、測定対象となる円柱状物体の姿勢が一定していなくても、簡便に撮像された視差画像に基づいて円柱状物体の直径を精度よく測定することができる測定装置及び測定方法を提供することである。
本発明の円柱状物体の直径測定装置は、視差画像記憶部と、視差画像表示部と、輪郭線検出部と、測定点指定部と、対応点導出部と、測定点更新部と、直径算出部とを備える。視差画像記憶部は、円柱状の物体を第1視点と第2視点とからそれぞれ撮像して得た第1視点画像と第2視点画像とを視差画像として記憶する。視差画像表示部は、第1視点画像と第2視点画像とを表示する。輪郭線検出部は、第1視点画像中に物体の中心軸と平行な第1輪郭線と第2輪郭線とを検出する。測定点指定部は、検出された第1及び第2輪郭線の線上にそれぞれ第1測定点と第2測定点とを指定する。対応点導出部は、第2視点画像中に第1及び第2測定点に対応する第1対応点と第2対応点とを導出する。測定点更新部は、第1測定点を固定して第2測定点を第2輪郭線上で走査し、走査位置に応じて更新される第2測定点ごとに第2対応点を更新する。直径算出部は、第1対応点と測定点更新部で更新された第2対応点ごとに物体の直径を算出し、算出された直径の中の最小値を円柱状物体の直径として決定する。測定の精度を高める上では、第1及び第2測定点のうち、撮影距離の近い方を第1測定点に設定することが望ましい。
測定点更新部は、第2測定点の走査時に第2測定点が第1視点画像に対して予め設定された第1測定枠を越える場合、あるいは第2対応点が第2視点画像に対して予め設定された第2測定枠を越える場合には、第2測定点と第2対応点がそれぞれ第1測定枠と第2測定枠の内側に収まるように第2測定点を第1視差画像の第2輪郭線上に固定し、第1測定点を第1輪郭線上で走査させながら第1測定点を更新するとともに第2視差画像中で第1対応点を順次に更新する機能を備えることが望ましい。
対応点導出部は、測定点指定部で第1視点画像の第1及び第2輪郭線の線上に第1及び第2測定点が指定された際に、第2視点画像中に第1及び第2測定点にそれぞれ対応する第1及び第2対応点をステレオマッチング処理により導出するとともに、第1及び第2対応点を結ぶ線分の各々の延長方向に設定された一定幅の直線検出エリア内で第1及び第2輪郭線に対応する第2視点画像中の第1対応輪郭線と第2対応輪郭線を探索し、検出された第1及び第2対応輪郭線上に第1及び第2対応点の位置を更新する機能を備えることが望ましい。
また、対応点導出部に、測定点指定部で第1視点画像の第1及び第2輪郭線の線上に第1及び第2測定点が指定され、第2視点画像中に第1及び第2測定点にそれぞれ対応する第1及び第2対応点をステレオマッチング処理により導出した後、第1測定点と第2測定点とを結ぶ線分、又は前記第1対応点と第2対応点とを結ぶ線分の視差方向に対する角度θに基づいて第2視点画像中の第1対応点及び第2対応点に近接して設定される一定幅の直線検出エリアの向きを変更した後、第1及び第2輪郭線に対応する第2視点画像中の第1対応輪郭線と第2対応輪郭線とを直線検出エリア内で探索し、検出された第1及び第2対応輪郭線上に第1及び第2対応点の位置を更新する機能をもたせるとよい。
上記の角度θが45°以上である場合には、第1又は第2対応点のうち、上方に位置する対応点にはその下側に、下方に位置する対応点にはその上側に直線検出エリアを設定し、角度θが45°未満である場合には、第1又は第2対応点のうち、左方に位置する対応点にはその右側に、右方に位置する対応点にはその左側に直線検出エリアを設定できるようにしておくことが望ましい。
本発明の円柱状物体の直径測定方法は、視差画像記憶ステップと、視差画像表示ステップと、視差画像表示ステップと、輪郭線検出ステップと、測定点指定ステップと、対応点導出ステップと、測定点更新ステップと、直径算出ステップとを有する。視差画像記憶ステップでは、円柱状の物体を第1視点と第2視点で撮像して得た第1視点画像と第2視点画像とが画像データとしてメモリに記憶される。視差画像表示ステップでは、第1視点画像と第2視点画像とが好ましくは等倍で並べて表示される。輪郭線検出ステップでは、第1視点画像中に物体の中心軸に平行な、その物体の第1輪郭線と第2輪郭線とが検出される。測定点指定ステップは、第1及び第2輪郭線の線上にそれぞれ第1測定点と第2測定点とを指定するステップである。対応点導出ステップでは、第2視点画像中に第1及び第2測定点に対応する第1対応点と第2対応点とが導出される。測定点更新ステップでは、第1測定点を固定して第2測定点が第2輪郭線上で走査され、走査位置に応じて更新される第2測定点ごとに第2対応点が更新される。直径算出ステップは、第1対応点と更新された第2対応点ごとに前記物体の直径を算出し、算出された直径の中の最小値を前記物体の直径として決定する。第1及び第2測定点のうち、撮影距離の近い方を第1測定点に設定するのがよい。
測定点更新ステップは、第2測定点の走査時に第2測定点が第1視点画像に対して予め設定された第1測定枠を越える場合、あるいは第2対応点が第2視点画像に対して予め設定された第2測定枠を越える場合には、第2測定点と第2対応点がそれぞれ第1測定枠と第2測定枠の内側に収まるように第2測定点を第1視差画像の第2輪郭線上に固定し、第1測定点を第1輪郭線上で走査させながら第1測定点を更新するとともに第2視差画像中で第1対応点を順次に更新する作用を有していることが望ましい。
対応点導出ステップでは、測定点指定ステップで第1視点画像の第1及び第2輪郭線の線上に第1及び第2測定点が指定された際に、第2視点画像中に第1及び第2測定点にそれぞれ対応する第1及び第2対応点をステレオマッチング処理により導出し、第1及び第2対応点を結ぶ線分の各々の延長方向に設定された一定幅の直線検出エリア内で第1及び第2輪郭線に対応する第2視点画像中の第1対応輪郭線と第2対応輪郭線を探索し、検出された第1及び第2対応輪郭線上に第1及び第2対応点の位置が更新されるようにしておくのがよい。
また、対応点導出ステップには、測定点指定ステップで第1視点画像の第1及び第2輪郭線の線上に第1及び第2測定点が指定され、第2視点画像中に第1及び第2測定点にそれぞれ対応する第1及び第2対応点をステレオマッチング処理により導出した後、第1測定点と第2測定点とを結ぶ線分、又は第1対応点と第2対応点とを結ぶ線分の視差方向に対する角度θに基づいて第2視点画像中の第1対応点及び第2対応点に近接して設定される一定幅の直線検出エリアの向きを変更した後、第1及び第2輪郭線に対応する第2視点画像中の第1対応輪郭線と第2対応輪郭線とを直線検出エリア内から探索し、検出された第1及び第2対応輪郭線上に第1及び第2対応点の位置を更新する作用をもたせることも有効である。角度θが45°以上である場合には、第1又は第2対応点のうち、上方に位置する対応点にはその下側に、下方に位置する対応点にはその上側に直線検出エリアを設定し、角度θが45°未満である場合には、第1又は第2対応点のうち、左方に位置する対応点にはその右側に、右方に位置する対応点にはその左側に前記直線検出エリアを設定するのがよい。
