JPWO2011102012A1 - 医療機器 - Google Patents

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Abstract

医療機器1は、先端部4Cに、位置および方向および回転角を検出するためのセンサ19と、湾曲部4Dとを有し、気管支9の目標部位9Gまで挿入する処置具4と、予め取得した気管支9の3次元画像データを記憶するCT画像データ格納部13と、目標部位9Gを設定するための入力部14と、前記3次元画像データをもとに、センサ19が検出する先端部4Cの位置および方向および回転角からなる視線パラメータの仮想内視鏡画像を生成する仮想内視鏡画像生成部12と、先端部4Cを目標部位9Gまで挿入するための操作情報と仮想内視鏡画像と、を重畳表示処理する画像処理部10と、を具備する。

Description

本発明は、被検体の管腔に挿入し処置を行う処置具を有する医療機器に関し、特に管腔の3次元画像データにもとづいた仮想内視鏡画像を用いて処置具の挿入操作支援を行う医療機器に関する。
近年、3次元画像データを用いた診断/処置が広く行われている。例えば、X線CT(Computed Tomography)装置により被検体の断層像を撮像することにより被検体内の3次元画像を得て目標部位の診断等が行われている。
CT装置では、X線照射位置および検出位置を連続的に回転させつつ被検体を移動することにより、被検体を螺旋状に連続スキャン(ヘリカルスキャン:helical scan)する。そして、連続した被検体の多数の2次元断層画像から、3次元画像データが得られる。
診断/処置に用いられる3次元画像データの1つに、肺の気管支の3次元画像データがある。気管支の3次元画像データは、例えば肺癌等が疑われる異常部の位置を3次元的に把握するのに利用される。そして、異常部を生検によって確認するために、気管支に内視鏡を挿入して内視鏡の先端部から生検針または生検鉗子等の処置具を突出して目標部位のサンプルが取得される。
気管支のように、複数の分岐部を有する管腔では、処置具を肺の目標部位まで短時間に正確に挿入させることが容易ではないことがある。このため、例えば、特開2009−56238号公報には、被検体の3次元画像データにもとづいて管腔の3次元画像を形成し、3次元画像上で管腔に沿った目標点までの経路を求め、さらに経路に沿った管腔の仮想内視鏡画像を形成し表示することによって、挿入操作のナビゲーションを行うナビゲーションシステムが開示されている。
また、やはり挿入操作を補助するために、特開2002−119507号公報には被検体に挿入されているカテーテルの先端部から見た仮想画像を表示する医療機器が、特開2002−306403号公報には、内視鏡の先端部の仮想画像を仮想内視鏡画像と重畳して表示する内視鏡装置が開示されている。
ここで、先端部を目標部位まで挿入するには、先端部を湾曲する湾曲部の操作が不可欠であるが、その操作は容易ではないことがあった。
またCCDを有する内視鏡が挿入できない細径の管腔末梢部においてはX線透視により管腔内における処置具先端部の位置を確認する必要があった。
本発明は、処置具の先端部を管腔の目標位置まで容易に挿入できる医療機器を提供することを目的とする。
本発明の一態様による医療機器は、先端部と、前記先端部に配設された位置および方向および回転角を検出するためのセンサと、前記先端部を湾曲する湾曲部とを有し、前記先端部を被検体の管腔の目標位置まで挿入する処置手段と、予め取得した前記管腔の3次元画像データを記憶する記憶手段と、前記目標位置を、前記3次元画像データをもとに設定するための目標位置設定手段と、前記3次元画像データをもとに、前記センサが検出する前記先端部の位置および方向および回転角からなる視線パラメータの仮想内視鏡画像を生成する仮想内視鏡画像生成手段と、前記先端部を前記所定位置まで挿入するための操作情報と、前記仮想内視鏡画像と、を重畳表示処理する画像処理手段と、を具備する。
第1の実施の形態の医療機器による内視鏡の気管支への挿入を説明するための模式図である。 第1の実施の形態の医療機器の構成を説明するための構成図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の構成を説明するための図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の構成を説明するための図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の構成を説明するための図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の挿入経路を説明するための説明図である。 