JPWO2008136310A1 - 穿刺器具 - Google Patents

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Abstract

本発明は、穿刺針を皮膚の所定の部位に簡単且つ確実に穿刺することができる穿刺器具を提供する。本発明の穿刺器具は、穿刺針を保持する穿刺針保持部材と、皮膚変形部材と、係合解除部材と、弾性部材とを備える。皮膚変形部材は、穿刺針保持部材が係合される係合部と皮膚に当接する当接面とを有し、当接面で皮膚を押圧することにより皮膚に段差部分を形成する。係合解除部材は、穿刺針保持部材と皮膚変形部材の係合部との係合を外す。弾性部材は、係合部との係合が外れた穿刺針保持部材を当接面と略平行な方向に発射させ、皮膚変形部材によって形成された皮膚の段差部分に穿刺針を穿刺する。

Description

本発明は、穿刺針を皮膚の表面より穿刺し、その先端を皮膚の所定部位(例えば真皮)に到達させる穿刺器具に関する。
真皮は、表皮や皮下組織と比較すると毛細血管の密度が高く、またリンパ末端が存在するため、特に直接注入された薬剤は、血管あるいはリンパ管に移行し、体液中に吸収される吸収速度が速くなることが知られている。特に、真皮では、ホルモン、抗体医薬品、サイトカインなどの高分子物質を用いた薬剤を効率よく血液に吸収させることができる。また、真皮は効率の良い免疫の場であることが知られており、ワクチンの投与量を節約したり、弱いワクチンの感作を増強したりすることができる。
また、ある程度成長した人間の真皮は、体表面(角質層の表面)から略一定の深さに存在することが知られている。このことは、言い換えれば、成人の真皮に対して薬剤を注入する場合には、体表面から略一定の深さに薬剤を注入すればよいことを意味している。
一般に、真皮の幅は、体表面に対して垂直方向を基準とすると、1mm〜4mm(平均値は1mm〜2mm)程度であり、また、図21の一般的な皮膚構造の断面図に示すように、真皮Dは、角質層SCを含んだ幅0.06mm〜0.1mm程度の表皮Eと、皮下組織Sとの間に挟まれるようにして皮膚内に存在する。
従って、表皮と皮下組織の間に存在する真皮に、薬剤を確実に注入することは難しく、薬剤が誤って皮下組織等に注入されてしまうと、その薬剤を効率よく血液に吸収させることができないという問題が生じる。
近年、例えば、前述した高分子物質を用いた医薬品を持続的に若しくはワンショットで真皮をターゲットとして投与することが試みられているが、このような場合、特に上述した問題が顕著になる。
ここで、真皮に薬剤を注入するために、体内に挿入される穿刺針の長さを規定した皮下注射装置が知られている(特許文献1)。また、皮膚内に存在する特定の層に薬剤を注入するために、皮膚内に挿入される穿刺針の深さ(挿入深さ)を所定の長さに規定し、体表面に対して垂直方向から穿刺針を皮膚内に挿入する薬液注入装置も知られている(特許文献2)。さらに、穿刺針を案内する部材によって皮膚を変形させて、変形させた皮膚に穿刺針を体表面に対して斜め方向から挿入する装置も知られている(特許文献3)。
特許文献1:特開2001−137343号公報
特許文献2:特開2005−87519号公報
特許文献3:特開昭57−139358号公報
しかし、特許文献1及び特許文献2に記載された装置では、体表面に対して垂直方向から穿刺針を皮膚内に挿入する構成が採用されている。この場合、穿刺針を穿刺しようとすると、皮膚全体が弾性的に窪んで穿刺されず、また穿刺されても針先が真皮まで達しないことがある。
また、真皮に対して垂直に穿刺針が挿入されると、真皮内における穿刺針の深さ(挿入深さ)が短くなり、例えば外部から何らかの衝撃等が加えられたような場合には、薬剤注入中の穿刺針が真皮から抜けてしまうという問題が生じてしまう。
更に、特許文献1及び特許文献2に記載された装置を用いた場合には、真皮において、真皮の表面(表皮と真皮の境目)に形成された穿刺針の挿入口から、穿刺針の先端にある薬剤放出口までの距離が短くなり、薬剤放出口から真皮に注入された薬剤が、挿入口から真皮の外(表皮)へ漏れてしまうという問題も生じてしまう。
