JPWO2010090201A1 - スピーカユニットおよび携帯情報端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られた搭載スペースに対応することができ、かつ最低共振周波数の低減、高音圧化、および低歪化を実現することができるスピーカユニットを提供する。【解決手段】振動板は、コイル5が取り付けられた胴体部43と、平面視において胴体部43の外周43aを取り囲むエッジ部42とを含む。補強シートは、胴体部に取り付けられている。エッジ部42の外周42aは、第1および第2エッジ直線部LE1、LE2と、エッジ曲線部CEとを有する。第1および第2エッジ直線部LE1、LE2のそれぞれは、エッジ部42の長径方向および短径方向に沿って延びている。エッジ曲線部CEは、第1および第2エッジ直線部LE1、LE2をつないでいる。振動板の胴体部43と、補強シートとの各々が、可視光領域の波長の光に対して透明である。【選択図】図3

Description

本発明は、スピーカユニットおよび携帯情報端末に関し、特に、コイルが取り付けられた振動板を有するスピーカユニットと、このスピーカユニットを有する携帯情報端末とに関するものである。
近年、携帯電話、DSC(Digital Still Camera)、PDA(Personal Digital Assistants)、PC(Personal Computer)などの携帯情報端末の小型化・薄型化・スリム化が進んでいる。このため携帯情報端末用のスピーカユニットは、限られたスペースに搭載されることになるので、そのスペースに合った形状を有する必要がある。これにともなってスピーカユニットに用いられる振動板の形状も制限を受ける。たとえば国際公開第2006/082754号パンフレットによれば、振動板の形状は、長径と短径とが異なる非円形状である。
国際公開第2006/082754号パンフレット
上記のように振動板の形状が制限される一方で、スピーカユニットの性能向上が求められており、特に、最低共振周波数(Fo)の低減、高音圧化、および低歪化が求められている。
最低共振周波数を低減する方法として、振動板を薄くして振動しやすくする方法がある。しかし振動板が単に薄くされると、振動板に捩れの振動が生じることでコイルの振動が乱れやすい。この結果、コイルが入力信号に対応して正しく振動できなくなるので、出力音における歪成分が大きくなったり、有効な音圧が得にくくなったりするという問題がある。すなわち低歪化および高音圧化が困難になるという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その一の目的は、限られた搭載スペースに対応することができ、かつ最低共振周波数を低くすることができ、かつ高音圧化および低歪化を実現することができるスピーカユニットを提供することである。
また本発明の他の目的は、より小型化、薄型化またはスリム化された携帯情報端末を提供することである。
本発明のスピーカユニットは、コイルと、振動板と、補強シートとを有する。振動板は、コイルが取り付けられた胴体部と、平面視において胴体部の外周を取り囲むエッジ部とを含む。補強シートは、胴体部に取り付けられている。エッジ部の外周は、第1および第2エッジ直線部と、エッジ曲線部とを有する。第1および第2エッジ直線部のそれぞれは、エッジ部の長径方向および短径方向に沿って直線状に延びている。エッジ曲線部は、第1および第2エッジ直線部を互いにつないでいる。振動板の胴体部と、補強シートとの各々が、可視光領域の波長の光に対して透明である。
本発明のスピーカユニットによれば、長径方向の寸法に比して短径方向に沿った寸法を小さくすることができる。よってこの短径方向を搭載スペースにおける寸法の小さい方向に合わせることで、限られた搭載スペースをより有効に用いてスピーカユニットを搭載することができる。
また胴体部の剛性が補強シートによって高められているので、胴体部に取り付けられたコイルの傾きが抑制される。これにより低周波数領域においてもコイルの振動の乱れが抑制されるので、最低共振周波数を低減することができる。
またエッジ部の外周は、短辺方向に沿って第2エッジ直線部を有する。これにより、エッジ部の外周の曲率が大きいほど生じやすい振動板の歪を抑制することができる。よって低歪化が実現されるとともに、有効な音圧を得やすくなるので高音圧化を実現できる。
また第1エッジ直線部と第2エッジ直線部とは、エッジ曲線部によってつながっている。これにより第1エッジ直線部と第2エッジ直線部との間を滑らかにつなぐことができるので、エッジ部の外周において曲率が局所的に大きくなる部分をなくすことができる。これにより、エッジ部の外周の曲率が大きいほど生じやすい振動板の歪を抑制することができる。よって低歪化が実現されるとともに、有効な音圧を得やすくなるので高音圧化を実現できる。