第1の実施の形態の医療機器の挿入経路を説明するための説明図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の湾曲部のベクトルを示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の動作および表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の動作および表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の動作、操作角度算出および表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の動作、操作角度算出および表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の動作、操作角度算出および表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の動作、操作角度算出および表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の動作、操作角度算出および表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の動作、操作角度算出および表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の操作の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の操作の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の操作情報表示の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の操作情報表示の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の操作情報表示の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の操作情報表示の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の挿入経路を説明するための説明図である。 第1の実施の形態の医療機器の挿入経路を説明するための説明図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第1の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態の医療機器の構成を説明するための構成図である。 第2の実施の形態の医療機器による補正方法を説明するための模式図である。 第2の実施の形態の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態の変形例の医療機器による補正方法を説明するための模式図である。 第2の実施の形態の変形例の医療機器の表示画面の一例を示す図である。 第3の実施の形態の医療機器の構成を説明するための構成図である。
<第1の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態の医療機器1について説明する。図1は、被検者7の気管支9に挿入された内視鏡装置2の内視鏡2Aのチャンネル2F1に、処置具4の挿入部4Eを挿通し、気管支末端の目標部位9Gを生検する様子を示す模式図である。
図1に示すように、気管支9は複数の分岐部を有する。このため目標部位9Gまで処置具4を挿入するためには、それぞれの分岐部において、内視鏡2Aの挿入部先端部2Cの撮像手段であるCCD2G(図2参照)が撮像した内視鏡画像をもとに、術者は正しい選択判断および挿入操作を行う必要がある。なお、撮像手段としてはCMOS等を用いてもよい。
図2に示すように、医療機器1は、内視鏡装置2と処置具4に加えて、術者が行う判断および操作を支援する挿入支援装置3を有する。すなわち、挿入支援装置3は第1の機能として分岐部において術者の行う選択判断を補助する。さらに挿入支援装置3は第2の機能として術者の行う湾曲操作を補助する。
内視鏡装置2は挿入部先端部2Cと、挿入部先端部2Cを湾曲操作するための湾曲部2Dと、細長い挿入部2Eと、操作部2B(図2参照)とが、連接されている。一方、処置手段である処置具4も先端部4Cと、先端部4Cを湾曲操作するための湾曲部4Dと、細長い挿入部4Eと、操作部4B(図2参照)とが、連接されている。
図2に示すように、挿入支援装置3は、CT画像データ格納部13と、入力部14と、仮想内視鏡画像生成手段である仮想内視鏡画像( Virtual Bronchus Scope 画像:以下、「VBS画像」ともいう。)生成部12と、画像処理部10と、表示部6と、処置具4の先端部4Cに配設されたセンサ19と、磁界発生アンテナ20と、アンテナ駆動部21と、位置検出部22と、位置記憶部22Bと、全体の制御を行う制御部11と、を有する。なお、挿入支援装置3の構成要素は、内視鏡装置2の各種処理を行う図示しない構成要素と共通のものであってもよい。
記憶手段であるCT画像データ格納部13は、被検者7のX線断層像を撮像する図示しない公知のCT装置で生成された、例えば、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)形式の3次元画像データを、図示しない受信部を介して受信し、記憶する半導体記憶装置または磁気記録装置等である。
入力部14は、術者が医療機器1に情報を入力するためのキーボードまたはマウス等である。術者が目標部位9Gの位置を3次元画像データをもとに設定する操作も、目標位置設定手段としての入力部14を介して行われる。
VBS画像生成部12は、DICOM形式の3次元画像データから、後述する6次元の視線パラメータにもとづきVBS画像を生成する。
