JPWO2011024363A1 - 画像表示制御装置、画像表示制御方法及び集積回路 - Google Patents

画像表示制御装置、画像表示制御方法及び集積回路 Download PDF

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Abstract

被写体の空間中の位置を検出し、画像データと対応付けて記憶し、画像の表示時には、撮像面に対し垂直な奥行き方向の被写体の位置と、撮像面に対し平行な水平方向の被写体の位置を、それぞれ表示デバイスの縦軸、横軸の座標に設定し、画像を表示する。これにより、表示される動画像の画像サイズよりも大きな表示可能領域を有する表示デバイスにおいて、被写体を撮影するカメラの撮像面に対し平行な被写体の動きだけでなく、撮像面に対し垂直な奥行き方向の動きをダイナミックに再現する。

Description

本発明は、表示デバイスを駆動する画像表示制御装置、画像表示制御方法、及び、画像表示制御装置で用いられる集積回路に関するものである。
従来、テレビジョン放送番組、デジタルスチルカメラやデジタルムービーなどで撮影された画像を表示する画像表示制御装置においては、映像を画面全体に表示するのが通常の使用態様であった。ところが、近年、画像表示制御装置が高解像度の大画面を有するようになるに伴い、撮影された画像よりも大きい表示可能領域内で、画像を移動させて表示する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、表示される画像から動きベクトルを画像処理により抽出し、動きベクトルの重み付け加算と平均化により、画像毎の主な動き情報を抽出する。或いは表示される画像がMPEG(Moving Picture Expert Group)など動き情報を内部に格納した動画像フォーマットで記述されている場合、その動画像データから動きベクトルを抽出し、上述した手法により画像毎の主な動き情報を抽出する。そして、その動き情報に応じて表示画像の位置を表示可能領域内で移動させる技術が開示されている。ところが、この技術は、被写体の動きに合わせて画像の表示位置を移動させてしまうため、表示中に画像が画像表示領域から外れてしまい、画像を正しく表示することができなくなる課題があった。
特許文献2では、以上の課題を解決する技術が開示されている。具体的には、画像のシーンチェンジを検出し、シーンにおける移動の振れ幅の中心にある画像が表示可能領域の中心に表示されるように、そして、画像が表示可能領域内に表示されるように、表示可能領域内での移動量を縮小して移動させる技術が開示されている。
特開平10−301556号公報 特開2003−256846号公報
しかし、従来の技術では、表示画像の動きベクトルに応じて、表示位置を移動させるため、画像表示制御装置が表示する画像を撮影するカメラの撮影面に対して平行な方向への被写体の動きは再現できるが、そのカメラの光軸方向(奥行き方向)に関する被写体の動きは再現しづらい。この理由を図23〜25の具体例により詳細に説明する。
図23は、画像表示制御装置が表示する画像を撮影するカメラの座標系と、その座標系において被写体が移動する例を示す。図中のX軸はカメラの撮像面の右方向、Y軸は撮像面の下方向、Z軸はカメラの光軸方向(つまり、奥行き方向)を示し、カメラはX軸が水平方向にY軸が鉛直下向きに固定されているものとする。また、点線で示したように被写体がカメラに向かって近づいて移動しており、点線上に黒丸で表示した各時点において、吹出しで示された画像が撮影されているものとする。なお、画像の左上隅にはそれぞれの画像を識別するための番号を付しており、後述する図24、図25において、同じ番号の画像はそれぞれ対応する画像であることを示す。
図24は、このように取得した画像を従来技術で表示した画像である。図23の例では画像上で被写体が拡大されることによる動きベクトルも生じるが、この動きベクトルの成分は多方向に分散されるので、特許文献1のように動きベクトルを重み付け加算し、平均をとると多くが相殺される。ゆえに、被写体のXY方向への移動による動きベクトルが主に検出される。さらに、図23の例では、被写体は飛び上がるなどの上下方向の動きを行っていないので、Y方向の動き情報は画像から殆ど検出されない。
したがって、従来技術では、被写体はカメラに近づく移動もしているにもかかわらず、図24に示すように、主に大画面の横方向(X方向)に画像が移動しているようにしか表示されない。ゆえに、従来技術では、被写体の動きを一部しか再現しておらず、表示のダイナミックさに欠ける問題があった。
それ故に、本発明の目的は、表示画像よりも大きい表示可能領域に対して、被写体の空間中の位置に応じた表示位置で画像の表示を行うことで、被写体の空間中の移動、特に奥行き方向への移動を再現することを目的とする。より具体的には、図25に示すように、奥行き方向への移動を表示画像の上下方向への移動で表現することによって、被写体をダイナミックに表示することである。
上記目的を達成するために、本発明の画像表示制御装置は、表示デバイスを駆動する画像表示制御装置であって、動画像の画像データと、被写体を撮影するカメラを基準とした直交座標系により記述された被写体の位置情報をフレーム単位で対応付けて記憶するコンテンツ管理部と、前記座標系での奥行き方向の被写体の座標を表示デバイスの縦軸の座標に対応付け、前記座標系での横軸方向の被写体の座標を表示デバイスの横軸の座標に対応付け、動画像の表示位置を決定する表示位置決定部と、前記表示位置決定部が決定した表示位置に動画像を表示する信号を表示デバイスに送信する表示デバイス制御部とを備える。
上記構成により、本発明は、被写体を撮影するカメラの撮像面に平行な被写体の動きだけでなく、カメラの撮像面に対し垂直な奥行き方向の動きも再現して表示することが可能になる。したがって、ユーザは、カメラの撮像面に対し垂直な奥行き方向の被写体の移動を認識することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、入力画像における被写体の画像内位置の一例を示す。 図3は、表示デバイスの基準座標の一例を示す。 図4は、第1の実施形態における表示位置決定部106のフローチャートである。 図5は、表示画像における被写体の画像内位置と、表示画面上における表示画像の表示位置の一例を示す。 図6は、本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置で図5の表示位置を修正して表示した画像の一例を示す。 図7は、被写体の位置を検出するために、測定した情報の一例を示す。 図8は、位置生成部103が生成した距離センサと角度センサから得られた被写体位置情報の一例を示す。 図9は、位置生成部103が生成したカメラ座標における被写体情報の一例を示す。 図10は、画像解析部102が検出した被写体の画像内位置情報の一例を示す。 図11は、仮表示位置2の一例を示す。 図12は、表示位置の一例を示す。 図13は、被写体が一部入力画像に含まれていない場合、画像の変わりにアイコンで被写体を表示した例を示す。 図14は、手ブレなどにより画像中の被写体位置が急激に変化された状態で被写体が撮影された際の被写体の移動軌跡と入力画像の一例を示す。 図15は、画像中の被写体位置を考慮せず、空間中の被写体位置に合わせて図14の入力画像を表示した例を示す。 図16は、画像中の被写体位置を考慮して、画像を表示した例を示す。 図17は、本発明の第2の実施形態における画像表示制御装置の構成を示す。 図18は、第2の実施形態における表示位置決定部1061のフローチャートを示す。 図19は、第2の実施形態における表示位置決定部1061が別の動作を行う場合のフローチャートを示す。 図20は、シーンの一部でズームされ、被写体が撮影された際の被写体の移動軌跡と入力画像の一例を示す。 図21は、本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置で図20の入力画像を表示した画像の一例を示す。 図22は、本発明の第2の実施形態における画像表示制御装置で図20の入力画像を表示した画像の一例を示す。 図23は、被写体が撮影された際の被写体の移動軌跡と入力画像の一例を示す。 図24は、従来の発明における画像表示制御装置で図23の入力画像を表示した画像の一例を示す。 図25は、本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置で図23の入力画像を表示した画像の一例を示す。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態における画像表示制御装置の構成について説明するブロック図である。
本実施の形態における画像表示制御装置100は、画像入力部101と、画像解析部102と、位置生成部103と、コンテンツ管理部104と、表示画面領域サイズ取得部105と、表示位置決定部106と、表示デバイス制御部107を備える。
画像入力部101は、動画像のストリームを入力し、符号化する。画像入力部101は、例えば、カメラなどを用いることができる。
画像解析部102は、画像入力部101の画像データを解析し、被写体の画像中の位置を検出する。この被写体は、人物、動物、車など動くものを指す。画像解析部102が画像データを解析するタイミングは、画像データの入力時でもよいし、中央処理装置がある一定時間以上アイドル状態であることを検知したときに、画像記憶部1041に記憶されている画像データを読み出して、画像データを解析してもよい。検出方法としては、例えば、被写体の顔パタンを予め学習することで、顔認識処理により画像データから被写体を検出する方法などが用いられる。また、ユーザに被写体のオブジェクトを指定させた後、他の画像においても同じオブジェクトを画像解析により抽出し、被写体の位置を特定する方法でもよい。このとき、被写体の顔だけでなく、被写体の服装の色や柄で、被写体を特定してもよい。このとき、画像解析部102が検出する被写体の位置は、顔を表示する領域の重心や、被写体のオブジェクトを表示する領域の重心の座標となる。
図2は、入力画像200における被写体201の画像内位置を示す。画像の横方向をUi軸、縦方向をVi軸とする直交座標系で入力画像200を表すと、画像サイズは、(Wi,Hi)と表される。ここで入力画像がVGAサイズの場合、(640,480)となる。また、この例では、顔を表示する領域の重心を被写体201の位置としており、画像内位置は(U1,V1)のように表される。
位置生成部103は、後述する位置検出方法により検出された被写体の地理上の位置を入力し、被写体を撮影するカメラを基準とした座標系(以降、カメラ座標系と呼ぶ)での位置を生成する。そして、生成したカメラ座標系での被写体位置を被写体位置記憶部1043(後述)に出力する。被写体の地理上の位置を検出する位置検出方法は、例えば、距離センサと角度センサを利用し、被写体と画像表示制御装置の距離と角度を取得して位置を決定する方法、GPSを利用して位置を検出する方法、空間中に無線タグのリーダを予め配置しておいた上で無線タグにより位置を検出する手法などがある。
次に、カメラ座標系について説明する。この座標系は、図23でも示したとおり、X軸をカメラの撮像面の右方向、Y軸を撮像面の下方向、Z軸をカメラの視線方向(つまり、奥行き方向)とする。ユーザは、カメラを通常水平方向に向けて撮影するので、X軸、Z軸はほぼ水平面上にあると考えてよい。したがって、本実施の形態では、以降、X軸、Z軸は水平面上にあるものとして説明する。また、ユーザは1つのシーンを撮影する場合、カメラをパンすることもある。この場合、ある基準方位をZ軸の正方向と定め、それに垂直な水平面上の軸をX軸と定める。この基準方位とは例えば、北の方角でもよいし、記録開始時、記録終了時のカメラの光軸方向でもよい。
位置生成部103は、上述する位置検出手法により検出された被写体の位置情報が緯度経度などの異なる座標系での位置情報の場合、その座標系でのカメラの位置情報、カメラの光軸方向も別途求め、平行移動、回転を行って、カメラ座標系での被写体の位置情報を生成する。また、入力された被写体の位置情報がカメラを基準とした座標系であっても極座標系の場合、直交座標系であるカメラ座標系での被写体の位置情報を生成する。
コンテンツ管理部104は、画像記憶部1041と、画像内位置記憶部1042と、被写体位置記憶部1043を備える。画像記憶部1041は、画像入力部101により符号化された画像データを記憶する。画像内位置記憶部1042は、画像解析部102で検出された画像領域内における被写体の位置情報を画像データとフレーム単位で対応付けて記憶する。被写体位置記憶部1043は、位置生成部103により生成されたカメラ座標系での位置情報を画像データとフレーム単位で対応付けて記憶する。被写体位置記憶部1043は、後述する例にあるように、X座標、Z座標の2次元の値で保存するとよい。
表示画面領域サイズ取得部105は、表示デバイスの画面サイズを取得する。この取得方法は、予め画像表示制御装置100にプリセットされたデータを読み込むのでもよいし、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)などの各種インタフェースを通して、表示デバイス108(後述)から画面サイズを取得するのでもよい。この表示画面領域サイズは、図3に示すように、表示デバイスから表示される画像の横方向をUd軸、縦方向をVd軸とする直交座標系において(Wd,Hd)のように表される。例えば、スーパーハイビジョン規格の表示デバイスの場合、(7680,4320)となる。
表示位置決定部106は、画像内位置記憶部1042に記憶されている画像領域内における画像内位置情報と、被写体位置記憶部1043に記憶されている被写体のカメラ座標系での位置情報と、表示画面領域サイズ取得部105から取得した表示デバイスの画面サイズ情報とを利用して、表示デバイス108上での表示位置を決定する。表示位置決定部106の処理の詳細は後述する。
表示デバイス制御部107は、表示位置決定部106で決定した表示位置に、画像記憶部1041で記憶した画像データを表示する信号を表示デバイス108に送信する。表示デバイス108は、液晶、プラズマ、ブラウン管、有機EL(Electro−Luminescence)などの各種表示デバイスを指す。なお、本実施例では、表示デバイス108を画像表示制御装置100の外に持つ構成としたが、表示デバイス108を画像表示制御装置100の構成要素に加えてもよい。
次に、本発明の表示位置決定部106の詳細な処理の流れについて説明する。図4は表示位置決定部106の表示位置を決定する処理のフローチャートを示す。
まず、表示位置決定部106は、被写体位置記憶部1043に記憶されている被写体位置のX座標、Z座標の最大差分を算出する(Sa1)。このX座標の最大差分、Z座標の最大差分を以降Dx、Dzと表すこととする。また、この差分を算出する際に求まるX座標の最大値、最小値をそれぞれXmax、Xmin、Z座標の最大値、最小値をそれぞれZmax、Zminと表すことにする。
次に、表示位置決定部106は、表示画面領域サイズ取得部105が取得した表示画面の領域サイズ(Wd,Hd)と画像内位置記憶部1042に記憶されている画像内位置情報を取得する。そして、表示画面の有効領域サイズを算出する(Sa2)。図5は、領域サイズが(Wd,Hd)である表示画面300全体で、カメラ座標系における全ての被写体位置を表示できるように、被写体位置に該当するUd、Vd座標を求め、その座標が被写体201の画像内位置となるように、各被写体の画像を表示した例である。図5では、入力画像203、204、205、206に対応する各被写体位置が、カメラ座標系において、X座標最小、Z座標最大、X座標最大、Z座標最小となる。これらの入力画像は、図5のように、表示画面300の左隅、上端、右隅、下端に配置される。このように表示画面の領域全体に対して被写体の表示位置を決めると、表示画像203、204、205、206の左半分、上半分、右半分、下半分が欠けて表示されることになる。そこで、表示画面の領域サイズと画像内位置情報から、表示画面の有効領域を縮小することで、表示画像が欠ける問題を解決する。
具体的には、表示画像203の場合、図6に示すように、Ud軸の正方向にU3だけ領域サイズを縮小し、開始位置のUd座標をU3とすることで、表示画像の左半分が欠けないようにできる。表示画像204の場合、Vd軸の正方向にV4だけ領域サイズを縮小し、開始位置のVd座標をV4とすることで、表示画像の上半分が欠けないようにできる。表示画像205の場合、Ud軸の負方向に(Wi−U5)だけ領域サイズを縮小することで、表示画像の右半分が欠けないようにできる。表示画像206の場合、Vd軸の負方向に(Hi−V6)だけ領域サイズを縮小することで、表示画像の下半分が欠けないようにできる。
以上を一般化して考えると、以下のようになる。全ての入力画像Ij(j=1‥N)(Nはシーン中のフレーム数)について、カメラ座標系における被写体位置のX座標、Z座標を(Xj,Zj)(j=1‥N)とし、画像内位置情報を(Uj,Vj) (j=1‥N)とする。有効領域サイズを算出する際には、まず、
{Uj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}、{Wi−Uj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}、
{Vj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}、{Hi−Vj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz
(j=1‥N)の最大値を算出する。これらの最大値をそれぞれ、
MAX{Uj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}、
MAX{Wi−Uj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}、
MAX{Vj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}、
MAX{Hi−Vj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz}、
とすると、有効領域サイズ(We,He)は以下の式により算出される。

