JPWO2009122781A1 - 無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラム - Google Patents

無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2009122781A1
JPWO2009122781A1 JP2010505437A JP2010505437A JPWO2009122781A1 JP WO2009122781 A1 JPWO2009122781 A1 JP WO2009122781A1 JP 2010505437 A JP2010505437 A JP 2010505437A JP 2010505437 A JP2010505437 A JP 2010505437A JP WO2009122781 A1 JPWO2009122781 A1 JP WO2009122781A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminals
terminal
base station
section
pilot signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010505437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5152324B2 (ja
Inventor
石井 直人
直人 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2010505437A priority Critical patent/JP5152324B2/ja
Publication of JPWO2009122781A1 publication Critical patent/JPWO2009122781A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5152324B2 publication Critical patent/JP5152324B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/06TPC algorithms
    • H04W52/16Deriving transmission power values from another channel
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0037Inter-user or inter-terminal allocation

Abstract

本発明の無線通信システムにおいて、基地局は、区間を検出する検出部と、第1の区間において、複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、複数の端末に無線リソースを割り当てる割当部と、複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、電力比を一定としたまま所定の値から変更する電力制御部と、を有する。端末は、区間を検出する検出部と、第1の区間において、基地局の各セクタから受信したパイロット信号の受信電力を基地局に報告する信号測定部と、を有する。

Description

本発明は、無線通信システムにおいて、基地局から無線通信端末(以下、端末と称する)へ送信される下りリンクのデータ信号とパイロット信号の送信電力を制御する技術に関する。
無線通信システムでは、複数の基地局を配置し、各基地局は、自局の通信エリア内の端末と通信を行う。この通信エリアはセルと呼ばれている。
さらに、無線通信システムでは、基地局が同時に通信する端末の数を増やすため、基地局の送信アンテナに指向性を持たせることにより、セルを複数に分割することもできる。この分割された領域はセクタと呼ばれる。
複数のセルで同一周波数を用いる場合、セルの通信品質は、隣接セルからの干渉(以下、隣接セル干渉と称する)で劣化する可能性がある。
また、複数のセクタで同一周波数を用いる場合も同様に、セクタの通信品質は、隣接セクタからの干渉(以下、隣接セクタ干渉と称する)で通信品質が劣化する可能性がある。
一般に、隣接セクタ干渉は、送信アンテナの指向性によって、充分小さくなると考えられている。しかし、実際には、基地局からの距離が同一である場合には、指向性にはかかわらず同等であるため、干渉は小さくならず、通信品質の劣化は改善されない。
隣接セル干渉を低減する技術としては、例えば、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)の下りリンクにおける隣接セル干渉を低減する技術が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の技術によれば、複数の基地局に接続された中央エンティティが、各基地局に周波数グループを割り当て、さらに、各基地局の周波数グループをセル内の端末に割り当てる。このような無線リソース(周波数)の割り当てはスケジューリングと呼ばれている。端末は、各基地局からのパイロット信号の受信電力を測定し、中央エンティティは、端末が報告する受信電力に基づいてスケジューリングを行う。そして、ある基地局のセル内のセル境界に端末が位置する場合、隣接基地局は、その端末と同一周波数グループを割り当てた自セル内の端末に対しては、一律に送信電力を減少させて信号を送信する。
特許文献1に記載の技術を隣接セクタに利用すると、あるセクタ内のセクタ境界に端末が位置する場合、基地局は、その端末と同一周波数グループを割り当てた隣接セクタ内の端末に対しては、一律に送信電力を減少させて信号を送信することになる。
ところで、無線通信システムにおいては、位相により信号を変調する方式として、位相変調方式や位相振幅変調方式を用いることができる。
この種の変調方式を用いる場合、一般に、送信側では、あらかじめ既知の制御信号となるパイロット信号をデータ信号と共に変調して送信する。受信側では、まず、パイロット信号を復調し、復調されたパイロット信号の位相の変化や振幅の変化に基づいて、データ信号を復調する。それにより、データ信号の高精度な復調を実現することができる。
ただし、無線通信システムにおいては、周波数利用効率を高めることも要求されており、そのためには、伝送効率のよい位相振幅変調方式を用いることが望ましい。
位相振幅変調方式においては、振幅も信号の情報を表す要素となるため、パイロット信号とデータ信号の電力比は、データ信号の復調に必要な情報である。
しかし、特許文献1に記載されているような、下りリンクにおける送信電力制御においては、基地局がデータ信号の送信電力のみを制御する場合、時間的にパイロット信号とデータ信号の電力比が変動する。この場合、基地局から端末へ、パイロット信号とデータ信号の電力比を通知しなければ、端末は、正確な電力比がわからないため、データ信号を高精度に復調することができなくなる。
逆に、データ信号だけでなく、パイロット信号の送信電力をも制御して、パイロット信号とデータ信号の電力比を一定とすることも考えられる。この場合、端末は、基地局からの通知がなくとも電力比がわかるため、データ信号を高精度に復調することができる。
しかし、上述のように、下りリンクにおける送信電力制御においては、端末にて測定された、各基地局からのパイロット信号の受信電力に基づいて、スケジューリングを行う。