画像処理手段である画像処理部10は、CCD2Gが撮像した内視鏡画像(以下、「リアル画像」ともいう。)を画像処理したり、後述するように、先端部4Cを目標部位9Gまで挿入するための湾曲部4Dの操作情報および回転操作情報およびVBS画像を重畳表示する処理をしたりする。表示部6はリアル画像/VBS画像等を表示する表示手段である。
すでに説明したように処置具4は、先端部4Cに位置および方向および回転角(以下「位置等」ともいう。)を検出するためのセンサ19を有する。センサ19は、例えば磁界検出センサであり、被検者7の外部に配設した3個のアンテナからなる磁界発生アンテナ20が発生する磁界を検出することで、配設されている処置具4の位置等を検出する。なお、磁界検出センサとして、MRセンサ、ホール素子またはコイル等を用いることができる。
例えば、複数のアンテナを有する磁界発生アンテナ20の、それぞれのアンテナから、それぞれ異なる周波数の交流磁界をアンテナ駆動部21により発生する。センサ19は周波数の異なる複数の交流磁界を区別して検出するため、位置検出部22はセンサ19の情報をもとに磁界発生アンテナ20に対するセンサ19の位置、方向および回転角の情報(X、Y、Z、a、e、r)を検出することができる。ここで、(X、Y、Z)は3次元座標値を、(a)はアジマス角度(azimuth angle)を、(e)はエレベーション角度(elevation angle)を、(r)は回転角度(roll angle)を示している。先端部4Cにおけるセンサ19の配設位置は既知であるため、センサ19の位置をもとに、処置具4の所定の場所、例えば先端4Hの位置等が算出される。位置記憶部22Bは位置検出部22が検出した先端4Hの位置等を時系列的に記憶する。
次に、医療機器1における挿入操作支援の方法について説明する。図3に示すように挿入支援装置3が挿入ナビゲーションを行うとき、最初に、表示部6の表示画面6aに、被検者7の情報および気管支9の分岐部の情報等6Aと、3次元画像データをもとにした気管支9の仮想画像6Bと、詳細は図示していないVBS画像B(6C)等とが表示される。VBS画像BはCCD2Gの視線パラメータにもとづくVBS画像である。ここで視線パラメータとは、位置および方向および回転角(X、Y、Z、a、e、r)からなる6次元のパラメータである。なお後述するようにVBS画像Aは、処置具4の先端部4Cの視線パラメータにもとづくVBS画像である。
術者は入力部14を操作することにより、仮想画像6Bを用いて目標位置である肺の目標部位9Gをポインタ14A等を用いて設定する。なお、術者は目標部位9Gではなく、途中の通過点などの任意の部位を設定してもよい。目標部位9G等が設定されると、挿入支援装置3は、図3に示すように挿入経路R1を算出し仮想画像6Bに重畳表示する。挿入経路R1は仮想内視鏡画像の管腔断面の重心点または中心点をつないだ芯線のうち、目標部位9Gにつながる芯線である。
そして、VBS画像生成部12は、挿入経路R1に沿った複数の分岐部のそれぞれのVBS画像Bを作成する。なお、挿入支援装置3は、VBS画像生成部12が予め生成した気管支9のVBS画像を記憶しておくVBS画像記憶部(不図示)を有し、記憶されたVBS画像の中から挿入経路R1に沿った分岐部のVBS画像を抽出して表示してもよい。
そして、図4に示すように、挿入操作が開始されると、表示画面6aには、CCD2Gが撮像し画像処理部10が処理したリアル画像6Fと、挿入操作の過程で出現する分岐部のVBS画像の縮小画像である複数のサムネイルVBS画像(6E)と、次に出現する分岐部のVBS画像B(6D)と、が表示される。そしてVBS画像B(6D)には分岐部の先の管腔のうちの、いずれの管腔に先端部を挿入するかの指示情報6Gが重畳表示される。術者は挿入支援装置3の指示情報6Gに従い、選択判断を行いながら挿入操作を行うことにより、目標部位9Gの近傍まで挿入部先端部2Cを挿入することができる。なお、このとき処置具4は挿入部2E内のチャンネル2F1に挿通されていなくともよいし、または、処置具4は挿入部2E内のチャンネル2F1に挿通され先端部4Cが、挿入部2Eの挿入部先端部2Cの所定の位置に固定されていてもよい。
ここで目標部位9Gが気管支9の末梢部にある場合には、挿入部2Eの径が細い内視鏡2Aであっても、術者は内視鏡2Aの挿入部先端部2Cを目標部位9Gまでは挿入できない。このため、次に術者は内視鏡2Aの挿入部先端部2Cの処置具口2Fから、処置具4を突出することにより、さらに深部にある目標部位9Gにまで処置具4の先端部4Cを挿入し、所定の処置を行う必要がある。
すなわち内視鏡2Aの挿入部2Eは、細い管腔内に挿入可能なように、例えば直径3mmと消化器用内視鏡等よりも細いが、処置具4はさらに細い末梢の管腔内に挿入可能なように、例えば直径1mmである。このため処置具4の湾曲部4Dは上下方向または左右方向のいずれかの方向にのみ湾曲可能である。すなわち、湾曲部4Dは消化器用内視鏡のように上下左右の4方向に自由に湾曲することができない。このため、湾曲部4Dの湾曲操作は熟練を要する。なお便宜上、上下方向、左右方向と呼んでいるが、これは挿入方向に直交する面の面内の一方向の意味である。
さらに、内視鏡2Aの挿入部2Eが挿入できない細径の管腔においては、術者はCCD2Gによるリアル画像により分岐部を観察することができない。
