JPWO2009125760A1 - コンテンツ配信システム及びそれに用いるコンテンツ配信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 スウォームを構成するシーダーの割合を大きくし、各リーチャーがアクセス回線のダウンロード帯域に近いレートでダウンロードすることが可能なコンテンツ配信システムを提供する。【解決手段】 コンテンツ配信システムは、コンテンツをダウンロード中のリーチャー(ピア1−1−1〜1−1−7,1−2−1〜1−2−5,1−3−1〜1−3−7)に対して、そのダウンロード完了後にコンテンツを提供するシーダー(ピア1−1−1〜1−1−7,1−2−1〜1−2−5,1−3−1〜1−3−7)となるようにインセンティブを与えている。【選択図】図1
Description
本発明はコンテンツ配信システム及びそれに用いるコンテンツ配信方法に関し、特にコンテンツを受信するピアが、コンテンツ配信サーバだけでなく、受信ピア間でコンテンツの送受信を行うコンテンツ配信システムに関する。
コンテンツの配信方法としては、コンテンツ配信元のサーバからコンテンツ配信先のクライアントにデータをダウンロードするクライントサーバモデルに加えて、コンテンツ配信先のクライアント同士でダウンロードしたコンテンツを配信しあうことで配信元サーバの負荷を削減するP2P(Peer−to−Peer)モデルが存在する。P2Pを利用したコンテンツ配信で最も普及しているのがビットトレント[BitTorrent(登録商標)]である(例えば、非特許文献1参照)。
図11はビットトレントを利用した本発明に関連するコンテンツ配信システムの全体構成例を示すブロック図である。ビットトレントでは、図11に示すように、コンテンツ単位でスウォーム(Swarm)2’(2’−1〜2’−3)と呼ばれるピアツーピアネットワークが構築される。
各スウォーム2’(2’−1〜2’−3)は、複数のピア(Peer)1’(1’−1−1〜1’−1−7,1’−2−1〜1’−2−5,1’−3−1〜1’−3−7,)と、トラッカー(Tracker)3’(3’−1〜3’−3)と、トレントWebサーバ(Torrent Web Server)4(4−1〜4−3)とから構成される。トラッカー3’は、新規接続者にピアのIP(Internet Protocol)アドレスを教えるサーバである。
コンテンツのダウンロードを希望するユーザは、トレントWebサーバ4経由でコンテンツの情報及びトラッカー3’のURL(Uniform Resource Locator)を入手する。該ユーザは、ビットトレントクライアントを利用してコンテンツをダウンロードする。ビットトレントクライアントは、ピア1’としてトラッカー3’にアクセス後、スウォーム2’に参加してコンテンツのダウンロードを行う。
図12はビットトレントを利用した本発明に関連するコンテンツ配信システムの詳細構成例を示すブロック図である。ピア1’(1’−1−1)は、接続ピア管理部10と、接続ピア送受信部11と、転送制御部12とから構成される。転送制御部12は、アップロード(Upload)管理部120と、ダウンロード(Download)管理部121とから構成される。
トラッカー3’(3’−1)は、ピアリスト(Peer List)30と、ピアリスト応答部31とから構成される。トラッカー3’は、スウォーム2’(2’−1)に参加している全てのピアの一覧をピアリスト30にて管理する。ピアリスト30では、スウォームに参加している各ピア1’に関してリーチャー(Leecher)/シーダー(Seeder)を区別して管理する。つまり、ピアリスト30では、PeerID(ピア識別情報)とType(タイプ)とを対応付けて管理しており、Typeにてリーチャー(Leecher)/シーダー(Seeder)を区別して管理している。
リーチャーは、コンテンツのダウンロードを希望するピアであり、コンテンツをダウンロードしつつ、他のリーチャーに対してアップロードを実行する。これ対して、シーダーは、既にコンテンツの全てを保有して他のリーチャーに対してアップロードだけを実施するピアである。シーダーとなるのは、コンテンツの配布をしようとしているピア、もしくはコンテンツのダウンロードを完了したピアである。
コンテンツのダウンロードを希望するするピア(=リーチャー)は、ピア1’内の接続ピア管理部10から、トラッカー3’に対して接続可能な複数のピアのリストを要求する。トラッカー3’内のピアリスト応答部31は、スウォーム参加を希望してきたピアをピアリスト30に登録すると共に、ピアリスト30から複数のピアをランダム(Random)に選択して、ピア1’に応答を返す。尚、シーダー同士での通信は無意味であるため、接続ピアがシーダーの時には、ピアリスト30の応答にシーダーが含まれないような選択処理が行われる。
ピア1’は、定期的にトラッカー3’にアクセスするKeep Alive処理によってスウォーム2’に参加していることを継続的に通知する。また、ピア1’は、スウォーム2’から離脱する際に、トラッカー3’に離脱する旨を通知する。トラッカー3’は、あるピアに対するKeep Alive Timeoutが発生したり、あるピアが離脱することが通知されたりした場合には、ピアリスト30から該当ピアを削除する。
ピア1’の接続ピア管理部10は、トラッカー3’から接続可能なピアのリストを受信すると、接続ピア送受信部11経由でリスト内の各ピアとの接続を行う。以後、ピア1’(1’−1−1〜1’−1−7)間の通信は、接続ピア送受信部11を介して実行される。
スウォーム2’内で転送されるコンテンツは、固定長サイズのピース(Piece)に分割され、各ピアは、ピース単位でデータの送受信を行う。各ピアは、自身がどのピースを保有しているかの情報を、常時、他のピアに通知することで、接続したピア間では、互いに相手がどのピースを保有しているのかを、常時、把握している。
ダウンロード管理部120は、接続ピアからダウンロードしたいかどうかを、「interest flag」というフラグによって通知する。アップロード管理部121は、ダウンロードを希望しているピアの中からアップロード対象のピアを選択して「choke/unchoke flag(unchokeがアップロード許可)」を送出する。
一般に、アップロード対象のピア数は、接続ピアのほんの一部である。厳密な値は、運用時のパラメータ設定に依存するが、例えば、接続ピア数が50であっても、アップロード許可するピアの数はたかだか4程度である。このアップロード対象のピアを選択する際に、自分に多くのコンテンツをダウンロードしてくれるユーザを優先的に選択することがビットトレントの重要な特徴であり、これはTit for Tat戦略と呼ばれている。
このTit for Tat戦略に従って、定期的にアップロード対象のピアを更新し、互いにコンテンツの送受信をしあうことで、高速にアップロードを実行するピア程、優先的にダウンロードをすることが可能になる。各ピアは、高速なダウンロードを実現するために、他のピアに高速にアップロードする必要があり、積極的にアップロード処理を実施する。
ピアツーピアネットワークのスループットは、ピアがどれだけ積極的にアップロードを実施するかに依存する。ビットトレントは、Tit−for−Tat戦略をアップロードピア選択アルゴリズムに組み入れることでネットワーク全体の転送ループットを向上させている。但し、シーダーの場合には、ダウンロード処理を行わないため、アップロードピアの選択を行う際に、アップロード速度の高いピアを優先して選択する。
次に、接続ピアよりアップロード許可を得たピアは、ダウンロード管理部121において、ダウンロード対象ピースの中で、最も保有するピア数の少ないピースを選択してダウンロード要求する。この仕組みをRarest First機構と呼ぶ。本発明に関連するコンテンツ配信システムでは、Rarest First機構を利用することで、全てのピースが均等にネットワーク上に配布されるようになるため、特定のピースが足りなくなって全体のダウンロード効率が劣化する状況を防止することができる。
