JPWO2011007478A1 - ウェーブレット変換符号化/復号方法および装置 - Google Patents

ウェーブレット変換符号化/復号方法および装置 Download PDF

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Abstract

このウェーブレット変換符号化装置は、係数符号化手段134を備える。係数符号化手段134は、同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組毎に符号化する。その際、係数符号化手段134は、符号化対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを、同一階層に属する複数の高域サブバンド内の既に符号化された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出し、この算出した符号化パラメータを用いて符号化対象のウェーブレット変換係数を可変長符号化する。

Description

本発明は2次元信号の符号化と復号に関し、特にウェーブレット変換を用いた2次元信号の符号化/復号方法および装置に関する。
画像信号に代表される2次元信号を高能率に符号化する方式の一つに、ウェーブレット変換符号化方式が知られている(例えば特許文献1参照)。
ウェーブレット変換符号化方式では、まず、2次元信号に対してウェーブレット変換を施す。ウェーブレット変換は、一種のサブバンド符号化であり、水平および垂直方向にそれぞれ帯域分割するサブバンド分割を、低域側について繰り返し行うことでN階層の帯域分割を行う。このような帯域分割はオクターブ分割と呼ばれる。3階層まで分割した場合は、図15に示すような10個のサブバンドが得られる。
図15において、F0〜F3は最下位層のサブバンド、F4〜F6はその上の階層のサブバンド、F7〜F9は最上位層のサブバンドである。また、F1、F4、F7は、水平方向にローパスフィルタ、垂直方向にハイパスフィルタをかけたサブバンド、F2、F5、F8は、水平方向にハイパスフィルタ、垂直方向にローパスフィルタをかけたサブバンド、F3、F6、F9は、水平方向および垂直方向ともハイパスフィルタをかけたサブバンドである。また、F0を最低域サブバンドと呼び、F0以外のF1〜F9を高域サブバンドと呼ぶ。
各サブバンドF0〜F9には、ウェーブレット変換係数が含まれる。本明細書では、F1、F4、F7のように水平方向にローパスフィルタ、垂直方向にハイパスフィルタをかけたサブバンドに含まれるウェーブレット変換係数をHLと呼ぶ。また、F2、F5、F8のように水平方向にハイパスフィルタ、垂直方向にローパスフィルタをかけたサブバンドに含まれるウェーブレット変換係数をLHと呼ぶ。また、F3、F6、F9のように水平方向および垂直方向ともハイパスフィルタをかけたサブバンドに含まれるウェーブレット変換係数をHHと呼ぶ。また、最低域サブバンドF0に含まれるウェーブレット変換係数をLLと呼ぶ。さらに、同一階層の複数の高域サブバンドにおける同一空間座標のウェーブレット変換係数LH、HL、HHには、例えば、LH(i,j)、HL(i,j)、HH(i,j)のように、それらの後ろに同じ座標を付記して表現する。なお、水平方向をx、垂直方向をyとし、座標は(x,y)で表現するものとする。
上記のようなウェーブレット変換を行うと、電力は最低域サブバンドに含まれるウェーブレット変換係数LLに偏り、高域サブバンドに含まれるウェーブレット変換係数LH、HL、HHは、0に近い値になる。このため、0に近い値ほど符号長が短くなる可変長符号を用いて、高域サブバンドに含まれるウェーブレット変換係数LH、HL、HHを符号化することにより、情報量を圧縮することが可能になる。また、ウェーブレット変換係数LH、HL、HHを量子化すれば、0となるウェーブレット変換係数の数が増えるため、連長圧縮(ランレングス圧縮)を併用することにより、情報量の更なる高圧縮が可能になる。
ここで、高域サブバンドに含まれるウェーブレット変換係数を符号化する方式としては、JPEG2000のようにLH、HL、HHをそれぞれ別々に符号化する方式と、例えば特許文献3に示すように、同一階層に属する複数のサブバンド内の空間的に同一位置にあるLH、HL、HHをまとめて符号化する方式とがある。
他方、ウェーブレット変換復号では、ウェーブレット変換符号化によって生成された符号列を入力し、符号化と逆の手順を用いて、元の2次元信号を生成する。
上述した0に近い値ほど符号長が短くなる可変長符号の一例として、ゴロムライス(Golomb-Rice)符号がある。ゴロムライス符号は、信号値を「単進符号」+「kビットの固定長符号」として出力する。kは有効桁数の推定値を与える符号化パラメータである。
ゴロムライス符号を用いて符号化する場合、符号化対象となる2進数を下位kビットと上位の残りビットとに分割し、上位の残りビットを単進符号に置き換える。たとえば、信号00010011(2値表現)をk=3で符号化する場合、下位3ビットを除く上位5ビット(00010)が単進符号化された後、下位3ビットがそのまま出力される。単進符号として、ビット列で表現される数だけの"0"のビットに"1"のビットを付加した符号を用いる場合、上記の例では上位5ビットの数値が2であるため、2ビットの"0"が出力され、"1"で終端される。下位3ビットとあわせて最終的に"001011"が符号として出力される。
ゴロムライス符号の復号は、符号化に使われたものと同じkの値を用いて、復号対象となる2進数を下位kビットと上位の残りビットとに分割し、上位の残りビットを単進符号前の状態に戻す。たとえば、k=3として符号化された上述の例の符号"001011"の復号では、まず、単進符号"001"から2という数値が復号されて上位5ビット"00010"として出力され、さらに、後続する"011"が下位3ビットとして出力される。この結果、元の信号と完全に一致する信号00010011が得られる。このようにゴロムライス符号は可逆圧縮符号の一種である。
ゴロムライス符号は、符号化すべき信号値の有効桁とk値が一致する場合に、最も符号長が短くなる。上述の信号00010011の例では、有効桁は5桁なので、k=5の時、出力される符号が110011となって符号長が最短となる。そのため、k値を動的に予測する適応型ゴロムライス符号が考案されている。
適応型ゴロムライス符号の一例が特許文献2に記載されている。特許文献2に記載された適応型ゴロムライス符号では、ゴロムライス符号化の対象とする信号値d(特許文献2では予測誤差をゴロムライス符号化の対象としている)の統計から、最適なk値を予測するものである。具体的には、それまでに出現した信号値dの絶対値を累積し、その総和aと累積回数nから平均的な有効桁数kが推定される。また、累積回数があらかじめ決められた上限値(Reset)に達すると、累積値と累積回数をそれぞれ半分にする再スケール処理が行われる。他方、ゴロムライス復号では、符号側と同じk値を得るために、それまでにゴロムライス復号した信号値dの絶対値を累積し、その総和aと累積回数nから、ゴロムライス符号化で使用されたものと同一の有効桁数kが推定される。さらに、累積回数があらかじめ決められた上限値(Reset)に達すると、累積値と累積回数をそれぞれ半分にする再スケール処理が行われる。
特開2003−274185号公報 米国特許第5764374号明細書 WO2005/081539 特開2001−285643号公報
上述したようにウェーブレット変換符号化方式においては、高域サブバンドに含まれるウェーブレット変換係数LH、HL、HHを可変長符号を用いて符号化することにより、情報量を圧縮することができる。しかし、そのためには符号化パラメータが適切でなければならない。何故なら、ゴロムライス符号などの可変長符号を使用する場合、その符号化パラメータkの推定方法の善し悪しが圧縮率に大きく影響するためである。
特許文献2では、それまでに出現した信号値dの絶対値を累積し、その総和aと累積回数nから平均的な有効桁数kを推定している。この推定方法は、予測誤差をゴロムライス符号化の対象とすることを前提に考案されているため、LH、HL、HHをそれぞれ別々に符号化する場合には、適している。しかし、同一階層に属する複数のサブバンド内の空間的に同一位置にあるLH、HL、HHをまとめて符号化する場合には、適切な符号化パラメータを求めることは困難である。その理由は、それまで出現したウェーブレット変換係数の中に符号化対象とするウェーブレット変換係数とは空間的に大きく離れている係数やLH、HL、HHの種別が相違する係数が数多く含まれてしまうためである。
本発明の目的は、同一階層に属する複数のサブバンド内の空間的に同一位置にあるLH、HL、HHをまとめて符号化する場合に適切な符号化パラメータを求めることが困難であるという課題を解決したウェーブレット変換符号化/復号方法および装置を提供することにある。
本発明の一形態にかかるウェーブレット変換符号化装置は、2次元信号を複数の周波数領域であるサブバンドに分解するウェーブレット変換手段と、同一階層に属する複数のサブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を符号化する係数符号化手段とを備え、上記係数符号化手段は、符号化対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを同一階層に属する複数のサブバンド内の既に符号化された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出する符号化パラメータ算出手段と、該符号化パラメータ算出手段で算出された符号化パラメータを用いて符号化対象のウェーブレット変換係数を可変長符号化する係数可変長符号化手段とを有する。
