JPWO2009020047A1 - 構図解析方法、構図解析機能を備えた画像装置、構図解析プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

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Abstract

好ましい構図を得るための構図解析を容易に実施できる技術が開示される。画像データを取り込み(S1)、上記画像データを解析して上記画像データの構図上の特徴を表す複数の構図線を獲得し(S6)、上記獲得した複数の構図線で形成される構図上において、上記複数の構図線で区切られた領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比が、所定の値(例えば黄金比)であることを検出する(S7)。

Description

本発明は、画像上で構図を解析する構図解析方法、あるいは当該構図解析方法を実装した画像装置に関する。なお、上記構図解析方法は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体上に記録された構造解析プログラムに実装してもよい。また、上記画像装置の好ましい一例としてはデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、あるいはデジタルサイネージやフォトフレームなどの画像表示装置がある。
画像において構図(composition)は重要である。構図は、アレンジメント(arrangement)、配置(disposition)、レイアウト(layout)、比率関係(proportion)、バランス(balance)などと呼ばれることもある。
画像中において、好ましい構図を提示する技術がいくつか提案されている。
例えば、特開2002−218306号公報に記載された画像記録編集装置は、予め好適な構図を表すテンプレートを装置内に具備するものである。この画像記録編集装置は、撮影された画像から画像処理により被写体の輪郭線情報を抽出し、上記テンプレートと上記輪郭線情報の差分を演算して、その差分が最小となるように、ズームレンズを駆動する。この技術によれば、テンプレートによくマッチした大きさで人物等の被写体が撮像できる。その結果として、好ましい構図の画像が得られることが多い。
一方、従来より、美的に好ましい比率として、黄金比(Golden ratio)が著名である。黄金比は、1:(1+√5)/2の比率であり、近似値は1:1.618で、約5:8である。また、フィボナッチ数列は、F=1、F=1、Fn+2=F+Fn+1で定義される数列であり、このフィボナッチ数列の隣り合う2項の比率は黄金比に収束することが知られている。
ルネッサンス期における西洋絵画に頻繁に見られるように、構図やプロポーションの決定において、黄金比を中心とした幾何学的構成は重要な要素として扱われてきた。
また、美的に好ましい比率の別の例としては、白銀比(silver ratio)がある。白銀比は、1:(1+√2)または、1:√2の何れかを指す。白銀比は美的にも優れているが、白銀比の長方形を長手方向に半分にすると、元と相似の形状となる利点もある。その理由もあってか、白銀比の用途としては、用紙の形状(A4、A3など)が著名である。
また、好ましい比率の決定において、美的以外の観点も可能である。例えば、撮像した画像を高品位テレビで再現する予定があるならば、高品位テレビのアスペクト比を撮像時に意識して、被写体が上記アスペクト比の画像範囲にバランス良く収まるようにすることが好ましい。
しかし、上述のように、テンプレートに基づいて好ましい構図を提案する技術においては、様々な撮像対象に対応するためには、膨大な数のテンプレートを用意する必要があった。また、このように多くのテンプレートを用意したとしても、実際の撮像にあたり、数多くのテンプレートから撮像対象の被写体に適したテンプレートを素早く選択することは困難であった。
また、被写体が動体の場合には、時々刻々変化する被写体の形状や位置の変化に対応して、動的にテンプレートを切り替えることは困難であった。
また、上述したように、美的あるいは他の観点から好ましい比率の知見は以前からあったが、画像処理においてこの知見を構図に活かすことは提案されていなかった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、好ましい構図を得るための構図解析が容易に実施できる構図解析方法、構図解析機能を備えた画像装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像データの構図上の特徴を表す複数の線分(構図線 composition lines)を獲得し、この構図線で区切られた領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比を解析するものである。
このように、本発明では、構図の解析において、画像データ上の2次元要素である被写体や背景の次元を落とし、1次元の構図線に還元している。このようにデータ量を落としているため、画像データの細かなディティールが省かれ、画像データの構造的な特徴をより少ないデータ量で把握できる。即ち、画像の全体的な特徴をより少ない演算パワーで把握できる。
また、本発明は、上記構図線で区切られた領域に着眼し、上記領域の形状を「比率」という視点で認識する。この比率はスカラーであるので、画像データ全体の構図を定量的に把握できる。
上記比率としては、例えば、黄金比率、白銀比率、モニタのアスペクト比などがあるが、これに限定されない。上記比率として黄金比や白銀比を採用した場合には、画像データの構図を美的観点から解析できる。
本発明に関する好適ではあるが必須ではない付加事項(optional feature)においては、上記獲得した構図線の全部または一部はユーザに対して表示される。上記表示は例えば、本発明を実装した装置のモニタ上に上記画像データを表示し、その画像データに獲得した構図線を重畳表示することで実現させる。これにより、本発明のユーザに対して、構図解析の根拠となる構図線の存在を正しく認識させることができる。
この場合、ユーザの認識をより向上させるため、様々な工夫が可能である。例えば、所定の比率が検出された領域を生成する構図線(領域定義構図線 region defining composition lines)のみを表示することや、他の構図線よりも上記領域定義構図線を強調表示することができる。また、上記領域定義構図線が生成する領域を強調表示することができる(例えば、領域定義構図線のうち、領域の周囲の部分のみを表示又は強調する)。
構図線の獲得においては様々な方法が可能である。例えば、画像中の領域の境界線を延長することで構図線を獲得することができる。例えば、画像中にある塀やテーブルやビルの端の線を延長する。あるいは、人物の中心線や、立木の中心線などを構図線として獲得してもよい。さらに、複雑な形状の線を近似する直線や単純曲線を構図線として獲得してもよい。また、画像中のある領域を黄金比率で分割する線分なども利用可能である。もちろん、構図線の獲得方法はこれに限定されない。構図線は、画面の端まで引いてもよいし、途中までしか引かなくてもよい。
本発明に関する好適ではあるが必須ではない応用(optional application)においては、本発明で実施した画像の構図解析の結果を利用して、広い画像範囲から部分領域を抽出する。例えば、広い領域をもつ画像データを高品位テレビで表示する場合、上記広い画像範囲から部分領域を抽出して当該部分領域のみを高品位テレビの全画面に表示したり、当該部分領域にズームアップするケースがある。この場合、本発明の構図解析の結果を利用して、所定の基準(例えば、美的スケール)で、好ましい部分領域を選択できる。
あるいは、本発明の構図解析の結果を利用して、好ましい部分領域を複数選択し、上記複数の部分領域をあたかもカメラが連続して(切り替えなしに)撮影したように表示する動画を生成する応用も可能である。
あるいは、本発明に関する好適ではあるが必須ではない別の応用(optional application)においては、本発明で実施した画像の構図解析の結果を利用して、撮像装置(例えば、デジタルカメラ、カムコーダ、デジタルビデオカメラ)や撮像装置で撮像した画像の編集装置のユーザに撮影時の構図をアドバイスすることもできる。
