JPWO2009098739A1 - プログラム最適化装置およびプログラム最適化方法 - Google Patents

プログラム最適化装置およびプログラム最適化方法 Download PDF

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Abstract

プログラムを最適化する場合に、最適化前にプログラムの実行を必要とせずに、プログラムが処理するデータの特徴に依存した最適化を行うプログラム最適化装置は、最適化対象となる入力プログラム(111)を中間コード(131)に変換する中間コード変換部(121)と、入力プログラム(111)中の変数の取り得る値を、外部から与えられた情報に基づいて設定する変数値設定部(122)と、変数値設定部(122)で設定された値に基づき、中間コード(131)に含まれるノードの取り得る値を算出するノード値算出部(123)と、ノード値算出部(123)で算出された値に基づき、中間コードの最適化を行う中間コード最適化部(124)と、中間コード最適化部(124)で最適化された中間コード(131)を出力プログラム(112)に変換する出力プログラム変換部(125)とを備える。

Description

本発明は、コンピュータプログラムを最適化する最適化装置および最適化方法に関し、特に、実行時のデータの性質に基づき、コンピュータプログラムを最適化する最適化装置および最適化方法に関する。
通常、プログラミング言語で記述されたソースプログラムをコンパイルする際に、ソースプログラムの動作を解析し、ソースプログラムの最適化処理を行う。
例えば、一般的に知られている最適化方法として、定数の畳み込み、または不要コード削除等がある。これらの最適化方法では、コンパイル時に計算可能な演算を演算結果に置換したり、プログラム実行時に到達し得ないコード等をコンパイル後のプログラムから削除したりする。このような方法により、従来、プログラムの最適化を行っている。
さらに、非特許文献1で開示されているように、ソースプログラムに対する解析範囲を拡大し、手続き間解析(interprocedural analysis)の解析結果に基づいて手続き間の定数伝播(interprocedural constant propagation)を行い、可能な限りコンパイル時に計算処理を行うことで、実行時の処理時間の改善を行う方法がある。
また、特許文献1で開示されているように、プログラムを実行することにより変数の取り得る値の出現頻度を求め、変数が特定の値の場合に特殊化されたプログラムを生成し、変数が出現頻度の多い特定の値のときに実行時の処理時間の改善を行う方法がある。
特開2002−259135号公報 Paul R. Carini, M. Hind, "Flow-Sensitive Interprocedural Constant Propagation", The ACM SIGPLAN Conference on Programming Language Design and Implementation, 1995
しかしながら、上述のような最適化手法は、ソースプログラムの解析結果に基づく最適化である。このため、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化が行えない。また、データの特徴に依存した最適化を行う場合でも、最適化の前にプログラムを実行する必要がある。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、最適化の前にプログラムの実行を必要とせず、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を可能とするプログラム最適化装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるプログラム最適化装置は、プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化装置であって、前記入力プログラムを中間コードに変換する中間コード変換部と、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定する変数値設定部と、設定された前記変数の取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化する中間コード最適化部と、前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する出力プログラム変換部とを備える。
この構成によると、入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、予め取得し、その値に基づいて、中間コードの最適化を行うことができる。このように、プログラムの実行により処理されるデータの特徴を、変数の取り得る値として設定することにより、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を行うことができる。
具体的には、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、ユーザからの入力により取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定する。
また、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、前記入力プログラム中に記載された指示子から取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定してもよい。
さらに、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、所定のファイルから取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定してもよい。
また、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、当該中間コードに含まれる複数のノードのうち、取り得る値が1つのみのノードを、定数を示すノードに置換してもよい。
さらに、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、条件分岐を表現するノードについて、当該ノードが取り得る値に含まれない値に依存する分岐を、前記中間コードより削除してもよい。
入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、算出結果が常に固定された値の場合は定数に置換したり、冗長な分岐を削除したりすることで、プログラムサイズの小さい出力プログラムを生成することもできる。
さらに、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、複数の値を取り得る変数を示す変数ノードを含むノードを、取り得る値に従い分岐する前記変数ノードを含む複数のノードに変換し、変換後の前記複数のノードの各々に含まれる前記変数ノードを、分岐条件とされた取り得る値を示す定数ノードに置換してもよい。
入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、少ない分岐数でありながら、定数への置換数を増やせるため、実行速度の改善の可能性を高めることもできる。
また、前記中間コード最適化部は、前記変数の取り得る値から、前記中間コードを木構造で表した際のノードの取り得る値を算出し、前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化してもよい。
本発明にかかるプログラム最適化装置は、プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化装置であって、前記入力プログラムを中間コードに変換する中間コード変換部と、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードを木構造で表した際のノードに設定する変数値設定部と、前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化する中間コード最適化部と、前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する出力プログラム変換部とを備えるものであってもよい。
