JPWO2010086982A1 - 情報処理器及びその通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、送信指示を受けたファイルを、1パケットのデータ量より小さい所定のデータ量毎に切り分けて複数の区分データを作成し、各区分データを、所定のルールに基づいて前記複数のネットワークに振り分け、各ネットワークに振り分けられた複数の区分データを直列に接続し、接続後の区分ファイルを各パケットに分割すると共に、各パケットの所定領域に前記送信対象ファイルに関連したパケット識別情報を設定し、各パケットの所定領域にネットワークを特定する情報を設定し、次いで、この各パケットをローカル通信回線に送出する。

Description

本発明は、複数種類のネットワークを選択的に中継して他の情報処理器との間でファイルの送受信を行う情報処理器及びその通信制御方法に関する。
特許文献1には、インターネットと、インターネットと併設された他の私設ネットワーク(専用ネットワーク)とをルータを介して選択的に接続可能にしたネットワーク接続サービス提供装置が提案されている。この装置は、専用ネットワークに対して特別のアクセス権限を設定登録可能にし、アクセス権限が登録されているアドレスを持つ通信端末からのアクセス要求を受けると、専用ネットワークに中継でき、一方、アクセス権限の登録を受けていないアドレスを持つ通信端末からのアクセス要求を受けたときは、インターネットに中継するように切り換え制御するものである。この装置によって、専用ネットワーク上で送受信される情報に対するセキュリティ向上が図られている。特に、専用ネットワーク上に金融機関のサーバが接続されている態様では、この金融機関のサーバとの間で電子決済がインターネットで行う態様に比して高いセキュリティの下で可能になる。しかし、ファイルを構成する複数のパケットを各ネットワークに振り分けて送信するという発想はない。
また、特許文献2には、送信側のLANから受信側のLANに向けてパケットを送信する場合、送信側LANに送信側ルータを接続し、受信側LANに受信側ルータを接続して、両方のルータを対向配置し、これらの間を複数の回線、例えばWAN(ワイド・エリア・ネットワーク))を介して接続するものが記載されている。これによれば、送信側LANから受信側LANに向けられたパケットは、送信側ルータにおいて所定の負荷分散アルゴリズムにより各回線に振り分けて送信される。これにより、負荷分散が図れるようにしている。例えば、3本の回線に対して、3:2:1とか、3:2:0の比率で分散させるものある。しかしながら、特許文献2にように、負荷分散テーブルに従って単に分散比率(回線速度や送信比率)を決定するだけであるから、セキュリティ対策の発想はなく、かつファイルのセキュリティ向上のためのパケット分散方法も開示されていない。
国際公開2006/064552 A1 特開平11−136290
本発明の目的は、ファイルを構成する一連のデータ自体を分断した区分データの伝送路を複数のネットワークに振り分けることで情報漏洩に対するセキュリティの向上を図る情報処理器及びその通信制御方法を提供することにある。
本発明は、ローカル通信回線へ送出された、ファイルを構成するパケットを複数のネットワークを選択的に経由して送信先の情報処理器へ送信する情報処理器であって、送信対象のファイルを送信先を指定して送信指示を行う送信指示手段と、送信指示を受けたファイルを、1パケットのデータ量より小さい所定のデータ量毎に切り分けて複数の区分データを作成する区分データ作成手段と、各区分データを、所定のルールに基づいて前記複数のネットワークに振り分ける振り分け手段と、各ネットワークに振り分けられた複数の区分データを直列に接続し、接続後のデータを各パケットに分割すると共に、各パケットの所定領域に前記送信対象ファイルに関連したパケット識別情報を設定するパケット作成手段と、各パケットの所定領域に、前記振り分け手段により振り分けられたネットワークを特定する情報を設定するネットワーク設定手段と、前記ネットワーク特定情報が設定された各パケットを前記ローカル通信回線に送出する送信処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明は、ローカル通信回線へ送出された、ファイルを構成するパケットを複数のネットワークを選択的に経由して送信先の情報処理器へ送信する情報処理器の通信制御方法であって、送信対象のファイルを送信先を指定して送信指示を行う送信指示行程と、送信指示を受けたファイルを、1パケットのデータ量より小さい所定のデータ量毎に切り分けて複数の区分データを作成する区分データ作成行程と、各区分データを、所定のルールに基づいて前記複数のネットワークに振り分ける振り分け行程と、各ネットワークに振り分けられた複数の区分データを直列に接続し、接続後のデータを各パケットに分割すると共に、各パケットの所定領域に前記送信対象ファイルに関連したパケット識別情報を設定するパケット作成行程と、各パケットの所定領域に、前記振り分け手段により振り分けられたネットワークを特定する情報を設定するネットワーク設定行程と、前記ネットワーク特定情報が設定された各パケットを前記ローカル通信回線に送出する送信処理行程とを備えたことを特徴とするものである。
