JPWO2012066603A1 - 3次元画像表示装置及び3次元画像表示プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
利用者に提示する画像として、仮想視点から見たときの3次元仮想環境を描画する場合、コンピュータが3次元仮想環境の幾何学的形状や色などの多くの情報を用いて、投影処理などの複雑な計算を実施する必要がある。
また、各建築物の表面に対して、テクスチャと呼ばれる画像を個別に割り当てる場合には、テクスチャを切り替える命令とポリゴンを描画する命令を、グラフィックスハードウェアに対して交互に送る必要があるが、一般的なグラフィックスハードウェアは、1つの命令で多くの描画処理を行うことに最適化されているため、命令数が多い場合は描画速度が低下する。
まず、直角柱形状のポリゴンモデル(以下、「直角柱モデル」と称する)で表現されている建築物モデルの集合を入力すると、建築物モデルを表現している直角柱モデルの中から、近似対象の直角柱モデルの組を選択し、その直角柱モデルの組を統合して近似の直角柱モデルを再帰的に生成する。
3次元画像表示装置は、視点から遠距離にある複数の直角柱モデルの代わりに、近似直角柱モデルを描画することで、描画されるポリゴン数やテクスチャの切り替え回数を削減して、高速な描画を実現している。
また、描画時に近似直角柱モデルに置き換えられる直角柱モデルは、視点から遠くにあるため、描画結果の劣化を抑えることができる。
また、直角柱モデルを再帰的に2つずつ統合するため、生成される近似直角柱モデルの数が多くなり、生成される近似直角柱モデル群のデータ量が、入力された直角柱モデル群の数倍となる。
特に、組み込み機器などの比較的性能が高くない端末においては、高速な記憶装置の容量が更に少ないため、当該手法を利用することは難しい。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による3次元画像表示装置を示す構成図である。
図1において、前処理部1は例えばCPUを実装している半導体集積回路、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、直角柱の3次元形状を表現する3次元モデルである直角柱モデル(以下、「オリジナル直角柱モデル」と称する)の集合を入力すると、それらのオリジナル直角柱モデルの中から、近似対象の直角柱モデルの組を選択し、その直角柱モデルの組を統合して近似直角柱モデルを生成する処理の他に、生成済みの近似直角柱モデル及び上記集合に含まれているオリジナル直角柱モデルの中から、近似対象の直角柱モデルの組を選択し、その直角柱モデルの組を統合して近似直角柱モデルを生成する処理を繰り返し実施する。
ただし、前処理部1は近似直角柱モデルを生成するに際して、上記集合に含まれているオリジナル直角柱モデル及び生成する可能性がある近似直角柱モデルの階層関係を木構造で表現し、その木構造の各ノードに対応付けられている近似直角柱モデルの中で、所定の階層以上の近似直角柱モデルだけを生成する。
なお、前処理部1は近似直角柱モデル生成手段を構成している。
実行時処理部3は例えばCPUを実装している半導体集積回路、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、ワンチップマイコンなどから構成されており、記憶装置2により記録されている直角柱モデル(オリジナル直角柱モデル、近似直角柱モデル)の中から、例えば、仮想視点の位置姿勢などの描画条件に応じて、高速に描画可能で、かつ、一定以上の画質で描画可能な直角柱モデルを選択し、その直角柱モデルを適切な形態で画像表示装置4に描画する処理を実施する。
木構造生成部12は近似輪郭生成部12aを備えており、近似輪郭生成部12aは全てのオリジナル直角柱モデルの輪郭の中から、近似対象の輪郭の組を選択し、その輪郭の組を統合して近似輪郭を生成する処理の他に、生成済みの近似輪郭及び全てのオリジナル直角柱モデルの輪郭の中から、近似対象の輪郭の組を選択し、その輪郭の組を統合して近似輪郭を生成する処理を繰り返し実施する。
木構造生成部12は近似輪郭生成部12aにより生成された近似輪郭及び全てのオリジナル直角柱モデルの輪郭の階層関係を表現する木構造を生成する処理を実施する。
