JPWO2010016272A1 - 基地局、及び、端末 - Google Patents

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Abstract

広帯域の上りデータ通信を実現しつつ、種々の端末能力を持つ端末が利用可能な、フレームにおけるコントロールチャネル(CCH)の配置方法を実現する、基地局、及び、端末。基地局(200)において、制御部(270)が、2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にCCHが配置され且つ各単位バンドの両端部に配置されたCCHがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のCCHを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各チャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。割り当て対象端末が、サブフレームの構成パタン情報に応じたCCHの周波数位置に、応答信号をマッピングした上り信号を形成する。

Description

本発明は、基地局、及び、端末に関する。
3GPP LTEでは、上り回線の通信方式としてSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用されている(非特許文献1参照)。SC−FDMAでは、所定の変調方式(例えば、QPSK)によって変調された時間軸上のNシンボルがそれぞれ複数の周波数成分に分離され、周波数成分ごとに異なるサブキャリアにマッピングされ、さらに時間軸上の波形に戻した後にCP(Cyclic Prefix)を付加されることにより、SC−FDMAシンボルが形成される。すなわち、1SC−FDMAシンボルにはN個の時間連続信号(Time continuous signal)及びCPが含まれる。
また、3GPP LTEでは、無線通信基地局装置(以下、単に「基地局」と呼ばれることがある)が無線通信端末装置(以下、単に「端末」と呼ばれることがある)に対して、物理チャネル(例えば、PDCCH(Physical Downlink Control Channel))を通して上りデータ回線用リソースを割り当てる。
端末は、上りデータ回線用リソースの割当情報を基地局から受けると、その基地局に対し、端末のバッファに溜まっているデータをそのリソースを用いて送信する。
また、3GPP LTEでは、基地局から端末への下り回線データに対してARQ(Automatic Repeat Request)が適用される。つまり、端末は下り回線データの誤り検出結果を示す応答信号を基地局へフィードバックする。端末は下り回線データに対しCRC(Cyclic Redundancy Check)を行って、CRC=OK(誤り無し)であればACK(Acknowledgment)を、CRC=NG(誤り有り)であればNACK(Negative Acknowledgment)を応答信号として基地局へフィードバックする。この応答信号(つまり、ACK/NACK信号)のフィードバックには、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)が用いられる。
図1は、3GPP LTEシステム(以下、「LTEシステム」と呼ばれることがある)におけるシステム帯域幅が20MHzである場合の、PUCCHのリソース配置を示す図である。図1に示されるPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)は、端末の上りデータ送信に用いられる。
図1に示すように、3GPP LTEシステムでは、時間がサブフレーム単位に分割される。各サブフレームは、2つのスロットを有している。1つのスロットには、7つのSC−FDMAシンボルが含まれる。また、PUCCHは、システム帯域の両端部、具体的には、システム帯域の両端のリソースブロック(RB:Resource Block)に配置される。システム帯域の両端部に配置されたPUCCHは、スロット間で入れ替わる、つまり、スロットごとに周波数ホッピングされる。
3GPP LTEシステム対応の端末(以下、「LTE端末」と呼ばれることがある)は、例えば、図1におけるPUCCH1が割り当てられると、スロットごとに配置されるシステム帯域端部が入れ替わるPUCCH1に応答信号などのコントロールチャネル信号をマッピングする。このときコントロールチャネル信号は、同一サブフレームに含まれる2スロットの境界で時間的に連続するようにマッピングされる。
このようにコントロールチャネル信号をマッピングするために、LTE端末は、自機の送信帯域(つまり、送信RF周波数)の中心周波数を、20MHzのシステム帯域の中心周波数に合わせ、20MHz帯域全体をサポートできるIFFT回路を用いてデジタル的に、コントロールチャネル信号を作成する。具体的には、LTE端末のIFFT回路は、或るサブフレームにおける前スロットでは、システム帯域の上端の周波数を持つRBのみにコントロールチャネル信号が入力され、その他の周波数成分には0を入力される。また、LTE端末のIFFT回路は、同じサブフレームにおける後スロットでは、システム帯域の下端の周波数を持つRBのみにコントロールチャネル信号が入力され、その他の周波数成分には0が入力される。こうして、20MHz帯域幅に対応するRF回路を有する端末は、周波数ホッピングするコントロールチャネル信号を連続的に作成できる。
また、3GPP LTEよりも更なる通信の高速化を実現する3GPP LTE−advancedの標準化が開始された。(非特許文献2参照)3GPP LTE−advancedシステム(以下、「LTE+システム」と呼ばれることがある)は、LTEシステムを踏襲する。3GPP LTE−advancedでは、最大1Gbps以上の下り伝送速度を実現するために、20MHz以上の広帯域周波数で通信可能な基地局及び端末が導入される見込みである。ただし、端末の不必要な複雑化を防ぐため、端末側には、周波数帯域のサポートに関する端末能力(Capability)が規定される見込みである。その端末能力では、例えば、サポート帯域幅の最低値が20MHzであること等が規定される。
すなわち、LTE+システム対応の基地局(以下、「LTE+基地局」と呼ばれることがある)は、複数の「単位バンド」を含む周波数帯で通信できるように構成されている。下りにおける「単位バンド」は、ここでは、最大20MHzの幅を持ち、中心付近にSCH(Synchronization Channel)を含む帯域であって、通信帯域の基本単位として定義される。さらに、基地局から報知されるBCH(Broadcast Channel)の中の下り周波数帯域情報によって区切られた帯域、又は、PDCCHが分散配置される場合の分散幅によって定義される帯域としても定義されることがある。また、上りにおける「単位バンド」は、基地局から報知されるBCHの中の上り周波数帯域情報によって区切られた帯域、または、中心付近にPUSCHを含み、両端部にPUCCHを含む20MHz以下の周波数基本単位として定義される。更に言えば、LTE端末は一つの「単位バンド」のみを一度に受信可能であり、一つの「単位バンド」のみを一度に送信可能である。また、「単位バンド」は、3GPP LTE−Advancedにおいて、英語でComponent Carrier(s)と表記されることがある。
LTE+基地局は、上記LTE端末だけでなく、LTE+システム対応端末(以下、「LTE+端末」と呼ばれることがある)もサポートする必要がある。また、LTE+システム対応の端末(以下、「LTE+端末」と呼ばれることがある)には、通信可能帯域幅が単位バンドを1つだけ収容可能な端末と、通信可能帯域幅が単位バンドを複数収容可能な端末とが含まれる。
すなわち、実際上、単位バンドごとに独立した単一の通信を割り当てるLTEシステムと、LTEシステムを踏襲すると共に、単一の通信に単位バンドを複数割り当て可能なLTE+システムとを含む統合通信システムが運用されることになる。
上記統合システムにおいても、LTE端末及びLTE+端末は、基地局に対してコントロールチャネル信号を送信する必要がある。
ここで、単位バンドのバンド幅が20MHzであり、上りシステム帯域が40MHzである場合のPUCCHのリソース配置方法としては、図2に示すものが考えられる。
図2においては、上りシステム帯域が20MHzの2つの単位バンドに分割され、各単位バンド内でPUCCHが周波数ホッピングされる。すなわち、端末を2つのグループに分け、一方のグループに属する端末は、高周波数側の単位バンドで応答信号を送信し、他方のグループに属する端末は、低周波数側の単位バンドで応答信号を送信する。こうすることにより、20MHzしかサポートしないLTE端末及びLTE+端末と、40MHzをサポートするLTE+端末とを共存させつつ、応答信号送信のためのPUCCHを確保することができる。
しかしながら、図2に示すリソース配置方法では、上り40MHzのシステム帯域が、PUCCHによって分断されてしまう。すなわち、PUSCHが、PUCCHによって分断されてしまう。従って、連続帯域でしか信号を送信できないSC−FDMA方式が分断されている2つのPUSCHに対して適用されることは不可能である。よって、40MHzをサポートできる端末であっても、その端末能力に応じた伝送レートを発揮することができない。
本発明の目的は、広帯域の上りデータ通信を実現しつつ、種々の端末能力を持つ端末が利用可能な、フレームにおけるコントロールチャネルの配置方法を実現する、基地局、及び、端末を提供することである。
本発明の基地局は、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局であって、2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する選択手段と、前記上りサブフレームが割り当てられる割り当て対象端末に対して、前記選択された構成パタンに関する情報を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の端末は、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局によって割り当てられ且つ2スロットからなる上りサブフレームでSC−FDMAシンボルを送信する端末であって、前記割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタンであるか、又は、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各チャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンであるかを示すパタン情報を取得する取得手段と、送信帯域を変更可能に構成され、前記SC−FDMAシンボルを送信する送信手段と、前記SC−FDMAシンボルを形成する手段であって、コントロールチャネル信号を前記SC−FDMAシンボルにおける前記パタン情報に応じた周波数位置にマッピングするマッピング手段と、当該マッピング手段で得られた信号を重み付けベクトルでプレコーディングするプレコーディング手段と、を含む形成手段と、前記取得したパタン情報が前記第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、前記送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内において前記コントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、前記重み付けベクトルを、前スロットと後スロットとで変更する制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明の端末は、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局によって割り当てられ且つ2スロットからなる上りサブフレームでSC−FDMAシンボルを送信する端末であって、前記割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタンであるか、又は、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各チャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンであるかを示すパタン情報を取得する取得手段と、送信帯域を変更可能に構成され、前記SC−FDMAシンボルを複数のアンテナを介して送信する送信手段と、前記SC−FDMAシンボルを形成する手段であって、コントロールチャネル信号を前記SC−FDMAシンボルにおける前記パタン情報に応じた周波数位置にマッピングするマッピング手段を含む形成手段と、前記取得したパタン情報が前記第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、前記送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内において前記コントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、前記送信手段の出力先アンテナを、前スロットと後スロットとで変更する制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、広帯域の上りデータ通信を実現しつつ、種々の端末能力を持つ端末が利用可能な、フレームにおけるコントロールチャネルの配置方法を実現する、基地局、及び、端末を提供することができる。
3GPP LTEシステムにおけるシステム帯域幅が20MHzである場合の、PUCCHのリソース配置を示す図 単位バンドのバンド幅が20MHzであり、上りシステム帯域が40MHzである場合のPUCCHのリソース配置方法(関連技術)の説明に供する図 本発明の実施の形態1に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況を示す図 自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図 本発明の実施の形態2に係る端末の構成を示すブロック図 基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況を示す図 自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図 本発明の実施の形態3に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る基地局の構成を示すブロック図 基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況を示す図 自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図 通信可能帯域幅と第2パタンの基本帯域幅とが等しいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図 本発明の実施の形態4に係る端末の構成を示すブロック図 自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
[端末の構成]
図3は、本発明の実施の形態1に係る端末100の構成を示すブロック図である。図3において、端末100は、受信RF部105と、OFDM信号復調部110と、信号合成部115と、分離部120と、報知信号受信部125と、PDCCH受信部130と、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)受信部135と、制御部140と、受信エラー判定部145と、応答信号生成部150と、変調部155と、変調部160と、応答信号拡散部165と、切替部170と、SC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)信号形成部175と、送信RF部185とを有する。端末100は、アンテナを2つ有しているため、受信RF部105、OFDM信号復調部110、及び送信RF部185をそれぞれ2つずつ具備している。すなわち、端末100は、送信RF部185を2つ有しているので、2つのパワーアンプ(PA)を具備している。
受信RF部105は、アンテナを介して受信した受信無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号をOFDM信号復調部110に出力する。
OFDM信号復調部110は、CP(Cyclic Prefix)除去部111−1、2と、高速フーリエ変換(FFT)部112−1、2とを有する。OFDM信号復調部110は、受信RF部105−1、2のそれぞれから受信OFDM信号を受け取る。OFDM信号復調部110において、CP除去部111−1、2が受信OFDM信号からCPを除去し、FFT部112−1、2がCP除去後の受信OFDM信号を周波数領域信号にそれぞれ変換する。この周波数領域信号は、信号合成部115に出力される。
信号合成部115は、FFT部112−1、2で得られた周波数領域信号を周波数成分ごとに合成する。
分離部120は、信号合成部115から受け取る周波数領域信号を、これに含まれる報知信号と制御信号(つまり、PDCCH信号)とデータ信号(つまり、PDSCH信号)とに分離する。報知信号は報知信号受信部125に出力され、PDCCH信号はPDCCH受信部130に出力され、PDSCH信号はPDSCH受信部135に出力される。
報知信号受信部125は、分離部120から受け取る報知信号に含まれるPUCCH配置情報を抽出し、抽出されたPUCCH配置情報を制御部140に出力する。
PDCCH受信部130は、分離部120から受け取る制御信号に含まれる上り割り当て情報及び下り割り当て情報を抽出し、得られた上り割り当て情報を制御部140に出力するとともに、下り割り当て情報をPDSCH受信部135に出力する。
PDSCH受信部135は、PDCCH受信部130から受け取る、下り割り当て情報(つまり、自機宛の下りデータ信号がマッピングされた周波数位置情報)に基づいて、自機宛の下りデータ信号を抽出し、得られたデータ信号に対して受信処理(復調処理、復号処理)を施し、得られた復号結果を受信エラー判定部145に出力する。
制御部140は、PDCCH受信部130から受け取る上り割り当て情報、及び、報知信号受信部125から受け取るPUCCH配置情報に基づいて、プレコーディングに用いる重み付けベクトル、SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、及び、送信帯域を制御する。ここで、PUCCH配置情報には、上りサブフレームの構成パタン情報が含まれている。上りサブフレームの構成パタンには、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタンと、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンとがある。第1パタンでは、単位バンド幅が「基本帯域幅」であり、第2パタンでは、拡張バンド幅が基本帯域幅である。
具体的には、制御部140は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるか否かを判断する。
そして、制御部140は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部175に出力する。ここでは、上記第1パタンの場合には、制御部140は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。一方、第2パタンの場合には、制御部140は、同じサブフレームの前スロット及び後スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングする。ただし、第2パタンでは、その一端部に配置されるチャネルブロック内でコントロールチャネルの周波数位置が前スロットと後スロットとで入れ替わる。従って、制御部140は、SC−FDMA信号形成部175に対して、その一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
また、第2パタンであると判断される場合には、制御部140は、プレコーディング情報によって、SC−FDMA信号形成部175で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。
また、第2パタンであると判断される場合には、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき、又は両者が等しいときには、制御部140は、応答信号拡散部165で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。このとき、制御部140は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせる。
一方、比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときには、制御部140は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端部に合わせる。この送信帯域の調整は、制御部140から出力される中心周波数指示に基づいて行われる。このときも、制御部140は、応答信号拡散部165で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。
受信エラー判定部145は、CRCチェックによって復号の成否を判定し、その結果を応答信号生成部150に出力する。
応答信号生成部150は、受信エラー判定部145から受け取る受信成否を示す信号に基づいて応答信号(ACK又はNACK)を生成し、変調部155に出力する。
変調部155は、応答信号生成部150から受け取る応答信号を所定の変調方式(BPSK、QPSK等)により変調し、変調後の応答信号を応答信号拡散部165に出力する。
変調部160は、制御部140からの指示に基づいて入力送信データを変調し、得られた変調データ信号を切替部170に出力する。
