JPWO2010147089A1 - 3次元ディスプレイの光学特性評価装置および3次元ディスプレイの光学特性評価方法 - Google Patents

3次元ディスプレイの光学特性評価装置および3次元ディスプレイの光学特性評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光学特性の評価を3Dディスプレイの種類に依存せずに可能とする3次元ディスプレイの光学特性評価装置1および3次元ディスプレイの光学特性評価方法を提供する。【解決手段】眼間輝度解析部30が輝度分布画像に基づき観察者の両眼間で知覚される輝度を解析することにより立体視判定画像を生成すると、立体視判定部40はこの立体視判定画像に基づき立体視可能領域を判定する。このことは、2眼方式、多眼方式、インテグラル方式等の3Dディスプレイの種類にかかわらず適用することができる。したがって、本実施形態の3次元ディスプレイの光学特性評価装置1および3次元ディスプレイの光学特性評価方法によれば、光学特性の評価を3Dディスプレイの種類に依存せずに行うことができる。

Description

本発明は、3次元ディスプレイの光学特性評価装置および3次元ディスプレイの光学特性評価方法に関するものである。
3次元ディスプレイ(以下、「3Dディスプレイ」ともいう。)の光学特性を評価するためには、スコープなどを用いて3Dディスプレイ上の例えば数箇所の計測点から放射される光線の分布状態を計測することが知られている。具体的には、計測点からの放射角度方向の輝度分布を計測する方式が一般的である。
ところで、3Dディスプレイは、観察者が立体映像を知覚しているか否かが重要であるため、3Dディスプレイからの物理的な光線分布を計測するだけではなく、人が立体を知覚できるか否かを合わせて評価しなければならない。つまり、観察者の目に正確に光が投射されているか否かが、3Dディスプレイの光学特性を評価する上での一つの判断基準となる。そのため、3Dディスプレイの光学特性を評価するにあたっては、観察者の左右の目のそれぞれに対応する映像がクリアな映像として見えているか否かが、ポイントの一つとなる。一般には、左右の目に入るべき光を完全に分離することは難しく、望ましくない光が漏れ光(クロストーク)として目に入ってくる。つまり、観察者の目に、本来見えるべきではない映像の漏れ光がクロストークとして入ってくる。このクロストークの量は立体知覚の品質に影響を及ぼすため、立体視を矛盾無く知覚できるか否かの判定として、左右それぞれの目に入ってくる望ましい光とそうでない光の輝度コントラストを基準に3Dディスプレイの光学特性を評価することができる。例えば非特許文献1に記載の技術では、左右の目の3Dコントラストの積を用いて、3Dディスプレイの光学特性を評価する手法が提案されている。
また、例えば非特許文献2に記載されているように、3Dディスプレイとして、2眼方式、多眼方式、インテグラル方式等の様々な手法が提案されている。2眼方式や多眼方式の3Dディスプレイでは、右目用および左目用の映像があらかじめ決められているため、上述した3Dコントラストに基づき、3Dディスプレイの光学特性を評価することができる。
Pierre M. Boher, Thibault Bignon, Thierry R. Leroux, "A new way to characterize auto-stereoscopic 3D displays using Fourier optics instrument," EI09, 7237-37 (2009) Taira K., Hamagishi G., Izumi K., Uehara S., Nomura T., Mashitani K., Miyazawa A., Koike T., Yuuki A., Horikoshi T., Hisatake Y., Ujike H. and Nakano Y., "Variation of Autostereoscopic displays and their measurements," IDW08, 3D2-2, 1103-1106 (2008)
しかし、インテグラル方式の3Dディスプレイの場合、2眼方式や多眼方式の3Dディスプレイとは異なり、視点という概念が存在しない。つまり、インテグラル方式の3Dディスプレイは、左右の目の映像という意味づけはなく、物体から発される光線を忠実に再現することを目指した3Dディスプレイである。そのため、インテグラル方式の3Dディスプレイの光学特性を評価するにあたっては、従来の3Dコントラストを適用することができないという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、光学特性の評価を3Dディスプレイの種類に依存せずに可能とする3Dディスプレイの光学特性評価装置および3Dディスプレイの光学特性評価方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の3次元ディスプレイの光学特性評価装置は、3次元ディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測する輝度計測手段と、前記輝度計測手段により計測された輝度データに基づき、前記光線の前記放射角度方向の輝度分布状態を解析し、前記光線の輝度分布画像を生成する輝度分布解析手段と、前記輝度分布画像に基づき、観察者の両眼間で知覚される輝度を解析し、立体視判定画像を生成する眼間輝度解析手段と、前記立体視判定画像に基づき、前記3次元ディスプレイの前の領域であって前記放射角度方向の一定の領域を立体視可能領域として判定する立体視判定手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の3次元ディスプレイの光学特性評価方法は、輝度計測手段が、3次元ディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測する輝度計測ステップと、輝度分布解析手段が、前記輝度計測手段により計測された輝度データに基づき、前記光線の前記放射角度方向の輝度分布状態を解析し、前記光線の輝度分布画像を生成する輝度分布解析ステップと、眼間輝度解析手段が、前記輝度分布画像に基づき、観察者の両眼間で知覚される輝度を解析し、立体視判定画像を生成する眼間輝度解析ステップと、立体視判定手段が、前記立体視判定画像に基づき、前記3次元ディスプレイの前の領域であって前記放射角度方向の一定の領域を立体視可能領域として判定する立体視判定ステップと、を備えることを特徴とする。
このような本発明の3次元ディスプレイの光学特性評価装置および3次元ディスプレイの光学特性評価方法によれば、眼間輝度解析手段が輝度分布画像に基づき観察者の両眼間で知覚される輝度を解析することにより立体視判定画像を生成すると、立体視判定手段はこの立体視判定画像に基づき立体視可能領域を判定する。このことは、2眼方式、多眼方式、インテグラル方式等の3Dディスプレイの種類にかかわらず適用することができる。したがって、本発明の3次元ディスプレイの光学特性評価装置および3次元ディスプレイの光学特性評価方法によれば、光学特性の評価を3次元ディスプレイの種類に依存せずに行うことができる。
前記輝度分布解析手段は、前記3次元ディスプレイの全ての視点において、各視点ごとの前記輝度分布状態を解析し、前記各視点ごとの前記輝度分布画像を生成する、ことが好ましい。
このように各視点ごとの輝度分布画像を生成することにより、3次元ディスプレイの全ての視点において光学特性の評価を行うことができる。
前記眼間輝度解析手段は、前記輝度分布解析手段が生成した前記各視点ごとの前記輝度分布画像のうち、前記観察者の眼間距離に相当する2つの輝度分布画像を抽出し、当該抽出した前記2つの輝度分布画像を用いて、前記観察者の前記両眼間における輝度のコントラスト比を解析することにより、前記立体視判定画像を生成する、ことが好ましい。
各視点ごとの輝度分布画像のうちで抽出された観察者の眼間距離に相当する2つの輝度分布画像は、それぞれ観察者の右目および左目に相当する。
前記輝度分布解析手段は、前記3次元ディスプレイの全ての視線方向において、各視線方向ごとの前記輝度分布状態を解析し、前記各視線方向ごとの前記輝度分布画像を生成する、ことが好ましい。
このように各視線方向ごとの輝度分布画像を生成することにより、3次元ディスプレイの全ての視線方向において光学特性の評価を行うことができる。
前記眼間輝度解析手段は、前記輝度分布解析手段が生成した前記各視線方向ごとの前記輝度分布画像のうち、前記観察者の眼間距離に相当する2つの輝度分布画像を抽出し、当該抽出した前記2つの輝度分布画像を用いて、前記観察者の前記両眼間における輝度のコントラスト比を解析することにより、前記立体視判定画像を生成する、ことが好ましい。