このTit−for−Tat戦略と、Rarest First機構とを利用したビットトレントは、ピアツーピアネットワーク全体で高い転送スループットを実現するP2Pコンテンツ配布方式として最も多く利用されている。
尚、図11では、スウォーム毎に独立にピア、トラッカー、トレントWebサーバが存在するが、一つのトラッカーやトレントWebサーバが複数のスウォームを管理するのが一般的である。また、ピアは、複数のスウォームに同時に参加することも可能である。
"Incentives Build Robustness in BitTorrent(登録商標)",B.Cohen,In Proc.of 1st Workshop on Economics of Peer−to−Peer Systems(June 2003)(http://www.bittorrent.org/protocol.html)
本発明に関連するコンテンツ配信システムでは、スウォーム内の各リーチャーの平均受信スループットは、
LeecherDown
=LeecherUp
+SeederUp*SeederNum/LeecherNum
という式にて計算される。ここで、LeecherDown:リーチャーの平均ダウンロード速度、LeecherUp:リーチャーの平均アップロード速度、SeederUp:シーダーの平均アップロード速度、SeederNum:シーダーの数、LeecherNum:リーチャーの数である。
LeecherDown
=LeecherUp
+SeederUp*SeederNum/LeecherNum
という式にて計算される。ここで、LeecherDown:リーチャーの平均ダウンロード速度、LeecherUp:リーチャーの平均アップロード速度、SeederUp:シーダーの平均アップロード速度、SeederNum:シーダーの数、LeecherNum:リーチャーの数である。
ビットトレントでは、各リーチャーは、ダウンロードが完了した際、総アップロード容量が総ダウンロード容量より小さい場合にシーダーとなり、総アップロード容量が総ダウンロード容量を超えるまではアップロードをし続けることが推奨されている。
ピアは、コンテンツのダウンロード中、高速にアップロードする方が高速にダウンロードできるため、積極的にアップロード処理を行う。しかしながら、ダウンロード完了後はアップロードを継続しても特にメリットが発生しないため、ダウンロード完了後にスウォームとの接続を切断するユーザが多い。そのため、リーチャー数に比べてシーダー数は極端に小さい状態となりやすい。
リーチャーの平均ダウンロード速度は、リーチャーからのアップロード分とシーダーからのアップロード分との合計となる。しかしながら、リーチャー数がシーダー数に比べて極端に大きい場合には、リーチャーの平均ダウンロード速度がリーチャーの平均アップロード速度とほとんど変わらなくなる。
実際には、各リーチャーのダウンロード速度にはばらつきがあり、平均ダウンロード速度よりも高速にダウンロードできるピアもあれば、逆に平均ダウンロード速度よりも低速にしかダウンロードできないピアも存在する。また、ダウンロードのボトルネック箇所がアクセス回線ではなく、ネッワーク内部に存在する場合、各リーチャーのアップロード速度はアクセス回線よりも小さくなってしまう。
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、スウォームを構成するシーダーの割合を大きくし、各リーチャーがアクセス回線のダウンロード帯域に近いレートでダウンロードすることができるコンテンツ配信システム及びそれに用いるコンテンツ配信方法を提供することにある。
本発明によるコンテンツ配信システムは、コンテンツをダウンロード中のリーチャーに対して、そのダウンロード完了後に前記コンテンツを提供するシーダーとなるようにインセンティブを与えている。
本発明による他のコンテンツ配信システムは、ダウンロード対象のコンテンツ毎のP2P(Peer−to−Peer)ネットワークである複数のスウォームを含むコンテンツ配信システムであって、
前記スウォームは、前記コンテンツのダウンロード及びアップロードを実行する複数のピアと、前記スウォームに参加するピアの一覧を管理する手段と、前記ピアに付与されたインセンティブの変動量を算出する通貨変動量算出手段と、前記ピア間で優先的にデータを送受信するための優先転送契約を結ぶことを許可・管理する優先契約管理手段とを備え、
前記ピアは、前記ピア間でアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量を前記通貨変動量算出手段に通知する転送量通知手段と、前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求する優先契約要求手段と、前記ピア間での転送を行う転送制御手段と、前記優先転送契約を行ったピアとの間で優先的に転送を行う優先転送制御手段とを備え、
前記通貨変動量算出手段は、前記ピア間のアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量に応じて前記インセンティブの増減量を算出しかつその算出結果に基づく要求を前記コンテンツを受信するピア毎に前記インセンティブの保有量の管理を行う通貨管理手段に対して通知し、
前記通貨管理手段は、前記通貨変動量算出手段からの要求に応じて前記インセンティブの量を更新し、
前記優先契約要求手段は、前記インセンティブの保有量に基づいて前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求している。
前記スウォームは、前記コンテンツのダウンロード及びアップロードを実行する複数のピアと、前記スウォームに参加するピアの一覧を管理する手段と、前記ピアに付与されたインセンティブの変動量を算出する通貨変動量算出手段と、前記ピア間で優先的にデータを送受信するための優先転送契約を結ぶことを許可・管理する優先契約管理手段とを備え、
前記ピアは、前記ピア間でアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量を前記通貨変動量算出手段に通知する転送量通知手段と、前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求する優先契約要求手段と、前記ピア間での転送を行う転送制御手段と、前記優先転送契約を行ったピアとの間で優先的に転送を行う優先転送制御手段とを備え、
前記通貨変動量算出手段は、前記ピア間のアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量に応じて前記インセンティブの増減量を算出しかつその算出結果に基づく要求を前記コンテンツを受信するピア毎に前記インセンティブの保有量の管理を行う通貨管理手段に対して通知し、
前記通貨管理手段は、前記通貨変動量算出手段からの要求に応じて前記インセンティブの量を更新し、
前記優先契約要求手段は、前記インセンティブの保有量に基づいて前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求している。
本発明によるコンテンツ配信方法は、コンテンツをダウンロード中のリーチャーに対して、そのダウンロード完了後に前記コンテンツを提供するシーダーとなるようにインセンティブを与えている。
本発明による他のコンテンツ配信方法は、ダウンロード対象のコンテンツ毎のP2P(Peer−to−Peer)ネットワークである複数のスウォームを含むシステムに用いるコンテンツ配信方法であって、
前記スウォームに、前記コンテンツのダウンロード及びアップロードを実行する複数のピアと、前記スウォームに参加するピアの一覧を管理する手段と、前記ピアに付与されたインセンティブの変動量を算出する通貨変動量算出手段と、前記ピア間で優先的にデータを送受信するための優先転送契約を結ぶことを許可・管理する優先契約管理手段とを設け、
前記ピアに、前記ピア間でアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量を前記通貨変動量算出手段に通知する転送量通知手段と、前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求する優先契約要求手段と、前記ピア間での転送を行う転送制御手段と、前記優先転送契約を行ったピアとの間で優先的に転送を行う優先転送制御手段とを設け、