本発明の他の形態にかかるウェーブレット変換復号装置は、ウェーブレット変換により得られた複数のサブバンドのウェーブレット変換係数を可変長符号化した符号列から、同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を復号する係数復号手段を備え、上記係数復号手段は、復号対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを上記複数の高域サブバンド内の既に復号された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出する符号化パラメータ算出手段と、該符号化パラメータ算出手段で算出された符号化パラメータを用いて上記符号化対象のウェーブレット変換係数を復号する係数可変長復号手段とを有する。
本発明の他の形態にかかるウェーブレット変換符号化方法は、2次元信号を複数の周波数領域であるサブバンドに分解し、同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を符号化し、この組毎のウェーブレット変換係数の符号化では、符号化対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを同一階層に属する複数の高域サブバンド内の既に符号化された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出し、該算出した符号化パラメータを用いて上記符号化対象のウェーブレット変換係数を可変長符号化する。
本発明の他の形態にかかるウェーブレット変換復号方法は、ウェーブレット変換により得られた複数のサブバンドのウェーブレット変換係数を可変長符号化した符号列から、同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を復号し、この組毎のウェーブレット変換係数の復号では、復号対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを上記複数の高域サブバンド内の既に復号された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出し、該算出された符号化パラメータを用いて前記符号化対象のウェーブレット変換係数を復号する。
本発明は上述したように構成されているため、同一階層に属する複数のサブバンド内の空間的に同一位置にあるLH、HL、HHをまとめて符号化する場合に適切な符号化パラメータを求めることができ、それによって圧縮率をより高めたウェーブレット変換符号化/復号方法および装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るウェーブレット変換符号化装置のブロック図である。 空間的に同一位置にあるウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組の説明図である。 ウェーブレット変換係数LHを可変長符号化する際の符号化パラメータを求めるために参照する他の複数のウェーブレット変換係数の説明図である。 ウェーブレット変換係数HLを可変長符号化する際の符号化パラメータを求めるために参照する他の複数のウェーブレット変換係数の説明図である。 ウェーブレット変換係数HHを可変長符号化する際の符号化パラメータを求めるために参照する他の複数のウェーブレット変換係数の説明図である。 加重総和の値と量子化された値(符号化パラメータk)との対応関係を示す量子化表である。 本発明の第1の実施の形態に係るウェーブレット変換符号化装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るウェーブレット変換復号装置のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るウェーブレット変換復号装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るウェーブレット変換符号化装置のブロック図である。 連長モードに入るか否かを判定するために参照するウェーブレット変換係数の説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係るウェーブレット変換符号化装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態に係るウェーブレット変換復号装置のブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係るウェーブレット変換復号装置の動作を示すフローチャートである。 3階層のウェーブレット変換の説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、画像入力装置11と、データ記憶装置12と、プログラム制御により動作するデータ処理装置13と、符号出力装置14とから構成されている。
画像入力装置11は、2次元信号としての画像を入力するための装置であり、例えばカメラや通信装置などで構成される。
データ記憶装置12は、画像メモリ121と、水平分解係数メモリ122と、水平垂直分解係数メモリ123とを含む。
画像メモリ121は、画像入力装置11から入力された画像を記憶する。
水平分解係数メモリ122は、画像メモリ121に記憶された入力画像に対して水平ウェーブレット分解を施すことにより得られた水平分解係数を記憶する。
水平垂直分解係数メモリ123は、水平分解係数メモリ122に記憶された水平分解係数に対して垂直ウェーブレット分解を施すことにより得られた水平垂直分解係数を記憶する。
データ処理装置13は、水平ウェーブレット分解手段131と、垂直ウェーブレット分解手段132と、係数符号化手段134とを備えている。
水平ウェーブレット分解手段131は、整数型5−3フィルタや整数型9−7フィルタなどで構成される。水平ウェーブレット分解手段131は、画像メモリ121に記憶された入力画像をラスタスキャン順に1行ずつ水平方向に読み出して処理することにより、水平分解係数を生成し、水平分解係数メモリ122に記憶する。水平分解係数メモリ122中に図示したHは、高域側の水平分解係数を示し、Lは低域側の水平分解係数を示す。
垂直ウェーブレット分解手段132は、水平ウェーブレット分解手段131と同じく、整数型5−3フィルタや整数型9−7フィルタなどで構成される。垂直ウェーブレット分解手段132は、水平分解係数メモリ122に記憶された水平分解係数を1行ずつ垂直方向に読み出して処理することにより、LH、HL、HH、LLを生成し、水平垂直分解係数メモリ123に記憶する。
このように、水平ウェーブレット分解手段131と垂直ウェーブレット分解手段132とでウェーブレット変換手段が構成されている。ここで、入力画像に対して全て水平ウェーブレット分解した後に、水平分解係数を水平分解係数メモリ122に一旦全て格納し、次に、水平分解係数メモリ122から水平分解係数を読み出して垂直ウェーブレット分解を行うようにしても良い。しかし、処理の高速化とメモリ容量の削減を図るために、水平ウェーブレット分解手段131で幾つかの行の水平分解係数が求められ次第、垂直ウェーブレット分解手段の動作を開始させることによって、ウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHを連続的に求めるようにしても良い(例えば特許文献4の第1の実施の形態参照)。
また本実施の形態は1階層のウェーブレット変換を行っているが、本発明は2階層以上のウェーブレット変換を行う場合にも勿論適用可能である。そして、2階層以上のウェーブレット変換を行う場合に、各階層のウェーブレット変換係数を連続的に求めるようにしても良い(例えば特許文献4の第2の実施の形態参照)。
係数符号化手段134は、水平垂直分解係数メモリ123に記憶されたウェーブレット変換係数のうち、高域サブバンドに含まれるウェーブレット変換係数LH、HL、HHをゴロムライス符号で符号化する。この際、係数符号化手段134は、同じ階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組をラスタスキャン順に抽出し、その組毎に符号化を行う。
係数符号化手段134は、符号化係数抽出手段1341と、参照係数抽出手段1342と、符号化パラメータ算出手段1343と、係数可変長符号化手段1344とから構成される。
符号化係数抽出手段1341は、同じ座標値のLH、HL、HHの組から所定の順番で符号化対象とするウェーブレット変換係数を抽出する。具体的には、同じ座標値のLH、HL、HHの組を図2の太い実線で囲んだ部分とすると、その組から最初にLHを抽出し、次にHLを抽出し、最後にHHを抽出する。
参照係数抽出手段1342は、符号化係数抽出手段1341で抽出された符号化対象のウェーブレット変換係数の符号化パラメータkを算出するために参照する他のウェーブレット変換係数を複数抽出する。参照する他のウェーブレット変換係数は、符号化対象のウェーブレット変換係数が属するサブバンドから抽出するとともに、同一階層のそれ以外のサブバンドからも抽出する。
図3に、ウェーブレット変換係数LHの符号化パラメータkを算出するために参照するウェーブレット変換係数の具体例を示す。太い実線で囲んだ符号化対象となるウェーブレット変換係数LHの座標値を(i、j)とすると、ハッチングを施した合計6個の以下のウェーブレット変換係数を参照する。
(1)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数LH
(2)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数LH
(3)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HL
(4)座標値(i+1、j−1)のウェーブレット変換係数HL
(5)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HH
(6)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HH
但し、該当する座標値が存在しないウェーブレット変換係数については、所定値(例えば0)を用いる。
