JPWO2012120879A1 - 弾性波装置 - Google Patents

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Abstract

弾性波装置は、第1の不平衡端子と、第2の不平衡端子と、第1の平衡端子と、第2の平衡端子と、第1のフィルタ部と、第2のフィルタ部とを有する。第1のフィルタ部の第1の不平衡端子から第1の平衡端子へ伝送される電気信号の位相と、第2のフィルタ部の第2の不平衡端子から第1の平衡端子へ伝送される電気信号の位相が異なり、第1のフィルタ部の第1の不平衡端子から第2の平衡端子へ伝送される電気信号の位相と、第2のフィルタ部の第2の不平衡端子から第2の平衡端子へ伝送される電気信号の位相が異なる。

Description

本発明は、不平衡―平衡変換機能を有する弾性波装置に関する。
近年、携帯電話機などにおいて、通過帯域の異なる複数の高周波フィルタを備えた弾性波装置が用いられている。例えば、通過帯域が1805〜1880MHzであるフィルタと通過帯域が1930〜1990MHzであるフィルタのように比較的近い周波数帯域のフィルタが用いられる。このような場合、フィルタ以外の回路を共通化するために平衡端子が共通化された構造のデュアルフィルタが用いられる。
図6は、従来の弾性波装置101の平面模式図である。弾性波装置101は、圧電体単結晶からなる圧電基板2の上に低域側フィルタ103と高域側フィルタ104とを有する。低域側フィルタ103は、中心周波数が相対的に低い帯域に通過特性を有する不平衡−平衡変換型のフィルタである。高域側フィルタ104は、中心周波数が相対的に高い帯域に通過特性を有する不平衡−平衡変換型のフィルタである。低域側フィルタ103は入力側で不平衡端子5に接続されている。高域側フィルタ104は、入力側で不平衡端子6に接続されている。また低域側フィルタ103および高域側フィルタ104は、出力側で平衡端子7および平衡端子8に接続されて共通化されている。
低域側フィルタ103は、縦結合型弾性波フィルタ(縦結合弾性波共振器)51、52を有している。高域側フィルタ104は、縦結合型弾性波フィルタ53、54を有している。
縦結合型弾性波フィルタ51は、IDT(Inter Digital Transducer)51a、51b、51cより形成されている。縦結合型弾性波フィルタ52は、IDT52a、52b、52cより形成されている。縦結合型弾性波フィルタ53は、IDT53a、53b、53cより形成されている。縦結合型弾性波フィルタ54は、IDT54a、54b、54cより形成されている。
低域側フィルタ103のIDT51a、IDT51b、IDT51cの位相と、高域側フィルタ104のIDT53a、IDT53b、IDT53cの位相は同じである。また低域側フィルタ103のIDT52a、IDT52b、IDT52cの位相と、高域側フィルタ104のIDT54a、IDT54b、IDT54cの位相は同じである(例えば、特許文献1)。
国際公開第08/096514号公報
弾性波装置は、第1の不平衡端子と、第2の不平衡端子と、第1の平衡端子と、第2の平衡端子と、第1のフィルタ部と、第2のフィルタ部とを有する。第1のフィルタ部は、第1の通過帯域を有し、入力側が第1の不平衡端子と電気的に接続され、出力側が第1の平衡端子と第2の平衡端子に電気的に接続され、不平衡―平衡変換機能を有する。第2のフィルタ部は、第1の通過帯域より周波数の高い第2の通過帯域を有し、入力側が第2の不平衡端子と電気的に接続され、出力側が第1の平衡端子と第2の平衡端子に電気的に接続され、不平衡―平衡変換機能を有する。
第1のフィルタ部の第1の不平衡端子から第1の平衡端子へ伝送される電気信号の位相と、第2のフィルタ部の第2の不平衡端子から第1の平衡端子への位相が逆位相になるように異なり、第1のフィルタ部の第1の不平衡端子から第2の平衡端子への位相と、第2のフィルタ部の第2の不平衡端子から第2の平衡端子への位相が逆位相になるように異なる。
図1は、本発明の実施の形態1における弾性波装置の平面模式図である。 図2は、本発明の実施の形態2における弾性波装置の平面模式図である。 図3Aは、本発明の実施の形態2における弾性波装置の低域側フィルタの通過特性図である。 図3Bは、本発明の実施の形態2における弾性波装置の高域側フィルタの通過特性図である。 図4は、本発明の実施の形態3における弾性波装置の平面模式図である。 図5は、本発明の実施の形態4における弾性波装置の平面模式図である。 図6は、従来の弾性波装置の平面模式図である。
近年、このような弾性波装置101を用いる通信装置において、平衡端子7、8に接続される電子回路(図示せず)を共通化して、小型化や低コスト化する傾向がある。弾性波装置101においても、低域側フィルタ3に接続された平衡端子7、8と高域側フィルタ104に接続された平衡端子7、8を共通化することが要請されている。しかし、平衡端子7、8を共通化した場合、低域側フィルタ103または高域側フィルタ104に他方のフィルタから信号が混入する場合がある。信号の混入をふせぐためには、低域側フィルタ103と高域側フィルタ104の間のアイソレーションを確保する必要があり、相手方のフィルタの通過帯域における減衰量を十分確保する必要がある。ここで相手方とは低域側フィルタ103に対しては高域側フィルタ104のことをいい、高域側フィルタ104に対しては低域側フィルタ103のことをいう。詳細には低域側フィルタ103においては高域側フィルタ104の通過帯域に対応する周波数において良好な減衰量を確保し、高域側フィルタ104においては低域側フィルタ103の通過帯域に対応する周波数において良好な減衰量を確保する必要がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における弾性波装置1の平面模式図である。弾性波装置1は、圧電基板2の上に、第1のフィルタ部(低域側フィルタ)と第2のフィルタ部(高域側フィルタ)を有する。第1のフィルタ部として、第1の通過帯域を有する第1の弾性波フィルタ3が形成されている。第2のフィルタ部として、中心周波数が第1の通過帯域より高い第2の通過帯域を有する第2の弾性波フィルタ4が形成されている。
弾性波装置1は、第1の弾性波フィルタ3に接続された第1の不平衡端子5と、第2の弾性波フィルタ4に接続された第2の不平衡端子6と、第1の弾性波フィルタ3および第2の弾性波フィルタ4の両方に接続された第1の平衡端子7と第2の平衡端子8を有する。
第1の弾性波フィルタ3は、縦結合型弾性波共振器であり、IDT(Inter Digital Transducer)21a、21b、21c、21d、21e、21f、21gを有する。IDT21a、IDT21d、IDT21eにおいて、対向する櫛電極の一方が第1の不平衡端子5に接続され、他方がグランドに接続されている。IDT21b、IDT21fにおいて、対向する櫛電極の一方が平衡端子7に接続され、他方がグランドに接続されている。IDT21c、IDT21gにおいて、対向する櫛電極の一方が平衡端子8に接続され、他方がグランドに接続されている。さらに2つの反射器25が、IDT21a、IDT21b、IDT21c、IDT21d、IDT21e、IDT21f、IDT21gを挟んでいる。