前記通貨変動量算出手段が、前記ピア間のアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量に応じて前記インセンティブの増減量を算出しかつその算出結果に基づく要求を前記コンテンツを受信するピア毎に前記インセンティブの保有量の管理を行う通貨管理手段に対して通知し、
前記通貨管理手段が、前記通貨変動量算出手段からの要求に応じて前記インセンティブの量を更新し、
前記優先契約要求手段が、前記インセンティブの保有量に基づいて前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求している。
前記スウォームに、前記コンテンツのダウンロード及びアップロードを実行する複数のピアと、前記スウォームに参加するピアの一覧を管理する手段と、前記ピアに付与されたインセンティブの変動量を算出する通貨変動量算出手段と、前記ピア間で優先的にデータを送受信するための優先転送契約を結ぶことを許可・管理する優先契約管理手段とを設け、
前記ピアに、前記ピア間でアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量を前記通貨変動量算出手段に通知する転送量通知手段と、前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求する優先契約要求手段と、前記ピア間での転送を行う転送制御手段と、前記優先転送契約を行ったピアとの間で優先的に転送を行う優先転送制御手段とを設け、
前記通貨変動量算出手段が、前記ピア間のアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量に応じて前記インセンティブの増減量を算出しかつその算出結果に基づく要求を前記コンテンツを受信するピア毎に前記インセンティブの保有量の管理を行う通貨管理手段に対して通知し、
前記通貨管理手段が、前記通貨変動量算出手段からの要求に応じて前記インセンティブの量を更新し、
前記優先契約要求手段が、前記インセンティブの保有量に基づいて前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求している。
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、スウォームを構成するシーダーの割合を大きくし、各リーチャーがアクセス回線のダウンロード帯域に近いレートでダウンロードすることができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。まず、本発明によるコンテンツ配信システムの概要について説明する。本発明によるコンテンツ配信システムでは、コンテンツをダウンロード中のリーチャー(Leecher)に対して、そのダウンロード完了後に、コンテンツを提供するシーダー(Seeder)となるようにインセンティブ(Incentive)(以下、通貨とする)を与えている。
これによって、本発明によるコンテンツ配信システムでは、スウォーム(Swarm)を構成するシーダーの割合を大きくし、各リーチャーがアクセス回線のダウンロード帯域に近いレートでダウンロードすることを可能としている。ここで、スウォームは、ダウンロード対象のコンテンツ毎のP2P(Peer−to−Peer)ネットワークである。
本発明によるコンテンツ配信システムでは、ピア(Peer)毎の保有通貨(インセンティブ)を管理する通貨管理部を配備し、各ピアは、ピア間とのコンテンツのアップロード・ダウンロードデータ量を通知する手段を有している。スウォーム内の通貨変動量算出手段は、各ピアのアップロード貢献量に応じて保有通貨量を算出する手段を有することによって、ピアの保有通貨がアップロードデータ量に基づいて増加する。ピアは、入手した通貨を利用して、他のスウォームコンテンツを優先的にダウンロードする。これによって、ピアは、ダウンロードしたコンテンツを他のピアにアップロードすることによって通貨を入手する。
本発明によるコンテンツ配信システムでは、ピアが入手した通貨を利用することで、他のコンテンツを優先的にダウンロードすることが可能となるため、コンテンツダウンロード後にもシーダーとなり、アップロード処理を継続実行する理由付けが発生する。
結果として、本発明によるコンテンツ配信システムでは、スウォーム内のシーダーの比率が増加し、リーチャーはアップロード速度よりも高いダウンロード速度でコンテンツを取得することが可能となる。
図1は本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ配信システムの全体構成例を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ配信システムは、複数のスウォーム2(2−1〜2−3)と、通貨管理部5とから構成される。各スウォーム2(2−1〜2−3)は、複数のピア1(1−1−1〜1−1−7,1−2−1〜1−2−5,1−3−1〜1−3−7)と、トラッカー(Tracker)3(3−1〜3−3)と、トレントWebサーバ(Torrent Web Server)4(4−1〜4−3)とから構成される。
図2は本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ配信システムの詳細構成例を示す図である。図2において、ピア1(1−1−1)は、接続ピア管理部10と、接続ピア送受信部11と、転送制御部12と、優先転送制御部13と、優先契約要求部14と、転送量通知部15とから構成される。
トラッカー3(3−1)は、ピアリスト(Peer List)30と、ピアリスト応答部31と、優先契約管理部32と、ContentRate更新部33と、転送量受信部34と、通貨変動量算出部35とから構成される。トラッカー3は、スウォーム2(2−1)に参加しているピアの管理を行うと共に、スウォーム2に参加するピアがコンテンツを送受信することによる通貨の増減量の算出、ピア間での優先転送契約の管理を実施する。
通貨管理部5は、Currencyテーブル(Table)51と、Currency更新部50とから構成され、PeerID(ピア識別情報)で特定されるピア毎に保有通貨の管理を行う。
ピア1内の接続ピア管理部10は、スウォーム2への参加時に、トラッカー3内のピアリスト応答部31に対してスウォーム2に参加することを通知し、トラッカー3から接続可能なピアの一覧を取得する。接続ピア管理部10は、入手したピアの一覧を接続ピア送受信部11に通知し、接続ピア送受信部11は、各ピアとの接続を行う。
転送制御部12のアップロード(Upload)管理部(図示せず)は、アップロード対象のピアをTit for Tat戦略に基づいて選択する。転送制御部12のダウンロード管理部(図示せず)は、ダウンロード許可されたピアからのダウンロード対象のピース(Piece)の選択を行う。
転送量通知部15は、どのピアからアップロード及びダウンロードを行ったかを定期的にトラッカー3内の転送量受信部34に通知する。
通貨変動量算出部35は、転送量受信部34より入手されるピア間でのデータ転送量と、ContentRate管理部33から入手されるContentRateと、優先契約管理部32から入力される契約種別とに基づいてピア間での通貨の増減を算出し、その算出結果に基づいた要求を通貨管理部5内のCurrency更新部50に通知する。
Currency更新部50は、通貨変動量算出部35からの要求内容に基づいてCurrencyテーブル51にアクセスし、各ピアの保有通貨量を更新する。
各ピア1は、アップロード処理を実行することによって通貨を入手する。ピア1は、入手した通貨を利用して、自分のダウンロードしたいコンテンツを保有するスウォーム2から、コンテンツを通常の接続よりも優先的にダウンロードする権利を購入する。
