JPWO2011024646A1 - 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

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Abstract

無線通信装置は、複数の周波数帯域の中から選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す信号を受信する受信部と、選択優先順位が最も高い周波数帯域と、選択優先順位が最も高い周波数帯域よりも選択優先順位が低い周波数帯域とを用いてデータを並行して送信する送信部と、を具備する。

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法に関する。
本願は、2009年8月25日に、日本に出願された特願2009−194610号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)では、LTE(Long Term Evolution、(第3世代の)長期進化)の次の通信方式としてLTE−A(LTE-Advanced)が検討されている。LTE−Aでは、LTEよりも高速の通信を実現するために、LTEで使用される20MHzの帯域よりも広帯域な100MHzの帯域を用いて通信を行うことが検討されている。しかしながら、既に様々な周波数帯域が様々な用途に割り当てられているため、広帯域の連続した周波数領域をLTE−A用として確保することは困難である。また、LTEとの互換性を可能な限り維持することが望まれる。これらの目的から、帯域幅が20MHz以下の帯域を複数用いて通信を行うことで、最大100MHzの帯域幅を確保し、高速かつ大容量の通信を実現するキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation)が提案された。この提案は、会合(3GPP RAN1#53b)で合意された(非特許文献1参照)。このキャリアアグリゲーションにおいて、20MHzまでのキャリア(帯域)は、コンポーネントキャリア(Component Career;CC)と呼ばれる。なお、キャリアアグリゲーションのシグナリングやチャネル配置やマッピング等、詳細仕様については今後策定される予定である。
下りリンクにおけるコントロールチャネルの配置について、例えば各コンポーネントキャリアにコントロールチャネルとしてPCFICH(Physical Control Format Indicator Channel、制御フォーマットインディケータチャネル)や、PHICH(Physical Hybrid Automatic Repeat Request Indicator Channel、HARQインディケータチャネル)や、PDCCH(Physical Downlink Control Channel、下りリンク制御チャネル)を配置し、LTEとの互換性を維持する方法が考えられる。もっとも、このキャリアアグリゲーション方法において、どのコンポーネントキャリアで制御情報を送信するかが予め定まっていない場合は、端末装置は複数のコンポーネントキャリアを同時に監視する必要がある。従って、端末装置の受信部にて複数のコンポーネントキャリアの帯域に対応した信号を待ち受ける必要がある。このため、1個のコンポーネントキャリアの帯域に対応した信号を待ち受ける場合よりも端末装置の消費電力が増大する。
一方、キャリアアグリゲーションを実行するためには、LTEとの互換性をある程度放棄して新たなDCI(Downlink Control Information)フォーマットを構築する必要がある。この際、あるひとつのコンポーネントキャリアに他のコンポーネントキャリアのコントロール情報もまとめて配置する。これにより、HARQにおけるアクノリッジ(ACKnowledge;ACK)信号やノット・アクノリッジ(Not-ACKnowledge;NACK)信号のフィードバック量を低減することができる。また、この方法を用いる場合、待ち受け状態にある端末装置は、コントロール情報を格納している1個のコンポーネントキャリアのみを監視すればよいので、端末装置の消費電力を削減できる。非特許文献2ではこの方法に基づき、Semi−Dynamic Triggering PDCCHを用いて、アグリゲーションを行わせるコンポーネントキャリアの通知を行う技術が提案されている。このSemi−Dynamic Triggering PDCCHは、次のサブフレームにおいてアクティブ化するコンポーネントキャリアのセットや、このアクティブ化の有効期間の情報を含む。Semi−Dynamic Triggering PDCCHを受信したLTE−Aの端末装置は、有効期間までの間、アクティブ化されたコンポーネントキャリアセットのみを監視すればよく、消費電力を抑制できる。
また、非特許文献3においても、複数のコンポーネントキャリアで通信を行うと消費電力が増大するため、出来る限り1つのコンポーネントキャリアで通信することが望ましいことが示されている。
また、非特許文献4では、制御信号の通信等の基礎として用いられるコンポーネントキャリアであるアンカーキャリアについて記載されている。
3GPP、TR36.814 V0.4.1、第5章 3GPP、"Issues on Carrier Aggregation for Advanced E-UTRA"、R1-084443 3GPP、"Spectrum Aggregation Operations - UE Impact Considerations"、R1-084405 3GPP、"PDCCH coding and mapping for carrier aggregation"、R1-090682
しかし、アンカーキャリアやそれに相当するコンポーネントキャリア、あるいはキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアの具体的な決定方法は提案されていない。例えば、全てのコンポーネントキャリアについて端末装置が基地局装置に受信品質を送信し、基地局装置がこの受信品質に基づいてキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定する方法が考えられる。しかし、この場合、全てのコンポーネントキャリアの伝搬路状態情報を送信するので通信量が多いという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、通信に用いる周波数帯域をより少ない通信量で決定することができる無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法を提供することにある。
[1]この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様による無線通信システムは、第1の通信装置と第2の通信装置とを備える無線通信システムであって、前記第1の通信装置は、複数の周波数帯域の無線信号を受信する第1の受信部と、前記周波数帯域の選択優先順位を記憶する第1の情報記憶部と、前記周波数帯域の受信品質が最低受信品質レベルを示す閾値以上で、かつ前記選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す情報を記憶する第2の情報記憶部と、前記第2の情報記憶部に記憶された前記情報を送信する第1の送信部と、前記第2の情報記憶部に記憶された前記情報の周波数帯域と、前記第2の情報記憶部に記憶された前記情報の周波数帯域よりも優先選択順位の低い周波数帯域とを用いて送信されたデータを受信するように前記第1の受信部を制御する通信制御部と、を具備し、前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置が送信する前記情報を受信する第2の受信部と、前記第2の受信部が受信した前記情報に基づいて、前記優先順位がもっとも高い周波数帯域と、前記優先順位がもっとも高い周波数帯域よりも優先選択順位の低い周波数帯域とを用いてデータを並行して送信する第2の送信部と、を具備する。
ここでいう受信品質とは、ある周波数帯域における無線信号の受信状況を示す数値をいう。第1の通信装置は、例えば受信信号に含まれる参照信号の1リソースブロック当たりの受信電力(RSRP;Reference Signal Received Power)を受信品質として用いる。

この通信システムでは、受信側の無線通信装置(第1の通信装置)で、どの周波数帯域まで受信品質が閾値以上かを測定し、受信品質が閾値以上の周波数帯域のうち、最も選択優先順位の高い周波数帯域を送信側の無線通信装置(第2の通信装置)に通知する。送信側の無線通信装置および受信側の無線通信装置が、通知された周波数帯域と受信品質が同等またはより良好であると期待される、選択優先順位が同じ周波数帯域および選択優先順位がより低い周波数帯域を用いて通信を行う。受信側の無線通信装置は、1個の周波数帯域を通知することによって送信側の無線通信装置に対して通信に利用可能な周波数帯域を通知するので、通信に利用する周波数帯域をより少ない通信量で決定できる。

[2]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記閾値は、周波数帯域毎に異なっていてもよい。
このように、閾値を周波数帯域毎に異なる値とすることにより、より適切に周波数帯域を切り替えることができる。例えば、都市部において屋内で受信側の無線通信装置を使用する場合、回折や反射などの影響により低い周波数のほうが高い周波数よりも受信品質がよい傾向がある。そこで、無線通信システムは、周波数が高い周波数帯域ほど大きな値の閾値を用いる。これにより、受信側の無線通信装置は、送信側の無線通信装置からの距離が離れた場合は、早めに低い周波数の周波数帯域に切り替え、通信が良好に行うことが期待できる。

[3]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記選択優先順位は、受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど順位が低くてもよい。
このように、受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど優先順位を低くする。これにより、前記周波数帯域の受信品質が最低受信品質レベルを示す閾値以上で、かつ選択優先順位が最も高い周波数帯域と、それよりも選択優先順位の低い周波数帯域との全てが最低受信品質レベル以上であることが期待される。したがって、これらの周波数帯域を用いて通信を行うことにより通信が良好に行うことが期待できる。

[4]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記選択優先順位は、中心周波数が低い周波数帯域ほど順位が低くてもよい。

この無線通信システムが郊外等の障害物の少ない環境で通信を行う場合、周波数が低い周波数帯域ほど伝搬損失が少なく、受信品質が良好であると期待される。また、この無線通信システムが都市部等の障害物の多い環境で通信を行う場合も、回折や透過率の影響で、周波数が低い周波数帯域ほど受信品質良好であると期待される。そこで中心周波数が低い周波数帯域ほど低い選択優先順位とすることで、受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど順位を低くすることができる。

[5]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記選択優先順位は、中心周波数が低い周波数帯域であっても良好な受信品質が期待できないときは、中心周波数の高い他の周波数帯域よりも順位が高くてもよい。

このように、良好な受信品質が期待できない周波数帯域の順位を他の周波数帯域よりも高くすることにより、受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど順位を低くすることができる。

[6]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記第2の通信装置の前記第2の送信部は、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域をアンカーキャリアとして用いて、前記複数の周波数帯域の制御情報を前記アンカーキャリアにまとめて送信してもよい。

このように、選択優先順位が最も高い周波数帯域をアンカーキャリアとして用いることにより、第2の通信装置がアンカーキャリアとして使用する周波数帯域が同一の周波数帯域に集中することを回避できる。また、第2の通信装置が制御情報と1個のアンカーキャリアにまとめて送信するので、第1の通信装置は待ち受け状態において他の周波数帯域の受信部を停止して消費電力を削減することができる。

[7]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記第2の通信装置の前記第2の送信部は、前記選択優先順位が最も低い周波数帯域をアンカーキャリアとして用いて、前記複数の周波数帯域の制御情報を前記アンカーキャリアにまとめて送信してもよい。

この、選択優先順位が最も低い周波数帯域は、受信品質が最も良好であると期待される周波数帯域である。この受信品質が最も良好であると期待される周波数帯域を用いて第2の通信装置が、制御情報を送信することにより、第1の通信装置がより確実に制御情報を受信することが期待できる。また、第2の通信装置が制御情報と1個のアンカーキャリアにまとめて送信するので、第1の通信装置は待ち受け状態において他の周波数帯域の受信部を停止して消費電力を削減することができる。

[8]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記第1の通信装置の前記通信制御部は、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域の受信品質が受信品質の良好であることを示す閾値以上である場合は、選択優先順位がより高い周波数帯域を選択優先順位が最も高い周波数帯域に変更してもよい。

このように、選択優先順位がより高い周波数帯域を、選択順位が最も高い周波数領域とすることにより、より多くの周波数帯域を用いて通信を行うことができる。この無線通信システムは、受信品質が良好である場合に選択優先順位が最も高い周波数領域の変更を行うので、新たに加わる周波数帯域も受信品質が良好であり、通信が円滑に行うことが期待できる。

[9]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記第2の通信装置の前記第2の送信部は、前記第1の通信装置に共通の報知信号に前記選択優先順位を含めて送信してもよい。

このように、第2の通信装置が報知信号に選択優先順位を含めて送信することにより、第1の通信装置に個別に選択優先順位を送信する必要がない。そのため、第1の通信装置に個別に選択優先順位を送信する場合と比べて通信量を削減できる。

[10]また、本発明の一態様による無線通信システムにおいて、前記選択優先順位は、複数の周波数帯域に同一の順位が付けられていてもよい。

この無線通信システムは、複数の周波数帯域に同一の選択優先順位を対応付ける。例えば、周波数が互いに隣接する周波数帯域に同一の順位を対応付ける。第2の通信装置は、制御情報等を受信する周波数帯域であるアンカーキャリアとして使用する周波数帯域を、選択優先順位が最も高い周波数帯域の中から選択する。これにより、第2の通信装置がアンカーキャリアとして使用する周波数帯域が同一の周波数帯域に集中することを回避できる。

[11]また、本発明の一態様による無線通信装置は、複数の周波数帯域の無線信号を受信する受信部と、前記受信部が受信する前記複数の無線信号の受信品質を前記周波数帯域の各々について測定する受信品質測定部と、測定された前記受信品質が予め決められた閾値以上である前記周波数帯域の中から、前記周波数帯域の順位であって受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど低い順位を示す選択優先順位が最も高い周波数帯域を選択する周波数帯域選択部と、前記周波数帯域選択部が選択した前記周波数帯域を示す信号を送信する送信部と、前記複数の周波数帯域のうち、前記周波数帯域選択部が選択した前記周波数帯域と同じ前記選択優先順位の周波数と、前記周波数帯域選択部が選択した前記周波数帯域と同じ前記選択優先順位の周波数よりも前記選択優先順位の低い周波数帯域とを用いて並行して送信されたデータを受信するように前記受信部を制御する通信制御部と、を具備する。

この無線通信装置は、利用可能な周波数帯域のうち、最も選択優先順位の高い周波数帯域を送信する。この周波数帯域と同じ選択優先順位の周波数帯域およびより選択優先順位の低い周波数帯域を用いて通信を行う。これにより、より少ない通信量で通信に用いる周波数帯域を決定できる。

[12]また、本発明の一態様による無線通信装置において、前記受信部は、受信する周波数帯域のうち前記選択優先順位が最も高い周波数帯域で制御情報を受信してもよい。

このように、選択優先順位が最も高い周波数帯域で制御情報を受信することにより、無線通信装置が制御信号の受信に使用する周波数帯域が同一の周波数帯域に集中することを回避できる。

[13]また、本発明の一態様による無線通信装置において、前記受信部は、受信する周波数帯域のうち前記選択優先順位が最も低い周波数帯域で制御情報を受信してもよい。

この選択優先順位が最も低い周波数帯域は、受信品質が最も良好であると期待される周波数帯域なので、この無線通信装置は制御情報をより確実に受信できる。

[14]また、本発明の他の態様による無線通信装置は、複数の周波数帯域の中から選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す信号を受信する受信部と、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域と、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域よりも前記選択優先順位が低い周波数帯域とを用いてデータを並行して送信する送信部と、を具備する。

