JPWO2012086570A1 - ゲートウェイ装置と通信システムと方法 - Google Patents

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Abstract

既存のパケット通信装置に大きな変更を加える事無く基幹ネットワークの構成ノードの負担を軽減可能とするゲートウェイ装置とシステムと方法の提供。基地局(102)と基幹ネットワークの間に配設されたゲートウェイ装置(GW:103)は、端末装置(101)から前記基地局(102)を介して送信される通信信号をモニタし、前記通信信号内に指定情報がない場合、前記通信信号を前記基幹ネットワークのSGSN(106)に出力し、前記通信信号内に前記指定情報がある場合、前記通信信号を外部網(110)に転送する。(図1)

Description

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2010−283400号(2010年12月20日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明はモバイル通信ネットワーク技術に関し、特に、無線アクセスをサポートするパケットデータネットワークの基幹ネットワークの構成ノードの負荷の軽減等に好適な通信システムと装置、方法に関する。
近時、相次いで発表される高機能携帯情報端末等、携帯端末装置の高機能化及び普及にともない、携帯端末装置は、Webサイト閲覧、コンテンツ配信等、外部IP(Internet Protocol)網との通信に利用されている。現行の汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service:GPRS)を提供する携帯オペレータ網において、データトラフィックが増大し、無線アクセスをサポートするパケットデータネットワークにおける基幹ネットワークの構成要素(GPRSサポートノード)であるSGSN(サービングGPRSサポートノード:在圏ノード)、GGSN(ゲートウェイGPRSサポートノード:関門ノード)等のネットワークノードの負荷が増大している。なお、2G(第2世代)のGSM(Global System for Mobile communication)や3G(第3世代)のユニバーサルモバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System:UMTS)のための汎用パケット無線サービスGPRSの仕様は例えば非特許文献1に記載されている。
ユーザトラヒックを携帯オペレータ網に取り込まず、出来る限り携帯端末装置から最短距離、或いはネットワークトポロジー上最短に位置するゲートウェイから外部網に接続するという技術は、3GPP標準化団体で「SIPTO with Traffic Offload Function(TOF)」として取り込まれており、非特許文献1の「Annex B(informative)」として記述されている。これは、パケットインスペクションにより、ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)のIu−PSインタフェース上で選択されたIPトラフィックのオフロードを行う。
3GPP TS23.060:http://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/23_series/23.060/23060−a10.zip
以下に関連技術の分析を与える。
上記関連技術の第1の問題は、Iu−PSインタフェース上でIPトラフィックのオフロードを行うTOF装置は、ユーザデータをモニタしオフロード対象とするトラヒックに対してNAT(Network Address Translation:ネットワークアドレス変換(プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換))技術を用いてインターネット網等の外部パケットデータ網と接続する。したがって、TOF装置を介するIPトラヒックについては、携帯端末装置(ユーザ装置:UE)のIPアドレスが変更されてしまう。このため、携帯端末装置(UE)上で、全てのアプリケーションで動作が保証されるものではない(UE上で動作しない、あるいは誤動作等の不具合の生じる可能性がある)。
第2の問題として、既存のパケット通信装置に大きな変更を加える必要があるということである。例えばTOF装置が課金を行う上で必要なユーザデータMSISDN(Mobile Station International Subscriber Directory Number:携帯端末装置を国際的に識別するために付与される番号)や課金情報(Charging Characteristics:適用される課金方法)を、SGSNから伝送する必要がある(非特許文献1のAnnex B.2参照)。このため、既存のSGSN、RNC(Radio Network Controller)等に対して改修を行う必要が生じる。
したがって、本発明の主たる目的は、既存のパケット通信装置に大きな変更を加える事無く、基幹ネットワークの構成ノードの負担の増大を抑制可能とするゲートウェイ装置と通信システムと方法を提供することにある。
本発明の一の視点(aspect)によれば、基地局と基幹ネットワークの間に配置され、端末装置から前記基地局を介して送信される通信信号をモニタし、前記通信信号内に指定情報がない場合、前記通信信号を前記基幹ネットワークに出力し、前記通信信号内に前記指定情報がある場合、前記通信信号を外部網に転送するゲートウェイ装置が提供される。
本発明の別の視点によれば、上記ゲートウェイ装置を備えた通信システムが提供される。
本発明のさらに別の視点によれば、端末装置から基地局を介して送信される通信信号をモニタし、