この構成によると、入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、予め取得し、その値に基づいて、中間コードの最適化を行うことができる。このように、プログラムの実行により処理されるデータの特徴を、変数の取り得る値として設定することにより、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を行うことができる。
また、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、当該中間コードに含まれる複数のノードのうち、取り得る値が1つのみのノードを、定数を示すノードに置換するものであってもよい。
さらに、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、条件分岐を表現するノードについて、当該ノードが取り得る値に含まれない値に依存する分岐を、前記中間コードより削除するものであってもよい。
入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、算出結果が常に固定された値の場合は定数に置換したり、冗長な分岐を削除したりすることで、プログラムサイズの小さい出力プログラムを生成することもできる。
さらに、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、複数の値を取り得る変数を示す変数ノードを含むノードを、取り得る値に従い分岐する前記変数ノードを含む複数のノードに変換し、変換後の前記複数のノードの各々に含まれる前記変数ノードを、分岐条件とされた取り得る値を示す定数ノードに置換するものであってもよい。
入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、少ない分岐数でありながら、定数への置換数を増やせるため、実行速度の改善の可能性を高めることもできる。
また、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、ユーザからの入力により取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定するものであってもよい。
さらに、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、前記入力プログラム中に記載された指示子から取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定するものであってもよい。
さらに、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、所定のファイルから取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定するものであってもよい。
本発明にかかるプログラム最適化方法は、プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化方法であって、前記入力プログラムを中間コードに変換し、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードを木構造で表した際のノードに設定し、前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化し、前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備えるプログラム最適化装置、または特徴的なステップを含むプログラム最適化方法として実現できるだけでなく、プログラム最適化方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは言うまでもない。
本発明によると、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を行い、かつ、最適化の前のプログラムの実行を必要としないプログラム最適化装置を提供することができる。
また、入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、算出結果が常に固定された値の場合は定数に置換したり、冗長な分岐を削除したりすることで、プログラムサイズの小さい出力プログラムを生成することもできる。
さらに、入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、少ない分岐数でありながら、定数への置換数を増やせるため、実行速度の改善の可能性を高めることもできる。
図1は、本発明の実施の形態に係るプログラム最適化装置を示す図である。 図2は、本発明のプログラム最適化装置が実行する処理のフローチャートである。 図3は、入力プログラムの一例を示す図である。 図4は、中間コードの一例を示す図である。 図5は、図4に示す中間コードと、当該中間コードに含まれる各ノードが取り得る値とを示す図である。 図6は、データの連鎖情報の一例を示す図である。 図7は、ノード値算出部の算出結果である定数の集合を示す図である。 図8は、中間コード最適化部の第1の変換の一例を説明するための図である。 図9は、中間コード最適化部の第3の変換の一例を説明するための図である。 図10は、本発明により図3に示した入力プログラムから変換した出力プログラムを示す図である。 図11は、従来技術により図3に示した入力プログラムから変換した出力プログラムを示す図である。 図12は、プログラム最適化装置の変形例を示す図である。 図13は、入力プログラムの一例を示す図である。 図14は、指定ファイルの一例を示す図である。 図15は、プログラム最適化装置の変形例を示す図である。 図16は、GUIの一例を示す図である。 図17は、GUIの一例を示す図である。
符号の説明
101、101a、101b プログラム最適化装置
111 入力プログラム
112 出力プログラム
113 指定ファイル
114 表示端末
121 中間コード変換部
122、122a、122b 変数値設定部
123 ノード値算出部
124 中間コード最適化部
125 出力プログラム変換部
131 中間コード
以下、本発明の実施の形態に係るプログラム最適化装置について図面を参照しながら説明する。
まず、プログラム最適化装置の構成について図1を参照して説明する。
プログラム最適化装置101は、最適化対象のプログラムを記述した入力プログラム111を、最適化を施したプログラムである出力プログラム112に変換する装置であり、中間コード変換部121と、変数値設定部122と、ノード値算出部123と、中間コード最適化部124と、出力プログラム変換部125とを含む。プログラム最適化装置101は、プロセッサとメモリとを備える通常のコンピュータ上で、各処理部を実現するためのプログラムを実行することにより実現される。なお、プログラム最適化装置101の処理で用いられる、プログラム、コード、データ等は、コンピュータのメモリ等に一時的に記憶される。
中間コード変換部121は、入力プログラム111を中間コード131に変換する。
入力プログラム111は、例えば、C言語といった既存のプログラミング言語で記述されている。中間コード131は、例えば、抽象構文木といった、既存のプログラムの表現形式で、入力プログラム111の内容を表現している。
変数値設定部122は、入力プログラム111に記述されている変数に対して、変数の取り得る値を定数の集合として、中間コード131に設定する。変数の取り得る値は、入力プログラム111に、例えばpragmaのような指示子を記述することにより指定することができる。また、入力プログラムとは別のファイルに変数の取り得る値を示す情報を記述することにより指定することもできる。さらに、GUI(Graphical User Interface)を用いたユーザ入力により入力プログラムに対して指定することもできる。なお、ユーザ入力は必ずしもGUIを用いる必要はなく、他のインタフェースを用いてユーザ入力を受け付けるようにしても良い。
ノード値算出部123は、変数値設定部122によって設定された変数に対する定数の集合に基づいて、中間コード131を木構造で表した際の各ノードが取り得る値を算出する。
中間コード最適化部124は、ノード値算出部123によって算出された中間コード131の各ノードが取り得る値に基づいて、以下の3つの変換方法のいずれかの方法に従い、中間コードの変換を行う。
第1の変換方法は、ノードが取り得る値が1つである場合に、当該ノードをノードが取り得る値を表現する定数ノードに置換する方法である。
第2の変換方法は、ノードが条件分岐を表現するノードである場合に、ノードが取り得る値に含まれない値による条件分岐を、中間コードより削除する方法である。