また、特許文献3に記載された装置では、注射器とは別体に形成された部材によって注射器の穿刺針を案内する構成となっており、一方の手で穿刺針を案内する部材を皮膚に押し付け、他方の手で注射器を移動させて皮膚に穿刺針を穿刺する。しかし、毎回一定の力で穿刺針を案内する部材を押し付けることは困難であり、そのため、皮膚の所定の部位に穿刺針を挿入することが難しいという問題が生じてしまう。
本発明の目的は、上述の問題点を考慮し、穿刺針を皮膚の所定の部位に簡単且つ確実に穿刺することができる穿刺器具を提供することにある。
本発明に係る穿刺器具は、皮膚に穿刺針を穿刺するものであって、前記穿刺針を保持する穿刺針保持部材と、前記穿刺針保持部材が係合される係合部と前記皮膚に当接する当接面とを有し、前記当接面で皮膚を押圧することにより皮膚に段差部分を形成する皮膚変形部材と、前記穿刺針保持部材と前記係合部との係合を外す係合解除部材と、前記係合解除部材によって前記係合部との係合が外れた前記穿刺針保持部材を前記当接面と略平行な方向に発射させる弾性部材と、を備え、前記弾性部材により前記穿刺針保持部材を発射し、前記皮膚変形部材によって形成された皮膚の前記段差部分に前記穿刺針を穿刺する構成としたことを特徴とする。
本発明に係る穿刺器具よれば、穿刺針を皮膚の所定の部位に簡単且つ確実に穿刺し、針先を皮膚の所定の深さに位置させることができる。
本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を正面側から見た外観斜視図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を背面側から見た外観斜視図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態の正面図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態の右側面図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態の縦断面図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態の分解斜視図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態に係る穿刺針保持部材の外観斜視図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態に係る穿刺針保持部材を皮膚変形部材に係合させた状態の説明図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態に係る穿刺針保持部材を皮膚変形部材に係合させた状態を説明する断面図である。 A,B 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態に係る穿刺針保持部材を皮膚変形部材に装着する方法を説明するである。 A,B,C,D,E 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態に係る使用方法を説明する説明図である。 A,B 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態により皮膚の段差部分に対して穿刺針を穿刺する状態を説明する断面図である。 本発明の穿刺器具の第1の実施の形態により穿刺針を皮膚に穿刺した後、穿刺針保持部材にチューブを連結した状態の説明図である。 A,B,C 本発明の穿刺器具の第2の実施の形態に係る穿刺針保持部材の説明図である。 本発明の穿刺器具の第2の実施の形態に係る穿刺針保持部材を皮膚変形部材に係合させた状態の断面図である。 本発明の穿刺器具の第2の実施の形態の変形例を示すものであり、押し子を装着した穿刺針保持部材を皮膚変形部材に係合させた状態の断面図である。 本発明の穿刺器具の第3の実施の形態に係る穿刺針保持部材の斜視図である。 図17に示すA−A線部分の断面図である。 図17に示すB−B線部分の断面図である。 本発明の穿刺器具の第3の実施の形態に係る穿刺針保持部材の押圧部材を押圧した状態を示す説明図である。 一般的な皮膚構造を示す断面図である。