第2の弾性波フィルタ4は、縦結合型弾性波共振器であり、IDT22a、22b、22c、22d、22e、22f、22gを有する。IDT22a、IDT22d、IDT22eにおける対向する櫛電極の一方が第1の不平衡端子6に接続され、他方がグランドに接続されている。IDT22b、IDT22fにおける対向する櫛電極の一方が平衡端子7に接続され、他方がグランドに接続されている。IDT22c、IDT22gにおける対向する櫛電極の一方が平衡端子8に接続され、他方がグランドに接続されている。さらに2つの反射器25が、IDT22a、22b、22c、22d、22e、22f、22gを挟んでいる。
また、隣接する2つのIDTにおける隣接している櫛電極のうち、一方が信号ラインに接続された櫛電極であり、他方がグランドに接続された櫛電極である場合を順相接続と定義する。また、隣接する2つのIDTにおける隣接している櫛電極のうち、両方とも信号ラインに接続されている櫛電極である場合、または両方ともグランドに接続されている場合を逆相接続と定義する。
この定義によれば、第1の弾性波フィルタ3のIDT21aとIDT21bの位相関係、IDT21dとIDT21bの位相関係、IDT21dとIDT21fの位相関係は順相接続である。一方、IDT21aとIDT21cの位相関係、IDT21eとIDT21cの位相関係、IDT21eとIDT21gの位相関係は逆相接続である。したがって、不平衡端子5から平衡端子7に伝送される電気信号の位相と不平衡端子5から平衡端子8に伝送される電気信号の位相は逆位相になり、第1の弾性波フィルタ3は不平衡―平衡変換動作する。
また、第2の弾性波フィルタ4のIDT22aとIDT22bの位相関係、IDT22dとIDT22bの位相関係、IDT22dとIDT22fの位相関係は逆相接続である。一方、IDT22aとIDT22cの位相関係、IDT22eとIDT22cの位相関係、IDT22eとIDT22gの位相関係は順相接続である。したがって、不平衡端子6から平衡端子7に伝送される電気信号の位相と不平衡端子6から平衡端子8に伝送される電気信号の位相は逆位相になり、第2の弾性波フィルタ4は不平衡―平衡変換動作する。
また、不平衡端子5から平衡端子7への第1の弾性波フィルタ3の伝達経路が順相接続であるのに対し、不平衡端子6から平衡端子7への第2の弾性波フィルタ4の伝達経路が逆相接続となっている。また、不平衡端子5から平衡端子8への第1の弾性波フィルタ3の伝達経路が逆相接続であるのに対し、不平衡端子6から平衡端子8への第2の弾性波フィルタ4の伝達経路が順相接続となっている。このように共通の平衡端子に2つのフィルタが互いに逆相関係で接続される場合、第1の弾性波フィルタ3と第2の弾性波フィルタ4が同じ通過帯域周波数を有すると、電気信号が互いキャンセルしてしまいフィルタとして動作しない。しかし、第1の弾性波フィルタ3と第2の弾性波フィルタ4が異なる通過帯域周波数を有している場合には、フィルタとして単に動作するだけでなく、互いの相手方の通過帯域周波数に相当する周波数の減衰量を良好にする。ここで相手方とは低域側フィルタに対しては高域側フィルタのことをいい、高域側フィルタに対しては低域側フィルタのことをいう。より詳細には、第1の通過帯域(低域側)の挿入損失が小さく、第2の通過帯域(高域側)に相当する周波数の減衰量に優れた低域側のフィルタ特性が得られる。また、第2の通過帯域の挿入損失が小さく、第1の通過帯域に相当する周波数の減衰量が優れた高域側のフィルタ特性が得られる。減衰量が改善されるので、第1の通過帯域周波数と第2の通過帯域周波数におけるアイソレーション特性も良好になる。
第1の弾性波フィルタ3と第2の弾性波フィルタ4が伝達経路の位相関係が逆相となるように平衡端子に共通化し接続されたときの他の効果について以下に説明する。ここで入力側(第1の不平衡端子5または第2の不平衡端子6の側)に接続されているIDTを入力用IDT、出力側(第1の平衡端子7または第2の平衡端子8の側)に接続されているIDTを出力用IDTとする。図1において、入力用IDTと出力用のIDTが隣接する箇所における櫛電極のうち、グランドに接続されている櫛電極の本数を以下に記す。不平衡端子5から平衡端子7への経路と不平衡端子6から平衡端子7への経路にあるグランドに接続されている櫛電極の本数の合計と不平衡端子5から平衡端子8への経路と不平衡端子6から平衡端子8への経路にあるグランドに接続されている櫛電極の本数の合計は等しい。詳細に説明すると、不平衡端子5から平衡端子7への経路と不平衡端子6から平衡端子7への経路にあるグランドに接続されている櫛電極は、IDT21dとIDT21fの間に1本、IDT21dとIDT21bの間に1本、IDT21aとIDT21bの間に1本、IDT22bとIDT22aの間の2本の合計5本である。また、不平衡端子5から平衡端子8への経路と不平衡端子6から平衡端子8への経路にあるグランドに接続されている櫛電極は、IDT21aとIDT21cの間に2本、IDT22aとIDT22cの間に1本、IDT22eとIDT22cの間に1本、IDT22eとIDT22gの間に1本の合計5本である。図1において、上記の櫛電極を太線で示している。
この構成により第1の平衡端子7と、第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6との間に発生するフィルタ部のIDT間に発生する寄生容量と、第2の平衡端子8と、第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6との間に発生するフィルタ部のIDT間に発生する寄生容量とがほぼ同じになる。さらに、入力用IDTと出力用IDTの中心間距離の平均が、第1の平衡端子7から第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6の経路と、第2の平衡端子8から第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6の経路とで同じになる。そのため、不平衡―平衡機能を有するフィルタに求められるバランス度を良くできる。このバランス度の特性としては、不平衡端子から第1の平衡端子への伝送特性と不平衡端子から第1の平衡端子への伝送特性の差が通過帯域周波数において、振幅で1dB以下、位相で180°±10°以内であることが望まれる。これに対して上記構成では、振幅で0.6dB以下、位相で180°±6°以内にできる。
さらに、第1のフィルタ部および第2のフィルタ部を7つのIDTを有する縦結合型弾性波共振器とすることがより好ましい。第1の平衡端子7と、第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6の間の信号伝達経路における第1のフィルタ部のIDT間に寄生容量が発生する場合がある。また、第2の平衡端子8の端子と、第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6の間の伝達経路におけるフィルタ部のIDT間に寄生容量が発生する場合がある。本構成ではこれらの寄生容量をほぼ同じにできる。そのため、通過帯域内における挿入損失を小さくでき、バランス度を良好に保ちながら相手方の通過帯域周波数帯の減衰量を改善できる。そのため、アイソレーションが良好な弾性波装置1が得られる。第1の弾性波フィルタをDCS(通過帯域周波数:1805〜1880MHz)第2の弾性波フィルタをPCS(通過帯域周波数:1930〜1990MHz)とした弾性波装置1は、以下の仕様で作製できる。