図4に、ウェーブレット変換係数HLの符号化パラメータkを算出するために参照するウェーブレット変換係数の具体例を示す。太い実線で囲んだ符号化対象となるウェーブレット変換係数HLの座標値を(i、j)とすると、ハッチングを施した合計5個の以下のウェーブレット変換係数を参照する。
(1)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HL
(2)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HL
(3)座標値(i−1、j−1)のウェーブレット変換係数LH
(4)座標値(i、j)のウェーブレット変換係数LH
(5)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HH
但し、該当する座標値が存在しないウェーブレット変換係数については、所定値(例えば0)を用いる。
図5に、ウェーブレット変換係数HHの符号化パラメータkを算出するために参照するウェーブレット変換係数の具体例を示す。太い実線で囲んだ符号化対象となるウェーブレット変換係数HHの座標値を(i、j)とすると、ハッチングを施した合計4個の以下のウェーブレット変換係数を参照する。
(1)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HH
(2)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HH
(3)座標値(i、j)のウェーブレット変換係数LH
(4)座標値(i、j)のウェーブレット変換係数HL
但し、該当する座標値が存在しないウェーブレット変換係数については、所定値(例えば0)を用いる。
符号化パラメータ算出手段1343は、符号化係数抽出手段1341で抽出された符号化対象となるウェーブレット変換係数毎に、参照係数抽出手段1342で抽出された複数のウェーブレット変換係数の絶対値を重み付け加算し、その加重総和の値を所定値で除算したり右シフトなどの操作を行うことによって量子化して、符号化パラメータkを算出する。すなわち、符号化対象のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの有効桁を予測する。
各ウェーブレット変換係数の重みは、符号化対象となるウェーブレット変換係数との相関がより大きい係数ほど大きな値とする。一般に符号化対象となるウェーブレット変換係数との距離が近いものほど大きな重みを与える。また、LHは垂直方向の方が水平方向よりも相関が強い等、方向によって相関の程度に違いがでるので、符号化対象となるウェーブレット変換係数と相関が強い方向にある係数ほど大きな重みを与える。図3、図4、図5において、ハッチングを施したウェーブレット変換係数に付記された値は、それらの係数の重みの一例を示している。
符号化パラメータ算出手段1343は、加重総和の値を線形量子化して符号化パラメータkを求めるようにしても良いが、非線形量子化を行うとより効果的である。例えば、図6に示すような加重総和の値と量子化された値(つまり、符号化パラメータk)との対応関係を示す量子化表をデータ記憶装置12に記憶しておき、符号化パラメータ算出手段1343はこの量子化表を参照して符号化パラメータkを求めるようにしても良い。
係数可変長符号化手段1344は、符号化パラメータ算出手段1343で算出された符号化パラメータkを用いて、符号化対象のウェーブレット変換係数をゴロムライス符号化する。係数可変長符号化手段1344は、生成したゴロムライス符号を符号出力装置14へ出力する。
本実施の形態は、1階層のウェーブレット変換を行うので、水平垂直分解係数メモリ123に記憶されたウェーブレット変換係数LLは、図示しないLL用の符号化手段を用いて例えばLZWなどの符号化方式で符号化されて、符号出力装置14に出力される。なお、階層数2以上のウェーブレット変換を行う場合、水平垂直分解係数メモリ123に記憶されたウェーブレット変換係数LLは、再帰的にウェーブレット分解される。そして、生成された高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHは、係数符号化手段134を用いて、上記と同様の方法でゴロムライス符号化される。他方、最終的に残った最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLは、図示しない符号化手段によって符号化され、符号出力装置14へ出力される。
符号出力装置14は、生成された符号を記憶する磁気ディスク装置などの記憶装置や、生成された符号を遠隔地に送信する通信装置などで構成される。
次に図7のフローチャートを参照して、本実施の形態の全体の動作を説明する。
画像入力装置11から画像メモリ121に画像が入力されると、水平ウェーブレット分解手段131は、入力画像に対して水平ウェーブレット分解を行い、得られた水平分解係数L、Hを水平分解係数メモリ122に記憶する(S101)。続いて、垂直ウェーブレット分解手段132は、水平分解係数メモリ122に記憶された水平分解係数に対して垂直ウェーブレット分解を行い、得られたウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHを水平垂直分解係数メモリ123に記憶する(S102)。
次に、係数符号化手段134は、抽出座標を(0,0)に初期化し、水平垂直分解係数メモリ123から、ラスタスキャン順に、高域サブバンドの各サブバンドで同一空間座標にあるウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組を1組抽出する(S103)。
次に、符号化係数抽出手段1341は、上記組からウェーブレット変換係数LHを符号化対象として抽出する(S104)。次に、参照係数抽出手段1342は、上記ウェーブレット変換係数LHの周辺のウェーブレット変換係数LH、HL、HHを参照係数として抽出する(S105)。次に、符号化パラメータ算出手段1343は、上記参照係数の絶対値を加重加算し(S106)、この加重加算した値を量子化してゴロムライス符号の符号化パラメータkを生成する(S107)。次に、係数可変長符号化手段1344は、生成された符号化パラメータkを用いて、ウェーブレット変換係数LHをゴロムライス符号化する(S108)。この生成されたゴロムライス符号は、符号出力装置14へ出力される。
次に、符号化係数抽出手段1341は、上記組からウェーブレット変換係数HLを符号化対象として抽出する(S109)。次に、参照係数抽出手段1342は、上記ウェーブレット変換係数HLの周辺のウェーブレット変換係数LH、HL、HHを参照係数として抽出する(S110)。次に、符号化パラメータ算出手段1343は、上記参照係数の絶対値を加重加算し(S111)、この加重加算した値を量子化してゴロムライス符号の符号化パラメータkを生成する(S112)。次に、係数可変長符号化手段1344は、生成された符号化パラメータkを用いて、ウェーブレット変換係数HLをゴロムライス符号化する(S113)。この生成されたゴロムライス符号は、符号出力装置14へ出力される。
次に、符号化係数抽出手段1341は、上記組からウェーブレット変換係数HHを符号化対象として抽出する(S114)。次に、参照係数抽出手段1342は、上記ウェーブレット変換係数HHの周辺のウェーブレット変換係数LH、HL、HHを参照係数として抽出する(S115)。次に、符号化パラメータ算出手段1343は、上記参照係数の絶対値を加重加算し(S116)、この加重加算した値を量子化してゴロムライス符号の符号化パラメータkを生成する(S117)。次に、係数可変長符号化手段1344は、生成された符号化パラメータkを用いて、ウェーブレット変換係数HHをゴロムライス符号化する(S118)。この生成されたゴロムライス符号は、符号出力装置14へ出力される。
係数符号化手段134は、係数抽出座標をラスタスキャン順で次の座標にスキャンし(S119)、高域サブバンドの全てのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組の符号化を完了したか否かを判定する(S120)。完了していなければ、ステップS103の処理に戻り、高域サブバンドの各サブバンドで同一空間座標のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの次の組について、上記と同様の処理を繰り返す。全てのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組についての符号化処理を完了していれば、係数符号化手段134は図7の処理を終える。
このように本実施の形態によれば、同一階層に属する複数のサブバンド内の空間的に同一位置にあるLH、HL、HHをまとめて符号化する場合に適切な符号化パラメータを求めることができ、それによって圧縮率をより高めたウェーブレット変換符号化が可能になる。
その理由は、符号化対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータをより最適化できるためである。
符号化パラメータをより最適化できる理由は、符号化対象となるウェーブレット変換係数が属するサブバンド内の近傍のウェーブレット変換係数と、同一階層の他のサブバンド内の近傍のウェーブレット変換係数とを使用して、当該符号化対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを算出しているためである。
ここで、符号化対象となるウェーブレット変換係数が属するサブバンド内の近傍のウェーブレット変換係数だけでなく、同一階層の他のサブバンド内の近傍のウェーブレット変換係数を使用する理由は、符号化対象となるウェーブレット変換係数が属するサブバンド内の近傍のウェーブレット変換係数だけでは、使用できるウェーブレット変換係数の個数が少ないためである。また他の理由は、分解の方向は異なるが、符号化対象となるウェーブレット変換係数が属するサブバンド内の近傍のウェーブレット変換係数よりも、同一階層の他のサブバンド内の近傍のウェーブレット変換係数の方がより近い位置にあるためである。
