JPWO2011102076A1 - 情報整理システム及び情報整理方法 - Google Patents

情報整理システム及び情報整理方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2011102076A1
JPWO2011102076A1 JP2012500481A JP2012500481A JPWO2011102076A1 JP WO2011102076 A1 JPWO2011102076 A1 JP WO2011102076A1 JP 2012500481 A JP2012500481 A JP 2012500481A JP 2012500481 A JP2012500481 A JP 2012500481A JP WO2011102076 A1 JPWO2011102076 A1 JP WO2011102076A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
extended
log data
reference information
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012500481A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5900323B2 (ja
Inventor
伸治 加美
伸治 加美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2012500481A priority Critical patent/JP5900323B2/ja
Publication of JPWO2011102076A1 publication Critical patent/JPWO2011102076A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5900323B2 publication Critical patent/JP5900323B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/20Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of structured data, e.g. relational data
    • G06F16/29Geographical information databases
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/30Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor of unstructured textual data
    • G06F16/33Querying
    • G06F16/335Filtering based on additional data, e.g. user or group profiles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

本発明にかかる情報整理システムは、参照情報を保持する参照情報データベース1と、計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段2と、参照情報を一般化表現手段を用いて拡張表現した拡張参照情報データベース3と、ログデータ6を一般化表現手段を用いて拡張表現した拡張ログデータ7と、拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出する関連性検出手段8と、検出された拡張参照情報を用いてログデータ6を要約した所定のテンプレート14を作成するテンプレート作成手段13と、を有する。本発明により、膨大なログデータのうち、ユーザにとって重要度が高く、かつ特徴的と考える情報を選択し要約情報を迅速に自動表示することが可能な情報整理システムを提供することができる。

Description

本発明は膨大な情報を分析し整理する情報整理システム及び情報整理方法に関し、特にユーザにとって重要度の高い情報を効率よく抽出し表示することができる情報整理システム及び情報整理方法に関する。
自動的にログデータを分析し整理する技術の一つに、GPSロガー等の測地座標データを収集するデバイスのログを、ユーザが実際に通った地図上の経路に表示する技術がある。図10は、GPSログデータの一般的なデータフォーマットの一例を示す図である。図10に示すGPSログデータを用いることで、GPSロガーが定期的に収集した測地座標などのデータに基づき、対応する地図上の点を視認性を考慮した適当な間隔で間引いた点群やその間の線分の集合として表示することができる。そして、ユーザは例えば旅行記などを記録・作成する際にこのような経路情報を活用することができる。
さらに、背景技術としてユーザが撮影した写真をその撮影場所と対応付けて地図上に表示する技術がある。この場合、撮影場所と写真データとを対応づけるためにカメラにGPSロガーと同等の機能を付与し、写真データに測地座標情報を付与することができる。また、写真の撮影時間情報とGPSログデータを用いて、写真の撮影時間と最も近い時間に記録されたGPSログデータの点をサーチし、その点で撮影されたものとして写真を表示することもできる。
このような背景技術にかかる情報整理システムを図11に示す。図11に示すように、背景技術にかかる情報整理システムは、ユーザデバイス201、データ読み取り装置202、サーバ203、およびユーザ端末204から構成されている。GPSロガーからのGPSログデータやデジタルカメラの写真データなどがユーザデバイス201からデータ読み取り装置202を経由してサーバ203にアップロードされる。サーバ203は地図情報との対応付けなどの処理を自動的に行い、対応するファイル(例えば、html形式)を作成しユーザ端末204に出力する。ユーザはサーバ203が作成したファイル205を、ユーザ端末204を用いて表示し確認する。
サーバ203はこのような機能を実現する際に、地図ユーティリティを提供しているサードパーティのAPI(Application Programming Interface)を利用することもできる。つまり、APIに合わせた形で情報を加工して入力し、取得した出力情報を加工してユーザ向けhtmlファイルやブログ等を作成することも可能である。上記の背景技術にかかる情報整理システムにおいても、ユーザはたとえばGPSログデータの分析、対応する地図情報の編集、対応する写真データのマッピングや表示といった煩雑な作業をすることなく、自動的にブログなどを作成することが可能となる。
一般的に、GPSログデータや写真データをそのまま表示すると膨大なデータ量となるため、表示に必要な情報やアイテムを選択する必要がある。簡単には、GPSログデータのうち冗長な部分を自動的に間引く方法や、撮影した写真をすべて表示するか、予め決めておいたルール(例えば、予め決めておいた数だけ表示する等)に従って膨大なデータを圧縮する方法がある。しかし、これだけではログデータからその概略を要約したような視認性の高い情報を出力することは難しい。例えば旅行に関するログデータであったら、交通要所、観光名所などを抽出し、その間は移動情報として扱った旅行記のようなテンプレートを作成することが望ましい。また、そのテンプレートには、例えばログデータには明示的に含まれていなくとも、近くにある名所のうちユーザが興味をもつデータなどが自動的に表示されると情報価値が高まる。