(第1の弾性波フィルタ3)
IDT21f/IDT21d/IDT21b/IDT21a/IDT21c/IDT21e/IDT21gの櫛電極の本数:56本/39本/58本/36本/58本/39本/56本
電極指交差幅:55.3μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
反射器25の電極本数:30本
(第2の弾性波フィルタ4)
IDT22f/IDT22d/IDT22b/IDT22a/IDT22c/IDT22e/IDT22gの櫛電極の本数:30本/63本/34本/32本/34本/63本/30本
電極指交差幅:35.0μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
反射器25の電極本数:50本
図1では、IDT21fとIDT21gは同じ本数の櫛電極を有し、IDT22fとIDT22gは同じ本数の櫛電極を有している。しかし、バランス度は弾性波素子上の配線の寄生インピーダンスや、パッケージ内の配線の寄生インピーダンスなどの影響により低下する場合がある。そのため、バランス度をより良くする手段としてIDT21fとIDT21gの櫛電極の本数の少なくともいずれか一方を異なった櫛電極の本数とすることでバランス度が改善されることがある。また、IDT22fとIDT22gの櫛電極の本数の少なくともいずれか一方を異なった櫛電極の本数とすることでバランス度が改善されることがある。あるいは、IDT21f、IDT21g、IDT22f、IDT22gの櫛電極の本数の少なくともいずれか一つを異なった櫛電極の本数とすることでバランス度が改善されることがある。この際、反射器25に近い側に櫛電極を1本追加しても良いし、1本減らしても良い。このようにしてバランス度を改善できる。
他の方法としては、第1の弾性波フィルタ3のIDT21dと第1の弾性波フィルタ3のIDT22dの櫛電極の本数を1本異ならせても良いし、第1の弾性波フィルタ3のIDT21bと第1の弾性波フィルタ3のIDT22bの櫛電極の本数を1本異ならせても良い。このようにしてもバランス度を改善できる。
第1の弾性波フィルタ3のIDT21dと第2の弾性波フィルタ4のIDT22dとで櫛電極の本数を1本異ならせる場合、例えば、IDT21dの櫛電極を反射器25に近い側に1本、IDT22dの櫛電極の本数より多くする。この場合は、IDT21dに隣接するIDT21fの極性を逆にする必要がある。
また、第1の弾性波フィルタ3のIDT21eと第2の弾性波フィルタ4のIDT22eの櫛電極の本数を1本異ならせても良い。また、第1の弾性波フィルタ3のIDT21cと第2の弾性波フィルタ4のIDT22cの櫛電極の本数を1本異ならせても良い。このようにしてバランス度を改善できる。
弾性波装置1において、第1の平衡端子7と第2の平衡端子8の間にインダクタ(図示せず)を外部回路として使用してもよい。インダクタを用いることにより、マッチングが改善し電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)が2以下に小さくなるとともに挿入損失が小さくなる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における弾性波装置201の平面模式図である。弾性波装置201は、圧電基板2の上に、中心周波数が相対的に低い第1の通過帯域を有する第1の弾性波フィルタ203(第1のフィルタ部)と、中心周波数が相対的に高い第2の通過帯域を有する第2の弾性波フィルタ204(第2のフィルタ部)を有する。
本実施の形態と実施の形態1との主な違いは、第1の弾性波フィルタ203または第2の弾性波フィルタ204の出力側に一端子対弾性波共振器12〜19を接続している点である。なお、本実施の形態では、出力側に一端子対弾性波共振器12〜19を接続したが、入力側に一端子対弾性波共振器を接続してもよい。
弾性波装置201は、第1の弾性波フィルタ203に接続された第1の不平衡端子5と、第2の弾性波フィルタ204に接続された第2の不平衡端子6と、第1の弾性波フィルタ203および第2の弾性波フィルタ204の両方に接続された第1の平衡端子7と第2の平衡端子8を有する。第1の弾性波フィルタ203と第1の平衡端子7の間に第1の一端子対弾性波共振器12、13が電気的に直列に接続され、第1の弾性波フィルタ203と第2の平衡端子8の間に第2の一端子対弾性波共振器14、15が電気的に直列に接続されている。第2の弾性波フィルタ204と第1の平衡端子7の間に第3の一端子対弾性波共振器16、17が接続され、第2の弾性波フィルタ204と第2の平衡端子8の間に第4の一端子対弾性波共振器18、19が接続されている。
第1の弾性波フィルタ203は、IDT31a、IDT31b、IDT31c、DT31d、IDT31e、IDT31f、IDT31gより構成された縦結合型弾性波共振器である。IDT31a、IDT31d、IDT31eにおいて、対向する櫛電極の一方が第1の不平衡端子5に接続され、他方がグランドに接続されている。IDT31b、IDT31fにおいて、対向する櫛電極の一方が平衡端子7に接続され、他方がグランドに接続されている。IDT31c、IDT31gにおいて、対向する櫛電極の一方が平衡端子8に接続され、他方がグランドに接続されている。さらに2つの反射器35が、IDT31a、IDT31b、IDT31c、DT31d、IDT31e、IDT31f、IDT31gを挟んでいる。
第2の弾性波フィルタ204は、IDT32a、IDT32b、IDT32c、DT32d、IDT32e、IDT32f、IDT32gより構成された縦結合型弾性波共振器である。IDT32a、IDT32d、IDT32eにおいて、対向する櫛電極の一方が第1の不平衡端子6に接続され、他方がグランドに接続されている。IDT32b、IDT32fにおいて、対向する櫛電極の一方が平衡端子7に接続され、他方がグランドに接続されている。IDT32c、IDT32gにおいて、対向する櫛電極の一方が平衡端子8に接続され、他方がグランドに接続されている。さらに2つの反射器35が、IDT32a、IDT32b、IDT32c、DT32d、IDT32e、IDT32f、IDT32gを挟んでいる。第1の弾性波フィルタ203をDCS(通過帯域周波数:1805〜1880MHz)第2の弾性波フィルタ204をPCS(通過帯域周波数:1930〜1990MHz)とした弾性波装置201は、以下の仕様で作製できる。
(第1の弾性波フィルタ203)
IDT31f/IDT31d/IDT31b/IDT31a/IDT31c/IDT31e/IDT31gの櫛電極の本数:56本/39本/58本/36本/58本/39本/56本