各視線方向ごとの輝度分布画像のうちで抽出された観察者の眼間距離に相当する2つの輝度分布画像は、それぞれ観察者の右目および左目に相当する。
前記輝度のコントラスト比は、前記観察者の右目および左目において、入るべき光と入るべきではない光との比である、ことが好ましい。
本発明においては、観察者の右目および左目において入るべき光と入るべきではない光との比を3次元ディスプレイの光学特性評価の判断基準とすることが好ましい。
前記輝度のコントラスト比の値は、前記観察者の右目に入るべき光が前記右目に入り且つ前記観察者の左目に入るべき光が前記左目に入った場合には、符号の変化を伴わず、前記観察者の右目に入るべき光が前記観察者の左目に入った場合、または前記観察者の左目に入るべき光が前記観察者の右目に入った場合には、符号の変化を伴う、ことが好ましい。
この発明により、逆視を考慮した、輝度のコントラスト比の値を計算できる。
前記立体視判定手段は、前記立体視判定画像において前記輝度のコントラスト比が所定の閾値を越える部分に相当する前記一定の領域を前記立体視可能領域として判定する、ことが好ましい。
適切な閾値を設定することにより、立体視可能領域であるか否かの判断を容易に行うことができる。
前記輝度分布画像および前記立体視判定画像は、前記3次元ディスプレイの表示面に直交する面上の前記領域における輝度分布を示す画像である、ことが好ましい。
本発明において、輝度分布画像および立体視判定画像は、3次元ディスプレイの表示面に直交する面、特に3次元ディスプレイが通常の使用態様により設置された場合に地面に水平の面に対応する。そして、立体視判定手段は、この立体視判定画像に基づき、特に3次元ディスプレイが通常の使用態様により設置された場合に3次元ディスプレイの前の領域であって3次元ディスプレイから放射される光線の放射角度方向上の領域について、立体視可能領域であるか否かの判定を行うことができる。
本発明によれば、光学特性の評価を3Dディスプレイの種類に依存せずに可能とする3次元ディスプレイの光学特性評価装置および3次元ディスプレイの光学特性評価方法を提供することができる。
第1実施形態にかかる光学特性評価装置1の構成概要図である。 光学特性評価装置1のハードウェア構成図である。 光学特性評価装置1の動作を説明するためのフローチャートである。 ステップS102にて、輝度計58が3Dディスプレイ60上の所定の計測点61から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測する態様を示す図である。 ステップS103にて生成された輝度分布画像の一例を示す図である。 ステップS105で抽出された2つの輝度分布画像を示す図である。 ステップS105にて生成された立体視判定画像の一例(2眼方式および多眼方式の場合)を示す図である。 ステップS105にて生成された立体視判定画像(インテグラル方式の場合)の一例を示す図である。 逆視を考慮した場合の、視線方向の採番の仕方を示す図である。 逆視を考慮した場合に求めた立体視判定画像の一例を示す図である。 逆視を考慮した場合に、ディスプレイ60から一定距離だけ離れた位置で輝度コントラストを抽出した結果を示す図である。 第1実施形態におけるローブ領域を説明するための図である。 第2実施形態にかかる視野角特性検証装置A1の構成概要図である。 視野角特性検証装置A1のハードウェア構成図である。 視野角特性検証装置A1の動作を示すフローチャートである。 輝度分布検査部A110による輝度計測処理を説明するための図である。 輝度分布検査部A110が求めた輝度分布Ln(X,Y,θ)の一例を示す図である。 ローブ検出部A120がローブおよびローブに属する領域を検出する様子を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明にかかる3次元ディスプレイの光学特性評価装置および3次元ディスプレイの光学特性評価方法の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
(光学特性評価装置1の構成)
まず、本発明の第1実施形態に係る光学特性評価装置1の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、光学特性評価装置1の構成概要図である。図1に示すように、光学特性評価装置1は、機能的な構成要素として、輝度計測部10(特許請求の範囲における「輝度計測手段」に相当)、輝度分布解析部20(特許請求の範囲における「輝度分布解析手段」に相当)、眼間輝度解析部30(特許請求の範囲における「眼間輝度解析手段」に相当)、および立体視判定部40(特許請求の範囲における「立体視判定手段」に相当)を備えて構成される。
輝度計測部10は、3Dディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測するものである。輝度分布解析部20は、輝度計測部10により計測された輝度データに基づき、光線の放射角度方向の輝度分布状態を解析し、光線の輝度分布画像を生成するものである。眼間輝度解析部30は、輝度分布画像に基づき、観察者の両眼間で知覚される輝度を解析し、立体視判定画像を生成するものである。立体視判定部40は、立体視判定画像に基づき、3Dディスプレイの前の領域であって放射角度方向の一定の領域を立体視可能領域として判定するものである。
図2は、光学特性評価装置1のハードウェア構成図である。図2に示すように、光学特性評価装置1は、物理的には、CPU51、ROM52及びRAM53等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイス54、3Dディスプレイ等の出力デバイス55、他の装置との間でデータの送受信を行うための通信モジュール56、ハードディスク等の補助記憶装置57などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。更に、光学特性評価装置1は輝度計58を含む。この輝度計58は図1の輝度計測部10に相当するものである。光学特性評価装置1の各機能は、CPU51、ROM52、RAM53等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU51の制御の元で入力デバイス54、出力デバイス55、通信モジュール56、輝度計58を動作させると共に、主記憶装置52,53や補助記憶装置57におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
(光学特性評価装置1の動作)
以下、光学特性評価装置1の動作(特許請求範囲の「3次元ディスプレイの光学特性評価方法」に相当)について図3のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、2眼方式および多眼方式の3Dディスプレイについて先に説明し、インテグラル方式の3Dディスプレイについては項目(インテグラル方式)において別途説明する。2眼方式および多眼方式の3Dディスプレイにおいては視点の概念があるが、インテグラル方式の3Dディスプレイにおいては視点の概念がないからである。
(2眼方式および多眼方式)
以下、2眼方式および多眼方式の3Dディスプレイの場合の光学特性評価装置1の動作について、図3のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
まず、図3に示す処理を行うための前提となる事項について説明する。第1実施形態では、N視点の映像を提示できる2眼方式または多眼方式の3Dディスプレイを用いることとする。つまり、第1実施形態の2眼方式または多眼方式の3Dディスプレイにおける視点の最大数はNである。最初に評価用画像を用意する。具体的には、1視点のみが全画面白(全白)の画像、他の視点の画像全てが全画面黒(全黒)の画像となるような評価用画像を視点の数だけ用意する。第1実施形態での視点の最大数がNであるため、N枚の評価用画像1〜Nを準備する。つまり、
評価用画像1:視点1のみ全白、2〜N視点の画像は全黒
評価用画像2:視点2のみ全白、視点1および視点3〜Nの画像は全黒
・・・
評価用画像k:視点kのみ全白、視点1〜(k?1)および(k+1)〜Nの画像は全黒
・・・
評価用画像N:視点Nのみ全白、視点1〜(N−1)の画像は全黒
となる。
次に、各評価用画像k(k=1〜N)を、順次3Dディスプレイに提示する(ステップS101)。そして、評価用画像kを提示した状態で、輝度計測部10が3Dディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測する(ステップS102、特許請求の範囲の「輝度計測ステップ」に相当)。
例えば、図4に示すように、3Dディスプレイ60の所定の計測ポイント61から発する光線の輝度分布を求めるために、3Dディスプレイ60の前面において、一定距離を置いて円周上に移動可能な輝度計58を位置Aから位置B、位置Bから位置Cのように移動させ、各位置での輝度を計測する。実際は輝度計58を一定間隔(例えば1度間隔)で移動させながら、各位置での計測ポイント61の輝度を計測する。