これらの目的を達成するためには、一般的に特徴となりうる名所などのデータベースを用意し、さらに予めユーザの趣向情報を登録しておく。そして、ログデータとの関連性を選択するために、N個のログデータ(場合によっては適当に間引かれたログデータ)と名所データベースに登録してあるM個の名所との関係性を演算する。そして、この関係性を抽出するための演算をマニュアル的に予め決めておいたルールや判断基準に従い実施することで自動化することができる。
例えば、GPSログデータを用いて名所からの物理的距離を抽出し、ある半径内に入ったものを候補として選択し、さらに、そこからユーザの趣向情報(例えば、興味のあるジャンルなどのカテゴリ情報等)と比較し、関係性が高いと判断されたものを絞り込むという作業を行う。関係性の判断は、なんらかの方法で定量化された指標をN×M回の厳密な計算で求めてそれをソートし、さらにユーザの趣向情報をもとに絞りこむという複数種類の演算を実行することで可能となる。
一方、特許文献1にはユーザによる嗜好性に係る情報の入力/変更といった煩雑な作業を伴うことなく、ログデータに基づいてユーザの嗜好をダイナミックに読み取り、情報配信を行う時点で最適な情報を迅速且つ高効率に配信する技術が開示されている。特許文献1にかかる情報配信システム及び情報配信方法では、CMコンテンツリコメンドサーバが、配信管理サーバを介してユーザ端末からの所定情報を受信した場合には、ユーザIDによりユーザを特定し、ログデータ蓄積DBを参照しつつユーザの嗜好性に係る情報を検出し、嗜好性に係る情報に基づいてユーザに好適なCMコンテンツをユーザ端末側に送信するように配信スケジュールを作成する。そして、ストリーミング配信サーバにより、配信スケジュールに基づいてCMコンテンツがCMコンテンツ蓄積DBから読み出され、ユーザ端末に配信される。
特開2003−242069号公報
上記背景技術にかかる情報整理システムでは、膨大なログデータのうち、ユーザにとって重要度が高く、かつ特徴的と考える情報を選択し要約情報を迅速に自動表示することが困難であるという問題がある。この理由は、各コンテンツデータの優劣はログデータに含まれておらず、またユーザはログ収集の最後になるまで重要度の優劣を決めることが難しく、情報量が大量の場合マニュアル的に優劣情報を入力することが困難だからである。また、背景技術で説明したように、特徴的な情報として候補となりうる情報群をあらかじめデータベース化しておき、ユーザごとに異なる優劣情報も考慮して関連性の高い情報を抽出する場合は、計算量が多く迅速に表示することが困難だからである。
上記課題に鑑み本発明の目的は、膨大なログデータのうち、ユーザにとって重要度が高く、かつ特徴的と考える情報を選択し要約情報を迅速に自動表示することが可能な情報整理システム及び情報整理方法を提供することである。
本発明にかかる情報整理システムは、参照情報を保持する参照情報データベースと、計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段と、前記参照情報を前記一般化表現手段を用いて拡張表現することで生成された拡張参照情報を保持する拡張参照情報データベースと、ログデータを前記一般化表現手段を用いて拡張表現することで生成された拡張ログデータと、前記拡張参照情報と前記拡張ログデータとの関連性の強さをマッピングされた空間内における距離に基づき測定し、前記拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出する関連性検出手段と、前記関連性検出手段により検出された拡張参照情報を用いて前記ログデータを要約した所定のテンプレートを作成するテンプレート作成手段と、を有する。
本発明にかかる情報整理方法は、ログデータを登録し、計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段を用いて、参照情報を拡張表現することで拡張参照情報を生成し、前記一般化表現手段を用いて前記ログデータを拡張表現することで拡張ログデータを生成し、前記拡張参照情報と前記拡張ログデータとの関連性の強さをマッピングされた空間内における距離に基づき測定し、前記拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出し、前記検出された拡張参照情報を用いて前記ログデータを要約した所定のテンプレートを作成する。
本発明にかかる、登録されたログデータから所定のテンプレートを作成する処理をコンピュータに実行させるプログラムは、計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段を用いて、参照情報を拡張表現することで拡張参照情報を生成し、前記一般化表現手段を用いて前記ログデータを拡張表現することで拡張ログデータを生成し、前記拡張参照情報と前記拡張ログデータとの関連性の強さをマッピングされた空間内における距離に基づき測定し、前記拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出し、前記検出された拡張参照情報を用いて前記ログデータを要約した所定のテンプレートを作成する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明により、膨大なログデータのうち、ユーザにとって重要度が高く、かつ特徴的と考える情報を選択し要約情報を迅速に自動表示することが可能な情報整理システム及び情報整理方法を提供することができる。
実施の形態にかかる情報整理システムを示すブロック図である。 実施の形態にかかる情報整理システムの動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態にかかる情報整理システムを用いて出力されるテンプレートの一例を示す図である。 実施の形態にかかる情報整理システムを用いて出力されたテンプレートを編集可能に再構成した場合の一例を示す図である。 実施の形態にかかる情報整理システムの一例を示すブロック図である。 実施の形態にかかる情報整理システムの特徴点情報の一例を示す図である。 実施の形態にかかる情報整理システムを用いてテンプレートを作成する場合に用いる3次元ベクトル空間を示す図である。 実施の形態にかかる情報整理システムを用いて出力されるテンプレートの一例を示す図である。 実施の形態にかかる情報整理システムを示すブロック図である。 GPSログデータの一般的なデータフォーマットの一例を示す図である。 背景技術にかかる情報整理システムを説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる情報整理システムを示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる情報整理システムは、特徴点および当該特徴点に関連する特徴点情報(以下、これらを参照情報ともいう)を含む参照情報データベース1と、一般化表現手段2と、一般化表現手段2によって一般化表現された拡張参照情報データベース3と、確率的インデックス化手段4と、確率的インデックス化手段4を用いて拡張参照情報をインデックス化したインデックステーブル5と、を備える。更に、ユーザからアップロードデバイスによってアップロードされたログデータ6を、一般化表現手段2を用いて距離の定義がされた空間(典型的にはベクトル空間上の一点)として表現された拡張ログデータ7と、インデックステーブル5に登録された拡張参照情報の中で、拡張ログデータ7と関連性の深い拡張参照情報を確率的に検出する関連性検出手段8と、を備える。なお、以下では参照情報や拡張参照情報を単に特徴点と表現する場合もある。
