JPWO2012147832A1 - フェニルピロール誘導体の結晶 - Google Patents

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Abstract

優れたグルコキナーゼ活性化作用を有し、溶解性、吸湿性及び安定性が著しく改善され、優れた経口吸収性を発揮するフェニルピロール誘導体のモノメタンスルホン酸塩及びその結晶を提供すること。本発明は、優れたグルコキナーゼ活性化作用を有する、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩、その結晶及びそれらを含む医薬、糖尿病等の予防及び/又は治療剤を提供する。

Description

本発明は、優れたグルコキナーゼ活性化作用を有し、糖尿病等の治療薬として有用な化合物の結晶に関する。
グルコキナーゼ(glucokinase、本明細書中ではGKと略すことがある)活性化作用を有する物質が、糖尿病又は耐糖能異常の治療及び予防薬として、あるいは、網膜症、腎症、神経症、虚血性心疾患、動脈硬化等の糖尿病の慢性合併症の治療及び予防薬として有用であることが知られている。
フェニルピロール部位を有する、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オールがGK活性化作用を有する物質として報告されている(特許文献1)。
国際公開第2009/099080号パンフレット
本発明の課題は、GK活性化薬の結晶を生成し、特に糖尿病、耐糖能異常の治療および予防薬を提供することにある。発明者は、GK活性化作用を有する化合物について鋭意研究を行った結果、公知のフェニルピロール化合物をメタンスルホン酸塩の結晶とすることにより優れた薬理活性が発揮されることを見出した。
即ち、フェニルピロール化合物である、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オールをメタンスルホン酸塩とすることにより得られた新規な(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩(本明細書中、「化合物I」と称する場合がある。)の結晶は、そのフリー体(塩を形成していない化合物)に比べて、溶解性及び体内動態が著しく改善されており、優れた経口吸収性を発揮する。この優れた経口吸収性により、より少量でも十分な血中濃度を確保することができ、優れた薬理活性を得る事ができる。また、生体利用率(BA)にも優れている。
本発明は、(1) (2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール メタンスルホン酸塩に関する。
更に、本発明は、
(2) 下記の式(I)
で表される、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩に関する。
(3) (2)に記載の、下記の式(I)
で表される、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩の結晶。
(4) (3)に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、8.2、17.1、18.0、19.5、19.6、20.0、20.2、22.0、22.2、23.5および24.1(度)(それぞれ±0.2)に特徴的ピークを有する結晶。
(5) (3)に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、下記の表
で示される特徴的ピークおよび相対強度を有する結晶(回折角はそれぞれ±0.2)。
(6) (3)に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、図1のパターンによって示される特徴的ピークを有する結晶。
(7) (3)に記載の結晶であって、熱分析(DTA)において185℃〜195℃に少なくとも1つの吸熱ピークを有する結晶。
(8) (3)に記載の結晶であって、熱分析(TG/DTA)プロフィールとして、図3のパターンによって示される特徴的ピークを有する結晶。
(9) (3)に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、9.8、15.9、16.8、18.2、19.1、19.7、20.5、22.3、22.8、23.4、23.8、24.6、25.4、25.6および27.8(度)(それぞれ±0.2)に特徴的ピークを有する結晶。
(10) (3)に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、下記の表
で示される特徴的ピークおよび相対強度を有する結晶(回折角はそれぞれ±0.2)。
(11) (3)に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、図2のパターンによって示される特徴的ピークを有する結晶。
(12) (3)に記載の結晶であって、熱分析(DTA)において175℃〜185℃に少なくとも1つの吸熱ピークを有する結晶。
(13) (3)に記載の結晶であって、熱分析(TG/DTA)プロフィールとして、図4のパターンによって示される特徴的ピークを有する結晶。