前記通信信号内に指定情報がない場合、前記通信信号を、基幹ネットワークを介して外部網に出力し、
前記通信信号内に前記指定情報がある場合、前記通信信号を、前記基幹ネットワークを介さずに外部網に転送する通信方法が提供される。
本発明によれば、既存のパケット通信装置に大きな変更を加える事無く、基幹ネットワークの構成ノード等の負担を軽減することを可能としている。本発明によれば、ユーザトラヒックを外部網にオフロードする事が可能となり、携帯オペレータはユーザトラヒックの伝送コスト、装置コスト等を削減することができる。
本発明の第1の実施形態の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態の構成を示す図である。 本発明の一実施例を説明する図である。 本発明の一実施例のGW装置の構成を示す図である。 本発明の一実施例の動作を説明するシーケンス図である。 本発明の一実施例の動作を説明するシーケンス図である。 本発明の一実施例の動作を説明するシーケンス図である。 比較例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態の適用例を説明する図である。
本発明のゲートウェイ装置によれば、基地局と基幹ネットワークの間に配置され、端末装置から前記基地局を介して送信される通信信号をモニタし、前記通信信号内に指定情報がない場合、前記通信信号を前記基幹ネットワークに出力し、前記通信信号内に前記指定情報がある場合、前記通信信号を外部網に転送する。本発明によれば、既存のシステム構成を大幅に変更することなく、ネットワーク上に、当該ゲートウェイ装置を設置するだけで、当該ゲートウェイ装置から一部の信号を外部網に直接転送することにより、基幹ネットワーク内の構成ノードの負担を減らすことができる。
本発明の好適な態様の1つによれば、基幹ネットワークの前段にゲートウェイ装置が配置される。前記ゲートウェイ装置は、外部網に接続され(端末装置からの信号を前記ゲートウェイ装置から外部網に転送できるように構成される)、端末装置から基地局を介して送信される通信信号をモニタ(監視)する機能を備え、通信信号内の指定情報(文字列等)の有無に応じて、通信信号を基幹ネットワーク側または外部網側に振り分けて出力する。基幹ネットワークは、在圏ノード装置(SGSN)、及び、関門ノード装置(GGSN)を含み、前記ゲートウェイ装置は、基地局(無線基地局)と前記在圏ノード装置(SGSN)との間に配置される。
本発明の態様の1つによれば、基地局(BTS(Base Transceiver Station)、NodeB)/無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)(例えば図1の102)と接続するノード装置(例えば図1の106)(在圏ノード装置(SGSN):主に、在圏加入者情報管理、在圏加入者移動管理、発着信制御、トンネリング制御、課金制御、QoS制御等を行う)と、前記在圏ノードと接続し、外部パケットデータ網(外部網)(例えば図1の111)と接続するノード装置(例えば図1の109)(関門ノード(GGSN):他パケット網、インターネット網と関門(ゲートウェイ)接続し、パケット・セッション管理等を行う)と、前記在圏ノード装置からの照会に対して、接続先の外部網(IPパケットデータ網)を指定する文字列(名前)(APN)に対応するアドレス(IPアドレス)を、前記在圏ノード装置(106)に通知するサーバ装置(例えば図1の107)と、を備えたシステムにおいて、前記無線ネットワークコントローラ(例えば図1の102)と前記在圏ノード装置(106)間にゲートウェイ装置(例えば図1の103)を備えている。
本発明の態様によれば、前記ゲートウェイ装置(図1の103、又は図2の203)は、前記基地局/無線ネットワークコントローラ(図1の102、又は図2の202)から前記在圏ノード装置(図1の106、又は図2の206)に送信される制御信号をモニタし、前記制御信号内に含まれる予め定められた情報要素を操作した上で前記在圏ノード装置(106、206)に送信し、外部パケットデータ網に接続する関門ノード装置として、前記操作した情報要素に対応する関門ノード装置が選択される。
本発明の態様の1つによれば、前記ゲートウェイ装置(例えば図3の303)が、外部パケットデータ網と接続する関門ノード装置として機能する関門ノード部(例えば図3の304、GGSN部)を装置内に備え、前記操作した情報要素に対応する関門ノード装置として、前記ゲートウェイ装置(303)内の関門ノード部が選択され、前記無線ネットワークコントローラ(図3の302)から外部パケットデータ網(外部網)(図3の309)に向けて送信されるデータは、前記ゲートウェイ装置内の前記関門ノード部(図3の304)から前記外部パケットデータ網(309)に出力される。また、前記外部網から前記ゲートウェイ装置内の前記関門ノード部に入力されたデータは、前記関門ノード部から前記無線ネットワークコントローラに送信される。
本発明の態様の1つによれば、前記ゲートウェイ装置は、携帯端末装置から前記基地局/無線ネットワークコントローラを介して前記在圏ノード装置に送信される制御信号内に含まれ、接続先を指定する情報(APN(アクセスポイント名))が予め定められた名前である場合、前記制御信号内の前記接続先を指定する情報(APN)を書き換える操作を行うようにしてもよい。
あるいは、本発明の態様の1つによれば、前記ゲートウェイ装置は、携帯端末装置から前記基地局/無線ネットワークコントローラを介して前記在圏ノード装置に送信される制御信号内に含まれる端末種別情報が予め定められた機種又は機器である場合、前記制御信号内の前記APNを書き換える操作を行う、ようにしてもよい。