本実施の形態にかかる情報整理システムは更に、関連性検出手段8によって検出された拡張参照情報の集合である関連特徴点集合9と、特徴点(拡張参照情報)を序列化するためのスコアリングポリシー11と、スコアリングポリシー11を用いて、上述の関連特徴点集合9をその優劣・重要度によって序列化する序列化手段10と、序列化手段10で序列化された特徴点リスト12と、特徴点リスト12に基づきログデータ6およびそれと関連の深い特徴点情報から構成されるテンプレート14を作成するテンプレート作成手段13と、を備える。ここで、テンプレート14は例えばブログなどのhtmlデータに代表されるドキュメント情報である。
参照情報データベース1は、例えば名所や交通要所といったユーザがログデータから旅行記のようなサマライズされた情報を作成する上で一般的に有用な情報のデータベースである。参照情報データベース1が蓄積する情報は、特徴点と、当該特徴点に関連する情報である特徴点情報(特徴としての情報量を含んだ情報)を含んでいる。その名称、測地座標情報、その名所の種別(カテゴリ)情報など各特徴点に関する基本情報と、その特徴の記述やユーザのレビューコメントなどに代表される詳細情報(特徴点情報)が各特徴点に対して関連付けられている。ここで、特徴点情報は、測地座標などの計量ベクトル空間(たとえば緯度、経度、高度の3次元空間)で直接的に計量化されて表現された計量的な情報と、特徴点の特徴を記述する非計量的な情報(たとえばカテゴリ情報など)とを含んでいる。
一般化表現手段2は、上記特徴点情報のうちの計量的な情報(例えば、測地座標等)と、非計量的な情報(例えば、カテゴリ情報等)とを、その特徴の相互関係を適切に表現するように計量化し、多次元ベクトル空間の一点として表現する。例えば、互いに類似する非計量的な特徴を有する特徴点同士はより空間的に近い距離に配置されるように表現される。この場合、一般化ベクトル空間は上記の計量的な情報の表現に用いられるベクトル空間と非計量的情報の計量化表現のためのベクトル空間との直和で表わされ、その次元は(計量的ベクトル空間の次元)+(非計量的情報を計量化したベクトル空間の次元)となる。非計量的情報の計量化の一例としては多次元尺度法などを用いる方法がある。しかし、本実施の形態では、必ずしもこれに限られるものではなく、同じような特徴をもつ特徴点がベクトル空間上の同じような位置に表現され、特徴点同士の関係がその空間的位置関係によって反映されるような手段であれば、どのような手段を用いてもよい。
拡張参照情報データベース3は、参照情報データベース1に登録された各特徴点に対して、一般化表現手段2によって計量化され一般化表現に置き換えられた特徴点の詳細情報をデータベース化したものである。これは特徴点のID情報(もしくは名称)に対して、その特徴点に対応する一般化表現が登録されたものである。
確率的インデックス化手段4は、拡張参照情報データベース3に登録された特徴点を、互いに近傍にあるほど高い確率で同一インデックステーブルのエントリIDが与えられるように設計された確率的近傍検出手段によってインデックス化する手段である。この場合は、例えば近似近傍点探索手法(LSH:Locality Sensitive Hashing)を用いることができる。以後の説明では、確率的近傍検出手段の代表例としてLSHを用いて説明するが、LSHと同様の機能を実現する手法であればLSH以外の手法を用いてもよい。
LSHは、ベクトル空間上の1点とハッシュテーブル上のエントリのID(ラベル)とを対応させる関数およびその方法である。LSHは、距離が近い2点はその距離が近いほど同じエントリにハッシュされる確率が高くなるように設計される手法である。LSHは、近傍検出問題(Queryとなるあるベクトルが与えられた時、そのQueryベクトルの近くにあるベクトルを検出する問題)などに応用されている。そのアルゴリズム詳細については例えば、Mayur Datar , Nicole Immorlica , Piotr Indyk , Vahab S. Mirrokni, Locality-sensitive hashing scheme based on p-stable distributions, Proceedings of the twentieth annual symposium on Computational geometry, pp. 253-262, 2004, Brooklyn, New York, USAを参照されたい。
インデックステーブル5は、各エントリIDをもつエントリに対して複数の特徴点が登録された情報テーブルであり、エントリIDをキーに指定すると、そこに登録された特徴点情報のポインタおよびその実体詳細情報が参照できるように設計されている。上述のLSHを用いた場合は、エントリID(ハッシュ値の組)がキーであり、そのエントリに登録された特徴点情報を参照することができる。計算時間に問題がない場合は、厳密な距離計算に基づいて一般化ベクトル空間上での距離が近い点同士が同じエントリに登録されるように設計されていてもよい。一例としてボロノイ分割などによる手法がある。
ログデータ6は、例えばGPSロガーによって取得されたGPS測地座標情報やデジタルカメラによって撮影された写真データなどに代表される、ユーザが取得しサーバにアップロードした情報である。
拡張ログデータ7は、上述の拡張参照情報データベース3と同様に、ログデータ6を一般化表現手段2によって計量化し一般化表現されたデータである。このとき、特徴点の一般化表現手段で表現されるベクトル空間(拡張参照情報データベース3)と次元を合致させるために、ユーザ固有の情報(例えば、ユーザの興味が強いカテゴリ情報などのプレファランス情報)をもとに次元を拡張しておく。例えば、特徴点の物理的な測地座標の他に、その属するカテゴリ情報を含んでいた場合、ユーザの興味の強いカテゴリ情報もGPSデータに加えて次元を拡張し、ログデータ6の一般化表現がその興味の近い特徴点の一般化表現と近く配置されるようにする。一方、ユーザの興味の強いカテゴリ情報がない場合は、例えば予め決めておいた初期値を設定する等の方法を用いる。
関連性検出手段8は、インデックステーブル5に登録してある拡張特徴点情報のなかで拡張ログデータ7と関連性の深いものを抽出し関連特徴点集合9を出力する。例えば、関連性検出手段8はLSHを用いて空間的距離の近さを関連性の高い特徴点として抽出できる。具体的には、拡張ログデータ7をLSHに入力して、出力されるエントリID(ハッシュ値の組)を調べ、そのエントリIDをキーにして、インデックステーブル5に登録されている特徴点情報を抽出する。インデックステーブル5の特徴として、一般化ベクトル空間において距離の近い、つまり関連性の高いもの同士は同じテーブルラベルを持つエントリに登録されている可能性が高い。このため、拡張ログデータ7のあるデータ点のテーブルラベルをもつエントリに登録された特徴点は互いに関連性が高いといえる。
また、その近傍(例えば、隣のテーブルラベルを持つエントリ)も次に関連性が高い特徴点が登録されている可能性が高いので、近傍のテーブルエントリを検索することで同様の手続きによって関連性の高い特徴点を必要な特徴点の数になるまでさらに検索することができる。なお、本実施の形態において関連性検出手段8は必ずしもLSHを用いる場合に限定されることはなく、インデックステーブル5に登録してある特徴点のなかで拡張ログデータ7と関連性の深いものを抽出し関連特徴点集合9を出力することができる方法であればどのようなものであってもよい。
上記で説明した一連の特徴点検出手法は、ログデータ6と特徴点の測地座標との単なる物理的な近さを用いて特徴点を抽出しているのではなく、ユーザの趣向情報を考慮して特徴点を抽出している。つまり、ユーザの趣向情報などのユーザコンテキスト情報を含んだ特徴点との近さを関連性の強さとして表現し、関連性が強い(一般化ベクトル空間上で近い)ほど高い確率で、ユーザにとって興味が強く価値がある情報として特徴点を抽出することができる。ここで、LSHを利用した確率的インデックス化手段4を用いたのは、その高速性を重視した計算コストの削減が主たる理由であり、計算コストに問題がない場合は、厳密な距離計算による近傍計算やボロノイ分割をはじめ、その他の近傍点検出手法を使うことも可能である。