また、Uj、(Wi−Uj)、Vj、(Hi−Vj)(j=1‥N)の最大値をそれぞれMAX{Uj}、MAX{Wi−Uj}、MAX{Vj}、MAX{Hi−Vj}とすると、有効領域サイズ(We,He)は以下の式によっても簡易的に算出される。

次に、表示位置決定部106は、ステップSa1で算出したDx、Dzと、ステップSa2で算出した有効領域サイズ(We,He)から、X方向の縮小率Rx、Z方向の縮小率Rzを以下の式により算出する(Sa3)。

次に、表示位置決定部106は、ステップSa3で算出した縮小率と被写体位置情報400を利用し、表示画面サイズに換算した仮表示位置1を求める(Sa4)。この仮表示1(Uj1,Vj1)(j=1‥N)は以下の式により求められる。

次に、表示位置決定部106は、被写体位置のX座標、Z座標の値から算出した表示位置に被写体の顔を配置するように、ステップSa4で算出した仮表示位置1(Uj1,Vj1)から、画像内位置情報の値を減算し、仮表示位置2(Uj2,Vj2)(j=1‥N)を以下の式により算出する(Sa5)。

次に、表示位置決定部106は、表示位置が表示画面領域内に収まるように、仮表示位置2(Uj2,Vj2)のUd座標、Vd座標の最小値が0になるように、全ての仮表示位置2について、Ud座標、Vd座標それぞれに同じ値を加算もしくは減算し、表示位置(Ujf,Vjf)(j=1‥N)を算出する(Sa6)。この表示位置(Ujf,Vjf)とは、図6中の入力画像203〜206の原点(左上隅の画素)の位置をUd座標、Vd座標で示した値である。
次に、本発明の第1の実施形態に係る実施例を詳細に説明する。図7は、距離センサと角度センサを利用し、被写体の位置を検出する際に、測定する情報の構成例700を示す。画像表示制御装置101と被写体の距離をd、ある基準方位に対して被写体の位置が存在する角度をθとして計測する。基準方位は、北の方角でもよいし、記録開始時、終了時におけるカメラの光軸方向を基準としてもよい。図8は、構成例700で計測した被写体との距離dと、角度θを示した計測データ800を示す。
図9は、計測データ800を利用し、カメラ座標系へ変換した被写体位置情報900を示す。画像表示制御装置101と被写体の距離がd、角度がθであるので、被写体位置情報400は、(dsinθ,dcosθ)と求めることができる。例えば、図8の基準時刻からの経過時間が1の場合、d=8.3、θ=14であるため、(9.0sin14°,9.0cos14°)=(2.01,8.05)が被写体の位置情報となる。
図10は、VGAサイズ(640x480)の画像データを顔認識処理で解析し、画像内における被写体の位置を導き出した画像内位置情報500の一例を示す。例えば、基準時刻からの経過時間が1の場合、画像データの(280,360)の位置に被写体の顔が存在することを意味する。
画像内位置記憶部1042が図10のデータを、被写体位置記憶部1043が図9のデータを格納しているとき、表示位置決定部106は以下のように動作する。まず、図4のステップSa1において、X座標の最小値が2.01、最大値が10.96となるため、X座標の最大差分Dxは8.95となる。また、Z座標の最小値が5.97、最大値が10.96となるため、Z座標の最大差分Dzは4.99となる。
次に、表示画面の領域サイズを(7680,4320)とすると、ステップSa2において、[数3][数4]の簡易的な方式で有効領域サイズ(We,He)は以下のように算出される。
e=7680−300−(640−114)=6854
e=4320−372−(480−357)=3825
次に、ステップSa3において、X方向の縮小率Rx、Z方向の縮小率Rzが[数5][数6]により以下のように算出される。
x=6854÷8.95=765.8
z=3825÷4.99=766.5
次に、ステップSa4において、ステップSa3で算出した縮小率と被写体位置情報900を利用し、表示画面サイズに換算した仮表示位置1(Uj1,Vj1)が求められる。例えば、基準時刻からの経過時間が1の場合、被写体位置情報は(2.01,8.05)であることから、仮表示位置1(U11,V11)は、[数7][数8]により、以下のように算出される。
11=(2.01−2.01)×765.8=0.0
11=(10.96−8.05)×766.5=2230.5
次に、ステップSa5において、仮表示位置2(Uj2,Vj2)が以下のように算出される。例えば、基準時刻からの経過時間が1の場合、画像内位置情報は(280,120)であることから、仮表示位置2(U12,V12)は[数9][数10]により、以下のようになる。
12=0.0−280=−280.0
12=2230.5−360=1870.5
図11は、基準時刻からの経過時間が1から10までの仮表示位置2を算出した結果を示す。
次に、ステップSa6において、表示位置(Ujf,Vjf)が以下のように算出される。例えば、基準時刻からの経過時間が1の場合、仮表示位置2のUd座標、Vd座標の最小値はそれぞれ−280.0、−372.0であることから、表示位置(U1f,V1f)は以下のようになる。
1f=−280.0+280.0=0
1f=1870.5+372.0=2242.5
図12は、基準時刻からの経過時間が1から10までの表示位置を算出した結果を示す。
本発明の第1の実施形態の説明は以上であるが、カメラ座標系での被写体位置を直接検出する手段を画像表示制御装置100が有する場合、その手段が位置生成部103に該当する。また、カメラ座標系での被写体位置を直接検出する手段が画像表示制御装置100の外部にあり、画像表示制御装置100と接続している場合は、外部の位置検出手段から位置情報を入力し、被写体位置記憶部1043に被写体の位置を書き込む手段が、位置生成部103に該当する。
さらに、被写体の動きが激しく、撮影中の一部においてカメラで被写体を捉えることができなかった場合、すなわち、被写体を撮影するカメラの撮影範囲外に被写体が存在する場合は、被写体とカメラの撮影範囲の位置関係が分かるように画像内位置情報として適当な値を割り当ててもよい。例えば、被写体がカメラの撮影範囲外の右側に存在する場合は(Wi,0)を、左側に存在する場合は(−1,0)を、上側に存在する場合は(0,−1)を、下側に存在する場合は(0,Hi)を設定することで、表示画像の位置と被写体が存在する位置関係を再現する。これにより、被写体が画像領域内外から画像領域内に入ってくるまでのシーンで、画像の表示位置が大きく変わるという状況を低減することができ、画像位置を滑らかに遷移させることができる。
被写体がカメラの撮影範囲外のどこに存在するのかを検出する方法としては、カメラの光軸方向を求め、鉛直方向に平行で光軸を含む面とカメラから被写体に向かう直線とのなす角θと、水平方向に平行で光軸を含む面とカメラから被写体に向かう直線とのなす角φを算出し、角度θ、φをもとにカメラの画角からどの方向に外れているか判定することで、検出することが可能である。或いは、被写体が画像から消滅する直前のフレーム中の被写体位置が画像のどちら側にあるかに基づき、検出してもよい。すなわち、この直前のフレームの被写体位置を(Uk,Vk)とすると、Uk、Wi−Uk、Vk、Hi−Vkの値のうち、いずれが最小になるかを求め、Uk最小のとき左側、Wi−Uk最小のとき右側、Vk最小のとき上側、Hi−Vk最小のとき下側に被写体が存在すると検出する。
また、前述の画像領域外に被写体が存在する場合、表示する画像には被写体が含まれていないため、撮影時の被写体の動きを再現することができない。そこで、被写体位置情報に該当する表示位置に、被写体を示すアイコンやキャラクターや顔画像などを表示し、被写体から見たカメラの撮影範囲の方向に撮影された画像を表示してもよい。この表示例を図13に示す。図13では、画像(5)が撮影された際に被写体が急に左方向に移動することにより、被写体の右側に画像(5)の撮影範囲が存在するためにアイコン1300の右側に画像(5)を表示している。
この場合、[数9]及び[数10]に使用される画像内位置情報は上述される(Wi,0)、(−1,0)などといった値を使用しない。図13のように、アイコン等を表示する画像の大きさを横方向Uc(但し、Uc<Wi)、縦方向Vc(但し、Vc<Hi)とすると、(Uc/2,Vc/2)を画像内位置情報として用いる。また、[数1]から[数4]までの有効領域サイズを算出する際には、画面内情報の位置に応じて、以下のように処理を変更する。
画像内位置情報が(Wi,0)のとき、[数1]のMAX{Uj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}もしくは[数3]のMAX{Uj}を算出するときに、アイコンを使用するフレームについてはUjの代わりにUj+Wiを用いる。
画像内位置情報が(−1,0)のとき、[数1]のMAX{Wi−Uj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}もしくは[数3]のMAX{Wi−Uj}を算出するときに、アイコンを使用するフレームについてはWiの代わりにWi+Ucを用いる。
画像内位置情報が(0,−1)のとき、[数2]の MAX{Hi−Vj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz}もしくは[数4]のMAX{Hi−Vj}を算出するときに、アイコンを使用するフレームについては、Hiの代わりにHi+Vcを用いる。
画像内位置情報が(0,Hi)のとき、[数2]のMAX{Vj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}もしくは[数4]のMAX{Vj}を算出するときに、アイコンを使用するフレームについてはVjの代わりに,Vj+Hiを用いる。
さらに、被写体が撮影されてない時刻についての被写体位置の(Xj,Zj)も含めて[数1]から[数8]までの演算を行えば、被写体を示すアイコン等が表示画面から欠けることはない。
本実施形態によれば、上記の構成により、従来の画像表示制御装置では、被写体を撮影するカメラの撮像面に平行な動きしか被写体の動きを再現できなかったのに対し、カメラの撮像面に対し垂直な奥行き方向の動きを再現することが可能になる。例えば、正面方向から手前側に走ってくる被写体を表示した場合、従来の画像表示制御装置では、おおよそ固定位置に表示されるのに対し、上記の構成では、表示画面領域の上部から下部の方向へ移動しながら表示されることになる。
さらに、本実施形態によれば、画像領域内による被写体の位置を考慮して表示位置を決定しているので、被写体の動きを忠実に再現して被写体を表示することができる。例えば、図14のように正面方向から手前側に走ってくる被写体を手ブレ等により表示位置がバラバラで撮影された場合、画像領域内による被写体の位置を考慮しないと、図15のように被写体がジグザグに表示され、ユーザが画像を非常に見づらくなる。これに対し、本実施の形態では、図16のように、被写体位置が実際の移動にあった形で滑らかに表示され、ユーザが画像を見やすくなる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、被写体を撮影するカメラがズームを行わないことが前提の処理となっていた。ところが、被写体を撮影中にズームを行った動画像を、従来技術もしくは第1の実施形態の方法により表示すると、被写体が表示中に急に大きくなったり小さくなったりするため、それを視聴するユーザは違和感を覚える可能性がある。そこで、第2の実施形態では、被写体の大きさを固定、もしくはユーザが違和感を覚えない程度に拡大縮小し、表示する。
図17は本発明の第2の実施形態における画像表示制御装置の構成について説明するブロック図である。図17では、コンテンツ管理部104に新たにズーム値記憶部1044を有し、画像内位置記憶部1042に代えて画像内位置大きさ記憶部1045を有する。また、画像解析部1021、表示位置決定部1061と表示デバイス制御部1071は第1の実施形態と動作が一部異なるため、異なる符号を付している。残りの構成については第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
画像解析部1021は、画像入力部101の画像データを解析し、画像領域内における被写体を検出する。画像解析部1021が画像データを解析するタイミング、及び被写体の検出方法は第1の実施形態と同じでよい。画像解析部1021は、顔を表示する領域の重心や、被写体のオブジェクトを表示する領域の重心の座標を被写体位置として検出するばかりでなく、被写体の大きさも検出する。ここで、被写体の大きさとは、被写体の顔の高さ(縦の長さ)、被写体の顔の幅(横の長さ)、もしくは被写体のオブジェクトの高さ(縦の長さ)、被写体のオブジェクトの幅(横の長さ)のいずれかである。
ズーム値記憶部1044は、画像記憶部1041の各画像に対応して、それぞれの画像のズーム値を記憶する。画像内位置大きさ記憶部1045は、画像解析部1021で検出された画像領域内における被写体の位置情報及びその大きさを画像データとフレーム単位で対応付けて記憶する。
表示位置決定部1061は、ズーム値記憶部1044に記憶されている各画像のズーム値と、画像内位置大きさ記憶部1045に記憶されている画像領域内における画像内位置情報及び被写体の大きさと、被写体位置記憶部1043に記憶されている被写体のカメラ座標系での位置情報と、表示画面領域サイズ取得部105から取得した表示デバイスの画面サイズ情報を利用して、ズーム値記憶部1044に記憶されている各画像のズーム値を修正した修正ズーム値と、表示デバイス上での表示位置とを決定する。表示位置決定部106の処理の詳細は後述する。
表示デバイス制御部1071は、画像記憶部1041で記憶した画像データを修正ズーム値に合わせて拡大縮小し、表示位置決定部106で決定した表示位置に、拡大縮小した画像データを表示する信号を表示デバイス108に送信する。
次に、本発明の表示位置決定部1061の詳細な処理の流れについて説明する。図18は表示位置決定部1061の処理のフローチャートを示す。
まず、表示位置決定部1061は、画像内位置大きさ記憶部1045に記憶されている被写体の大きさを抽出する(Sb1)。次に、被写体の大きさをもとに、各画像の修正ズーム値を算出する(Sb2)。ここで、各入力画像Ij(j=1‥N)(Nはシーン中のフレーム数)に写っている被写体の大きさをLj(j=1‥N)とすると、修正ズーム値MSj(j=1‥N)は以下の式で算出される。