また、符号化パラメータを決定するために参照する複数のウェーブレット変換係数は、符号化対象となるウェーブレット変換係数と同じ行か1行前の行に存在している。このため、水平ウェーブレット分解手段131で幾つかの行の水平分解係数が求められ次第、垂直ウェーブレット分解手段の動作を開始させることによって、高速化とメモリ容量の削減を図る方式との組み合わせが容易に行える。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
図8を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、符号入力装置21と、プログラム制御により動作するデータ処理装置22と、データ記憶装置23と、画像出力装置24とから構成されている。
符号入力装置21は、復号対象となる符号を入力する装置であり、例えば磁気ディスク装置や通信装置などで構成される。
データ記憶装置23は、水平垂直分解係数メモリ123と、水平分解係数メモリ122と、画像メモリ133とを備えている。
水平垂直分解係数メモリ123は、データ処理装置22により復号された高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHと、最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLを格納する。
水平分解係数メモリ122は、データ処理装置22により復号された水平分解係数を格納する。
画像メモリ133は、データ処理装置22により復号された画像を格納する。
データ処理装置22は、係数復号手段221と、垂直ウェーブレット合成手段222と、水平ウェーブレット合成手段223とを備えている。
係数復号手段221は、符号入力装置21から入力された符号を復号して、高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHを生成する。係数復号手段221は、同じ階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組を、ラスタスキャン順に選択し、組毎に復号を行う。生成されたウェーブレット変換係数LH、HL、HHは、水平垂直分解係数メモリ123に記憶される。
上記の係数復号手段221は、復号係数選択手段2211と、参照係数抽出手段2212と、符号化パラメータ算出手段2213と、係数可変長復号手段2214とから構成されている。
復号係数選択手段2211は、同じ階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組から、符号化と同じ順番で復号するウェーブレット変換係数を選択する。具体的には、最初にLHを選択し、次にHLを選択し、最後にHHを選択する。
参照係数抽出手段2212は、復号係数選択手段2211で選択された復号対象のウェーブレット変換係数の符号化パラメータkを算出するために参照するウェーブレット変換係数を抽出する。参照するウェーブレット変換係数は、符号化と同じである。すなわち、図3の太い実線で囲んだウェーブレット変換係数LHの符号化パラメータkを算出するために参照するウェーブレット変換係数は、同図のハッチングを施した合計6個である。また、図4のウェーブレット変換係数HLの符号化パラメータkを算出するために参照するウェーブレット変換係数は、同図のハッチングを施した合計5個である。また、図5のウェーブレット変換係数HHの符号化パラメータkを算出するために参照するウェーブレット変換係数は、同図のハッチングを施した合計4個である。
符号化パラメータ算出手段2213は、復号係数選択手段2211で選択された復号対象となるウェーブレット変換係数毎に、参照係数抽出手段2212で抽出された複数のウェーブレット変換係数に基づいて、符号化に使われたものと同じ符号化パラメータkを算出する。具体的には、参照係数抽出手段2212で抽出された複数のウェーブレット変換係数の絶対値を重み付け加算し、その加重総和の値を量子化して符号化パラメータkを算出する。
係数可変長復号手段2214は、符号化パラメータ算出手段2213で算出された符号化パラメータkを用いて、復号対象のウェーブレット変換係数を、符号入力装置21から入力されたゴロムライス符号から復号する。係数可変長復号手2214は、復号したウェーブレット変換係数を水平垂直分解係数メモリ123へ出力する。
符号入力装置21から入力された符号から最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLを生成する復号手段は図示を省略している。最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLも、水平垂直分解係数メモリ123に記憶される。
垂直ウェーブレット合成手段222は、水平垂直分解係数メモリ123に記憶されたウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHを1行ずつ垂直方向に読み出して垂直ウェーブレット合成を施し、得られた係数L、Hを水平分解係数メモリ122に記憶する。
水平ウェーブレット合成手段223は、水平分解係数メモリ122に記憶された水平分解係数L、Hを1行ずつ水平方向に読み出して水平ウェーブレット合成を施し、得られた画素データを画像メモリ133に記憶する。
画像出力装置24は、例えばディスプレイ装置で構成され、画像メモリ133に記憶された画素データを読み出し、出力する。
次に、図8と図9を参照して本実施の形態の動作を説明する。なお、最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLは従来と同様の方法で復号され、水平垂直分解係数メモリ123に格納されているものとし、高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの復号処理について以下説明する。
係数復号手段221は、係数選択座標を(0,0)に初期化し、高域サブバンドの各サブバンドで同一空間座標にあるウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組を1組選択する(S201)。
次に、復号係数選択手段2211は、上記組からウェーブレット変換係数LHを復号対象として選択する(S202)。次に、参照係数抽出手段2212は、上記ウェーブレット変換係数LHの周辺のウェーブレット変換係数LH、HL、HHを参照係数として抽出する(S203)。次に、符号化パラメータ算出手段2213は、上記参照係数の絶対値を加重加算し(S204)、この加重加算した値を量子化してゴロムライス符号の符号化パラメータkを生成する(S205)。次に、係数可変長復号手段2214は、生成された符号化パラメータkを用いて、符号入力装置21から入力された符号からウェーブレット変換係数LHを復号する(S206)。この復号されたウェーブレット変換係数LHは、水平垂直分解係数メモリ123へ出力される。
次に、復号係数選択手段2211は、上記組からウェーブレット変換係数HLを復号対象として選択する(S207)。次に、参照係数抽出手段2212は、上記ウェーブレット変換係数HLの周辺のウェーブレット変換係数LH、HL、HHを参照係数として抽出する(S208)。次に、符号化パラメータ算出手段2213は、上記参照係数の絶対値を加重加算し(S209)、この加重加算した値を量子化してゴロムライス符号の符号化パラメータkを生成する(S210)。次に、係数可変長復号手段2214は、生成された符号化パラメータkを用いて、符号入力装置21から入力された符号からウェーブレット変換係数HLを復号する(S211)。この復号されたウェーブレット変換係数HLは、水平垂直分解係数メモリ123へ出力される。
次に、復号係数選択手段2211は、上記組からウェーブレット変換係数HHを復号対象として選択する(S212)。次に、参照係数抽出手段2212は、上記ウェーブレット変換係数HHの周辺のウェーブレット変換係数LH、HL、HHを参照係数として抽出する(S213)。次に、符号化パラメータ算出手段2213は、上記参照係数の絶対値を加重加算し(S214)、この加重加算した値を量子化してゴロムライス符号の符号化パラメータkを生成する(S215)。次に、係数可変長復号手段2214は、生成された符号化パラメータkを用いて、符号入力装置21から入力された符号からウェーブレット変換係数HHを復号する(S216)。この復号されたウェーブレット変換係数HHは、水平垂直分解係数メモリ123へ出力される。
係数復号手段221は、係数選択座標をラスタスキャン順で次の座標にスキャンし(S217)、高域サブバンドの全てのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組の復号を完了したか否かを判定する(S218)。完了していなければ、ステップS201の処理に戻り、高域サブバンドの各サブバンドで同一空間座標のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの次の組について、上記と同様の処理を繰り返す。全てのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組についての復号処理を完了していれば、係数復号手段221は図9の処理を終える。
続いて、垂直ウェーブレット合成手段222は、水平垂直分解係数メモリ123に記憶されたウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHに対して垂直ウェーブレット合成を行い、得られた水平分解係数L、Hを水平分解係数メモリ122に記憶する(S219)。
次に、水平ウェーブレット合成手段223は、水平分解係数メモリ122に記憶された水平分解係数L、Hに対して水平ウェーブレット合成を行い、得られた画素データを画像メモリ133に記憶する(S220)。
画像メモリ133に記憶された画像は、画像出力装置24に出力される。
本実施の形態は、第1の実施の形態で符号化されたデータの復号装置に相当する。符号化パラメータkの最適化により、圧縮率を向上させることができる利点がある。