以下、本発明の穿刺器具を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を正面側から見た外観斜視図であり、図2は背面側から見た外観斜視図、図3は正面図、図4は右側面図、図5は縦断面図、図6は分解斜視図である。
図1〜図6に示すように、本発明の穿刺器具の第1の実施の形態を示す穿刺器具1は、穿刺針保持部材3と、皮膚変形部材4と、係合解除部材5と、発射用コイルばね6等から構成されている。穿刺針保持部材3は、穿刺針2を保持する。皮膚変形部材4は、穿刺針保持部材3が係合されると共に皮膚に当接する当接面43aを有する。係合解除部材5は、穿刺針保持部材3と皮膚変形部材4との係合を外す。発射用コイルばね6は、弾性部材の一具体例を示すものであり、係合解除部材5によって皮膚変形部材4との係合が外れた穿刺針保持部材3を当接面43aと略平行な方向に発射させる。
図7は、穿刺針保持部材3の斜視図である。図7に示すように、穿刺器具1の穿刺針保持部材3は、平面形状が略コ字状をなす偏平の筐体からなっている。この穿刺針保持部材3は、穿刺針2が固定される正面3aと、正面3aと反対側の背面3bと、穿刺針2の先端側から正面3aを見て左側の側面を形成する左側面3cと、右側の側面を形成する右側面3dと、上面及び下面とを有している。
穿刺針保持部材3の正面3aに固定された穿刺針2は、中空針となっており、穿刺針保持部材3の正面3aから略垂直に突出されている。この穿刺針2の先端部には、刃先を鋭角にするための刃面2aが形成されている。
穿刺針2の直径及び長さは、特に限定されるものではないが、直径としては0.1mm〜3mm程度が好ましく、長さとしては2mm〜20mm程度が好ましい。穿刺針2の材料としては、例えば、ステンレス鋼を挙げることができるが、これに限定されるものではなく、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金その他の金属を用いることができる。
穿刺針保持部材3の背面3bには、接続部31が設けられている。この接続部31は、背面3bから略垂直に突出する円筒体からなり、その筒孔が注射器の筒先やカテーテルのコネクタ等が接続される接続孔31aとなっている。接続部31の接続孔31aは、穿刺針保持部材3の内部において穿刺針2の内腔部に連通されている。また、接続孔31aは、接続された注射器の筒先やカテーテルのコネクタ等が簡単に外れないようにテーパ状に形成されている。
使用前において、穿刺針保持部材3の接続部31には、キャップ35が装着されている。このキャップ35は、接続孔31aを清潔な状態に保つためのものであり、穿刺針保持部材3を皮膚変形部材4に係合させる際に取り外される。また、穿刺針2は、後述するように、保護カバー21により被覆されており、その保護カバー21とキャップ35により、穿刺針2が滅菌状態に保たれる。なお、キャップ35は、穿刺針2を穿刺した後、接続孔31aに対して注射器の筒先やカテーテルのコネクタ等を接続する際に取り外すようにしてもよい。
穿刺針保持部材3の左右の側面3c,3dには、皮膚変形部材4の後述する係合溝48,49にそれぞれ係合される係合突部32,33が設けられている。これら係合突部32,33には、それぞれ穿刺針2の反対側に至るにつれて低くなるように傾斜された傾斜面32a,33aが形成されている。この傾斜面32a,33aを形成することにより、係合突部32,33を皮膚変形部材4の係合溝48,49に簡単に係合させることができる。
皮膚変形部材4は、図5及び図6に示すように、両端が閉じられた有底の筒体からなり、筒状をなす側板部41と、この側板部41の上端を閉じる天板部42と、下端を閉じる底板部43等から構成されている。この皮膚変形部材4は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂により可撓性を有するように成形されている。
皮膚変形部材4の天板部42には、係合解除部材5の後述するピストン体51が貫通される貫通穴42aが設けられている。また、底板部43の外面は、皮膚に当接される当接面43aとなっている。この底板部43の当接面43aに当接する皮膚を押圧して窪ませることにより、皮膚に段差部分が形成される。