但し、Lbは、被写体の大きさの基準値であり、予め決められた値が画像表示制御装置に格納されていてもよいし、シーン毎に、Ljの平均値を算出し、その平均値をLbとするのでもよい。
次に、表示位置決定部1061は、第1の実施形態と同様に、被写体位置記憶部1043に記憶されている被写体位置のX座標の最大差分Dx、Z座標の最大差分Dzを算出する(Sa1)。また、この差分を算出する際に求まるX座標の最大値、最小値をそれぞれXmax、Xmin、Z座標の最大値、最小値をそれぞれZmax、Zminと表すことにする。
そして、表示位置決定部1061は、第1の実施形態に利用した値に加えて、修正ズーム値を利用して、有効領域サイズ(We,He)を算出する。全ての入力画像Ij(j=1‥N)について、カメラ座標系における被写体位置のX座標、Z座標を(Xj,Zj)(j=1‥N)とし、画像内位置情報を(Uj,Vj) (j=1‥N)、修正ズーム値をMSj(j=1‥N)とする。有効領域サイズを算出する際には、まず、
{Uj/MSj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}、
{(Wi−Uj)/MSj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}、
{Vj/MSj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}、
{(Hi−Vj)/MSj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz
(j=1‥N)の最大値を算出する。これらの最大値をそれぞれ、
MAX{Uj/MSj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}、
MAX{(Wi−Uj)/MSj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}、
MAX{Vj/MSj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}、
MAX{(Hi−Vj)/MSj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz}、
とすると、有効領域サイズ(We,He)は以下の式により算出される。

また、Uj/MSj、(Wi−Uj)/MSj、Vj/MSj、(Hi−Vj)/MSj(j=1‥N)の最大値をそれぞれMAX{Uj/MSj}、MAX{(Wi−Uj)/MSj}、MAX{Vj/MSj}、MAX{(Hi−Vj)/MSj}とすると、有効領域サイズ(We,He)は以下の式によっても簡易的に算出される。

次に、表示位置決定部1061は、第1の実施形態と同じ方法で、X方向の縮小率Rx、Z方向の縮小率Rz、仮表示位置1(Uj1,Vj1)(j=1‥N)を求める(Sa3、Sa4)。
次に、表示位置決定部1061は、被写体位置のX座標、Z座標の値から算出した表示位置に被写体の顔を配置するように、ステップSa4で算出した仮表示位置1(Uj1,Vj1)から、画像内位置情報の値を減算し、仮表示位置2(Uj2,Vj2)(j=1‥N)を以下の式により算出する(Sb4)。

