JPWO2010021151A1 - 横編機 - Google Patents

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Abstract

必要糸送りモードでの編糸の供給中に救済処理が行われても、編糸の供給長さについての精度を保つことができる横編機を提供する。(a)に示すように、横編機31では、給糸装置6の主ローラ10の回転角度をエンコーダ32で検出する。必要糸送りモードの途中で、バッファアーム7の傾斜角度が下限や上限に近付くと、救済処理として、アーム角度一定モードに切替える。ただし、編成コントローラ33は、救済処理でも、度目補正を行う。主ローラ10と従ローラ11の間からバッファアーム7側に送り出される編糸4の長さは、エンコーダ32が検出する回転角度の差に基づいて算出する。(b)に示すように、編成コントローラ33がバッファアーム一定モードで度目補正を行うためのエンコーダ32による計測のタイミングは、編幅の内側に対応させている。

Description

本発明は、編地の編成データに基づいて、編地の編成に必要な編糸の長さを算出して供給することが可能な横編機に関する。
従来から、横編機では、編成する編地の編目ループ長を安定化させて製品の均一化を図ることが要望されている。このような要望は、たとえば、編成に必要な編糸の長さを算出して供給しながら、算出された長さの編糸で過不足なく編地が編成されるように度目補正を行うことで実現される(たとえば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1に図1として開示されている横編機1の構成を示す。ただし、説明の便宜上、参照符号は変更している。横編機1は、編地2を編成するために、ヤーンフィーダなどの給糸部材3の給糸口3aから、図示を省略している編針に編糸4を供給する。横編機1のサイドカバー5などには、給糸部材3に編糸4を供給する給糸装置6が設けられる。給糸装置6から編糸4が供給される経路には、バッファアーム7が備えられる。バッファアーム7は、基端側8を支点として、先端側9までの竿状の部分が揺動変位可能である。
給糸装置6は、主ローラ10と従ローラ11との間で編糸4を挟みながら、バッファアーム7側に編糸4を送出したり、バッファアーム7側から編糸4を引戻したりすることができる。主ローラ10は、サーボモータ12の回転軸に取付けられる。従ローラ11は、複数の歯車などの組合せで形成する従動機構13を介して、サーボモータ12の駆動を受ける。編糸4を供給するコーン14は、横編機1のフレームの上方に設置される。コーン14から取出される編糸4は、中継ローラ15を介して給糸装置6の主ローラ10と従ローラ11との間に導かれる。
バッファアーム7は、基端側8に備えられるトルクばね16で、先端側9がサイドカバー5から遠ざかる方向に付勢される。バッファアーム7の先端側9に編糸4を通すと、バッファアーム7は、付勢力と編糸4の張力とが釣合う角度で傾斜する。バッファアーム7は、傾斜角度の増減で、編糸4を引込んで貯留したり、編糸4を送出したりするバッファ機能を有する。このように、バッファアーム7の傾斜角度は、編糸4が貯留される長さに関連するので、この傾斜角度を検出する傾斜角センサ17が設けられる。
横編機1では、編地2を編成するための針床18が直線状に設けられる。針床18には、この直線状の方向に対して垂直に摺動変位する多数の編針が並設される。編針は、針床18に沿って往復走行するキャリッジ19に搭載される編成カムで選択的に駆動される。編針は、先端のフックが針床18の一側方に形成される歯口に進退するように駆動される。歯口への進出時に、キャリッジ19が連行する給糸部材3の給糸口3aから供給される編糸4を受けたフックを、針床18に引込むと編目ループが形成される。横編機1による編成動作は、編成コントローラ20によって制御される。編成コントローラ20は、予め作成される編成データに従って、キャリッジ19や編成カムを制御し、編地を編成する。給糸コントローラ21は、給糸装置6から供給する編糸4の長さを、編成する編地についての編成データに基づいて算出する。一コース分の編地を編成する際に、一コースを構成する編目のループ長の合計値が理論的な編糸の長さとなる。理論的な長さの編糸を供給しながら、過不足なく編地に編込まれるように、編成コントローラ20は度目補正を行う。度目補正では、編成カムが編針を針床18に引込む際の引込み量を補正する。このような必要糸送りモードでの編糸4の供給と度目補正とを併用することによって、編目のループ長が均一化された高品質の編地を得ることができる。