つまり、パイロット信号は、端末がデータ信号の復調のためだけに用いるのではなく、端末が測定する受信電力の基準となるため、パイロット信号の送信電力が変動すると、スケジューリングに影響を与えることになってしまう。
このように、下りリンクにおける送信電力制御においては、パイロット信号とデータ信号の電力比を一定とする場合に、スケジューリングに影響を与えないようにすることが重要な課題となっている。
特開2006−33826号公報
そこで、本発明の目的は、上述した課題を解決する無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラムを提供することにある。
本発明の無線通信システムは、
通信領域を形成する基地局と、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末と、を有してなる無線通信システムであって、
前記基地局は、
現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出部と、
第1の区間において、前記複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当部と、
前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御部と、を有し、
前記端末は、
現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出部と、
第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する信号測定部と、を有する。
本発明の基地局は、
通信領域を形成する基地局であって、
現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出部と、
第1の区間において、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当部と、
前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御部と、を有する。
本発明の端末は、
基地局が形成する通信領域に位置する端末であって、
現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出部と、
第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する信号測定部と、を有する。
本発明の第1の無線通信方法は、
通信領域を形成する基地局と、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末と、を有してなる無線通信システムによる無線通信方法であって、
前記基地局および前記端末が、現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出ステップと、
前記端末が、第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する報告ステップと、
前記基地局が、第1の区間において、前記複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当ステップと、
前記基地局が、前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御ステップと、を有する。
本発明の第2の無線通信方法は、
通信領域を形成する基地局による無線通信方法であって、
現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出ステップと、
第1の区間において、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当ステップと、
前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御ステップと、を有する。
本発明の第3の無線通信方法は、
基地局が形成する通信領域に位置する端末による無線通信方法であって、
現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出ステップと、
第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する報告ステップと、を有する。
本発明の第1のプログラムは、
通信領域を形成する基地局に、
現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出手順と、
第1の区間において、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当手順と、
前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御手順と、を実行させる。
本発明の第2のプログラムは、
基地局が形成する通信領域に位置する端末に、
現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出手順と、
第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する報告手順と、を実行させる。
本発明によれば、基地局は、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、複数の端末のいずれかに送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を変更する際には、電力比を一定としたままで所定の値から変更する。
したがって、送信電力を変更する場合も、パイロット信号とデータ信号の電力比は一定となるため、端末は、基地局からの電力比の通知がなくとも、データ信号を高精度に復調することができるという効果が得られる。
また、本発明によれば、送信電力の変更を行わない第1の区間と送信電力の変更を行う第2の区間とを区別し、基地局は、第1の区間において、送信電力を所定の値で一定としたパイロット信号を複数の端末に送信し、このパイロット信号を端末で受信したときの受信電力を基にして、複数の端末に無線リソースを割り当てるスケジューリングを行う。
したがって、基地局は、パイロット信号の送信電力を変更しても、スケジューリングに影響を与えないという効果が得られる。
本発明の一実施形態の無線通信システムの構成を示す図である。 電力変更許可区間と電力変更禁止区間の例を示す図である。 図1に示した端末の一構成例を示す図である。 図1に示した基地局の一構成例を示す図である。 図1に示した基地局の全体動作を説明するフローチャートである。 図1に示した端末の全体動作を説明するフローチャートである。 図1に示した基地局の電力変更許可区間における電力制御動作を説明するフローチャートである。 隣接セクタ干渉の状況を示す図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
なお、以後で説明する実施形態では、無線通信システムが、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)の無線通信システムである場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、WIMAX(Worldwide Interoperability for Microwave)等の他の通信方式の無線通信システムにも適用可能である。なお、LTEの下りリンクでは、無線アクセス方式として、OFDMAが採用されている。