(14) (1)若しくは(2)に記載の化合物又は(3)乃至(13)から選択されるいずれか一項に記載の結晶を有効成分として含有する医薬組成物。
(15) (4)乃至(8)から選択されるいずれか一項に記載の結晶及び/又は(9)乃至(13)から選択されるいずれか一項に記載の結晶を有効成分として含有する医薬組成物。
(16) 医薬組成物が、糖尿病又は耐糖能異常の治療及び/又は予防のための(14)又は(15)に記載の医薬組成物。
(17) (1)若しくは(2)に記載の化合物又は(3)乃至(13)から選択されるいずれか一項に記載の結晶を有効成分として含有する、糖尿病又は耐糖能異常の予防薬又は治療薬。
(18) 糖尿病又は耐糖能異常の予防薬又は治療薬のための、(1)若しくは(2)に記載の化合物又は(3)乃至(13)から選択されるいずれか一項に記載の結晶の使用。
(19) (2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オールに、溶媒中、メタンスルホン酸を作用させることを特徴とする、(2)に記載の化合物の製造方法。
(20) 溶媒が、含水アセトンである、(19)に記載された方法。
(21) 溶媒が、含水1−プロパノールである、(19)に記載された方法
に関する。
本発明の(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール メタンスルホン酸塩とは、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オールとメタンスルホン酸が、イオン結合した化合物である。両者の割合は、両者を作用させる条件によって異なるが、任意の割合でイオン結合した化合物をすべて含むものである。好適には、1対1でイオン結合した化合物であり、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩である。
本発明の化合物Iの結晶とは、その内部構造が三次元的に構成原子(又はその集団)の規則正しい繰り返しからなる固体を示し、そのような規則正しい内部構造を有さないアモルファス状の固体とは区別される。ある固体が結晶であるか否かは、結晶学的に周知の方法(例えば、粉末X線回折測定、示差走査熱量分析等)で調べることができる。例えば、ある固体について銅のKα線の照射で得られるX線による粉末X線回折測定を行い、そのX線回折図において明確なピークが観測される場合には、その固体は結晶であると決定され、明確なピークが観測されない場合にはその固体はアモルファス状であると決定される。当該ピークを読み取ることはできるがピークが明確でない(例えば、ブロードである)場合には、その固体は結晶化度の低い結晶であると決定され、そのような結晶化度の低い結晶も本発明の結晶に包含される。
同じ化合物の結晶であっても、結晶化の条件によって、複数の異なる内部構造及び物理化学的性質を有する結晶が生成することがある(結晶多形)が、本発明の結晶は、これらの結晶のいずれであってもよく、2以上の結晶の混合物であってもよい。従って、本発明の結晶は、これらの結晶およびこれらの結晶の任意の割合の混合物をもすべて含むものである。
本発明の結晶は、大気中に放置しておくことにより、水分を吸収し、付着水が付く場合や通常の大気条件下において25乃至150℃に加熱すること等により、水和物を形成する場合がある。さらには、本発明の結晶は付着残留溶媒または溶媒和物中に、結晶化時の溶媒を含む場合もある。
得られた結晶は、粉末X線回折装置をはじめとして、結晶解析に有用な種々の機器、例えば、赤外分光装置、熱分析装置(TG/TDA)、水蒸気吸着測定装置を用いてその物理学的性質を調べることができる。
本明細書において、本発明の結晶を粉末X線回折のデータに基づき表すことがあるが、粉末X線回折は、通常、当該分野において用いられる手法により測定・解析を行えばよく、例えば、試験例に記載の方法により行うことができる。また、一般に、水和物や脱水物は結晶水の着脱によって、その格子定数が変化し、粉末X線回折における回折角(2θ)に変化を与えることがある。また、ピークの強度は、結晶の成長面等の違い(晶癖)等によって変化することもある。従って、本発明の結晶を粉末X線回折のデータに基づき表した場合、粉末X線回折におけるピークの回折角およびX線回折図が一致する結晶のほか、それらから得られる水和物および脱水物も本発明の範囲に包含される。
銅のKα線を使用した粉末回折測定においては、通常、銅のKα線(Kα1線及びKα2線が分離されていないもの)が試料に照射される。X線回折図は、Kα線に由来する回折を解析して得ることができ、また、Kα線に由来する回折から取り出されたKα1線に由来する回折のみを解析して得ることもできる。本発明において、Kα線の照射で得られる粉末X線回折図は、Kα線に由来する回折ピークを解析して得られるX線回折図、及び、Kα1線に由来する回折を解析して得られるX線回折図を包含し、好適には、Kα1線に由来する回折を解析して得られるX線回折図である。