皮膚変形部材4の側板部41には、係合解除部材5のピストン体51の移動を案内するガイド溝45と、内部に穿刺針保持部材3を挿入するための装着用開口部46と、発射用コイルばね6の弾性力によって発射された穿刺針保持部材3を通過させるための発射用開口部47が設けられている。
図2に示すように、側板部41のガイド溝45は、穿刺器具1の背面側に開口される長方形の貫通穴として形成されている。このガイド溝45の対向する2つの長辺は、皮膚変形部材4の軸方向に延在されており、これら2つの長辺に沿って係合解除部材5のピストン体51が移動される。
図6に示すように、装着用開口部46及び発射用開口部47は、ガイド溝45と反対側である穿刺器具1の正面側に開口されている。発射用開口部47は、側板部41の下部と底板部43を水平方向に切り欠くことにより形成されており、装着用開口部46は、発射用開口部47の上側である側板部41の中間部を水平方向に切り欠くことにより形成されている。
発射用開口部47には、その上辺に連続して水平方向の内側に展開される皮膚押え片47aが形成されている。この皮膚押え片47aは、皮膚変形部材4によって皮膚に段差部分を形成したとき、その段差部分の上側の皮膚(体表面)に当接される。
図8は、穿刺針保持部材3を皮膚変形部材4に係合させた状態の説明図、図9は、穿刺針保持部材3を皮膚変形部材4に係合させた状態の断面図である。
図8及び図9に示すように、皮膚変形部材4の側板部41の内面には、係合部の一具体例を示す一対の係合溝48,49が設けられている。一対の係合溝48,49は、側板部41の内面において互いに対向する位置に配置されており、それぞれ皮膚変形部材3の軸方向に延在されている。これら一対の係合溝48,49は、装着用開口部46に対応する位置から発射用開口部47に対応する位置まで形成されている。
側板部41の一対の係合溝48,49には、穿刺針保持部材3の係合突部32,33がそれぞれ摺動可能に係合される。即ち、穿刺針保持部材3は、装着用開口部46から挿入されることにより、その係合突部32,33がそれぞれ一対の係合溝48,49に係合される。そして、穿刺針保持部材3が発射用開口部47に対向する位置において、係合突部32,33は、一対の係合溝48,49との係合が外れるようになっている。
係合解除部材5(図6参照)は、皮膚変形部材4の内部に移動可能に嵌合されると共に皮膚変形部材4の天板部42を貫通するピストン体51と、このピストン体51に連結されると共に皮膚変形部材4を入れ子式に挿入可能な外ケース52等を備えて構成されている。
係合解除部材5のピストン体51は、プランジャー部54と、突出軸部55等を備えている。プランジャー部54は、皮膚変形部材4の内部に摺動可能に嵌合されると共に皮膚変形部材4に係合された穿刺針保持部材3を底板部43側に押し下げる。突出軸部55は、プランジャー部54に連続して突出されると共に皮膚変形部材4の天板部42に設けた貫通孔42aを貫通する。
ピストン体51のプランジャー部54は、皮膚変形部材4の内部に見合った大きさの略直方体をなしており、突出軸部55が連続される上面54aと、この上面54aと反対側の面である下面54bと、皮膚変形部材4のガイド溝45に対向される背面54cと、正面及び左右の側面を有している。
プランジャー部54の下面54bには、発射用コイルばね6が固定されるばね固定片56が設けられている。このばね固定片56は、略長方形の板状に形成されており、下面54bにおいて、背面側の一辺に連続して略垂直に突出している。ばね固定片56の正面側の面には、発射用コイルばねの軸穴に挿入されるばねガイド突起56aが設けられている。
発射用コイルばね6は、圧縮コイルばねであり、一端が係合解除部材5のばね固定片56に固定され、他端が皮膚変形部材4に係合された穿刺針保持部材3に当接される。穿刺針保持部材3が皮膚変形部材4に係合された状態において、発射用コイルばね6は、穿刺針保持部材3によって係合解除部材5のばね固定片56側に押圧されて圧縮される。これにより、穿刺針保持部材3は、発射用コイルばね6のばね力によって穿刺針2が突出する方向(皮膚変形部材4の当接面43aと略平行な方向)に押し付けられた状態となる。