本発明の態様の1つによれば、前記ゲートウェイ装置(例えば図5の503)から前記制御信号を受け取った前記在圏ノード装置(例えば図5の504)は、前記制御信号(Activate PDP Context Request)内に含まれる前記APNに対応するアドレスを導出するサーバ装置(例えば図5の505)に照会し(DNS Query)、その応答(DNS Response)として前記APNに対応するアドレスを取得し、前記在圏ノード装置(504)は、前記アドレスに対応する、前記関門ノード装置、又は、前記ゲートウェイ装置(503)内の前記関門ノード部(GGSN部)を、前記外部パケットデータ網に接続するための関門ノード装置として選択する。
本発明の態様の1つによれば、前記基地局/無線ネットワークコントローラから前記ゲートウェイ装置内の前記関門ノード部を介して外部パケットデータ網と接続し、前記無線ネットワークコントローラと前記関門ノード部間でダイレクト・トンネルと等価な接続を実現する。
本発明の態様の1つによれば、前記ゲートウェイ装置を、複数の無線ネットワークコントローラ(RNC)に対して1つ備える構成としてもよい。あるいは、複数の無線ネットワークコントローラ(RNC)のそれぞれに対応させて複数備えた構成としてもよい。
本発明の別の態様によれば、前記通信信号内の指定情報が、端末装置の接続先を指定する情報(APN(アクセスポイント名))であり、接続先を指定する情報を書き換えることで、前記端末装置の位置する地域的又はネットワークトポロジー的に近いノード装置を選択する。
2G、3G等の既存のパケット通信網において、既存のパケット通信装置(GPRSサービスノード)に大きな変更を加えること無く、ユーザトラヒックを携帯端末装置から最短距離に位置するゲートウェイ装置、あるいは、ネットワークトポロジー上最短に位置するゲートウェイ装置に接続する構成とされる。
上記した本発明の態様によれば、ゲートウェイ装置(GW)装置に、(A)−(D)の機能を具備することで、既存SGNS、RNCの改修が必要なく、課金に必要な情報を保持した状態で、NAT技術を使わずに、端末から最短距離のゲートウェイから外部網へ接続することを実現している。
(A)GGSN機能(外部パケットデータ網との間の関門機能、端末のIPアドレス割当)を持つ。
(B)携帯端末装置と在圏ノード(SGSN)との間の通信信号をモニタし、例えば信号内のAPN情報を書き換え、SGSNがGGSNを選択する時に、GW装置内のGGSNを選択させる。
(C)通常のGGSNと同様に、SGSNと当該GW内のGGSNの間で課金情報の含まれた信号処理を行う。
(D)無線基地局からSGSNへ転送されるユーザプレーン転送信号を外部網へ直接転送する。
上記(B)の機能では、他のGGSNへの誘導も可能なため、携帯端末装置の機種又は機器(種別)を考慮して、専用GGSNを選択させることが可能である。
上記(C)の機能については、SGSNにパケット処理を行わせないことから、既存SGSNへの改修を必要とせずに、ダイレクト・トンネル(Direct Tunnel)技術が適用可能となる。
以下、添付図面を参照して例示的な実施形態について説明する。以下では、無線基地局が、携帯端末装置101と無線通信する基地局(GSM基地局BTS、又はUMTS基地局NodeB)と、基地局(BTS、又はNodeB)を制御する無線ネットワークコントローラ(RNC)を含むものとして説明する。SGSNとGb又はIuインタフェースで接続するRNCに関する説明については「無線基地局(RNC)」と記載する。なお、携帯端末装置と無線通信する基地局と、該基地局を制御しSGSNと接続するRNCとを、別々に備えた構成についても本発明が適用可能であることは勿論である。
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施形態のシステム構成を示す図である。図1を参照すると、携帯端末装置101、無線基地局102、ゲートウェイ装置(GW装置)103、SGSN装置106、DNS(Domain Name System)サーバ107、加入者データを管理するHSS(Home Subscriber Server)108、外部網111と接続するGGSN装置109、GW装置103が接続される外部網110、GGSN装置109が接続される外部網111を有する。DNSサーバ107は、APN(Access Point Name)からGGSNのIPアドレスに変換する。特に制限されないが、外部網(外部パケットデータ網)110は一般のインターネット網(インターネットへの接続性の提供)、外部網111は、IMS(IP Multimedia Subsystem)等、オペレータ側でサポートするオペレータサービスネットワークとしてもよい。あるいは、外部網110、111は同一のネットワークであってもよい。HSSはHLR(Home Location Register)であってもよい。
GW装置103は、U−Plane制御部104、及びC−Plane制御部105を備えている。U−Plane制御部104は、GGSNのユーザプレーン機能に対応する制御を行い、ユーザ転送情報を提供する階層化されたプロトコル構造を実現する制御部である。C−Plane制御部105は、ユーザプレーン機能のサポートと制御を行う。さらに、C−Plane制御部105は、無線基地局(RNC)102とSGSN装置106間の信号をモニタする。
GW装置103は、携帯端末装置101から無線基地局(RNC)102を介してSGSN装置106に送信される制御信号内に含まれ、接続先を指定するAPN(アクセスポイント名)情報が予め定められた名前である場合、制御信号内のAPNを書き換え、SGSN装置106に送信する。