応答信号拡散部165は、制御部140の指示に応じた拡散符号を用いて、変調後の応答信号を拡散し、拡散後の応答信号を切替部170に出力する。
切替部170は、制御部140からの指示に基づいて、変調データ信号又は拡散後の応答信号のいずれかを選択し、選択信号をSC−FDMA信号形成部175に出力する。
SC−FDMA信号形成部175は、切替部170の出力信号を制御部140からの指示に応じた周波数位置にマッピングしたSC−FDMA信号を形成し、送信RF部185に出力する。SC−FDMA信号形成部175は、DFT部176と、周波数マッピング部177と、プレコーディング部178と、IFFT部179−1,2と、CP付加部180−1,2とを有する。
SC−FDMA信号形成部175において、DFT部176が、入力信号を複数の周波数成分に分離する。そして、周波数マッピング部177が、DFT部176で得られた信号を制御部140からの指示に応じた周波数位置にマッピングする。
そして、プレコーディング部178が、周波数マッピング部177で応答信号が所定の周波数位置にマッピングされた周波数領域信号に対して、プレコーディング情報に応じたプレコーディング処理を施す。
具体的には、プレコーディング部178は、同一サブフレームの前スロットに配置される周波数領域信号に対して第1の重み付けベクトルでプレコーディングする。すなわち、プレコーディング部178は、第1の重み付けベクトルの第1要素で重み付けした周波数領域信号をIFFT部179−1に出力するとともに、第1の重み付けベクトルの第2要素で重み付けした周波数領域信号をIFFT部179−2に出力する。また、プレコーディング部178は、同一サブフレームの後スロットに配置される周波数領域信号に対して、第1の重み付けベクトルと直交する第2の重み付けベクトルでプレコーディングする。プレコーディング部178は、第2の重み付けベクトルの第1要素で重み付けした周波数領域信号をIFFT部179−1に出力するとともに、第2の重み付けベクトルの第2要素で重み付けした周波数領域信号をIFFT部179−2に出力する。こうして空間ホッピングされた応答信号を送信することができる。
そして、IFFT部179−1(IFFT部179−2)がプレコーディング部178で得られた信号を時間軸上の波形に戻した後に、CP付加部180−1(CP付加部180−2)がCP(Cyclic Prefix)を付加する。
送信RF部185は、送信帯域を変更可能に構成されている。送信RF部185は制御部140から中心周波数指示を受け取り、当該中心周波数指示に基づいてRF中心周波数を移動することにより、送信帯域を移動する。送信RF部185−1は、CP付加部180−1から受け取るSC−FDMA信号に送信無線処理を施して第1アンテナを介して送信する。送信RF部185−2は、CP付加部180−2から受け取るSC−FDMA信号に送信無線処理を施して第2アンテナを介して送信する。なお、ここでは、送信帯域の中心周波数を基準周波数としているが、送信帯域に含まれる任意の周波数を基準周波数とすることができる。
[基地局の構成]
図4は、本発明の実施の形態1に係る基地局200の構成を示すブロック図である。図4において、基地局200は、変調部205と、再送制御部210と、変調部215と、報知信号生成部220と、変調部225と、多重部230と、OFDM信号形成部235と、送信RF部240と、受信RF部245と、SC−FDMA信号復調部250と、分離部255と、データ受信部260と、応答信号受信部265と、制御部270とを有する。
変調部205は、制御部270から受け取る上り割り当て情報及び下り割り当て情報を変調し、変調信号を多重部230に出力する。
再送制御部210は、新規の送信データを入力とし、新規送信データを保持すると共に、前の送信データに係るACK信号をトリガとして変調部215に出力する。また、再送制御部210は、応答信号受信部265からNACK信号を受け取ると、保持しておいた送信データを再送のために変調部215に出力する。
変調部215は、再送制御部210から受け取る送信データを変調し、変調信号を多重部230に出力する。
報知信号生成部220は、制御部270で選択された構成パタンを示す情報を含めた報知信号を生成して変調部225に出力する。
変調部225は、報知信号生成部220から受け取る報知信号を変調し、変調信号を多重部230に出力する。
多重部230は、変調部215から受け取る送信データの変調信号、変調部205から受け取る上り割り当て情報及び下り割り当て情報の変調信号、並びに、変調部225から受け取る報知信号の変調信号を、時間多重又は周波数多重して、多重信号を形成する。このとき、送信データの変調信号は、PDSCHに対応するリソースに配置される。また、上り割り当て情報及び下り割り当て情報の変調信号は、PDCCHに対応するリソースに配置される。さらに、報知信号の変調信号は、BCH(Broad cast Channel)に対応するリソースに配置される。
OFDM信号形成部235において、IFFT部236が多重部230で形成された多重信号をシリアルパラレル変換した後に逆高速フーリエ変換して時間波形を得る。この時間波形にCP付加部237がCPを付加することにより、OFDM信号が得られる。
送信RF部240は、OFDM信号形成部235で形成されたOFDM信号に対して送信無線処理を施し、アンテナを介して送信する。
受信RF部245は、アンテナを介して受信した受信無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号をSC−FDMA信号復調部250に出力する。
SC−FDMA信号復調部250は、受信RF部245から受け取る受信SC−FDMA信号を復調する。具体的には、CP除去部251が受信SC−FDMA信号からCPを除去し、FFT部252がCP除去後の受信SC−FDMA信号を周波数領域信号に変換する。そして、信号抽出部253が、その周波数領域信号のうち、制御部270から受け取る周波数割り当て情報に対応する周波数成分を抽出し、IDFT部254が、抽出された周波数成分を時間軸上のシングルキャリア信号に変換する。
分離部255は、SC−FDMA信号復調部250から受け取るシングルキャリア信号を、受信データ信号と応答信号とに分離し、受信データ信号をデータ受信部260に出力するとともに、応答信号を応答信号受信部265に出力する。
データ受信部260は、分離部255から受け取る受信データ信号を復号し、得られた復号データを例えばMAC等の上位レイヤーに転送する。
応答信号受信部265は、まず、分離部255から受け取る応答信号に対して、端末100の応答信号拡散部165での拡散処理に対応する逆拡散処理を行うことにより、端末100から送信された応答信号を取り出す。さらに、応答信号受信部265は、1サブフレーム内で周波数ホッピングしつつ2回繰り返される応答信号を合成(例えば、最大比合成)する。そして、応答信号受信部265は、合成信号に基づいて、応答信号がACKを示しているのかNACKを示しているのか判定し、判定結果に応じてACK信号又はNACK信号を再送制御部210に出力する。
制御部270は、上りリソース及び下りリソースを端末100に対して割り当てる。すなわち、制御部270は、上りリソース及び下りリソースのスケジューリングを行う。そして、制御部270は、スケジューリング結果である上り割り当て情報及び下り割り当て情報を変調部205に出力する。また、制御部270は、上り割り当て情報(ここでは、周波数割り当て情報)をSC−FDMA信号復調部250に出力する。
また、制御部270は、各上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。選択された構成パタンを示す情報は、報知信号生成部220に出力される。
[端末100及び基地局200の動作]
(上りサブフレームの構成パタンの報知)
基地局200の制御部270において、上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから、サブフレームごとに選択される。すなわち、基地局200は、サブフレームの構成パタンをスケジューリングする。
図5は、基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況が示されている。図5において、基地局200は、第1パタンと、第2パタンとを交互に選択している。ここでは、単位バンドは20MHzの帯域幅を持つ。また、拡張バンドは、単位バンド2つ分の帯域幅、つまり、40MHzの帯域幅を持つ。すなわち、第1パタンでは、20MHzが基本帯域幅であり、第2パタンでは、40MHzが基本帯域幅である。
そして、選択された構成パタンを示す情報は、報知信号生成部220で報知情報に含められて、ブロードキャストされる。
(基地局200による端末へのサブフレーム割り当て)
基地局200は、基本的には、空間ホッピングさせて応答信号を送信可能な端末100に対しては、第2パタンのサブフレームを割り当てる。また、例えば、LTE端末のように空間ホッピングさせて応答信号を送信できない端末に対しては、第1パタンのサブフレームを割り当てる。
図5を用いて具体的に説明すると、端末100に対しては、基本帯域幅が40MHzであるサブフレーム(つまり、図5における2番目のサブフレーム)が割り当てられる。また、例えば、LTE端末に対しては、基本帯域幅が20MHzであるサブフレーム(つまり、図5における1番目及び3番目のサブフレーム)が割り当てられる。
また、基地局200は、広帯域の端末送信能力を持つ端末に対しては、できるだけ広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当てる。こうすることで、割り当て対象端末は、両端のPUCCH以外の中央の周波数領域(図5では、30MHz程度の連続した周波数帯域)が割り当てられているPUSCHで、上りデータ信号を高速送信することができる。
(端末100による応答信号の送信動作)
端末100において、制御部140は、基地局200から送信された、自機宛の上り割り当て情報、及び、基地局200からブロードキャストされたPUCCH配置情報に基づいて、(1)プレコーディングに用いる重み付けベクトル、(2)SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、及び、(3)送信帯域を制御する。
具体的には、制御部140は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるか否かを判断する。
〈判断の結果、第1パタンであるとき〉
(1)制御部140は、要素が全て1の重み付けベクトルをプレコーディング部178に使用させても(つまり、実質的に、プレコーディング部178にプレコーディングさせなくても)、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替えてもよい。
(2)制御部140は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部140は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられた単位バンドに合わせる。
〈判断の結果、第2パタンであるとき〉
制御部140は、第2パタンであると判断される場合には、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
(a)比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいとき
(1)制御部140は、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。ここでは、重み付けベクトルの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(2)制御部140は、周波数マッピング部177に、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
(3)制御部140は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端部に合わせる。
図6は、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末100による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、20MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末100が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図6において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図6においては、1つのサブフレームに含まれる、前スロット及び後スロットのいずれにおいても、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。
ここで、応答信号の拡散は、2段階で行われる。応答信号拡散部165は、1段階目の拡散では、1シンボルの応答信号が1SC−FDMAシンボルの全体を占有するように拡散する。すなわち、1SC−FDMAシンボルは12個のTime-continuous signalで形成されるため、1段階目の拡散では、系列長12の拡散符号が用いられる。
そして、応答信号拡散部165は、2段階目の拡散では、1段階目で得られた、1SC−FDMAシンボルに対応する長さを持つ応答信号を、系列長4の拡散符号(例えば、Walsh符号(1,1,1,1)、(1,-1,1,-1)、(1,1,-1,-1)、(1,-1,-1,1)のいずれか)で拡散する。こうして得られた4SC−FDMAシンボルに対応する長さを持つ応答信号は、1スロットのうちの4つのSC−FDMAシンボルに配置される。図6には、この配置状況が示されている。なお、他の端末からの応答信号は異なる拡散符号で拡散されている。従って、受信側の基地局200は、受信応答信号に対してCDMA技術における逆拡散を行うことによって、各端末からの応答信号を分離できる。
周波数マッピング部177は、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。図6では、端末100に対して図5のPUCCH1が割り当てられている場合が示されている。
また、制御部140は、送信RF部185の送信帯域の一端を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端に合わせる。
(b)比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき
(1)制御部140は、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。
(2)制御部140は、周波数マッピング部177に、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
(3)制御部140は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられた拡張バンドに合わせる。具体的には、送信RF部185は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしているので、送信帯域の中心周波数を拡張バンドの中心周波数に合わせる。
以上のように本実施の形態によれば、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局200において、制御部270が、2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。そして、選択された構成パタンに関する情報は、上りサブフレームが割り当てられる割り当て対象端末に対して送信される。
こうして上りサブフレームに第2パタンを設けたことにより、コントロールチャネル間に広い周波数領域を用意することができる。そして、コントロールチャネル間の広い周波数領域を上りデータ送信に用いるチャネル(PUSCH)とし、この周波数領域を広帯域通信の可能な端末に対して割り当てることにより、上り高速データ通信を実現することができる。特に、SC−FDMA信号を上り回線で送信し且つ送信帯域が広い端末に対して連続した広帯域を割り当てることにより、SC−FDMA信号のSingle Carrier特性(つまり、PAPRが低い特性)を維持することができ、結果として、SC−FDMAによる上り高速データ通信を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、端末100において、制御部140が、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅が前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅よりも大きいか又は両者が等しいときに、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせると共に、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを前スロットと後スロットとで変更する。
このように重み付けベクトルを前スロットと後スロットとで変更することで、空間ダイバーシチ効果が得られる。従って、拡張バンドの一端部に配置されたチャネルブロック内で小さなホッピング幅の周波数ホッピングが為されるサブフレーム構成(つまり、上記第2パタン)が採用されることにより周波数フェージング耐性効果が目減りする分を、空間ダイバーシチ効果で補うことができる。
また、制御部140は、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内においてコントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、重み付けベクトルを、前スロットと後スロットとで変更する。
こうすることで、自機の送信可能帯域よりも広い基本帯域幅を持つサブフレーム(つまり、上記第2パタンのサブフレーム)への割り当てが可能で、且つ、周波数フェージング耐性効果及び空間ダイバーシチ効果が共に得られるコントロールチャネル送信が可能な端末100を実現することができる。よって、異なる構成パタンのサブフレームが混在したフレームに対して端末をバランス良く割り当てることができるので、周波数利用効率の高い通信システムを実現することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、端末が第2パタンのサブフレームに割り当てられた場合、そのサブフレームにおけるスロット間で送信アンテナを切り替える。
[端末の構成]
図7は、本発明の実施の形態2に係る端末300の構成を示すブロック図である。図7において、端末300は、制御部310と、応答信号拡散部320と、SC−FDMA信号形成部330と、アンテナ切り替えスイッチ340、350とを有する。端末300は、アンテナを2つ有している。端末300は、実施の形態1の端末100と異なり、送信RF部185を1つ有しているので、1つのパワーアンプ(PA)を具備している。また、端末300は、アンテナ切り替えスイッチ350により受信系への入力信号をいずれかのアンテナを介して受信した受信信号に制限している。従って、端末300は、端末100と異なり、信号合成部115を有していない。また、端末300は、端末100と異なり、SC−FDMA信号形成部330にプレコーディング部を有していない。
制御部310は、PDCCH受信部130から受け取る上り割り当て情報、及び、報知信号受信部125から受け取るPUCCH配置情報に基づいて、送信アンテナ、SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、送信帯域、及び、応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部310は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるか否かを判断する。
そして、制御部310は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部330に出力する。この応答信号のマッピングに関しては、制御部310と制御部140とは同じ機能を有する。
第2パタンであると判断される場合には、制御部310は、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。具体的には、制御部310は、送信アンテナ切り替え信号を用いてアンテナ切り替えスイッチ340の出力先アンテナを切り替えることにより、送信アンテナを切り替える。こうして空間ホッピングされた応答信号を送信することができる。
また、第2パタンであると判断される場合には、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき、又は両者が等しいときには、制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。このとき、制御部310は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせる。
一方、比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいときも、制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。このとき、制御部310は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端部に合わせる。この送信帯域の調整は、制御部310から出力される中心周波数指示に基づいて行われる。
[端末300及び基地局200の動作]
(基地局200による端末へのサブフレーム割り当て)
基地局200は、基本的には、空間ホッピングさせて応答信号を送信可能な端末300に対しては、第2パタンのサブフレームを割り当てる。また、例えば、LTE端末のように空間ホッピングさせて応答信号を送信できない端末に対しては、第1パタンのサブフレームを割り当てる。