電極指交差幅:65.3μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
反射器35の電極本数:30本
(第2の弾性波フィルタ204)
IDT32f/IDT32d/IDT32b/IDT32a/IDT32c/IDT32e/IDT32gの櫛電極の本数:30本/63本/34本/32本/34本/63本/30本
電極指交差幅:45.0μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
反射器35の電極本数:50本
(第1の一端子対弾性波共振器12)
IDTの電極指本数:165本
電極指交差幅:110μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
(第1の一端子対弾性波共振器13)
IDTの電極指本数:160本
電極指交差幅:45μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
(第2の一端子対弾性波共振器14)
IDTの電極指本数:165本
電極指交差幅:110μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
(第2の一端子対弾性波共振器15)
IDTの電極指本数:160本
電極指交差幅:45μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
(第3の一端子対弾性波共振器16)
IDTの電極指本数:160本
電極指交差幅:75μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
(第3の一端子対弾性波共振器17)
IDTの電極指本数:120本
電極指交差幅:65μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
(第4の一端子対弾性波共振器18)
IDTの電極指本数:160本
電極指交差幅:75μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
(第4の一端子対弾性波共振器19)
IDTの電極指本数:120本
電極指交差幅:65μm
デューティー比:0.55
電極膜厚:160nm
不平衡端子5から平衡端子7への第1の弾性波フィルタ203の伝達経路が順相接続であるのに対し、不平衡端子6から平衡端子7への第2の弾性波フィルタ204の伝達経路が逆相接続となっている。また、不平衡端子5から平衡端子8への第1の弾性波フィルタ203の伝達経路が逆相接続であるのに対し、不平衡端子6から平衡端子8への第2の弾性波フィルタ204の伝達経路が順相接続となっている。このように共通の平衡端子に逆相関係で接続し分波器を構成することにより、互いの相手方の通過帯域周波数に相当する周波数の減衰量を良好にする作用が生ずる。
図3Aは、弾性波装置201の低域側フィルタの通過特性図である。図3Bは、弾性波装置201の高域側フィルタの通過特性図である。図3A、図3Bでは、それぞれ、同じ特性をY軸(挿入損失)の単位を変えて示している。左側の目盛は1単位10dB、右側の目盛は1単位1dBである。図3A、図3Bは、第1の弾性波フィルタ(低域側フィルタ)と第2の弾性波フィルタ(高域側フィルタ)を共通端子に同相関係で接続した従来の構成(比較例)も示す。比較例は第2の弾性波フィルタ204(高域側フィルタ)のIDT32d、IDT32a、IDT32eを上下反転し、位相関係を第1の弾性波フィルタ203(低域側フィルタ)と同相関係になるように反転させ不平衡端子5から平衡端子7への第1の弾性波フィルタ203の伝達経路が順相接続、かつ不平衡端子6から平衡端子7への第2の弾性波フィルタ204の伝達経路も順相接続となっている。また、不平衡端子5から平衡端子8への第1の弾性波フィルタ203の伝達経路が逆相接続であるのに対し、不平衡端子6から平衡端子8への第2の弾性波フィルタ204の伝達経路が逆相接続となっている。その他の電極指本数、電極指ピッチ、デューティー比は同一構成である。図3A、図3Bより明らかなように弾性波装置201は挿入損失が小さく、相手方の減衰量が改善されている。
本実施の形態において、第1の弾性波フィルタ203の通過帯域(第1の通過帯域)は1.805GHz〜1.880GHzであり、第2の弾性波フィルタ204の通過帯域(第2の通過帯域)は1.930GHz〜1.990GHである。
第1の一端子対弾性波共振器12、13、および第2の一端子対弾性波共振器14、15の反共振周波数は、各々1916MHz、1920MHz、1916MHz、1920MHzとされ、第1の通過帯域の高域側帯域外で、かつ第2の通過帯域の低域側帯域外に設定されている。この構成により、第1の弾性波フィルタの第2の通過帯域におけるインピーダンスを高インピーダンスにすることができ、平衡端子に共通接続することによる第2フィルタの挿入損失を小さくできる。また、不平衡端子5から平衡端子7、8への通過特性において第2の通過帯域周波数における減衰特性が良好になる。
更に第3の一端子対弾性波共振器16、17および第4の一端子対弾性波共振器18、19の反共振周波数は、各々2007MHz、2020MHz、2007MHz、2020MHzとされ、第2の通過帯域の高域側帯域外に設定されている。この構成により、第2のフィルタの高域側の減衰量を増加できる。更には、第1の一端子対弾性波共振器12、13、および第4の一端子対弾性波共振器18、19の共振器の周波数、容量を調整することでバランス度の改善もできる。
また、第1の弾性波フィルタ203と不平衡端子5の間に一端子対弾性波共振器を設けても良く、第2の弾性波フィルタ204と不平衡端子6の間に一端子対弾性波共振器を設けても良い。このような構成にすることで更に減衰特性を改善できる。
(実施の形態3)
実施の形態1、2ではフィルタ部は一つの弾性波フィルタにより構成されていたが、複数の弾性波フィルタから構成されていてもよい。本実施の形態では、第1のフィルタ部および第2のフィルタ部が3つのIDTを有する縦結合型弾性波フィルタを並列接続した構成を有する。
図4は、本発明の実施の形態3における弾性波装置301の平面模式図である。弾性波装置301は、圧電基板2上に、相対的に周波数の低い第1の通過帯域を有する第1のフィルタ部303と相対的に周波数の高い第2の通過帯域を有する第2のフィルタ部304を有している。
第1のフィルタ部303は2つの縦結合型弾性波フィルタ41、42を並列接続して構成されている。縦結合型弾性波フィルタ41はIDT41a、41b、41cから構成されている。2つの反射器45は、IDT41a、41b、41cを挟んでいる。縦結合型弾性波フィルタ42はIDT42a、42b、42cから構成されている。2つの反射器45は、IDT42a、42b、42cを挟んでいる。
第2のフィルタ部304は2つの縦結合型弾性波フィルタ43、44を並列接続して構成されている。縦結合型弾性波フィルタ43はIDT43a、43b、43cから構成されている。2つの反射器45は、IDT43a、43b、43cを挟んでいる。縦結合型弾性波フィルタ44はIDT44a、44b、44cから構成されている。2つの反射器45は、IDT44a、44b、44cを挟んでいる。