スコアリングポリシー11は、ユーザごとに定義・提供され、抽出された特徴点の重要度に対する優劣をつけるための情報、ルールなどが記述されたものである。抽出する特徴点の数は自由に設定可能である。しかし、少なすぎると十分にユーザの趣向にあった特徴点を抽出することが困難である。また、多すぎると計算に時間がかかるほか、それほど重要度の高くない情報も含まれることになり、有用性が薄れる。そのため、本実施の形態では計算コストに合わせて適当な数を抽出し、スコアリングすることで上から順に重要な情報として表示する方法が望ましい。
スコアリングポリシー11としては、重視する特徴点情報に関する事前知識(例えば、他の多くのユーザのレーティングが高い特徴点や、過去にユーザが強く興味を示したカテゴリに属している特徴点を重視する等)がある場合には、これに基づきその特徴点を上位にレーティングするというルールを記述しておく。また、例えばデジタルカメラなどの写真データのようにユーザが収集したデータが特徴点の近傍(単に一般化ベクトル空間での距離での比較だけではなく、例えばGPS測地座標や撮影時間などの観点での近傍であってもよい)にある場合は、ユーザがより強い興味を示している証拠として、その特徴点を上位にレーティングするというルールを記述しておくことができる。このようなスコアリングポリシー11の記述例は一例であり、管理者の管理ポリシーに基づいて任意に記述することができる。
重要度による序列化手段10は、上述のスコアリングポリシー11を用いて関連特徴点集合9を序列化し、特徴点リスト12として出力する。必要に応じて、例えば上位10個を選択する等の選択数の上限を設定することも可能である。
テンプレート作成手段13は、特徴点リスト12に基づき予め決められたフォーマットに従ってテンプレート14を作成する。ここで、テンプレート14としては例えばxmlやhtmlに代表されるマークアップ言語などで記述されたドキュメント情報などである。このテンプレート14は、例えばユーザのログデータをもとに基本構造として抽出した特徴点を時間的な推移に沿って構成されるものである。典型的な例としては、ユーザが入力したGPSデータなどから、始点から終点までに経由した特徴的な名所およびその名所間の接続情報(交通手段、所要時間など)を記載した旅行記等がある。
ユーザはこのテンプレート14をさらに編集することができる。この際、ログデータ6から関連が高いとして抽出されたがスコアリングポリシー11による序列化の結果、表示されなかった特徴点情報や、それに関係の深いデータをこのテンプレート14を用いて更に再構成しておくことで、ユーザの編集作業を容易にすることが可能である。
次に、本実施の形態にかかる情報整理システムの動作を図2を用いて説明する。なお、図2に示す動作では、参照情報(名所などの特徴点の情報)は、予め上述の一般化表現手段2によってすべてオフライン処理によりインデックス化され、拡張参照情報がインデックステーブル5に登録されているものとする。クライアント側のユーザ処理および、サーバ側の処理プロセスは以下に示すとおりである。
図2に示すように、ユーザは必要に応じてサーバのシステムにログインし、GPSロガーに代表される各種デバイスのログデータをデータ読み取り装置などを用いてサーバにアップロードする(ステップS1)。
次に、サーバ側において、ユーザのアップロードを契機に、アップロードされたログデータを加工し、一般化表現手段2を用いて、その一般化表現された拡張ログデータ7を得る(ステップS2)。ここで、データの加工とは、その後の処理に必要な予め決められたルールで行う一連のデータ加工処理であり、例えば不必要なGPSデータの間引き処理や、次元を合わせるための次元圧縮や次元拡張などの処理である。なお、このような処理は一例であり、データの加工については任意に決定することができる。また、拡張ログデータ7は、対応するインデックステーブル5のエントリIDを計算することができるフォーマットで記述されている。
次に、上述の確率的インデックス手段を通して、拡張ログデータ7が写像されるインデックステーブル5のエントリIDを計算する(ステップS3)。
次に、関連性抽出手段8を用いて、ステップS3で求めたエントリIDから各拡張ログデータ7に関連の深い特徴点を検出する(ステップS4)。典型的には、そのエントリIDを有するテーブルエントリに登録された特徴点を最高の関連性とする。そして、必要に応じてその近傍テーブルを検索するなど次に関連性の高い特徴点を抽出し、所定の数の特徴点を抽出する。抽出される特徴点の数は、一般的にはインデックス化手段に依存した予め決められたルールで決定される数であり、例えば下限、上限を定めることで決定される数である。なお、抽出される特徴点の数を決定するルールはこれに限定されるものではなく、任意に決定することができる。
次に、序列化手段10を用いて、抽出した特徴点集合をユーザに応じたスコアリングポリシー11(重要度や優先度)に従って序列化する(ステップS5)。スコアリングポリシー11は、例えば交通要所など特徴点自体が持つ重要性に加えて、ユーザの趣向などのプレファランス情報や、他のユーザの評判など様々なルールに基づき規定することができる。ここで、例えばユーザのプレファランス情報はユーザのプロフィールに加え、過去の行動パタンやレーティング情報などの行動履歴等から規定することができる。なお、ユーザのプレファランス情報は任意に規定することができる。
次に、テンプレート作成手段13を用いて、序列化された特徴点集合に基づき予め決められた処理に従って、ログデータのサマリー情報を表現するテンプレートを作成する(ステップS6)。典型的にはhtmlなどで記述されるがこれに限定されるものではない。ユーザが旅行に行った際のGPSデータであれば、例えば図3に示すようになる。図3では、テンプレートとしてその旅行の道中のGPSデータに基づき、その軌跡と関連の深い特徴点21、22、23を予め決められた数だけ抽出し時系列的に表示している。また、各特徴点21、22、23にはそれぞれに対応する特徴点情報31、32、33が表示されている。また、各特徴点21、22、23間の経路24、25に対応する接続情報34、35として、例えば移動にかかった時間や前後の特徴点および移動所要時間などから推察される交通手段などの移動情報を表示することができる。なお、図3に示した出力例は一例であり、ログデータのサマリー情報を表現するテンプレートは任意に決定することができる。
また、表示に利用された特徴点以外の特徴点や関連する情報などは、ユーザが編集しやすいように再構成することができる。表示するテンプレートはあくまでテンプレートであり、ユーザはそのテンプレート情報に基づき、表示する特徴点を増やしたり逆に削除したりすることができる。その際に、例えば特徴点を増やす時は、接続情報を右クリックすることで、その接続情報と関連の深い情報をプルダウンメニューなどで表示できるようにしてもよい。ここで、その接続情報と関連の深い情報とは、例えば、その接続区間に属しているが、ステップS5の序列化の結果選択されなかった情報である。この場合、接続情報に関連の深い情報を優先順位に従い表示できるように、データを各特徴点や接続情報(以下、特徴点や接続情報を表示オブジェクトという)に対して再度グループ化して関連付けし序列化しておく。