図8を用いて具体的に説明すると、端末300に対しては、基本帯域幅が40MHzであるサブフレーム(つまり、図8における2番目のサブフレーム)が割り当てられる。また、例えば、LTE端末に対しては、基本帯域幅が20MHzであるサブフレーム(つまり、図8における1番目及び3番目のサブフレーム)が割り当てられる。
また、第2パタンのサブフレームのようにPUCCHの周波数ホッピング幅が小さいサブフレームの端末300に対する割り当てに関しては、割り当て対象である端末300と基地局200との離間距離を割り当て基準としてもよい。すなわち、短縮形式(Shortened format)は、後述するように応答信号を1SC−FDMAシンボルだけパンクチャする形式であるため、受信側(つまり、基地局200)におけるPUCCHの受信SNRの低下を引き起こす可能性がある。従って、基地局200との離間距離が大きいときには只でさえ受信品質が悪い可能性があるので、基地局200との離間距離が大きい端末300に対しては、第2パタンのサブフレームのようにPUCCHの周波数ホッピング幅が小さい上りサブフレームを割り当てないことにしてもよい。こうすることで、第1パタンのサブフレームのようにPUCCHの周波数ホッピング幅が十分に大きいサブフレームであれば、端末300は敢えて空間ホッピングを実行する必要がなく、ノーマル形式のPUCCHを用いることが出来る。なお、端末300と基地局200との離間距離は、GPSから求まる位置から求めてもよい。また、端末300から送信したパイロット信号の基地局200における受信電力などを離間距離の指標として用いてもよい。
(端末300による応答信号の送信動作)
自機宛の上り割り当て情報、及び、基地局200からブロードキャストされたPUCCH配置情報に基づく、(2)SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、及び、(3)送信帯域の制御に関しては、制御部310は、実施の形態1の制御部140と同じである(図8参照)。
制御部310は、(1)のプレコーディングに用いる重み付けベクトルを制御する代わりに、(4)送信アンテナを制御し、さらに、(5)応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部310は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるか否かを判断する。
〈判断の結果、第1パタンであるとき〉
(2)制御部310は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部310は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられた単位バンドに合わせる。
(4)制御部310は、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで、送信アンテナを切り替えなくても切り替えてもよい。
(5)制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。
〈判断の結果、第2パタンであるとき〉
制御部310は、第2パタンであると判断される場合には、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
(a)比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいとき
(2)制御部310は、周波数マッピング部177に、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
(3)制御部310は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端部に合わせる。
(4)制御部310は、実施の形態1の制御部140と異なり、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。すなわち、制御部310は、送信アンテナを切り替えることにより、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで空間ホッピング処理を行う。ここでは、図8に示すように、送信アンテナの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(5)制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
図9は、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末300による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、20MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末300が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図9において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図9においては、1つのサブフレームに含まれる前スロットでは、上述したノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。しかし、後スロットでは、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号で拡散された応答信号が、そのスロットにおける最初のSC−FDMAシンボルを除いた3つのSC−FDMAシンボルに配置されている。こうすることで、送信アンテナを切り替えると暫くの間は送信信号が安定しないが、後スロットの最初のSC−FDMAシンボルを無送信区間とすることにより、無駄な送信動作を防止できる。
ここで、応答信号に対する短縮形式の拡散も、2段階で行われる。応答信号拡散部320は、1段階目の拡散では、1シンボルの応答信号が1SC−FDMAシンボルの全体を占有するように拡散する。すなわち、1SC−FDMAシンボルは12個のTime-continuous signalで形成されるため、1段階目の拡散では、系列長12の拡散符号が用いられる。
そして、応答信号拡散部320は、2段階目の拡散では、1段階目で得られた、1SC−FDMAシンボルに対応する長さを持つ応答信号を、系列長3の拡散符号で拡散する。系列長3の拡散符号は、応答信号が他の端末との間で符号分割多重されるので、直交系列である必要がある。従って、本実施の形態では、3×3のDFT行列成分から形成されたDFT符号である、(1,1,1)、(1,ej2π/3, ej4π/3)、(1,ej4π/3, ej2π/3)のいずれかが拡散符号として用いられる。こうして得られた3SC−FDMAシンボルに対応する長さを持つ応答信号は、1スロットのうちの3つのSC−FDMAシンボルに配置される。図9には、この配置状況が示されている。すなわち、前スロットでは、4つのSC−FDMAシンボルに応答信号が配置される一方、後スロットでは、最初のSC−FDMAシンボルの応答信号が間引きされ他の3つのSC−FDMAシンボルに配置される。
(b)比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき
(2)制御部310は、周波数マッピング部177に、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
(3)制御部310は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられた拡張バンドに合わせる。具体的には、送信RF部185は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしているので、送信帯域の中心周波数を拡張バンドの中心周波数に合わせる。
(4)制御部310は、実施の形態1の制御部140と異なり、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。すなわち、制御部310は、送信アンテナを切り替えることにより、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで空間ホッピング処理を行う。ここでは、図8に示すように、送信アンテナの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(5)制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
以上のように本実施の形態によれば、端末300において、制御部310が、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅が前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅よりも大きいか又は両者が等しいときに、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせると共に、送信RF部185の出力先アンテナを前スロットと後スロットとで変更する。
このように送信アンテナを前スロットと後スロットとで変更することで、空間ダイバーシチ効果が得られる。従って、拡張バンドの一端部に配置されたチャネルブロック内で小さなホッピング幅の周波数ホッピングが為されるサブフレーム構成(つまり、上記第2パタン)が採用されることにより周波数フェージング耐性効果が目減りする分を、空間ダイバーシチ効果で補うことができる。
また、制御部310は、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内においてコントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、送信RF部185の出力先アンテナを、前スロットと後スロットとで変更する。
こうすることで、自機の送信可能帯域よりも広い基本帯域幅を持つサブフレーム(つまり、上記第2パタンのサブフレーム)への割り当てが可能で、且つ、周波数フェージング耐性効果及び空間ダイバーシチ効果が共に得られるコントロールチャネル送信が可能な端末100を実現することができる。よって、異なる構成パタンのサブフレームが混在したフレームに対して端末をバランス良く割り当てることができるので、周波数利用効率の高い通信システムを実現することができる。
なお、以上の説明では、後スロットの先頭SC−FDMAシンボルで送信アンテナ切り替えを行うため、後スロットに短縮形式(Shortened format)を適用した。しかしながら、前スロットに短縮形式(Shortened format)を適用してもよい。この場合、前スロットの末尾SC−FDMAシンボルで送信アンテナ切り替えを行うとともに、その末尾SC−FDMAシンボルを応答信号の無送信区間とする。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1と比べて、第2パタンのサブフレーム構成が異なる。このサブフレーム構成の相違に伴い、端末は、応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
[端末の構成]
図10は、本発明の実施の形態3に係る端末400の構成を示すブロック図である。図10において、端末400は、制御部410と、応答信号拡散部420とを有する。
制御部410は、PDCCH受信部130から受け取る上り割り当て情報、及び、報知信号受信部125から受け取るPUCCH配置情報に基づいて、プレコーディングに用いる重み付けベクトル、SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、送信帯域、及び、応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。ここで、PUCCH配置情報には、上りサブフレームの構成パタン情報が含まれている。上りサブフレームの構成パタンには、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置される第1パタンと、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部にコントロールチャネルが配置される第2パタンとがある。第1パタンでは、単位バンド幅が「基本帯域幅」であり、第2パタンでは、拡張バンド幅が基本帯域幅である。
具体的には、制御部410は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部175に出力する。ここでは、上記第1パタン及び第2パタンのいずれの場合でも、制御部410は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。
制御部410は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第2パタンであるか否かを判断し、第2パタンを示すときには、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいときには、制御部410は、応答信号拡散部420で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。このとき、制御部410は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせたまま移動させない。
一方、比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときには、制御部410は、応答信号拡散部420で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。この短縮形式(Shortened format)用の拡散符号は、実施の形態2で説明したものと同じである。このとき、制御部410は、さらに、同じサブフレームの前スロットでは応答信号が拡張バンドの一端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整し、後スロットでは応答信号が他端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整する。この送信帯域の調整は、制御部410から出力される中心周波数指示に基づいて行われる。
応答信号拡散部420は、制御部410の指示に応じた拡散符号を用いて、変調後の応答信号を拡散し、拡散後の応答信号を切替部170に出力する。
図11は、本発明の実施の形態3に係る基地局500の構成を示すブロック図である。図11において、基地局500は、制御部510を有する。
制御部510は、各上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記拡張バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。選択された構成パタンを示す情報は、報知信号生成部220に出力される。
[端末400及び基地局500の動作]
(上りサブフレームの構成パタンの報知)
基地局500の制御部510において、上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記拡張バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第2パタンから、サブフレームごとに選択される。すなわち、基地局500は、サブフレームの構成パタンをスケジューリングする。
図12は、基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況が示されている。図12において、基地局200は、第1パタンと、第2パタンとを交互に選択している。ここでは、単位バンドは20MHzの帯域幅を持つ。また、拡張バンドは、単位バンド2つ分の帯域幅、つまり、40MHzの帯域幅を持つ。すなわち、第1パタンでは、20MHzが基本帯域幅であり、第2パタンでは、40MHzが基本帯域幅である。
そして、選択された構成パタンを示す情報は、報知信号生成部220で報知情報に含められて、ブロードキャストされる。
(基地局500による端末へのサブフレーム割り当て)
基地局500は、基本的には、サブフレームの割り当て対象端末に係る端末能力に応じて、次のようなサブフレーム割り当てを行う。すなわち、基地局500は、各端末に対して、各端末の送信可能帯域幅以下の基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当てる。
図12を用いて具体的に説明すると、送信可能帯域幅が20MHzである端末に対しては、基本帯域幅が20MHzであるサブフレーム(つまり、図12における1番目及び3番目のサブフレーム)が割り当てられる。また、送信可能帯域幅が40MHz以上である端末に対しては、基本帯域幅が40MHzであるサブフレーム(つまり、図12における2番目のサブフレーム)が割り当てられる。
ただし、上記短縮形式(Shortened format)を利用可能で且つ送信帯域を変更可能な端末400に対しては、送信可能帯域幅より広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当ててもよい。すなわち、20MHzの送信可能帯域幅しか持たない端末400であっても、図12における2番目のサブフレームに割り当てられることがある。図12において、2番目のサブフレームには、短縮形式(Shortened format)のPUCCHが表されている。
また、送信可能帯域幅より広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームの端末400に対する割り当てに関しては、割り当て対象である端末400と基地局500との離間距離を割り当て基準としてもよい。すなわち、短縮形式(Shortened format)は、応答信号を1SC−FDMAシンボルだけパンクチャする形式であるため、受信側(つまり、基地局500)におけるPUCCHの受信SNRの低下を引き起こす可能性がある。従って、基地局500との離間距離が大きいときには只でさえ受信品質が悪い可能性があるので、基地局500との離間距離が大きい端末400に対しては、送信可能帯域幅より広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当てないことにしてもよい。なお、端末400と基地局500との離間距離は、GPSから求まる位置から求めてもよい。また、端末400から送信したパイロット信号の基地局500における受信電力などを離間距離の指標として用いてもよい。
また、基地局500は、広帯域の端末送信能力を持つ端末に対しては、できるだけ広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当てる。こうすることで、割り当て対象端末は、両端のPUCCH以外の中央の周波数領域(図12では、30MHz程度の連続した周波数帯域)が割り当てられているPUSCHで、上りデータ信号を高速送信することができる。
(端末400による応答信号の送信動作)
端末400において、制御部410は、基地局500から送信された、自機宛の上り割り当て情報、及び、基地局500からブロードキャストされたPUCCH配置情報に基づいて、(1)プレコーディングに用いる重み付けベクトル、(2)SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、(3)送信帯域、及び、(5)応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部410は、まず、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるかを判断する。
〈判断の結果、第2パタンであるとき〉
自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第2パタンであるときには、制御部410は、自機の通信可能帯域幅と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
(a)比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいとき
(1)制御部410は、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。ここでは、重み付けベクトルの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(2)制御部410は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部410は、サブフレームの前スロットでは応答信号が拡張バンドの一端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整し、後スロットでは応答信号が他端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整する。
(5)制御部410は、応答信号拡散部420で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
図13は、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末400による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、20MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末400が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図13において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図13においては、1つのサブフレームに含まれる前スロットでは、上述したノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。しかし、後スロットでは、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号で拡散された応答信号が、そのスロットにおける最初のSC−FDMAシンボルを除いた3つのSC−FDMAシンボルに配置されている。