本発明の構図解析方法は、例えば、画像データを取り込むステップと、上記画像データを解析して、上記画像データの構図上の特徴を表す、複数の線分を獲得するステップと、上記獲得した複数の線分で形成される構図上において、上記複数の線分で区切られた領域を検出するステップと、上記検出された領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比を解析するステップとを具備する。
また、本発明は、上記構造解析方法を実行する機能を有する画像装置、例えばデジタルカメラ、の発明としても理解できる。さらに、上記構造解析方法をコンピュータに実行させるプログラム及び上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明としても理解できる。
本発明によれば、好ましい構図を得るための構図解析が容易に実施できる構図解析方法、構図解析機能を備えた画像装置、構図解析プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施例に関わる画像装置としてのコンピュータシステムのブロック図である。 図2は、CPUの動作を説明するフローチャートである。 図3Aは、オセロアルゴリズムによる画像上のごみの除去を説明するための、中心画素が黒であり、周囲の8画素全てが白である場合を示す図である。 図3Bは、オセロアルゴリズムによる画像上のごみの補完を説明するための、中心画素が白であり、周囲の8画素が全て黒である場合を示す図である。 図3Cは、オセロアルゴリズムを適用する前の画像を示す図である。 図3Dは、オセロアルゴリズムを適用後の画像を示す図である。 図4Aは、構造検出モジュールを示す図である。 図4Bは、図4Aの構造検出モジュールを含めた4種類の構造検出モジュールを示す図である。 図5Aは、構図の解析対象ピクセルを含む画像を示す図である。 図5Bは、解析対象画像の境界線の画素において3本の構図線が獲得された様子を示す図である。 図5Cは、獲得された3本の構図線のみを抽出して示す図である。 図6は、斜線検出をする4種類の構造検出モジュールを示す図である。 図7Aは、曲線検出をする構造検出モジュールを示す図である。 図7Bは、図7Aの構造検出モジュールで検出可能な境界線(曲線)を持つ画像の例を示す図である。 図7Cは、構図線(曲線)が獲得された様子を示す図である。 図8は、黄金比斜線を検出する2種類の構造検出モジュールを示す図である。 図9Aは、解析対象画像から得られた構図の例を示す図である。 図9Bは、図9Aの構図に対して構図をより整合させる処理を行った結果を示す図である。 図10は、最終的に得られる構図を説明する図である。 図11は、出力アニメーションを生成する処理を説明するフローチャートである。 図12は、構図から生成された複数のマスク情報を示す図である。 図13Aは、2つの画像を示す図である。 図13Bは、図13Aの2つの画像を接続した状態を示す図である。 図13Cは、図13Bの2つの接続した画像において、隣接する領域間の色彩情報を整合する処理を行った結果を示す図である。 図14は、本発明の第2実施例に関わる画像装置としてのデジタルカメラのブロック構成図である。 図15は、CPUの動作を説明するフローチャートである。 図16Aは、モニタに表示されるライブ画像の例を示す図である。 図16Bは、獲得された複数の構図線が重畳表示されたライブ画像の例を示す図である。 図16Cは、黄金比が検出された構図線を含む複数の構図線が重畳表示されたライブ画像の例を示す図である。 図16Dは、構図として十分美的と判断される場合の表示例を示す図である。 図17は、本発明の第3実施例でのCPUの動作を説明するフローチャートである。 図18Aは、横画像における画素数を減らす変換を説明するための図である。 図18Bは、縦画像における画素数を減らす変換を説明するための図である。 図19は、変換後の画像のどの領域に入力画像が存在するかの座標値のスタックを説明するための図である。 図20は、画像上のゴミの除去と補間に用いる複数のテンプレートを示す図である。 図21Aは、3つの黒画素が横に連続している画素列の数が1つ以上の行を集計した場合を説明する図である。 図21Bは、3つの黒画素が横に連続している画素列の数が2つ以上の行を集計した場合を説明する図である。 図21Cは、3つの黒画素が縦に連続している画素列の数が1つ以上の行を集計した場合を説明する図である。 図21Dは、3つの黒画素が縦に連続している画素列の数が2つ以上の行を集計した場合を説明する図である。 図22Aは、縮尺された画素列を示す図である。 図22Bは、図22Aの画素列を単純に10倍した場合の画素列を示す図である。 図22Cは、第3実施例における図22Aの画素列を10倍した場合の画素列を示す図である。 図23は、獲得した構図線の各交点座標のスタックを説明するための図である。 図24は、指定点に対するトリミング領域を演算する処理を説明するフローチャートである。 図25Aは、傾きが小の場合の指定点から黄金比斜線と16:9斜線を引いた様子を示す図である。 図25Bは、傾きが大の場合の指定点から黄金比斜線と16:9斜線を引いた様子を示す図である。 図26Aは、第1のトリミングポイントの決定例を示す図である。 図26Bは、第1のトリミングポイントの別の決定例を示す図である。 図26Cは、第1のトリミングポイントの更に別の決定例を示す図である。 図27Aは、第2のトリミングポイントの決定例を示す図である。 図27Bは、第2のトリミングポイントの別の決定例を示す図である。 図27Cは、第2のトリミングポイントの更に別の決定例を示す図である。 図27Dは、第2のトリミングポイントの他の決定例を示す図である。 図28Aは、第1及び第2のトリミングポイントから決定された領域を示す図である。 図28Bは、図28Aの領域を更に黄金比のプロポーションに基づいて拡張したトリミング領域を示す図である。 図29Aは、トリミング領域と元の領域の位置関係の第1の例を示す図である。 図29Bは、トリミング領域と元の領域の位置関係の第2の例を示す図である。 図29Cは、トリミング領域と元の領域の位置関係の第3の例を示す図である。 図29Dは、トリミング領域と元の領域の位置関係の第4の例を示す図である。 図29Eは、トリミング領域と元の領域の位置関係の第5の例を示す図である。 図30Aは、指定点が複数設定されることを示す図である。 図30Bは、各指定点においてトリミング領域が決定されることを示す図である。 図30Cは、各指定点における黄金比斜線の交点を示す図である。 図30Dは、動画の表示方法を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
なお、以下の実施例においては、最も好ましい比率として黄金比を採用しているが、一例であり、本発明はこれに限定されない。黄金比以外にも、上述した白銀比やその他の比率を適用可能である。
[第1実施例]
第1実施例では、上記取り込んだ画像データから複数の構図線を獲得し、上記構図線で区切られた領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比を解析する。具体的には、上記辺の長さの比が所定範囲であることを検出し、その比をより黄金比に近づけるように構図を変更する。第1の実施例ではさらに、上記変更後の構図を利用して流動的アニメーションを生成する。
図1に示すように、本発明の第1実施例に関わる画像装置としてのコンピュータシステム1は、コンピュータ本体2、キーボード3、外部記憶装置4、及びディスプレイ5を含む。コンピュータ本体2の中には、CPU6がメモリ7にデータバス8を介して接続されている。CPU6は、更に、上記データバス8を介して、入力装置用I/F(インターフェース)10と、外部記憶装置用I/F11と、外部ディスプレイ用I/F9と接続されている。上記キーボード3は、上記入力装置用I/F10に接続される。上記外部記憶装置4は、例えば外部HDD(ハードディスクドライブ)であり、上記外部記憶装置用I/F11に接続される。上記ディスプレイ5は、例えば高精細ディスプレイ装置であり、上記外部ディスプレイ用I/F9に接続される。
なお、外部記憶装置4は本実施例のように、コンピュータ本体2にケーブルを介して接続してもよいが、ネットワークを経由して接続してもよい。例えば、インターネット上のサーバーなども外部記憶装置4として採用可能である。