本発明の化合物Iの結晶としては、たとえば、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折において、回折角度2θ(度)=8.2、17.1、18.0、19.5、19.6、20.0、20.2、22.0、22.2、23.5および24.1に特徴的なピークを有する結晶又は回折角度2θ(度)=9.8、15.9、16.8、18.2、19.1、19.7、20.5、22.3、22.8、23.4、23.8、24.6、25.4、25.6および27.8に特徴的なピークを有する結晶を挙げることができる。ここで、「特徴的ピーク」とは、粉末X線回折において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度15以上のピークを意味する。
図1及び図2の粉末X線回折図において、縦軸には回折強度[カウント/秒(cps)]を示し、横軸には回折角度2θ(度)を示す。2θは、測定条件等によりその位置及び相対強度が多少変化し得るものであるため、2θがわずかに異なる場合であっても、適宜スペクトル全体のパターンを参照して結晶形の同一性は認定されるべきである。その誤差は、通常±2の範囲であり、好ましくは±1の範囲であり、より好ましくは±0.5の範囲であり、更により好ましくは±0.2の範囲である。
また、それぞれの回折ピークの強度についても、結晶学の分野において周知であるように、多数の因子(特定の結晶形態から生じる優先方位および粒子サイズの影響を含む)に起因して変化し得るものであり、本発明の結晶を特定するための上記主要ピークの相対強度も変化し得るものであるが、それらの結晶も本発明の結晶に包含される。
本発明によれば、溶解性、吸湿性及び安定性に優れたフェニルピロール誘導体の結晶を提供することが可能となる。本発明のフェニルピロール誘導体のスルホン酸塩の結晶は、GKを活性化し、糖尿病又は耐糖能異常の予防及び/又は治療薬として有効である。
実施例1で得られた結晶の粉末X線回折図。図の縦軸は、回折強度をカウント/秒(cps)単位で示し、横軸は、回折角度2θを示す。 実施例2で得られた結晶の粉末X線回折図。図の縦軸は、回折強度をカウント/秒(cps)単位で示し、横軸は、回折角度2θを示す。 実施例1で得られた結晶の熱分析(TG/DTA)パターン図。図の縦軸は、熱量(μV)又は重量変化(%)を示し、横軸は、温度(℃)を示す。190℃付近に吸熱ピークを示す。 実施例2で得られた結晶の熱分析(TG/DTA)パターン図。図の縦軸は、熱量(μV)又は重量変化(%)を示し、横軸は、温度(℃)を示す。182℃付近に吸熱ピークを示す。 実施例1で得られた結晶の吸脱湿挙動を示す図。図の縦軸は、重量変化(%)を示し、横軸は、相対湿度(%)を示す。 実施例2で得られた結晶の吸脱湿挙動を示す図。図の縦軸は、重量変化(%)を示し、横軸は、相対湿度(%)を示す。
下記の式(II)
で表される、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール((2S)-2-(3-{5-[(5S)-5-Methyl-4,5-dihydro-1,3-oxazol-2-yl]-1H-pyrrol-2-yl}-5-{[5-(methylsulfonyl)pyrazin-2-yl]oxy}phenoxy)propan-1-ol)(本明細書中、「化合物II」と称する場合がある。)は、化合物Iのフリー体である。
化合物IIを製造する方法は特に限定されないが、例えば、特許文献1に記載の方法またはこれに準ずる方法で製造することができる。
化合物Iを製造する方法は特に限定されないが、例えば、溶媒中、化合物IIを、メタンスルホン酸と作用させて結晶を析出させることによって、結晶性の化合物として得ることができる。
使用される溶媒は、好適には、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、アセトン、アセトニトリル、テトラハイドロフラン、ジオキサン又はこれらの含水溶媒であり、より好適には、含水アセトンであり、含水1−プロパノールである。
含水溶媒における水の含有割合は、通常、3%乃至12.5%である。含水アセトンにおける水の含有割合は、好適には、4%乃至10%であり、より好適には5%である。含水1−プロパノールにおける水の含有割合は、好適には、5%乃至12%であり、より好適には10%である。
温度は、通常、15℃乃至40℃であり、好適には20℃乃至25℃である。
本発明の化合物又はその結晶は、種々の形態で投与することができる。その投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、乳剤、丸剤、散剤、シロップ剤(液剤)等による経口投与、または注射剤(静脈内、筋肉内、皮下または腹腔内投与)、点滴剤、坐剤(直腸投与)等による非経口投与を挙げることができる。これらの各種製剤は、常法に従って主薬に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤等の医薬の製剤技術分野において通常使用し得る補助剤を用いて製剤化することができる。