この無線通信装置では、受信した信号が示す周波数帯域と選択優先順位が同じ周波数帯域および選択優先順位がより低い周波数帯域を用いてデータを送信する。そのため、より少ない通信量で通信に用いる周波数帯域を決定できる。

[15]また、本発明の他の態様による無線通信装置において、前記送信部は、送信する周波数帯域のうち前記選択優先順位が最も高い周波数帯域で制御情報を送信してもよい。

このように、選択優先順位が最も高い周波数帯域で制御信号を送信する。これにより、複数の無線通信装置に制御情報を送信する場合において、制御情報の送信に使用する周波数帯域が同一の周波数帯域に集中することを回避できる。

[16]また、本発明の他の態様による無線通信装置において、前記送信部は、送信する周波数帯域のうち前記選択優先順位が最も低い周波数帯域で制御情報を送信してもよい。

この選択優先順位が最も低い周波数帯域は、受信品質が最も良好であると期待される周波数帯域なので、この制御情報を受信する無線通信装置は制御情報をより確実に受信できる。

[17]また、本発明の他の態様による無線通信装置において、前記送信部は、前記選択優先順位の優先順位を送信してもよい。

この無線通信装置は、自ら選択優先順位を送信する。そのため、他の送信側の通信装置との位置関係など、自通信装置の状況に応じて選択優先順位を決定して送信することができる。

[18]また、本発明の一態様による無線通信方法は、複数の周波数帯域の無線信号を受信し、受信する前記複数の無線信号の受信品質を前記周波数帯域の各々について測定し、測定された前記受信品質が予め決められた閾値以上である前記周波数帯域の中から、前記周波数帯域の順位であって受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど低い順位を示す選択優先順位が最も高い周波数帯域を選択し、選択した前記周波数帯域を示す信号を送信し、前記複数の周波数帯域のうち、選択した前記周波数帯域と同じ前記選択優先順位の周波数と、選択した前記周波数帯域と同じ前記選択優先順位の周波数よりも前記選択優先順位の低い周波数帯域とを用いて並行して送信されたデータを受信するように制御する。
[19]また、本発明の他の態様による無線通信方法は、複数の周波数帯域の中から選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す信号を受信し、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域と、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域よりも前記選択優先順位が低い周波数帯域とを用いてデータを並行して送信する。
本発明によれば、通信に用いる周波数帯域をより少ない通信量で決定することができる。
本発明の第1の実施形態における無線通信システム1の概略構成を示すシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態における移動端末装置21の構成の概略を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態において周波数帯域情報記憶部241が記憶するコンポーネントキャリアの情報のデータ構成を示すデータ構成図である。 本発明の第1の実施形態における基地局装置11の構成の概略を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態においてアグリゲーション情報記憶部142が記憶するアグリゲーション情報のデータ構成を示すデータ構成図である。 本発明の第1の実施形態においてアンカーキャリア情報記憶部143が記憶するアンカーキャリア情報のデータ構成を示すデータ構成図である。 本発明の第1の実施形態において移動端末装置21が起動して基地局装置11と通信を行う処理手順の例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態におけるアンカーキャリア変更要求のデータ構成を示すデータ構成図である。 本発明の第1の実施形態において移動端末装置21が待ち受け中にアンカーキャリアの更新を行う処理手順の例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態において移動端末装置21がアンカーキャリアを選択優先順位の高いコンポーネントキャリアに変更する処理手順の例を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態において移動端末装置21が通信中にアンカーキャリアを変更する処理手順の例を示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態における無線通信システム2のシステム構成の概略を示す構成図である。 本発明の第2の実施形態において基地局装置12の各コンポーネントキャリアの送信電力の状態を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態において移動端末装置26を起動して、基地局装置12と通信を行う処理手順の例を示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態における無線通信システム3のシステム構成の概略を示す構成図である。 本発明の第3の実施形態における移動端末装置31の構成の概略を示す機能ブロック図である。 本発明の第3の実施形態における基地局装置13の構成の概略を示す機能ブロック図である。 本発明の第3の実施形態においてアンカーキャリアとアグリゲーションするコンポーネントキャリアの制御を別々に行う場合の処理手順を示すシーケンス図である。 本発明の第4の実施形態においてアグリゲーションが周波数の高い順とはならない場合の無線通信システム4の構成を示すシステム構成図である。 本発明の第4の実施形態において移動端末装置36が起動して基地局装置14と通信を行う処理手順の例を示すシーケンス図である。

<第1の実施形態>

以下、図面を参照して、本発明の各実施形態について説明する。

図1は、本発明の第1の実施形態における無線通信システム1の概略構成を示すシステム構成図である。図1において無線通信システム1は、基地局装置11(「第2の通信装置」と言うことがある。)と、移動端末装置21〜23(「第1の通信装置」と言うことがある。)とを含んでいる。基地局装置11は、5個のコンポーネントキャリアA〜E(CC−A〜CC−E)を含むダウンリンク(Down Link;DL)を通じて移動端末装置21〜23に対して無線信号を送信する。ここで、コンポーネントキャリアとは、帯域幅が20メガヘルツ(MHz)以下の周波数帯域のことをいう。基地局装置11は、各コンポーネントキャリアを同等の送信電力にて、移動端末装置21〜23に送信する。なお、移動端末装置21〜23は、アップリンク(Up Link;UL)を通じて基地局装置11に対して送信を行うが、図示を省略する。

コンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBとは、互いに隣接する周波数帯域であり、コンポーネントキャリアCとコンポーネントキャリアDとは、互いに隣接する周波数帯域である。以下では、コンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBとを含む周波数帯域を、周波数バンドF1という。コンポーネントキャリアCとコンポーネントキャリアDとを含む周波数帯域を、周波数バンドF2という。また、コンポーネントキャリアEを含む周波数帯域を、周波数バンドF3ともいう。周波数バンドF1は、周波数バンドF2よりも周波数が高い。周波数バンドF2は、周波数バンドF3よりも周波数が高い。以下では、この周波数バンドの周波数の高低を、F1>F2>F3のように示す。なお、周波数バンドF1、F2、F3は互いに隣接していないが、これに限定されない。