次に本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図10を参照すると、本発明の第3の実施の形態は、画像入力装置31と、データ記憶装置32と、プログラム制御により動作するデータ処理装置33と、符号出力装置34とから構成されている。
画像入力装置31は、第1の実施の形態における図1の画像入力装置11と同じものである。
データ記憶装置32は、画像メモリ321と、水平分解係数メモリ322と、水平垂直分解係数メモリ323と、連長数メモリ324と、連長モード閾値メモリ325とを含む。画像メモリ321と水平分解係数メモリ322と水平垂直分解係数メモリ323とは、第1の実施の形態における図1の画像メモリ121と水平分解係数メモリ122と水平垂直分解係数メモリ123と同じものである。
連長数メモリ324は、各階層符号化時に、初期値として1が格納される。また、符号化の対象となる同一座標のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てが量子化後に0となった場合に、カウントアップされる。
連長モード閾値メモリ325は、連長モードに入るか否かを判別するための閾値を記憶する。
データ処理装置33は、水平ウェーブレット分解手段331と、垂直ウェーブレット分解手段332と、係数量子化手段333と、係数連長符号化手段334と、係数符号化手段335とを備えている。水平ウェーブレット分解手段331と垂直ウェーブレット分解手段332と係数符号化手段335とは、第1の実施の形態における図1の水平ウェーブレット分解手段131と垂直ウェーブレット分解手段132と係数符号化手段134と同じものである。係数符号化手段335を構成する符号化係数抽出手段3351、参照係数抽出手段3352、符号化パラメータ算出手段3353および係数可変長符号化手段3354は、第1の実施の形態における図1の符号化係数抽出手段1341、参照係数抽出手段1342、符号化パラメータ算出手段1343および係数可変長符号化手段1344と同じものである。
係数量子化手段333は、水平垂直分解係数メモリ323に記憶された各サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHに対して所定量による除算や右シフトなどを行って量子化する。量子化後のウェーブレット変換係数LH、HL、HHは、再び水平垂直分解係数メモリ323に記憶される。
係数連長符号化手段334は、高域サブバンドで同一座標の複数のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てが量子化後に0となる組がラスタスキャン順に連続して出現する数を連長数として符号化する。係数連長符号化手段334は、符号化係数抽出手段3341と、参照係数抽出手段3342と、連長モード閾値判定手段3343と、連長数カウント手段3344と、連長数符号化手段3345と、連長モード閾値補正手段3346とから構成されている。
符号化係数抽出手段3341は、高域サブバンドで次に符号化の対象とする同一座標のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組をラスタスキャン順に抽出する。
参照係数抽出手段3342は、連長モードに入るか否かを判別するために参照するウェーブレット変換係数を抽出する。具体的には、連長モードに入っていない状態において、次に符号化するウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組が図11の太い実線で囲まれた部分とする場合、ハッチングを施した合計7個の以下のウェーブレット変換係数を参照係数として抽出する。なお、太い実線で囲んだ符号化対象となるウェーブレット変換係数LHの座標値を(i、j)とする。
(1)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数LH
(2)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HL
(3)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HH
(4)座標値(i+1、j−1)のウェーブレット変換係数HL
(5)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数LH
(6)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HL
(7)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HH
但し、該当する座標値が存在しないウェーブレット変換係数については、所定値を用いる。
連長モード閾値判定手段3343は、参照係数抽出手段3342で抽出された合計7個のウェーブレット変換係数の絶対値の総和Sを求め、更にこれに予め定められた定数αを乗じた値を求める。次に、この値αSと連長モード閾値メモリ325に記憶されている連長モード閾値Tとを比較する。そして、下記の式1を満たせば、連長モードに入ると判定し、満たさなければ、連長モードに入らないと判定する。
αS≦T …(1)
連長数カウント手段3344は、連長モード下で、次に符号化対象とする同一座標の量子化後のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てが0の場合、連長数メモリ324に記憶されている連長数(初期値1)をカウントアップする。また連長数カウント手段3344は、量子化後の何れかのウェーブレット変換係数LH、HL、HHが非0になった場合、連長数メモリ324にその時点で記憶されている連長数を連長数符号化手段3345と連長モード閾値補正手段3346とに通知し、連長数の符号化と連長モード閾値の補正とを依頼する。
連長数符号化手段3345は、連長数メモリ324に記憶されている連長数を、例えばガンマ符号で符号化し、符号出力装置34へ出力する。
連長モード閾値補正手段3346は、連長数が1でストップしていた場合には、連長モード閾値Tをデクリメントし、そうでなければ連長モード閾値Tをインクリメントする。
連長モードに入らなかった場合、または、連長モードから抜けた場合は、次に符号化対象とするウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組は、係数符号化手段335において、第1の実施の形態と同様の方法でゴロムライス符号化される。
符号出力装置34は、第1の実施の形態における図1の符号出力装置34と同じものである。
次に図12のフローチャートを参照して、本実施の形態の全体の動作を説明する。
まず処理に先立って、連長モード閾値メモリ325に記憶されている連長モード閾値Tを予め定められた初期値に初期化する(S301)。
画像入力装置31から画像メモリ321に画像が入力されると、水平ウェーブレット分解手段331は、入力画像に対して水平ウェーブレット分解を行い、得られた水平分解係数L、Hを水平分解係数メモリ322に記憶する(S302)。続いて、垂直ウェーブレット分解手段332は、水平分解係数メモリ322に記憶された水平分解係数に対して垂直ウェーブレット分解を行い、得られたウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHを水平垂直分解係数メモリ323に記憶する(S303)。
次に、係数量子化手段333は、水平垂直分解係数メモリ323に記憶されたウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHを量子化する(S304)。
次に、係数連長符号化手段334は、抽出座標を(0,0)に初期化する。そして、参照係数抽出手段3342は、連長モードに入るか否かを判定するために参照するウェーブレット変換係数を水平垂直分解係数メモリ123から抽出する(S305)。
次に、連長モード閾値判定手段3343は、参照係数抽出手段3342で抽出されたウェーブレット変換係数の絶対値の総和Sを計算し(S306)、さらに、その総和Sに定数αを乗じた値が連長モード閾値T以下か否かを判定する(S307)。
αSがT以下でなければ、連長モードに入らない。抽出座標にあるウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組は、係数符号化手段335により第1の実施の形態における係数符号化手段134と同様の方法によりゴロムライス符号化されて、符号出力装置34へ出力される(S320)。
他方、αSがT以下であれば、連長モードに入る。まず、連長数カウント手段3344は、連長数メモリ324の連長数を1に設定する(S308)。次に、符号化係数抽出手段3341は、抽出座標のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組を水平垂直分解係数メモリ323から抽出する(S309)。
次に連長数カウント手段3344は、抽出されたウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てが0か否かを判定する(S310)。
連長数カウント手段3344は、抽出されたウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てが0であれば、連長数メモリ324の連長数を1だけカウントアップする(S311)。次に、係数抽出座標をラスタスキャン方向にスキャンし(S312)、全てのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの符号化を完了したか否かを判定する(S313)。完了していれば、連長数符号化手段3345は、連長数メモリ324の連長数を符号化し、図12の処理を終える。全てのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの符号化を完了していなければ、ステップS309に戻って、符号化対象のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの次の組について、上記と同様の処理を繰り返す。