錠剤として使用する場合、担体として、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、グルコース、尿素、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤;水、エタノール、プロパノール、単シロップ、グルコース液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤;乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、寒天末、ラミナラン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の崩壊剤;白糖、ステアリン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤;第4級アンモニウム塩類、ラウリル硫酸ナトリウム等の吸収促進剤;グリセリン、デンプン等の保湿剤;デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤;精製タルク、ステアリン酸塩、硼酸末、ポリエチレングリコール等の潤沢剤等を使用することができる。また、必要に応じ通常の剤皮を施した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、フィルムコーティング錠あるいは二重錠、多層錠とすることができる。
丸剤として使用する場合、担体として、例えば、グルコース、乳糖、カカオバター、デンプン、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤;アラビアゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等の結合剤;ラミナラン、寒天等の崩壊剤等を使用することができる。
坐剤として使用する場合、担体としてこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例えばポリエチレングリコール、カカオバター、高級アルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセリド等を挙げることができる。
注射剤として使用する場合、液剤、乳剤または懸濁剤として使用することができる。これらの液剤、乳剤または懸濁剤は、殺菌され、血液と等張であることが好ましい。これら液剤、乳剤または懸濁剤の製造に用いる溶媒は、医療用の希釈剤として使用できるものであれば特に限定はなく、例えば、水、エタノール、プロピレングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等を挙げることができる。なお、この場合、等張性の溶液を調製するのに充分な量の食塩、グルコースまたはグリセリンを製剤中に含んでいてもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を含んでいてもよい。
また、上記の製剤には、必要に応じて、着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味剤等を含めることもでき、更に、他の医薬品を含めることもできる。
上記製剤に含まれる有効成分化合物の量は、特に限定されず広範囲に適宜選択されるが、通常、全組成物中0.5乃至70重量%、好ましくは1乃至30重量%含む。
その使用量は患者(温血動物、特に人間)の症状、年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1日あたり、上限として2000mg(好ましくは100mg)であり、下限として0.1mg(好ましくは1mg、さらに好ましくは10mg)を成人に対して、1日当り1乃至6回症状に応じて投与することが望ましい。
以下に、実施例、試験例及び製剤例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定するものではない。
(実施例1)
(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩
(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール[国際公開番号 WO2009/099080に実施例100として記載の化合物] 1.51 g (3.2 mmol)を5%含水アセトン2.0mLに懸濁させ、メタンスルホン酸 0.308 g (3.2 mmol)を加え、水浴中50-55度に加熱しながら、5%含水アセトン1.6 mLを滴加し、溶解後、室温に戻し1日撹拌した。析出晶を減圧ろ取後、1日風乾して、標記の化合物1.76 g (収率:96.9%)を淡黄白色結晶として得た。
1H-NMR(CDCl3, 400MHz)
δ:1.38(3H, d, J=6.3Hz), 1.68(3H, d, J=6.3Hz), 3.24(3H, s), 3.63(1H, dd, J=5.5, 11.7Hz), 3.78(1H, dd, J=7.8, 11.3Hz), 3.87(1H, dd, J=6.3, 11.7Hz), 4.32(1H, dd, J=9.4, 11.3Hz), 4.79(1H, dt, J=6.3, 12.1Hz), 5.32-5.41(1H, m), 6.64(1H, dd, J=2.3, 4.3Hz), 6.76(1H, t, J=2.3Hz), 7.13(1H, dd, J=1.6, 2.3Hz), 7.25(1H, dd, J=2.3, 4.3Hz), 7.60(1H, t, J=2.0Hz), 8.50(1H, d, J=1.6Hz), 8.80(1H, d, J=1.6Hz), 12.10(1H, s), 12.61(1H, s).