GW装置103から制御信号を受け取ったSGSN装置106は、該書き換えられたAPNについてDNSサーバ107に照会し(DNS Query)、その応答(DNS Response)としてIPアドレスを取得し、当該IPアドレスに対応する、GW装置103内のGGSNに相当する機能部を外部網に接続するためのGGSNとして選択する。これにより、携帯端末装置101から無線基地局(RNC)102、GW装置103、SGSN装置106、GGSN部に送信されるユーザデータ(IPトラフィック)は、無線基地局(RNC)102からGW装置103のGGSN部から直接外部網110に出力される。また外部網110からGW装置103のGGSN部に入力されたユーザデータは、無線基地局(RNC)102から携帯端末装置101に送信される。
通常のパケット通信網では、GW装置103が存在せず、無線基地局(RNC)102とSGSG装置106が直接接続されている。携帯端末装置101がパケット通信を行う場合、無線基地局(RNC)102、SGSN装置106、更に、GGSN装置109を経由して外部網111につながるベアラが生成され、そのベアラ上で、ユーザデータを送受信する事で通信が行われる。SGSN装置106はDNSサーバ107に照会(Query)を行い、DNSサーバ107では、当該APNに対応するGGSNのIPアドレスを、SGSN装置106に応答として返し、SGSN装置106は当該GGSNとの間にGTPトンネルを張り、GGSN装置109は外部網111に接続する。
本実施形態では、携帯端末装置101がパケット通信を行う場合、無線基地局102、GW装置103を経由して、外部網110につながるベアラが生成され、当該ベアラ上でユーザデータを送受信する事で通信が行われる。このため、携帯端末装置101から最短距離、あるいはネットワークトポロジー上最短のベアラを用いて外部網110とパケット通信する事が可能となる。
本実施形態では、ダイレクト・トンネル(Direct Tunnel)技術が適用されていないパケット通信網においても、ダイレクト・トンネル技術相当の効果を奏する。すなわち、通常のGTP(GPRS Tunneling Protocol)トンネル管理では、RNC−SGSN間のトンネル(例えばIu)、SGSNとGGSN間のトンネル(例えばGn)の二つのトンネルが張られる。
本実施形態によれば、GW装置103と外部網110とが接続され、無線基地局(RNC)から外部網110へはGW装置103から直接接続されるため、等価的に、RNCからGGSN(GW装置103内のGGSN部)へのダイレクト・トンネルが設けられたことになる。
なお、関連技術のダイレクト・トンネル技術では、SGSNのユーザプレーン装置が不要となるが、携帯端末の移動で、RNCが変わるたびに、RNC−GGSNのトンネルを更新する必要がある。
本実施形態によれば、携帯端末の移動により、元のRNCから別のRNCに変わっても、RNC−GGSNのトンネルを更新する必要はない。例えば各RNCに対応してGW装置103を備えている場合、端末の移動で、別のRNCに変わっても、該別のRNCに対応するGW装置103から外部網110にIPトラフィックのオフロードが行われる。一方、複数RNCに対して1つのGW装置103を備えている場合、携帯端末の移動により、元のRNCから例えば隣接RNCに変わった場合、隣接RNCとGW装置103間のトンネルを介して、GW装置103から直接、外部網110に接続される。
<実施形態2>
図2は、本発明の第2の実施形態のシステム構成を説明する図である。携帯端末装置201、無線基地局202、GW装置203、SGSN装置206、APN(Access Point Name)からゲートウェイ(GW)装置203のIPアドレスに変換するDNSサーバ207、加入者データを管理するHSS208、GGSN装置209、専用GGSN装置204、専用GGSN装置204が接続される外部網210、GGSN装置209が接続される外部網211を有する。GW装置203は、C−Plane制御部205を備えている(図1のUser−Plane制御部を備えていない)。特に制限されないが、外部網(外部パケットデータ網)210は一般のインターネット網(インターネットへの接続性の提供)、外部網211は、IMS(IP Multimedia Subsystem)等、オペレータ側でサポートするオペレータサービスネットワークとしてもよい。あるいは、外部網210、211は同一のネットワークであってもよい。GW装置203のC−Plane制御部205は、無線基地局(RNC)202とSGSN装置206間の信号をモニタする。
GW装置203のC−Plane制御部205は、携帯端末装置201から無線基地局(RNC)202を介してSGSN装置206に送信される制御信号内に含まれ、接続先を指定するAPN(アクセスポイント名)情報が予め定められた名前である場合、制御信号内のAPNを書き換え、SGSN装置206に送信する。
GW装置203から制御信号を受け取ったSGSN装置206は、該書き換えられたAPNについてDNSサーバ207に照会し(DNS Query)、その応答(DNS Response)としてIPアドレスを取得し、当該IPアドレスに対応する、専用GGSN204を選択する。これにより、携帯端末装置201からのユーザデータは無線基地局(RNC)202、SGSN装置206、専用GGSN204を介して外部網210に出力される。また外部網210から専用GGSN204に入力されたユーザデータは、SGSN装置206、無線基地局(RNC)202を介して携帯端末装置201に送信される。
一方、通常のパケット通信網では、GW装置203が存在せず、無線基地局(RNC)202とSGSG206が直接接続されている。携帯端末装置201がパケット通信を行う場合、携帯端末装置201から無線基地局202、SGSN装置206、GGSN装置209を経由して外部網211につながるベアラが生成され、そのベアラ上でユーザデータを送受信する事で通信が行われる。
<実施形態2の変形例>