近似直角柱モデル生成部14は木構造縮小部13により縮小された木構造の各ノード(葉ノードを除くノード)に対応付けられている近似直角柱モデルの輪郭を近似直角柱モデルの底面として、適当な高さを有する近似直角柱モデルを生成する処理を実施する。
即ち、木構造更新部21は記憶装置2により記録されている直角柱モデルのうち、前回選択している直角柱モデルが描画結果に寄与する度合を推定し、その推定結果である寄与度が、前回選択している直角柱モデルが対応するノードの閾値Th1(第1の閾値:当該直角柱モデルに対応付けられているノードに対して設定されている閾値)より大きければ、前回選択している直角柱モデルの子ノードに対応付けられている直角柱モデルを選択する処理を実施する。
一方、その寄与度が閾値Th1より小さい親ノードの閾値Th1(第2の閾値:当該直角柱モデルに対応付けられているノードの親ノードに対して設定されている閾値)未満であれば、前回選択している直角柱モデルの親ノードに対応付けられている直角柱モデルを選択し、その寄与度が親ノードの閾値Th1以上であれば、前回選択している直角柱モデルを選択する処理を実施する。
なお、木構造更新部21は描画モデル選択手段を構成している。
即ち、描画部22は木構造更新部21により選択された直角柱モデルが、前回選択された直角柱モデルの親ノードに対応付けられている直角柱モデルに変化している場合、前回選択された直角柱モデルの高さが、親ノードに対応付けられている直角柱モデルの高さと一致するまで、前回選択された直角柱モデルを伸縮させながら描画を繰り返し、その後、前回選択された直角柱モデルの上に親ノードに対応付けられている直角柱モデルを半透明状に描画し、不透明度を高めながら親ノードに対応付けられている直角柱モデルの描画を繰り返すようにする。
一方、木構造更新部21により選択された直角柱モデルが、前回選択された直角柱モデルの子ノードに対応付けられている直角柱モデルに変化している場合、子ノードに対応付けられている直角柱モデルの高さが、前回選択された直角柱モデルの高さと一致するように、子ノードに対応付けられている直角柱モデルを伸縮させて描画し、その後、子ノードに対応付けられている直角柱モデルの上に前回選択された直角柱モデルを半透明状に描画してから、透明になるまで透明度を高めながら前回選択された直角柱モデルの描画を繰り返し、その後、子ノードに対応付けられている直角柱モデルの高さが元の高さに戻るまで、子ノードに対応付けられている直角柱モデルを伸縮させながら描画を繰り返すようにする。
なお、描画部22は直角柱モデル描画手段を構成している。
図3はこの発明の実施の形態1による3次元画像表示装置の近似輪郭生成部12aの処理内容を示すフローチャートである。
図4はこの発明の実施の形態1による3次元画像表示装置の木構造縮小部13の処理内容を示すフローチャートである。
図5はこの発明の実施の形態1による3次元画像表示装置の近似直角柱モデル生成部14の処理内容を示すフローチャートである。
図6はこの発明の実施の形態1による3次元画像表示装置の木構造更新部21の処理内容を示すフローチャートである。
図7はこの発明の実施の形態1による3次元画像表示装置の描画部22の処理内容を示すフローチャートである。
前処理部1の輪郭抽出部11は、オリジナル直角柱モデルの集合を入力すると、全てのオリジナル直角柱モデルの屋根の輪郭を、その屋根と平行な平面に投影することで、オリジナル直角柱モデルの輪郭を抽出する。
ここで、直角柱モデルは、直角柱の3次元形状を表現し、表面に任意の画像を有する3次元モデルである。
即ち、直角柱モデルを表現するデータ構造は、3次元的な直角柱を表現することが可能であって、その直角柱の底面及び側面に任意の画像を割り当てて描画することが可能なものであれば任意であるが、この実施の形態1では、3次元モデルを構成する一般的なデータ構造として、テクスチャが割り当てられた3次元のポリゴンモデルを例として用いる。
また、この実施の形態1では、全ての直角柱モデルの底面が仮想空間の鉛直方向と垂直であるとし、2つの底面のうち、鉛直上方にあるものを屋根と称し、側面を壁面と称する。
図8では、9個のオリジナル直角柱モデルが入力されている例を示している。
図8のオリジナル直角柱モデルに付されている数字(1〜9)は、各オリジナル直角柱モデルを識別するためのIDであり、輪郭抽出部11によりIDがオリジナル直角柱モデルに割り当てられるものとする。