しかし、挿入支援装置3のVBS画像生成部12は、処置具4の先端部4C、より厳密には、先端部4Cの一部、例えば先端4Hの視線パラメータにもとづくVBS画像Aを生成する。
すなわち、すでに説明したように処置具4は位置等を検出するセンサ19を有する。このため、VBS画像生成部12は、センサ19が検出した位置等にもとづく視線パラメータのVBS画像Aを生成し表示部6に表示する。さらに画像処理部10は、VBS画像A(図5A)と、挿入すべき管路31に先端部の方向を向けるためのグラフィック表示の操作指示画像30(図5B)と、を重畳表示処理した画像(図5C)を表示部6に表示する。図5Bに示すように、グラフィック表示の操作指示画像30は例えば矢印で表示されるが、単なる挿入方向を示す画像ではなく、矢印の方向が回転角度θ1を、矢印の長さが湾曲角度θ2を示している。なお、グラフィック表示に加えてデジタル情報を表示してもよい。
図6Aに示すように、術者は数字ではなく直感的に理解しやすいグラフィック表示の操作指示画像30がVBS画像Aに重畳されている画像を見ながら、操作部4Bの操作および回転操作を行うことができる。そして、図6Bに示すように、術者は処置具4を回転角度θ1だけ回転操作し、さらに図6Cに示すように術者は操作部4Bにより湾曲部4Dを湾曲角度θ2だけ湾曲操作することにより、容易に、目標部位9Gの方向の管腔に先端部4Cを向けることができる。なお、回転操作においては、術者が処置具4の基端部側を把持し回転することにより、挿入部4Eを介して湾曲部4Dおよび先端部4Cを回転する。
すなわち挿入支援装置3によれば、術者は、CCD2Gを有していない処置具4であっても、VBS画像Aを見ながら、分岐部では、その指示情報にもとづき選択判断を行うことにより、目標部位9Gまで先端部4Cを到達することができる。さらに挿入支援装置3によれば、術者はVBS画像Aに重畳表示される操作情報にもとづき湾曲部4Dを操作することにより、4方向に自由に湾曲することができない湾曲部4Dであっても、容易に操作することができる。
画像処理部10は、先端部4Cを目標部位9Gまで挿入するための挿入経路30L1、をVBS画像Aと重畳表示処理してもよい。図7Aは、目標部位9Gの透視画像9GV1が画面内に存在する場合を示しており、破線表示の挿入経路30L2は先端部4Cの位置からは直接見えない可視不可能な挿入経路であることを示している。一方、図7Bは目標部位9Gの透視画像9GV1がVBS画像Aの画面内に存在しない場合を示しているが、矢印30Dが目標部位9Gの存在方向を示しているために術者は目標部位9Gの存在方向を認識することができる。なお、図7Bにおいては説明のため、表示されないVBS画像Aの画面外も図示している。
湾曲部4Dの操作情報として、挿入操作中の先端部4Cの位置から目標部位9Gまでの挿入経路として先端部4Cの位置からは可視可能な挿入経路30L1および可視不可能な挿入経路30L2をVBS画像に重畳表示処理する挿入支援装置3は、直近の操作情報だけでなく、その後に行う挿入操作の情報も術者に伝達できるため、操作性に優れている。
以上の説明のように、術者は、医療機器1では挿入支援装置3の表示部6に表示される操作情報に従って湾曲部4Dを操作しながら、挿入操作を行うことにより、的確にかつ短時間で先端部4Cを目標部位9Gにまで挿入することができる。また医療機器1ではX線を用いないため、被検者が被曝することがない。
なお、図6C等には、画像処理部10がVBS画像Aに目標部位9Gの透視画像9GV1を重畳表示処理している例を示している。ここで表示されている目標部位9Gは、このときの視線パラメータでは観察できない位置にあるが、術者に目標部位9Gの位置情報を提供するために透視画像9GV1として表示している。透視画像9GV1を表示する場合には観察可能な部位との識別を容易にするために破線表示または特徴のある色で表示することが好ましい。さらに透視画像9GV1に所定の大きさの情報を付与することにより、目標部位9Gとの距離情報をグラフィック表示により術者に提供することができる。
例えば、図8Aに示すように、先端4Hが目標部位9Gを処置可能な位置、すなわち観察可能な位置、まで挿入された後に、図8Bに示すように、さらに目標部位9Gに接近すると、VBS画像Aの中の目標部位9Gの画像9GVの大きさは、さらに大きくなる。そして図8Cに示すように、先端部4Cが目標部位9Gに当接するとVBS画像Aは全体が目標部位9Gの画像9GVとなる。このとき、目標部位9Gではない管腔壁に先端部4Cが当接した場合と区別するために、表示部6に表示する目標部位9Gの画像9GVの色またはハッチングは特に目立つように設定しておくことが好ましい。
透視画像9GV1に付与する所定の大きさの情報は、目標部位9Gとの距離情報を術者に直感的に提供するためには、固定された大きさでもよい。しかし、入力部14を介して目標位置として所定の大きさ、すなわち目標部位9Gの体積の設定が可能であることが好ましい。図9Aおよび図9Bに示すように、目標部位9Gの体積の設定が行われた場合には、画像処理部10は、目標部位9Gの体積、および現在の先端部4Cの位置から目標部位9Gまでの挿入経路の長さ、および挿入経路にある分岐部Nの数も、重畳表示処理することができる。なお、図9AはVBS画像Aの下に操作情報を重畳表示した例であり、図9BはVBS画像Aの中に操作情報を重畳表示した例である。上記挿入支援装置は、より多くの情報が術者に伝達できるため、より操作性に優れている。すなわち、術者は図3の仮想画像6Bのような3次元的な表示がなくとも、目標部位9Gまでの大凡の距離情報を得ることができる。
なお、画像処理部10は、湾曲操作または回転操作が必要なときにだけ操作情報を重畳表示処理するようにしてもよい。すなわち、先端部4Cが、分岐部に到達する前の分岐のない管腔を通過しているとき、または、正しい挿入方向に先端部4Cが向いているとき、には操作情報を術者に知らせる必要はない。すなわち、画像処理部10は、先端部4Cが所定の操作情報表示領域に到達し、かつ、所定の湾曲角閾値以上かつ所定の回転角閾値以上の操作情報のみを、重畳表示することが好ましい。
また、湾曲操作または回転操作のうち、操作が必要な操作情報のみを、画像処理部10は、重畳表示することが好ましい。すなわち、画像処理部10は、湾曲操作または回転操作の少なくともいずれかが必要なときに前記操作情報を重畳表示処理する。
湾曲角閾値および回転角閾値にもとづいて操作情報を重畳表示する画像処理部10は、術者に不要な情報を提示しないため操作性がよい。
図10Aおよび図10Bに示すように、操作情報表示領域としては挿入経路R1の分岐部N1〜NXを基準とした所定の3次元空間の内部、例えば、分岐部NXを中心とする所定半径の球SXの内部の気管支の領域とする。すなわち、後述するように、先端部4Cが分岐部を通過後も、操作情報表示領域内にある場合は操作情報を、表示することが好ましい。これは後述するように誤操作等により誤った方向の管路に先端部4Cが挿入された場合のリカバー方法の表示等のためである。すでに説明したように先端部4Cの位置はセンサ19の位置をもとに算出される。また操作情報表示領域である球SXの半径は先端部4Cを湾曲操作するための湾曲部4Dの長さであるデバイス先端長L以上であることが好ましく、分岐部Nの位置に応じて異なっていてもよい。
すなわち、誤った操作により挿入経路から外れた管腔内に先端部4Cが位置している場合には、術者は先端部4Cを基端部側に引き戻す操作をする必要がある。このような場合、挿入支援装置3の画像処理部10は、挿入経路の重畳表示に加えて、特別な表示、例えば、図11に示すような、Xマークを表示することにより、術者に注意を促すことができる。
次に、制御部11による操作情報である湾曲角度θ2および回転角度θ1の算出方法について簡単に説明する。
以下、図12に示すように、先端4Hの位置を点B、湾曲部4Dの湾曲支点を点A、湾曲部4Dの基端部側の起点を点Oと定義する。挿入支援装置3は位置記憶部22Bが記憶している先端4Hの位置の時系列データにもとづき、点A、点Bおよび点Oの位置を算出する。
図13Aに示すように、点Bが分岐部NXの操作情報表示領域である球SXの挿入経路方向側の領域SXAに存在する場合には、先端部4Cは、そのまま前進、すなわち、先端部4Cを押し込めば、挿入経路R1に沿った方向の管腔に進める。このため、画像処理部10は操作情報としての湾曲角度θ2および回転角度θ1は表示しない。すなわち、すでに説明したように、湾曲角度θ2または回転角度θ1が、それぞれの所定の閾値以下の場合には、画像処理部10は湾曲角度θ2または回転角度θ1を重畳表示処理しない。なお、図13Bに示すように、先端部4Cが正しい挿入方向に向いていることは、文字情報30Mで表示してもよい。
これに対して、図14Aに示すように、先端4H(点B)が挿入経路方向側の領域SXAに存在しない(領域XSBに存在)場合には、先端部4Cは、そのまま前進すれば挿入経路R1ではない誤った管路に進む。この場合、最初に回転角度θ1が算出される。すなわち、まず挿入経路の分岐部における挿入方向への接線から、ベクトルVが導出される。さらに点Aおよび点Bの位置情報、または点Aにおける先端方向ベクトルからベクトルABが導出される。そして、ベクトルOAが導出され、ベクトルOAに対して垂直な平面OAVが規定される。ベクトルOAを基準点とするベクトルVおよびベクトルAB、すなわち平面OAVに投影されたベクトルVおよびベクトルABのなす角度が、図14Bに示すように、回転角度θ1である。
術者が回転角度θ1の操作を行えば、挿入経路方向側の領域に先端4H(点B)が移動する場合には、湾曲角度θ2を算出する必要がない。このため、図14Cに示すように、回転角度θ1だけが重畳表示される。
これに対して、図15Aに示すように、回転角度θ1の操作を行っても、挿入経路方向側の領域に先端4H(点B)が移動しない場合には、湾曲角度θ2が算出される。すなわち、点Aを中心、半径をデバイス先端長L、平面OAB上で経路方向領域との交点を点B2とする円を作成する。すると図15Bに示すように、ベクトルABとベクトルAB2とがなす角度が湾曲角度θ2である。そして、図15Cに示すように回転角度θ1と湾曲角度θ2とがVBS画像Aと、重畳表示される。
なお、内視鏡2Aまたは処置具4によっては基端部側の操作部4B操作と、先端部4Cの動作とが直接的に対応していない場合がある。例えば、図16に示すように、操作部4Bの回転部4B2が360度回転した場合に、先端部4Cが180度回転する場合がある。この場合には先端部4Cの回転角度θ1から、算出式、Θ1=f(θ1)を用いて回転部4B2の回転角度θ1が算出される。算出式は例えば、Θ1=2×θ1、である。同様に、操作部4Bの湾曲角度θ2は、先端部の湾曲角度θ2から算出式を用いて算出される。
また、図17に示すように、操作部4Bのレバー部4B2の前後への移動操作により先端部4Cが回転または湾曲部が湾曲する場合がある。この場合には先端部4Cの回転角度θ1を用いて算出式、Θ1=f1(θ1)、からレバー部4B2の移動量が算出される。例えば、レバー部4B2を5mm移動すると先端部4Cが10度回転する場合の算出式は、ΘL=(θ2)/2(mm)、である。すなわち、この場合には、湾曲角度または回転角度の操作情報は、角度ではなく、術者の操作に適した物理量であるレバー操作量に変換して表示される。
さらに、回転方向/湾曲方向を術者に知らせるために、操作方向が表示される。操作情報の表示は、図18A、図18Bに示すように文字による表示であってもよいし、図18C、図18Dに示すようにグラフィック表示であってもよい。なお図18(C)等に示したグラフィック表示は、仮想内視鏡画像と重畳表示される。
以上の説明では挿入支援装置3が、第2の機能として処置具4の湾曲部4Dの湾曲操作を支援する場合を例に説明したが、第2の機能により、内視鏡2Aの湾曲部2Dの湾曲操作を支援することもできる。すなわち、挿入部2Eの挿入操作のときに、予め処置具4の先端部4Cをチャンネル2F1に挿入することにより、センサ19を挿入部先端部2Cの所定の位置に配置することができる。
すると、内視鏡2Aの湾曲部2Dが上下方向または左右方向のいずれかの方向に湾曲可能な場合であっても、挿入支援装置3は術者に対して湾曲部2Dの湾曲操作情報をVBA画像Bと重畳してグラフィック表示することができる。なお、挿入支援装置3では、リアル画像と湾曲操作情報とを重畳して表示するように処理してもよい。
また、処置具4が観察可能な視線パラメータのVBS画像Cと、処置具4の仮想画像とを重畳表示した画像を表示部6に表示してもよい。
なお、図19Aに示すように、気管支の末梢部に比較的大きな体積の目標部位9Gがある場合等には、図19Bに示すように、複数の挿入経路R1A、R1B、R1Cが存在することがある。挿入支援装置3は基本動作では挿入経路の最も短い最短ルートを挿入経路として算出する。
しかし、図20Aに示すように、術者の選択に応じて、複数の挿入経路を同時に表示してもよい。または図20Bに示すように、最初に最短ルートの挿入経路のみを表示し、例えば、タッチパネルである表示部6に表示された「次候補表示(2ndルート)」ボタン6Pを操作者が押圧または選択することにより、次に挿入距離の短い挿入経路を表示するようにしてもよい。もちろん「次候補表示」ボタンは専用の機械的ボタンであってもよい。また複数の挿入経路を同時に表示する場合には、色または線の形状等を変えて表示することが好ましい。
ここで、図11を用いて説明したように、誤った操作により挿入経路(第1の挿入経路)から外れた管腔内に先端部4Cが位置している場合であっても、別の挿入経路(第2の挿入経路)を経て目標部位9Gに先端部4Cが到達できる場合もある。この場合には、図21Aに示すように、「次候補表示」ボタンが表示部6に自動的に表示される。
図21Bに示すように、術者が「次候補表示」ボタンを押圧すると、第2の挿入経路が表示されるため、術者は、そのまま挿入操作を続行できる。
上記挿入支援装置は、複数の挿入経路を算出し、挿入操作中であっても、その時点で最も適した挿入経路を術者が選択できるために、操作性が良い。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態の医療機器1Aについて説明する。本実施の形態の医療機器1Aは第1の実施の形態の医療機器1と類似しているため同じ構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
図22に示すように、医療機器1Aの挿入支援装置3Aは、センサ19が検出した位置等を、CCD2Gが撮像したリアル画像をもとに補正する補正部23を具備する。
図23に示すように、挿入部2Eの挿入操作のときに、処置具4の先端4Hが内視鏡2Aの先端2Hの位置まで挿入されている場合に、挿入部先端部2C内でセンサ19が配設されている位置等を知ることは容易である。そして、挿入部先端部2CにおけるCCD2Gの配置位置は既知である。
一方、図24に示すように、制御部11は、VBS画像生成部12を制御して、CCD2Gが撮影したリアル画像と類似したVBS画像Bを生成することができる。すなわち、制御部11はセンサ19が検出したセンサ19の位置、方向および回転角(X0、Y0、Z0、a0、e0、r0)をもとに、最初に、そのときのCCD2Gの位置、方向および回転角(X1、Y1、Z1、a1、e1、r1)を視線パラメータとするVBS画像Bを生成する。そして、制御部11は、VBS画像Bとリアル画像との類似度を比較する。ここで、画像の類似度は、公知の画像処理により行われ、画素データレベルのマッチング、または、画像から抽出した特徴のレベルにおけるマッチングのいずれを用いてもよい。リアル画像とVBS画像Bとのマッチング処理においては、リアル画像のフレーム単位で行うため、実際の比較処理は静止内視鏡画像とVBS画像Bの類似度を基準に行われる。
リアル画像とVBS画像Bとの類似度を比較し算出した両画像の誤差eが、許容誤差e0よりも大きい場合(No)には、制御部11は、値を少し変えた視線パラメータ値をVBS画像生成部12に出力する。VBS画像生成部12は新規な視線パラメータに従った、次の1枚のVBS画像Bを生成する。
挿入支援装置3が、上記処理を繰り返し行うこと、すなわち、視線パラメータを変化させることで、VBS画像生成部12が生成するVBS画像Bは、徐々にリアル画像に類似した画像となっていき、何回かの繰り返し処理の後に、両画像の誤差eは、許容誤差e0以下となる。
そして、制御部11は、リアル画像情報から許容誤差e0以下のCCD2Gの視線パラメータ、言い換えれば、CCD2Gの位置、方向および回転角(Xn、Yn、Zn、an、en、rn)を検出する。この視線パラメータを用いることで、補正部23は、センサ19が検出したセンサ19の位置、方向および回転角(X0、Y0、Z0、a0、e0、r0)を、CCD2Gの位置、方向および回転角(Xn、Yn、Zn、an、en、rn)をもとに補正する。言い換えれば、制御部11は、CCD2Gの位置および方向および回転角からなる視線パラメータの第2の仮想内視鏡画像Bと、リアル画像と、をもとに、センサ19をキャリブレーションする。
目標部位9Gの処置等を行うために、術者は処置具4の先端4Hと目標部位9Gとの相対関係をより明確にすることが好ましい。ここで、入力部14により設定される目標部位9Gの位置は、3次元画像データをもとにしたCT座標系により設定されている。これに対して、センサ19の位置は、例えば磁界発生アンテナ20を基準とするセンサ座標系で得られる。補正部23が行う補正処理は、センサ19の検出誤差を補正するだけではなく、CT座標系とセンサ座標系との整合性、言い換えれば、異なる座標間の座標変換式を算出するための処理でもある。補正部23が算出した座標変換式を用いることにより制御部11の制御は、より正確にかつ簡単になる。
本実施の形態の医療機器1Aは、第1の実施の形態の医療機器1が有する効果に加えて、より処理速度が速く、精度の高いナビゲーションが可能であるため、より確実に処置具4の先端部4Cを管腔の目標部位9Gまで挿入できる。
<第2の実施の形態の変形例>
次に、本発明の第2の実施の形態の変形例の医療機器1Bについて説明する。本変形例の医療機器1Bは第2の実施の形態の医療機器1Aと類似しているため同じ構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
医療機器1Bの挿入支援装置3Bの補正部23Bは、センサ19が検出した位置等を、内視鏡2AのCCD12が撮像したリアル画像の中の処置具4の画像をもとに補正する補正部23Bを具備する。
すなわち、図25に示すように、医療機器1Bでは補正部23Bの補正処理のために、術者は処置具4の先端部4Cを挿入部先端部2Cの処置具口2Fから突出する。すると図26に示すように、先端部4Cが撮像されているリアル画像が得られる。処置具4には突出量等を検出可能な目盛り4Lおよび回転を検出可能な目盛り4Mがあり、これらは制御部11によりリアル画像から読み取り可能である。この読み取ったデータ等から、制御部11は処置具4の先端4Hと、CCD2Gとの相対位置関係を算出することができる。
このため、制御部11は、医療機器1Aが行った補正処理に加えて、さらに先端部4Cが撮像されているリアル画像をもとに、センサ19が検出した情報をさらに精度の高いものに補正、言い換えれば、センサ19の情報をさらにキャリブレーションする。
本実施の形態の医療機器1Bは、第2の実施の形態の医療機器1Aが有する効果に加えて、さらにより精度の高いナビゲーションが可能であるため、より確実に処置具4の先端部4Cを管腔の目標部位9Gまで挿入できる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態の医療機器1Cは、第1の実施の形態の医療機器1と類似している点があるため、同じ構成要素には同じ符号を付し説明は省略する。
図27に示すように、本実施の形態の医療機器1Cは、単独で被検者の気管支9に挿入する処置具4と、被検者7の体表面に設置される基準マーカー24と、を具備する。医療機器1Cでは、基準マーカー24の位置を磁界発生アンテナ20を基準とするセンサ座標系で得ることにより、CT座標系とセンサ座標系との整合性、言い換えれば、異なる座標間の座標変換式を算出することができる。
医療機器1Cでは、処置具4は挿入操作中に分岐部の内視鏡画像を取得することができない。しかし、術者は医療機器1Cの挿入支援装置3Cが表示するVBS画像Aと操作指示画像30とをもとに先端部4Cを目標部位9Gまで挿入できる。
医療機器1Cの挿入支援装置3の動作は、医療機器1における処置具4に対する支援動作と同じである。
本実施の形態の医療機器1Cは、第1の実施の形態の医療機器1が有する効果と同じ効果を有する。
以上の説明のように、本発明の医療機器は、内視鏡のチャンネルを挿入し内視鏡先端部から突出する、先端部に位置および方向および回転角を検出するためのセンサと湾曲部とを有し気管支の目標部位まで挿入される処置具と、予め取得した気管支の3次元画像データを記憶する画像データ格納部と、目標部位を設定するための入力部と、前記3次元画像データをもとに、前記センサが検出する前記先端部の位置および方向および回転角からなる視線パラメータの仮想内視鏡画像を生成する仮想内視鏡画像生成部と、前記先端部を前記目標部位まで前記気管支を経由して挿入するための、前記湾曲部の湾曲操作情報と前記先端部の回転操作情報および前記仮想内視鏡画像および挿入経路、を重畳表示処理する画像処理部と、を具備する。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
本出願は、2010年2月22日に日本国に出願された特願2010−36480号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。
本発明の一態様による医療機器は、撮像部と、内部を挿通するチャンネルと、を有する内視鏡挿入部と、先端部に配設された、位置、方向および回転角を検出するためのセンサと前記先端部を湾曲する湾曲部とを有し前記チャンネルに挿通され前記先端部が前記内視鏡挿入部の挿入部先端部から突出可能な処置部と、予め取得した被検体の前記管腔の3次元画像データを記憶する記憶部と、前記目標位置を、前記3次元画像データをもとに設定するための目標位置設定部と、前記3次元画像データに基づいて、前記センサが検出する前記先端部の位置および方向および回転角からなる視線パラメータの仮想内視鏡画像を生成する仮想内視鏡画像生成部と、前記先端部を前記目標位置まで挿入するための操作情報と、前記仮想内視鏡画像と、を重畳表示処理する画像処理部と、を具備する。

Claims (13)

  1. 先端部と、前記先端部に配設された位置および方向および回転角を検出するためのセンサと、前記先端部を湾曲する湾曲部とを有し、前記先端部を被検体の管腔の目標位置まで挿入する処置手段と、
    予め取得した前記管腔の3次元画像データを記憶する記憶手段と、
    前記目標位置を、前記3次元画像データをもとに設定するための目標位置設定手段と、
    前記3次元画像データをもとに、前記センサが検出する前記先端部の位置および方向および回転角からなる視線パラメータの仮想内視鏡画像を生成する仮想内視鏡画像生成手段と、
    前記先端部を前記所定位置まで挿入するための操作情報と、前記仮想内視鏡画像と、を重畳表示処理する画像処理手段と、を具備することを特徴とする医療機器。
  2. 前記湾曲部が上下方向または左右方向に湾曲可能であり、
    前記画像処理手段が処理する前記操作情報が、前記湾曲部の湾曲角度および前記先端部の回転角度の情報であることを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  3. 前記管腔が複数の分岐部を有することを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  4. 前記先端部を前記所定位置まで挿入するための挿入経路を、前記画像処理手段が、さらに重畳表示処理することを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  5. 複数の前記挿入経路がある場合、全ての前記複数の挿入経路または選択された一の前記挿入経路を、前記画像処理手段が重畳表示処理することを特徴とする請求項4に記載の医療機器。
  6. 前記目標位置設定手段が、前記目標位置として所定の体積を有する目標部位の設定が可能であり、
    前記目標部位の前記所定の体積、および前記先端部から前記目標部位までの前記挿入経路の長さ、および前記先端部から前記目標部位までの前記挿入経路にある前記分岐部の数を、前記画像処理手段が重畳表示処理する請求項4に記載の医療機器。
  7. 前記処置手段が、撮像手段を有する内視鏡の挿入部のチャンネルを挿通し、挿入部先端部から前記先端部が突出可能であり、
    前記撮像手段が撮像する内視鏡画像と、前記撮像手段の位置および方向および回転角からなる視線パラメータの第2の仮想内視鏡画像と、をもとに、前記センサが検出した位置および方向および回転角を補正するとともに、前記センサが検出した前記位置の座標を前記3次元画像データの座標系に変換する座標変換式を算出する補正手段、を具備することを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  8. 前記内視鏡画像が、前記挿入部先端部から突出した前記先端部が撮像されている画像であることを特徴とする請求項7に記載の医療機器。
  9. 前記挿入部先端部から突出した前記処置手段の前記先端部の位置が、前記挿入部先端部が挿入できない位置であることを特徴とする請求項7に記載の医療機器。
  10. 前記管腔が気管支であることを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  11. 前記画像処理手段は、前記湾曲部の湾曲操作または前記先端部の回転操作の少なくともいずれかが必要なときに、その前記操作情報を重畳表示処理することを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
  12. 前記画像処理手段は、前記操作情報である前記湾曲角度および前記回転角度と、それぞれの所定の閾値とを比較することにより、前記湾曲操作または前記回転操作が必要か否かを判断することを特徴とする請求項11に記載の医療機器。
  13. 前記画像処理手段が処理する前記操作情報の少なくともいずれかが、グラフィック表示であることを特徴とする請求項1に記載の医療機器。
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