本発明の円柱状物体の直径測定プログラムは、視差画像記憶ステップと、視差画像表示ステップと、輪郭線検出ステップと、測定点指定ステップと、対応点導出ステップと、測定点更新ステップと、直径算出ステップとから構成される。視差画像記憶ステップでは、円柱状の物体を第1視点と第2視点で撮像して得た第1視点画像と第2視点画像とがメモリなどに記憶される。視差画像表示ステップでは、第1視点画像と第2視点画像とが視差画像表示部に表示される。輪郭線検出ステップでは、第1視点画像中に物体の中心軸に平行な、その物体の第1輪郭線と第2輪郭線とが検出される。測定点指定ステップでは、第1及び第2輪郭線の線上にそれぞれ第1測定点と第2測定点とが指定される。対応点導出ステップでは、第2視点画像中に第1及び第2測定点に対応する第1対応点と第2対応点とが導出される。測定点更新ステップでは、第1測定点を固定して第2測定点を第2輪郭線上で走査し、走査位置に応じて更新される第2測定点ごとに第2対応点を更新する。直径算出ステップでは、第1対応点と更新された第2対応点ごとに物体の直径が算出され、算出された直径の中の最小値が物体の直径として決定される。
本発明によれば、測定点を走査して直径を測定するという新たな手段により、3D対応のデジタルカメラなどのような簡単な手持ち式の撮像装置を視差画像の撮影に用いることも可能で、しかも測定対象となる略円柱状物体の姿勢が視差の方向に対して一定の関係に保たれていなくても高精度で略円柱の直径を測定することが可能となる。
本発明を用いた測定装置の概略図である。 本発明装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の基本的な測定処理の一例を示すフローチャートである。 円柱状物体の視差画像の例を示す説明図である。 測定点を走査する様子を示す説明図である。 一対の測定点から円柱状物体の中心軸座標を導出する際の説明図である。 円柱状物体の直径を導出する際の説明図である。 測定点の座標位置と算出される直径の相関を示すグラフである。 円柱状物体の姿勢が傾いた状態の視差画像の例を示す説明図である。 一方の測定点を通常走査する際の説明図である。 測定点の走査が測定枠で規制される際の説明図である。 走査対象となる測定点が切替えられた際の説明図である。 走査する測定点を変更する際の処理の例を示すフローチャートである。 右視点画像に誤設定された対応点を更新する様子を示す説明図である。 右視点画像に対応点が誤設定されることを防ぐための処理の一例を示すフローチャートである。 背景のパターンによって対応点が誤設定されることを防ぐための処理の一例を示すフローチャートである。 背景中の縦線に影響されずに対応点を導出する際の説明図である。 背景中の横線に影響されずに対応点を導出する際の説明図である。 背景中の斜線に影響されずに対応点を導出する際の説明図である。
図1において、水平方向に視差のある2眼のステレオカメラ1を用いて円柱状物体4を撮像する。ステレオカメラ1の各レンズ1a,1bを通して互いに視差のある左視点画像と右視点画像が個別に撮像され、これらは視差画像を構成する画像データとしてステレオカメラ1のメモリに記録される。ステレオカメラ1は撮像時に自動的にピント合わせが行われ、ピント合わせに際して得られた撮像距離情報は画像データに合わせて保存される。
撮像した円柱状物体4の直径を測定するには、視差画像の画像データをデジタルカメラ1から通信ケーブル3を通してパソコン2に転送する。パソコン2には、図2の機能ブロックに示すような電気的構成を備え、ステレオカメラ1で撮像された視差画像に基づいて、円柱状物体の直径を計算するアプリケーションプログラムとともに用いられる。なお、円柱状物体としては厳密な意味での円柱形状に限られず、断面が実質的に円とみなせる楕円柱や、上面と下面の直径がわずかに異なる円錐台などであってもよい。
図2において、データ入力ポート6にはステレオカメラ1で得られた左視点画像と右視点画像のそれぞれが画像データとして入力される。入力された画像データは、左右の視点画像ごとに得られたタグデータとともにデータメモリ17に格納される。タグデータ中には、レンズ1a,1bの主点間距離情報、撮像距離情報、撮像倍率情報などの各種の撮像条件も含まれる。
視点画像座標読込み部7は、視点画像の画像データに基づいて視点画像中に指定された点の座標を読み取る。座標の単位には、左右の視点画像を撮像するイメージセンサの画素数が用いられる。輪郭線特定部8は、視点画像中に含まれる円柱状物体4の画像パターンを評価し、一対の平行線となって現れている外周面の輪郭線を検出する。入力操作部9は、操作者の入力操作に応じて視点画像の輪郭線上に測定点を設定する際に用いられる。
測定点走査部10は、操作者の入力操作によって視点画像の一対の輪郭線上に測定点が設定されたとき、一方の測定点をその輪郭線に沿って移動(走査)させる。一対の測定点が指定されたとき、いずれを固定して何れを走査させるかは操作者が選択して決めることも可能であるが、指定した順序、あるいは後述するその他の要因などに応じて自動的に決めてもよい。一方の測定点を走査することにより、他方の測定点との間の距離が変わることになり、両者間の距離が最短になるように一対の測定点の位置を決めることができるようになる。3D座標演算部12は、各々の視点画像上で円柱状物体4の画像の座標解析を行い、各々の輪郭線座標,中心軸座標,視差などを導出する。中心軸座標・直径導出部13は、3座標演算部12によって導出される3D測定空間で、円柱状物体4の中心軸座標及び直径を測定点の走査ごとに算出する。
これらの機能ブロックはバス11を介してシステムコントローラ18、プログラムメモリ18、ワークソモリ19に接続される。プログラムメモリ18には、一対の視点画像に基づいて視差情報を導出し、またそれぞれの視点画像中に円柱状物体4の画像を認識するための判断プログラムや、上述した各機能ブロックを所定の順序にしたがって機能させるシーケンスプログラムなど、円柱状物体4の直径算出用のアプリケーションプログラムが格納されている。システムコントローラ14は、ワークメモリ19を利用しながらプログラムメモリ18に格納されたアプリケーションプログラムの実行を全体的に管制する。
画像表示部16には、左右の視点画像からなる視差画像が表示される。また、この画像表示部16は、測定点の入力走査を行ったとき、入力された測定点の位置を画面上に表示する。なお、画像表示部16には、測定点の入力位置の座標や、直径の計算過程で仮想的に設定された直径の位置、そのほか確認が必要となる種々のデータも併せて表示することができる。また、画像表示部16にタッチパネルを組み合わせておけば、指先やタッチペンにより視差画像の表示画面内に測定点を直接的に入力することも可能となる。