以下、木構造生成部12による木構造の生成処理を具体的に説明する。
図9(a)は初期化時の木構造を表しており、各オリジナル直角柱モデルの輪郭に対応する全てのノードが接続関係を持たず、葉ノードであると同時に根ノードである。
図9(b)は図9(a)の木構造のノードに対応付けられている輪郭を示している。
評価値Dの算出方法として、例えば、2つの輪郭間の距離Lが近い程、高い値を算出する方法(下記の式(1)を参照)や、輪郭の元となる直角柱モデル間の高さの差Hが小さい程、高い値を算出する方法(下記の式(2)を参照)などが考えられる。
D=a/L (1)
ただし、aは任意の定数
D=b/H (2)
ただし、bは任意の定数
木構造生成部12は、木構造の根の数rが閾値Thrより大きく、かつ、最大値Dmaxが閾値ThDより大きい場合、評価値Dが最大値Dmaxとなる2つの輪郭を選択し、その2つの輪郭の近似輪郭生成指示を近似輪郭生成部12aに出力する(ステップST3)。
一方、木構造の根の数rが閾値Thr以下である場合、あるいは、最大値Dmaxが閾値ThD以下である場合、木構造の生成処理を終了する。
また、木構造生成部12は、更新後の木構造のノードに対応付けられている輪郭の全ての組み合わせに対して、評価値Dを再算出する。
図10(a)は初期化状態の木構造に対して、ステップST4まで処理が一度適用された後の木構造を示し、図10(b)は図10(a)の木構造の根ノード(未統合のノードは葉ノード)に対応付けられている輪郭を示している。
図10の例では、ID8の輪郭とID9の輪郭とが近似されて、ID10の近似輪郭が生成されている。
図11(a)は木構造生成部12の処理が終了したときの木構造を示し、図11(b)は全ての輪郭が統合された近似輪郭(ノード17に対応付けられている輪郭)を示している。
図12は近似輪郭の生成処理を示す説明図である。
近似輪郭生成部12aは、木構造生成部12から2つの輪郭の近似輪郭生成指示を受けると、図12(b)に示すように、2つの輪郭(以下、「オリジナル輪郭」と称する)の近似輪郭の初期状態として、2つのオリジナル輪郭を構成する全頂点に対する凸包を生成する(図3のステップST11)。
近似輪郭に追加可能な頂点は、近似輪郭の辺の1つを分断して、当該頂点に接続したときに、近似輪郭がオリジナル輪郭及び近似輪郭自身と交差しない頂点である。
近似輪郭生成部12aは、近似輪郭に追加可能な頂点が存在していない場合、あるいは、頂点追加条件を満たしていない場合(例えば、近似輪郭の頂点数が、2つのオリジナル輪郭の頂点数の和に対して一定の割合以上である場合)には、近似輪郭の生成処理を終了する。
図12(e)は近似輪郭生成部12aによる近似輪郭の生成処理が終了したときの近似輪郭を示している。
以下、木構造縮小部13による木構造の縮小処理を具体的に説明する。
図13は木構造の縮小処理を示す説明図である。
ただし、葉ノードに付与するフラグα,フラグβは“1”、葉ノード以外に付与するフラグα,フラグβは“0”とする(図13(a)を参照)。
また、木構造縮小部13は、現在の木構造の深さを表す変数であるレベルnを“0”に初期化するとともに、最終的な木構造の深さを表すレベルNを決定する。
レベルNの決定方法は任意であるが、例えば、オリジナル直角柱モデルの数のべき乗根などとして算出することができる。
そして、その選択したノードのフラグαを“1”に変更するとともに、その選択したノードの子ノードのフラグαを“0”に変更することで、木構造を更新する(ステップST23)。
図13(a)の例では、フラグαが“1”のノード(ノード1〜9)の親ノード(ノード10〜12)の中で、IDが最小のノードはノード10であるため、ノード10が選択され、図13(b)に示すように、ノード10のフラグαが“1”、ノード8,9のフラグαが“0”に変更される。
閾値Knは、木構造のレベルn毎に決定され、K0<K1<・・・<KN−1となる自然数である。
ただし、閾値Knの決定方法は任意であり、例えば、ある自然数aを用いて、Kn=a^nなどとして決定することができる。
図13の例では、閾値Knが“3”に決定されており、木構造が図13(c)の状態になったとき、フラグαが“1”のノードの個数が閾値Knより少なくなる。
したがって、図13(d)に示すように、フラグαが“1”であるノード15と、フラグβが“1”であるノード1〜4の間にあるノード12,13が削除されるとともに、フラグαが“1”であるノード16と、フラグβが“1”であるノード5〜9の間にあるノード10,11,14が削除される。