第1のフィルタ部303を構成する縦結合型弾性波フィルタ41、42の中央のIDT41a、42aのそれぞれの一方の櫛電極は第1の不平衡端子5に接続され、他方の櫛電極はグランドに接続されている。縦結合型弾性波フィルタ41のIDT41b、IDT41cはIDT41aを挟むように隣接配置されている。IDT41b、41cのそれぞれの一方の櫛電極は第1の平衡端子7に接続され、他方の櫛電極はグランドに接続されている。縦結合型弾性波フィルタ42のIDT42b、IDT42cはIDT42aを挟むように隣接配置されている。IDT42b、42cのそれぞれの一方の櫛電極は第2の平衡端子8に接続され、他方の櫛電極はグランドに接続されている。縦結合型弾性波フィルタ41、42の入力用IDTから出力用IDTへの伝達経路における位相関係は逆相関係になっており第1のフィルタ部303は不平衡―平衡変換機能を有する。すなわち図4において、縦結合型弾性波フィルタ41は順相接続、縦結合型弾性波フィルタ42は逆相接続になっている。
第2のフィルタ部304を構成する縦結合型弾性波フィルタ43、44の中央のIDT43a、44aのそれぞれの一方の櫛電極は第2の不平衡端子6に接続され、他方の櫛電極はグランドに接続されている。縦結合型弾性波フィルタ43のIDT43b、IDT43cはIDT43aを挟むように隣接配置されている。IDT43b、43cのそれぞれの一方の櫛電極は第1の平衡端子7に接続され、他方の櫛電極はグランドに接続されている。縦結合型弾性波フィルタ44のIDT44b、IDT44cはIDT44aを挟むように隣接配置されている。IDT44b、44cのそれぞれの一方の櫛電極は第2の平衡端子8に接続され、他方の櫛電極はグランドに接続されている。縦結合型弾性波フィルタ43、44の入力用IDTから出力用IDTへの伝達経路における位相関係は逆相関係になっており第2のフィルタ部304は不平衡―平衡変換機能を有する。すなわち図4において、縦結合型弾性波フィルタ43は逆相接続、縦結合型弾性波フィルタ44は順相接続になっている。
不平衡端子5から平衡端子7への伝達経路が、縦結合型弾性波フィルタ41により順相接続であるのに対して、不平衡端子6から平衡端子7への伝達経路が縦結合型弾性波フィルタ43により逆相接続されている。そのため、不平衡端子5から平衡端子7と不平衡端子6から平衡端子7の伝達経路の位相関係が逆になっている。また、不平衡端子5から平衡端子8への伝達経路が、縦結合型弾性波フィルタ43により逆相接続であるのに対して、不平衡端子6から平衡端子8への伝達経路が縦結合型弾性波フィルタ44により順相接続されている。そのため、不平衡端子5から平衡端子8と不平衡端子6から平衡端子8の伝達経路の位相関係が逆になっている。
このように第1のフィルタ部303とフィルタ部304を逆位相の関係で接続することで相手方の通過帯域周波数に相当する周波数の減衰量を良好にできる。より詳細には、低域側フィルタ特性において、第1の通過帯域の挿入損失が小さく、第2の通過帯域に相当する周波数の減衰量が優れたフィルタが得られる。また高域側フィルタ特性において、第2の通過帯域の挿入損失が良好で、第1の通過帯域に相当する周波数の減衰量が改善されたフィルタが得られる。減衰量の改善により、第1の通過帯域周波数と第2の通過帯域周波数におけるアイソレーション特性も良好になる。
本実施の形態について、入力用IDTと出力用のIDTが隣接する箇所における櫛電極のうち、グランドに接続されている櫛電極の本数を以下に記す。不平衡端子5から平衡端子7への経路と不平衡端子6から平衡端子7への経路にあるグランドに接続されている櫛電極の本数の合計と、不平衡端子5から平衡端子8への経路と不平衡端子6から平衡端子8への経路にあるグランドに接続されている櫛電極の本数の合計は等しい。より詳細に説明すると不平衡端子5と平衡端子7の間の経路と不平衡端子6と平衡端子8の間の経路において、相手側のIDTにもっとも近い櫛電極のうち、グランドに接続されている櫛電極は、IDT41aとIDT41bの間に1本、IDT41aとIDT41cの間に1本、IDT43aとIDT43bの間に0本、IDT43aとIDT43cの間に0本の合計2本である。不平衡端子5と平衡端子8の間の経路と不平衡端子6と平衡端子8の間の経路において、隣接するIDTの櫛電極のうち、グランドに接続されている櫛電極は、IDT42aとIDT42bの間に0本、IDT42aとIDT42cの間に0本、IDT44aとIDT44bの間に1本、IDT44aとIDT44cの間に1本の合計2本である。図4において、上記の櫛電極を太線で示している。
この構成により第1の平衡端子7と、第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6との間に発生するフィルタ部のIDT間に発生する寄生容量と、第2平衡端子8と、第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6との間に発生するフィルタ部のIDT間に発生する寄生容量をほぼ同じにすることができる。さらに、入力用IDTと出力用IDTの中心間距離の平均が第1の平衡端子7から第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6の経路と第2の平衡端子8から第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6の経路で同じになることから、不平衡―平衡機能を有するフィルタに求められるバランス度を良くできる。
また、IDT41b、IDT41c、IDT42b、IDT42c、IDT43b、IDT43c、IDT44b、IDT44cのうち、少なくともいずれか1つのIDTの櫛電極の本数を他のIDTの櫛電極の本数と異ならせることで、バランス度が改善される場合がある。この際、反射器45に近い側に櫛電極を1本追加するか、1本減らすことでバランス度を改善できる。
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4における弾性波装置401の平面模式図である。弾性波装置401は、圧電基板2上に相対的に周波数の低い第1の通過帯域を有する第1のフィルタ部403と相対的に周波数の高い第2の通過帯域を有する第2のフィルタ部404を有する。フィルタ部403、404は実施の形態3で示したフィルタ部303とフィルタ部304と基本構成は同じであるため詳細な説明は省略する。
本実施の形態と実施の形態3との主な違いは、第1のフィルタ部または第2のフィルタ部の入力側と出力側に一端子対弾性波共振器411〜418が接続されている点である。
一端子対弾性波共振器411の共振周波数は第1の通過帯域周波数内に設定され、反共振周波数は第1の通過帯域周波数より高い周波数となるよう設定されている。一端子対弾性波共振器411は、第1の不平衡端子5と第1のフィルタ部403と直列に接続されている。この構成により相対的に低い第1の通過帯域を有する低域側のフィルタ特性の第1の通過帯域より高い周波数において減衰特性を改善できる。