また振動板の胴体部と補強シートとの各々が可視光領域の波長の光に対して透明であるので、胴体部のコイル側の面に、胴体部および補強シートを介して可視光を入射することができる。これによりコイルと胴体部とを可視光硬化型の接着剤を用いて効率よく接着することができる。よってスピーカユニットの製造コストを低減することができる。
好ましくは、補強シートは胴体部に、可視光を透過する接着剤によって取り付けられている。これにより可視光硬化型接着剤を硬化させるための光が補強シートと胴体部との間で吸収されてしまうことを抑制することができる。
好ましくは、エッジ曲線部は、2次および3次曲線のいずれかで表される形状を有する。これにより円弧形状が用いられる場合に比して、長径および短径の交点とエッジ曲線部との最大距離を抑制することができる。よって振動板の振動のバランスの崩れを抑制することができる。
好ましくは、振動板は、胴体部の中心からエッジ曲線部の両端の各々に延びる仮想の直線の間に挟まれたエッジ部の領域内に複数の皺部を有する。この皺部によって、エッジ曲線部の近傍に振動板の歪が生じることを抑制することができる。よって低歪化および高音圧化を実現することができる。
好ましくは、複数の皺部は胴体部の中心に対して放射状に延びている。これにより皺部を高い対称性で配置することができるので、振動板の応力分布の対称性を高めることができる。よって振動板の応力分布のバランスの崩れに起因したコイルの傾きを抑制することができる。
好ましくは、複数の皺部の少なくとも1つは、胴体部の中心から第1エッジ直線部の端部に延びる仮想の直線に沿って延びている。これにより、胴体部の中心から第1エッジ直線部の端部に延びる仮想の直線上に応力が集中することを抑制できる。
好ましくは、振動板は、平面視においてエッジ部を取り囲み、かつ可視光領域の波長の光に対して透明である外枠部を含む。またスピーカユニットは、外枠部上に取り付けられ、かつ可視光を透過する補強リングをさらに有する。これにより外枠部および補強リングを可視光硬化型の接着剤を用いて効率よく接着することができる。
好ましくは、補強リングは外枠部に、可視光を透過する接着剤によって取り付けられている。これにより可視光硬化型接着剤を硬化させるための光が外枠部と補強リングとの間で吸収されてしまうことを抑制することができる。
本発明の携帯情報端末は、上記のスピーカユニットを有する。これによりスピーカユニットをより限られたスペースに搭載することができるので、携帯情報端末を小型化、薄型化またはスリム化することができる。
以上説明したように、本発明のスピーカユニットによれば、限られた搭載スペースに対応することができ、かつ最低共振周波数を低くすることができ、かつ高音圧化および低歪化を実現することができる。
また本発明の携帯情報端末によれば、携帯情報端末を小型化、薄型化またはスリム化することができる。
本発明の実施の形態1におけるスピーカユニットの構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1におけるスピーカユニットの振動板の構成を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるエッジ部および胴体部の構成を概略的に示す平面図である。 比較例におけるスピーカユニットのエッジ部および胴体部の構成を概略的に示す平面図である。 図4における応力分布を概略的に示す平面図である。 図5の振動板に生じる凹みを概略的に示す断面図である。 比較例におけるコイルの傾きを示す正面図である。 本発明の実施の形態1におけるスピーカユニットの製造方法において、コイルが取り付けられる様子を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例におけるエッジ部および胴体部の構成を概略的に示す平面図である。 図9における応力分布を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1および比較例の各々におけるスピーカユニットの出力の周波数特定を概略的に示すグラフである。 本発明の実施の形態1および比較例の各々における歪成分の周波数特性を概略的に示すグラフである。 本発明の実施の形態2におけるスピーカユニットの構成を概略的に示す斜視図である。 図13の線XIV−XIVに沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態3における携帯情報端末の操作面側の構成を概略的に示す部分斜視図である。 図15の携帯情報端末の背面側の構成を概略的に示す部分斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図3を参照して、本実施の形態のスピーカユニットは、コイル5と、振動板4と、補強シート7と、補強リング8と、ベースフレームFvと、ボトムプレート1vと、アッパープレート11vと、マグネット22vと、カバー6とを有する。