第3の変換方法は、定数の集合の要素数分の分岐を生成し、各分岐において第1の変換と同様に、ノードを定数ノードに置換する方法である。
出力プログラム変換部125は、最適化された中間コード131を所定の書式で記述された出力プログラム112に変換する。
出力プログラム112の書式は、例えば、プログラム最適化装置101を、Cコンパイラとして利用する場合は、C言語、アセンブリ言語、機械語等であり、高位合成ツールとして利用する場合は、Verilog言語等である。
次に、プログラム最適化装置101が実行する処理について説明する。
図2は、プログラム最適化装置が実行する処理のフローチャートである。
中間コード変換部121は、入力プログラム111を中間コード131に変換する(S211)。図3は、入力プログラムの一例を示す図である。図4は、中間コード131の一例を示す図である。同図は、図3に示す入力プログラム301の13行目の文S5を変換した結果得られる中間コードを示す。この中間コードは、変数の参照を示すノードS5_aおよびS5_rと、定数を示すノードS5_1と、演算を示すノードS5_addとを含む木構造で表現されている。
次に、変数値設定部122は、変数の参照を示すノード(変数の参照ノード)に対し、変数の取り得る値を示す定数の集合を設定する(S212)。図3に示す入力プログラム301の3行目および4行目のpragma記述は、それぞれ、変数aの取り得る値が{0,1}、変数cの取り得る値が{0,2,4}であることを指定する記述である。この場合、変数値設定部122は、入力プログラム111のpragma記述から変数の取り得る値を取得し、変数aを参照するノードに対し、定数の集合{0,1}を設定する。変数cを参照するノードに対しても同様に、定数の集合{0,2,4}を設定する。
次に、ノード値算出部123は、中間コード131に含まれる各ノードに対し、ノードが取り得る値を示す定数の集合を算出する(S213)。例えば、図4に示す中間コードについて検討する。図5は、図4に示す中間コードと、当該中間コードに含まれる各ノードが取り得る値とを示す図である。同図に示すように、変数aの参照を示すノードS5_aには、図3に示す入力プログラム301の3行目のpragma記述の通り、定数の集合{0,1}が設定済みである。また、定数ノードS5_1は、取り得る値が“1”のみである。このため、ノード値算出部123は、定数ノードS5_1が取り得る値として、定数の集合{1}を算出する。加算ノードS5_addでは、オペランドであるノードS5_aの値とノードS5_1の値との加算が行われる。このため、ノード値算出部123は、ノードS5_aの取り得る値を示す定数の集合{0,1}と、ノードS5_1の取り得る値を示す定数の集合{1}とから、加算ノードS5_addの取り得る値を示す定数の集合として{1,2}を算出する。さらに、ノード値算出部123は、変数rの参照を示すノードS5_rについても、加算ノードS5_addの取り得る値を示す定数の集合と同じ定数の集合{1,2}を算出する。
また、ノード値算出部123は、一般的な最適化方法である定数伝播と同様に、データの連鎖情報を元に定数の集合を伝播させる。例えば、図3に示す入力プログラム301の10〜14行目で定義された変数rが、17行目の文で使用されている。この場合、10〜14行目に対応する文ノードS2〜S6と17行目に対応する文ノードS7とのデータの連鎖情報は、図6に示すように連鎖元から連鎖先を示すグラフとして表現できる。つまり、変数rの定義を行う文ノードS2〜S6が連鎖元を示し、変数rを参照する文ノードS7が連鎖先として表現される。ノード値算出部123は、データの連鎖情報を元に、文ノードS2〜S6の定数の集合に基づいて文ノードS7の定数の集合の算出を行う。つまり、ノード値算出部123は、データの連鎖情報を元に、連鎖先の定数の集合を、連鎖元の定数の集合の和集合として算出する。結果として、文ノードS7における変数rの参照ノードS7_rの定数の集合が算出される。
同様に、全てのノードに対して、ノードの取り得る値を示す定数の集合が算出されることにより、図7に示すようにノード毎に定数の集合が算出される。図7は、中間コード131に含まれるノードに設定されている定数の集合の一部を示す図である。ノードに設定された定数の集合は、中間コード131に含まれる各ノードが取り得る値を示す集合である。定数の集合が算出できなかったノードには、空集合φが設定され、この場合は任意の値を取り得ることを示している。
次に、中間コード最適化部124は、算出されたノードの定数の集合を使用した中間コード131の変換を行う(S214)。中間コード131の変換方法には以下の3つの変換方法がある。
第1の変換は、ノードの定数の集合の要素数が1つの場合に、当該ノードを、当該集合の要素を表現する定数ノードに置換する変換である。図8(a)は、入力プログラム301の文ノードS9における変換前の中間コードを示す図である。図8(b)は、文ノードS9における変換後の中間コードを示す図である。ノード値算出部123によって算出された変数nの参照ノードS9_nにおける定数の集合は、図7に示す通り{1}であり、要素数が1つである。このため、中間コード最適化部124は、変数nの参照ノードS9_nを、その要素である数値“1”を表現する定数ノードS9_1に置換する。この置換の結果、文ノードS8は不要コードとなる。このため、中間コード最適化部124は、一般的な最適化方法である不要コード削除の最適化により、文ノードS8を削除する。これにより、プログラムサイズを小さくすることが可能となる。
第2の変換は、ノードが有する定数の集合に含まれない値に依存する分岐を、中間コードより削除する変換である。入力プログラム301の分岐文ノードS1における分岐条件を示すノードS1_sが有する定数の集合は、図7が示す通り{1,3,5}である。文ノードS2が示す分岐“case0”は、ノードS1_sの値が“0”の場合の条件分岐である。図7で示されるノード値算出結果において、ノードS1_sは要素“0”を含まない。このため、プログラム実行時に文S2は実行されない。よって、中間コード最適化部124は、文ノードS2が示す分岐“case0”を削除する。同様に、中間コード最適化部124は、文ノードS4が示す分岐“case2”も削除する。これにより、分岐は、出力プログラム401に示されるように文ノードS3,S5,S6のみの分岐に削減される。この置換の結果、プログラムサイズが小さくなることは自明である。
第3の変換は、定数の集合の要素数分の分岐を生成し、各分岐において第1の変換と同様に、ノードを定数ノードに置換する変換である。図9(a)は、図3に示す入力プログラム301の文ノードS7における変換前の中間コードを示す図である。図9(b)は、文ノードS7における変換後の中間コードを示す図である。文ノードS7において、変数rの参照ノードS7_rの定数の集合は{0,1,2}である。このため、中間コード最適化部124は、図9(b)に示すように0,1,2にそれぞれに対応する分岐を生成する。中間コード最適化部124は、各分岐において、変数rの参照ノードS7_rを定数ノードに置換することにより、中間コードを変換する。分岐は、文ノードS72,S74,S76で示される。文ノードS72,S74,S76は、文ノードS7を複製し、変数rの参照ノードS7_rに該当するノードを、定数0,1,2をそれぞれ示す定数ノードS72_0,S74_1,S76_2に置換することで生成される。この変換の結果、従来技術の最適化方法である定数の畳み込み(constant folding)、あるいは、演算強度の削減といった最適化が可能になる。最終的に、文ノードS7に含まれる乗算が別の演算に変換され、図10に示す出力プログラム401における文ノードS72’,S74’,S76’に最適化される。プログラムの実行時にシフト演算が乗算より高速に実行できる場合には、この第3の変換により、プログラムの実行時間を改善することができる。また、出力プログラムを用いてハードウェアを生成するような場合においては、乗算器自体が不要となる。このため、ハードウェアの規模を小さくすることが可能になる。
第3の変換においては、要素数分の分岐が新たに生成される。このため、第3の変換の実施を制限してもよい。例えば、変換により定数の畳み込みが可能になる要素についてのみ第3の変換を実施するようにしてもよい。また、変換により演算強度の削減が可能になる乗算や除算等の演算を含む場合に限定して第3の変換を実施するようにしてもよい。
次に、プログラム最適化装置101は、中間コードの変換を実施したか否かを判定し(S215)、中間コードの変換を実施した場合は(S215でYES)、再度、ノード値算出処理(S213)以降の処理を実行することにより、さらなる最適化を試みる。
