JPWO2009093463A1 - 神経細胞死抑制剤 - Google Patents

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Abstract

高い効果を有する神経細胞死抑制剤の提供。
下記一般式(1)で表される化合物又はその塩を含有する神経細胞死抑制剤。
(式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示すが、R及びRが一緒になってオキソ基又は−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示してもよく、あるいはR及びRが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で不飽和結合を形成してもよく;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。)

Description

本発明は、新規な神経細胞死抑制剤に関する。具体的には、四環性ジヒドロフラン構造を有する化合物を含有する神経細胞死抑制剤に関する。
神経細胞は、他の神経細胞から情報を受け取る樹状突起と他の神経細胞へ情報を送り出す軸索の2種類の神経突起を有している。種々の原因による神経細胞の死滅や神経突起の萎縮は、神経細胞間の正常な情報伝達を阻害するため、障害を受けた神経系の部位に応じ様々な疾患が生じる。具体的な中枢神経系(脳、脊髄)の障害による疾患としては、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症など、末梢神経系の障害による疾患としては、多発性神経炎、ギラン・バレー症候群などが挙げられる。特に中枢神経系疾患は進行性であり、未だ有効な治療法がない。また、神経栄養因子様作用物質が中枢神経系疾患の治療剤として研究されているが、いずれも神経保護作用が主であり、神経変性環境下における神経突起伸展作用は明確に示されていない。中枢神経系疾患の治療としては、神経細胞死の抑制だけではなく、残された神経細胞の神経突起を伸展させ、神経細胞間の情報伝達を正常化させる必要があるため、神経細胞死抑制作用と神経突起伸展作用を兼ね備えた中枢神経系疾患の治療剤の開発が切望されている。
一方、後記一般式(1)で表される四環性ジヒドロフラン体は抗ウイルス作用を有することが知られている(特許文献1、非特許文献1〜3)。しかしながら、一般式(1)で表される四環性ジヒドロフラン体が、神経細胞に対してどのような作用を示すかについては全く知られていない。
特許公開2002−255953号公報 Bioorg.Med.Chem.2007,15,424−432. Heterocycles 2004,62,207−211. J.Org.Chem.2004,69,7989−7993.
本発明は、新規な神経細胞死抑制剤及び神経疾患の予防治療剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、下記一般式(1)で表される四環性ジヒドロフラン体が、アミロイドβ(以下、Aβという)で処置したアルツハイマー病モデルラットの大脳皮質神経細胞において、軸索及び樹状突起を伸展させること並びに神経細胞死を抑制することを見出した。このことは、下記一般式(1)で表される四環性ジヒドロフラン体により、神経細胞死や神経突起の萎縮に起因する神経疾患の治療が可能であることを示すものである。以上の知見から、本発明者らは、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表される化合物又はその塩を含有する神経細胞死抑制剤を提供するものである。
Figure 2009093463
(式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示すが、R及びRが一緒になってオキソ基又は−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示してもよく、あるいはR及びRが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で不飽和結合を形成してもよく;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。)
また、本発明は、上記一般式(1)で表される化合物又はその塩を含有する神経疾患の治療及び/又は予防剤を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(1)で表される化合物又はその塩の神経細胞抑制剤製造のための使用を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(1)で表される化合物又はその塩の神経疾患の治療及び/又は予防剤製造のための使用を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(1)で表される化合物又はその塩の有効量を投与することを特徴とする神経細胞死抑制方法を提供するものである。
また、本発明は、上記一般式(1)で表される化合物の有効量を投与することを特徴とする神経疾患の治療及び/又は予防法を提供するものである。
また、上記一般式(1)で表される化合物のうち、下記一般式(1a)で表される化合物は、新規化合物である。従って、本発明は、下記一般式(1a)で表される化合物又はその塩を提供するものである。
Figure 2009093463
(式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;R及びRが一緒になって−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。ただし、R及びRが水素原子であり、Rが水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基である場合を除く。)
本発明の医薬を用いれば、神経突起を伸展させ、神経細胞死を顕著に抑制でき、例えばアルツハイマー病などの神経疾患が治療できる。
Aβ(25−35)処置したラット大脳皮質神経細胞における化合物1〜5の神経細胞死抑制作用を示す。図中の数字は化合物番号を示し、Contはコントロール群、VehはVehicle群を示す。以下同じ。 Aβ(25−35)処置したラット大脳皮質神経細胞における化合物11の神経細胞死抑制作用を示す。 Aβ(25−35)処置したラット大脳皮質神経細胞における化合物5及び11の樹状突起伸展作用を示す。 Aβ(25−35)処置したラット大脳皮質神経細胞における化合物8及び11の軸索伸展作用を示す。 Aβ(1−42)処置したラット大脳皮質神経細胞における化合物5、11、21及び22の樹状突起伸展作用を示す。 Aβ(1−42)処置したラット大脳皮質神経細胞における化合物5、11、21及び22の軸索伸展作用を示す。
発明を実施するための形態
本明細書においてアルキル基とは炭素数1〜20の直鎖、分枝鎖、環状、又はそれらの組み合わせのアルキル基を意味しており、低級アルキル基という場合には炭素数1〜8程度、好ましくは1〜6程度の直鎖、分枝鎖、環状、又はそれらの組み合わせのアルキル基を意味する。より具体的には、低級アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基などが挙げられる。アルキル基としては、上記の低級アルキル基のほか、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、ジデシル基などが挙げられる。
一般式(1)のR、R、R、R、R及びRで示される「置換されていてもよいヒドロキシル基」における置換基の種類は特に限定されないが、例えば、アシル基、低級アルキル基、スルホニル基又はシリル基などが挙げられる。より具体的には、ホルミル基、アルカノイル基、フェニルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、フェニル低級アルコキシカルボニル基等のアシル基、アリル基、アルコキシ低級アルキル基、フェニル低級アルキル基、テトラヒドロピラニル基等の低級アルキル基、低級アルキルスルホニル基、アルコキシスルホニル基等のスルホニル基、低級アルキルシリル基、フェニルシリル基等のシリル基等が挙げられる。
これらの置換されていてもよいヒドロキシル基のうち、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、フェニル低級アルキルオキシ基、ハロゲノフェニル低級アルキルオキシ基、低級アルキルスルホニルオキシ基、ハロゲノ低級アルキルスルホニルオキシ基、トリ低級アルキルシリルオキシ基がより好ましい。ここで、低級アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロピルオキシ基等が挙げられる。ハロゲノ低級アルコキシ基としては、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基等が挙げられる。フェニル低級アルキルオキシ基としては、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基等が挙げられる。ハロゲノフェニル低級アルキルオキシ基としては、フルオロフェニルメトキシ基、ジフルオロフェニルメトキシ基、トリフルオロフェニルメトキシ基等が挙げられる。低級アルキルスルホニルオキシ基としては、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基等が挙げられる。ハロゲノ低級アルキルスルホニルオキシ基としては、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等が挙げられる。また、トリ(低級アルキル)シリルオキシ基としては、トリメチルシリルオキシ基、トリイソプロピルシリルオキシ基等が挙げられる。
一般式(1)のRで示される「置換されていてもよい低級アルキル基」、R、R及びRで示される「置換されていてもよいアルキル基」、「置換されていてもよいアリール基」及び「置換されていてもよいヘテロアリール基」における置換基の種類、置換位置及び置換基の個数は特に限定されないが、置換基としては、例えば、ヒドロキシ基、アルコキシ基(アルキル部分は上記のアルキル基と同様である)、カルボキシル基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子のいずれでもよい)、置換されていてもよいアミノ基(置換基としてはアルキル基、アシル基など)、置換されていてもよいアリール基(置換基としてはアルキル基、アシル基、ハロゲン原子など)、置換されていてもよいヘテロアリール基(置換基としてはアルキル基、アシル基、ハロゲン原子など)などを挙げることができる。
置換されていてもよい低級アルキル基の具体例としては、低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基等が挙げられる。置換されていてもよいアリール基の具体例としては、フェニル基、ハロゲノフェニル基等が挙げられる。置換されていてもよいヘテロアリール基の具体例としては、ピリジル基、フリル基等が挙げられる。