振動板4は可撓性膜であって、たとえば厚さ8〜50μmのPET(Polyethylene Terephthalate)膜またはPEI(Polyether Imide)膜である。また振動板4は、変位される部分である振動板片4aと、固定される部分である外枠部41とを有する。また振動板片4aは、胴体部43およびエッジ部42を有する。
胴体部43は平面状に形成され、図1における下面側にコイル5Vが取り付けられている。
エッジ部42は、平面視において、胴体部43の外周である胴体外周43aを取り囲んでいる。またエッジ部42は、胴体部43を振動可能に支持するように、振動方向Qに湾曲して形成されている。
外枠部41は平面視においてエッジ部42を取り囲んでいる。また外枠部41は、平面状に形成されており、フレームFvの支持面に取り付けられている。これにより外枠部41は振動板片4aを振動方向Qに振動可能に支持している。
エッジ部42の外周であるエッジ外周42aは、図3に示すように、第1および第2エッジ直線部LE1、LE2と、エッジ曲線部CEとを有する。第1および第2エッジ直線部LE1、LE2のそれぞれは、エッジ部42の長径方向Xおよび短径方向Yに沿って直線状に延びている。エッジ曲線部CEは、第1および第2エッジ直線部LE1、LE2を互いにつないでいる。またエッジ曲線部CEは、2次および3次曲線のいずれかで表される形状を有し、たとえば放物線で表される形状を有する。好ましくはエッジ曲線部CEは円弧形状を含まない。
振動板片4aはエッジ部42内において複数の皺部(タンデンシャル)48を有する。複数の皺部48は、図3に示すように、第1エッジ直線部LE1の両端の各々と、長径A1および短径A2の交点O(中心)とを結ぶ1対の第1直線L1に挟まれた領域の外側、かつ第2エッジ直線部LE2の両端の各々と交点Oとを結ぶ1対の第2直線L2に挟まれた領域の外側に配置されている。すなわち複数の皺部48は、交点Oからエッジ曲線部CEの両端の各々に延びる第1および第2直線L1、L2(仮想の直線)の間に挟まれたエッジ部42の領域内に配置されている。また複数の皺部48は、交点Oに対して放射状に延びている。また複数の皺部48の少なくとも1つは第1直線L1に沿って延びている。
補強シート7は、胴体部43の図1における上面に取り付けられている。補強シート7および胴体部43の各々は、可視光領域の波長の光に対して透明であり、特に500〜700nmの波長を有する光に対して透明である。補強シートの材料は、たとえばPETである。また補強シート7は胴体部43に、アクリル樹脂などの可視光を透過する接着剤によって取り付けられている。補強シート7の厚さは、たとえば50〜200μmである。
また補強シート7(図1)は、胴体部43と同一の平面形状を有する。すなわち平面視において補強シート7の外周は胴体外周43a(図3)と同じである。胴体外周43aは、第1および第2胴体直線部LB1、LB2と、胴体曲線部CBとを有する。第1および第2胴体直線部LB1、LB2のそれぞれは、長径方向Xおよび短径方向Yに沿って直線状に延びている。胴体曲線部CBは、第1および第2胴体直線部LB1、LB2を互いにつないでいる。胴体曲線部CBは、2次および3次曲線のいずれかで表される形状を有し、たとえば放物線で表される形状を有する。好ましくは胴体曲線部CBは円弧形状を含まない。
好ましくは、第1胴体直線部LB1は1対の第1直線L1の間をつなぐように延び、第2胴体直線部LB2は1対の第2直線L2の間をつなぐように延び、また胴体曲線部CBは第1および第2直線L1、L2の間をつなぐように延びている。
補強リング8は、スピーカユニットの組立工程における振動板4の取り扱いを容易とするためのものである。補強リング8および外枠部41の各々は、可視光領域の波長の光に対して透明であり、特に500〜700nmの波長を有する光に対して透明である。補強リング8は外枠部41に、可視光を透過する接着剤によって取り付けられている。
マグネット22vは、円環状の形状を有し、コイル5を包囲するようにベースフレームFvの底面に設けられている。またマグネット22vは、コイル5の外周面と間隔を空けてコイル5の外周側に配置されている。すなわち本実施の形態のスピーカユニットは外磁型である。
フレームFvおよびボトムプレート1v(図1)は、細長い箱型の形状をなしている。
ボトムプレート1vは、金属からなり、円柱部を有する。その円柱部がコイル5の内部へ突出するように、ボトムプレート1vはベースフレームFvに取り付けられている。