次に、一つの評価用画像kに対して全ての位置での計測結果を合成し、計測ポイント61から放射される光線の輝度分布画像を生成する(ステップS103、特許請求の範囲の「輝度分布解析ステップ」に相当)。
図5は、ステップS103にて生成された評価用画像kにおける輝度分布画像の一例を示す。図5に示す輝度分布画像80では、白い部分が高輝度部分を意味し、黒い部分は低輝度部分を意味する。そのため、高輝度部分での光線が観察者70の目に入るときのみ、観察者70は3Dディスプレイ60上の輝点を知覚することができる。言い換えれば、高輝度部分以外の位置に観察者70の目が置かれても、観察者70は3Dディスプレイ60上の光を知覚することはできない。また、輝度分布画像80は、3Dディスプレイ60の表示面62に直交する面上の、特に3Dディスプレイ60の中央水平面を横切る2次元平面上の、3Dディスプレイ60の前の領域であって図5においては3Dディスプレイ60と観察者70との間の領域における輝度分布を示す画像である。なお、図5において、3Dディスプレイ60の表示面62はYZ面上にあり、輝度分布画像80はXY面上における輝度分布を示す。
次に、3Dディスプレイの全ての視点において、各視点ごとの輝度分布状態を解析し、つまり上述のステップS101〜ステップS103の処理を視点の数Nだけ繰り返し、各視点ごとの輝度分布画像(N枚)を生成する(ステップS104)。
次に、眼間輝度解析部30が、輝度分布解析部20がステップS104にて生成した各視点ごとの輝度分布画像のうち、観察者の眼間距離(左右の目の間の距離、約6.5cm)に相当する2つの輝度分布画像を抽出し、当該抽出した2つの輝度分布画像を用いて、観察者の両眼間における輝度のコントラスト比を解析することにより、立体視判定画像を生成する。ここで、「輝度のコントラスト比」とは、観察者の右目および左目において、入るべき光と入るべきではない光との比である(ステップS105、特許請求の範囲の「眼間輝度解析ステップ」に相当)。
以下、ステップS105についてより詳細に説明する。例えば、視点1と視点2で観察者が立体視を行う場合には、視点1の画像が観察者の右目で観察され、且つ視点2の画像が観察者の左目で観察されるときに、観察者の立体視が可能となる。なお、「立体視」とは観察者が3Dディスプレイを通じて立体で知覚することをいい、「両眼視」ともいう。図6は、ステップS105で抽出された2つの輝度分布画像81,82を示す。図6(A)が観察者の右目で観察される視点1の画像に相当する輝度分布画像81であり、図6(B)が観察者の左目で観察される視点2の画像に相当する輝度分布画像82である。
ここでは、観察者の眼間距離が輝度分布画像上ではe画素に対応するとする。つまり、視点1の輝度分布画像81の任意の画素(i,j)に観察者の右目をおいたときに、観察者の左目は、物理的には、(i+e,j)に配置される。そのため、視点2の輝度分布画像82の画素(i+e,j)の値が、左目で視点2の画像を観察したときの光線輝度に対応する。つまり、右目で観察される視点1の輝度を輝度分布画像81の(i,j)の値とし、左目で観察する視点2の画像の輝度を輝度分布画像82の(i+e,j)の値とした上で、2つの値の積を「眼間輝度」として定義することができる。
実際は、漏れ光を考慮するために、双方の目に入るべき光と、そうでない光の比、すなわち輝度のコントラストを定義し、その積を用いる。例えば、視点1の画像を見ている右目には、視点2の画像の光が漏れ光として存在する。つまり、右目が(i,j)の位置にあるとき、視点2の輝度分布画像82の(i,j)の画素値が視点1の右目への漏れ光となる。また、視点2を見ている左目にも、同様に右目の漏れ光が、視点1の輝度分布画像81から得ることができる。つまり、観察者の右目における視点1の輝度I1、および観察者の左目における視点2の輝度I2を対象としたときの両眼間の輝度コントラストは、次の式(1)で定義することができる。
式(1)において、輝度分布画像における右目の座標が(i,j)、左目の座標が(i+e,j)であるとき、観察者は眼間の中央の位置(i+e/2,j)で観察したこととして、両眼間の輝度コントラストの値としては、(i+e/2,j)の位置を基準として算定する。なお、両眼間の輝度コントラストの定義は、上記の式(1)に限定されるものではない。例えば、分母を目に到達し得る光の総和としても良い(後述の式(4)参照)。
眼間輝度解析部30は以上で説明した処理を輝度分布画像の全ての画素位置(i,j)について行い、つまり輝度分布画像上の全ての位置における両眼間の輝度コントラストを求め、その結果をまとめて合成することにより、立体視判定画像を生成する。
図7は、以上説明したステップS105にて生成された立体視判定画像の一例を示す図である。図7(A)は2眼方式における立体視判定画像の一例であり、図7(B)は5眼方式における立体視判定画像の一例である。図7に示す立体視判定画像91,92では、白い部分が輝度コントラストの高い部分を意味し、黒い部分は輝度コントラストの低い部分を意味する。そのため、輝度コントラストの高い部分に観察者70の目(右目71および左目72、図6参照)が位置するときに、より具体的には輝度コントラストの高い部分に観察者70の目71,72の中央が位置するときに、観察者70は3Dディスプレイ60上の輝点を知覚することができる。言い換えれば、輝度コントラストの高い部分以外の位置に観察者70の目71,72が置かれても、3Dディスプレイ60上の光を知覚することはできない。また、立体視判定画像91,92は、図5に示した輝度分布画像80と同様に、3Dディスプレイ60の表示面62に直交する面上の、特に3Dディスプレイ60の中央水平面を横切る2次元平面上の、3Dディスプレイ60の前の領域であって、3Dディスプレイ60と観察者70との間の領域における輝度コントラストを示す画像である。
なお、図7においては、図5または図6で示した3Dディスプレイ60や観察者70の目71,72は省略しているが、図5または図6と同様に、3Dディスプレイ60の表示面62はYZ面上にあり、立体視判定画像91,92はXY面上における輝度コントラストの分布を示す。また、図7は、3Dディスプレイ60を真上から見た状態を表している。このとき、立体視判定画像91,92のサイズは、D画素(3Dディスプレイ60から観察者70に向かう方向)xW画素(水平方向)となる。なお、DとWの実空間での距離を予め測っておくことで、立体視判定画像91,92や輝度分布画像80の各画素と、実際にディスプレイ60を観察したときの実空間の位置とをマッチングさせることができる。仮に、D画素がディスプレイ60の観察距離200[cm]に相当する場合、立体視判定画像91,92や輝度分布画像80のD方向の一画素の幅は200/D[cm]に対応することになる。また、仮に、横方向のサイズW画素が実空間で100[cm]を表すとしたときには、横方向の一画素の幅は100/W[cm]に相当する。また、観察者の目71,72は任意の位置に置くことができるため、眼間輝度解析の結果で得られる画像である立体視判定画像91,92も、図5に示した輝度分布画像80と同じ座標系で表されることになる。
次に、図3に戻り、立体視判定部40が、上述したステップS105にて作成した立体視判定画像に基づき、3Dディスプレイの前の領域であって放射角度方向の一定の領域を立体視可能領域として判定する。より具体的には、立体視判定部40は、立体視判定画像において輝度のコントラスト比が所定の閾値を越える部分に相当する一定の領域を立体視可能領域として判定する。例えば、図7に示した一例においては、輝度のコントラスト比が所定の閾値を越える部分が白く表示されており、当該白い部分が立体視可能領域として判定される(ステップS106、特許請求の範囲の「立体視判定ステップ」に相当)。
以上、2眼方式および多眼方式の3Dディスプレイについて説明した。以上の説明では、計測ポイントが一箇所の例(図4の計測ポイント61)を示したが、複数箇所の計測ポイント(例えばM箇所)で計測を行っても良い。例えば、M=3の場合は、左右端と中央の3箇所を計測ポイントとすることが考えられる。この場合には、各計測ポイント毎に、上述したステップS101〜ステップS105の処理を繰り返し行うことで、それぞれの解析の結果で得られたM種類の立体視判定画像が生成される。これらの立体視判定画像において、例えば各画素の最小値あるいは平均値等を用いて、複数計測箇所の結果を合成した、新しい立体視判定画像を求める方法が考えられる。そして、この新しい立体視判定画像の各画素の値が、あらかじめ設定された所定の閾値以上か否かで、立体視可能か否かを判定することができる。
(インテグラル方式)