また、基地局がセクタ単位で通信領域を形成し、隣接セクタ干渉を低減する無線通信システムを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、基地局がセル単位で通信領域を形成し、隣接セル干渉を低減する無線通信システムにも適用可能である。
図1を参照すると、本実施形態の無線通信システムは、3つの基地局BS1,BS2,BS3を有する。
基地局BS1は、無線通信サービスを提供するセルC1を形成し、送信アンテナに指向性を持たせることで、セルC1を3つのセクタS11,S12,S13に分割した3セクタセルの構成をとっている。他の基地局BS2,BS3も同様に、3セクタセルの構成をとっている。
また、本実施形態の無線通信システムは、基地局BS1の傘下のセクタS11に位置する端末MS111を有する。同様に、基地局BS1の傘下の他のセクタS12,13にそれぞれ位置する端末MS112,MS113を有する。
なお、図1においては、図を簡単にするため、セルC2,C3に位置する端末MSは省略している。また、説明を簡単にするために、基地局BSの数を3つにしたが、本発明はこれに限定されない。また、基地局BS1,BS2,BS3を3セクタセル構成としたが、それ以外の多セクタセル構成でもよい。また、図示していないが、基地局BS1,BS2,BS3は、ネットワークを介して接続されており、互いにデータを送受信することができる。
また、本明細書では、「隣接セクタ」とは、同一セル内でセクタ境界を介して隣接しているセクタを指し、「隣接基地局セクタ」とは、セルが異なりセル境界を介して隣接しているセクタを指すものとする。図1では、セクタS11の隣接セクタは、セクタ境界を介して隣接しているセクタS12,S13となり、セクタS11の隣接基地局セクタは、セル境界を介して隣接しているセクタS22,S23,S32となる。
LTEでは、周波数帯域を周波数ブロック(RB:Resource Block)単位で分割し、分割されたRBを無線リソースとして端末MSに割り当てる。RBは、1つ以上のサブキャリアから構成される。また、各セクタでは、1つのRBは1つの端末に割り当てられる。
ここで、端末MSおよび基地局BSについて詳細に説明する。
本実施形態においては、電力変更禁止区間(第1の区間)と電力変更許可区間(第2の区間)という2つの区間が交互に繰り返される構成になっており、端末MSおよび基地局BSは、区間に応じた動作を行う。
電力変更禁止区間と電力変更許可区間は、予め決められた周期で繰り返されるものであってもよい。この場合、例えば、端末MSおよび基地局BSには、予め周期を設定することもでき、また、接続開始時に、基地局BSの上位ノード(不図示)から周期を通知することもできる。図2は、電力変更禁止区間と電力変更許可区間が周期的に繰り返される場合の例である。
または、電力変更禁止区間と電力変更許可区間は、基地局BSの上位ノード(不図示)が指示するものであってもよい。この場合、例えば、各基地局BSは、上位ノードから区間が指示されると、指示された区間を、自セル内に位置する端末MSに対して、制御信号や報知チャネルのメッセージとして通知することができる。
また、電力変更禁止区間と電力変更許可区間の長さは自由に決めてよい。
また、電力変更禁止区間における基地局BSのデータ信号とパイロット信号の送信電力は、予め端末MSに設定されていてもよいし、基地局BSが時間的に変更して端末MSに通知してもよい。
次に、端末MSの構成について説明する。以下では、端末MS111の構成について説明するが、その他の端末MSの構成も同様である。
図3を参照すると、端末MS111は、端末動作部101と、区間検出部102と、信号測定部103と、を有する。
端末動作部101は、LTEの無線通信システムにおいて一般的に用いられる端末と同等の機能、例えば、基地局BS1からデータ信号とパイロット信号を受信する機能等を有する。端末動作部101の構成および動作は周知であるので、その説明を省略する。
区間検出部102は、現在の時刻が電力変更許可区間または電力変更禁止区間のどちらであるかを検出する機能を有する。もし、2つの区間が予め決められた周期で繰り返される場合は、現在の周期を判断して区間を検出すればよいし、基地局BS1の上位ノードが区間を指示する場合は、基地局BS1からの通知によって区間を検出すればよい。
信号測定部103は、電力変更禁止区間において、端末MS111が位置するセクタや隣接セクタから送信されるパイロット信号の受信電力に基づいて伝搬ロス(PL)を計算し、計算されたPLを表すPL情報を基地局BS1に報告する機能を有する。なお、本実施形態では、受信電力を伝搬ロスとして基地局BS1に報告しているが、本発明はこれに限らず、受信電力そのものを基地局BS1に報告してもよい。
次に、基地局BSの構成について説明する。以下では、基地局BS1の構成について説明するが、その他の基地局BSの構成も同様である。
図4を参照すると、基地局BS1は、割当部となる基地局動作部201と、区間検出部202と、PL情報管理部203と、リソース管理部204と、送信電力制御部205と、を有する。
基地局動作部201は、LTEの無線通信システムにおいて一般的に用いられる基地局と同等の機能、例えば、セクタS11,S12,S13毎に、そのセクタに位置する端末MS111,MS112,MS113へのRBの割当(スケジューリング)を行う機能や、セクタS11,S12,S13毎に、そのセクタに位置する端末MS111,MS112,MS113へデータ信号とパイロット信号を送信する機能や、端末MS111,MS112,MS113からPL情報を受信する機能等を有する。基地局動作部201の構成および動作は周知であるので、その詳細な説明を省略する。
区間検出部202は、現在の時刻が電力変更許可区間または電力変更禁止区間のどちらであるかを検出する機能を有する。もし、2つの区間が予め決められた周期で繰り返される場合は、現在の周期を判断して区間を検出すればよいし、基地局BS1の上位ノードが区間を指示する場合は、上位ノードからの指示によって区間を検出すればよい。
PL情報管理部203は、電力変更禁止区間において、端末MS111,MS112,MS113からPL情報が報告されるため、そのPL情報を、以下の表1のように登録し管理する機能を有する。
Figure 2009122781
リソース管理部204は、セクタS11,S12,S13毎に、そのセクタに位置する端末MS111,MS112,MS113に割り当てられたRBのRB情報(例えば、RBの識別情報となるRB番号)を、以下の表2のように登録し管理する機能を有する。
Figure 2009122781
送信電力制御部205は、リソース管理部204に登録されたRB情報に基づいて、端末MS111,MS112,MS113のうち2以上の端末MSに割り当てられたRBを検索する。
また、送信電力制御部205は、電力変更禁止区間において、同一のRBが割り当てられた2以上の端末MSに送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとする。なお、所定の値としては、例えば、初期値が挙げられるが、本発明はこれに限らず、時間的に変更するものであってもよい。
また、送信電力制御部205は、電力変更許可区間において、PL情報管理部203に登録されたPL情報に基づいて、同一のRBが割り当てられた2以上の端末MSの中から、送信電力を変更する端末MSを決定し、その端末MSに送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、電力比を一定としたままで所定の値から変更する。具体的には、データ信号とパイロット信号の送信電力の所定の値が共に1Wとすると、電力比を1:1で一定としたまま、例えば、共に0.5Wに変更する。