中間コードの変換が実施されなかった場合には(S215でNO)、出力プログラム変換部125は、中間コード最適化部124によって最適化された中間コード131から、所定の書式で記述された出力プログラム112を生成する(S216)。
図10は、入力プログラム301に対してプログラム最適化装置101により最適化された出力プログラムを示している。図11は、入力プログラム301に対して従来技術により最適化された出力プログラムの一例を示している。図11では、変数が特定の値を取る場合に特化した最適化を行っている。図10および図11より、プログラム最適化装置101により生成された出力プログラムは、従来技術により生成された出力プログラムと比べて、プログラムサイズが小さいことは明らかである。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、予め取得し、その値に基づいて、中間コードの最適化を行っている。このため、最適化の前にプログラムを実行することなく、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を可能としている。さらに、変数の取り得ない値の情報を利用した最適化を行うことで、不要なコードの削減が可能となる。このため、従来技術による最適化よりもプログラムサイズの小さいコードを生成することが可能となる。
また、入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、算出結果が常に固定された値の場合は定数に置換したり、冗長な分岐を削除したりすることで、プログラムサイズの小さい出力プログラムを生成することもできる。
さらに、入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、少ない分岐数でありながら、定数への置換数を増やせるため、実行速度の改善の可能性を高めることもできる。
以上、本発明の実施の形態に係るプログラム最適化装置101について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施の形態では、入力プログラム111がC言語で記述され、変数の取り得る値をpragmaにより指定する方法について説明した。しかし、pragmaで指定する情報と同じ情報を入力プログラムとは別のファイルに記述することにより、変数の取り得る値を指定してもよい。
図12〜図14を用いて、入力プログラムとは別の指定ファイルを用いて変数の取り得る値を指定する方法について説明する。
図12は、この方法に係るプログラム最適化装置の構成を示す図である。プログラム最適化装置101aは、図1に示したプログラム最適化装置101の構成において、変数値設定部122を変数値設定部122aに変更したものである。それ以外の構成は、プログラム最適化装置101と同様である。変数値設定部122aは、変数の取り得る値を指定ファイル113から取得し、変数の取り得る値を定数の集合として、中間コード131に設定する。
図13は、入力プログラムの一例を示す図である。図14は、指定ファイルの一例を示す図である。例えば、入力プログラム1101に記述されている変数aおよびcに対して、変数の取り得る値を指定する場合、指定ファイル1102に変数aおよびcを特定する情報と、変数aおよびcが取り得る値とを記述することにより、pragma記述と同様に、変数aおよびcの取り得る値を指定することができる。
なお、pragmaまたは指定ファイルを用いて変数の取り得る値を指定する以外にも、GUIを用いて、入力プログラムを画面に表示し、ユーザがポインタで指定した変数に対して、当該変数の取り得る値を入力するようにしてもよい。
図15〜図17を用いて、GUIを用いて変数の取り得る値を指定する方法について説明する。
図15は、この方法に係るプログラム最適化装置の構成を示す図である。プログラム最適化装置101bは、図1に示したプログラム最適化装置101の構成において、変数値設定部122を変数値設定部122bに変更したものである。それ以外の構成は、プログラム最適化装置101と同様である。変数値設定部122bは、入力プログラム111を表示端末114に表示させ、ユーザによる入力により変数の取り得る値を取得し、変数の取り得る値を変数の集合として、中間コード131に設定する。
図16は、表示端末114に表示される、入力プログラムを含む入力プログラム表示ウィンドウの一例を示す図である。図17は、変数属性ダイアログの一例を示す図である。例えば、入力プログラム表示ウィンドウ1201に表示されている入力プログラムに記述されている変数aに対して、変数の取り得る値を指定する場合を考える。ユーザは、入力プログラム表示ウィンドウ1201上で、変数aをポインタにより選択する。次に、ユーザは、プルダウンメニューから変数属性ダイアログ1202を開くためのメニューを選択することにより、変数属性ダイアログ1202を表示端末114上に表示させる。ユーザは、変数属性ダイアログ1202において、変数aの取り得る値として“0,1”を入力する。同様に変数cに対しても取り得る値を入力することで、pragma記述と同様に、変数aおよびcの取り得る値を指定することができる。
なお、GUIを用いずとも、例えば、CUI(Character User Interface)を用いて、ユーザが変数の取り得る値を入力するような構成であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される
本発明にかかるプログラム最適化装置は、プログラムのソースコードからオブジェクトコードを生成するコンパイラや、逐次処理プログラムからハードウェアのRTL(Register Transfer Level)記述を生成する高位合成ツールに適用でき、特に、プログラムの処理するデータに依存した最適化を施したオブジェクトコードやRTL記述を生成する場合に有用である。
本発明は、コンピュータプログラムを最適化する最適化装置および最適化方法に関し、特に、実行時のデータの性質に基づき、コンピュータプログラムを最適化する最適化装置および最適化方法に関する。
通常、プログラミング言語で記述されたソースプログラムをコンパイルする際に、ソースプログラムの動作を解析し、ソースプログラムの最適化処理を行う。
例えば、一般的に知られている最適化方法として、定数の畳み込み、または不要コード削除等がある。これらの最適化方法では、コンパイル時に計算可能な演算を演算結果に置換したり、プログラム実行時に到達し得ないコード等をコンパイル後のプログラムから削除したりする。このような方法により、従来、プログラムの最適化を行っている。
さらに、非特許文献1で開示されているように、ソースプログラムに対する解析範囲を拡大し、手続き間解析(interprocedural analysis)の解析結果に基づいて手続き間の定数伝播(interprocedural constant propagation)を行い、可能な限りコンパイル時に計算処理を行うことで、実行時の処理時間の改善を行う方法がある。
また、特許文献1で開示されているように、プログラムを実行することにより変数の取り得る値の出現頻度を求め、変数が特定の値の場合に特殊化されたプログラムを生成し、変数が出現頻度の多い特定の値のときに実行時の処理時間の改善を行う方法がある。
特開2002−259135号公報
Paul R. Carini, M. Hind, "Flow-Sensitive Interprocedural Constant Propagation", The ACM SIGPLAN Conference on Programming Language Design and Implementation, 1995
しかしながら、上述のような最適化手法は、ソースプログラムの解析結果に基づく最適化である。このため、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化が行えない。また、データの特徴に依存した最適化を行う場合でも、最適化の前にプログラムを実行する必要がある。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、最適化の前にプログラムの実行を必要とせず、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を可能とするプログラム最適化装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるプログラム最適化装置は、プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化装置であって、前記入力プログラムを中間コードに変換する中間コード変換部と、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定する変数値設定部と、設定された前記変数の取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化する中間コード最適化部と、前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する出力プログラム変換部とを備える。