引き続き、インテグラル方式の3Dディスプレイの場合の光学特性評価装置1について説明する。インテグラル方式の3Dディスプレイでは、2眼方式や多眼方式とは異なり、「視点」の概念がない。その代わり、「視線方向」の概念が用いられる。
インテグラル方式の3Dディスプレイの場合の光学特性評価装置1は、2眼方式や多眼方式に比べて、「視点」の概念と「視線方向」の概念の違い以外には、基本的には同一である。つまり、以下に別途記載する内容以外は、上述した(2眼方式および多眼方式)の項目で記載した内容と同じことがインテグラル方式の3Dディスプレイにおいても同様にいえる。すなわち、インテグラル方式の3Dディスプレイの場合の光学特性評価装置1において、輝度計測部10は、3Dディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測する。輝度分布解析部20は、輝度計測部10により計測された輝度データに基づき、光線の放射角度方向の輝度分布状態を解析し、光線の輝度分布画像を生成する。具体的に、輝度分布解析部20は、3Dディスプレイの全ての視線方向において、各視線方向ごとの輝度分布状態を解析し、各視線方向ごとの輝度分布画像を生成する。眼間輝度解析部30は、輝度分布画像に基づき、観察者の両眼間で知覚される輝度を解析し、立体視判定画像を生成する。具体的に、眼間輝度解析部30は、輝度分布解析部20が生成した各視線方向ごとの輝度分布画像のうち、観察者の眼間距離に相当する2つの輝度分布画像を抽出し、当該抽出した2つの輝度分布画像を用いて、観察者の両眼間における輝度のコントラスト比を解析することにより、立体視判定画像を生成する。立体視判定部40は、立体視判定画像に基づき、3Dディスプレイの前の領域であって放射角度方向の一定の領域を立体視可能領域として判定する。
以下、インテグラル方式の3Dディスプレイに特に関連する内容について記載する。インテグラル方式の3Dディスプレイは、同時に複数の視線方向の画像を高密度に提示できるという点が特徴である。つまり、インテグラル方式の3Dディスプレイの場合、3Dディスプレイまでの観察距離に依存せずに、当該視線方向の画像が同じ方向であれば、どの距離であっても観察できることになる。任意の視線方向の組み合わせが可能であるため、例えばN個の視線方向の光線を有するインテグラルタイプの3Dディスプレイ場合、両眼視差を発生させる視線方向の組み合わせは、つまり立体視を成立させる可能性のある視線方向の組み合わせは、N2通り存在する。
輝度コントラストを求めるには、まず、個々の視線方向の組み合わせ(N2通り)それぞれにおいて、2眼方式の場合と同様に輝度コントラストの積を求める。視線方向の組み合わせにより、立体視可能領域は異なる。インテグラル方式の3Dディスプレイは、これら各組み合わせ領域の和が3Dディスプレイの立体視可視領域となる。輝度最大の視線方向の映像が見えると仮定し、その他の光を漏れ光として、インテグラル方式への適応を考えると、以下のようになる。つまり、ある視線方向kkの画像を右目で観察し、左目で視線方向nnの画像を観察するとき、右目では視線方向kkの画像以外の光は漏れ光となる。また、左目では、視線方向nnの画像以外の全ての光が漏れ光となる。以上を数式で表現すると、輝度コントラストとして次の式(2)が定義できる。
この式(2)を用いて、立体視判定画像91を求めた結果が、図8であり、モノクロ256階調で明暗を示している。高輝度の部分(白い部分)が上記の式(2)で求めた輝度コントラストの値が高い領域であり、当該白い部分を立体視(両眼視)が可能な領域として判定することができる。なお、図8に示す立体視判定画像93から所定の閾値輝度以上(例えば、125階調以上)の領域を立体視可能領域(両眼視可能領域)として判定することができる。
以上、インテグラル方式の3Dディスプレイについて説明した。以上の説明では、計測ポイントが一箇所の例を示したが、複数箇所の計測ポイント(例えばM箇所)で計測を行っても良い。これにより、より正確な可視領域を求めることができる。複数箇所を計測した場合は、前述した2眼方式の例と同様に、例えば各画素での最小値を選択するようにしてもよい。この場合の輝度コントラストの値を下記の式(3)により求めることができる。
(逆視)
引き続き、「逆視」について説明する。例えばインテグラル方式の3Dディスプレイにおいては、上述したように、仮にN個の視線方向の光線を有する場合、両眼視差を発生させる視線方向の組み合わせは、つまり立体視を成立させる可能性のある視線方向の組み合わせは、N2通り存在する。ここで、右目用の画像を左目に投影し、左目用の画像を右目に投影した場合、「逆視」と呼ばれる状態になってしまい、正確な立体視ができない状態となる。そこで、第1実施形態では、この「逆視」を立体視可否判断の考慮対象に含めるために、視線方向の採番の仕方に注目した。
図9は、第1実施形態における視線方向の採番の仕方を示す図である。第1実施形態では、図9に示すように、ディスプレイ60に向かって、左から順番に採番する。これにより、観察者の左目に視線方向nnの画像が入り、右目に視線方向kkの画像が入るとき、nn、kkの数値が、nn<kkであれば、正常な立体視ができ得る組み合わせであり、両眼視差が成立する視線方向画像の組み合わせであれば立体視が可能となる。一方で、nn>kkであれば、「逆視」、あるいは二重像として観察されてしまう視線方向画像の組み合わせであると判断されることになる。なお、nn=kkの場合は、左右の目に同じ画像が見えている状態であり、立体ではなく、単なる2次元画像を観察している状態となる。
(「逆視」を考慮した場合の輝度分布画像および立体視判定画像の求め方、その1)
以下、「逆視」を考慮した場合の輝度分布画像および立体視判定画像の求め方(その1)について説明する。N個の視線方向の画像を有するインテグラル方式の3Dディスプレイの場合、視線方向の組み合わせはN2通りあり、これら全ての組み合わせについて、以下のステップS201〜S204により輝度分布画像および立体視判定画像を求める。
(ステップS201)
輝度分布画像および立体視判定画像が占める領域(図6や図7に示したようなD×Wに相当する領域)の個々の画素において、最大輝度で入射する光線を検出する。
(ステップS202)
当該画素に入射する全ての光線の輝度の総和を算出し、上記ステップS201で検出した最大輝度との比(以下、「輝度値」という。)を求める。
(ステップS203)
全ての画素について上記ステップS202の輝度値を算出し、算出した輝度値に基づき、輝度分布画像を生成する。このとき、各画素には、輝度値の算出値及び最大輝度を入射した視線方向の番号が保持される。
(ステップS204)
各画素の位置(i,j)に順次、観察者の右目を配置する。観察者の眼間距離がe画素に対応するならば、左目は(i+e,j)に配置されることになる。上記ステップS203で求めた輝度分布画像から、観察者の両目の位置に対応する輝度値をそれぞれ取り出し、立体視判定のための演算処理(上記のステップS105で式(1)に基づき両眼間の輝度コントラストの値を演算したような処理)を行った結果を、立体視判定画像の(i+e/2,j)の位置に代入する。このとき、左右の目に対応する画素に登録されている視線方向の番号であるnn(左目)やkk(右目)を取り出し、nn≦kkの場合は、上記の処理結果を正の値のままとし、nn>kkの場合は、上記の処理結果の値に負の符号を付与する。つまり、上記の処理結果の値(立体視判定画像の(i+e/2,j)の位置に記録される両眼間の輝度コントラスト比の値)は、観察者の右目に入るべき光が右目に入り且つ観察者の左目に入るべき光が左目に入った場合には、符号の変化を伴わないが、観察者の右目に入るべき光が観察者の左目に入った場合、または観察者の左目に入るべき光が観察者の右目に入った場合には、符号の変化を伴う。これにより、逆視を考慮した、両眼間の輝度コントラスト比の値を計算できる。
立体視判定画像の全ての位置に対して同様の処理を行うことにより、立体視判定画像を完成できる。なお、上記の立体視判定演算処理の例として、左右の目の輝度値の相乗平均を用いた場合、(i+e/2,j)の位置に代入される両眼間の輝度コントラストの値を次の式(4)で表すことができる。
ただし、式(4)において、Ikk right(i,j)は(i,j)の相当する位置において視線方向kkの画像が右目に入る場合の輝度値を表し、Inn left(i+e,j)は(i+e,j)の相当する位置において視線方向nnの画像が左目に入る場合の輝度値を表し、Nは視線方向の総数を表す。
以上、「N個の視線方向の画像を有するインテグラル方式の3Dディスプレイの場合」を一例として説明したが、「2眼方式および多眼方式の3Dディスプレイの場合」についても、同様のことが言える。この場合、上記のステップS201〜S204の説明において、「N個の視線方向の画像」を「N個の視点画像」と置き換える。