以下、本実施形態の基地局BSおよび端末MSの動作について説明する。
まず、基地局BSの動作について説明する。以下では、基地局BS1の動作について説明するが、その他の基地局BSの動作も同様である。
図5を参照すると、基地局BS1においては、まず、区間検出部202は、ステップS101において、現在の時刻が電力変更許可区間または電力変更禁止区間のどちらであるかを検出する。
ステップS101において、電力変更禁止区間である場合、端末MS111,MS112,MS113からPL情報が報告されるため、PL情報管理部203は、ステップS102において、報告されたPL情報を登録する。
次に、基地局動作部201は、ステップS103において、PL情報管理部203に登録されたPL情報に基づいて、セクタS11,S12,S13毎に、そのセクタに位置する端末MS111,MS112,MS113へのRBの割当(スケジューリング)を行う。なお、スケジューリング方法は一般的なものを適用すればよいので、ここでは説明を省略する。ステップS103で割り当てられたRBのRB情報は、リソース管理部204に登録される。
次に、送信電力制御部205は、ステップS104において、リソース管理部204に登録されたRB情報に基づいて、端末MS111,MS112,MS113のうち2以上の端末MSに割り当てられたRBを検索する。ここで、端末MS111,MS112,MS113に割り当てられたRBが検索されたとすると、端末MS111,MS112,MS113に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとする。
その後、基地局動作部201は、ステップS105において、端末MS111,MS112,MS113に対し、データ信号とパイロット信号を、共に送信電力を所定の値としたままで送信する。
一方、ステップS101において、電力変更許可区間である場合、端末MS111,MS112,MS113からPL情報が報告されないため、スケジューリングは行われず、電力変更禁止区間で割り当てられたRBがそのまま利用される。ただし、本発明はこれに限らず、すでにPL情報管理部203に登録されているPL情報に基づいて、再度のスケジューリングを行うこととしてもよい。
次に、送信電力制御部205は、ステップS106において、リソース管理部204に登録されたRB情報に基づいて、端末MS111,MS112,MS113のうち2以上の端末MSに割り当てられたRBを検索し、さらに、PL情報管理部203に登録されたPL情報に基づいて、検索されたRBが割り当てられた端末MSの中から、送信電力を変更する端末MSを決定する。ここで、端末MS111,MS112,MS113に割り当てられたRBが検索され、さらに、端末MS111への送信電力を変更することが決定されたとすると、端末MS111に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、電力比を一定としたままで所定の値から変更する。
その後、基地局動作部201は、ステップS105において、端末MS111に対し、データ信号とパイロット信号を、送信電力を所定の値の電力比を一定としたまま変更した上で送信する。なお、その他の端末MS112,MS113に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力は、所定の値のままとする。
次に、端末MSの動作について説明する。以下では、端末MS111の動作について説明するが、その他の端末MSの動作も同様である。
図6を参照すると、端末MS111においては、まず、区間検出部102は、ステップS201において、現在の時刻が電力変更許可区間または電力変更禁止区間のどちらであるかを検出する。
ステップS201において、電力変更禁止区間である場合、信号測定部103は、ステップS202において、端末MS111が位置するセクタS11や隣接セクタS12,S13から送信されるパイロット信号のPLを計算する。
このとき、端末MSjにおけるセクタSpからのパイロット信号のPLj,pの計算は、以下の式で行われる。
PLj,p[dB]=P_txp[dBm]−P_rxj,p[dBm]
ここで、P_txpとP_rxj,pは、それぞれセクタSpにおけるパイロット信号の平均送信電力と端末MSjにおけるパイロット信号の平均受信電力を表す。セクタSpにおけるパイロット信号の平均送信電力は、基地局から傘下のセクタに位置する全ての端末に対し、制御信号として同報送信することができる。
次に、信号測定部103は、ステップS203において、計算されたPLと各セクタS11,S12,S13の識別情報であるセクタ番号(IDp)と、を一組にしたPL情報を作成し、ステップS204において、作成されたPL情報を基地局BS1に報告する。
一方、ステップS201において、電力変更許可区間である場合、信号測定部103は、上述したPL情報の作成、報告は行わない。
ここで、基地局BS1の電力変更許可区間における電力制御動作(図5のステップS106に相当)について詳細に説明する。
図7を参照すると、基地局BS1においては、まず、送信電力制御部205は、ステップS301において、リソース管理部204に登録されたRB情報に基づいて、端末MS111,MS112,MS113のうち2以上の端末MSに割り当てられたRBを選択する。ここでは、表2の例において、端末MS111,MS112,MS113に割り当てられたRB番号1のRBが選択されたとする。
次に、送信電力制御部205は、ステップS302において、PL情報管理部203に登録されたPL情報に基づいて、端末MS111,MS112,MS113毎に、その端末MSが隣接セクタ干渉を受けているか否かを判定する。例えば、表1の例において、端末MS111に関しては、隣接セクタS12,S13から受信したパイロット信号のPL情報が所定の値以内であれば、隣接セクタ干渉を受けていると判定される。
例えば、ステップS302において、端末MS111が隣接セクタS12から隣接セクタ干渉を受けている場合、送信電力制御部205は、ステップS303において、端末MS112が隣接セクタS11から隣接セクタ干渉を受けているか、すなわち、互いに隣接する2つのセクタS11,S12の各々に位置する端末MS111,MS112が、互いに他方のセクタから隣接セクタ干渉を受けているか判定する。
もし、ステップS303において、端末MS112が隣接セクタS11から隣接セクタ干渉を受けていない場合、送信電力制御部205は、ステップS304において、端末MS112に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力のみを減少させる。
一方、ステップS303において、端末MS112が隣接セクタS11から隣接セクタ干渉を受けている場合、すなわち、互いに隣接する2つのセクタS11,S12の各々に位置する端末MS111,MS112が、互いに他方のセクタから隣接セクタ干渉を受けている場合がある。この場合、例えば、端末MS111への送信電力を減少させると、隣接セクタS12から端末MS111への隣接セクタ干渉が相対的に大きくなってしまう。また、端末MS111,MS112への送信電力を共に減少させると、セクタの通信品質の劣化につながる。そのため、この場合、送信電力制御部205は、ステップS305において、端末MS111,MS112に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、所定の値のまま変更しない。