外部記憶装置4の中には、複数の画像データが収納されている。また、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であるメモリ7には、本発明に関する構図解析方法を実現する構図解析プログラムが記録されている。
上記構成のコンピュータシステム1において、ユーザが所定の操作を実行することにより、メモリ7から構図解析プログラムが読み出され、実行される。
以下、上記構図解析プログラムを実行するCPU6の動作を、図2を参照して説明する。
(1)ステップS1 画像の読み込み
ユーザがキーボード3を使って所定の操作をすると、CPU6は、外部記憶装置4に格納されている複数の画像データから、所望の画像データをコンピュータ本体2内部のメモリ7に読み込む。読み込まれた画像データは、構図解析プログラムの処理対象となる。
この場合、画像は静止画でも動画でもよい。動画の場合は、CPU6の処理能力の適合したフレームレートまでレート(単位時間のフレーム枚数)を落として読み込んでもよい。本実施例では、静止画を扱うものとして説明する。
(2)ステップS2 画像のグレースケール化
次に、画像の色彩をグレースケールに変換する。これは、以降のステップで行う画像の輪郭抽出のための準備段階である。本実施例では、画像の各画素の明度を256段階に区分してグレースケール化をしている。
但し、グレースケール化の方法はこれに限定されない。例えば、もっと細かな段階でグレースケール化をしてもよいし、もっと粗くグレースケール化をしてもよい。また、例えば画像の種類によっては、特定の色成分だけを抽出して、その色成分の強度にのみ基づいてグレースケール化をしてもよい。例えば、主被写体の色が黄色成分が強い場合には、背景の構造をなるべく評価しない目的で、黄色成分の強さのみによってグレースケール化をしてもよい。
また、以降のステップで行う画像の輪郭抽出が色成分を考慮している場合には、本ステップS2は省略してもよい。
(3)ステップS3 画像のサイズ変更
次に、CPU6の処理能力や、ディスプレイ5の精細度を考慮し、画像細部の変更を行う。本実施例では画素数で言って、64×48、96×72、128×96、320×240、640×480の5段階から、ユーザが適宜選択可能となっている。もちろん、640×480を上回る段階など、本構図解析プログラムが実行される環境に応じて、適切な画像サイズは決定される。また、処理能力が許すなら、本ステップによる画像サイズの変更をせずに、読み込んだ画像のサイズをそのまま採用してもよい。
(4)ステップS4 画像の2値化
次に、画像処理を容易にして処理速度を上げる目的で、画像の2値化を行う。本実施例では、上記ステップS2で実施したグレースケール化の結果を利用して、処理画像の全画素のうち、最大のスケール値Imaxと最小のスケール値Iminの中間値を閾値する。この閾値よりもスケール値が高い(明るい)か同じの場合には、当該画素を白(値「1」)とし、それ以外の場合は当該画素を黒(値「0」)としている。
但し、2値化の方法はこれに限定されない。例えば、白と黒の画素の割合が所定比率(例えば、4:1)になるような閾値を本構図解析プログラムが自動的に求めて、これを各画素のグレースケール値に適用して、各画素を白または黒に区別してもよい。
(5)ステップS5 画像上のごみの除去と補完
画像のグレースケール化、サイズ変更、2値化などを実施すると、副産物として画像中に画素の変換処理時のノイズ(ごみ)が残ることがある。画像上の「ごみ」は、これ以外にも、もともと画像を撮像する際に撮像素子の光電変換面に付着していた塵等によっても発生することがある。本ステップS5では、「ごみ」として残った不要な画素データの削除と必要な画素データの補完を行う。
図面を参照して、本実施例における、画像上のごみの除去と補完を説明する。
本実施例では、1つの中心画素の周囲の8画素全てが上記中心画素と白黒が異なる場合には、上記中心画素の白黒を反転させている。例えば、図3Aに示すように、中心画素が黒であり、周囲の8画素全てが白である場合には、中心画素を反転させて白とする(ごみの除去)。また、図3Bに示すように、中心画素が白であり、周囲の8画素が全て黒である場合には、中心画素を反転させて黒とする(ごみの補完)。このアルゴリズムは、白黒を反転させることから以降、「オセロアルゴリズム」と称呼する。
図3Cに示すような画像に、このオセロアルゴリズムを適用すると、図3Dに示すようになる。図3Dにおいては、図3Cに見られた、一画素のみ周囲の8画素と白黒が異なる画素が無くなっている。その結果、画像がすっきりと見やすくなっている。
実際のプログラム上の演算としては、図3Aと図3Bの形状をテンプレートとして用い、例えば図3Cの画像の各領域とマッチングを行ってゆき、マッチングした領域について、中心画素の白黒を反転させている。
但し、処理対象の画像上の「ごみ」が少ない場合、または「ごみ」があっても処理に支障とならない場合は、本ステップS5を省略することも可能である。
また、「ごみ」の除去と補完の単位は、本実施例の1画素単位ではなく、もっと大きな「ごみ」を単位として除去と補完をしてもよい。
(6)ステップS6 構図計算と抽出
次に画像データから構図の構成を行う。
本実施例では、構図計算に図4Aに示すような構造検出モジュール12を用いる。この構造検出モジュール12は、最小単位を正方形に配列された9マス(画素に対応)とする。この構造検出モジュール12の各マスには条件が各々定められており、この条件に合致する部分を処理対象の画像から検出する。
構造モジュール12の9マスにおいて、「!」マークが表示されているマスは、比較対象のマスを示す。黒いマスは、輪郭上でないマスを示す。白いマスは、輪郭上のマスを示す。また、「?」マークのマスは、(輪郭線上でも輪郭線上でなくとも)どちらでもよいマスを示す。
図4Aにおいては、左側の列のマスは全て黒であるので輪郭上でないことを意味し、中央の列のマスは全て白であるので輪郭上であることを意味し、右列のマスは全て「どちらでもよい」ことを意味する。従って、図4Aの構造検出モジュール12は、少なくとも中央列のマス全てが輪郭線上にあり、左列のマス全てが輪郭線上にない画像部分を検出する機能がある。また、右列のマスは、各々輪郭線上にあってもなくてもよい。このように、この構造検出モジュール12は、縦方向に並んだ3画素からなる輪郭線であり、少なくともその左側が輪郭線となっていないものを検出する。
また、図4Bに示すように、図4Aのように3マスから成る輪郭線(垂線と水平線)を検出する構造検出モジュール12以外にも、様々な種類がある。図4Bにおいて、左上の構造検出モジュール12は図4Aと同じである。左下の構造検出モジュール13は、横方向に並んだ3画素からなる輪郭線であり、少なくともその上側が輪郭線となっていないものを検出する。右上の構造検出モジュール14は、縦方向に並んだ3画素からなる輪郭線であり、少なくともその右側が輪郭線となっていないものを検出する。右下の構造検出モジュール15は、横方向に並んだ3画素からなる輪郭線であり、少なくともその下側が輪郭線となっていないものを検出する。
なお、上下左右どちらからでも輪郭線の検出ができるように、本実施例では、これら4つの構造検出モジュール12〜15で一組としている。
このような構造検出モジュール12〜15において、条件を満たす画素が見つかった場合の処理を説明する。
図5Aに示すように、解析対象の画像の中央部分には、縦方向に3画素分の境界線があり、その上方には、横方向に3画素分の境界線がある。また、画像の右下には、横方向の2画素分の境界線と、この画素に一部が接続して横方向に3画素分の境界線がある。
このような図5Aの画像に上述した構造検出モジュール12〜15を適用して、構造検出モジュール12〜15の条件に合った画素を検索する。その結果、縦又は横方向に3画素以上画素の連続した境界線が検出できる。上記検出の結果、図5Bに示すように、解析対象の画像の境界線の画素において、3本の直線(構図線)が獲得される。また、図5Cは、上記検出の結果、獲得された3本の構図線のみを抽出した図である。
また、図4A及び図4Bに示した構造検出モジュール12〜15は、3×3の正方形モジュールであるが、この最小単位のモジュールだけでは、構図における重要な画像部分の検出が困難な場合がある。その場合は、図6に示す構造検出モジュール16〜19のように、構造化モジュールの大きさを拡張してもよい。これら構造検出モジュール16〜19は、4×4の正方形モジュールであり、斜線を検出するものである。