これらの発明によれば、送信元及び送信先の情報処理器は複数のネットワークに接続可能にされており、送信元の情報処理器から送信先の情報処理器へのファイルの送信は、ローカル通信回線を経た後、複数のネットワークを選択的に経由して行われる。そして、送信対象となるファイルに対して送信先が指定されて送信指示が行われると、送信指示を受けたファイルは、1パケットのデータ量より小さい所定のデータ量毎に切り分けられて複数の区分データとして作成される。区分データはファイル内の各データと1対1のサイズでもよいし、より大きくてもよいが、パケットのデータサイズよりは、少なくとも小さいものとしている。これにより、1つのパケットのみで情報が部分的に解読可能になることを可及的に防いでいる。次に、各区分データは、所定のルールに基づいて複数のネットワークに振り分けられる。各ネットワークに振り分けられた複数の区分データは直列に接続され、接続後の、すなわち一連の区分データは各パケットに分割される、しかも、各パケットの所定領域に送信対象ファイルに関連したパケット識別情報が設定される。各パケットの所定領域には、振り分けられたネットワークを特定する情報が設定される。この情報はルート情報そのものでもよく、あるいは、IPアドレスの記述形式によるものでもよい。ネットワークの特定情報が設定された各パケットは前記ローカル通信回線に送出され、設定されたネットワークを経て、送信先の情報処理器で受信される。また、他のネットワークの特定情報が設定された他の各パケットは、前記ローカル通信回線に送出され、設定された他のネットウェワークを経て、同一の情報処理器で受信される。
また、本発明は、前記複数のネットワークからそれぞれパケットを受信する受信処理手段と、受信された各パケットの前記所定領域に設定されている前記ネットワーク特定情報及び前記所定のルールによって、元の1つのファイルに並べ替える整列手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記複数のネットワークからそれぞれパケットを受信する受信処理行程と、受信された各パケットの前記所定領域に設定されている前記ネットワーク特定情報及び前記所定のルールによって、元の1つのファイルに並び替える整列行程とを備えたことを特徴とする。
これらの発明によれば、情報処理器が受信側として機能する場合、複数のネットワークからそれぞれパケットが受信され、受信された各パケットの所定領域に設定されているネットワーク特定情報及び前記振り分けのための所定のルールを利用する(すなわち、処理方向を逆にする)ことで、元の1つのファイルに整列され、すなわち再生される。
これらの発明により、 ファイルを構成する一連のデータ自体を分断した区分データとし、且つ各区分データの伝送路を複数のネットワークに振り分けることで情報漏洩に対するセキュリティの向上が図れる。
また、受信側において整列処理を実行することで、元のファイルが再生可能となる。
本発明に係る情報処理器が適用される一例としての、複数のネットワークを有する電子決済支援システム等のネットワークシステムの全体概略構成図である。 本発明の一実施形態において、内容を理解する上での基本的な処理の流れを示す説明図で、(a)は送信側でのファイルの区分け処理、振り分け処理及びパケット化処理の経緯を示す図、(b)はパケットのネットワーク上での流れを示す図である。 情報処理器12の情報処理部120及び記憶部123のブロック図である。 情報処理部120のCPUによって実行される送信処理Iの手順を示すフローチャートである。 情報処理部120のCPUによって実行される送信処理IIの手順を示すフローチャートである。 情報処理部120のCPUによって実行される受信処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ネットワークシステム
10,20 情報処理端末部
12,22 情報処理器
120,220 情報処理部
120a 画像表示処理部
120b ファイル作成部
120c 送信指示部
120d 区分データ作成部
120e 振り分け部
120f 120d パケット作成部
120g 120f ネットワーク設定部
120h 送信処理部
120i 受信処理部
120j 整列処理部
121,221 モニタ
122,222 入力部
123,223 記憶部
13,23 キャリア(ローカル通信回線)
14,141,142,24,241,242 ISP
F ファイル
D1〜D3 データ
F1,F2 区分ファイル
d1〜d6 区分データ
F1p、F2p 送信ファイル
P11〜P1p,P21〜P2m パケット
図1は、本発明に係る情報処理器が適用される一例としての、複数のネットワークを有する電子決済支援システム等のネットワークシステムの全体概略構成図である。図1に示すネットワークシステムは、複数のネットワーク、例えばインターネットと、インターネットとは異なる、所定の会員に開放される専用のネットワークを有する。この専用ネットワークは、設立された団体に登録された会員間での電子決済等の支援を可能にするものである。例えば、一般的な商取引における決済、例えば業者店舗からの請求書の発行、受領や、購買者側から請求書発行元の契約金融機関の口座への入金(すなわち支払い)指示書、その受領書の発行、その他、公共料金等の支払いに関連する各種書面の電子的な電子書面(ファイル)での送受信処理を可能とする。なお、本実施形態では、テキスト形式のデータのファイルを採用して説明しているが、バイナリ形式のデータにも適用可能である。
図1において、ネットワークシステム1は、パーソナルコンピュータ(パソコン端末)11、及びルータ及びヘッダ処理機能を内蔵する、例えばモデムとして位置付けされ、かつ所定の(例えば電子決済等に関する)情報処理機能も備えた情報処理器12からなる情報処理端末部10と、パケットのヘッダ領域に設定された後述するIPアドレスに従ったネットワークへパケットを送るルータを備える通信回線設備(キャリア)13と、キャリア13と接続され、サーバ(バッファ)及びルータを内蔵するプロバイダ(ISP)141,142と、キャリア13に対して並列的に接続されるインターネット3及び専用ネットワーク4とを備える。なお、キャリア13は、ISP141を経て専用ネットワーク4と接続可能にされると共に、後述するISP241を経てインターネット3と接続可能にされている。