また、自由空間における電波の伝搬損失は、式(1)にて示される。
Figure 2011024646
式(1)において、πは円周率であり、dは電波送信源からの距離であり、λは電波の波長を示す。
式(1)に示されるように、自由空間における伝搬損失は波長の2乗に反比例する。すなわち、自由空間における伝搬損失は、周波数の2乗に比例する。したがって、電波送信源である基地局装置11から移動端末装置21までの距離が同じであれば、周波数が低い周波数帯域ほど伝搬損失が少なく、周波数が高いほど損失が大きくなる。実際には、距離による伝搬損失のほかに、ビルや樹木や山などの地上障害物や、基地局装置のアンテナ特性や移動端末装置のアンテナ特性などが影響する。そのため、厳密に式(1)のとおりとはならないが、周波数が高いほど電波の損失が大きい傾向にある。したがって、基地局装置11は、周波数が低い周波数バンドを用いるほど広いサービスエリアをカバーすることができる。
したがって、サービスエリアar1よりも、サービスエリアar2のほうが広い。サービスエリアar1は、周波数が最も高い周波数バンドF1に含まれるコンポーネントキャリアA及びBのサービスエリアである。サービスエリアar2は、周波数バンドF2に含まれるコンポーネントキャリアC及びDのサービスエリアである。さらに、これらのサービスエリアar1及びar2よりも、サービスエリアar3のほうがさらに広い。サービスエリアar3は、周波数バンドF3に含まれるコンポーネントキャリアEのサービスエリアである。
移動端末装置21は、基地局装置11に最も近く、コンポーネントキャリアA〜Eすべてのサービスエリアar1内に位置する。このため、移動端末装置21は、これら全てのコンポーネントキャリアA〜Eを用いて基地局装置11からの信号を受信することができる。一方、移動端末装置22は、コンポーネントキャリアC〜Eのサービスエリアar2内に位置する。このため、移動端末装置22は、これらのコンポーネントキャリアC〜Eを用いて基地局装置11からの信号を受信することができる。移動端末装置23は、基地局装置11から最も離れ、コンポーネントキャリアEのサービスエリアar3内に位置する。このため、移動端末装置23は、このコンポーネントキャリアEを用いて基地局装置11からの信号を受信することができる。
複数のコンポーネントキャリアを利用可能な場合、複数のコンポーネントを用いて通信速度を高めることができる。例えば、基地局装置11が送信する所望データを分割し、分割したデータをコンポーネントキャリアBとコンポーネントキャリアCとを用いて並行して送信する。移動端末装置21は、分割されたデータをこれらのコンポーネントキャリアを通じて受信し、受信したデータを結合して所望データを得る。このように、データを並行して送受信することにより、通信速度を高めることができる。
図2は、移動端末装置21の構成の概略を示す機能ブロック図である。
図2において、移動端末装置21は、制御部201と、記憶部231と、受信部251−1〜251−3(第1の受信部)と、送信部261(第1の送信部)と、アンテナ271−1〜271−3及びアンテナ281とを含んでいる。制御部201は、受信品質測定部211と、周波数帯域選択部212と、通信制御部213と、受信データ結合部214とを含んでいる。記憶部231は、周波数帯域情報記憶部241(第1の情報記憶部)と、利用可能周波数情報記憶部242と、アンカーキャリア情報記憶部243(第2の情報記憶部)と、判定閾値記憶部244とを含んでいる。
移動端末装置21において、制御部201は、移動端末装置21の各部の制御を行う。制御部201の詳細については後述する。記憶部231は、制御部201が用いる情報を記憶する。記憶部231の詳細については後述する。
受信部251−1は、アンテナ271−1を介して信号を受信し、受信した信号を復調する。受信部251−1は、周波数バンドF1に対応する受信部であって、コンポーネントキャリアAを用いて送信される信号とコンポーネントキャリアBを用いて送信される信号とを受信して復調する。受信部251−1は、復調して得られた受信データを制御部201に出力する。なお、受信部251−1は、無線(RF;Radio Frequency)部(不図示)と、2つのベースバンド部(不図示)を含んでいる。受信部251−1の無線部は、コンポーネントキャリアAの信号とコンポーネントキャリアBの信号との受信処理を行う。受信部251−1の2つベースバンド部は、それぞれコンポーネントキャリアAの信号とコンポーネントキャリアBの信号のベースバンド処理を行う。
受信部251−2は、アンテナ271−2を介して信号を受信し、受信した信号を復調する。受信部251−2は、周波数バンドF2に対応する受信部であって、コンポーネントキャリアCを用いて送信される信号とコンポーネントキャリアDを用いて送信される信号とを受信して復調する。受信部251−2は、復調して得られた受信データを制御部201に出力する。なお、受信部251−2は、無線部(不図示)と、第1のベースバンド部(不図示)と、第2のベースバンド部(不図示)とを含んでいる。受信部251−2の無線部は、コンポーネントキャリアCの信号とコンポーネントキャリアDの信号との受信処理を行う。受信部251−2の第1のベースバンド部は、コンポーネントキャリアCの信号のベースバンド処理を行う。受信部251−2の第2のベースバンド部は、コンポーネントキャリアDの信号のベースバンド処理を行う。
受信部251−3は、アンテナ271−3を介して信号を受信し、受信した信号を復調する。受信部251−3は、周波数バンドF3に対応する受信部であって、コンポーネントキャリアEを用いて送信される信号を受信して復調する。受信部251−3は、復調して得られた受信データを制御部201に出力する。なお、受信部251−3は、無線部(不図示)と、ベースバンド部(不図示)とを含んでいる。受信部251−3の無線部は、コンポーネントキャリアEの信号の受信処理を行う。受信部251−3のベースバンド部は、コンポーネントキャリアEの信号のベースバンド処理を行う。
ここで、各受信部は、受信可能なコンポーネントキャリアの個数に応じたベースバンド部を含んでいる。例えば、第1の実施形態では、周波数バンドF1に2個のコンポーネントキャリアA及びBが含まれている。そのため、周波数バンドF1に対応する受信部251−1は、上述のように2個のベースバンド部を含んでいる。これに対して、周波数バンドF1に4個のコンポーネントキャリアが含まれる可能性がある場合は、受信部251−1は、4個のベースバンド部を含む。基地局装置11からの信号のように、周波数バンドF1にコンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBとの2個がふくまれているときは、受信部251−1は、上述の4個のベースバンド部のうち2個を用いて受信処理を行う。
また、移動端末装置21は、受信する周波数バンドの個数に応じた受信部を含む。例えば、第1の実施形態では、移動端末装置21は、3個の受信部251−1〜251−3を含んでいる。これに対して、移動端末装置21がより多くの受信部を備え、受信部の個数と同数の周波数バンドに対応するようにしてもよい。
なお、移動端末装置21が、後述する基地局装置11の送信部の個数と異なる個数の受信部を含むようにしてもよい。例えば、基地局装置11が4個の送信部を含む場合に、移動端末装置21が3個の受信部を含むようにしてもよい。この場合、基地局装置11は、自基地局装置11が送信可能なベースバンドのうち、移動端末装置21が受信可能なベースバンドを用いて信号の送信を行う。
送信部261は、アンテナ281を介して、アップリンクULを用いて、基地局装置11へ信号を送信する。
なお、移動端末装置21は、画像や文字等を表示する表示部や操作入力を受ける操作部等、上記以外にも公知の各部を含むが、図示及び説明を省略する。
なお、移動端末装置22と移動端末装置23との構成は、移動端末装置21の構成と同様であるため、図示および説明を省略する。
記憶部231において、周波数帯域情報記憶部241は、基地局装置11が利用可能なコンポーネントキャリアの情報として、各コンポーネントキャリアの周波数帯域情報と選択優先順位とを記憶する。この周波数帯域情報には、中心周波数と帯域幅の情報が含まれる。選択優先順位は、(キャリア)アグリゲーション(の)レベルとも称する。伝搬損失の周波数特性から周波数が低いほど受信品質が良好であることが期待される。そこで、第1の実施形態では、選択優先順位を周波数が低いほど低いようにしている。
選択優先順位は、周波数帯域の順位であり、受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど順位が低い。なお、無線通信システム1が用いる選択優先順位は、「1」が最も高く、大きな値ほど順位が低い。
利用可能周波数情報記憶部242は、自移動端末装置21が利用可能なコンポーネントキャリアを示す情報を記憶する。
アンカーキャリア情報記憶部243は、自移動端末装置21がアンカーキャリアとして利用しているコンポーネントキャリアを示す情報を記憶する。
判定閾値記憶部244は、受信品質の閾値を周波数バンド毎に記憶する。判定閾値記憶部244は、閾値Fi−L(1≦i≦3)と、閾値Fi−H(1≦i≦3)とを周波数バンド毎に記憶する。閾値Fi−Lは、受信品質が劣化した場合にそのコンポーネントキャリアをキャリアアグリゲーションに利用しないことを判定するための閾値である。閾値Fi−Hは、受信品質が良好である場合にそのコンポーネントキャリアをキャリアアグリゲーションに利用するキャリアとして判定する為の閾値である。以下では、閾値Fi−L(1≦i≦3)を、下がり閾値、または、最低受信品質レベルを示す閾値ともいう。閾値Fi−Lは、受信品質が劣化した場合にそのコンポーネントキャリアをキャリアアグリゲーションに利用しないことを判定するための閾値である。また、閾値F1−Lを、閾値CC−A−Lまたは閾値CC−B−Lとも記述する。閾値F2−Lを、閾値CC−C−Lまたは閾値CC−D−Lとも記述する。閾値F3−Lを、閾値CC−E−Lとも記述する。また、閾値F1−Hを、閾値CC−A−Hまたは閾値CC−B−Hとも記述する。閾値F2−Hを、閾値CC−C−Hまたは閾値CC−D−Hとも記述する。閾値F3−Lを、閾値CC−E−Hとも記述する。
判定閾値記憶部244は、周波数バンド毎に予め決められたデフォルトの閾値を記憶している。さらに、判定閾値記憶部244は、基地局装置11から閾値を通知された場合はその閾値を記憶する。判定閾値記憶部244が基地局装置11から通知された閾値を記憶している場合は、制御部201は、その閾値を使用する。一方、判定閾値記憶部244が基地局装置11から通知された閾値を記憶していない場合は、制御部201は、判定閾値記憶部244が記憶するデフォルトの閾値を使用する。このように、判定閾値記憶部244がデフォルトの閾値を記憶する。これにより、予め決められたデフォルトの閾値を用いる基地局装置11は、閾値の通知を行わないことにより、閾値を送信するオーバーヘッドを削減できる。一方、基地局装置11の設置状況に基づいて基地局装置11固有の閾値を設定する場合は、基地局装置11が閾値を移動端末装置21に送信する。なお、後述するように基地局装置11が全コンポーネントキャリアに共通の閾値あるいはコンポーネントキャリア毎の閾値を送信する場合は、判定閾値記憶部244は、全コンポーネントキャリアに共通の閾値あるいはコンポーネントキャリア毎の閾値を記憶する。
制御部201において、受信品質測定部211は、受信部251−1〜251−3が受信する信号の受信品質を、各コンポーネントキャリアについて測定する。
受信品質測定部211は、受信品質として、基地局装置11が送信する参照信号の1つのリソースブロック当たりの受信電力(RSRP;Reference Signal Received Power)を測定する。なお、受信品質測定部211が、コンポーネントキャリア全体における参照信号の受信電界強度(RSSI;Received Signal Strength Indicator)を受信品質として測定するようにしてもよい。あるいは、受信品質測定部211が、N×RSRP/RSSIで計算される参照信号の受信品質(RSRQ;Reference Signal Received Quality)を受信品質として測定するようにしてもよい。なお、Nは対象のコンポーネントキャリア内のリソースブロック数である。なお、通信中においては、受信品質測定部211がチャネル品質情報(CQI;Channel Quality Indicator)を受信品質として測定するようにしてもよい。
周波数帯域選択部212は、判定閾値記憶部244から最低受信品質を示す閾値CC−x−L(x=A〜E)を読み出す。周波数帯域選択部212は、受信品質測定部211が測定した受信品質が、読み出された閾値CC−x−L(x=A〜E)以上のコンポーネントキャリアを選択する。また、周波数帯域選択部212は、周波数帯域情報記憶部241から選択優先順位情報を読み出す。周波数帯域選択部212は、読み出した選択優先順位情報に従って、受信品質が対応する閾値CC−x−L(x=A〜E)以上のコンポーネントキャリアの中から、対応付けられた選択優先順位が最も高いコンポーネントキャリアを選択する。周波数帯域選択部212は、アンカーキャリアを示す情報として選択したコンポーネントキャリアを示す情報を記憶部231のアンカーキャリア情報記憶部243に書き込む。また、周波数帯域選択部212は、アンカーキャリアを示す情報として選択したコンポーネントキャリアを示す情報を送信部261に入力する。
通信制御部213は、周波数帯域選択部212が選択したコンポーネントキャリアと同じ選択優先順位のコンポーネントキャリアおよびそれよりも選択優先順位の低いコンポーネントキャリアの無線信号を受信するよう受信部251−1〜251−3を制御する。
受信データ結合部214は、受信部251−1〜251−3が復調したデータを結合して所望の送信データを復元する。受信部251−1〜251−3が復調するデータは、基地局装置11が分割して各コンポーネントキャリアにて送信した所望の送信データである。受信データ結合部214は、このデータを結合して所望の送信データを復元する。なお、基地局装置11がコンポーネントキャリア毎に個別のデータを送信するようにしてもよい。この場合は、受信部251−1〜251−3が復調したコンポーネントキャリア毎の受信データが所望の送信データである。この場合、受信データ結合部214は、受信したデータに対して何も操作を行わない。
第1の実施形態による移動端末装置21(図2)は、受信部251−1〜251−3、受信品質測定部211、周波数帯域選択部212、送信部261、通信制御部213を備える。
受信部251−1〜251−3は、複数の周波数帯域の無線信号を、基地局装置11から受信する。
受信品質測定部211は、受信部251−1〜251−3が受信する複数の無線信号の受信品質を周波数帯域の各々について測定する。
周波数帯域選択部212は、測定された受信品質が予め決められた閾値以上である周波数帯域の中から、周波数帯域の順位であって受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど低い順位を示す選択優先順位が最も高い周波数帯域を選択する。
送信部261は、周波数帯域選択部212が選択した周波数帯域を示す信号を、基地局装置11に送信する。
通信制御部213は、複数の周波数帯域のうち、周波数帯域選択部212が選択した周波数帯域と同じ選択優先順位の周波数と、周波数帯域選択部212が選択した周波数帯域と同じ選択優先順位の周波数よりも選択優先順位の低い周波数帯域とを用いて並行して送信されたデータを受信するように受信部251−1〜251−3を制御する。
なお、第1の実施形態による移動端末装置21において、受信部251−1〜251−3は、受信する周波数帯域のうち選択優先順位が最も高い周波数帯域で制御情報を受信するようにしてもよい。
また、第1の実施形態による移動端末装置21において、受信部251−1〜251−3は、受信する周波数帯域のうち選択優先順位が最も低い周波数帯域で制御情報を受信するようにしてもよい。
図3は、周波数帯域情報記憶部241が記憶するコンポーネントキャリアの情報のデータ構成を示すデータ構成図である。周波数帯域情報記憶部241は、コンポーネントキャリアの情報を表形式のデータとして記憶する。図3に示す表形式のデータの各行が、1個のコンポーネントキャリアに対応する。
図3において、コンポーネントキャリアの情報は、コンポーネントキャリア識別子(Identifier;ID)と、中心周波数と、帯域幅と、選択優先順位と、利用可否とを含んでいる。制御部201は、コンポーネントキャリア識別子をキーとしてコンポーネントキャリアの情報を検索する。
コンポーネントキャリア識別子は、各コンポーネントキャリアを識別するデータである。中心周波数は、コンポーネントキャリアが使用する周波数帯域の中心の周波数である。帯域幅は、コンポーネントキャリアが使用する周波数帯域の帯域幅である。中心周波数と帯域幅とを合わせて周波数帯域情報ともいう。選択優先順位は、コンポーネントキャリアに対応付けられた選択優先順位である。利用可否は、このコンポーネントキャリアを、現在利用可能(「可」)か否(「不可」)かを示す。
図4は、基地局装置11の構成の概略を示す機能ブロック図である。
図4において、基地局装置11は、制御部101と、記憶部131と、送信部151−1〜151−3(第2の送信部)と、受信部161(第2の受信部)と、アンテナ171−1〜171−3及びアンテナ181と、コアネットワーク(Core Network;CN)通信部191とを含んでいる。記憶部131は、周波数帯域情報記憶部141(第1の情報記憶部)と、アグリゲーション情報記憶部142(第2の情報記憶部)と、各端末アンカーキャリア情報記憶部143と、判定閾値記憶部144とを含んでいる。
基地局装置11において、制御部101は、基地局装置11の各部の制御を行う。
送信部151−1〜151−3は、基地局装置11から各移動端末装置21〜23に送信する送信データを変調して無線信号に変換する。そして、送信部151−1〜151−3は、変換した信号を、それぞれアンテナ171−1〜171−3を介して送信する。送信部151−1は、コンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBとを用いて送信を行う。送信部151−2は、コンポーネントキャリアCとコンポーネントキャリアDとを用いて送信を行う。送信部151−3は、コンポーネントキャリアEを用いて送信を行う。
