JPWO2011083729A1 - 移動通信システム、モビリティ管理装置、データ配信装置、移動通信方法及びプログラム - Google Patents

移動通信システム、モビリティ管理装置、データ配信装置、移動通信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムにおいて、マルチキャストサービス配信装置から受信されたセッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺のセルとを併せて動的なサービスエリアと判定し、当該サービスエリアに含まれる基地局装置に、セッションスタート要求を送信する。これにより、移動端末の在圏する周辺の基地局に限定してマルチキャストデータを配信することとなり、無駄なリソースを使用せずに効率的な通信を行うことが出来る移動通信システム等を提供することができる。

Description

本発明は、移動通信システム等に関する。
3GPPにて、EPS(Evolved Packet System)によるマルチキャストサービス提供方法としてMBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)の規格化が進んでいる。
例えば、非特許文献1によれば、MBMSサービスエリアはあるMBMSセッションを行う範囲として定義される。例えば全国や関東等の地域単位でサービスエリアを設定し、当該サービスエリア内の複数のセルによって構成される。そして、EPSを構成するEPC(Evolved Packet Core)内と、EPCに接続するE−UTRANやUTRAN等の無線アクセスネットワーク内とにマルチキャストデータの配信経路(以下、マルチキャスト配信経路と呼ぶ)を設定し、サービスエリア内の各セルの基地局(E−UTRANにおけるeNodeB)や、無線ネットワーク制御局(UTRANにおけるRNC)が、端末(UE)にマルチキャスト用無線ベアラを設定し、マルチキャストデータを配信する。なお、ベアラとは論理的な伝送路である。
図18に、従来のマルチキャストデータ配信の概念図を示す。矢印はマルチキャストデータの流れを示している。コンテンツサーバーから送信されたデータは、GW1を分岐点として下位ノードであるGW2、GW3に送信され、さらにサービスエリア内のセル1〜6の基地局1〜6に送信される。この時、コンテンツサーバーからGWを介して基地局までの間にツリー状にマルチキャスト配信経路が設定されている。また、図示はしていないがサービスエリア内のセル1〜6には端末が在圏しており、当該マルチキャストデータを受信する。
こうした従来のマルチキャストデータ配信は、セル単位ではなく、サービスエリア(非特許文献1で定義されるMBMSサービスエリア)単位でマルチキャストデータを配信している。そのため、サービスエリア内に配信すべき端末が在圏していないセルがある場合も、当該マルチキャストデータの配信開始と共にそのセルの基地局にデータは配信される。地理的に比較的広範囲をサービスエリアとしている従来のマルチキャストサービスでは、受信端末が地理的に広範囲に分布しているため、結果としてサービスエリアを構成するセルのうち、セル内に端末が全くいない確率は相対的に低くなり、当該セルの基地局にデータを配信してしまうことはさほど問題とはならなかった。しかし、今後、マルチキャストサービスの新たな1形態として、狭い範囲のみを対象としたマルチキャストサービスも増加していくと予想される。
狭い範囲のみを対象としたマルチキャストサービスとして、例えば、非特許文献2では、旅行のガイドツアー等のユースケースが挙げられている。また、例えばスポーツやコンサート会場、ショッピングセンター等の集客施設の客を対象としたマルチキャストサービスも考えられる。さらに、災害被災地の被災者に対してのみ情報配信を行うようなケースも考えられている。
さらには、ユーザとして人を対象とするだけでなく、物(機械)を対象としたマルチキャストサービス(例えば工場などの機械装置や、商業施設に密集して配置される自動販売機等へのメンテナンス用情報配信、街中や電車内等の公共用インフォメーションディスプレイへの情報配信など)も考えられる。
このようなサービスにおけるデータ配信では、従来と異なり、提供するサービスに応じて配信範囲が限定され、端末も地理的に偏在するという特徴がある。さらには、提供するサービスの場所や時間は動的に設定されるものであり、事前に定めることができない。
TS 23.246、Technical Specification Group Services and Architecture; Multimedia Broadcast/Multicast Service (MBMS); Architecture and functional description 3GPP TR 22.947(Technical Specification Group Services and System Aspects; Study on Personal Broadcast Service)
上述した従来の移動通信システムでは、MBMSサービスエリアが地理的に広範囲であることを前提としており、非特許文献2に記載されているような新しいマルチキャストサービスの形態(限定的な地理的範囲内のユーザを対象としたマルチキャストサービス)を実現する場合であっても、広範囲に設定されたMBMSサービスエリアを構成する基地局総てに対してマルチキャストデータが配信され、受信端末が在圏しないセルにもデータ配信してしまう可能性があり、無駄なリソースが増加してしまうといった問題点が生じていた。
これを避けるため、限定的な狭いMBMSサービスエリアを個別に設定してもよいが、従来の移動通信システムでは、MBMSサービスエリアに関する設定(例えば、当該MBMSサービスエリアを構成する基地局リストなど)を移動通信システム内にあらかじめ静的設定しておく必要があり、上述の新たなマルチキャストサービスのような場所や時間をあらかじめ特定できないような場合に、サービス開始時に端末の在圏状況に連動して動的にセルを選択し、サービスエリアを構成することはできなかった。
また、端末が在圏しないセルには基地局からデータを配信しないようにすることで、少なくとも無線リソースの非効率化は解決可能だが、従来技術では基地局がデータ配信するための無線リソースを設定するか否かは無線アクセスネットワークのレベルで制御しており、コアネットワーク(EPC)内のノードは関与しないため、少なくとも基地局まではマルチキャストデータ配信経路が設定され、ネットワークリソースの非効率面は解決する方法がなかった。
上述した課題に鑑み、本発明が目的とするところは、移動端末の在圏する周辺の基地局に限定してマルチキャストデータを配信することにより、無駄なリソースを使用せずに効率的な通信を行うことが出来る移動通信システム等を提供することである。
上述した課題に鑑み、本発明のモビリティ管理装置は、
基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムに、
当該移動局装置を管理するために接続されるモビリティ管理装置であって、前記移動局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置とを対応づけて管理する端末管理手段と、
前記マルチキャストサービス配信装置から、マルチキャストのセッション開始要求を受信する開始要求受信手段と、
前記セッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、前記端末管理手段から、前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺のセルとを併せて動的なサービスエリアと判定するサービスエリア判定手段と、
前記サービスエリア判定手段により判定されたサービスエリアに含まれる基地局装置に、セッションスタート要求を送信する第1セッションスタート要求送信手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明のモビリティ管理装置は、
前記移動局装置からマルチキャストグループへの参加要求を受信する参加要求受信手段を更に備え、
前記端末管理手段は、前記マルチキャストグループの識別子と、前記移動局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置のセルの周辺のセルに含まれる基地局装置とを対応づけて管理し、
前記サービスエリア判定手段は、前記セッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、前記端末管理手段から、前記セッション開始要求に対応するマルチキャストグループに対応づけられた基地局装置が配置されたセルを動的なサービスエリアと判定することを特徴とする。
また、本発明のモビリティ管理装置は、
前記基地局装置を管理し、基地局装置間を調整する基地局調整装置が移動通信システムに更に接続されており、
前記第1セッションスタート要求送信手段は、前記サービスエリア判定手段により判定されたサービスエリアに含まれる基地局装置を管理する基地局調整装置に、当該基地局装置に関する情報を含めてセッションスタート要求を送信することを特徴とする。
また、本発明のモビリティ管理装置は、
前記端末管理手段は、前記移動局装置の能力を示す移動局能力をさらに管理し、
前記サービスエリア判定手段は、前記移動局装置の移動能力に応じて、前記動的なサービスエリアに含める当該移動局装置が在圏する基地局装置のセルの周辺のセルの範囲を併せて判定することを特徴とする。
本発明のマルチキャストサービス配信装置は、
基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムに接続されるマルチキャストサービス配信装置であって、
マルチキャストセッション開始時に、前記移動局装置を管理するために接続されるモビリティ管理装置に対してセッションスタート要求を送信する第2セッションスタート要求送信手段を備え、
前記第2セッションスタート要求送信手段は、前記モビリティ管理装置に対し、前記移動局装置が在圏するセルに配置された基地局装置と、当該移動局装置が在圏するセルの周辺のセルに配置された基地局装置とを併せてサービスエリアとして動的に構成させたい場合には、前記セッションスタート要求に動的サービスエリア構成識別子を含めることを特徴とする。