また、インターネット3及び専用ネットワーク4には複数の情報処理端末部が接続されており、その代表として、図1に示すように前記情報処理端末部10と情報処理端末部20とが示されている。情報処理端末部20は、情報処理端末部10と同様の構成を有する。すなわち、情報処理端末部20は、パソコン端末21及び情報処理器22からなる。キャリア23は情報処理端末部20とISP241,142との中継を行うものである。キャリア23はISP142を経て専用ネットワーク4と接続可能にされると共に、ISP242を経てインターネット3と接続可能にされている。
なお、図1において、一般論としての説明上、ISP141,142、及びISP241,242は、別体として記載しているが、それぞれに別体である構成の他、インターネット3及び専用ネットワーク4の両者に接続された兼用構成であってもよい。本発明では、いずれの態様にも適用可能である。同様に、ISP141と142、またISP241と242は、キャリア13,23との関係で、同一となる場合もあり得る。
専用ネットワーク4は、インターネット3とは異なるネットワークシステムであり、前記したように、設立された団体の会員である消費者、商店、企業及び金融機関のみが専用ネットワーク4に接続可能な権限(アクセス権)を付与される。これにより、会員は、インターネット3の他、専用ネットワーク4を中継して他の会員との間で、前記電子決済等のための電子ファイルの授受が可能となる。一方、非会員、すなわち情報処理器10,20を所持せず、一般のパーソナルコンピュータのみ有する者は、インターネット3には接続可能にされているが、専用ネットワーク4には接続可能にされていない(接続可能な権限を付与されていない)。
パソコン端末11,21は、同一構造を有するものであるので、ここではパソコン端末11側について説明する。パソコン端末11は、公知のもので、CPU(Central Processing Unit)から構成される情報処理部110と、各種画像を表示するモニタ111と、各種の操作指示及び情報入力を行うキーボードやマウスその他の操作部材からなる入力部112と、作成した各種のファイルデータ、OSプログラム及びアプリケーションプログラムを記憶する記憶部113とを備える。パソコン端末11は、グローバルIPアドレスが設定されることで、インターネット3を介して他のパソコン端末21と通信可能にされている。なお、インターネット3に接続されているパソコン端末のち、情報処理端末部10,20のように情報処理器12,22を備えた態様では、情報処理器12,22に内蔵されたアプリケーションプログラムによってパソコン端末11,21で作成したファイルをインターネット3の他、専用ネットワーク4にも送信可能にされる。
情報処理器12,22は、同一構造を有するものであるので、情報処理器12側について説明する。情報処理器12は、所定形状、例えば直方体の筐体を有し、内部に、本来のモデム機能を実行するための図略の変調器及び復調器を備えていると共に、表面適所にローカル通信回線を介してキャリア13と接続するための入出力用配線端子を備えている。変調器は、パソコン端末11や情報処理器12で作成されたファイルをインターネット3や専用ネットワーク4で伝送可能な信号形態に変調するものであり、復調器は、インターネット3や専用ネットワーク4を経由して受信されたファイルをパソコン端末11や情報処理器12で処理可能な信号形態に復調するものである。
情報処理器12は、CPU(Central Processing Unit)から構成される情報処理部120と、表面適所に、液晶パネルやプラズマディスプレイパネルからなる、画像を表示するモニタ121と、モニタ121に積層配置されたタッチパネル乃至は一般的な操作キー等からなる入力部122と、各種のデータ情報等を記憶する記憶部123とを備えている。タッチパネルとしては、公知の電気式、超音波式、光学式の他、感圧素子を用いたものなどが採用可能である。後述する記憶部123には、モニタ121に表示される画像に対して、それらの表示位置とタッチパネルの押圧操作位置との座標とが予め関連付けて記憶されている。これにより、モニタ121に表示されている画像のいずれが選択されたかが押圧検出位置の情報から特定できるようになっている。
記憶部123は、ROM部に、各種動作を行わせるための処理プログラム(OSプログラム、アプリケーションプログラム)が格納され(外部からインストールされる態様を含む)、さらに各種書面の様式や書式データ等が格納され、一方、RAM部に送信及び受信した電子決済等に関連するファイル等を保管するものである。情報処理部120は、所要の文書や画像等の情報(ファイル)の作成支援処理、データ保管処理、ファイルの送受信処理、及びファイルを構成するパケットに対する後述の処理を実行させるものである。
図2は、本発明の一実施形態において、内容を理解する上での基本的な処理の流れを示す説明図で、(a)は送信側でのファイルの区分け処理、振り分け処理及びパケット化処理の経緯を示す図、(b)はパケットのネットワーク上での流れを示す図を示している。
情報処理器12で作成されるファイルFは、本実施形態では、JISコード、シフトJISコード、EUCコード等の文字コード体系で表されるテキストデータ形式のものが採用される。テキストデータとは、1文字に相当する16ビット等、すなわち2バイト等の括りで見たビットパターンが上記文字コードのビットパターンしか採らないものをいう。