受信部161は、移動端末装置21〜23からアップリンクを用いて送信される信号を、アンテナ181を介して受信する。そして、受信部161は、受信した信号を復調する。
コアネットワーク通信部191は、コアネットワークに接続して通信を行う。コアネットワーク通信部191は、移動端末装置21〜23に送信するデータを、コアネットワークから受信し、制御部101及び送信部151−1〜151−3及びアンテナ171−1〜171−3を介して、移動端末装置21〜23に送信する。また、コアネットワーク通信部191は、移動端末装置21〜23が送信したデータを、コアネットワークに送信する。
記憶部131において、周波数帯域情報記憶部141は、移動端末装置21(図2)の周波数帯域情報記憶部241と同様に、自基地局装置11が利用可能なコンポーネントキャリアの情報を記憶する。ただし、周波数帯域情報記憶部141は、利用可否は記憶しない。周波数帯域情報記憶部141は、各コンポーネントキャリアの選択優先順位として、予め定められた選択優先順位を記憶する。図3に示したように、周波数帯域情報記憶部141は、周波数が高いコンポーネントキャリアほど高い選択優先順位を記憶する。なお、周波数帯域情報記憶部141が記憶する周波数帯域情報は、周波数が高いコンポーネントキャリアほど高い選択優先順位であるものに限らない。詳細については後述する。
アグリゲーション情報記憶部142は、アグリゲーション情報を記憶する。ここで、アグリゲーション情報は、基地局装置11から移動端末装置21〜23への通信において実行可能なキャリアアグリゲーションに関する情報である。
第1の実施形態による基地局装置11(図4)は、受信部161、送信部151−1〜151−3を備える。
受信部161は、複数の周波数帯域の中から選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す信号を、移動端末装置21〜23から受信する。
送信部151−1〜151−3は、選択優先順位が最も高い周波数帯域と、選択優先順位が最も高い周波数帯域よりも選択優先順位が低い周波数帯域とを用いてデータを並行して、移動端末装置21〜23に送信する。
なお、第1の実施形態による基地局装置11において、送信部151−1〜151−3は、送信する周波数帯域のうち選択優先順位が最も高い周波数帯域で制御情報を、移動端末装置21〜23に送信するようにしてもよい。
また、第1の実施形態による基地局装置11において、送信部151−1〜151−3は、送信する周波数帯域のうち選択優先順位が最も低い周波数帯域で制御情報を、移動端末装置21〜23に送信するようにしてもよい。
また、第1の実施形態による基地局装置11において、送信部は、選択優先順位の優先順位を、移動端末装置21〜23に送信するようにしてもよい。
図5は、アグリゲーション情報記憶部142が記憶するアグリゲーション情報のデータ構成を示すデータ構成図である。アグリゲーション情報記憶部142は、アグリゲーション情報を表形式のデータとして記憶する。図5の表形式のデータの各行が1個の移動端末装置に対応する。
図5において、アグリゲーション情報は、IMSI(International Mobile Subscriber Identity、国際移動端末装置識別子)と、アグリゲーションレベル情報と、使用コンポーネントキャリア情報とを含んでいる。制御部101は、IMSIをキーとしてアグリゲーション情報を検索する。
IMSIは、各移動端末装置を識別する識別子である。アグリゲーションレベル情報は、移動端末装置の現在のアグリゲーションレベルを示す情報である。使用コンポーネントキャリア情報は、キャリアアグリゲーションに使用するコンポーネントキャリアを示す情報である。
なお、アグリゲーション情報記憶部142が、移動端末装置を識別する識別子として、TMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)やMSISDN(Mobile Subscriber ISDN Number)等、IMSI以外の情報を記憶するようにしてもよい。
図6は、各端末アンカーキャリア情報記憶部143が記憶するアンカーキャリア情報のデータ構成を示すデータ構成図である。各端末アンカーキャリア情報記憶部143は、アンカーキャリア情報を表形式のデータとして記憶する。図6の表形式のデータの各行が1個の移動端末装置に対応する。
図6においてアンカーキャリア情報は、IMSIと、アンカーキャリア情報とを含む。制御部101は、IMSIをキーとしてアンカーキャリア情報を検索する。
IMSIは、各移動端末装置を識別する識別子である。アンカーキャリア情報は、移動端末装置のアンカーキャリアとして使用するコンポーネントキャリアを示す情報である。
なお、アグリゲーション情報記憶部142と同様に、各端末アンカーキャリア情報記憶部143が、移動端末装置を識別する識別子としてTMSIやMSISDN等、IMSI以外の情報を記憶するようにしてもよい。
図7は、移動端末装置21が起動して基地局装置11と通信を行う処理手順の例を示すシーケンス図である。基地局装置11と移動端末装置21とが通信に使用するコンポーネントキャリアは、基地局装置11側にて示す。また、移動端末装置21は、基地局装置11に対してアップリンクを用いて通信を行う。このアップリンクでは、キャリアアグリゲーションは行わない。移動端末装置21は、複数のアップリンクのうち、いずれかのコンポーネントキャリアに対応するアップリンクを用いて通信を行う。図7中においては、移動端末装置21が用いるアップリンクに対応するコンポーネントキャリアへの矢印にてアップリンクの通信を示す。以下のシーケンス図においても同様である。
上述したように、基地局装置11は、5個のコンポーネントキャリアA〜Eを用いてダウンリンクの信号を送信する。コンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBとは、周波数バンドF1に含まれ、キャリアアグリゲーションのレベルは「レベル1」に設定されている。コンポーネントキャリアCとコンポーネントキャリアDとは、周波数バンドF2に含まれ、キャリアアグリゲーションのレベルは「レベル2」に設定されている。コンポーネントキャリアEは、周波数バンドF3に含まれ、キャリアアグリゲーションレベルは「レベル3」に設定されている。基地局装置11は、コンポーネントキャリアA〜Eの全てで同様に同期信号や報知情報等を送信する。また、基地局装置11は、コンポーネントキャリアA〜Eのいずれに対応するアップリンクでも位置登録やキャンプオンなどの処理を受け付ける。ここでいうキャンプオンとは、移動端末装置21が基地局装置11に位置登録され、移動端末装置21が基地局装置11からサービスを受けられる状態にあることをいう。
移動端末装置21は、電源が投入されると図7の処理を開始する。
シーケンスS1において、移動端末装置21は、セルサーチを行う。移動端末装置21は、LTE等、キャリアアグリゲーションを実施しない場合の従来のセルサーチと同様のセルサーチを行う。具体的には、通信制御部213は、まず受信部251−1〜251−3を介して同期信号を受信し、基地局装置11の信号との同期を確立する。基地局装置11は、コンポーネントキャリアA〜Eをキャリアアグリゲーションで利用可能であり、これら全てを利用可能なコンポーネントキャリアとする情報を報知情報に含めて送信する。次に、通信制御部213は、受信部251−1〜251−3を介して基地局装置11が送信する報知情報を受信し、基地局装置11との通信に必要な各種パラメータ等を読み出す。通信制御部213は、報知情報からキャリアアグリゲーションで利用可能なコンポーネントキャリアの情報を読み出す。基地局装置11は、キャリアアグリゲーションで利用可能なコンポーネントキャリアの情報を、周波数帯域情報記憶部141に記憶している。基地局装置11は、周波数帯域情報記憶部141から読み出したこの情報を報知情報に含めて送信する。
通信制御部213は、受信した報知情報からキャリアアグリゲーションで利用可能なコンポーネントキャリアの情報を読み出して、周波数帯域情報記憶部241に書き込む。
なお、同期信号および報知信号を受信可能な基地局装置が複数ある場合は、通信制御部213は、これら複数の基地局装置のうち位置登録を行う可能性がある全ての基地局装置について上記の処理を行う。
シーケンスS2において、移動端末装置21は、セルサーチにより見つかった基地局装置の中から接続する基地局装置を選択し、位置登録要求を送信する。図7の例では、移動端末装置21は、基地局装置11に対して位置登録要求を送信する。移動端末装置21は、信号の受信状況に応じて位置登録を行うコンポーネントキャリアを決定する。報知情報には、送信周波数に関する情報が含まれている。移動端末装置21は、この送信周波数に関する情報を報知情報から読み出す。移動端末装置21は、読み出した情報が示す送信周波数を用いて基地局装置に送信を行い、位置登録を行う。図7の例では、移動端末装置21は、コンポーネントキャリアDにて報知情報を受信する。そして、移動端末装置21は、そこで通知されている送信周波数で基地局装置11に送信を行う。基地局装置11は、位置登録の要求を受信した周波数または、周波数及び受信したタイミングから移動端末装置21がどのコンポーネントキャリアを受信しているか判定する。以後、移動端末装置21と基地局装置11とは、コンポーネントキャリアDを用いて通信を行ない、位置登録に必要な処理を実施する。
シーケンスS3において、位置登録の処理を完了した基地局装置11は、位置登録要求を送信した移動端末装置21に対して位置登録応答を送信する。このとき、基地局装置11は、位置登録要求の周波数等から判定したコンポーネントキャリアDで位置登録応答を送信する。
シーケンスS4において、位置登録応答を受信した移動端末装置21は、キャリアアグリゲーションの能力通知を基地局装置11に送信する。具体的には、周波数帯域選択部212は、周波数帯域情報記憶部241から基地局装置11が送信可能なコンポーネントキャリアの情報を読み出す。また、周波数帯域選択部212は、利用可能周波数情報記憶部242から自移動端末装置21が利用可能なコンポーネントキャリアの情報を読み出す。周波数帯域選択部212は、読み出した両情報を比較する。そして、周波数帯域選択部212は、基地局装置11が送信可能なコンポーネントキャリアのうち、利用可能周波数情報記憶部242が記憶する周波数領域に含まれるコンポーネントキャリアを示す情報を、キャリアアグリゲーション能力通知に含めて基地局装置11に送信する。
シーケンスS5において、基地局装置11は、移動端末装置21にキャリアアグリゲーション能力応答を送信する。具体的には、基地局装置11は、まず、移動端末装置21により送信されたキャリアアグリゲーション能力通知から利用可能なコンポーネントキャリアを示す情報を読み出す。そして、基地局装置11は、移動端末装置21がキャリアアグリゲーションに利用する周波数としてアグリゲーション情報記憶部142に書き込む。また、基地局装置11は、移動端末装置21から送信されたキャリアアグリゲーションに利用可能なコンポーネントキャリアのうち、実際にキャリアアグリゲーションに利用するコンポーネントキャリアを決定してアグリゲーション情報記憶部142に書き込む。ここで、基地局装置11が、移動端末装置21から送信された利用可能なコンポーネントキャリアの全てをキャリアアグリゲーションに利用するようにしてもよい。また、基地局装置11が、他の移動端末装置との通信状況等に応じて一部のコンポーネントキャリアのみを利用するようにしてもよい。
また、基地局装置11は、コンポーネントキャリアがアグリゲーションに利用可能か否かを判定する為の閾値を設定する。基地局装置11は、閾値CC−x−Lと、閾値CC−x−Hの2種類の閾値を設定する。閾値CC−x−Lは、受信品質が劣化した場合に、そのコンポーネントキャリアをキャリアアグリゲーションに利用しないことを判定するための閾値である。閾値CC−x−Hは、受信品質が良好である場合に、そのコンポーネントキャリアをキャリアアグリゲーションに利用するキャリアとして判定する為の閾値である。基地局装置11は、周波数バンド毎に閾値CC−x−L及びCC−x−Hを設定する。なお、基地局装置11が、全てのコンポーネントキャリアに共通の閾値を設定するようにしてもよい。あるいは、基地局装置11が、自基地局装置11のエリアの電波状況に応じてコンポーネントキャリア毎に閾値を設定するようにしてもよい。例えば、ノイズの入りやすいコンポーネントキャリアは閾値を高く設定することで、ノイズ混入による通信失敗を事前に防止できる。
基地局装置11は、設定した閾値を判定閾値記憶部144に移動端末装置のIMSIと対応付けて記憶する。アグリゲーション情報記憶部142と同様に、基地局装置11がIMSIの代わりにTMSIまたはMSIDSNなどを記憶するようにしてもよい。閾値の設定を行った後、基地局装置11は、コンポーネントキャリアDを用いて移動端末装置21にキャリアアグリゲーション能力応答を送信する。キャリアアグリゲーション能力応答は、移動端末装置21への通信のキャリアアグリゲーションに実際に利用するコンポーネントキャリアを示す情報と、各コンポーネントキャリアの選択優先順位と受信品質判定のための閾値を示す情報とを含む。基地局装置11は、周波数帯域情報記憶部141からコンポーネントキャリアの選択優先順位を読み出し、判定閾値記憶部144から閾値を読み出して、キャリアアグリゲーション能力応答に含めて送信する。
なお、基地局装置11が選択優先順位を報知信号に含めて送信するようにしてもよい。この場合、移動端末装置21の通信制御部213は、シーケンスS1において報知信号から選択優先順位を読み出して周波数帯域情報記憶部241に書き込む。これにより、基地局装置11は、移動端末装置に個別に選択優先順位を送信する必要がないので、移動端末装置に個別に選択優先順位を送信する場合と比べて通信量を削減できる。
基地局装置11と通信する移動端末装置の数が多い場合は、特に通信量を削減できる。
キャリアアグリゲーション能力応答を受信した移動端末装置21の通信制御部213は、キャリアアグリゲーション能力応答から、キャリアアグリゲーションに実際に利用するコンポーネントキャリアを示す情報と、各コンポーネントキャリアの選択優先順位と受信品質判定のための閾値を示す情報とを読み出す。そして、通信制御部213は、周波数帯域情報記憶部241の利用可否の欄に、実際に利用するコンポーネントキャリアに対しては可を書き込み、それ以外のコンポーネントキャリアに対しては否を書き込む。また、通信制御部213は、読み出した選択優先順位を周波数帯域情報記憶部241に書き込み、読み出した閾値を判定閾値記憶部244に書き込む。
シーケンスS6において、受信品質測定部211は、受信部251−1〜251−3からの受信信号に基づいて、各コンポーネントキャリアA〜Eの受信品質を測定する。受信部251−1〜251−3は、各コンポーネントキャリアを同時に受信可能である。受信品質測定部211は、キャリアアグリゲーションで用いる各コンポーネントキャリアの受信品質を同時に測定する。周波数帯域選択部212は、判定閾値記憶部244から各コンポーネントキャリアの閾値CC−x−L(x=A〜E、以下同様)を読み出す。そして、周波数帯域選択部212は、受信品質が閾値CC−x−Lを超えるコンポーネントキャリアのうち、選択優先順位が最も高いコンポーネントキャリアを選択する。図7の例においては、全てのコンポーネントキャリアが閾値以上の受信品質を有する。そして、コンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBとが同じ選択優先順位なので、周波数帯域選択部212は、どちらか一方を選択する。同じアグリゲーションレベルのコンポーネントキャリアでは、特定のコンポーネントキャリアに各移動端末装置のアンカーキャリアが偏らないよう、移動端末装置毎にいずれかのコンポーネントキャリアを選択する。図7の例では、周波数帯域選択部212は、コンポーネントキャリアBを選択する。
また、移動端末装置21は、このコンポーネントキャリアBをアンカーキャリアとして使用する。具体的には、周波数帯域選択部212は、アンカーキャリア情報記憶部243にコンポーネントキャリアBを書き込む。このように、移動端末装置21は、受信品質が閾値CC−x−L以上のコンポーネントキャリアのうち、選択優先順位が最も高いコンポーネントキャリアをアンカーキャリアとして使用する。上述のように条件を満たすコンポーネントキャリアが複数ある場合は、移動端末装置21がアンカーキャリアとして使用するコンポーネントキャリアを選択する。移動端末装置21は、受信レベルに基づいて、あるいはランダムに選択することにより、アンカーキャリアとして使用するコンポーネントキャリアを選択する。
シーケンスS7において、通信制御部213は、送信部261を介して、決定したアンカーキャリアをアンカーキャリア変更要求にて基地局装置11に送信する。このアンカーキャリア変更要求は、周波数帯域選択部212が選択したコンポーネントキャリアBを示す信号である。
なお、受信部251−1〜251−3が、アンカーキャリアとして使用するコンポーネントキャリアの信号を受信可能な状態にない場合は、通信制御部213は、受信可能な状態になるように受信部251−1〜251−3を設定する。
図8は、アンカーキャリア変更要求のデータ構成を示すデータ構成図である。図8において、アンカーキャリア変更要求は、ヘッダと、コンポーネントキャリア識別子とを含む。ヘッダは、この信号がアンカーキャリア変更要求であることを示す。コンポーネントキャリア識別子は、移動端末装置21がアンカーキャリアとして用いるコンポーネントキャリアを特定する為のコンポーネントキャリア識別子である。
図7に戻って、通信制御部213が送信部261を介してアンカーキャリア変更要求を送信すると、基地局装置11の受信部161は、送信されたアンカーキャリア変更要求を受信する。そして、制御部101は、アンカーキャリア変更要求にて通知された新しいアンカーキャリアであるコンポーネントキャリアBを各端末アンカーキャリア情報記憶部143に書き込む。また、制御部101は、周波数帯域情報記憶部141からコンポーネントキャリアBの選択優先順位「1」を読み出す。制御部101は、読み出した選択優先順位に従い、アグリゲーション情報記憶部142に「レベル1」を書き込む。
シーケンスS8において、基地局装置11は、アンカーキャリア変更応答を移動端末装置21に対して送信する。基地局装置11は、移動端末装置21がアンカーキャリアとして通知したコンポーネントキャリアBでアンカーキャリア変更応答を送信する。