元素分析
C22H24N4O6S・CH3SO3H
理論値C; 48.58, H; 4.96, N; 9.85, O; 25.32, S; 11.28
実測値C; 48.59, H; 4.96, N; 9.77, O; 25.38, S; 11.35
測定機器 CHN:ヤナコ・テクニカルサイエンス社CHN CORDER MT-6型
O:elementar社vario MICRO cube
S:DIONEX社ICS-1500 Ion Chromatography。
実施例1で得た化合物の結晶を、本明細書中、「FormI結晶(I形結晶)」と称する場合がある。
(実施例2)
(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩
(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール[国際公開番号 WO2009/099080に実施例100として記載の化合物] 1.00 g (2.1 mmol)を10%含水1−プロパノール1.5mLに懸濁させ、メタンスルホン酸 0.208 g (2.1 mmol)を加え、水浴中50-55度に加熱しながら、10%含水1−プロパノール0.9 mLを滴加し、溶解後、室温に戻し1日撹拌した。析出晶を減圧ろ取後、1日風乾して、標記の化合物1.19 g (収率:99.1%)を淡黄白色結晶として得た。
1H-NMR(CDCl3, 400MHz)
δ:1.37(3H, d, J=5.9Hz), 1.68(3H, d, J=6.3Hz), 3.24(3H, s), 3.64(1H, dd, J=5.1, 11.7Hz), 3.78(1H, dd, J=8.2, 11.3Hz), 3.86(1H, dd, J=6.3, 11.7Hz), 4.32(1H, t, J=9.8Hz), 4.79(1H, dt, J=6.3, 12.1Hz), 5.33-5.42(1H, m), 6.64(1H, dd, J=2.0, 4.3Hz), 6.76(1H, t, J=2.0Hz), 7.13(1H, t, J=2.0Hz), 7.25(1H, dd, J=2.3, 4.3Hz), 7.59(1H, t, J=2.0Hz), 8.50(1H, d, J=1.6Hz), 8.80(1H, d, J=1.2Hz), 12.06(1H, s), 12.58(1H, s).
元素分析(0.5H2Oの付着水を含む)
C22H24N4O6S・CH3SO3H・0.5H2O
理論値C; 47.82, H; 5.06, N; 9.70, O; 26.31, S; 11.10
実測値C; 47.73, H; 5.10, N; 9.63, O; 26.37, S; 11.29
実施例2で得た化合物の結晶を、本明細書中、「FormII結晶(II形結晶)」と称する場合がある。
(試験例1)粉末X線回折の測定
フィリップス社製X‘Pert−MPD PW 3050 (比例計数管, Kβ線除去用スリット付)を用い、試料を試料ガラスホルダー上に均し、下記条件にて測定した。
(分析条件)
X線種: Cu K.(波長: 1.54Å)、管電圧: 40kV、管電流: 35mA、走査速度: 0.02°/sec、ステッフ゜: 0.01°、走査範囲(2θ):5~40°
<測定結果>
FormI結晶を上記方法で測定した粉末X線回折図を図1に示す。図1において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度15以上のピークを表3に示す。
FormII結晶を上記方法で測定した粉末X線回折図を図2に示す。図2において最大ピーク強度を100とした場合の相対強度15以上のピークを表4に示す。
(試験例2)熱分析測定
試料をアルミニウムパンに秤量し、以下に示す条件で示差熱と熱重量の同時測定を実施した。
(測定条件)
測定機器:エスアイアイ・ナノテクノロジー社TG/DTA6200
試料量: 約5mg
昇温温度: 10°C/min
測定範囲: 室温〜300℃
雰囲気: 窒素気流下200ml/min
(測定結果)
FormI結晶を上記方法で測定した結果を図3に示す。
FormI結晶は、190℃付近に吸熱ピークを示し、室温〜150℃付近まで重量減少は観測されなかった。
FormII結晶を上記方法で測定した結果を図4に示す。
FormII結晶は、182℃付近に吸熱ピークを示し、室温〜150℃付近までにわずかな重量減少を示した。
(試験例3)吸湿性試験
試料をガラス製サンプルカップに秤量し、以下に示す条件にて重量を測定した。
(測定条件)
測定機器:VTI社SGA-100
測定湿度: 40, 10, 20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 80, 70, 60, 50, 40, 30, 20, 10%RH