上述したステップS303〜S305は、セクタS11とセクタS12間で隣接セクタ干渉が発生した場合の例であるが、セクタS11とセクタS13間、セクタS12とセクタS13間で隣接セクタ干渉が発生した場合も同様の動作が行われる。
また、ステップS302において、端末MS111,MS112,MS113のいずれも隣接セクタ干渉を受けていない場合、送信電力制御部205は、ステップS306において、端末MS111,MS112,MS113に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、所定の値のまま変更しない。
その後、送信電力制御部205は、ステップS307において、端末MS111,MS112,MS113のうち2以上の端末MSに割り当てられたRBを全て選択した時点で処理を終了する。
ここで、図7に示した基地局BS1の電力変更許可区間における電力制御動作について、具体例を挙げてさらに詳細に説明する。
図8を参照すると、基地局BS1は、同一のRBが割り当てられてられた端末MS111,MS112,MS113から報告されたPL情報に基づき、セルC1内の隣接セクタ干渉の状況を6つのケースに分類する。ただし、この6つのケースは、あくまで一例であり、本発明はこれに限定されない。
[ステップS304の電力制御パターン]
ケース1〜3は、ステップS304の電力制御パターンを適用可能なケースである。
(1)ケース1
ケース1では、2つの端末MS112,MS113がそれぞれセクタS12,S13におけるセクタ中央に位置し、残りの端末MS111がセクタS11におけるセクタS13とのセクタ境界に位置している。
このとき、セルC1内の隣接セクタ干渉は、次のような状況になっている。
・端末MS111へのデータ信号とパイロット信号は、隣接セクタ干渉を与えない
・端末MS112へのデータ信号とパイロット信号は、隣接セクタ干渉を与えない
・端末MS113へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS111に隣接セクタ干渉を与える
したがって、隣接セクタ干渉を回避するには、端末MS113へのデータ信号とパイロット信号の送信電力を減少させればよい。
そのため、端末MS111,MS112,MS113へのデータ信号(またはパイロット信号)の送信電力は、以下のようになる。
P(S11,n)=P(S12,n)=P0
P(S13,n)=P0−Δ1
ここで、P(Sp,n)は、セクタSpに位置し、RB番号nのRBが割り当てられた端末MSへのデータ信号(またはパイロット信号)の送信電力を表し、P0は、端末MSへのデータ信号(またはパイロット信号)の所定の値を表し、Δ1は、変更可能な任意の電力値を表す(以下同じ)。
(2)ケース2
ケース2では、1つの端末MS112がセクタS12におけるセクタ中央に位置し、残りの端末MS111,MS113がそれぞれセクタS11,S13におけるセクタS12とのセクタ境界に位置している。
このとき、セルC1内の隣接セクタ干渉は、次のような状況になっている。
・端末MS111へのデータ信号とパイロット信号は、隣接セクタ干渉を与えない
・端末MS112へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS111と端末MS113に隣接セクタ干渉を与える
・端末MS113へのデータ信号とパイロット信号は、隣接セクタ干渉を与えない
したがって、隣接セクタ干渉を回避するには、端末MS112へのデータ信号とパイロット信号の送信電力を減少させればよい。
そのため、端末MS111,MS112,MS113へのデータ信号(またはパイロット信号)の送信電力は、以下のようになる。
P(S11,n)=P(S13,n)=P0
P(S12,n)=P0−Δ1
(3)ケース3
ケース3では、1つの端末MS112がセクタS12におけるセクタ中央に位置し、残りの端末MS111,MS113がそれぞれセクタS11,S13における同じ位置関係のセクタ境界に位置している。すなわち、端末MS111,MS113のうち、端末MS113のみがセクタS12とのセクタ境界に位置している。
このとき、セルC1内の隣接セクタ干渉は、次のような状況になっている。
・端末MS111へのデータ信号とパイロット信号は、隣接セクタ干渉を与えない
・端末MS112へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS113に隣接セクタ干渉を与える
・端末MS113へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS111に隣接セクタ干渉を与える
したがって、隣接セクタ干渉を回避するには、端末MS112と端末MS113へのデータ信号とパイロット信号の送信電力を減少させればよい。
ただし、端末MS112へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS113に隣接セクタ干渉を与えるため、端末MS112への送信電力は、端末MS113への送信電力よりも低くする必要がある。
そのため、端末MS111,MS112,MS113へのデータ信号(またはパイロット信号)の送信電力は、以下のようになる。
P(S11,n)=P0
P(S12,n)=P0−Δ2
P(S13,n)=P0−Δ1
Δ2>Δ1とする
ここで、Δ2は、変更可能な任意の電力値を表す(以下同じ)。
[ステップS305の電力制御パターン]
ケース4は、ステップS305の電力制御パターンを適用可能なケースである。
(4)ケース4
ケース4では、2つの端末MS111,MS113がそれぞれセクタS11,S13における互いに隣接するセクタ境界に位置し、残りの端末MS112がセクタS12におけるセクタ中央に位置している。
このとき、セルC1内の隣接セクタ干渉は、次のような状況になっている。
・端末MS111へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS113に隣接セクタ干渉を与える
・端末MS112へのデータ信号とパイロット信号は、隣接セクタ干渉を与えない
・端末MS113へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS111に隣接セクタ干渉を与える
この場合、例えば、端末MS111への送信電力を減少させると、セクタS13から端末MS111への隣接セクタ干渉が相対的に大きくなってしまう。また、端末MS111,MS113への送信電力を共に減少させると、セクタS11,S13の通信品質の劣化につながる。
したがって、他の問題を生じさせることなく、隣接セクタ干渉を回避することはできないため、端末MS111と端末MS113へのデータ信号とパイロット信号の送信電力は、所定の値のまま変更しない。
そのため、端末MS111,MS112,MS113へのデータ信号(またはパイロット信号)の送信電力は、以下のようになる。
P(S11,n)=P(S12,n)=P(S13,n)=P0
[ステップS304,S305の電力制御パターン]
ケース5は、ステップS304およびステップS305の双方の電力制御パターンを適用可能なケースである。
(5)ケース5
ケース5では、2つの端末MS111,MS113がそれぞれセクタS11,S13における互いに隣接するセクタ境界に位置し、残りの端末MS112がセクタS12におけるセクタS11とのセクタ境界に位置している。
このとき、セルC1内の隣接セクタ干渉は、次のような状況になっている。