上記構成による基本的な作用について説明する。円柱状物体4の直径を算出するには、視点が異なる第1及び第2視点画像が必要となる。第1,第2視点画像間の視差の方向は、図1に示すステレオカメラ1のような水平方向には限られないが、以下、視差画像を構成する第1視点画像,第2視点画像として、水平方向に視差のある左視点画像と右視点画像とを用いて説明する。
図3に視点画像の例を示す。左列の画像は各種の左視点画像21L,22L,23Lを示し、それぞれ対応する右視点画像21R,22R,23Rを右列に示す。それぞれの円柱状物体4の画像に見られるように、視点が上下に移動したときや、円柱状物体4に正対せずに撮像したときには左右の視点画像21L〜23L、21R〜23Rは形状や輪郭が各々変化する。これらのいずれの視点画像の組であっても、図4に示す処理手順によって円柱状物体4の直径は算出可能である。
図4において、データ入力処理S1によって、ステレオカメラ1で撮像された円柱状物体4の左視点画像と右視点画像の画像データがデータメモリ17入力される。データメモリ17に記憶された画像データに基づき、画像表示部16には図2に示すように円柱状物体4の左視点画像21Lと右視点画像21Rとが等倍で横並びに表示される。
次の輪郭線検出処理S2では、左視点画像21Lと右視点画像21Rから、円柱状物体4の外周面が形成する一対の輪郭線が抽出される。図5に示す例では、左視点画像21Lでは互いに平行な第1輪郭線24aと第2輪郭線24bが検出され、右視点画像21Rではそれぞれ左右の輪郭線25a,25bが検出される。この例では、画像データの処理によって、円柱状物体4の画像が垂直に起立し、しかも大きな俯角・仰角がない状態の画像であることが判断されるから、中心軸に平行な一対の輪郭線がそれぞれ検出される。なお、図3に示す左右の視点画像22L,23Rや、視点画像23L,23Rの場合には、画像処理によって円柱状物体4の画像の姿勢を判断し、それぞれの中心軸を基準にして外周面によって形成される一対の輪郭線を求めることができる。
測定点入力処理S3では、輪郭線検出処理S2によって得られた一方の視点画像、例えば左視点画像21Lの第1,第2輪郭線24a,24bの上に、第1測定点26と第2測定点27とを指定する処理である。この処理には入力操作部9からの操作、例えばマウスによるカーソル操作あるいは情報表示部16に組み込まれたタッチパネルへのタッチ操作が用いられる。なお、輪郭線検出処理S2によって検出された2本の輪郭線付近を測定点として指定して入力すれば、自動的に輪郭線上に補正されて測定点が入力されるように設定されている。また、輪郭線検出処理S2によって検出された2本の輪郭線から大きく離れたところを測定点として指定した場合には、エラー表示が出され再度の測定点の入力走査を促すように設定されている。
対応点導出処理S4では、左視点画像21Lで測定点26,27の指定が行われたとき、ステレオマッチング処理により他方の右視点画像21Rの輪郭線25a,25b上に自動的に対応点28,29を設定する処理である。次の視差導出処理S5では、左視点画像21Lの測定点26,27から導出される中心軸座標と、右視点画像21Rから同様にして導出される中心軸座標とから、円柱状物体4の中心軸に関して左右の視点画像21L,21Rの間の視差が導出される。
視差を導出するためにはそれぞれの視点画像において中心軸座標を導出する必要がある。その具体的な方法は次のとおりである。図6に示すように、左視点画像21Lの投影面31(イメージセンサの撮像面に相当)上にある点A及び点Bが、円柱状物体4の外周面が側面に形成する輪郭線上に位置する一対の測定点である場合、円柱の中心を通る中心軸の座標Cが導出できる。
図6におけるOD,DA,DBは、レンズ1aの焦点距離、画素サイズ及び画素数などから導出可能であり、これらに対して三平方の定理を用いてOAとOBを導出することができる。さらに、OA:OB=AC:BCであるから、OA,OB,ABを用いてCの座標を導出できる。これと同じことを右視点画像21Rに対しても行い、得られる2つの視点画像における中心軸座標から、円柱状物体4の中心軸位置における両視点画像間の視差を導出することができる。
直径導出処理S6では、測定点入力処理S3により入力された一対の測定点26,27と、対応点導出処理S4,視差導出処理S5により導出された一対の対応点28,29及び2つの視点画像における中心軸位置での視差量から、測定対象となる略円柱の中心軸座標及び直径が導出される。
円柱を導出する際の一方の視点画像における3次元の系は図7のように表すことができる。図7において、三角形EFHと三角形HFGは、円の接線の定理より角FHE=角FGHであり、かつ角EFH=角HFG=90度であるから相似である。それゆえ、EF:FH=HF:FGであり、数1が導出される。なお、x及びL2は3次元距離、Pは輪郭2点間の画素数、αは3次元距離xの時に画素数Pから長さを求める係数、である。また、このαの値は、データメモリ17に格納された視差画像データごとに付されているタグデータ中の撮像距離及び撮像倍率に基づいて算出することができる。
Figure 2013061952
式(1)を整理して、式(2)が導出される。これより、3次元距離xは、視差導出処理S5で導出した2つの視点画像における中心軸座標と視差から導出可能な3次元距離L2を用いて算出可能な物理量であることがわかる。
Figure 2013061952
求めたい測定対象となる円柱状物体4の直径Dは、三角形HFGにおいて三平方の定理を用いてx、L2、P、αで表すことができ、式(3)が導かれる。
Figure 2013061952
この式(2)及び式(3)を用いて、測定対象となる円柱状物体4の直径Dを算出することができる。
ところで、直径Dの算出処理を行うにあたっては、左視点画像21Lに第1,第2測定点26,27の入力操作が前提であるが、それぞれが輪郭線24a,24b上にセットされたとしても、上下の位置は様々になる。図5の例の場合、原理的には測定点26,27の相互間隔が最も短くなるような指定が望ましいが、現実には正確に指定することは困難であり、そのままで直径Dを算出しても誤差が大きいものになる。