図2(a)に示すように、ファイルFはデータD1,D2,D3…が配列されて構成されており、各データは上述のように所定バイトで構成されている。区分データd1,d2,…は、データD1,D2,D3,…をそれぞれ途中のバイトで切り分けて作成された新たなデータである。例えば、各データDが2バイトからなる場合、データD1の1バイト目と2バイト目の間で区切るようにして区分データd1を作成し、データD1の2バイト目とデータD2の1バイト目とで区分データd2を作成するといったものである。区分データdは、データDと1対1に対応していてもよく、あるいは対応していなくともよい。この結果、各データは一体性が損なわれる。例えば、所定の文字コードの場合、当該文字を規定するコードデータではなくなる。
区分データd1,d2,…は、所定の振り分けルールに従ってネットワークの種類数、本実施形態ではインターネット3側と専用ネットワーク4側との2つに振り分けられる。所定のルールとしては、少なくとも連続する区分データdが同一のネットワークに振り分けられないようにするものである。従って、本実施形態のようにネットワークがインターネット3と専用ネットワーク4の2つの場合には、交互に振り分けられる。すなわち、この例では、専用ネットワーク4に奇数番目の区分データd1,d3,d5,…が振り分けられ、インターネット3に偶数番目の区分データd2,d4,…が振り分けられる。もちろん、逆でもよい。インターネット3及び専用ネットワーク4に振り分けられた各区分データdはそれぞれ連続されて一連のデータ列(区分ファイルF1,F2)とされる。
次いで、各区分ファイルF1,F2に対して、ネットワークで通信可能な所定のデータ量のフレームからなるパケットPに分割される。区分ファイルF1に対しては、パケットP11,P12,…P1nが作成され、区分ファイルF2に対しては、パケットP21,P22,…P2mが作成される。ここで、パケットP11,P12,…P1nで送信ファイルF1pが作成され、パケットP21,P22,…P2mで送信ファイルF2pが作成される。
各パケットPの所定領域、例えばヘッダ領域には、ヘッダ情報として送信ルートを特定するルート情報、及び送信元、送信先を特定する各IPアドレス、MACアドレスが少なくとも設定される。すなわち、インターネット3を中継する場合には、グローバルIPアドレスが設定され、専用ネットワーク4を中継する場合には、ローカルIPアドレスが設定される。キャリア13はIPアドレスによってルートの物理的設定を行う。
図2(b)に示すように、送信は、まず、パケットP11,P12,…P1nが、この順でキャリア13に出力され、キャリア13で専用ネットワーク4側に出力され、ISP141(及び一般的には他のISP142を経由して)、情報処理器22が接続されるキャリア23を経て、情報処理器22に送信され、ここで受信される(図2(b)白抜き矢印参照)。次いで、パケットP21,P22,…P2mが、この順でキャリア13に出力され、キャリア13でインターネット3側に出力され、ISP241(及び一般的には他のISP242を経由して)、情報処理器22が接続されるキャリア23を経て、情報処理器22に送信され、ここで受信される(図2(b)黒塗り矢印参照)。
情報処理器22は、振り分けのための前記所定の振り分けルールを格納しており(あるいは前記所定の振り分けルールが各パケットPの送信に先立って送信されるパケット数を示す信号等に含めて、あるいはパケットPのヘッダ情報の一部に付加されている場合には)、この振り分けルールに基づいて、図2(a)に示すデータの変移を逆方向に処理して元のファイルFに戻すように整列処理を実行する。
図3は、情報処理器12の情報処理部120及び記憶部123のブロック図である。情報処理部120のCPUは、処理プログラム記憶部123aに記憶されている処理プログラムを実行することによって、モニタ121に画像表示を行わせる画像表示処理部120a、文書等を作成する処理を行うファイル作成部120b、送信対象ファイルに対する送信指示を受け付けて所定の処理を行う送信指示部120c、送信指示されたファイルから複数の区分データを作成する区分データ作成部120d、各区分データを各ネットワークに振り分ける振り分け部120e、振り分けた区分ファイルをパケットに分割するパケット作成部120f、各パケットに中継するネットワークを設定するネットワーク設定部120g、パケットの送信を行う送信処理部120h、逆にキャリア13を経て送られてきたパケットの受信を行う受信処理部120i、及び受信されたパケットを元のファイルに戻すべく、並び替えを行う整列処理部120jとして機能する。
処理プログラム記憶部123aには、アプリケーションとしての、ファイルの作成処理プログラム、振り分け処理プログラム、ネットワーク設定プログラム、パケット作成プログラム、パケット送信処理プログラム、パケット受信処理プログラム、整列処理プログラム、ファイルの管理処理プログラム等が格納されている。ファイル記憶部123bには、各種のファイルの作成を支援するための様式、書式情報がそれぞれ記憶され、また、送信ファイル、受信ファイルも別領域に記憶されている。
画像表示処理部120aは、作成中の文書や入力部122の指示(例えば送信指示)に応じた内容をモニタ121に表示するものである。
ファイル作成部120bは、ファイル記憶部123bに予め記憶されている書式情報等を読み出し、入力部122からの操作入力を受け付けて、必要な情報を上書きする態様で、あるいは書式ファイルを用いることなく全情報を入力する態様で、ファイルの作成を行わせるものである。
送信指示部120cは、送信対象ファイルに対して入力部122からの送信指示が発せられると、この送信指示を受け付けて、送信対象ファイルを送信のための一連の処理を実行するものである。