・端末MS111へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS112と端末MS113に隣接セクタ干渉を与える
・端末MS112へのデータ信号とパイロット信号は、隣接セクタ干渉を与えない
・端末MS113へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS111に隣接セクタ干渉を与える
この場合、端末MS111と端末MS112との関係に着目すると、端末MS111へのデータ信号とパイロット信号は、端末MS112に隣接セクタ干渉を与えているが、端末MS112へのデータ信号とパイロット信号は、隣接セクタ干渉を与えない。そのため、ステップS304の電力制御パターンを適用可能である。
一方、端末MS111と端末MS113との関係に着目すると、端末MS111と端末MS113へのデータ信号とパイロット信号は、互いに隣接セクタ干渉を与えている。そのため、ステップS305の電力制御パターンを適用可能である。
このように、基地局BSにおいて、2つの電力制御パターンが適用可能となる場合は、予め優先度を設定しておき、その優先度に応じて、どちらの電力制御パターンを適用するか判断すればよい。
例えば、ステップS304の電力制御パターンを適用する場合は、端末MS111へのデータ信号とパイロット信号の送信電力を減少させればよい。
そのため、端末MS111,MS112,MS113へのデータ信号(またはパイロット信号)の送信電力は、以下のようになる。
P(S11,n)=P0−Δ1
P(S12,n)=P(S13,n)=P0
ただし、端末MS111へのデータ信号とパイロット信号の送信電力を減少させると、セクタS13から端末MS111への隣接セクタ干渉が相対的に大きくなってしまうため、端末MS113へのデータ信号とパイロット信号の送信電力も減少させてもよい。
一方、ステップS304の電力制御パターンを適用する場合は、端末MS111と端末MS113へのデータ信号とパイロット信号の送信電力は、所定の値のまま変更しない。
そのため、端末MS111,MS112,MS113へのデータ信号(またはパイロット信号)の送信電力は、以下のようになる。
P(S11,n)=P(S12,n)=P(S13,n)=P0
[ステップS306の電力制御パターン]
ケース6は、ステップS306の電力制御パターンを適用可能なケースである。
(6)ケース6
ケース6では、全ての端末MS111,MS112,MS113がそれぞれセクタS11,S12,S13におけるセクタ中央に位置するケースである。
このとき、端末MS111,MS112,MS113へのデータ信号とパイロット信号は、いずれも隣接セクタ干渉を与えないため、いずれの送信電力も所定の値のまま変更しない。
そのため、端末MS111,MS112,MS113へのデータ信号(またはパイロット信号)の送信電力は、以下のようになる。
P(S11,n)=P(S12,n)=P(S13,n)=P0
なお、図8においては、全てのセクタS11,S12,S13に、同一のRBが割り当てられた端末MS111,MS112,MS113が位置するものとして説明したが、RBが割り当てられている端末MSがいないセクタも存在する。このようなセクタでは、送信すべきデータ信号がないので、データ信号の送信電力0を割り当てる。
上述したように本実施形態においては、基地局BSは、自局の互いに異なるセクタに位置する複数の端末MSに同一の無線リソースが割り当てる場合、複数の端末MSのいずれかに送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を変更する際には、電力比を一定としたままで所定の値から変更する。
したがって、送信電力を変更する場合も、パイロット信号とデータ信号の電力比は一定となるため、端末MSは、基地局BSからの電力比の通知がなくとも、データ信号を高精度に復調することができる。
また、本実施形態においては、電力変更禁止区間と電力変更許可区間とを区別し、基地局BSは、電力変更禁止区間において、送信電力を所定の値で一定としたパイロット信号を複数の端末MSに送信し、このパイロット信号を端末MSで受信したときの受信電力を基にして、スケジューリングを行う。
したがって、基地局BSは、パイロット信号の送信電力を変更しても、スケジューリングに影響を与えることがない。
また、本実施形態においては、基地局BSは、隣接セクタ干渉を与える端末MSへの送信電力を全て一律には変更しない。例えば、基地局BSは、互いに隣接セクタ干渉を与えるような2つのセクタにそれぞれ位置する端末MSについては、送信電力を共に減少させると、双方のセクタの通信品質の劣化等の問題が生じるため、送信電力は変更しない。
したがって、基地局BSは、送信電力の変更に伴い他の問題が生じるような場合は、送信電力を変更することを回避することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明の基地局BSおよび端末MSにてそれぞれ行われる方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能であり、ネットワークを介して外部に提供することも可能である。
本出願は、2008年4月1日に出願された日本出願特願2008−095108を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (20)

  1. 通信領域を形成する基地局と、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末と、を有してなる無線通信システムであって、
    前記基地局は、
    現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出部と、
    第1の区間において、前記複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当部と、
    前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御部と、を有し、
    前記端末は、
    現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出部と、
    第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する信号測定部と、を有する無線通信システム。
  2. 前記電力制御部は、
    第2の区間において、第1の区間で前記複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末の各々が隣接通信領域から干渉を受けているか判定し、該判定結果に基づいて、前記特定の端末を決定し、該特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を変更する、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記電力制御部は、
    第2の区間において、互いに隣接する2つの通信領域の一方の通信領域に位置する端末が他方の通信領域から干渉を受け、他方の通信領域に位置する端末が一方の通信領域から干渉を受けていないと判定した場合、他方の通信領域に位置する端末を前記特定の端末として決定し、該特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を変更する、請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記電力制御部は、