これを考慮し、ステップS7〜ステップS12によって行われる測定点更新処理が設けられている。この測定点更新処理では、左視点画像21Lで指定した第1,第2測定点26,27のうちの一方の測定点26を固定し、他方の測定点27を輪郭線24bに沿って走査させて走査位置ごとに測定点27を更新する処理である。このとき、L視点画像21L上の測定点27に対応するR視点画像21R上の対応点29も、ステレオマッチング処理により測定点27の走査に合わせて次々と更新される。測定点27及び対応点29の更新ごとに同様に直径の算出処理が繰り返され、円柱の中心軸座標及び直径の算出結果は逐次保存される。なお、測定点27を固定して他方の測定点26を輪郭線24aに沿って走査してもよく、その場合、右視点画像21Rでは対応点28が連動して走査される。
ステップ7は、直径Dが順次に算出される過程で、より小さい値を優先的に保存する。ステップS8〜ステップS10では、最初に算出された直径Dに対し、次に算出された直径Dが十分に大きな値であったときには走査の方向が逆であると判断し、適正となる所定方向に走査方向を切り替える。また、ステップ8では、新たに算出された直径Dが前回の算出値よりも大きいものの、その増分が微小量Δよりも小さかったときには、直径Dの最小値を算出した直後であると判断する。ステップS11,S12では直径Dの最小値を逐次更新する処理が行われる。
適正な方向に測定点27の走査が行われる間に、ステップ8での判断により、新たな直径Dの値が前回の値よりも微小量Δに達しない程度しか増えていなかったことが検知されると、ステップ13により前回算出された直径Dが最小値であると判定される。なお、輪郭線24b上で測定点27を走査しながら直径Dを算出すると、図8のグラフに示すような結果が得られる。
図8に示される相関は、円柱状物体4に対し、直径を測定するための切断面がどのように想定されているかを表している。切断面に対して円柱の中心軸が垂直であれば切断面は真円となり、直径導出処理S6により真の直径が導出される。これに対し、切断面に対して中心軸が垂直でなければ切断面は楕円形状となり、しかも中心軸に対して切断面が大きく傾くほど長軸が長い楕円形状となる。
直径導出処理S6では、ここで言う楕円の長軸を円柱状物体4の直径Dとして算出するから、以上の測定点更新処理によって測定点27を走査して得られる直径Dのうち、円柱状物体4の直径Dとしては、最小値が最もふさわしい値として採用することができる。なお、一連の算出処理が終了した時点で、測定点の走査ごとに算出された直径Dを走査された測定点の座標と関連づけて画像表示部16にリスト表示してもよい。
ところで、図9に示す左右の視点画像32L,32Rに見られるように、円柱状物体4の画像が正対して撮像されていない場合、左視点画像32Lの輪郭線33,34上にそれぞれ測定点42,43が指定されたときには、撮像距離が近いほうの測定点43を固定して遠い方の測定点42を走査することが望ましい。視差画像から三次元情報を算出するときの精度は撮像距離が近い方が有利であるから、図示の例のように遠い方の測定点42を撮像距離が近づく方向に走査して測定を行うことが望ましい。右視点画像32も同様に、測定点42の走査に合わせて対応点44の位置が順次に更新される。
測定点の走査に関しては、さらに以下の改良も有効である。図10Aに示す左視点画像35L中の固定側の測定点48aに対し、走査側の測定点47aを測定点47bに向かって移動させるとき、予め表示画面の中に測定枠50が設定されている場合には、この測定枠50の外側では測定点の走査を行わないように規制する。測定枠50は、ステレオカメラ1も含め、一般的な撮像光学系の特性を考慮し、画面周辺部では画像に歪みが生じやすいことを考慮して決められている。この測定枠50の大きさは、測定精度に応じて変更できるようにしておくことが好ましい。
測定点47aは、通常の処理にしたがって直径Dが最小値となる走査位置P1に向かって走査される。そして図10Bに示すように、この走査の途中で測定点47aが測定枠50の境界に達すると、図11のフローチャートに組み込まれた測定枠検知処理S14で確認され、走査測定点切替え処理S15が実行される。走査測定点切替え処理S15では、その時点で測定点47aが測定枠50の境界線上に固定され、それまでに算出された直径Dの最小値がクリアされた後、他方の測定点48aが走査対象側に切替えられる。測定点48aは、最初に指定された位置から自身の境界線上を移動し、最終的には直径Dの最小値が算出される走査位置P2まで走査される。なお、右視点画像についてはその図示を省略しているが、図10A〜図10Cでの測定点47a,48aの切替えに連動し、対応点についても固定側と移動側との切替えが行われることになる。
また、測定点の固定側,走査側の切替え処理は、以下の手法でも同様の効果を得ることができる。図10Aにおいて、走査対象となっている測定点47aを測定枠50の外まで移動させる。測定点47aが走査位置P1に達すると、その時点で算出された直径Dは最小値になるが、その時点における測定点47aの走査位置を確認する。走査位置が測定枠50の外側であったときには測定点47aを測定枠50の境界線上に引き戻し、固定側の測定点47aとする。そして、他方の測定点48aを新たな走査対象に切替え、自身の輪郭線上を走査位置P2に向かって走査すればよい。
次に、対応点の誤設定を防ぐ上で効果的な処理について説明する。右視点画像に対して第1,第2測定点を指定し、これに基づいて右視点画像にはステレオマッチング処理によって対応点が自動設定されるが、このとき、測定点のセット位置によっては対応点が誤設定されることがある。例えば図12に示す例では、左視点画像36Lに直径測定対象物体として撮像された消火器について、その外周側面を輪郭線として第1,第2の測定点51a,51bの指定が行われた様子が表されている。
一方、この消火器の右視点画像36Rには、ステレオマッチング処理によって測定点51a,51bに対応して対応点52a,52bが導出された様子が示されている。ここで測定点52aと、これに対応する対応点52bを拡大してみると、測定点51aは正しく輪郭線上にセットされているのに対し、対応点52bは、消火器の正面に貼付されたラベルの縦線が対応輪郭線53aとして誤認され、その線上に対応点52bが設定されることがある。このまま直径Dの算出が行われると実際よりも小さい直径が算出され、測定精度の低下が避けられない。これを防ぐために、図13示す対応輪郭線検出処理が効果的に用いられる。
対応輪郭線検出処理では、測定点51a,51bに基づいて設定された対応点52a,52bについて、円柱状物体の画像の外側に飛び出すように、それぞれの対応点の外側に一定幅の検出エリアを設定し、この検出エリア内で直線検出が行われる。図12では、一例として対応点52bの外側に検出エリア55が設定されている様子が示されている。この検出エリア55内で直線が検出されると、測定点51bがセットされた輪郭線の対応輪郭線に相当するか否かが判定される。そして、対応輪郭線53bであることが確認された場合には、誤設定された対応点52bは対応輪郭線53a上に移動された正しい対応点52cとして自動的に更新される。