図10は、上記のステップS201〜S204により求めた立体視判定画像の一例を示す。図10(A)は2眼方式の場合の立体視判定画像94を、図10(B)は多眼方式の例として5眼方式の場合の立体視判定画像95を、図10(C)は30個の視線方向の画像を有するインテグラル方式の場合の立体視判定画像96をそれぞれ示す。輝度の高い部分(白い部分)は立体視が成立している領域を表し、黒い部分は「逆視」が生じている領域を表す。図10(A)の立体視判定画像94に示すように、2眼ディスプレイの場合には、立体視領域(白い領域)と逆視領域(黒い領域)が小まめに交互に現れている。また、図10(B)の立体視判定画像95に示すように、5眼ディスプレイの場合には、2眼タイプに比べて、立体視領域(白い領域)が広く確保され、逆視領域は立体視領域の間に小さく現れていることが確認できる。また、図10(C)の立体視判定画像96に示すように、インテグラル型のディスプレイの場合には、2眼や多眼タイプに比べて更に広範囲な立体視領域(白い部分)が実現できていることがわかる。
図11は、ディスプレイ60から一定距離だけ離れた位置で輝度コントラストを抽出した結果を示す。図11(A)は、図10(A)に示した2眼方式の場合の立体視判定画像94から、ある観察位置(線94Bで示す断面位置、この例においてはディスプレイ60から60cm離れた位置に相当する)における輝度コントラストの変動を抽出することを示し、この抽出の結果が図11(B)にグラフ94Aとして示されている。同様に、図11(C)のグラフ95Aは同じ観察位置で図10(B)に示した5眼方式の場合の立体視判定画像95の輝度コントラストの変動を示しており、図11(D)のグラフ96Aは同じ観察位置で図10(C)に示したインテグラル方式の場合の立体視判定画像96の輝度コントラストの変動を示している。なお、図11(B)〜(D)において、横軸は観察位置(横軸の中央がディスプレイ60の正面中央位置に対応)を示し、縦軸は輝度コントラスト値を示している。
図11(B)に示すグラフ94Aでは、輝度コントラスト値が高い領域と低い領域が交互に現れている。つまり、クリアな立体視画像が観察できる領域と、逆視領域が交互に現れていることがこのグラフから把握できる。図11(C)に示すグラフ95Aでは、グラフ94Aに比べて輝度コントラストの値が高い部分が平坦になっており(95Bの部分)、立体視可能な領域の方が逆視領域の出現頻度よりも多くなっていることがわかる。図11(D)に示すグラフ96Aでは、グラフ95Aに比べて輝度コントラストの値が高い部分が更に平坦になっており(96Bの部分)、立体視可能な領域の方が逆視領域の出現頻度よりも更に多くなっていることがわかる。つまり、インテグラル方式の場合は、観察位置を変えても逆視にならず、異なる視線方向の3D表示が滑らかに切り替わっている。言い換えれば、運動視差が実現できていることがわかる。このように、第1実施形態によれば、輝度コントラストの変動グラフの変動幅、および変動の頻度から、3Dディスプレイの見え方の特徴を評価することが可能となる。
(「逆視」を考慮した場合の輝度分布画像および立体視判定画像の求め方、その2)
以下、「逆視」を考慮した場合の輝度分布画像および立体視判定画像の求め方(その2)について説明する。下記の手順において、ステップS301、ステップS305およびステップS306は、前述したステップS201、ステップS203およびステップS204と実質的に同じ手順である。下記のステップS301〜S306の手順と、上記のステップS201〜S204の手順との違いは、「立体視判定画像を作成するにあたって、所望の光とそうでない光をどのように解釈するか」の違いであるといえる。すなわち、上記のステップS201〜S204の手順では、「所望の光」は、ディスプレイ表面に分布する光線のうち、最も強い輝度を持つ光線のみであり、その他の光は全て所望としない漏れ光であると定義している。一方、下記のステップS301〜S306の手順では、最も強い輝度を持つ光線のみならず、特定の条件を満たす光線であればそれらの全てを「所望の光」と定義している。以下、ステップS301〜S306の手順について詳細に説明する。
(ステップS301)
輝度分布画像および立体視判定画像が占める領域(図6や図7に示したようなD×Wに相当する領域)の個々の画素において、最大輝度で入射する光線を検出する。
(ステップS302)
1〜N個の視線方向それぞれについて、各画素におけるローブ領域を定義する。ここで、「ローブ領域」とは、輝度分布画像(例えば図5を参照)において各光線が占める領域(白い部分)のことをいう。図12は、ステップS302における「ローブ領域」についてより具体的に説明するための図である。図12には、7つのローブ領域が定義されている。各ローブ領域は、ディスプレイ60の正面に最も近いものを「ローブ0」と採番し、且つディスプレイ60に向かって右に行くほど高い値を持つように採番し、更にディスプレイ60に向かって左に行くほど低い値を持つように採番する。
各ローブ領域に属する画素は、下記の式(5)の境界条件を満たす画素である。すなわち、予め設定した閾値Th、当該ローブ中の最大輝度値Lmax、および輝度分布画像全体における最小輝度値Lminをパラメータとして、下記の式(5)の境界条件を満たす輝度値L(i、j)を有する画素は、当該ローブ領域に属する画素といえる。なお、図12には、ローブ0中の最大輝度値Lmax、および輝度分布画像全体における最小輝度値Lminが例示されている。なお、「ローブ領域」に対するより詳細な説明は後述の第2実施形態で行う。
(ステップS303)
各画素について、上記ステップS301で検出された最大輝度の光線と同一の番号が採番されたローブに属する輝度値の合計を求める。
(ステップS304)
各画素について、当該画素に入射する全ての光線の輝度の総和を算出し、上記ステップS303で算出された同一ローブの合計輝度値との比(以下、「輝度値」という。)を求める。
(ステップS305)
全ての画素について上記ステップS304の輝度値を算出し、算出した輝度値に基づき、輝度分布画像(上述したステップS203における「輝度分布画像」に相当するもの)を生成する。このとき、各画素には、輝度値の算出値及び最大輝度を入射した視線方向の番号が保持される。
(ステップS306)
各画素の位置(i,j)に順次、観察者の右目を配置する。観察者の眼間距離がe画素に対応するならば、左目は(i+e,j)に配置されることになる。上記ステップS305で求めた輝度分布画像から、観察者の両目の位置に対応する輝度値をそれぞれ取り出し、立体視判定のための演算処理(上記のステップS105で式(1)に基づき両眼間の輝度コントラストの値を演算したような処理)を行った結果を、立体視判定画像の(i+e/2,j)の位置に代入する。このとき、左右の目に対応する画素に登録されている視線方向の番号であるnn(左目)やkk(右目)を取り出し、nn≦kkの場合は、上記の処理結果を正の値のままとし、nn>kkの場合は、上記の処理結果の値に負の符号を付与する。つまり、上記の処理結果の値(立体視判定画像の(i+e/2,j)の位置に記録される両眼間の輝度コントラスト比の値)は、観察者の右目に入るべき光が右目に入り且つ観察者の左目に入るべき光が左目に入った場合には、符号の変化を伴わないが、観察者の右目に入るべき光が観察者の左目に入った場合、または観察者の左目に入るべき光が観察者の右目に入った場合には、符号の変化を伴う。これにより、逆視を考慮した、両眼間の輝度コントラスト比の値を計算できる。
立体視判定画像の全ての位置に対して同様の処理を行うことにより、立体視判定画像を完成できる。なお、上記の立体視判定演算処理の例として、左右の目の輝度値の相乗平均を用いた場合、(i+e/2,j)の位置に代入される両眼間の輝度コントラストの値を上述した式(4)で表すことができる。
(光学特性評価装置1の作用及び効果)
続いて、第1実施形態にかかる光学特性評価装置1の作用及び効果について説明する。第1実施形態の光学特性評価装置1によれば、眼間輝度解析部30が輝度分布画像に基づき観察者の両眼間で知覚される輝度を解析することにより立体視判定画像を生成すると、立体視判定部40はこの立体視判定画像に基づき立体視可能領域を判定する。このことは、2眼方式、多眼方式、インテグラル方式等の3Dディスプレイの種類にかかわらず適用することができる。したがって、第1実施形態によれば、光学特性の評価を3Dディスプレイの種類に依存せずに行うことができる。また、観察者が実際に3Dディスプレイを見てから判断することではなく、光学測定データのみから立体視可能領域を判定することができる。
また、第1実施形態によれば、各視点ごとの輝度分布画像を生成することにより、3Dディスプレイの全ての視点において光学特性の評価を行うことができる。
また、第1実施形態によれば、各視線方向ごとの輝度分布画像を生成することにより、3Dディスプレイの全ての視線方向において光学特性の評価を行うことができる。
[第2実施形態]