最後に、表示位置決定部1061は、第1の実施形態と同じ方法で、表示位置(Ujf,Vjf)(j=1‥N)を算出する(Sa6)。
また、本発明の表示位置決定部1061は、ユーザが表示画像に対して違和感を覚えない程度に、入力画像を拡大縮小する処理を行うことも可能である。図19は、この場合における表示位置決定部1061の処理のフローチャートを示す。この処理は、図18のステップSb1、Sb2に代えて、ステップSc1、Sc2を実行する点のみが相違するので、相違する処理についてのみ詳細に説明する。
まず、表示位置決定部1061は、シーン中のフレームのうち、修正ズーム値を算出する基準とするフレームを2つ選択する(Sc1)。ここで、各入力画像Ij(j=1‥N)(Nはシーン中のフレーム数)のうち、選択した2つのフレームをIb1、Ib2(但し、b1<b2)とする。なお、入力画像Ijに対応する被写体写体位置のZ座標をZj(j=1‥N)とすると、Zjが最小となるjの値、最大となるjの値を、b1もしくはb2に割り当てると、誤差が小さくなるので好ましい。
次に、各画像の修正ズーム値を算出する(Sb2)。ここで、各入力画像Ij(j=1‥N)に写っている被写体の大きさをLj(j=1‥N)、被写体を撮影するカメラのズーム値をSj(j=1‥N)、カメラ座標系における被写体位置のZ座標をZj(j=1‥N)、修正ズーム値MSj(j=1‥N)とする。このとき、ズーム無しの被写体の大きさは被写体の大きさからズーム値を割った値となるので、入力画像Ib1、Ib2、Ijにおけるズーム無しの被写体の大きさは、それぞれLb1/Sb1、Lb2/Sb2、Lj/MSjとなる。さらに、ユーザが違和感を覚えない程度に拡大縮小するために、ズーム無しの顔の大きさはカメラと被写体との距離に比例して小さくなるとする。このとき、Ib1からIb2へのズーム無しの顔の大きさの増加分(Lb2/Sb2−Lb1/Sb1)とIb1からIjへのズーム無しの顔の大きさの増加分(Lj/MSj−Lb1/Sb1)との比と、Ib1からIb2へのZ座標の増加分(Zb2−Zb1)とIb1からIjへのZ座標の増加分(Zj−Zb1)との比が等しくなるので、以下の関係式が成り立つ。
これより、修正ズーム値MSj(j=1‥N)は以下のように求められる。
以上のように、修正ズーム値MSj(j=1‥N)を算出すると、上述した方法で、表示位置(Ujf,Vjf)(j=1‥N)を算出する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る実施例を詳細に説明する。図20は、画像表示制御装置が表示する画像を撮影するカメラの座標系と、その座標系において被写体が移動する例を示す。図中のXYZ軸はカメラ座標系でのXYZ軸を示し、点線で示したように被写体がカメラに向かって近づいて移動しているものとする。そして、点線上に黒丸で表示した各時点において、吹出しで示された画像が撮影されているものとする。なお、画像の左上隅にはそれぞれの画像を識別するための番号を付しており、後述する図21、22の同じ番号の画像はそれぞれ対応する画像であることを示す。
図20の例では、被写体の大きさを顔の高さ(縦の長さ)としており、画像中にLj(j=1‥9)と表している。また、画像(2)は1.4倍ズーム、画像(3)は1.5倍ズームで撮影されているので、被写体の大きさが他の画像に比べて大きく表示されている。
図21は、このように取得した画像を第1の実施形態の方法で表示した画像である。図21で被写体が移動する際に画像(2)、(3)において被写体が急に拡大し、また画像(4)で被写体が急に縮小するため、これを視聴するユーザは違和感を覚える可能性がある。
図22は、図20のように取得した画像に対して、表示位置決定部1061が図18の処理を実行して画像を拡大縮小して表示したものである。図22の例では、被写体の大きさが全てLbに統一されるように各画像を拡大縮小している。このため、各画像における被写体の大きさはほぼ同じになっている。したがって、これを視聴するユーザは、図21の例ほど違和感を覚えないと考えられる。
本第2の実施形態によれば、上記の構成により、被写体を撮影中にズームを行っても、被写体の大きさを固定、もしくはユーザが違和感を覚えない程度に拡大縮小し、表示する。このため、ユーザは違和感を覚えずに画像を視聴することができる。
以上、本発明の実施の形態における画像表示制御装置を示したが、画像表示方法としてもよいし、画像表示プログラムを記録した記録媒体としてもよい。さらに、図1に示す画像入力部101、画像解析部102、位置生成部103、表示画面領域サイズ取得部105、表示位置決定部106、表示デバイス制御部107の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array )や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明は、テレビやテレビに画像を出力するための信号を発生する各種レコーダ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDAなど、デジタルデータを扱う情報機器において適用可能である。特に、これらの機器の画面内で、撮影した映像を移動させて表示させる場合に有用である。
100 画像表示制御装置
101 画像入力部
102 画像解析部
103 位置生成部
104 コンテンツ管理部
1041 画像記憶部
1042 画像内位置記憶部
1043 被写体位置記憶部
1044 ズーム値記憶部
1045 画像内位置大きさ記憶部
105 表示画面領域サイズ取得部
106、1061 表示位置決定部
107、1071 表示デバイス制御部
108 表示デバイス
200、203、204、205、206 入力画像
201 入力画像内の被写体
300 表示画面
700 被写体位置検出時の構成例
800 被写体位置算出のための計測データ
900 被写体位置情報
1000 画像内位置情報
1100 仮表示位置2の算出結果
1200 表示位置の算出結果
1300 アイコン
本発明は、表示デバイスを駆動する画像表示制御装置、画像表示制御方法、及び、画像表示制御装置で用いられる集積回路に関するものである。
従来、テレビジョン放送番組、デジタルスチルカメラやデジタルムービーなどで撮影された画像を表示する画像表示制御装置においては、映像を画面全体に表示するのが通常の使用態様であった。ところが、近年、画像表示制御装置が高解像度の大画面を有するようになるに伴い、撮影された画像よりも大きい表示可能領域内で、画像を移動させて表示する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、表示される画像から動きベクトルを画像処理により抽出し、動きベクトルの重み付け加算と平均化により、画像毎の主な動き情報を抽出する。或いは表示される画像がMPEG(Moving Picture Expert Group)など動き情報を内部に格納した動画像フォーマットで記述されている場合、その動画像データから動きベクトルを抽出し、上述した手法により画像毎の主な動き情報を抽出する。そして、その動き情報に応じて表示画像の位置を表示可能領域内で移動させる技術が開示されている。ところが、この技術は、被写体の動きに合わせて画像の表示位置を移動させてしまうため、表示中に画像が画像表示領域から外れてしまい、画像を正しく表示することができなくなる課題があった。
特許文献2では、以上の課題を解決する技術が開示されている。具体的には、画像のシーンチェンジを検出し、シーンにおける移動の振れ幅の中心にある画像が表示可能領域の中心に表示されるように、そして、画像が表示可能領域内に表示されるように、表示可能領域内での移動量を縮小して移動させる技術が開示されている。
特開平10−301556号公報 特開2003−256846号公報
しかし、従来の技術では、表示画像の動きベクトルに応じて、表示位置を移動させるため、画像表示制御装置が表示する画像を撮影するカメラの撮像面に対して平行な方向への被写体の動きは再現できるが、そのカメラの光軸方向(奥行き方向)に関する被写体の動きは再現しづらい。この理由を図23〜25の具体例により詳細に説明する。
図23は、画像表示制御装置が表示する画像を撮影するカメラの座標系と、その座標系において被写体が移動する例を示す。図中のX軸はカメラの撮像面の右方向、Y軸は撮像面の下方向、Z軸はカメラの光軸方向(つまり、奥行き方向)を示し、カメラはX軸が水平方向にY軸が鉛直下向きに固定されているものとする。また、点線で示したように被写体がカメラに向かって近づいて移動しており、点線上に黒丸で表示した各時点において、吹出しで示された画像が撮影されているものとする。なお、画像の左上隅にはそれぞれの画像を識別するための番号を付しており、後述する図24、図25において、同じ番号の画像はそれぞれ対応する画像であることを示す。
図24は、このように取得した画像を従来技術で表示した画像である。図23の例では画像上で被写体が拡大されることによる動きベクトルも生じるが、この動きベクトルの成分は多方向に分散されるので、特許文献1のように動きベクトルを重み付け加算し、平均をとると多くが相殺される。ゆえに、被写体のXY方向への移動による動きベクトルが主に検出される。さらに、図23の例では、被写体は飛び上がるなどの上下方向の動きを行っていないので、Y方向の動き情報は画像から殆ど検出されない。
したがって、従来技術では、被写体はカメラに近づく移動もしているにもかかわらず、図24に示すように、主に大画面の横方向(X方向)に画像が移動しているようにしか表示されない。ゆえに、従来技術では、被写体の動きを一部しか再現しておらず、表示のダイナミックさに欠ける問題があった。
それ故に、本発明の目的は、表示画像よりも大きい表示可能領域に対して、被写体の空間中の位置に応じた表示位置で画像の表示を行うことで、被写体の空間中の移動、特に奥行き方向への移動を再現することを目的とする。より具体的には、図25に示すように、奥行き方向への移動を表示画像の上下方向への移動で表現することによって、被写体をダイナミックに表示することである。
上記目的を達成するために、本発明の画像表示制御装置は、表示デバイスを駆動する画像表示制御装置であって、動画像の画像データと、被写体を撮影するカメラを基準とした直交座標系により記述された被写体の位置情報をフレーム単位で対応付けて記憶するコンテンツ管理部と、前記座標系での奥行き方向の被写体の座標を表示デバイスの縦軸の座標に対応付け、前記座標系での横軸方向の被写体の座標を表示デバイスの横軸の座標に対応付け、動画像の表示位置を決定する表示位置決定部と、前記表示位置決定部が決定した表示位置に動画像を表示する信号を表示デバイスに送信する表示デバイス制御部とを備える。
上記構成により、本発明は、被写体を撮影するカメラの撮像面に平行な被写体の動きだけでなく、カメラの撮像面に対し垂直な奥行き方向の動きも再現して表示することが可能になる。したがって、ユーザは、カメラの撮像面に対し垂直な奥行き方向の被写体の移動を認識することができる。