図6は、図5の給糸装置6とバッファアーム7とを含む部分的な構成を示す。バッファアーム7によるバッファ機能は、傾斜角度が一定の範囲内に収まるときに発揮される。たとえば、編糸4の張力が大きくなり過ぎると、バッファアーム7の傾斜角度は下限付近に留まる。また、編糸4の張力が小さくなり過ぎると、バッファアーム7の傾斜角度は上限付近に留まる。編針による編糸4の引込で形成される編目ループの大きさには、編糸4の張力も大きな影響を与える。したがって、バッファ条件としてのバッファアーム7の傾斜角度が一定に保たれるように編糸4の供給状態を制御するアーム角度一定モードでも、度目補正と併用して、編目のループ長を均一化することができると期待される(たとえば、特許文献2参照)。
特許第4016030号公報 特許第3603031号公報
アーム角度一定モードでの編糸4の供給は、バッファアーム7の傾斜角度を完全に一定に保つように行うことはできない。編地2の編成の際に編糸4が編込まれる長さは、編針が編成カムの度山カムの作用を受けて引込まれる際に急増する。この急増分を給糸装置6から瞬間的に供給することは困難であり、バッファアーム7に貯留されている編糸4が供給される。貯留されている編糸4の供給で、バッファアーム7の傾斜角度は小さくなり、次の編針が引込まれるまでに、給糸装置6からバッファアーム7に編糸4が補給されて傾斜角度が戻る。したがって、アーム角度一定モードでの編糸4の供給時でも、バッファアーム7の傾斜角度の変化は許容されなければならない。
図5に示すような横編機1では、給糸装置6が針床18の一側方に設けられているので、編糸4の張力は、キャリッジ19の走行方向にも関係する。また、編糸4の張力は、キャリッジ19が給糸部材3を連行する範囲が編地2の編幅内であるか否かによっても変動する。したがって、アーム角度一定モードでの編糸4の供給は、端部で数10mm〜100mm程度の長さの部分を除く、編幅の内部に編糸4を供給する範囲でのみ行われる。
必要糸送りモードでは、編地2の編幅の全体にわたって必要な編糸4の長さを算出し、度目補正を行うことができる。したがって、アーム角度一定モードと比較すると、必要糸送りモードの方が編糸4の供給長さについての誤差が小さいと期待される。
編糸の供給状態を制御するためには、一コースあるいは複数コースを、編成周期として予め定めておく。一編成周期での編糸4の供給長さが長くなると、小さい誤差でも蓄積されて、バッファアーム7の傾斜角度の変化範囲が上限や下限に接近するおそれがある。バッファアーム7は、たとえば下限を0度、上限を100度として、10度以上で90度以下の範囲で使用する。10度未満の範囲では下限に近く、90を越える範囲では上限に近いので、機械的な慣性で容易に下限や上限に達する可能性がある。バッファアーム7が下限や上限に達すると、編糸4の張力が急激に増加したり減少したりするので、編目ループ長も変動してしまう。このため、必要糸送りモードによる高精度の度目調整は不可能になり、度目補正を行えば、編目ループ長の乱れを大きくしてしまうおそれがある。
したがって、ある編成コースで必要糸送りモードでの編糸4の供給中に、バッファアーム7の傾斜角度が使用範囲から外れると、救済処理が行われる。救済処理としては、必要糸送りモードからアーム角度一定モードに切替えて、その編成コースの残りの編成を行うようにしている。このようなモード切替えを伴う救済処理では、アーム角度一定モード用の編糸の供給長さを計測していないため、度目補正は行われないので、編糸4の供給長さについての精度を保つことができない。