コイル5は、振動方向Q(図1)に平行な軸を中心として巻かれた導線からなり、筒状形状を有する。コイル5に電流を流すことによって、振動方向Qへ振動板4を振動させることができる。
カバー6(図1)は振動板4の上方に間隔を空けて配置されている。またカバー6はフレームFvの支持面との間に振動板4の外枠部41を挟み込んでいる。またカバー6は放音孔61を有する。
次に本実施の形態のスピーカユニットの作用効果について、比較例(図4〜図7)と対比して説明する。
本実施の形態によれば、第2エッジ直線部LE2(図3)が設けられることにより、最低共振周波数を低くすることができ、また低歪化が実現される。まずそのことを比較例と対比して以下に説明する。
比較例の振動板片4aZ(図4)において、エッジ部42Zのエッジ外周42aZはエッジ曲線部CEZを含む。エッジ曲線部CEZは、楕円が短径に沿って半分にされた形状を有し、かつ第1および第2エッジ直線部LE1、LE2を互いにつないでいる。このため長径A1の両端においてエッジ外周42aZは上記楕円の曲率を有する。この曲率の存在の結果、振動板片4aZの長径A1に沿った方向の両端近傍の位置に凹みH(図5および図6)が形成されるような捩れが生じ、スピーカの発する音に歪が発生し易くなる。
より具体的には、振動板片4aZの成形時に生じた残留応力または振動時に生じた応力によって、凹みHが生じ得る。この場合、振動板片4aZとマグネット22v(図1)との間隔が不均一になり、振動板片4aZを正しく振動させることができなくなる。これにより、振動板片4aZの振動振幅が大きくなる最低共振周波数付近において、出力音が歪みやすく、また有効な音圧を得ることができなくなる。
これに対して本実施の形態では、エッジ外周42a(図3)のうち第2エッジ直線部LE2の部分の曲率がゼロとなることで、上記の凹みHの発生を抑制することができる。よって最低共振周波数を低くすることができ、また高音圧化および低歪化が実現される。
また本実施の形態によれば、補強シート7(図1)が設けられることにより、最低共振周波数を低くすることができる。そのことを比較例と対比して以下に説明する。
比較例の振動板片4aZ(図4)の胴体部43Z上には補強シート7(図1)が取り付けられていないので、コイル5を支持する胴体部43Zにおける剛性を十分に確保することが困難となる。この結果、コイル5(図7)の振動姿勢が崩れやすくなる。また仮にコイル5取り付けのための接着剤が厚く塗布されることで胴体部43Zの剛性が高められた場合、塗布ばらつきによって胴体部43Zの剛性ばらつきが生じやすい。この場合においてもコイル5の振動姿勢が崩れやすくなる。
これに対して本実施の形態では補強シート7(図1)によって胴体部43(図3)における剛性が均一に高められているので、コイル5の振動姿勢が安定化される。これによりコイル5が入力信号に対応して振動方向Q(図1)に沿って振動できるので、高音圧化および低歪化を実現することができる。
また補強シート7および胴体部43の各々が可視光領域の波長の光に対して透明であるので、可視光L(図8)を胴体部43のコイル5側の面に、補強シート7および胴体部43を介して入射させることができる。これによりコイル5と胴体部43とを可視光硬化型の接着剤部85を用いて効率よく接着することができる。よってスピーカユニットの製造コストを低減することができる。
また本実施の形態によれば、エッジ曲線部CE(図3)が設けられることにより、最低共振周波数を低くすることができ、また高音圧化および低歪化が実現される。そのことについて以下に説明する。
仮にエッジ外周42aが直角部RE(図3)を含むとすると、直角部REの角部の曲率が極めて大きくなる。このため直角部RE先端近傍の領域RAに凹みH(図5および図6)と同様の凹みが生じやすい。
これに対して本実施の形態では直角部REに比して曲率が小さいエッジ曲線部CEを用いることで凹みの発生を抑制することができる。よって最低共振周波数を低くすることができ、また高音圧化および低歪化が実現される。
また本実施の形態によれば、第1エッジ直線部LE1(図3)が設けられることにより、振動板片4aの面積を大きくすることができるので、高音圧化が実現される。
また本実施の形態によれば、好ましくはエッジ曲線部CE(図3)は円弧形状を含まない。これにより円弧形状AEが用いられる場合に比して、振動板片4aの交点Oから遠い領域AAを削除することができる。これにより製造誤差によって振動板片4aの重心が交点Oから外れることを抑制することができる。よって振動板片4aが振動方向Qに正しく振動するため、低歪化が実現される。
また本実施の形態によれば、皺部48(図3)により、高音圧化および低歪化が実現される。そのことについて比較例と対比して以下に説明する。