本発明の移動通信システムは、
基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムであって、
前記サービスエリアとは別に、前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺セルとを併せてサービスエリアとして動的に構成することを特徴とする。
また、本発明の移動通信システムは、移動局装置を管理するモビリティ管理装置を含んでおり、
前記モビリティ管理装置は、前記移動局装置とともに、当該移動局装置が在圏するセルに配置された基地局装置と、当該移動局装置が在圏するセルの周辺のセルに配置された基地局装置とを併せて管理し、前記マルチキャストサービス配信装置から、動的なサービスエリアを構成すると指示を受けた場合には、前記移動局装置が在圏するセルに配置された基地局装置と、当該移動局装置が在圏するセルの周辺のセルに配置された基地局装置とを併せて選択し、当該基地局装置と通信路を設定することを特徴とする。
本発明の移動通信システムは、
基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供し、更に当該移動局装置を管理するために接続されるモビリティ管理装置が接続される移動通信システムであって、
前記モビリティ管理装置は、
前記移動局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置とを対応づけて管理する端末管理手段と、
前記マルチキャストサービス配信装置から、マルチキャストのセッション開始要求を受信する開始要求受信手段と、
前記セッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、前記端末管理手段から、前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺のセルとを併せて動的なサービスエリアと判定するサービスエリア判定手段と、
前記サービスエリア判定手段により判定されたサービスエリアに含まれる基地局装置に、セッションスタート要求を送信する第1セッションスタート要求送信手段と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の移動通信システムは、
前記端末管理手段は、前記移動局装置の能力を示す移動局能力をさらに管理し、
前記サービスエリア判定手段は、前記移動局装置の移動能力に応じて、前記動的なサービスエリアに含める当該移動局装置が在圏する基地局装置のセルの周辺のセルの範囲を併せて判定し、当該セルに配置された基地局装置と通信路を設定することを特徴とする。
本発明の移動通信システムは、上述した移動通信システムに接続される移動局装置であって、
前記基地局装置とマルチキャストベアラを設定するマルチキャストベアラ設定手段と、
前記マルチキャストベアラを用いて、前記マルチキャストサービス配信装置から、マルチキャストデータを受信するマルチキャストデータ受信手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明の移動通信方法は、
基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムにおける移動通信方法であって、
前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺セルとを併せてサービスエリアとして動的に構成することを特徴とする。
本発明の移動通信方法は、
基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムにおける移動通信方法であって、
前記移動局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置とを対応づけて管理するステップと、
前記マルチキャストサービス配信装置から、マルチキャストのセッション開始要求を受信するステップと、
前記セッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、前記端末管理手段から、前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺のセルとを併せて動的なサービスエリアと判定するステップと、
前記判定されたサービスエリアに含まれる基地局装置に、セッションスタート要求を送信ステップと、
を含むことを特徴とする。
以上、従来のマルチキャストデータの配信先セルは、モビリティ管理装置では選択せず、モビリティ管理装置が管理する移動通信システム内の基地局装置総てに対してマルチキャスト配信経路を設定していたが、本発明によりモビリティ管理装置は移動局装置の在圏セルと、当該セルの周辺セルに応じて配信先の基地局装置を動的に選択するので、選択された基地局装置のみが配信経路に参加し、余分な配信経路を設定しなくて済み、ネットワークリソース及び無線リソースの効率化につながる。
同様に、従来はモビリティ管理装置が管理している移動通信システム内のすべての基地局装置にセッションスタート要求を送信する必要があったが、本発明によればセッションスタート要求メッセージをすべての基地局装置に配信しなくて済むため、シグナリングトラフィックを少なく抑えることができる。
また、基地局装置の選択のときに、移動局装置が在圏するセルが単一であっても、その周辺のセル(例えば隣接するセル)の基地局装置も含めて選択することで、例えば、MBMSマルチセルトランスミッションモードの効用(セルエッジにある移動局装置が複数基地局装置から受信したデータを合成することで受信品質を向上する)をそのまま活かすことができると共に、移動局装置の周辺セルへの移動にも容易に対応することができる。さらには、移動局装置の移動能力に応じて、その周辺セルの選択範囲を広げたり、移動局装置が在圏するセルのみに限定したりできるので、柔軟かつ効率的な配信先エリアの決定が可能となる。
また、本発明のマルチキャストサービス配信装置及びモビリティ管理装置が管理する移動局装置に関する情報は、従来からのアタッチ又は位置登録のフェーズ、及びマルチキャストグループに参加するフェーズで移動局装置から通知される情報を活用すればよく、移動局装置に新たな情報を通知させるなどの処理負荷を追加することなくマルチキャストサービスを提供することができる。
第1実施形態における移動通信システム全体を示す図である。 第1実施形態におけるBM−SCの機能構成を説明するための図である。 第1実施形態におけるMMEの機能構成を説明するための図である。 第1実施形態における位置管理情報のデータ構成の一例を示す図である。 第1実施形態において、受信されるデータの一例を説明するための図である。 第1実施形態におけるUE管理情報のデータ構成の一例を示す図である。 第1実施形態におけるMMEの処理を説明するための動作フローである。 第1実施形態における移動通信システム全体の処理を説明するためのシーケンス図である。 第1実施形態における移動通信システム全体の処理を説明するためのシーケンス図である。 第1実施形態における移動通信システム全体の処理を説明するためのシーケンス図である。 第2実施形態における移動通信システム全体を示す図である。 第2実施形態におけるMMEの処理を説明するための動作フローである。 第2実施形態における移動通信システム全体の処理を説明するためのシーケンス図である。 第3実施形態における移動通信システム全体を示す図である。 第3実施形態におけるMMEの処理を説明するための動作フローである。 第3実施形態における移動通信システム全体の処理を説明するためのシーケンス図である。 変形例におけるUE管理情報の異なるデータ構成の一例を示す図である。 従来の移動通信システムについて説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の移動通信システム等を適用した場合についての実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、上述した背景技術等において知られている装置については詳細な説明を省略し、本発明の特徴となる部分を中心に説明するものとする。
[1.第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。
[1.1 システム構成]
図1は、第1実施形態における本発明を適用した移動通信システム1のシステム構成を説明する図であり、BM−SC10(Broadcast-Multicast Service Centre)と、MBMS−GW20と、MME(Mobile Management Entity)30とを含むコアネットワークと、eNB(Evolved Node B)40(eNB40a、eNB40b、eNB40c)とを含む無線アクセスネットワークと、UE(User Equipment)50(UE50a、UE50b、UE50c、UE50d)とを含んで構成されている。
BM−SC10は、マルチキャストサービスの配信を制御する装置(マルチキャストサービス配信装置)であり、コアネットワークのエッジノードであるMBMS−GW20と接続されている。MBMS−GW20は、eNB40と、eNB40にマルチキャストベアラ設定等に関する制御をするMME30と接続されている。また、MME30もeNB40と接続されている。
ここで、MME30は、移動局を管理するためのモビリティ管理装置であり、例えば位置管理や、ハンドオーバの制御等を行う。また、eNB40は、基地局(装置)であり、図1ではeNB40a、eNB40b及びeNB40cが含まれている。また、eNB40の傘下には、ユーザ端末である移動局(端末)装置としてUE50が接続されている。図1では、eNB40aにUE50a及びUE50bが、eNB40bにUE50cが、eNB40cにUE50dが、それぞれ接続されている。
[1.2 機能構成]
続いて各装置の機能構成について説明する。なお、それぞれのノードの詳細は上述した非特許文献1に規定されているため、その詳細な説明は省略し、BM−SC10と、MME30との機能構成について説明する。