また、制御部410は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしていないので、前スロットでは送信帯域の一端を拡張バンドの一端に合わせ、後スロットでは送信帯域の他端を拡張バンドの他端に合わせる。このように2スロットを使うことにより、端末400は、自機の送信可能帯域幅を超える帯域幅を持つ拡張バンド全体をカバーすることができる。
ここで、送信RF部185の送信帯域を変更すると変更後暫くの間(つまり、周波数遷移期間)は周波数が安定しないため、送信動作が不安定となる。従って、上述のように、後スロットの最初のSC−FDMAシンボルを、信号を送信しない無送信区間とすることにより、無駄な送信動作を防止できる。
また、周波数マッピング部177は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にDFT処理後の応答信号をマッピングする。しかし、IFFT部179におけるIFFT周波数帯域幅と拡張バンドの帯域幅とがマッチしていないので、周波数マッピング部177は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置と送信帯域の調整後に一致するIFFT周波数位置に、DFT処理後の応答信号をマッピングする。図13では、端末400に対して図12のPUCCH1が割り当てられている場合が示されている。
(b)比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき
(1)制御部410は、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。ここでは、重み付けベクトルの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(2)制御部410は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部410は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせたまま移動させない。すなわち、制御部410は、送信RF部185の送信帯域の中心周波数と、基地局500により割り当てられた拡張バンドの中心周波数とを一致させる。
(5)制御部410は、応答信号拡散部420で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。
図14は、通信可能帯域幅と第2パタンの基本帯域幅とが等しいときの端末400による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、40MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末400が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図14において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図14においては、1つのサブフレームに含まれる、前スロット及び後スロットのいずれにおいても、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。
また、周波数マッピング部177は、IFFT部179におけるIFFT周波数帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしているので、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にDFT処理後の応答信号をマッピングする。図14では、端末400に対して図12のPUCCH1が割り当てられている場合が示されている。
また、送信RF部185は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしているので、送信帯域の中心周波数を拡張バンドの中心周波数に合わせたまま動かさない。
このように本実施の形態によれば、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局500において、制御部510が、2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ拡張バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。そして、選択された構成パタンに関する情報は、上りサブフレームが割り当てられる割り当て対象端末に対して送信される。
こうして上りサブフレームに第2パタンを設けたことにより、コントロールチャネル間に広い周波数領域を用意することができる。そして、コントロールチャネル間の広い周波数領域を上りデータ送信に用いるチャネル(PUSCH)とし、この周波数領域を広帯域通信の可能な端末に対して割り当てることにより、上り高速データ通信を実現することができる。特に、SC−FDMA信号を上り回線で送信し且つ送信帯域が広い端末に対して連続した広帯域を割り当てることにより、SC−FDMA信号のSingle Carrier特性(つまり、PAPRが低い特性)を維持することができ、結果として、SC−FDMAによる上り高速データ通信を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、端末400において、制御部410が、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりもパタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを前スロットと後スロットとで変更すると共に、前スロットでは送信RF部185の送信帯域を拡張バンドの一端部に合わせ、後スロットでは送信帯域を拡張バンドの他端部に移動させる。
こうすることで、自機の送信可能帯域よりも広い基本帯域幅を持つサブフレームが割り当てられても、送信帯域をスロット間で移動させることにより基本帯域幅の全体をカバーする端末400を実現することができる。換言すれば、コントロールチャネルに自機の送信可能帯域よりも広帯域の周波数ホッピングを要求されるサブフレームに対しても割り当て可能な端末400を実現することができる。よって、異なる構成パタンのサブフレームが混在したフレームに対して端末をバランス良く割り当てることができるので、周波数利用効率の高い通信システムを実現することができる。また、こうすることで、周波数ホッピングによる周波数フェージング耐性向上効果の他に、空間ダイバーシチ効果が得られるので、上りコントロールチャネルの通信品質をさらに向上することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、実施の形態2と同様に、送信アンテナを切り替えることにより、空間ホッピングを実現する。また、実施の形態4では、実施の形態3と同様のサブフレーム構成が用いられる。すなわち、本実施の形態に係る基地局は、実施の形態3の基地局500である。
図15は、本発明の実施の形態4に係る端末600の構成を示すブロック図である。図15において、端末600は、制御部610を有する。
制御部610は、PDCCH受信部130から受け取る上り割り当て情報、及び、報知信号受信部125から受け取るPUCCH配置情報に基づいて、送信アンテナ、SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、送信帯域、及び、応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部610は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部330に出力する。ここでは、第1パタン及び第2パタンのいずれの場合でも、制御部610は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部330におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。
制御部610は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第2パタンであるか否かを判断する。
そして、制御部610は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部330に出力する。この応答信号のマッピングに関しては、制御部610と制御部410とは同じ機能を有する。
第2パタンであると判断される場合には、制御部610は、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。具体的には、制御部610は、送信アンテナ切り替え信号を用いてアンテナ切り替えスイッチ340の出力先アンテナを切り替えることにより、送信アンテナを切り替える。こうして空間ホッピングされた応答信号を送信することができる。
また、第2パタンと判断されるときには、制御部610は、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいときには、制御部610は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。この短縮形式(Shortened format)用の拡散符号は、実施の形態2で説明したものと同じである。このとき、制御部610は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせたまま移動させない。
一方、比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときには、制御部610は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。このとき、制御部610は、さらに、同じサブフレームの前スロットでは応答信号が拡張バンドの一端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整し、後スロットでは応答信号が他端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整する。この送信帯域の調整は、制御部610から出力される中心周波数指示に基づいて行われる。
[端末600及び基地局500の動作]
上りサブフレームの構成パタンの報知、及び、基地局500による端末へのサブフレーム割り当てについては、実施の形態3と同様である。
(端末600による応答信号の送信動作)
端末600において、制御部610は、基地局500から送信された、自機宛の上り割り当て情報、及び、基地局500からブロードキャストされたPUCCH配置情報に基づいて、(2)SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、(3)送信帯域、(4)送信アンテナ、及び、(5)応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部610は、まず、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるかを判断する。
〈判断の結果、第2パタンであるとき〉
自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第2パタンであるときには、制御部610は、自機の通信可能帯域幅と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
(a)比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいとき
(2)制御部610は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部610は、サブフレームの前スロットでは応答信号が拡張バンドの一端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整し、後スロットでは応答信号が他端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整する。
(4)制御部610は、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。
(5)制御部610は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
図16は、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末600による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、20MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末600が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図16において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図16においては、1つのサブフレームに含まれる前スロットでは、上述したノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。しかし、後スロットでは、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号で拡散された応答信号が、そのスロットにおける最初のSC−FDMAシンボルを除いた3つのSC−FDMAシンボルに配置されている。
また、制御部610は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしていないので、前スロットでは送信帯域の一端を拡張バンドの一端に合わせ、後スロットでは送信帯域の他端を拡張バンドの他端に合わせる。このように2スロットを使うことにより、端末600は、自機の送信可能帯域幅を超える帯域幅を持つ拡張バンド全体をカバーすることができる。
ここで、送信RF部185の送信帯域を変更すると変更後暫くの間(つまり、周波数遷移期間)は周波数が安定しないため、送信動作が不安定となる。また、送信アンテナを切り替えると暫くの間は送信信号が安定しない。従って、上述のように、後スロットの最初のSC−FDMAシンボルを、信号を送信しない無送信区間とすることにより、無駄な送信動作を防止できる。
また、周波数マッピング部177は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にDFT処理後の応答信号をマッピングする。しかし、IFFT部179におけるIFFT周波数帯域幅と拡張バンドの帯域幅とがマッチしていないので、周波数マッピング部177は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置と送信帯域の調整後に一致するIFFT周波数位置に、DFT処理後の応答信号をマッピングする。図16では、端末600に対して図12のPUCCH1が割り当てられている場合が示されている。
(b)比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき
(2)制御部610は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部610は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせたまま移動させない。すなわち、制御部610は、送信RF部185の送信帯域の中心周波数と、基地局500により割り当てられた拡張バンドの中心周波数とを一致させる。
(4)制御部610は、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。
(5)制御部610は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
以上のように本実施の形態によれば、端末600において、制御部610が、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりもパタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、送信RF部185の出力先アンテナを前スロットと後スロットとで変更すると共に、前スロットでは送信RF部185の送信帯域を拡張バンドの一端部に合わせ、後スロットでは送信帯域を拡張バンドの他端部に移動させる。
こうすることで、周波数ホッピングによる周波数フェージング耐性向上効果の他に、空間ダイバーシチ効果が得られるので、上りコントロールチャネルの通信品質をさらに向上することができる。
なお、以上の説明では、比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき、端末600は、前スロットと後スロットとで送信アンテナを変更するものとした。しかしながら、比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき、又は両者が等しいときには、端末600が、送信アンテナ切り替えを行わず一方のアンテナだけ用いる構成としてもよい。この場合には、後スロットには、ノーマル形式(Normal format)が適用される。
(他の実施の形態)
(1)実施の形態1では、比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき、及び、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときのいずれでも、端末100が、ノーマル形式(Normal format)で応答信号を送信するものとした。しかしながら、端末100が、実施の形態2で説明した短縮形式(Shortened format)で応答信号を送信するようにしてもよい。こうすることで、例えば、実施の形態2の端末300と、端末100とが混在するシステムにおいて、両端末から送信される応答信号を互いに直交化させることができる。
(2)実施の形態1乃至4では、下りデータに対する応答信号をPUCCH信号の一例として説明した。しかしながら、PUCCH信号はこれに限定されない。例えば、下りチャネルの品質を示すCQI(Channel Quality Indicator)、下りチャネル行列のRANK数を示すRI(Rank Indicator)、端末側で送信データが発生したことを基地局に通知するためのSR(Scheduling Request)であっても、本発明は同様に適用できる。
(3)実施の形態1および実施の形態3では、プレコーディング部178をIFFT部179の前に配置するとしているが、プレコーディング部の配置はこれに限定されない。例えば、周波数マッピング部177から出力される信号に対して一つのIFFT部を配置し、そのIFFTの直後にプレコーディング部を配置してもよい。また、CP付加部180の後にプレコーディング部を配置してもよい。さらに、プレコーディング部をDFT部176の前に配置し、DFT部176及び周波数マッピング部177を複数備える構成を取ってもよい。
(4)実施の形態1乃至4では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、実施の形態1乃至4の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2008年8月8日出願の特願2008−205642の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明の基地局、及び、端末は、広帯域の上りデータ通信を実現しつつ、種々の端末能力を持つ端末が利用可能な、フレームにおけるコントロールチャネルの配置方法を実現するものとして有用である。
本発明は、基地局、及び、端末に関する。
3GPP LTEでは、上り回線の通信方式としてSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用されている(非特許文献1参照)。SC−FDMAでは、所定の変調方式(例えば、QPSK)によって変調された時間軸上のNシンボルがそれぞれ複数の周波数成分に分離され、周波数成分ごとに異なるサブキャリアにマッピングされ、さらに時間軸上の波形に戻した後にCP(Cyclic Prefix)を付加されることにより、SC−FDMAシンボルが形成される。すなわち、1SC−FDMAシンボルにはN個の時間連続信号(Time continuous signal)及びCPが含まれる。
また、3GPP LTEでは、無線通信基地局装置(以下、単に「基地局」と呼ばれることがある)が無線通信端末装置(以下、単に「端末」と呼ばれることがある)に対して、物理チャネル(例えば、PDCCH(Physical Downlink Control Channel))を通して上りデータ回線用リソースを割り当てる。
端末は、上りデータ回線用リソースの割当情報を基地局から受けると、その基地局に対し、端末のバッファに溜まっているデータをそのリソースを用いて送信する。
また、3GPP LTEでは、基地局から端末への下り回線データに対してARQ(Automatic Repeat Request)が適用される。つまり、端末は下り回線データの誤り検出結果を示す応答信号を基地局へフィードバックする。端末は下り回線データに対しCRC(Cyclic Redundancy Check)を行って、CRC=OK(誤り無し)であればACK(Acknowledgment)を、CRC=NG(誤り有り)であればNACK(Negative Acknowledgment)を応答信号として基地局へフィードバックする。この応答信号(つまり、ACK/NACK信号)のフィードバックには、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)が用いられる。