本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置の構成を示すブロック図 入力画像における被写体の画像内位置の一例 表示デバイスの基準座標の一例 第1の実施形態における表示位置決定部106のフローチャート 表示画像における被写体の画像内位置と、表示画面上における表示画像の表示位置の一例 本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置で図5の表示位置を修正して表示した画像の一例 被写体の位置を検出するために、測定した情報の一例 位置生成部103が生成した距離センサと角度センサから得られた被写体位置情報の一例 位置生成部103が生成したカメラ座標における被写体位置情報の一例 画像解析部102が検出した被写体の画像内位置情報の一例 仮表示位置2の一例 表示位置の一例 被写体が一部入力画像に含まれていない場合、画像の変わりにアイコンで被写体を表示した例 手ブなどにより画像中の被写体位置が急激に変化された状態で被写体が撮影された際の被写体の移動軌跡と入力画像の一例 画像中の被写体位置を考慮せず、空間中の被写体位置に合わせて図14の入力画像を表示した例 画像中の被写体位置を考慮して、画像を表示した例 本発明の第2の実施形態における画像表示制御装置の構成を示すブロック図 第2の実施形態における表示位置決定部1061のフローチャート 第2の実施形態における表示位置決定部1061が別の動作を行う場合のフローチャート シーンの一部でズームされ、被写体が撮影された際の被写体の移動軌跡と入力画像の一例 本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置で図20の入力画像を表示した画像の一例 本発明の第2の実施形態における画像表示制御装置で図20の入力画像を表示した画像の一例 被写体が撮影された際の被写体の移動軌跡と入力画像の一例 従来の発明における画像表示制御装置で図23の入力画像を表示した画像の一例 本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置で図23の入力画像を表示した画像の一例
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態における画像表示制御装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態における画像表示制御装置の構成について説明するブロック図である。
本実施の形態における画像表示制御装置100は、画像入力部101と、画像解析部102と、位置生成部103と、コンテンツ管理部104と、表示画面領域サイズ取得部105と、表示位置決定部106と、表示デバイス制御部107を備える。
画像入力部101は、動画像のストリームを入力し、符号化する。画像入力部101は、例えば、カメラなどを用いることができる。
画像解析部102は、画像入力部101の画像データを解析し、被写体の画像中の位置を検出する。この被写体は、人物、動物、車など動くものを指す。画像解析部102が画像データを解析するタイミングは、画像データの入力時でもよいし、中央処理装置がある一定時間以上アイドル状態であることを検知したときに、画像記憶部1041に記憶されている画像データを読み出して、画像データを解析してもよい。検出方法としては、例えば、被写体の顔パタンを予め学習することで、顔認識処理により画像データから被写体を検出する方法などが用いられる。また、ユーザに被写体のオブジェクトを指定させた後、他の画像においても同じオブジェクトを画像解析により抽出し、被写体の位置を特定する方法でもよい。このとき、被写体の顔だけでなく、被写体の服装の色や柄で、被写体を特定してもよい。このとき、画像解析部102が検出する被写体の位置は、顔を表示する領域の重心や、被写体のオブジェクトを表示する領域の重心の座標となる。
図2は、入力画像200における被写体201の画像内位置を示す。画像の横方向をUi軸、縦方向をVi軸とする直交座標系で入力画像200を表すと、画像サイズは、(Wi,Hi)と表される。ここで入力画像がVGAサイズの場合、(640,480)となる。また、この例では、顔を表示する領域の重心を被写体201の位置としており、画像内位置は(U1,V1)のように表される。
位置生成部103は、後述する位置検出方法により検出された被写体の地理上の位置を入力し、被写体を撮影するカメラを基準とした座標系(以降、カメラ座標系と呼ぶ)での位置を生成する。そして、生成したカメラ座標系での被写体位置を被写体位置記憶部1043(後述)に出力する。被写体の地理上の位置を検出する位置検出方法は、例えば、距離センサと角度センサを利用し、被写体と画像表示制御装置の距離と角度を取得して位置を決定する方法、GPSを利用して位置を検出する方法、空間中にRFIDタグのリーダを予め配置しておいた上でRFIDタグにより位置を検出する手法などがある。
次に、カメラ座標系について説明する。この座標系は、図23でも示したとおり、X軸をカメラの撮像面の右方向、Y軸を撮像面の下方向、Z軸をカメラの視線方向(つまり、奥行き方向)とする。ユーザは、カメラを通常水平方向に向けて撮影するので、X軸、Z軸はほぼ水平面上にあると考えてよい。したがって、本実施の形態では、以降、X軸、Z軸は水平面上にあるものとして説明する。また、ユーザは1つのシーンを撮影する場合、カメラをパンすることもある。この場合、ある基準方位をZ軸の正方向と定め、それに垂直な水平面上の軸をX軸と定める。この基準方位とは例えば、北の方角でもよいし、記録開始時、記録終了時のカメラの光軸方向でもよい。
位置生成部103は、上述する位置検出手法により検出された被写体の位置情報が緯度経度などの異なる座標系での位置情報の場合、その座標系でのカメラの位置情報、カメラの光軸方向も別途求め、平行移動、回転を行って、カメラ座標系での被写体の位置情報を生成する。また、入力された被写体の位置情報がカメラを基準とした座標系であっても極座標系の場合、直交座標系であるカメラ座標系での被写体の位置情報を生成する。
コンテンツ管理部104は、画像記憶部1041と、画像内位置記憶部1042と、被写体位置記憶部1043を備える。画像記憶部1041は、画像入力部101により符号化された画像データを記憶する。画像内位置記憶部1042は、画像解析部102で検出された画像領域内における被写体の位置情報を画像データとフレーム単位で対応付けて記憶する。被写体位置記憶部1043は、位置生成部103により生成されたカメラ座標系での位置情報を画像データとフレーム単位で対応付けて記憶する。被写体位置記憶部1043は、後述する例にあるように、X座標、Z座標の2次元の値で保存するとよい。
表示画面領域サイズ取得部105は、表示デバイスの画面サイズを取得する。この取得方法は、予め画像表示制御装置100にプリセットされたデータを読み込むのでもよいし、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)などの各種インタフェースを通して、表示デバイス108(後述)から画面サイズを取得するのでもよい。この表示画面領域サイズは、図3に示すように、表示デバイスから表示される画像の横方向をUd軸、縦方向をVd軸とする直交座標系において(Wd,Hd)のように表される。例えば、スーパーハイビジョン規格の表示デバイスの場合、(7680,4320)となる。
表示位置決定部106は、画像内位置記憶部1042に記憶されている画像領域内における画像内位置情報と、被写体位置記憶部1043に記憶されている被写体のカメラ座標系での位置情報と、表示画面領域サイズ取得部105から取得した表示デバイスの画面サイズ情報とを利用して、表示デバイス108上での表示位置を決定する。表示位置決定部106の処理の詳細は後述する。
表示デバイス制御部107は、表示位置決定部106で決定した表示位置に、画像記憶部1041で記憶した画像データを表示する信号を表示デバイス108に送信する。表示デバイス108は、液晶、プラズマ、ブラウン管、有機EL(Electro−Luminescence)などの各種表示デバイスを指す。なお、本実施例では、表示デバイス108を画像表示制御装置100の外に持つ構成としたが、表示デバイス108を画像表示制御装置100の構成要素に加えてもよい。
次に、本発明の表示位置決定部106の詳細な処理の流れについて説明する。図4は表示位置決定部106の表示位置を決定する処理のフローチャートを示す。
まず、表示位置決定部106は、被写体位置記憶部1043に記憶されている被写体位置のX座標、Z座標の最大差分を算出する(Sa1)。このX座標の最大差分、Z座標の最大差分を以降Dx、Dzと表すこととする。また、この差分を算出する際に求まるX座標の最大値、最小値をそれぞれXmax、Xmin、Z座標の最大値、最小値をそれぞれZmax、Zminと表すことにする。
次に、表示位置決定部106は、表示画面領域サイズ取得部105が取得した表示画面の領域サイズ(Wd,Hd)と画像内位置記憶部1042に記憶されている画像内位置情報を取得する。そして、表示画面の有効領域サイズを算出する(Sa2)。図5は、領域サイズが(Wd,Hd)である表示画面300全体で、カメラ座標系における全ての被写体位置を表示できるように、被写体位置に該当するUd、Vd座標を求め、その座標が被写体201の画像内位置となるように、各被写体の画像を表示した例である。図5では、入力画像203、204、205、206に対応する各被写体位置が、カメラ座標系において、X座標最小、Z座標最大、X座標最大、Z座標最小となる。これらの入力画像は、図5のように、表示画面300の左隅、上端、右隅、下端に配置される。このように表示画面の領域全体に対して被写体の表示位置を決めると、表示画像203、204、205、206の左半分、上半分、右半分、下半分が欠けて表示されることになる。そこで、表示画面の領域サイズと画像内位置情報から、表示画面の有効領域を縮小することで、表示画像が欠ける問題を解決する。
具体的には、表示画像203の場合、図6に示すように、Ud軸の正方向にU3だけ領域サイズを縮小し、開始位置のUd座標をU3とすることで、表示画像の左半分が欠けないようにできる。表示画像204の場合、Vd軸の正方向にV4だけ領域サイズを縮小し、開始位置のVd座標をV4とすることで、表示画像の上半分が欠けないようにできる。表示画像205の場合、Ud軸の負方向に(Wi−U5)だけ領域サイズを縮小することで、表示画像の右半分が欠けないようにできる。表示画像206の場合、Vd軸の負方向に(Hi−V6)だけ領域サイズを縮小することで、表示画像の下半分が欠けないようにできる。
以上を一般化して考えると、以下のようになる。全ての入力画像Ij(j=1‥N)(Nはシーン中のフレーム数)について、カメラ座標系における被写体位置のX座標、Z座標を(Xj,Zj)(j=1‥N)とし、画像内位置情報を(Uj,Vj) (j=1‥N)とする。有効領域サイズを算出する際には、まず、
{Uj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}、{Wi−Uj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}、
{Vj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}、{Hi−Vj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz
(j=1‥N)の最大値を算出する。これらの最大値をそれぞれ、
MAX{Uj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}、
MAX{Wi−Uj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}、
MAX{Vj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}、
MAX{Hi−Vj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz}、
とすると、有効領域サイズ(We,He)は以下の式により算出される。
