JPWO2010074068A1 - 逆量子化方法、逆量子化装置及びプログラム - Google Patents

逆量子化方法、逆量子化装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

本発明は、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法であって、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求めることを特徴とする逆量子化方法である。

Description

本発明は、逆量子化方法、逆量子化装置及びプログラムに関する。
図1を参照して、関連する映像逆量子化技術について説明する。ただし、量子化器E1001は、映像逆量子化をする要素計算器E1002との入出力関係を示す目的で記載していること、すなわち、映像逆量子化技術は要素計算器E1002のみによって構成できることに注意されたい。
また、垂直画素数m、水平画素数nの1枚のグレースケールの映像フレームを映像信号ベクトルxとする。ただし、以降の説明から明らかなように、カラーの映像信号にも関連技術と本発明は適用できる。また、前記映像信号ベクトルxが映像フレームの部分領域であっても、関連技術と本発明を適用できる。尚、本稿では、”複数要素の組”および”複数要素の集合”を、”ベクトル”と呼ぶ。
量子化器E1001は、映像信号ベクトルxの各要素
Figure 2010074068
を量子化して量子化値qi,jを計算する。E1001の量子化器が量子化幅をQsとする線形量子化器であるとすると、
Figure 2010074068
となる。ただし、関数floor()は床関数であり、実数値の入力値の中で最大の整数を返す関数である。以降では、前記量子化値qi,jの組 (集合)を量子化値ベクトルqとする。
要素計算器E1002は、前記量子化値qi,jと、映像信号ベクトルxとの間に相関のある他の映像信号ベクトルy(補助情報y)の各要素yi,jとを用いて、逆量子化値
Figure 2010074068
を計算する。前記量子化値qi,jに対応する半開区間を
Figure 2010074068
前記の相関に対応する条件付確率密度関数を、fX|Y(x|y)とすると、要素計算器E1002は、逆量子化された映像信号ベクトル逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
の平均二乗誤差が最小となる各要素(各逆量子化値)
Figure 2010074068
を、以下の条件付期待値によって計算する(図2)。
Figure 2010074068
なお、現実においては、「条件付確率分布fX|yの完全な形状は分からない」および「式(2)の計算は積分が必要となる」という理由から、式(2)の代わりの近似計算(非特許文献1、2、3)が利用される。例えば、非特許文献1では、式(2)の代わりに、以下の式(2)’を利用することを提案している。
Figure 2010074068
近似計算が正確である限り、単純に逆量子化して逆量子化値を計算するよりも、前記補助情報yを利用して逆量子化値を計算することによって、逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
の平均二乗誤差を低減できる。
上述した要素計算器E1002の映像逆量子化によって、平均二乗誤差がより小さい逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
を計算することができる。
以上で、関連技術の説明を終了する。
Aaron, R. Zhang and B. Girod, "Wyner-Ziv Coding for Motion Video,"Asilomar Conference, November 2002. Y. Vatis, S. Klomp and J. Ostermann, "Enhanced reconstruction of the quantised transform coefficients for Wyner-Ziv coding," ICME, July 2007. D. Kubasov, J. Nayak and C. Guillemot, "Optimal Reconstruction in Wyner-Ziv Video Coding with Multiple Side Information," MMSP, October, 2007. S. Osher, L.I. Rudin, and E. Fatemi, "Nonlinear total variation based noise removal algorithms," Physic D, vol. 60, pp. 259-268, 1992. C. Tomasi and R. Manduchi, "Bilateral Filtering for Gray and Color Images," ICCV, 1998. F. Alter, S. Durand and J. Froment, "Adapted Total Variation for Artifact Free Decompression of JPEG Images," Journal of Mathematical Imaging and Vision 23, pp. 199-211, September 2005. A. Chambolle, "An algorithm for total variation minimization and applications," J. Math. Imaging Vis., Vol. 20, No. 1, pp. 89 - 97, 2004.
関連技術の原理的な課題として、近似計算が正確であっても、逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
の平均二乗誤差が低減される代わりに局所的に二乗誤差が大きくなり、それが局所劣化として目立つという課題があった。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は高品質な逆量子化方法、逆量子化装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法であって、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求めることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法であって、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求めることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を符号化する符号化方法であって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、前記逆量子化方法は、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求めることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を符号化する符号化方法であって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、前記逆量子化方法は、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求めることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を復号する復号方法であって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、前記逆量子化方法は、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求めることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を復号する復号方法であって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、前記逆量子化方法は、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求めることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、量子化値ベクトルを符号化する映像符号化方法であって、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法を用い、前記映像逆量子化方法は、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、量子化値ベクトルを復号する映像復号方法であって、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法を用い、前記映像逆量子化方法は、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップとを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置であって、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める復元手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置であって、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める復元手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を符号化する符号化装置であって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、前記逆量子化装置は、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を符号化する符号化装置であって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、前記逆量子化装置は、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を復号する復号装置であって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、前記逆量子化装置は、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を復号する復号装置であって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、前記逆量子化装置は、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、量子化値ベクトルを符号化する映像符号化装置であって、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置を有し、前記映像逆量子化装置は、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、量子化値ベクトルを復号する映像復号装置であって、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置を有し、前記映像逆量子化装置は、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化のプログラムあって、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化のプログラムであって、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を符号化する符号化のプログラムであって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、前記逆量子化処理は、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を符号化する符号化のプログラムであって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、前記逆量子化処理は、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を復号する復号方法のプログラムであって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、前記逆量子化処理は、量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、複数の量子化値を復号する復号のプログラムであって、複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、前記逆量子化処理は、前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、量子化値ベクトルを符号化する映像符号化のプログラムであって、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化処理を有し、前記映像逆量子化処理は、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明は、量子化値ベクトルを復号する映像復号のプログラムであって、現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化処理を有し、前記映像逆量子化処理は、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、高品質な逆量子化方法、逆量子化装置及びプログラムを提供することができる。