さらに、構造検出モジュールを拡張して、曲線検出を行ってもよい。これによって、直線的な解析だけでは検出できない構図要素も検出可能となる。図7Aは、曲線を検出する構造検出モジュール20の一例を示す図である。図7Bは、この構造検出モジュール20で検出可能な境界線(曲線)を持つ画像の例を示す図であり、上記構造検出モジュール20で、上記境界線を検出すると、その結果、図7Cに示すように、構図線(曲線)が獲得される。
但し、曲線の検出においては、解析画像の画素数を考慮して構造検出モジュールを決定する必要がある。例えば、96×72画素の画像と320×240画素の画像では、同じ曲率の曲線を検出するには、異なった構造検出モジュールを使う必要がある。
さらに、縦直線、横直線、斜線、曲線以外を検出する構造検出モジュールを採用することもできる。
図8は、黄金比斜線(縦辺・横辺の長さの比が黄金比である直角三角形における斜辺の傾きと同じ傾きをもつ斜線)を検出する構造検出モジュール21,22を示す図である。本構造検出モジュール21,22は、解析対象の画像の画素数に応じて、段階的に構成マス数が変化する動的モジュールである。初期値は図8に示すように3×5の長方形で定義されているが、解析対象の画像の画素数が増加するに従い、構造検出モジュール21,22の構成マス数が増加する。その場合、フィボナッチ数例に従って、検出する斜線の傾きが次第に黄金比に近似されてゆくようになっている。
また、構成画素数を動的に変化させるのではなく、予め複数段階の構造検出モジュールを用意しておいてもよい。本実施例では12段階の構造検出モジュールを定義してある。
以上説明した構造検出モジュール12〜22を本実施例では採用している。もちろん、これ以外にも様々な構造検出モジュールを適用してもよい。
また、構造検出モジュール以外の方法を使って構図線を獲得してもよい。例えば、白黒2値の元画像がある場合、白黒を反転させた補画像を作成し、補画像を縦又は横に1画素分ずらせた上で、元画像と補画像の画素毎の排他的論理和の否定を演算しても、構図線(ずらせた方向の構図線を除く)を得ることができる。あるいは、ハフ変換を実施しても画像中の特徴点から構図線を得ることができる。
なお、本実施例では、画像の縁を構図線として認識しない。しかし、画像の縁を構図線として認識するように構成することも可能である。
(7)ステップS7 構図の決定
上記ステップS6では、解析対象画像から構図線を獲得した。本ステップS7では、その構図を美学的に構成しなおす構図整形アルゴリズムによって最終的な構図を決定する。なお、本ステップはあくまでも検出した構図だけを変化させるものであり、構図を変化させても解析対象画像は変更されない。
上記ステップS6により、例えば図9Aに示すような構図が得られる。この構図は、次のルールによって作成されている。
1.構図線は、縦線、横線、斜線、曲線の順に獲得される。
2.獲得された構図線のうち、直線(縦線、横線、斜線)については、図面領域の端まで延長される。
3.獲得された構図線のうち、曲線については、直線の構図線との交点でまで延長する。
CPU6は、まず、検出された複数の構図線から距離や関係性についての修正を行う。この修正においては、ある一定距離内に交点や接触点が存在した場合に、最も整合性のとれる位置に直線の構図線の移動を行う。さらに、極めて隣接した平行線は1本の線に併合する。また、曲線の構図線は固定しておく。
図9Aにおいては、曲線が2点において斜線と接触しており、上方の接触点の近傍には横線が存在する。上記上方の接触点上に横線がくれば、構図的により整合されるので、上記横線を下方に移動させ、横線が接触点上に乗るようにする。
この結果、図9Bに見られるように、画像上で構図線によって区切られた領域の数が減少し、また領域の形状もより基本図形に近くなる。このように、(a)画像上で構図線によって区切られた領域の数が減少する、(b)いずれかの領域の形状がより基本図形に近くなる、の少なくとも一方が実現すれば、構図がより整合されたとする。
本実施例では、直線の移動距離が対象画像の対角線長の8%以内ならば、直線を移動させて、直線が直近の交点や接触点上に乗るようにしている。また、画像内に平行線がある場合、線間の距離が画像の対角線長の2%以内ならば、一方の直線を他方の直線上に移動させて、直線を1本にする。もちろん、これは一例であり、本修正はこれに限定されない。直線だけでなく、曲線も移動するようにしてもよい。また、単純な構図の場合には、本修正を省略することも可能である。
次に、上記複数の構図線で区切られた領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比を解析する。具体的には、上記比が黄金比に対して所定の範囲にあるか判断し、所定の範囲にある場合には、その比率がより黄金比率に近似するように、構図を変更する操作を行う。
本実施例では、ユーザの指定により、黄金比に近似させる度合いを段階的に決められるようになっている。上述したようフィボナッチ数列の隣り合う2項の比率は黄金比に収束することが知られている。これを利用して、「構図の調整を行わない」を含めて15段階で黄金比に近似させる度合いを指定できる。もちろん、これ以外に様々な態様も可能である。例えば、黄金比とともにプラチナ比を採用してもよいし、段階も16段階等の様々段階を採用できる。
具体的には、黄金比検出用の構造検出モジュールのサイズN×MのNとMをフィボナッチ数列の数(1、1、2、3、5、8、13、21、…)とすれば、段階的に黄金比に対する近似度が異なる複数の構造検出モジュールを用意できる。例えば、図8に示す黄金比斜線検出用の構造検出モジュール21,22のサイズは3×5であるが、次の段階のサイズとして5×8、その次のサイズとして8×13を用意する。
例えば図9Bの構図において、領域の斜線を黄金比により適合するように変形する場合を説明する。まずは図8に示す3×5の黄金比用の構造検出モジュール21,22を適用して斜線を検出する。このとき、図の左側の斜線23が上記構造検出モジュールに適合する。即ち、斜線23を持つ横辺24と縦辺25の長さの比が黄金比に近いことが検出される。つまり、斜線23は粗く黄金比斜線であると検出される。このように、3×5の黄金比用の構造検出モジュールが斜線に適合すれば、上記斜線をもつ3角形の縦辺25と横辺24の比率が所定の値(黄金比に対して所定の範囲にある値)であることが検出される。
次に、上記構造検出モジュールをより高精度のものに切り替える。このとき、斜線23が検出されなかった場合には、図9Bの構図を変化させ、斜線23の傾きをより黄金比に近似した傾きに変更する。具体的には、斜線23の上方端点は固定し、斜線23の下側端点を移動させる。これに従い、上記下側端点と接触する縦線(縦辺25)の位置も平行移動する。
このように、次々と構造検出モジュールの精度を上げてゆき、ユーザが所望する段階まで構図を変更する。
長方形の領域について2辺の長さの比を評価する場合は、当該長方形の対角線を演算し、その対角線について上記図8に示す3×5の黄金比用の構造検出モジュール21,22を適用する。上記3×5の黄金比用の構造検出モジュール21,22を適用が適合すれば、上記長方形の領域において、縦辺と横辺の比率は所定の値(黄金比に対して所定の範囲にある値)であることが検出される。そして、次々と構造検出モジュールの精度を上げてゆきながら、ユーザが所望する段階まで構図を変更する。
本実施例では、構図線を曲線、斜線、直線の順に順位付けをし、順位がより低いものを移動させることにより、構図を変化させるようにしている。また、各構図線の端点の座標を移動させて、新しい構図線を演算している。この場合、端点を位置により、画像の端、画像の辺、画像の内部の順に順位付けをし、順位がより低いものを移動させるようにしている。
但し、構図の決定の方法は、上述以外にも様々な変形が可能であることは言うまでもない。
(8)ステップS8 構図の出力
上述のようにして作成された構図は出力され、メモリ7に記録されるとともに、ディスプレイ5に表示される。
出力される構図は、図10に示すように、構図線の端点の座標と、各端点間の接続態様の情報をもつデータである。メモリ7に記録される構図は、元の画像のレイヤーとは異なるレイヤーに記録される。
(9)ステップS9 動画処理・出力