本発明の目的は、必要糸送りモードでの編糸の供給中に救済処理が行われても、編糸の供給長さについての精度を保つことができる横編機を提供することである。
本発明は、 編地を編成するために作動する編針に編糸を供給し、供給状態を制御可能な給糸手段と、
編地の編成データに基づいて、予め定める編成周期毎に編地の編成に必要な編糸の長さを算出するとともに、給糸手段の供給状態を制御する制御手段と、
給糸手段から編針に供給する編糸の長さを計測する計測手段と、
計測手段によって計測される各編成周期毎に編針に供給された編糸の長さと制御手段の算出結果との比較を行い、比較結果に基づいて度目補正を行う補正手段と、
給糸手段から編針への編糸の供給経路に設けられ、編糸を、予め定める長さの範囲で、張力に対応する状態変化を伴いながら、一時的に貯留可能なバッファ手段とを、
含む横編機において、
制御手段は、各編成周期毎に、給糸手段の給糸状態を、算出結果に応じる長さの編糸を供給する必要糸送りモードにして開始するように制御するとともに、バッファ手段を監視し、必要糸送りモードで開始した編成周期の途中で状態変化が予め定める範囲を超えると、救済処理として、該編成周期の残りの期間での給糸手段からの編糸の供給状態を、バッファ手段での状態変化が予め定める条件を満たすように制御するバッファ条件モードに切替え、
計測手段は、各編成周期毎に、必要糸送りモードとバッファ条件モードとの両方のタイミングでの制御に合わせて、初期と終期との間の編糸の長さをそれぞれ計測しておき、
補正手段は、制御手段が編成周期の途中で給糸手段の供給状態を必要糸送りモードからバッファ条件モードに切替えると、該編成周期でのバッファ条件モードについての初期と終期との間で計測される編糸の長さを、制御手段の算出結果に応じる編糸の長さと比較して度目補正を行うことを特徴とする横編機である。
また本発明で、前記計測手段は、
前記必要糸送りモードで、前記編成周期の開始部分および終了部分を含むように、前記初期および前記終期の計測をそれぞれ行い、
前記バッファ条件モードで、前記編成周期の開始部分および終了部分を除くように、前記初期および前記終期の計測をそれぞれ行うことを特徴とする。
また本発明で、前記必要糸送りモードおよび前記バッファ条件モードの編成周期は、編地を編成する同一のコースに対応することを特徴とする。
また本発明で、前記必要糸送りモードの編成周期は、編地を編成するコースに対応し、
前記バッファ条件モードの編成周期は、連続する必要糸送りモードの編成周期を含むことを特徴とする。
本発明によれば、制御手段は、編地の編成データに基づいて、予め定める編成周期毎に編地の編成に必要な編糸の長さを算出し、給糸手段の供給状態が算出結果に応じる長さの編糸を供給する必要糸送りモードとなるように給糸手段を制御して各編成周期を開始する。計測手段は、各編成周期毎に、必要糸送りモードとバッファ条件モードとの両方のタイミングでの制御に合わせて、初期と終期との間の編糸の長さをそれぞれ計測しておく。制御手段は、各編成周期毎に、バッファ手段を監視し、編成周期の途中で状態変化が予め定める範囲を超えると、その編成周期の残りの期間での給糸手段からの編糸の供給状態を、バッファ手段での状態変化が予め定める条件を満たすように制御するバッファ条件モードに切替えるので、救済処理が行われる。補正手段は、制御手段が編成周期の途中で給糸手段の供給状態を必要糸送りモードからバッファ条件モードに切替えると、その編成周期でのバッファ条件モードについての初期と終期との間で計測される編糸の長さを、制御手段の算出結果に応じる編糸の長さと比較して度目補正を行う。したがって、必要糸送りモードでの編糸の供給中に救済処理が行われても、度目補正で編糸の供給長さについての精度を保つことができる。
また本発明によれば、必要糸送りモードの途中で救済処理が行われてバッファ条件モードに切替えられても、編糸の長さの計測を適切なタイミングで行うことができる。
また本発明によれば、編地を編成する同一のコース毎に、必要糸送りモードからバッファ条件モードに切替える救済処理を行うことができる。