区分データ作成部120dは、送信指示されたファイルFを構成する一連のデータDを、図2に一例として示したようにデータDをその所定位置で、例えばデータDを規定する複数コードのバイト単位における所定の途中位置で順次区切って複数の区分データdを作成するものである。従って、各データDはその一体性が損なわれ、区分データd自体を観察しても、元のデータDは解析不可の状態にある。
振り分け部120eは、区分データ作成部120dによって作成された一連の区分データを、所定の振り分けルールに従ってネットワークの種類数に振り分けて区分ファイルを作成するものである。本実施形態では、図2(a)で示したようにインターネット3と専用ネットワーク4とに対応付けられた区分ファイルF1とF2とが作成されている。所定の振り分けルールは、図2(a)における説明で示したような、互いに隣接する区分データが同一のネットワークに連続して振り分けられないとの条件の元での振り分け方法である。また、ネットワークが3つ乃至はそれ以上の場合であれば、種々の組合せによる、かつより複雑な振り分け方法が採用となる。例えば、少なくとも隣接する区分データが同一のネットワークに連続して振り分けないとの条件の元で、乱数発生器などを利用してランダムに振り分けるというルール、あるいは予め準備されたルールを用いて振り分ける態様を採用してもよい。予め準備されたルールを用いる場合、ルールの数を複数個準備しておき、送信毎にあるいは時刻情報(日時等)に応じていずれのルールを採用するかを所定の選定方法(ランダム含む)で決定するようにしてもよい。
パケット作成部120fは、作成された各区分ファイルを構成する一連の区分データに対して、所定のデータ量、好ましくは各ネットワークで規定されるバイト数を有するパケットに切り分けるものである。図2(a)の例では、区分ファイルF1,F2に対して、それぞれパケットPが作成される。区分ファイルF1に対しては、パケットP11,P12,…P1nが作成され、区分ファイルF2に対しては、パケットP21,P22,…P2mが作成される。
各パケットは、例えばフレームの前側領域にヘッダ領域を含み、このヘッダ領域に、ヘッダ情報としてのファイル及び区分ファイルの特定情報、パケット特定情報(識別情報:1つの送信ファイルを構成する複数のパケットの順番を規定する情報)、送信元、送信先のIPアドレス、MACアドレスが付加される。送信元、送信先のIPアドレス、MACアドレスは、会員の情報処理器に設定されているIPアドレス、MACアドレスを記憶するアドレス記憶部123cに記憶されている。パケットは、具体的には、スタートフレーム、MAC(media access control )ヘッダ、IP(internet protocol)ヘッダ、TCP(transmission control protocol)ヘッダ、データ部、及びFCS(frame check sequence)から構成されている。MACヘッダには送信元とキャリア13間を規定するMACアドレスが設定される。IPヘッダには、送信先、送信元のIPアドレス(インターネット3経由ではグローバルIPアドレスが設定され、専用ネットワーク経由ではローカルIPアドレスが設定される)が設定される。なお、図1には示されていないが、会員のアドレス情報は、各情報処理器12の記憶部123(アドレス記憶部123c)に持たせてもよいが、専用ネットワーク4上に管理サーバを設置し、この管理サーバ内で保管してセキュリティを向上させる態様としてもよい。
ネットワーク設定部120gは、各ヘッダ部分を含めたヘッダ領域内に、いずれのネットワークを経由させるかの、いわゆるルート情報を設定するものである。ルート情報を独立した情報としてヘッダ領域の所定位置に付加する態様としてもよいが、本実施形態では、IPアドレスヘッダに、インターネット3経由ではグローバルIPアドレスが設定され、専用ネットワーク経由では(例えばイーサネット(登録商標)用等に準じた)ローカルIPアドレスが設定されることで、ルート情報の設定が併せて行われている。
これらは、ルーティングテーブルやarp(Address Resolution Protocol)テーブル)により設定される。パケットPは、キャリア13でテーブルと照合されて、アドレスの一致したルートへのみ送信され、これによりネットワークを切り換えることができる。
送信処理部120hは、入力部122からの操作に応じて作成したファイル(既に作成し、ファイル記憶部123bに保管しておいたファイルであって、送信対象ファイルとして指定されたファイルを含む)を、パケット順にキャリア13に出力するものである。図2の例では、先ず、パケットP11,P12,…P1nの順に出力され、次いでパケットP21,P22,…P2mの順に送信される。なお、送信指示されたファイルに対する区分データ作成部120d〜ネットワーク設定部120gまでの一連の処理は、送信処理部120hによって送信指示が発せられることで開始される。
受信処理部120iは、情報処理器12が受信側として機能する場合、キャリア13を介して送られてきた複数のパケットの受信を行い、記憶部123内の所定の記憶領域(バッファ)に一時的に格納するものである。なお、送信指示部120cから受信処理部120iへは、実際のパケット送信前に、パケット作成部120fで作成されたパケット数等に関する情報がセッション信号として送信されており、受信処理部120iは、この情報を利用することで、パケットの全てが受信されたか否かを判断する機能を備えている。
整列処理部120jは、前記バッファに格納された複数のパケットのヘッダ領域内のファイル特定情報から、元々の1つのファイルに含まれているパケット群を抽出すると共に、抽出した複数のパケットをパケット特定情報に従ってパケット作成時と同一のパケット順に整列させて、区分ファイル(図2(a)に示す送信ファイルF1p,F2p参照)に戻すものである。また、整列処理部120jは、抽出した各送信ファイルの各パケットから、そのデータ領域のデータを抽出して、区分ファイル(図2(a)に示す区分ファイルF1,F2)を作成する。さらに、整列処理部120jは、抽出した各区分ファイルから、各区分データを抽出し、元の一連の区分データに配列し直す(図2(a)のファイルF1,F2からファイルFの区分データd1,d2,…を作成する手順)。整列処理部120jは、かかる整列処理を行うことで、元のファイルFを再生する。