測定温度: 25°C、最小曝露時間: 15min
最大曝露時間: 120min、Step移行条件: 0.03wt.%以内
測定終了時の外観を確認した。
(測定結果)
FormI結晶を上記方法で測定した結果を図5に示す。
FormI結晶は吸湿性を示さなかった。
FormII結晶を上記方法で測定した結果を図6に示す。
FormII結晶は吸湿性を示さなかった。
(試験例4)溶解性試験
(試験方法)
FormI結晶(4mg)、FormII結晶(4mg)及び化合物II(4mg)をそれぞれ、水、日本薬局方溶出試験液第1液(JP1)、日本薬局方溶出試験液第2液(JP2)、空腹時人工腸液(FaSSIF)、飽食時人工腸液(FeSSIF)2mLに溶解した。37℃の恒温水槽中、5分毎30秒間激しく攪拌し、30分後上澄みの一部を採取し、シリンジフィルターにてろ過した。ろ液を適宜希釈し、試料溶液とした。
以下の条件にてHPLCを用いて測定した。
(分析法条件)
HPLCシステム:Waters Alliance
Column:Waters, XBridge C18 3.5 μm, Column Size: 3.0x50mm
Column Temp:40 ℃, Flow Rate: 1.0 mL/min
Solvent A:5mM 炭酸水素アンモニウム水溶液、Solvent B:アセトニトリル
Gradient Programは、以下の通りである。
(測定結果)
表6に示すように、化合物IIに比べ、FormI結晶及びFormII結晶は、いずれの試験液においても高い溶解性を示した。
(試験例5)化学的安定性評価
(試験方法)
FormI結晶及びFormII結晶をアルミニウムパンに精密に秤量し、乾熱(60℃、0%RH)、湿熱(40℃、75%RH)条件にて14日間保存した。試験例4の溶解性試験と同じHPLC条件で、類縁物増加量を測定した。
(測定結果)
表7に示すように、乾熱、湿熱条件下、FormI結晶は、0.4%、0.3%の類縁物増加、FormII結晶は、0.9%、0.3%の類縁物増加がそれぞれ認められた。類縁物増加が微量であり安定であった。
(試験例6)
自然発症糖尿病ラット(ZDF-Leprfa/CrlCrlj)の9週齢の雄を使用した。
本発明の化合物の結晶であるFormI結晶を10 mg/kg、又は、そのフリー体であるところの化合物IIを8.3 mg/kg(フリー体換算で、FormI結晶の10 mg/kgと等量に相当)を、それぞれ20% HP-β-シクロデキストリン水溶液(以下、溶媒)に懸濁し、絶食下にて経口投与した。
化合物投与前(0時間)、及び、投与0.5、1、2、4、6時間後の血糖値測定を常法に従って行った。即ち、ラット尾先端部(約1mm)を切断し、ヘパリンによって抗凝固処理したヘマトクリット管にて採血した血液を遠心分離し、得られた血漿をグルコローダーF(A&T)にて測定した。得られた血糖値を用いて、投与0から6時間後の血糖値曲線下面積を算出した。
FormI結晶、化合物II、又は、溶媒のみを投与した各群の血糖低下作用試験の結果は表8に示す通りであった。
なお、表8中の値は、すべて5匹の自然発症糖尿病ラット(ZDF-Leprfa/CrlCrlj)を用いた試験結果値の平均値である。
表8の結果から、本発明の化合物の結晶であるFormI結晶は、そのフリー体であるところの化合物IIよりも優れた血糖低下作用を示した。
FormI結晶、FormII結晶は溶解性に優れ、非常に安定な結晶であり、in vivo 吸収性評価においても化合物IIに比べ、高い血中濃度を示し医薬品結晶として優位な性質を有している。安定晶であるFormI結晶と準安定晶であるFormII結晶が存在するが、両結晶形は、晶析溶媒を選択することにより、選択的に取得可能である。
製剤例1:カプセル剤
実施例1又は2の化合物 50mg
乳糖 128mg
トウモロコシデンプン 70mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
―――――――――――――――――
250mg
上記処方の粉末を混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末を250mgのゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。
製剤例2:錠剤
実施例1又は2の化合物 50mg
乳糖 126mg
トウモロコシデンプン 23mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
―――――――――――――――――
200mg
上記処方の粉末を混合し、トウモロコシデンプン糊を用いて造粒、乾燥した後、打錠機により打錠して、1錠200mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣を施すことができる。