一般式(1)で表される化合物において、R及びRが水素原子であることが好ましい。また、一般式(1)で表される化合物において、Rが水素原子であり、R及びRが一緒になって−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基であることが好ましく、Rが水素原子であり、R及びRが一緒になって−O−(CH−O−で表される基であることがさらに好ましい。
一般式(1)で表される化合物において、R、R及びRは同一又は異なって水素原子;置換されていてもよいヒドロキシル基;又は置換されていてもよいアリール基が好ましい。このうち、R、R及びRは同一又は異なって水素原子;ハロゲン原子により置換されていてよい低級アルキル基、スルホニル基もしくはシリル基により置換されていてもよいヒドロキシル基;又はハロゲン原子により置換されているアリール基がさらに好ましい。
さらに、R、R及びRは同一又は異なって水素原子;又はヒドロキシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基、トリ(低級アルキル)シリルオキシ基がさらに好ましく、R、R及びRのうち1以上がヒドロキシル基、低級アルコキシ基、ハロゲノ低級アルコキシ基又はトリ低級アルキルシリルオキシ基であり、残りが水素原子であることがさらに好ましく、R、R及びRのうち1以上がヒドロキシル基、低級アルコキシ基であり、残りが水素原子であることがさらに好ましい。
さらにRが水素原子であり、且つR及びRのうち1以上がヒドロキシル基又は低級アルコキシ基であり、残りが水素原子であることがさらに好ましく、Rが水素原子であり、Rが水素原子、ヒドロキシル基又は低級アルコキシ基であり、Rがヒドロキシル基又は低級アルコキシ基であることが最も好ましい。
一般式(1)で表される化合物は、例えば、特許公開2002−255953号公報及びBioorg.Med.Chem.2007,15,424−432.に記載の方法に準じて製造することができる。
また、一般式(1)で表される化合物のうち、Rがヒドロキシル基である化合物は、下記工程Aにより製造することができる。
Figure 2009093463
(式中、Rはヒドロキシル基の保護基を示し;R〜Rは前記と同じものを示す。)
工程Aでは、一般式(2)で表される化合物のRで示されるヒドロキシル基の保護基を脱保護することにより、一般式(3)で表される化合物が製造できる。
で示されるヒドロキシル基の保護基としては、慣用の保護基を用いることができ、例えばベンジル基、アセチル基、アルキルシリル基(トリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル基等)などが挙げられる。
脱保護は、除去される保護基の種類に応じ、還元、加水分解、酸処理、フッ化物処理などの常法により実施することができる。
還元の場合には、例えば、適当な溶媒中(メタノール、エタノールなど)、水素雰囲気下、触媒(パラジウム−炭素、白金など)を用いて処理すればよい。
加水分解の場合には、適当な溶媒中(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、水など)、塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなど)で処理すればよい。
酸処理の場合は、適当な溶媒中(例えば、メタノール、エタノールなど)、酸(例えば、塩酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸など)で処理すればよい。
フッ化物処理の場合には、適当な溶媒中(メタノール、エタノール、アセトニトリル、テトラヒドロフランなど)、フッ化物(フッ化水素、フッ化水素−ピリジン、フッ化テトラブチルアンモニウムなど)で処理すればよい。
反応温度は、脱保護の方法、反応試薬等によって異なるが、通常−50℃〜100℃で行なわれ、0℃〜50℃が好ましい。反応時間は、反応温度、脱保護の方法、反応試薬等によって異なるが、通常30分〜48時間で、1時間〜24時間が好ましい。
なお、工程Aの出発物質である一般式(2)で表される化合物は、Bioorg.Med.Chem.2007,15,424−432.に記載の方法に準じて製造することができる。
また、一般式(1)で表される化合物のうち、Rが置換されていてもよいアリール基である化合物は、下記工程Bにより製造することができる。
Figure 2009093463
(式中、R10はハロゲン原子又はトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し;R11は置換されていてもよいアリール基を示し;R〜R及びRは前記と同じものを示す。)
工程Bでは、一般式(4)で表される化合物と一般式(5)で表されるボロン酸類を、塩基及びパラジウム触媒の存在下、スズキカップリング反応に付すことにより、一般式(6)で表される化合物が製造できる。
工程Bで用いる溶媒は、カップリング反応を阻害しないものであれば特に制限されず、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等のエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、二硫化炭素、シクロヘキサン、ヘキサン等の炭化水素類、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、水又はこれらの混合溶媒等が挙げられる。
工程Bで用いるパラジウム触媒は、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム酢酸パラジウム、塩化パラジウム、1,1−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどが挙げられる。
工程Bで用いる塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム等の塩基性塩類、ピリジン、ルチジン等の芳香族アミン類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等の第3級アミン類等が挙げられる。
反応温度は、溶媒、触媒、塩基等によって異なるが、通常0℃〜250℃であり、50℃〜150℃が好ましい。反応時間は、反応温度、溶媒、塩基等によって異なるが、通常5分〜48時間であり、30分〜24時間が好ましい。
なお、工程Bの出発物質である一般式(4)で表される化合物は、通常公知の製法により製造することができ、例えば、J.Org.Chem.2004,69,7989−7993.に記載されたRがヒドロキシル基である一般式(1)で表される化合物をトリフルオロメタンスルホン酸無水物等を用いてトリフラート化することにより製造できる。
上記工程により製造された一般式(1)で表される化合物は、通常公知の分離精製手段、例えば濃縮、溶媒抽出、濾過、再結晶、各種クロマトグラフィー等を用いることにより単離精製可能である。
一般式(1)で表される化合物は塩を形成する場合がある。塩の種類は特に限定されないが、一般的に、分子内にアミノ基などの塩基性基を有する場合には酸付加塩が形成され、分子内にカルボキシル基、フェノール性水酸基などの酸性基を有する場合には塩基付加塩が形成される。酸付加塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩などの鉱酸塩、又はp−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酢酸塩などの有機酸塩を挙げることができる。また、塩基付加塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などの金属塩、アンモニウム塩、又はメチルアミン塩、エチルアミン塩などの有機アミン塩を挙げることができる。グリシンなどのアミノ酸の付加塩を形成する場合もある。
一般式(1)で表される化合物は環内に3個の不斉炭素を有しており、置換基の種類によりさらに1個又は2個以上の不斉炭素を有する。それぞれの不斉炭素はR又はS配置のいずれでもよい。一般式(1)で表される化合物の範囲には、不斉炭素に基づく光学活性体又はジアステレオ異性体などの立体異性体、立体異性体の任意の混合物、ラセミ体などがいずれも包含される。また、一般式(1)で表される化合物の範囲には、上記一般式(1)で表される化合物又はその塩のほか、それらの任意の水和物又は溶媒和物が包含される。
一般式(1)で表される化合物のうち、特に好ましい化合物としては、以下の(1)〜(16)に記載の化合物が例示できる。
(1)5a,10c−ジヒドロ−1H,6H−5−オキサ−8−(トリフルオロメトキシ)アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル(以下、化合物1という。)
(2)8−トリフルオロメトキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物2という。)
(3)8−トリイソプロピルシリルオキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物3という。)
(4)8−メトキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物4という。)
(5)8−ヒドロキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物5という。)
(6)8−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物6という。)
(7)8−ベンジルオキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物7という。)
(8)8−(3,5−ジフルオロベンジルオキシ)−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物8という。)
(9)8−フェニル−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物9という。)
(10)8−(2,4,6‐トリフルオロフェニル)−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物10という。)
(11)9−ヒドロキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物11という。)
(12)7−ヒドロキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物12という。)
(13)8,9−ジヒドロキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物13という。)