引き続き、本発明の別の側面を第2実施形態として説明する。以下で説明する第2実施形態は、第1実施形態の項目「「逆視」を考慮した場合の輝度分布画像および立体視判定画像の求め方、その2」で説明した内容と実質的に共通する。例えば、下記の説明における「輝度分布上の山に応じた所定の領域」とは第1実施形態における「ローブ領域」のことである。
(視野角特性検証装置A1の構成)
まず、本発明の第2実施形態に係る視野角特性検証装置A1の構成について、図13を参照しながら説明する。図13は、視野角特性検証装置A1の構成概要図である。図13に示すように、視野角特性検証装置A1は、機能的な構成要素として、輝度分布検査部A110、ローブ検出部A120、および視野角特性検証部A130を備えて構成される。
輝度分布検査部A110は、3次元ディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測し、3次元ディスプレイの各視点ごとの、放射角度に対する輝度分布を検査するものである。ローブ検出部A120は、輝度分布が複数の山と谷からなる曲線を成した場合に、各視点ごとの輝度分布において、輝度分布上の山に応じた所定の領域を検出するものである。視野角特性検証部A130は、任意の放射角度に対して、当該任意の放射角度が各視点ごとのローブ内に属するか否かを判断し、属した場合の輝度値の合計と属していない場合の輝度値の合計との比である許容輝度コントラストを求め、当該許容輝度コントラストに基づき、3次元ディスプレイの視野角特性を検証するものである。
図14は、視野角特性検証装置A1のハードウェア構成図である。図14に示すように、視野角特性検証装置A1は、物理的には、CPU(A11)、ROM(A12)及びRAM(A13)等の主記憶装置、キーボード及びマウス等の入力デバイスA14、ディスプレイ等の出力デバイスA15、他の装置との間でデータの送受信を行うための通信モジュールA16、ハードディスク等の補助記憶装置A17などを含む通常のコンピュータシステムとして構成される。更に、視野角特性検証装置A1は輝度計A18を含む。この輝度計A18は図13の輝度分布検査部A110に相当するものである。視野角特性検証装置A1の各機能は、CPU(A11)、ROM(A12)、RAM(A13)等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU(A11)の制御の元で入力デバイスA14、出力デバイスA15、通信モジュールA16、輝度計A18を動作させると共に、主記憶装置A12,A13や補助記憶装置A17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
(視野角特性検証装置A1の動作)
以下、視野角特性検証装置A1の動作について図15のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
まず、図15に示す処理を行うための前提となる事項について説明する。第2実施形態では、インテグラル式のような、複数の視点画像を同一の眼に観察させることを想定するタイプの3Dディスプレイに対して視野角特性を検証することとする。この3Dディスプレイは、液晶ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイの表面に、レンズのような光学素子やパララックスバリアなどの遮蔽物を配置したものであり、空間的に異なる位置に少なくとも2つの視点画像を表示する類のものである。また、第2実施形態では、N視点の映像を提示できる3Dディスプレイを用いることとする。つまり、第2実施形態の3Dディスプレイにおける視点の最大数はNである。最初に評価用画像(以後、「検査用画像」ともいう。)を用意する。具体的には、1視点のみが全画面白(全白、点灯)の画像、他の視点の画像全てが全画面黒(全黒、非点灯)の画像となるような検査用画像を視点の数だけ用意する。第2実施形態では視点の最大数がNであるため、N枚の検査用画像1〜Nを準備する。つまり、
検査用画像1:視点1に対する視点画像のみ全白(点灯)、視点2〜Nに対する視点画像は全黒(非点灯)
検査用画像2:視点2に対する視点画像のみ全白(点灯)、視点1および視点3〜Nに対する視点画像は全黒(非点灯)
・・・
検査用画像n:視点nに対する視点画像のみ全白(点灯)、視点1〜(n−1)および視点(n+1)〜Nに対する視点画像は全黒(非点灯)
・・・
検査用画像N:視点Nに対する視点画像のみ全白(点灯)、視点1〜(N−1)に対する視点画像は全黒(非点灯)
次に、各検査用画像n(n=1〜N)を、順次3Dディスプレイに提示する(ステップS401)。そして、検査用画像nを提示した状態で、輝度分布検査部A110が3Dディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測する(ステップS402)。
例えば、図16に示すように、3DディスプレイA20の所定の計測点A21から発する光線の輝度分布を求めるために、3DディスプレイA20の前面において、一定距離を置いて円周上に移動可能な輝度計A18を位置Aから位置Bに移動させながら、各位置での輝度を計測する。実際は、十分な精度の輝度分布が得られるよう、輝度計A18を一定間隔(例えば1度間隔)で移動させながら、各位置での計測点A21の輝度を計測する。また、第2実施形態では、輝度分布検査部A110は、3DディスプレイA20の表示面A22に直交する面A23(仮想の面)に沿って放射される光線の当該放射角度方向θでの輝度を計測する。面A23は、例えば、3DディスプレイA20を地面(図16ではYZ面)に垂直(図16ではXY面)に設置した場合には、地面に水平の面(図16ではYZ面)である。すなわち、輝度分布検査部A110は、3DディスプレイA20の視点数Nに対して、n(1〜N)番目の検査用画像を表示した際の、3DディスプレイA20の表示面A22の計測点A21(X、Y)から発せられる光線の、水平方向の輝度値を検査する。「水平方向」とは、図16でいうと、面A23上の方向である。なお、図16において、図16(B)は図16(A)を上から見た図である。
次に、一つの検査用画像nに対して全ての位置での輝度計測結果を元に、計測点A21から放射される光線の輝度分布Ln(X,Y,θ)を求める(ステップS403)。これにより得られる輝度分布Ln(X,Y,θ)は、通常図17のような態様となる。図17に示されるように、輝度分布Ln(X,Y,θ)は複数の山と谷からなる曲線を成す。一般的に3Dディスプレイの正面部(θが小さい)に位置する山が最も高く、周辺部(θが大きい)に向かうに従って低くなる。なお、以上のような輝度計測方法以外に、例えば下記の参考文献1に記載されたような装置を用いることで、輝度分布Ln(X,Y,θ)を一度に計測することも可能である。
<参考文献1>
“VCMaster3D:A New Fourier Optics Viewing Angle Instrument for Characterization of Autostereoscopic 3D Displays”, Thierry Leroux他, SID 09 DIGEST, pp.115-118
次に、ローブ検出部A120が、輝度分布検査部A110による輝度分布Ln(X,Y,θ)から、ローブを検出する(ステップS404)。ローブとは、下記の参考文献2に記述された”Lobe”のコンセプトと同様のものである。図18に示されるように、輝度分布曲線Ln(X,Y,θ)のうち、山型となる部分で最も正面方向(θ=0)に近いものをメインローブ(Mainlobe)といい、それ以外の山型部分をサイドローブ(Sidelobe)という。図示はしないが、視点画像を変化させたとき、同じローブは徐々に角度が変化した方向で連続的に現れる。各ローブ間の角度については、3Dディスプレイの設計値によって異なる。このローブにより、3Dディスプレイ観察時の繰り返し画像が発生することとなり、その3Dディスプレイで立体映像を観察できる領域(視域)が決まる。
<参考文献2>
“MeThodology of Optical Measurement for Autostereoscopic Displays", Proc. of IDW'08, pp.1107-1110
また、ローブ検出部A120は、下記の数式(6)を満たすθの範囲を求め、当該θに対応する領域を「ローブに属する領域」として検出する。
(ただし、L(θ)は放射角度θでの輝度値であり、Lmaxは山における最大輝度値であり、Lminは該山に隣り合う二つの谷における最小輝度値のうち小さい値であり、Thは所定の閾値である。)
図18に示されるように、3Dディスプレイの正面部に位置する最も高い山における最大輝度値Lmax、該山に隣り合う二つの谷における最小輝度値のうち小さい値Lmin、および所定の閾値Thを用いて、上記の数式(6)を満たすθの範囲に相当する領域がメインローブに属する領域M1として表示されている。