比較例の振動板片4aZ(図4)は、長径A1近傍にも皺部48Zが設けられている。
このため皺部48Zによって長径A1近傍におけるエッジ部42Zの振動が妨げられる。
よって音の歪成分が増大しやすく、また有効な音圧を得にくい。
これに対して本実施の形態では、第2エッジ直線部LE2の両端の各々と交点Oとを結ぶ1対の第2直線L2に挟まれた領域内には皺部48が設けられていない。これにより皺部48が長径A1近傍におけるエッジ部42の振動を妨げることが抑制されるので、高音圧化および低歪化が実現される。
また比較例の胴体部43Z(図4)の皺部48Zは、長径A1および短径A2の各々に対して非対称に配置されている。このため図5に示すように、応力が特に大きい領域S1と、応力が中程度の領域S2とが、長径A1および短径A2の各々に対して非対称に分布する。この結果、振動板片4aZの平面視における対角線方向D1およびD2に沿った応力の加わり方が互いに相違する。この相違より、図7に示すようなコイル5の傾斜が引き起こされる。
これに対して本実施の形態では、図3に示すように、複数の皺部48は交点Oに関して放射状に延びている。これにより皺部48を高い対称性で配置することができるので、振動板片4aの応力分布の対称性を高めることができる。よって振動板片4aの応力分布のバランスの崩れに起因したコイル5の傾きを抑制することができるので、高音圧化および低歪化を実現することができる。
また本実施の形態によれば、図3に示すように、皺部48の少なくとも1つが第1直線L1上に沿って延びている。これにより高音圧化および低歪化が実現される。そのことについて本実施の形態の変形例と対比して以下に説明する。
変形例の振動板片4av(図9)は、本実施の形態の振動板片4a(図3)と異なり、第1直線L1上に皺部48を有さない。この結果、図10に示すように、第1直線L1近傍において、上述した領域S1およびS2より軽微であるものの、応力が集中した領域S3が発生する。
これに対して本実施の形態では、図3に示すように、第1直線L1上に沿って延びる皺部48が設けられている。これにより領域S3の応力集中を緩和することができる。よって高音圧化および低歪化が実現される。
また本実施の形態によれば、好ましくは、外枠部41および補強リング8の各々は、可視光領域の波長の光に対して透明である。これにより、図8に示すように、外枠部41および補強リング8を可視光硬化型の接着剤部81を用いて効率よく接着することができる。また、より好ましくは接着剤部81は可視光を透過するものである。これにより可視光硬化型接着剤を硬化させるための光が外枠部41と補強リング8との間で吸収されてしまうことを抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、最低共振周波数を低くすることができ、また高音圧化および低歪化を実現することができる。その検証結果について以下に説明する。
図11を参照して、破線で示す比較例のスピーカユニットの出力は、周波数が600Hz以下よりも低くされると顕著に減少し始めた。一方、本実施の形態によれば周波数が400kHzにまで低くされても略一定の出力が得られた。すなわち比較例に比して本実施の形態では最低共振周波数が低減されたことが分かった。
また特に低周波数領域および高周波数領域において、比較例の出力に比して本実施の形態の出力の方が大きかった。すなわち比較例に比して本実施の形態では音圧が高められたことが分かった。
図12を参照して、破線で示す比較例に比して実線で示す本実施の形態において、全高調波歪とノイズとの和(THD+N(Total Distortion Plus Noise))で定義される歪が、特に300Hz以下の低周波数領域で低減された。また比較例において存在していた900Hz近傍の歪ピークが本実施の形態においては発生しなかった。このように、比較例に比して本実施の形態において歪が小さくなったことが分かった。
なお本実施の形態1においてはスピーカユニットは外磁型であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば内磁型であってもよい。すなわちマグネットは、コイルの内周面と間隔を空けてコイルの内周側に配置されてもよい。
(実施の形態2)
図13および14を参照して、本実施の形態のスピーカユニットは、コイル5hと、フレームFと、ボトムプレート1と、アウターマグネット2と、インナーマグネット3とを有する。