第2の実施形態の変形例として、GW装置203のC−Plane制御部205は、携帯端末装置201の機器情報(例えばIMEI−SV(International Mobile Equipment Identity−Software Version)で認識されるモデル名、型番(ソフトのバージョン情報)等)に応じて、専用のGGSN装置204が選択するようにしてもよい。GW装置203のC−Plane制御部205は、無線基地局(RNC)202からSGSN装置206へ送信される制御信号から携帯端末装置の機器情報(端末種別情報)を取得し、該端末種別情報が予め定められたものである場合、APNを書き換えて、SGSN装置206に送信する。SGSN装置206は、書き換えられたAPNでDNSサーバ207に照会し、IPアドレスを取得し、書き換えられたAPNに対応するGGSN装置との間のトンネルを設定する。GW装置203において、インタネットアクセスを主たる利用形態とする携帯端末装置(例えばスマートフォン(Apple社製のiPhone(商標)、Samsung社製のGalaxy S(商標))等の携帯情報端末)であると判別した場合、SGSN装置206、専用GGSN装置204を経由して外部網210に接続する。
携帯端末装置201から無線基地局202、SGSN装置206、専用GGSN装置204を経由して外部網210につながるベアラが生成され、そのベアラ上でユーザデータを送受信する事で通信が行われる。携帯電話オペレータは、携帯端末装置の種別、例えば機種又は機器に応じてGGSNに必要な機能を絞り込む事が可能となる。例えばインターネットの接続のみを提供する携帯端末装置に対して選択される専用GGSN装置204においてコンテンツのフィルタ装置、合法的傍受(Lawful Interception)に関わる付帯装置等、高価な装置の実装を省く事によりコストの削減が可能となる。すなわち、専用GGSN装置204において、その機能/サービス(例えばセキュリティ、コンテンツ・フィルタ機能、サイトのアクセス制限機能、コンテンツキャッシュ等による高速化、優先サービス等)の点でGGSN装置209とは異なるように、選択/特化を可能としている。以下では、本発明の実施例を説明する。
<実施例>
図3は、図1に示した実施形態1の一実施例を説明する図である。図3に示すように、携帯端末装置301を外部網309へ接続しているGW装置303は、U−Plane制御部304、C−Plane制御部305を備えている。310は、携帯端末装置301から、外部網309への通信路を示している。無線基地局302、GW装置303、SGSN装置306、DNSサーバ307、HSS308は、図1の102、103、106、107、108と同一である。図3に示すように、携帯端末装置301、無線基地局302、GW装置303のU−Plane制御部304を介して外部網309と接続し、IPトラフィックのオフロードを実施している。なお、前記実施形態1と同様、GW装置303において、無線基地局302からSGSN装置306に送信される制御信号内のAPNを書き換え、SGSN装置306に送信することで、DNSサーバ307では書き換えられたAPNに対応するIPアドレスをSGSN装置306に応答として返し、SGSN装置306がGW装置303内のGGSN部(U−Plane制御部)を選択することで、GW装置303のU−Plane制御部304の選択が行われる。
図4は、図3のGW装置303の構成の一例を示す図である(401は図1の103、図3の303に対応する)。図4を参照すると、GW装置401は、U−Plane制御部402、C−Plane制御部403、データベース406を備えている。C−Plane制御部403は、モニタ機能部404とGGSNシグナリング処理部405を備えている。
データベース406は、書き換え対象のAPNをテキスト情報として保持する。モニタ機能部404は、RNCからSGSNの信号をモニタし、PDPコンテキストアクティベーション要求からAPNを抽出し、データベース406を検索して書き換え対象のAPNであるかチェックし、書き換え対象のAPNの場合、書き換えを行い、SGSN装置306に送信する制御を行う。
GGSNシグナリング処理部405はGGSN/SGSN間、GGSN/HSS間のシグナリング処理を行い、このGGSNシグナリング処理部405とGGSNユーザプレーン機能を実現するU−Plane制御部402を合わせると、GGSN相当の機能となる。
なお、図2に示した実施形態2のGW装置203は、C−Plane制御部205と、図4のデータベース406を備え、C−Plane制御部205は、図4のモニタ機能部404を備えている。
図5は、実施形態1のGW装置103(図4のGW装置401)がAPNを変更する動作を示している。
携帯端末(ユーザ装置:UE)501は、SGSNとGGSNのPDPコンテキストを活性化する要求(通信開始信号)506を無線基地局502に送信する(アクティベートPDPコンテキスト要求:Activate PDP Context Request)。このアクティベートPDPコンテキスト要求には、APN(Access Point Name)、QoS(Quality of Service)等の情報が含まれる。APNは、携帯端末501が接続する外部網(パケットデータネットワーク)を示す文字列(text String)である。
無線基地局(RNC)502は、携帯端末501からの信号506をSGSN装置504へ転送するが、GW装置503のモニタ部(図4の404)は、無線基地局(RNC)502からSGSN装置504へ送信されたすべての信号をモニタしている。