図1は、3GPP LTEシステム(以下、「LTEシステム」と呼ばれることがある)におけるシステム帯域幅が20MHzである場合の、PUCCHのリソース配置を示す図である。図1に示されるPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)は、端末の上りデータ送信に用いられる。
図1に示すように、3GPP LTEシステムでは、時間がサブフレーム単位に分割される。各サブフレームは、2つのスロットを有している。1つのスロットには、7つのSC−FDMAシンボルが含まれる。また、PUCCHは、システム帯域の両端部、具体的には、システム帯域の両端のリソースブロック(RB:Resource Block)に配置される。システム帯域の両端部に配置されたPUCCHは、スロット間で入れ替わる、つまり、スロットごとに周波数ホッピングされる。
3GPP LTEシステム対応の端末(以下、「LTE端末」と呼ばれることがある)は、例えば、図1におけるPUCCH1が割り当てられると、スロットごとに配置されるシステム帯域端部が入れ替わるPUCCH1に応答信号などのコントロールチャネル信号をマッピングする。このときコントロールチャネル信号は、同一サブフレームに含まれる2スロットの境界で時間的に連続するようにマッピングされる。
このようにコントロールチャネル信号をマッピングするために、LTE端末は、自機の送信帯域(つまり、送信RF周波数)の中心周波数を、20MHzのシステム帯域の中心周波数に合わせ、20MHz帯域全体をサポートできるIFFT回路を用いてデジタル的に、コントロールチャネル信号を作成する。具体的には、LTE端末のIFFT回路は、或るサブフレームにおける前スロットでは、システム帯域の上端の周波数を持つRBのみにコントロールチャネル信号が入力され、その他の周波数成分には0を入力される。また、LTE端末のIFFT回路は、同じサブフレームにおける後スロットでは、システム帯域の下端の周波数を持つRBのみにコントロールチャネル信号が入力され、その他の周波数成分には0が入力される。こうして、20MHz帯域幅に対応するRF回路を有する端末は、周波数ホッピングするコントロールチャネル信号を連続的に作成できる。
また、3GPP LTEよりも更なる通信の高速化を実現する3GPP LTE−advancedの標準化が開始された。(非特許文献2参照)3GPP LTE−advancedシステム(以下、「LTE+システム」と呼ばれることがある)は、LTEシステムを踏襲する。3GPP LTE−advancedでは、最大1Gbps以上の下り伝送速度を実現するために、20MHz以上の広帯域周波数で通信可能な基地局及び端末が導入される見込みである。ただし、端末の不必要な複雑化を防ぐため、端末側には、周波数帯域のサポートに関する端末能力(Capability)が規定される見込みである。その端末能力では、例えば、サポート帯域幅の最低値が20MHzであること等が規定される。
すなわち、LTE+システム対応の基地局(以下、「LTE+基地局」と呼ばれることがある)は、複数の「単位バンド」を含む周波数帯で通信できるように構成されている。下りにおける「単位バンド」は、ここでは、最大20MHzの幅を持ち、中心付近にSCH(Synchronization Channel)を含む帯域であって、通信帯域の基本単位として定義される。さらに、基地局から報知されるBCH(Broadcast Channel)の中の下り周波数帯域情報によって区切られた帯域、又は、PDCCHが分散配置される場合の分散幅によって定義される帯域としても定義されることがある。また、上りにおける「単位バンド」は、基地局から報知されるBCHの中の上り周波数帯域情報によって区切られた帯域、または、中心付近にPUSCHを含み、両端部にPUCCHを含む20MHz以下の周波数基本単位として定義される。更に言えば、LTE端末は一つの「単位バンド」のみを一度に受信可能であり、一つの「単位バンド」のみを一度に送信可能である。また、「単位バンド」は、3GPP LTE−Advancedにおいて、英語でComponent Carrier(s)と表記されることがある。
LTE+基地局は、上記LTE端末だけでなく、LTE+システム対応端末(以下、「LTE+端末」と呼ばれることがある)もサポートする必要がある。また、LTE+システム対応の端末(以下、「LTE+端末」と呼ばれることがある)には、通信可能帯域幅が単位バンドを1つだけ収容可能な端末と、通信可能帯域幅が単位バンドを複数収容可能な端末とが含まれる。
すなわち、実際上、単位バンドごとに独立した単一の通信を割り当てるLTEシステムと、LTEシステムを踏襲すると共に、単一の通信に単位バンドを複数割り当て可能なLTE+システムとを含む統合通信システムが運用されることになる。
上記統合システムにおいても、LTE端末及びLTE+端末は、基地局に対してコントロールチャネル信号を送信する必要がある。
ここで、単位バンドのバンド幅が20MHzであり、上りシステム帯域が40MHzである場合のPUCCHのリソース配置方法としては、図2に示すものが考えられる。
図2においては、上りシステム帯域が20MHzの2つの単位バンドに分割され、各単位バンド内でPUCCHが周波数ホッピングされる。すなわち、端末を2つのグループに分け、一方のグループに属する端末は、高周波数側の単位バンドで応答信号を送信し、他方のグループに属する端末は、低周波数側の単位バンドで応答信号を送信する。こうすることにより、20MHzしかサポートしないLTE端末及びLTE+端末と、40MHzをサポートするLTE+端末とを共存させつつ、応答信号送信のためのPUCCHを確保することができる。
しかしながら、図2に示すリソース配置方法では、上り40MHzのシステム帯域が、PUCCHによって分断されてしまう。すなわち、PUSCHが、PUCCHによって分断されてしまう。従って、連続帯域でしか信号を送信できないSC−FDMA方式が分断されている2つのPUSCHに対して適用されることは不可能である。よって、40MHzをサポートできる端末であっても、その端末能力に応じた伝送レートを発揮することができない。
本発明の目的は、広帯域の上りデータ通信を実現しつつ、種々の端末能力を持つ端末が利用可能な、フレームにおけるコントロールチャネルの配置方法を実現する、基地局、及び、端末を提供することである。
本発明の基地局は、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局であって、2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する選択手段と、前記上りサブフレームが割り当てられる割り当て対象端末に対して、前記選択された構成パタンに関する情報を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
本発明の端末は、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局によって割り当てられ且つ2スロットからなる上りサブフレームでSC−FDMAシンボルを送信する端末であって、前記割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタンであるか、又は、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各チャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンであるかを示すパタン情報を取得する取得手段と、送信帯域を変更可能に構成され、前記SC−FDMAシンボルを送信する送信手段と、前記SC−FDMAシンボルを形成する手段であって、コントロールチャネル信号を前記SC−FDMAシンボルにおける前記パタン情報に応じた周波数位置にマッピング
するマッピング手段と、当該マッピング手段で得られた信号を重み付けベクトルでプレコーディングするプレコーディング手段と、を含む形成手段と、前記取得したパタン情報が前記第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、前記送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内において前記コントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、前記重み付けベクトルを、前スロットと後スロットとで変更する制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明の端末は、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局によって割り当てられ且つ2スロットからなる上りサブフレームでSC−FDMAシンボルを送信する端末であって、前記割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタンであるか、又は、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各チャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンであるかを示すパタン情報を取得する取得手段と、送信帯域を変更可能に構成され、前記SC−FDMAシンボルを複数のアンテナを介して送信する送信手段と、前記SC−FDMAシンボルを形成する手段であって、コントロールチャネル信号を前記SC−FDMAシンボルにおける前記パタン情報に応じた周波数位置にマッピングするマッピング手段を含む形成手段と、前記取得したパタン情報が前記第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、前記送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内において前記コントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、前記送信手段の出力先アンテナを、前スロットと後スロットとで変更する制御手段と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、広帯域の上りデータ通信を実現しつつ、種々の端末能力を持つ端末が利用可能な、フレームにおけるコントロールチャネルの配置方法を実現する、基地局、及び、端末を提供することができる。
3GPP LTEシステムにおけるシステム帯域幅が20MHzである場合の、PUCCHのリソース配置を示す図 単位バンドのバンド幅が20MHzであり、上りシステム帯域が40MHzである場合のPUCCHのリソース配置方法(関連技術)の説明に供する図 本発明の実施の形態1に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況を示す図 自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図 本発明の実施の形態2に係る端末の構成を示すブロック図 基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況を示す図 自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図 本発明の実施の形態3に係る端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る基地局の構成を示すブロック図 基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況を示す図 自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図 通信可能帯域幅と第2パタンの基本帯域幅とが等しいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図 本発明の実施の形態4に係る端末の構成を示すブロック図 自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末による応答信号の送信動作の説明に供する図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
(実施の形態1)
[端末の構成]
図3は、本発明の実施の形態1に係る端末100の構成を示すブロック図である。図3において、端末100は、受信RF部105と、OFDM信号復調部110と、信号合成部115と、分離部120と、報知信号受信部125と、PDCCH受信部130と、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)受信部135と、制御部140と、受信エラー判定部145と、応答信号生成部150と、変調部155と、変調部160と、応答信号拡散部165と、切替部170と、SC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)信号形成部175と、送信RF部185とを有する。端末100は、アンテナを2つ有しているため、受信RF部105、OFDM信号復調部110、及び送信RF部185をそれぞれ2つずつ具備している。すなわち、端末100は、送信RF部185を2つ有しているので、2つのパワーアンプ(PA)を具備している。
受信RF部105は、アンテナを介して受信した受信無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号をOFDM信号復調部110に出力する。
OFDM信号復調部110は、CP(Cyclic Prefix)除去部111−1、2と、高速フーリエ変換(FFT)部112−1、2とを有する。OFDM信号復調部110は、受信RF部105−1、2のそれぞれから受信OFDM信号を受け取る。OFDM信号復調部110において、CP除去部111−1、2が受信OFDM信号からCPを除去し、FFT部112−1、2がCP除去後の受信OFDM信号を周波数領域信号にそれぞれ変換する。この周波数領域信号は、信号合成部115に出力される。
信号合成部115は、FFT部112−1、2で得られた周波数領域信号を周波数成分ごとに合成する。
分離部120は、信号合成部115から受け取る周波数領域信号を、これに含まれる報知信号と制御信号(つまり、PDCCH信号)とデータ信号(つまり、PDSCH信号)とに分離する。報知信号は報知信号受信部125に出力され、PDCCH信号はPDCCH受信部130に出力され、PDSCH信号はPDSCH受信部135に出力される。
報知信号受信部125は、分離部120から受け取る報知信号に含まれるPUCCH配置情報を抽出し、抽出されたPUCCH配置情報を制御部140に出力する。
PDCCH受信部130は、分離部120から受け取る制御信号に含まれる上り割り当て情報及び下り割り当て情報を抽出し、得られた上り割り当て情報を制御部140に出力
するとともに、下り割り当て情報をPDSCH受信部135に出力する。
PDSCH受信部135は、PDCCH受信部130から受け取る、下り割り当て情報(つまり、自機宛の下りデータ信号がマッピングされた周波数位置情報)に基づいて、自機宛の下りデータ信号を抽出し、得られたデータ信号に対して受信処理(復調処理、復号処理)を施し、得られた復号結果を受信エラー判定部145に出力する。
制御部140は、PDCCH受信部130から受け取る上り割り当て情報、及び、報知信号受信部125から受け取るPUCCH配置情報に基づいて、プレコーディングに用いる重み付けベクトル、SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、及び、送信帯域を制御する。ここで、PUCCH配置情報には、上りサブフレームの構成パタン情報が含まれている。上りサブフレームの構成パタンには、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタンと、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンとがある。第1パタンでは、単位バンド幅が「基本帯域幅」であり、第2パタンでは、拡張バンド幅が基本帯域幅である。
具体的には、制御部140は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるか否かを判断する。
そして、制御部140は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部175に出力する。ここでは、上記第1パタンの場合には、制御部140は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。一方、第2パタンの場合には、制御部140は、同じサブフレームの前スロット及び後スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングする。ただし、第2パタンでは、その一端部に配置されるチャネルブロック内でコントロールチャネルの周波数位置が前スロットと後スロットとで入れ替わる。従って、制御部140は、SC−FDMA信号形成部175に対して、その一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
また、第2パタンであると判断される場合には、制御部140は、プレコーディング情報によって、SC−FDMA信号形成部175で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。
また、第2パタンであると判断される場合には、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき、又は両者が等しいときには、制御部140は、応答信号拡散部165で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。このとき、制御部140は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせる。
一方、比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときには、制御部140は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端部に合わせる。この送信帯域の調整は、
制御部140から出力される中心周波数指示に基づいて行われる。このときも、制御部140は、応答信号拡散部165で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。
受信エラー判定部145は、CRCチェックによって復号の成否を判定し、その結果を応答信号生成部150に出力する。
応答信号生成部150は、受信エラー判定部145から受け取る受信成否を示す信号に基づいて応答信号(ACK又はNACK)を生成し、変調部155に出力する。
変調部155は、応答信号生成部150から受け取る応答信号を所定の変調方式(BPSK、QPSK等)により変調し、変調後の応答信号を応答信号拡散部165に出力する。
変調部160は、制御部140からの指示に基づいて入力送信データを変調し、得られた変調データ信号を切替部170に出力する。
応答信号拡散部165は、制御部140の指示に応じた拡散符号を用いて、変調後の応答信号を拡散し、拡散後の応答信号を切替部170に出力する。
切替部170は、制御部140からの指示に基づいて、変調データ信号又は拡散後の応答信号のいずれかを選択し、選択信号をSC−FDMA信号形成部175に出力する。
SC−FDMA信号形成部175は、切替部170の出力信号を制御部140からの指示に応じた周波数位置にマッピングしたSC−FDMA信号を形成し、送信RF部185に出力する。SC−FDMA信号形成部175は、DFT部176と、周波数マッピング部177と、プレコーディング部178と、IFFT部179−1,2と、CP付加部180−1,2とを有する。
SC−FDMA信号形成部175において、DFT部176が、入力信号を複数の周波数成分に分離する。そして、周波数マッピング部177が、DFT部176で得られた信号を制御部140からの指示に応じた周波数位置にマッピングする。
そして、プレコーディング部178が、周波数マッピング部177で応答信号が所定の周波数位置にマッピングされた周波数領域信号に対して、プレコーディング情報に応じたプレコーディング処理を施す。
具体的には、プレコーディング部178は、同一サブフレームの前スロットに配置される周波数領域信号に対して第1の重み付けベクトルでプレコーディングする。すなわち、プレコーディング部178は、第1の重み付けベクトルの第1要素で重み付けした周波数領域信号をIFFT部179−1に出力するとともに、第1の重み付けベクトルの第2要素で重み付けした周波数領域信号をIFFT部179−2に出力する。また、プレコーディング部178は、同一サブフレームの後スロットに配置される周波数領域信号に対して、第1の重み付けベクトルと直交する第2の重み付けベクトルでプレコーディングする。プレコーディング部178は、第2の重み付けベクトルの第1要素で重み付けした周波数領域信号をIFFT部179−1に出力するとともに、第2の重み付けベクトルの第2要素で重み付けした周波数領域信号をIFFT部179−2に出力する。こうして空間ホッピングされた応答信号を送信することができる。
そして、IFFT部179−1(IFFT部179−2)がプレコーディング部178
で得られた信号を時間軸上の波形に戻した後に、CP付加部180−1(CP付加部180−2)がCP(Cyclic Prefix)を付加する。
送信RF部185は、送信帯域を変更可能に構成されている。送信RF部185は制御部140から中心周波数指示を受け取り、当該中心周波数指示に基づいてRF中心周波数を移動することにより、送信帯域を移動する。送信RF部185−1は、CP付加部180−1から受け取るSC−FDMA信号に送信無線処理を施して第1アンテナを介して送信する。送信RF部185−2は、CP付加部180−2から受け取るSC−FDMA信号に送信無線処理を施して第2アンテナを介して送信する。なお、ここでは、送信帯域の中心周波数を基準周波数としているが、送信帯域に含まれる任意の周波数を基準周波数とすることができる。