他方、ウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てが0でなければ、連長数符号化手段3345は、連長数メモリ324の連長数を符号化して、符号出力装置34に出力する(S315)。次に、連長モード閾値補正手段3346は、ストップした連長数が1か否かを判定し(S316)、1であれば連長モード閾値を一定値だけ減算し(S317)、2以上であれば連長モード閾値を一定値だけ加算する(S318)。そして、連長モードから抜ける。抽出座標のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組は、係数符号化手段335によりゴロムライス符号化され、符号出力装置34へ出力される(S319)。
続いて、係数抽出座標がスキャンされ(S320)、全てのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの符号化を完了したか否かを判定する(S321)。完了していれば、図12の処理を終える。完了していなければ、ステップS305に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。
このように本実施の形態によれば、係数連長符号化手段334を備えることによって、量子化後のウェーブレット変換係数LH、HL、HHにゼロが多発する場合の圧縮率を高めることが可能になる。
また、連長モードを導入し、周辺係数から判断してウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てがゼロである可能性が低いと考えられる場合には、符号側(および後述する復号側)はそれらの係数の全てがゼロであることを判定しないように構成されている。このため、係数が全てゼロではなかったという連長数0の符号(フラグ)を無駄に出力する事態を回避することができる。
さらに、連長モードに入るか否かを判断するために周辺係数の絶対値の総和と比較する閾値の値を、連長数が1でストップした場合には条件をより厳しくするためにデクリメントし、そうでなければ条件を緩和するためにインクリメントすることで、状況にあわせて補正している。このため、連長モードに入ったものの、実際にはLH、HL、HHの全てがゼロでなかったという事態(あるいはその逆の事態)の発生確率を小さくすることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。
図13を参照すると、本発明の第4の実施の形態は、符号入力装置41と、プログラム制御により動作するデータ処理装置42と、データ記憶装置43と、画像出力装置44とから構成されている。
符号入力装置41は、復号対象となる符号を入力する装置であり、例えば磁気ディスク装置や通信装置などで構成される。
データ記憶装置43は、水平垂直分解係数メモリ431と、水平分解係数メモリ432と、画像メモリ433と、連長モード閾値メモリ434と、連長数メモリ435とを備えている。
水平垂直分解係数メモリ431は、データ処理装置42により復号された高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHと、最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLを格納する。
水平分解係数メモリ432は、データ処理装置42により復号された水平分解係数を格納する。
画像メモリ433は、データ処理装置42により復号された画像を格納する。
連長モード閾値メモリ434は、データ処理装置42により復号された連長モードに入るか否かを判別するための閾値を格納する。
連長数メモリ435は、データ処理装置42により復号された連長数を格納する。
データ処理装置42は、係数連長復号手段421と、係数復号手段422と、係数逆量子化手段423と、垂直ウェーブレット合成手段424と、水平ウェーブレット合成手段425とを備えている。
係数連長復号手段421は、高域サブバンドで同一座標の複数のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てが0となる組がラスタスキャン順に連続して出現する数を連長数として復号する。係数連長復号手段421は、参照係数抽出手段4211と、連長モード閾値判定手段4212と、連長数復号手段4213と、係数出力手段4214と、連長モード閾値補正手段4215とから構成されている。
参照係数抽出手段4211は、連長モードに入るか否かを判別するために参照するウェーブレット変換係数を抽出する。参照するウェーブレット変換係数は、符号化時と同じである。すなわち、連長モードに入っていない状態において、次に復号するウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組が図11の太い実線で囲まれた部分とする場合、ハッチングを施した合計7個のウェーブレット変換係数を参照係数として抽出する。
連長モード閾値判定手段4212は、参照係数抽出手段4211で抽出された合計7個のウェーブレット変換係数に基づいて、上記式(1)を用いて符号化時と同じ方法で、連長モードに入るか否かを判定する。
連長数復号手段4213は、連長モード下で、連長数を復号して連長数メモリ435に記憶する。
係数出力手段4214は、連長数メモリ435に記憶された連長数が2以上であれば、連長数をデクリメントし、それぞれ値0の同一座標のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組を水平垂直分解係数メモリ431に格納し、係数出力座標をスキャンする処理を連長数が1になるか、全ての高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの復号が完了するまで繰り返す。
連長モード閾値補正手段4215は、連長モード閾値Tを符号化時と同じ方法で補正する。すなわち、連長数が1でストップしていた場合には連長モード閾値Tをデクリメントし、そうでなければ連長モード閾値Tをインクリメントする。
係数復号手段422は、連長モードに入らなかった場合、および連長モードから抜けた場合、符号入力装置41から入力された符号を復号して、係数出力座標の高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHを生成する。係数復号手段422は、同じ階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組毎に復号を行う。生成されたウェーブレット変換係数LH、HL、HHは、水平垂直分解係数メモリ431に記憶される。符号入力装置41から入力された符号から最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLを生成する復号手段は図示を省略している。最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLも、水平垂直分解係数メモリ431に記憶される。
係数復号手段422は、復号係数選択手段4221と参照係数抽出手段4222と符号化パラメータ算出手段4223と係数可変長復号手段4224とから構成されている。これらは、本発明の第2の実施の形態における図8の復号係数選択手段2211と参照係数抽出手段2212と符号化パラメータ算出手段2213と係数可変長復号手段2214と同じものである。
係数逆量子化手段423は、水平垂直分解係数メモリ431に記憶されたウェーブレット変換係数LH、HL、HHを、符号化時とは逆に、乗算したり左シフトなどを行うことにより逆量子化する。
垂直ウェーブレット合成手段424は、水平垂直分解係数メモリ431に記憶されたウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHを1行ずつ垂直方向に読み出して垂直ウェーブレット合成を施し、得られた係数L、Hを水平分解係数メモリ432に記憶する。
水平ウェーブレット合成手段425は、水平分解係数メモリ432に記憶された水平分解係数L、Hを1行ずつ水平方向に読み出して水平ウェーブレット合成を施し、得られた画素データを画像メモリ433に記憶する。
画像出力装置44は、例えばディスプレイ装置で構成され、画像メモリ433に記憶された画素データを読み出し、出力する。
次に、図13と図14を参照して本実施の形態の動作を説明する。なお、最低域サブバンドのウェーブレット変換係数LLは従来と同様の方法で復号され、水平垂直分解係数メモリ431に格納されているものとし、高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの復号処理について以下説明する。
まず係数連長復号手段421の連長モード閾値補正手段4215は、連長モード閾値メモリ434に記憶されている連長モード閾値Tを初期化する(S401)。次に、参照係数抽出手段4211は、係数出力座標を初期値の原点(0,0)として、連長モードに入るか否かを判別するために参照するウェーブレット変換係数を抽出する(S402)。
次に連長モード閾値判定手段4212は、抽出されたウェーブレット変換係数の絶対値の総和Sを求める(S403)。更にこれに予め定められた定数αを乗じた値を求め、この値αSと連長モード閾値メモリ434に記憶されている連長モード閾値Tとを比較する(S404)。そして、上記の式1を満たせば、連長モードに入ると判定し、満たさなければ、連長モードに入らないと判定する。
連長モードに入らなかった場合、ステップS414に移行する。
連長モードに入った場合、連長数復号手段4213は、符号入力装置41からの符号から連長数を復号し、連長数メモリ435に記憶する。次に、連長モード閾値補正手段4215は、復号された連長数が1であれば、連長モード閾値メモリ434に記憶されている連長モード閾値を一定値だけ減算し(S407)、そうでなければ、一定値だけ加算する(S408)。