この構成によると、入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、予め取得し、その値に基づいて、中間コードの最適化を行うことができる。このように、プログラムの実行により処理されるデータの特徴を、変数の取り得る値として設定することにより、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を行うことができる。
具体的には、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、ユーザからの入力により取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定する。
また、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、前記入力プログラム中に記載された指示子から取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定してもよい。
さらに、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、所定のファイルから取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定してもよい。
また、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、当該中間コードに含まれる複数のノードのうち、取り得る値が1つのみのノードを、定数を示すノードに置換してもよい。
さらに、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、条件分岐を表現するノードについて、当該ノードが取り得る値に含まれない値に依存する分岐を、前記中間コードより削除してもよい。
入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、算出結果が常に固定された値の場合は定数に置換したり、冗長な分岐を削除したりすることで、プログラムサイズの小さい出力プログラムを生成することもできる。
さらに、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、複数の値を取り得る変数を示す変数ノードを含むノードを、取り得る値に従い分岐する前記変数ノードを含む複数のノードに変換し、変換後の前記複数のノードの各々に含まれる前記変数ノードを、分岐条件とされた取り得る値を示す定数ノードに置換してもよい。
入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、少ない分岐数でありながら、定数への置換数を増やせるため、実行速度の改善の可能性を高めることもできる。
また、前記中間コード最適化部は、前記変数の取り得る値から、前記中間コードを木構造で表した際のノードの取り得る値を算出し、前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化してもよい。
本発明にかかるプログラム最適化装置は、プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化装置であって、前記入力プログラムを中間コードに変換する中間コード変換部と、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードを木構造で表した際のノードに設定する変数値設定部と、前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化する中間コード最適化部と、前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する出力プログラム変換部とを備えるものであってもよい。
この構成によると、入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、予め取得し、その値に基づいて、中間コードの最適化を行うことができる。このように、プログラムの実行により処理されるデータの特徴を、変数の取り得る値として設定することにより、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を行うことができる。
また、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、当該中間コードに含まれる複数のノードのうち、取り得る値が1つのみのノードを、定数を示すノードに置換するものであってもよい。
さらに、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、条件分岐を表現するノードについて、当該ノードが取り得る値に含まれない値に依存する分岐を、前記中間コードより削除するものであってもよい。
入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、算出結果が常に固定された値の場合は定数に置換したり、冗長な分岐を削除したりすることで、プログラムサイズの小さい出力プログラムを生成することもできる。
さらに、前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、複数の値を取り得る変数を示す変数ノードを含むノードを、取り得る値に従い分岐する前記変数ノードを含む複数のノードに変換し、変換後の前記複数のノードの各々に含まれる前記変数ノードを、分岐条件とされた取り得る値を示す定数ノードに置換するものであってもよい。
入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、少ない分岐数でありながら、定数への置換数を増やせるため、実行速度の改善の可能性を高めることもできる。
また、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、ユーザからの入力により取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定するものであってもよい。
さらに、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、前記入力プログラム中に記載された指示子から取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定するものであってもよい。
さらに、前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、所定のファイルから取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定するものであってもよい。
本発明にかかるプログラム最適化方法は、プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化方法であって、前記入力プログラムを中間コードに変換し、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードを木構造で表した際のノードに設定し、前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化し、前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備えるプログラム最適化装置、または特徴的なステップを含むプログラム最適化方法として実現できるだけでなく、プログラム最適化方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは言うまでもない。
本発明によると、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を行い、かつ、最適化の前のプログラムの実行を必要としないプログラム最適化装置を提供することができる。
また、入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、算出結果が常に固定された値の場合は定数に置換したり、冗長な分岐を削除したりすることで、プログラムサイズの小さい出力プログラムを生成することもできる。