[基地局の構成]
図4は、本発明の実施の形態1に係る基地局200の構成を示すブロック図である。図4において、基地局200は、変調部205と、再送制御部210と、変調部215と、報知信号生成部220と、変調部225と、多重部230と、OFDM信号形成部235と、送信RF部240と、受信RF部245と、SC−FDMA信号復調部250と、分離部255と、データ受信部260と、応答信号受信部265と、制御部270とを有する。
変調部205は、制御部270から受け取る上り割り当て情報及び下り割り当て情報を変調し、変調信号を多重部230に出力する。
再送制御部210は、新規の送信データを入力とし、新規送信データを保持すると共に、前の送信データに係るACK信号をトリガとして変調部215に出力する。また、再送制御部210は、応答信号受信部265からNACK信号を受け取ると、保持しておいた送信データを再送のために変調部215に出力する。
変調部215は、再送制御部210から受け取る送信データを変調し、変調信号を多重部230に出力する。
報知信号生成部220は、制御部270で選択された構成パタンを示す情報を含めた報知信号を生成して変調部225に出力する。
変調部225は、報知信号生成部220から受け取る報知信号を変調し、変調信号を多重部230に出力する。
多重部230は、変調部215から受け取る送信データの変調信号、変調部205から受け取る上り割り当て情報及び下り割り当て情報の変調信号、並びに、変調部225から受け取る報知信号の変調信号を、時間多重又は周波数多重して、多重信号を形成する。このとき、送信データの変調信号は、PDSCHに対応するリソースに配置される。また、上り割り当て情報及び下り割り当て情報の変調信号は、PDCCHに対応するリソースに配置される。さらに、報知信号の変調信号は、BCH(Broad cast Channel)に対応するリソースに配置される。
OFDM信号形成部235において、IFFT部236が多重部230で形成された多重信号をシリアルパラレル変換した後に逆高速フーリエ変換して時間波形を得る。この時間波形にCP付加部237がCPを付加することにより、OFDM信号が得られる。
送信RF部240は、OFDM信号形成部235で形成されたOFDM信号に対して送
信無線処理を施し、アンテナを介して送信する。
受信RF部245は、アンテナを介して受信した受信無線信号に対して受信無線処理(ダウンコンバート、アナログディジタル(A/D)変換など)を施し、得られた受信信号をSC−FDMA信号復調部250に出力する。
SC−FDMA信号復調部250は、受信RF部245から受け取る受信SC−FDMA信号を復調する。具体的には、CP除去部251が受信SC−FDMA信号からCPを除去し、FFT部252がCP除去後の受信SC−FDMA信号を周波数領域信号に変換する。そして、信号抽出部253が、その周波数領域信号のうち、制御部270から受け取る周波数割り当て情報に対応する周波数成分を抽出し、IDFT部254が、抽出された周波数成分を時間軸上のシングルキャリア信号に変換する。
分離部255は、SC−FDMA信号復調部250から受け取るシングルキャリア信号を、受信データ信号と応答信号とに分離し、受信データ信号をデータ受信部260に出力するとともに、応答信号を応答信号受信部265に出力する。
データ受信部260は、分離部255から受け取る受信データ信号を復号し、得られた復号データを例えばMAC等の上位レイヤーに転送する。
応答信号受信部265は、まず、分離部255から受け取る応答信号に対して、端末100の応答信号拡散部165での拡散処理に対応する逆拡散処理を行うことにより、端末100から送信された応答信号を取り出す。さらに、応答信号受信部265は、1サブフレーム内で周波数ホッピングしつつ2回繰り返される応答信号を合成(例えば、最大比合成)する。そして、応答信号受信部265は、合成信号に基づいて、応答信号がACKを示しているのかNACKを示しているのか判定し、判定結果に応じてACK信号又はNACK信号を再送制御部210に出力する。
制御部270は、上りリソース及び下りリソースを端末100に対して割り当てる。すなわち、制御部270は、上りリソース及び下りリソースのスケジューリングを行う。そして、制御部270は、スケジューリング結果である上り割り当て情報及び下り割り当て情報を変調部205に出力する。また、制御部270は、上り割り当て情報(ここでは、周波数割り当て情報)をSC−FDMA信号復調部250に出力する。
また、制御部270は、各上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。選択された構成パタンを示す情報は、報知信号生成部220に出力される。
[端末100及び基地局200の動作]
(上りサブフレームの構成パタンの報知)
基地局200の制御部270において、上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから、サブフレームごとに選択され
る。すなわち、基地局200は、サブフレームの構成パタンをスケジューリングする。
図5は、基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況が示されている。図5において、基地局200は、第1パタンと、第2パタンとを交互に選択している。ここでは、単位バンドは20MHzの帯域幅を持つ。また、拡張バンドは、単位バンド2つ分の帯域幅、つまり、40MHzの帯域幅を持つ。すなわち、第1パタンでは、20MHzが基本帯域幅であり、第2パタンでは、40MHzが基本帯域幅である。
そして、選択された構成パタンを示す情報は、報知信号生成部220で報知情報に含められて、ブロードキャストされる。
(基地局200による端末へのサブフレーム割り当て)
基地局200は、基本的には、空間ホッピングさせて応答信号を送信可能な端末100に対しては、第2パタンのサブフレームを割り当てる。また、例えば、LTE端末のように空間ホッピングさせて応答信号を送信できない端末に対しては、第1パタンのサブフレームを割り当てる。
図5を用いて具体的に説明すると、端末100に対しては、基本帯域幅が40MHzであるサブフレーム(つまり、図5における2番目のサブフレーム)が割り当てられる。また、例えば、LTE端末に対しては、基本帯域幅が20MHzであるサブフレーム(つまり、図5における1番目及び3番目のサブフレーム)が割り当てられる。
また、基地局200は、広帯域の端末送信能力を持つ端末に対しては、できるだけ広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当てる。こうすることで、割り当て対象端末は、両端のPUCCH以外の中央の周波数領域(図5では、30MHz程度の連続した周波数帯域)が割り当てられているPUSCHで、上りデータ信号を高速送信することができる。
(端末100による応答信号の送信動作)
端末100において、制御部140は、基地局200から送信された、自機宛の上り割り当て情報、及び、基地局200からブロードキャストされたPUCCH配置情報に基づいて、(1)プレコーディングに用いる重み付けベクトル、(2)SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、及び、(3)送信帯域を制御する。
具体的には、制御部140は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるか否かを判断する。
〈判断の結果、第1パタンであるとき〉
(1)制御部140は、要素が全て1の重み付けベクトルをプレコーディング部178に使用させても(つまり、実質的に、プレコーディング部178にプレコーディングさせなくても)、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替えてもよい。
(2)制御部140は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部140は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられた単位バンドに合わせる。
〈判断の結果、第2パタンであるとき〉
制御部140は、第2パタンであると判断される場合には、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
(a)比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいとき
(1)制御部140は、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。ここでは、重み付けベクトルの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(2)制御部140は、周波数マッピング部177に、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
(3)制御部140は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端部に合わせる。
図6は、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末100による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、20MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末100が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図6において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図6においては、1つのサブフレームに含まれる、前スロット及び後スロットのいずれにおいても、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。
ここで、応答信号の拡散は、2段階で行われる。応答信号拡散部165は、1段階目の拡散では、1シンボルの応答信号が1SC−FDMAシンボルの全体を占有するように拡散する。すなわち、1SC−FDMAシンボルは12個のTime-continuous signalで形成されるため、1段階目の拡散では、系列長12の拡散符号が用いられる。
そして、応答信号拡散部165は、2段階目の拡散では、1段階目で得られた、1SC−FDMAシンボルに対応する長さを持つ応答信号を、系列長4の拡散符号(例えば、Walsh符号(1,1,1,1)、(1,-1,1,-1)、(1,1,-1,-1)、(1,-1,-1,1)のいずれか)で拡散する。こうして得られた4SC−FDMAシンボルに対応する長さを持つ応答信号は、1スロットのうちの4つのSC−FDMAシンボルに配置される。図6には、この配置状況が示されている。なお、他の端末からの応答信号は異なる拡散符号で拡散されている。従って、受信側の基地局200は、受信応答信号に対してCDMA技術における逆拡散を行うことによって、各端末からの応答信号を分離できる。
周波数マッピング部177は、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。図6では、端末100に対して図5のPUCCH1が割り当てられている場合が示されている。
また、制御部140は、送信RF部185の送信帯域の一端を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端に合わせる。
(b)比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき
(1)制御部140は、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。
(2)制御部140は、周波数マッピング部177に、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
(3)制御部140は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられた拡張バンドに合わせる。具体的には、送信RF部185は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしているので、送信帯域の中心周波数を拡張バンドの中心周波数に合わせる。
以上のように本実施の形態によれば、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局200において、制御部270が、2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。そして、選択された構成パタンに関する情報は、上りサブフレームが割り当てられる割り当て対象端末に対して送信される。
こうして上りサブフレームに第2パタンを設けたことにより、コントロールチャネル間に広い周波数領域を用意することができる。そして、コントロールチャネル間の広い周波数領域を上りデータ送信に用いるチャネル(PUSCH)とし、この周波数領域を広帯域通信の可能な端末に対して割り当てることにより、上り高速データ通信を実現することができる。特に、SC−FDMA信号を上り回線で送信し且つ送信帯域が広い端末に対して連続した広帯域を割り当てることにより、SC−FDMA信号のSingle Carrier特性(つまり、PAPRが低い特性)を維持することができ、結果として、SC−FDMAによる上り高速データ通信を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、端末100において、制御部140が、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅が前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅よりも大きいか又は両者が等しいときに、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせると共に、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを前スロットと後スロットとで変更する。
このように重み付けベクトルを前スロットと後スロットとで変更することで、空間ダイバーシチ効果が得られる。従って、拡張バンドの一端部に配置されたチャネルブロック内で小さなホッピング幅の周波数ホッピングが為されるサブフレーム構成(つまり、上記第2パタン)が採用されることにより周波数フェージング耐性効果が目減りする分を、空間ダイバーシチ効果で補うことができる。
また、制御部140は、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内においてコントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、重み付けベクトルを、前スロットと後スロットとで変更する。
こうすることで、自機の送信可能帯域よりも広い基本帯域幅を持つサブフレーム(つまり、上記第2パタンのサブフレーム)への割り当てが可能で、且つ、周波数フェージング耐性効果及び空間ダイバーシチ効果が共に得られるコントロールチャネル送信が可能な端末100を実現することができる。よって、異なる構成パタンのサブフレームが混在した
フレームに対して端末をバランス良く割り当てることができるので、周波数利用効率の高い通信システムを実現することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、端末が第2パタンのサブフレームに割り当てられた場合、そのサブフレームにおけるスロット間で送信アンテナを切り替える。
[端末の構成]
図7は、本発明の実施の形態2に係る端末300の構成を示すブロック図である。図7において、端末300は、制御部310と、応答信号拡散部320と、SC−FDMA信号形成部330と、アンテナ切り替えスイッチ340、350とを有する。端末300は、アンテナを2つ有している。端末300は、実施の形態1の端末100と異なり、送信RF部185を1つ有しているので、1つのパワーアンプ(PA)を具備している。また、端末300は、アンテナ切り替えスイッチ350により受信系への入力信号をいずれかのアンテナを介して受信した受信信号に制限している。従って、端末300は、端末100と異なり、信号合成部115を有していない。また、端末300は、端末100と異なり、SC−FDMA信号形成部330にプレコーディング部を有していない。
制御部310は、PDCCH受信部130から受け取る上り割り当て情報、及び、報知信号受信部125から受け取るPUCCH配置情報に基づいて、送信アンテナ、SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、送信帯域、及び、応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部310は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるか否かを判断する。
そして、制御部310は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部330に出力する。この応答信号のマッピングに関しては、制御部310と制御部140とは同じ機能を有する。
第2パタンであると判断される場合には、制御部310は、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。具体的には、制御部310は、送信アンテナ切り替え信号を用いてアンテナ切り替えスイッチ340の出力先アンテナを切り替えることにより、送信アンテナを切り替える。こうして空間ホッピングされた応答信号を送信することができる。
また、第2パタンであると判断される場合には、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき、又は両者が等しいときには、制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。このとき、制御部310は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせる。
一方、比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいときも、制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。このとき、制御部310は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端部に合わせる。この送信帯域の調整は、制御部310から出力される中心周波数指示
に基づいて行われる。
[端末300及び基地局200の動作]
(基地局200による端末へのサブフレーム割り当て)
基地局200は、基本的には、空間ホッピングさせて応答信号を送信可能な端末300に対しては、第2パタンのサブフレームを割り当てる。また、例えば、LTE端末のように空間ホッピングさせて応答信号を送信できない端末に対しては、第1パタンのサブフレームを割り当てる。
図8を用いて具体的に説明すると、端末300に対しては、基本帯域幅が40MHzであるサブフレーム(つまり、図8における2番目のサブフレーム)が割り当てられる。また、例えば、LTE端末に対しては、基本帯域幅が20MHzであるサブフレーム(つまり、図8における1番目及び3番目のサブフレーム)が割り当てられる。
また、第2パタンのサブフレームのようにPUCCHの周波数ホッピング幅が小さいサブフレームの端末300に対する割り当てに関しては、割り当て対象である端末300と基地局200との離間距離を割り当て基準としてもよい。すなわち、短縮形式(Shortened format)は、後述するように応答信号を1SC−FDMAシンボルだけパンクチャする形式であるため、受信側(つまり、基地局200)におけるPUCCHの受信SNRの低下を引き起こす可能性がある。従って、基地局200との離間距離が大きいときには只でさえ受信品質が悪い可能性があるので、基地局200との離間距離が大きい端末300に対しては、第2パタンのサブフレームのようにPUCCHの周波数ホッピング幅が小さい上りサブフレームを割り当てないことにしてもよい。こうすることで、第1パタンのサブフレームのようにPUCCHの周波数ホッピング幅が十分に大きいサブフレームであれば、端末300は敢えて空間ホッピングを実行する必要がなく、ノーマル形式のPUCCHを用いることが出来る。なお、端末300と基地局200との離間距離は、GPSから求まる位置から求めてもよい。また、端末300から送信したパイロット信号の基地局200における受信電力などを離間距離の指標として用いてもよい。
(端末300による応答信号の送信動作)
自機宛の上り割り当て情報、及び、基地局200からブロードキャストされたPUCCH配置情報に基づく、(2)SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、及び、(3)送信帯域の制御に関しては、制御部310は、実施の形態1の制御部140と同じである(図8参照)。
制御部310は、(1)のプレコーディングに用いる重み付けベクトルを制御する代わりに、(4)送信アンテナを制御し、さらに、(5)応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部310は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるか否かを判断する。
〈判断の結果、第1パタンであるとき〉
(2)制御部310は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部310は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられた単位バンドに合わせる。
(4)制御部310は、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで、送信アンテナを切り替えなくても切り替えてもよい。