一端子対弾性波共振器414の共振周波数は第2の通過帯域周波数内に設定され、反共振周波数は第2の通過帯域周波数より高い周波数となるよう設定されている。一端子対弾性波共振器414は、第2の不平衡端子6と第2のフィルタ部404と直列に接続されている。この構成により相対的に高い第2の通過帯域を有する高周波側のフィルタ特性の第2の通過帯域より高い周波数において減衰特性を改善できる。
一端子対弾性波共振器412の反共振周波数は第1の通過帯域周波数と、第2の通過周波数の間の周波数に設定されている。一端子対弾性波共振器412は、第1のフィルタ部の第1の縦結合型弾性波フィルタ41と第1の平衡端子7の間に直列に接続されている。
一端子対弾性波共振器413の反共振周波数は第1の通過帯域周波数と、第2の通過周波数の間の周波数に設定されている。一端子対弾性波共振器413は、第1のフィルタ部の第2の縦結合型弾性波フィルタ42と第2の平衡端子8の間に直列に接続されている。この構成により、平衡端子7、8で第1のフィルタ部と第2のフィルタ部を接続した際に、相対的に周波数の高い通過帯域を有する高域側フィルタ特性の挿入損失を防ぐことができる。
一端子対弾性波共振器415と一端子対弾性波共振器416の反共振周波数は第2の通過帯域周波数より高く設定されている。一端子対弾性波共振器415と一端子対弾性波共振器416は縦続接続され、第1の平衡端子7と第2のフィルタ部の第1の縦結合型弾性波フィルタ43の間に直列に接続されている。
一端子対弾性波共振器417と一端子対弾性波共振器418の反共振周波数が第2の通過帯域周波数より高く設定されている。一端子対弾性波共振器417と一端子対弾性波共振器418は縦続接続され、第2の平衡端子8と第2のフィルタ部の第2の縦結合型弾性波フィルタ44の間に直列に接続されている。この構成により相対的に周波数の高い第2の通過帯域を有するフィルタ特性の減衰量を改善できる。
一端子対弾性波共振器412と一端子対弾性波共振器413は必ずしも同じ周波数、静電容量である必要なく、一端子対弾性波共振器415、416、417、418も必ずしも同じ周波数、静電容量である必要はない。むしろ、それぞれを異ならせることで、バランス度の改善や減衰量の改善につながる場合がある。
以上に述べた弾性波装置1、201、301,401は、SH (Shear Horizontal)波タイプの表面波装置、ラム波タイプの表面波装置、レーリー波タイプの表面波装置、SH波タイプの境界波装置、レーリー波タイプの境界波装置のいずれでも良く、限定されるものではない。
圧電基板2は、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、水晶、四硼酸リチウムのいずれでも良く、限定されるものではない。
上記の構成により、本実施の形態の弾性波装置1、201、301,401は、挿入損失を小さくでき、相手方の通過帯域における減衰量を効率よく確保できる。その結果、良好なアイソレーション特性が得られる。そのため、優れた電気特性が得られる。
弾性波素子は、挿入損失を小さくでき、減衰量を改善できるという効果を有し、携帯電話等の電子機器に適用される。
1,101,201,301,401 弾性波装置
103,104,303,304,403,404 フィルタ部
5,6 不平衡端子
7,8 平衡端子
41,42,43,44,51,52,53,54 縦結合型弾性波フィルタ(縦結合弾性波共振器)
3,203 第1の弾性波フィルタ
4,204 第2の弾性波フィルタ
12,13,14,15,16,17,18,19,111,112,113,114,115,116,117,118,411,412,413,414,415,416,417,418 一端子対弾性波共振器
21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,32a,32b,32c,32d,32e,32f,32g,41a,41b,41c,42a,42b,42c,43a,43b,43c,44a,44b,44c,51a,51b,51c,52a,52b,52c,53a,53b,53c,54a,54b,54c IDT
25,35,45 反射器
さらに、第1のフィルタ部および第2のフィルタ部を7つのIDTを有する縦結合型弾性波共振器とすることがより好ましい。第1の平衡端子7と、第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6の間の信号伝達経路における第1のフィルタ部のIDT間に寄生容量が発生する場合がある。また、第2の平衡端子8と、第1の不平衡端子5、第2の不平衡端子6の間の伝達経路におけるフィルタ部のIDT間に寄生容量が発生する場合がある。本構成ではこれらの寄生容量をほぼ同じにできる。そのため、通過帯域内における挿入損失を小さくでき、バランス度を良好に保ちながら相手方の通過帯域周波数帯の減衰量を改善できる。そのため、アイソレーションが良好な弾性波装置1が得られる。第1の弾性波フィルタをDCS(通過帯域周波数:1805〜1880MHz)第2の弾性波フィルタをPCS(通過帯域周波数:1930〜1990MHz)とした弾性波装置1は、以下の仕様で作製できる。
一端子対弾性波共振器412の反共振周波数は第1の通過帯域周波数と、第2の通過帯域周波数の間の周波数に設定されている。一端子対弾性波共振器412は、第1のフィルタ部の第1の縦結合型弾性波フィルタ41と第1の平衡端子7の間に直列に接続されている。
一端子対弾性波共振器413の反共振周波数は第1の通過帯域周波数と、第2の通過帯域周波数の間の周波数に設定されている。一端子対弾性波共振器413は、第1のフィルタ部の第2の縦結合型弾性波フィルタ42と第2の平衡端子8の間に直列に接続されている。この構成により、平衡端子7、8で第1のフィルタ部と第2のフィルタ部を接続した際に、相対的に周波数の高い通過帯域を有する高域側フィルタ特性の挿入損失を防ぐことができる。

Claims (18)

  1. 第1の不平衡端子と、
    第2の不平衡端子と、
    第1の平衡端子と、
    第2の平衡端子と、
    第1の通過帯域を有し、入力側が前記第1の不平衡端子と電気的に接続され、出力側が前記第1の平衡端子と前記第2の平衡端子に電気的に接続された、不平衡―平衡変換機能を有する第1のフィルタ部と、
    前記第1の通過帯域より周波数の高い第2の通過帯域を有し、入力側が前記第2の不平衡端子と電気的に接続され、出力側が前記第1の平衡端子と前記第2の平衡端子に電気的に接続された、不平衡―平衡変換機能を有する第2のフィルタ部とを備え、
    前記第1のフィルタ部の前記第1の不平衡端子から前記第1の平衡端子への位相と、前記第2のフィルタ部の前記第2の不平衡端子から前記第1の平衡端子への位相が異なり、
    前記第1のフィルタ部の前記第1の不平衡端子から前記第2の平衡端子への位相と、前記第2のフィルタ部の前記第2の不平衡端子から前記第2の平衡端子への位相が異なる
    弾性波装置。
  2. 前記第1のフィルタ部は、
    第1の縦結合型弾性波共振器を有し、
    前記第1の縦結合型弾性波共振器は、
    前記第1の不平衡端子に電気的に接続される櫛電極を有する第1のIDT(Inter Digital Transducer)と、