ここで、Thはローブの境界を規定する閾値を表しており、例えば0.1や0.05などの数値を選択する。このThの値としては、3Dディスプレイの設計要素や光学的装置構成を元にした値を選択してもよい。例えば、レンチキュラーレンズを液晶パネルの前面に配置することで視差情報を表示するような方式の3Dディスプレイの場合、パララックスバリアを用いた3Dディスプレイに比べ、光源から発せられた光に対して遮蔽領域がほとんどないため、全体的な明るさが向上する。これとともに、レンズ収差の影響などにより、ローブ検出部A120で検出された各ローブは比較的広く、かつローブを構成する輝度分布の山型が比較的なだらかな曲線を描く傾向がある。よって、バリアを用いた3Dディスプレイの特性評価でのThの値に比べて小さい値を選択することで、なだらかな曲線のなるべく多くの領域をローブとして選択し、レンズ収差の影響や全体的に分布する光の明るさを考慮したThの値とすることが好ましい。また、Thの値として、人間の視覚認知能力の程度を考慮した値を選択してもよい。例えば、ヒトの桿体細胞の検知限界を基準に、一定の光量以下の領域はローブ領域に属しないとするような設定方法などが考えられる。更に、前述したような3Dディスプレイの設計要素や光学的装置構成と、ヒトの認知機能との双方を元に、Thの値を設定するようにしても良い。
次に、図15に示されるように、3Dディスプレイの全ての視点において、各視点ごとの輝度分布を検査し且つ上記の数式(6)を用いてローブに属する領域を検出する(ステップS405)。つまり上述のステップS401〜ステップS404の処理を視点の数だけ繰り返すこととなり、輝度分布検査部A110は、3次元ディスプレイの総視点数Nに対して、N種類の検査用画像を用い、3次元ディスプレイの各視点ごとの、放射角度θに対する輝度分布Ln(X,Y,θ)を検査する。また、ローブ検出部A120は各視点ごとの輝度分布Ln(X,Y,θ)に対してローブに属する領域を検出する。
次に、視野角特性検証部A130が、任意の放射角度θに対して、当該任意の放射角度θが各視点ごとのローブ内に属するか否かを判断し、属した場合の輝度値の合計と属していない場合の輝度値の合計との比である許容輝度コントラストを求め(ステップS406)、当該許容輝度コントラストに基づき、3次元ディスプレイの視野角特性を検証する(ステップS407)。3Dディスプレイの表示面上の計測点(X、Y)における許容輝度コントラストは、以下の数式(7)を用いて計算することができる。
ここで、LiおよびLjは輝度分布検査部A110により計測された輝度分布であって、i∈lとは、検査用画像iを点灯させたときのディスプレイ表面の点(X、Y)における角度θが、ローブl内に含まれているということを示している。一方、
とは、検査用画像jを点灯させたときのディスプレイ表面の点(X、Y)における角度θが、ローブl内に含まれていないということを示している。
なお、任意の放射角度θに対して、当該任意の放射角度θが任意のローブ内に属するか否かの判断は、前述したステップS404の処理においてローブ検出部A120が検出した「ローブに属する領域」に当該任意の放射角度θが含まれるか否かを、視野角特性検証部A130が判断することで行われる。または、視野角特性検証部A130が上記の数式(6)を直接利用し、判断対象となる任意の放射角度θが数式(6)を満たすか否かを確認することによって行うこともできる。
以上説明したような方法で得られる許容輝度コントラストCl(X,Y,θ)は、検査用画像1〜Nをそれぞれ点灯した際のディスプレイ表面の位置(X、Y)における任意の放射角度θでの輝度のうち、同一ローブに属する輝度値の合計と、それ以外の輝度値の合計の比となる。このように計算された許容輝度コントラストClの値が高ければ、ディスプレイ位置(X、Y)を角度θ方向から観察したときの輝度情報は、その多くがインテグラル式の設計思想において悪影響を及ぼさない視点画像からなるものであることがいえる。一方、許容輝度コントラストClの値が低ければ、悪影響を及ぼすクロストークを多く含んでいることを意味しており、結果として立体映像を表示した場合に映像のボケや逆視の原因となる映像が観察される要因となることを示している。
(第2実施形態の作用および効果)
続いて、第2実施形態にかかる視野角特性検証装置A1の作用及び効果について説明する。第2実施形態の視野角特性検証装置A1では、インテグラル式のような複数の視点画像を同一の眼に観察させることを想定するタイプの3次元ディスプレイにおいて、隣接視点画像同士の重なり合いのうち、観察される立体映像に悪影響を及ぼす重なりと、必ずしも悪影響を及ぼさない重なりを区別することで、3次元ディスプレイの光学特性を検査する。隣接視点画像同士の重なり合いが、悪影響を及ぼすものであるか否かは、重なり合う視点画像同士が繰り返し画像の原因となる、異なるローブに属しているか否かによって判断される。
具体的に、輝度分布検査部A110は、3次元ディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度値を元に、3次元ディスプレイの各視点ごとの、放射角度に対する輝度分布を検査する。ローブ検出部A120は、輝度分布検査部A110により検査された光の輝度分布を元に、繰り返し画像の原因となるローブを求める。ここで、「ローブ」とは、放射角度に対する輝度分布が複数の山と谷からなる曲線を成した場合に、当該山に応じた所定の領域をいう。視野角特性検証部A130は、上記ローブに基づき、輝度分布検査部A110により検査された輝度分布のうち、悪影響を及ぼす光と、必ずしも悪影響を及ぼさない光の比率を許容輝度コントラストとして算出する。そして、視野角特性検証部A130は、当該算出した許容輝度コントラストに基づき、3次元ディスプレイの視野角特性を検証する。以上により、インテグラル式のような、複数の視点画像を同一の眼に観察させることを想定するタイプの3Dディスプレイにおいて、その設計思想を考慮した視野角特性の検証装置および方法を提供することが可能となる。
また、第2実施形態によれば、輝度分布検査部A110は、3次元ディスプレイの表示面に直交する面(例えば3次元ディスプレイを地面に垂直に設置した場合には、地面に水平の面など)上で放射される光線の当該放射角度方向の輝度を計測する。これにより、3次元ディスプレイの使用態様に合わせた輝度計測が可能となる。
また、第2実施形態によれば、3次元ディスプレイの総視点数Nに対してN種類の検査用画像を用いることにより、3次元ディスプレイの各視点ごとの輝度分布を適切に検査することができる。
また、第2実施形態によれば、視点nに対する視点画像のみが点灯し、それ以外に対する視点画像は全て非点灯されている検査用画像nを用いることにより、3次元ディスプレイの各視点ごとの輝度分布を適切に検査することができる。
また、第2実施形態によれば、上記の数式(6)を用いることにより、ローブに属する領域の検出を適切に行うことができる。
また、第2実施形態によれば、閾値Thを3次元ディスプレイの設計要素や光学的装置構成に基づき適宜調整することにより、ローブに属する領域検出の精度を高めることができる。
また、第2実施形態によれば、閾値Thを人間の視覚認知能力の程度に合わせて適宜調整することにより、ローブに属する領域検出の精度を高めることができる。
(他の実施態様、その1)
以上、本発明の好適な第2実施形態について説明したが、本発明の第2実施形態が上記の態様に限定されないことは言うまでもない。上記説明においては、ディスプレイ上の位置(X,Y)の1点のみから輝度分布Ln(X,Y,θ)を検出し、許容輝度コントラストCl(X,Y,θ)を算出した。通常、(X,Y)の1点は、ディスプレイ中心部(ディスプレイ表面の幅をW、高さをHとした場合、(X,Y)=(W/2,H/2)となる点)などを計測点として採用する。この1点のみの計測により算出された許容輝度コントラストCl(X,Y,θ)により、検査対象の立体ディスプレイの光学特性を検証しても良いが、ディスプレイ表面の複数の計測点に対して輝度分布Ln(X,Y,θ)を検査し、当該複数位置における許容輝度コントラストCl(X,Y,θ)をそれぞれ求め、それら複数の許容輝度コントラストCl(X,Y,θ)をもって立体ディスプレイの光学特性を検証しても良い。
すなわち、輝度分布検査部A110が、3次元ディスプレイの複数の計測点に対して、前述した輝度計測処理および輝度分布検査処理を行い、ローブ検出部A120が、当該複数の計測点に対して、前述した領域検出処理を行い、視野角特性検証部A130が、当該複数の計測点に対して許容輝度コントラストを求め、当該複数の計測点に対して求められた当該許容輝度コントラストに基づき3次元ディスプレイの視野角特性を検証するようにしても良い。