GW装置503のモニタ部(図4のモニタ機能部404)は、モニタした信号の中から、信号506を検出し、信号506に含まれるAPNが書き換え対象APNの場合には、書き換えを行う。書き換え対象のAPNは、当該GW装置503のデータベース406に保持している。すなわち、GW装置503のモニタ部は、信号506に設定されたAPNが、データベース406に保持されているAPNと一致するか検索し、一致した場合、対応する情報で書き換え、当該GW装置503はAPNを書き換えた信号507をSGSN装置504へ送信する。例えばアクティベートPDPコンテキスト要求で指定されたAPNが“Internet”であり、データベース406にAPNとして“Internet”が保持されている場合、GW装置503のモニタ部(図4の404)は、例えばGW装置503内のGGSN部が接続する外部網に対応する“Kawasaki.Internet”に書き換える。なお、GW装置503のデータベース(図4の406)には、書き換え対象のAPNと書き換え後のAPNを対応させて保持してもよい。
GW装置503のモニタ部(図4のモニタ機能部404)は、APNの書き換えにあたり、接続先は、当該GW装置503内のGGSN部に限定されるものでなく、例えば、当該GW装置503とは別のGW装置内のGGSN部が接続する外部網のAPN(例えば“Yokohama.Internet”)に書き換えるようにしてもよい。
SGSN装置504では、信号507に含まれるAPNをキーとしてDNSサーバ505に照会する(DNS Query)ことで、GGSNのIPアドレスを検索する。この場合、GW装置503(モニタ機能部404)でAPNが書き換えられたことで、DNSサーバ505では、書き換え後のAPNによるGGSNのIPアドレスを検索し、その結果、当該GW装置503内のGGSN部のIPアドレスが導出され、SGSNに応答として通知される(DNS Response)。DNSサーバ505では、APN=“Kawasaki.Internet”でQueryを行い、名前“Kawasaki.Internet”に対応するIPアドレス、すなわちGW装置503のGGSN部のIPアドレスがSGSN装置504に返される。なお、DNSサーバ505には、APN=“Kawasaki.Internet”に対応するIPアドレスが予め登録されているものとする。
SGSN装置504は、GW装置503のGGSN部に対して、通常、GGSNへ実施するのと同様に、信号のやり取りを行う。すなわち、SGSN装置504は、GW装置503のGGSN部に対して、SGSNとGGSN間のトンネルを設定するために信号508(クリエートPDPコンテキスト要求:Create PDP Context Request)を送信する。この信号508には、GTPトンネルの終点の識別子TEID(Tunnel Endpoint Identifier)や、課金処理に必要な情報(Charging Characteristics)が含まれる。
GW装置503は、信号508を受信すると、通常のGGSNと同様に処理し(トンネル設定、IPアドレス割当)、SGSN装置504へ応答する(Create PDP Context Response)。この応答(Create PDP Context Response)には端末501のIPアドレスが含まれる。すなわち、GW装置503のGGSN部が、外部網からGGSN部へルーティングされるIPアドレスを携帯端末501向けのユーザIPアドレスとして通知する。
SGSN装置504は、GGSN(GW装置503のGGSN部)からの応答を受けて、無線基地局(RNC)502に対して無線ベアラ割当要求信号509(RAB Assignment Request)を送信する。信号509(RAB Assignment Request)には、無線アクセスベアラ識別子(RAB ID)、QoS特性、SGSN側のGTPトンネルが指定される。
無線基地局(RNC)502は端末との間での無線の通信路の設定(RAB Setup)を行い、無線基地局(RNC)502は、SGSN装置504に対して、無線ベアラ割当要求信号509の応答信号510(RAB Assignment Response)を送信する。
GW装置503は、信号509をモニタ機能部(図4の404)で検出し、無線基地局502と、SGSN装置504の間のトンネル情報(RAB ID)、TEID(Tunnel Endpoint Identifier)、IPアドレス)を保持する。
SGSN装置504は、無線基地局(RNC)502からの無線ベアラ割当応答(RAB Assignment Response)をGW装置503を介して受信すると、GW装置503のGGSN部に、アップデートPDPコンテキスト要求(Update PDP Context Request)を送信する。アップデートPDPコンテキスト要求はSGSNからGGSNに、経路変更、又はQoSの変更を行うために送信される。なお、PDPコンテキストには、携帯端末(UE)501とネットワーク間の論理パスに関する情報が含まれている。
GW装置503のGGSN部は、PDPコンテキスト更新要求の応答(Update PDP Context Response)をSGSN装置504に送信する。
該応答を受け取ったSGSN装置504は、PDPコンテキスト活性化要求の応答(Activate PDP Context Response(Accept))を無線基地局(RNC)502に送信する。
GW装置503のU−Plane制御部402(図4参照)では、保持したトンネル情報をキー情報として、無線基地局(RNC)502からSGSN装置504へ送信されるGTPパケット(ユーザパケット)を検出し、外部網へ直接送信する。すなわち、IPトラフィックのオフロード処理が行われる。また、GW装置503は、外部網から受信したユーザパケットをGTPトンネルパケットに変換して無線基地局(RNC)502へ送信する。
上記の様にして、GW装置503のモニタ部がAPNを変更し、GW装置503から外部網へユーザパケットの送信を実現する。
図6は、GW装置が携帯端末の機種又は機器を検出する動作を示している。SGSN装置604は、携帯端末601に対してID(識別番号)の確認のために信号605(Identity Request)を送信する。