    前記第1の平衡端子に電気的に接続される櫛電極を有し、前記第1のIDTに隣接する第2のIDTと、
    前記第2の平衡端子に電気的に接続される櫛電極を有し、前記第1のIDTに隣接する第3のIDTとを、
    を備え、
    前記第2のフィルタ部は、
    第2の縦結合型弾性波共振器を有し、
    前記第2の縦結合型弾性波共振器は、
    前記第2の不平衡端子に電気的に接続される櫛電極を有する第4のIDTと、
    前記第1の平衡端子に電気的に接続される櫛電極を有し、前記第4のIDTに隣接する第5のIDTと、
    前記第2の平衡端子に電気的に接続される櫛電極を有し、前記第4のIDTに隣接する第6のIDTとを、
    を備え、
    前記第1のIDTと前記第2のIDTの隣接した電極指のうちグランドに接続される電極指の本数と、
    前記第4のIDTと前記第5のIDTの隣接した電極指のうちグランドに接続される電極指の本数との合計と、
    前記第1のIDTと前記第3のIDTの隣接した電極指のうちグランドに接続される電極指の本数と、
    前記第4のIDTと前記第6のIDTの隣接した電極指のうちグランドに接続される電極指の本数との合計が等しい
    請求項1に記載の弾性波装置。
  3. 前記第1のフィルタ部と前記第2のフィルタ部の少なくともいずれか一方が7つのIDTにより形成される
    請求項1または2のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  4. 前記第1のフィルタ部および前記第2のフィルタ部は、弾性波フィルタにより形成されている
    請求項1または2のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  5. 前記第1のフィルタ部および前記第2のフィルタ部は、それぞれ複数の縦結合型弾性波共振器を並列に接続することにより形成されている
    請求項1または2のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  6. 前記第1のフィルタ部と前記第2のフィルタ部は、櫛電極を有するIDTにより形成されており、
    前記第1のフィルタ部が第1の反射器と第2の反射器で挟まれており前記第2のフィルタ部が第3の反射器と第4の反射器で挟まれており、前記第1から第4の反射器のいずれかに隣接するIDTの櫛電極の本数と、前記IDTに隣接するIDTの櫛電極の本数が互いに異なる
    請求項1または2のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  7. 第1の不平衡端子と、
    第2の不平衡端子と、
    第1の平衡端子と、
    第2の平衡端子と、
    第1の通過帯域を有し、第1〜第7のIDTを備える第1のフィルタ部と、
    前記第1の通過帯域より周波数の高い第2の通過帯域を有し、第8〜第14のIDTを備える第2のフィルタ部とを有し、
    前記第1のフィルタ部において、
    前記第1のIDTと前記第3のIDTに隣接する前記第2のIDT、前記第3のIDTと前記第5のIDTに隣接する前記第4のIDT、および前記第5のIDTと前記第7のIDTに隣接する前記第6のIDTの3つが第1の不平衡端子に接続され、
    前記第1のIDTと前記第3のIDTが前記第1の平衡端子に電気的に接続され、
    前記第5のIDTと前記第7のIDTが前記第2の平衡端子に電気的に接続され、
    前記第2のフィルタ部において、
    前記第8のIDTと前記第10のIDTに隣接する前記第9のIDT、前記第10のIDTと前記第12のIDTに隣接する前記第11のIDT、および前記第12のIDTと前記第14のIDTに隣接する前記第13のIDTの3つが前記第2の不平衡端子に接続され、
    前記第8のIDTと前記第10のIDTが前記第1の平衡端子に電気的に接続され、
    前記第12のIDTと前記第14のIDTが第2の平衡端子に電気的に接続され、
    前記第1の不平衡端子と前記第1の平衡端子における電気信号の位相と、前記第1の不平衡端子と前記第2の平衡端子における電気信号の位相は180度異なっており、
    前記第2の不平衡端子と前記第1の平衡端子における電気信号の位相と、前記第2の不平衡端子と前記第2の平衡端子における電気信号の位相は180度異なっており、
    前記第1のフィルタ部の前記第1の不平衡端子から、前記第1の平衡端子への位相と、前記第2のフィルタ部の前記第2の不平衡端子から、前記第1の平衡端子への位相が異なり、
    前記第1のフィルタ部の第1の不平衡端子から、前記第2の平衡端子への位相と、前記第2のフィルタ部の前記第2の不平衡端子から、前記第2の平衡端子への位相が異なる
    弾性波装置。
  8. 隣接する2つの前記IDTにおける隣接している櫛電極のうち、一方が信号ラインに接続された櫛電極であり、他方がグランドに接続された櫛電極である場合を順相接続と定義し、
    隣接する2つの前記IDTにおいて、隣接している櫛電極のうち、両方とも信号ラインに接続されている櫛電極である場合、または両方ともグランドに接続されている場合を逆相接続と定義した場合において、
    前記第1のIDTと前記第2のIDT、前記第2のIDTと前記第3のIDT、前記第3のIDTと前記第4のIDTが順相接続であり、
    前記第4のIDTと前記第5のIDT、前記第5のIDTと前記第6のIDT、前記第6のIDTと前記第7のIDTが逆相接続であり、
    前記第8のIDTと前記第9のIDT、前記第9のIDTと前記第10のIDT、前記第10のIDTと前記第11のIDTが逆相接続であり、
    前記第11のIDTと前記第12のIDT、前記第12のIDTと前記第13のIDT、前記第13のIDTと前記第14のIDTが順相接続である
    請求項7に記載の弾性波装置。
  9. 前記第1のIDTを構成する櫛電極と前記第2のIDTを構成する櫛電極と、前記第2のIDTを構成する櫛電極と前記第3のIDTを構成する櫛電極と、前記第3のIDTを構成する櫛電極と前記第4のIDTを構成する櫛電極において、隣接する櫛電極の一方が信号ラインに接続され、他方がグランドに接続され、
    前記第4のIDTを構成する櫛電極と前記第5のIDTを構成する櫛電極と、前記第5のIDTを構成する櫛電極と前記第6のIDTを構成する櫛電極と、前記第6のIDTを構成する櫛電極と前記第7のIDTを構成する櫛電極において、隣接する櫛電極が信号ラインに接続されるもの同士、またはグランドに接続されるもの同士であり、
    前記第8のIDTを構成する櫛電極と前記第9のIDTを構成する櫛電極の極性と、前記第9のIDTを構成する櫛電極と前記第10のIDTを構成する櫛電極の極性と、前記第10のIDTを構成する櫛電極と前記第11のIDTを構成する櫛電極において、隣接する櫛電極が、信号ラインに接続されるもの同士、またはグランドに接続されるもの同士であり、