そして、フラグαが“1”であるノード15と、フラグβが“1”であるノード1〜4が直接親子関係とされ、フラグαが“1”であるノード16と、フラグβが“1”であるノード5〜9が直接親子関係とされている。
木構造縮小部13は、レベルnがレベルNに到達していなければ(ステップST22)、ステップST23〜ST25の処理を繰り返し実施するが、レベルnがレベルNに到達していれば(ステップST22)、木構造の縮小処理を終了する。
図13では、説明の便宜上、ノードの個数を制限しているため、レベルNが“1”に決定されている例を示しており、木構造の圧縮処理が1回しか行われないが、実際には、ノードの個数が大量に存在しており、レベルNが2以上に決定されるため、木構造の圧縮処理が2回以上行われることが多い。
以下、近似直角柱モデル生成部14による近似直角柱モデルの生成処理を具体的に説明する。
図14、図15及び図16は近似直角柱モデルの生成処理を示す説明図である。
そして、適当な高さを持つ直角柱形状を、当該ノードに対応する近似直角柱モデルの形状に設定する(図5のステップST31)。
なお、直角柱形状の高さの決定方法は任意であるが、例えば、直角柱モデルを生成する対象のノードの子ノードに対応付けられている各直角柱モデルの高さから、それぞれの屋根面積を重みとする加重平均などを算出することなどで決定することができる。
図14(a)はノード16に対応付けられている輪郭を表しており、図14(b)は(a)の輪郭から生成された直角柱形状を表している。
即ち、近似直角柱モデル生成部14は、近似直角柱モデルの形状である直角柱形状の壁面を構成する長方形の中から、任意の長方形を1つ選択し、その長方形に対して垂直に内側へ視線を向けて、その長方形をビューポートに設定する。
図15(a)はノード16に対応付けられている近似直角柱モデルの壁面用テクスチャを生成する際の各視点位置を示している。図15(a)において、“・”が視点位置を示している。
さらに、上記の視点と視線、ビューポートを用いて、オリジナル直角柱モデルを平行投影で描画する。
近似直角柱モデル生成部14は、壁面を構成する全ての長方形に対して、視点と視線、ビューポートを設定して、オリジナル直角柱モデルを平行投影で描画し、それぞれの描画結果を繋ぎ合わせたものを壁面用テクスチャとする。
図15(b)は描画されるオリジナル直角柱モデルと視点位置を表している。
即ち、近似直角柱モデル生成部14は、最初に、先に生成した直角柱形状に対して、軸並行バウンディングボックス(Axis Aligned Bounding Box:以下、「AABB」と称する)を生成し、AABBの中心から鉛直上方に視点を設置して、鉛直下方に視線を向け、AABBの上面をビューポートに設定する。
図16(a)は屋根用テクスチャを生成する際に用いる視点位置を示している。図16(a)において、“・”が視点位置を示している。
さらに、AABB上方の視点位置から、仮想空間の+x方向へ視点を移動し、その視点からAABBの上面中心へ向けたベクトルが、水平面に対して45度となる位置を算出し、その位置を視点位置とする。
そして、視点位置からAABBの上面中心へ向けたベクトルを視線方向とし、AABBの上面をビューポートとして、上記伸縮させたオリジナル直角柱モデルを平行投影で描画する。
同様に、AABBの鉛直上方から−x方向、±y方向へ視点を移動し、それぞれの視点位置で上記伸縮させたオリジナル直角柱モデルを平行投影で描画する。
図16(b)は描画されるオリジナル直角柱モデルと視点位置を示している。
以下、木構造更新部21による直角柱モデルの選択処理を具体的に説明する。
ただし、木構造更新部21は、記憶装置2により記録されている全ての直角柱モデルを読み込む必要はなく、例えば、後述する描画部22において、必要な直角柱モデルと、近い将来必要となる可能性が高い直角柱モデルのみを動的に読み込み、必要に応じて追加で読み込みや破棄を行う構成にしてもよい。
評価値E(寄与度)の算出方法は任意であるが、例えば、ノードに対応付けられている直角柱モデルから視点までの距離に反比例する値や、視界の内外などとして算出することができる。