また、Uj、(Wi−Uj)、Vj、(Hi−Vj)(j=1‥N)の最大値をそれぞれMAX{Uj}、MAX{Wi−Uj}、MAX{Vj}、MAX{Hi−Vj}とすると、有効領域サイズ(We,He)は以下の式によっても簡易的に算出される。
次に、表示位置決定部106は、ステップSa1で算出したDx、Dzと、ステップSa2で算出した有効領域サイズ(We,He)から、X方向の縮小率Rx、Z方向の縮小率Rzを以下の式により算出する(Sa3)。
次に、表示位置決定部106は、ステップSa3で算出した縮小率と被写体位置情報400を利用し、表示画面サイズに換算した仮表示位置1を求める(Sa4)。この仮表示1(Uj1,Vj1)(j=1‥N)は以下の式により求められる。
次に、表示位置決定部106は、被写体位置のX座標、Z座標の値から算出した表示位置に被写体の顔を配置するように、ステップSa4で算出した仮表示位置1(Uj1,Vj1)から、画像内位置情報の値を減算し、仮表示位置2(Uj2,Vj2)(j=1‥N)を以下の式により算出する(Sa5)。
次に、表示位置決定部106は、表示位置が表示画面領域内に収まるように、仮表示位置2(Uj2,Vj2)のUd座標、Vd座標の最小値が0になるように、全ての仮表示位置2について、Ud座標、Vd座標それぞれに同じ値を加算もしくは減算し、表示位置(Ujf,Vjf)(j=1‥N)を算出する(Sa6)。この表示位置(Ujf,Vjf)とは、図6中の入力画像203〜206の原点(左上隅の画素)の位置をUd座標、Vd座標で示した値である。
次に、本発明の第1の実施形態に係る実施例を詳細に説明する。図7は、距離センサと角度センサを利用し、被写体の位置を検出する際に、測定する情報の構成例700を示す。画像表示制御装置100と被写体の距離をd、ある基準方位に対して被写体の位置が存在する角度をθとして計測する。基準方位は、北の方角でもよいし、記録開始時、終了時におけるカメラの光軸方向を基準としてもよい。図8は、構成例700で計測した被写体との距離dと、角度θを示した計測データ800を示す。
図9は、計測データ800を利用し、カメラ座標系へ変換した被写体位置情報900を示す。画像表示制御装置100と被写体の距離がd、角度がθであるので、被写体位置情報400は、(dsinθ,dcosθ)と求めることができる。例えば、図8の基準時刻からの経過時間が1の場合、d=8.3、θ=14であるため、(8.3sin14°,8.3cos14°)=(2.01,8.05)が被写体の位置情報となる。
図10は、VGAサイズ(640x480)の画像データを顔認識処理で解析し、画像内における被写体の位置を導き出した画像内位置情報500の一例を示す。例えば、基準時刻からの経過時間が1の場合、画像データの(280,360)の位置に被写体の顔が存在することを意味する。
画像内位置記憶部1042が図10のデータを、被写体位置記憶部1043が図9のデータを格納しているとき、表示位置決定部106は以下のように動作する。まず、図4のステップSa1において、X座標の最小値が2.01、最大値が10.96となるため、X座標の最大差分Dxは8.95となる。また、Z座標の最小値が5.97、最大値が10.96となるため、Z座標の最大差分Dzは4.99となる。
次に、表示画面の領域サイズを(7680,4320)とすると、ステップSa2において、[数3][数4]の簡易的な方式で有効領域サイズ(We,He)は以下のように算出される。
e=7680−300−(640−114)=6854
e=4320−372−(480−357)=3825
次に、ステップSa3において、X方向の縮小率Rx、Z方向の縮小率Rzが[数5][数6]により以下のように算出される。
x=6854÷8.95=765.8
z=3825÷4.99=766.5
次に、ステップSa4において、ステップSa3で算出した縮小率と被写体位置情報900を利用し、表示画面サイズに換算した仮表示位置1(Uj1,Vj1)が求められる。例えば、基準時刻からの経過時間が1の場合、被写体位置情報は(2.01,8.05)であることから、仮表示位置1(U11,V11)は、[数7][数8]により、以下のように算出される。
11=(2.01−2.01)×765.8=0.0
11=(10.96−8.05)×766.5=2230.5
次に、ステップSa5において、仮表示位置2(Uj2,Vj2)が以下のように算出される。例えば、基準時刻からの経過時間が1の場合、画像内位置情報は(280,120)であることから、仮表示位置2(U12,V12)は[数9][数10]により、以下のようになる。
12=0.0−280=−280.0
12=2230.5−360=1870.5
図11は、基準時刻からの経過時間が1から10までの仮表示位置2を算出した結果を示す。
次に、ステップSa6において、表示位置(Ujf,Vjf)が以下のように算出される。例えば、基準時刻からの経過時間が1の場合、仮表示位置2のUd座標、Vd座標の最小値はそれぞれ−280.0、−372.0であることから、表示位置(U1f,V1f)は以下のようになる。
1f=−280.0+280.0=0
1f=1870.5+372.0=2242.5
図12は、基準時刻からの経過時間が1から10までの表示位置を算出した結果を示す。
本発明の第1の実施形態の説明は以上であるが、カメラ座標系での被写体位置を直接検出する手段を画像表示制御装置100が有する場合、その手段が位置生成部103に該当する。また、カメラ座標系での被写体位置を直接検出する手段が画像表示制御装置100の外部にあり、画像表示制御装置100と接続している場合は、外部の位置検出手段から位置情報を入力し、被写体位置記憶部1043に被写体の位置を書き込む手段が、位置生成部103に該当する。
さらに、被写体の動きが激しく、撮影中の一部においてカメラで被写体を捉えることができなかった場合、すなわち、被写体を撮影するカメラの撮影範囲外に被写体が存在する場合は、被写体とカメラの撮影範囲の位置関係が分かるように画像内位置情報として適当な値を割り当ててもよい。例えば、被写体がカメラの撮影範囲外の右側に存在する場合は(Wi,0)を、左側に存在する場合は(−1,0)を、上側に存在する場合は(0,−1)を、下側に存在する場合は(0,Hi)を設定することで、表示画像の位置と被写体が存在する位置関係を再現する。これにより、被写体が画像領域内外から画像領域内に入ってくるまでのシーンで、画像の表示位置が大きく変わるという状況を低減することができ、画像位置を滑らかに遷移させることができる。
被写体がカメラの撮影範囲外のどこに存在するのかを検出する方法としては、カメラの光軸方向を求め、鉛直方向に平行で光軸を含む面とカメラから被写体に向かう直線とのなす角θと、水平方向に平行で光軸を含む面とカメラから被写体に向かう直線とのなす角φを算出し、角度θ、φをもとにカメラの画角からどの方向に外れているか判定することで、検出することが可能である。或いは、被写体が画像から消滅する直前のフレーム中の被写体位置が画像のどちら側にあるかに基づき、検出してもよい。すなわち、この直前のフレームの被写体位置を(Uk,Vk)とすると、Uk、Wi−Uk、Vk、Hi−Vkの値のうち、いずれが最小になるかを求め、Uk最小のとき左側、Wi−Uk最小のとき右側、Vk最小のとき上側、Hi−Vk最小のとき下側に被写体が存在すると検出する。
また、前述の画像領域外に被写体が存在する場合、表示する画像には被写体が含まれていないため、撮影時の被写体の動きを再現することができない。そこで、被写体位置情報に該当する表示位置に、被写体を示すアイコンやキャラクターや顔画像などを表示し、被写体から見たカメラの撮影範囲の方向に撮影された画像を表示してもよい。この表示例を図13に示す。図13では、画像(5)が撮影された際に被写体が急に左方向に移動することにより、被写体の右側に画像(5)の撮影範囲が存在するためにアイコン1300の右側に画像(5)を表示している。
この場合、[数9]及び[数10]に使用される画像内位置情報は上述される(Wi,0)、(−1,0)などといった値を使用しない。図13のように、アイコン等を表示する画像の大きさを横方向Uc(但し、Uc<Wi)、縦方向Vc(但し、Vc<Hi)とすると、(Uc/2,Vc/2)を画像内位置情報として用いる。また、[数1]から[数4]までの有効領域サイズを算出する際には、画面内情報の位置に応じて、以下のように処理を変更する。
画像内位置情報が(Wi,0)のとき、[数1]のMAX{Uj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}もしくは[数3]のMAX{Uj}を算出するときに、アイコンを使用するフレームについてはUjの代わりにUj+Wiを用いる。
画像内位置情報が(−1,0)のとき、[数1]のMAX{Wi−Uj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}もしくは[数3]のMAX{Wi−Uj}を算出するときに、アイコンを使用するフレームについてはWiの代わりにWi+Ucを用いる。
画像内位置情報が(0,−1)のとき、[数2]の MAX{Hi−Vj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz}もしくは[数4]のMAX{Hi−Vj}を算出するときに、アイコンを使用するフレームについては、Hiの代わりにHi+Vcを用いる。
画像内位置情報が(0,Hi)のとき、[数2]のMAX{Vj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}もしくは[数4]のMAX{Vj}を算出するときに、アイコンを使用するフレームについてはVjの代わりに,Vj+Hiを用いる。
さらに、被写体が撮影されてない時刻についての被写体位置の(Xj,Zj)も含めて[数1]から[数8]までの演算を行えば、被写体を示すアイコン等が表示画面から欠けることはない。
本実施形態によれば、上記の構成により、従来の画像表示制御装置では、被写体を撮影するカメラの撮像面に平行な動きしか被写体の動きを再現できなかったのに対し、カメラの撮像面に対し垂直な奥行き方向の動きを再現することが可能になる。例えば、正面方向から手前側に走ってくる被写体を表示した場合、従来の画像表示制御装置では、おおよそ固定位置に表示されるのに対し、上記の構成では、表示画面領域の上部から下部の方向へ移動しながら表示されることになる。
さらに、本実施形態によれば、画像領域内による被写体の位置を考慮して表示位置を決定しているので、被写体の動きを忠実に再現して被写体を表示することができる。例えば、図14のように正面方向から手前側に走ってくる被写体を手ブレ等により表示位置がバラバラで撮影された場合、画像領域内による被写体の位置を考慮しないと、図15のように被写体がジグザグに表示され、ユーザが画像を非常に見づらくなる。これに対し、本実施の形態では、図16のように、被写体位置が実際の移動にあった形で滑らかに表示され、ユーザが画像を見やすくなる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、被写体を撮影するカメラがズームを行わないことが前提の処理となっていた。ところが、被写体を撮影中にズームを行った動画像を、従来技術もしくは第1の実施形態の方法により表示すると、被写体が表示中に急に大きくなったり小さくなったりするため、それを視聴するユーザは違和感を覚える可能性がある。そこで、第2の実施形態では、被写体の大きさを固定、もしくはユーザが違和感を覚えない程度に拡大縮小し、表示する。