    前記第11のIDTを構成する櫛電極と前記第12のIDTを構成する櫛電極と、前記第12のIDTを構成する櫛電極と前記第13のIDTを構成する櫛電極と、前記第13のIDTを構成する櫛電極と前記第14のIDTを構成する櫛電極において、隣接する櫛電極の一方が信号ラインに接続され、他方がグランドに接続されている
    請求項7に記載の弾性波装置。
  10. 前記第1の平衡端子に接続されるIDTと前記第1の不平衡端子に接続されるIDTの隣接する箇所における櫛電極のうちグランドに接続される櫛電極の本数と、前記第1の平衡端子に接続されるIDTと前記第2の不平衡端子に接続されるIDTの隣接する箇所における櫛電極のうちグランドに接続される櫛電極の本数の合計と、
    前記第2の平衡端子に接続されるIDTと前記第1の不平衡端子に接続されるIDTの隣接する箇所における櫛電極のうちグランドに接続される櫛電極の本数と、前記第2の平衡端子に接続されるIDTと前記第2の不平衡端子に接続されるIDTの隣接する箇所における櫛電極のうちグランドに接続される櫛電極の本数の合計が等しい
    請求項7に記載の弾性波装置。
  11. 前記第2のIDTを構成する櫛電極の本数と前記第6のIDTを構成する櫛電極の本数が等しく、前記第3のIDTを構成する櫛電極の本数と前記第5のIDTを構成する櫛電極の本数が等しく、
    前記第9のIDTを構成する櫛電極の本数と前記第13のIDTを構成する櫛電極の本数が等しく、前記第10のIDTを構成する櫛電極の本数と前記第12のIDTを構成する櫛電極の本数が等しく、
    かつ少なくとも前記第2のIDTを構成する櫛電極の本数と前記第9のIDTを構成する櫛電極の本数が異なっている、または前記第3のIDTを構成する櫛電極の本数と前記第10のIDTを構成する櫛電極の本数が異なっている
    請求項7に記載の弾性波装置。
  12. 前記第2のIDTの櫛電極の本数、前記第6のIDTの櫛電極の本数、前記第9のIDTの櫛電極の本数、および前記第13のIDTの櫛電極の本数が奇数である
    請求項7に記載の弾性波装置。
  13. 前記第1のフィルタ部が第1の反射器と第2の反射器で挟まれており前記第2のフィルタ部が第3の反射器と第4の反射器で挟まれており、前記第1から第4の反射器に隣接するIDTと、前記IDTに隣接するIDTの櫛電極の本数が互いに異なる
    請求項7に記載の弾性波装置。
  14. 第1の不平衡端子と、
    第2の不平衡端子と、
    第1の平衡端子と、
    第2の平衡端子と、
    入力側が前記第1の不平衡端子と電気的に接続され、出力側が前記第1の平衡端子と前記第2の平衡端子に電気的に接続された、第1のフィルタ部と
    入力側が前記第2の不平衡端子と電気的に接続され、出力側が前記第1の平衡端子と前記第2の平衡端子に電気的に接続された、通過帯域周波数が第1のフィルタ部とは異なる第2のフィルタ部と
    を備え、
    第1のフィルタ部は並列接続された第3の弾性波フィルタと第4の弾性波フィルタを有し、第3の弾性波フィルタと第4の弾性波フィルタは周波数が等しく、かつ位相が180度異なっており、
    第2のフィルタ部は並列接続された第5の弾性波フィルタと第6の弾性波フィルタを有し、第5の弾性波フィルタと第6の弾性波フィルタは周波数が等しく、かつ位相が180度異なっており、
    前記第1のフィルタ部と前記第2のフィルタ部は互いに異なる通過帯域周波数を有し、
    前記第1のフィルタ部の前記第1の不平衡端子から前記第1の平衡端子への位相と、前記第2のフィルタ部の前記第2の不平衡端子から前記第1の平衡端子への位相が逆位相であり、
    前記第1のフィルタ部の前記第1の不平衡端子から前記第2の平衡端子への位相と、前記第2のフィルタ部の前記第2の不平衡端子から前記第2の平衡端子への位相が逆位相である
    弾性波装置。
  15. 前記第3〜6の弾性波フィルタは、櫛電極を有するIDTにより形成されており、
    前記第1の平衡端子に接続されるIDTと前記第1の不平衡端子に接続されるIDTの隣接する箇所における櫛電極のうちグランドに接続される櫛電極の本数と、前記第1の平衡端子に接続されるIDTと前記第2の不平衡端子に接続されるIDTの隣接する箇所における櫛電極のうちグランドに接続される櫛電極の本数との合計と、
    前記第2の平衡端子に接続されるIDTと前記第1の不平衡端子に接続されるIDTの隣接する箇所における櫛電極のうちグランドに接続される櫛電極の本数と、前記第2の平衡端子に接続されるIDTと前記第2の不平衡端子に接続されるIDTの隣接する箇所における櫛電極のうちグランドに接続される櫛電極の本数の合計が等しい
    請求項14に記載の弾性波装置。
  16. 前記第1のフィルタ部および前記第2のフィルタ部は、縦結合型弾性波共振器を並列に接続することにより形成されている
    請求項14に記載の弾性波装置。
  17. 前記第1のフィルタ部が第1の反射器と第2の反射器で挟まれており前記第2のフィルタ部が第3の反射器と第4の反射器で挟まれており、前記第1から第4の反射器に隣接するIDTと、前記IDTに隣接するIDTの櫛電極の本数が互いに異なる
    請求項14に記載の弾性波装置。
  18. 第1の不平衡端子と、第2の不平衡端子と、
    第1の平衡端子と、第2の平衡端子と、
    第1の通過帯域を有し、
    入力側が前記第1の不平衡端子と電気的に接続され、
    出力側が前記第1の平衡端子と前記第2の平衡端子に電気的に接続され、
    不平衡―平衡変換機能を有する第1のフィルタと、
    前記第1の通過帯域と異なる第2の通過帯域を有し、
    入力側が前記第2の不平衡端子と電気的に接続され、
    出力側が前記第1の平衡端子と前記第2の平衡端子に電気的に接続された、
    不平衡―平衡変換機能を有する第2のフィルタとを備え、
    前記第1のフィルタは複数のIDTを併設してなる第1の縦結合弾性波共振器を有し、
    前記第2のフィルタは複数のIDTを併設してなる第2の縦結合弾性波共振器を有し、
    前記第1および第2の縦結合弾性波共振器において、
    隣接する2つのIDTにおける隣接した櫛電極のうち、
    一方が信号配線に接続された櫛電極であり、
    他方がグランド配線に接続された櫛電極である場合の接続の種類を順相接続とし、
    隣接する2つのIDTにおける隣接した櫛電極のうち、
    両方とも信号配線に接続されている櫛電極である場合、
    または両方ともグランド配線に接続されている場合の接続の種類を逆相接続としたとき、
    前記第1の不平衡端子から前記第1のフィルタを経由して前記第1の平衡端子に至る接続の種類と
    前記第2の不平衡端子から前記第2のフィルタを経由して前記第1の平衡端子に至る接続の種類とが異なり、
    前記第1の不平衡端子から前記第1のフィルタを経由して前記第2の平衡端子に至る接続の種類と、
    前記第2の不平衡端子から前記第2のフィルタを経由して前記第2の平衡端子に至る接続の種類とが異なる
    弾性波装置。
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