さらに、入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、少ない分岐数でありながら、定数への置換数を増やせるため、実行速度の改善の可能性を高めることもできる。
図1は、本発明の実施の形態に係るプログラム最適化装置を示す図である。 図2は、本発明のプログラム最適化装置が実行する処理のフローチャートである。 図3は、入力プログラムの一例を示す図である。 図4は、中間コードの一例を示す図である。 図5は、図4に示す中間コードと、当該中間コードに含まれる各ノードが取り得る値とを示す図である。 図6は、データの連鎖情報の一例を示す図である。 図7は、ノード値算出部の算出結果である定数の集合を示す図である。 図8は、中間コード最適化部の第1の変換の一例を説明するための図である。 図9は、中間コード最適化部の第3の変換の一例を説明するための図である。 図10は、本発明により図3に示した入力プログラムから変換した出力プログラムを示す図である。 図11は、従来技術により図3に示した入力プログラムから変換した出力プログラムを示す図である。 図12は、プログラム最適化装置の変形例を示す図である。 図13は、入力プログラムの一例を示す図である。 図14は、指定ファイルの一例を示す図である。 図15は、プログラム最適化装置の変形例を示す図である。 図16は、GUIの一例を示す図である。 図17は、GUIの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係るプログラム最適化装置について図面を参照しながら説明する。
まず、プログラム最適化装置の構成について図1を参照して説明する。
プログラム最適化装置101は、最適化対象のプログラムを記述した入力プログラム111を、最適化を施したプログラムである出力プログラム112に変換する装置であり、中間コード変換部121と、変数値設定部122と、ノード値算出部123と、中間コード最適化部124と、出力プログラム変換部125とを含む。プログラム最適化装置101は、プロセッサとメモリとを備える通常のコンピュータ上で、各処理部を実現するためのプログラムを実行することにより実現される。なお、プログラム最適化装置101の処理で用いられる、プログラム、コード、データ等は、コンピュータのメモリ等に一時的に記憶される。
中間コード変換部121は、入力プログラム111を中間コード131に変換する。
入力プログラム111は、例えば、C言語といった既存のプログラミング言語で記述されている。中間コード131は、例えば、抽象構文木といった、既存のプログラムの表現形式で、入力プログラム111の内容を表現している。
変数値設定部122は、入力プログラム111に記述されている変数に対して、変数の取り得る値を定数の集合として、中間コード131に設定する。変数の取り得る値は、入力プログラム111に、例えばpragmaのような指示子を記述することにより指定することができる。また、入力プログラムとは別のファイルに変数の取り得る値を示す情報を記述することにより指定することもできる。さらに、GUI(Graphical User Interface)を用いたユーザ入力により入力プログラムに対して指定することもできる。なお、ユーザ入力は必ずしもGUIを用いる必要はなく、他のインタフェースを用いてユーザ入力を受け付けるようにしても良い。
ノード値算出部123は、変数値設定部122によって設定された変数に対する定数の集合に基づいて、中間コード131を木構造で表した際の各ノードが取り得る値を算出する。
中間コード最適化部124は、ノード値算出部123によって算出された中間コード131の各ノードが取り得る値に基づいて、以下の3つの変換方法のいずれかの方法に従い、中間コードの変換を行う。
第1の変換方法は、ノードが取り得る値が1つである場合に、当該ノードをノードが取り得る値を表現する定数ノードに置換する方法である。
第2の変換方法は、ノードが条件分岐を表現するノードである場合に、ノードが取り得る値に含まれない値による条件分岐を、中間コードより削除する方法である。
第3の変換方法は、定数の集合の要素数分の分岐を生成し、各分岐において第1の変換と同様に、ノードを定数ノードに置換する方法である。
出力プログラム変換部125は、最適化された中間コード131を所定の書式で記述された出力プログラム112に変換する。
出力プログラム112の書式は、例えば、プログラム最適化装置101を、Cコンパイラとして利用する場合は、C言語、アセンブリ言語、機械語等であり、高位合成ツールとして利用する場合は、Verilog言語等である。
次に、プログラム最適化装置101が実行する処理について説明する。
図2は、プログラム最適化装置が実行する処理のフローチャートである。
中間コード変換部121は、入力プログラム111を中間コード131に変換する(S211)。図3は、入力プログラムの一例を示す図である。図4は、中間コード131の一例を示す図である。同図は、図3に示す入力プログラム301の13行目の文S5を変換した結果得られる中間コードを示す。この中間コードは、変数の参照を示すノードS5_aおよびS5_rと、定数を示す定数ノードS5_1と、演算を示す加算ノードS5_addとを含む木構造で表現されている。
次に、変数値設定部122は、変数の参照を示すノード(変数の参照ノード)に対し、変数の取り得る値を示す定数の集合を設定する(S212)。図3に示す入力プログラム301の3行目および4行目のpragma記述は、それぞれ、変数aの取り得る値が{0,1}、変数cの取り得る値が{0,2,4}であることを指定する記述である。この場合、変数値設定部122は、入力プログラム111のpragma記述から変数の取り得る値を取得し、変数aを参照するノードに対し、定数の集合{0,1}を設定する。変数cを参照するノードに対しても同様に、定数の集合{0,2,4}を設定する。
次に、ノード値算出部123は、中間コード131に含まれる各ノードに対し、ノードが取り得る値を示す定数の集合を算出する(S213)。例えば、図4に示す中間コードについて検討する。図5は、図4に示す中間コードと、当該中間コードに含まれる各ノードが取り得る値とを示す図である。同図に示すように、変数aの参照を示すノードS5_aには、図3に示す入力プログラム301の3行目のpragma記述の通り、定数の集合{0,1}が設定済みである。また、定数ノードS5_1は、取り得る値が“1”のみである。このため、ノード値算出部123は、定数ノードS5_1が取り得る値として、定数の集合{1}を算出する。加算ノードS5_addでは、オペランドであるノードS5_aの値と定数ノードS5_1の値との加算が行われる。このため、ノード値算出部123は、ノードS5_aの取り得る値を示す定数の集合{0,1}と、定数ノードS5_1の取り得る値を示す定数の集合{1}とから、加算ノードS5_addの取り得る値を示す定数の集合として{1,2}を算出する。さらに、ノード値算出部123は、変数rの参照を示すノードS5_rについても、加算ノードS5_addの取り得る値を示す定数の集合と同じ定数の集合{1,2}を算出する。
また、ノード値算出部123は、一般的な最適化方法である定数伝播と同様に、データの連鎖情報を元に定数の集合を伝播させる。例えば、図3に示す入力プログラム301の10〜14行目で定義された変数rが、17行目の文で使用されている。この場合、10〜14行目に対応する文ノードS2〜S6と17行目に対応する文ノードS7とのデータの連鎖情報は、図6に示すように連鎖元から連鎖先を示すグラフとして表現できる。つまり、変数rの定義を行う文ノードS2〜S6が連鎖元を示し、変数rを参照する文ノードS7が連鎖先として表現される。ノード値算出部123は、データの連鎖情報を元に、文ノードS2〜S6の定数の集合に基づいて文ノードS7の定数の集合の算出を行う。つまり、ノード値算出部123は、データの連鎖情報を元に、連鎖先の定数の集合を、連鎖元の定数の集合の和集合として算出する。結果として、文ノードS7における変数rの参照ノードS7_rの定数の集合が算出される。
同様に、全てのノードに対して、ノードの取り得る値を示す定数の集合が算出されることにより、図7に示すようにノード毎に定数の集合が算出される。図7は、中間コード131に含まれるノードに設定されている定数の集合の一部を示す図である。ノードに設定された定数の集合は、中間コード131に含まれる各ノードが取り得る値を示す集合である。定数の集合が算出できなかったノードには、空集合φが設定され、この場合は任意の値を取り得ることを示している。