本発明によれば、溶解性、吸湿性及び安定性に優れたフェニルピロール誘導体の結晶を提供することが可能となる。本発明のフェニルピロール誘導体のスルホン酸塩の結晶は、医薬として有用である。

Claims (21)

  1. (2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール メタンスルホン酸塩。
  2. 下記の式(I)

    で表される、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩。
  3. 請求項2に記載の、下記の式(I)

    で表される、(2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オール モノメタンスルホン酸塩の結晶。
  4. 請求項3に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、8.2、17.1、18.0、19.5、19.6、20.0、20.2、22.0、22.2、23.5および24.1(度)(それぞれ±0.2)に特徴的ピークを有する結晶。
  5. 請求項3に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、下記の表
    で示される特徴的ピークおよび相対強度を有する結晶(回折角はそれぞれ±0.2)。
  6. 請求項3に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、下記の図のパターン

    によって示される特徴的ピークを有する結晶。
  7. 請求項3に記載の結晶であって、熱分析(DTA)において185℃〜195℃に少なくとも1つの吸熱ピークを有する結晶。
  8. 請求項3に記載の結晶であって、熱分析(TG/DTA)プロフィールとして、下記の図のパターン

    によって示される特徴的ピークを有する結晶。
  9. 請求項3に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、9.8、15.9、16.8、18.2、19.1、19.7、20.5、22.3、22.8、23.4、23.8、24.6、25.4、25.6および27.8(度)(それぞれ±0.2)に特徴的ピークを有する結晶。
  10. 請求項3に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、下記の表
    で示される特徴的ピークおよび相対強度を有する結晶(回折角はそれぞれ±0.2)。
  11. 請求項3に記載の結晶であって、銅のKα線の照射で得られる粉末X線回折による回折角(2θ)として、下記の図のパターン

    によって示される特徴的ピークを有する結晶。
  12. 請求項3に記載の結晶であって、熱分析(DTA)において175℃〜185℃に少なくとも1つの吸熱ピークを有する結晶。
  13. 請求項3に記載の結晶であって、熱分析(TG/DTA)プロフィールとして、下記の図のパターン

    によって示される特徴的ピークを有する結晶。
  14. 請求項1若しくは2に記載の化合物又は請求項3乃至13から選択されるいずれか一項に記載の結晶を有効成分として含有する医薬組成物。
  15. 請求項4乃至8から選択されるいずれか一項に記載の結晶及び/又は請求項9乃至13から選択されるいずれか一項に記載の結晶を有効成分として含有する医薬組成物。
  16. 医薬組成物が、糖尿病又は耐糖能異常の治療及び/又は予防のための請求項14又は15に記載の医薬組成物。
  17. 請求項1若しくは2に記載の化合物又は請求項3乃至13から選択されるいずれか一項に記載の結晶を有効成分として含有する、糖尿病又は耐糖能異常の予防薬又は治療薬。
  18. 糖尿病又は耐糖能異常の予防薬又は治療薬のための、請求項1若しくは2に記載の化合物又は請求項3乃至13から選択されるいずれか一項に記載の結晶の使用。
  19. (2S)−2−(3−{5−[(5S)−5−メチル−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−5−{[5−(メチルスルホニル)ピラジン−2−イル]オキシ}フェノキシ)プロパン−1−オールに、溶媒中、メタンスルホン酸を作用させることを特徴とする、請求項2に記載の化合物の製造方法。
  20. 溶媒が、含水アセトンである、請求項19に記載された方法。
  21. 溶媒が、含水1−プロパノールである、請求項19に記載された方法。
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