(14)7,9−ジヒドロキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物14という。)
(15)7,8,9−トリヒドロキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物15という。)
(16)2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物16という。)
(17)8−ヒドロキシ−9−メトキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物21という。)
(18)9−ヒドロキシ−8−メトキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物22という。)
神経疾患の予防及び/又は治療剤としては、神経細胞死を抑制するだけでなく、残された神経細胞の神経突起を伸展させ、神経細胞間の情報伝達を正常化する化合物が望ましく、一般式(1)で表される化合物は神経細胞死抑制作用及び神経突起伸展作用を有しており、神経細胞死や神経突起の萎縮に起因する神経疾患の予防及び/又は治療のための医薬の有効成分として有用である。本発明の医薬の適用対象となる神経疾患としては特に制限されないが、例えば、アルツハイマー病、脳血管性痴呆、老年性痴呆、前頭側頭型痴呆、レビー小体痴呆、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、神経因性膀胱、過活動膀胱、神経性頻尿、切迫性尿失禁、反射性尿失禁、溢流性尿失禁、筋萎縮性側索硬化症、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、脳外傷、脊髄損傷、ダウン症候群、多動性障害などを挙げることができる。
本発明により提供される医薬の有効成分としては、一般式(1)で表わされる遊離形態の化合物及び生理学的に許容されるその塩、並びにそれらの水和物及びそれらの溶媒和物からなる群から選ばれる物質を用いることができる。一般的には、本発明の医薬は、上記有効成分と製剤用添加物(担体、賦形剤など)とを含む医薬組成物の形態で提供される。
本発明の医薬の投与経路は特に限定されず、経口投与又は非経口投与(例えば、筋肉内投与、静脈内投与、皮下投与、腹腔内投与、鼻腔などへの粘膜投与、又は吸入投与など)の何れでもよい。本発明の医薬の形態は特に限定されず、経口投与のための製剤としては、例えば、錠剤、カプセル剤、細粒剤、粉末剤、顆粒剤、液剤、シロップ剤などが挙げられ、非経口投与のための製剤としては、例えば、注射剤、点滴剤、坐剤、吸入剤、経粘膜吸収剤、経皮吸収剤、点鼻剤、点耳剤、点眼剤などが挙げられる。
本発明の医薬の形態、使用すべき製剤用添加物、製剤の製造方法などは、いずれも当業者が適宜選択可能である。本発明の医薬の投与量は、患者の性別、年齢又は体重、症状の重症度、予防又は治療などの投与目的、あるいは他の合併症状の有無などを総合的に考慮して適宜選択することができる。投与量は、一般的には、経口投与の場合、成人1日あたり約0.05mg〜2g、好ましくは、約0.1mg〜1gを、1〜5回に分けて投与すればよい。非経口投与の場合、成人1日あたり約0.01mg〜1g、好ましくは、約0.05mg〜0.5mgを、1〜5回に分けて投与することができる。
以下、実施例及び参考例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1
5−ヒドロキシ−1−[3−(フラン−3−イル)−3−オキソ−プロパ−1−イル]−ベンゾシクロブテン−1−カルボニトリル エチレン ケタール(化合物18)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、5−トリイソプロピルシリルオキシ−1−[3−(フラン−3−イル)−3−オキソ−プロパ−1−イル]−ベンゾシクロブテン−1−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物17という。)(542mg,1.16mmol)(Heterocycles 2004,62,207−211.)のTHF(50mL)溶液に、0℃でテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(1M THF溶液,1.27mL,1.27mmol)を滴下し、室温で0.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応液を希釈し、クロロホルムで抽出、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過後溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:アセトン=3:2)で精製し、黄色油状物質として5−ヒドロキシ−1−[3−(フラン−3−イル)−3−オキソ−プロパ−1−イル]−ベンゾシクロブテン−1−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物18という。)(362mg,quant.)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ:1.94−2.10(2H,m),2.14−2.24(2H,m),3.14(1H,d,J=14Hz),3.59(1H,d,J=14Hz),3.85−4.05(4H,m),6.31(1H,dd,J=1.0,1.7Hz),6.60(1H,m),6.67(1H,dd,J=2.3,8.2Hz),6.99(1H,d,J=8.2Hz),7.34−7.38(2H,m);13C−NMR(67.5MHz,CDCl)δ:31.5,36.0,41.4,42.1,63.6,64.8,106.9,108.5,111.1,115.7,121.8,123.0,127.1,134.8,140.1,142.1,143.6,157.3;IR(neat):3389,2234cm−1;MS(EI)m/z 311(M);HRMS(EI)Calcd for C1817NO:311.1158,Found:311.1135.
参考例2
5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1−[3−(フラン−3−イル)−3−オキソ−プロパ−1−イル]−ベンゾシクロブテン−1−カルボニトリル エチレン ケタール(化合物19)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物18(362mg,1.16mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、ピリジン(0.281mL,3.48mmol)を加え撹拌し、0℃にてトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.390mL,2.32mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液を滴下し0.5時間撹拌した。水を加えて反応を停止し、ジクロロメタンで抽出、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過後溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)で精製し、無色油状物質として、5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1−[3−(フラン−3−イル)−3−オキソ−プロパ−1−イル]−ベンゾシクロブテン−1−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物19という。)(484mg,94%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ:2.02−2.12(2H,m),2.13−2.25(2H,m),3.28(1H,d,J=15Hz),3.71(1H,d,J=15Hz),3.78−4.00(4H,m),6.31−6.32(1H,m),7.09−7.10(1H,m),7.17(1H,dd,J=2.3,8.2Hz),7.28(1H,d,J=8.2Hz),7.35−7.38(2H,m);13C−NMR(67.5MHz,CDCl)δ:31.2,36.1,42.1,42.2,106.6,108.4,118.0,118.7(q,J=321Hz),120.4,122.0,124.0,127.1,140.1,143.0,143.6,143.6,150.4;IR(neat):2236cm−1;MS(EI)m/z 443(M);HRMS(EI)Calcd for C1916NOS:443.0650,Found:443.0621.
参考例3
8−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(化合物6)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物5(56.2mg,0.181mmol)(J.Org.Chem.2004,69,7989−7993.)のジクロロメタン(3mL)溶液に、ピリジン(0.044mL,0.542mmol)を加え撹拌し、0℃にてトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.061mL,0.361mmol)のジクロロメタン(1mL)溶液を滴下し、0℃で0.5時間撹拌した。水を加えて反応を停止し、ジクロロメタンで抽出、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過後溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:ヘキサン=10:1)で精製し、白色固体物質(mp127−129℃)として化合物6(72.1mg,90%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ:1.69−1.87(2H,m),2.53(1H,td,J=4.6,15Hz),2.78−2.86(1H,m),3.14(1H,dd,J=2.3,16Hz),3.25(1H,dd,J=3.3,16Hz),3.78−3.99(5H,m),5.26(1H,ddd,J=2.6,3.3,11Hz),5.94(1H,d,J=2.0Hz),7.16−7.19(2H,m),7.33−7.37(1H,m);13C−NMR(67.5MHz,CDCl)δ:29.6,31.3,33.9,35.5,51.1,63.8,65.4,79.1,104.3,110.2,118.7(q,J=321Hz),120.1,121.2,123.2,127.7,131.6,138.7,143.2,149.3;IR(KBr):2231cm−1;MS(EI):m/z 443(M);HRMS(EI)Calcd for C1916NOS:443.0650,Found:443.0664.