次に、係数出力手段4214は、連長数メモリ435に記憶されている連長数をデクリメントし(S409)、連長数が0になれば、ステップS414に移行する。
連長数が0でなければ、係数出力手段4214は、それぞれ値0のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組を水平垂直分解係数メモリ431へ出力する(S411)。次に係数出力手段4214は、係数出力座標をラスタスキャン方向にスキャンする(S412)。そして、高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全ての組の復号を完了したかどうかを判定し、完了していなければステップS409に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。完了していれば、ステップS417へ移行する。
ステップS414に移行した場合、係数復号手段422は、符号入力装置41からの符号から係数出力座標の位置のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの組を復号し、水平垂直分解係数メモリ431に出力する。次に、係数復号手段422は、係数出力座標をスキャンし(S415)、高域サブバンドのウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全ての組の復号を完了したかどうかを判定する(S416)。完了していなければステップS402に戻って、上記と同様の処理を繰り返す。完了していれば、ステップS417へ移行する。
ステップS417に移行した場合、係数逆量子化手段423は、水平垂直分解係数メモリ431に記憶されているウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHに対して逆量子化を行う(S417)。
次に、垂直ウェーブレット合成手段424は、水平垂直分解係数メモリ431に記憶された逆量子化後のウェーブレット変換係数LL、LH、HL、HHに対して垂直ウェーブレット合成を行い、得られた水平分解係数L、Hを水平分解係数メモリ432に記憶する(S418)。
次に、水平ウェーブレット変合成手段425は、水平分解係数メモリ432に記憶された水平分解係数L、Hに対して水平ウェーブレット合成を行い、得られた画素データを画像メモリ433に記憶する(S419)。
画像メモリ433に記憶された画像は、画像出力装置44に出力される。
本実施の形態は、第3の実施の形態で符号化されたデータの復号装置に相当する。符号化パラメータkの最適化および連長により、圧縮率を向上させることができる利点がある。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態にのみ限定されず、その他各種の付加変更が可能である。例えば、可変長符号としてゴロムライス符号を使用したが、他の種類の可変長符号を使用することも可能である。例えば、複数種類のハフマンテーブルを符号化パラメータによって切り替えるようにしたハフマン符号を使用することも可能である。
また、本発明は、その有する機能をハードウェア的に実現することは勿論、コンピュータとプログラムとで実現することができる。プログラムは、磁気ディスクや半導体メモリ等のコンピュータ可読記録媒体に記録されて提供され、コンピュータの立ち上げ時などにコンピュータに読み取られ、そのコンピュータの動作を制御することにより、そのコンピュータを前述した各実施の形態における各手段として機能させる。
なお、本発明は、日本国にて2009年7月17日に特許出願された特願2009−168638の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
11…画像入力装置
12…データ記憶装置
121…画像メモリ
122…水平分解係数メモリ
123…水平垂直分解係数メモリ
13…データ処理装置
131…水平ウェーブレット分解手段
132…垂直ウェーブレット分解手段
134…係数符号化手段
1341…符号化係数抽出手段
1342…参照係数抽出手段
1343…符号化パラメータ算出手段
1344…係数可変長符号化手段
14…符号出力装置

Claims (27)

  1. 2次元信号を複数の周波数領域であるサブバンドに分解するウェーブレット変換手段と、
    同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を符号化する係数符号化手段とを備え、
    前記係数符号化手段は、
    符号化対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを同一階層に属する複数の高域サブバンド内の既に符号化された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出する符号化パラメータ算出手段と、
    該符号化パラメータ算出手段で算出された符号化パラメータを用いて前記符号化対象のウェーブレット変換係数を可変長符号化する係数可変長符号化手段とを有することを特徴とするウェーブレット変換符号化装置。
  2. 前記係数符号化手段は、組内では、ウェーブレット変換係数LH、ウェーブレット変換係数HL、ウェーブレット変換係数HHの順に符号化を行うことを特徴とする請求項1に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  3. ウェーブレット変換係数HLの符号化パラメータを算出するための前記複数のウェーブレット変換係数の中には、当該ウェーブレット変換係数HLと空間的に同一位置にあるウェーブレット変換係数LHが含まれることを特徴とする請求項2に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  4. ウェーブレット変換係数HHの符号化パラメータを算出するための前記複数のウェーブレット変換係数の中には、当該ウェーブレット変換係数HHと空間的に同一位置にあるウェーブレット変換係数LH、HLが含まれることを特徴とする請求項2に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  5. 前記符号化パラメータ算出手段は、符号化対象となるウェーブレット変換係数LH、HL、HHの座標を(i,j)とするとき、
    ウェーブレット変換係数LHの符号化パラメータを、
    座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数LH
    座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数LH
    座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HL
    座標値(i+1、j−1)のウェーブレット変換係数HL
    座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HH
    座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HH
    に基づいて算出し、
    ウェーブレット変換係数HLの符号化パラメータを、
    座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HL
    座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HL
    座標値(i−1、j−1)のウェーブレット変換係数LH
    座標値(i、j)のウェーブレット変換係数LH
    座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HH
    に基づいて算出し、
    ウェーブレット変換係数HHの符号化パラメータを、
    座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HH
    座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HH
    座標値(i、j)のウェーブレット変換係数LH
    座標値(i、j)のウェーブレット変換係数HL
    に基づいて算出することを特徴とする請求項2に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  6. 前記符号化パラメータ算出手段は、前記複数のウェーブレット変換係数の絶対値の加重総和を量子化して符号化パラメータを算出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  7. 前記符号化パラメータ算出手段は、前記加重総和の値域とその非線形量子化後の符号化パラメータとの対応関係を保持する表を参照して符号化パラメータを決定することを特徴とする請求項6に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  8. 前記高域サブバンド内のウェーブレット変換係数を量子化する係数量子化手段と、
    前記複数のウェーブレット変換係数の組毎に、全てのウェーブレット変換係数が量子化後にゼロとなる組が連続して出現する数を連長数として符号化する係数連長符号化手段とを備え、
    前記係数符号化手段は、全てのウェーブレット変換係数が量子化後にゼロにならなかった組のウェーブレット変換係数を符号化の対象とすることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  9. 前記係数連長符号化手段は、連長モード下でない場合、一組のウェーブレット変換係数LH、HL、HHを符号化する前に、既に符号化された同一階層の複数のサブバンドにおける近傍の複数のウェーブレット変換係数の絶対値の総和を閾値と比較し、総和が閾値以下であれば連長モードに入り、そうでなければ連長モードに入らないようになっており、連長モード下において、前記一組のウェーブレット変換係数LH、HL、HHの全てがゼロであるか否かを判定し、全てゼロであれば連長数をインクリメントし、全てゼロでなければ連長モードから抜けるようになっていることを特徴とする請求項8に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  10. 前記係数連長符号化手段は、符号化対象となるウェーブレット変換係数LH、HL、HHの座標を(i,j)とするとき、