また、表示オブジェクトに選択された特徴点と関連の深いデータ(写真データや特徴を記述したテキストデータなど)を関連付けておくことで、データをさらに編集し、追加的情報を容易に掲載することが可能である。なお、この関連付けるデータには、関連性検出手段8によって検出された関連性の高い特徴点情報以外にも、例えば、予め参照情報データベース1に登録された特徴点情報に関連付けておいたコメントや写真などの詳細情報を加えることができる。更に、例えばユーザのデジタルカメラによる写真データやコメント情報なども、その作成時間・場所から上述の手法と同様の手法により関連性に応じてインデックステーブルに登録でき、同様の手法で再構成することが可能である。
ここで再構成の一例を図4を用いて説明する。図4に示すように、表示するテンプレート40を構成する特徴点41、42、43、44や接続情報45、46、47に対して、これらの表示オブジェクト以外の特徴点情報や接続情報に関連の深い補助的な各種情報を次のような手法により各表示オブジェクトに関連付けることができる。
図4に示す特徴点41、42、43、44、各特徴点間の接続情報45、46、47で構成されるテンプレート情報40は、抽出された特徴点情報51、特徴点と関連づけられた一般情報52、ログデータ53などの情報群50に基づき自動生成される。この例では、テンプレート情報40の構造に従って、情報群50を各特徴点41、42、43、44および接続情報45、46、47との関連性に応じて分解し再構成している。
また、例えば接続情報45には、関連特徴点サブ集合61、ログデータ候補サブ集合62、一般データ候補サブ集合63を含む情報60が関連づけられ再構成されている。また、特徴点42には、ログデータ候補サブ集合71、一般データ候補サブ集合72を含む情報70が関連づけられ再構成されている。さらに、表示オブジェクトの詳細情報は予め決められたルールに従い、予め用意された詳細情報を使用して表示オブジェクトの詳細情報として自動的に表示することも可能である。例えば、特徴点43を詳細に記述するテキスト情報や写真情報などのノート48を抽出された特徴点に関連する一般情報から自動作成し特徴点43に関連付けておき、その重要度に応じて自動的に表示する等のルールによって自動表示処理することも可能である。
次に、作成されたテンプレート情報がネットワークを通してクライアント側に転送される(ステップS7)。ユーザはユーザ端末を用いてサーバから転送されてきたテンプレート情報を表示し、確認する(ステップS8)。また、ユーザは表示されたテンプレート情報を用いて、上記の手法により再構成されたログデータを用いてテンプレート情報を編集することができる(ステップS9、S10)。そして、ユーザによるテンプレート情報の編集が完了し、テンプレート作成作業が終了する(ステップS11)。
以上で説明した本実施の形態にかかる情報整理システム及び情報整理方法を用いることで、膨大なログデータの中から不必要な細部を省略し、ユーザにとって重要度が高い部分を優先的に要約した情報を高速に表示できることが可能になる。その理由は、特徴的な情報となる可能性の高い情報群を集めたデータベースとユーザのプロファイル情報を用いることで、重要度の高い情報をログデータの中から高速に抽出することができるためである。
また、本実施の形態にかかる情報整理システム及び情報整理方法を用いることで、ユーザのログデータに直接含まれてはいないが、ユーザのログデータと関連性が高く、ユーザにとって重要度が高い、もしくは高い関心を示す可能性の高い関連情報を、ログデータの要約表示に関連付けてあわせて表示することができる。
次に、上記の本実施の形態にかかる情報整理システム及び情報整理方法を用いてテンプレート情報を作成した場合の具体例について説明する。具体例として、ユーザが旅行に行った際に収集したGPSデータをアップロードすることで、自動的に旅行記テンプレートを出力することが可能なシステムについて説明する。
図5は本実施の形態にかかる情報整理システム80の具体例を示すブロック図である。図5に示すように、情報整理システム80はユーザ端末81、ウェブサーバ82、アプリケーションサーバ83、データベースサーバ84を備える。ユーザはGPSロガー85をユーザデバイスとして有する。ユーザ端末81はネットワークを介してウェブサーバ82と接続されており、相互にデータの交換が可能である。ユーザはユーザ端末81からウェブサーバ82にアクセスし、例えばウェブページ86を通してユーザに固有のアカウントを用いてログインし、旅行中に作成・記録したログデータをウェブサーバ82にアップロードする。
アプリケーションサーバ83は、テンプレート作成アプリケーション83_1、インデックス化手段83_2、ポリシー情報83_3、再構成データ83_4を備える。また、データベースサーバ84は、インデックステーブル84_1、ユーザ情報84_2、参照情報データベース84_3を備える。
データベースサーバ84の参照情報データベース84_3は、例えば図6に示す特徴点に関するデータが登録されている。各特徴点は一般化表現に拡張され、LSHを用いて空間的距離の近さを関連性の高い特徴点として抽出し、インデックステーブル84_1に格納されている。データベースサーバ84は、このような処理を予めオフライン処理として実施する。ここで、参照情報データベース84_3には、特徴点、測地座標値、カテゴリ情報、レーティング情報が登録されている。
この一般化ベクトル空間は、3次元の物理的な測地座標空間とカテゴリ情報を表現するベクトル空間の直和として表現される。カテゴリ情報空間は一般的にはある正の整数Kに対して、K次元空間で表現することが可能である。しかし、本実施の形態では簡単のためにカテゴリを「山」と「テーマパーク」の2つとし、1次元上の2点(1は「山」、−1は「テーマパーク」とする)で表現する。
また、測地座標空間も高さ方向を無視した2次元で簡略化すると、一般化ベクトル空間上での表現は2次元の物理的な測地座標空間+1次元のカテゴリ情報空間=3次元ベクトル空間上の点となる。例えば、「特徴点A」は(a1、a2、1)、「特徴点B」は(b1、b2、−1)、「特徴点C」は(c1、c2、1)、「特徴点D」は(d1、d2、1)となり、それぞれ図7に示す3次元ベクトル空間の点91、点92、点93、点94に位置する。ただし、a1、a2、b1、b2、c1、c2、d1、d2は特徴点A、B、C、Dの測地座標の高さ方向を無視した2次元空間での成分値とする。これらの特徴点は、データベースサーバ84において保存されるインデックステーブル84_1に登録される。なお、このインデックステーブル84_1はアプリケーションサーバ83で保存しておいてもよい。
さらに、これらの特徴点に対して、事前に他のユーザのレーティング情報も[0、1]の範囲の実数で指定することもできる。ここで、レーティング情報の値が大きいほどその評価が高い(人気が高い)とする。この例では特徴点Aは0.8、特徴点Bは0.7、特徴点Cは0.5、特徴点Dは0.9とする。
ユーザが入力するGPSログデータは、地点X(x1、x2)から地点Y(y1、y2)までの測地座標が適当な時間間隔で配置された離散データとする。このGPSログデータは、地点X(x1、x2)から地点Y(y1、y2)までの直線軌跡(軌跡98)を形成する。またユーザは過去の履歴からユーザの趣向に関する情報として、山に強い興味がありテーマパークには興味がほとんどない、と設定されているとする。この情報は一般化ベクトル上のベクトル成分で表現されているとする。これは、例えば過去にアップロードした写真データのカテゴリ情報(山の写真が多い等)から決定することができる。
本実施の形態では簡単のために、カテゴリ情報空間である1次元ベクトル空間の一点(例えば山の写真が9枚、テーマパークの写真が1枚なら、(9×1+1×(−1))/10=0.8のように−1から1までの内分点)で表現する。この場合、このユーザの興味カテゴリに関する成分値は0.8となり、GPSログデータの軌跡の一般化ベクトル空間上での表現は、図7に示すような2次元の物理的な測地座標空間+1次元のカテゴリ情報空間=3次元空間の軌跡に拡張され、面95上の軌跡99となる。