次に、中間コード最適化部124は、算出されたノードの定数の集合を使用した中間コード131の変換を行う(S214)。中間コード131の変換方法には以下の3つの変換方法がある。
第1の変換は、ノードの定数の集合の要素数が1つの場合に、当該ノードを、当該集合の要素を表現する定数ノードに置換する変換である。図8(a)は、入力プログラム301の文ノードS9における変換前の中間コードを示す図である。図8(b)は、文ノードS9における変換後の中間コードを示す図である。ノード値算出部123によって算出された変数nの参照ノードS9_nにおける定数の集合は、図7に示す通り{1}であり、要素数が1つである。このため、中間コード最適化部124は、変数nの参照ノードS9_nを、その要素である数値“1”を表現する定数ノードS9_1に置換する。この置換の結果、文ノードS8は不要コードとなる。このため、中間コード最適化部124は、一般的な最適化方法である不要コード削除の最適化により、文ノードS8を削除する。これにより、プログラムサイズを小さくすることが可能となる。
第2の変換は、ノードが有する定数の集合に含まれない値に依存する分岐を、中間コードより削除する変換である。入力プログラム301の分岐文ノードS1における分岐条件を示すノードS1_sが有する定数の集合は、図7が示す通り{1,3,5}である。文ノードS2が示す分岐“case0”は、ノードS1_sの値が“0”の場合の条件分岐である。図7で示されるノード値算出結果において、ノードS1_sは要素“0”を含まない。このため、プログラム実行時に文S2は実行されない。よって、中間コード最適化部124は、文ノードS2が示す分岐“case0”を削除する。同様に、中間コード最適化部124は、文ノードS4が示す分岐“case2”も削除する。これにより、分岐は、出力プログラム401に示されるように文ノードS3,S5,S6のみの分岐に削減される。この置換の結果、プログラムサイズが小さくなることは自明である。
第3の変換は、定数の集合の要素数分の分岐を生成し、各分岐において第1の変換と同様に、ノードを定数ノードに置換する変換である。図9(a)は、図3に示す入力プログラム301の文ノードS7における変換前の中間コードを示す図である。図9(b)は、文ノードS7における変換後の中間コードを示す図である。文ノードS7において、変数rの参照ノードS7_rの定数の集合は{0,1,2}である。このため、中間コード最適化部124は、図9(b)に示すように0,1,2にそれぞれに対応する分岐を生成する。中間コード最適化部124は、各分岐において、変数rの参照ノードS7_rを定数ノードに置換することにより、中間コードを変換する。分岐は、文ノードS72,S74,S76で示される。文ノードS72,S74,S76は、文ノードS7を複製し、変数rの参照ノードS7_rに該当するノードを、定数0,1,2をそれぞれ示す定数ノードS72_0,S74_1,S76_2に置換することで生成される。この変換の結果、従来技術の最適化方法である定数の畳み込み(constant folding)、あるいは、演算強度の削減といった最適化が可能になる。最終的に、文ノードS7に含まれる乗算が別の演算に変換され、図10に示す出力プログラム401における文ノードS72’,S74’,S76’に最適化される。プログラムの実行時にシフト演算が乗算より高速に実行できる場合には、この第3の変換により、プログラムの実行時間を改善することができる。また、出力プログラムを用いてハードウェアを生成するような場合においては、乗算器自体が不要となる。このため、ハードウェアの規模を小さくすることが可能になる。
第3の変換においては、要素数分の分岐が新たに生成される。このため、第3の変換の実施を制限してもよい。例えば、変換により定数の畳み込みが可能になる要素についてのみ第3の変換を実施するようにしてもよい。また、変換により演算強度の削減が可能になる乗算や除算等の演算を含む場合に限定して第3の変換を実施するようにしてもよい。
次に、プログラム最適化装置101は、中間コードの変換を実施したか否かを判定し(S215)、中間コードの変換を実施した場合は(S215でYES)、再度、ノード値算出処理(S213)以降の処理を実行することにより、さらなる最適化を試みる。
中間コードの変換が実施されなかった場合には(S215でNO)、出力プログラム変換部125は、中間コード最適化部124によって最適化された中間コード131から、所定の書式で記述された出力プログラム112を生成する(S216)。
図10は、入力プログラム301に対してプログラム最適化装置101により最適化された出力プログラムを示している。図11は、入力プログラム301に対して従来技術により最適化された出力プログラムの一例を示している。図11では、変数が特定の値を取る場合に特化した最適化を行っている。図10および図11より、プログラム最適化装置101により生成された出力プログラムは、従来技術により生成された出力プログラムと比べて、プログラムサイズが小さいことは明らかである。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、予め取得し、その値に基づいて、中間コードの最適化を行っている。このため、最適化の前にプログラムを実行することなく、プログラムの実行により処理されるデータの特徴に依存した最適化を可能としている。さらに、変数の取り得ない値の情報を利用した最適化を行うことで、不要なコードの削減が可能となる。このため、従来技術による最適化よりもプログラムサイズの小さいコードを生成することが可能となる。
また、入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、算出結果が常に固定された値の場合は定数に置換したり、冗長な分岐を削除したりすることで、プログラムサイズの小さい出力プログラムを生成することもできる。
さらに、入力プログラム中の変数の取り得る値を指定しているため、変数の取り得る値から算出された値を利用して、少ない分岐数でありながら、定数への置換数を増やせるため、実行速度の改善の可能性を高めることもできる。
以上、本発明の実施の形態に係るプログラム最適化装置101について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施の形態では、入力プログラム111がC言語で記述され、変数の取り得る値をpragmaにより指定する方法について説明した。しかし、pragmaで指定する情報と同じ情報を入力プログラムとは別のファイルに記述することにより、変数の取り得る値を指定してもよい。
図12〜図14を用いて、入力プログラムとは別の指定ファイルを用いて変数の取り得る値を指定する方法について説明する。
図12は、この方法に係るプログラム最適化装置の構成を示す図である。プログラム最適化装置101aは、図1に示したプログラム最適化装置101の構成において、変数値設定部122を変数値設定部122aに変更したものである。それ以外の構成は、プログラム最適化装置101と同様である。変数値設定部122aは、変数の取り得る値を指定ファイル113から取得し、変数の取り得る値を定数の集合として、中間コード131に設定する。
図13は、入力プログラムの一例を示す図である。図14は、指定ファイルの一例を示す図である。例えば、入力プログラム1101に記述されている変数aおよびcに対して、変数の取り得る値を指定する場合、指定ファイル1102に変数aおよびcを特定する情報と、変数aおよびcが取り得る値とを記述することにより、pragma記述と同様に、変数aおよびcの取り得る値を指定することができる。
なお、pragmaまたは指定ファイルを用いて変数の取り得る値を指定する以外にも、GUIを用いて、入力プログラムを画面に表示し、ユーザがポインタで指定した変数に対して、当該変数の取り得る値を入力するようにしてもよい。
図15〜図17を用いて、GUIを用いて変数の取り得る値を指定する方法について説明する。
図15は、この方法に係るプログラム最適化装置の構成を示す図である。プログラム最適化装置101bは、図1に示したプログラム最適化装置101の構成において、変数値設定部122を変数値設定部122bに変更したものである。それ以外の構成は、プログラム最適化装置101と同様である。変数値設定部122bは、入力プログラム111を表示端末114に表示させ、ユーザによる入力により変数の取り得る値を取得し、変数の取り得る値を変数の集合として、中間コード131に設定する。