携帯端末601は、信号605(Identity Request)に対して携帯機器情報に関するID(IMEI−SV)を信号606(Identity Response)にて応答する。その際に、GW装置603は、信号606をモニタし、携帯端末601の機器情報を、携帯端末601とSGSN装置604でセッション情報として使用しているID(P−TMSI(Packet−Temporary−Mobile−Subscriber−Identity)等)と関連付けて記憶する。この携帯端末601とSGSN装置604で使用しているIDは、通信開始信号506(Activate PDP Context Request)にも付与されるため、関連付けが可能となる。前記実施形態2で説明したように、GW装置は、通信開始信号506(Activate PDP Context Request)から携帯端末の機器情報を取得し、予め定められた機器情報である場合、通信開始信号506(Activate PDP Context Request)内のAPNを書き換え、書き換えた信号507をSGSNに送信する。
図7は、GW装置にて無線基地局(RNC)702と、SGSN装置704との間のトンネル情報を消去する動作を示している。
無線の通信路の削除の際には、SGSN装置704と無線基地局(RNC)702に、信号706(Iu Release Request、もしくは、RAB Release Request)を送信し、信号707(Iu Release ResponseまたはRAB Release response)をやり取りする。
GW装置703は、信号706と信号707をモニタし、削除されるトンネル情報(RAB ID)を検出し、U−Plane処理部(図1の104)に保持されているトンネル情報を削除する。この結果、GW装置703のU−Plane処理部(図1の104)では、無線基地局(RNC)からSGSNへ送信されるGTPパケット(ユーザパケット)を外部網へ直接送信することは行われない。
図8は、比較例を説明する図である。図8に示す例では、本発明に係るGW装置を備えていないため、複数のSGSN(例えば埼玉、神奈川、千葉に設置されるSGSN)からの接続先の外部網(IPパケットデータネットワーク(PND))を指定するAPN)が同一である場合(APN=“internet”)、トラフィックは全て当該外部網に接続する同一のGGSN(例えば東京に設置)に集中し、伝送コストが増大することになる。
図9は、本発明の実施形態2を説明する図である。図9に示すように、実施形態2によれば、例えば埼玉ではGW装置のC−Plane制御部において、制御情報(アクティベートPDPコンテキスト要求:Activate PDP Context Request)のAPN=“internet”を、APN=“Saitama.internet”と書き換えてSGSNに送信し、SGSNでは、DNSから“Saitama.internet”に対応するIPアドレスを取得し、対応するGGSNから外部網に接続する。神奈川では、GW装置のC−Plane制御部において、APN=“internet”をAPN=“Kanagawa.internet”と書き換えてSGSNに送信し、SGSNでは、DNSから“Kanagawa.internet”に対応するIPアドレスを取得し、対応するGGSNから外部網に接続する。同様にして、千葉では、GW装置のC−Plane制御部において、APN=“internet”をAPN=“Chiba.internet”と書き換えてSGSNに送信し、SGSNでは、DNSから“Chiba.internet”に対応するIPアドレスを取得し、対応するGGSNから外部網に接続する。このように、エリア単位(例えば県単位)で外部網と接続することができ、トラフィックの集中を回避可能とし、伝送コストの抑制に貢献することができる。
本実施形態においては、以下に記載するような作用効果を奏する。
(1)本実施形態によれば、GW装置を無線基地局とSGSNの間の適切な場所に設置する事で、既存のパケット通信装置に大きな変更を加える事無くユーザトラヒックを外部網に接続する事が可能となる。このため、携帯オペレータはユーザトラヒックの伝送コスト、装置コストなどを削減できる。
(2)本実施形態によれば、GW装置がゲートウェイ機能を内在している事より、携帯端末が移動により、他の無線基地局、あるいは、他のSGSNにハンドオーバーした際にも、通信が継続できることである。非特許文献1のAnnex Bに記述されているTOF装置では、第2の効果を奏することはできない。
(3)本実施形態によれば、GW装置と無線基地局が直接通信する事より、ダイレクト・トンネル技術が適用されていないパケット通信網においても、ダイレクト・トンネル技術相当の効果を奏する。
(4)本実施形態によれば、GW装置が携帯端末装置の種別(IMEI−SVで認識されるモデル名、型番など)に応じて専用のGGSNを選択する事で、携帯端末装置の種別に応じてGGSNに必要な機能を絞り込む事が可能となることである。具体的には、インターネットの接続のみを提供する携帯端末装置に対しては、コンテンツのフィルタ装置、合法的傍受(Lawful Interception)に関わる付帯装置など高価な装置の実装を省く事などでコスト削減が可能となる。
(5)さらに本実施形態によれば、外部網に接続するノード装置(GGSN)として、携帯端末装置の位置する、地域的又はネットワーク・トポロジー的に近いGGSNを選択することで、通信路の最適化を図ることができる。
なお、上記非特許文献の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
101、201、301、501、601、701 携帯端末装置
102、202、302、502、602、702 無線基地局(RNC)