なお、検出エリア55を広げ過ぎると、逆に背景にある直線(この例では垂直線)を誤検出するおそれがあるので、この例では水平方向での検出エリアの幅を50画素程度にするなど、適切な範囲にとどめておくことが望ましい。また、垂直方向に関しては、左視点画像36Lで検出された輪郭線相当の長さに設定するのが効果的で、単なる模様線であるのか対応輪郭線であるのかの判断がしやすくなる。
上記の例とは逆に、測定点が指定された後に対応点を導出する際に、背景にある直線を対応輪郭線として誤認するおそれもある。これを防ぐには、図14に示す対応輪郭線検出処理が有効である。この対応輪郭線検出処理では、まずステップS20により一対の測定点をセットしたとき、これらの測定点を結ぶ線分と、視差の方向とのなす角度θをチェックする。これまでの例では視差の方向は水平方向であるから、撮像面上における画素の水平配列方向と一致している。なお、ここで言う角度θには方向がなく、一対の測定点を結ぶ線分と水平方向とのなす角度のうち小さい方の角度(鋭角)が用いられる。
ステップS21では角度θが45°以上であるか否かが判定される。角度θが45°以上であるか否かに応じてステップS22の処理又はステップS23の処理に分岐する。ステップ22の処理は、図15Aに示すように、左視点画像38Lに測定点57a,57bを指定したときに対応する。この場合には、右視点画像38Rに対応点58a,58bが導出されたとき、画面内で上方に位置する対応点58aに対してはその下側に、逆に画面内で下方に位置する対応点58bにはその上側に一定幅の検出エリア55が設定される。
このような検出エリア55の設定により、円柱状物体の画像の外側、すなわち背景には検出エリアが設定されることがない。したがって、仮に右視点画像38Rにおいて上下に平行に表されている線分が、ステレオマッチング処理の不具合によって背景を誤認したものであるとしても、検出エリア55内で検出された直線を再確認することによって、正規の対応輪郭線が検出されたときには、その対応輪郭線上に対応点58a,58bが移動処理される。
同様に、角度θが45°未満である場合にステップS23で行われる処理は、図15Bに示すように、左視点画像38Lに測定点57a,57bを指定したときに対応する。この場合には、右視点画像38Rに対応点58a,58bが導出されたとき、画面内で左方に位置する対応点58aに対してはその右側に、逆に画面内で右方に位置する対応点58bにはその左側に一定幅の検出エリア55が設定される。このような検出エリア55の設定により、やはり背景に影響されずに正しい対応輪郭線を検出することができ、対応点58a,58bの誤設定を防ぐ上で有効である。
一対の測定点57a,57bを結ぶ線分の角度θは、図15Aあるいは図15Bのように90°あるいは0°に近くなるケースが多いと思われるが、例えば図15Cに示すような場合であっても、上記処理は有効に用いることができる。図15Cのケースでは、測定点57a,57bを結ぶ線分が30°程度であるが、この場合には左方に位置する対応点58aには右下側に、右方に位置する対応点58bには左上側にそれぞれ検出エリア55を設定する。検出エリア55が円柱状物体4の輪郭線からはみ出すことがないように、検出エリア55も角度θに応じて傾けて設定することが望ましい。その傾き角度は、測定点57a,57bを結ぶ線分の角度θに応じて決めることができる。
本発明は、以上に説明した実施形態に限られず、例えば撮像視点の数は2箇所だけではなく、視差方向を一定にしたままで3個以上に増やして測定精度をより高めることも可能である。また、2つの撮像視点を持つ1台のカメラを用いて撮像する代わりに単眼式のカメラを同時に2台以上用いて撮像し、あるいは測定対象物体が静止しているのであれば、一台のカメラを視差方向に移動して複数回の撮像を行ってそれぞれの視点画像を得ることもできる。また、実施形態では主として測定装置について説明したが、本発明は測定方法あるいは測定プログラムとしても有効に用いることができる。
1 ステレオカメラ
2 パーソナルコンピュータ
4 円柱状物体
7 視点画像座標読込み部
8 輪郭線特定部
9 入力操作部
10 測定点走査部
12 視差導出部
13 中心軸座標・直径導出部
14 システムコントローラ
16 画像表示部
17 データメモリ
18 プログラムメモリ
31 投影面
50 測定枠

測定点更新部は、第2測定点の走査時に第2測定点が第1視点画像に対して予め設定された第1測定枠を越える場合、あるいは第2対応点が第2視点画像に対して予め設定された第2測定枠を越える場合には、第2測定点と第2対応点がそれぞれ第1測定枠と第2測定枠の内側に収まるように第2測定点を第1視画像の第2輪郭線上に固定し、第1測定点を第1輪郭線上で走査させながら第1測定点を更新するとともに第2視画像中で第1対応点を順次に更新する機能を備えることが望ましい。
本発明の円柱状物体の直径測定方法は、視差画像記憶ステップと、視差画像表示ステップと、輪郭線検出ステップと、測定点指定ステップと、対応点導出ステップと、測定点更新ステップと、直径算出ステップとを有する。視差画像記憶ステップでは、円柱状の物体を第1視点と第2視点で撮像して得た第1視点画像と第2視点画像とが画像データとしてメモリに記憶される。視差画像表示ステップでは、第1視点画像と第2視点画像とが好ましくは等倍で並べて表示される。輪郭線検出ステップでは、第1視点画像中に物体の中心軸に平行な、その物体の第1輪郭線と第2輪郭線とが検出される。測定点指定ステップは、第1及び第2輪郭線の線上にそれぞれ第1測定点と第2測定点とを指定するステップである。対応点導出ステップでは、第2視点画像中に第1及び第2測定点に対応する第1対応点と第2対応点とが導出される。測定点更新ステップでは、第1測定点を固定して第2測定点が第2輪郭線上で走査され、走査位置に応じて更新される第2測定点ごとに第2対応点が更新される。直径算出ステップは、第1対応点と更新された第2対応点ごとに前記物体の直径を算出し、算出された直径の中の最小値を前記物体の直径として決定する。第1及び第2測定点のうち、撮影距離の近い方を第1測定点に設定するのがよい。
測定点更新ステップは、第2測定点の走査時に第2測定点が第1視点画像に対して予め設定された第1測定枠を越える場合、あるいは第2対応点が第2視点画像に対して予め設定された第2測定枠を越える場合には、第2測定点と第2対応点がそれぞれ第1測定枠と第2測定枠の内側に収まるように第2測定点を第1視画像の第2輪郭線上に固定し、第1測定点を第1輪郭線上で走査させながら第1測定点を更新するとともに第2視画像中で第1対応点を順次に更新する作用を有していることが望ましい。