参考例4
8−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(化合物10)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物6(158mg,0.356mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液に、2,4,6−トリフルオロフェニルホウ酸(68.8mg,0.391mmol)、臭化カリウム(46.5mg,0.391mmol)、リン酸3カリウム6水和物(142mg,0.533mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(41.1mg,0.0356mmol)を混合し、5時間加熱還流した。冷後ジクロロメタンで反応液を希釈し、飽和重曹水で洗浄した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過後溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)で精製し、白色固体物質(mp136−137℃)として、化合物10(60.5mg,40%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.82−1.97(2H,m),2.56(1H,ddd,J=5.2,13,15Hz),2.89−2.96(1H,m),3.17(1H,dd,J=2.5,16Hz),3.30(1H,dd,J=3.6,16Hz),3.84−4.07(5H,m),5.33(1H,m),6.01(1H,d,J=1.4Hz),7.26−7.40(5H,m);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:29.9,31.6,34.1,35.9,51.4,63.9,65.5,79.9,104.8,110.5,122.2,125.7,127.5,128.7,130.6,131.0,135.5,143.2;IR(KBr):2228cm−1;MS(EI)m/z 425(M);HRMS(EI)Calcd for C2418NO:425.1239,Found:425.1262.
参考例5
8−フェニル−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(化合物9)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物19(203mg,0.457mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)溶液に、フェニルホウ酸(61.3mg,0.503mmol)、臭化カリウム(59.9mg,0.503mmol)、リン酸3カリウム6水和物(183mg,0.686mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(52.9mg,0.0457mmol)を混合し、1時間加熱還流した。冷後ジクロロメタンで反応液を希釈し、飽和重曹水で洗浄した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過後溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)に付し、白色固体物質としてカップリング体(161mg)を得た。引き続き本化合物をo−ジクロロベンゼン(25mL)に溶かし、1時間加熱還流後溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)で精製し、白色固体物質(mp179℃)として化合物9(104mg,2行程収率61%)を得た。
H−NMR(270MHz,CDCl)δ:1.83−2.00(2H,m),2.57(1H,ddd,J=4.9,13,15Hz),2.90−2.97(1H,m),3.22(1H,dd,J=2.3,16Hz),3.34(1H,dd,J=3.0,16Hz),3.80−4.01(5H,m),5.34(1H,ddd,J=2.3,3.3,11Hz),6.03(1H,d,J=1.7Hz),7.29−7.59(8H,m);13C−NMR(67.5MHz,CDCl)δ:29.7,31.4,34.0,35.5,51.1,63.7,65.3,79.7,104.6,110.3,122.0,126.1,127.1,127.6,128.8,129.1,129.9,135.8,140.2,141.5,143.2;IR(KBr):2226cm−1;MS(EI)m/z 371(M);HRMS(EI)Calcd for C2421NO:371.1522,Found:371.1518.
参考例6
7−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−プロピル]−4,6−ジメトキシ−3−オキソビシクロ[4.2.0]オクタ−1,4−ジエン−7−カルボニトリル(化合物24)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物23(541mg,1.88mmol)(Heterocycles 2004,62,207−211.)のMeOH(20mL)溶液にPhI(OAc)(1.33g,4.14mmol)を加え、室温で30分撹拌した後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:1)で精製し、黄色油状物質として化合物24(333mg,959μmol,51%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.52−2.17(10H,m),3.20(1H,dd,J=1.6Hz J=17.9Hz),3.37(6H,d,J=1.37),3.43−3.54(2H,m),3.60(1H,dd,J=1.9Hz J=17.9Hz),3.79−3.87(2H,m),4.57(1H,s),5.92(1H,dd,J=1.9Hz J=3.3Hz),6.33(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:19.71,19.76,25.37,26.03,30.66,34.17,41.34,41.92,50.19,50.35,62.63,66.13,93.55,99.00,119.49,126.80,142.75,155.18,192.99;IR(neat):1682 2236cm−1;MS(EI):m/z 347(M);HRMS(EI):calcd for C1925NO 347.1733,found 347.1684.
参考例7
3−ヒドロキシ−4−メトキシ−7−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−プロピル]ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物25)の合成
Figure 2009093463
化合物24(464mg,1.34mmol)のAcOH(700μL)、THF(7.0mL)、HO(7.0mL)混合溶液にZn(438mg,6.70mmol)を加え、室温で30分撹拌後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:1)で精製し、黄色油状物質として化合物25(365mg,1.15mmol,85%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.54−2.03(10H,m),3.19(1H,d,J=13.7Hz),3.44−3.52(2H,m),3.62(1H,d,J=13.7Hz),3.77−3.85(2H,m),3.89(3H,s),4.57(1H,t,J=3.57),5.83(1H,s),6.74(1H,s),6.76(1H,d,J=1.9);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:19.74,25.48,26.71,30.74,34.55,42.05,42.25,56.39,62.52,66.65,98.91,104.83,110.35,121.98,133.31,134.10,147.27,147.79;IR(neat):2230 3418cm−1;MS(EI):m/z 317(M);HRMS(EI):calcd for C1823NO 317.1627,found 317.1604
参考例8
7−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−プロピル]−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−4−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物26)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物25(320mg,1.01mmol)のCHCl(8.0mL)溶液にEtN(238μL,1.72mmol)とTIPS−OTf(409μL,1.52mmol)を0℃で加え、室温で1時間撹拌した後、CHClで希釈した反応液を3%HCl水溶液、飽和NaHCO水溶液で順次洗浄後、有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:6)で精製し、無色油状物質として化合物26(378mg,798μmol,79%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=7.1Hz),1.17−1.29(3H,m),1.56−2.04(10H,m),3.16(1H,d,J=13.5Hz),3.43−3.50(2H,m),3.60(1H,d,J=13.5Hz),3.78(3H,s),3.79−3.84(2H,m),4.57(1H,s),6.67(1H,s),6.72(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.88,17.91,19.63,25.42,26.57,30.66,34.46,41.87,42.02,55.69,62.36,66.63,98.79,105.91,115.91,122.00,132.16,135.26,147.56,151.96;IR(neat):2231cm−1;MS(EI):m/z 473(M);HRMS(EI):calcd for C2743NOSi 473.2961,found 473.2987.
参考例9
7−(3−ヒドロキシプロピル)−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−4−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物27)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物26(329mg,695μmol)のEtOH(7.0mL)溶液にPPTS(35.0mg,139μmol)を加え、75℃で2時間加熱撹拌後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:1)で精製し、無色油状物質として化合物27(266mg,683μmol,98%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.9Hz),1.17−1.29(3H,m),1.84−1.92(2H,m),1.97−2.06(2H,m),2.17(1H,s),3.16(1H,d,J=13.5Hz),3.61(1H,d,J=13.5Hz),3.73(2H,t,J=6.0Hz),3.77(3H,s),6.67(1H,s),6.71(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.86,17.91,29.32,34.01,41.79,42.04,55.72,61.90,105.86,115.93,122.00,132.14,135.15,147.61,151.98;IR(neat):2232 3446cm−1;MS(EI):m/z 389(M);HRMS(EI):calcd for C2235NOSi 389.2386,found 389.2405.
参考例10
3−トリイソプロピルシラニルオキシ−4−メトキシ−7−(3−オキソプロピル)ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物28)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物27(97.4mg,250μmol)のDMSO(2.0mL)、EtN(2.0mL)混合溶液にPy−SO(199mg,1.25mmol)を室温で加え撹拌後、HOで反応を停止し、CHClで抽出した有機層をHO、飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:2)で精製し、黄色油状物質として化合物28(89.7mg,231μmol,92%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.9Hz),1.17−1.29(3H,m),2.23−2.32(2H,m),2.74−2.81(2H,m),3.16(1H,d,J=13.7Hz),3.62(1H,d,J=13.7Hz),3.78(3H,s),6.68(1H,s),6.69(1H,s),9.82(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.90,17.95,29.63,40.42,41.05,41.83,55.77,105.78,116.06,121.41,131.98,134.23,147.98,152.24,199.58;IR(neat):1730 2231cm−1;MS(EI):m/z 387(M);HRMS(EI):calcd for C2233NOSi 387.2230,found 387.2274.