103、203、303、401、503、603、703 GW装置
104、304、402 U−Plane制御部
105、205、305、403 C−Plane制御部
106、206、306、504、604、704 SGSN装置
107、207、307、505、705 DNSサーバ
108、208、308 HSS
109、209 GGSN装置
110、111、210、211、309 外部網
204 専用GGSN
404 モニタ機能部
405 GGSNシグナリング処理部
406 データベース
506 通信開始信号

Claims (19)

  1. 基地局と基幹ネットワークの間に配置され、
    端末装置から前記基地局を介して送信される通信信号をモニタし、
    前記通信信号内に指定情報がない場合、前記通信信号を前記基幹ネットワークに出力し、
    前記通信信号内に前記指定情報がある場合、前記通信信号を外部網に転送する、ゲートウェイ装置。
  2. 前記端末装置から前記基地局を介して送信される通信信号をモニタし、前記通信信号内の予め定められた所定の情報要素を操作した上で、前記基幹ネットワークに出力する、請求項1記載のゲートウェイ装置。
  3. 前記基地局と、前記基幹ネットワークのSGSN(サービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード)の間に配置される、請求項1又は2記載のゲートウェイ装置。
  4. 前記基幹ネットワークのGGSN(ゲートウェイGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード)として機能するGGSN部と、
    前記通信信号内に含まれる、接続先の外部網を指定するAPN(アクセスポイント名)が予め定められた名前である場合、前記APNを書き換えた上で前記SGSNに出力するモニタ部と、
    を備えた、請求項3記載のゲートウェイ装置。
  5. 前記書き換えた前記APNを含む通信信号を前記SGSNに送信することで、前記GGSN部が前記外部網に接続するためのGGSNとして選択され、
    前記端末装置から、前記基地局を介して外部網に転送される信号は、前記基幹ネットワークを介さずに、前記GGSN部を介して、前記外部網に転送される、請求項4記載のゲートウェイ装置。
  6. 前記指定情報が端末装置の機種情報又は機器情報である、請求項1記載のゲートウェイ装置。
  7. 前記指定情報が、前記端末装置の接続先を指定する情報である、請求項1記載のゲートウェイ装置。
  8. 前記外部網に接続されている、請求項1記載のゲートウェイ装置。
  9. 前記通信信号をモニタするモニタ手段と、
    前記外部網に接続し、該外部網に前記通信信号を転送することが可能な転送手段を備える、請求項1記載のゲートウェイ装置。
  10. 前記モニタ手段を備えるコントロール・プレーン(C−Plane)制御部と、前記転送手段を備えるユーザ・プレーン(U−Plane)制御部と、を備える、請求項9記載のゲートウェイ装置。
  11. 請求項1記載の前記端末装置及び前記基地局と、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のゲートウェイ装置を備えた通信システム。
  12. 端末装置から基地局を介して送信される通信信号をモニタし、
    前記通信信号内に指定情報がない場合、前記通信信号を基幹ネットワークを介して外部網に出力し、
    前記通信信号内に前記指定情報がある場合、前記通信信号を前記基幹ネットワークを介さずに外部網に転送する、通信方法。
  13. 前記基地局と前記基幹ネットワークの間に配設されたゲートウェイ装置にて前記端末装置から前記基地局を介して送信される通信信号をモニタし、
    前記通信信号内に指定情報がない場合、前記通信信号は、前記ゲートウェイ装置から前記基幹ネットワークに出力され、前記通信信号内に指定情報がある場合、前記通信信号は、前記基幹ネットワークを介さずに、前記ゲートウェイ装置から前記外部網に転送される、請求項12記載の通信方法。
  14. 前記ゲートウェイ装置にて前記端末装置から前記基地局を介して送信される通信信号をモニタし、前記通信信号内の予め定められた所定の情報要素を操作した上で、前記基幹ネットワークに出力する、請求項13記載の通信方法。
  15. 前記ゲートウェイ装置は、前記基地局と、前記基幹ネットワークのSGSN(サービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード)の間に配置される、請求項12又は13記載の通信方法。
  16. 前記通信信号内に含まれる、接続先の外部網を指定するAPN(アクセスポイント名)が予め定められた名前である場合、前記ゲートウェイ装置で前記APNを書き換えた上で前記SGSNに送信する、請求項15記載の通信方法。
  17. 前記ゲートウェイ装置で書き換えた前記APNを含む通信信号を受け取った前記SGSNでは、前記ゲートウェイ装置に設けられ、前記基幹ネットワークのGGSN(ゲートウェイGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード)として機能するGGSN部を前記外部網に接続するためのGGSNとして選択し、
    前記端末装置から前記基地局を介して外部網に転送される信号は、前記基幹ネットワーク内を介さずに、前記ゲートウェイ装置の前記GGSN部を介して、前記外部網に転送される、請求項16記載の通信方法。
  18. 前記指定情報が端末装置の機種情報又は機器情報である、請求項12記載の通信方法。
  19. 前記指定情報が、前記端末装置の接続先を指定する情報である、請求項12記載の通信方法。
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