本発明を用いた測定装置の概略図である。 本発明装置の電気的構成を示すブロック図である。 円柱状物体の視差画像の例を示す説明図である。 本発明の基本的な測定処理の一例を示すフローチャートである。 測定点を走査する様子を示す説明図である。 一対の測定点から円柱状物体の中心軸座標を導出する際の説明図である。 円柱状物体の直径を導出する際の説明図である。 測定点の座標位置と算出される直径の相関を示すグラフである。 円柱状物体の姿勢が傾いた状態の視差画像の例を示す説明図である。 一方の測定点を通常走査する際の説明図である。 測定点の走査が測定枠で規制される際の説明図である。 走査対象となる測定点が切替えられた際の説明図である。 走査する測定点を変更する際の処理の例を示すフローチャートである。 右視点画像に誤設定された対応点を更新する様子を示す説明図である。 右視点画像に対応点が誤設定されることを防ぐための処理の一例を示すフローチャートである。 背景のパターンによって対応点が誤設定されることを防ぐための処理の一例を示すフローチャートである。 背景中の縦線に影響されずに対応点を導出する際の説明図である。 背景中の横線に影響されずに対応点を導出する際の説明図である。 背景中の斜線に影響されずに対応点を導出する際の説明図である。
撮像した円柱状物体4の直径を測定するには、視差画像の画像データをステレオカメラ1から通信ケーブル3を通してパソコン2に転送する。パソコン2には、図2の機能ブロックに示すような電気的構成を備え、ステレオカメラ1で撮像された視差画像に基づいて、円柱状物体の直径を計算するアプリケーションプログラムとともに用いられる。なお、円柱状物体としては厳密な意味での円柱形状に限られず、断面が実質的に円とみなせる楕円柱や、上面と下面の直径がわずかに異なる円錐台などであってもよい。
視点画像座標読込み部7は、視点画像の画像データに基づいて視点画像中に指定された点の座標を読み取る。座標の単位には、左右の視点画像を撮像するイメージセンサの画素数が用いられる。輪郭線検出部8は、視点画像中に含まれる円柱状物体4の画像パターンを評価し、一対の平行線となって現れている外周面の輪郭線を検出する。入力操作部9は、操作者の入力操作に応じて視点画像の輪郭線上に測定点を設定する際に用いられる。
測定点更新部10は、操作者の入力操作によって視点画像の一対の輪郭線上に測定点が設定されたとき、一方の測定点をその輪郭線に沿って移動(走査)させる。一対の測定点が指定されたとき、いずれを固定して何れを走査させるかは操作者が選択して決めることも可能であるが、指定した順序、あるいは後述するその他の要因などに応じて自動的に決めてもよい。一方の測定点を走査することにより、他方の測定点との間の距離が変わることになり、両者間の距離が最短になるように一対の測定点の位置を決めることができるようになる。3D座標演算部12は、各々の視点画像上で円柱状物体4の画像の座標解析を行い、各々の輪郭線座標,視差などを導出する。直径算出部13は、3座標演算部12によって導出される3D測定空間で、円柱状物体4の中心軸座標及び直径を測定点の走査ごとに算出する。
これらの機能ブロックはバス11を介してシステムコントローラ14、プログラムメモリ18、ワークモリ19に接続される。プログラムメモリ18には、一対の視点画像に基づいて視差情報を導出し、またそれぞれの視点画像中に円柱状物体4の画像を認識するための判断プログラムや、上述した各機能ブロックを所定の順序にしたがって機能させるシーケンスプログラムなど、円柱状物体4の直径算出用のアプリケーションプログラムが格納されている。システムコントローラ14は、ワークメモリ19を利用しながらプログラムメモリ18に格納されたアプリケーションプログラムの実行を全体的に管制する。
画像表示部16には、左右の視点画像からなる視差画像が表示される。また、この画像表示部16は、測定点の入力操作を行ったとき、入力された測定点の位置を画面上に表示する。なお、画像表示部16には、測定点の入力位置の座標や、直径の計算過程で仮想的に設定された直径の位置、そのほか確認が必要となる種々のデータも併せて表示することができる。また、画像表示部16にタッチパネルを組み合わせておけば、指先やタッチペンにより視差画像の表示画面内に測定点を直接的に入力することも可能となる。
次の輪郭線検出処理S2では、左視点画像21Lと右視点画像21Rから、円柱状物体4の外周面が形成する一対の輪郭線が抽出される。図5に示す例では、左視点画像21Lでは互いに平行な第1輪郭線24aと第2輪郭線24bが検出され、右視点画像21Rではそれぞれ左右の輪郭線25a,25bが検出される。この例では、画像データの処理によって、円柱状物体4の画像が垂直に起立し、しかも大きな俯角・仰角がない状態の画像であることが判断されるから、中心軸に平行な一対の輪郭線がそれぞれ検出される。なお、図3に示す左右の視点画像22L,22Rや、視点画像23L,23Rの場合には、画像処理によって円柱状物体4の画像の姿勢を判断し、それぞれの中心軸を基準にして外周面によって形成される一対の輪郭線を求めることができる。
円柱を導出する際の一方の視点画像における3次元の系は図7のように表すことができる。図7において、三角形EFHと三角形HFGは、円の接線の定理より角FHE=角FGHであり、かつ角EFH=角HFG=90度であるから相似である。それゆえ、EF:FH=HF:FGであり、数1が導出される。なお、x及び は3次元距離、Pは輪郭2点間の画素数、αは3次元距離xの時に画素数Pから長さを求める係数、である。また、このαの値は、データメモリ17に格納された視差画像データごとに付されているタグデータ中の撮像距離及び撮像倍率に基づいて算出することができる。
式(1)を整理して、式(2)が導出される。これより、3次元距離xは、視差導出処理S5で導出した2つの視点画像における中心軸座標と視差から導出可能な3次元距離 を用いて算出可能な物理量であることがわかる。
求めたい測定対象となる円柱状物体4の直径Dは、三角形HFGにおいて三平方の定理を用いてx、 、P、αで表すことができ、式(3)が導かれる。
ステップ7は、直径Dが順次に算出される過程で、より小さい値を優先的に保存する。ステップS8〜ステップS10では、最初に算出された直径Dに対し、次に算出された直径Dが十分に大きな値であったときには走査の方向が逆であると判断し、適正となる所定方向に走査方向を切り替える。また、ステップ8では、新たに算出された直径Dが前回の算出値よりも大きいものの、その増分が微小量Δよりも小さかったときには、直径Dの最小値を算出した直後であると判断する。ステップS11,S12では直径Dの最小値を逐次更新する処理が行われる。
適正な方向に測定点27の走査が行われる間に、ステップ8での判断により、新たな直径Dの値が前回の値よりも微小量Δに達しない程度しか増えていなかったことが検知されると、ステップ13により前回算出された直径Dが最小値であると判定される。なお、輪郭線24b上で測定点27を走査しながら直径Dを算出すると、図8のグラフに示すような結果が得られる。