このユーザのGPSログデータの一般化ベクトル空間上の表現(以後、一般化軌跡と呼ぶ)は、(x1、x2、0.8)から(y1、y2,0.8)までの直線上にある点の集合となる。この一般化軌跡の始点および終点の幾何的な位置は、それぞれ図7における点96および点97で表わされ、一般化軌跡はその測地座標の軌跡98に対して、軌跡99で表わされる。すなわち、ログデータである軌跡98を一般化表現手段を用いて拡張表現した拡張ログデータが軌跡99となる。
ユーザがGPSログデータをアップロードすると、ウェブサーバ82は、アプリケーションサーバ83にテンプレートファイルの作成要求を発行する。アプリケーションサーバ83にはユーザのログデータからテンプレートを作成するアプリケーション83_1がインストールされている。アプリケーションサーバ83は、ウェブサーバ82からアップロードされたログデータを取得すると、ユーザの趣向情報を合わせて上述のようにデータを加工し一般化表現に変換することで拡張ログデータを作成する。
また、アプリケーションサーバ83は、作成された拡張ログデータをLSHに入力して出力されるエントリIDを調べ、そのエントリIDをキーにしてデータベースサーバ84にあるインデックステーブル84_1から関連の深い特徴点集合を予め決められた範囲の数だけ抽出する。このとき、抽出されたデータの数が予め決められた範囲の数に達しない場合は、その近傍のテーブルエントリから順にデータを取得し、予め決められた範囲の数に達したところでデータの取得を中止する。
本実施の形態では抽出する特徴点の数を2つとする。この場合、図7に示すように特徴点Aおよび特徴点Cはそれぞれ一般化表現で近傍となるので抽出される。しかし、特徴点Bはカテゴリ情報軸において距離があるため、一般化軌跡の近傍として検出されない。この結果は、このユーザがテーマパークよりも山へ興味を示していることを反映している。また、特徴点Dは物理的な距離がユーザの軌跡から離れているためこのログデータには無関係と判断され抽出されない。
関連の深い特徴点の集合(特徴点AおよびC)が得られると、データベースサーバ84に保存されているユーザ情報84_2やアプリケーションサーバ83に保持されているポリシー情報83_3に基づき、特徴点を序列化し表示するオブジェクトを決定する。ポリシー情報は様々決められるが、本実施の形態では簡単のため、他のユーザのレーティング情報を用いるとする。すると、レーティング情報が高い特徴点Aが特徴点Cよりも上位になるようにソートされる。これにより、特徴点Aが特徴点Cよりも優先的に用いられることになる。
この結果を用いてhtmlなどのウェブブラウザで表示可能なフォーマットで記述されたテンプレートを作成する。本実施の形態では簡単のため、例えば一つの特徴点のみを表示するように設定しているので、特徴点Aが選ばれることになる。このとき、上述したように、各表示オブジェクト(始点X、終点Y、特徴点A、X−Aの接続情報、A−Yの接続情報)に対して、関係の深い特徴点情報およびそれに関連付けられた詳細情報などのデータを再構成し、この再構成データ83_4をアプリケーションサーバ83に保持しておく。
この結果、図8に示すようなテンプレート(旅行記)が作成される。図8に示すテンプレート(旅行記)は、始点Xと終点Yを有し、始点Xには始点Xの情報101が、また終点Yには終点Yの情報103が表示される。また、抽出された特徴点Aは、始点Xから終点Yまでの道中でユーザに一番関係が高いと思われる特徴点であり、特徴点Aに関する情報102が自動的に表示される。
また、経路X−Aの接続情報104と経路A−Yの接続情報105も同時に自動的に作成され、例えば経過時間などの情報を表示することができる。なお、検出されたその他の特徴点である特徴点Cの情報は、特徴点Aと終点Yとの間の接続情報オブジェクトに関連付けるように再構成しておく。これにより、例えばユーザが接続情報A−Yを選択し、更に新たな情報を追加する編集をする際に、優先的に表示することが可能となる。
なお、本実施の形態において設定したデータはあくまで簡略化された例であり、例えば一般化表現は、GPS情報以外にも時間情報などの計量データを追加することができる。また、カテゴリ情報をはじめその他の非計量データで構成される情報を含めてより複雑な情報をさらに高次元化して表現することも可能である。また、一般化軌跡も固定的平面内の軌跡である必要はなく、場所などに依存する曲面で表現する、確率的に重みが決められた複数の一般化軌跡で表現する、などの拡張を加えてもよい。
以上で説明した本発明にかかる情報整理システム及び情報整理方法により、ログデータをサーバにアップロードすることでリアルタイム性に優れたレスポンス性を有しながら旅行記、行動記録等を自動作成することが可能となる。また、本発明にかかる情報整理システム及び情報整理方法は、ログデータをもとに利用者の行動パタンから関連の高い店や観光地などの関連情報を推薦する、または関連の深い情報を含む広告などを表示するといった用途にも適用可能である。
なお、本実施の形態にかかる情報整理システムは少なくとも図9に示す構成要素を備えていればよい。つまり、本実施の形態にかかる情報整理システムは、参照情報を保持する参照情報データベース1と、計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段2と、参照情報を一般化表現手段を用いて拡張表現することで生成された拡張参照情報を保持する拡張参照情報データベース3と、ログデータ6を一般化表現手段2を用いて拡張表現することで生成された拡張ログデータ7と、拡張参照情報と拡張ログデータとの関連性の強さをマッピングされた空間内における距離に基づき測定し、拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出する関連性検出手段8と、関連性検出手段8により検出された拡張参照情報を用いてログデータを要約した所定のテンプレート14を作成するテンプレート作成手段13と、を有することで上記効果を得ることができる。ここで、図9に示す各構成要素については図1で既に説明したので詳細な説明を省略する。
また、本実施の形態にかかる、登録されたログデータから所定のテンプレートを作成する処理をコンピュータに実行させるプログラムは、次のステップをコンピュータに実行させる。
計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段を用いて、参照情報を拡張表現することで拡張参照情報を生成するステップ。
一般化表現手段を用いて登録されたログデータを拡張表現することで拡張ログデータを生成するステップ。
拡張参照情報と拡張ログデータとの関連性の強さをマッピングされた空間内における距離に基づき測定し、拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出するステップ。
検出された拡張参照情報を用いてログデータを要約した所定のテンプレートを作成するステップ。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2010年2月16日に出願された日本出願特願2010−031533を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 参照情報データベース
2 一般化表現手段
3 拡張参照情報データベース
4 確率的インデックス化手段
5 インデックステーブル
6 ログデータ
7 拡張ログデータ
8 関連性検出手段
9 関連特徴点集合
10 序列化手段