また本発明によれば、バッファ条件モードの編成周期は、連続する必要糸送りモードの編成周期を含むので、編地の編幅が比較的小さくなっても、バッファ条件モードでの度目補正の精度を保つことができる。
図1は、本発明の実施の一形態としての横編機31の概略的な構成を示すブロック図、および編糸4を供給する長さの計測タイミングを示すタイミングチャートである。 図2は、図1の横編機31で、コース毎に必要糸送りモードで編糸4の供給を行う動作の概要を示すタイミングチャートである。 図3は、図1の横編機31が図2のようなモードの切替えを伴う糸送りの手順を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の他の形態として、救済処理を行う際に切替えるアーム角度一定モードの範囲を、必要糸送りモードとは異ならせる動作を示すタイムチャートである。 図5は、先行技術による横編機1の概略的な構成を示すブロック図である。 図6は、図5の給糸装置6とバッファアーム7とを含む部分的な構成を示す正面図である。
2 編地
3 給糸部材
4 編糸
6 給糸装置
7 バッファアーム
17 傾斜角センサ
21 給糸コントローラ
31 横編機
32 エンコーダ
33 編成コントローラ
図1は、本発明の実施の一形態としての横編機31の概略的な構成を(a)で、編糸4を供給する長さの計測タイミングを(b)でそれぞれ示す。横編機31について、図5に示す横編機1に対応する部分には同一の参照符を付して示し、重複する説明を省略することがある。
図1(a)に示すように、横編機31では、たとえば給糸手段としての給糸装置6の主ローラ10の回転角度を計測手段としてのエンコーダ32で検出する。横編機31は、図5の横編機1と同様に、必要糸送りモードの途中で、バッファ手段としての条件であるバッファアーム7の傾斜角度が下限や上限に近付くと、救済処理として、バッファ条件モード、たとえばアーム角度一定モードに切替える。ただし、補正手段としての編成コントローラ33は、救済処理でも、度目補正を行う。
主ローラ10と従ローラ11の間からバッファアーム7側に送り出される編糸4の長さは、エンコーダ32が検出する回転角度の差に基づいて算出することができる。前述のように、バッファアーム7は、傾斜角度が変化することによって、編糸4を一時的に貯留したり、貯留する編糸4を給糸部材3側に送り出したりするバッファ機能を有する。編地2の編幅の端部付近では、編糸4の供給量の変動や張力の変動が大きいので、バッファアーム7の傾斜角度の変動も大きくなる。したがって、図1(b)に示すように、編成コントローラ33がバッファアーム一定モードで度目補正を行うためのエンコーダ32による計測のタイミングは、編幅の内側に対応させている。前述のように、アーム角度一定モードでの編糸4の供給は、端部で数10mm〜100mm程度の長さの部分を除く、編幅の内部に編糸4を供給する範囲でのみ行われるからである。
なお、横編機31ではバッファアーム7のバッファ機能を用いて編糸4の一時的な貯留や送り出しを行っているけれども、バッファ機能は他の構成で実現することもできる。たとえば、編糸4を二つのローラ間で自重によって垂れ下がるようにしたり、他のローラで引下げるようにしておけば、垂れ下がり量または引下げ量を増減させてバッファ機能を実現させることができる。またローラなどに巻取ったり、巻戻したりするような能動式でバッファ機能を実現することもできる。ただし、いずれのバッファ機能でも、一時的に貯留可能な編糸4の長さには制限がある。また、供給する編糸4の長さは、貯留している編糸4の長さに限られる。したがって、他の構成でも、バッファアーム7のアーム角度一定モードに対応して、バッファ機能が充分に発揮可能なバッファ条件モードで動作させる必要がある。
同様に、給糸装置6、エンコーダ32、編成コントローラ33などの構成も、同等の機能を有する他の構成で実現することができる。また、エンコーダ32などの計測手段の配置は、給糸装置6から給糸部材3までの編糸4の供給経路のいずれかであればよい。