本実施の形態では、弾性部材の一具体例として圧縮コイルばねを用いる構成としたが、これに限定されるものではない。本発明に係る弾性部材としては、例えば、板ばね、ねじりばね等その他のばねを用いることができることは勿論、ゴム等の弾性体を適用することもできる。
プランジャー部54の正面には、皮膚変形部材4の皮膚押え片47aとの干渉を避けるための切欠き54dが設けられている。また、プランジャー部54の背面には、図2等に示すように、皮膚変形部材4のガイド溝45を貫通する係合片57が設けられている。
プランジャー部54の係合片57は、上下方向(皮膚変形部材4の軸方向)に延びる長辺を有した長方形をなしており、短辺の長さがガイド溝45の短辺の長さと略等しくなるように設定されている。即ち、係合片56の2つの長辺がガイド溝45の2つの長辺に摺動可能に当接することにより、ピストン体51が皮膚変形部材4の軸方向に案内されるようになっている。
ピストン体51の突出軸部55は、プランジャー部54の上面から略垂直に突出する円柱体からなっている。この突出軸部55の先端部には、外ケース52の後述する連結部59aに嵌合される嵌合突起55aが設けられている。
係合解除部材5の外ケース52は、一端が閉じられた有底の筒体からなり、筒状をなす側板部58と、この側板部58の上端を閉じる天板部59等からなっている。外ケース52の側板部58は、皮膚変形部材4と同様な形状であって、内部に皮膚変形部材4を挿入可能な大きさに設定されている。この側板部58の下端には、ピストン体51の係合片57との干渉を避けるための切欠き58aが設けられている。
天板部59の内面には、連結部59aが設けられている(図5参照)。この連結部59aは、天板部59の内面に連続して略垂直に突出する円筒状の筒体として形成されている。この連結部59aの筒穴59bにピストン体51の嵌合突起55aが嵌合して固定されることにより、ピストン体51と外ケース52が一体的に連結される。
ピストン体51及び外ケース52からなる係合解除部材5は、付勢用コイルばね7によって皮膚変形部材4の底板部43と反対側に付勢されている。この付勢用コイルばね7は、圧縮コイルばねであり、ピストン体51の突出軸部55を貫通させた状態で皮膚変形部材4の天板部42と外ケース52の天板部59との間に介在されている。したがって、付勢用コイルばね7は、外ケース52を押し下げることにより圧縮されるようになっている。
付勢用コイルばね7によって付勢された外ケース52は、その下端が皮膚変形部材4の装着用開口部46の上辺に対向された状態となる。また、ピストン体51は、外ケース52を介して付勢用コイルばね7に付勢される。その状態において、プランジャー部54の上面54aは、皮膚変形部材4の天板部42に当接され、ばねガイド突起56aが装着用開口部46に対向される。即ち、ばね固定片56に固定された発射用コイルばね6が装着用開口部46に対向される。
本実施の形態では、付勢部材の一具体例として圧縮コイルばねを用いる構成としたが、これに限定されるものではない。本発明に係る付勢部材としては、例えば、板ばね、ねじりばね等その他のばねを用いることができることは勿論、ゴム等の弾性体を適用することができる。
図10A及び図10Bは、穿刺針保持部材3の皮膚変形部材4への装着を説明する説明図である。
図10Aに示すように、穿刺器具1の使用前の状態は、穿刺針保持部材3と、穿刺針保持部材3以外の部材が組み立てられた発射装置10とに分別された状態となっている。発射装置10は、穿刺針保持部材3を新たに装着することで繰り返し再使用することができる。
また、装着前の穿刺針保持部材3には、穿刺針2を覆う保護カバー21が取り付けられている。この保護カバー21によって穿刺針2を覆うことにより、穿刺針2に指等が触れたり、誤って穿刺針2を指等に刺したりすることを防止できると共に、穿刺針2を滅菌された状態に保つことができる。更に、外部からの衝撃から穿刺針2を守ることができ、穿刺針2が変形することを防止することができる。この保護カバー21は、穿刺針保持部材3を発射装置10に装着した後に取り外される。