ただし、閾値Th1は、木構造のノード毎に決定されるものであり、親ノードに設定される閾値Th1は子ノードに設定される閾値Th1より小さく、子ノードに設定される閾値Th1は孫ノードに設定される閾値Th1より小さい。
親ノードの閾値Th1 < 子ノードの閾値Th1 < 孫ノードの閾値Th1
なお、評価値Eの閾値Th1の決定方法は任意であるが、例えば、直角柱モデルを描画したときの画面上のサイズに反比例する値や、直角柱モデルのサイズに比例する値や、オリジナル直角柱モデルとの体積差に反比例する値などで決定することができる。
木構造更新部21は、当該アクティブなノードが親ノードを持っており、かつ、当該アクティブなノードの評価値Eが親ノードの閾値Th1より小さい場合(ステップST44)、当該アクティブなノードのアクティブフラグを“0”に変更して、そのアクティブなノードの親ノードのアクティブフラグを“1”に変更することで、その親ノードをアクティブ化する(ステップST45)。
一方、当該アクティブなノードの評価値Eが親ノードの閾値Th1以上である場合(E≧Th1)、あるいは、当該アクティブなノードが親ノードを持っていない場合(ステップST44)、当該アクティブなノードのアクティブ状態を維持する。
以下、描画部22による直角柱モデルの描画処理を具体的に説明する。
描画部22は、そのアクティブなノードに子ノードが存在していなければ、そのアクティブなノードに対応付けられている直角柱モデルを画像表示装置4に描画する(ステップST52)。
直角柱モデルを描画する方法は、3次元モデルを描画することが可能な方法であれば任意であるが、屋根を描画する際には、近似直角柱モデル生成部14により生成された5つの屋根用テクスチャの中で、テクスチャ生成時の視線ベクトルが、描画時の視線ベクトルと最も近いものを選択して利用する。
描画部22は、アクティブなノードの評価値Eが閾値Th2より大きければ(E>Th2)、そのアクティブなノードの子ノードに対応付けられている直角柱モデル(以下、「子直角柱モデル」と称する)を高さ方向に伸縮させて描画する(ステップST54)。
子直角柱モデルの高さは、E=Th2で、アクティブなノードに対応付けられている直角柱モデル(以下、「アクティブ直角柱モデル」と称する)の高さに等しく、E=Th1で、本来の高さとなるように線形的に補間された値とする。
描画部22は、アクティブなノードの評価値Eが閾値Th3より大きければ(E>Th3)、子直角柱モデルの高さが、アクティブ直角柱モデルの高さと等しくなるように、子直角柱モデルを伸縮させて描画し、さらに同じ位置にアクティブ直角柱モデルを半透明で描画する(ステップST56)。
アクティブ直角柱モデルの不透明度は、E=Th2の場合は“0”、E=Th3の場合は“1”となるように線形的に補間された値とする。
図17において、E=Th1の状態では、子直角柱モデルが描画されており、Th3<E<Th1の状態では、子直角柱モデルの高さが変化しながら描画されている。
また、Th3<E<Th2の状態では、子直角柱モデルが描画された後に、アクティブ直角柱モデルが半透明で描画されており、E=Th3で、アクティブ直角柱モデルのみが描画されている。
一方、木構造更新部21により選択された直角柱モデルが、前回選択された直角柱モデルの親ノードに対応付けられている直角柱モデルに変化している場合、アクティブなノードの評価値Eが図中左方向に移動する。
Claims (7)
- 直角柱の3次元形状を表現する3次元モデルである直角柱モデルの集合の中から、近似対象の直角柱モデルの組を選択し、上記直角柱モデルの組を統合して近似の直角柱モデルを生成する処理の他に、生成済みの近似の直角柱モデル及び上記集合に含まれている直角柱モデルの中から、近似対象の直角柱モデルの組を選択し、上記直角柱モデルの組を統合して近似の直角柱モデルを生成する処理を繰り返し実施する近似直角柱モデル生成手段と、上記集合に含まれている直角柱モデル及び上記近似直角柱モデル生成手段により生成された直角柱モデルを保存する直角柱モデル保存手段と、上記直角柱モデル保存手段により保存されている直角柱モデルの中から、描画対象の直角柱モデルを選択する描画モデル選択手段と、上記描画モデル選択手段により選択された直角柱モデルを描画する直角柱モデル描画手段とを備えた3次元画像表示装置において、