図2は、図1の横編機31で、コース毎に必要糸送りモードで編糸4の供給を行う動作の概要を示す。図2(a)は、必要糸送りモードまたはアーム角度一定モードのいずれかで編糸4を供給しながら度目補正を行う動作の概要を示す。図2(b)は、比較のため、図5の横編機1による必要糸送りモードの途中で、救済処理としてアーム角度一定モードに切替える動作の概要を示す。図2(c)は、横編機31による必要糸送りモードの途中で、救済処理としてアーム角度一定モードに切替える動作の概要を示す。
図2(a)に示すように、必要糸送りモードとアーム角度一定モードとの動作に必要なエンコーダ32による回転角度の検出を並行して行う。必要糸送りモードとアーム角度一定モードとは、コースの開始時点で切替え可能であるけれども、通常は、度目補正が高精度になる必要糸送りモードが選択される。必要糸送りモードでの糸送りの途中でバッファアーム7の傾斜角度が10度未満または90度を超える所定範囲外になると、エラーとなり、救済処理が行われる。図2(b)に示すように、従来の横編機1では、救済処理としては編糸4の供給をアーム角度一定モードに切替えるのみで、度目補正は行わない。図2(c)に示すように、横編機31では、救済処理でアーム角度一定モードに切替えられても、コースの初期にエンコーダ32が回転角度を検出して初期の計測を行っているので、コースの終了で終期の計測を行えば、終期と初期との計測値の差に基づく度目補正を行うことができる。
図3は、横編機31が図2のようなモードの切替えを伴う糸送りの手順を示す。本実施の形態では、編糸の供給状態を制御するための編成周期を一コースとし、編地2を編成するコース毎に、そのコースで必要な編糸4の長さを制御手段としての給糸コントローラ21が算出しておく。ステップs1で、編成コントローラ33は、傾斜角センサ17が示すバッファアーム7の傾斜角の初期値を記憶する。また、編成コントローラ33は、ステップs2で、エンコーダ32で回転角度を検出し、必要糸送りモードでの初期値として記憶する。ステップs3から、給糸コントローラ21が給糸装置6を制御し、必要糸送りモードでの編糸4の送り出しが開始される。
必要糸送りモードの途中、ステップs4でアーム角度一定モードの初期値を計測するタイミングに達すると、エンコーダ32の回転角度が記憶される。ステップs5では、編成コントローラ33が傾斜角センサ17が示すバッファアーム7の傾斜角度が所定範囲外となって救済処理が必要か否かを判断する。救済処理の必要がなければ、ステップs6でコース終了と判断するまで、ステップs5とステップs6とを繰返す。ステップs6でコース終了と判断すると、編成コントローラ33は、ステップs7でエンコーダ32の回転角度を必要糸送りモードでの終期値として記憶する。編成コントローラ33は、ステップs8で傾斜角センサ17が示すバッファアーム7の傾斜角度も記憶する。
ステップs5で救済処理が必要と判断されると、ステップs9からアーム角度一定モードに切替える。給糸コントローラ21は、バッファアーム7の傾斜角度がアーム角度一定モードでの角度範囲内になるように、給糸装置6を制御する。編成コントローラ33は、アーム角度一定モードの終期になると、エンコーダ32の回転角度を終期値として記憶する。ステップs8またはステップs9が終了すると、ステップs10で編成コントローラ33による度目補正の制御が行われ、一コース分の手順が終了する。
度目補正は、ステップs5での救済処理に関する判断に応じ、必要糸送りモードまたはアーム角度一定モードに対応してそれぞれ行われる。必要糸送りモードに対しては、ステップs1およびステップs8で傾斜角センサ17が検出するバッファアーム7の傾斜角度の差と、ステップs2およびステップs7でエンコーダ32が検出する回転角度の初期値および終期値の差とに基づいて、供給した編糸4の長さを算出する。アーム角度一定モードに対しては、ステップs4でエンコーダ32が検出する回転角度の初期値と、ステップs9でエンコーダ32が検出する回転角度の終期値との差に基づいて、供給した編糸4の長さを算出する。度目補正は、必要糸送りモードに対してはコース全体、アーム角度一定モードに対しては編幅の中間部分での編目ループ長の理論値を、編成データに基づいて算出しておき、編糸4の供給長との差が減少するように行う。