    第2の区間において、前記複数の端末のいずれもが隣接通信領域から干渉を受けていないと判定した場合、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、所定の値のままとする、請求項2に記載の無線通信システム。
  5. 前記電力制御部は、
    第2の区間において、互いに隣接する2つの通信領域の各々に位置する端末が互いに他方の通信領域から干渉を受けていると判定した場合、該2つの通信領域の各々に位置する端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、所定の値のままとする、請求項2に記載の無線通信システム。
  6. 通信領域を形成する基地局であって、
    現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出部と、
    第1の区間において、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当部と、
    前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御部と、を有する、基地局。
  7. 前記電力制御部は、
    第2の区間において、第1の区間で前記複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末の各々が隣接通信領域から干渉を受けているか判定し、該判定結果に基づいて、前記特定の端末を決定し、該特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を変更する、請求項6に記載の基地局。
  8. 前記電力制御部は、
    第2の区間において、互いに隣接する2つの通信領域の一方の通信領域に位置する端末が他方の通信領域から干渉を受け、他方の通信領域に位置する端末が一方の通信領域から干渉を受けていないと判定した場合、他方の通信領域に位置する端末を前記特定の端末として決定し、該特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を変更する、請求項7に記載の基地局。
  9. 前記電力制御部は、
    第2の区間において、前記複数の端末のいずれもが隣接通信領域から干渉を受けていないと判定した場合、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、所定の値のままとする、請求項7に記載の基地局。
  10. 前記電力制御部は、
    第2の区間において、互いに隣接する2つの通信領域の各々に位置する端末が互いに他方の通信領域から干渉を受けていると判定した場合、該2つの通信領域の各々に位置する端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、所定の値のままとする、請求項7に記載の基地局。
  11. 基地局が形成する通信領域に位置する端末であって、
    現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出部と、
    第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する信号測定部と、を有する端末。
  12. 通信領域を形成する基地局と、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末と、を有してなる無線通信システムによる無線通信方法であって、
    前記基地局および前記端末が、現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出ステップと、
    前記端末が、第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する報告ステップと、
    前記基地局が、第1の区間において、前記複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当ステップと、
    前記基地局が、前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御ステップと、を有する、無線通信方法。
  13. 通信領域を形成する基地局による無線通信方法であって、
    現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出ステップと、
    第1の区間において、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当ステップと、
    前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御ステップと、を有する、無線通信方法。
  14. 前記電力制御ステップでは、
    第2の区間において、第1の区間で前記複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末の各々が隣接通信領域から干渉を受けているか判定し、該判定結果に基づいて、前記特定の端末を決定し、該特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を変更する、請求項13に記載の無線通信方法。
  15. 前記電力制御ステップでは、
    第2の区間において、互いに隣接する2つの通信領域の一方の通信領域に位置する端末が他方の通信領域から干渉を受け、他方の通信領域に位置する端末が一方の通信領域から干渉を受けていないと判定した場合、他方の通信領域に位置する端末を前記特定の端末として決定し、該特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を変更する、請求項14に記載の無線通信方法。
  16. 前記電力制御ステップでは、
    第2の区間において、前記複数の端末のいずれもが隣接通信領域から干渉を受けていないと判定した場合、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、所定の値のままとする、請求項14に記載の無線通信方法。
  17. 前記電力制御ステップでは、
    第2の区間において、互いに隣接する2つの通信領域の各々に位置する端末が互いに他方の通信領域から干渉を受けていると判定した場合、該2つの通信領域の各々に位置する端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、所定の値のままとする、請求項14に記載の無線通信方法。
  18. 基地局が形成する通信領域に位置する端末による無線通信方法であって、
    現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出ステップと、
    第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する報告ステップと、を有する無線通信方法。
  19. 通信領域を形成する基地局に、
    現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出手順と、
    第1の区間において、互いに異なる通信領域に位置する複数の端末から報告されたパイロット信号の受信電力に基づいて、前記複数の端末に無線リソースを割り当てる割当手順と、