図17は本発明の第2の実施形態における画像表示制御装置の構成について説明するブロック図である。図17では、コンテンツ管理部104に新たにズーム値記憶部1044を有し、画像内位置記憶部1042に代えて画像内位置大きさ記憶部1045を有する。また、画像解析部1021、表示位置決定部1061と表示デバイス制御部1071は第1の実施形態と動作が一部異なるため、異なる符号を付している。残りの構成については第1の実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
画像解析部1021は、画像入力部101の画像データを解析し、画像領域内における被写体を検出する。画像解析部1021が画像データを解析するタイミング、及び被写体の検出方法は第1の実施形態と同じでよい。画像解析部1021は、顔を表示する領域の重心や、被写体のオブジェクトを表示する領域の重心の座標を被写体位置として検出するばかりでなく、被写体の大きさも検出する。ここで、被写体の大きさとは、被写体の顔の高さ(縦の長さ)、被写体の顔の幅(横の長さ)、もしくは被写体のオブジェクトの高さ(縦の長さ)、被写体のオブジェクトの幅(横の長さ)のいずれかである。
ズーム値記憶部1044は、画像記憶部1041の各画像に対応して、それぞれの画像のズーム値を記憶する。画像内位置大きさ記憶部1045は、画像解析部1021で検出された画像領域内における被写体の位置情報及びその大きさを画像データとフレーム単位で対応付けて記憶する。
表示位置決定部1061は、ズーム値記憶部1044に記憶されている各画像のズーム値と、画像内位置大きさ記憶部1045に記憶されている画像領域内における画像内位置情報及び被写体の大きさと、被写体位置記憶部1043に記憶されている被写体のカメラ座標系での位置情報と、表示画面領域サイズ取得部105から取得した表示デバイスの画面サイズ情報を利用して、ズーム値記憶部1044に記憶されている各画像のズーム値を修正した修正ズーム値と、表示デバイス上での表示位置とを決定する。表示位置決定部106の処理の詳細は後述する。
表示デバイス制御部1071は、画像記憶部1041で記憶した画像データを修正ズーム値に合わせて拡大縮小し、表示位置決定部106で決定した表示位置に、拡大縮小した画像データを表示する信号を表示デバイス108に送信する。
次に、本発明の表示位置決定部1061の詳細な処理の流れについて説明する。図18は表示位置決定部1061の処理のフローチャートを示す。
まず、表示位置決定部1061は、画像内位置大きさ記憶部1045に記憶されている被写体の大きさを抽出する(Sb1)。次に、被写体の大きさをもとに、各画像の修正ズーム値を算出する(Sb2)。ここで、各入力画像Ij(j=1‥N)(Nはシーン中のフレーム数)に写っている被写体の大きさをLj(j=1‥N)とすると、修正ズーム値MSj(j=1‥N)は以下の式で算出される。
但し、Lbは、被写体の大きさの基準値であり、予め決められた値が画像表示制御装置に格納されていてもよいし、シーン毎に、Ljの平均値を算出し、その平均値をLbとするのでもよい。
次に、表示位置決定部1061は、第1の実施形態と同様に、被写体位置記憶部1043に記憶されている被写体位置のX座標の最大差分Dx、Z座標の最大差分Dzを算出する(Sa1)。また、この差分を算出する際に求まるX座標の最大値、最小値をそれぞれXmax、Xmin、Z座標の最大値、最小値をそれぞれZmax、Zminと表すことにする。
そして、表示位置決定部1061は、第1の実施形態に利用した値に加えて、修正ズーム値を利用して、有効領域サイズ(We,He)を算出する。全ての入力画像Ij(j=1‥N)について、カメラ座標系における被写体位置のX座標、Z座標を(Xj,Zj)(j=1‥N)とし、画像内位置情報を(Uj,Vj) (j=1‥N)、修正ズーム値をMSj(j=1‥N)とする。有効領域サイズを算出する際には、まず、
{Uj/MSj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}、
{(Wi−Uj)/MSj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}、
{Vj/MSj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}、
{(Hi−Vj)/MSj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz
(j=1‥N)の最大値を算出する。これらの最大値をそれぞれ、
MAX{Uj/MSj−Wd・(Xj−Xmin)/Dx}、
MAX{(Wi−Uj)/MSj−Wd・(Xmax−Xj)/Dx}、
MAX{Vj/MSj−Hd・(Zmax−Zj)/Dz}、
MAX{(Hi−Vj)/MSj−Hd・(Zj−Zmin)/Dz}、
とすると、有効領域サイズ(We,He)は以下の式により算出される(Sb3)
また、Uj/MSj、(Wi−Uj)/MSj、Vj/MSj、(Hi−Vj)/MSj(j=1‥N)の最大値をそれぞれMAX{Uj/MSj}、MAX{(Wi−Uj)/MSj}、MAX{Vj/MSj}、MAX{(Hi−Vj)/MSj}とすると、有効領域サイズ(We,He)は以下の式によっても簡易的に算出される。
次に、表示位置決定部1061は、第1の実施形態と同じ方法で、X方向の縮小率Rx、Z方向の縮小率Rz、仮表示位置1(Uj1,Vj1)(j=1‥N)を求める(Sa3、Sa4)。
次に、表示位置決定部1061は、被写体位置のX座標、Z座標の値から算出した表示位置に被写体の顔を配置するように、ステップSa4で算出した仮表示位置1(Uj1,Vj1)から、画像内位置情報の値を減算し、仮表示位置2(Uj2,Vj2)(j=1‥N)を以下の式により算出する(Sb4)。
最後に、表示位置決定部1061は、第1の実施形態と同じ方法で、表示位置(Ujf,Vjf)(j=1‥N)を算出する(Sa6)。
また、本発明の表示位置決定部1061は、ユーザが表示画像に対して違和感を覚えない程度に、入力画像を拡大縮小する処理を行うことも可能である。図19は、この場合における表示位置決定部1061の処理のフローチャートを示す。この処理は、図18のステップSb1、Sb2に代えて、ステップSc1、Sc2を実行する点のみが相違するので、相違する処理についてのみ詳細に説明する。
まず、表示位置決定部1061は、シーン中のフレームのうち、修正ズーム値を算出する基準とするフレームを2つ選択する(Sc1)。ここで、各入力画像Ij(j=1‥N)(Nはシーン中のフレーム数)のうち、選択した2つのフレームをIb1、Ib2(但し、b1<b2)とする。なお、入力画像Ijに対応する被写体位置のZ座標をZj(j=1‥N)とすると、Zjが最小となるjの値、最大となるjの値を、b1もしくはb2に割り当てると、誤差が小さくなるので好ましい。
次に、各画像の修正ズーム値を算出する(S2)。ここで、各入力画像Ij(j=1‥N)に写っている被写体の大きさをLj(j=1‥N)、被写体を撮影するカメラのズーム値をSj(j=1‥N)、カメラ座標系における被写体位置のZ座標をZj(j=1‥N)、修正ズーム値MSj(j=1‥N)とする。このとき、ズーム無しの被写体の大きさは被写体の大きさからズーム値を割った値となるので、入力画像Ib1、Ib2、Ijにおけるズーム無しの被写体の大きさは、それぞれLb1/Sb1、Lb2/Sb2、Lj/MSjとなる。さらに、ユーザが違和感を覚えない程度に拡大縮小するために、ズーム無しの顔の大きさはカメラと被写体との距離に比例して小さくなるとする。このとき、Ib1からIb2へのズーム無しの顔の大きさの増加分(Lb2/Sb2−Lb1/Sb1)とIb1からIjへのズーム無しの顔の大きさの増加分(Lj/MSj−Lb1/Sb1)との比と、Ib1からIb2へのZ座標の増加分(Zb2−Zb1)とIb1からIjへのZ座標の増加分(Zj−Zb1)との比が等しくなるので、以下の関係式が成り立つ。
これより、修正ズーム値MSj(j=1‥N)は以下のように求められる。
以上のように、修正ズーム値MSj(j=1‥N)を算出すると、上述した方法で、表示位置(Ujf,Vjf)(j=1‥N)を算出する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る実施例を詳細に説明する。図20は、画像表示制御装置が表示する画像を撮影するカメラの座標系と、その座標系において被写体が移動する例を示す。図中のXYZ軸はカメラ座標系でのXYZ軸を示し、点線で示したように被写体がカメラに向かって近づいて移動しているものとする。そして、点線上に黒丸で表示した各時点において、吹出しで示された画像が撮影されているものとする。なお、画像の左上隅にはそれぞれの画像を識別するための番号を付しており、後述する図21、22の同じ番号の画像はそれぞれ対応する画像であることを示す。
図20の例では、被写体の大きさを顔の高さ(縦の長さ)としており、画像中にLj(j=1‥9)と表している。また、画像(2)は1.4倍ズーム、画像(3)は1.3倍ズームで撮影されているので、被写体の大きさが他の画像に比べて大きく表示されている。
図21は、このように取得した画像を第1の実施形態の方法で表示した画像である。図21で被写体が移動する際に画像(2)、(3)において被写体が急に拡大し、また画像(4)で被写体が急に縮小するため、これを視聴するユーザは違和感を覚える可能性がある。
図22は、図20のように取得した画像に対して、表示位置決定部1061が図18の処理を実行して画像を拡大縮小して表示したものである。図22の例では、被写体の大きさが全てLbに統一されるように各画像を拡大縮小している。このため、各画像における被写体の大きさはほぼ同じになっている。したがって、これを視聴するユーザは、図21の例ほど違和感を覚えないと考えられる。
本第2の実施形態によれば、上記の構成により、被写体を撮影中にズームを行っても、被写体の大きさを固定、もしくはユーザが違和感を覚えない程度に拡大縮小し、表示する。このため、ユーザは違和感を覚えずに画像を視聴することができる。
以上、本発明の実施の形態における画像表示制御装置を示したが、画像表示方法としてもよいし、画像表示プログラムを記録した記録媒体としてもよい。さらに、図1に示す画像入力部101、画像解析部102、位置生成部103、表示画面領域サイズ取得部105、表示位置決定部106、表示デバイス制御部107の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array )や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてありえる。
本発明は、テレビやテレビに画像を出力するための信号を発生する各種レコーダ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDAなど、デジタルデータを扱う情報機器において適用可能である。特に、これらの機器の画面内で、撮影した映像を移動させて表示させる場合に有用である。
100 画像表示制御装置
101 画像入力部
102 画像解析部
103 位置生成部
104 コンテンツ管理部
1041 画像記憶部
1042 画像内位置記憶部
1043 被写体位置記憶部
1044 ズーム値記憶部
1045 画像内位置大きさ記憶部
105 表示画面領域サイズ取得部
106、1061 表示位置決定部
107、1071 表示デバイス制御部
108 表示デバイス
200、203、204、205、206 入力画像
201 入力画像内の被写体
300 表示画面
700 被写体位置検出時の構成例
800 被写体位置算出のための計測データ
900 被写体位置情報
1000 画像内位置情報
1100 仮表示位置2の算出結果
1200 表示位置の算出結果
1300 アイコン