図16は、表示端末114に表示される、入力プログラムを含む入力プログラム表示ウィンドウの一例を示す図である。図17は、変数属性ダイアログの一例を示す図である。例えば、入力プログラム表示ウィンドウ1201に表示されている入力プログラムに記述されている変数aに対して、変数の取り得る値を指定する場合を考える。ユーザは、入力プログラム表示ウィンドウ1201上で、変数aをポインタにより選択する。次に、ユーザは、プルダウンメニューから変数属性ダイアログ1202を開くためのメニューを選択することにより、変数属性ダイアログ1202を表示端末114上に表示させる。ユーザは、変数属性ダイアログ1202において、変数aの取り得る値として“0,1”を入力する。同様に変数cに対しても取り得る値を入力することで、pragma記述と同様に、変数aおよびcの取り得る値を指定することができる。
なお、GUIを用いずとも、例えば、CUI(Character User Interface)を用いて、ユーザが変数の取り得る値を入力するような構成であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明にかかるプログラム最適化装置は、プログラムのソースコードからオブジェクトコードを生成するコンパイラや、逐次処理プログラムからハードウェアのRTL(Register Transfer Level)記述を生成する高位合成ツールに適用でき、特に、プログラムの処理するデータに依存した最適化を施したオブジェクトコードやRTL記述を生成する場合に有用である。
101、101a、101b プログラム最適化装置
111 入力プログラム
112 出力プログラム
113 指定ファイル
114 表示端末
121 中間コード変換部
122、122a、122b 変数値設定部
123 ノード値算出部
124 中間コード最適化部
125 出力プログラム変換部
131 中間コード

Claims (16)

  1. プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化装置であって、
    前記入力プログラムを中間コードに変換する中間コード変換部と、
    前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定する変数値設定部と、
    設定された前記変数の取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化する中間コード最適化部と、
    前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する出力プログラム変換部と
    を備えるプログラム最適化装置。
  2. 前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、ユーザからの入力により取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定する
    請求項1に記載のプログラム最適化装置。
  3. 前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、前記入力プログラム中に記載された指示子から取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定する
    請求項1に記載のプログラム最適化装置。
  4. 前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、所定のファイルから取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードに設定する
    請求項1に記載のプログラム最適化装置。
  5. 前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、当該中間コードに含まれる複数のノードのうち、取り得る値が1つのみのノードを、定数を示すノードに置換する
    請求項1に記載のプログラム最適化装置。
  6. 前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、条件分岐を表現するノードについて、当該ノードが取り得る値に含まれない値に依存する分岐を、前記中間コードより削除する
    請求項1に記載のプログラム最適化装置。
  7. 前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、複数の値を取り得る変数を示す変数ノードを含むノードを、取り得る値に従い分岐する前記変数ノードを含む複数のノードに変換し、変換後の前記複数のノードの各々に含まれる前記変数ノードを、分岐条件とされた取り得る値を示す定数ノードに置換する
    請求項1に記載のプログラム最適化装置。
  8. 前記中間コード最適化部は、前記変数の取り得る値から、前記中間コードを木構造で表した際のノードの取り得る値を算出し、前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化する
    請求項1に記載のプログラム最適化装置。
  9. プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化装置であって、
    前記入力プログラムを中間コードに変換する中間コード変換部と、
    前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードを木構造で表した際のノードに設定する変数値設定部と、
    前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化する中間コード最適化部と、
    前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する出力プログラム変換部と
    を備えるプログラム最適化装置。
  10. 前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、当該中間コードに含まれる複数のノードのうち、取り得る値が1つのみのノードを、定数を示すノードに置換する
    請求項9に記載のプログラム最適化装置。
  11. 前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、条件分岐を表現するノードについて、当該ノードが取り得る値に含まれない値に依存する分岐を、前記中間コードより削除する
    請求項9に記載のプログラム最適化装置。
  12. 前記中間コード最適化部は、前記中間コードを木構造で表した際の、複数の値を取り得る変数を示す変数ノードを含むノードを、取り得る値に従い分岐する前記変数ノードを含む複数のノードに変換し、変換後の前記複数のノードの各々に含まれる前記変数ノードを、分岐条件とされた取り得る値を示す定数ノードに置換する
    請求項9に記載のプログラム最適化装置。
  13. 前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、ユーザからの入力により取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定する
    請求項9に記載のプログラム最適化装置。
  14. 前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、前記入力プログラム中に記載された指示子から取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定する
    請求項9に記載のプログラム最適化装置。
  15. 前記変数値設定部は、前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を、所定のファイルから取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードのノードに設定する
    請求項9に記載のプログラム最適化装置。
  16. プログラミング言語で記述された入力プログラムを最適化するプログラム最適化方法であって、
    前記入力プログラムを中間コードに変換し、
    前記入力プログラムで使用される変数の取り得る値を外部から与えられる情報より取得し、取得した前記変数の取り得る値を前記中間コードを木構造で表した際のノードに設定し、
    前記ノードの取り得る値に基づいて、前記中間コードを最適化し、
    前記中間コード最適化部により最適化された中間コードを、所定の書式で記述された出力プログラムに変換する
    プログラム最適化方法。
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