具体的に説明すると、ピア1は、優先契約要求部14を通じて、トラッカー3内の優先契約管理部32に対して、通常のピアよりも優先的にダウンロードする権利の購入を要求する。優先的にダウンロード権利を購入したピア、もしくは該ピアと接続するピアは、優先転送制御部13にて通常よりもコンテンツを優先的にダウンロードもしくはアップロードする処理を実施する。
ピア1は、コンテンツをアップロードすることで通貨を入手し、入手した通貨を利用して他のコンテンツを優先的にダウンロードすることが可能となる。あるコンテンツでアップロードすることが他のコンテンツを高速にダウンロードするメリットにつながるため、ピア1は、コンテンツのダウンロード完了後にもシーダーとなり、アップロード処理を継続実行する理由付けが発生する。
次に、ContentRateの動的算出について説明する。ContentRate管理部33は、動的にContentRateを変更することが可能である。ContentRateの変更方法としては、いくつかの種類が考えられる。この場合には、ContentRateが高いものほどアップロードが推奨され、ダウンロードが抑制される効果がある。
ContentRateの変更方法は、
(1)ContentRate=リーチャー数/シーダー数
という式でContentRateを動的に算出する場合には、シーダーの割合が少ないほどContentRateが高くなり、アップロードが推奨される。
(2)ContentRate
=リーチャー総アップロードレート/シーダー総アップロードレート
という式でContentRateを動的に算出する場合には、シーダーの割合が少ないほどContentRateが高くなり、アップロードが推奨される点は(1)と同じであるが、実際のアップロードトラフィックレートを利用することで、各ピアのアップロード能力を考慮してContentRateを設定する。
(3)コンテンツ運用業者によってContentRateを設定する場合には、コンテンツ運用業者が高速ダウンロードを実行可能としたコンテンツに関してContentRateを大きく設定することで、より多くのシーダーを集めるようにする。
という方法がある。
(1)ContentRate=リーチャー数/シーダー数
という式でContentRateを動的に算出する場合には、シーダーの割合が少ないほどContentRateが高くなり、アップロードが推奨される。
(2)ContentRate
=リーチャー総アップロードレート/シーダー総アップロードレート
という式でContentRateを動的に算出する場合には、シーダーの割合が少ないほどContentRateが高くなり、アップロードが推奨される点は(1)と同じであるが、実際のアップロードトラフィックレートを利用することで、各ピアのアップロード能力を考慮してContentRateを設定する。
(3)コンテンツ運用業者によってContentRateを設定する場合には、コンテンツ運用業者が高速ダウンロードを実行可能としたコンテンツに関してContentRateを大きく設定することで、より多くのシーダーを集めるようにする。
という方法がある。
ContentRateを変更する際には、ContentRateの急激な変動を抑制するために、ContentRateの更新周期を1時間に1度程度と長めに設定したり、加重平均等を利用して段階的に変更していくことも考えられる。
本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ配信システムにおける優先制御の具体例について説明する。本実施の形態では、通貨を利用した優先制御として、リーチャーがシーダーから継続的にコンテンツをダウンロードする権利を購入する。
図3は図2のトラッカー3内の優先契約管理部32の構成例を示すブロック図である。図3において、優先契約管理部32は、Constant Seeding管理部320と、記憶部321とから構成される。記憶部321は、Constant Seeding Working Pairリスト(List)3211と、Constant Seeding Leecher Waitingリスト3212と、Constant Seeding Seeder Waitingリスト3213とを記憶する。
Constant Seeding管理部320は、Constant Seeing Working Pairリスト3211上でConstant Seedingを実行中のシーダーとリーチャーとの組を管理する。Constant Seeding Leecher Waitingリスト3212では、Constant Seedingの相手が見つかっていないリーチャーが管理され、Constant Seeding Seeder Waitingリスト3213では、Constant Seedingの相手が見つかっていないシーダーが管理される。
ピア1は、トラッカー3に対して、
・ContentID:Constant Seeding対象のContentID
・PeerID:要求を行うピアのID
・Seeder Flag:1=シーダー,0=リーチャー
・ウェイトフラグ(Wait Flag):1=Wait,0=not Wait、対向ピアが見つからなかった場合にWaitingリストに登録して待つかどうかを示す情報というパラメータをつけてConstant Seedingの要求を行う。
・ContentID:Constant Seeding対象のContentID
・PeerID:要求を行うピアのID
・Seeder Flag:1=シーダー,0=リーチャー
・ウェイトフラグ(Wait Flag):1=Wait,0=not Wait、対向ピアが見つからなかった場合にWaitingリストに登録して待つかどうかを示す情報というパラメータをつけてConstant Seedingの要求を行う。
図4は図3のConstant Seeding管理部320におけるシーダーがConstant Seedingを要求した際の動作を示すフローチャートである。図5は図3のConstant Seeding管理部320におけるリーチャーがConstant Seedingを要求した際の動作を示すフローチャートである。図6は図2のピア1における対向ピアとConstant Seeding契約を実施する際の動作を示すフローチャートである。
図7は本発明の第1の実施の形態におけるシーダーがWaitingリストに入る場合のConstant Seeding契約の動作例を示すシーケンスチャートであり、図8は本発明の第1の実施の形態におけるリーチャーがWaitingリストに入る場合のConstant Seeding契約の動作例を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図8を参照して本発明の第1の実施の形態によるコンテンツ配信システムの動作について説明する。
図4には、Constant Seedingを希望するシーダーが、Constant Seedingをトラッカー3に要求した際のConstant Seeding管理部320の動作フローを示している。
シーダーを希望するピアが、トラッカー3に対してConstant Seedingの要求を行うと、Constant Seeding管理部320は、Constant Seeding Leecher Waitingリスト3213をチェックする(図4ステップS1)。
Constant Seeding管理部320は、Constant Seeding Leecher Waitingリスト3213が空の場合、ウェイトフラグをチェックし(図4ステップS6)、ウェイトフラグが“1”の時のみConstant Seeding Seeder Waitingリスト3213に追加する(図4ステップS7)。そして、Constant Seeding管理部320は、該シーダーに対して、Constant Seeding対象のリーチャーが存在しないことを通知する(図4ステップS8)。