上記ステップS1〜S8で、構図の生成が完了する。本実施例では、CPU6は、この構図を利用して、流動的アニメーションを生成する。但し、この処理は、上述の構図解析プログラムの本体ではなく、この構図解析プログラムに従属する別のプログラムモジュールに従って実施される。
本ステップS9の概略を説明すると、CPU6は、図11のサブステップS9Aで、上記構図解析プログラムの本体により生成した構図データを読み込む。サブステップS9Bでは、上記構図の各領域に、所望の画像、または所望の画像の一部分を貼り付ける。サブステップS9Cでは、1つの構図から別の構図に連続的に変化させる幾何学的アニメーションを生成する。サブステップS9Dでは、上記生成した幾何学的アニメーションに上記サブステップS9Bで貼り付けた画像を初期値とする画像を合成し、出力する。
以下、各サブステップを詳細に説明する。
(10)サブステップS9A
まず、サブステップS9Aで、本モジュールは構図解析プログラム本体で生成した構図を自動的に読み込む。なお、構図解析プログラムは、第1回目の構図生成に続いて、別画像を処理して構図を生成する処理を順次実行しているものとする。
(11)サブステップS9B
次に、サブステップS9Bで、アニメーションの最初の画像(フレーム)を生成する。具体的には、上記サブステップS9Aで読み込んだ構図のうち、最初の構図を使って、構図の各領域に各々画像を貼り付けて画像を生成する。貼り付けられる画像は、次の条件に従って、外部記憶装置4に格納されている複数の画像(フォトデータベース)から選択される。
1.色彩の類似度
外部記憶装置4中に格納されている画像を色彩で分類し、同じ又は類似の色彩に属する画像同士が選択されるようにする。
まず、1つの画像と別画像を比較する。その比較の結果、色彩分布が一致した場合には、これら画像をその色彩に関する候補リストに追加する。
また、色彩が一致しない画像同士については、明度、彩度、色相を所定の範囲で変化させてみて、色彩分布が一致するかを判断する。この結果、一致した場合には、その画像を候補リストに追加する。また、一致しなかった場合には候補リストには追加しない。このようにして、候補リストを作成してゆく。
2.形状の類似度
外部記憶装置4中に格納されている画像は、保存時点で一度、構造解析が行われており、幾何学図形のパーツとして保存されている。これらのパーツの形状と、読み込まれた構図中の各領域との形状を比較して、形状の類似度(合同のみでなく相似も含む)により、類似度の高い画像を候補リストに追加する。
つまり、写真全体の構図から抽出された形状の類似度ではなく、構図を構成する線分で区切られた幾何学領域レベルのトリミング画像についても内部の画像配置の形状を照合可能である。
3.タグ情報
外部記憶装置4に格納されている画像には、キーワードが付加されている。このキーワードは例えば、「海」、「旅行」、「野球」、「寒い」といったものである。キーワードは一枚の画像に複数付加してもよい。本実施例では、キーワードがユーザによって指定可能であり、同じキーワードの範囲に属する画像が、当該キーワードに関する候補リストに登録される。
上記3つの条件に基づき、読み込まれた構図の各領域に、外部記憶装置4から抽出された画像が貼り付けられ、画像の再構成がされる。
(12)サブステップS9C
このサブステップS9Cでは、上記サブステップS9Aで読み込んだ複数の構図を対象に、1つの構図から別の構図に連続的に変化するアニメーションを作成する。
1つの構図K(i)から別の構図K(i+1)への変化は、常に1つの点ずつ実行される。構図K(i)から1つの頂点が抽出され、この頂点に対応する構図K(i+1)の頂点が検出される。このとき、対応する頂点が構図K(i+1)中になければ、別の頂点が構図K(i)から選択される。
次に、この構図K(i)の上記頂点から構図K(i+1)の対応頂点への移動を行う。この場合、上記頂点が黄金比率に関わるものである場合には、黄金比率を維持したままで移動してゆく。つまり、アニメーションではあるが、どの瞬間で静止画として切り取られても、そのフレームが常に黄金比率に基づいた構図を維持しているようにする。また、選択される頂点の順番においても、フィボナッチ数列に基づいたルールで選択される。
また、構図K(i)から構図K(i+1)への変化において、領域数の過不足がある場合は、領域の分裂・融合動作を変化の途中で実行する。
アニメーションにおいて、構図K(i)から構図K(i+1)の変化が全て完了した時点で、構図K(i+1)から構図K(i+2)へ変化するアニメーションの製作を開始する。この様に、順次、構図から構図へのアニメーションが連続的に生成される。
上記生成したアニメーションの内部に見られる頂点により区切られた領域は、次のプロセスにおける動作作成で、全て独立したレイヤー情報として処理される。そのため、頂点で囲まれた領域を頂点座標情報を利用して、マスク情報としてメモリ7に保存する。
図10に示した構図を例にすると、図12に示すようなマスク情報(マスク画像)がその構図から切り取られる。
(13)サブステップS9D
次に、上記サブステップS9BとS9Cの処理結果を入力としたアニメーションの製作を行う。この時点で用意されているのは、アニメーションの為に用意された最初のフレーム(サブステップS9Bの出力)と、このフレームから始まる幾何学アニメーション及びそのマスク情報(サブステップS9Cの出力)である。この2つの素材を元に、下記に掲げる効果を使用してアニメーションを作成する。
1.形状と色彩による内部画像の置換
出力アニメーションでは、1つの頂点が移動して停止する度に、変化した領域(頂点は最低2つの領域で共有されているので、最低2つの領域が変化する)の画像が、外部記憶装置4から読み込まれる別の画像と置換される。この置換ルールは、上記サブステップS9Bで説明した1〜3のルールに従うが、色相・明度・彩度による色彩変化もアニメーションとして表示される。
2.色彩変化(カメレオンアルゴリズム)
2つの異なる画像が隣り合った際に、境界の相違を解析してリニアに接続するとともに、色彩の変化をアニメーションによって表現するため、以下の処理(カメレオンアルゴリズム)を実施する。
図13Aの左側の四角形は、色を変化させる属性(カメレオン属性)が付与された構図の構成領域(画像)である。また、右側の四角形は、上記属性が与えられていない構図の構成領域(画像)である。図13Bに示すように、上記2つの領域が接触すると、図13Cに示すように、色を変化させる属性が与えられた領域は、相手の色彩情報(明度・彩度・色彩)の影響を受けて、自身の色彩を変化させる。
このように、領域の色彩情報が隣り合った領域の色彩情報の影響を受けて変化する場合、その変化は色相環(PCCS色相環、マンセル色相環、オストワルト色相環など)の配列に従って、全体が変化するようにしている。具体的には、境界付近の色が赤から黄色に変化した場合を想定して説明する。今、赤から黄色への変化が色相環上の距離において2色分であるとすると、同じ領域上の水色についても、2色分の変化をする(例えば、深い青色に変化する)。これにより、単調な色彩の変化が防止される。
また、上記色彩の変化は境界からの距離が離れるに従って弱まり、領域の重心より先へはその影響が及ばない。
3.その他の変化
上記以外にも、画像の透明度、回転、拡大・縮小を適宜実施することにより、より流動的なアニメーションを実施する。
このように、本実施例によれば、画像から構図を抽出し、その構図の少なくとも一部を黄金比に基づいて変化させている。これにより、画像から美的に優れた構図を容易に生成できる。
また、黄金比を維持しながら、1つの構図から別の構図への遷移を流動的に行うアニメーションを生成している。これにより、美的に優れた構図変化を呈示できる。
さらに、上記構図遷移のアニメーションにおいては、構図の領域に画像が貼り付けられており、その画像が動的に変化する。これにより、美的に優れた画像の動的表示が実現する。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例を説明する。本実施例は、上記第1実施例で説明した画像において黄金比を考慮して構図を解析する機能を、画像装置としてのデジタルカメラに応用したものである。