ここで、穿刺針保持部材3の発射装置10への装着について説明する。穿刺針保持部材3を発射装置10に装着するには、まず、穿刺針保持部材3の接続部31に取り付けられているキャップ35を取り外す(図7参照)。これにより、穿刺針保持部材3は、図10Aに示すような保護カバー21が取り付けられている状態となる。
次に、保護カバー21を摘んで穿刺針保持部材3を把持する。そして、穿刺針保持部材3の背面3bを皮膚変形部材4の装着用開口部46に対向させる。このとき、穿刺針保持部材3の接続部31が、係合解除部材5のピストン体51に取り付けられた発射用コイルばね6に対向される。
続いて、穿刺針保持部材3を装着用開口部46から皮膚変形部材4の内部に挿入する。穿刺針保持部材3の挿入を始めると、穿刺針保持部材3の上面がピストン体51の下面54bに当接して摺動すると共に、左右の側面3c,3dが皮膚変形部材の内面を摺動する(図5、図8及び図9を参照)。このとき、穿刺針保持部材3は、係合突部32,33によって皮膚変形部材4を押し広げるようにして挿入される。その際、係合突部32,33には、それぞれ傾斜面32a,33aが形成されているので、穿刺針保持部材3を容易に挿入することができる。
また、このとき、穿刺針保持部材3の接続部31が、発射用コイルばね6の軸穴に挿入され、背面3bは発射用コイルばね6に当接される。これにより、穿刺針保持部材3は、発射用コイルばね6を圧縮しながら挿入される。そして、係合突部32,33が、皮膚変形部材4の一対の係合溝48,49に係合され、穿刺針保持部材3の装着が完了する図8及び図9を参照)。その後、図10Bに示すように、装着された穿刺針保持部材3から保護カバー21を取り外し、穿刺器具1が組み立てられる。
穿刺針保持部材3が装着された状態において、一対の係合突部32,33は、皮膚変形部材4の一対の係合溝48,49に摺動可能に係合されている。そのため、穿刺針保持部材3は、穿刺針2が突出する方向(底板部43の当接面43aと平行な方向)への移動が係止されると共に、皮膚変形部材4の軸方向(底板部43の当接面43aと直交する方向)へ移動可能な状態となっている。
また、穿刺針保持部材3が装着された状態において、穿刺針保持部材3には、圧縮された発射用コイルばね6のばね力が付与されている。即ち、穿刺針保持部材3は、穿刺針2が突出する方向に押圧されている。そのため、穿刺針保持部材3は、装着用開口部47に対向した位置で保持された状態となる。
次に、皮膚の所定の部位、例えば、真皮に穿刺針2を穿刺する場合の使用方法について、図11A〜図11Eを参照して説明する。
図11A〜図11Eは、第1の実施の形態を示す穿刺器具1の使用方法を説明するための説明図である。まず、図11Aに示すように、穿刺器具1を体表面Fの所定の位置に当接させる。即ち、皮膚変形部材4の当接面43aを体表面Fに当接させる。なお、皮膚変形部材4の当接面43aが当接される皮膚の体表面Fの下方には、角質層を含む表皮E、真皮D、皮下組織Sが、層状に配列されている(図21を参照)。
次に、図11Bに示すように、係合解除部材5の外ケース52を押し下げる。これにより、外ケース52が皮膚変形部材4に対して相対的に移動され、皮膚変形部材4が外ケース52の内部に入れ子式に挿入される。
このとき、係合解除部材5のピストン体51が、外ケース52と一体に押し下げられ、皮膚変形部材4のガイド溝45に沿って移動する。これにより、穿刺針保持部材3がピストン体51のプランジャー部54によって押し下げられ、皮膚変形部材4の一対の係合溝48,49に沿って底板部43側に移動する。その際、ピストン体51に取り付けた発射用コイルばね6が穿刺針保持部材3と一緒に移動するため、穿刺針保持部材3には、常に発射用コイルばね6のばね力が付与されている。
また、外ケース52が押し下げられると、外ケース52と皮膚変形部材4との間に介在された付勢用コイルばね7が圧縮される。そして、圧縮された付勢用コイルばね7のばね力は、皮膚変形部材4に付加される。これにより、皮膚変形部材4は、当接面43aに当接する体表面Fを押圧して皮膚を窪ませる。
図11Bに示す状態から更に外ケース52を押し下げると、図11Cに示すように、穿刺針保持部材3が皮膚変形部材4の底板部43に当接される。このとき、穿刺針保持部材3の一対の係合突部32,33が、皮膚変形部材4の一対の係合溝48,49から外れる。この状態を図12Aに示す。