Constant Seeding管理部320は、Constant Seeding Leecher Waitingリスト3213が空でない場合、リストから最も早くリストに登録されたリーチャーを選択し(図4ステップS2)、リストから選択したリーチャーを消去し(図4ステップS3)、シーダーとリーチャーとのペア(Pair)をConstant Seeding Working Pairリスト3211に状態(state)=ネゴシエーティング(negotiating)として登録する(図4ステップS4)。そして、Constant Seeding管理部320は、該シーダーに対して、対象リーチャーのPeerIDを通知する(図4ステップS5)。
図5には、Constant Seedingを希望するリーチャーが、Constant Seedingをトラッカー3に要求した際のConstant Seeding管理部320の動作フローを示している。
リーチャーを希望するピアが、トラッカー3に対してConstant Seedingの要求を行うと、Constant Seeding管理部320は、まず、リーチャーがConstant Seedingに必要なdepositを保有しているかどうかを通貨管理部5に対して問い合わせ(図5ステップS11)、depositを保有していなければ(不足)、要求を拒絶して処理を終了する。
Constant Seeding管理部320は、depositを保有している場合、通貨管理部5からdeposit分の通貨を取得する(図5ステップS12)。さらに、Constant Seeding管理部320は、Constant Seeding Seeder Waitingリスト3213をチェックする(図5ステップS13)。
Constant Seeding管理部320は、Constant Seeding Seeder Waitingリスト3213が空の場合、ウェイトフラグをチェックし(図5ステップS18)、ウェイトフラグが“1”の時のみConstant Seeding Leecher Waitingリスト3212に追加する(図5ステップS19)。そして、Constant Seeding管理部320は、該リーチャーに対して、Constant Seeding対象のシーダーが存在しないことを通知する(図5ステップS20)。
Constant Seeding管理部320は、Constant Seeding Seeder Waitingリスト3213が空でない場合、リストから最も早くリストに登録されたシーダーを選択し(図5ステップS14)、リストから選択したシーダーを消去し(図5ステップS15)、シーダーとリーチャーとのペアをConstant Seeding Working Pairリスト3211に状態=ネゴシエーションとして登録する(図5ステップS16)。そして、Constant Seeding管理部320は、該リーチャーに対して、対象のシーダーのPeerIDを通知する(図5ステップS17)。
Constant Seedingを要求しているピア、Constant Seeding対象の対向ピアが通知された時には(図4ステップS5,図5ステップS17)、該対向ピアに対してConstant Seedingの実行要求を行う。
図6には図2のピア1における対向ピアとConstant Seeding契約を実施する際の動作を示している。
ピア1は、対向ピアに対してConstant Seedingの実行を要求し(図6ステップS21)、対向ピアからConstant Seedingの許可応答が返ってきた場合(図6ステップS22)、トラッカー3に対してConstant Seeding接続が成功したことを通知する(図6ステップS23)。
ピア1は、許可応答が返ってこない場合(図6ステップS22)、トラッカー3に対してConstant Seeding接続が失敗したことを通知すると共に(図6ステップS24)、再度、トラッカー3に対してConstant Seedingの対向ピア取得を要求する(図6ステップS25)。
Constant Seeding管理部320は、ピア1からConstant Seedingの接続成功を通知されると(図6ステップS23)、Constant Seeding Working Pairリスト3211の該当エントリ(Entry)の状態をネゴシエーションからランニング(running)に変更する。
また、Constant Seeding管理部320は、ピアからConstant Seedingの接続が失敗したことが通知されると(図6ステップS24)、Constant Seeding Working Pairリスト3211から該当エントリを削除する。
図7には、シーダーがWaitingリストに入る場合のConstant Seeding契約の動作例を示し、図8には、リーチャーがWaitingリストに入る場合のConstant Seeding契約の動作例を示している。
次に、通貨管理部5について説明する。まず、通常のコンテンツの送受信における通貨の変動について述べる。
コンテンツの送受信を行ったピアは、通貨管理部5に対して、PeerID、ContentID、対向PeerID、時刻、転送種別、Upload Byte量、Download Byte量という情報を定期的に送出する。
通貨管理部5は、収集した情報を元にピア間での通貨の増減を算出する。各ピアの通貨の増減量は、
通貨の増減量
=(Upload Byte量−Download Byte量)
*ContentRate
という式にて算出される。
通貨の増減量
=(Upload Byte量−Download Byte量)
*ContentRate
という式にて算出される。
ここで、注意しなければならないのは、ピア間で完全な時刻同期がとれているわけではないので、同一時刻に2つのピアから収集したUpload Byte量/Download Byte量の情報が一致するとは限らない点である。よって、ピア間の転送量情報の算出に当たっては、両方のピアから収集された情報の平均値を利用する。
図9は図2に示す通貨管理部5で算出される通貨の増減例を示す図である。実際には、2つのピアからのデータ転送量の収集及び価格の更新タイミングは同時に行う必要がなく、それぞれ、半分の値を更新すればよい。
コンテンツ配信システム内では、2つのピアのアップロード・ダウンロード量を比較し、不正な申告を行っているピアを検出した場合に取得通貨を無効化し、コンテンツ配信システムの利用停止等のペナルティを与える等の不正アクセス対策も必要である。
また、本実施の形態では、通貨の変動量を算出した結果、通貨の減少量がピアの保有通貨よりも大きくなることが考えられる。そのような際の通貨の管理方法としてはいくつかの運用が考えられる。この運用の一つの方法としては、保有通貨が0以下にならないようにすることである。
次に、コンテンツの基本価値であるContentRateについて説明する。CotentRateは、Contentを1byte送受信するための価格であり、Contentの需要に応じて変動する。
トラッカー3は、Contentに関して、Constant Seedingを実施しているピアの数(Constant Seedingテーブルのエントリ数)であるNumConstantSeedingUsingと、Constant Seedingを要求しているピアの数(Constant Seeding Requestリストのエントリ数)であるNumConstantSeeindgRequesterとを定期的に報告する。
通貨管理部5は、トラッカー3よりNumConstantSeedingUsingとNumConstantSeedingRequesterの情報とを受信すると、該当ContentのContentRateを、
ContentRate
=1+α*(NumConstantSeedingUsing
+NumConstantSeedingRequester)
という式で得られる値に更新する。上記の式において、αは定数パラメータ(例えば、α=0.1)である。
ContentRate
=1+α*(NumConstantSeedingUsing
+NumConstantSeedingRequester)
という式で得られる値に更新する。上記の式において、αは定数パラメータ(例えば、α=0.1)である。
ConstantSeedingの理由数及び要求数が多い程、Contentの人気が高いと判断されるので、Contentの基本価格であるContentRateも高い値となる。