図1は関連技術の説明図である。 図2は要素の逆量子化概念図である。 図3は初期逆量子化映像信号ベクトル計算結果の概念図である。 図4は値域の概念図である。 図5は最終逆量子化映像信号ベクトル計算結果の概念図である。 図6は第1の実施の形態の構成図である。 図7は第1の実施の形態のフローチャートである。 図8は第2の実施の形態の構成図である。 図9は第2の実施の形態のフローチャートである。 図10は第3の実施の形態の構成図である。 図11は第3の実施の形態のフローチャートである。 図12は第4の実施の形態の構成図である。 図13は第4の実施の形態のフローチャートである。 図14は第1の実施の形態におけるその他の構成図である。 図15は第2の実施の形態におけるその他の構成図である。 図16は第3の実施の形態におけるその他の構成図である。 図17は第4の実施の形態におけるその他の構成図である。 図18は第1の実施の形態におけるその他の構成図である。 図19は第2の実施の形態におけるその他の構成図である。 図20は第3の実施の形態におけるその他の構成図である。 図21は第4の実施の形態におけるその他の構成図である。 図22は映像逆量子化器を用いた映像符号化器の構成図である。 図23は映像逆量子化器を用いた映像復号器の構成図である。 図24は本実施の形態における情報処理装置の構成図である。 図25は本実施の形態における効果の具体例を説明するための図である。
本発明の原理を簡単に説明する。
一般的に「映像信号は、信号値が緩やかに変化する平坦領域、信号値が急峻に変化するエッジ領域、および信号値が激しく振動するテクスチャ領域によって構成され、人間の視覚が、平坦領域やエッジ領域での雑音に敏感であり、テクスチャ領域での雑音に鈍感である」という性質がある。
ゆえに、前記の性質から、前記局所劣化が目立つ箇所は、映像信号の平坦領域やエッジ領域の箇所であると考えられる。本発明は、上述した関連技術によって要素毎に計算された逆量子化映像信号ベクトル(以後、初期逆量子化映像信号ベクトルと呼ぶ)を、その映像信号ベクトルの振動がより小さくなるような逆量子化映像信号ベクトル(以後、最終逆量子化映像信号ベクトルと呼ぶ)に更新することによって、前記局所劣化が目立つことを回避する。
ただし、本発明においては、(人間の視覚が敏感な)エッジ領域でのぼけが少ない前記最終逆量子化映像信号ベクトルを計算する手法として、全変分ノルム(Total variation norm)を最小化する非特許文献4の全変分最小化法(Total variation minimization methods)や、非特許文献5のバイラテラルフィルタ(Bilateral Filter)などを利用する。
また、本発明においては、量子化値、前記補助情報、および前記条件付確率密度関数を用いて、逆量子化映像信号ベクトル(オリジナルの映像信号ベクトル)の存在するベクトルの集合を正確に限定し(以後では、前記ベクトルの集合に対応するベクトル空間を、単純に、部分ベクトル空間と呼ぶ)、前記部分ベクトル空間の中で前記最終逆量子化映像信号ベクトルを計算する。これによって、前記エッジ領域でのぼけをより効果的に抑制できる。前記部分ベクトル空間を正確に限定する点が、前記全変分最小化法を用いてJPEG圧縮によるノイズを抑制する非特許文献6と大きく異なる点である。そもそも、非特許文献6は、前記補助情報を利用して逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
の平均二乗誤差を低減する、という関連技術の手法を考慮できない。
続いて、図面を用いて本発明の原理を解説する。
本発明は、まず、前記初期逆量子化映像信号ベクトルを関連技術と同様に計算する(図3)。
続いて、本発明は、前記量子化値qi,j、前記補助情報の要素yi,j、および前記条件付確率密度関数fX|Yから、オリジナルの映像ベクトルxの各要素xi,jの値域(range)である
Figure 2010074068
を計算する(図4)。前記各要素xi,jの値域
Figure 2010074068
で定義される部分ベクトル空間を
Figure 2010074068
とする。ただし、Rm×nは、実数の要素を持つm行n列の行列であり、映像ベクトルに対応する。
図4の例では、前記要素xi,jの値域である
Figure 2010074068
は、fX|Yが定義域(domain)でその値が0よりも大きい区間と半開空間
Figure 2010074068
とのオーバーラップである。明らかに、オリジナルの映像信号ベクトルの存在する前記部分ベクトル空間Uは、前記量子化値qi,jで定義される部分ベクトル空間
Figure 2010074068
よりも、限定された部分ベクトル空間であること(つまり、UはVの部分空間(sub-space)であること)に注意されたい。
最後に、本発明は、前記部分ベクトル空間Uの中で、前記初期逆量子化映像信号ベクトルを始点として、最終逆量子化映像信号ベクトルを計算し、その結果を逆量子化映像ベクトルとして出力する。例えば、図5は、垂直に隣接する各要素間の絶対値誤差の総和
Figure 2010074068
が小さくなるような最終逆量子化映像信号ベクトルを計算した例である。前記最終逆量子化映像ベクトルは、ぼけることなく、(人間の視覚が敏感な)平坦領域やエッジ領域における信号値の振動が抑制された映像ベクトルとなる。ゆえに、前記局所劣化が目立つことを回避できる。
以上で、本発明の原理の説明を終了する。
上述した本発明の原理に基づく映像逆量子化技術によって、上述した関連技術の課題を解決できる。
また、前記補助情報が逆量子化対象の映像信号ベクトルに時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルであれば、時間方向の連続性が改善されるように逆量子化映像信号ベクトルを計算するべきである。このため、本発明の別の手段においては、前記補助情報の各要素yi,jと前記初期逆量子化映像信号ベクトルの要素
Figure 2010074068
の絶対差分値がある閾値よりも小さい場合、あるいは、前記補助情報の要素yi,jが前記部分ベクトル空間の対応する要素の値域に含まれる場合、前記最終逆量子化映像信号ベクトルの対応する要素xi,jが前記補助情報の要素yi,jと近い値をとるように、前記最終逆量子化映像信号ベクトルの計算に制約をつける。本発明によって、時間方向の連続性が改善し、映像のちらつきを抑制できる。
また、上述した本発明の手段らは、量子化値を符号化する映像符号化方法において、その映像信号のローカル復号の復号手段として利用することもできる。本発明によって、より高品質な映像符号化方法を提供できる。
また、上述した本発明の手段らは、量子化値を復号する映像復号方法において、その映像信号の復号手段として利用することもできる。本発明によって、より高品質な映像復号方法を提供できる。
以下、具体的な実施の形態を説明する。
<発明の第1実施形態>
図6を参照して、本実施形態における発明の映像逆量子化技術の構成について説明する。ただし、図6の量子化器E2001は、映像を逆量子化する映像逆量子化器E2000との入出力関係を示す目的で記載していること、すなわち、発明の映像逆量子化技術は映像逆量子化器E2000のみによって構成できることに注意されたい。
量子化器E2001(図1の関連技術のものと同じである)は、映像信号ベクトルxの各要素
Figure 2010074068
を量子化して量子化値qi,jを計算する。E2001の量子化器が量子化幅をQsとする線形量子化器であるとすると、
Figure 2010074068
となる。以降では、前記量子化値qi,jの集合を量子化値ベクトルqとする。
映像逆量子化器E2000は、要素計算器E2002とベクトル計算器E2003とで構成される。要素計算器E2002とベクトル計算器E2003は、前記量子化値ベクトルqと、前記映像信号ベクトルxとの間に相関のある他の映像信号ベクトルy(以後、補助情報y)とを入力として、逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
を計算する。それぞれを以下で説明する。
要素計算器E2002は、前記量子化値ベクトルqと入力される前記補助情報yとを用いて、初期逆量子化映像信号ベクトルuの各要素値ui,jを計算する。
具体的には、要素計算器E2002は、前記相関に対応する条件付確率密度関数をfX|y(x|y)、量子化値qi,jに対応する半開区間を
Figure 2010074068
とすると、要素計算器E2002は、各要素値ui,jを以下の条件付期待値によって計算する。
Figure 2010074068
ただし、要素計算器E2002は、式(4)の代わりに、以下の式(4)’を利用して各逆量子化値ui,jを計算してもよい。
Figure 2010074068
ところで、前記補助情報yが逆量子化対象の映像信号ベクトルxに時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルである時、時間方向の連続性が改善されるように逆量子化映像信号ベクトルを計算するべきである。その計算のために、要素計算器E2002は、前記補助情報の各要素yi,jと式(4)にて得られた要素ui,jの絶対差分値が所定の閾値より小さい場合、あるいは、前記補助情報の要素yi,jが対応する量子化値qi,jに対応する半開区間
Figure 2010074068
に含まれる場合では、式(4) または式(4)’によって計算されたui,jを以下の式(5)または式(5)’で更新してもよい。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
なお、式(5)あるいは式(5)’によってui,jを更新する時には、前記補助情報yは、前記時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルの各要素が動き補償予測によって映像信号ベクトルxの各要素と位置合わせされた映像信号ベクトルであればなお良い。(つまり、前記補助情報yは、時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルの各要素が動き補償予測によって映像信号ベクトルxの各要素と位置合わせされた映像信号ベクトルであってもよい。)
ベクトル計算器E2003は、入力される補助情報yと量子化値ベクトルqとに基づいて、入力される初期逆量子化映像信号ベクトルuをより振動の少ない逆量子化映像信号ベクトル更新して、その更新の結果を最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
先ず、ベクトル計算器E2003は、前記量子化値qi,j、前記補助情報の要素yi,j、および前記条件付確率密度関数fX|Yから、各要素xi,jの値域(domain)である
Figure 2010074068
を以下の式(6)と式(7)によって計算する。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
ただし、min_xは、前記条件付確率密度関数fX|yが定義域において0と交わるxの最小値、max_xは、条件付前記確率密度関数fX|Yが定義域において0と交わるxの最大値である。尚、min_xと、max_xとは、前記条件付確率密度関数fX|Yの標準偏差から計算してもよい。
以後、式(6)と式(7)によって得られた各要素xi,jの値域で定義される部分ベクトル空間をU (ただし、
Figure 2010074068
とする。