11 スコアリングポリシー
12 特徴点リスト
13 テンプレート作成手段
14 テンプレート
21、22、23 特徴点
24、25 経路
31、32、33 特徴点情報
34、35 接続情報
40 テンプレート情報
41、42、43、44 特徴点
45、46、47 接続情報
48 特徴点のノート
50 情報群
51 抽出された特徴点情報
52 特徴点と関連づけられた一般情報
53 ログデータ
60 接続情報に関連づけられた情報
61 関連特徴点サブ集合
62 ログデータ候補サブ集合
63 一般データ候補サブ集合
70 特徴点に関連づけられた情報
71 ログデータ候補サブ集合
72 一般データ候補サブ集合
80 情報整理システム
81 ユーザ端末
82 ウェブサーバ
83 アプリケーションサーバ
83_1 テンプレート作成アプリケーション
83_2 インデックス化手段
83_3 ポリシー情報
83_4 再構成データ
84 データベースサーバ
84_1 インデックステーブル
84_3 参照情報データベース
84_2 ユーザ情報
85 GPSロガー
86 ウェブページ

Claims (10)

  1. 参照情報を保持する参照情報データベースと、
    計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段と、
    前記参照情報を前記一般化表現手段を用いて拡張表現することで生成された拡張参照情報を保持する拡張参照情報データベースと、
    ログデータを前記一般化表現手段を用いて拡張表現することで生成された拡張ログデータと、
    前記拡張参照情報と前記拡張ログデータとの関連性の強さをマッピングされた空間内における距離に基づき測定し、前記拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出する関連性検出手段と、
    前記関連性検出手段により検出された拡張参照情報を用いて前記ログデータを要約した所定のテンプレートを作成するテンプレート作成手段と、
    を有する情報整理システム。
  2. 前記拡張参照情報を互いに近傍にあるほど高い確率で同一インデックステーブルに登録する確率的インデックス化手段を更に備える、請求項1に記載の情報整理システム。
  3. 前記関連性検出手段は、前記拡張ログデータに基づき求められたエントリIDを用いて前記インデックステーブルに登録されている拡張参照情報を検出する、請求項2に記載の情報整理システム。
  4. 前記拡張参照情報の次元と前記拡張ログデータの次元とが同一の次元となるように、前記拡張ログデータの次元を拡張する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報整理システム。
  5. 前記関連性検出手段により検出された拡張参照情報を、予め定められたスコアリングポリシーに基づき序列化する序列化手段を更に備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報整理システム。
  6. 前記拡張参照情報および前記拡張ログデータの少なくとも一つを前記テンプレート作成手段が作成したテンプレートに関連付けて再構成する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報整理システム。
  7. 前記参照情報データベースは、特徴点および当該特徴点に関連する情報である特徴点情報を含み、前記特徴点情報は計量的な情報および非計量的な情報を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報整理システム。
  8. 前記ログデータは、ユーザが作成したデータ、ユーザが測定したデータ、及びこれらのデータに関連する場所や時間の情報が付加されたデータの集合である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報整理システム。
  9. ログデータを登録し、
    計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段を用いて、参照情報を拡張表現することで拡張参照情報を生成し、
    前記一般化表現手段を用いて前記ログデータを拡張表現することで拡張ログデータを生成し、
    前記拡張参照情報と前記拡張ログデータとの関連性の強さをマッピングされた空間内における距離に基づき測定し、前記拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出し、
    前記検出された拡張参照情報を用いて前記ログデータを要約した所定のテンプレートを作成する、
    情報整理方法。
  10. 計量的および非計量的データを互いに類似するほどその距離が近くなるように空間にマッピングする一般化表現手段を用いて、参照情報を拡張表現することで拡張参照情報を生成し、
    前記一般化表現手段を用いて登録されたログデータを拡張表現することで拡張ログデータを生成し、
    前記拡張参照情報と前記拡張ログデータとの関連性の強さをマッピングされた空間内における距離に基づき測定し、前記拡張ログデータと関連性の深い拡張参照情報を検出し、
    前記検出された拡張参照情報を用いて前記ログデータを要約した所定のテンプレートを作成する処理をコンピュータに実行させる非一時的なコンピュータ可読媒体。
JP2012500481A 2010-02-16 2011-01-18 情報整理システム及び情報整理方法 Active JP5900323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012500481A JP5900323B2 (ja) 2010-02-16 2011-01-18 情報整理システム及び情報整理方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010031533 2010-02-16
JP2010031533 2010-02-16
PCT/JP2011/000210 WO2011102076A1 (ja) 2010-02-16 2011-01-18 情報整理システム及び情報整理方法
JP2012500481A JP5900323B2 (ja) 2010-02-16 2011-01-18 情報整理システム及び情報整理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011102076A1 true JPWO2011102076A1 (ja) 2013-06-17
JP5900323B2 JP5900323B2 (ja) 2016-04-06

Family

ID=44482685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012500481A Active JP5900323B2 (ja) 2010-02-16 2011-01-18 情報整理システム及び情報整理方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9116916B2 (ja)
JP (1) JP5900323B2 (ja)
WO (1) WO2011102076A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8996530B2 (en) * 2012-04-27 2015-03-31 Yahoo! Inc. User modeling for personalized generalized content recommendations