さらに、本実施の形態におけるConstantSeedingの価格について説明する。ConstantSeeding契約を行った場合のピア間の通貨の変動は、通常の通貨変動とは異なり、以下のように計算される。尚、ConstantSeedingのContentRateは、ConstantSeeding契約が結ばれた際のContentRateを利用し、契約実行中は変動が無いものとする。
リーチャー側の支出金額は、
契約料:ContentLength*β*ContentRate
転送料:Download Byte量*γ*ContentRate
Deposit:ContentLength*(β+γ)
*ContentRate
となる。
契約料:ContentLength*β*ContentRate
転送料:Download Byte量*γ*ContentRate
Deposit:ContentLength*(β+γ)
*ContentRate
となる。
シーダー側の入手金額は、
転送料:Upload Byte量*(β+γ)*ContentRate
となる。ここで、β及びγは定数パラメータ(例えば、β=γ=1)である。また、ContentLength:Contentの長さである。
転送料:Upload Byte量*(β+γ)*ContentRate
となる。ここで、β及びγは定数パラメータ(例えば、β=γ=1)である。また、ContentLength:Contentの長さである。
リーチャーは、ConstantSeeding要求時にコンテンツを全てConstantSeedingによるダウンロードした量に相当するDepositを支払う。ConstantSeeding要求後、直ぐに契約が成立せずに、ContentRateの変動があった場合には、再度、Depositの算出を行い、差額の支払い、もしくは払い戻しを行う。
リーチャーが、最終的に支払うConstant Seeding Leecher料金は、契約料及び転送料であり、ConstantSeeding契約終了時に、depositからConstant Seeding料金を引いた額が払い戻される。
シーダーは、リーチャーに対するアップロード量に応じて転送料金を入手する。Constant Seedingを実施するに当たって、リーチャーは、契約料が必要であるが、シーダーは、契約料を入手できず、アップロードのみにより通貨を入手する。
リーチャーは、契約料を必要とすることで、安易に契約を結んだり・破棄したりすることを抑制することができる。逆に、シーダーは、データアップロードのみにより通貨を入手することで、Constant Seedingの契約だけを実行してアップロードを行わない、もしくはデータレートを抑制するような状況を防止することができる。
リーチャーが、ConstantSeeding契約を行ったシーダーから全てのContentを入手した時、リーチャーからシーダーに支払われる金額が一致する。そうでない場合には、通貨管理部5が差額を入手する。
リーチャーは、複数のシーダーと同時にConstantSeeding契約を結ぶことも可能であるが、各シーダーに契約料を払う必要がある。
ビットトレント[BitTorrent(登録商標)]では、ピアが高速にダウンロードするまでに時間がかかるが、本実施の形態では、スウォームに参加する際に特定のシーダーからコンテンツをダウンロードすることを保証することにより、ダウンロード開始直後から高速にダウンロードすることが可能となる。
また、ダウンロード対象のシーダーが途中で該当ピアへのアップロードを停止し、他のピアへアップロードすることがないため、安定してダウンロードすることが可能である。
図10は本発明の第1の実施の形態におけるConstant Seeding契約を実行しているシーダーのアップロード先ピアの選択例を示す図である。図10において、シーダーと動作しているピアは、アップロード対象ピアとして、必ずConstant Seeding契約を結んだピアを選択する。
その他のアップロードピアの選択は、通常のビットトレントのピア選択アルゴリズムに従う。通常、シーダーは、選択したピアのアップロードレートを監視し、アップロード速度の最も遅いピアは、定期的に接続が切断されるが、Constant Seeding契約を結んだリーチャーは、継続的にシーダーからアップロードされることが保証される。
シーダーの他の動作及びリーチャーの動作は、特にビットトレントから変更を加えなくてもConstant Seeding契約を結んだピア間で継続的にデータの転送が行われることが保証される。
尚、通貨変動量算出部35は、通常転送時に、シーダーに対してアップロード容量×ContentRateの通貨を付与する。ピアは、シーダーとなってアップロード処理を行うことで、初めて通貨を入手することが可能である。
このように、本実施の形態では、ピアが入手した通貨を利用することで、他のコンテンツを優先的にダウンロードすることが可能となるため、コンテンツダウンロード後にもシーダーとなり、アップロード処理を継続実行する理由付けが発生する。
よって、本実施の形態では、スウォーム内のシーダーの比率が増加し、リーチャーはアップロード速度よりも高いダウンロード速度でコンテンツを取得することが可能となる。
尚、上述した本発明のコンテンツ配信方法は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等のアップロード帯域に比べてダウンロード帯域が極端に大きい回線を利用するユーザが多いスウォームにおいても適用可能である。
例えば、ビットトレントを利用している多くのユーザが、ADSL回線等のダウンロード帯域に比べてアップロード帯域が極端に小さい回線を利用している場合、スウォームを構成するシーダーの割合が小さい状況では、リーチャーの平均ダウンロード速度が平均アップロード速度よりも大きくならず、アクセス回線のダウンロード帯域を十分に利用することができない。
このような場合でも、本発明では、上述したコンテンツ配信方法を用いることで、つまりスウォームを構成するシーダーの割合を大きくすることで、利用ユーザの多くがADSL回線等のダウンロード帯域に比べてアップロード帯域が極端に小さい回線を利用している状況においても、各リーチャーがアクセス回線のダウンロード帯域に近いレートでダウンロードすることが可能となる。
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は2008年4月9日に出願された日本出願特願2008−100908を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、スウォームを構成するシーダーの割合を大きくし、各リーチャーのピアがアクセス回線のダウンロード帯域に近いレートでダウンロードすることに貢献できるものである。
1,1−1−1〜1−1−7,
1−2−1〜1−2−5,
1−3−1〜1−3−7 ピア
2,2−1〜2−3 スウォーム
3,3−1〜3−3 トラッカー
4,4−1〜4−3 トレントWebサーバ
5 通貨管理部
10 接続ピア管理部
11 接続ピア送受信部
12 転送制御部
13 優先転送制御部
14 優先契約要求部
15 転送量通知部
30 ピアリスト
31 ピアリスト応答部
32 優先契約管理部
33 ContentRate管理部
34 転送量受信部
35 通貨変動量算出部
50 Currency更新部
51 Currencyテーブル
320 ConstantSeeding管理部
321 記憶部
3211 Constant Seeding
Working Pairリスト
3212 Constant Seeding
Leecher Waitingリスト
3213 Constant Seeding
Seeder Waitingリスト
1−2−1〜1−2−5,
1−3−1〜1−3−7 ピア
2,2−1〜2−3 スウォーム
3,3−1〜3−3 トラッカー
4,4−1〜4−3 トレントWebサーバ
5 通貨管理部
10 接続ピア管理部
11 接続ピア送受信部
12 転送制御部
13 優先転送制御部
14 優先契約要求部
15 転送量通知部