複数点における許容輝度コントラストCl(X,Y,θ)が求まれば、ディスプレイ表示面上のより多くの点における光学特性を考慮することができるので、より正確な立体ディスプレイの特性を評価することができる。また、観察者の位置を想定した場合にディスプレイの複数の点における輝度がどのような分布となるかをシミュレーションすることが可能になるため、ディスプレイを観察した場合に異なるローブに属する視点画像を同時に観察することによる画像のボケが生じる領域を客観的に定義することができ、これによって自然な立体映像を観察できる領域を検査することも可能となる。このような場合に、例えば、任意の観察位置からディスプレイの表示面を見たとき、輝度分布を検査したm箇所の計測点Pm[(X1,Y1),(X2,Y2),…,(X3,Y3)]に対して計算した許容輝度コントラスト(例えばm箇所それぞれにおける許容輝度コントラストの平均値等)が一定の値以上である領域を、自然な立体映像を観察できる領域として認定することができる。
(他の実施態様、その2)
上記第2実施形態の説明においては、前述した図16に示したように、輝度分布検査部A110は地面に水平方向(図16でいうと面A23上の方向であってYZ面)の輝度分布Ln(X,Y,θ)のみを検査した。しかし、これに限らず、輝度分布検査部A110が、3次元ディスプレイの表示面および地面の両方に垂直の面の方向(図16でいうとXZ面の方向)の輝度分布を更に検査するようにしても良い。これは、フラットパネルディスプレイの表面に、レンズやバリアを配置した構成の3Dディスプレイの中には、上記の第2実施形態の説明で示したような水平方向のみに視差をもつタイプの3Dディスプレイだけではなく、インテグラルフォトグラフィと言われる方式に代表されるような、垂直方向にも視差を有する方式もあるからである。このような垂直方向にも視差を有する方式の3Dディスプレイを対象とする場合には、前述したように輝度分布検査部A110が輝度分布Ln(X,Y,θ)を検査する代わりに、垂直方向の角度φ方向についても輝度値を計測し、輝度分布Ln(X,Y,θ,φ)を検査するようにすることが好ましい。そして、ローブ検出部A120や視野角特性検証部A130においても、角度方向をθ方向のみではなくφ方向についても第2実施形態で前述した処理と同様の処理を行うことで、最終的に許容輝度コントラストCl(X,Y,θ,φ)を求めることができ、このCl(X,Y,θ,φ)の値をもって立体ディスプレイの光学特性を示すことができる。
(他の実施態様、その3)
上記第2実施形態の説明においては、許容輝度コントラストは、あるローブに属する輝度分布の合計と、属さない輝度分布の合計の比で求めた。すなわち、以下の数式(7)で示される。
しかし、これに限らず、あるローブに属する輝度分布の合計と、ローブに属するか否かに関わらないすべての輝度分布の合計の比を用いて、許容輝度コントラストを求めることもできる。すなわち、以下の数式(8)で示されるC’を、許容輝度コントラストとしてもよい。
ここで、LiおよびLjは輝度分布検査部A110により計測された輝度分布であって、i∈lとは、検査用画像iを点灯させたときのディスプレイ表面の点(X、Y)における角度θが、ローブl内に含まれているということを示している。一方、式中の分母は、1〜Nまでのすべての検査用画像を計測した結果の合計である。このような式によって許容輝度コントラストを計算することで、許容輝度コントラストのとりうる数値を0以上1以下の値とすることができ、異なる特性を持ったディスプレイ同士の特性比較をより容易に行うことができるようになる。
1…光学特性評価装置、10…輝度計測部、20…輝度分布解析部、30…眼間輝度解析部、40…立体視判定部、58…輝度計、60…3Dディスプレイ、61…計測ポイント、62…表示面、70…観察者、71…右目、72…左目、80,81,82…輝度分布画像、91,92,91…立体視判定画像。
A1…視野角特性検証装置、A110…輝度分布検査部、A120…ローブ検出部、A130…視野角特性検証部、A18…輝度計、A20…ディスプレイ、A21…計測点、A22…ディスプレイA20の表示面。

Claims (10)

  1. 3次元ディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測する輝度計測手段と、
    前記輝度計測手段により計測された輝度データに基づき、前記光線の前記放射角度方向の輝度分布状態を解析し、前記光線の輝度分布画像を生成する輝度分布解析手段と、
    前記輝度分布画像に基づき、観察者の両眼間で知覚される輝度を解析し、立体視判定画像を生成する眼間輝度解析手段と、
    前記立体視判定画像に基づき、前記3次元ディスプレイの前の領域であって前記放射角度方向の一定の領域を立体視可能領域として判定する立体視判定手段と、
    を備えることを特徴とする3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  2. 前記輝度分布解析手段は、
    前記3次元ディスプレイの全ての視点において、各視点ごとの前記輝度分布状態を解析し、前記各視点ごとの前記輝度分布画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  3. 前記眼間輝度解析手段は、
    前記輝度分布解析手段が生成した前記各視点ごとの前記輝度分布画像のうち、前記観察者の眼間距離に相当する2つの輝度分布画像を抽出し、
    当該抽出した前記2つの輝度分布画像を用いて、前記観察者の前記両眼間における輝度のコントラスト比を解析することにより、前記立体視判定画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  4. 前記輝度分布解析手段は、
    前記3次元ディスプレイの全ての視線方向において、各視線方向ごとの前記輝度分布状態を解析し、前記各視線方向ごとの前記輝度分布画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  5. 前記眼間輝度解析手段は、
    前記輝度分布解析手段が生成した前記各視線方向ごとの前記輝度分布画像のうち、前記観察者の眼間距離に相当する2つの輝度分布画像を抽出し、
    当該抽出した前記2つの輝度分布画像を用いて、前記観察者の前記両眼間における輝度のコントラスト比を解析することにより、前記立体視判定画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  6. 前記輝度のコントラスト比は、前記観察者の右目および左目において、入るべき光と入るべきではない光との比である、
    ことを特徴とする請求項3または請求項5に記載の3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  7. 前記輝度のコントラスト比の値は、
    前記観察者の右目に入るべき光が前記右目に入り且つ前記観察者の左目に入るべき光が前記左目に入った場合には、符号の変化を伴わず、
    前記観察者の右目に入るべき光が前記観察者の左目に入った場合、または前記観察者の左目に入るべき光が前記観察者の右目に入った場合には、符号の変化を伴う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  8. 前記立体視判定手段は、
    前記立体視判定画像において前記輝度のコントラスト比が所定の閾値を越える部分に相当する前記一定の領域を前記立体視可能領域として判定する、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  9. 前記輝度分布画像および前記立体視判定画像は、前記3次元ディスプレイの表示面に直交する面上の前記領域における輝度分布を示す画像である、
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の3次元ディスプレイの光学特性評価装置。
  10. 輝度計測手段が、3次元ディスプレイ上の所定の計測点から放射される光線の放射角度方向の輝度を計測する輝度計測ステップと、
    輝度分布解析手段が、前記輝度計測手段により計測された輝度データに基づき、前記光線の前記放射角度方向の輝度分布状態を解析し、前記光線の輝度分布画像を生成する輝度分布解析ステップと、
    眼間輝度解析手段が、前記輝度分布画像に基づき、観察者の両眼間で知覚される輝度を解析し、立体視判定画像を生成する眼間輝度解析ステップと、
    立体視判定手段が、前記立体視判定画像に基づき、前記3次元ディスプレイの前の領域であって前記放射角度方向の一定の領域を立体視可能領域として判定する立体視判定ステップと、
    を備えることを特徴とする3次元ディスプレイの光学特性評価方法。
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