図4は、情報処理部120のCPUによって実行される送信処理Iの手順を示すフローチャートである。図4において、送信指示の有無がチェックされ(ステップS1)、送信指示がなければ、本フローを抜け、一方、送信指示があると、送信対象ファイルを構成する一連のデータから区分データの作成が実行される(ステップS3)。次いで、各区分データに対して所定の振り分けルールに従ってネットワーク、ここではインターネット3と専用ネットワーク4への振り分け処理が実行される(ステップS5)。各ネットワークへの振り分けが実行された区分データは、それぞれネットワーク毎に一連の区分データとして並び替えられ、各区分ファイルが作成される(ステップS7)。
続いて、ネットワーク数を表すiが、i=1に設定され(ステップS9)、1番目のネットワークに振り分けられた区分ファイルが各パケットに分割される(ステップS11)。次いで、分割された各パケットのヘッダ領域に、ヘッダ情報が設定される(ステップS13)。なお、例えば、ネットワークがインターネット3と専用ネットワーク4の場合、IPヘッダ部に送信先としてグローバルIPアドレスかローカルIPアドレスかを設定することで同時にルート情報が設定される態様では、ルート情報の設定ステップを省略でき、前記ステップS13の処理によって送信ファイルが作成される。
続いて、全てのネットワークに対する送信ファイルが作成されたか否かが、i<N(N:ネットワークの個数)か否かによって判断され(ステップS15)、i<Iであれば、i=i+1が実行されて(ステップS17)、次の区分ファイルに対してパケット分割処理及びヘッダ情報設定処理が実行される。一方、全てのネットワークに対して処理が終了したのであれば、すなわちi<Nでなければ(ステップS15でNo)、続いて、各ネットワークに対応する送信ファイルの送信処理が実行される(ステップS19以降)。
ステップS19で、ネットワーク数を表すiが、i=1に設定され、1番目のネットワークに対応する送信ファイルの送信が行われる(ステップS21)。次いで、全てのネットワークに対する送信ファイルの送信が終了したか否かが、i<N(N:ネットワークの個数)か否かによって判断され(ステップS23)、i<Nであれば、i=i+1が実行されて(ステップS25)、次の送信ファイルの送信が行われる。一方、全てのネットワークに対するパケット送信が終了すると(ステップS23でNo)、本フローを終了する。
図5は、情報処理部120のCPUによって実行される送信処理IIの手順を示すフローチャートである。図5中、ステップS31〜S49は、図4のステップS1〜S19と同一であるので説明は省略する。
ステップS51において、1番目のネットワークに対応付けられた送信ファイルの送信が実行される。そして、送信後に、送信先の情報処理器22からパケットの形式を有する受信確認信号が返送されてくるまで待機し(ステップS53)、受信確認信号が返送されたと判断されると、次のネットワークに対応付けされた送信ファイルの送信が実行される(ステップS55)。次いで、全てのネットワークへの対応する送信ファイルの送信が終了したか否かが、i<N(N:ネットワークの個数)か否かによって判断され(ステップS57)、i<Nであれば、i=i+1が実行されて(ステップS59)、次の送信ファイルの送信が行われる。一方、全ての送信処理が終了していると、本フローを終了する。
なお、受信処理部120iは、各ネットワークから受信確認信号を受信するが、本実施形態では、予め設定された最初の特定のネットワークに対応付けられた送信ファイルの送信に応答して返送された受信確認信号に着目すれば足りるものである。
図6は、情報処理部120のCPUによって実行される受信処理の手順を示すフローチャートである。図6は、図5の送信処理IIに対応する受信処理を示している。まず、受信処理部120iによって送信ファイルに含まれるパケットの受信の有無が判断され(ステップS71)、パケットの受信がなければ、本フローを抜け、一方、パケットの受信があると、受信したパケットが記憶部123の例えばファイル記憶部223bに一時的に格納される(ステップS73)。次いで、受信したパケットのヘッダ領域に含まれる送信元のアドレス情報が抽出され、この送信先アドレスが設定された受信確認信号が作成され、かつキャリア23に向けて送出される(ステップS75)。
次いで、他の全てのネットワークを経由して1つの元々のファイル(該当ファイル)を構成する各パケットが、受信された各パケットのヘッダ領域内の送信元、パケットを特定する情報から抽出される(ステップS77)。そして、該当ファイルの全てのパケットが受信されているか否かが判断され(ステップS79)、未だ受信されていなければ、受信されるまで待機し、全てのパケットが受信されたと判断されると、各パケットのヘッダ領域内のパケット特定情報を用いて元々ファイルを構成するパケットと同一順になるように再配列し、さらに振り分けルールを用いて、各区分データが一連のデータに配列し直される(ステップS81)。かかる整列が終了すると、ファイル記憶部223bに取り込まれる。取り込まれたファイルは自動的に、あるいは入力部222からの操作を受け付けてモニタ221に表示され、操作者がファイルの内容を視認可能となる。