続いて、ベクトル計算器E2003は、所定の回数kだけ、初期逆量子化映像信号ベクトルu (以後、uと記述する)を始点として、以下で記述する第1の射影と第2の射影を交互に繰り返し、前記部分ベクトル空間Uから、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルを計算する。なお、以下で記述するuの上付き文字(superscript)のkは、ある時点での前記逐次繰り返しの回数に対応し、uは前記逐次繰り返しがk回適用された時点での逆量子化映像信号ベクトルを示す。また、uは初期逆量子化映像信号ベクトルである。
前記第1の射影は、入力される逆量子化映像信号ベクトルuを、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルuk+1に更新する処理である。具体的には、以下の式(8)で定義される全変分ノルムである目的関数J(s)と、以下の式(11)で定義される制約関数G(s,u,λ)との和である式(12)の汎関数F(s,u,λ)を最小にする映像信号ベクトルsを計算し、その解であるsをuk+1とする。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
定式的には、第1の射影の結果(uk+1)は、以下の式(13)を解くことで得られる。(つまり制約関数G(s,u,λ)の下で、目的関数J(s)を最小化することになり、全変分ノルムが小さいsが得られる。すなわち、振動の少ないsが得られる)
Figure 2010074068
なお、式(13)を解く方法としては、非特許文献6などの劣勾配法(Sub-gradient methods)や非特許文献7などの射影法(Projection methods)を利用すればよい。また、上述したλは、量子化幅Qsに依存する正の実数とすればよい。
前記第2の射影は、入力される逆量子化映像信号ベクトルuk+1を、前記部分ベクトル空間Uの中に制限する処理である。具体的には、以下の式(14)を逆量子化映像信号ベクトルuk+1のすべての要素ui,jに対して適用する。
Figure 2010074068
最後に、ベクトル計算器E2003は、K回だけ、上述した第1の射影と第2の射影を交互に繰り返すことによって得られたuを前記最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
以上で、本実施形態における発明の映像逆量子化技術の構成と動作の説明を終了する。
続いて、図7のフローチャートを参照して、発明の処理の流れを説明する。ただし、発明に関する映像逆量子化器E2000の内部のフローだけを説明する。
処理の開始に際して、カウンタをリセットする(k=0)。
ステップS2001では、上述した要素計算器E2002によって、初期逆量子化映像信号ベクトルuを計算する。続いて、ステップS2002に進む。
ステップS2002では、上述したベクトル計算器E2003によって、部分ベクトル空間Uを計算する。続いて、ステップS2003に進む。
ステップS2003では、上述したベクトル計算器E2003によって、現在の逆量子化映像信号ベクトルuを上述した第1の射影によって、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルuk+1に更新する。続いて、ステップS2004に進む。
ステップS2004では、上述したベクトル計算器E2003によって、現在の逆量子化映像信号ベクトルuk+1を上述した第2の射影によって、部分ベクトル空間Uの中に制限する。続いて、ステップS2005に進む。
ステップS2005では、カウンタkが所定の値Kと等しいかを判断する。等しい場合、処理を終了する。そうでなければカウンタkを1だけインクリメントして、ステップS2003にもどる。なお、ステップS2003にもどる際には、上述した第1の射影の変数λをより小さな正の値に変更することが望ましい。
処理の終了後、uを最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
以上で、本実施形態における発明のフローチャートの説明を終了する。
以上で、本実施形態の説明を終了する。
<第2の実施の形態>
本実施形態では、映像逆量子化器の入力である量子化値が、映像信号ベクトルを周波数変換した変換係数の量子化値である場合の本発明の映像逆量子化器について説明する。
図8を参照して、本実施形態における発明の映像逆量子化技術の構成について説明する。ただし、図8の変換器E3001と量子化器E3002は、映像を逆量子化する映像逆量子化器E3000との入出力関係を示す目的で記載していること、すなわち、発明の映像逆量子化技術は映像逆量子化器E3000のみによって構成できることに注意されたい。
変換器E3001は、映像信号ベクトルxを周波数変換し、変換係数値
Figure 2010074068
を計算する。前記周波数変換としては、8x8ブロック単位のDCT(Discrete Cosine Transform)などが利用できる。以降では、前記変換係数値Xi,jの集合を変換係数値ベクトルXとする。
量子化器E3002(図1の関連技術のものと同じ動作である)は、変換器E3001で得られた各変換係数値Xi,jを量子化して、量子化値qi,jを計算する。E3002の量子化器が量子化幅をQsとする線形量子化器であるとすると、
Figure 2010074068
となる。ただし、関数sign()は、実数値の入力値の符号(±)を返す関数であり、また、関数floor()は、実数値の入力値の中で最大の整数を返す関数である。以降では、前記量子化値qi,jの集合を量子化値ベクトルqとする。
映像逆量子化器E3000は、変換器E3003、要素計算器E3004、逆変換器E3005、ベクトル計算器E3006で構成される。映像逆量子化器E3000の入力は、前記量子化値ベクトルqと、周波数領域において映像信号ベクトルxとの間に相関のある他の映像信号ベクトルyである。
変換器E3003は、変換器E3001と同様に、入力される前記他の映像信号ベクトルyを周波数変換して、その変換係数値ベクトルY(以後、補助情報Y)を計算する。
続いて、要素計算器E3004は、前記補助情報Yと前記量子化値ベクトルqとを入力として、逆量子化変換係数値ベクトル
Figure 2010074068
を計算する。具体的には、前記量子化値qi,jに対応する半開区間を
Figure 2010074068
要前記の相関に対応する条件付確率密度関数をfX|Y(X|Y)とすると、要素計算器E3004は、各要素
Figure 2010074068
を以下の式(16)よって計算する。
Figure 2010074068
ただし、要素計算器E3004は、式(16)の代わりに、以下の式(16)’を利用して各要素
Figure 2010074068
を計算してもよい。
Figure 2010074068
ところで、前記他の映像信号ベクトルyが逆量子化対象の映像信号ベクトルxに時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルである時、時間方向の連続性が改善されるように逆量子化映像信号ベクトルを計算するべきである。その計算のために、要素計算器E3004は、前記補助情報の各要素Yi,jと式(4)にて得られた要素
Figure 2010074068
の絶対差分値が所定の閾値より小さい場合、あるいは、前記補助情報の要素Yi,jが対応する量子化値qi,jに対応する半開区間
Figure 2010074068
に含まれる場合では、式(16) または式(16)’によって計算された
Figure 2010074068
を以下の式(17)または式(17)’で更新してもよい。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
なお、式(17)あるいは式(17)’によって
Figure 2010074068
を更新する時、前記映像信号ベクトルyは、前記時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルの各要素が動き補償予測によって映像信号ベクトルxの各要素と位置合わせされた映像信号ベクトルであればなお良い。(つまり、前記他の映像信号ベクトルyは、時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルの各要素が動き補償予測によって映像信号ベクトルxの各要素と位置合わせされた映像信号ベクトルであってもよい。)
続いて、逆変換器E3005は、前記要素計算器E3004で得られた逆量子化変換係数値ベクトル
Figure 2010074068
を逆周波数変換して、初期逆量子化映像信号ベクトルuを計算する。
さらに、ベクトル計算器E3006は、前記量子化値ベクトルqと前記補助情報Yに基づいて、前記逆変換器E3005で得られた初期逆量子化映像信号ベクトルuをより振動の少ない逆量子化映像信号ベクトル更新して、最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
先ず、ベクトル計算器E3006は、前記量子化値qi,j、前記補助情報の要素Yi,j、および前記条件付確率密度関数fX|Yから、周波数領域における映像信号ベクトルの各要素Xi,jの値域である
Figure 2010074068
を以下の式(18)と式(19)によって計算する。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
ただし、min_xは、前記条件付確率密度関数fX|Yが定義域において0と交わるXの最小値、max_xは、前記条件付確率密度関数fX|Yが定義域において0と交わるXの最大値である。なお、min_xとmax_xとは、前記条件付確率密度関数fX|Yの標準偏差から計算してもよい。
以後、式(18)と式(19)によって得られた変換係数値Xi,jの値域
Figure 2010074068
で定義される部分ベクトル空間
Figure 2010074068
とする。前記の定義から明らかなように、部分ベクトル空間Uは、オリジナルの映像信号ベクトルxの周波数領域における値域である。
続いて、ベクトル計算器E3006は、所定の回数Kだけ、初期逆量子化映像信号ベクトルu (以後、uと記述する)を始点として、以下で記述する第1から第4の射影を順次繰り返し、前記部分ベクトル空間Uから、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルを計算する。なお、以下で記述するuの上付き文字(superscript)のkは、ある時点での前記逐次繰り返しの回数に対応し、uは前記逐次繰り返しがk回適用された時点での逆量子化映像信号ベクトルを示す。また、uは初期逆量子化映像信号ベクトルである。
前記第1の射影は、入力される逆量子化映像信号ベクトルuを、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルuk+1に更新する処理である。具体的には、以下の式(20)で定義される全変分ノルムである目的関数J(s)と、以下の式(23)で定義される制約関数G(s,u,λ)との和である式(24)の汎関数F(s,u,λ)を最小にする映像信号ベクトルsを計算し、その解であるsをuk+1とする。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
定式的には、第1の射影の結果(uk+1)は、以下の式(25)を計算することで得られる。つまり制約関数G(s,u,λ)の下で、目的関数J(s)を最小化することになり、全変分ノルムが小さいsが得られる。すなわち、振動の少ないsが得られる。
Figure 2010074068
なお、式(25)を計算する方法としては、非特許文献6などの劣勾配法(Sub-gradient methods)や非特許文献7などの射影法(Projection methods)を利用すればよい。また、上述したλは、量子化幅Qsに依存する正の実数とすればよい。
前記第2の射影は、逆量子化映像信号ベクトルuk+1を周波数領域に射影する。具体的には、変換器E3003と同じように、uk+1を周波数領域に周波数変換して逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を計算する。
前記第3の射影は、入力される逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を、前記部分ベクトル空間Uの中に制限する処理である。具体的には、すべての要素Uijに対して以下の式を適用する。
Figure 2010074068
前記第4の射影は、逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を空間領域に射影する。具体的には、逆変換器E3005と同じように、Uk+1を逆周波数変換して逆量子化映像信号ベクトルuk+1を計算する。
最後に、ベクトル計算器E3006は、K回だけ、上述した第1から第4の射影を順次繰り返すことによって得られたuを前記最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
以上で、本実施形態における発明の映像逆量子化技術の構成と動作の説明を終了する。
続いて、図9のフローチャートを参照して、発明の処理の流れを説明する。ただし、発明に関する映像逆量子化器E3000の内部のフローだけを説明する。
まず、処理の開始に際して、カウンタをリセットする(k=0)。
ステップS3001では、上述した要素計算器E3004と逆変換器E3005によって、初期逆量子化映像信号ベクトルuを計算する。続いて、ステップS3002に進む。
ステップS3002では、上述したベクトル計算器E3006によって、部分ベクトル空間Uを計算する。続いて、ステップS3003に進む。
ステップS3003では、上述したベクトル計算器E3006によって、現在の逆量子化映像信号ベクトルuを上述した第1の射影によって、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルuk+1に更新する。続いて、ステップS3004に進む。
ステップS3004では、上述したベクトル計算器E3006によって、ステップS3003で得られた逆量子化映像信号ベクトルuk+1を上述した第2の射影によって、周波数領域に変換する。続いて、ステップS3005に進む。
ステップS3005では、上述したベクトル計算器E3006によって、ステップS3004で得られた逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を上述した第3の射影によって、前記部分ベクトル空間Uの中に制限する。続いて、ステップS3006に進む。
ステップS3006では、上述したベクトル計算器E3006によって、ステップS3005で得られた逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を上述した第4の射影によって、空間領域に射影する。続いて、ステップS3007に進む。
ステップS3007では、カウンタkが所定の値Kと等しいかを判断する。等しい場合、処理を終了する。そうでなければカウンタkを1だけインクリメントして、ステップS3003にもどる。なお、ステップS3003にもどる際には、上述した第1の射影の変数λをより小さな正の値に変更することが望ましい。
処理の終了後、uを最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
以上で、本実施形態における発明のフローチャートの説明を終了する。
以上で、本実施形態の説明を終了する。
<第3の実施の形態>
本実施形態では、映像逆量子化器の入力である量子化値が、映像信号ベクトルが予測された予測誤差値の量子化値である場合の本発明の映像逆量子化器について説明する。
図10を参照して、本実施形態における発明の映像逆量子化技術の構成について説明する。ただし、図10の減算器E4001と量子化器E4002は、映像を逆量子化する映像逆量子化器E4000との入出力関係を示す目的で記載していること、すなわち、発明の映像逆量子化技術は映像逆量子化器E4000のみによって構成できることに注意されたい。
減算器E4001は、映像信号ベクトルxの各要素xi,jから、予測信号ベクトルpの各要素pi,jを減じて、予測誤差値
Figure 2010074068
Figure 2010074068
以降では、前記予測誤差値di,jの集合を予測誤差値ベクトルdとする。
なお、映像逆量子化器E3000を映像フレームよりも細かい単位(例えば、1要素単位)で動作させるとすれば、前記予測信号ベクトルpとして、現在の処理対象の要素に隣接する処理済みの要素
Figure 2010074068
から生成した予測信号などを利用できる。
量子化器E4002(図1の関連技術のものと同じ動作である)は、映像信号ベクトルdの各要素di,jを量子化して、量子化値qi,jを計算する。E4002の量子化器が量子化幅をQsとする線形量子化器であるとすると、
Figure 2010074068
となる。ただし、関数sign()は、実数値の入力値の符号(±)を返す関数であり、また、関数floor()は、実数値の入力値の中で最大の整数を返す関数である。以降では、前記量子化値qi,jの集合を量子化値ベクトルqとする。
映像逆量子化器E4000の入力は、前記量子化値ベクトルq、映像信号ベクトルxとの間に相関のある他の映像信号ベクトルy (以後、補助情報y)、および前記予測信号ベクトルpである。映像逆量子化器E4000は、要素計算器E4003とベクトル計算器E4004とで構成される、それぞれを以下で説明する。
要素計算器E4003は、前記量子化値ベクトルq、前記補助情報y、および前記予測信号ベクトルpとを用いて、初期逆量子化映像信号ベクトルuの各要素値ui,jを計算する。
具体的には、要素計算器E4003は、前記量子化値qi,jに対応する半開区間を
Figure 2010074068
前記の相関に対応する条件付確率密度関数をfX|y(x|y)とすると、要素計算器E4003は、各要素値ui,jを以下の式(29)よって計算する。
Figure 2010074068
ただし、要素計算器E4003は、式(29)の代わりに、以下の式(29)’を利用して各逆量子化値ui,jを計算してもよい。
Figure 2010074068
ところで、前記補助情報yが逆量子化対象の映像信号ベクトルxに時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルである時、時間方向の連続性が改善されるように逆量子化映像信号ベクトルを計算するべきである。その計算のために、要素計算器E4003は、前記補助情報の各要素yi,jと式(29)にて得られた要素ui,jの絶対差分値が所定の閾値より小さい場合、あるいは、前記補助情報の要素yi,jから予測誤差値ベクトルの要素pi,jを減じた値が対応する量子化値qi,jに対応する半開区間
Figure 2010074068
に含まれる場合では、式(29) または式(29)’によって計算されたui,jを以下の式(30)または式(30)’で更新してもよい。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
なお、式(30)あるいは式(30)’によってui,jを更新する時には、前記補助情報yは、前記時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルの各要素が動き補償予測によって映像信号ベクトルxの各要素と位置合わせされた映像信号ベクトルであればなお良い。つまり、前記補助情報yは、時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルの各要素が動き補償予測によって映像信号ベクトルxの各要素と位置合わせされた映像信号ベクトルであってもよい。
ベクトル計算器E4004は、前記量子化値ベクトルq、前記補助情報y、および前記予測信号ベクトルpに基づいて、入力される初期逆量子化映像信号ベクトルuをより振動の少ない逆量子化映像信号ベクトル更新して、最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
先ず、ベクトル計算器E4004は、前記量子化値qi,j、前記補助情報の要素yi,j、前記信号ベクトルの要素pi,j、前記条件付確率密度関数fX|Yから、各予測誤差di,jの値域
Figure 2010074068
を以下の式(31)と式(32)によって計算する。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
ただし、min_xは、前記条件付確率密度関数fX|Yが定義域において0と交わるxの最小値、max_xは、前記条件付確率密度関数fX|Yが定義域において0と交わるxの最大値である。なお、min_xとmax_xとは、前記条件付確率密度関数fX|Yの標準偏差から計算してもよい。
以後、式(31)と式(32)によって得られた予測誤差di,jの値域
Figure 2010074068
と対応する予測値pi,jとで定義される部分ベクトル空間を
Figure 2010074068
とする。前記の定義から明らかなように、部分ベクトル空間Uは、オリジナルの映像信号ベクトルxの値域である。
続いて、ベクトル計算器E4004は、所定の回数Kだけ、初期逆量子化映像信号ベクトルu (以後、uと記述する)を始点として、以下で記述する第1の射影と第2の射影を交互に繰り返し、前記部分ベクトル空間Uから、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルを計算する。なお、以下で記述するuの上付き文字(superscript)のkは、ある時点での前記逐次繰り返しの回数に対応し、uは前記逐次繰り返しがk回適用された時点での逆量子化映像信号ベクトルを示す。また、uは初期逆量子化映像信号ベクトルである。
前記第1の射影は、入力される逆量子化映像信号ベクトルuを、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルuk+1に更新する処理である。具体的には、以下の式(33)の全変分ノルムJ(s)と、以下の式(36)の制約項G(s,u,λ)との和である式(37)の汎関数F(s,u,λ)を最小にする映像信号ベクトルsを計算し、その解であるsをuk+1とする。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
定式的には、第1の射影の結果(uk+1)は、以下の式(38)を計算することで得られる。(つまり制約関数G(s,u,λ)の下で、目的関数J(s)を最小化することになり、全変分ノルムが小さいsが得られる。すなわち、振動の少ないsが得られる。)
Figure 2010074068
なお、式(38)を計算する方法としては、非特許文献6などの劣勾配法(Sub-gradient methods)や非特許文献7などの射影法(Projection methods)を利用すればよい。また、上述したλは、量子化幅Qsに依存する正の実数とすればよい。
前記第2の射影は、入力される逆量子化映像信号ベクトルuk+1を、前記部分ベクトル空間Uの中に制限する処理である。
具体的には、以下の式(14)を逆量子化映像信号ベクトルuk+1のすべての要素ui,jに対して適用する。
Figure 2010074068
最後に、ベクトル計算器E4004は、K回だけ、上述した第1の射影と第2の射影を交互に繰り返すことによって得られたuを前記最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
以上で、本実施形態における発明の映像逆量子化技術の構成と動作の説明を終了する。
続いて、図11のフローチャートを参照して、発明の処理の流れを説明する。ただし、発明に関する映像逆量子化器E4000の内部のフローだけを説明する。
まず、処理の開始に際して、カウンタをリセットする(k=0)。
ステップS4001では、上述した要素計算器E4003によって、初期逆量子化映像信号ベクトルuを計算する。続いて、ステップS4002に進む。
ステップS4002では、上述したベクトル計算器E4004によって、部分ベクトル空間Uを計算する。続いて、ステップS4003に進む。
ステップS4003では、上述したベクトル計算器E4004によって、現在の逆量子化映像信号ベクトルuを上述した第1の射影によって、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルuk+1に更新する。続いて、ステップS4004に進む。
ステップS4004では、上述したベクトル計算器E4004によって、ステップS4003で得られたuk+1を上述した第2の射影によって、部分ベクトル空間Uの中に制限する。続いて、ステップS4005に進む。
ステップS4005では、カウンタkが所定の値Kと等しいかを判断する。等しい場合、処理を終了する。そうでなければカウンタkを1だけインクリメントして、ステップS4003にもどる。なお、ステップS4003にもどる際には、上述した第1の射影の変数λをより小さな正の値に変更することが望ましい。
処理の終了後、uを最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
以上で、本実施形態における発明のフローチャートの説明を終了する。
以上で、本実施形態の説明を終了する。
<第4の実施の形態>
本実施形態では、映像逆量子化器の入力である量子化値が、映像信号ベクトルが予測された予測誤差を周波数変換した変換係数の量子化値である場合の本発明の映像逆量子化器について説明する。
図12を参照して、本実施形態における発明の映像逆量子化技術の構成について説明する。ただし、図12の変換器E5002と量子化器E5002は、映像を逆量子化する映像逆量子化器E5000との入出力関係を示す目的で記載していること、すなわち、発明の映像逆量子化技術は映像逆量子化器E5000のみによって構成できることに注意されたい。
減算器E5001は、映像信号ベクトルxの各要素xi,jから、予測信号ベクトルpの各要素pi,jを減じて、予測誤差値
Figure 2010074068
Figure 2010074068
以降では、前記予測誤差値di,jの集合を予測誤差値ベクトルdとする。
なお、映像逆量子化器E5000を後述する周波数変換の単位(例えば、8x8ブロック単位)で動作させる場合、前記予測信号ベクトルpとして、現在の処理対象の8x8ブロックに隣接する処理済みの要素
Figure 2010074068
から生成した予測信号などを利用できる。
変換器E5002は、前記予測誤差値ベクトルdを周波数変換し、変換係数値
Figure 2010074068
を計算する。前記周波数変換としては、8x8ブロック単位のDCT(Discrete Cosine Transform)などが利用できる。以降では、前記Di,jの集合を変換係数値ベクトルDとする。
量子化器E5003(図1の関連技術のものと同じ動作である)は、変換器E5002で得られた各変換係数値Di,jを量子化して、量子化値qi,jを計算する。E5002の量子化器が量子化幅をQsとする線形量子化器であるとすると、
Figure 2010074068
となる。ただし、関数sign()は、実数値の入力値の符号(±)を返す関数であり、また、関数floor()は、実数値の入力値の中で最大の整数を返す関数である。以降では、前記量子化値qi,jの集合を量子化値ベクトルqとする。
映像逆量子化器E5000は、変換器E5004、要素計算器E5005、逆変換器E5006、加算器E5007、ベクトル計算器E5008で構成される。
映像逆量子化器E5000の入力は、前記量子化値ベクトルq、周波数領域において映像信号ベクトルxとの間に相関のある他の映像信号ベクトルy、および前記予測信号ベクトルpである。
変換器E5004は、変換器E5002と同様に、前記他の映像信号ベクトルyと前記予測信号ベクトルそれぞれを周波数変換して、変換係数値ベクトルY(以後、補助情報Y)と予測変換係数値ベクトルPを計算する。
要素計算器E5005は、前記量子化値ベクトルq、前記補助情報Y、および前記予測変換係数値ベクトルPを入力として、逆量子化変換係数値ベクトル
Figure 2010074068
を計算する。
具体的には、前記量子化値qi,jに対応する半開区間を
Figure 2010074068
前記の相関に対応する条件付確率密度関数をfX|Y(X|Y)とすると、要素計算器E5005は、前記逆量子化変換係数値ベクトルの要素である各逆量子化変換係数
Figure 2010074068
を以下の式(42)よって計算する。
Figure 2010074068
ただし、要素計算器E5005は、式(42)の代わりに、以下の式(42)’を利用して各逆量子化変換係数
Figure 2010074068
を計算してもよい。
Figure 2010074068
ところで、前記他の映像信号ベクトルyが逆量子化対象の映像信号ベクトルxに時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルである時には、時間方向の連続性が改善されるように逆量子化映像信号ベクトルを計算するべきである。その計算のために、要素計算器E5005は、前記補助情報Yから前記予測変換係数値ベクトルPを減じた値と式(42)にて得られた逆量子化変換係数
Figure 2010074068
との絶対差分値が所定の閾値より小さい場合、あるいは、前記補助情報Yから前記予測変換係数値ベクトルPを減じた値が対応する前記の半開区間
Figure 2010074068
に含まれる場合、式(42) または式(42)’によって計算された逆量子化変換係数
Figure 2010074068
を以下の式(43)または式(43)’で更新してもよい。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
なお、式(43)あるいは式(43)’によって
Figure 2010074068
を更新する時、前記映像信号ベクトルyは、前記時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルの各要素が動き補償予測によって映像信号ベクトルxの各要素と位置合わせされた映像信号ベクトルであればなお良い。つまり、前記他の映像信号ベクトルyは、時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルの各要素が動き補償予測によって映像信号ベクトルxの各要素と位置合わせされた映像信号ベクトルであってもよい。
続いて、逆変換器E5006は、前記要素計算器E5005で得られた逆量子化変換係数値ベクトル
Figure 2010074068
を逆周波数変換して、逆量子化予測誤差値ベクトル
Figure 2010074068
を計算する。
さらに、加算器E5007は、前記逆量子化予測誤差値ベクトル
Figure 2010074068
に前記予測信号ベクトルpを加算して、初期逆量子化映像信号ベクトルuを計算する。なお、上述した要素計算器E5005が、逆量子化変換係数
Figure 2010074068
に前記予測変換係数値ベクトルPを加算したベクトルを加算器E5007に供給する実施形態の場合には、加算器E5007は不要である。
ベクトル計算器E5008は、前記量子化値ベクトルq、前記補助情報Y、および前記予測変換係数値ベクトルPに基づいて、前記逆変換器E5006で得られた初期逆量子化映像信号ベクトルuをより振動の少ない逆量子化映像信号ベクトル更新して、最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
先ず、ベクトル計算器E5008は、前記量子化値qi,j、前記補助情報の要素Yi,j、前記予測変換係数値ベクトルの要素Pi,j、および前記条件付確率密度関数fX|Yから、各変換係数値Di,jの値域である
Figure 2010074068
を以下の式(44)と式(45)によって計算する。
Figure 2010074068
Figure 2010074068

ただし、min_xは、前記条件付確率密度関数fX|Yが定義域において0と交わるXの最小値、max_xは、前記条件付確率密度関数fX|Yが定義域において0と交わるXの最大値である。なお、min_xとmax_xとは、前記条件付確率密度関数fX|Yの標準偏差から計算してもよい。
以後、式(44)と式(45)によって得られた変換係数値xi,jの値域
Figure 2010074068
と前記予測変換係数値ベクトルPの対応する要素Pi,jとで定義される部分ベクトル空間を
Figure 2010074068
とする。前記の定義から明らかなように、部分ベクトル空間Uは、オリジナルの映像信号ベクトルxの周波数領域における値域である。
続いて、ベクトル計算器E5008は、所定の回数Kだけ、初期逆量子化映像信号ベクトルu (以後、uと記述する)を始点として、以下で記述する第1から第4の射影を順次繰り返し、前記部分ベクトル空間Uから、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルを計算する。なお、以下で記述するuの上付き文字(superscript)のkは、ある時点での前記逐次繰り返しの回数に対応し、uは前記逐次繰り返しがk回適用された時点での逆量子化映像信号ベクトルを示す。また、uは初期逆量子化映像信号ベクトルである。
前記第1の射影は、入力される逆量子化映像信号ベクトルuを、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルuk+1に更新する処理である。具体的には、以下の式(46)で定義される全変分ノルムである目的関数J(s)と、以下の式(49)で定義される制約関数G(s,u,λ)との和である式(50)の汎関数F(s,u,λ)を最小にする映像信号ベクトルsを計算し、その解であるsをuk+1とする。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
定式的には、第1の射影の結果(uk+1)は、以下の式を計算することで得られる。(つまり制約関数G(s,u,λ)の下で、目的関数J(s)を最小化することになり、全変分ノルムが小さいsが得られる。すなわち、振動の少ないsが得られる。)
Figure 2010074068
なお、式(51)を計算する方法としては、非特許文献6などの劣勾配法(Sub-gradient methods)や非特許文献7などの射影法(Projection methods)を利用すればよい。また、上述したλは、量子化幅Qsに依存する正の実数とすればよい。
前記第2の射影は、逆量子化映像信号ベクトルuk+1を周波数領域に射影する。具体的には、変換器E5004と同じように、uk+1を周波数領域に周波数変換して逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を計算する。
前記第3の射影は、入力される逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を、前記部分ベクトル空間Uの中に制限する処理である。具体的には、すべての要素Uijに対して以下の式を適用する。
Figure 2010074068
前記第4の射影は、逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を空間領域に射影する。具体的には、逆変換器E5006と同じように、Uk+1を逆周波数変換して逆量子化映像信号ベクトルuk+1を計算する。
最後に、ベクトル計算器E5008は、K回だけ、上述した第1から第4の射影を順次繰り返すことによって得られたuを前記最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
以上で、本実施形態における発明の映像逆量子化技術の構成と動作の説明を終了する。
続いて、図13のフローチャートを参照して、発明の処理の流れを説明する。ただし、発明に関する映像逆量子化器E5000の内部のフローだけを説明する。
まず、処理の開始に際して、カウンタをリセットする(k=0)。
ステップS5001では、上述した変換機E5004、要素計算器E5005、逆変換器E5006、および加算器E5007よって、初期逆量子化映像信号ベクトルuを計算する。続いて、ステップS5002に進む。
ステップS5002では、上述したベクトル計算器E5008によって、部分ベクトル空間Uを計算する。続いて、ステップS5003に進む。
ステップS5003では、上述したベクトル計算器E5008によって、現在の逆量子化映像信号ベクトルuを上述した第1の射影によって、より振動の少ない逆量子化映像信号ベクトルuk+1に更新する。続いて、ステップS5004に進む。
ステップS5004では、上述したベクトル計算器E5008によって、ステップS5003で得られた逆量子化映像信号ベクトルuk+1を上述した第2の射影によって、周波数領域に変換する。続いて、ステップS5005に進む。
ステップS5005では、上述したベクトル計算器E5008によって、ステップS5004で得られた逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を上述した第3の射影によって、前記部分ベクトル空間Uの中に制限する。続いて、ステップS5006に進む。
ステップS5006では、上述したベクトル計算器E5008によって、ステップS5005で得られた逆量子化変換係数値ベクトルUk+1を上述した第4の射影によって、空間領域に射影する。続いて、ステップS5007に進む。
ステップS5007では、カウンタkが所定の値Kと等しいかを判断する。等しい場合、処理を終了する。そうでなければカウンタkを1だけインクリメントして、ステップS5003にもどる。なお、ステップS5003にもどる際には、上述した第1の射影の変数λをより小さな正の値に変更することが望ましい。
処理の終了後、uを最終逆量子化映像信号ベクトル
Figure 2010074068
として出力する。
以上で、本実施形態における発明のフローチャートの説明を終了する。
以上で、本実施形態の説明を終了する。
<第5の実施の形態>
上述した実施形態1から4においては、それぞれのベクトル計算器において、補助情報を用いて部分ベクトル空間Uをより正確に計算したが、補助情報を利用しないで計算する形態も考えられる。それぞれの実施形態に対応する図面を以下の図14, 図15, 図16, 図17に示す。この形態においては、部分ベクトル空間Uが正確ではないため、前記最終逆量子化映像ベクトルが、それぞれの要素計算器で得られた初期逆量子化映像ベクトルからなるべく変動しないことが望ましい。そのためには、それぞれのベクトル計算器における、前記第1の射影における汎関数F(s,u,λ)のλの初期値を、上述した実施形態1から4のものよりもより小さく設定する。
また、上述した実施形態1から4においては、それぞれの要素計算器において補助情報を用いることで、初期逆量子化映像を計算したが、要素計算器において補助情報を利用しないで(単純に逆量子化を用いることで) 、初期逆量子化映像を計算することが考えられる。それぞれの実施形態に対応する図面を以下の図18, 図19 図20, 図21に示す。この形態においては、初期逆量子化映像が正確ではないため、それぞれの要素計算器で得られた初期逆量子化映像ベクトルをより変動させることが望ましい。そのためには、それぞれのベクトル計算器における、前記第1の射影における汎関数F(s,u,λ)のλの初期値を、上述した実施形態1から4のものよりもより大きく設定するか、あるいは、前記逐次繰り返しの回数Kを増加させる。
また、上述した実施形態においては、前記第1の射影において全変分最小化法を利用する形態を説明したが、全変分最小化法の代わりにバイラテラルフィルタを利用してもよい。映像信号のある要素Ii,jに対するバイラテラルフィルタの結果
Figure 2010074068
は以下の式で定義される。
Figure 2010074068
Figure 2010074068
Figure 2010074068
ただし、σとσとは式(52)の2次元ガウスカーネルの形状を決定するバイラテラルフィルタのパラメータであり、wはバイラテラルフィルタの窓サイズを決定するパラメータである。特にσは、推定される量子化ノイズに応じて設定すればよく、また、前記逐次繰り返しの際にその値を徐々に小さくすることが望ましい。
また、上述した映像逆量子化方法は、量子化値を符号化する映像符号化器において、その映像信号のローカル復号の復号手段として利用することもできる。一例として、実施形態4の映像逆量子化器を利用した映像符号化器の構成図を図22に示す。
また、上述した映像逆量子化方法は、量子化値を復号する映像復号方法において、その映像信号の復号手段として利用することもできる。一例として、第4の実施の形態の映像逆量子化器を利用した映像復号器の構成図を図23に示す。
さらには上述した発明の実施形態においては、上述した説明からも明らかなように、ハードウェアで構成することも可能であるが、コンピュータプログラムにより実現することも可能である。
図24に示す情報処理システムは、プロセッサA1001,プログラムメモリA1002,記憶媒体A1003およびA1004からなる。記憶媒体A1003およびA1004は、別個の記憶媒体であってもよいし、同一の記憶媒体からなる記憶領域であってもよい。記憶媒体としては、ハードディスク等の磁気記憶媒体を用いることができる。
発明は、関連技術によって要素毎に逆量子化された逆量子化映像信号ベクトル(初期逆量子化映像信号ベクトル)を、その映像信号ベクトルの振動がより小さくなるような逆量子化映像信号ベクトル(最終逆量子化映像信号ベクトル)に更新する。特に、発明においては、入力される量子化値、補助情報、および前記条件付確率密度関数を用いてオリジナルの映像信号ベクトルの存在する部分ベクトル空間を正確に限定し、その部分ベクトル空間の中で前記最終逆量子化映像信号ベクトルを計算する。
発明によって、前記最終逆量子化映像信号ベクトルのぼけを抑制しつつ、「復号映像信号ベクトルの平均二乗誤差が低減される代わりに局所的に二乗誤差が大きくなり、それが局所劣化として目立つ」という関連技術の原理的な課題を克服した高品質な映像逆量子化方法を提供できる。参考までに、発明の効果の具体例を以下に示す。
図25は、JPEG圧縮された映像を、単純な逆量子化(通常のJPEG伸張)、非特許文献6の技術、上述した関連技術、上述した実施形態2の発明技術によって逆量子化した結果である。図25の横軸は、通常のJPEG伸張のPSNR(Peak Signal-Noise Ratio)であり、縦軸は、通常のJPEG伸張と前記それぞれの技術で逆量子化したときのPSNRである。発明技術は、関連技術の局所劣化に加えて、近似演算による映像劣化も抑制するため、関連技術よりもPSNRが高くなってことが確認できる。また、発明技術は、オリジナルの映像信号ベクトルの存在する部分ベクトル空間を正確に限定しているため、非特許文献6よりもPSNRが高くなってことが確認できる。
また、発明は、補助情報が逆量子化対象の映像信号ベクトルに時間方向で隣接するフレームの映像信号ベクトルである場合、前記最終逆量子化映像信号ベクトルの対応する要素が前記補助情報の要素と近い値をとるように、前記最終逆量子化映像信号ベクトルを計算することによって、より高品質な映像逆量子化方法を提供できる。
また、発明は、量子化値を符号化する映像符号化方法において、符号化済みの映像信号に対するローカル復号手段として利用することで、より高品質な映像符号化方法を提供できる。
また、発明は、量子化値を復号する映像復号方法において、量子化値の復号手段として利用することで、より高品質な映像復号方法を提供できる。
以上好ましい実施の形態、及び態様をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び態様に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
本出願は、2008年12月26日に出願された日本出願特願2008−332009号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以下に、付記を記載する。
(付記1) 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法であって、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、
逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
ことを特徴とする逆量子化方法。
(付記2) 前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
ことを特徴とする付記1に記載の逆量子化方法。
(付記3) 前記複数の量子化値を用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
ことを特徴とする付記1に記載の逆量子化方法。
(付記4) 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法であって、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
ことを特徴とする逆量子化方法。
(付記5) ある前記量子化値以外の信号が対応する量子化値の逆量子化値の取り得る値の範囲に含まれる場合、該前記量子化値以外の信号との差分が小さい仮逆量子化値を前記複数の逆量子化値の組に含める
ことを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載の逆量子化方法。
(付記6) 複数の量子化値を符号化する符号化方法であって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、
前記逆量子化方法は、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、
逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
ことを特徴とする符号化方法。
(付記7) 複数の量子化値を符号化する符号化方法であって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、
前記逆量子化方法は、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
ことを特徴とする符号化方法。
(付記8) 複数の量子化値を復号する復号方法であって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、
前記逆量子化方法は、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、
逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
ことを特徴とする復号方法。
(付記9) 複数の量子化値を復号する復号方法であって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、
前記逆量子化方法は、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
ことを特徴とする復号方法。
(付記10) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
を有することを特徴とする映像逆量子化方法。
(付記11) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
を有することを特徴とする映像逆量子化方法。
(付記12) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、
前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
を有することを特徴とする映像逆量子化方法。
(付記13) 前記映像ベクトル計算ステップは、前記相関が存在する他の映像ベクトルの要素が、対応する前記仮逆量子化映像ベクトルの集合の要素の値域に含まれる場合、該要素に関して前記相関が存在する他の映像ベクトルの要素との差分がより小さい、仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算することを特徴とする付記10から付記12のいずれかに記載の映像逆量子化方法。
(付記14) 量子化値ベクトルを符号化する映像符号化方法であって、
現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法を用い、
前記映像逆量子化方法は、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
を有することを特徴とする映像符号化方法。
(付記15) 量子化値ベクトルを復号する映像復号方法であって、
現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法を用い、
前記映像逆量子化方法は、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
を有することを特徴とする映像復号方法。
(付記16) 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置であって、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める復元手段
を有することを特徴とする逆量子化装置。
(付記17) 前記復元手段は、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する手段と、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段と
を有することを特徴とする付記16に記載の逆量子化装置。
(付記18) 前記復元手段は、
前記複数の量子化値を用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する手段と、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段と
を有することを特徴とする付記16に記載の逆量子化装置。
(付記19) 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置であって、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める復元手段
を有することを特徴とする逆量子化装置。
(付記20) 前記復元手段は、ある前記量子化値以外の信号が対応する量子化値の逆量子化値の取り得る値の範囲に含まれる場合、該前記量子化値以外の信号との差分が小さい仮逆量子化値を前記複数の逆量子化値の組に含める
ことを特徴とする付記16から付記19のいずれかに記載の逆量子化装置。
(付記21) 複数の量子化値を符号化する符号化装置であって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、
前記逆量子化装置は、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有する
ことを特徴とする符号化装置。
(付記22) 複数の量子化値を符号化する符号化装置であって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、
前記逆量子化装置は、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有する
ことを特徴とする符号化装置。
(付記23) 複数の量子化値を復号する復号装置であって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、
前記逆量子化装置は、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有する
ことを特徴とする復号装置。
(付記24) 複数の量子化値を復号する復号装置であって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、
前記逆量子化装置は、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有する
ことを特徴とする復号装置。
(付記25) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
を有することを特徴とする映像逆量子化装置。
(付記26) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
を有することを特徴とする映像逆量子化装置。
(付記27) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、
前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
を有することを特徴とする映像逆量子化装置。
(付記28) 前記映像ベクトル計算手段は、前記相関が存在する他の映像ベクトルの要素が、対応する前記仮逆量子化映像ベクトルの集合の要素の値域に含まれる場合、該要素に関して前記相関が存在する他の映像ベクトルの要素との差分がより小さい、仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算することを特徴とする付記25から付記27のいずれかに記載の映像逆量子化装置。
(付記29) 量子化値ベクトルを符号化する映像符号化装置であって、
現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置を有し、
前記映像逆量子化装置は、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
を有することを特徴とする映像符号化装置。
(付記30) 量子化値ベクトルを復号する映像復号装置であって、
現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置を有し、
前記映像逆量子化装置は、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
を有することを特徴とする映像復号装置。
(付記31) 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化のプログラムあって、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、
逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記32) 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化のプログラムであって、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、
前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記33) 複数の量子化値を符号化する符号化のプログラムであって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、
前記逆量子化処理は、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、
逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記34) 複数の量子化値を符号化する符号化のプログラムであって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、
前記逆量子化処理は、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、
前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記35) 複数の量子化値を復号する復号方法のプログラムであって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、
前記逆量子化処理は、
量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、
逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記36) 複数の量子化値を復号する復号のプログラムであって、
複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、
前記逆量子化処理は、
前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、
前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記37) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記38) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記39) 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、
前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記40) 量子化値ベクトルを符号化する映像符号化のプログラムであって、
現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化処理を有し、
前記映像逆量子化処理は、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
(付記41) 量子化値ベクトルを復号する映像復号のプログラムであって、
現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化処理を有し、
前記映像逆量子化処理は、
前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
E2000 映像逆量子化器
E2001 量子化器
E2002 要素計算器
E2003 ベクトル計算器

Claims (41)

  1. 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法であって、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、
    逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
    ことを特徴とする逆量子化方法。
  2. 前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の逆量子化方法。
  3. 前記複数の量子化値を用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の逆量子化方法。
  4. 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法であって、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
    前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
    ことを特徴とする逆量子化方法。
  5. ある前記量子化値以外の信号が対応する量子化値の逆量子化値の取り得る値の範囲に含まれる場合、該前記量子化値以外の信号との差分が小さい仮逆量子化値を前記複数の逆量子化値の組に含める
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の逆量子化方法。
  6. 複数の量子化値を符号化する符号化方法であって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、
    前記逆量子化方法は、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、
    逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
    ことを特徴とする符号化方法。
  7. 複数の量子化値を符号化する符号化方法であって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、
    前記逆量子化方法は、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
    前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
    ことを特徴とする符号化方法。
  8. 複数の量子化値を復号する復号方法であって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、
    前記逆量子化方法は、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、
    逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
    ことを特徴とする復号方法。
  9. 複数の量子化値を復号する復号方法であって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化方法を用い、
    前記逆量子化方法は、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、
    前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める
    ことを特徴とする復号方法。
  10. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
    前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
    を有することを特徴とする映像逆量子化方法。
  11. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
    前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
    を有することを特徴とする映像逆量子化方法。
  12. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法であって、
    前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
    前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
    を有することを特徴とする映像逆量子化方法。
  13. 前記映像ベクトル計算ステップは、前記相関が存在する他の映像ベクトルの要素が、対応する前記仮逆量子化映像ベクトルの集合の要素の値域に含まれる場合、該要素に関して前記相関が存在する他の映像ベクトルの要素との差分がより小さい、仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算することを特徴とする請求項10から請求項12のいずれかに記載の映像逆量子化方法。
  14. 量子化値ベクトルを符号化する映像符号化方法であって、
    現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法を用い、
    前記映像逆量子化方法は、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
    前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
    を有することを特徴とする映像符号化方法。
  15. 量子化値ベクトルを復号する映像復号方法であって、
    現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化方法を用い、
    前記映像逆量子化方法は、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算ステップと、
    前記映像要素計算ステップにて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算ステップと
    を有することを特徴とする映像復号方法。
  16. 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置であって、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める復元手段
    を有することを特徴とする逆量子化装置。
  17. 前記復元手段は、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する手段と、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段と
    を有することを特徴とする請求項16に記載の逆量子化装置。
  18. 前記復元手段は、
    前記複数の量子化値を用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する手段と、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段と
    を有することを特徴とする請求項16に記載の逆量子化装置。
  19. 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置であって、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める復元手段
    を有することを特徴とする逆量子化装置。
  20. 前記復元手段は、ある前記量子化値以外の信号が対応する量子化値の逆量子化値の取り得る値の範囲に含まれる場合、該前記量子化値以外の信号との差分が小さい仮逆量子化値を前記複数の逆量子化値の組に含める
    ことを特徴とする請求項16から請求項19のいずれかに記載の逆量子化装置。
  21. 複数の量子化値を符号化する符号化装置であって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、
    前記逆量子化装置は、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有する
    ことを特徴とする符号化装置。
  22. 複数の量子化値を符号化する符号化装置であって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、
    前記逆量子化装置は、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有する
    ことを特徴とする符号化装置。
  23. 複数の量子化値を復号する復号装置であって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、
    前記逆量子化装置は、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求め、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有する
    ことを特徴とする復号装置。
  24. 複数の量子化値を復号する復号装置であって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化装置を有し、
    前記逆量子化装置は、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算し、前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める手段を有する
    ことを特徴とする復号装置。
  25. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
    前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
    を有することを特徴とする映像逆量子化装置。
  26. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
    前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
    を有することを特徴とする映像逆量子化装置。
  27. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置であって、
    前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
    前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
    を有することを特徴とする映像逆量子化装置。
  28. 前記映像ベクトル計算手段は、前記相関が存在する他の映像ベクトルの要素が、対応する前記仮逆量子化映像ベクトルの集合の要素の値域に含まれる場合、該要素に関して前記相関が存在する他の映像ベクトルの要素との差分がより小さい、仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算することを特徴とする請求項25から請求項27のいずれかに記載の映像逆量子化装置。
  29. 量子化値ベクトルを符号化する映像符号化装置であって、
    現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置を有し、
    前記映像逆量子化装置は、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
    前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
    を有することを特徴とする映像符号化装置。
  30. 量子化値ベクトルを復号する映像復号装置であって、
    現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化装置を有し、
    前記映像逆量子化装置は、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算手段と、
    前記映像要素計算手段にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算手段と
    を有することを特徴とする映像復号装置。
  31. 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化のプログラムあって、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、
    逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  32. 複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化のプログラムであって、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、
    前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  33. 複数の量子化値を符号化する符号化のプログラムであって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、
    前記逆量子化処理は、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、
    逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  34. 複数の量子化値を符号化する符号化のプログラムであって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、
    前記逆量子化処理は、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、
    前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  35. 複数の量子化値を復号する復号方法のプログラムであって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、
    前記逆量子化処理は、
    量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を少なくとも前記量子化値以外の信号を用いて求める処理と、
    逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  36. 複数の量子化値を復号する復号のプログラムであって、
    複数の量子化値を組として逆量子化して複数の逆量子化値の組を求める逆量子化処理を有し、
    前記逆量子化処理は、
    前記複数の量子化値と前記量子化値以外の信号とを用いて、前記複数の量子化値の各量子化値の仮逆量子化値を要素単位で計算する処理と、
    前記複数の量子化値を用いて量子化値毎に逆量子化値の取り得る値の範囲を求め、前記要素単位で計算された仮逆量子化値の組を始点にして、逆量子化値毎の取り得る値の範囲内で、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化値の組を前記逆量子化値の組として求める処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  37. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
    前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  38. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
    前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記量子化値ベクトルによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  39. 現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化のプログラムであって、
    前記量子化値ベクトルの要素を用いて初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
    前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定する仮逆量子化映像ベクトルの集合から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  40. 量子化値ベクトルを符号化する映像符号化のプログラムであって、
    現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化処理を有し、
    前記映像逆量子化処理は、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
    前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
  41. 量子化値ベクトルを復号する映像復号のプログラムであって、
    現在の処理対象の映像ベクトルに対応する量子化値ベクトルからその逆量子化映像ベクトルを計算する映像逆量子化処理を有し、
    前記映像逆量子化処理は、
    前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルの要素と、前記量子化値ベクトルの要素とを用いて前記処理対象の初期逆量子化映像ベクトルを要素単位で計算する映像要素計算処理と、
    前記映像要素計算処理にて計算された初期逆量子化映像ベクトルを始点にして、前記処理対象の映像ベクトルとの間に相関が存在する他の映像ベクトルと前記量子化値ベクトルとによって決定するベクトル空間から、全変分ノルムが最小となる仮逆量子化映像ベクトルを前記逆量子化映像ベクトルとして計算する映像ベクトル計算処理と
    を情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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