ところで、図9に示す左右の視点画像32L,32Rに見られるように、円柱状物体4の画像が正対して撮像されていない場合、左視点画像32Lの輪郭線33,34上にそれぞれ測定点42,43が指定されたときには、撮像距離が近いほうの測定点43を固定して遠い方の測定点42を走査することが望ましい。視差画像から三次元情報を算出するときの精度は撮像距離が近い方が有利であるから、図示の例のように遠い方の測定点42を撮像距離が近づく方向に走査して測定を行うことが望ましい。右視点画像32Rも同様に、測定点42の走査に合わせて対応点44の位置が順次に更新される。
測定点の走査に関しては、さらに以下の改良も有効である。図10Aに示す左視点画像35L中の固定側の測定点48aに対し、走査側の測定点47aを走査位置P1に向かって移動させるとき、予め表示画面の中に測定枠50が設定されている場合には、この測定枠50の外側では測定点の走査を行わないように規制する。測定枠50は、ステレオカメラ1も含め、一般的な撮像光学系の特性を考慮し、画面周辺部では画像に歪みが生じやすいことを考慮して決められている。この測定枠50の大きさは、測定精度に応じて変更できるようにしておくことが好ましい。
測定点47aは、通常の処理にしたがって直径Dが最小値となる走査位置P1に向かって走査される。そして図10Bに示すように、この走査の途中で測定点47aが測定枠50の境界に達すると、図11のフローチャートに組み込まれた測定枠検知処理S14で確認され、走査測定点切替え処理S15が実行される。走査測定点切替え処理S15では、その時点で測定点47aが測定枠50の境界線上に固定され、それまでに算出された直径Dの最小値がクリアされた後、他方の測定点48aが走査対象側に切替えられる。測定点48aは、最初に指定された位置から自身の輪郭線上を移動し、最終的には直径Dの最小値が算出される走査位置P2まで走査される。なお、右視点画像についてはその図示を省略しているが、図10A〜図10Cでの測定点47a,48aの切替えに連動し、対応点についても固定側と移動側との切替えが行われることになる。
次に、対応点の誤設定を防ぐ上で効果的な処理について説明する。視点画像に対して第1,第2測定点を指定し、これに基づいて右視点画像にはステレオマッチング処理によって対応点が自動設定されるが、このとき、測定点のセット位置によっては対応点が誤設定されることがある。例えば図12に示す例では、左視点画像36Lに直径測定対象物体として撮像された消火器について、その外周側面を輪郭線として第1,第2の測定点51a,51bの指定が行われた様子が表されている。
一方、この消火器の右視点画像36Rには、ステレオマッチング処理によって測定点51a,51bに対応して対応点52a,52bが導出された様子が示されている。ここで測定点51bと、これに対応する対応点52bを拡大してみると、測定点51bは正しく輪郭線上にセットされているのに対し、対応点52bは、消火器の正面に貼付されたラベルの縦線が対応輪郭線53aとして誤認され、その線上に対応点52bが設定されることがある。このまま直径Dの算出が行われると実際よりも小さい直径が算出され、測定精度の低下が避けられない。これを防ぐために、図13示す対応輪郭線検出処理が効果的に用いられる。
対応輪郭線検出処理では、測定点51a,51bに基づいて設定された対応点52a,52bについて、円柱状物体の画像の外側に飛び出すように、それぞれの対応点の外側に一定幅の検出エリアを設定し、この検出エリア内で直線検出が行われる。図12では、一例として対応点52bの外側に検出エリア55が設定されている様子が示されている。この検出エリア55内で直線が検出されると、測定点51bがセットされた輪郭線の対応輪郭線に相当するか否かが判定される。そして、対応輪郭線53bであることが確認された場合には、誤設定された対応点52bは対応輪郭線53b上に移動された正しい対応点52cとして自動的に更新される。
ステップS21では角度θが45°以上であるか否かが判定される。角度θが45°以上であるか否かに応じてステップS22の処理又はステップS23の処理に分岐する。ステップ22の処理は、図15Aに示すように、左視点画像38Lに測定点57a,57bを指定したときに対応する。この場合には、右視点画像38Rに対応点58a,58bが導出されたとき、画面内で上方に位置する対応点58aに対してはその下側に、逆に画面内で下方に位置する対応点58bにはその上側に一定幅の検出エリア55が設定される。
1 ステレオカメラ
2 パーソナルコンピュータ
4 円柱状物体
7 視点画像座標読込み部
8 輪郭線検出
9 入力操作部
10 測定点更新
12 3D座標演算部
13 直径算出部
14 システムコントローラ
16 画像表示部
17 データメモリ
18 プログラムメモリ
31 投影面
50 測定枠

Claims (13)

  1. 円柱状の物体を第1視点と第2視点とからそれぞれ撮像して得た第1視点画像と第2視点画像とを記憶する視差画像記憶部と、
    前記第1視点画像と第2視点画像とを表示する視差画像表示部と、
    前記第1視点画像中に前記物体の中心軸に平行な前記物体の第1輪郭線と第2輪郭線とを検出する輪郭線検出部と、
    前記第1及び第2輪郭線の線上にそれぞれ第1測定点と第2測定点とを指定する測定点指定部と、
    前記第2視点画像中に前記第1及び第2測定点に対応する第1対応点と第2対応点とを導出する対応点導出部と、
    前記第1測定点を固定して前記第2測定点を前記第2輪郭線上で走査し、走査位置に応じて更新される第2測定点ごとに前記第2対応点を更新する測定点更新部と、
    前記第1対応点と前記測定点更新部で更新された第2対応点ごとに前記物体の直径を算出し、算出された直径の中の最小値を前記物体の直径とする直径算出部と、
    を有することを特徴とする円柱状物体の直径測定装置。
  2. 前記第1及び第2測定点のうち、撮影距離の近い方が第1測定点に設定される請求の範囲第1項記載の円柱状物体の直径測定装置。
  3. 前記測定点更新部は、前記第2測定点の走査時に第2測定点が前記第1視点画像に対して予め設定された第1測定枠を越える場合、あるいは第2対応点が前記第2視点画像に対して予め設定された第2測定枠を越える場合には、第2測定点と第2対応点がそれぞれ第1測定枠と第2測定枠の内側に収まるように第2測定点を第1視差画像の第2輪郭線上に固定し、前記第1測定点を前記第1輪郭線上で走査させながら第1測定点を更新するとともに第2視差画像中で第1対応点を順次に更新する請求の範囲第1項又は第2項記載の円柱状物体の直径測定装置。