シーケンスS9において、アンカーキャリア変更応答を受信した移動端末装置21は、待ち受け状態に移行する。なお、アンカーキャリア変更応答が受信できない場合は、通信制御部213は、アンカーキャリア変更要求を再送し、アンカーキャリア変更応答を待つ。所定の回数繰り返してもアンカーキャリア応答通知が受信できない場合は、移動端末装置21は、再度、位置登録から処理を繰り返す。ただし、既にコンポーネントキャリアBをアンカーキャリアとして利用可能と判定済みなので、移動端末装置21は、コンポーネントキャリアBで位置登録要求を行う。以下、移動端末装置21は、上記と同様に位置登録応答を受信し、キャリアアグリゲーション能力通知を行い、キャリアアグリゲーション能力応答を受信する。この場合は、既にコンポーネントキャリアBが選択されているので、移動端末装置21は、アンカーキャリア変更要求を行わず、キャリアアグリゲーション能力応答受信後は待ち受け状態に移行する。
待ち受け状態では、移動端末装置21は、アンカーキャリアのみを起動する。移動端末装置21への着信があった場合は、基地局装置11は、アンカーキャリアの制御情報で通知する。また、移動端末装置21が発信処理を行う場合も、移動端末装置21は、アンカーキャリアに対応するアップリンクで基地局装置11に接続する。図7の例では、アンカーキャリアはコンポーネントキャリアBとなっている。そのため、移動端末装置21は、ユーザーの操作によりパケット通信要求が発生すると(シーケンスS10)、コンポーネントキャリアBに対応するアップリンクでパケット接続要求を送信する(シーケンスS11)。ここでいうパケット通信要求とは、インターネットの閲覧など、基地局装置11から移動端末装置21へのデータ(以下、ユーザーデータともいう)の送信を要求するユーザーの操作入力を移動端末装置21が受け付けた状態である。
シーケンスS12において、基地局装置11は、パケット接続の準備が整うとパケット接続応答を送信する。パケット接続応答を送信した後、シーケンスS13において、基地局装置11は、コンポーネントキャリアA〜Eを用いて、キャリアアグリゲーションを行ってユーザーデータを送信する。具体的には、制御部101は、アグリゲーション情報記憶部142からキャリアアグリゲーションに用いるコンポーネントキャリアの情報とアグリゲーションレベルの情報とを読み出す。また、制御部101は、周波数帯域情報記憶部141から、各コンポーネントキャリアの選択優先順位を読み出す。送信部151−1〜151−3は、キャリアアグリゲーションに用いるコンポーネントキャリアのうち、選択優先順位が上記のアグリゲーションレベル以下のコンポーネントキャリアを用いてユーザーデータを送信する。
図7の例では、アグリゲーションレベル情報は「レベル1」である。また、コンポーネントキャリアA〜Eは、全て選択優先順位が「1」またはそれよりも低い。従って、基地局装置11の送信部151−1〜151−3は、コンポーネントキャリアA〜Eを用いてユーザーデータを送信する。一方、通信プロトコルの制御に利用するコントロールデータについては、基地局装置11は、アンカーキャリアで送信する。また、移動端末装置21の通信制御部213は、周波数帯域情報記憶部241から利用可能なコンポーネントキャリアとその選択優先順位とを読み出し、アンカーキャリア情報記憶部243からアンカーキャリアを読み出す。通信制御部213は、利用可能なコンポーネントキャリアのうち、選択優先順位がアンカーキャリアの選択優先順位と同じまたはそれより低いコンポーネントキャリアからユーザーデータを受信するよう受信部251−1〜251−3を制御する。図7の例では、アンカーキャリアBの選択優先順位は「1」であり、選択優先順位が「1」またはそれより低いコンポーネントキャリアA〜Eからユーザーデータを受信するよう制御する。このアンカーキャリアBは、シーケンスS6において周波数帯域選択部212が選択したコンポーネントキャリアである。したがって、通信制御部213は、利用可能なコンポーネントキャリアのうち、周波数帯域選択部212が選択したコンポーネントキャリアBと同じ選択優先順位のコンポーネントキャリアAとB、及び、それよりも選択優先順位の低いコンポーネントキャリアCとDとEとを用いて送信されたデータを受信するよう受信部251−1〜251−3を制御する。
そして、受信データ結合部214は、受信部251−1〜251−3が全てのコンポーネントキャリアから受信して復調したデータを結合してユーザーデータを復元する。これにより、高速にデータ通信を行うことができる。ユーザーデータの送受信が完了し、パケット通信を切断する場合は、通信制御部213は、送信部261を介してパケット接続の解放要求を送信する(シーケンスS14)。基地局装置11は、パケット接続解放応答を移動端末装置21に対して送信するシーケンスS15)。以後、基地局装置11と移動端末装置21とは、コンポーネントキャリアBのみを用いて通信プロトコルを示すコントロールデータの送受信を行う。
図9は、移動端末装置21が待ち受け中にアンカーキャリアの更新を行う手順を示すシーケンス図である。
シーケンスS21において、移動端末装置21は、アンカーキャリアであるコンポーネントキャリアBで待ち受けを行っている。シーケンスS22において、受信品質測定部211は、アンカーキャリアの受信品質を定期的に測定する。コンポーネントキャリアBはアグリゲーションレベルが最大のコンポーネントキャリアであるため、受信品質が閾値CC−B−Hを超えてもアグリゲーションレベル及びアンカーキャリアは変更されない。このため、周波数帯域選択部212は、閾値CC−B−Hを超えるかどうかの判定は行わない。周波数帯域選択部212は、判定閾値記憶部244から閾値CC−B−Lを読み出し、アンカーキャリアの受信品質が閾値CC−B−Lより低いかどうかを判定する。閾値CC−B−Lよりも受信品質がよければ、受信品質測定部211は、受信品質の測定を完了する。図9の例では、待ち受け開始時(シーケンスS21)にはコンポーネントキャリアBが十分な受信品質を有する。それに対し、シーケンスS22においては、アンカーキャリア(コンポーネントキャリアB)の受信品質がCC−B−Lよりも低い状態に遷移している。
この受信品質の遷移は、例えば、移動端末装置21の移動や、移動端末装置21と基地局装置11との間の伝搬路状況の変化によって生じる。
シーケンスS23において、通信制御部213は、ひとつ下のアグリゲーションレベルであるコンポーネントキャリアC及びDの受信部251−2を起動する。
シーケンスS24において、受信品質測定部211は、基地局装置11がコンポーネントキャリアC及びDにて送信する同期信号や参照信号等を用いてコンポーネントキャリアC及びDの受信品質を測定する。受信品質測定部211が測定したコンポーネントキャリアCの受信品質が閾値CC−C−Lを超える場合またはコンポーネントキャリアDの受信品質が閾値CC−D−Lを超える場合、周波数帯域選択部212は、いずれかのコンポーネントキャリアにアンカーキャリアを変更する。図9の例では、周波数帯域選択部212は、コンポーネントキャリアCをアンカーキャリアとして選択する。周波数帯域選択部212は、変更後のアンカーキャリアであるコンポーネントキャリアCのキャリア名を、アンカーキャリア情報記憶部243に書き込む。
シーケンスS25において、通信制御部213は、アンカーキャリアをコンポーネントキャリアCに変更するアンカーキャリア変更要求を、コンポーネントキャリアBに対応するアップリンクを用いて基地局装置11に送信する。ここで、元のアンカーキャリアであるコンポーネントキャリアB、及び受信品質を測定したコンポーネントキャリアC及びDはデータ受信可能な状態にある。以下、アンカーキャリアであるコンポーネントキャリアXのことを、アンカーキャリアXとも称する。
シーケンスS26において、アンカーキャリア変更要求を受信した基地局装置11は、変更後のアンカーキャリアであるコンポーネントキャリアCを各端末アンカーキャリア情報記憶部143に書き込む。また、基地局装置11は、周波数帯域情報記憶部141からコンポーネントキャリアCのキャリアアグリゲーションレベルを読み出す。基地局装置11は、読み出したアグリゲーションレベルであるレベル2をアグリゲーション情報記憶部142に書き込む。これらの処理が完了すると、基地局装置11は、新しいアンカーキャリアであるコンポーネントキャリアCでアンカーキャリア変更応答を送信する。移動端末装置21は、コンポーネントキャリアCでアンカーキャリア変更応答を受信する。
シーケンスS27において、アンカーキャリア変更応答を受信した移動端末装置21の通信制御部213は、アンカーキャリア以外のコンポーネントキャリアB及びDの受信を停止する。そして、通信制御部213は、コンポーネントキャリアCで着信の待ち受け及び、基地局装置11からのコントロールデータの受信を行う。
シーケンスS28において、受信品質測定部211は、アンカーキャリアCの受信品質の定期的な測定を開始する。コンポーネントキャリアCはアグリゲーションレベルが「レベル2」なので、周波数帯域選択部212は、閾値CC−C−Hと閾値CC−C−Lの両方と、測定された受信品質との比較を行う。受信品質が閾値CC−C−Hより低く、閾値CC−C−Lより高ければ、移動端末装置21は、そのままコンポーネントキャリアCをアンカーキャリアとして使用する。
シーケンスS29において、ユーザー操作によりパケット通信の要求が発生した移動端末装置21の通信制御部213は、シーケンスS30において基地局装置11に対してパケット接続要求を送信する。シーケンスS31において、パケット接続の準備が整った基地局装置11は、移動端末装置21に対してパケット接続応答を送信する。
基地局装置11からパケット接続応答を受信すると、通信制御部213はアグリゲーションレベルが「レベル2」以下のコンポーネントキャリアでの受信が可能なように、受信部251−2〜3を起動する。シーケンスS32において、基地局装置11と移動端末装置21とは、図7のシーケンスS13と同様にして、コンポーネントキャリアC、D、Eを用いて、キャリアアグリゲーションを行い、ユーザーデータを通信する。基地局装置11は、ユーザーデータを「レベル2」以下のコンポーネントキャリアで送信する。移動端末装置21は、基地局装置11が送信するユーザーデータを受信して復調する。これにより高速にデータ転送を行うことができる。シーケンスS33において、パケット通信が完了すると、通信制御部213は、アンカーキャリアCでパケット接続解放要求を送信する。基地局装置11は、パケット接続解放要求を受信すると、パケットの受信を終了し、シーケンスS33において移動端末装置21にパケット接続解放応答を送信する(シーケンスS34)。以上の処理により、パケット通信が完了し、移動端末装置21は、再び待ち受け状態となる。
図10は、移動端末装置21がアンカーキャリアを選択優先順位の高いコンポーネントキャリアに変更する処理手順の例を示すシーケンス図である。前述したように、受信品質測定部211は、コンポーネントキャリアの待ち受け中に(シーケンスS41)、定期的にアンカーキャリア(例えば、コンポーネントキャリアC)の受信品質を測定する(シーケンスS42)。周波数帯域選択部212は、判定閾値記憶部244から読み出す閾値と受信品質とを比較する。図10の例では、受信品質測定部211は、コンポーネントキャリアCの受信品質を測定する。周波数帯域選択部212は、受信品質が閾値CC−C−Hを上回るかどうか、および閾値CC−C−Lを下回るかどうかを判定する。閾値CC−C−Lより受信品質が高く、かつ閾値CC−C−Hより受信品質が低い場合は、周波数帯域選択部212は、アンカーキャリアを変更せず、以後も受信品質測定部211が定期的に受信品質の測定を行う。移動端末装置21は、予め定められた一定の間隔でアンカーキャリアの受信品質を測定する。なお、移動端末装置21が自移動端末装置の移動速度を測定する機能を具備し、移動速度が遅い場合には測定間隔を長くし、移動速度が速い場合は測定間隔を短くするようにしてもよい。移動端末装置21の移動速度が速い場合は、移動速度が遅い場合よりも、基地局装置からの距離の変化が大きいために受信品質が変化し易い。この場合に、測定間隔を短くすることにより、より適切な間隔で測定を行うことが出来る。
また、移動端末装置21が基地局装置11からの指示に従って測定間隔を変更するようにしてもよい。例えば、各基地局装置11が、自基地局装置が設置されている環境に応じた測定間隔を予め記憶し、その測定間隔を報知情報または個別の無線プロトコルの制御データとして移動端末装置21に送信する。移動端末装置21は、基地局装置11から送信される測定間隔を受信すると、受信した測定間隔に従って受信品質の測定を行う。これにより、移動端末装置21は、基地局装置11の設置環境に応じた適切な測定間隔で受信品質を測定することが出来る。
また、基地局装置11が、無線プロトコル制御の状況に応じて受信品質の測定間隔を変更するようにしてもよい。例えば、移動端末装置21から報告される各コンポーネントキャリアの受信品質が全てよい場合は、基地局装置11は、測定間隔を所定値よりも長く設定し、それ以外の場合は測定間隔を所定値よりも短く設定する。これにより、移動端末装置21は、基地局装置11の設置環境に応じた適切な測定間隔で受信品質を測定することが出来る。
また、基地局装置11が、自基地局装置のユーザー収容数が少ない間は測定間隔を所定値よりも短くして受信品質が変化した場合に早く測定できるようにしてもよい。そして、自基地局装置のユーザー収容数が所定数よりも増えた場合は、測定間隔を長くして無線プロトコルのオーバーヘッドを削減するようにしてもよい。
なお、基地局装置11は、測定間隔を変更した場合は、移動端末装置ごとの制御情報で移動端末装置に送信する。あるいは、基地局装置11は、報知情報の値を変更し、ページングにより移動端末装置に測定間隔の変更を送信する。
コンポーネントキャリアCの受信品質を測定した結果、閾値F2−H(=CC−C−H)を上回る場合は、周波数帯域選択部212は、アンカーキャリアの変更可否を判定する。通信制御部213は、周波数帯域情報記憶部241からアグリゲーションレベルを読み出す。そして、通信制御部213は、アグリゲーションレベルがひとつ上のコンポーネントキャリアである、コンポーネントキャリアA及びBの受信部251−1を起動する(シーケンスS43)。そして、受信品質測定部211は、コンポーネントキャリアA及びBそれぞれの受信品質を測定し(シーケンスS44)、受信品質が「レベル1」のコンポーネントキャリアの閾値F1−L(=CC−A−L=CC−B−L)を上回るかどうかを判定する。この閾値F1−Lを超えていなければ、移動端末装置21は、コンポーネントキャリアA及びBの受信部251−1を停止し、アンカーキャリアのコンポーネントキャリアCで、引き続き受信品質の測定を継続する。
閾値CC−A−Lを超えている場合は、周波数帯域選択部212は、アンカーキャリアの変更の処理を行う。図10の例では、待ち受け中に受信品質が閾値CC−A−Lを超えた状態に遷移している。この場合、周波数帯域選択部212は、通信制御部213にアンカーキャリア変更要求を入力する。ステップS45において、通信制御部213は、送信部261を介してアンカーキャリア変更要求を基地局装置11に送信する。
シーケンスS46において、アンカーキャリア変更要求を受信した基地局装置11は、受信したアンカーキャリア変更要求から変更後のアンカーキャリアのコンポーネントキャリアを読み出す。基地局装置11は、読み出したコンポーネントキャリアにアンカーキャリアを各端末アンカーキャリア情報記憶部143に移動端末装置21のIMSIと対応付けて書き込む。基地局装置11は、変更後のアンカーキャリアで移動端末装置21にアンカーキャリア変更応答を送信する。
シーケンスS47において、アンカーキャリア変更応答を受信した移動端末装置21の制御部201は、アンカーキャリア情報記憶部243に変更後のアンカーキャリアであるコンポーネントキャリアAを書き込む。そして、制御部201は、アンカーキャリアをコンポーネントキャリアCからコンポーネントキャリアAに変更する。そして、移動端末装置21の通信制御部213は、コンポーネントキャリアB及びCの受信処理を停止する。以後、移動端末装置21は、コンポーネントキャリアAで待ち受けを行う。そして、シーケンスS48において、移動端末装置21は、コンポーネントキャリアAの受信品質の定期的な測定を開始する。また、移動局端末装置21で、パケット通信要求が発生した場合であって(シーケンスS49)、基地局装置11と通信を行う場合は(シーケンスS50〜S54)、図7のシーケンスS11〜S15と同様に、基地局装置11及び移動端末装置21は、アグリゲーションレベルが「レベル1」以下のコンポーネントキャリアで通信を行う。これにより、データの送信において多くの周波数帯域を用いることが出来る。
図11は、移動端末装置21が通信中にアンカーキャリアを変更する処理手順の例を示すシーケンス図である。図7から図10では図示していないが、移動端末装置21は、通信中もアンカーキャリアの判定処理を行う。パケット通信の要求が発生すると、そのときのアンカーキャリアに合わせてキャリアアグリゲーションによる通信を開始する。
シーケンスS61において、移動端末装置21は、アグリゲーションレベルが「レベル2」であるコンポーネントキャリアDをアンカーキャリアとしている。
シーケンスS62において、ユーザーの操作によって移動端末装置21にパケット通信要求が発生すると、シーケンスS63において、通信制御部213は、基地局装置11にパケット接続要求を送信する。
シーケンスS64において、基地局装置11は、パケット接続準備を行い、パケット接続準備完了後にパケット接続応答を送信する。
シーケンスS65において、移動端末装置21及び基地局装置11は、図7のシーケンスS13と同様にキャリアアグリゲーションによる通信を開始する。ここでは移動端末装置21のアンカーキャリアはDであり、アグリゲーションレベルは「レベル2」なので、アグリゲーションレベルが「レベル2」以下のコンポーネントキャリアC、D、Eを用いてキャリアアグリゲーションによる通信を開始する。パケット通信中も受信品質測定部211は、定期的にアンカーキャリアの受信品質を測定する。
シーケンスS66において、アンカーキャリアDの受信品質が閾値CC−D−Lを下回った場合は、受信品質測定部211は、アグリゲーションレベルが「レベル3」のコンポーネントキャリアEの受信品質を測定する。