参考例11
7−[3−(フラン−3−イル)−3−ヒドロキシプロピル]−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−4−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物29)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、3−bromofuran(37.4mL,416μmol)のEtO(2.0mL)溶液に、n−BuLi(1.6M THF溶液,220μL,352μmol)を−78℃で滴下し30分撹拌した後、化合物28(124mg,320μmol)のEtO(2.0mL)溶液を反応液に−78℃で滴下し0℃まで昇温し、1.5時間撹拌後、飽和NHCl水溶液で反応を停止し、EtOで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:3)で精製し、黄色油状物質として化合物29(47.7mg,105μmol,33%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.9Hz),1.12−1.29(3H,m),1.84(1H,s),1.88−2.14(4H,m),3.14(1H,d,J=13.5),3.59(1H,d,J=13.5Hz),3.77(3H,s),6.41(1H,dt,J=1.1Hz J=2.5Hz),6.69(2H,d,J=10.7Hz),7.40(2H,t,J=1.6Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.92,17.98,33.59,33.66,34.19,41.71,41.99,42.05,55.82,66.37,105.93,108.15,116.03,121.98,128.37,132.16,135.07,139.05,143.51,147.72,152.09;IR(neat):2231 3445cm−1;MS(EI):m/z 455(M);HRMS(EI):calcd for C2637NOSi 455.2492,found 455.2541.
参考例12
7−[3−(フラン−3−イル)−3−オキソプロピル]−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−4−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物30)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物29(41.3mg,90.6μmol)のDMSO(1.0mL)、EtN(1.0mL)混合溶液にPy−SO(83.6mg,525μmol)を室温で加え撹拌後、HOで反応を停止し、CHClで抽出した有機層をHO、飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:4)で精製し、褐色油状物質として化合物30(31.4mg,69.2μmol,76%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.9Hz),1.21−1.29(3H,m),2.37(2H,dd,J=1.4Hz J=7.4Hz),2.95−3.13(2H,m),3.19(1H,d,J=13.7Hz),3.62(1H,d,J=13.7Hz),3.77(3H,s),6.69(2H,d,J=6.0Hz),6.77(1H,dd,J=0.8Hz J=1.8Hz),7.45(1H,t,J=1.8Hz),8.07(1H,dd,J=0.8Hz J=1.4Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.93,17.96,31.49,36.72,41.31,41.86,55.81,105.86,108.42,116.07,127.22,132.08,134.50,144.26,147.14,147.93,152.22,192.49;IR(neat):1683 2230cm−1;MS(EI):m/z 454(M);HRMS(EI):calcd for C2636NOSi 454.2414,found 454.2395.
参考例13
7−[2−(2−フラン−3−イル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)エチル]−3−トリイソプロピルシラニルオキシ−4−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物31)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物30(83.7mg,185μmol)のbenzene(5.0mL)溶液にethyleneglycol(103μL,1.85mmol)、TsOH(3.5mg,18.5μmol)を室温で加え、Dean−Stark装置を用いて20時間加熱還流した後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:3)で精製し、黄色油状物質として化合物31(74.8mg,150μmol,81%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.9Hz),1.12−1.31(3H,m),1.99−2.27(4H,m),3.12(1H,d,J=13.5Hz),3.57(1H,d,J=13.5Hz),3.77(3H,s),3.86−4.03(4H,m),6.33(1H,q,J=0.8Hz),6.66(1H,s),6.69(1H,s),7.36(1H,t,J=1.6Hz),7.39(1H,t,J=0.8Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.93,17.98,31.62,36.00,41.53,41.89,55.81,64.80,64.83,105.88,106.77,108.42,115.98,127.11,132.16,135.09,139.92,143.37,147.67,152.06;IR(neat):2231cm−1;MS(EI):m/z 497(M);HRMS(EI):calcd for C2839NOSi 497.25298,found 497.2569.
参考例14
8−トリイソプロピルシラニルオキシ−9−メトキシ−3−[1,3]ジオキソラン−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル(化合物32)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物31(27.6mg,55.5μmol)のo−dichlorobenzene(2.0mL)溶液を1.5時間加熱還流後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:3)で精製し、無色油状物質として化合物32(17.7mg,35.6μmol,64%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.9Hz),1.13−1.30(3H,m),1.83−1.98(2H,m),2.53(1H,m),2.84(1H,td,J=3.6Hz J=14.6Hz),3.00(1H,dd,J=2.2Hz J=15.9Hz),3.18(1H,dd,J=3.6Hz J=15.9Hz),3.79(3H,s),3.84−3.95(4H,m),3.96−4.05(1H,m),5.27(1H,ddd,J=2.2Hz J=3.6Hz J=10.4Hz),6.00(1H,d,J=2.2Hz),6.76(1H,s),6.79(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.98,17.99,30.00,31.62,33.17,35.53,51.18,55.92,63.70,65.32,79.93,104.60,110.22,122.24,122.40,122.87,127.79,143.01,145.71,149.87;IR(neat):2228cm−1;MS(EI):m/z 497(M);HRMS(EI):calcd for C2853NOSi 497.3662,found 497.3624.
参考例15
4−ヒドロキシ−3−メトキシ−7−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−プロピル]ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物34)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物33(3.03g,10.5mmol)(Heterocycles 2004,62,207−211.)のMeOH(60mL)溶液にPhI(OAc)(7.44g,23.1mmol)を加え、室温で30分撹拌した後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:1)で分離し、溶媒留去した。この残留物のAcOH(6.0mL)、THF(60.0mL)、HO(60.0mL)混合溶液にZn(1.22mg,18.7mmol)を加え、室温で30分撹拌後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:2)で精製し、黄色油状物質として化合物34(447mg,1.41mmol,13%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.48−2.09(10H,m),3.18(1H,d,J=13.5Hz),3.41−3.51(2H,m),3.61(1H,d,J=13.5Hz),3.74−3.92(2H,m),3.87(3H,s),4.57(1H,br),5.83(1H,s),6.68(1H,s),6.80(1H,d,J=1.4Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:19.63,25.45,26.59,30.68,34.45,41.99,42.25,56.29,62.36,66.63,98.81,106.75,108.36,121.80,131.70,135.36,146.51,148.48;IR(neat):3449cm−1;MS(EI):m/z 317(M).
参考例16
7−[3−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−プロピル]−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−3−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物35)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物34(493mg,1.55mmol)のCHCl(12.0mL)溶液にEtN(366μL,2.64mmol)とTIPS−OTf(626μL,2.33mmol)を0℃で加え、室温で45分間撹拌した後、CHClで希釈した反応液を3%HCl水溶液、飽和NaHCO水溶液で順次洗浄後、有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:4)で精製し、黄色油状物質として化合物35(666mg,1.41mmol,91%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.9Hz),1.15−1.29(3H,m),1.53−2.04(10H,m),3.18(1H,d,J=13.7Hz),3.41−3.52(2H,m),3.61(1H,d,J=13.7Hz),3.79−3.85(2H,m),3.77(3H,s),4.57(1H,br),6.65(1H,s),6.74(1H,d,J=1.6Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.96,17.99,19.69,25.50,26.62,30.73,34.56,41.83,42.21,55.69,62.39,66.65,98.79,107.92,113.95,122.03,133.11,134.60,146.38,153.22;IR(neat):2231cm−1;MS(EI):m/z 473(M).