30 ピアリスト
31 ピアリスト応答部
32 優先契約管理部
33 ContentRate管理部
34 転送量受信部
35 通貨変動量算出部
50 Currency更新部
51 Currencyテーブル
320 ConstantSeeding管理部
321 記憶部
3211 Constant Seeding
Working Pairリスト
3212 Constant Seeding
Leecher Waitingリスト
3213 Constant Seeding
Seeder Waitingリスト
Claims (32)
- コンテンツをダウンロード中のリーチャーに対して、そのダウンロード完了後に前記コンテンツを提供するシーダーとなるようにインセンティブを与えることを特徴とするコンテンツ配信システム。
- 前記コンテンツを受信するピア毎に当該ピアの保有するインセンティブを管理する通貨管理手段を含み、
前記ピア各々は、ピア間とのコンテンツのアップロードデータ量及びダウンロードデータ量を通知する手段を含み、
前記スウォームは、前記ピア各々のアップロード貢献量に応じて前記インセンティブ量を算出する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信システム。 - ダウンロード対象のコンテンツ毎のP2P(Peer−to−Peer)ネットワークである複数のスウォームを含むコンテンツ配信システムであって、
前記スウォームは、前記コンテンツのダウンロード及びアップロードを実行する複数のピアと、前記スウォームに参加するピアの一覧を管理する手段と、前記ピアに付与されたインセンティブの変動量を算出する通貨変動量算出手段と、前記ピア間で優先的にデータを送受信するための優先転送契約を結ぶことを許可・管理する優先契約管理手段とを有し、
前記ピアは、前記ピア間でアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量を前記通貨変動量算出手段に通知する転送量通知手段と、前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求する優先契約要求手段と、前記ピア間での転送を行う転送制御手段と、前記優先転送契約を行ったピアとの間で優先的に転送を行う優先転送制御手段とを有し、
前記通貨変動量算出手段は、前記ピア間のアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量に応じて前記インセンティブの増減量を算出しかつその算出結果に基づく要求を前記コンテンツを受信するピア毎に前記インセンティブの保有量の管理を行う通貨管理手段に対して通知し、
前記通貨管理手段は、前記通貨変動量算出手段からの要求に応じて前記インセンティブの量を更新し、
前記優先契約要求手段は、前記インセンティブの保有量に基づいて前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - 前記優先契約管理手段は、前記ピアからの優先転送契約要求を受信し、アップロード処理を行うシーダーとダウンロード処理を行うリーチャーとに関して、前記優先転送契約を実行中のリーチャートとシーダーとの組をConstant Seeding Working Pairリストに保持し、対向のシーダーが見つかっていないリーチャーをConstant Seeding Leecher Waitingリストに保持し、対向のリーチャーが見つかっていないシーダーをConstant Seeding Leecher Waitingリストに保持するConstant Seeding管理手段を含み、
前記シーダーとして前記優先転送契約を結んだピアの前記優先転送制御手段は、契約対象のリーチャーに対して継続的にコンテンツをアップロードし続けることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記通貨変動量算出手段は、前記コンテンツ固有のContentRateパラメータを保有し、前記ピア各々が前記スウォーム内でデータ転送を実施することによる前記インセンティブの変動量がContentRateに比例して更新されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記ピアは、定期的にアップロード・ダウンロードしたデータ量を通知し、
前記通貨変動量算出手段は、前記ContentRateを動的に更新する手段を含み、
前記通貨変動量算出手段が一定期間に流れた前記ピア間のアップロードした量及びダウンロードした量に従って定期的に前記インセンティブの変動量を算出することを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記通貨変動量算出手段は、前記ピア間の転送時のインセンティブの変動量を前記コンテンツの(アップロード量―ダウンロード量)×ContentRateによって算出することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記通貨変動量算出手段は、前記コンテンツを固定長サイズに分割したピース全てを保有してアップロード処理のみを行うシーダーに対して、前記ピア間の転送時のインセンティブの変動量を「アップロード量×ContentRate」によって算出することを特徴とする請求項5または請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記通貨変動量算出手段は、あるピアから対向ピアとのアップロード情報及びダウンロード情報を入手した際に、前記ピアと前記対向ピアとの量に対して(アップロード量−ダウンロード量)×ContentRate×1/2を前記ピア間の転送時のインセンティブの変動量として算出することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記通貨変動量算出手段は、「ContentRate=リーチャー数/シーダー数」として算出することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記通貨変動量算出手段は、「ContentRate=リーチャー総アップロード帯域/シーダー総アップロード帯域」として算出することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記通貨変動量算出手段は、コンテンツ運用業者によって重要性の高いと指定されたコンテンツのContentRateを高く設定することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記通貨変動量算出手段は、前記ContentRateを前記Constant Seedingの契約数とリーチャー要求数が多いほど高い値に設定することを特徴とする請求項6に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記通貨変動量算出手段は、前記ContentRateを「1+(Constant Seeding契約数+Constant Seeding Leecher要求数)×α」(αは固定パラメータ)として算出することを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ配信システム。
- 前記優先契約管理手段は、前記Constant Seedingの契約における前記シーダーの入手インセンティブと前記リーチャーの支払インセンティブとに関して、
前記リーチャーが契約料とデータダウンロード量とに比例するデータダウンロードのインセンティブを支払い、
前記シーダーがデータアップロード量に比例するデータアップロードのインセンティブを入手することを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ配信システム。 - 前記優先契約管理手段は、
前記リーチャーが前記Constant Seedingの要求時に、全てのコンテンツをConstant Seeding契約によってダウンロードした額に相当する分のDepositの支払を行い、