(5)制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。
〈判断の結果、第2パタンであるとき〉
制御部310は、第2パタンであると判断される場合には、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
(a)比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいとき
(2)制御部310は、周波数マッピング部177に、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
(3)制御部310は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられたコントロールチャネルが配置されている拡張バンドの一端部に合わせる。
(4)制御部310は、実施の形態1の制御部140と異なり、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。すなわち、制御部310は、送信アンテナを切り替えることにより、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで空間ホッピング処理を行う。ここでは、図8に示すように、送信アンテナの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(5)制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
図9は、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末300による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、20MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末300が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図9において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図9においては、1つのサブフレームに含まれる前スロットでは、上述したノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。しかし、後スロットでは、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号で拡散された応答信号が、そのスロットにおける最初のSC−FDMAシンボルを除いた3つのSC−FDMAシンボルに配置されている。こうすることで、送信アンテナを切り替えると暫くの間は送信信号が安定しないが、後スロットの最初のSC−FDMAシンボルを無送信区間とすることにより、無駄な送信動作を防止できる。
ここで、応答信号に対する短縮形式の拡散も、2段階で行われる。応答信号拡散部320は、1段階目の拡散では、1シンボルの応答信号が1SC−FDMAシンボルの全体を占有するように拡散する。すなわち、1SC−FDMAシンボルは12個のTime-continuous signalで形成されるため、1段階目の拡散では、系列長12の拡散符号が用いられる。
そして、応答信号拡散部320は、2段階目の拡散では、1段階目で得られた、1SC−FDMAシンボルに対応する長さを持つ応答信号を、系列長3の拡散符号で拡散する。系列長3の拡散符号は、応答信号が他の端末との間で符号分割多重されるので、直交系列である必要がある。従って、本実施の形態では、3×3のDFT行列成分から形成されたDFT符号である、(1,1,1)、(1,ej2π/3, ej4π/3)、(1,ej4π/3, ej2π/3)のいずれかが拡散符号として用いられる。こうして得られた3SC−FDMAシンボルに対応する長
さを持つ応答信号は、1スロットのうちの3つのSC−FDMAシンボルに配置される。図9には、この配置状況が示されている。すなわち、前スロットでは、4つのSC−FDMAシンボルに応答信号が配置される一方、後スロットでは、最初のSC−FDMAシンボルの応答信号が間引きされ他の3つのSC−FDMAシンボルに配置される。
(b)比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき
(2)制御部310は、周波数マッピング部177に、一端部に配置されるチャネルブロック内において自機に割り当てられたコントロールチャネルに対応する周波数位置にPUCCH信号をマッピングさせる。
(3)制御部310は、送信RF部185の送信帯域を、自機に割り当てられた拡張バンドに合わせる。具体的には、送信RF部185は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしているので、送信帯域の中心周波数を拡張バンドの中心周波数に合わせる。
(4)制御部310は、実施の形態1の制御部140と異なり、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。すなわち、制御部310は、送信アンテナを切り替えることにより、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで空間ホッピング処理を行う。ここでは、図8に示すように、送信アンテナの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(5)制御部310は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
以上のように本実施の形態によれば、端末300において、制御部310が、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅が前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅よりも大きいか又は両者が等しいときに、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせると共に、送信RF部185の出力先アンテナを前スロットと後スロットとで変更する。
このように送信アンテナを前スロットと後スロットとで変更することで、空間ダイバーシチ効果が得られる。従って、拡張バンドの一端部に配置されたチャネルブロック内で小さなホッピング幅の周波数ホッピングが為されるサブフレーム構成(つまり、上記第2パタン)が採用されることにより周波数フェージング耐性効果が目減りする分を、空間ダイバーシチ効果で補うことができる。
また、制御部310は、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内においてコントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、送信RF部185の出力先アンテナを、前スロットと後スロットとで変更する。
こうすることで、自機の送信可能帯域よりも広い基本帯域幅を持つサブフレーム(つまり、上記第2パタンのサブフレーム)への割り当てが可能で、且つ、周波数フェージング耐性効果及び空間ダイバーシチ効果が共に得られるコントロールチャネル送信が可能な端末100を実現することができる。よって、異なる構成パタンのサブフレームが混在したフレームに対して端末をバランス良く割り当てることができるので、周波数利用効率の高い通信システムを実現することができる。
なお、以上の説明では、後スロットの先頭SC−FDMAシンボルで送信アンテナ切り替えを行うため、後スロットに短縮形式(Shortened format)を適用した。しかしながら、前スロットに短縮形式(Shortened format)を適用してもよい。この場合、前スロット
の末尾SC−FDMAシンボルで送信アンテナ切り替えを行うとともに、その末尾SC−FDMAシンボルを応答信号の無送信区間とする。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1と比べて、第2パタンのサブフレーム構成が異なる。このサブフレーム構成の相違に伴い、端末は、応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
[端末の構成]
図10は、本発明の実施の形態3に係る端末400の構成を示すブロック図である。図10において、端末400は、制御部410と、応答信号拡散部420とを有する。
制御部410は、PDCCH受信部130から受け取る上り割り当て情報、及び、報知信号受信部125から受け取るPUCCH配置情報に基づいて、プレコーディングに用いる重み付けベクトル、SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、送信帯域、及び、応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。ここで、PUCCH配置情報には、上りサブフレームの構成パタン情報が含まれている。上りサブフレームの構成パタンには、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置される第1パタンと、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部にコントロールチャネルが配置される第2パタンとがある。第1パタンでは、単位バンド幅が「基本帯域幅」であり、第2パタンでは、拡張バンド幅が基本帯域幅である。
具体的には、制御部410は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部175に出力する。ここでは、上記第1パタン及び第2パタンのいずれの場合でも、制御部410は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部175におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。
制御部410は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第2パタンであるか否かを判断し、第2パタンを示すときには、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいときには、制御部410は、応答信号拡散部420で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。このとき、制御部410は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせたまま移動させない。
一方、比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときには、制御部410は、応答信号拡散部420で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。この短縮形式(Shortened format)用の拡散符号は、実施の形態2で説明したものと同じである。このとき、制御部410は、さらに、同じサブフレームの前スロットでは応答信号が拡張バンドの一端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整し、後スロットでは応答信号が他端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整する。この送信帯域の調整は、制御部410から出力される中心周波数指示に基づいて行われる。
応答信号拡散部420は、制御部410の指示に応じた拡散符号を用いて、変調後の応答信号を拡散し、拡散後の応答信号を切替部170に出力する。
図11は、本発明の実施の形態3に係る基地局500の構成を示すブロック図である。図11において、基地局500は、制御部510を有する。
制御部510は、各上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記拡張バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。選択された構成パタンを示す情報は、報知信号生成部220に出力される。
[端末400及び基地局500の動作]
(上りサブフレームの構成パタンの報知)
基地局500の制御部510において、上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記拡張バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第2パタンから、サブフレームごとに選択される。すなわち、基地局500は、サブフレームの構成パタンをスケジューリングする。
図12は、基地局によるサブフレーム構成パタンのスケジューリングに基づいた上りフレームの状況が示されている。図12において、基地局200は、第1パタンと、第2パタンとを交互に選択している。ここでは、単位バンドは20MHzの帯域幅を持つ。また、拡張バンドは、単位バンド2つ分の帯域幅、つまり、40MHzの帯域幅を持つ。すなわち、第1パタンでは、20MHzが基本帯域幅であり、第2パタンでは、40MHzが基本帯域幅である。
そして、選択された構成パタンを示す情報は、報知信号生成部220で報知情報に含められて、ブロードキャストされる。
(基地局500による端末へのサブフレーム割り当て)
基地局500は、基本的には、サブフレームの割り当て対象端末に係る端末能力に応じて、次のようなサブフレーム割り当てを行う。すなわち、基地局500は、各端末に対して、各端末の送信可能帯域幅以下の基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当てる。
図12を用いて具体的に説明すると、送信可能帯域幅が20MHzである端末に対しては、基本帯域幅が20MHzであるサブフレーム(つまり、図12における1番目及び3番目のサブフレーム)が割り当てられる。また、送信可能帯域幅が40MHz以上である端末に対しては、基本帯域幅が40MHzであるサブフレーム(つまり、図12における2番目のサブフレーム)が割り当てられる。
ただし、上記短縮形式(Shortened format)を利用可能で且つ送信帯域を変更可能な端末400に対しては、送信可能帯域幅より広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当ててもよい。すなわち、20MHzの送信可能帯域幅しか持たない端末400であっても、図12における2番目のサブフレームに割り当てられることがある。図12において、2番目のサブフレームには、短縮形式(Shortened format)のPUCCHが表されている。
また、送信可能帯域幅より広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレ
ームの端末400に対する割り当てに関しては、割り当て対象である端末400と基地局500との離間距離を割り当て基準としてもよい。すなわち、短縮形式(Shortened format)は、応答信号を1SC−FDMAシンボルだけパンクチャする形式であるため、受信側(つまり、基地局500)におけるPUCCHの受信SNRの低下を引き起こす可能性がある。従って、基地局500との離間距離が大きいときには只でさえ受信品質が悪い可能性があるので、基地局500との離間距離が大きい端末400に対しては、送信可能帯域幅より広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当てないことにしてもよい。なお、端末400と基地局500との離間距離は、GPSから求まる位置から求めてもよい。また、端末400から送信したパイロット信号の基地局500における受信電力などを離間距離の指標として用いてもよい。
また、基地局500は、広帯域の端末送信能力を持つ端末に対しては、できるだけ広い基本帯域幅を持つ構成パタンが選択された上りサブフレームを割り当てる。こうすることで、割り当て対象端末は、両端のPUCCH以外の中央の周波数領域(図12では、30MHz程度の連続した周波数帯域)が割り当てられているPUSCHで、上りデータ信号を高速送信することができる。
(端末400による応答信号の送信動作)
端末400において、制御部410は、基地局500から送信された、自機宛の上り割り当て情報、及び、基地局500からブロードキャストされたPUCCH配置情報に基づいて、(1)プレコーディングに用いる重み付けベクトル、(2)SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、(3)送信帯域、及び、(5)応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部410は、まず、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるかを判断する。
〈判断の結果、第2パタンであるとき〉
自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第2パタンであるときには、制御部410は、自機の通信可能帯域幅と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
(a)比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいとき
(1)制御部410は、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。ここでは、重み付けベクトルの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(2)制御部410は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部410は、サブフレームの前スロットでは応答信号が拡張バンドの一端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整し、後スロットでは応答信号が他端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整する。
(5)制御部410は、応答信号拡散部420で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
図13は、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末400による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、20MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末400が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図13において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図13においては、1つのサブフレームに含まれる前スロットでは、上述したノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。しかし、後スロットでは、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号で拡散された応答信号が、そのスロットにおける最初のSC−FDMAシンボルを除いた3つのSC−FDMAシンボルに配置されている。
また、制御部410は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしていないので、前スロットでは送信帯域の一端を拡張バンドの一端に合わせ、後スロットでは送信帯域の他端を拡張バンドの他端に合わせる。このように2スロットを使うことにより、端末400は、自機の送信可能帯域幅を超える帯域幅を持つ拡張バンド全体をカバーすることができる。
ここで、送信RF部185の送信帯域を変更すると変更後暫くの間(つまり、周波数遷移期間)は周波数が安定しないため、送信動作が不安定となる。従って、上述のように、後スロットの最初のSC−FDMAシンボルを、信号を送信しない無送信区間とすることにより、無駄な送信動作を防止できる。
また、周波数マッピング部177は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にDFT処理後の応答信号をマッピングする。しかし、IFFT部179におけるIFFT周波数帯域幅と拡張バンドの帯域幅とがマッチしていないので、周波数マッピング部177は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置と送信帯域の調整後に一致するIFFT周波数位置に、DFT処理後の応答信号をマッピングする。図13では、端末400に対して図12のPUCCH1が割り当てられている場合が示されている。
(b)比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき
(1)制御部410は、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。ここでは、重み付けベクトルの切り替えタイミングは、前スロットと後スロットとの境界としている。
(2)制御部410は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部410は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせたまま移動させない。すなわち、制御部410は、送信RF部185の送信帯域の中心周波数と、基地局500により割り当てられた拡張バンドの中心周波数とを一致させる。
(5)制御部410は、応答信号拡散部420で用いられる拡散符号を、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号とする。