なお、図4に示す送信処理Iに対応する受信処理では、ステップS75を省略すればよい。但し、通信規約上は、受信確認信号が返送されるようになっていることから、送信I、IIのいずれも適宜採用可能である。
この結果、1つのファイルを構成するデータが分断され、かつ分断された区分データが複数のネットワークに振り分けられて、異なる通信線路を異なる時間帯にて伝送されるので、仮にいずれかのネットワークにおいてパケットのキャプチャが行われても、ファイルを再生できないため、秘密漏洩阻止が図られる。また、1つのネットワークに振り分けられる区分データは、元のファイルにおいて互いに隣接する区分データを含まない態様とすることで、部分的に見ても漏洩防止阻止が一層強固なものとなる。
なお、本実施形態では、元のファイルにおいて互いに隣接する区分データが同一のネットワークに割り当てられない態様としたが、本発明は、互いに隣接する区分データが同一のネットワークに割り当てられても、その間に1又は複数のダミー区分データを介在させたり、あるいは振り分け後の区分ファイルについて、所定のルールに従ってシャッフル(撹乱)処理(並び替え)したりする等して、結果的に区分データ間の連続性を実質的に損なわせる態様を含めてもよい。この場合には、ダミー区分データの挿入箇所情報やシャッフルのルール情報を受信側で認識しておく必要がある。この情報は、予め記憶部223に記憶し、あるいはパケット送信に先立って行われるセッション信号に含めることで対応可能である。
また、本実施形態では、情報処理器12にパソコン端末11を接続してパソコン端末11で作成されたファイルをインターネット3の他、必要に応じて専用ネットワーク4にも送信させ得るようにしている。これは、パソコン操作に慣れている者は、むしろパソコン端末11の入力部112で文書を作成する方が効率的かつ素早く行える事情を考慮して、また、情報処理器12の常識的(一般的)なサイズを考慮すると、モニタ121の画面サイズが必ずしも大きく取れない場合に、パソコン端末11の所要サイズのモニタ111を借用することで、画像を大きく表示できるので、その分、入力操作及び視認性が一層高まることから、パソコン端末11でのファイル作成及び送信にも適用可能にしたものである。この場合、パソコン端末11は、外部記憶媒体によって情報処理器12が実行する会員専用のファイル作成処理プログラム及びファイル送受信処理プログラムをダウンロード可能になされている。
また、実施形態では、テキストデータの例で説明したが、単に2進数の例えばイメージデータ等のバイナリデータ形式、さらには両方のデータ形式が混在したものにも適用可能である。バイナリデータとは、上記の文字コード体系以外のビットパターンも採るもので、括る長さ(ビット数)が任意のものをいう。
以上のとおり、本発明は、ローカル通信回線へ送出された、ファイルを構成するパケットを複数のネットワークを選択的に経由して送信先の情報処理器へ送信する情報処理器であって、送信対象のファイルを送信先を指定して送信指示を行う送信指示手段と、送信指示を受けたファイルを、1パケットのデータ量より小さい所定のデータ量毎に切り分けて複数の区分データを作成する区分データ作成手段と、各区分データを、所定のルールに基づいて前記複数のネットワークに振り分ける振り分け手段と、各ネットワークに振り分けられた複数の区分データを直列に接続し、接続後の区分ファイルを各パケットに分割すると共に、各パケットの所定領域に前記送信対象ファイルに関連したパケット識別情報を設定するパケット作成手段と、各パケットの所定領域に、前記振り分け手段により振り分けられたネットワークを特定する情報を設定するネットワーク設定手段と、前記ネットワーク特定情報が設定された各パケットを前記ローカル通信回線に送出する送信処理手段とを備えたものとするのが好ましい。この発明によれば、ファイルを構成する一連のデータ自体を分断した区分データとし、且つ各区分データの伝送路を複数のネットワークに振り分けることで情報漏洩に対するセキュリティの向上が図れる。
また、前記複数のネットワークからそれぞれパケットを受信する受信処理手段と、受信された各パケットの前記所定領域に設定されている前記ネットワーク特定情報及び前記所定のルールによって、元の1つのファイルに並べ替える整列手段とを備えることが好ましい。この構成によれば、受信側において整列処理を実行することで、元のファイルが再生可能となる。
また、前記振り分け手段は、各区分データを、前記所定のルールに基づいて互いに隣接する区分データが異なるネットワークに振り分けられるように振り分けることが好ましい。この構成によれば、例えば、データがバイナリ形式のデータ等の場兄は、隣同士のデータが結果的に異なるネットワークを経由するので、一方のネットワークのファイルがキャプチャされても、内容不明のままであり、秘密漏洩はない。
また、前記送信処理手段は、各ネットワークに振り分けられたパケットを、ネットワーク毎に送出することが好ましい。この構成によれば、通信路のスイッチングの煩雑さがなくなる。
また、前記送信処理手段は、1のネットワークに振り分けられたパケットを送信した後、所定の条件を満たすと、残りのネットワークに割り当てられた各パケットの送信を行うことが好ましい。この構成によれば、1つのルートの通信状況を確認した上で、残りのパケットを別ルートで送信するようにしたので、送信の信頼性が上昇する。
また、前記所定の条件は、前記送信先の情報処理器からの前記1のネットワークを介してパケットを受信した旨の返送信号を受信することが好ましい。この構成によれば、1つのネットワークの適正さが保障されなければ、残りのパケットの送信が行われないので、通信の信頼性が向上する。
また、前記ファイルは、それぞれ所定バイト数からなるテキストコードデータから構成されていることが好ましい。この構成によれば、テキストデータが分割されて区分データが作成されるので、データを不明な情報に変えることが可能となる。