    前記複数の端末に同一の無線リソースが割り当てられた場合、第1の区間において、前記複数の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を所定の値のままとし、第2の区間において、前記複数の端末のうち特定の端末に送信するデータ信号とパイロット信号の送信電力を、データ信号とパイロット信号の電力比を一定としたままで所定の値から変更する電力制御手順と、を実行させるためのプログラム。
  20. 基地局が形成する通信領域に位置する端末に、
    現在の時刻が第1の区間または第2の区間のどちらであるかを検出する検出手順と、
    第1の区間において、各通信領域から受信したパイロット信号の受信電力を前記基地局に報告する報告手順と、を実行させるためのプログラム。
JP2010505437A 2008-04-01 2009-02-13 無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラム Expired - Fee Related JP5152324B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010505437A JP5152324B2 (ja) 2008-04-01 2009-02-13 無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008095108 2008-04-01
JP2008095108 2008-04-01
JP2010505437A JP5152324B2 (ja) 2008-04-01 2009-02-13 無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラム
PCT/JP2009/052385 WO2009122781A1 (ja) 2008-04-01 2009-02-13 無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009122781A1 true JPWO2009122781A1 (ja) 2011-07-28
JP5152324B2 JP5152324B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=41135180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010505437A Expired - Fee Related JP5152324B2 (ja) 2008-04-01 2009-02-13 無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5152324B2 (ja)
WO (1) WO2009122781A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5644028B2 (ja) 2010-05-27 2014-12-24 京セラ株式会社 無線基地局、無線通信システムおよび無線通信方法
JP2015035824A (ja) * 2014-10-15 2015-02-19 京セラ株式会社 無線基地局および無線通信方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3192398B2 (ja) * 1997-11-11 2001-07-23 松下電器産業株式会社 異常基地局検出装置及び方法
DE60134716D1 (de) * 2000-01-20 2008-08-21 Nortel Networks Ltd Adaptive rahmenstrukturen für hybride cdma / tdma systeme

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009122781A1 (ja) 2009-10-08
JP5152324B2 (ja) 2013-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5350411B2 (ja) マルチキャリア通信システムにおけるパイロットグルーピング及びセット管理
CA2834912C (en) Access point for mobile station-assisted interference mitigation
JP6398972B2 (ja) 通信制御装置、通信制御方法、無線通信システム、基地局及び端末装置
US20140038653A1 (en) Radio base stations and methods therein for handling interference and scheduling radio resources accordingly
US10425822B2 (en) Radio resource reuse method, base station device, terminal device and radio communication system
US20100087203A1 (en) Method and apparatus for interference control in a wireless communication system with hierarchical cell layout
EP3831136A1 (en) Devices and methods for receiver-based sidelink resource selection
CA2834801C (en) Mobile station-assisted interference mitigation
JP2009153136A (ja) 通信システム
JP5395910B2 (ja) 無線通信システム、基地局及び通信制御方法
JP5387569B2 (ja) 無線通信システム、基地局、無線通信方法、プログラム
CA2834909C (en) System and method for mobile station-assisted interference mitigation
JP4608705B1 (ja) 大セル基地局及び通信制御方法
CN111818604A (zh) 一种波束切换的方法、设备和系统
WO2011125929A1 (ja) 設定装置、通信システム、基地局及びプログラム
WO2018193676A1 (ja) 無線通信のための装置および方法
US20170332355A1 (en) Communications in a Wireless System
US8718663B2 (en) System for managing interference of control channel
JP5259833B2 (ja) 無線基地局及び通信制御方法
JP5152324B2 (ja) 無線通信システム、基地局、端末、無線通信方法、プログラム
JP4621797B1 (ja) 大セル基地局及び通信制御方法
JP5366907B2 (ja) 大セル基地局及び通信制御方法
KR101502136B1 (ko) 무선 통신 시스템 및 그 시스템에서의 무선 자원 스케줄링 방법
JP2012231267A (ja) 無線基地局及び通信制御方法
KR20120001671A (ko) 제어 채널의 간섭을 관리하는 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5152324

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees