JPWO2009110471A1 - 位置情報システム - Google Patents

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雄介 三科
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Abstract

測位情報送信機は位置情報を直接送信せずに、測位情報送信機は測位用識別情報を送信し、測位情報管理サーバは測位用識別情報と位置情報の関連付けを格納管理し、測位情報管理サーバは測位用識別情報を伴った位置情報の問合せに対して該関連付けに従い測位用識別情報の位置情報への変換を実行する。さらに測位情報送信機が送信する測位用識別情報を所定の更新手段を用いて一定時間で更新し変更する。

Description

参照による取り込み
本出願は、2008年3月7日に出願された日本特許出願第2008−057168号の優先権を主張し、その内容を参照することにより本出願に取り込む。
本発明は、全地球測位システム(GPS: Global Positioning System)を補完する屋内測位システムを含む位置情報システムに関する。特に、屋内測位用の測位信号である地上補完信号を送信する測位情報送信機、地上補完信号を受信する測位受信機能を備え、かつ位置情報を活用した応用アプリケーションのクライアント機能を備えた移動通信端末、地上補完信号と位置情報の対応付けを管理する測位情報管理サーバ、位置情報を活用した応用アプリケーションのサーバ機能を備えた応用アプリケーション・サーバからなる屋内測位システムの構成、および運用技術に関する。
電波を用いた位置測定システムのなかで、最も広範に用いられているシステムとして、全地球測位システム(以下、GPSと呼ぶ)が挙げられる。GPSは地球の周回軌道を回る約30個の衛星から送信されるGPS測位信号を利用して、受信者とGPSの衛星の位置関係を測定し、現在地の緯度・経度・行動を計算するシステムである。GPSでは衛星からの測位信号を用いるため、屋内、地下空間での測位が不可能となる問題がある。
地上補完信号を用いた屋内測位システム(IMES: Indoor Messaging System)は、屋内での測位を可能とするために考案された測位システムである。地上補完信号(IMES信号)は、衛星測位信号と同じメッセージ構造を使用するが、衛星軌道データ(航法メッセージ)の代わりに、送信機設置場所の位置データを送信する点に特徴がある。IMES信号受信による測位方式は、通常のGPS測位方式と異なり、IMES信号に重畳されている航法メッセージを復調・解読するだけで位置を特定できる極めて簡便な測位方式である。この方式によれば、既存のGPS受信機やGPS受信機能をもつ各種端末においても、ごく小規模の改修により、屋内測位への対応が可能となる。この衛星測位との相互運用性が高さにより、地上補完信号を用いた屋内測位システムは、将来有望と目されており、各所で研究開発が進められている。この屋内測位システムを開示するものとして、準天頂衛星システム ユーザインタフェース仕様書(IS-QZSS) 1.0版ドラフト、宇宙航空研究開発機構(2007年11月30日)がある。
準天頂衛星システム ユーザインタフェース仕様書(IS-QZSS) 1.0版ドラフト、宇宙航空研究開発機構(2007年11月30日)
地上補完信号を用いた屋内測位システム(IMES)は、衛星測位システムと異なる測位方式、機材、運用方式をとるため、下記に示す課題がある。
(1)測位情報の正確性保全の課題
全地球測位システム(GPS)の測位信号は、原子時計を搭載した測位衛星が作成し、送信する。またGPS測位では、4つの衛星が送信する測位信号を受信して位置測定を実施する。このGPS信号を偽造することは非常に困難と考えられる。またGPS衛星を盗み、移設することも同様に困難である。これに対してIMESでは、地上補完信号の仕様は公開されており、またこの信号を送信する屋内測位情報送信機は、上記コスト面の要求もあり、なるべく簡単な構造での製造が望まれる。従って、一定の程度の技術的知識を有するものにとって、IMES送信機の偽造は可能である。また、特定の位置情報(緯度・経度・高度)を格納したIMES送信機が盗難され、別の場所に設置された場合、誤った測位信号を送信し続ける可能性がある。以上のとおり、GPS信号と比べて、IMES信号の正確性保全は、極めて困難である。
(2)インフラコストの課題
全地球測位システム(GPS)は、米国が軍事目的で打ち上げた測位衛星が送信する測位信号を利用する。従ってGPSでは、送信側インフラの設備コストを利用者が負担する必要が無い。これに対してIMESでは、地上補完信号を送信する屋内測位情報送信機を民間負担により設置する必要がある。IMESを用いる位置情報サービスには、敷地所有者、インフラ事業者、移動通信事業者(キャリア)、サービス事業者、サービス利用者といった様々なステークホルダが関係する。IMES普及の上で、設備設置・運用コストをどの事業者が負担するかという問題は大きな課題である。
本発明の目的は、上記課題を解決し、安価で、かつ正確な屋内測位システムを含む位置情報システムを実現し、普及する点にある。
上記課題を解決するために、本発明では、大域位置識別情報と局所位置識別情報の連携により、確実に位置の把握を可能としている。なお、ここで、「大域位置識別情報(大域位置ID)」と「局所位置識別情報(局所位置ID)」については、以下のものも含まれる。大域と局所とは、相対的なものであり、大域より局所の方が“狭い”ものであればよい。
より詳細には、以下の構成を有する。測位情報システムの位置情報の正確性を保全するために、
所定の広さを有する領域に対して、該領域内に複数の測位情報送信機の設置地点が設定された領域における位置情報を管理する位置情報システムであって、該設定された各々の設置地点に設置され、各々が固有の測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、該送信された測位用識別情報を受信して、前記所定の設置地点を表現する位置情報に変換する測位情報管理サーバとからなる位置情報システムにおいて、
前記ネットワーク前記測位位置情報管理サーバは、
前記ネットワーク前記所定の領域に対して、該領域固有の大域位置識別情報を割り当て、
前記ネットワーク前記所定の設置地点に対して、該地点固有の局所位置識別情報を割り当て、
前記ネットワーク前記測位情報送信機に対して、該送信機固有の送信機固定識別情報を割り当て、
前記ネットワーク前記測位情報送信機に対して、該送信機に固有であって、可変の値である、送信機可変識別情報を割り当て、
前記ネットワーク前記割り当てられた前記大域識別情報、前記局所位置識別情報、前記送信機識別情報および送信機可変識別情報を記憶装置に格納し、
前記ネットワーク前記測位情報送信機は、
前記ネットワーク自身の該送信機固定識別情報、自身の該送信機可変識別情報および当該送信機自身の設置地点が位置する領域に割り当てられた大域位置識別情報を、記憶手段に格納し、
前記送信機可変識別情報に対して送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して、自身が格納する送信機可変識別情報を秘匿化し、該秘匿化された秘匿化可変識別情報と前記大域位置識別情報とから構成される前記測位用識別情報を生成して、前記測位位置情報管理サーバへ送信し、
前記測位情報管理サーバは、
測位情報送信機の送信機固定識別情報と送信機可変識別情報の初期値と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機活性化識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
前記送信機可変識別情報に対して秘匿化処理を実行して、生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報について、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換することを特徴とする位置情報システム。
また、本発明には、以下の態様も含まれる。所定の設置地点に設置され、測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、該測位用識別情報を前記所定の設置地点の位置情報に変換する測位情報管理サーバからなる位置情報システムにおいて、
前記測位情報管理サーバは、
測位情報送信機を設置する領域に対して大域位置識別情報を割り当てて記憶し、
該領域内の測位情報送信機の設置地点に対して局所位置識別情報を割り当て記憶し、
前記測位情報送信機は、
自身で固有の送信機可変識別情報から秘匿化可変識別情報を生成する所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行し、
前記秘匿化可変情報および大域位置識別情報とを前記測位情報管理サーバへ送信することを特徴とする位置情報システム。
また、本発明には、以下の態様も含まれる。所定の設置地点に設置され、測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、該測位用識別情報を前記所定の設置地点の位置情報に変換する測位情報管理サーバからなる位置情報システムにおいて、
前記測位情報管理サーバは、
測位情報送信機を設置する領域に対して大域位置識別情報を割り当て、
該領域内の測位情報送信機の設置地点に対して局所位置識別情報を割り当て、
割り当てられた前記大域位置識別情報および前記局所位置識別情報を記憶装置に記憶し、
所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報をについて、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換することを特徴とする位置情報システム。
また、上述の位置情報システムにおいて、
前記送信機可変識別情報秘匿化処理は、
測位情報送信機が格納する送信機可変識別情報を、第1のハッシュ関数によりハッシュして第1のハッシュ値を算出して、さらに該算出されたハッシュ値を該第1のハッシュ関数でハッシュすることを繰り返して、該繰り返しにより得られる複数のハッシュ値からなる第1のハッシュ情報列を生成し、
該第1のハッシュ情報列の各要素を、第2のハッシュ関数によりハッシュして第2のハッシュ値を算出して、該算出された複数のハッシュ値からなる第2のハッシュ情報列を生成し、
該生成された第2のハッシュ情報列を秘匿化可変識別情報とする送信機識別情報秘匿化処理であり、
前記測位用識別情報の生成とは、
該第2のハッシュ情報列の各要素について、まず先頭のハッシュ値を取り出して、該取り出したハッシュ値を、前記自身が格納する大域位置識別情報と結合して前記測位用識別情報を生成し、
該生成した測位用識別情報を、所定の第1の時間間隔で、所定の第1の回数だけ繰り返し送信し、
該第2のハッシュ情報列の次のハッシュ値を取り出して、上記と同様に測位用識別情報の生成と送信を繰り返して実行する測位用識別情報の生成であることを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
また、上述の位置情報システムにおいて、
前記所定の送信機識別情報秘匿化処理とは、
測位情報送信機が格納する送信機可変識別情報に基づいて生成された前記第2のハッシュ情報列の各要素について、一意のハッシュ列識別情報を割り当て、該割り当てたハッシュ列識別情報からなるハッシュ列識別情報列を生成し、
該第2のハッシュ列識別情報列の各要素であるハッシュ値を取り出す際に、該生成されたハッシュ列識別情報列から対応するハッシュ列識別情報を取り出して、該取り出したハッシュ値とハッシュ列識別情報とを、前記自身が格納する大域位置識別情報と組み合わせて前記測位用識別情報を生成することを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
また、上述の位置情報システムにおいて、
前記所定の送信機識別情報秘匿化処理とは、
測位情報送信機内に、所定の暗号化処理手段と、所定の暗号鍵と、該暗号鍵に一意に割り当てられた暗号鍵識別情報とを格納し、
測位情報送信機が格納する送信機可変識別情報と前記自身が格納する大域位置識別情報と乱数とを結合して、該結合した情報を前記所定の暗号鍵で暗号化処理して秘匿化可変識別情報とする送信機識別情報秘匿化処理であり、
前記測位用識別情報の生成とは、
該生成した秘匿化可変識別情報を、前記自身が格納する大域位置識別情報と結合して前記測位用識別情報を生成し、
該生成した測位用識別情報を、所定の第1の時間間隔で、所定の第1の回数だけ繰り返し送信し、
前記乱数を再生成して秘匿化可変識別情報を再度生成して、上記と同様に測位用識別情報の生成と送信を繰り返して実行する測位用識別情報の生成であることを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
また、本発明には、以下の態様も含まれる。所定の広さを有する領域に対して、該領域内に複数の測位情報送信機の設置地点が設定された領域における位置情報を管理する位置情報システムにおいて、
該設定された各々の設置地点に設置され、各々が固有の測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、
該送信された測位用識別情報を受信する測位用識別情報受信手段と、位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムを実行するプログラム実行手段と、移動通信用無線通信手段とを備えた、測位機能付き移動通信端末と、
該移動通信端末との移動通信用無線通信手段と、ネットワークとのネットワーク通信手段とを備えた移動通信サーバと、
前記ネットワークとのネットワーク通信手段と、位置情報応用アプリケーションのサーバ・プログラムを実行するプログラム実行手段とを備えた、応用アプリケーション・サーバと、
該送信された測位用識別情報を、該測位機能付き移動通信端末と該移動通信サーバとを経由して受信するための前記ネットワークとのネットワーク通信手段と、該受信した測位用識別情報を、前記所定の設置地点を表現する位置情報に変換する測位情報送信機識別情報解読処理手段を備えた測位情報管理サーバとを有し、
前記測位情報管理サーバは、
前記所定の領域に対して、該領域固有の大域位置識別情報を割り当て、
前記所定の設置地点に対して、該地点固有の局所位置識別情報を割り当て、
前記測位情報送信機に対して、該送信機固有の送信機固定識別情報を割り当て、
前記測位情報送信機に対して、該送信機に固有であり、可変の値である、送信機可変識別情報を割り当て、
前記割り当てられた前記大域識別情報、前記局所位置識別情報、前記送信機識別情報および送信機可変識別情報を記憶装置に格納し、
前記測位情報送信機は、
自身の該送信機固定識別情報、自身の該送信機可変識別情報および当該送信機自身の設置地点が位置する領域に割り当てられた大域位置識別情報を記憶手段に格納し、
所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して、自身が格納する送信機可変識別情報を秘匿化し、該秘匿化された秘匿化可変識別情報と前記大域位置識別情報とから構成される前記測位用識別情報を生成して、前記測位機能付き移動通信端末へ送信し、
前記測位機能付き移動通信端末は、
該送信された測位用識別情報を受信して、該受信した測位用識別情報の位置情報への変換を前記測位情報管理サーバに要求する移動通信端末測位要求を生成し、
前記格納した位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムを実行して、前記測位情報管理サーバ内のサーバ・プログラムへの要求である移動通信端末応用サービス要求を生成し、
該生成した2つの要求が、該実行された単一の位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムにおいて生成されたことを示す、等しい値を有する2つのトランザクション識別情報を生成し、
該生成した移動通信端末測位要求について、該生成した第1のトランザクション識別情報を付加して、前記移動通信サーバを介して前記測位情報管理サーバに送信し、
該生成した移動通信端末応用サービス要求について、該生成した第2のトランザクション識別情報を付加して、前記移動通信サーバを介して前記応用アプリケーション・サーバに送信し、
前記移動通信サーバは、
該受信した移動通信端末測位要求を、前記測位情報管理サーバに送信し、
該受信した移動通信端末応用サービス要求を、前記応用アプリケーション・サーバに送信し、
前記測位情報管理サーバは、
測位情報送信機の送信機固定識別情報と送信機可変識別情報の初期値と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機活性化識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
前記所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報について、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換し、
該変換した位置情報を、ネットワークを介して前記応用アプリケーション・サーバに測位サーバ測位応答として送信し、
前記応用アプリケーション・サーバは、
前記送信された移動通信端末応用サービス要求を受信し、該受信した移動通信端末応用サービス要求から前記第1のトランザクション識別情報を抽出し、
前記送信された測位サーバ測位応答を受信し、該受信した測位サーバ測位応答から前記第2のトランザクション識別情報を抽出し、
該抽出した第1と第2のトランザクション識別情報が等しいか否かを確認し、等しい場合は、前記測位サーバ測位応答に含まれる位置情報と、前記移動通信端末応用サービス要求に含まれるクライアント側プログラムの生成情報とを入力として応用アプリケーション・サーバ処理を実行し、該実行した結果情報をアプリサーバ応用サービス応答として、前記移動通信サーバを介して、前記移動通信端末に送信することを特徴とする位置情報システム。
また、本発明には、以下の態様も含まれる。所定の広さを有する領域に対して、該領域内に複数の測位情報送信機の設置地点が設定された領域の位置情報を管理する位置情報システムにおいて、
該設定された各々の設置地点に設置され、各々が固有の測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、
該送信された測位用識別情報を受信する測位用識別情報受信手段と、位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムを実行するプログラム実行手段と、移動通信用無線通信手段とを備えた、測位機能付き移動通信端末と、
該移動通信端末との移動通信用無線通信手段と、前記ネットワークとのネットワーク通信手段とを備えた移動通信サーバと、
前記ネットワークとのネットワーク通信手段と、位置情報応用アプリケーションのサーバ・プログラムを実行するプログラム実行手段とを備えた、応用アプリケーション・サーバと、
該送信された測位用識別情報を、該測位機能付き移動通信端末と該移動通信サーバとを経由して受信するための前記ネットワークとのネットワーク通信手段と、該受信した測位用識別情報を、前記所定の設置地点を表現する位置情報に変換する測位情報送信機識別情報解読処理手段を備えた測位情報管理サーバとを有し、
前記測位位置管理サーバは、
前記所定の領域に対して、該領域固有の大域位置識別情報を割り当て、
前記所定の設置地点に対して、該地点固有の局所位置識別情報を割り当て、
前記測位情報送信機に対して、該送信機固有の送信機固定識別情報を割り当て、
前記測位情報送信機に対して、該送信機に固有であり、可変の値である、送信機可変識別情報を割り当て、
前記割り当てられた前記大域識別情報、前記局所位置識別情報、前記送信機識別情報および送信機可変識別情報を記憶装置に格納し、
前記測位情報送信機は、
自身の該送信機固定識別情報、自身の該送信機可変識別情報および当該送信機自身の設置地点が位置する領域に割り当てられた大域位置識別情報を記憶手段に格納し、
所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して、自身が格納する送信機可変識別情報を秘匿化し、該秘匿化された秘匿化可変識別情報と前記大域位置識別情報とから構成される前記測位用識別情報を生成して、前記測位機能付き移動通信端末へ送信し、
前記測位機能付き移動通信端末は、
該送信された測位用識別情報を受信して、該受信した測位用識別情報の位置情報への変換を前記測位情報管理サーバに要求する移動通信端末測位要求を生成し、
前記格納した位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムを実行して、前記測位情報管理サーバ内のサーバ・プログラムへの要求である移動通信端末応用サービス要求を生成し、
該生成した移動通信端末測位要求には行き先情報として測位情報管理サーバのアドレスを付し、移動通信端末応用サービス要求には行き先情報として応用アプリケーション・サーバのアドレスを付し、該2つの要求をまとめて単一の移動通信統合化要求として、前記移動通信サーバに送信し、
前記移動通信サーバは、
該送信された単一の移動通信統合化要求を受信し、該受信した統合化要求を解析し、
解析の結果、移動通信端末測位要求と移動通信端末応用サービス要求とに分割し、
該分割した2つの要求が、前記実行された単一の位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムにおいて生成されたことを示す、等しい値を有する2つのトランザクション識別情報を生成し、
該分割した結果の片方である移動通信端末測位要求には、該第1のトランザクション識別情報と、行き先情報である測位情報管理サーバのアドレスを付し、前記測位情報管理サーバに送信し、
該分割した結果の片方である移動通信端末応用サービス要求には、該第2のトランザクション識別情報と、行き先情報である応用アプリケーション・サーバのアドレスを付し、前記応用アプリケーション・サーバに送信し、
前記測位情報管理サーバは、
前記測位情報送信機の送信機固定識別情報と送信機可変識別情報の初期値と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機活性化識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
前記所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報について、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換し、
該変換した位置情報を、前記ネットワークを介して前記応用アプリケーション・サーバに測位サーバ測位応答として送信し、
前記応用アプリケーション・サーバは、
前記送信された移動通信端末応用サービス要求を受信し、該受信した移動通信端末応用サービス要求から前記第1のトランザクション識別情報を抽出し、
前記送信された測位サーバ測位応答を受信し、該受信した測位サーバ測位応答から前記第2のトランザクション識別情報を抽出し、
該抽出した第1と第2のトランザクション識別情報が等しいか否かを確認し、等しい場合は、前記測位サーバ測位応答に含まれる位置情報と、前記移動通信端末応用サービス要求に含まれるクライアント側プログラムの生成情報とを入力として応用アプリケーション・サーバ処理を実行し、該実行した結果情報をアプリサーバ応用サービス応答として、前記移動通信サーバを介して、前記移動通信端末に送信することを特徴とする位置情報システム。
また、上記の記載の位置情報システムにおいて、
前記測位位置管理サーバは、
前記所定の地点に設定された測位情報送信機の各々について、該設置地点の大域位置識別情報と、該設置した測位情報送信機の送信機固定識別番号と、前記移動通信システムを運用する移動通信事業者識別番号と、前記応用アプリケーションのサービス事業者識別番号と、該測位情報送信機の送信した測位用識別情報を位置情報へと変換した回数を測位回数として、該情報群を一組みにした課金情報レコードを作成し、該レコードを格納する課金情報管理テーブルを前記記憶装置に保持しており、
前記移動通信端末測位要求を受信して位置情報へと変換解読する度に、該変換解読の仮定で抽出された前記大域位置識別情報と、前記送信機固定識別番号と、前記移動通信事業者識別番号と、前記サービス事業者識別番号とを検索キーとして、該課金情報管理テーブルを検索し、
前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在すれば、該課金情報レコードの前記測位回数を1回増加した課金情報レコードを作製し、該課金情報レコードを前記課金情報管理テーブルに書き戻し、
前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在しなければ、前記課金情報レコードを新たに作成して、該作成した課金情報レコードの測位回数を1回にセットし、該作成した課金情報レコードを前記課金情報管理テーブルに格納し、
所定の時間間隔で、前記課金情報管理テーブルの各レコードを読み出して、
前記大域位置識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して大域位置毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して地域所有者への測位課金要求を送信し、
前記移動通信事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して移動通信事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して移動通信事業者への測位課金要求を送信し、
前記応用サービス事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して応用サービス事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用してサービス事業者への測位課金要求を送信する測位課金処理を実行することを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
また、上述の位置情報システムにおいて、
前記所定の送信機可変情報秘匿化処理とは、
測位情報送信機が格納する第3の送信機可変識別情報を、第3のハッシュ関数によりハッシュして第3のハッシュ値を算出して、さらに該算出されたハッシュ値を該第3のハッシュ関数でハッシュすることを繰り返して、該繰り返しにより得られるハッシュ値からなる第3のハッシュ情報列を生成し、
該第3のハッシュ情報列の先頭要素を送信機可変識別情報として取り出し、該取り出した送信機可変識別情報を、第1のハッシュ関数によりハッシュして第1のハッシュ値を算出して、さらに該算出されたハッシュ値を該第1のハッシュ関数でハッシュすることを繰り返して、該繰り返しにより得られる複数のハッシュ値からなる第1のハッシュ情報列を生成し、
該第1のハッシュ情報列の各要素を、第2のハッシュ関数によりハッシュして第2のハッシュ値を算出して、該算出された複数のハッシュ値からなる第2のハッシュ情報列を生成し、
該生成された第2のハッシュ情報列を秘匿化可変識別情報とする送信機識別情報秘匿化処理であり、
前記測位用識別情報の生成とは、
該第2のハッシュ情報列の各要素について、まず先頭のハッシュ値を取り出して、該取り出したハッシュ値を、前記自身が格納する大域位置識別情報と結合して前記測位用識別情報を生成し、
該生成した測位用識別情報を、所定の第1の時間間隔で、所定の第1の回数だけ繰り返し送信し、
該第2のハッシュ情報列の次のハッシュ値を取り出して、上記と同様に測位用識別情報の生成と送信を繰り返して実行し、
前記測位用送信情報の送信回数が、所定の第2の回数だけ繰り返されたならば、該第3のハッシュ情報列の次の要素を取り出して、上記と同様に送信機可変識別情報として捉えて、上記と同様に測位識別情報の生成と送信を繰り返して実行する測位用識別情報の生成であり、
前記測位情報管理サーバは、
該測位情報送信機と同様に該第3のハッシュ情報列を生成し、該生成した第3のハッシュ情報列の要素データの一部を、前記送信機可変識別情報として前記測位機能付き移動通信端末にダウンロードし、
前記測位機能付き移動通信端末は、
該ダウンロードした送信機可変識別情報に基づいて、前記測位情報送信機と同様に所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して秘匿化可変識別情報を生成し、
該生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を記憶し、
設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を記憶し、
前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報を取り出し、
該取り出した秘匿化可変識別情報について、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換する測位情報送信機識別情報解読処理を実行することを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
また、この位置情報システムにおいて、
前記送信機可変識別情報解読処理とは、
前記所定の地点に設定された測位情報送信機の各々について、該設置地点の大域位置識別情報と、該設置した測位情報送信機の送信機固定識別番号と、前記移動通信システムを運用する移動通信事業者識別番号と、前記応用アプリケーションのサービス事業者識別番号と、該測位情報送信機の送信した測位用識別情報を位置情報へと変換した回数を測位回数として、該情報群を一組みにした課金情報レコードを作成し、該レコードを格納する課金情報管理テーブルを記憶しており、
前記移動通信端末測位要求を受信して位置情報へと変換解読する度に、該変換解読の仮定で抽出された前記大域位置識別情報と、前記送信機固定識別番号と、前記移動通信事業者識別番号と、前記サービス事業者識別番号とを検索キーとして、該課金情報管理テーブルを検索し、
前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在すれば、該課金情報レコードの前記測位回数を1回増加した課金情報レコードを作製し、該課金情報レコードを課金情報管理テーブルに書き戻し、
前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在しなければ、前記課金情報レコードを新たに作成して、該作成した課金情報レコードの測位回数を1回にセットし、該作成した課金情報レコードを課金情報管理テーブルに格納する測位課金代行処理を実行し、
該格納された課金情報管理テーブルの内容を、所定の時間間隔で前記測位情報管理サーバに送信する測位課金料金通知処理を実行し、
前記測位情報管理サーバは、該移動通信端末の測位課金料金通知処理から送信された課金情報管理テーブルの内容を集計し、所定の時間間隔で、該集計された課金情報管理テーブルの各レコードを読み出し、
前記大域位置識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して大域位置毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して地域所有者への測位課金要求を送信し、
前記移動通信事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して移動通信事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して移動通信事業者への測位課金要求を送信し、
前記応用サービス事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して応用サービス事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用してサービス事業者への測位課金要求を送信する
測位課金処理を備えることを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
また、上述の位置情報システムにおいて、
前記所定の送信機可変情報秘匿化処理とは、
前記測位情報送信機は、
所定の鍵暗号鍵を格納し、
前記測位情報送信機が格納する前記暗号鍵を、該格納する鍵暗号鍵で暗号化して暗号鍵を算出して、さらに該算出された暗号鍵を該鍵暗号鍵で暗号化することを繰り返して、該繰り返しにより得られる暗号鍵からなる第1の暗号鍵列を生成し、
該第1の暗号鍵列の先頭要素を取り出して、前記測位情報送信機が格納する送信機可変識別情報と前記自身が格納する大域位置識別情報と乱数とを結合して、該結合した情報を、該取り出した暗号鍵で暗号化処理して秘匿化可変識別情報とする送信機識別情報秘匿化処理であり、
前記測位用識別情報の生成とは、
該生成した秘匿化可変識別情報を、前記自身が格納する大域位置識別情報と結合して前記測位用識別情報を生成し、
該生成した測位用識別情報を、所定の第1の時間間隔で、所定の第1の回数だけ繰り返し送信し、
前記乱数を再生成して秘匿化可変識別情報を再度生成して、上記と同様に測位用識別情報の生成と送信を繰り返して実行し、
前記測位用送信情報の送信回数が、所定の第2の回数だけ繰り返されたならば、該第2の暗号鍵列の次の要素を取り出して、上記と同様に送信機可変識別情報として捉えて、上記と同様に測位識別情報の生成と送信を繰り返して実行する測位用識別情報の生成であり、
前記測位情報管理サーバは、
該測位情報送信機と同様に該第1の暗号鍵列を生成し、該生成した暗号鍵列の要素データの一部を、前記暗号鍵として前記測位機能付き移動通信端末にダウンロードし、
前記測位機能付き移動通信端末は、
前記測位情報送信機の送信機固定識別情報と送信機可変識別情報の初期値と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機活性化識別情報管理表を記憶し、
設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を記憶し、
前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報を取り出し、
該取り出した秘匿化可変識別情報を、該ダウンロードした暗号鍵で復号化して送信機可変識別情報を算出し、
該算出した送信機可変識別情報をキーに送信機活性化識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換する測位情報送信機識別情報解読処理を実行すること特徴と位置情報システムも本発明に含まれる。
また、この位置情報システムにおいて、
前記測位機能付き移動通信端末が備える送信機可変識別情報解読処理とは、
前記所定の地点に設定された測位情報送信機の各々について、該設置地点の大域位置識別情報と、該設置した測位情報送信機の送信機固定識別番号と、前記移動通信システムを運用する移動通信事業者識別番号と、前記応用アプリケーションのサービス事業者識別番号と、該測位情報送信機の送信した測位用識別情報を位置情報へと変換した回数を測位回数として、該情報群を一組みにした課金情報レコードを作成し、該レコードを格納する課金情報管理テーブルを記憶しており、
前記移動通信端末測位要求を受信して位置情報へと変換解読する度に、該変換解読の仮定で抽出された前記大域位置識別情報と、前記送信機固定識別番号と、前記移動通信事業者識別番号と、前記サービス事業者識別番号とを検索キーとして、該課金情報管理テーブルを検索し、
前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在すれば、該課金情報レコードの前記測位回数を1回増加した課金情報レコードを作製し、該課金情報レコードを課金情報管理テーブルに書き戻し、
前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在しなければ、前記課金情報レコードを新たに作成して、該作成した課金情報レコードの測位回数を1回にセットし、該作成した課金情報レコードを課金情報管理テーブルに格納する測位課金代行処理を備え、
該格納された課金情報管理テーブルの内容を、所定の時間間隔で前記測位情報管理サーバに送信する測位課金料金通知処理を実行し、
前記測位情報管理サーバは、該移動通信端末の測位課金料金通知処理から送信された課金情報管理テーブルの内容を集計し、所定の時間間隔で、該集計された課金情報管理テーブルの各レコードを読み出して、
前記大域位置識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して大域位置毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して地域所有者への測位課金要求を送信し、
前記移動通信事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して移動通信事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して移動通信事業者への測位課金要求を送信し、
前記応用サービス事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して応用サービス事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用してサービス事業者への測位課金要求を送信する測位課金処理を実行することを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
また、上述の位置情報システムおいて、
前記測位情報送信機を所有、運用もしくは管理する送信機所有事業者に対して、固有の測位情報送信機所有事業者識別情報を割り当てた情報を、前記測位情報管理サーバが記憶し、
前記送信機活性化識別情報管理表は、
該割り当てられた測位情報送信機所有事業者識別情報を、前記設置された測位情報送信機に関して格納された各レコードについて、新たなデータ要素として備え、
前記位置識別情報管理表は、
該割り当てられた測位情報送信機所有事業者識別情報を、前記設置位置の大域位置識別情報と局所位置識別情報に関して格納された各レコードについて、新たなデータ要素として備え、
前記測位情報送信機は、
該割り当てられた測位情報送信機所有事業者識別情報を、測位用識別情報の新たなデータ要素として備え、
前記測位情報管理サーバは、
前記受信した測位用識別情報に基づいて、送信機活性化識別情報管理表を検索する際に、該測位情報送信機所有事業者識別情報を検索キーとして使用し、
あるいは、前記受信した測位用識別情報に基づいて、送信機識別情報表管理表を検索する際に、該測位情報送信機所有事業者識別情報を検索キーとして使用することを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
さらに、上述の位置情報システムにおいて、
前記測位情報管理サーバは、
前記移動通信端末毎に、該移動通信端末が送信する移動通信端末測位要求に対して実行した送信機送信機識別情報解読処理の結果を格納する移動通信端末識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
該移動通信端末識別情報管理表は、移動通信端末識別情報と、移動通信事業者識別情報と、大域位置識別情報と、局所位置識別情報と、該測位要求発生時間と、送信機固定識別情報と、位置情報からなるレコードを格納し、
前記移動通信端末測位要求を受信して送信機識別情報解読処理を起動する毎に、該測位要求を発信した移動通信端末識別情報を検索キーとして、該移動通信端末識別情報管理表を参照して、該通信端末が直前に要求した移動通信端末測位要求の解読結果を検索結果として得て、該直前の測位要求の測位要求発生時間と、位置情報を取り出し、
該受信した新しい測位要求の解読処理結果の測位要求発生時間と、位置情報と比較して、所定の時間差で、所定の距離以上の位置情報の変化が検出された場合に、該受信した新しい測位要求に含まれる秘匿化可変識別情報を発信した測位情報送信機について、
該測位情報送信機が登録された送信機識別情報管理表のレコードを無効化することを特徴とする位置情報システムも本発明に含まれる。
なお、本発明には、上述した位置情報システムを構成する各装置、これら各装置を用いた方法、位置情報システムを用いた方法およびこれらを実現するコンピュータプログラムも含まれる。
本発明によれば、位置情報システムにおいて、測位の正確性を保全し、またコストシェアリングの仕組みを確立するために、測位情報送信機は位置情報を直接送信せずに、測位情報送信機は測位用識別情報を送信し、測位情報管理サーバは測位用識別情報と位置情報の関連付けを格納管理し、測位情報管理サーバは測位用識別情報を伴った位置情報の問合せに対して該関連付けに従い測位用識別情報の位置情報への変換を実行する。
このように測位情報送信機が送信する測位用識別情報を位置情報に変換するために、必ず測位情報管理サーバを経由することで、どの設置場所に設置された測位情報端末の送信する測位用識別情報を、どの移動通信端末が受信し、どの応用アプリケーションのために位置情報の変換を要求したかを、測位情報管理サーバが把握することが可能となる。その結果、測位用識別情報の利用回数に応じて、設置地点の地域所有者と、移動通信事業者と、移動通信端末利用者と、応用アプリケーション事業者とが、位置情報システムの設置および運用コストを分担して負担するように、課金情報を生成することが可能となる。
さらに測位情報送信機が送信する測位用識別情報を所定の更新手段を用いて一定時間で更新し変更することで、測位情報管理サーバ(例えば、これのみ)が測位用識別情報から位置情報への変換を実行可能となる。この所定の更新手段に暗号技術を適用することで、第3者には測位用識別情報の解読が困難となり、測位情報送信機の偽造が困難となり、システムの安全性が向上する。
また、位置情報システムにおいて、測位情報送信機に位置情報を直接格納測位の正確性を保全し、またコストシェアリングの仕組みを確立するために、測位用識別情報と位置情報の関連付けを測位情報管理サーバで格納管理し、測位用識別情報を伴った位置情報の問合せに対して該関連付けに従い測位用識別情報の位置情報への変換を実行する。さらに測位情報送信機が送信する測位用識別情報を所定の更新手段で一定時間で更新し変更することで、測位情報管理サーバ(例えば、これでのみで)が測位用識別情報から位置情報への変換を実行可能とする。
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
第1図は、本出願の測位システムの第1の実施例の構成を示す図。 第2図は、測位情報送信機(200)の構成を示す図。 第3図は、測位機能付き移動通信端末(300)の構成を示す図。 第4図は、移動通信サーバ(400)の構成を示す図。 第5図は、応用アプリケーション・サーバ(500)の構成を示す図。 第6図は、送信機活性化処理(610)の処理フローを示す図。 第7図は、送信機登録処理(630)の処理フローを示す図。 第8図は、送信機活性化処理(210)の処理フローを示す図。 第9図は、送信機可変ID秘匿化・解読処理の第1の実施例の構成を示す図。 第10図は、可変ID秘匿化処理(230)の第1の実施例の処理フローを示す図。 第11図は、送信機可変ID秘匿化・解読処理の第2の実施例の構成を示す図。 第12図は、可変ID秘匿化処理(230)の第2の実施例の処理フローを示す図。 第13図は、応用アプリケーション・クライアント処理(319)の処理フローを示す図。 第14図は、応用アプリケーション・クライアント処理(319)の処理フローを示す図。 第15図は、移動通信サーバ処理(411)の処理フローを示す図である。 第16図は、応用アプリケーション・サーバ処理(508)の処理フローを示す図。 第17図は、応用アプリケーション・サーバ処理(508)の処理フローを示す図。 第18図は、送信機ID解読処理(710)の第1の実施例の処理フローを示す図。 第19図は、送信機ID解読処理(710)の第1の実施例の処理フロー(つづき)を示す図。 第20図は、送信機ID解読処理(710)の第2の実施例の処理フローを示す図。 第21図は、送信機ID解読処理(710)の第2の実施例の処理フロー(つづき)を示す図。 第22図は、課金情報管理テーブル(830)の構成を示す図。 第23図は、測位課金処理(840)の処理フローを示す図。 第24図は、送信機可変ID秘匿化・解読処理の第3の実施例の構成を示す図。 第25図は、送信機可変ID秘匿化・解読処理の第3の実施例の構成(つづき)を示す図。 第26図は、送信機可変ID秘匿化・解読処理の第4の実施例の構成を示す図。 第27図は、送信機可変ID秘匿化・解読処理の第4の実施例の構成(つづき)を示す図。 第28図は、送信機活性化業務の前提処理の内容を示す図。 第29図は、測位要求と応用サービス要求の統合化を実現する測位システム構成を示す図。 第30図は、事業者毎の位置ID置管理方式の構成を示す図。 第31図は、送信機可変ID秘匿化・解読処理の第6の実施例の構成を示す図。 第32図は、送信機可変ID秘匿化・解読処理の第7の実施例の構成を示す図。
以下、本発明の実施の形態に含まれる各実施例につき説明する。
(実施例1)
本出願の第1の実施例である測位システムの構成を第1図に示す。
まず始めに、本測位システムを構成する事業者と、各事業者が所有する情報システムを説明する。
地域所有者100は、“大域位置ID”でユニークに指定される所定の地域を所有する。該所定の地域とは、広がりを持ち、その内部では通常のGPS測位が困難な地域を指す。具体的な例として、ビルディングや地下街などを例として挙げることができる。該所定の地域には、測位用識別情報101を送信する測位情報送信機200を始め、複数の測位情報送信機が設置されている。
応用サービス利用者110は、携帯電話に代表される測位機能付き移動通信端末300を携帯して、上記所定の地域を訪問し、当地にて測位機能付き移動通信端末300が搭載する位置情報利用サービス(LBS: Location Based Service)を利用するサービス利用者である。測位機能付き移動通信端末300は、測位情報送信機200が送信する測位用識別情報101を受信して、該受信した測位用識別情報を活用する応用サービスであるLBSのクライアント側処理を実行する。また、移動通信端末300は、該LBSを実行する過程で、移動通信サーバ400と無線通信パケットを送信・受信する。
移動通信キャリア120は、携帯電話に代表される移動通信端末と無線通信基地局からなる移動通信システムを所有し、運用する事業者である。移動通信キャリア120は、移動通信サーバ400を所有する。移動通信サーバ400は、移動通信端末300と無線通信パケットを送信・受信する。さらに移動通信サーバ400は、基幹ネットワークとのネットワーク・インタフェースを備え、上記送信・受信した無線通信パケットを処理して、基幹ネットワークへとデータを送信・受信する。
応用サービス事業者130は、移動通信キャリア120と契約して、応用サービス利用者110に、測位用識別情報を活用したLBSを提供するサービス事業者である。応用サービス事業者130は、LBSを実行するための応用アプリケーション・サーバ500を所有する。応用アプリケーション・サーバ500は、基幹ネットワークとのネットワーク・インタフェースを備え、基幹ネットワークとのデータ送信・受信を行う。
測位インフラ事業者140は、測位情報送信機200の設置・保守と、測位用識別情報自体の発行・運用管理及び測位用識別情報の解読サービスを提供するサービス事業者である。測位インフラ事業者140は、送信機活性化端末600と、測位情報管理サーバ700を所有する。送信機活性化端末600は、測位情報送信機200との間に、有線または無線の通信インタフェースを備え、測位情報送信機200を活性化する。さらに送信機活性化端末600は、基幹ネットワークとのネットワーク・インタフェースを供え、上記活性化処理の結果情報を測位情報管理サーバ700に送信し、登録する。測位情報管理サーバ700は、基幹ネットワークとのネットワーク・インタフェースを備え、上記送信機活性化端末600と移動通信サーバ400、応用アプリケーション・サーバ500とのデータ送信・受信を行う。測位情報管理サーバ700は、基幹ネットワークを介して測位要求を受信し、該受信した測位用識別情報を解読(デコード)して、位置情報として応答を返す。
以上で、本測位システムの第一の実施例を構成する事業者と、各事業者が所有する情報システムの説明を終える。
次に、本測位システムの設置業務と運用業務を、下記の7つのメイン業務区分に従って詳細に説明する。
(1)測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務
(2)測位情報送信機の活性化・設置業務
(3)設置済み測位情報送信機の登録業務
(4)測位情報秘匿化と測位用識別情報送信業務
(5)測位用識別情報受信とLBS業務
(6)測位用識別情報解読業務
(7)測位用識別情報解読処理の課金業務
なお、下記では、説明を簡単化するために、所定の地域に設置する測位情報送信機が単一の例を中心に説明する。しかし、複数の測位情報送信機を設置する場合にも、個々の測位情報送信機に対して同様の処理を繰り返せばよいことは、明らかである。本発明の説明に用いる記法について説明する。本発明の実施例において、プログラムで用いる内部変数、あるいは情報テーブルの要素データを表す場合には、“$[要素データ変数名]”の記法を用いる。また、複数の要素データの組みから構成される構造体形式の内部変数、あるいは情報テーブルの構造体データを表す場合には、“$$[構造体変数名 $[要素データ変数名1], $[要素データ変数名2], $[要素データ変数名3]...]”の記法を用いる。また、「識別情報」を“ID”と略記する場合がある。
(1)測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務
第1番目のメイン業務である“測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務”を、第1図、第2図、第28図、第30図を用いて説明する。本業務では、測位情報管理サーバに測位情報送信機の設置場所に関する情報を登録する。さらに本業務では、該登録した情報を、送信機活性化端末600にダウンロードして、後述する測位情報送信機の活性化・設置業務に備える。
まず始めに、本発明における位置IDの規定方法を、第30図(1)に従って説明する。以下では、具体化のために、仮想のビルディングであるABC生命丸の内ビル(所在地:東京都中心区丸の内1−6−6)を例にとり説明する。まずABC生命丸の内ビルを、上記測位情報送信機を設置する所定の地域であると想定して、大域位置ID222に“10000”を割り当てる。大域位置IDは、全国レベルで一意に位置を指定可能な情報コードであればどのような表現形式でもよい。例えば、上記所在地を示す所番地の文字列を用いても良い。地域所有者100は、ABC生命保険相互会社である。さらにABC生命丸の内ビル内の2箇所に、測位情報送信機を各々1個ずつ設置すると想定する。ABC生命丸の内ビルには、ABC生命保険相互会社の東京本部と、株式会社いろは製作所の本社が入居しているとする。第一番目の設置箇所として、同ビル1階東側の“株式会社 いろは製作所入口”を選択し、局所位置ID“0001”を割り当てる。この設置情報は、第30図(1)の位置ID管理テーブル(820)のレコード3003で表現される。レコード3003の“位置情報”には、測位用識別情報の解読結果である、設置場所の経度・緯度・高度が記述される。第二番目の設置箇所として、同ビル1階南側の“ABC生命保険相互会社入口”を選択し、局所位置ID“0002”を割り当てる。この設置情報は、第28図(1)の位置ID管理テーブル(820)のレコード3004で表現される。
上述したように本発明では、測位情報送信機の設置場所である任意の位置を表現するID番号の規定方法として、ビル自体の所在位置のようにGPSで測位可能なレベルの位置を表現する大域位置IDと、ビル内部の位置のようにGPSで測位が困難なレベルの位置を表現する局所位置IDとを組み合わせることに特徴がある。ここで、大域位置IDと局所位置IDとは、物理的な観点での相対的な関係を示している語に過ぎないことに注意しておく。上述のように、大域位置IDはある範囲の広さを有する領域を記述する識別情報であり、局所位置IDはその領域内の広さを持たない1点を記述する識別情報である。即ち、ある大域位置IDを割り当てた領域内に、複数の局所位置IDを指定することが可能であり、この物理的な大小関係が大域、局所の言葉の所以である。以上で、測位情報送信機の設置場所を表現する大域位置IDと局所位置IDが規定方法に関する説明を終える。
次に、測位情報送信機の活性化・設置業務に先立ち、実施しておく前処理について説明する。
[前処理1]測位情報送信機の送信機固定IDの初期化処理
第1図および第2図に示すとおり、測位情報送信機200について、記憶装置220内の送信機固定ID223を初期化しておく。具体的に本実施例の説明では、送信機固定ID223を“999”に設定しておく。送信機固定ID223は、送信機固定ID読み出し処理(第2図、226)を起動するコマンドインタフェースにより、測位情報送信機外部から読み出すことができる。但し、この送信機固定ID読み出しコマンドは、後述する測位用識別情報の送信装置240とは異なる物理的通信インタフェースにより実現されていなければならない。後述するように、本発明では、測位情報送信機がセキュリティ保持のため、固定IDを広範に送信しない点を特徴とするためである。
[前処理2]位置ID管理テーブルの初期化処理
第28図に示すように、測位情報管理サーバ700について、位置ID管理テーブル820を初期化しておく。具体的に本実施例の説明では、位置ID管理テーブル820にレコード821を格納しておき、かつレコードを構成する要素データについて、大域位置ID(=“10000”)、局所位置ID(=“0001”)、位置情報(=“緯度a,経度b,高度c”)を設定する。上述の位置IDの説明で述べたとおり、レコード821は、測位情報送信機の設置位置の情報を格納するレコードであり、「位置情報である緯度、経度、高度により指定される位置を、測位情報送信機の設置位置と指定し、その設置位置をユニークに識別するために大域位置IDと局所位置IDの情報対を割り当てること」を意味する。
[前処理3]送信機活性化ID管理テーブル720の初期化処理
第28図に示すように、測位情報管理サーバ700について、送信機活性化ID管理テーブル720を初期化しておく。具体的に本実施例の説明では、第28図において、送信機活性化ID管理テーブル720にレコード2802が格納されており、かつレコードを構成する要素データについて、大域位置ID(=“10000”)、局所位置ID(=“0001”)、送信機可変ID(=“xyz”)を設定しておく。このレコード2802は、測位情報送信機の活性化に必要な送信機可変IDの初期値を格納するレコードであり、「測位情報送信機を用意し、その測位情報送信機の記憶装置220内の送信機可変ID224を、レコード2802の送信機可変IDで初期化する。さらにその測位情報送信機を大域位置IDと局所位置IDの情報対で指定される設置位置に設置すること」を意味する。
[前処理4]送信機活性化要求管理テーブル620の初期化処理
第28図に示すように、送信機活性化端末600について、送信機活性化要求管理テーブル620を初期化しておく。具体的に本発明の実施例では、第28図において、送信機活性化要求管理テーブル620にレコード2801が格納されており、かつレコードを構成する要素データについて、大域位置ID(=“10000”)、局所位置ID(=“0001”)、送信機可変ID(=“xyz”)を設定しておく。このレコード2801は、測位情報管理サーバ700内の送信機活性化ID管理テーブルのレコード2802からダウンロードして格納する。実際の測位情報送信機設置工事では、送信機活性化要求管理テーブル620に、複数のレコードが格納されており、工事担当者は、設置場所に対応するレコードを選択して、そのレコードの格納情報を用いて測位情報送信機を活性化する手順で工事を進める。
上記において、送信機活性化要求管理テーブル620のレコード2801と、送信機活性化ID管理テーブル720のレコード2802の、“送信機固定ID”が未設定であることに注意する。これは、後述する“(2)測位情報送信機の活性化・設置業務”で、実際の設置場所で設置する測位情報送信機を選択して活性化する迄、“送信機固定ID”の値が得られないためである。以上で、“(1)測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務”に関する説明を終える。
(2)測位情報送信機の活性化・設置業務
第2番目のメイン業務である“(2)測位情報送信機の活性化・設置業務”を、第1図、第2図、第6図、第8図、第30図を用いて説明する。本業務では、送信機活性化端末600内の送信機活性化処理610を起動して、測位情報送信機200を活性化し、該活性化された測位情報送信機200を所定の設置位置に設置する。活性化・設置済みの測位情報送信機200に関する情報は、送信機活性化端末600に蓄積され、後述する“設置済み測位情報送信機の登録業務”で測位情報管理サーバ700に登録される。
本業務の説明の順序を示す。始めに、活性化される側の測位情報送信機200について説明する。具体的には、測位情報送信機200の構成を第1図、第2図に従って説明した後、送信機活性化処理(第2図、210)の処理フローを、主に第8図に従い、必要に応じて第1図、第2図を参照しつつ説明する。次に、活性化する側である測位情報送信機活性化端末600について説明する。具体的には、送信機活性化要求処理610の処理フローを、主に第6図に従い、必要に応じて第1図、第2図を参照しつつ説明する。
始めに、活性化される側の装置である測位情報送信機200について説明する。まず、測位情報送信機200の構成を説明する。測位情報送信機200は、耐タンパ情報処理装置(Tamper resistant micro computer chip)201と、測位情報送信装置240、測位情報送信アンテナ250から構成される。耐タンパ情報処理装置は、通常のコンピュータと同様に、中央情報処理装置211と入出力装置212、記憶装置220から構成され、通常のコンピュータと同様の機能を備える。記憶装置220には、通常のコンピュータと同様に、送信機オペレーティングシステム221が格納されている。このほか記憶装置220には、測位情報送信機200特有の処理プログラムである送信機固定ID読み出し処理226と送信機活性化処理210、送信機可変ID秘匿化処理230が格納されている。さらに記憶装置には測位情報送信機のID情報を格納する領域である、大域位置ID222、送信機固定ID223、送信機可変ID224、送信機[暗号鍵ID、暗号鍵]225が確保されている。
次に、測位情報送信機200の活性化業務に関係する処理、および領域に関して説明する。送信機固定ID読み出し処理226は、入出力装置212を介して外部から送付されたコマンド要求(図示しない)により、起動される。送信機固定ID読み出し処理226は、記憶装置220内の送信機固定ID223の値を読み出して、読み出した値をコマンド応答として返す。次に送信機活性化処理210は、入出力装置212を介して外部から送付されたコマンド要求である測位情報送信機活性化要求141により、起動される。送信機活性化処理210は、記憶装置220内の大域位置ID222、送信機可変ID224、送信機[暗号鍵ID、暗号鍵]225の各領域に、コマンド引数の値を格納して、活性化の処理を遂行する。以上で測位情報送信機200の構成に関する説明を終える。
次に、送信機活性化処理(第2図、210)の処理フローを、主に第8図に従い、必要に応じて第1図、第2図を参照しつつ説明する。測位情報送信機200において、送信機オペレーティングシステム221が、測位情報送信機活性化要求141を受信し、送信機活性化処理210にコマンドをディスパッチして処理が開始される(ステップ881)。まず、測位情報送信機活性化要求141を受信したか否かを確認する(ステップ882)。もしYesであれば、受信した送信機活性化要求141のコマンド引数$[送信機固定ID] (=“999”)が、測位情報送信機200の記憶装置220内に格納された送信機固定ID223 (=“999”)と等しいか否かを調べる(ステップ883)。このステップは、受信した送信機活性化要求が、上述した“送信機固定ID読み出しコマンド”で読み出された送信機固定IDに対応する活性化要求であるか否かを調べるための検証処理である。これにより、“送信機固定ID読み出しコマンド”と“送信機活性化コマンド”の連続性が保証される。また、本実施例では、測位情報送信機に前処理で格納されている固定IDを平文で読み出し、その固定IDを引数に平文で含む活性化要求を生成して、上記2つのコマンドの連続性を保証している。しかし、活性化処理の安全性をより高めるためには、測位情報送信機200が固定IDの変わりに活性化用暗号鍵を格納し、送信機活性化端末が該活性化用暗号鍵を認証する仕組みをとることも可能である。
次に、第8図に示す送信機活性化処理210の処理フローの説明に戻る。活性化要求コマンドの正当性が検証されたら、活性化処理の本体部分の実行に移る。まず、送信機活性化要求141のコマンド引数$[大域位置ID] (=“10000”)を測位情報送信機200の記憶装置220内の$[大域位置ID]222に格納する(ステップ884)。次に、送信機活性化要求141のコマンド引数$[送信機可変ID] (=“xyz”)を、測位情報送信機200の記憶装置220内の$[送信機可変ID]224に格納する(ステップ885)。最後に、送信機活性化要求141のコマンド引数$[送信機 [暗号鍵ID, 暗号鍵]] (=“[#00, K00]”)を、測位情報送信機200の記憶装置220内の$[送信機[暗号鍵ID,暗号鍵]]225に格納する(ステップ886)。送信機活性化端末600に、測位情報送信機活性化応答を送信し、活性化の完了を通知する(ステップ887)。以上で測位情報送信機200の活性化情報の設定が完了する(ステップ888)。以上述べた送信機活性化処理が完了した後の測位情報送信機の状態を、第1図の記憶装置220、および第2図の記憶装置220に示す。図で設定されている各ID値は、後述する送信機可変ID秘匿化処理230に用いられる。上記で第8図に示した送信機活性化処理210の処理フローの説明を終える。また以上をもって、活性化される側の測位情報送信機200についての説明を終える。
次に、活性化する側の装置である測位情報送信機活性化端末600について説明する。具体的には、送信機活性化要求処理610の処理フローを、主に第6図に従い、必要に応じて第1図、第2図、第30図を参照しつつ説明する。
送信機活性化処理フローの説明にあたり、測位情報送信機を設置予定箇所(大域位置ID (=“10000”)、局所位置ID (=“0001”))に設置すると想定する。測位情報送信機の活性化・設置業務の担当者は、上記初期化済みの送信機活性化端末600と測位情報送信機200を用意する。送信機活性化端末600内の送信機活性化要求処理610を起動する(第6図.ステップ651)。始めに、測位情報送信機の設置予定箇所である、“ABC生命丸の内ビル1階、株式会社 いろは製作所入口”(第30図、3003)に割り当てた$[大域位置ID] (=“10000”)と、$[局所位置ID] (=“0001”)をキーとして、送信機活性化要求管理テーブル620を検索する。検索キーと同一の$[大域位置ID]と$[局所位置ID]をもつレコード621を検索結果として得る(ステップ652)。以後、このレコード621の情報を用いて活性化コマンドの作成を進めるために、内部変数: $[レコードポインタ] にレコード621のポインタアドレスを代入する(ステップ653)。設置予定箇所に設置する測位情報送信機を一つ選び出す。この選択した測位情報送信機200に対して、送信機活性化端末600から送信機固定ID読み出し要求を送信する(ステップ654)。測位情報送信機200が返す送信機固定ID読出し応答 (=“999”)を、$[レコードポインタ]が指し示すレコードのデータ要素$[送信機固定ID]に格納する(ステップ655)。
上述のように、本発明では、測位情報送信機の設置予定箇所の策定段階では、当該予定地に設置する測位情報送信機を事前に特定しない。そして、設置箇所で任意の測位情報送信機200を選び出し、該測位情報送信機の固定IDを読み出して、その測位情報送信機に適合する活性化処理要求141を作成し、活性化処理を実行する。この方式に拠れば、事前に測位情報送信機を設置箇所に固定的に割り当てる必要がなく、設置箇所で任意に選択した測位情報送信機を活性化し、設置できる。一方で、事前に特定の送信機を特定の設置箇所に向けて活性化しておく方法もある。この方法では、活性化・設置業務で測位情報送信機の取り違えといった誤りが起き易い。これに対して、本発明の方式は、事前に測位情報送信機を設置箇所に固定的に割り当てないので、測位情報送信機を取り違える誤りも無く、また作業効率も向上する効果が得られる。
次に、第6図に示す測位情報送信機活性化処理の処理フロー610の説明に戻る。以下では、測位情報送信機の活性化要求を作成するための引数の準備を開始する。まず内部変数:$[大域位置ID]に、$[レコードポインタ]が指し示すレコードのデータ要素$[大域位置ID]の値(=“10000”)を代入する(ステップ656)。次に、内部変数:$[送信機可変ID]に、$[レコードポインタ]が指し示すレコードのデータ要素$[送信機可変ID]の値(=“xyz”)を代入する(ステップ657)。ステップ655から657で準備したデータ要素を用いて測位情報送信機活性化要求(141)を作成する。コマンド引数として、
$[レコードポインタ]->[送信機固定ID] (=“999”)、
$[大域位置ID] (=“10000”)、
$[可変ID](=“xyz”)
を指定する(ステップ658)。作成した測位情報送信機活性化要求141を、測位情報送信機200に送信する(ステップ659)。次いで、測位情報送信機活性化応答を受信する。活性化が成功であれば、当該活性化要求の作成に用いたレコード621、即ち$[レコードポインタ]が指し示すレコードの図示しないデータ要素$[活性化処理フラグ]に、“活性化処理済み”の印を付ける(ステップ660)。以上で、測位情報送信機200に活性化データが格納される。最後に、活性化した測位情報送信機200を、測位情報送信機の設置予定箇所に設置し(ステップ661)、測位情報送信機活性化処理を終了する(ステップ662)。
以上で、“(2)測位情報送信機の活性化・設置業務”に関する説明を終える。
(3)設置済み測位情報送信機の登録業務
第3番目のメイン業務である“(3)設置済み測位情報送信機の登録業務”を、第1図、第7図、第30図を用いて説明する。本業務では、送信機活性化端末600内の送信機登録処理630を起動して、“測位情報送信機の活性化・設置業務”実施の結果として送信機活性化端末600に蓄積された、活性化・設置済みの測位情報送信機200に関する情報を、測位情報管理サーバ700に登録する。該登録された情報は、後述する“測位用識別情報送信とLBS支援業務”で利用される。
本業務を実施する送信機登録処理630の処理フローを、主に第7図に従い、必要に応じて、第1図、第30図を参照しつつ説明する。第1図に示される送信機活性化端末600の送信機登録処理630が起動され、第7図に示す処理フローが開始される(ステップ781)。まず、第6図の送信機活性化処理フロー610で“活性化処理済み”の印が付けられた送信機活性化要求管理レコード621を、送信機活性化要求管理テーブル620から検索する(ステップ782)。この検索結果として得られる送信機活性化要求管理レコード621のポインタアドレスを、内部変数$[レコードポインタ]に格納する(ステップ783)。
以下では、検索結果である活性化結果レコードに基づいて、測位情報管理サーバ700の送信機活性化ID管理テーブル720を検索して、該活性化結果レコードのオリジナルレコードを見つけ出し、該見つけ出したレコードに、上記設置した測位情報送信機のID情報を格納する。まず、$[レコードポインタ]が指し示す活性化結果レコードのデータ要素$[大域位置ID] (=“10000”)を、内部変数$[大域位置ID]に代入する(ステップ784)。次に、$[レコードポインタ]が指し示す活性化結果レコードのデータ要素$[局所位置ID] (=“0001”) を、内部変数$[局所位置ID]に代入する(ステップ785)。次に、$[レコードポインタ]が指し示す活性化結果レコードのデータ要素$[送信機固定ID] (=“999”) を、内部変数$[送信機固定ID]に代入する(ステップ786)。最後に、$[レコードポインタ]が指し示す活性化結果レコードのデータ要素$[送信機可変ID] (=“xyz”) を、内部変数$[送信機可変ID]に代入する(ステップ787)。
以上得られた測位情報送信機活性化処理の結果情報に基づいて、送信機ID解読処理710内の送信機活性化ID管理テーブル720に対する送信機登録要求601を作成する。コマンド引数として、
$[大域位置ID] (=“10000”)、
$[送信機固定ID] (=“999”)、
$[送信機可変ID] (=“xyz”)
を指定する(ステップ788)。最後に、位情報管理サーバ700の送信機ID解読処理710内の送信機活性化ID管理テーブル720に、送信機登録要求601を送信する(ステップ789)。このコマンド要求の結果、第1図の送信機活性化ID管理テーブル720に、レコード721が登録される。この第1図のレコード721を、第28図に示した送信機活性化業務を実施する前の送信機活性化ID管理テーブル720のレコード2802と比べると、レコード2802では$[送信機固定ID]が未定だったのに対して、レコード720では“999”が格納されている。この送信機固定ID“999”は、測位情報送信機200の記憶装置220に格納された$[送信機固定ID]223が、送信機活性化端末600を経由して読み込まれ、設定されたものに他ならない。以上で、送信機活性化ID管理テーブル720の各データ要素に値が設定され、後述する“測位情報送信とLBS支援業務”が可能となる。最後に、測位情報管理サーバ700の送信機ID解読処理710内の課金情報管理テーブル830に、$[送信機固定ID] (=“999”)をデータ要素として備えるレコード831を格納する(ステップ790)。
以上で、送信機登録処理630を終了し(ステップ791)、“(3)設置済み測位情報送信機の登録業務”の説明を終える。
(4)測位情報秘匿化と測位用識別情報送信業務
第4番目のメイン業務である“(4)測位情報秘匿化と測位用識別情報送信業務”を、第1図、第2図、第9図、第10図を用いて説明する。本業務では、測位情報送信機200が測位用識別情報101と呼ぶ測位情報を送信する。該送信された測位用識別情報101は、測位機能付き移動通信端末300により受信され、後述する“(5)測位用識別情報受信とLBS業務”が実行される。
本業務を詳細に説明する。具体的には、可変ID秘匿化処理(第1図、230)(第2図、230)の処理フローを、主に第10図に従い、必要に応じて第9図を参照しつつ説明する。活性化処理が完了した測位情報送信機は、測位用識別情報を発信するために、可変ID秘匿化処理230を開始する(ステップ1001)。まず、内部変数$[同一ID送信回数]と、$[送信間隔時間]に所定の初期値をセットする。$[同一ID送信回数]とは、測位情報送信機が同一内容の測位用識別情報を何回繰り返して送信するか、繰り返し回数を示す。また$[送信間隔時間]とは、測位用識別情報送信の繰り返しにおける時間間隔を示す。次に、送信機可変ID値を格納する内部変数を用意する。本可変ID値は、2つのハッシュ関数H1、H2を直列に接続して生成する。まず第一段目のハッシュ値の格納領域として、内部変数$[送信機可変ID](第9図、918)を用意し、初期値:$[送信機可変ID]224 (=“xyz”) を設定する。さらに本ハッシュ値を番号付けする目的で、内部変数の $[ハッシュ列ID1](901)を用意し、初期値:“00”(902)を設定する(ステップ1003)。次に、上記一段目のハッシュ値を入力として生成される第二段目のハッシュ値の格納領域として、内部変数$[秘匿化可変ID](903)を用意し、初期値:ハッシュ関数H2($[送信機可変ID]) (=“x01y01z01”)を格納する。さらに本ハッシュ値を番号付けする目的で、内部変数の $[ハッシュ列ID2](919)を用意し、初期値:“01”を設定する(ステップ1004)。
上記でハッシュ関数H1,H2への入力が確定したので、以下、測位用識別情報の生成ステップに移る。内部変数の$[測位送信情報](908)を用意し、下記の要素データを結合関数Concatenateで結合した結果データを代入する(ステップ1005)。
結合関数(Concatenate)($[大域位置ID](222)|$[ハッシュ列ID2]|$[秘匿化可変ID])
具体的には、ループ第1回目には、Concatenate(“1000”|“01”|“x01y01z01”)が代入される。生成した$[測位送信情報](908)は、情報パス216を介して測位情報送信装置240に送付される(ステップ1006)。
以下、実際の測位情報送信処理に移る。まず、内部変数の$[送信回数]を確保し、初期値“0”を格納する(ステップ1007)。次に、測位情報送信装置240に、$[測位送信情報]の送信を要求する(ステップ1008)。このステップが実施されると、測位用識別情報(101)が送信される。送信後、$[送信間隔時間]の時間だけWaitする(ステップ1009)。$[送信回数]を“1”インクリメントする(ステップ1010)。$[送信回数]が$[同一ID送信回数]に達したか否かを調べる(ステップ1011)。もし、達していなければ、ステップ1008に戻り、同一の$[測位送信情報]の送信を繰り返す。もし、規定の送信回数に達していれば、ステップ1012に進む。
ステップ1012では、次の測位用識別情報送信に向けて$[測位送信情報]を更新する。まず第一段目のハッシュ値を更新する。具体的には、$[送信機可変ID](第9図、918)に、ハッシュ値:ハッシュ関数H1($[送信機可変ID])919 (=“x10y10z10”) を代入する。さらに本ハッシュ値の番号付けである、$[ハッシュ列ID1](901)を更新値:$[ハッシュ列ID1] + “10”(=“10”)(904)を設定する(ステップ1012)。次に、上記一段目のハッシュ値を入力として生成される第二段目のハッシュ値として、$[秘匿化可変ID](905)にハッシュ関数H2($[送信機可変ID]) (=“x11y11z11”)を格納する。さらに本ハッシュ値を番号付けである、$[ハッシュ列ID2](919)を更新値:$[ハッシュ列ID1] + “01”(=“11”)(905)を設定する(ステップ1013)。以上で、新しい秘匿化可変ID(=“x11y11z11”)と、ハッシュ列ID2 (=“11”)が生成されたので、ステップ1005に戻って、$[測位送信情報]を更新する。具体的には、ループ第2回目には、Concatenate(“1000”|“11”|“x11y11z11”)が結合関数出力として生成され、$[測位送信情報](第9図、908)に代入される。以下同様にして、ループ第3回目には、Concatenate(“1000”|“21”|“x21y21z21”)が結合関数出力として生成され、$[測位送信情報](第9図、908)に代入される。
以上のとおり、本処理では、同一の測位送信情報を、一定回数だけ繰り返して送信した後、測位送信情報を更新し、該更新された測位送信情報を繰り返して送信する、というルーチンが繰り返される。この更新処理が所定の秘密の手順に従うことで、外部の第3者にとって、測位送信情報は、時間の経過により変化する秘匿化された情報となる。以上で、測位情報送信機200が実行する、可変ID秘匿化処理230の説明を終了する。また、“(4)測位情報秘匿化と測位用識別情報送信業務”を終了する。
(5)測位用識別情報受信とLBS業務
第5番目のメイン業務である“(5)測位用識別情報受信とLBS業務”を、第1図、第3図、第4図、第5図、第9図、第13図、第14図、第15図、第16図、第17図を用いて説明する。本業務は処理が複数のシステムモジュールに跨り、長大かつ複雑である。そこで、本業務を構成するサブ業務、および本業務に関係する業務を第1図に従って列挙し、この流れに従いながら、サブ業務を単位に本業務を説明する。
サブ業務の区分と順序
[1]まず、測位機能付き移動通信端末300が、応用サービスである位置情報サービスのクライアントプログラムを実行する。
[2]同移動通信端末300は、測位情報送信機200が送信した測位用識別情報を受信する。
[3]次に、同移動通信端末300は、該受信した測位用識別情報101の解読要求である移動通信端末測位要求112を測位情報管理サーバ700に送出する。該要求112は、移動通信サーバ400を経由して、キャリア測位要求122へと変換されて、測位情報管理サーバ700へと送信される。
[4]さらに、上記位置情報サービスのクライアント側からの要求である移動通信端末応用サービス要求111は、移動通信サーバ400を経由して、キャリア応用サービス要求121へと変換されて、応用アプリケーション・サーバ500に送信される。
[5]そして、前者のキャリア測位要求122は、測位情報管理サーバ700で解読処理を施され、位置情報821へと変換されて、測位サーバ測位応答142として応用サービスアプリケーションサーバ500に送付される。なお、本サブ業務は、上記メイン業務(6)と同一であるため、本サブ業務の説明では詳細を述べない。代りに、メイン業務(6)で詳細を説明する。
[6]応用サービスアプリケーションサーバ500は、上記のキャリア応用サービス要求121と、測位サーバ測位応答142を受信して、上記位置情報サービスのサーバ側処理を実施し、該実施結果をアプリサーバ応用サービス応答131としてネットワークに送信する。
[7]最後に該サービス応答131は、移動通信サーバ400を経由して、キャリア応用サービス応答として移動通信端末300へ送信される。
以上で本業務を構成するサブ業務の概要説明を終える。以下では、上記[1]から[5]、そして[7]の各サブ業務を、詳細に説明する。なお、サブ業務[6]については後述する。
[1]測位機能付き移動通信端末300が、応用サービスである位置情報サービスのクライアントプログラムを実行するサブ業務を、第3図と第13図と第14図を用いて説明する。
プログラムの説明に先立って、測位機能付き移動通信端末300の構成を、第3図に従い説明する。測位機能付き移動通信端末300は、大きく3つの部分から構成される。
第1の部分は、測位情報送信機200からの測位用識別情報101を受信するための、測位情報受信アンテナ301と測位情報受信装置303である。測位受信装置303は、データパス304を介して、後述する情報処理装置310の入出力処理装置312に接続されている。
第2の部分は、移動通信サーバ400とデータ送信・受信するための、移動通信送信・受信アンテナ322と移動通信送信・受信装置320である。移動通信送信・受信装置320は、データパス317を介して、後述する情報処理装置310の入出力処理装置312に接続されている。
第3の部分は、通常のコンピュータと同様の機能を備える情報処理装置310である。情報処理装置310は、通常のコンピュータと同様に、中央情報処理装置311と入出力装置312、記憶装置313から構成される。記憶装置313には、通常のコンピュータと同様に、移動通信端末オペレーティングシステム318が格納されている。このほか記憶装置313には、移動通信端末300特有の処理プログラムである応用アプリケーション・クライアント処理319が格納されている。以上で、測位機能付き移動通信端末300の構成の説明を終える。
次に、応用アプリケーション・クライアント処理319の処理フローを第13図と第14図に従い説明する。同クライアント処理319が起動され、中央情報処理装置311で実行される(ステップ1301)。まず後述する移動通信要求の生成に用いられるパラメータ群を初期化する。測位機能付き移動通信端末300で実行される応用アプリケーション・クライアント処理319のネットワークアドレスを、内部変数の$[アプリCL_ADR]に格納する(ステップ1302)。次に、応用アプリケーション・サーバ500で実行される応用アプリケーション・サーバ処理508のネットワークアドレスを、内部変数の$[アプリSV_ADR]に格納する(ステップ1303)。次に、測位情報管理サーバ700で実行される送信機ID解読処理710のネットワークアドレスを、内部変数の$[送信機ID解読SV_ADR]に格納する(ステップ1304)。以上で通信用のネットワークアドレスに関する初期化処理を終了する。
次に、起動された応用アプリケーション・クライアント処理319のトランザクションを識別するトランザクション識別情報を生成し、内部変数の$[アプリトークン]に格納する(ステップ1305)。
ここで、トランザクション識別情報の必要性を、第29図(1)を用いて説明する。第29図に示すとおり、応用アプリケーション・クライアント処理319の中心的なロジック処理は2つあり、各処理は外部に各々1つずつの要求を送出する。一つ目の処理は、移動通信端末300が測位情報送信機200から受信した測位用識別情報101に基づいて生成された移動通信端末測位要求(1309、112)である。該要求1309は、測位用識別情報の解読による位置情報(緯度・経度・高度など)の獲得を目的としている。残り一つの処理は、上記解読で得た位置情報を利用した応用アプリケーション(LBS)のクライアント・ロジックプログラム(図示しない)の実行により生成される、応用アプリケーション・サーバ500への応用サービス(LBS)要求(1404、111)である。この2つの処理の間には、前者の測位要求の処理結果を後者の応用サービス要求が使用する、という依存関係が存在する。この2つのロジック処理を考えた場合、最も単純な処理フローは下記の通りとなる。
i)移動通信端末300は、測位要求112を送信する。
ii)移動通信サーバ400は、測位要求112を、キャリア測位要求122に変換して、測位情報管理サーバ700に、キャリア測位要求122を送信する。
iii)測位情報管理サーバ700は、測位サーバ測位応答を送信する。
iv)移動通信サーバ400は、測位サーバ測位応答をキャリア測位応答に変換して、移動通信端末300に、キャリア測位応答を送信する。
v)移動通信端末300は、キャリア測位応答を用いて、端末応用サービス要求111を送信する。
vi)移動通信サーバ400は、端末応用サービス要求111を、キャリア応用サービス要求121に変換して、応用アプリケーション・サーバ500に、キャリア応用サービス要求121を送信する。
vii)応用アプリケーション・サーバ500は、サーバ応用サービス応答131を送信する。
viii)移動通信サーバ400は、サーバ応用サービス応答131を、キャリア応用サービス応答123に変換して、移動通信端末300に、キャリア応用サービス応答123を送信する。
以上に示したとおり、最も単純な実装では、クライアントとサーバ間の通信回数は8回であり、クライアントとサーバのデータ処理と通信処理は直列的に実行される。これに対して、第29図(1)に示す本発明の第1の実施例では、iii)の測位サーバ測位応答を、移動通信端末300に送付するのではなく、応用アプリケーション・サーバ500へと送付する。これにより、第29図(1)に示すように、クライアントとサーバ間の通信回数を7回に削減できる。また、クライアントとサーバのデータ処理と通信処理が並列に実行可能となるために、処理全体の時間を短縮可能である。以上で、トランザクション識別情報の必要性に関する、第29図(1)を用いた説明を終える。
第13図に示す応用アプリケーション・クライアント処理319の処理フローの説明に戻る。
[2]測位機能付き移動通信端末300が、測位情報送信機200が送信した測位用識別情報を受信するサブ業務を、第3図と第13図と第14図を用いて説明する。
まず、応用アプリケーション・クライアント処理319は、入出力処理装置312を経由して、測位情報受信装置303に対して、測位用識別情報101の受信を要求する(ステップ1306)。次に測位受信装置303が受信した測位用識別情報101を、入出力処理装置312を経由して入力し、内部変数の$[測位用識別情報]にセットする(ステップ1307)。ここで第3図の例では、秘匿化可変ID =“x21y21z21”が受信されて、$[測位用識別情報]に格納される。
[3]次に、測位機能付き移動通信端末300は、該受信した測位用識別情報101の解読要求である移動通信端末測位要求112を測位情報管理サーバ700に送出する。まず、移動通信端末測位要求112を作成する。コマンド引数として、
送信先サーバ処理アドレス: $[送信機ID解読SV_ADR],
送信元クライアント処理アドレス: $[アプリCL_ADR],
測位解読対象データ: $[測位用識別情報],(=“x21y21z21”)
トランザクション識別情報: $[アプリトークン],
測位解読結果送付先アドレス: $[アプリSV_ADR]]
を指定する(ステップ1308)。次に、入出力処理装置312を経由して、移動通信送信・受信装置320に対して、移動通信端末測位要求112を送付し、移動通信ネットワークへの送信を要求する(ステップ1309)。該移動通信端末測位要求112は、移動通信サーバ400を経由して、キャリア測位要求122へと変換されて、測位情報管理サーバ700へと送信される。
ここで、移動通信サーバ400の構成と、移動通信サーバ処理411の処理フローについて、第4図と第15図を用いて説明する。移動通信サーバ400の構成を第4図に示す。移動通信サーバ400は、大きく2つの部分から構成される。
第1の部分は、移動通信端末300とデータ送信・受信するための、移動通信送信・受信アンテナ401と移動通信送信・受信装置403である。移動通信送信・受信装置403は、データパス111、112、123を介して、後述する移動通信サーバ400の入出力処理装置404に接続されている。
第2の部分は、通常のコンピュータと同様の機能を備える移動通信サーバ400である。移動通信サーバ400は、通常のコンピュータと同様に、中央情報処理装置405と入出力装置404、記憶装置406から構成される。記憶装置406には、通常のコンピュータと同様に、移動通信サーバ・オペレーティングシステム410が格納されている。このほか記憶装置406には、移動通信サーバ400特有の処理プログラムである、移動通信サーバ処理411が格納されている。以上で、移動通信サーバ400の構成の説明を終える。
次に、移動通信サーバ処理411の処理フローを第15図に従い説明する。まず、入出力処理装置404を経由して、移動通信送信・受信装置403に対して、移動通信情報の受信を要求する(ステップ1502)。次に、入出力処理装置404を経由して、移動通信送信・受信装置403から、移動通信端末300が送信した通信パケットを受信しているか否かを調べる(ステップ1503)。もし移動通信パケットを受信していれば、移動通信パケットの処理を実施する。即ち、受信した通信パケットの先頭に含まれる送信先サーバ処理アドレスに従い、当該受信した通信パケットを、入出力処理装置404を経由して、送信先サーバ処理を送付先として、ネットワークに送出する(ステップ1504)。もし、移動通信パケットを受信していなければ、ネットワークからの通信パケットの有無を調べる。即ち、入出力処理装置404を経由して、ネットワークから、応用アプリケーション・サーバ500が送信した通信パケットを受信しているか否かを調べる(ステップ1505)。もしネットワークからの通信パケットを受信していれば、通信パケットの処理を実施する。即ち、受信した通信パケットの先頭に含まれる送信先クライアント処理アドレスに従い、当該受信した通信パケットを、入出力処理装置404を経由して、移動通信送信・受信装置403に送付し、移動通信クライアント処理を送付先として、移動通信ネットワークに送出する(ステップ1506)。もしネットワークからの通信パケットを受信していなければ、ステップ1502に戻って移動通信情報の受信の有無のチェックを繰り返す。以上のとおり、移動通信サーバ400は、移動通信ネットワークと通常の基幹ネットワークの間に位置しており、通信パケットの受け渡しを実行する役割を果たしている。以上で移動通信サーバ400の説明を終える。
第13図と第14図に示す応用アプリケーション・クライアント処理319の説明に戻る。
[4]次に、上記位置情報サービスのクライアント側からの要求である、移動通信端末応用サービス要求111の送信に関するサブ業務を説明する。応用アプリケーション・クライアント処理319の処理フローは、第13図の1310から第14図の1401に続いている。まず、応用アプリケーションのクライアント・ロジックプログラム(図示しない)を実行して、応用アプリケーション・サーバ500への応用サービス要求データを生成し、内部変数の$[応用サービス要求]に格納する(ステップ1402)。次のステップでは、応用アプリケーションのサーバプログラムへの移動通信端末応用サービス要求111を作成する。コマンド引数として、
送信先サーバ処理アドレス: $[アプリSV_ADR],
送信元クライアント処理アドレス: $[アプリCL_ADR],
応用サービス要求データ: $[応用サービス要求],
トランザクション識別情報: $[アプリトークン]
を指定する(ステップ1403)。次のステップでは、入出力処理装置312を経由して、移動通信送信・受信装置320に対して、上記作成した移動通信端末応用サービス要求111を送付し、移動通信ネットワークへの送信を要求する(ステップ1404)。移動通信端末応用サービス要求111を送信した後、応用アプリケーション・クライアント処理319は、該要求111に対する応用アプリケーション・サーバ処理508の応答を待つステップに移る。ここでは、6)移動通信ネットワークに送出された移動通信端末応用サービス要求111に対するサーバ側処理、即ち応用アプリケーション・サーバ処理とサーバ構成の詳細説明は後述するとして、応用アプリケーション・クライアント処理319の処理フローの説明を続ける。
応用アプリケーション・クライアント処理319は、入出力処理装置312を経由して、移動通信送信・受信装置320に対して、キャリア応用サービス応答123の受信を要求する(ステップ1405)。
[7]ここで、サブ業務処理[5][6]に先行して、サブ業務[7]を説明する。該要求に対応するサーバ側処理の実行結果であるキャリア応用サービス応答123は、移動通信送信・受信装置320により受信され、入出力処理装置312を経由して、応用アプリケーション・クライアント処理319へと入力される。該クライアント処理319は、該入力したサービス応答123を解析し、応用アプリケーション・クライアント処理の実行結果として、移動通信端末300の画面上に表示する(ステップ1406)。以上で、応用アプリケーション・クライアント処理319の処理フローが終了する(ステップ1407)。以上で、第14図に従った応用アプリケーション・クライアント処理319に処理フローの説明を終了する。
[6]次に、上記サブ業務[4]の処理手順で述べた、移動通信ネットワークに送出された移動通信端末応用サービス要求111に対応するサーバ側の処理について、応用アプリケーション・サーバ500の構成と応用アプリケーション・サーバ処理508の処理フローを中心に説明する。移動通信ネットワークに送出された移動通信端末応用サービス要求111は、上記に説明した移動通信サーバ400を経由して、キャリア応用サービス要求121に変換されて、基幹ネットワークへと送出され、最終的に応用アプリケーション・サーバ500に受信される。応用アプリケーション・サーバ500は、該受信したキャリア応用サービス要求121(=移動通信端末応用サービス要求111)を入力として、応用アプリケーション・サーバ処理508を実行する。
まず、応用アプリケーション・サーバ500の構成を第5図に示す。応用アプリケーション・サーバ500は、通常のコンピュータと同様に、中央情報処理装置501と入出力装置502、記憶装置503から構成される。記憶装置503には、通常のコンピュータと同様に、応用アプリケーション・サーバ・オペレーティングシステム507が格納されている。このほか記憶装置503には、応用アプリケーション・サーバ500特有の処理プログラムである、応用アプリケーション・サーバ処理508が格納されている。以上で、応用アプリケーション・サーバ500の構成の説明を終える。
次に、応用アプリケーション・サーバ処理508の処理フローを第16図と第17図に従い説明する。アプリケーション・サーバ処理508が起動されると(ステップ1601)、まず初期化処理が実行される。応用アプリケーション・サーバ500は、自分が実行中の応用アプリケーション・サーバ処理508のネットワークアドレスを、内部変数:$[アプリSV_ADR]に格納する(ステップ1602)。次に、ネットワークから入出力処理装置502を経由して、自サーバ内処理に宛てた通信パケットを受信したか否かを調べて(ステップ1603)、受信するまでこのチェックを繰り返す。もし受信していれば、ステップ1604に進む。次のステップでは、受信した通信パケットが、移動通信サーバ400が送信したキャリア応用サービス要求121、即ち移動通信端末200が送信した移動通信端末応用サービス要求か否かを調べる(ステップ1604)。もし受信した通信パケットがキャリア応用サービス要求121であれば解析する(ステップ1605)。解析結果を内部構造体変数の$$[キャリア応用サービス要求 $[アプリSV_ADR], $[アプリCL_ADR], $[応用サービス要求], $[アプリトークン]]に格納する。もし受信した通信パケットがキャリア応用サービス要求121でなければ、今度は、受信した通信パケットが、測位情報管理サーバ400が送信した測位サーバ測位応答142であるか否かを調べる(ステップ1606)。もし測位サーバ測位応答142であれば、受信パケットを解析して、解析結果を内部構造体変数の$$[測位サーバ測位応答 $[アプリSV_ADR], $[送信機ID解読SV_ADR], $[位置情報], $[アプリトークン], $[アプリCL_ADR]]に格納する(ステップ1607)。
以上のステップが正常に進めば、キャリア応用サービス121と測位サーバ測位応答142が受信されることになる。
上述したように、本実施例では、移動通信端末から応用サービス要求111と測位要求112を並列に送信して、クライアントとサーバのデータ処理と通信処理を並列実行可能とし、全体の処理時間の短縮を可能としている。このため、応用アプリケーションサーバ処理508では、これら通信パケットが、同一の応用アプリケーション・クライアント処理319のトランザクションから生成・送信された通信パケットであるか否かを調べる。具体的には、受信した通信パケットを解析した結果である2種類の構造体内部変数、$$[キャリア応用サービス要求]と、$$[測位サーバ測位応答]について、該構造体変数内の要素データ$[アプリトークン]が一致する対があるか否かを調べる(ステップ1608)。もし一致する構造体変数があれば、これら構造体変数内の$[測と位情報]$[応用サービス要求]の2つの情報を用いて、応用アプリケーションサーバ処理のサーバ処理プログラムロジックを実行可能となる(ステップ1609、1701)。次に、ステップ1608で一致が検出された、$$[キャリア応用サービス要求]と$$[測位サーバ測位応答]の2つの構造体内部変数のペアについて、応用アプリケーション・クライアント処理319から送付された通信パケット内のデータ要素である$$[キャリア応用サービス要求 $[応用サービス要求]]と、測位情報管理サーバ400の送信機ID解読処理710から送付された通信パケット内のデータ要素である$$[測位サーバ測位応答 $[位置情報]]を入力として、サーバ・ロジックプログラムを実行する。
さらに実行結果を用いて、応用アプリケーション・クライアント処理319へのサービス応答を生成し、内部変数の$[サービス応答]に結果を格納する(ステップ1702)。次に、アプリサーバ応用サービス応答131を作成する。コマンド引数として、
送信先クライアント処理アドレス:$[アプリCL_ADR],
送信元サーバ処理アドレス:$[アプリSV_ADR],
応用サービス応答データ:$[サービス応答],
トランザクション識別情報:$[アプリトークン]
を指定する(ステップ1703)。最後に、作成したアプリサーバ応用サービス応答131を、入出力処理装置502に送付し、ネットワークへの送信を要求する(ステップ1704)。以上、応用アプリケーション・クライアント処理からの要求1つへの対処が終了したため、次の要求待ちのためにステップ1601に戻る。以上で、応用アプリケーション・サーバ処理508の処理フローの説明を終える。さらに、ここまでに述べた、応用アプリケーション・サーバ500の構成と応用アプリケーション・サーバ処理508の処理フローの説明を終える。
以上で、第5番目の業務である“測位用識別情報受信とLBS業務”についての説明を終了する。本業務は処理が複数のシステムモジュールに跨り、長大かつ複雑であるため、業務を構成する7つのサブ業務を挙げ、サブ業務を単位で業務を説明した。
(6)測位用識別情報解読業務
第6番目のメイン業務である“測位用識別情報解読業務”を、第9図と第18図、第19図を用いて説明する。本業務は、移動通信端末300から送信され、移動通信サーバ400を介して送付された、キャリア測位要求122に対して、測位情報管理サーバ700が測位ID解読処理を実施し、解読結果である位置情報を生成し、該生成した位置情報を測位サーバ測位応答142として、応用アプリケーション・サーバ500へと送信する流れとなる。
はじめに、第9図(一部は第1図にも図示される)において、キャリア測位要求122を受付ける直前の時点での、測位情報管理サーバ700の各テーブルの初期化状態について説明する。
まず、第1図あるいは第9図に示す位置ID管理テーブル820のレコード821について説明する。位置ID管理テーブル820のレコード821は、業務“(1)測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務”の[前処理2]において、値が格納される(第28図、821)。
次に、第1図に示す送信機活性化ID管理テーブル720のレコード721について説明する。該レコード721は、第9図の送信機活性化ID管理テーブル720のレコード721と同一レコードであり、業務“(1)測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務”の[前処理3]において、値が格納される(第28図、2802)。但し、[前処理3]の終了時には、レコード2802の要素データ“送信機固定ID”は未定(=“−”)の状態である。該データ項目は、業務“(3)設置済み測位情報送信機の登録業務”において、初めて設定される。具体的には、第7図の送信機登録処理フロー630のステップ788で、活性化処理済みの送信機200の$[送信機固定ID] (=“999”)が格納される。この結果、第1図、および第9図に示すレコード721が確定する。
次に、第9図に示す送信機活性化ID管理テーブル720の残りのレコード911、912と、送信機ID管理テーブル730のレコード913,914,731について説明する。これらのレコードは、送信機活性化端末600による送信機登録処理630が終了した後に、測位情報管理サーバ700内の図示しない初期化処理により生成・格納される。具体的には、測位情報送信機200内の可変ID秘匿化処理230と同様の処理フローにより、レコード721をソースとして、下記の2つのハッシュ列を作成し、各テーブルに値を格納する。
i)ハッシュ列ID1と送信機可変ID → 送信機活性化ID管理テーブル720に格納する
ii)ハッシュ列ID2と秘匿化可変ID → 送信機ID管理テーブル730に格納する
次に、第1図に示す課金情報管理テーブル830のレコード831について説明する。該レコード831は、第22図の課金情報管理テーブル830のレコード2206あるいは2207に相当するレコードであり、業務“(3)設置済み測位情報送信機の登録業務”において、格納・登録される。具体的には、第7図の送信機登録処理フロー630のステップ790で、活性化処理済みの送信機200の$[送信機固定ID] (=“999”)を備えるレコード831が格納される。
以上で、第9図において、キャリア測位要求122を受付ける直前の時点での、測位情報管理サーバ700の各テーブルの初期化状態についての説明を終える。
以下では、キャリア測位要求122に対する測位ID解読処理710の処理フローを、第18図と第19図に従い、必要に応じて第9図を参照しながら説明する。始めに測位情報管理サーバ700は、送信機ID解読処理710をサーバ・サービスとして起動する(ステップ1801)。送信機ID解読処理710は、まず、入出力処理装置を経由して、ネットワークから、自サーバ処理に宛てたキャリア測位要求122を受信したか否かを、繰り返し調査する(ステップ1802)。ここで、第9図に示すとおり、測位情報送信機200が送信した測位用識別情報101を、測位機能付き移動通信端末300が受信する。該移動通信端末300は、次に移動通信端末測位要求112を送信する。移動通信端末測位要求112は、移動通信サーバ400を経由して、キャリア測位要求122となり、測位情報管理サーバ700に到達する。測位情報管理サーバ700の送信機ID解読処理710は、受信したキャリア測位要求122を解析する。該解析の結果は、内部構造体変数の
$$[キャリア測位要求 $[送信機ID解読SV_ADR], $[アプリCL_ADR], $[測位用識別情報],
$[アプリトークン], $[アプリSV_ADR]]
に格納される(ステップ1803)。
さらに、該内部構造体変数のデータ要素である$$[キャリア測位要求 $[測位用識別情報]]を解析する。該解析の結果を、内部構造体変数の
$$[秘匿化測位構造体情報 $[大域位置ID], $[ハッシュ列ID2], $[秘匿化可変ID]]
(第9図、909)
に格納する(ステップ1804)。
次に、送信機ID管理テーブル(第9図、730)を、$[測位用識別情報構造体]をキーとして検索する。具体的には、検索キーと同一の$[大域位置ID] (=“10000”)、$[ハッシュ列ID2] (=“#21”)、$[秘匿化可変ID] (=“x21y21z21”(916))を持つレコード731を検索結果として得る。
該検索結果レコード731の$[局所位置ID] (=“0001”)を、内部変数の$[局所位置ID]に格納する(ステップ1805)。
次に、位置ID管理テーブル820を、$[大域位置ID] (=“10000”)と$[局所位置ID] (=“0001”)をキーとして検索する。検索キーと同一の$[大域位置ID]と$[局所位置ID] を持つレコード821を検索結果として得る。該検索結果レコードの$[位置情報] (=“緯度a,経度b,高度c”)を、内部変数の$[位置情報]に格納する(ステップ1806)。
ステップ1807を通じて、第19図のステップ1901に続く。
次に、測位サーバ測位応答142を作成する。コマンド引数として、
送信先サーバ処理アドレス:$[アプリSV_ADR],
送信元サーバ処理アドレス:$[送信機ID解読SV_ADR],
測位用識別情報解読結果:$[位置情報],
トランザクション識別情報:$[アプリトークン],
サービスクライアント処理アドレス:$[アプリCL_ADR]]
を指定する(ステップ1902)。
次に、入出力処理装置に、測位サーバ測位応答142を送付し、ネットワークへの送信を要求する(ステップ1903)。
最後のステップ1904では、業務(7)測位処理の課金業務に使用する課金情報を格納する。課金情報管理テーブル830を、$[送信機固定ID](第22図、2202) (=“999”)をキーとして検索し、検索結果レコード831の$[測位回数]を+1する。また課金情報管理テーブル830の$[その他属性情報]に、$[移動通信事業者ID]2203、あるいは$[応用サービス事業者ID](2204)が指定されていれば、$[送信機固定ID]と$[移動通信事業者ID]、さらに$[応用サービス事業者ID]の情報組みをキーとして課金情報管理テーブル830を検索し、検索結果レコード2206、または2207の“測位回数”2205を+1する(ステップ1904)。ここで、第22図では、移動通信事業者として、K社あるいはD社の2社について各々レコード2206あるいは2207を用意している。第1図で示す実施例1では、移動通信キャリア120が単一の例を示している。
しかし、第22図に示すように、測位情報管理サーバが複数の移動通信キャリアをサポートする場合、各社からのキャリア測位要求に応じて、対応する課金情報管理レコードの測位回数を+1すれば、キャリア単位での測位用識別情報の利用状況を管理し、課金することが可能となる。
最後に、送信機ID解読処理710は、キャリア測位要求122に対応した送信機ID解読処理710の一つのトランザクションが終了したので、次のキャリア測位要求を待つためにステップ1801へ戻る(ステップ1905)。以上で、送信機ID解読処理710の説明を終了する。
以上で、第6番目のメイン業務である“(6)測位用識別情報解読業務”の説明を終える。
(7)測位用識別情報解読処理の課金業務
第7番目のメイン業務である“(7)測位用識別情報解読処理の課金業務”を、第23図に従い説明する。本業務では、メイン業務(6)で、測位要求の解読処理で登録作成した課金情報管理テーブル830の登録レコードを参照して、測位システムの便益をうける各事業者への公平な課金を実現する。
本業務を、第23図に示す測位課金処理840の処理フローに従い、詳細に説明する。測位課金処理840が開始される(ステップ2301)。最初のステップでは、初期化処理を実施する。まず下記の内部構造体変数$$[課金レコード]を用意する。
$$[課金レコード $[大域位置ID], $[移動通信事業者ID],
$[応用サービス事業者ID], $[測位回数]]
内部構造体変数$$[課金レコード]の各データ要素は“0”で初期化しておく。
さらに、3種類の内部配列変数、$[地域所有者(N)]、$[移動通信事業者(N)]、$[応用サービス事業者(N)]を用意し、何れも“0”で初期化する。
課金情報管理テーブル(830)の読み込み位置を、テーブル先頭に初期化する。
以上で、初期化処理を終了し(ステップ2302)、課金情報の作成に移る。
課金情報管理テーブル(830)の読み込み位置から1レコード分を読み込む。読み込んだレコードの値を、上記構造体変数の$$[課金レコード $[大域位置ID], $[移動通信事業者ID], $[応用サービス事業者ID], $[測位回数]]に格納する。読み込み位置を次のレコードに進める(ステップ2303)。
次に、下記に示すとおり、上記読み込んだレコードの測位回数に基づき、地域所有者100への測位情報利用回数を集計する(ステップ2304)。
$[地域所有者($[大域位置ID])] = $[所有者($[大域位置ID])] + [測位回数]
具体的には、第22図のレコード2206を読み込んだ場合、下記の通り測位情報利用回数が集計、格納される。
$[地域所有者(“10000”)] =“0” + “10”
次に、下記に示すとおり、上記読み込んだレコードの測位回数に基づき、移動通信事業者120への測位情報利用回数を集計する(ステップ2305)。
$[移動通信事業者($[移動通信事業者ID])]
= $[移動通信事業者($[移動通信事業者ID])] + [測位回数]
具体的には、第22図のレコード2206を読み込んだ場合、下記の通り測位情報利用回数が集計、格納される。
$[移動通信事業者(“1”)] =“0” + “10”
次に、下記に示すとおり、上記読み込んだレコードの測位回数に基づき、応用サービス事業者130への測位情報利用回数を集計する(ステップ2306)。
$[応用サービス事業者($[応用サービス事業者ID])]
= $[応用サービス事業者($[応用サービス事業者ID])] + [測位回数]
具体的には、第22図のレコード2206を読み込んだ場合、下記の通り測位情報利用回数が集計、格納される。
$[応用サービス事業者(“1”)] =“0” + “10”
以上で、課金情報管理テーブル830の1レコードに関する測位情報利用回数の集計が終了する。次のステップ2307では、課金情報管理テーブル830の各レコードを読み込み、集計処理したか否かを調査する。もし、読み込んでいないレコードがあれば、ステップ2303に戻り、次のレコードの読み込み処理に移る。もし、各レコードを読み込んでおり、集計処理が完了していれば、次のステップ2308に進む。次のステップでは、各事業者への課金要求を作成する。3つの位情報集計用の内部配列変数である$[地域所有者(N)], $[移動通信事業者(N)], $[応用サービス事業者(N)]に格納された測位回数に、課金定数を乗じて、固定課金料を加えた値を課金料金と算定する。次いで、各事業者に対して測位課金要求(第1図、842)を送信する。
以上で、測位課金処理840の処理フローの説明を終了する。また、“(7)測位処理の課金業務”の説明を終了する。
以上で、本発明の第1の実施例である測位システムの設置業務と運用業務に関する、上記の7つのメイン業務区分に従った詳細な説明を終了する。
(実施例2)
本発明の第2の実施例である測位システムについて説明する。本発明の第2の実施例である測位システムにおいて、前記第1の実施例と異なる箇所は、測位情報送信機200の送信機可変IDの秘匿化処理230、および測位情報管理サーバ700の測位情報送信機解読処理710の2箇所である。前期第1の実施例では、送信機可変IDの秘匿化処理にハッシュ関数を用いた。これに対して、本実施例では、暗号処理関数を用いて、送信機可変IDを秘匿化する点が異なる。そこで以下では、前記第1の実施例の説明におけるメイン業務“(1)測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務”とメイン業務“(4)測位情報秘匿化と測位用識別情報送信業務”、さらにメイン業務“(6)測位用識別情報解読業務”について、前期第1の実施例とは異なる、本第2の実施例の特徴を説明する。
(1)測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務
第1番目のメイン業務である“測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務”における特徴を、第1図、第2図を用いて説明する。本第2の実施例に特徴的なのは、暗号関係情報の初期設定に係わる前処理である。
[前処理5]$[送信機 暗号鍵ID, 暗号鍵]の初期化処理
第2図および第11図に示す、測位情報送信機200の$[送信機 暗号鍵ID,暗号鍵]を初期化する。具体的に、本第2の実施例では、$[暗号鍵ID]に“00”(= #00)を、$[暗号鍵]に“K00”を設定する(第2図、225)(第11図、225)。ここで、$[暗号鍵ID]の果たす役割について説明する。複数の測位情報送信機で異なる暗号鍵を使用する場合に備えて、上記暗号鍵を一意に特定するための識別番号として$[暗号鍵ID]を用意する。本第2の実施例では、$[暗号鍵ID](第11図、1101)には、上記暗号鍵“K00”に対応する識別番号である“00”(以降#00と表記する場合がある)を格納しておく。本暗号鍵は、後述する秘匿化可変IDの作成に用いられる。
[前処理6]測位情報管理サーバ700における$[暗号鍵ID,暗号鍵]の初期化処理
上記[前処理5]で測位情報送信機200に設定した$[送信機 暗号鍵ID,暗号鍵]と同じ情報を、測位送信情報101を解読するために、送信機ID解読処理710内の送信機暗号鍵テーブル(第11図、1110)に格納しておく。具体的には、測位情報送信機暗号鍵テーブル1110の暗号鍵ID1103に“00”(= #00)を格納し、暗号鍵1104に“K00”を格納する。
(4)測位情報秘匿化と測位用識別情報送信業務
第4番目のメイン業務である“(4)測位情報秘匿化と測位用識別情報送信業務”を、第1図、第2図、第11図、第12図を用いて説明する。本業務では、測位情報送信機200が測位用識別情報101と呼ぶ測位情報を送信する。該送信された測位用識別情報101は、測位機能付き移動通信端末300により受信され、後述する“(5)測位用識別情報受信とLBS業務”が実行される。
本業務を詳細に説明する。具体的には、可変ID秘匿化処理(第1図、230)(第2図、230)の処理フローを、主に第12図に従い、必要に応じて第11図を参照しつつ説明する。活性化処理が完了した測位情報送信機は、測位用識別情報を発信するために、可変ID秘匿化処理230を開始する(ステップ1201)。まず、内部変数$[同一ID送信回数]と、$[送信間隔時間]に所定の初期値をセットする。内部変数$[同一ID送信回数]と$[送信間隔時間]の意味・内容は、前期第1の実施例と同様であり、説明は省略する。本第2の実施例ではさらに、後続の可変ID秘匿化に使用する内部変数$[乱数]を用意し、乱数値を設定しておく(ステップ1202)。
次のステップでは、後続の可変ID秘匿化に使用する内部変数$[暗号鍵]を用意し、上記[前処理5]で初期設定済みの暗号鍵“K00”を格納する。さらに、上記暗号鍵を一意に特定するための内部変数$[暗号鍵ID](第11図、1101)を用意し、上記上記[前処理5]で初期設定済みの暗号鍵ID“00”(以降#00と表記する場合がある)を格納する(ステップ1203)。
本第2の実施例では、秘匿化可変ID値は、$[大域位置ID](第2図、222)と$[送信機可変ID](第2図、224)、そして上記$[乱数]を結合した値を$[暗号鍵]で暗号化することにより生成する。上記で暗号鍵が確定したので、以下、測位用識別情報の生成ステップに移る。内部変数の$[送信機可変ID]を用意し、下記の要素データを結合関数Concatenateで結合した結果データを代入する(ステップ1204)。
結合関数(Concatenate)($[大域位置ID](222)|$[送信機可変ID]|$[乱数])
ここで、$[乱数]を結合する理由は、$[大域位置ID]と$[送信機可変ID]が固定値であるため、乱数を結合して結合結果を可変値とし、その結果、可変ID秘匿化処理の各ループで生成する$[測位送信情報]を、互いに異なる値とするためである。具体的には、ループ第1回目には、Concatenate(“1000”|“xyz”|***(乱数) )が代入される。
さらに、内部変数の$[秘匿化可変ID]を用意し、上記結合関数Concatenateで生成した内部変数$[送信機可変ID]を、上記内部変数$[暗号鍵]で暗号化処理した結果データを代入する(ステップ1204)。
暗号化関数($[暗号鍵], $[送信機可変ID])
具体的には、ループ第1回目には、
暗号化関数(“K00”, Concatenate(“1000”|“xyz”|***(乱数) ))
の結果値“x00y00z00”が代入される。
次のステップでは、内部変数の$[測位送信情報](1102)を用意し、下記の要素データを結合関数Concatenateで結合した結果データを代入する(ステップ1206)。
結合関数(Concatenate)($[大域位置ID](222)|$[暗号鍵ID]|$[秘匿化可変ID])
具体的には、ループ第1回目には、Concatenate(“1000”|“00”|“x00y00z00”)が代入される。生成した$[測位送信情報](1102)は、情報パス216を介して測位情報送信装置240に送付される(ステップ1206)。
以下、実際の測位情報送信処理に移るが、ステップ1007からステップ1011は、第1の実施例と同一の処理内容であり、説明は省略する。ステップ1011の繰り返し判定が終了すると、上記生成された$[測位送信情報]が規定回数分繰り返して発信されたことになる。
次のステップ1012では、次の測位情報送信に向けて$[測位送信情報]を更新する。本第2の実施例では、上述したように、暗号化関数への入力値である$[送信機可変ID]を変更するために、内部変数$[乱数]の値を所定の乱数発生関数の出力値で更新すればよいことになる(ステップ1212)。事ループの処理のために、ステップ1204に戻ってこのステップを実行し、さらにステップ1206を実行して$[測位送信情報]を更新する。
以上で、本第2の実施例で、測位情報送信機200が実行する、可変ID秘匿化処理230の処理フローの説明を終了する。また、“(4)測位情報秘匿化と測位用識別情報送信業務”を終了する。
(6)測位用識別情報解読業務
第6番目のメイン業務である“(6)測位用識別情報解読業務”を、第11図と第20図、第21図を用いて説明する。以下、本業務において、第1の実施例と異なる点について説明する。
はじめに、第11図(一部は第1図にも図示される)において、キャリア測位要求122を受付ける直前の時点での、測位情報管理サーバ700の各テーブルの初期化状態について説明する。
まず、位置ID管理テーブル820のレコード821については、第1の実施例と同様であり、説明を省略する。
次に、第11図に示す送信機活性化ID管理テーブル720のレコード721について説明する。該レコード721は、第1図に示すレコード721と同一である。第11図の本レコード721が、第1の実施例の説明で用いた第9図のレコード721と異なる点は、データ要素“ハッシュ列ID1”が無い点だけであり、業務“(1)測位情報送信機の設置場所の策定と初期化業務”の[前処理3]において、値が格納される(第28図、2802)。また、[前処理3]の終了時には、レコード2802の要素データ“送信機固定ID”は未定(=“−”)の状態であり、該データ項目は、業務“(3)設置済み測位情報送信機の登録業務”において、初めて設定される点も同一である。
以上で、第11図において、キャリア測位要求122を受付ける直前の時点での、測位情報管理サーバ700の各テーブルの初期化状態についての説明を終える。
以下では、本第2の実施例において、キャリア測位要求122に対する測位ID解読処理710の処理フローを、第20図と第21図に従い、必要に応じて第11図を参照しながら説明する。始めに測位情報管理サーバ700は、送信機ID解読処理710をサーバ・サービスとして起動する(ステップ2001)。送信機ID解読処理710は、まず、入出力処理装置を経由して、ネットワークから、自サーバ処理に宛てたキャリア測位要求122を受信したか否かを、繰り返し調査する(ステップ2002)。送信機ID解読処理710は、キャリア測位要求122を受信すると、該受信したキャリア測位要求122を解析する。該解析の結果は、内部構造体変数の
$$[キャリア測位要求 $[送信機ID解読SV_ADR], $[アプリCL_ADR], $[測位用識別情報],
$[アプリトークン], $[アプリSV_ADR]]
に格納される(ステップ2203)。
さらに、該内部構造体変数のデータ要素である$$[キャリア測位要求 $[測位用識別情報]]を解析する。該解析の結果を、内部構造体変数の
$$[秘匿化測位構造体情報 $[大域位置ID], $[暗号鍵ID], $[秘匿化可変ID]]
(第11図、1105)
に格納する(ステップ2204)。
次に、送信機暗号鍵テーブル(第11図、1110)を、$[大域位置ID]、$[暗号鍵ID]をキーとして検索する。検索キーと同一の$[大域位置ID]と$[暗号鍵ID]を持つレコード(1103、1104)を検索結果として得る。なお、第11図の送信機暗号鍵テーブルにおいては、$[大域位置ID]の表示を省略した。当該検索結果レコードの$[暗号鍵](1104)を、内部変数:$[暗号鍵](=“K00”)に格納する(ステップ2005)。
次に、$[秘匿化可変ID](1105)を、暗号鍵である$[暗号鍵](=“K00”)で複号化する。復号化結果を、内部構造体変数の$$[復号化可変ID $[大域位置ID], $[送信機可変ID], $[乱数]](1106)に格納する(ステップ2006)。
次に、上記ステップ2004の解析結果である$$[秘匿化測位構造体情報 $[大域位置ID]](1105)と、上記ステップ2006の復号化結果である$$[復号化可変ID $[大域位置ID]](1106)が一致するか否かを検査する。もし、両者が一致しなければ、伝送途中でのエラーなど何らかの障害があったと考えられるため、エラー処理(ステップ2009)を実施し、受信したキャリア測位要求の解読を終了する(ステップ2010)。もし、両者が一致すれば、復号化処理が正しく実行されたこととなり、ステップ2008に進み、第21図のステップ2101に進む。
次のステップでは、ステップ2006で得られた$$[復号化可変ID $[送信機可変ID]]は、[前処理3]で設定した送信機可変ID224(=“xyz”)であると考えて、送信機活性化ID管理テーブル720を、$[大域位置ID] (=“10000”)と$$[復号化可変ID $[送信機可変ID]] (=“xyz”)をキーとして検索する。その結果、検索キーと同一の$[大域位置ID]、$$[復号化可変ID $[送信機可変ID]]を持つレコード1107を検索結果として得る。該検索結果レコード1107の$[局所位置ID] (=“0001”)を、内部変数の$[局所位置ID]に格納する(ステップ2102)。これこそ、$[送信機可変ID]] (=“xyz”)を初期値として格納された測位情報送信機200が設置された場所の位置IDに他ならない。
次に、位置ID管理テーブル820を、$[大域位置ID] (=“10000”)と$[局所位置ID] (=“0001”)をキーとして検索する。検索キーと同一の$[大域位置ID]と$[局所位置ID] を持つレコード1109を検索結果として得る。該検索結果レコードの$[位置情報] (=“緯度a,経度b,高度c”)を、内部変数の$[位置情報]に格納する(ステップ2103)。
以下、第21図のステップ1902、1903、1904は、第19図の同番号のステップと同じ処理内容であり、説明は省略する。
最後に、送信機ID解読処理710は、キャリア測位要求122に対応した送信機ID解読処理710の一つのトランザクションが終了したので、次のキャリア測位要求を待つためにステップ2001へ戻る(ステップ2107)。以上で、送信機ID解読処理710の第2の実施例の説明を終了する。
以上で、第6番目のメイン業務である“(6)測位用識別情報解読業務”の説明を終える。
ここまでに説明したように、本発明の第2の実施例では、ハッシュ関数の代りに暗号化関数を用いて、測位用識別情報101を生成し、またこれを解読する方式の実現が可能であることを示した。以上で、本発明の第2の実施例の説明を終了する。
(実施例3)
本出願の第3の実施例である測位システムの構成を第24図と第25図に従い説明する。本第3の実施例の特徴は、測位用識別情報101は受信可能だが、移動通信は通信不可能な場所(以下、この状態をオフラインと呼ぶ)であっても、移動通信端末300が測位用識別情報101の解読を可能となる測位システムを実現する点にある。本第3の実施例では、前記第1の実施例に従って、ハッシュ関数を用いた測位用識別情報の作成、解読処理について、上記課題を解決する方法を述べる。
まず始めに、本第3の実施例の基本的な考え方を、第24図に従い説明する。第24図は、測位情報送信機200における測位用識別情報の作成方法を示している。破線部2344に囲まれた秘匿化可変IDの作成モジュールに注目する。図において、“H1”は“ハッシュ関数1”を、“H2”は“ハッシュ関数2”を示している。この破線内部2344を、第1の実施例を説明する第9図の測位情報送信機200の内部と比較する。すると、第24図の破線内部2344の{ハッシュ列ID1、送信機可変ID}と、第9図の{ハッシュ列ID1、送信機可変ID}とが、一意に対応していることが分かる。さらに、第24図の破線内部2344の{ハッシュ列ID2、秘匿化可変ID}と、第9図の{ハッシュ列ID2、秘匿化可変ID}とも、一意に対応していることが分かる。以上から、第24図の破線2344内部の処理は、第1の実施例において1個の測位情報送信機200が実行する送信機可変ID秘匿化処理に相当することが分かる。
さらに第24図を見ると、もう一つ別の破線部2445が存在している。上記と同様に考えると、破線2445内部の処理も、第1の実施例における1個の測位情報送信機200が実行する送信機可変ID秘匿化処理に相当することが分かる。
以上からわかるように、オフライン状態の移動通信端末300が、破線部2344の内部の秘匿化可変ID列2409、2410、2411を解読可能とするためには、送信機可変ID2405“x010y010z010”を移動通信端末300にダウンロードしておけばよい。ハッシュ関数H1とH2のアルゴリズムは公開されているので、送信機可変ID2405がダウンロードされていれば、移動通信端末300は秘匿化可変ID列2409、2410、2411を生成可能である。もちろん送信機可変IDのみでなく、第9図の送信機活性化ID管理テーブル720のレコード721を構成する他のデータ要素も、移動通信端末300にダウンロードしておく。さらに位置ID管理テーブル820もダウンロードしておく。すると、移動通信端末300内で、第9図に示した手順に従い、レコード911、912が生成され、さらに送信機ID管理テーブル730の各レコードが生成される。これら3つのテーブル(720、730、820)を用いれば、オフライン状態の移動通信端末300が、単独で測位用識別情報を解読し、位置情報を得ることが出来る。
ただし、ここで次の問題が生じる。もし測位情報送信機200が、破線2344内の秘匿化可変ID列を生成し続けるとすれば、一端送信機可変IDをダウンロードした移動通信端末は、以後、測位情報管理サーバに問合せすることなく、秘匿化可変IDの解読が可能になってしまう。これは測位情報管理サーバによる、測位情報送信機の利用状況の把握と、課金の仕組みを阻害することになる。
この問題を解決するためには、第24図に示すように、第3番目のハッシュ関数3を導入し、ハッシュ関数を3段直列に接続する構成により、異なる生成系列の秘匿化可変ID列(第24図の場合は、破線2344内部と、破線2455が異なる生成系列となる)を生成可能とする。そして、測位情報送信機は、一定の時間の間、ある生成系列の秘匿化可変ID列のデータ要素である秘匿化可変IDを順次送信した後、次の一定の時間の間は、異なる生成系列の秘匿化可変ID列のデータ要素である秘匿化可変IDを順次送信するように構成する。そして、この複数の生成系列のうち、一部分の生成系列の秘匿化可変ID列(例えば、これのみ)が移動通信端末にダウンロードされるようにする。こうすれば、該ダウンロードされた移動通信端末は、ダウンロードされた生成系列の秘匿化可変ID列の解読可能で、それ以外の生成系列の秘匿化可変ID列を推定できず、秘匿化可変IDの各データが解読可能となることがない。
この点をより詳細に説明する。第24図における、破線2344の内部処理と破線2445の内部処理との関係をみる。送信機可変ID2402の格納値“x000y000z000”をハッシュ関数1でハッシュした結果の値が、送信機可変ID2405の格納値“x010y010z010”である。さらに、送信機可変ID2422の格納値“x100y100z100”をハッシュ関数1でハッシュした結果の値が、送信機可変ID2425の格納値“x110y110z110”である。そして、送信機可変ID2402と送信機可変ID2422の間には、送信機可変ID2402の格納値を第3番目のハッシュ関数3でハッシュした結果の値が送信機可変ID2422の格納値である、という構成がとられている。
このように、第24図に示すような、ハッシュ関数を3段直列に接続する構成をとることで、もし移動通信端末300に2段目のハッシュ関数1の出力値である送信機可変ID2405“x010y010z010”をダウンロードしても、移動通信端末300は、送信機可変ID2425“x110y110z110”を予測することは出来ない。なぜならば移動通信端末300には、ハッシュ関数3の生成するハッシュ値の列2402“x000y000z000”、2422“x100y100z100”、2442“x200y200z200”が不明であるためである。
そこで、測位情報送信機200が、秘匿化可変ID列を、一定時間間隔で、破線2344内部のID列(2409、2410、2411、、)から、破線2445内部のID列(2429、2430、2431、、)に切り替える仕組みを考える。こうすれば、一部の破線内部のハッシュ値列を生成可能な送信機可変IDを移動通信端末300にダウンロードしても、測位情報送信機200が生成する各ハッシュ値列が移動通信端末300に明らかになることはない。即ち、移動通信端末300に対して、一定の時間の間だけ、限定された範囲の秘匿化可変ID列を解読可能とする情報を与えることが可能となる。そして、測位情報送信機200は、このように与えられた情報に基づいて生成される(公開された)秘匿化可変ID列を、一定時間後に無効とし、他の秘匿化可変ID列に切り替えることで、上記一定の時間内の解読可能性の限定性を保証することが可能となる。以上で、本第3の実施例の基本的な考え方に関する説明を終える。
次に、第25図に従って、上記移動通信端末300の一時的な解読の実現方法を具体的に説明する。まず、測位情報送信機200は、第24図に示す破線2445の範囲の秘匿化可変ID列(2429、2430、、)を生成し続けている。第25図で秘匿化可変ID“x121y121z121”が測位用識別情報101として送信され、移動通信端末300に受信されたものとする。一方で移動通信案末300は、移動通信送信・受信アンテナ322と移動通信送信・受信装置320を介して、送信機活性化ID管理テーブル2533内のレコード2502を受信し、格納済みであるものとする。移動通信端末300は、ハッシュ関数H1、H2を用いて、第24図の破線2445枠内と同様の手順で、レコード2503、および送信機ID管理テーブル2534のレコード2505、2506を生成済みである。上記、測位情報送信機200から受信したレコード2501を、送信機ID管理テーブル2534の各レコードと比べると、ハッシュ列ID2と秘匿化可変IDが一致するレコード2506が選択される。該選択されたレコードから大域位置IDと局所位置IDが同定され、この2つの位置IDをキーとして、位置ID管理レコード2531を検索することで、最終的な位置情報2532を得ることが可能となる。こうして得られた位置情報2532を、応用アプリケーション・クライアント319に入力すれば、オフラインの移動通信端末300でも、LBSを実施することが可能となる。
さらに、上記に利用した秘匿加速情報の利用状態は、測位課金代行処理2535により、課金情報管理テーブル2536に格納される。こうして格納された利用状態を示すレコードは、所定の時間間隔で、測位課金通知処理2539により読み出され、移動通信がオンラインの状況で、移動通信サーバ400を経由して、測位情報管理サーバ700に送付される(2540)。
以上で、本第3の実施例である、送信機可変IDの秘匿化・解読処理の説明を終える。
(実施例4)
本出願の第4の実施例である測位システムの構成を第26図と第27図に従い説明する。本第4の実施例の特徴は、上記第3の実施例と同様に、測位用識別情報101は受信可能だが、移動通信は通信不可能な場所であっても、移動通信端末300が測位用識別情報101の解読を可能となる測位システムを実現する点にある。本第4の実施例では、前記第2の実施例に従って、暗号化関数を用いた測位用識別情報の作成、解読処理について、上記課題を解決する方法を述べる。
まず始めに、本第4の実施例の基本的な考え方を、第26図に従い説明する。第26図は、測位情報送信機200における測位用識別情報の作成方法を示している。破線部2604に囲まれた秘匿化可変IDの作成モジュールに注目する。この破線内部2604を、第2の実施例を説明する第11図の測位情報送信機200の内部と比較する。すると、第26図の破線内部2604の{暗号鍵ID、暗号鍵}と、第11図の{暗号鍵ID、暗号鍵}とが、一意に対応していることが分かる。さらに、第26図の破線内部2604の{暗号鍵ID、秘匿化可変ID}と、第11図の{暗号鍵ID、秘匿化可変ID}とも、一意に対応していることが分かる。以上から、第26図の破線2604内部の処理は、第2の実施例において1個の測位情報送信機200が実行する送信機可変ID秘匿化処理に相当することが分かる。
さらに第26図を見ると、もう一つ別の破線部2608が存在している。上記と同様に考えると、破線2608内部の処理も、第2の実施例における1個の測位情報送信機200が実行する送信機可変ID秘匿化処理に相当するものである。
以上からわかるように、オフライン状態の移動通信端末300が、破線部2604の内部の秘匿化可変ID列2607を解読可能とするためには、{暗号鍵ID、暗号鍵}(2605、2606)(=“{#01, x01y01z01}”)を移動通信端末300にダウンロードしておけばよい。暗号化関数のアルゴリズムは公開されているので、送信機暗号鍵テーブル{暗号鍵ID、暗号鍵}(1110)がダウンロードされていれば、移動通信端末300は秘匿化可変ID2607を解読可能である。もちろん{暗号鍵ID、暗号鍵}のみでなく、第9図の送信機活性化ID管理テーブル720のレコード1107(このレコードで、送信機可変IDに相当するデータ要素は送信機可変IDである)を構成する他のデータ要素も、移動通信端末300にダウンロードしておく。さらに位置ID管理テーブル820もダウンロードしておく。これら2つのテーブル(1110、720、820)を用いれば、オフライン状態の移動通信端末300が、単独で測位用識別情報を解読し、位置情報を得ることが出来る。
ただし、ここで問題がおこる。もし測位情報送信機200が、破線2604内の秘匿化可変ID列(例えば、これのみ)を生成し続けるとすれば、一端送信機暗号鍵テーブル{暗号鍵ID、暗号鍵}をダウンロードした移動通信端末は、以後、測位情報管理サーバに問合せすることなく、秘匿化可変IDの解読が可能になってしまう。この問題を解決するためには、第26図示すように、第2番目の暗号化鍵である鍵暗号鍵を導入し、暗号鍵225を鍵暗号鍵で暗号化する構成により、異なる生成系列の秘匿化可変ID列(第26図の場合は、破線2604内部と、破線2608が異なる生成系列となる)を生成可能とする。
より具体的にこの内容を説明する。第26図における、破線2604の内部処理と破線2608の内部処理との関係をみる。暗号鍵2606の格納値“K01”を、鍵暗号鍵“K10”で暗号化した結果の値が、暗号鍵2610の格納値“K02”である、という構成がとられている。
第26図に示すような、暗号鍵を鍵暗号鍵で暗号化する構成をとることで、もし移動通信端末300に暗号鍵2606“K01”をダウンロードしても、移動通信端末300は、暗号鍵“K02”を予測することは出来ない。なぜならば移動通信端末300には、鍵暗号鍵“K10”が不明であるためである。
そこで、測位情報送信機200が、秘匿化可変ID列を、一定時間間隔で、破線2604内部のID列(2607)から、破線2608内部のID列(2611)に切り替える仕組みを考える。こうすれば、一部の破線内部の秘匿化可変ID列を生成可能な暗号鍵を移動通信端末300にダウンロードしても、測位情報送信機200が生成する各秘匿化可変ID列が移動通信端末300に対して秘匿することが可能になる。即ち、移動通信端末300に対して、一定の時間の間だけ、限定された範囲の秘匿化可変ID列を解読可能とする情報を与えることが可能となる。そして、測位情報送信機200は、このように与えられた情報に基づいて生成される(公開された)秘匿化可変ID列を、一定時間後に無効とし、他の秘匿化可変ID列に切り替えることで、上記一定の時間内の解読可能性の限定性を保証することが可能となる。以上で、本第4の実施例の基本的な考え方に関する説明を終える。
次に、第27図に従って、上記移動通信端末300の一時的な解読の実現方法を具体的に説明する。まず、測位情報送信機200は、第26図に示す破線2604の範囲の秘匿化可変ID列(2607)を生成し続けている。第27図で秘匿化可変ID“x01y01z01”が測位用識別情報101として送信され、移動通信端末300に受信されたものとする。一方で移動通信案末300は、移動通信送信・受信アンテナ322と移動通信送信・受信装置320を介して、送信機暗号鍵テーブル2701内のレコード2703を受信し、格納済みであるものとする。上記、測位情報送信機200から受信したレコード2704について、該レコードが含む暗号鍵IDをキーに送信機暗号鍵テーブル2701を検索して暗号鍵K01を読み出す。該読み出した暗号鍵K01により、秘匿化可変IDを複号化する。該複号化された秘匿化可変IDに含まれる送信機可変IDをキーとして、送信機活性化ID管理テーブル720を検索し、レコード2706が選択される。該選択されたレコード2706から、大域位置IDと局所位置IDが同定され、この2つの位置IDをキーとして、位置ID管理テーブル820のレコード2708を検索することで、最終的な測位情報2708を得ることが可能となる。こうして得られた測位情報2708を、応用アプリケーション・クライアント319に入力すれば、オフラインの移動通信端末300でも、LBSを実施することが可能となる。
さらに、上記に利用した秘匿加速情報の利用状態は、測位課金代行処理2535により、課金情報管理テーブル2536に格納される。こうして格納された利用状態を示すレコードは、所定の時間間隔で、測位課金通知処理2539により読み出され、移動通信がオンラインの状況で、移動通信サーバ400を経由して、測位情報管理サーバ700に送付される(2540)。
以上で、本第4の実施例である、送信機可変IDの秘匿化・解読処理の説明を終える。
(実施例5)
本出願の第5の実施例である測位システムの構成を第29図に従い説明する。本第5の実施例の特徴は、移動通信端末から送信する測位要求112と応用サービス要求111を統合化することで、移動通信端末の送信データ量を削減し、かつ移動通信端末300内の応用アプリケーション・クライアント処理319で実施するトランザクション識別情報の発行処理の負荷を削減して、応用サービスの実行時間の短縮を実現する点にある。以下、第29図(2)を用いて本第5の実施例を説明する。
第29図(2)に示すとおり、応用アプリケーション・クライアント処理2906は、第29図(1)の移動通信端末測位要求送信1309と移動通信端末応用サービス要求送信1404を統合した機能を持ち、単一の移動通信端末(測位・応用サービス)統合化要求送信2901を実行し、移動通信端末測位・応用サービス統合化要求2902を送出する。
次に、本実施例の特徴的構成である、移動通信サーバ400の移動通信サーバ処理2907について説明する。移動通信サーバ処理2907は、第29図(1)の第1の実施例の応用アプリケーション・クライアント処理319の代りに、以下の処理を新たに実施する。
(1)まず、トランザクション識別情報の発行処理であるアプリケーション・トークン発行を実施する(ステップ2902)。
(2)次に、上記受信した移動通信端末測位・応用サービス統合化要求2902の内容を解析し、測位要求122と応用サービス要求121とに、該要求を分割する(ステップ2903)。
(3)上記分割した片方の測位要求を、キャリア測位要求として送信する(ステップ2904)。
(4)上記もう一方のサービス要求を、キャリア応用サービス要求として送信する(ステップ2905)。
以上説明したように、本第5の実施例では、移動通信端末から送信するクライアント側の要求が、(測位・応用サービス)統合化要求2902として単一化されることで、移動通信端末の通信回数を2回から1回へと削減できる。さらに、第1の実施例では、移動通信端末300内の応用アプリケーション・クライアント処理319で実施したトランザクション識別情報の発行処理を、本第5の実施例では、移動通信サーバ400内の移動通信サーバ処理2907にオフロードするため、移動通信端末300の処理負荷が軽減されて、応用サービスの実行時間の短縮が実現される利点がある。以上で、本第5の実施例に関する説明を終える。
(実施例6)
本出願の第6の実施例である測位システムにおける位置ID管理方式の構成を第30図に従い説明する。本第6の実施例の特徴は、測位情報送信機200を設置する場所の管理情報として、大域位置IDと局所位置IDに加えて、事業者IDを加えたことにある。事業者IDを加えることで、同一の大域位置IDで指定される地域を複数の事業者が分担・管理する場合にも、事業者毎に独立の局所位置IDを採番することが可能となる。以下、本第6の実施例について第30図に従い説明する。
上記第1の実施例で説明したように、第30図(1)では、ABC生命丸の内ビル(所在地:東京都中心区丸の内1−6−6)を指定するために、大域位置ID“10000”を採番している。ここで、(1)の位置ID管理テーブル820に示すように、同ビルのいろは製作所側入口を指定するために局所位置ID“0001”を採番し、ABC生命保険側入口を指定するために局所ID“0002”を採番する、というように、同一の大域位置ID内では、異なる局所位置IDを採番する必要があった。
これに対して、本第6の実施例では、第30図(2)に示すとおり、位置ID管理テーブル3020と、送信機活性化ID管理テーブル3010に、事業者IDを示すデータ要素を導入する。具体的には、事業者IDとして、例えば東京証券取引所の企業コードを用いることが可能である。例えば、位置ID管理テーブル3020において、レコード3007が示すいろは製作所側入口では、事業者IDとして“6501”を用い、レコード3008が示すABC生命側入口では、事業者IDとして“6271”を用いることが可能である。あるいは、(財)日本情報処理開発協会電子商取引推進センターが管理する標準企業コードを用いても良い。このように、事業者IDを導入することで、同一の大域位置IDに属する2つの区域を異なる事業者が管理する場合にも、事業者毎に独立して採番を実施することが可能になる。即ち、第30図の第6の実施例で、レコード3007とレコード3008で、同一の局所ID“0001”を、独立に採番することができる。
さらに、本第6の実施例における秘匿化・解読処理の構成を第31図に従い説明する。以下の説明では、第9図に示した本第1の実施例との相違点を中心に説明する。まず、測位情報送信機200内の測位用識別情報3102において、大域位置ID222のほかに、事業者ID3101を構成要素として付加する。さらに、測位情報管理サーバ内の送信機活性化ID管理テーブル3105と送信機ID管理テーブル3109、さらに位置ID管理テーブル820においても同様に、大域位置ID222のほかに、事業者ID3101を構成要素として付加する。実際にデータ要素3101、レコード3106−08、レコード3110−3112に、“6501”が格納される。測位情報送信機200が送出した測位用識別情報3102は、測位情報管理サーバ700に受信される(3104)。該受信されたレコードのデータ要素3103である“事業者ID”、“大域位置ID”、“ハッシュ列ID”、“秘匿化可変ID”を検索キーとして、送信機ID管理テーブル3109を検索し、検索キーと合致するレコード3111が検索結果として得られる。該検索結果レコード3111のデータ要素“事業者ID”、“大域位置ID”、“局所位置ID”を検索キーとして、位置ID管理テーブル820を検索し、検索キーと合致する測位情報レコード3113を検索結果として得ることが出来る。
以上述べたように、測位情報送信機200の設置場所の記述方式として、大域位置IDと局所位置IDに加えて事業者IDを付加することにより、事業者間を跨って採番の整合性を管理する必要が無くなり、効率的なID管理が可能となる。以上で、本発明の第6の実勢例の説明を終了する。
(実施例7)
本出願の第7の実施例である測位システムにおける送信機可変ID秘匿化・解読処理の構成を第32図に従い説明する。本第7の実施例の特徴は、設置済みの測位情報送信機3210が盗難され、異なる場所に設置された場合に、その不正を検出して、該盗難された送信機3210の測位送信情報を無効化する方法を提供し、測位システムの安全性を向上することにある。このために、送信機ID管理テーブルに“有効フラグ”とよぶデータ要素を加え、各送信機固定IDと秘匿化可変IDの有効性/無効性を管理する。以下、本第7の実施例について第32図に従い説明する。
第32図において、測位情報送信機200は東京に設置され、測位情報送信機3210は博多に設置されたものとする。その後、悪意を持つ第3者が、博多で測位情報送信機3210を盗んで、東京の測位情報送信機200に隣接する地域に悪戯で設置したとする。
この状況で、測位機能付き移動通信端末300を保持した人物が、東京に滞在し、ある任意の時間“T”に測位情報送信機200の近傍を通過して、10秒後の時間“T+10”に測位情報送信機3210の近傍を通過したとする。該移動通信端末300は、移動通信端末ID“123”(3203)を有しており、通信情報には該通信端末IDが付与されるものとする。
以下では、上記状態において、測位情報管理サーバ700が、どのように不正設置端末3210を検出し、測位用識別情報の解読処理をエラーとするか、その方法を説明する。
まず、測位情報送信機200は、時間“T”に測位用識別情報3102を送信する。該情報を受信した通信端末300は、測位要求112を送信し、測位情報管理サーバ700は該要求を受信する(3104)。ここで、レコード3104には、該要求を送出した移動通信端末ID“123”が含まれることに注意する。送信機ID解読処理3218は、送信機ID解読処理710の第1の実施例の処理フロー(第18図、19)に従い解読処理を開始する。まず解読処理3218は、レコード3104を検索キーとして、送信機ID管理テーブル3209を検索し、検索結果レコード3111を得る。このとき、本実施例に特有のデータ要素“有効フラグ”を参照し、該フラグが“1(有効)”であるので、測位情報送信機200が送信する測位用識別情報は有効であると判断し、解読処理を継続する。
次に、解読処理3218は、該検索結果レコード3111を検索キーとして、位置ID管理テーブル820を検索し、検索結果レコード3211を得る。解読処理3218は、該レコード3211の位置情報を読み出す(3213)。
次に、解読処理3218は、上記測位要求3104が含む移動通信端末ID“123”を主キーとして、移動通信端末ID管理テーブル3209に、上記測位要求のトランザクションの記録として、レコード3215を格納する。該レコードは、“事業者ID1111が大域位置ID10000、局所位置ID0001に設置した送信機固定ID999の測位情報送信機の送信した測位用識別情報の解読を、移動通信端末123が、時刻Tに要求した”という事実を表現している。
最後に、解読処理3218は、測位情報送信機設置位置の正当性チェックの処理を実施する。即ち解読処理3218は、移動端末ID“123”を含み、かつ測位時間が“T”の直前のレコードが移動通信端末ID管理テーブル(3209)にあるか検索する。この時点では、レコード3215しか存在しないので、検索結果はゼロである。そこで後述の測位情報送信機設置位置の正当性チェックは実施されない。最後に解読処理3218は、上記読み出した位置情報3211を、測位サーバ測位応答142として外部に送出する(3219)。以上で、測位情報送信機200に関する測位要求の処理を終了する。
次に、上記時刻Tから10秒後、不正に設置された測位情報送信機3210の送信する測位用識別情報について、測位情報管理サーバ700における不正検出の過程を詳細に述べる。測位情報送信機200は、時間“T+10”に測位用識別情報3202を送信する。該情報を受信した通信端末300は、測位要求3207を送信し、測位情報管理サーバ700は該要求を受信する(3204)。ここで、レコード3204には、該要求を送出した移動通信端末ID“123”が含まれることに、再度注意する。送信機ID解読処理3218は、上記と同様に解読処理を開始する。まず解読処理3218は、レコード3204を検索キーとして、送信機ID管理テーブル3209を検索し、検索結果レコード3210を得る。このとき、本実施例に特有のデータ要素“有効フラグ”を参照し、該フラグが“1(有効)”であるので、測位情報送信機200が送信する測位用識別情報は有効であると判断し、解読処理を継続する。
次に、解読処理3218は、該検索結果レコード3210を検索キーとして、位置ID管理テーブル820を検索し、検索結果レコード3212を得る。解読処理3218は、該レコード3212の位置情報を読み出す(3214)。
次に、解読処理3218は、上記測位要求3204が含む移動通信端末ID“123”を主キーとして、移動通信端末ID管理テーブル3209に、上記測位要求のトランザクションの記録として、レコード3216を格納する。該レコードは、“事業者ID2222が大域位置ID20000、局所位置ID0002に設置した送信機固定ID777の測位情報送信機の送信した測位用識別情報の解読を、移動通信端末123が、時刻T+10に要求した”という事実を表現している。
最後に、解読処理3218は、測位情報送信機設置位置の正当性チェックの処理を実施する。即ち解読処理3218は、移動端末ID“123”を含み、かつ測位時間が“T+10”の直前のレコードが移動通信端末ID管理テーブル(3209)にあるか検索する。この検索の結果、レコード3215が読み出される。送信機ID解読処理3218は、上記読み出した位置情報3212の“博多”を上記レコード3215の位置情報“東京”と比較する。2つの測位要求の時間差は“T+10”と“T”の差“10”秒である。この時間間隔で、移動通信端末300が“東京”に設置された測位情報送信機200から、“博多”に設置された測位情報送信機3210に移動することは不可能である。そこで送信機ID解読処理3218は、今回の測位要求3204は、不正な測位情報送信機が送信する測位用識別情報に起因するものと判断して、レコード3212から読み出した位置情報“博多”を無効であると判断し、エラー情報を、測位サーバ測位応答142として外部に送出する(3220)。さらに、レコード3210の有効フラグを“1”(有効)→“0”(無効)に変更する。また送信機ID解読処理3218は、第32図には図示していないレコード3210の後続の秘匿化可変IDを含むレコードを無効にする(例えば、これらの全てを無効化してもよい)。これにより、送信機固定ID“777”を有する測位情報送信機は、不正状態で無効化された送信機として扱われ、以降の移動通信端末測位要求に対して、エラーが返されることになり、システム全体の正当性が確保できることになる。
以上で、測位情報送信機200に関する測位要求の解読処理の説明を終了する。以上で、本願第7の実施例である測位システムにおける送信機可変ID秘匿化・解読処理の構成の説明を終了する。
上記記載は実施例についてなされたが、本発明はそれに限らず、本発明の精神と添付の請求の範囲の範囲内で種々の変更および修正をすることができることは当業者に明らかである。
本発明は、上記実施例に示すように、携帯電話に代表される移動通信システムと、該移動通信システムを用いて提供される位置情報サービス(LBS)に適用可能なことは明らかである。具体的には、第3世代携帯電話サービスおよび、同サービス上のインターネット情報サービスにより実現が可能である。LBSとしては、ナビゲーション、見守り、広告提供、作業者配置管理など、様々な応用サービスが実現されている。本発明は、これら様々な応用サービスの実現を支える共通基盤機能、即ちインフラサービスを実現する。従って本発明は、IT機器を用いる事務作業あるいは現場作業を始め、生活や娯楽といった広範な応用分野に適用が可能である。

Claims (15)

  1. 所定の広さを有する領域に対して、該領域内に複数の測位情報送信機の設置地点が設定された領域における位置情報を管理する位置情報システムであって、該設定された各々の設置地点に設置され、各々が固有の測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、該送信された測位用識別情報を受信して、前記所定の設置地点を表現する位置情報に変換する測位情報管理サーバとからなる位置情報システムにおいて、
    前記測位位置情報管理サーバは、
    前記所定の領域に対して、該領域固有の大域位置識別情報を割り当て、
    前記所定の設置地点に対して、該地点固有の局所位置識別情報を割り当て、
    前記測位情報送信機に対して、該送信機固有の送信機固定識別情報を割り当て、
    前記測位情報送信機に対して、該送信機に固有であって、可変の値である、送信機可変識別情報を割り当て、
    前記割り当てられた前記大域識別情報、前記局所位置識別情報、前記送信機識別情報および送信機可変識別情報を記憶装置に格納し、
    前記測位情報送信機は、
    自身の該送信機固定識別情報、自身の該送信機可変識別情報および当該送信機自身の設置地点が位置する領域に割り当てられた大域位置識別情報を、記憶手段に格納し、
    前記送信機可変識別情報に対して送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して、自身が格納する送信機可変識別情報を秘匿化し、該秘匿化された秘匿化可変識別情報と前記大域位置識別情報とから構成される前記測位用識別情報を生成して、前記測位位置情報管理サーバへ送信し、
    前記測位情報管理サーバは、
    測位情報送信機の送信機固定識別情報と送信機可変識別情報の初期値と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機活性化識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    前記送信機可変識別情報に対して秘匿化処理を実行して、生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報について、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
    該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換することを特徴とする位置情報システム。
  2. 所定の設置地点に設置され、測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、該測位用識別情報を前記所定の設置地点の位置情報に変換する測位情報管理サーバからなる位置情報システムにおいて、
    前記測位情報管理サーバは、
    測位情報送信機を設置する領域に対して大域位置識別情報を割り当てて記憶し、
    該領域内の測位情報送信機の設置地点に対して局所位置識別情報を割り当て記憶し、
    前記測位情報送信機は、
    自身で固有の送信機可変識別情報から秘匿化可変識別情報を生成する所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行し、
    前記秘匿化可変情報および大域位置識別情報とを前記測位情報管理サーバへ送信することを特徴とする位置情報システム。
  3. 所定の設置地点に設置され、測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、該測位用識別情報を前記所定の設置地点の位置情報に変換する測位情報管理サーバからなる位置情報システムにおいて、
    前記測位情報管理サーバは、
    測位情報送信機を設置する領域に対して大域位置識別情報を割り当て、
    該領域内の測位情報送信機の設置地点に対して局所位置識別情報を割り当て、
    割り当てられた前記大域位置識別情報および前記局所位置識別情報を記憶装置に記憶し、
    所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報をについて、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
    該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換することを特徴とする位置情報システム。
  4. 請求項1に記載の位置情報システムにおいて、
    前記送信機可変識別情報秘匿化処理は、
    測位情報送信機が格納する送信機可変識別情報を、第1のハッシュ関数によりハッシュして第1のハッシュ値を算出して、さらに該算出されたハッシュ値を該第1のハッシュ関数でハッシュすることを繰り返して、該繰り返しにより得られる複数のハッシュ値からなる第1のハッシュ情報列を生成し、
    該第1のハッシュ情報列の各要素を、第2のハッシュ関数によりハッシュして第2のハッシュ値を算出して、該算出された複数のハッシュ値からなる第2のハッシュ情報列を生成し、
    該生成された第2のハッシュ情報列を秘匿化可変識別情報とする送信機識別情報秘匿化処理であり、
    前記測位用識別情報の生成とは、
    該第2のハッシュ情報列の各要素について、まず先頭のハッシュ値を取り出して、該取り出したハッシュ値を、前記自身が格納する大域位置識別情報と結合して前記測位用識別情報を生成し、
    該生成した測位用識別情報を、所定の第1の時間間隔で、所定の第1の回数だけ繰り返し送信し、
    該第2のハッシュ情報列の次のハッシュ値を取り出して、上記測位用識別情報の生成と送信を繰り返して実行する測位用識別情報の生成であることを特徴とする位置情報システム。
  5. 請求項4に記載の位置情報システムにおいて、
    前記所定の送信機識別情報秘匿化処理とは、
    測位情報送信機が格納する送信機可変識別情報に基づいて生成された前記第2のハッシュ情報列の各要素について、一意のハッシュ列識別情報を割り当て、該割り当てたハッシュ列識別情報からなるハッシュ列識別情報列を生成し、
    該第2のハッシュ列識別情報列の各要素であるハッシュ値を取り出す際に、該生成されたハッシュ列識別情報列から対応するハッシュ列識別情報を取り出して、該取り出したハッシュ値とハッシュ列識別情報とを、前記自身が格納する大域位置識別情報と組み合わせて前記測位用識別情報を生成することを特徴とする位置情報システム。
  6. 請求項1に記載の位置情報システムにおいて、
    前記所定の送信機識別情報秘匿化処理とは、
    測位情報送信機内に、所定の暗号化処理手段と、所定の暗号鍵と、該暗号鍵に一意に割り当てられた暗号鍵識別情報とを格納し、
    測位情報送信機が格納する送信機可変識別情報と前記自身が格納する大域位置識別情報と乱数とを結合して、該結合した情報を前記所定の暗号鍵で暗号化処理して秘匿化可変識別情報とする送信機識別情報秘匿化処理であり、
    前記測位用識別情報の生成とは、
    該生成した秘匿化可変識別情報を、前記自身が格納する大域位置識別情報と結合して前記測位用識別情報を生成し、
    該生成した測位用識別情報を、所定の第1の時間間隔で、所定の第1の回数だけ繰り返し送信し、
    前記乱数を再生成して秘匿化可変識別情報を再度生成して、上記測位用識別情報の生成と送信を繰り返して実行する測位用識別情報の生成であることを特徴とする位置情報システム。
  7. 所定の広さを有する領域に対して、該領域内に複数の測位情報送信機の設置地点が設定された領域における位置情報を管理する位置情報システムにおいて、
    該設定された各々の設置地点に設置され、各々が固有の測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、
    該送信された測位用識別情報を受信する測位用識別情報受信手段と、位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムを実行するプログラム実行手段と、移動通信用無線通信手段とを備えた、測位機能付き移動通信端末と、
    該移動通信端末との移動通信用無線通信手段と、ネットワークとのネットワーク通信手段とを備えた移動通信サーバと、
    前記ネットワークとのネットワーク通信手段と、位置情報応用アプリケーションのサーバ・プログラムを実行するプログラム実行手段とを備えた、応用アプリケーション・サーバと、
    該送信された測位用識別情報を、該測位機能付き移動通信端末と該移動通信サーバとを経由して受信するための前記ネットワークとのネットワーク通信手段と、該受信した測位用識別情報を、前記所定の設置地点を表現する位置情報に変換する測位情報送信機識別情報解読処理手段を備えた測位情報管理サーバとを有し、
    前記測位情報管理サーバは、
    前記所定の領域に対して、該領域固有の大域位置識別情報を割り当て、
    前記所定の設置地点に対して、該地点固有の局所位置識別情報を割り当て、
    前記測位情報送信機に対して、該送信機固有の送信機固定識別情報を割り当て、
    前記測位情報送信機に対して、該送信機に固有であり、可変の値である、送信機可変識別情報を割り当て、
    前記割り当てられた前記大域識別情報、前記局所位置識別情報、前記送信機識別情報および送信機可変識別情報を記憶装置に格納し、
    前記測位情報送信機は、
    自身の該送信機固定識別情報、自身の該送信機可変識別情報および当該送信機自身の設置地点が位置する領域に割り当てられた大域位置識別情報を記憶手段に格納し、
    所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して、自身が格納する送信機可変識別情報を秘匿化し、該秘匿化された秘匿化可変識別情報と前記大域位置識別情報とから構成される前記測位用識別情報を生成して、前記測位機能付き移動通信端末へ送信し、
    前記測位機能付き移動通信端末は、
    該送信された測位用識別情報を受信して、該受信した測位用識別情報の位置情報への変換を前記測位情報管理サーバに要求する移動通信端末測位要求を生成し、
    前記格納した位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムを実行して、前記測位情報管理サーバ内のサーバ・プログラムへの要求である移動通信端末応用サービス要求を生成し、
    該生成した2つの要求が、該実行された単一の位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムにおいて生成されたことを示す、等しい値を有する2つのトランザクション識別情報を生成し、
    該生成した移動通信端末測位要求について、該生成した第1のトランザクション識別情報を付加して、前記移動通信サーバを介して前記測位情報管理サーバに送信し、
    該生成した移動通信端末応用サービス要求について、該生成した第2のトランザクション識別情報を付加して、前記移動通信サーバを介して前記応用アプリケーション・サーバに送信し、
    前記移動通信サーバは、
    該受信した移動通信端末測位要求を、前記測位情報管理サーバに送信し、
    該受信した移動通信端末応用サービス要求を、前記応用アプリケーション・サーバに送信し、
    前記測位情報管理サーバは、
    測位情報送信機の送信機固定識別情報と送信機可変識別情報の初期値と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機活性化識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    前記所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報について、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
    該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換し、
    該変換した位置情報を、ネットワークを介して前記応用アプリケーション・サーバに測位サーバ測位応答として送信し、
    前記応用アプリケーション・サーバは、
    前記送信された移動通信端末応用サービス要求を受信し、該受信した移動通信端末応用サービス要求から前記第1のトランザクション識別情報を抽出し、
    前記送信された測位サーバ測位応答を受信し、該受信した測位サーバ測位応答から前記第2のトランザクション識別情報を抽出し、
    該抽出した第1と第2のトランザクション識別情報が等しいか否かを確認し、等しい場合は、前記測位サーバ測位応答に含まれる位置情報と、前記移動通信端末応用サービス要求に含まれるクライアント側プログラムの生成情報とを入力として応用アプリケーション・サーバ処理を実行し、該実行した結果情報をアプリサーバ応用サービス応答として、前記移動通信サーバを介して、前記移動通信端末に送信することを特徴とする位置情報システム。
  8. 所定の広さを有する領域に対して、該領域内に複数の測位情報送信機の設置地点が設定された領域の位置情報を管理する位置情報システムにおいて、
    該設定された各々の設置地点に設置され、各々が固有の測位用識別情報を送信する測位情報送信機と、
    該送信された測位用識別情報を受信する測位用識別情報受信手段と、位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムを実行するプログラム実行手段と、移動通信用無線通信手段とを備えた、測位機能付き移動通信端末と、
    該移動通信端末との移動通信用無線通信手段と、前記ネットワークとのネットワーク通信手段とを備えた移動通信サーバと、
    前記ネットワークとのネットワーク通信手段と、位置情報応用アプリケーションのサーバ・プログラムを実行するプログラム実行手段とを備えた、応用アプリケーション・サーバと、
    該送信された測位用識別情報を、該測位機能付き移動通信端末と該移動通信サーバとを経由して受信するための前記ネットワークとのネットワーク通信手段と、該受信した測位用識別情報を、前記所定の設置地点を表現する位置情報に変換する測位情報送信機識別情報解読処理手段を備えた測位情報管理サーバとを有し、
    前記測位位置管理サーバは、
    前記所定の領域に対して、該領域固有の大域位置識別情報を割り当て、
    前記所定の設置地点に対して、該地点固有の局所位置識別情報を割り当て、
    前記測位情報送信機に対して、該送信機固有の送信機固定識別情報を割り当て、
    前記測位情報送信機に対して、該送信機に固有であり、可変の値である、送信機可変識別情報を割り当て、
    前記割り当てられた前記大域識別情報、前記局所位置識別情報、前記送信機識別情報および送信機可変識別情報を記憶装置に格納し、
    前記測位情報送信機は、
    自身の該送信機固定識別情報、自身の該送信機可変識別情報および当該送信機自身の設置地点が位置する領域に割り当てられた大域位置識別情報を記憶手段に格納し、
    所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して、自身が格納する送信機可変識別情報を秘匿化し、該秘匿化された秘匿化可変識別情報と前記大域位置識別情報とから構成される前記測位用識別情報を生成して、前記測位機能付き移動通信端末へ送信し、
    前記測位機能付き移動通信端末は、
    該送信された測位用識別情報を受信して、該受信した測位用識別情報の位置情報への変換を前記測位情報管理サーバに要求する移動通信端末測位要求を生成し、
    前記格納した位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムを実行して、前記測位情報管理サーバ内のサーバ・プログラムへの要求である移動通信端末応用サービス要求を生成し、
    該生成した移動通信端末測位要求には行き先情報として測位情報管理サーバのアドレスを付し、移動通信端末応用サービス要求には行き先情報として応用アプリケーション・サーバのアドレスを付し、該2つの要求をまとめて単一の移動通信統合化要求として、前記移動通信サーバに送信し、
    前記移動通信サーバは、
    該送信された単一の移動通信統合化要求を受信し、該受信した統合化要求を解析し、
    解析の結果、移動通信端末測位要求と移動通信端末応用サービス要求とに分割し、
    該分割した2つの要求が、前記実行された単一の位置情報応用アプリケーションのクライアント・プログラムにおいて生成されたことを示す、等しい値を有する2つのトランザクション識別情報を生成し、
    該分割した結果の片方である移動通信端末測位要求には、該第1のトランザクション識別情報と、行き先情報である測位情報管理サーバのアドレスを付し、前記測位情報管理サーバに送信し、
    該分割した結果の片方である移動通信端末応用サービス要求には、該第2のトランザクション識別情報と、行き先情報である応用アプリケーション・サーバのアドレスを付し、前記応用アプリケーション・サーバに送信し、
    前記測位情報管理サーバは、
    前記測位情報送信機の送信機固定識別情報と送信機可変識別情報の初期値と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機活性化識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    前記所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報について、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
    該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換し、
    該変換した位置情報を、前記ネットワークを介して前記応用アプリケーション・サーバに測位サーバ測位応答として送信し、
    前記応用アプリケーション・サーバは、
    前記送信された移動通信端末応用サービス要求を受信し、該受信した移動通信端末応用サービス要求から前記第1のトランザクション識別情報を抽出し、
    前記送信された測位サーバ測位応答を受信し、該受信した測位サーバ測位応答から前記第2のトランザクション識別情報を抽出し、
    該抽出した第1と第2のトランザクション識別情報が等しいか否かを確認し、等しい場合は、前記測位サーバ測位応答に含まれる位置情報と、前記移動通信端末応用サービス要求に含まれるクライアント側プログラムの生成情報とを入力として応用アプリケーション・サーバ処理を実行し、該実行した結果情報をアプリサーバ応用サービス応答として、前記移動通信サーバを介して、前記移動通信端末に送信することを特徴とする位置情報システム。
  9. 請求項7に記載の位置情報システムにおいて、
    前記測位位置管理サーバは、
    前記所定の地点に設定された測位情報送信機の各々について、該設置地点の大域位置識別情報と、該設置した測位情報送信機の送信機固定識別番号と、前記移動通信システムを運用する移動通信事業者識別番号と、前記応用アプリケーションのサービス事業者識別番号と、該測位情報送信機の送信した測位用識別情報を位置情報へと変換した回数を測位回数として、該情報群を一組みにした課金情報レコードを作成し、該レコードを格納する課金情報管理テーブルを前記記憶装置に保持しており、
    前記移動通信端末測位要求を受信して位置情報へと変換解読する度に、該変換解読の仮定で抽出された前記大域位置識別情報と、前記送信機固定識別番号と、前記移動通信事業者識別番号と、前記サービス事業者識別番号とを検索キーとして、該課金情報管理テーブルを検索し、
    前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在すれば、該課金情報レコードの前記測位回数を1回増加した課金情報レコードを作製し、該課金情報レコードを前記課金情報管理テーブルに書き戻し、
    前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在しなければ、前記課金情報レコードを新たに作成して、該作成した課金情報レコードの測位回数を1回にセットし、該作成した課金情報レコードを前記課金情報管理テーブルに格納し、
    所定の時間間隔で、前記課金情報管理テーブルの各レコードを読み出して、
    前記大域位置識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して大域位置毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して地域所有者への測位課金要求を送信し、
    前記移動通信事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して移動通信事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して移動通信事業者への測位課金要求を送信し、
    前記応用サービス事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して応用サービス事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用してサービス事業者への測位課金要求を送信する測位課金処理を実行することを特徴とする位置情報システム。
  10. 請求項7に記載の位置情報システムにおいて、
    前記所定の送信機可変情報秘匿化処理とは、
    測位情報送信機が格納する第3の送信機可変識別情報を、第3のハッシュ関数によりハッシュして第3のハッシュ値を算出して、さらに該算出されたハッシュ値を該第3のハッシュ関数でハッシュすることを繰り返して、該繰り返しにより得られるハッシュ値からなる第3のハッシュ情報列を生成し、
    該第3のハッシュ情報列の先頭要素を送信機可変識別情報として取り出し、該取り出した送信機可変識別情報を、第1のハッシュ関数によりハッシュして第1のハッシュ値を算出して、さらに該算出されたハッシュ値を該第1のハッシュ関数でハッシュすることを繰り返して、該繰り返しにより得られる複数のハッシュ値からなる第1のハッシュ情報列を生成し、
    該第1のハッシュ情報列の各要素を、第2のハッシュ関数によりハッシュして第2のハッシュ値を算出して、該算出された複数のハッシュ値からなる第2のハッシュ情報列を生成し、
    該生成された第2のハッシュ情報列を秘匿化可変識別情報とする送信機識別情報秘匿化処理であり、
    前記測位用識別情報の生成とは、
    該第2のハッシュ情報列の各要素について、まず先頭のハッシュ値を取り出して、該取り出したハッシュ値を、前記自身が格納する大域位置識別情報と結合して前記測位用識別情報を生成し、
    該生成した測位用識別情報を、所定の第1の時間間隔で、所定の第1の回数だけ繰り返し送信し、
    該第2のハッシュ情報列の次のハッシュ値を取り出して、上記測位用識別情報の生成と送信を繰り返して実行し、
    前記測位用送信情報の送信回数が、所定の第2の回数だけ繰り返されたならば、該第3のハッシュ情報列の次の要素を取り出して、上記送信機可変識別情報として捉えて、上記測位識別情報の生成と送信を繰り返して実行する測位用識別情報の生成であり、
    前記測位情報管理サーバは、
    該第3のハッシュ情報列を生成し、該生成した第3のハッシュ情報列の要素データの一部を、前記送信機可変識別情報として前記測位機能付き移動通信端末にダウンロードし、
    前記測位機能付き移動通信端末は、
    該ダウンロードした送信機可変識別情報に基づいて、前記測位情報送信機所定の送信機可変識別情報秘匿化処理を実行して秘匿化可変識別情報を生成し、
    該生成した秘匿化可変識別情報と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機識別情報管理表を記憶し、
    設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を記憶し、
    前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報を取り出し、
    該取り出した秘匿化可変識別情報について、該識別情報をキーに送信機識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
    該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換する 測位情報送信機識別情報解読処理を実行することを特徴とする位置情報システム。
  11. 請求項10に記載の位置情報システムにおいて、
    前記送信機可変識別情報解読処理とは、
    前記所定の地点に設定された測位情報送信機の各々について、該設置地点の大域位置識別情報と、該設置した測位情報送信機の送信機固定識別番号と、前記移動通信システムを運用する移動通信事業者識別番号と、前記応用アプリケーションのサービス事業者識別番号と、該測位情報送信機の送信した測位用識別情報を位置情報へと変換した回数を測位回数として、該情報群を一組みにした課金情報レコードを作成し、該レコードを格納する課金情報管理テーブルを記憶しており、
    前記移動通信端末測位要求を受信して位置情報へと変換解読する度に、該変換解読の仮定で抽出された前記大域位置識別情報と、前記送信機固定識別番号と、前記移動通信事業者識別番号と、前記サービス事業者識別番号とを検索キーとして、該課金情報管理テーブルを検索し、
    前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在すれば、該課金情報レコードの前記測位回数を1回増加した課金情報レコードを作製し、該課金情報レコードを課金情報管理テーブルに書き戻し、
    前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在しなければ、前記課金情報レコードを新たに作成して、該作成した課金情報レコードの測位回数を1回にセットし、該作成した課金情報レコードを課金情報管理テーブルに格納する測位課金代行処理を実行し、
    該格納された課金情報管理テーブルの内容を、所定の時間間隔で前記測位情報管理サーバに送信する測位課金料金通知処理を実行し、
    前記測位情報管理サーバは、該移動通信端末の測位課金料金通知処理から送信された課金情報管理テーブルの内容を集計し、所定の時間間隔で、該集計された課金情報管理テーブルの各レコードを読み出し、
    前記大域位置識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して大域位置毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して地域所有者への測位課金要求を送信し、
    前記移動通信事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して移動通信事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して移動通信事業者への測位課金要求を送信し、
    前記応用サービス事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して応用サービス事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用してサービス事業者への測位課金要求を送信する
    測位課金処理を備えることを特徴とする位置情報システム。
  12. 請求項7に記載の位置情報システムにおいて、
    前記所定の送信機可変情報秘匿化処理とは、
    前記測位情報送信機は、
    所定の鍵暗号鍵を格納し、
    前記測位情報送信機が格納する前記暗号鍵を、該格納する鍵暗号鍵で暗号化して暗号鍵を算出して、さらに該算出された暗号鍵を該鍵暗号鍵で暗号化することを繰り返して、該繰り返しにより得られる暗号鍵からなる第1の暗号鍵列を生成し、
    該第1の暗号鍵列の先頭要素を取り出して、前記測位情報送信機が格納する送信機可変識別情報と前記自身が格納する大域位置識別情報と乱数とを結合して、該結合した情報を、該取り出した暗号鍵で暗号化処理して秘匿化可変識別情報とする送信機識別情報秘匿化処理であり、
    前記測位用識別情報の生成とは、
    該生成した秘匿化可変識別情報を、前記自身が格納する大域位置識別情報と結合して前記測位用識別情報を生成し、
    該生成した測位用識別情報を、所定の第1の時間間隔で、所定の第1の回数だけ繰り返し送信し、
    前記乱数を再生成して秘匿化可変識別情報を再度生成して、上記測位用識別情報の生成と送信を繰り返して実行し、
    前記測位用送信情報の送信回数が、所定の第2の回数だけ繰り返されたならば、該第2の暗号鍵列の次の要素を取り出して、上記送信機可変識別情報として捉えて、上記測位識別情報の生成と送信を繰り返して実行する測位用識別情報の生成であり、
    前記測位情報管理サーバは、
    該第1の暗号鍵列を生成し、該生成した暗号鍵列の要素データの一部を、前記暗号鍵として前記測位機能付き移動通信端末にダウンロードし、
    前記測位機能付き移動通信端末は、
    前記測位情報送信機の送信機固定識別情報と送信機可変識別情報の初期値と、設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報との関連付けを管理する送信機活性化識別情報管理表を記憶し、
    設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報と、設置地点の位置情報との関連付けを管理する位置識別情報管理表を記憶し、
    前記測位情報送信機から受信した測位用識別情報から秘匿化可変識別情報を取り出し、
    該取り出した秘匿化可変識別情報を、該ダウンロードした暗号鍵で復号化して送信機可変識別情報を算出し、
    該算出した送信機可変識別情報をキーに送信機活性化識別情報管理表を参照して、該識別情報を設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報に変換し、
    該変換した設置地点の大域位置識別情報と局所位置識別情報について、該2つの位置識別情報をキーに位置識別情報管理表を参照して、該2つの位置識別情報を位置情報に変換する測位情報送信機識別情報解読処理を実行すること特徴と位置情報システム。
  13. 請求項12に記載の位置情報システムにおいて、
    前記測位機能付き移動通信端末が備える送信機可変識別情報解読処理とは、
    前記所定の地点に設定された測位情報送信機の各々について、該設置地点の大域位置識別情報と、該設置した測位情報送信機の送信機固定識別番号と、前記移動通信システムを運用する移動通信事業者識別番号と、前記応用アプリケーションのサービス事業者識別番号と、該測位情報送信機の送信した測位用識別情報を位置情報へと変換した回数を測位回数として、該情報群を一組みにした課金情報レコードを作成し、該レコードを格納する課金情報管理テーブルを記憶しており、
    前記移動通信端末測位要求を受信して位置情報へと変換解読する度に、該変換解読の仮定で抽出された前記大域位置識別情報と、前記送信機固定識別番号と、前記移動通信事業者識別番号と、前記サービス事業者識別番号とを検索キーとして、該課金情報管理テーブルを検索し、
    前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在すれば、該課金情報レコードの前記測位回数を1回増加した課金情報レコードを作製し、該課金情報レコードを課金情報管理テーブルに書き戻し、
    前記検索キーと合致する課金情報レコードが存在しなければ、前記課金情報レコードを新たに作成して、該作成した課金情報レコードの測位回数を1回にセットし、該作成した課金情報レコードを課金情報管理テーブルに格納する測位課金代行処理を備え、
    該格納された課金情報管理テーブルの内容を、所定の時間間隔で前記測位情報管理サーバに送信する測位課金料金通知処理を実行し、
    前記測位情報管理サーバは、該移動通信端末の測位課金料金通知処理から送信された課金情報管理テーブルの内容を集計し、所定の時間間隔で、該集計された課金情報管理テーブルの各レコードを読み出して、
    前記大域位置識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して大域位置毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して地域所有者への測位課金要求を送信し、
    前記移動通信事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して移動通信事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用して移動通信事業者への測位課金要求を送信し、
    前記応用サービス事業者識別情報毎に、該読み出したレコードの測位回数の合計を集計して応用サービス事業者毎測位回数を算出し、該算出した測位回数に所定の課金関数を適用してサービス事業者への測位課金要求を送信する測位課金処理を実行することを特徴とする位置情報システム。
  14. 請求項1に記載の位置情報システムおいて、
    前記測位情報送信機を所有、運用もしくは管理する送信機所有事業者に対して、固有の測位情報送信機所有事業者識別情報を割り当てた情報を、前記測位情報管理サーバが記憶し、
    前記送信機活性化識別情報管理表は、
    該割り当てられた測位情報送信機所有事業者識別情報を、前記設置された測位情報送信機に関して格納された各レコードについて、新たなデータ要素として備え、
    前記位置識別情報管理表は、
    該割り当てられた測位情報送信機所有事業者識別情報を、前記設置位置の大域位置識別情報と局所位置識別情報に関して格納された各レコードについて、新たなデータ要素として備え、
    前記測位情報送信機は、
    該割り当てられた測位情報送信機所有事業者識別情報を、測位用識別情報の新たなデータ要素として備え、
    前記測位情報管理サーバは、
    前記受信した測位用識別情報に基づいて、送信機活性化識別情報管理表を検索する際に、該測位情報送信機所有事業者識別情報を検索キーとして使用し、
    あるいは、前記受信した測位用識別情報に基づいて、送信機識別情報表管理表を検索する際に、該測位情報送信機所有事業者識別情報を検索キーとして使用することを特徴とする位置情報システム。
  15. 請求項1に記載の位置情報システムにおいて、
    前記測位情報管理サーバは、
    前記移動通信端末毎に、該移動通信端末が送信する移動通信端末測位要求に対して実行した送信機送信機識別情報解読処理の結果を格納する移動通信端末識別情報管理表を前記記憶装置に記憶し、
    該移動通信端末識別情報管理表は、移動通信端末識別情報と、移動通信事業者識別情報と、大域位置識別情報と、局所位置識別情報と、該測位要求発生時間と、送信機固定識別情報と、位置情報からなるレコードを格納し、
    前記移動通信端末測位要求を受信して送信機識別情報解読処理を起動する毎に、該測位要求を発信した移動通信端末識別情報を検索キーとして、該移動通信端末識別情報管理表を参照して、該通信端末が直前に要求した移動通信端末測位要求の解読結果を検索結果として得て、該直前の測位要求の測位要求発生時間と、位置情報を取り出し、
    該受信した新しい測位要求の解読処理結果の測位要求発生時間と、位置情報と比較して、所定の時間差で、所定の距離以上の位置情報の変化が検出された場合に、該受信した新しい測位要求に含まれる秘匿化可変識別情報を発信した測位情報送信機について、
    該測位情報送信機が登録された送信機識別情報管理表のレコードを無効化することを特徴とする位置情報システム。
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