[1.2.1 BM−SCの構成]
BM−SC10は、図2に示すように、制御部100に、送受信部110と、サービスエリア選択部120と、セッション制御部130と、記憶部140と、サービスアナウンスメント機能部150と、マルチキャストグループメンバーシップ管理部160と、データ配信プロキシ部170とがバスを介して接続されている。
制御部100は、BM−SC10の動作を制御する機能部であり、例えばCPU等により構成されている。制御部100は、記憶部140に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現することとなる。
送受信部110は、他のノードや端末からデータを送受信するための機能部であり、通信を制御するための機能部である。制御部100により、送受信部110により受信されたデータは各機能部に送信され、また、各機能部から送信されるデータは、送受信部110を介して他のノードや端末に送信される。
サービスエリア選択部120は、ひとつまたは複数のあらかじめ固定的に決められたMBMSサービスエリアの情報を保持し、マルチキャストセッションを開始するときに、いずれのMBMSサービスエリアに配信するかサービスエリア識別子(SAI)を選択して指定することにより、下位ノードにサービスエリアを指定するための機能部である。どのサービスエリアにデータを配信するかは、コンテンツプロバイダーが配信したい地域等をセッション制御部130に指定可能である。例えば、全ネットワークのカバー範囲に配信することをプロバイダーが指定すると、サービスエリア選択部120は、SAI−0(全ネットワークを意味)を選択して下位ノードに通知する。
SAIは無線アクセスネットワークのeNB40等においてセルの集合を示す識別子として解釈され、どのセルがMBMSサービスエリアに含まれるかが識別される。また、本実施形態では、マルチキャスト配信先セルを動的に選択、即ちサービスエリアを動的に構成したい場合に、BM−SC10がそれを指示し、下位ノードにそれを識別させるための手段を用意し、サービスエリア選択部120が選択可能とする。
この手段としては、固定的なMBMSサービスエリアを示すSAIとは別の識別子(以下、「動的サービスエリア構成識別子」と記載)とすることもできるし、あるSAI自体を動的サービスエリアの構成を下位ノードが判断するための意味合いを持たせた特別のSAIとしても良い(例えばSAI−0の場合はネットワークがカバーする全域を示し、SAI−nの場合は動的サービスエリアを構成することを意味する)。
また、サービスエリア選択部120がSAIをあえて下位ノードに指定しないことで、下位ノードが動的にサービスエリアを構成することを解釈するように構成してもよい。いずれの方法を用いても、サービスエリア選択部120により、いずれかの方法を用いて動的サービスエリアの構成の指示が行われる。なお、BM−SC10はコンテンツに関する属性情報(開始時刻、終了時刻、ジャンル等)とIPマルチキャストアドレスを対応付けて管理しており、同様に動的サービスエリアを用いるか、MBMSサービスエリアを用いるかの情報もIPマルチキャストアドレスと対応付けて管理する。BM−SC10がいずれのサービスエリアを選択するかは、マルチキャストサービスのセッション(以下、「マルチキャストセッション」と記載)を開始する前にコンテンツプロバイダーから取得した情報を基にしても良いし、コンテンツに関する属性情報から判断してもよい。
セッション制御部130は、マルチキャストセッションを制御するための機能部である。セッション制御部130は、あるひとつのマルチキャストセッションに参加する複数のUEのマルチキャストグループ毎に、ユニークな識別子(TMGI:Temporary Mobile Group Identity)を割り当てる。
記憶部140は、BM−SC10が動作するために必要な各種プログラムや、データ等を記憶するための機能部である。制御部100や、他の機能部は、必要に応じて記憶部140からプログラム、データを読み出して処理を実行することにより、各機能を実現することとなる。なお、記憶部140は、例えばEEPROMやDRAMといった半導体メモリや、HDD等の磁気ディスクといった記憶装置により構成されている。
サービスアナウンスメント機能部150は、ユーザのもつUE50に、サービスに関する情報(開始時刻、終了時刻、コンテンツの説明など)をアナウンスするための機能部である。
マルチキャストグループメンバーシップ管理部160は、受信を希望したUE50のマルチキャストグループへの参加を許可し、マルチキャストグループとして管理するための機能部である。また、データ配信プロキシ部170は、データを下位ノードに配信する場合に利用される機能部である。
[1.2.2 MMEの構成]
続いて、MME30の構成について図3を用いて説明する。MME30は、制御部300に、送受信部310と、UE位置管理部320と、アタッチ/位置登録受信部330と、記憶部340と、マルチキャスト制御信号受信部350と、マルチキャストベアラ設定指示送信部360と、動的サービスエリア構成判定部370と、マルチキャストUE管理部380とが接続されている。
制御部300は、MME30の動作を制御する機能部であり、例えばCPU等により構成されている。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現することとなる。
送受信部310は、他のノードや端末からデータを送受信するための機能部であり、通信を制御するための機能部である。制御部300により、送受信部310により受信されたデータは各機能部に送信され、また、各機能部から送信されるデータは、送受信部310を介して他のノードや端末に送信される。
UE位置管理部320は、セルに在圏しアタッチ又は位置登録を行なったUE50の識別子を、セル識別子と共に後述する位置管理情報344に記憶する機能部である。また、アタッチ/位置登録受信部330は、UE50からアタッチ又は位置登録の制御信号を受信する機能部である。
記憶部340は、MME30が動作するために必要な各種プログラムや、データ等を記憶するための機能部である。制御部300や、他の機能部は、必要に応じて記憶部340からプログラム、データを読み出して処理を実行することにより、各機能を実現することとなる。なお、記憶部340は、例えばEEPROMやDRAMといった半導体メモリや、HDD等の磁気ディスクといった記憶装置により構成されている。
また、記憶部340は、eNB情報342と、位置管理情報344と、UE管理情報346とを記憶している。
eNB情報342は、自局に接続するeNB40の識別子やアドレスと、それぞれのeNB40がカバーするセルの識別子との情報である。なお、eNB40がカバーするセルの識別子に加え、その周辺セルの識別子を併せて管理する。また、eNB情報342は、基地局の物理構成に応じて移動通信事業者が予め設定するなどにより保持する。
位置管理情報344は、UE位置管理部320によりUE50の位置を管理するための情報である。UE50はセルに在圏したときMMEにアタッチ信号又は位置登録信号を送信するが、そのときにUE50の識別子であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)と、UE50が在圏するセルのセル識別子(Cell ID)とを位置登録信号に含めてMME30に送信する。この、UE識別子(例えば「IMSI−1」)と、セル識別子(例えば「Cell ID−1」)と、UE能力(例えば「モビリティクラスHigh」)とが対応づけられた情報である。この場合のデータ構成の一例を図4に示す。
図4の例では、UE50aは「IMSI−1」の識別子を有し、「Cell ID−1」として識別されるセルに在圏するものとして情報が構成される。同様に、アタッチ又は位置登録を行なったUE50b(IMSI−2)も、UE50aと同じセル「Cell ID−1」に在圏するものとして情報が構成されており、UE50c(IMSI−3)は「Cell ID−2」のセルに在圏するものとして情報が構成されている。なお、このアタッチ又は位置登録の結果に基づいて記憶される位置管理情報344は、マルチキャストを行う場合に限らず、UE50がセルに在圏したとき定常的に更新される情報である。
更に、アタッチ又は位置登録要求でUE50の能力(モビリティクラス等)を通知することができ、この通知された情報を移動局の能力であるUE能力(移動局能力)として記憶している。例えば、図4においては、UE50aの能力は「モビリティクラスHigh」(高速移動)であり、UE50b及びUE50cの能力は「モビリティクラスLow」(低速移動)である。
ここで、移動局の能力とは、種々のものが考えられるが、移動通信に関する能力のことであり、図4には図示していないが、例えば接続可能な無線インターフェースの種別や接続可能なネットワークの種別(回線交換ネットワークのみか、パケット交換ネットワークのみか、あるいは両方とも接続可能か)や、要求するQoS(サービス品質)のクラスといった能力を含む。
UE管理情報346は、マルチキャストUE管理部380により管理される情報である。詳細については、後述する。
また、MME30のマルチキャストサービスに関する制御部として、マルチキャスト制御信号受信部350と、マルチキャストベアラ設定指示送信部360を有している。
マルチキャスト制御信号受信部350は、上位ノードであるMBMS−GW20からマルチキャストベアラ設定に関する制御信号を受信すると、記憶部340にMME30の管理下にあるeNB40の識別子、アドレス等を問い合わせるための機能部である。
マルチキャストベアラ設定指示送信部360は、eNB40の識別子、アドレスを基にeNB40にマルチキャストベアラの設定や開放を指示するための機能部である。
動的サービスエリア構成判定部370は、あるマルチキャストセッションについて、固定的なMBMSサービスエリアに配信経路を設定するのではなく、動的にサービスエリアを構成することを判定するための機能部である。
図5に、あるマルチキャストセッションを開始する際にMME30が上位ノードから受信するセッションスタート要求メッセージに含まれる情報を示す。セッションスタート要求メッセージには通常、IPマルチキャストアドレスと、マルチキャストグループ識別子TMGIと、サービスエリア識別子SAIとが含まれるメッセージフィールドがある。
SAIは、従来からの固定的なサービスエリアを示す識別子であり、無線アクセスネットワークのレベルでMBMSサービスエリアに含まれるeNB40を識別するために含まれている。他方、これとは別に、動的サービスエリア構成識別子をメッセージに含めることにより、MME30は動的サービスエリアを構成することを判定可能となる。
動的サービスエリア構成識別子は、BM−SC10がセッションスタート要求メッセージを送信するときにメッセージフィールドに追加する。また、このような動的サービスエリア識別子(指定子)を追加する方法の他に、MME30が動的サービスエリア構成を判定可能とする方法として、前述のように従来のサービスエリア識別子SAIの一種として、動的サービスエリアを構成する意味合いを持つ特別なSAIを指定することもできる。
例えばサービスエリア識別子がSAI−nの場合、動的サービスエリアを構成するものとして判定するのであれば、サービスエリア識別子のメッセージフィールドの内容をSAI−nとする。
また、さらに別の方法として、SAIをセッションスタート要求メッセージに含めないことで動的サービスエリア構成を判定するようにした場合は、BM−SC10はメッセージ内のサービスエリア識別子のフィールドを空にして送信する。
マルチキャストUE管理部380は、UE50からのマルチキャストグループ参加要求メッセージに基づいて、マルチキャストグループに参加するUE50を管理し、更新するための機能部である。
ここで、マルチキャストUE管理部380で管理するUE管理情報(対応表)を図6(a)を一例として説明する。マルチキャストグループは、各ノードにおいてTMGIで識別されている。そこでマルチキャストUE管理部380において、例えば、「TMGI−1」というマルチキャストグループに、UE50aが参加した場合、そのUE50aの識別子である「IMSI−1」を、「TMGI−1」と対応させたUE管理情報346をマルチキャストUE管理部380に記憶する。
また、当該UE50aが在圏するセルの識別子「Cell ID−1」をさらに対応づけたUE管理情報346としてマルチキャストUE管理部380に記憶する。「TMGI−1」に参加したUE50b、UE50cについても、それぞれのIMSIとCell IDとを対応づけて記憶する。
更に、例えば図6(b)に示すようなセルの構成の場合、当該UE50が在圏するセルの周辺のセル識別子をeNB情報342から解決し、併せて記憶する。例えば、UE50aが在圏するセル1「Cell ID−1」の周辺のセル(この場合隣接するセル)としてセル2「Cell ID−2」、セル3「Cell ID−3」、セル4「Cell ID−4」、セル5「Cell ID−5」、セル6「Cell ID−6」、セル7「Cell ID−7」を記憶する。
ここで、周辺のセルも合わせて管理する意味は、UE50が単一のセルにしか在圏していないとしても、その周辺隣接セルも合わせてデータ配信先とするためである。これにより、MBMSマルチセルトランスミッションモードの効用(複数セルからのデータをUE50が受信しデータ合成が可能)を活かすことができる。
また、少なくとも周辺のセルも含めてデータ配信先とすることで、UE50が隣接するセルに移動した場合にも継続してデータを受信することができる。なお、周辺セルのeNB40の識別子等の情報は、MME30が記憶部に保持しているか、保持していない場合には、MME40がeNB40に問い合わせて取得することが可能である。
また、本実施形態による周辺のセルとは、UE50が在圏するセルの隣接セルとして説明するが、例えば在圏するセルから数個分のセルまでを周辺のセルとして管理しても良いことは勿論である。
例えば、UE能力のモビリティクラスが「モビリティクラスHigh」である場合には、範囲を広げてさらに周辺のセルも管理し、動的サービスエリア構成に含めるようにしてもよい。反対に、UE能力のモビリティクラスが「モビリティクラスLow」のUE50である場合には、隣接セルを記憶しないようにするか、eNB40を選択する場合に、周辺セルのeNB40を選択しないようにすることも可能である。このような動作を行うため、位置管理情報344からUE能力を参照し、UE管理情報346に含めて管理しておくことが望ましい。
ここでUE管理情報346は、本実施形態のマルチキャスト配信方法を動作させるための情報であり、前述の位置管理情報344とは別に、UE50がマルチキャストグループに参加を要求したフェーズでマルチキャストUE管理部380が記憶する。また、このUE管理情報346は、サービス中にUE50が新規に別のセルからマルチキャストグループに参加した場合や、UE50がサービスを停止してマルチキャストグループから離脱した場合にも随時更新可能である。
[1.3 処理の流れ]
続いて、本実施形態における処理の流れについて説明する。
[1.3.1 MMEの処理の流れ]
まず、図7を用いて本実施形態におけるMME30の処理の流れ(動作)について説明する。ここでは、MME30が、動的サービスエリアを判定するためには、動的サービスエリア構成識別子で判定するものとして説明する。
まず、UE50のマルチキャストグループの参加設定がなされると(ステップS10)、UE50の識別子IMSIと、在圏するセル及び周辺セルの識別子Cell IDと、当該マルチキャストグループの識別子TMGIとを対応付けたUE管理情報346を記憶する(ステップS12)。ここで、マルチキャストグループ参加を要求するUE50が他にも存在する場合、同様にステップS12を実施する。
マルチキャストセッションを開始する段階になると、MME30(制御部300)は、BM−SC10から送信されるセッションスタート要求メッセージを受信する(ステップS14)。このセッションスタート要求メッセージにはTMGIが含まれている。
つづいて、セッションスタート要求メッセージに動的サービスエリア構成識別子が含まれているか否かにより、動的サービスエリアを構成するかを判定する(ステップS16)。もし、含まれている場合、動的サービスエリアを構成することを判定し、当該マルチキャストグループのTMGIに対応付けられたUE50の在圏セルのCell ID及び周辺のセルのCell IDを、UE管理情報346から読み出し、当該セルをカバーするeNB40を選択する(ステップS16;Yes→ステップS18)。そして、選択されたeNB40にセッションスタート要求メッセージを送信する(ステップS20)。
なお、ここではステップS12で記憶するCell IDは在圏セル及び隣接する周辺セルとして説明しているが、さらにその範囲を拡大して管理可能であることは前述の通りであり、UE能力のモビリティクラスが「モビリティクラスHigh」である場合には、在圏セルから数個分の周辺セルすべてを選択することとし、「モビリティクラスLow」である場合には、在圏セルと隣接セルに限定するようにすることが可能である。このような動作を行う場合は、ステップS16とS18の間に、UE能力を特定するステップと、周辺セルをいくつまで含めるかを判定するステップとを追加する。
他方、ステップS16で動的サービスエリア構成識別子が含まれていない場合、動的サービスエリアを構成しないことを判定し、従来の固定的なMBMSサービスエリアを対象とするマルチキャストの動作として、セッションスタート要求メッセージをMME30傘下の総てのeNB40に送信する(ステップS16;No→ステップS22)。
このように、ステップS18以降の処理ではMME30が選択したeNB40にのみセッションスタート要求メッセージが送信されるため、UE50が在圏するセル及びその周辺セルのeNB40のみがIPマルチキャスト参加処理(マルチキャストツリーに参加する処理)を行い、結果的に、必要なeNB40のみがマルチキャスト配信経路に参加する。即ち、動的サービスエリアを構成したこととなる。
他方、ステップS16で、動的サービスエリア構成識別子が含まれておらず動的サービスエリアを構成しないことが判定された場合には、あらかじめ静的に定められたMBMSサービスエリアに従って、MME30傘下で当該MBMSサービスエリアを構成する総てのeNB40が配信経路に参加する。
[1.3.2 システム全体の流れ]
続いて、本実施形態における移動通信システム全体の流れについて、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態の移動通信システム全体の動作例を説明する図であり、各矢印は各ノード間での必要な情報の流れを示し、角丸長方形はノード内部での処理を示している。
MME30が、予めUE50からのアタッチ又は位置登録により、UE50のIMSI及び在圏するセルのCell IDを位置管理情報344として記憶する(S100)。
このとき、UE50とS−GW(Serving GW)間にはデフォルトベアラが設定され、MME30はデフォルトベアラのベアラIDを記憶する。ベアラIDとは、デフォルトベアラを設定したUE50ごとにユニークなIDであり、MME30でベアラのエンドポイントとなるUE50のアドレスを識別可能である。また、S−GWはコアネットワークに配置されるノードであり、UE50のデフォルトルータとして設定されたS−GWである。このS−GWは、MBMS−GW20と機能的に統合されていてもよいため、図1のシステム構成上はあえて図示していないが、ここではデフォルトルータとしてのS−GWの動作とMBMS−GW20の動作を区別して明確とするため、あえて分けて記載する。
[1.3.2.1 マルチキャストグループ参加処理]
つづいて、S102からS114は、UE50があるマルチキャストサービスのマルチキャストグループに参加するための動作である。事前のサービスアナウンスメントによって、UE50は受信したいマルチキャストサービスのIPマルチキャストアドレスを取得しており、それを指定することで、デフォルトベアラを設定しているS−GWにマルチキャストグループ参加要求を送信する(S102)。
つづいて、S−GWは、BM−SC10にUE許可要求を送信し(S104)、BM−SC10はUE50を許可すると、当該UEが参加する当該マルチキャストグループの識別子TMGIを、S−GWへのUE許可応答に含めて通知する(S106)。
つづいて、S−GWはTMGIをMME30に通知し(S108)、MME30はTMGIと、UE50のIMSIと、在圏するセル及び周辺セルのCell IDとの対応を含むUE管理情報346を記憶する(S112)。
ここで、MME30がUE50のIMSIを特定するには、いくつかの方法がある。例えば、IMSIがS102でUE50から直接通知されることにより、S106、S108でそのIMSIがMME30に通知されてもよいし、セキュリティ上の観点からUE50が直接IMSIを通知せず、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity、MMEが位置管理上テンポラリーにUEに割り当てる識別子)等の形式でUE50から通知された場合も、BM−SC、S−GW、MME30等のコアネットワークのノードにおいてIMSIを特定可能である。
また、S108でS−GWから前述のベアラIDをMME30に通知することでも、MME30はIMSIを特定可能である。いずれかの方法に限定するものではなく、MME30がS112においてIMSIを特定可能であれば、その方法は問わない。このいずれかの方法によってIMSIが特定されるので、MME30は先に管理している位置管理情報344からCell IDも特定可能である。更に、周辺セルのCell IDを特定するには、在圏するCell IDを基にeNB情報342から特定することができる。
なお、MME30が位置管理情報344に基づいてUE管理情報346で管理するCell IDは、UE50が直近でアタッチ又は位置登録したときのセルの識別子であるが、MME30は当該セルのeNBにUE50の在圏を問い合わせ、Cell IDを最新のものに更新するステップを追加することができる(S110)。更新された際には、周辺セルのCell IDも、在圏するCell IDを基にeNB情報342から更新することができる。
また、周辺セルのCell IDはeNB情報342を基にして決定する例を説明してきたが、eNB40において自身の周辺セルのCell IDを管理している場合には、MME30は、S110の問い合わせによりeNBから周辺セルのCell IDを取得してもよい。
なお、MME30から当該セルのeNB40のみに問い合わせてもよいし、MME30がマルチキャストサービスに限らずUE50にページングを行う目的で管理しているトラッキングエリアの範囲に属するセルの各eNBに問い合わせてもよい。
MME30は、UE50にマルチキャストグループ参加応答を送信する(S114)。UE50への送信は、デフォルトベアラのベアラIDに基づいて送信される。
なお、ここで2台目、3台目のUE50が同じマルチキャストグループに参加する場合、同様にS102からS114の動作を2台目、3台目のUE50についても実行する。
また、UE50のマルチキャストグループへの参加は、後述のマルチキャストセッション開始後でも可能である。
[1.3.2.2 マルチキャストセッション開始処理]
続いて、S116からS128は、マルチキャストセッションを開始する際の動作である。BM−SC10は、TMGIと、動的サービスエリア構成識別子とを含めたセッションスタート要求を、MBMS−GW20に送信する(S116)。
MBMS−GW20は、セッションスタート要求をMME30に送信する(S118)。MME30はセッションスタート要求から動的サービスエリア構成識別子を読み出し、動的サービスエリアを構成することを判定する(S120)。そして、S112で記憶したUE管理情報346を基に、当該TMGIに対応付けられたUE50が在圏するセル及び当該セルの周辺のセルのCell IDを読み出して特定し、特定したセルのeNB40を選択する(S122)。この際、さらにUE能力を読み出して、特定するCell ID(周辺セル識別子)の範囲をUE能力に応じて設定する動作も追加できる。
続いて、MME30は選択したeNB40にセッションスタート要求を送信する(S124)。この際、セッションスタート要求メッセージに、当該マルチキャストサービスが動的サービスエリアとして構成したものであることを示す情報を含めるとよい。
セッションスタート要求を受信したeNB40は、IPマルチキャスト参加処理を実行する(S126)。そして、eNB40は、UE50との間にマルチキャストベアラ設定処理を行いマルチキャストベアラを設定する(S128)。そしてBM−SC10からデータが送信されると、MBMS−GW20、eNB40を介してUE50にデータが到達する。
なお、S120において、セッションスタート要求に動的サービスエリア構成識別子が含まれていない場合には、従来と同様に、MME30は、下位の総てのeNB40にセッションスタート要求を送信し、eNB40はIPマルチキャスト参加処理を実行する。個々のeNB40の動作は、前述のS124、S126及びS128と同様である。
なお、ここまではMME30がTMGIを基にUE50のセルを特定する例を説明してきたが、本実施形態のMME30が記憶するUE管理情報346は、TMGIとIMSIとCell IDとを対応させた情報であるため、TMGIからだけでなく、IMSIからセルを特定することも可能である。具体的には、BM−SC10がS116のセッションスタート要求に、マルチキャストグループに参加するUE50のIMSIを含めて送信すると、MME30はS120で、当該IMSIからUE管理情報346を参照してCell IDを特定する。
また、図示はしていないがBM−SC10は、S116のセッションスタート要求に動的サービスエリア構成識別子の他にMBMSのサービスエリア識別子(SAI)も含め送信しているが、前述の通り動的サービスエリア構成識別子を用いる方法の他に、SAI自体を特別のSAIとする方法や、SAIをセッションスタート要求メッセージに含めない方法等でも、MME30が動的サービスエリアを構成することを判定することとしても良い。
[1.3.3 システム全体の流れ(MBMS仕様)]
続いて、図8で説明した実施形態の移動通信システムの動作を、現行のMBMS仕様のシーケンスに適用した場合について、図9及び図10を用いて説明する。なお、図8の各シーケンスや処理等の動作に付した番号(例えば、図8のS102の最初に付している「2」)に相当する動作は、図9及び図10の各シーケンスや処理の前の括弧内に示している。また、eNB40は、MBMS仕様の記載に基づきRAN(無線アクセスネットワーク)と記載している。
なお、必ずしも図9及び図10に示すシーケンスや処理に限られるものではなく、仕様の変更や拡張等によってシーケンスの順序や処理が変更となったり、システムの実装上、仕様とは異なるシーケンスが採用されたりしたとしても、図8の情報要素がいずれかのメッセージや処理動作に適用されていればよい。
具体的には、図9及び図10は、現行のGPRS(General Packet Radio Service)をベースとしたMBMSの処理を、EPSに適用した場合の手順を示しているが、今後の仕様拡張によって手順やメッセージ名、メッセージ構成、処理が一部変更となったとしても適用できる。また、EPSはGPRS拡張方式と、プロキシモバイルIP方式の二通りで動作することが可能であり、図9及び図10ではプロキシモバイルIP方式の場合について記述しているが、GPRS拡張方式にも適用可能である。
[1.3.3.1 マルチキャストグループ参加処理]
まず図9を用いて、UE50のマルチキャストグループ参加手続きを説明する。なお、UE50はMME30へのアタッチ又は位置登録処理を完了し、S−GWとの間で通信経路(デフォルトベアラ)を確立しているものとし、S−GWはUE50のデフォルトルータとして設定されるものとする。なお、EPSがGPRSトンネリングプロトコルで動作する場合は、P−GW(PDN-GW)がデフォルトルータとして設定され、S−GWはUE50とP−GWとの間で送受信されるメッセージを中継する。
UE50がIGMP(IPv4)又はMLD(IPv6) Joinメッセージを送信すると、前記確立した通信経路を用いて、デフォルトルータであるS−GWにメッセージが到達する(S200)。この場合、UE50は受信を希望するマルチキャストサービスのIPマルチキャストアドレスを含め送信する。なお、EPSがGPRSトンネリングプロトコルで動作する場合はUEのデフォルトルータはP−GWになるため、一旦P−GWにメッセージが到達した後、P−GWはS−GWに、UE50からIGMP又はMLD Joinメッセージを受信したことと、UE50が受信を希望するIPマルチキャストアドレスとを通知する。
次に、S−GWはBM−SC10にMBMS許可要求メッセージを送信する(S202)。BM−SC10は、UE50を許可すると、マルチキャストベアラを設定するMBMS−GW20のアクセスポイント名(APN)をMBMS許可応答としてS−GWに通知する(S204)。このとき、図8のS106と同様に、当該マルチキャストグループのTMGIを通知可能であれば、許可応答メッセージに含めて通知する。通知できない場合は、後述のS218又はS222で、S204に相当する情報を通知する。なお、APNとはBM−SC10とのゲートウェイ(MBMS−GW20)を一意に識別する識別子である。
S−GWは、IPマルチキャストアドレスと、MBMS−GW20のAPNと、ベアラID等を含めたMBMS通知要求メッセージをMME30に送信する(S206)。このとき、図8のS108と同様に、当該マルチキャストグループのTMGIを含めて通知するが、このステップでTMGIを通知できない場合は、後述のS224で送信する。
ここまでの手順で、MME30は、図8のS112の動作に相当するIMSI、Cell ID(UE50の在圏セル及び周辺セルのCell ID)、TMGIの情報を記憶する動作が可能となるが、TMGIが後の手順で通知される場合は、後述のS224の後で、S112のステップに相当する動作を実行する。
次に、MME30はS−GWにMBMS通知応答メッセージを送信する(S208)。そして、MME30はUE50にMBMSコンテキスト活性化開始要求メッセージを送信する(S210)。
UE50は、MME30に対してMBMSコンテキスト活性化要求メッセージを送信する(S212)。この時、UE50からMME30に在圏セルのCell IDが通知されるのがよいが、通知されない場合は、図8のS110相当のメッセージによってCell IDを最新なものとする。
MME30はAPNからMBMS−GW20を特定し、MBMS−GW20にMBMSコンテキスト生成要求メッセージを送信する(S214)。
MBMS−GW20は、BM−SC10にMBMSコンテキスト生成要求メッセージを送信する(S216)。
BM−SC10は、MBMS−GW20にMBMSコンテキスト生成応答メッセージを送信する(S218)。また、S204でTMGIを送信していない場合は、BM−SC10はこのS218でTMGIをメッセージに含めて通知する。
MBMS−GW20がMBMSコンテキストを生成のためのマルチキャストベアラの設定等に関する情報を持っていない場合、さらにBM−SC10にMBMS登録要求メッセージを送信する(S220)。また、当該UE50がマルチキャストグループに参加した最初のUEである等の理由で、まだTMGIが割り当てられていない場合は、BM−SC10はここでTMGIを当該マルチキャストグループに割り当てて、MBMS−GW20へのMBMS登録応答メッセージ(S222)に含めて通知する。なお、MBMS−GW20がマルチキャストベアラの設定に関する情報を持っている場合、またTMGIがすでに割り当てられて通知されている場合は、このS220、S222の手順は省略可能である。
MBMS−GW20は、MBMSコンテキスト生成応答メッセージをMME30に送信する(S224)。なお、ここまでの手順でTMGIがMME30に通知されていなければ、この手順でMME30にTMGIが通知される。
また、ここまでの手順で、図8のS112に相当する処理が実行されていない場合は、この手順の後にMME30はIMSIと、TMGIと、Cell ID(UE50の在圏セル及び周辺セルのCell ID)とのUE管理情報を記憶する。
MME30は、RANがUE50に無線ベアラを設定している場合、ここでMBMSベアラ設定に関する情報であるMBMSコンテキストをRANに通知する(S226)。MME30は、UE50にMBMSコンテキスト活性化応答メッセージを送信する(S228)。以上で、UE50のMBMSセッションへの参加手続きを完了する。
[1.3.3.2 MBMSセッション開始処理]
続けて、図10を用いてMBMSセッションの開始処理を説明する。
BM−SC10は、TMGIを含むセッションスタート要求メッセージをMBMS−GW20に送信する(図10のS230)。MBMS−GW20は、セッションスタート応答メッセージをBM−SC10に送信する(S232)。
MBMS−GW20は、セッションスタート要求メッセージをMME30に送信する(S234)。このメッセージは、図8のS118相当のメッセージであり、当該マルチキャストグループのTMGIと、動的サービスエリア構成識別子とを含んでいる。そして、この手順の後、MME30は図8のS120、S122に相当する処理を実行し、周辺セルを含めたセルのRANを選択する。
MME30は、RANにおける選択したeNB40にセッションスタート要求メッセージを送信する(S236)。この際、当該マルチキャストサービスは動的サービスエリアを構成することを示す情報を含めると良い。
RANのeNB40は、MME30にセッションスタート応答メッセージを送信し(S238)、MME30はMBMS−GW20にセッションスタート応答メッセージを送信する(S240)。
eNB40は、IPマルチキャストジョインの処理を実行する(S242)。これは、図8のS126の処理に相当する。eNBはUE50に無線リソース設定処理(マルチキャストベアラ設定処理)を実行する(S244)。これは、図8のS128の処理に相当する。
ここまでの手順で、マルチキャストベアラが設定され、BM−SC10からデータが送信されると、設定されたマルチキャスト配信経路に従って、MBMS−GW20及びRAN(eNB40)を介してUE50にデータが到達する。
このように、従来のマルチキャストデータの配信先セルは、MME30では選択せず、MME30が管理する移動通信システム内のeNB40総てに対してマルチキャスト配信経路を設定していたが、本実施形態によれば、MME30はUE50の在圏セルと、当該セルの周辺セルとを併せて配信先のeNB40を動的に選択することとなるので、選択されたeNB40のみが配信経路に参加し、余分な配信経路を設定しなくて済み、ネットワークリソース及び無線リソースの効率化につながる。
また、従来はMME30が管理している移動通信システム内のすべてのeNB40にセッションスタート要求を送信する必要があったが、本実施形態によればセッションスタート要求メッセージをすべてのeNB40に配信しなくて済むため、シグナリングトラフィックを少なく抑えることができる。
また、eNB40の選択のときに、UE50が在圏するセルが単一であっても、その周辺のセル(例えば隣接するセル)のeNB40も含めて選択することで、例えば、MBMSマルチセルトランスミッションモードの効用(セルエッジにある移動局装置が複数基地局装置から受信したデータを合成することで受信品質を向上する)をそのまま活かすことができると共に、UE50の周辺セルへの移動にも容易に対応することができる。さらには、UE50の移動能力に応じて、その周辺セルの選択範囲を広げたり、UE50が在圏するセルのみに限定したりできるので、柔軟かつ効率的な配信先エリアの決定が可能となる。
また、本発明のMME30は、固定的なMBMSサービスエリア単位で配信するか、マルチキャストデータの配信先セルを動的に選択(即ちサービスエリアを動的に構成)するか否かを判定できるため、従来のMBMSサービスエリアを対象として配信するMBMSマルチキャストサービスの方法と共存できるように構成でき、サービスの内容やコンテンツプロバイダーの意向、移動通信事業者のポリシー等に応じて柔軟に好適な方法を選択することができる。
また、本実施形態においてBM−SC10及びMME30が管理するUE50に関する情報は、従来通りアタッチ又は位置登録のフェーズ、及びマルチキャストグループに参加するフェーズでUE50からBM−SC10及びMME30に通知される情報であり、UE50は特別に新たな情報等を追加して通知する必要はなく、マルチキャストサービスを受信可能なUE50であれば従来構成から変更することなく接続可能である。
[2.第2実施形態]
続いて第2実施形態について説明する。
[2.1 システム構成]
図11は本発明の第2実施形態のシステム構成を説明する図である。本実施形態の構成では、eNB40(eNB40a、eNB40b、eNB40c)にはマルチキャストを行う際、複数のeNB間で無線リソースをコーディネーションする機能部として、MCE(Multi-cell/multicast Coordination Entity)35(MCE35a、MCE35b、MCE35c)を含んでいる。このMCE35によって、eNB40は、各セルにおいて同一無線リソースを用いてマルチキャストベアラを設定することができる。
この構成では、MME30はeNB40と接続されているが、無線リソース設定に関する制御対象はeNB40内のMCE35となり、第1実施形態とは用いるインターフェースが異なる。具体的には、MME30とeNB40の間はEPSで規定されるS1−MMEインターフェースであり、MME30とMCE35の間はM3インターフェースである。なお、それ以外のノードについては第1実施形態と同一であるため説明は省略する。
[2.2.処理の流れ]
続いて、本実施形態における処理の流れについて説明する。
[2.2.1 MMEの処理の流れ]
図12を用いて本実施形態におけるMME30の処理の流れ(動作)について説明する。第1実施形態の図7で説明したステップと同一の処理が行なわれるところは、図7と同一の符号を用いている。本実施形態では、ステップS20−2、S22−2で、セッションスタート要求メッセージをeNB40のMCE35に送信する点が第1実施形態と異なっている。
なお、この実施形態においても、ステップS18→S20−2の処理でMME30が選択したeNB40のMCE35にのみセッションスタート要求メッセージが送信されるため、UE50が在圏するセル及び周辺セルのeNB40のみがIPマルチキャスト参加処理(マルチキャストツリーに参加する処理)を行い、結果的に、必要なeNB40のみがマルチキャスト配信経路に参加する。
また、ステップS16で動的サービスエリア構成識別子が含まれないことから動的サービスエリア構成を行わないことを判定した場合、ステップS22−2で、通常のMBMSの処理としてMME30傘下の総てのeNB40のMCE35に、セッションスタート要求が送信される。
[2.2.2.システム全体の流れ]
続いて、第2実施形態における移動通信システム全体の流れについて、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態の移動通信システム全体の動作例を説明する図である。図8で説明した処理との違いは、S300で、MME30は選択したeNB40のMCE35にセッションスタート要求を送信する点である。また、S302で、MCE35はeNB40に対しさらにセッションスタート要求を送信する。
[2.1.3.システム全体の流れ(MBMS仕様)]
本実施形態についても、図9及び図10で説明したMBMS仕様での処理に適用可能である。第1実施形態との違いは、ステップS236のセッションスタート要求メッセージがRANのeNB40内のMCE35によって受信される点、ステップS244の無線リソース設定は、MCE35がeNB40を制御して実行する点である。
[3.第3実施形態]
続いて第3実施形態について説明する。
[3.1 システム構成]
図14は本発明の第3実施形態のシステム構成を説明する図である。本実施形態の構成では、第2実施形態の構成のeNB40(eNB40a、eNB40b、eNB40c)からMCE35が独立して構成される。このような構成とすることで、MCE35はeNB40の上位ノードとして、無線リソースのコーディネーションを効率的に行うことができる。
この場合、具体的にはMCE35とeNB40との間のインターフェースはM2インターフェースと呼ばれる。無線リソース設定に関するeNB40の直接の制御主体がMCE35となるのは第2実施形態と同様であるが、第2実施形態ではMCE35とeNB40とが1対1であるのに対し、本実施形態ではMCE35とeNB40とが1対多の構成となる。そのため、MME30は各eNB40に個々に制御メッセージを送らなくて済む。その代わり、動的サービスエリアに含めるeNB40を直接的に制御できないため、MCE35を介してマルチキャスト参加処理をさせるよう制御する。従って、第1、第2実施形態とはインターフェースが異なると共に、処理ステップ、制御メッセージの内容が異なる。具体的には後述する。
[3.2 処理の流れ]
本実施形態における処理の流れについて説明する。
[3.2.1.MMEの処理の流れ]
図15を用いて本実施形態におけるMME30の処理の流れ(動作)について説明する。第1実施形態の図7及び第2実施形態の図12で説明したステップと同一な処理が行なわれるところは、同一の番号を付している。
第2実施形態との違いとして、ステップS19が追加される。これは、前述の第2の実施形態では、eNB40を選択した時点でMCE35も同時に特定可能であるため不要であったが、本実施形態ではeNB40とMCE35とが機能的に別に配置されるために必要な処理であり、MME30はeNB40を選択した上で、さらにその上位ノードであるMCE35も特定する必要がある。このため、MME30には、例えば図3の記憶部340で管理するeNB情報342と併せて、当該eNB40を管理するMCE35のアドレスや識別子等をさらに記憶する。
また、ステップS20−3で、セッションスタート要求メッセージを、eNB40ではなく、ステップS19で特定したMCE35に送信する。このとき、ステップS18で選択したeNBがどのeNBであるのか、MCE35が識別できるよう、セッションスタート要求メッセージには選択したeNB40のアドレスや識別子のリストを含めて送信する。
この実施形態においては、ステップS20−3の処理でMME30は特定したMCE35に対してのみセッションスタート要求を送信するため、シグナリングトラフィックをさらに軽減させることができる。また、図示はしていないが、MCE35は上述のeNB40の選択結果に基づいて、選択されたeNB40のみをIPマルチキャスト参加処理(マルチキャストツリーに参加する処理)させることが可能なため、結果的に、必要なeNB40のみが配信経路に参加し、第1、第2実施形態と同様の効果が得られる。
[3.2.2 システム全体の流れ]
続いて、第3実施形態における移動通信システム全体の流れについて、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態の移動通信システム全体の動作例を説明する図であり、図8、図13の処理と同一な処理については同一番号を付与している。図8、図13の処理との違いは、ステップS400として、MME30が選択したeNB40のMCE35をさらに特定する処理が追加される点である。
また、MME30はMCE35にセッションスタート要求を送信するステップにおいて(S402)、選択したeNB40のアドレスや識別子などの情報を含めて送信する。また、MCE35は、セッションスタート要求をeNB40に送信する(S404)。
[3.2.3.システム全体の流れ(MBMS仕様)]
本実施形態についても、図9及び図10で説明したMBMS仕様での処理に適用可能である。第1実施形態及び第2実施形態との違いは、ステップS234の後に、MME30においてMCE35を特定する動作(図16のS400相当)が加わる点、ステップS236で、MME30は選択したeNB40のアドレスや識別子等の情報を含めてRANにセッションスタート要求を送信する点(図16のS402に相当)、セッションスタート要求はRANのMCE35によって受信される点、ステップS244の無線リソース設定はMCE35がeNB40を制御して実行する点(図16のS404に相当)である。
以上、従来のマルチキャストデータの配信先セルは、MME30では選択せず、MME30の下位ノードであるeNB40(MBMSサービスエリアに含まれるeNB)すべてに配信経路を設定していたが、上述した各実施形態によれば、MME30は受信端末であるUE50の在圏セルに応じて、配信先eNB40をピンポイントに選択するので、選択されたeNB40のみが配信経路に参加する。従って、余分な配信経路を設定しなくて済み、ネットワークリソース及び無線リソースの効率化につながる。
同様に、従来はMME30の下位の総てのeNB40にセッションスタート要求を送信する必要があったが、セッションスタート要求メッセージをすべてのeNBに配信しなくて済むため、シグナリングトラフィックを少なく抑えることができる。
また、本実施形態のMME30は、動的サービスエリアを構成するか否かを判定できるため、従来の固定的なMBMSサービスエリアを対象として配信するMBMSマルチキャストサービスの方法と共存できるように構成でき、マルチキャストサービスの特性に応じて、柔軟に好適な方法を選択することができる。
このように、本発明の各実施形態によれば、従来のマルチキャストデータの配信先セルは、MME30では選択せず、MME30の下位ノードであるeNB40(サービスエリアに含まれるeNB)すべてに配信経路を設定していたが、MME30は配信先eNB40をピンポイントに選択するので、選択されたeNB40のみが配信経路に参加し、余分な配信経路を設定しなくて済み、ネットワークリソース及び無線リソースの効率化につながる。
同様に、従来はMME30の傘下のすべてのeNB40またはMCE35にセッションスタート要求を送信する必要があったが、セッションスタート要求メッセージを選択したノードにのみ送信すればよいため、トラフィックを少なく抑えることができる。
また、eNB40の選択の際に、UE50が在圏するセルが単一であっても、その周辺の隣接するセルのeNB40も含めて選択することで、MBMSマルチセルトランスミッションモードの効用(セルエッジにあるUE50が複数eNB40から受信したデータを合成することで受信品質を向上する)をそのまま活かすことができると共に、UE50の隣接セルへの移動にも容易に対応することができる。
さらには、UE50の移動能力に応じて、その選択範囲を広げたり、UE50が在圏するセルのみに限定したりできるので、柔軟かつ効率的な配信先エリアの決定が可能となる。
また、本実施形態のMME30は、サービスエリアを動的に構成するか否かを判定できるため、従来の固定的なサービスエリアを対象として配信するMBMSマルチキャストサービスの方法と共存できるように構成でき、サービスに応じて柔軟に好適な方法を選択することができる。
[4.変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
また、各実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO((Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
また、上述した実施形態における各装置の一部又は全部を典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現してもよい。各装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能であることは勿論である。
また、上述した各実施形態では、UE50が在圏するセル及び周辺セル(少なくとも隣接の周辺セル)のみを対象として、従来のMBMSサービスエリアよりさらに限定的な範囲に動的サービスエリアを構成する例を説明してきたが、マルチキャストデータ配信を開始した後に、新たに別のセルに在圏するUE50がマルチキャストグループに参加したり、あるいはマルチキャストグループに参加していたUEが途中でマルチキャストセッションを終了し、当該セルに送信の必要がなくなったりした場合等、一旦構成した動的サービスエリアは変化する可能性があることを考慮する必要がある。この場合、UE50はマルチキャストグループへの参加要求又は離脱要求を在圏するセルからMME30に送信し、MME30はその時点でUE管理情報346の内容を更新し、動的サービスエリアの構成、配信経路を都度変更する。
また、UE50のセル間の移動も考慮しておく必要があり、MME30はマルチキャストセッション中、eNB40又はMCE35にUE50の在圏を確認するようにしておくことが望ましい。UE50の在圏を確認する手段としては、例えば、定期的にMME30がeNB40又はMCE35に問い合わせるか、eNB40がUE50からの電波強度測定報告信号を受信したとき等をきっかけに、eNB40又はMCE35からMME30に通知する。
このようにMME30がeNB40又はMCE35に問い合わせたり、あるいはeNB40又はMCE35がMME30に通知する手段をさらに設けたりすることで、MME30はUE50が移動してもそれに追従して在圏セルの情報を常に最新に更新し、動的サービスエリア構成の変更に柔軟に対応することができる。
なお、これまでMBMSサービスエリアの範囲内に小規模に動的サービスエリアを構成する例を説明してきたが、本発明の各実施形態によれば、固定的なMBMSサービスエリアでカバーしきれない範囲にさらに動的サービスエリアを構成したり、MBMSサービスエリアをまたがった場所であっても、動的サービスエリアを構成することが容易である。
また、いったん動的サービスエリアを構成したが、動的サービスエリアの範囲(動的サービスエリアに含まれるセルのカバー範囲)とMBMSサービスエリアの範囲(SAIとして特定される複数のセルのカバー範囲)がほぼイコールであった場合、動的サービスエリアからMBMSサービスエリアに切り替えることも容易である。例えば、「MBMSサービスエリアのセル数−動的サービスエリアに含まれるセル数=X」の式で、Xの数値がある一定数以下であれば、動的サービスエリアからMBMSサービスエリアに切り替えるように判定する。
反対に、いったんMBMSサービスエリアに基づいてマルチキャストセッションを確立したが、UE50のセルからの離脱などによって、すべての範囲に配信経路を設定する必要がないことを判断し、動的サービスエリアを構成することを判定し、MBMSサービスエリアから動的サービスエリアに切り替えることも容易である。例えば、上記式でXの数値がある一定数以上であれば、MBMSサービスエリアから動的サービスエリアに切り替えるように判定する。なお、Xの値は例えば移動体通信事業者やコンテンツプロバイダーが設定可能とする。