シーケンスS67において、周波数帯域選択部212は、コンポーネントキャリアEの受信品質が閾値CC−E−Lを上回るかどうか判定する。受信品質が上回った場合は、周波数帯域選択部212は、アンカーキャリアをコンポーネントキャリアEに変更する。コンポーネントキャリアEの受信品質がCC−E−Lより低い場合は、受信品質測定部211がさらに低いアグリゲーションレベルのコンポーネントキャリアの受信品質を測定し、周波数帯域選択部212がアンカーキャリアを選択する。ただし、図11の例では「レベル3」より低い受信レベルのコンポーネントキャリアは存在しないため、受信品質がCC−E−Lより低い場合であっても、周波数帯域選択部212は、コンポーネントキャリアEにアンカーキャリアを変更する。また、コンポーネントキャリアEにおいても受信品質が低い場合、基地局装置11よりも良好に受信できる基地局装置があれば、移動端末装置21は、その基地局装置にセル移動を行う。図11の例では、コンポーネントキャリアEがCC−E−Lより受信品質が良いので、周波数帯域選択部212は、アンカーキャリアの変更の処理を行う。
シーケンスS68において、通信制御部213は、送信部261を介して、アンカーキャリアDにおいてアンカーキャリア変更要求を送信する。
シーケンスS69において、アンカーキャリア変更要求を受けた基地局装置11は、アンカーキャリアを変更する準備を行い、アンカーキャリア変更応答を移動端末装置21に送信する。基地局装置11は、アンカーキャリア変更応答に、変更を行うタイミング情報を含めて送信する。タイミング情報は、特定のデータを受信後のタイミングを示し、基地局装置11及び移動端末装置21は、このデータ送受信後すぐにアンカーキャリア変更を行う。通信制御部213は、アンカーキャリア変更応答を受信すると実施タイミングを確認し、それまでは、現在のコンポーネンキャリアでキャリアアグリゲーションを継続する。指定のタイミングは、フレーム番号などで通知される。通信制御部213は、指定されたフレーム番号になると、新しいアンカーキャリアでの動作に変更する。アグリゲーションレベルが「レベル3」以下のコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリアEのみとなる。そのため、通信制御部213は、コンポーネントキャリアE単独での通信を行う。通信制御部213は、指定のフレームのタイミングを過ぎると、コンポーネントキャリアC及びDの受信部251−2を停止する(シーケンスS70)。以後、移動端末装置21は、コンポーネントキャリアEにて基地局装置11と通信を行い(シーケンスS71)、コンポーネントキャリアEの受信品質を定期的にチェックする。移動端末装置21は、コンポーネントキャリアDの受信品質を測定する(シーケンスS72)。コンポーネントキャリアDが閾値L3−Hを上回る受信品質となった場合、アグリゲーションレベルが「レベル2」となる、コンポーネントキャリアC及びDの受信部251−2を起動し(シーケンスS73)、コンポーネントキャリアC及びDの受信品質を測定する(シーケンスS74)。
シーケンスS75において、測定した受信品質が判定閾値記憶部244から読み出す閾値を超える場合は、通信制御部213は、送信部216を介してアンカーキャリア変更要求を基地局装置11に送信する。そして、シーケンスS76において、移動端末装置21は、アンカーキャリア変更応答を受信する。アンカーキャリア変更応答で指定されたタイミングになると、通信制御部213は、コンポーネントキャリアC、D、Eを用いて、新しいアンカーキャリアに応じたキャリアアグリゲーションの通信を行う(シーケンスS77)。図11では、移動端末装置21は、コンポーネントキャリアC、D、Eを用いて、基地局装置11と、キャリアアグリゲーションの通信を行っている。
そして、移動端末装置21は、パケット通信停止要求が発生した場合には(シーケンスS78)、パケット接続解放要求を、コンポーネントキャリアDの基地局装置11に送信する(シーケンスS79)。これに応答して、コンポーネントキャリアDの基地局装置11は、パケット接続解放応答を、移動端末装置21に送信する(シーケンスS80)。
以上の処理により、通信中であっても適切なコンポーネントキャリアを選択し、キャリアアグリゲーションを行うことができる。また、受信状態が良くないコンポーネントキャリアは、動作を停止するので消費電力を削減できる。
以上のように、移動端末装置21が1個のコンポーネントキャリア識別子を基地局装置11に送信する。そして、基地局装置11は、そのコンポーネントキャリア識別子と選択優先順位に応じてキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定する。そのため、例えば全てのコンポーネントキャリアの受信品質を通信する場合よりも少ない通信量でキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定できる。
なお、基地局装置11が移動端末装置毎に選択優先順位を設定するようにしてもよい。例えば、移動端末装置21が位置検出部を具備し、基地局装置11に現在位置を送信する。基地局装置11は、移動端末装置の位置に応じた選択優先順位を周波数帯域情報記憶部141に予め記憶する。制御部101は、移動端末装置21の現在位置に応じた選択優先順位を、周波数帯域情報記憶部141から読み出すことにより移動端末装置21との間で用いる選択優先順位を決定する。基地局装置11の送信部151−i(i=1〜3)は、決定した選択優先順位を示す信号を、移動端末装置21に送信する。移動端末装置21の受信部251−i(i=1〜3)がこの信号を受信すると、通信制御部213は、受信した信号から選択優先順位を読み出して周波数帯域情報記憶部241に書き込む。図7のシーケンスS6において、周波数帯域選択部212は、周波数帯域情報記憶部241からこの選択優先順位を読み出す。そして、周波数帯域選択部212は、受信品質が閾値以上であるコンポーネントキャリアの中から選択優先順位が最も高いコンポーネントキャリアを選択する。
これにより、例えば、特定のコンポーネントキャリアにノイズが発生し易い場所に移動端末装置21が位置する場合には、そのコンポーネントキャリアの選択優先順位を高くする。これにより、より適切な選択優先順位を用いてキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを選択することが出来る。
なお、移動端末装置21は、通信中と待ち受け中とで異なる閾値を用いるようにしてもよい。また、通信中は移動端末装置21が受信品質としてチャネル品質情報を測定するようにしてもよい。例えば、移動端末装置21の待ち受け中のほうが移動中よりも、基地局装置11との周波数同期の精度が低下する場合は、待ち受け中のほうが、受信品質が低く検出される。このような場合に、移動端末装置21が通信中と待ち受け中とで閾値あるいは受信品質の測定方法を変更することにより、移動端末装置21の状態に応じた判定を行うことができる。
第1の実施形態による無線通信システム1(図1)は、移動端末装置21〜23(図2)と、基地局装置11(図4)とを備える。
移動端末装置21〜23(図2)は、受信部271−1〜271−3、周波数帯域情報記憶部241、アンカーキャリア情報記憶部243、送信部261、通信制御部213を備える。
受信部271−1〜271−3は、複数の周波数帯域の無線信号を、基地局装置11から受信する。
周波数帯域情報記憶部241は、周波数帯域の選択優先順位を記憶する。
アンカーキャリア情報記憶部243は、周波数帯域の受信品質が最低受信品質レベルを示す閾値以上で、かつ選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す情報を記憶する。
送信部261は、アンカーキャリア情報記憶部243に記憶された情報を、基地局装置11に送信する。
通信制御部213は、アンカーキャリア情報記憶部243に記憶された情報の周波数帯域と、アンカーキャリア情報記憶部243に記憶された情報の周波数帯域よりも優先選択順位の低い周波数帯域とを用いて送信されたデータを受信するように受信部271−1〜271−3を制御する。
基地局装置11(図4)は、受信部161、送信部151−1〜151−3を備える。
受信部161は、移動端末装置21〜23が送信する情報を受信する。
送信部151−1〜151−3は、受信部161が受信した情報に基づいて、優先順位がもっとも高い周波数帯域と、優先順位がもっとも高い周波数帯域よりも優先選択順位の低い周波数帯域とを用いてデータを並行して、移動端末装置21〜23に送信する。
なお、第1の実施形態による無線通信システム1において、閾値は、周波数帯域毎に異なっていてもよい。
また、第1の実施形態による無線通信システム1において、選択優先順位は、受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど順位が低くてもよい。
また、第1の実施形態による無線通信システム1において、選択優先順位は、中心周波数が低い周波数帯域ほど順位が低くてもよい。
また、第1の実施形態による無線通信システム1において、選択優先順位は、中心周波数が低い周波数帯域であっても良好な受信品質が期待できないときは、中心周波数の高い他の周波数帯域よりも順位が高くてもよい。
また、第1の実施形態による無線通信システム1において、基地局装置11の送信部151−1〜151−3は、選択優先順位が最も高い周波数帯域をアンカーキャリアとして用いて、複数の周波数帯域の制御情報をアンカーキャリアにまとめて送信するようにしてもよい。
また、第1の実施形態による無線通信システム1において、基地局装置11の送信部151−1〜151−3は、選択優先順位が最も低い周波数帯域をアンカーキャリアとして用いて、複数の周波数帯域の制御情報をアンカーキャリアにまとめて送信するようにしてもよい。
また、第1の実施形態による無線通信システム1において、移動局装置21〜23の通信制御部213は、選択優先順位が最も高い周波数帯域の受信品質が受信品質の良好であることを示す閾値以上である場合は、選択優先順位がより高い周波数帯域を選択優先順位が最も高い周波数帯域に変更するようにしてもよい。
また、第1の実施形態による無線通信システム1において、基地局装置11の送信部171−1〜171−3は、移動局装置21〜23に共通の報知信号に選択優先順位を含めて送信するようにしてもよい。
また、第1の実施形態による無線通信システム1において、選択優先順位は、複数の周波数帯域に同一の順位が付けられていてもよい。
第1の実施形態による無線通信システム1を用いれば、キャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアをより少ない通信量で決定できる。
<第2の実施形態>
図12は、第2の実施形態における無線通信システム2のシステム構成の概略を示す構成図である。図12において、無線通信システム2は、基地局装置12と、移動端末装置26とを含む。なお、第2の実施形態における基地局装置12および移動端末装置26の構成は、それぞれ図2の基地局装置11および図4の移動端末装置21と同様であるため、図示および説明を省略する。ただし、基地局装置12が信号を無線送信する際の送信電力が、基地局装置11と異なる。基地局装置12における送信電力については後述する。また、移動端末装置26は、受信品質を判定する閾値の値が移動端末装置21と異なる。移動端末装置21が各コンポーネントキャリアに共通の閾値を用いてもよいのに対し、後述するように、移動端末装置26は、周波数バンド毎に異なる閾値を用いる。
第1の実施形態の基地局装置11と異なり、都市部のように、携帯電話の利用台数が多い場所では、基地局装置を多数設置することで収容能力を確保する為、基地局装置のサービスエリアが小さくなる。このため、基地局装置は、キャリアアグリゲーションに利用する各コンポーネントキャリアを最大の送信電力ではなく、サービスエリア全体をカバーし、かつ、他の基地局装置への干渉とならない送信電力に調整して送信する。このため、コンポーネントキャリアA〜Eの各コンポーネントキャリアのサービスエリアは、図12のエリアar21に示されるように全て同じ大きさとなる。
図13は、基地局装置12の各コンポーネントキャリアの送信電力の状態を示すグラフである。図13において、横軸は、移動端末装置26の基地局装置12からの距離を示している。また、縦軸は、基地局装置12から移動端末装置26に送信する信号の送信電力を示している。基地局装置12は、周波数バンドF1では2つのコンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBで通信を行い、これらの2つの周波数帯域は隣接している。基地局装置12がコンポーネントキャリアAとコンポーネントキャリアBで通信を行う場合の特性を、図13の曲線g11で示す。同様に基地局装置12は、周波数バンドF2ではコンポーネントキャリアCとDで通信を行う。基地局装置12がコンポーネントキャリアCとコンポーネントキャリアDで通信を行う場合の特性を、図13の曲線g12で示す。さらに基地局装置12は、周波数バンドF3ではコンポーネントキャリアEで通信を行う。基地局装置12がコンポーネントキャリアEで通信を行う場合の特性を、図13の曲線g13で示す。周波数は、F1>F2>F3となっている。周波数F1は、周波数が最も高い為、距離による減衰が大きい。このためサービスエリアをカバーする為には、他の周波数バンドに比べて高い送信電力が必要となる。以下、周波数が低くなるにつれて距離減衰が小さくなるので、隣接する基地局装置との干渉が発生しないように、基地局装置12は、より低い送信電力でサービスエリアをカバーする。ただし、都市部においては、ビル、家屋などの建造物が多い。そのため、例えば屋内等で使用する場合、低い周波数の方が回折、反射などの影響により、高い周波数帯域よりも受信品質がよい傾向がある。このため、基地局装置12は、周波数が高い周波数バンドほど閾値を大きく設定する。これにより、移動端末装置26は、基地局装置12からの距離が離れた場合は、早めに低い周波数のコンポーネントキャリアに切り替える。
第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、周波数が低いほど受信品質が良好であることが期待される。そこで、選択優先順位を周波数が低いほど低いようにしている。
図14は、移動端末装置26を起動して、基地局装置12と通信を行う処理手順の例を示すシーケンス図である。動作は第1の実施形態の場合と同様である。しかし、市街地では基地局装置での収容端末が多く、移動端末装置のアンカーキャリアが特定のコンポーネントキャリアに集中する場合がある。そのような場合に、無線プロトコルのリソースを分散させるため、基地局装置12は、アンカーキャリアを変更する。
図14のシーケンスS101〜S105は、図7のシーケンスS1〜S5と同様である。
シーケンスS106において、受信品質測定部211は、各コンポーネントキャリアA〜Eの受信品質を測定する。そしてアンカーキャリアの変更が必要な場合は、通信制御部213は、送信部216を介してアンカーキャリア変更要求を送信する。図14の例の場合は、シーケンスS107において、通信制御部213が送信部261を介してアンカーキャリア変更要求を送信する。なお、アンカーキャリア変更要求およびその条件は、第1の実施形態の場合と同様である。
シーケンスS108において、基地局装置12は、変更要求を受信すると移動端末装置26より指定されたコンポーネントキャリアで、アンカーキャリア変更応答を送信する。この際、基地局装置12からのアンカーキャリア変更指示が必要な場合は、このアンカーキャリア変更応答の中に含める。
シーケンスS109において、移動端末装置26がアンカーキャリア変更応答を受信すると、移動端末装置26は、アンカーキャリア変更応答にアンカーキャリア変更指示が含まれていることを確認する。この場合、通信制御部213は、指示されたコンポーネントキャリアでのデータ受信の準備を行う。そして、通信制御部213は、シーケンスS109でアンカーキャリア変更指示確認のメッセージを送信する。基地局装置12は、このメッセージを受信することにより、移動端末装置26の準備が完了したことを確認する。そして、基地局装置12は、シーケンスS110において、新しいアンカーキャリアでアンカーキャリア変更応答を送信する。移動端末装置26は、このメッセージを受信することで、アンカーキャリアの移行が正しく完了したことを確認する。シーケンスS111〜S116において、基地局装置12及び移動端末装置26は、図7のS10〜S15と同様にキャリアアグリゲーションにてユーザーデータを通信する。
なお、移動端末装置26側でアンカーキャリアの変更が無い場合に、任意のタイミングで基地局装置12がアンカーキャリアの変更を指示するようにしてもよい。この場合、基地局装置12は、アンカーキャリアでアンカーキャリア変更指示を送信する。この中には、新しいアンカーキャリアの情報が含まれる。通信制御部213は、指示されたコンポーネントキャリアである新しいアンカーキャリアの受信準備ができると、アンカーキャリア変更指示応答を基地局装置12に送信する。このアンカーキャリア変更指示応答を基地局装置12が受信すると、基地局装置12は、アンカーキャリア変更確認のメッセージを送信する。移動端末装置26は、このメッセージを受信することにより、アンカーキャリアの移行が正しく完了したことを確認する。
第1の実施形態の場合と同様に第2の実施形態においても、移動端末装置26が1個のコンポーネントキャリア識別子を基地局装置12に送信する。そして、基地局装置12は、そのコンポーネントキャリア識別子と選択優先順位に応じてキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定する。そのため、例えば全てのコンポーネントキャリアの受信品質を通信する場合よりも少ない通信量でキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定できる。
<第3の実施形態>
図15は、第3の実施形態における無線通信システム3のシステム構成の概略を示す構成図である。図15において、無線通信システム3は、基地局装置13と、移動端末装置31〜33とを含む。移動端末装置31〜33は、アンカーキャリアと、アグリゲーションするコンポーネントキャリアとの制御を別々に行う。移動端末装置31〜33は、予め定められた1個のコンポーネントキャリアをアンカーキャリアとする。具体的には、移動端末装置31〜33は、選択優先順位が最も低いコンポーネントキャリアEを、アンカーキャリアとして用いる。基地局装置13は、この1個のコンポーネントキャリアEでのみ移動端末装置31〜33に対する制御情報を送信する。一方、移動端末装置31〜33は、アグリゲーションレベルを更新することにより、キャリアアグリゲーションをするコンポーネントキャリアを変更する。なお、移動端末装置32と移動端末装置33の構成および動作は、移動端末装置31の構成および動作と同様であるため、説明を省略する。