参考例17
7−(3−ヒドロキシプロピル)−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−3−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物36)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物35(666mg,1.41mmol)のEtOH(10.0mL)溶液にPPTS(70.9mg,282μmol)を加え、75℃で2時間加熱撹拌後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:2)で精製し、無色油状物質として化合物36(576mg,1.48μmol,105%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.6Hz),1.12−1.29(3H,m),1.45(1H,br),1.80−1.90(2H,m),1.96−2.04(2H,m),3.17(1H,d,J=13.5Hz),3.62(1H,d,J=13.5Hz),3.72(2H,t,J=6.0Hz),3.77(3H,s),6.65(1H,s),6.73(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.96,17.99,29.42,34.08,41.75,42.26,55.71,62.13,107.95,113.86,121.98,133.06,134.50,146.43,153.27;IR(neat):2232 3437cm−1;MS(EI):m/z 389(M).
参考例18
4−トリイソプロピルシラニルオキシ−3−メトキシ−7−(3−オキソプロピル)ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物37)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物36(123mg,316μmol)のDMSO(2.0mL)、EtN(2.0mL)混合溶液にPy−SO(251mg,1.58mmol)を室温で加え撹拌後、HOで反応を停止し、CHClで抽出した有機層をHO、飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:3)で精製し、黄色油状物質として化合物37(94.9mg,245μmol,78%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.07(18H,d,J=6.9Hz),1.17−1.31(3H,m),2.16−2.35(2H,m),2.75(2H,t,J=7.7Hz),3.17(1H,d,J=13.5Hz),3.63(1H,d,J=13.5Hz),3.76(3H,s),6.66(1H,s),6.71(1H,s),9.81(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.90,17.93,29.56,40.39,40.95,41.99,55.61,107.90,113.71,121.33,132.82,133.47,146.54,153.50,199.48;IR(neat):1726 2231cm−1;MS(EI):m/z 387(M).
参考例19
7−[3−(フラン−3−イル)−3−ヒドロキシプロピル]−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−3−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物38)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、3−bromofuran(49.4mL,549μmol)のEtO(2.0mL)溶液に、n−BuLi(1.6M THF溶液,298μL,476μmol)を−78℃で滴下し30分撹拌した後、化合物37(142mg,366μmol)のEtO(2.0mL)溶液を反応液に−78℃で滴下し0℃まで昇温し、1.5時間撹拌後、飽和NHCl水溶液で反応を停止し、EtOで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:3)で精製し、無色油状物質として化合物38(81.6mg,179μmol,49%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.9Hz),1.13−1.29(3H,m),1.84−2.17(5H,m),3.15(1H,dd,J=3.3Hz J=13.7Hz),3.61(1H,d,J=13.7Hz),3.77(3H,s),4.70−4.74(1H,m),6.38−6.40(1H,m),6.65(1H,s),6.73(1H,s),7.39(2H,t,J=1.6Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.96,17.99,33.67,34.27,41.62,42.17,55.71,66.44,107.97,108.11,113.83,121.91,128.37,133.05,134.41,139.00,143.51,146.43,153.30;IR(neat):2232 3478cm−1;MS(EI):m/z 455(M).
参考例20
7−[3−(フラン−3−イル)−3−オキソプロピル]−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−3−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物39)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物38(167mg,367μmol)のDMSO(2.0mL)、EtN(2.0mL)混合溶液にPy−SO(293mg,1.84mmol)を室温で加え撹拌後、HOで反応を停止し、CHClで抽出した有機層をHO、飽和NaCl水溶液で順次洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:4)で精製し黄色油状物質として化合物39(126mg,278μmol,76%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.07(18H,d,J=7.1Hz),1.12−1.28(3H,m),2.32−2.38(2H,m),2.99−3.05(2H,m),3.20(1H,d,J=13.7Hz),3.63(1H,d,J=13.7Hz),3.76(3H,s),6.66(1H,s),6.72(1H,s),6.76(1H,dd,J=0.8Hz J=1.9Hz),7.44(1H,dd,J=1.4Hz J=1.9Hz),8.06(1H,dd,J=0.8Hz J=1.4Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.90,17.93,31.46,36.71,41.21,42.04,55.63,107.92,108.39,113.71,121.59,127.19,132.92,133.71,144.21,146.49,147.07,153.43,192.41;IR(neat):1683 2231cm−1;MS(EI):m/z 453(M).
参考例21
7−[2−(2−フラン−3−イル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)エチル]−4−トリイソプロピルシラニルオキシ−3−メトキシ−ビシクロ[4.2.0]オクタ−1,3,5−トリエン−7−カルボニトリル(化合物40)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物39(119mg,262μmol)のbenzene(7.0mL)溶液にethyleneglycol(147μL,2.62mmol)、TsOH(5.0mg,26.2μmol)を室温で加え、Dean−Stark装置を用いて13時間加熱還流した後、飽和NaHCO水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をMgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:3)で精製し、黄色油状物質として化合物40(114mg,229μmol,87%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.6Hz),1.19−1.29(3H,m),1.97−2.19(4H,m),3.13(1H,d,J=13.5Hz),3.58(1H,d,J=13.5Hz),3.76(3H,s),3.86−4.01(4H,m),6.31(1H,dd,J=1.1Hz J=1.6Hz),6.63(1H,s),6.71(1H,s),7.36(1H,t,J=1.6Hz),7.37(1H,dd,J=1.1Hz J=1.6Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.93,17.96,31.60,35.97,41.37,42.02,55.66,64.78,106.74,107.92,108.37,113.84,121.80,127.11,133.01,134.32,139.87,143.32,146.35,153.24;IR(neat):2231cm−1;MS(EI):m/z 497(M).
参考例22
9−トリイソプロピルシラニルオキシ−8−メトキシ−3−[1,3]ジオキソラン−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル(化合物41)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物40(68.8mg,138μmol)のo−dichloro−benzene(2.0mL)溶液を1時間加熱還流後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:3)で精製し、白色固体物質(131〜133℃)として化合物41(44.6mg,89.6μmol,65%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.08(18H,d,J=6.6Hz),1.12−1.30(3H,m),1.79−1.95(2H,m),2.45−2.56(1H,m),2.75(1H,dt,J=3.6Hz J=14.6Hz),3.05(1H,dd,J=2.2Hz J=15.9Hz),3.22(1H,dd,J=3.6Hz J=15.9Hz),3.81(3H,s),3.84−3.94(4H,m),3.95−4.05(1H,m),5.28(1H,ddd,J=2.2Hz J=3.6Hz J=10.7Hz),6.01(1H,d,J=2.2Hz),6.75(1H,s),6.82(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:12.96,17.96,29.92,31.34,33.53,35.27,51.03,55.42,63.68,65.32,79.93,104.59,110.43,113.79,117.85,122.19,122.22,128.13,142.82,144.42,150.67;IR(neat):2358cm−1;MS(EI):m/z 497(M).
実施例1
9−ヒドロキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(化合物11)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、8−トリイソプロピルシリルオキシ−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(以下、化合物20という。)(19mg,0.041mmol)(Bioorg.Med.Chem.2007,15,424−432.)のTHF(2.0mL)溶液に、0℃でテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(1M THF溶液,0.053mL,0.053mmol)を滴下し、その後室温で1.5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応液を希釈し、ジクロロメタンで抽出、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、ろ過後溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、白色固体物質(mp61−63℃)として化合物11(12mg,95%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.82−1.98(2H,m),2.47−2.58(1H,m),2.80(1H,td,J=3.3,15Hz),3.11(1H,dd,J=2.2,16Hz),3.18(1H,dd,J=3.3,16Hz),3.87−3.96(4H,m),3.98−4.04(1H,m),5.29(1H,td,J=2.8,11Hz),6.03(1H,d,J=1.9Hz),6.74(1H,dd,J=2.5,8.2Hz),6.86(1H,d,J=2.2Hz),7.12(1H,d,J=8.2Hz);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:29.7,31.5,32.9,35.8,51.0,63.7,65.3,79.8,104.6,110.2,113.1,115.5,121.8,127.0,131.3,132.0,143.0,155.0;IR(KBr):3396,2232cm−1;MS(EI):m/z 311(M);HRMS(EI):Calcd for C1817NO:311.1158,found:311.1152.