また、eNB40がマルチキャスト配信をサポートしていない場合には、UE50とeNB40間の無線ベアラについてのみユニキャスト送信(在圏の各UE50に個別にデータ送信する)する方法を用いてもよい。
また、UE管理情報346は、さらにTMGIを併せて管理できるような形態としてもよいし、UE管理情報346とは別に、図17(a)のようにTMGI毎にUEの識別子とその在圏セルの識別子を対応付けたテーブルとしてもよい。
例えば、図17(b)に示すセル構成であり、UE50aがセル1、UE50b及びUE50cがセル2に在圏している場合、それぞれのUE識別子と、在圏セルのCell IDと、周辺セルのCell IDとが対応づけて記憶される。
また、このUE管理情報346は、サービス中にUE50が新規に別のセルからマルチキャストグループに参加した場合や、UE50がサービスを停止してマルチキャストグループから離脱した場合、随時更新可能である。
1 移動通信システム
10 BM−SC
100 制御部
110 送受信部
120 サービスエリア選択部
130 セッション制御部
140 記憶部
150 サービスアナウンスメント機能部
160 マルチキャストグループメンバーシップ管理部
170 データ配信プロキシ部
20 MBMS−GW
30 MME
300 制御部
310 送受信部
320 UE位置管理部
330 アタッチ/位置登録受信部
340 記憶部
342 eNB情報
344 位置管理情報
346 UE管理情報
350 マルチキャスト制御信号受信部
360 マルチキャストベアラ設定指示送信部
370 動的サービスエリア構成判定部
380 マルチキャストUE管理部
35 MCE
40、40a、40b、40c eNB
50、50a、50b、50c、50d UE

Claims (12)

  1. 基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムに、当該移動局装置を管理するために接続されるモビリティ管理装置であって、
    前記移動局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置とを対応づけて管理する端末管理手段と、
    前記マルチキャストサービス配信装置から、マルチキャストのセッション開始要求を受信する開始要求受信手段と、
    前記セッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、前記端末管理手段から、前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺のセルとを併せて動的なサービスエリアと判定するサービスエリア判定手段と、
    前記サービスエリア判定手段により判定されたサービスエリアに含まれる基地局装置に、セッションスタート要求を送信する第1セッションスタート要求送信手段と、
    を備えることを特徴とするモビリティ管理装置。
  2. 前記移動局装置からマルチキャストグループへの参加要求を受信する参加要求受信手段を更に備え、
    前記端末管理手段は、前記マルチキャストグループの識別子と、前記移動局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置のセルの周辺のセルに含まれる基地局装置とを対応づけて管理し、
    前記サービスエリア判定手段は、前記セッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、前記端末管理手段から、前記セッション開始要求に対応するマルチキャストグループに対応づけられた基地局装置が配置されたセルを動的なサービスエリアと判定することを特徴とする請求項1に記載のモビリティ管理装置。
  3. 前記端末管理手段は、前記移動局装置の能力を示す移動局能力をさらに管理し、
    前記サービスエリア判定手段は、前記移動局装置の移動能力に応じて、前記動的なサービスエリアに含める当該移動局装置が在圏する基地局装置のセルの周辺のセルの範囲を併せて判定することを特徴とする請求項1又は2に記載のモビリティ管理装置。
  4. 前記基地局装置を管理し、基地局装置間を調整する基地局調整装置が移動通信システムに更に接続されており、
    前記第1セッションスタート要求送信手段は、前記サービスエリア判定手段により判定されたサービスエリアに含まれる基地局装置を管理する基地局調整装置に、当該基地局装置に関する情報を含めてセッションスタート要求を送信することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のモビリティ管理装置。
  5. 基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムに接続されるマルチキャストサービス配信装置であって、
    マルチキャストセッション開始時に、前記移動局装置を管理するために接続されるモビリティ管理装置に対してセッションスタート要求を送信する第2セッションスタート要求送信手段を備え、
    前記第2セッションスタート要求送信手段は、前記モビリティ管理装置に対し、前記移動局装置が在圏するセルに配置された基地局装置と、当該移動局装置が在圏するセルの周辺のセルに配置された基地局装置とを併せてサービスエリアとして動的に構成させたい場合には、前記セッションスタート要求に動的サービスエリア構成識別子を含めることを特徴とするマルチキャストサービス配信装置。
  6. 基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムにおいて、
    前記サービスエリアとは別に、前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺セルとを併せてサービスエリアとして動的に構成することを特徴とする移動通信システム。
  7. 前記移動通信システムは、移動局装置を管理するモビリティ管理装置を含んでおり、
    前記モビリティ管理装置は、前記移動局装置とともに、当該移動局装置が在圏するセルに配置された基地局装置と、当該移動局装置が在圏するセルの周辺のセルに配置された基地局装置とを併せて管理し、前記マルチキャストサービス配信装置から、動的にサービスエリアを構成すると指示を受けた場合には、前記移動局装置が在圏するセルに配置された基地局装置と、当該移動局装置が在圏するセルの周辺のセルに配置された基地局装置とを併せて選択し、当該基地局装置と通信路を設定することを特徴とする請求項6に記載の移動通信システム。
  8. 基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供し、更に当該移動局装置を管理するために接続されるモビリティ管理装置が接続される移動通信システムにおいて、
    前記モビリティ管理装置は、
    前記移動局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置とを対応づけて管理する端末管理手段と、
    前記マルチキャストサービス配信装置から、マルチキャストのセッション開始要求を受信する開始要求受信手段と、
    前記セッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、前記端末管理手段から、前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺のセルとを併せて動的なサービスエリアと判定するサービスエリア判定手段と、
    前記サービスエリア判定手段により判定されたサービスエリアに含まれる基地局装置に、セッションスタート要求を送信する第1セッションスタート要求送信手段と、
    を備えることを特徴とする移動通信システム。
  9. 前記端末管理手段は、前記移動局装置の能力を示す移動能力をさらに管理し、
    前記サービスエリア判定手段は、前記移動局装置の移動能力に応じて、前記動的なサービスエリアに含める当該移動局装置が在圏する基地局装置のセルの周辺のセルの範囲を併せて判定し、当該セルに配置された基地局装置と通信路を設定することを特徴とする請求項8に記載の移動通信システム。
  10. 請求項6から9の何れか一項に記載の移動通信システムに接続される移動局装置であって、
    前記基地局装置とマルチキャストベアラを設定するマルチキャストベアラ設定手段と、
    前記マルチキャストベアラを用いて、前記マルチキャストサービス配信装置から、マルチキャストデータを受信するマルチキャストデータ受信手段と、
    を備えることを特徴とする移動局装置。
  11. 基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムにおける移動通信方法であって、
    前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺セルとを併せてサービスエリアとして動的に構成することを特徴とする移動通信方法。
  12. 基地局装置が配置された複数のセルからサービスエリアが構成されており、マルチキャストサービス配信装置から、前記サービスエリアの基地局装置にマルチキャストデータを送信することにより、当該サービスエリアに在圏する移動局装置にマルチキャストサービスを提供する移動通信システムにおける移動通信方法であって、
    前記移動局装置と、当該移動局装置が在圏する基地局装置とを対応づけて管理するステップと、
    前記マルチキャストサービス配信装置から、マルチキャストのセッション開始要求を受信するステップと、
    前記セッション開始要求に、動的サービスエリア構成識別子が含まれている場合には、前記端末管理手段から、前記移動局装置が在圏する基地局装置が配置されたセルと、当該セルの周辺のセルとを併せて動的なサービスエリアと判定するステップと、
    前記判定されたサービスエリアに含まれる基地局装置に、セッションスタート要求を送信ステップと、
    を含むことを特徴とする移動通信方法。
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