フレームFおよびボトムプレート1(図14)は、細長い箱型の形状をなしている。2つのアウターマグネット2および1つのインナーマグネット3の各々は、振動板4と所定間隔を空けて、ボトムプレート1上において長径方向Xに延びている。インナーマグネット3は2つのアウターマグネット2間に配置されている。アウターマグネット2の上部21および下部22のそれぞれはS極およびN極であって、インナーマグネット3の上部31および下部32のそれぞれは、N極およびS極である。ボトムプレート1は強磁性体からなる。この構成によって、アウターマグネット2およびインナーマグネット3により生じる磁束は、図2の矢印Cに示すようにループをなす。
コイル5hは、振動方向Q(図14)に平行な軸を中心として巻かれた導線からなり、扁平形状を有する。コイル5hの付近においては磁界の方向が短径方向Yに沿うため、コイル5hに電流を流すことによって、電流の方向(長径方向X)と磁界の方向(短径方向Y)とに直交する方向(すなわち振動方向Q)へ振動板4を振動させることができる。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態によっても、実施の形態1と同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
図15および図16を参照して、本実施の形態の携帯情報端末は、携帯電話であって、上部筐体101と、表示部102と、放音孔103と、ヒンジ部104と、下部筐体105と、操作ボタン106と、数字ボタン107と、表示部111と、放音孔112と、複数のスピーカユニット(図15および図16において図示せず)とを有する。
放音孔103の近傍には、受話音などを発生するレシーバとして、一のスピーカユニットが内蔵されている。また放音孔112の近傍には、着信音などを発生するスピーカとして、他のスピーカユニットが内蔵されている。これらのスピーカユニットは、上述した実施の形態1または2の構成を有している。
本実施の形態によればスピーカユニットをより限られたスペースに搭載することができるので、携帯情報端末を小型化、薄型化またはスリム化することができる。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
本発明は、コイルが取り付けられた振動板を有するスピーカユニットに特に有利に適用され得る。
4 振動板、4a,4av 振動板片、5,5h コイル、7 補強シート、8 補強リング、41 外枠部、42 エッジ部、42a エッジ外周,43a 胴体外周、43 胴体部、48 皺部、81,85 接着剤部、A1 長径、A2 短径、CB 胴体曲線部、CE エッジ曲線部、F フレーム、Fv ベースフレーム、LB1 胴体直線部、LB2 胴体直線部、LE1 エッジ直線部、LE2 エッジ直線部、O 交点(中心)、Q 振動方向、X 長径方向、Y 短径方向。

Claims (10)

  1. コイルと、
    コイルが取り付けられた胴体部と、平面視において前記胴体部の外周を取り囲むエッジ部とを含む振動板と、
    前記胴体部に取り付けられた補強シートとを備え、
    前記エッジ部の外周は、前記エッジ部の長径方向および短径方向のそれぞれに沿って直線状に延びる第1および第2エッジ直線部と、前記第1および第2エッジ直線部を互いにつなぐエッジ曲線部とを有している、スピーカユニット。
  2. 前記振動板の前記胴体部と、前記補強シートとの各々が、可視光領域の波長の光に対して透明である、請求項1に記載のスピーカユニット。
  3. 前記補強シートは前記胴体部に、可視光を透過する接着剤によって取り付けられている、請求項1または2に記載のスピーカユニット。
  4. 前記エッジ曲線部は、2次および3次曲線のいずれかで表される形状を有する、請求項1または2に記載のスピーカユニット。
  5. 前記振動板は、前記胴体部の中心から前記エッジ曲線部の両端の各々に延びる仮想の直線の間に挟まれた前記エッジ部の領域内に複数の皺部を有する、請求項1または2のいずれかに記載のスピーカユニット。
  6. 前記複数の皺部は、前記胴体部の前記中心に対して放射状に延びている、請求項5に記載のスピーカユニット。
  7. 前記複数の皺部の少なくとも1つは、前記胴体部の前記中心から前記第1エッジ直線部の端部に延びる前記仮想の直線に沿って延びている、請求項5または6に記載のスピーカユニット。
  8. 前記振動板は、平面視において前記エッジ部を取り囲み、かつ可視光領域の波長の光に対して透明である外枠部を含み、
    前記外枠部上に取り付けられ、かつ可視光を透過する補強リングをさらに備えた、請求項請求項1または2のいずれかに記載のスピーカユニット。
  9. 前記補強リングは前記外枠部に、可視光を透過する接着剤によって取り付けられている、請求項8に記載のスピーカユニット。
  10. 請求項請求項1または2のいずれかに記載のスピーカユニットを備えた、携帯情報端末。
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