US9785883B2 (en) 2012-04-27 2017-10-10 Excalibur Ip, Llc Avatars for use with personalized generalized content recommendations
US9836545B2 (en) 2012-04-27 2017-12-05 Yahoo Holdings, Inc. Systems and methods for personalized generalized content recommendations
US10001902B2 (en) 2014-01-27 2018-06-19 Groupon, Inc. Learning user interface
JP6468309B2 (ja) * 2017-05-08 2019-02-13 株式会社ニコン 画像サーバ

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3567849B2 (ja) * 2000-04-06 2004-09-22 日本電気株式会社 情報提供システム
JP2002245061A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Seiko Epson Corp キーワード抽出
JP3824137B2 (ja) * 2001-03-16 2006-09-20 日本電信電話株式会社 データ再生方法、データ再生装置、プログラムおよびその記録媒体
JP2003242069A (ja) 2002-02-20 2003-08-29 Japan Telecom Co Ltd 情報配信システム及び情報配信方法
JP2003288354A (ja) * 2002-03-28 2003-10-10 Seiko Epson Corp 行動記録の自動作成方法、情報記録媒体、及び行動記録自動作成システム
KR100724639B1 (ko) * 2006-06-19 2007-06-04 삼성전자주식회사 위치등록 및 알림 기능이 구비된 디지털 멀티미디어 방송수신기와, 그 등록 및 알림 방법
US20080208847A1 (en) * 2007-02-26 2008-08-28 Fabian Moerchen Relevance ranking for document retrieval
US20090048929A1 (en) * 2007-08-15 2009-02-19 Paul Im Authenticated travel record
US20090100063A1 (en) * 2007-10-10 2009-04-16 Henrik Bengtsson System and method for obtaining location information using a networked portable electronic device
US20100179754A1 (en) * 2009-01-15 2010-07-15 Robert Bosch Gmbh Location based system utilizing geographical information from documents in natural language
US20110035329A1 (en) * 2009-08-07 2011-02-10 Delli Santi James W Search Methods and Systems Utilizing Social Graphs as Filters

Also Published As

Publication number Publication date
US9116916B2 (en) 2015-08-25
WO2011102076A1 (ja) 2011-08-25
US20120310938A1 (en) 2012-12-06
JP5900323B2 (ja) 2016-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6759844B2 (ja) 画像を施設に対して関連付けるシステム、方法、プログラム及び装置
JP5962244B2 (ja) ジオタグ付き収集写真の分類方法、システムおよびプログラム
CN110162695A (zh) 一种信息推送的方法及设备
Shen et al. Automatic tag generation and ranking for sensor-rich outdoor videos
JP6440650B2 (ja) ユーザレビュー提供方法、その装置及びそのコンピュータプログラム
CN103914498A (zh) 一种地图搜索的搜索建议方法和装置
KR100706389B1 (ko) 이미지 상호간의 유사도를 고려한 이미지 검색 방법 및장치
JP5900323B2 (ja) 情報整理システム及び情報整理方法
CN105874452B (zh) 从社交摘要中标记兴趣点
JP4896268B2 (ja) 情報価値を反映した情報検索方法及びその装置
CN102591868A (zh) 用于拍照指南自动生成的系统和方法
JP6185379B2 (ja) レコメンド装置およびレコメンド方法
JP7092194B2 (ja) 情報処理装置、判定方法、及びプログラム
JP2004118290A (ja) 移動軌跡データ検索用インデックス生成装置及びその方法と、移動軌跡データ検索装置及びその方法と、移動軌跡データ検索用インデックス生成プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体と、移動軌跡データ検索プログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
Yin et al. On generating content-oriented geo features for sensor-rich outdoor video search
Fan et al. DuMapper: Towards Automatic Verification of Large-Scale POIs with Street Views at Baidu Maps
CN107423294A (zh) 一种社群图像检索方法及系统
JP7416091B2 (ja) 映像検索システム、映像検索方法、及びコンピュータプログラム
Peng et al. KISS: knowing camera prototype system for recognizing and annotating places-of-interest
Deeksha et al. A spatial clustering approach for efficient landmark discovery using geo-tagged photos
Shen et al. The evolution of research on multimedia travel guide search and recommender systems
TWI524281B (zh) 地名排序方法及地名排序系統與電腦可讀取記錄媒體
KR101810189B1 (ko) 사용자 리뷰 제공 방법, 장치 및 컴퓨터 프로그램
Ye et al. DLMSearch: Diversified landmark search by photo
JP5670944B2 (ja) 文書要約装置及び方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5900323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150