また、前記区分データ作成手段は、前記テキストコードデータを形成する所定バイト数の途中で切り分けて区分データを作成することが好ましい。この構成によれば、テキストデータがコードデータの仕切り目で仕切られて区分データが作成されるので、データを確実に不明な情報に変えることが可能となる。
また、前記複数種類のネットワークは、インターネットと、接続するためのアクセス権を有することを条件に接続が可能な前記インターネットとは別の専用ネットワークとを有するものとしてもよい。この構成によれば、仮にインターネット側で送信中の情報がキャプチャされても、送信ファイルの全体を知ることはできず、情報漏洩の阻止が図れる。
本発明は、ファイルを構成する一連のデータ自体を分断した区分データの伝送路を複数のネットワークに振り分ける。これにより、送信ファイルのキャプチャ等による情報漏洩に対するセキュリティの向上を図る。

Claims (11)

  1. ローカル通信回線へ送出された、ファイルを構成するパケットを複数のネットワークを選択的に経由して送信先の情報処理器へ送信する情報処理器であって、
    送信対象のファイルを送信先を指定して送信指示を行う送信指示手段と、
    送信指示を受けたファイルを、1パケットのデータ量より小さい所定のデータ量毎に切り分けて複数の区分データを作成する区分データ作成手段と、
    各区分データを、所定のルールに基づいて前記複数のネットワークに振り分ける振り分け手段と、
    各ネットワークに振り分けられた複数の区分データを直列に接続し、接続後の区分ファイルを各パケットに分割すると共に、各パケットの所定領域に前記送信対象ファイルに関連したパケット識別情報を設定するパケット作成手段と、
    各パケットの所定領域に、前記振り分け手段により振り分けられたネットワークを特定する情報を設定するネットワーク設定手段と、
    前記ネットワーク特定情報が設定された各パケットを前記ローカル通信回線に送出する送信処理手段とを備えたことを特徴とする情報処理器。
  2. 前記複数のネットワークからそれぞれパケットを受信する受信処理手段と、
    受信された各パケットの前記所定領域に設定されている前記ネットワーク特定情報及び前記所定のルールによって、元の1つのファイルに並べ替える整列手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の情報処理器。
  3. 前記振り分け手段は、各区分データを、前記所定のルールに基づいて互いに隣接する区分データが異なるネットワークに振り分けられるように振り分けるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理器。
  4. 前記送信処理手段は、各ネットワークに振り分けられたパケットを、ネットワーク毎に送出すること特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理器。
  5. 前記送信処理手段は、1のネットワークに振り分けられたパケットを送信した後、所定の条件を満たすと、残りのネットワークに割り当てられた各パケットの送信を行うことを特徴とする請求項4に記載の情報処理器。
  6. 前記所定の条件は、前記送信先の情報処理器からの前記1のネットワークを介してパケットを受信した旨の返送信号を受信することである請求項5記載の情報処理器。
  7. 前記ファイルは、それぞれ所定バイト数からなるテキストコードデータから構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の情報処理器。
  8. 前記区分データ作成手段は、前記テキストコードデータを形成する所定バイト数の途中で切り分けて区分データを作成するものである請求項7記載の情報処理器。
  9. 前記複数のネットワークは、インターネットと、アクセス権を有することを条件に接続が可能な前記インターネットとは別の専用ネットワークであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の情報処理器。
  10. ローカル通信回線へ送出された、ファイルを構成するパケットを複数のネットワークを選択的に経由して送信先の情報処理器へ送信する情報処理器の通信制御方法であって、
    送信対象のファイルを送信先を指定して送信指示を行う送信指示行程と、
    送信指示を受けたファイルを、1パケットのデータ量より小さい所定のデータ量毎に切り分けて複数の区分データを作成する区分データ作成行程と、
    各区分データを、所定のルールに基づいて前記複数のネットワークに振り分ける振り分け行程と、
    各ネットワークに振り分けられた複数の区分データを直列に接続し、接続後のデータを各パケットに分割すると共に、各パケットの所定領域に前記送信対象ファイルに関連したパケット識別情報を設定するパケット作成行程と、
    各パケットの所定領域に、前記振り分け手段により振り分けられたネットワークを特定する情報を設定するネットワーク設定行程と、
    前記ネットワーク特定情報が設定された各パケットを前記ローカル通信回線に送出する送信処理行程とを備えたことを特徴とする情報処理器の通信制御方法。
  11. 前記複数のネットワークからそれぞれパケットを受信する受信処理行程と、
    受信された各パケットの前記所定領域に設定されている前記ネットワーク特定情報及び前記所定のルールによって、元の1つのファイルに並べ替える整列行程とを備えたことを特徴とする請求項9記載の情報処理器の通信制御方法。
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