    (1)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数LH
    (2)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HL
    (3)座標値(i、j−1)のウェーブレット変換係数HH
    (4)座標値(i+1、j−1)のウェーブレット変換係数HL
    (5)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数LH
    (6)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HL
    (7)座標値(i−1、j)のウェーブレット変換係数HH
    の絶対値の総和を閾値と比較することを特徴とする請求項9に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  11. 前記係数連長符号化手段は、符号化した連長数が所定値以下のときは前記閾値を一定値だけ減算し、そうでないときは前記閾値を一定値だけ加算することを特徴とする請求項10に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  12. 前記可変長符号がゴロムライス符号であることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載のウェーブレット変換符号化装置。
  13. ウェーブレット変換により得られた複数のサブバンドのウェーブレット変換係数を可変長符号化した符号列から、同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を復号する係数復号手段を備え、
    前記係数復号手段は、
    復号対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを前記複数の高域サブバンド内の既に復号された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出する符号化パラメータ算出手段と、
    該符号化パラメータ算出手段で算出された符号化パラメータを用いて前記符号化対象のウェーブレット変換係数を復号する係数可変長復号手段とを有することを特徴とするウェーブレット変換復号装置。
  14. 前記係数復号手段は、組内では、ウェーブレット変換係数LH、ウェーブレット変換係数HL、ウェーブレット変換係数HHの順に復号を行うことを特徴とする請求項13に記載のウェーブレット変換復号装置。
  15. 前記符号列から連長数を復号し、該復号した連長数が、全てのウェーブレット変換係数の値がゼロの組が1組以上連続していることを示す場合は、前記係数復号手段による復号処理を行わず、前記復号した連長数を減少させながらゼロのウェーブレット変換係数の組を出力する係数連長復号手段と、
    復号されたウェーブレット変換係数を逆量子化する係数逆量子化手段とを備えることを特徴とする請求項14に記載のウェーブレット変換復号装置。
  16. 2次元信号を複数の周波数領域であるサブバンドに分解し、
    同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を符号化し、
    前記組毎のウェーブレット変換係数の符号化では、符号化対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを同一階層に属する複数の高域サブバンド内の既に符号化された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出し、該算出した符号化パラメータを用いて前記符号化対象のウェーブレット変換係数を可変長符号化することを特徴とするウェーブレット変換符号化方法。
  17. 前記組毎のウェーブレット変換係数の符号化では、ウェーブレット変換係数LH、ウェーブレット変換係数HL、ウェーブレット変換係数HHの順に符号化を行うことを特徴とする請求項16に記載のウェーブレット変換符号化方法。
  18. ウェーブレット変換係数HLの符号化パラメータを算出するための前記複数のウェーブレット変換係数の中には、当該ウェーブレット変換係数HLと空間的に同一位置にあるウェーブレット変換係数LHが含まれることを特徴とする請求項17に記載のウェーブレット変換符号化方法。
  19. ウェーブレット変換係数HHの符号化パラメータを算出するための前記複数のウェーブレット変換係数の中には、当該ウェーブレット変換係数HHと空間的に同一位置にあるウェーブレット変換係数LH、HLが含まれることを特徴とする請求項17に記載のウェーブレット変換符号化方法。
  20. 符号化の前に前記ウェーブレット変換係数を量子化し、
    量子化後の前記複数のウェーブレット変換係数の組毎に、全てのウェーブレット変換係数が量子化後にゼロとなる組が連続して出現する数を連長数として符号化し、
    前記組毎のウェーブレット変換係数の符号化では、全てのウェーブレット変換係数が量子化後にゼロにならなかった組のウェーブレット変換係数を符号化の対象とすることを特徴とする請求項16乃至19の何れか1項に記載のウェーブレット変換符号化方法。
  21. ウェーブレット変換により得られた複数のサブバンドのウェーブレット変換係数を可変長符号化した符号列から、同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を復号し、
    前記組毎のウェーブレット変換係数の復号では、復号対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを前記複数の高域サブバンド内の既に復号された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出し、該算出された符号化パラメータを用いて前記符号化対象のウェーブレット変換係数を復号することを特徴とするウェーブレット変換復号方法。
  22. 前記組毎のウェーブレット変換係数の復号では、ウェーブレット変換係数LH、ウェーブレット変換係数HL、ウェーブレット変換係数HHの順に復号を行うことを特徴とする請求項21に記載のウェーブレット変換復号方法。
  23. 前記符号列から連長数を復号し、該復号した連長数が、全てのウェーブレット変換係数の値がゼロの組が1組以上連続していることを示す場合は、前記復号した連長数を減少させながらゼロのウェーブレット変換係数の組を出力し、
    復号されたウェーブレット変換係数を逆量子化することを特徴とする請求項21または22に記載のウェーブレット変換復号方法。
  24. コンピュータを、
    2次元信号を複数の周波数領域であるサブバンドに分解するウェーブレット変換手段と、
    同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を符号化する係数符号化手段であって、符号化対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを同一階層に属する複数の高域サブバンド内の既に符号化された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出する符号化パラメータ算出手段と、該符号化パラメータ算出手段で算出された符号化パラメータを用いて前記符号化対象のウェーブレット変換係数を可変長符号化する係数可変長符号化手段とを有する係数符号化手段、
    として機能させるためのウェーブレット変換符号化プログラム。
  25. 前記コンピュータを、さらに、
    前記高域サブバンド内のウェーブレット変換係数を量子化する係数量子化手段と、
    前記複数のウェーブレット変換係数の組毎に、全てのウェーブレット変換係数が量子化後にゼロとなる組が連続して出現する数を連長数として符号化する係数連長符号化手段として機能させ、
    前記係数符号化手段は、全てのウェーブレット変換係数が量子化後にゼロにならなかった組のウェーブレット変換係数を符号化の対象とすることを特徴とする請求項24に記載のウェーブレット変換符号化プログラム。
  26. コンピュータを、
    ウェーブレット変換により得られた複数のサブバンドのウェーブレット変換係数を可変長符号化した符号列から、同一階層に属する複数の高域サブバンド内の空間的に同一位置にある複数のウェーブレット変換係数の組毎にウェーブレット変換係数を復号する係数復号手段であって、復号対象となるウェーブレット変換係数の符号化パラメータを前記複数の高域サブバンド内の既に復号された近傍の複数のウェーブレット変換係数に基づいて算出する符号化パラメータ算出手段と、該符号化パラメータ算出手段で算出された符号化パラメータを用いて前記符号化対象のウェーブレット変換係数を復号する係数可変長復号手段とを有する係数復号手段として機能させるためのウェーブレット変換復号プログラム。
  27. 前記コンピュータを、さらに、
    前記符号列から連長数を復号し、該復号した連長数が、全てのウェーブレット変換係数の値がゼロの組が1組以上連続していることを示す場合は、前記係数復号手段による復号処理を行わず、前記復号した連長数を減少させながらゼロのウェーブレット変換係数の組を出力する係数連長復号手段と、
    復号されたウェーブレット変換係数を逆量子化する係数逆量子化手段として機能させるための請求項26に記載のウェーブレット変換復号プログラム。
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