前記Constant Seeding契約の完了時に、当該Depositから実際に前記Constant Seedingのリーチャー利用料との差分を入手することを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ配信システム。 - コンテンツをダウンロード中のリーチャーに対して、そのダウンロード完了後に前記コンテンツを提供するシーダーとなるようにインセンティブを与えることを特徴とするコンテンツ配信方法。
- 前記コンテンツを受信するピア毎に当該ピアの保有するインセンティブを通貨管理手段が管理し、
前記ピア各々が、ピア間とのコンテンツのアップロードデータ量及びダウンロードデータ量を通知し、
前記スウォーム内において、前記ピア各々のアップロード貢献量に応じて前記インセンティブ量を算出することを特徴とする請求項17に記載のコンテンツ配信方法。 - ダウンロード対象のコンテンツ毎のP2P(Peer−to−Peer)ネットワークである複数のスウォームを含むシステムに用いるコンテンツ配信方法であって、
前記スウォームに、前記コンテンツのダウンロード及びアップロードを実行する複数のピアと、前記スウォームに参加するピアの一覧を管理する手段と、前記ピアに付与されたインセンティブの変動量を算出する通貨変動量算出手段と、前記ピア間で優先的にデータを送受信するための優先転送契約を結ぶことを許可・管理する優先契約管理手段とを設け、
前記ピアに、前記ピア間でアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量を前記通貨変動量算出手段に通知する転送量通知手段と、前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求する優先契約要求手段と、前記ピア間での転送を行う転送制御手段と、前記優先転送契約を行ったピアとの間で優先的に転送を行う優先転送制御手段とを設け、
前記通貨変動量算出手段が、前記ピア間のアップロードしたデータ量及びダウンロードしたデータ量に応じて前記インセンティブの増減量を算出しかつその算出結果に基づく要求を前記コンテンツを受信するピア毎に前記インセンティブの保有量の管理を行う通貨管理手段に対して通知し、
前記通貨管理手段が、前記通貨変動量算出手段からの要求に応じて前記インセンティブの量を更新し、
前記優先契約要求手段が、前記インセンティブの保有量に基づいて前記優先契約管理手段に対して前記優先転送契約を要求することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - 前記優先契約管理手段にConstant Seeding管理手段を設け、
前記Constant Seeding管理手段が、前記ピアからの優先転送契約要求を受信し、アップロード処理を行うシーダーとダウンロード処理を行うリーチャーとに関して、前記優先転送契約を実行中のリーチャートとシーダーとの組をConstant Seeding Working Pairリストに保持し、対向のシーダーが見つかっていないリーチャーをConstant Seeding Leecher Waitingリストに保持し、対向のリーチャーが見つかっていないシーダーをConstant Seeding Leecher Waitingリストに保持し、
前記シーダーとして前記優先転送契約を結んだピアの前記優先転送制御手段は、契約対象のリーチャーに対して継続的にコンテンツをアップロードし続けることを特徴とする請求項19に記載のコンテンツ配信方法。 - 前記通貨変動量算出手段が、前記コンテンツ固有のContentRateパラメータを保有し、前記ピア各々が前記スウォーム内でデータ転送を実施することによる前記インセンティブの変動量がContentRateに比例して更新されることを特徴とする請求項19または請求項20に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記ピアが、定期的にアップロード・ダウンロードしたデータ量を通知し、
前記通貨変動量算出手段が、前記ContentRateを動的に更新し、
前記通貨変動量算出手段が一定期間に流れた前記ピア間のアップロードした量及びダウンロードした量に従って定期的に前記インセンティブの変動量を算出することを特徴とする請求項21に記載のコンテンツ配信方法。 - 前記通貨変動量算出手段が、前記ピア間の転送時のインセンティブの変動量を前記コンテンツの(アップロード量―ダウンロード量)×ContentRateによって算出することを特徴とする請求項21または請求項22に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記通貨変動量算出手段が、前記コンテンツを固定長サイズに分割したピース全てを保有してアップロード処理のみを行うシーダーに対して、前記ピア間の転送時のインセンティブの変動量を「アップロード量×ContentRate」によって算出することを特徴とする請求項21または請求項22に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記通貨変動量算出手段が、あるピアから対向ピアとのアップロード情報及びダウンロード情報を入手した際に、前記ピアと前記対向ピアとの量に対して(アップロード量−ダウンロード量)×ContentRate×1/2を前記ピア間の転送時のインセンティブの変動量として算出することを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記通貨変動量算出手段が、「ContentRate=リーチャー数/シーダー数」として算出することを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記通貨変動量算出手段が、「ContentRate=リーチャー総アップロード帯域/シーダー総アップロード帯域」として算出することを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記通貨変動量算出手段が、コンテンツ運用業者によって重要性の高いと指定されたコンテンツのContentRateを高く設定することを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記通貨変動量算出手段が、前記ContentRateを前記Constant Seedingの契約数とリーチャー要求数が多いほど高い値に設定することを特徴とする請求項22に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記通貨変動量算出手段が、前記ContentRateを「1+(Constant Seeding契約数+Constant Seeding Leecher要求数)×α」(αは固定パラメータ)として算出することを特徴とする請求項29に記載のコンテンツ配信方法。
- 前記優先契約管理手段が、前記Constant Seedingの契約における前記シーダーの入手インセンティブと前記リーチャーの支払インセンティブとに関して、
前記リーチャーが契約料とデータダウンロード量とに比例するデータダウンロードのインセンティブを支払い、
前記シーダーがデータアップロード量に比例するデータアップロードのインセンティブを入手することを特徴とする請求項20に記載のコンテンツ配信方法。 - 前記優先契約管理手段が、
前記リーチャーの前記Constant Seedingの要求時に、全てのコンテンツをConstant Seeding契約によってダウンロードした額に相当する分のDepositの支払を行い、
前記Constant Seeding契約の完了時に、当該Depositから実際に前記Constant Seedingのリーチャー利用料との差分を入手することを特徴とする請求項31に記載のコンテンツ配信方法。
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2009
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