図4は、本発明の実施の他の形態として、必要糸送りモードでバッファアームの傾斜角度が所定範囲外となって救済処理を行う際に切替えるアーム角度一定モードの範囲を、必要糸送りモードとは異ならせる動作を示す。このような動作は、編成する編地2の編幅が比較的小さくなり、編幅の端部付近を除く中間のみで度目補正を行うと、誤差が大きくなる場合に有効となる。たとえば、必要糸送りモードは、編糸の供給状態を制御するための編成周期を、キャリッジ19の往復に対応する二コースを一ラウンドとして度目補正を行うのに対し、アーム角度一定モードは、三コースを一ラウンドとして度目補正を行う。度目補正では、各モードの初期値と終期値とを使用して、編糸4の供給長さを算出する。このため、必要糸送りモード用の初期値と終期値との検出を二コース毎に行うとともに、並行して、アーム角度一定モード用の初期値と終期値との検出を三コース毎に行う。
必要糸送りモードでの一ラウンドのコースaとbとのうちのbでエラーが発生すると、コースbの残りの区間は救済処理でアーム角度一定モードに移行する。編糸4の供給は、コースcでは必要糸送りモードに戻す。したがって、コースbの途中からのみアーム角度一定モードでの編糸4の供給となるけれども、度目補正は、コースa,b,cを通して、アーム角度一定モードに対応して行う。

Claims (4)

  1. 編地を編成するために作動する編針に編糸を供給し、供給状態を制御可能な給糸手段と、
    編地の編成データに基づいて、予め定める編成周期毎に編地の編成に必要な編糸の長さを算出するとともに、給糸手段の供給状態を制御する制御手段と、
    給糸手段から編針に供給する編糸の長さを計測する計測手段と、
    計測手段によって計測される各編成周期毎に編針に供給された編糸の長さと制御手段の算出結果との比較を行い、比較結果に基づいて度目補正を行う補正手段と、
    給糸手段から編針への編糸の供給経路に設けられ、編糸を、予め定める長さの範囲で、張力に対応する状態変化を伴いながら、一時的に貯留可能なバッファ手段とを、
    含む横編機において、
    制御手段は、各編成周期毎に、給糸手段の給糸状態を、算出結果に応じる長さの編糸を供給する必要糸送りモードにして開始するように制御するとともに、バッファ手段を監視し、必要糸送りモードで開始した編成周期の途中で状態変化が予め定める範囲を超えると、救済処理として、該編成周期の残りの期間での給糸手段からの編糸の供給状態を、バッファ手段での状態変化が予め定める条件を満たすように制御するバッファ条件モードに切替え、
    計測手段は、各編成周期毎に、必要糸送りモードとバッファ条件モードとの両方のタイミングでの制御に合わせて、初期と終期との間の編糸の長さをそれぞれ計測しておき、
    補正手段は、制御手段が編成周期の途中で給糸手段の供給状態を必要糸送りモードからバッファ条件モードに切替えると、該編成周期でのバッファ条件モードについての初期と終期との間で計測される編糸の長さを、制御手段の算出結果に応じる編糸の長さと比較して度目補正を行うことを特徴とする横編機。
  2. 前記計測手段は、
    前記必要糸送りモードで、前記編成周期の開始部分および終了部分を含むように、前記初期および前記終期の計測をそれぞれ行い、
    前記バッファ条件モードで、前記編成周期の開始部分および終了部分を除くように、前記初期および前記終期の計測をそれぞれ行うことを特徴とする請求項1記載の横編機。
  3. 前記必要糸送りモードおよび前記バッファ条件モードの編成周期は、編地を編成する同一のコースに対応することを特徴とする請求項1または2記載の横編機。
  4. 前記必要糸送りモードの編成周期は、編地を編成するコースに対応し、
    前記バッファ条件モードの編成周期は、連続する必要糸送りモードの編成周期を含むことを特徴とする請求項1または2記載の横編機。
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