実施例2
8−ヒドロキシ−9−メトキシ−3−[1,3]ジオキソラン−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(化合物21)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物32(17.7mg,35.6μmol)のTHF(2.0mL)溶液にTBAF(1.0M THF溶液,46.3μL,46.3μmol)を0℃で滴下し、室温で40分撹拌後、飽和NHCl水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をHOで洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:1)で精製し、無色油状物質として化合物21(10.2mg,29.9μmol,84%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.84−1.97(2H,m),2.55(1H,ddd,J=5.5Hz J=12.4Hz J=14.8Hz),2.84(1H,dt,J=3.3Hz J=14.8Hz),3.05(1H,dd,J=2.2Hz J=15.9Hz),3.19(1H,dd,J=3.6Hz J=15.9Hz),3.88(3H,s),3.82−3.95(4H,m),3.97−4.06(1H,m),5.28(1H,ddd,J=2.2Hz J=3.6Hz J=10.4Hz),5.66(1H,s),6.04(1H,d,J=2.2Hz),6.77(1H,s),6.85(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:30.02,31.60,35.53,51.08,56.21,63.73,65.35,79.83,104.55,108.37,110.10,116.56,121.85,128.61,143.22,145.65,145.71;IR(neat):3536cm−1;MS(EI):m/z 341(M);HRMS(EI):calcd for C1919NO 341.1297,found 341.1263.
実施例3
9−ヒドロキシ−8−メトキシ−3−[1,3]ジオキソラン−2,3,5a,10c−テトラヒドロ−1H,6H−5−オキサ−3−オキソ−アセフェナントリレン−10b−カルボニトリル エチレン ケタール(化合物22)の合成
Figure 2009093463
アルゴン雰囲気下、化合物41(41.4mg,83.2μmol)のTHF(2.0mL)溶液にTBAF(1.0M THF溶液,108μL,108μmol)を0℃で滴下し、室温で30分撹拌後、飽和NHCl水溶液で反応を停止し、CHClで抽出した有機層をHOで洗浄し、MgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を留去した。この残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(AcOEt:hexane=1:1)で精製し、無色油状物質として化合物22(30.6mg,89.6μmol,100%)を得た。
H−NMR(300MHz,CDCl)δ:1.80−1.98(2H,m),2.50(1H,dt,J=4.4Hz J=14.6Hz),2.80(1H,td,J=3.3Hz J=14.6Hz),3.06(1H,dd,J=2.2Hz J=15.9Hz),3.22(1H,dd,J=3.3Hz J=15.9Hz),3.88(3H,s),3.82−3.94(4H,m),3.95−4.13(1H,m),5.28(1H,ddd,J=2.2Hz J=3.3Hz J=10.4Hz),5.62(1H,s),6.04(1H,d,J=2.2Hz),6.76(1H,s),6.90(1H,s);13C−NMR(75MHz,CDCl)δ:29.74,31.31,33.42,35.26,50.87,55.86,63.59,65.19,79.74,104.48,110.32,112.11,112.40,121.93,123.03,126.85,142.80,144.58,146.25;IR(neat):3444cm−1;MS(EI):m/z 341(M).
実施例4
Aβ(25−35)が誘発する神経細胞死の計測
SDラット(胎生18日齢)の大脳皮質神経細胞を初代培養した。24well culture dish上に2.86×10cells/cmの密度で細胞をまき、3日後に10μM Aβの第25−35番目のアミノ酸残基からなる部分ペプチド(以下、Aβ(25−35)という。)と化合物1〜5(100nM)を同時処置した。さらに4日後に6μM calcein AMを加え、40分間37℃でインキュベートし、485nmの蛍光強度を測定することで、細胞内へのcalcein AMの取り込みを算出し、細胞生存率とした。なお、Aβ(25−35)処置及び薬剤投与を行わなかった群をコントロール群とし、Aβ(25−35)処置を行ったものの、薬剤投与を行わなかった群をVehicle群とした。
また、8well culture slide上に2.14×10cells/cmの密度で細胞をまき、5日後に10μM Aβ(25−35)と化合物11(100nM)を同時処置した。さらに4日後に6μM calcein AMを加え、40分間37℃でインキュベート後固定し、蛍光顕微鏡AX−80にて蛍光画像を取得した。細胞内へのcalcein AMの取り込みを、ATTO Densitograph(ATTO,Tokyo,Japan)によって定量し、細胞生存率とした。
なお、データは平均値±標準誤差で表した。有意差検定は分散分析のone way ANOVAを行った後、post hoc testのDunnett’s testを行った。有意水準は5%とした。
結果を図1及び図2に示す。Vehicle群では有意に低い細胞生存率が確認された。一方、すべての化合物処置群において、Vehicle群と比して高い細胞生存率が確認され、特に化合物11処置群において、コントロール群を上回るほどの顕著に高い細胞生存率が確認された。
実施例5
Aβ(25−35)が誘発する樹状突起萎縮の計測
SDラット(胎生20日齢)の大脳皮質神経細胞を初代培養した。8well culture slide上に1.43×10cells/cmの密度で細胞をまき、3日後に10μM Aβ(25−35)と化合物5及び11(10μM)で処置しさらに5日後に免疫染色を行った。1次抗体は樹状突起のマーカータンパク質であるMAP2に対するウサギポリクローナル抗体(希釈倍率1000倍;Chemicon,Temecula,CA,USA)を用いた。2次抗体は、Alexa Fluor 568標識ヤギ抗ウサギIgGを用いた(希釈倍率300倍;Molecular Probes,Carlsbad,CA,USA)。蛍光顕微鏡AX−80(Olympus,Tokyo,Japan)により細胞を観察し蛍光画像を取得した。神経細胞あたりの樹状突起の平均長をNeurocyte Ver.1.5(Toyobo,Osaka、Japan)を計測した。なお、Aβ(25−35)処置及び薬剤投与を行わなかった群をコントロール群とし、Aβ(25−35)処置を行ったものの、薬剤投与を行わなかった群をVehicle群とした。
結果を図3に示す。Vehicle群では樹状突起の萎縮が確認された。一方、すべての化合物処置群において、コントロール群に比するほどの顕著に高い樹状突起伸展作用が確認された。
実施例6
Aβ(25−35)が誘発する軸索萎縮の計測
SDラット(胎生20日齢)の大脳皮質神経細胞を初代培養した。8well culture slide上に2.14×10cells/cmの密度で細胞をまき、3日後に10μM Aβ(25−35)と化合物8(1μM)及び11(1、10μg/ml)で処置しさらに4日後に免疫染色を行った。1次抗体は軸索のマーカータンパク質であるリン酸化ニューロフィラメントHに対するウサギポリクローナル抗体(希釈倍率300倍;Sternberger Monoclonals,MD,USA)を用いた。2次抗体は、Alexa Fluor 488標識ヤギ抗ウサギIgGを用いた(希釈倍率300倍;Molecular Probes,Carlsbad,CA,USA)。蛍光顕微鏡AX−80(Olympus,Tokyo,Japan)により細胞を観察し蛍光画像を取得した。神経細胞あたりの軸索の平均長をNeurocyte Ver.1.5(Toyobo,Osaka、Japan)を計測した。なお、Aβ(25−35)処置及び薬剤投与を行わなかった群をコントロール群とし、Aβ(25−35)処置を行ったものの、薬剤投与を行わなかった群をVehicle群とした。
結果を図4に示す。Vehicle群では軸索の萎縮が確認された。一方、すべての化合物処置群において、コントロール群に比するほどの顕著に高い軸索伸展作用が確認された。
実施例7
Aβ(1−42)が誘発する樹状突起萎縮の計測
SDラット(胎生18日齢)の大脳皮質神経細胞を初代培養した。8well culture slide上に2.6×10cells/cmの密度で細胞をまき、5日後に5μM Aβ(1−42)を処置し、その3日後に化合物5、11、21及び22(各1μM)でそれぞれ処置しさらに5日後に免疫染色を行った。1次抗体は樹状突起のマーカータンパク質であるMAP2に対するウサギポリクローナル抗体(希釈倍率500倍;Chemicon,Temecula,CA,USA)を用いた。2次抗体は、Alexa Fluor 568標識ヤギ抗ウサギIgGを用いた(希釈倍率300倍;Molecular Probes,Carlsbad,CA,USA)。蛍光顕微鏡AX−80(Olympus,Tokyo,Japan)により細胞を観察し蛍光画像を取得した。神経細胞あたりの樹状突起の平均長をNeurocyte Ver.1.5(Toyobo,Osaka、Japan)を計測した。なお、Aβ(1−42)処置及び薬剤投与を行わなかった群をコントロール群とし、Aβ(1−42)処置を行ったものの、薬剤投与を行わなかった群をVehicle群とした。
結果を図5に示す。Vehicle群では樹状突起の萎縮が確認された。一方、すべての化合物処置群において、コントロール群に比するほどの顕著に高い樹状突起伸展作用が確認され、特に化合物22処置群において、コントロール群を上回るほどの顕著に高い樹状突起伸展作用が確認された。