図14は、通信可能帯域幅と第2パタンの基本帯域幅とが等しいときの端末400による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、40MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末400が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図14において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図14においては、1つのサブフレームに含まれる、前スロット及び後スロットのいずれにおいても、ノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。
また、周波数マッピング部177は、IFFT部179におけるIFFT周波数帯域幅
と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしているので、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にDFT処理後の応答信号をマッピングする。図14では、端末400に対して図12のPUCCH1が割り当てられている場合が示されている。
また、送信RF部185は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしているので、送信帯域の中心周波数を拡張バンドの中心周波数に合わせたまま動かさない。
このように本実施の形態によれば、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局500において、制御部510が、2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ拡張バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する。そして、選択された構成パタンに関する情報は、上りサブフレームが割り当てられる割り当て対象端末に対して送信される。
こうして上りサブフレームに第2パタンを設けたことにより、コントロールチャネル間に広い周波数領域を用意することができる。そして、コントロールチャネル間の広い周波数領域を上りデータ送信に用いるチャネル(PUSCH)とし、この周波数領域を広帯域通信の可能な端末に対して割り当てることにより、上り高速データ通信を実現することができる。特に、SC−FDMA信号を上り回線で送信し且つ送信帯域が広い端末に対して連続した広帯域を割り当てることにより、SC−FDMA信号のSingle Carrier特性(つまり、PAPRが低い特性)を維持することができ、結果として、SC−FDMAによる上り高速データ通信を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、端末400において、制御部410が、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりもパタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、プレコーディング部178で用いられる重み付けベクトルを前スロットと後スロットとで変更すると共に、前スロットでは送信RF部185の送信帯域を拡張バンドの一端部に合わせ、後スロットでは送信帯域を拡張バンドの他端部に移動させる。
こうすることで、自機の送信可能帯域よりも広い基本帯域幅を持つサブフレームが割り当てられても、送信帯域をスロット間で移動させることにより基本帯域幅の全体をカバーする端末400を実現することができる。換言すれば、コントロールチャネルに自機の送信可能帯域よりも広帯域の周波数ホッピングを要求されるサブフレームに対しても割り当て可能な端末400を実現することができる。よって、異なる構成パタンのサブフレームが混在したフレームに対して端末をバランス良く割り当てることができるので、周波数利用効率の高い通信システムを実現することができる。また、こうすることで、周波数ホッピングによる周波数フェージング耐性向上効果の他に、空間ダイバーシチ効果が得られるので、上りコントロールチャネルの通信品質をさらに向上することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4では、実施の形態2と同様に、送信アンテナを切り替えることにより、空間ホッピングを実現する。また、実施の形態4では、実施の形態3と同様のサブフレーム構成が用いられる。すなわち、本実施の形態に係る基地局は、実施の形態3の基地局500である。
図15は、本発明の実施の形態4に係る端末600の構成を示すブロック図である。図15において、端末600は、制御部610を有する。
制御部610は、PDCCH受信部130から受け取る上り割り当て情報、及び、報知信号受信部125から受け取るPUCCH配置情報に基づいて、送信アンテナ、SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、送信帯域、及び、応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部610は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部330に出力する。ここでは、第1パタン及び第2パタンのいずれの場合でも、制御部610は、同じサブフレームの前スロットでは、SC−FDMA信号形成部330におけるIFFT周波数帯域の一端部に応答信号をマッピングし、後スロットでは、他端部に応答信号をマッピングさせる。
制御部610は、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第2パタンであるか否かを判断する。
そして、制御部610は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にPUCCH信号(つまり、応答信号)をマッピングさせるためのマッピング制御信号をSC−FDMA信号形成部330に出力する。この応答信号のマッピングに関しては、制御部610と制御部410とは同じ機能を有する。
第2パタンであると判断される場合には、制御部610は、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。具体的には、制御部610は、送信アンテナ切り替え信号を用いてアンテナ切り替えスイッチ340の出力先アンテナを切り替えることにより、送信アンテナを切り替える。こうして空間ホッピングされた応答信号を送信することができる。
また、第2パタンと判断されるときには、制御部610は、自機の通信可能帯域幅(端末能力(Capability)により定まる帯域幅)と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいときには、制御部610は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。この短縮形式(Shortened format)用の拡散符号は、実施の形態2で説明したものと同じである。このとき、制御部610は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせたまま移動させない。
一方、比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときには、制御部610は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。このとき、制御部610は、さらに、同じサブフレームの前スロットでは応答信号が拡張バンドの一端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整し、後スロットでは応答信号が他端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整する。この送信帯域の調整は、制御部610から出力される中心周波数指示に基づいて行われる。
[端末600及び基地局500の動作]
上りサブフレームの構成パタンの報知、及び、基地局500による端末へのサブフレーム割り当てについては、実施の形態3と同様である。
(端末600による応答信号の送信動作)
端末600において、制御部610は、基地局500から送信された、自機宛の上り割り当て情報、及び、基地局500からブロードキャストされたPUCCH配置情報に基づいて、(2)SC−FDMA信号において応答信号をマッピングする周波数位置、(3)送信帯域、(4)送信アンテナ、及び、(5)応答信号に対して施す拡散のパタンを制御する。
具体的には、制御部610は、まず、自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第1パタンであるか第2パタンであるかを判断する。
〈判断の結果、第2パタンであるとき〉
自機が割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが第2パタンであるときには、制御部610は、自機の通信可能帯域幅と、第2パタンの基本帯域幅とを比較する。
(a)比較の結果、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいとき
(2)制御部610は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部610は、サブフレームの前スロットでは応答信号が拡張バンドの一端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整し、後スロットでは応答信号が他端部で送信されるように送信RF部185の送信帯域を調整する。
(4)制御部610は、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。
(5)制御部610は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
図16は、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときの端末600による応答信号の送信動作の説明に供する図である。ここでは、特に、20MHzの送信可能帯域幅及びこれに対応するIFFT周波数帯域を持つ端末600が、40MHzの基本帯域幅を持つサブフレームに割り当てられている。図16において、RSは、PUCCHにて応答信号が送信される際に一緒に配置されるリファレンスシグナル(Reference Signal)を示し、ACKは、拡散された応答信号が配置されるSC−FDMAシンボルを示す。
図16においては、1つのサブフレームに含まれる前スロットでは、上述したノーマル形式(Normal format)用の拡散符号で拡散された応答信号が4つのSC−FDMAシンボルに配置されている。しかし、後スロットでは、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号で拡散された応答信号が、そのスロットにおける最初のSC−FDMAシンボルを除いた3つのSC−FDMAシンボルに配置されている。
また、制御部610は、送信帯域幅と、拡張バンドの帯域幅とがマッチしていないので、前スロットでは送信帯域の一端を拡張バンドの一端に合わせ、後スロットでは送信帯域の他端を拡張バンドの他端に合わせる。このように2スロットを使うことにより、端末600は、自機の送信可能帯域幅を超える帯域幅を持つ拡張バンド全体をカバーすることができる。
ここで、送信RF部185の送信帯域を変更すると変更後暫くの間(つまり、周波数遷移期間)は周波数が安定しないため、送信動作が不安定となる。また、送信アンテナを切り替えると暫くの間は送信信号が安定しない。従って、上述のように、後スロットの最初のSC−FDMAシンボルを、信号を送信しない無送信区間とすることにより、無駄な送信動作を防止できる。
また、周波数マッピング部177は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置にDFT処理後の応答信号をマッピングする。しかし、IFFT部179におけるIFFT周波数帯域幅と拡張バンドの帯域幅とがマッチしていないので、周波数マッピング部177は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置と送信帯域の調整後に一致するIFFT周波数位置に、DFT処理後の応答信号をマッピングする。図16では、端末600に対して図12のPUCCH1が割り当てられている場合が示されている。
(b)比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき
(2)制御部610は、上りサブフレームの構成パタンに応じた周波数位置に応答信号をマッピングさせる。
(3)制御部610は、送信RF部185の送信帯域を拡張バンドに合わせたまま移動させない。すなわち、制御部610は、送信RF部185の送信帯域の中心周波数と、基地局500により割り当てられた拡張バンドの中心周波数とを一致させる。
(4)制御部610は、送信アンテナを、同一サブフレームの前スロットと後スロットとで切り替える。
(5)制御部610は、応答信号拡散部320で用いられる拡散符号を、短縮形式(Shortened format)用の拡散符号とする。
以上のように本実施の形態によれば、端末600において、制御部610が、報知信号受信部125で取得されたパタン情報が第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりもパタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、送信RF部185の出力先アンテナを前スロットと後スロットとで変更すると共に、前スロットでは送信RF部185の送信帯域を拡張バンドの一端部に合わせ、後スロットでは送信帯域を拡張バンドの他端部に移動させる。
こうすることで、周波数ホッピングによる周波数フェージング耐性向上効果の他に、空間ダイバーシチ効果が得られるので、上りコントロールチャネルの通信品質をさらに向上することができる。
なお、以上の説明では、比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき、端末600は、前スロットと後スロットとで送信アンテナを変更するものとした。しかしながら、比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき、又は両者が等しいときには、端末600が、送信アンテナ切り替えを行わず一方のアンテナだけ用いる構成としてもよい。この場合には、後スロットには、ノーマル形式(Normal format)が適用される。
(他の実施の形態)
(1)実施の形態1では、比較の結果、自機の通信可能帯域幅よりも第2パタンの基本帯域幅の方が小さいとき又は両者が等しいとき、及び、自機の通信可能帯域幅が第2パタンの基本帯域幅よりも小さいときのいずれでも、端末100が、ノーマル形式(Normal format)で応答信号を送信するものとした。しかしながら、端末100が、実施の形態2で説明した短縮形式(Shortened format)で応答信号を送信するようにしてもよい。こうすることで、例えば、実施の形態2の端末300と、端末100とが混在するシステムにおいて、両端末から送信される応答信号を互いに直交化させることができる。
(2)実施の形態1乃至4では、下りデータに対する応答信号をPUCCH信号の一例として説明した。しかしながら、PUCCH信号はこれに限定されない。例えば、下りチャネルの品質を示すCQI(Channel Quality Indicator)、下りチャネル行列のRANK数を示すRI(Rank Indicator)、端末側で送信データが発生したことを基地局に通知する
ためのSR(Scheduling Request)であっても、本発明は同様に適用できる。
(3)実施の形態1および実施の形態3では、プレコーディング部178をIFFT部179の前に配置するとしているが、プレコーディング部の配置はこれに限定されない。例えば、周波数マッピング部177から出力される信号に対して一つのIFFT部を配置し、そのIFFTの直後にプレコーディング部を配置してもよい。また、CP付加部180の後にプレコーディング部を配置してもよい。さらに、プレコーディング部をDFT部176の前に配置し、DFT部176及び周波数マッピング部177を複数備える構成を取ってもよい。
(4)実施の形態1乃至4では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はソフトウェアで実現することも可能である。
また、実施の形態1乃至4の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
2008年8月8日出願の特願2008−205642の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明の基地局、及び、端末は、広帯域の上りデータ通信を実現しつつ、種々の端末能力を持つ端末が利用可能な、フレームにおけるコントロールチャネルの配置方法を実現するものとして有用である。
本発明の基地局は、単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局であって、2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各チャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する選択手段と、前記上りサブフレームが割り当てられる割り当て対象端末に対して、前記選択された構成パタンに関する情報を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。

Claims (4)

  1. 単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局であって、
    2スロットで構成される上りサブフレームの構成パタンを、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタン及び複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各コントロールチャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンから選択する選択手段と、
    前記上りサブフレームが割り当てられる割り当て対象端末に対して、前記選択された構成パタンに関する情報を送信する送信手段と、
    を具備する基地局。
  2. 単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局によって割り当てられ且つ2スロットからなる上りサブフレームでSC−FDMAシンボルを送信する端末であって、
    前記割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタンであるか、又は、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各チャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンであるかを示すパタン情報を取得する取得手段と、
    送信帯域を変更可能に構成され、前記SC−FDMAシンボルを送信する送信手段と、
    前記SC−FDMAシンボルを形成する手段であって、コントロールチャネル信号を前記SC−FDMAシンボルにおける前記パタン情報に応じた周波数位置にマッピングするマッピング手段と、当該マッピング手段で得られた信号を重み付けベクトルでプレコーディングするプレコーディング手段と、を含む形成手段と、
    前記取得したパタン情報が前記第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、前記送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内において前記コントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、前記重み付けベクトルを、前スロットと後スロットとで変更する制御手段と、
    を具備する端末。
  3. 単一の通信に複数の単位バンドを割り当て可能な基地局によって割り当てられ且つ2スロットからなる上りサブフレームでSC−FDMAシンボルを送信する端末であって、
    前記割り当てられた上りサブフレームの構成パタンが、各単位バンドの両端部にコントロールチャネルが配置され且つ前記各単位バンドの両端部に配置されたコントロールチャネルがスロット間で入れ替わる第1パタンであるか、又は、複数の単位バンドから構成される拡張バンドの両端部に複数のコントロールチャネルを含むチャネルブロックがそれぞれ配置され且つ各チャネルブロックにおいて構成コントロールチャネルの周波数位置がスロット間で入れ替わる第2パタンであるかを示すパタン情報を取得する取得手段と、
    送信帯域を変更可能に構成され、前記SC−FDMAシンボルを複数のアンテナを介して送信する送信手段と、
    前記SC−FDMAシンボルを形成する手段であって、コントロールチャネル信号を前記SC−FDMAシンボルにおける前記パタン情報に応じた周波数位置にマッピングするマッピング手段を含む形成手段と、
    前記取得したパタン情報が前記第2パタンを示し、且つ、自機の通信可能帯域幅よりも前記パタン情報に対応する構成パタンの基本帯域幅の方が大きいときに、前記送信帯域を前記拡張バンドの一端部に合わせて、当該一端部に配置されたチャネルブロック内において前記コントロールチャネル信号がマッピングされる周波数位置、及び、前記送信手段の出力先アンテナを、前スロットと後スロットとで変更する制御手段と、
    を具備する端末。
  4. 前記制御手段は、前記コントロールチャネル信号を、前記後スロットを構成するSC−FDMAシンボル群のうち最初のSC−FDMAシンボルを除くSC−FDMAシンボルに配置させる、
    請求項3に記載の端末。
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