  4. 前記対応点導出部は、前記測定点指定部で前記第1視点画像の前記第1及び第2輪郭線の線上に第1及び第2測定点が指定された際に、前記第2視点画像中に前記第1及び第2測定点にそれぞれ対応する第1及び第2対応点をステレオマッチング処理により導出し、前記第1及び第2対応点を結ぶ線分の各々の延長方向に設定された一定幅の直線検出エリア内で前記第1及び第2輪郭線に対応する第2視点画像中の第1対応輪郭線と第2対応輪郭線を探索し、検出された前記第1及び第2対応輪郭線上に前記第1及び第2対応点の位置を更新する請求の範囲第1項〜第3項のいずれか記載の円柱状物体の直径測定装置。
  5. 前記対応点導出部は、前記測定点指定部で前記第1視点画像の前記第1及び第2輪郭線の線上に第1及び第2測定点が指定され、前記第2視点画像中に前記第1及び第2測定点にそれぞれ対応する第1及び第2対応点をステレオマッチング処理により導出した後、前記第1測定点と第2測定点とを結ぶ線分、又は前記第1対応点と第2対応点とを結ぶ線分の視差方向に対する角度θに基づいて前記第2視点画像中の第1対応点及び第2対応点に近接して設定される一定幅の直線検出エリアの向きを変更した後、前記第1及び第2輪郭線に対応する第2視点画像中の第1対応輪郭線と第2対応輪郭線とを前記直線検出エリアから探索し、検出された第1及び第2対応輪郭線上に前記第1及び第2対応点の位置を更新する請求の範囲第1項〜第3項のいずれか記載の円柱状物体の直径測定装置。
  6. 前記角度θが45°以上である場合には、前記第1又は第2対応点のうち、上方に位置する対応点にはその下側に、下方に位置する対応点にはその上側に前記直線検出エリアを設定し、前記角度θが45°未満である場合には、前記第1又は第2対応点のうち、左方に位置する対応点にはその右側に、右方に位置する対応点にはその左側に前記直線検出エリアが設定される請求の範囲第5項記載の円柱状物体の直径測定装置。
  7. 円柱状の物体を第1視点と第2視点で撮像して得た第1視点画像と第2視点画像とを記憶する視差画像記憶ステップと、
    前記第1視点画像と第2視点画像とを表示する視差画像表示ステップと、
    前記第1視点画像中に前記物体の中心軸に平行な前記物体の第1輪郭線と第2輪郭線とを検出する輪郭線検出ステップと、
    前記第1及び第2輪郭線の線上にそれぞれ第1測定点と第2測定点とを指定する測定点指定ステップと、
    前記第2視点画像中に前記第1及び第2測定点に対応する第1対応点と第2対応点とを導出する対応点導出ステップと、
    前記第1測定点を固定して前記第2測定点を前記第2輪郭線上で走査し、走査位置に応じて更新される第2測定点ごとに前記第2対応点を更新する測定点更新ステップと、
    前記第1対応点と更新された第2対応点ごとに前記物体の直径を算出し、算出された直径の中の最小値を前記物体の直径とする直径算出ステップと、
    を有することを特徴とする円柱状物体の直径測定方法。
  8. 前記第1及び第2測定点のうち、撮影距離の近い方が第1測定点に設定される請求の範囲第7項記載の円柱状物体の直径測定方法。
  9. 前記測定点更新ステップは、前記第2測定点の走査時に第2測定点が前記第1視点画像に対して予め設定された第1測定枠を越える場合、あるいは第2対応点が前記第2視点画像に対して予め設定された第2測定枠を越える場合には、第2測定点と第2対応点がそれぞれ第1測定枠と第2測定枠の内側に収まるように第2測定点を第1視差画像の第2輪郭線上に固定し、前記第1測定点を前記第1輪郭線上で走査させながら第1測定点を更新するとともに第2視差画像中で第1対応点を順次に更新する請求の範囲第8項記載の円柱状物体の直径測定方法。
  10. 前記対応点導出ステップは、前記測定点指定ステップで前記第1視点画像の前記第1及び第2輪郭線の線上に第1及び第2測定点が指定された際に、前記第2視点画像中に前記第1及び第2測定点にそれぞれ対応する第1及び第2対応点をステレオマッチング処理により導出し、前記第1及び第2対応点を結ぶ線分の各々の延長方向に設定された一定幅の直線検出エリア内で前記第1及び第2輪郭線に対応する第2視点画像中の第1対応輪郭線と第2対応輪郭線を探索し、検出された前記第1及び第2対応輪郭線上に前記第1及び第2対応点の位置を更新する請求の範囲第7項〜第9項のいずれか記載の円柱状物体の直径測定方法。
  11. 前記対応点導出ステップは、前記測定点指定ステップで前記第1視点画像の前記第1及び第2輪郭線の線上に第1及び第2測定点が指定され、前記第2視点画像中に前記第1及び第2測定点にそれぞれ対応する第1及び第2対応点をステレオマッチング処理により導出した後、前記第1測定点と第2測定点とを結ぶ線分、又は前記第1対応点と第2対応点とを結ぶ線分の視差方向に対する角度θに基づいて前記第2視点画像中の第1対応点及び第2対応点に近接して設定される一定幅の直線検出エリアの向きを変更した後、前記第1及び第2輪郭線に対応する第2視点画像中の第1対応輪郭線と第2対応輪郭線とを前記直線検出エリアから探索し、検出された第1及び第2対応輪郭線上に前記第1及び第2対応点の位置を更新する請求の範囲第7項〜第9項のいずれか記載の円柱状物体の直径測定方法。
  12. 前記角度θが45°以上である場合には、前記第1又は第2対応点のうち、上方に位置する対応点にはその下側に、下方に位置する対応点にはその上側に前記直線検出エリアを設定し、前記角度θが45°未満である場合には、前記第1又は第2対応点のうち、左方に位置する対応点にはその右側に、右方に位置する対応点にはその左側に前記直線検出エリアが設定される請求の範囲第11項記載の円柱状物体の直径測定方法。
  13. 円柱状の物体を第1視点と第2視点で撮像して得られた第1視点画像と第2視点画像とを記憶する視差画像記憶ステップと、
    前記第1視点画像と第2視点画像とを表示する視差画像表示ステップと、
    前記第1視点画像中に前記物体の中心軸に平行な前記物体の第1輪郭線と第2輪郭線とを検出する輪郭線検出ステップと、
    前記第1及び第2輪郭線の線上にそれぞれ第1測定点と第2測定点とを指定する測定点指定ステップと、
    前記第2視点画像中に前記第1及び第2測定点に対応する第1対応点と第2対応点とを導出する対応点導出ステップと、
    前記第1測定点を固定して前記第2測定点を前記第2輪郭線上で走査し、走査位置に応じて更新される第2測定点ごとに前記第2対応点を更新する測定点更新ステップと、
    前記第1対応点と更新された第2対応点ごとに前記物体の直径を算出し、算出された直径の中の最小値を前記物体の直径とする直径算出ステップと、
    をコンピュータに実行させるための円柱状物体の直径測定プログラム。


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