具体的には、デジタルカメラのモニタに被写体のモニタ画像に重畳して構図線を表示する。さらに、カメラの位置・姿勢・焦点距離等の変化により、構図が黄金比を反映したものになった場合には、構図線の色を変化させて、そのことをユーザに認知させる。さらに、カメラのモニタにおいて、カメラの位置・姿勢・焦点距離等をどのように変化させたらよいかを示すアドバイス情報をユーザに提示する。
また、本実施例のデジタルカメラにおいては、上記のような構図解析を実施するために、ユーザがファインダで観察している範囲よりも、カメラが実際に撮像している範囲が広い状態、所謂オーバーフレーミングとしている。
図14に示すように、本実施例のデジタルカメラ26は、撮像レンズ27と、該撮像レンズ27が被写体像を結像させる撮像素子28と、上記撮像素子28が出力する画像信号を処理する画像処理ユニット29を有する。画像処理ユニット29には、モニタ30が接続されている。また、デジタルカメラ26全体の動作を制御するCPU31が、上記画像処理ユニット29に接続されている。CPU31には、制御プログラムが格納された記録媒体であるROM32と、画像を記録する記録媒体33とが接続されている。
ROM32には、本発明に関する構図解析方法を実現する構図解析プログラムが記録されている。
上記構成のデジタルカメラ26において、ユーザが撮影準備としてモニタ30にライブ画像を表示させている状況下において、本構図解析プログラムの機能がアクティブにされていれば、図15のフローチャートに示す処理が実行される。
図15のフローチャートは、ROM32から本構図解析プログラムがCPU31に読みまれ、実行されるものである。なお、図15のフローチャートは多くの処理が図2のフローチャートと同じある。このため、以下、差異のある部分のみ説明する。
(14)ステップS10 画像の読み込み
デジタルカメラ26において、ユーザが被写体像をモニタ30にライブ表示させている場合、撮像素子28により取り込まれ、画像処理ユニット29で処理された画像データは、リアルタイムでCPU31に取り込まれる。
(15)ステップS11〜S15
ステップS11乃至ステップS15の処理は、図2のフローチャートのステップS2乃至ステップS6と同様であるので、説明を省略する。
なお、本実施例では、ステップS15(ステップS6と同様)で獲得される構図線から成る構図を第1の構図と呼称する。
(16)ステップ16 モニタへの出力
次に、ステップS16において、上記生成された第1の構図をモニタ画像に重畳してモニタ30に表示する。
例えば、図16Aに示すようにモニタ30に構図線が重畳表示されていないライブ画像が表示されている状態で、本構図解析機能がアクティブになると、図16Bに示すような画像が表示される。図16Bの画像においては、獲得された構図線(図では破線で示す)がライブ画像に重畳表示される。この画像はリアルタイムに更新される。
ここで、カメラの構図が変化し、画像の構図中に黄金比が検出されると、当該部分を検出する構図線の色が変化し、画面上で自動的にロックオンされる。黄金比の検出精度は、上記第1実施例で説明したように、複数段階設定できるが、本実施例では精度に応じて構図線が変化する色を変えるようにしている(例えば、青→緑→ピンク)。従って、色によってどの程度の精度で黄金比が検出されたかが判断できる。この様子を図16Cに示す。太線が色が変わった構図線を示す。
また、構図線の多くに黄金比の関係が見いだされ、構図として十分美的と判断される場合には、図16D示すように、その旨を示す表示「OK!」をモニタ30に表示する。本実施例では、7割以上の構図線の色が変化した場合に上記表示をしている。
これにより、ユーザはモニタ30上において、画像が構図的に美しいか否かが容易に判断できる。
もちろん、より詳細にユーザをより好ましい構図に導くように構成してもよい。例えば、被写体までの距離をデジタルカメラ26の距離測定ユニット(不図示)で知ることが出来るので、被写体とデジタルカメラ26との適切な距離をモニタ上に表示して、画像がより構図的に好ましくなるよう導いてもよい。例えば、「あと1m近づく」とか「あと30cm右に移動する」といった表示が可能である。
また、デジタルカメラ26がズームレンズを備えたズームカメラの場合は、ズームによってフレーミングの範囲を変化させ、構図を調整してもよい。あるいは、別のレンズを使用することによって焦点距離を変化させるようにユーザに指示してもよい。
また、実際に獲得された構図線とともに、黄金比を実現する目標構図線を同時に表示して、両方の構図線が一致するように、カメラのパラメータ(位置、姿勢、焦点距離、など)を変化させることをユーザに促しても良い。
また、本実施例では、ユーザがファインダで観察している範囲よりも、カメラが実際に撮像している範囲が広い状態、所謂オーバーフレーミングを実施している。実際に撮像される範囲はユーザの観察範囲より広いので、様々な構図バリエーションをユーザに提供できる。また、撮影後にも、豊富な構図バリエーションをユーザに提供できる。
本実施例によれば、容易に構図的に優れた画像を撮像できるデジタルカメラを得ることができる。
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例を説明する。
本実施例では、上記取り込んだ画像データから複数の構図線を獲得し、上記構図線で区切られた領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比を解析することによってトリミング領域を複数決定する(第1のトリミング領域群)。そして、このようにして決定された複数のトリミング領域を結ぶ経路を決定する。その経路上の複数の点において、上記構図線で区切られた領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比を解析することによってトリミング領域を決定する(第2のトリミング領域群)。このように決定された、第1のトリミング領域群と第2のトリミング領域群を上記経路にそって順次表示することにより、あたかも第1のトリミング領域群の各トリミング領域を滑らかなカメラワークで経路に沿って順次撮影した動画のような表示を実現する。
なお、本第3実施例ではトリミングした結果はハイビジョンで再生されることを前提としており、トリミング領域のアスペクト比は16:9(ハイビジョンのアスペクト比)または9:16の比率をもった縦型ディスプレイを前提とした比率で一定とする。トリミング領域の画素数は特に制限しないが、ハイビジョンのモニタで表示しても、一定のクオリティが得られる画素数を持つものとする。入力画像はアスペクト比には制限はないが、トリミング領域を複数指定できるだけの十分な画素数をもつ高精細画像とする。
本第3実施例が実現される環境は、上記第1実施例の図1で示した構成と同じであるので、その説明は省略する。
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であるメモリ7には、本実施例に関する構図解析方法を実現する構図解析プログラムが記録されている。ユーザが所定の操作を実行することにより、CPU6は、メモリ7から構図解析プログラムを読み出し、実行する。
以下、上記構図解析プログラムを実行するCPU6の動作を、図17を参照して説明する。なお、図17のフローチャートは多くの処理が図2のフローチャートと同じある。このため、以下、差異のある部分のみ説明する。
(17)ステップS21 画像の読み込み
基本的に、図2のフローチャートのステップS1と同じである。但し、入力画像の画素数がコンピュータの処理能力を上回るほど多い場合には、画素数を減らす変換をするとよい。
この画素数を減らす処理の一例を、図18A及び図18Bを参照して説明する。これらの図において、白色部分は、画素数を減らした変換後の入力画像である。ここで、入力画像は、短辺の画素数が540ピクセルになるように画素数を減らされる。この540ピクセルの値は、フルスペックハイビジョンの1920×1080の画素数の4分の1の面積を占める画像(940×540)の短辺から決定したものである。
白色で示した入力画像(画素数を減少済み)の上下、又は左右に黒帯部分が付加されて、処理画像全体のアスペクト比(a:b)はハイビジョンのアスペクト比(16:9)と同じに調整させる。これにより、処理の標準化が実現する。
また、トリミング処理をする際に、黒帯部分を除外するため、画像の黒帯部分を追加する前にピクセル数を確認し、図19に示すように、変換後の画像のどの領域に入力画像(画素数を減少済み)が存在するかの座標値をスタックする。