Claims (8)

  1. 被写体を撮影した動画像の画像データを表示デバイスに表示させる画像表示制御装置であって、
    被写体を撮影するカメラを基準とした直交座標系によって記述された被写体の位置情報を生成する位置生成部と、
    前記位置生成部が生成した被写体の位置情報を動画像のフレーム単位で記憶するコンテンツ管理部と、
    前記座標系での奥行き方向の被写体の座標を表示デバイスの縦軸の座標に対応付け、前記座標系での横軸方向の被写体の座標を表示デバイスの横軸の座標に対応付け、動画像の各フレームの表示位置を決定する表示位置決定部と、
    前記表示位置決定部が決定した表示位置に動画像を表示する信号を表示デバイスに送信する表示デバイス制御部とを備える画像表示制御装置。
  2. 前記画像表示制御装置は、さらに、
    表示デバイスから表示可能領域のサイズを取得する表示画面領域サイズ取得部と、
    動画像の各フレームにおける被写体の位置を特定する画像解析部と、を備え、
    前記コンテンツ管理部は、前記被写体の位置情報と、画像解析部が解析した動画像の各フレームにおける被写体の画像内位置情報とを、前記動画像のフレーム単位で対応付けて記憶し、
    前記表示位置決定部は、前記表示画面領域サイズ取得部から取得した表示可能領域のサイズと、前記直交座標系における前記被写体の位置の最大値、最小値を用いて、表示位置が表示可能領域の外に出ないように、位置情報と表示位置の対応関係を決定した上で、前記被写体の画像内位置情報を用いて、前記動画像の表示位置を補正することを特徴とする請求項1記載の画像表示制御装置。
  3. 前記画像解析部は、前記動画像の各フレームにおける被写体の大きさを特定し、
    前記コンテンツ管理部は、前記動画像の画像データと、前記被写体の位置情報と、前記被写体の画像内位置情報と、前記画像解析部が解析した前記被写体の大きさ情報とをフレーム単位で対応付けて記憶し、
    前記表示位置決定部は、前記画像解析部が出力した被写体の大きさを用いて、表示される被写体の大きさが一定になるよう前記動画像の各フレームの拡大縮小率を算出し、
    前記表示デバイス制御部は、前記表示位置決定部が決定した表示位置に、前記表示位置決定部が決定した拡大縮小率で拡大縮小した動画像を表示する信号を表示デバイスに送信することを特徴とする請求項2記載の画像表示制御装置。
  4. 前記画像解析部は、前記動画像の各フレームにおける被写体の大きさを特定し、
    前記コンテンツ管理部は、前記動画像の画像データと、前記被写体の位置情報と、前記被写体の画像内位置情報と、前記画像解析部が解析した前記被写体の大きさ情報と、前記動画像のズーム値をフレーム単位で対応付けて記憶し、
    前記表示位置決定部は、前記画像解析部が出力した被写体の大きさとズーム値を用いて、表示される被写体の大きさが被写体を撮影するカメラからの距離に応じて変化するよう前記動画像の各フレームの拡大縮小率を算出し、
    前記表示デバイス制御部は、前記表示位置決定部が決定した表示位置に、前記表示位置決定部が決定した拡大縮小率で拡大縮小した動画像を表示する信号を表示デバイスに送信することを特徴とする請求項2記載の画像表示制御装置。
  5. 前記位置生成部は、さらに、被写体を撮影するカメラの撮影範囲と被写体の位置関係を検出する位置関係検出部を備え、
    前記画像解析部は、前記動画像内に被写体を検出できなかった場合、位置関係検出部から取得した位置関係情報をもとに、動画像データ領域外で、前記位置関係に対応する座標を被写体位置情報とすることを特徴とする請求項2、3、4のいずれかに記載の画像表示制御装置。
  6. 前記表示デバイス制御部は、さらに、前記被写体の位置情報の示す位置にアイコンを表示する信号を表示デバイスに送信するアイコン表示制御部を備え、
    アイコン表示制御部は、前記画像解析部が動画像の各フレーム内に被写体を検出できなかった場合に、アイコンを表示する信号を送信することを特徴とする請求項5記載の画像表示制御装置。
  7. 被写体を撮影した動画像の画像データを表示デバイスに表示させる画像表示方法であって、
    動画像の各フレームと、被写体を撮影するカメラを基準とした直交座標系により記述された位置情報とをフレーム単位で対応付けて記憶する記憶ステップと、
    前記座標系での奥行き方向の被写体の座標を表示デバイスの縦軸の座標に対応付け、前記座標系での横軸方向の被写体の座標を表示デバイスの横軸の座標に対応付け、動画像の各フレームの表示位置を決定する表示位置決定ステップと、
    前記表示位置決定ステップが決定した表示位置に動画像を表示する信号を表示デバイスに送信する表示デバイス制御ステップと、を含むことを特徴とする画像表示方法。
  8. 被写体を撮影した動画像の画像データを表示デバイスに表示させる集積回路であって、
    動画像の各フレームと、被写体を撮影するカメラを基準とした直交座標系により記述された位置情報とをフレーム単位で対応付けて記憶するコンテンツ管理手段と、
    前記座標系での奥行き方向の被写体の座標を表示デバイスの縦軸の座標に対応付け、前記座標系での横軸方向の被写体の座標を表示デバイスの横軸の座標に対応付け、動画像の各フレームの表示位置を決定する表示位置決定手段と、
    前記表示位置決定手段が決定した表示位置に動画像を表示する信号を表示デバイスに送信する表示デバイス制御手段と、を備えることを特徴とする集積回路。
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