実施例8
Aβ(1−42)が誘発する軸索萎縮の計測
SDラット(胎生18日齢)の大脳皮質神経細胞を初代培養した。8well culture slide上に2.6×10cells/cmの密度で細胞をまき、5日後に5μM Aβ(1−42)を処置し、その3日後に化合物5、11、21及び22(各1μM)でそれぞれ処置しさらに5日後に免疫染色を行った。1次抗体は軸索のマーカータンパク質であるリン酸化ニューロフィラメントHに対するマウスモノクローナル抗体(希釈倍率500倍;Sternberger Monoclonals,MD,USA)を用いた。2次抗体は、Alexa Fluor 488標識ヤギ抗ウサギIgGを用いた(希釈倍率300倍;Molecular Probes,Carlsbad,CA,USA)。蛍光顕微鏡AX−80(Olympus,Tokyo,Japan)により細胞を観察し蛍光画像を取得した。神経細胞あたりの軸索の平均長をNeurocyte Ver.1.5(Toyobo,Osaka、Japan)を計測した。なお、Aβ(1−42)処置及び薬剤投与を行わなかった群をコントロール群とし、Aβ(1−42)処置を行ったものの、薬剤投与を行わなかった群をVehicle群とした。
結果を図6に示す。Vehicle群では軸索の萎縮が確認された。一方、すべての化合物処置群において、コントロール群に比するほどの顕著に高い軸索伸展作用が確認され、特に化合物22処置群において、コントロール群を上回るほどの顕著に高い軸索伸展作用が確認された。
以上から、一般式(1)で表される化合物の顕著な神経細胞死抑制作用及び神経突起伸展作用を有することが示され、一般式(1)で表される化合物が神経疾患の治療及び/又は予防剤として有用であることが確認された。

Claims (21)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩を含有する神経細胞死抑制剤。
    Figure 2009093463
    (式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示すが、R及びRが一緒になってオキソ基又は−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示してもよく、あるいはR及びRが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で不飽和結合を形成してもよく;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。)
  2. 及びRが水素原子である、請求項1記載の神経細胞死抑制剤。
  3. 、R及びRが、同一又は異なって水素原子;ハロゲン原子により置換されていてよい低級アルキル基、スルホニル基もしくはシリル基により置換されていてもよいヒドロキシル基;又はハロゲン原子により置換されているアリール基である、請求項1又は2記載の神経細胞死抑制剤。
  4. 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩を含有する神経疾患の治療及び/又は予防剤。
    Figure 2009093463
    (式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示すが、R及びRが一緒になってオキソ基又は−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示してもよく、あるいはR及びRが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で不飽和結合を形成してもよく;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。)
  5. 及びRが水素原子である、請求項4記載の中枢神経系疾の治療及び/又は予防剤。
  6. 、R及びRが、同一又は異なって水素原子;ハロゲン原子により置換されていてよい低級アルキル基、スルホニル基もしくはシリル基により置換されていてもよいヒドロキシル基;又はハロゲン原子により置換されているアリール基である、請求項4又は5記載の中枢神経系疾の治療及び/又は予防剤。
  7. 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩の神経細胞死抑制剤製造のための使用。
    Figure 2009093463
    (式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示すが、R及びRが一緒になってオキソ基又は−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示してもよく、あるいはR及びRが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で不飽和結合を形成してもよく;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。)
  8. 及びRが水素原子である、請求項7記載の使用。
  9. 、R及びRが、同一又は異なって水素原子;ハロゲン原子により置換されていてよい低級アルキル基、スルホニル基もしくはシリル基により置換されていてもよいヒドロキシル基;又はハロゲン原子により置換されているアリール基である、請求項7又は8記載の使用。
  10. 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩の、神経疾患の治療及び/又は予防剤製造のための使用。
    Figure 2009093463
    (式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示すが、R及びRが一緒になってオキソ基又は−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示してもよく、あるいはR及びRが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で不飽和結合を形成してもよく;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。)
  11. 及びRが水素原子である、請求項7記載の使用。
  12. 、R及びRが、同一又は異なって水素原子;ハロゲン原子により置換されていてよい低級アルキル基、スルホニル基もしくはシリル基により置換されていてもよいヒドロキシル基;又はハロゲン原子により置換されているアリール基である、請求項10又は11記載の使用。
  13. 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩の有効量を投与することを特徴とする神経細胞死抑制方法。
    Figure 2009093463
    (式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示すが、R及びRが一緒になってオキソ基又は−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示してもよく、あるいはR及びRが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で不飽和結合を形成してもよく;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。)
  14. 及びRが水素原子である、請求項12記載の方法。
  15. 、R及びRが、同一又は異なって水素原子;ハロゲン原子により置換されていてよい低級アルキル基、スルホニル基もしくはシリル基により置換されていてもよいヒドロキシル基;又はハロゲン原子により置換されているアリール基である、請求項12又は13記載の方法。
  16. 下記一般式(1)で表される化合物又はその塩の有効量を投与することを特徴とする神経疾患の治療法及び/又は予防法。
    Figure 2009093463
    (式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示すが、R及びRが一緒になってオキソ基又は−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示してもよく、あるいはR及びRが一緒になってそれらが結合する炭素原子間で不飽和結合を形成してもよく;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。)
  17. 及びRが水素原子である、請求項16記載の方法。
  18. 、R及びRが、同一又は異なって水素原子;ハロゲン原子により置換されていてよい低級アルキル基、スルホニル基もしくはシリル基により置換されていてもよいヒドロキシル基;又はハロゲン原子により置換されているアリール基である、請求項16又は17記載の方法。
  19. 下記一般式(1a)で表される化合物又はその塩。
    Figure 2009093463
    (式中、Rは水素原子又は置換されていてもよいヒドロキシル基を示し;Rは水素原子を示し;R及びRが一緒になって−O−(CH−O−(式中、nは2ないし4の整数である)で表される基を示し;Rは水素原子又は置換されていてもよい低級アルキル基を示し;R、R及びRは同一又は異なって水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基を示す。ただし、R及びRが水素原子であり、Rが水素原子、置換されていてもよいヒドロキシル基、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基又は置換されていてもよいヘテロアリール基である場合を除く。)
  20. 及びRが水素原子である、請求項19記載の化合物又はその塩。
  21. 、R及びRのうち1以上が置換されていてもよいヒドロキシル基であり、残りが水素原子である、請求項19又は20記載の化合物又はその塩。
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