(18)ステップS22 画像のグレースケール化
基本的に、図2のフローチャートのステップS2と同じである。但し、グレースケール化の前処理を設けて、画像変換を改善してもよい。本第3実施例では、前処理として画像を27値化している。
27値化は、入力画像のRGBの各色の輝度を3段階に区分して、3×3×3=27の合計27種類に分類するものである。3段階の分類の境界値は、入力画像の種類に応じて決定される。例えば、各色の輝度を0〜1のスケールで表現すると、入力画像が黄色系の背景を特徴とする日本画の場合には、Rが0.6と0.3、Gが0.8と0.3、Bが0.5と0.2を境界値としている。
この27値化によって、入力画像の種類に応じた色彩の重み付けが実現する。例えば、目視では一見ほぼ均一に見える色、特に絵画の構図に対して寄与しない背景色が、多くの段階に分類されてしまうことが防止される。
(19)ステップS23 サイズ変更
基本的に、図2のフローチャートのステップS3と同じであるので、説明を省略する。
(20)ステップS24 2値化
基本的に、図2のフローチャートのステップS4と同じであるので、説明を省略する。
(21)ステップS25 画像上のゴミの除去と補間
基本的に、図2のフローチャートのステップS5と同じである。但し、本第3実施例では、図20に示すようなテンプレートを用いて、より詳細にゴミを除去する。なお、図20では、内側に黒色部分を有し、周辺に白色部分を有するテンプレートのみが記載されているが、黒と白を入れ替えたテンプレートも同様に準備される。この各テンプレートを2値化後の画像に当てはめてゆき、マッチングした場合には、そのテンプレートの内側の画素について、黒と白を反転させる。
この場合、テンプレートの数が膨大になるのを防止するため、入力画像の画素数を調整してからゴミの除去をしている。本第3実施例では、32×18ピクセル、64×36ピクセル、128×72ピクセル、256×144ピクセルの4種類の解像度が用意されている。32×18ピクセルの場合は、第1実施例と同様に1ピクセル単位でゴミを除去する。他の解像度の場合は、1ピクセル単位でゴミを除去すると同時に、1ピクセル以上の任意のピクセル数のゴミ除去を行う。例えば、3ピクセルまでのゴミ除去においては、図20のテンプレートを適用する。
(22)ステップS26 構図計算と抽出
本第3実施例では、縦と横の構図線の抽出は、処理時間の短縮のため、以下の方法を実施している。斜の構図線については、上記第1実施例と同様にテンプレートを使用する。
横の構図線については、以下の手順で構図線を獲得する。
1.画像中の各行について、3つあるいはそれ以上の黒画素が横に連続している画素列を抽出する。
2.上記画素列の数を各行毎に集計する。
3.上記画素例の数が所定以上(例えば、3以上)の場合に、横の構図線を獲得する。
縦の構図線も同様にして、以下の手順で獲得する。
1.画像中の各列について、3つあるいはそれ以上の黒画素が縦に連続している画素列を抽出する。
2.上記画素列の数を各列毎に集計する。
3.上記画素例の数が所定以上(例えば、3以上)の場合に、縦の構図線を獲得する。
上記所定数を変更することによって、構図線獲得の感度を調整できる。
図21A乃至図21Dは、この操作の様子を模式的に説明する図である。図21A、図21Bにおいては、3つの黒画素が横に連続している画素列の1つが1つの黒四角で示される。黒四角が右辺に寄せられているのは、画素列の数を各行毎に集計するにあたり、全黒四角を右に寄せて黒四角で棒グラフを生成し、この棒グラフの長さで各行毎の画素列の数の集計結果を判断しているためである。
図21Aでは、一番右の列を参照している。この参照において、黒四角が存在する行は、3つの黒画素が横に連続している画素列が少なくとも1つ存在する行である。また、図21Bでは、右から2番目の列を参照している。この参照において、黒四角が存在する行は、3つの黒画素が横に連続している画素列が少なくとも2つ存在する行である。図21Bでは、上記2つの画素列は連続している場合もあり、分離している場合もある。
図21C、図21Dにおいては、3つの黒画素が縦に連続している画素列の1つが1つの黒四角で示される。黒四角が底辺に寄せられているのは、画素列の数を各列毎に集計するにあたり、全黒四角を底辺に寄せて黒四角で棒グラフを生成し、この棒グラフの長さで各列毎の画素列の数の集計結果を判断しているためである。
図21Cでは、一番下の列を参照している。この参照において、黒四角が存在する列は、3つの黒画素が縦に連続している画素列が少なくとも1つ存在する列である。また、図21Dでは、下から2番目の列を参照している。この参照において、黒四角が存在する列は、3つの黒画素が縦に連続している画素列が少なくとも2つ存在する列である。図21Dでは、上記2つの画素列は連続している場合もあり、分離している場合もある。
(23)ステップ27 入力画像の解像度に構図を合わせる
先行ステップで処理速度向上のため、入力画像の画素数を減らしている。本ステップでは、構図データの精度を入力画像に合わせる。
ここで、座標位置は、単純に定数倍するのではなく、データ拡大に伴う不整合を調整する。例えば、図22Aに示すような縮尺された画素列を10倍する場合、単純に定数倍すると、図22Bに示すように、拡大された画素列の10画素区分の先頭画素が黒になる。しかし、本第3実施例では、図22Cに示すように、10画素区分の中央付近の画素を黒にしている。
(24)ステップS28 交点座標のスタック
図23に示すように、獲得した構図線の各交点座標をスタックする。
(25)ステップS29 取り出し中心点の指定
ユーザは、入力画像中において、トリミング領域に含めたい点を指定する。例えば、人物の顔をトリミング領域に含めたい場合には、上記顔中の1点を指定する。この指定は例えば、ディスプレイ5上に入力画像を表示させ、その中の1点をユーザがマウスでポイントし、クリック動作をすることで行う。ここで、中心点とはユーザの関心領域の中心の意味で、トリミング領域の中心の意味ではない。従って、中心点は必ずしも最終的なトリミング領域の中心に一致しない。
もちろん、トリミング領域に含めたい点を複数指定できるように構成してもよい。また、ユーザが中心点を指定するのではなく、システムが自動的に入力画像中の特徴点を検出して、指定するように構成してもよい。
(26)ステップS30 指定点に対するトリミング領域を演算
このステップは、上記指定した点に対して、黄金比を考慮した最良のトリミング領域を算出するステップである。図24を参照して、本処理ステップを説明する。
(27)サブステップS30A 指定点から放射線状に複数の斜線を引く
まず、上記指定点を中心として、幾つかの斜線を演算する。図25A及び図25Bは、指定点Pから斜線として、黄金比斜線34と16:9斜線35を演算して引いた様子を示す。図25Aは傾きが小の場合、図25Bは傾きが大の場合である。これ以外にも、例えば、白銀比斜線等を演算して引いてもよい。例えば、黄金比斜線の場合は、斜線の底辺と高さが黄金比の関係性を保っている。
(28)サブステップS30B 第1のトリミングポイント決定
上記サブステップS30Aで引いた斜線を利用して、第1のトリミングポイントを指定する。本実施例では、黄金比斜線34を主に利用して第1のトリミングポイントを決定する。
第1のトリミングポイントは次の優先順位で決定される。
1.黄金比斜線34と縦横の構図線の交点が交わる。
2.黄金比斜線34が、縦横の構図線の交点から25ピクセル以内を通過する。
3.傾き小の場合で、黄金比斜線34と16:9斜線35の間に、縦横の構図線の交点が位置する。
4.傾き大の場合で、黄金比斜線34と16:9斜線35の間に、縦横の構図線の交点が位置する。
図26Aは上記条件1に合致する場合、図26Bは上記条件2に合致する場合、図26Cは上記条件3に合致する場合、をそれぞれ図示している。それぞれ、第1のトリミングポイントQが決定される。
なお、第1のトリミングポイントQが決定できない場合は、その旨をユーザに表示して、指定点Pを再度入力するように促す。
(29)サブステップS30C 第2のトリミングポイント決定
次に、第2のトリミングポイントを決定する。
切り取る領域は16:9のアスペクト比をもつと決まっているので、第1及び第2のトリミングポイントが決定されると、領域が一意に決まる。
第2のトリミングポイントは、縦横構図線の別の交点に決定したり、斜線と構図線の交点に決定できる。