上記近似直角柱モデル生成手段は、近似の直角柱モデルを生成するに際して、上記集合に含まれている直角柱モデル及び生成する可能性がある近似の直角柱モデルの階層関係を木構造で表現し、上記木構造の各ノードに対応付けられている近似の直角柱モデルの中で、所定の階層以上の直角柱モデルだけを生成することを特徴とする3次元画像表示装置。 - 近似直角柱モデル生成手段は、近似対象の直角柱モデルの組を選択する際、直角柱モデルの組み合わせ毎に、直角柱モデル間の距離又は高さの差を考慮して統合のし易さを評価し、近似対象の直角柱モデルの組として、最も統合がし易い直角柱モデルの組を選択することを特徴とする請求項1記載の3次元画像表示装置。
- 描画モデル選択手段は、直角柱モデル保存手段により保存されている直角柱モデルが描画結果に寄与する度合を推定し、描画結果に寄与する度合に応じて描画対象の直角柱モデルを選択することを特徴とする請求項1記載の3次元画像表示装置。
- 描画モデル選択手段は、直角柱モデル保存手段により保存されている直角柱モデルのうち、前回選択している直角柱モデルが描画結果に寄与する度合を推定し、その推定結果である寄与度が第1の閾値より大きければ、前回選択している直角柱モデルの子ノードに対応付けられている直角柱モデルを選択し、上記寄与度が上記第1の閾値より小さい第2の閾値未満であれば、前回選択している直角柱モデルの親ノードに対応付けられている直角柱モデルを選択し、上記寄与度が上記第1の閾値以下で上記第2の閾値以上であれば、前回選択している直角柱モデルを選択することを特徴とする請求項1記載の3次元画像表示装置。
- 直角柱モデル描画手段は、描画モデル選択手段により選択された直角柱モデルが、前回選択された直角柱モデルの親ノードに対応付けられている直角柱モデルに変化している場合、前回選択された直角柱モデルの高さが、親ノードに対応付けられている直角柱モデルの高さと一致するまで、前回選択された直角柱モデルを伸縮させながら描画を繰り返し、その後、前回選択された直角柱モデルの上に親ノードに対応付けられている直角柱モデルを半透明状に描画し、不透明度を高めながら親ノードに対応付けられている直角柱モデルの描画を繰り返すことを特徴とする請求項4記載の3次元画像表示装置。
- 直角柱モデル描画手段は、描画モデル選択手段により選択された直角柱モデルが、前回選択された直角柱モデルの子ノードに対応付けられている直角柱モデルに変化している場合、子ノードに対応付けられている直角柱モデルの高さが、前回選択された直角柱モデルの高さと一致するように、子ノードに対応付けられている直角柱モデルを伸縮させて描画し、その後、子ノードに対応付けられている直角柱モデルの上に前回選択された直角柱モデルを半透明状に描画してから、透明になるまで透明度を高めながら前回選択された直角柱モデルの描画を繰り返し、その後、子ノードに対応付けられている直角柱モデルの高さが元の高さに戻るまで、子ノードに対応付けられている直角柱モデルを伸縮させながら描画を繰り返すことを特徴とする請求項4記載の3次元画像表示装置。
- 直角柱の3次元形状を表現する3次元モデルである直角柱モデルの集合の中から、近似対象の直角柱モデルの組を選択し、上記直角柱モデルの組を統合して近似の直角柱モデルを生成する処理の他に、生成済みの近似の直角柱モデル及び上記集合に含まれている直角柱モデルの中から、近似対象の直角柱モデルの組を選択し、上記直角柱モデルの組を統合して近似の直角柱モデルを生成する処理を繰り返し実施する近似直角柱モデル生成処理手順と、上記集合に含まれている直角柱モデル及び上記近似直角柱モデル生成処理手順により生成された直角柱モデルを記憶装置に保存する直角柱モデル保存処理手順と、上記記憶装置に保存されている直角柱モデルの中から、描画対象の直角柱モデルを選択する描画モデル選択処理手順と、上記描画モデル選択処理手順により選択された直角柱モデルを描画する直角柱モデル描画処理手順とをコンピュータに実行させるための3次元画像表示プログラムにおいて、
上記近似直角柱モデル生成処理手順では、近似の直角柱モデルを生成するに際して、上記集合に含まれている直角柱モデル及び生成する可能性がある近似の直角柱モデルの階層関係を木構造で表現し、上記木構造の各ノードに対応付けられている近似の直角柱モデルの中で、所定の階層以上の直角柱モデルだけを生成することを特徴とする3次元画像表示プログラム。
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