図16は、移動端末装置31の構成の概略を示す機能ブロック図である。
図16において、移動端末装置31は、制御部203と、記憶部233と、受信部251−1〜251−3(第1の受信部)と、送信部261(第1の送信部)と、アンテナ271−1〜271−3及びアンテナ281とを含む。制御部203は、受信品質測定部211と、周波数帯域選択部212と、通信制御部313と、受信データ結合部214とを含む。記憶部233は、周波数帯域情報記憶部241(第1の情報記憶部)と、利用可能周波数情報記憶部242と、アンカーキャリア情報記憶部243と、判定閾値記憶部244と、アグリゲーションレベル記憶部245とを含む。なお、アンカーキャリア情報記憶部243またはアグリゲーションレベル記憶部245を、第2の情報記憶部とも称する。
図16において、図2の移動端末装置21の各部に対応する部分には同一の符号(211、212、214、241〜244、251−1〜251−3、261、271−1〜271−3、281)を付して説明を省略する。
アグリゲーションレベル記憶部245は、自移動端末装置31がキャリアアグリゲーションを行う際に用いるコンポーネントキャリアのアグリゲーションレベルのうち、最も高いアグリゲーションレベル(以下、自移動端末装置31のアグリゲーションレベルともいう)を記憶する。
通信制御部313は、アンカーキャリアの制御とアグリゲーションするコンポーネントキャリアの制御とを別々に行う。通信制御部313は、使用可能なコンポーネントキャリアのうち選択優先順位が最も低いコンポーネントキャリアをアンカーキャリアとし、送信部261を介してアンカーキャリア変更要求を送信する。また、通信制御部313は、アンカーキャリア変更要求とは別に、アグリゲーションベル報告を送信する。通信制御部313は、周波数帯域選択部212が決定したアグリゲーションレベルに従って、送信部261を介してアグリゲーションレベル報告を送信する。
図17は、基地局装置13の構成の概略を示す機能ブロック図である。
図17において、基地局装置13は、制御部103と、記憶部131と、送信部151−1〜151−3(第2の送信部)と、受信部161(第2の受信部)と、アンテナ171−1〜171−3及びアンテナ181と、コアネットワーク(Core Network;CN)通信部191とを含む。記憶部131は、周波数帯域情報記憶部141と、アグリゲーション情報記憶部142と、各端末アンカーキャリア情報記憶部143と、判定閾値記憶部144とを含む。
図17において、図4の基地局装置31の各部に対応する部分には同一の符号(131、141〜144、151−1〜151−3、161、171−1〜171−3、181、191)を付して説明を省略する。
制御部103は、アンカーキャリアの変更とアグリゲーションレベルの変更とを別々に行う。受信部161がアンカーキャリア変更要求を受信すると、制御部103は、受信したアンカーキャリアを各端末アンカーキャリア情報記憶部143に書き込む。また、受信部161がアグリゲーションレベル報告を受信すると、制御部103は、受信したアグリゲーションレベルアグリゲーション情報記憶部142のアグリゲーションレベル情報の欄に書き込む。
図18は、アンカーキャリアの制御とアグリゲーションするコンポーネントキャリアの制御とを別々に行う場合の処理手順を示すシーケンス図である。
図18において、シーケンスS121〜S125は、図14のシーケンスS101〜S105と同様である。
シーケンスS126において、受信品質測定部211は、各コンポーネントキャリアA〜Eの受信品質を測定する。
周波数帯域選択部212は、アグリゲーションレベルが最も低いコンポーネントキャリアEをアンカーキャリアに選択する。周波数帯域選択部212は、アンカーキャリア情報記憶部243にアンカーキャリアEのコンポーネントキャリア識別子を書き込む。
通信制御部313は、アンカーキャリアの変更要求を、基地局装置13に送信する(シーケンスS127)。ここでは、移動端末装置31は、コンポーネントキャリアDをアンカーキャリアとして使用しており、コンポーネントキャリアDに対応するアップリンクでアンカーキャリアの変更要求を送信する。
シーケンスS128において、移動端末装置31からの要求を受けた基地局装置13は、各端末アンカーキャリア情報記憶部143にアンカーキャリアEのコンポーネントキャリア識別子を書き込む。基地局装置13は、要求されたコンポーネントキャリアでアンカーキャリア変更応答を送信する。移動端末装置31は、このアンカーキャリア変更応答を受信することでアンカーキャリアの変更が完了したことを確認する。
シーケンスS129において、受信品質測定部211は、各コンポーネントキャリアの受信品質を測定する。そして、周波数帯域選択部212は、測定結果からアグリゲーションレベルを決定する。図18の例では、コンポーネントキャリアA及びBの受信品質が、判定閾値記憶部244から読み出す閾値F1−Lを上回っている。そのため、移動端末装置31の通信制御部313は、送信部216を介して基地局装置13に対してアグリゲーションの「レベル1」を示すアグリゲーションレベル報告を送信する。このアグリゲーションの「レベル1」は、周波数帯域選択部212が選択したコンポーネントキャリアAまたはBを示す。したがって、アグリゲーションレベル報告は、周波数帯域選択部212が選択したコンポーネントキャリアを示す信号である。
シーケンスS130において、基地局装置13は、アグリゲーションレベル報告から、アグリゲーションレベルを読み出し、アグリゲーション情報記憶部142に書き込む。基地局装置13は、アグリゲーションレベル応答を移動端末装置31に送信する。移動端末装置31は、アグリゲーションレベル応答を受信すると、以後、プロトコル制御の信号はアンカーキャリアEで受信する。また、移動端末装置31は、ユーザーデータはアグリゲーションの「レベル1」以下、つまりすべてのコンポーネントキャリアを用いて受信する。
シーケンスS131において、移動端末装置31は、コンポーネントキャリアEを用いて、待ち受け状態となるが、待ち受け中、通信中ともに受信品質測定部211はアグリゲーションレベルの測定を実施する。アグリゲーションレベルの測定は、第1の実施形態の移動端末装置21や、第2の実施形態の移動端末装置26と同様に行う。ここで、移動端末装置31は、アンカーキャリアとなるコンポーネントキャリアEで基地局装置からの呼び出し等の受信を行い、アグリゲーションレベル1のコンポーネントキャリアA及びBの受信部251−1を停止している。そこで、移動端末装置31の受信品質測定部211は、受信品質の測定タイミングで測定対象であるアグリゲーションレベル1の受信部251−1を起動して測定を行う(シーケンスS132、S133)。
この測定により、アグリゲーションレベルの変更が必要だと周波数帯域選択部212が判定した場合は、通信制御部313は送信部261を介して再度アグリゲーションレベル報告を送信する。基地局装置13はアグリゲーションレベル報告から、アグリゲーションレベルを読み出し、アグリゲーション情報記憶部142に書き込む。
シーケンスS134において、「レベル1」のコンポーネントキャリアのレベルが下がり閾値を下回っているため、周波数帯域選択部212は、記憶部233内のアグリゲーションレベル記憶部245に「レベル2」を書き込む。また、通信制御部313は、レベル2を示すアグリゲーションレベル報告を送信する。基地局装置13は、アグリゲーションレベル報告から、アグリゲーションレベルを読み出し、アグリゲーション情報記憶部142に書き込む。
シーケンスS135において、アグリゲーションレベル応答を受信した後は、移動端末装置31は、アグリゲーションレベル記憶部245に記憶されたアグリゲーションレベルでキャリアアグリゲーションを行う。図18の例の場合、パケット通信要求が発生すると(シーケンスS136)、「レベル2」以下のコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことにより、ユーザーデータの通信を高速で行う(シーケンスS137〜139)。また、通信中も受信品質測定部211は、各コンポーネントキャリアの受信品質を測定する(シーケンスS140)。ステップS141において、通信中に周波数帯域選択部212は、受信品質が各コンポーネントキャリアの受信品質と判定閾値記憶部244から読み出す閾値とを比較する。ここでは、コンポーネントキャリアAまたはBの受信品質がF1−Lを上回ることから、周波数帯域選択部212は、アグリゲーションレベルが「レベル1」に達したと判定する。通信制御部213は、再度、アグリゲーションレベル報告を送信する。基地局装置13は、アグリゲーションレベル応答を移動端末装置31に返す(シーケンスS142)。基地局装置13は、アグリゲーションに「レベル1」のコンポーネントキャリアを追加するタイミングを、例えばフレーム単位で移動端末装置31に通知する。基地局装置13は、コンポーネントキャリアを追加するタイミングを示す情報をアグリゲーションレベル応答に含めて送信する。このフレーム以後に発生したパケットを送信するときは、基地局装置13は、ユーザーデータをA〜Eの5つのコンポーネントキャリアに分割して送信する。移動端末装置31は、これら全てのコンポーネントキャリアで信号を受信してユーザーデータを復調することにより、高速なデータ通信を行う。つまり、移動端末装置31は、コンポーネントキャリアA〜Eを用いてキャリアアグリゲーションを行うことにより、基地局装置13とパケット通信を行う(シーケンスS143)。
その後、移動端末装置31は、基地局装置13に、パケット接続解放要求を送信する(シーケンスS144)。これに応答して、基地局装置13は、移動端末装置31に、パケット接続解放応答を送信する(シーケンスS145)。
第1の実施形態の場合と同様に第3の実施形態においても、移動端末装置31が1個のコンポーネントキャリア識別子を基地局装置13に送信する。そして、基地局装置13は、そのコンポーネントキャリア識別子と選択優先順位に応じてキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定する。そのため、例えば全てのコンポーネントキャリアの受信品質を通信する場合よりも少ない通信量でキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定できる。
また、アンカーキャリアとして、受信品質が最も良好であると期待される選択優先順位が最も低いコンポーネントキャリアを用いる。これにより、移動端末装置31は、制御情報をより確実に受信することができる。
<第4の実施形態>
図19は、選択優先順位が周波数の高い順とはならない場合の無線通信システム4の構成を示すシステム構成図である。
例えば、基地局装置14の近くに周波数バンドF2で通信を行う基地局装置が存在し、この基地局装置との干渉を避ける場合について説明する。基地局装置14は、他の基地局装置との位置関係などのために周波数バンドF2のサービスエリアを他の周波数バンドよりも狭くした場合に、周波数バンドF2は他の周波数バンドよりも良好な受信品質が期待できないので、選択優先順位を高くする。
図19において、無線通信システム4は、基地局装置14と移動端末装置36及び37とを含む。なお、第4の実施形態における基地局装置14および移動端末装置36の構成は、それぞれ図2および図4と同様であるため、図示および説明を省略する。
基地局装置14は、周波数バンドF1(コンポーネントキャリアA及びB)、F2(コンポーネントキャリアC及びD)、F3(コンポーネントキャリアE)の3つの周波数F1>F2>F3でダウンリンクの送信を行う。このうち、周波数バンドF2は他の基地局装置との干渉を避けるために、周波数バンドF2のサービスエリアar31を、周波数バンドF1およびF3のサービスエリアar32よりも狭いエリアに設定している。また、基地局装置14は、周波数バンドF1のアグリゲーションレベルを「レベル2」とし、周波数バンドF2のアグリゲーションレベルを「レベル1」とし、周波数バンドF3のアグリゲーションレベルを「レベル3」としている。具体的には、周波数帯域情報記憶部141は、コンポーネントキャリアCおよびDの選択優先順位として「1」を記憶し、コンポーネントキャリアAおよびBの選択優先順位として「2」を記憶し、コンポーネントキャリアEの選択優先順位として「3」を記憶している。
図20は、基地局装置14および移動端末装置36が行う制御の例を示すシーケンス図である。
図20のシーケンスS161〜S164までは、図7のシーケンスS1〜S4と同様である。
シーケンスS165において、基地局装置14は、前述のアグリゲーションの組み合わせを、キャリアアグリゲーション能力応答に含めて移動端末装置36に送信する。優先順位を変更している為、「レベル2」のアグリゲーションレベルとなった場合は、コンポーネントキャリアA、B、Eを用いてアグリゲーションを行う。コンポーネントキャリアの組み合わせが変わることを除けば、その処理手順は第1および第2の実施形態で説明したものと同一である。すなわち、図20のシーケンスS166〜S170は、図18のシーケンスS127〜S130と同様である。また、図20のシーケンスS171〜S180は、図18のシーケンスS136〜S145と同様である。ただし、シーケンスS174において、選択優先順位が2以下のコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリアA、B、Eとである。移動端末装置31及び基地局装置13は、これらのコンポーネントキャリアA、B、Eを用いてキャリアアグリゲーションを行う。
第1の実施形態の場合と同様に第4の実施形態においても、移動端末装置36は、1個のコンポーネントキャリア識別子を基地局装置14に送信する。そして、基地局装置14は、そのコンポーネントキャリア識別子と選択優先順位に応じてキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定する。そのため、例えば全てのコンポーネントキャリアの受信品質を通信する場合よりも少ない通信量でキャリアアグリゲーションを行うコンポーネントキャリアを決定できる。
なお、アップリンク送信においてもキャリアアグリゲーションを実施するようにしてもよい。あるいは、アップリンクに割り当てられる周波数帯域が1個のみであってもよい。あるいは、上述したようにダウンリンクに対応付けられたアップリンクを用いて通信を行うようにしてもよい。例えば、アップリンクとダウンリンクの周波数の組み合わせが決まっている場合において、アンカーキャリアの報知情報で端末に通知されているアップリンクの周波数帯域を用いて通信を行う。アップリンクの信号についてのキャリアアグリゲーションも上記と同様に行うようにできる。
なお、アンテナは、各受信系に1つに限らず、1つのコンポーネントキャリアに複数のアンテナを利用しMIMO通信する方法を用いてもよい。この場合は、受信部に複数のアンテナを設け、受信部をMIMO受信に対応した受信部とすることで上述の場合と同様にキャリアアグリゲーションを行うことができる。また、アンテナは、各コンポーネントキャリア共通で、受信アンテナの信号を各受信部に分割し受信するようにしても良い。この場合は、アンテナを共通に使用する受信部とアンテナの間に分配器を設け、アンテナからの受信信号を、分配器を用いて複数の受信部に出力する。分配器での受信品質劣化を抑えるため、アンテナと分配器との間に低雑音の増幅器(ローノイズアンプ)を備えるようにしてもよい。
さらに、アグリゲーションは、5つに限らず、またアグリゲーションレベルも3つではなく4つ、5つ、あるいはそれ以上にであってもよい。
なお、一部のコンポーネントキャリアは、キャンプオン等の処理を受け付けないものであってもよい。同一のアグリゲーションレベルのうちひとつでも受信品質を満たし、かつキャンプオン可能なコンポーネントキャリアがあれば、その他のキャリアもキャリアアグリゲーションに利用できる。例えば、図1においてコンポーネントキャリアCがキャンプオンできないコンポーネントキャリアであったとする。アグリゲーションレベルの「レベル2」へ遷移可能かどうか調べる場合、コンポーネントキャリアCとコンポーネントキャリアDの2つが起動され、受信品質が測定される。このとき、コンポーネントキャリアCは、同期信号などが無く受信品質が測定できない。しかしながらコンポーネントキャリアDは、キャンプオン可能であり、移動端末装置は、この受信品質を測定することが可能である。この受信品質が所定の閾値(F2−L)を超えていれば、アンカーキャリアをこの周波数に変更する。アンカーキャリアがこの周波数に変更されれば、キャリアアグリゲーションする場合は、アグリゲーションレベルが「レベル2」以下のコンポーネントキャリアは、全てキャリアアグリゲーションに利用される。そのため、コンポーネントキャリアCにおけるユーザーデータも取得可能となり、高速なデータ通信を行うことができる。
なお、移動端末装置21〜23、26、31〜33、36、37の全部または一部の機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。そして、この記録媒体に記録されたプログラムを、コンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含む。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法、例えば移動体通信システムや、移動体通信システムの基地局装置や、移動体通信システムの移動端末装置に用いて好適である。
1、2、3、4・・・無線通信システム、
11、12、13、14・・・基地局装置、
21、22、23、26、31、32、33、36、37・・・移動端末装置、
101、103、201、203・・・制御部、
211・・・受信品質測定部、
212・・・周波数帯域選択部、
213、313・・・通信制御部、
214・・・受信データ結合部、
131、231、233・・・記憶部、
141、241・・・周波数帯域情報記憶部、
142・・・アグリゲーション情報記憶部、
143・・・各端末アンカーキャリア情報記憶部、
242・・・利用可能周波数情報記憶部、
243・・・アンカーキャリア情報記憶部、
244・・・判定閾値記憶部、
245・・・アグリゲーションレベル記憶部、
161、251−1〜251−3・・・受信部、
151−1〜151−3、261・・・送信部、
171−1〜171−3、181、271−1〜271−3、281・・・アンテナ、
191・・・コアネットワーク通信部