図27A乃至図27Dに、第2のトリミングポイントRを決定する例を示す。
図27Aは、第1のトリミングポイントQと同じ縦の構図線上にある縦横の構図線の別の交点を、第2のトリミングポイントRにする例である。
図27Bは、第1のトリミングポイントQに係る斜線と指定点Pに対して左右対称の斜線が、第1のトリミングポイントQに係る横の構図線と交わる点を、第2のトリミングポイントRとする例である。
図27Cは、第1のトリミングポイントQと同じ横の構図線上にある縦横の構図線の別の交点を、第2のトリミングポイントRにする例である。
図27Dは、16:9のアスペクト比をもつ領域を画像の下端まで確保した例である。
本実施例では、縦横構図線の別の交点の優先度を高くして決定している。
(30)サブステップS30D トリミング領域決定
上記のようにして第1のトリミングポイントQと第2のトリミングポイントRが決定されると、第1のトリミングポイントQと第2のトリミングポイントRを頂点にもち、指定点Pを内部含むアスペクト比16:9(横:縦)の領域36が一意に決定される。
そこで次に、この領域36を黄金比を利用して拡張して、トリミング領域を決定する。
例えば、第1のトリミングポイントQと第2のトリミングポイントRより、図28Aに示すような領域36が決定されたとする。本サブステップでは、この領域36の辺の長さ(α)に対して、黄金比率の関係が生まれるβ(α>β)を計算し、図28Bに示すように辺の長さ(α+β)を持つ領域をトリミング領域37として決定する。
このトリミング領域37と元の領域36の位置関係は、図29A乃至図29Eに示すように、様々なパターンが考えられる。本実施例では、構図線が画面の端に位置しない点を評価し、図29Eに示すような、元の領域36とトリミング領域37の中心が一致する位置関係を採用している。
なお、これでトリミング領域37が本来の画像の領域を超えてしまう場合には、領域の拡張は行わないようにしている。しかし、これに限らず、トリミング領域が本来の画像の領域を超えてしまう場合にトリミング領域をずらして対応することも可能である。これは、トリミング領域が入力画像データ領域からはみ出たり、図19の黒帯部分に入っている場合が該当する。
(31)サブステップS30E トリミング
上記サブステップS30Dによって決定したトリミング領域37をトリミングする。
(32)ステップS31 指定完了かを判断
上記サブステップS30A乃至S30Eで1つの領域のトリミングが完了する。ここで、次の指定点があるかを判断し、ある場合には、上記ステップS29に戻り上記処理(取り出し中心点の指定からトリミング領域決定まで)を繰り返す。このように、画像中で複数の指定点Pが指定され、各指定点Pに応じてトリミング領域が決定される。
(33)ステップS32 動画処理
図30A乃至図30Dを参照して、この動画処理の概要を説明する。
図30Aは、本ステップS32以前の処理であり、上述のように、指定点Pが複数設定されることを示す。
図30Bは、本ステップS32以前の処理であり、上述のように、各指定点Pにおいて、トリミング領域37が決定されることを示す。
以下は、本ステップS32の処理である。
図30Cに示すように、各指定点Pにおける黄金比斜線34(サブステップS30Aで求めたものと同じ)を延長し、それらの交点(図では黒い三角で示す)を求める。
次に、図30Dに示すように、上記交点を中間点とし、各指定点Pを結ぶ曲線を演算する。例えば、ベジェ曲線38を演算する。このベジェ曲線38に沿って、各トリミング領域37を連続的に表示する。これにより、カメラを切り替えずに各トリミング領域37を次々を写してゆくような画像を得る。なお、トリミング領域37の中間においては、画像のサイズを自然に変化させる。本実施例では、画像サイズの変化の変化率は2次関数を採用し、変化の始まりと終わりで変化率を小さくしている。これによって、なめらかなサイズの変化の表現を実現している。曲線の演算について、例としてベジェ曲線を挙げているが、スプライン曲線や、黄金比を定数とする曲線関数、フォボナッチ数列によって生み出される曲線美を用いた曲線などを利用することも可能である。
このように、動画処理は、上記複数のトリミング領域37を結ぶ経路を設定し、あたかも1つのトリミング領域37の画像から他のトリミング領域37の画像まで、上記経路に沿ってカメラで連続撮影をしたように画像を表示する。
以上実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。

Claims (14)

  1. 画像データを取り込むステップ(S1;S10;S21)と、
    上記取り込んだ画像データを解析して、上記画像データの構図上の特徴を表す、複数の線分を獲得するステップ(S6;S15;S26)と、
    上記獲得した複数の線分で形成される構図上において、上記複数の線分で区切られた領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比を解析するステップ(S7;S15;S26)と、
    を具備することを特徴とする画像の構図解析方法。
  2. 上記所定の値とは、黄金比またはフィボナッチ数列の隣り合う二つの数の比率の値であることを特徴とする請求項1に記載の構図解析方法。
  3. 上記2辺の長さの解析の結果に基づき、上記複数の線分から選択された少なくとも1本の線分の位置を、上記構図上で移動させるステップ(S7;S15;S26)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の構図解析方法。
  4. 上記複数の線分で区切られた領域に、画像を貼り付けるステップ(S9)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の構図解析方法。
  5. 上記貼り付けた画像を順次変更するステップ(S9)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の構図解析方法。
  6. 上記2辺の長さの解析の結果に基づき、上記取り込んだ画像から所定の部分画像をトリミングするステップ(S30)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の構図解析方法。
  7. 上記トリミングされる部分画像は、縦横比が16:9或いは9:16の方形をしていることを特徴とする請求項6に記載の構図解析方法。
  8. 請求項6に記載の方法で複数の部分画像をトリミングするステップ(S30)と、
    上記トリミングした複数の部分画像を結ぶ経路を設定するステップ(S32)と、
    上記経路上において、請求項6に記載の方法でさらに複数の部分画像をトリミングするステップ(S30)と、
    をさらに含み、
    上記トリミングした部分画像は、上記経路の順に従って順次表示されることを特徴とする構図解析方法。
  9. 請求項1に記載の構図解析方法を実行する機能を有することを特徴とする画像装置。
  10. 上記画像装置は、デジタルカメラであることを特徴とする請求項9に記載の画像装置。
  11. 撮像レンズ(27)を通過した光が結像する撮像素子(28)と、
    上記撮像素子が取り込んだ画像データを解析して、上記画像データの構図上の特徴を表す、複数の線分を獲得するCPU(31)と、
    上記CPUが獲得した複数の線分を、上記撮像素子が取り込んだ画像に重畳して表示するモニタ(30)と、
    を具備し、
    上記複数の線分で区切られた領域の複数の辺から選択された2辺の長さの比が所定の値であることを告知する機能を有することを特徴とするデジタルカメラ。
  12. 請求項1に記載の構図解析方法をコンピュータに実行させることを特徴とする構図解析プログラム。
  13. 請求項12に記載の構図解析プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. コンピュータに、さらに、
    構図解析結果を利用して、取り込んだ画像から所定の経路に沿って複数の部分を順次トリミングさせ(S30)、そのトリミングした複数の部分から動画を生成させる(S32)、ことを特徴とする請求項12に記載の構図解析プログラム。
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