Claims (19)

  1. 第1の通信装置と第2の通信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    複数の周波数帯域の無線信号を受信する第1の受信部と、
    前記周波数帯域の選択優先順位を記憶する第1の情報記憶部と、
    前記周波数帯域の受信品質が最低受信品質レベルを示す閾値以上で、かつ前記選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す情報を記憶する第2の情報記憶部と、
    前記第2の情報記憶部に記憶された前記情報を送信する第1の送信部と、
    前記第2の情報記憶部に記憶された前記情報の周波数帯域と、前記第2の情報記憶部に記憶された前記情報の周波数帯域よりも優先選択順位の低い周波数帯域とを用いて送信されたデータを受信するように前記第1の受信部を制御する通信制御部と、
    を具備し、
    前記第2の通信装置は、
    前記第1の通信装置が送信する前記情報を受信する第2の受信部と、
    前記第2の受信部が受信した前記情報に基づいて、前記優先順位がもっとも高い周波数帯域と、前記優先順位がもっとも高い周波数帯域よりも優先選択順位の低い周波数帯域とを用いてデータを並行して送信する第2の送信部と、
    を具備する無線通信システム。
  2. 前記閾値は、周波数帯域毎に異なる請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記選択優先順位は、受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど順位が低い請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記選択優先順位は、中心周波数が低い周波数帯域ほど順位が低い請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記選択優先順位は、中心周波数が低い周波数帯域であっても良好な受信品質が期待できないときは、中心周波数の高い他の周波数帯域よりも順位が高い請求項3に記載の無線通信システム。
  6. 前記第2の通信装置の前記第2の送信部は、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域をアンカーキャリアとして用いて、前記複数の周波数帯域の制御情報を前記アンカーキャリアにまとめて送信する請求項1に記載の無線通信システム。
  7. 前記第2の通信装置の前記第2の送信部は、前記選択優先順位が最も低い周波数帯域をアンカーキャリアとして用いて、前記複数の周波数帯域の制御情報を前記アンカーキャリアにまとめて送信する請求項1に記載の無線通信システム。
  8. 前記第1の通信装置の前記通信制御部は、
    前記選択優先順位が最も高い周波数帯域の受信品質が受信品質の良好であることを示す閾値以上である場合は、選択優先順位がより高い周波数帯域を選択優先順位が最も高い周波数帯域に変更する請求項1に記載の無線通信システム。
  9. 前記第2の通信装置の前記第2の送信部は、前記第1の通信装置に共通の報知信号に前記選択優先順位を含めて送信する請求項1に記載の無線通信システム。
  10. 前記選択優先順位は、複数の周波数帯域に同一の順位が付けられている請求項1に記載の無線通信システム。
  11. 複数の周波数帯域の無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信する前記複数の無線信号の受信品質を前記周波数帯域の各々について測定する受信品質測定部と、
    測定された前記受信品質が予め決められた閾値以上である前記周波数帯域の中から、前記周波数帯域の順位であって受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど低い順位を示す選択優先順位が最も高い周波数帯域を選択する周波数帯域選択部と、
    前記周波数帯域選択部が選択した前記周波数帯域を示す信号を送信する送信部と、
    前記複数の周波数帯域のうち、前記周波数帯域選択部が選択した前記周波数帯域と同じ前記選択優先順位の周波数と、前記周波数帯域選択部が選択した前記周波数帯域と同じ前記選択優先順位の周波数よりも前記選択優先順位の低い周波数帯域とを用いて並行して送信されたデータを受信するように前記受信部を制御する通信制御部と、
    を具備する無線通信装置。
  12. 前記受信部は、受信する周波数帯域のうち前記選択優先順位が最も高い周波数帯域で制御情報を受信する請求項11に記載の無線通信装置。
  13. 前記受信部は、受信する周波数帯域のうち前記選択優先順位が最も低い周波数帯域で制御情報を受信する請求項11に記載の無線通信装置。
  14. 複数の周波数帯域の中から選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す信号を受信する受信部と、
    前記選択優先順位が最も高い周波数帯域と、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域よりも前記選択優先順位が低い周波数帯域とを用いてデータを並行して送信する送信部と、
    を具備する無線通信装置。
  15. 前記送信部は、送信する周波数帯域のうち前記選択優先順位が最も高い周波数帯域で制御情報を送信する請求項14に記載の無線通信装置。
  16. 前記送信部は、送信する周波数帯域のうち前記選択優先順位が最も低い周波数帯域で制御情報を送信する請求項14に記載の無線通信装置。
  17. 前記送信部は、前記選択優先順位の優先順位を送信する請求項14に記載の無線通信装置。
  18. 複数の周波数帯域の無線信号を受信し、
    受信する前記複数の無線信号の受信品質を前記周波数帯域の各々について測定し、
    測定された前記受信品質が予め決められた閾値以上である前記周波数帯域の中から、前記周波数帯域の順位であって受信品質が良好であると期待される周波数帯域ほど低い順位を示す選択優先順位が最も高い周波数帯域を選択し、
    選択した前記周波数帯域を示す信号を送信し、
    前記複数の周波数帯域のうち、選択した前記周波数帯域と同じ前記選択優先順位の周波数と、選択した前記周波数帯域と同じ前記選択優先順位の周波数よりも前記選択優先順位の低い周波数帯域とを用いて並行して送信されたデータを受信するように制御する無線通信方法。
  19. 複数の周波数帯域の中から選択優先順位が最も高い周波数帯域を示す信号を受信し、
    前記選択優先順位が最も高い周波数帯域と、前記選択優先順位が最も高い周波数帯域よりも前記選択優先順位が低い周波数帯域とを用いてデータを並行して送信する無線通信方法。
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