図12A及び図12Bは、皮膚の段差部分に対して穿刺針2を穿刺する状態を説明する断面図である。図12Aに示すように、穿刺針保持部材3と皮膚変形部材4との係合が外れた状態において、当接面43aに押圧された皮膚と発射用開口部47に位置する皮膚との間に段差部分Xが形成される。この段差部分Xの深さは、発射用開口部47の形状及び付勢用コイルばね7のばね力によって調整することができる。本実施の形態では、底板部43に当接した穿刺針保持部材3の穿刺針2が、真皮Dの層に対向するように段差部分Xの深さを設定し、その段差部分Xが形成されるようなばね力を発揮する圧縮コイルばねを付勢用コイルばね7として用いている。
図11D及び図12Bに示すように、皮膚変形部材4との係合が外れた穿刺針保持部材3は、穿刺針2が突出する方向へ移動可能となり、発射用コイルばね6のばね力によって穿刺針2が突出する方向へ発射される。これにより、穿刺針2が皮内の真皮Dの層に対して平行に穿刺され、穿刺針2の針先が真皮Dに挿入される。
このとき、穿刺針保持部材3が、皮膚変形部材4の底板部43上を摺動して移動されるため、穿刺針保持部材3を安定して移動させることができ、穿刺針2を真皮Dに確実に穿刺することができる。
その後、図11Eに示すように、穿刺針保持部材3を発射した穿刺器具1(発射装置10)を皮膚から斜め後方に離すと、付勢用コイルばね7に対する圧縮が解除される。そして、係合解除部材5の外ケース52は、その下端が皮膚変形部材4の装着用開口部46の上辺と対向する位置において付勢された状態となり、ピストン体51のプランジャー部54の上面54aが皮膚変形部材4の天板部42に当接される。これにより、穿刺器具1(発射装置10)は、新たな穿刺針保持部材3を装着可能な状態となる。
図13は、穿刺針保持部材3にチューブを連結した状態の説明図である。穿刺針2を真皮Dに穿刺した後、穿刺針保持部材3にチューブの一具体例を示すカテーテル22を接続する。この際、穿刺針2が真皮Dから抜けないように穿刺針保持部材3を押さえて、接続部31にカテーテル22のコネクタ22aを接続する。これにより、例えば、注射用治療薬、あるいはホルモン、抗体医薬品、サイトカイン、ワクチンなどの高分子物質を用いた薬液等を、穿刺針2を介して真皮Dに確実に注入することができる。
本実施の形態では、係合解除部材5をピストン体51及び外ケース52から構成したが、本発明に係る係合解除部材としては、ピストン体51のみで構成してもよい。その場合、ピストン体51の突出軸部55にフランジを設け、そのフランジと皮膚変形部材4の天板部42との間に付勢用コイルばね7を介在させる。
また、本実施の形態では、皮膚変形部材4の底板部43の反対側に係合解除部材5を付勢する付勢用コイルばね7を設ける構成としたが、本発明の穿刺器具としては、付勢用コイルばね7を用いない構成とすることもできる。この場合、穿刺針保持部材3を発射した後の穿刺器具1(発射装置10)の係合解除部材5を手動で元の位置に戻して新たな穿刺針保持部材3を装着可能な状態にする。
なお、付勢用コイルばね7を用いない構成とする場合は、一対の係合溝48,49にリブを設けることによって、皮膚の段差部分Xの深さを調整するための所定の押圧力を担保することができる。このリブは、一対の係合溝48,49の底板部43側の端部に配置し、断面形状を略三角形に形成する。これにより、穿刺針保持部材3の一対の係合突部32,33がリブを乗り越えるときに、皮膚変形部材4が皮膚側に押圧され、皮膚に段差部分Xが形成される。
次に、本発明の穿刺器具の第2の実施の形態について説明する。
図14A〜図14Cは、本発明の穿刺器具の第2の実施の形態に係る穿刺針保持部材13の説明図である。本発明の穿刺器具の第2の実施の形態は、上述した穿刺器具1と同様の構成を有しており、異なるところは、穿刺針保持部材13である。そのため、ここでは、穿刺針保持部材13について説明し、穿刺器具1と共通する部分の説明を省略する。
図14A,図14Bは、穿刺針保持部材13の外観を示す。図14Aに示すように、穿刺針保持部材13は、平面形状が略コ字状をなす偏平の筐体からなっている。この穿刺針保持部材13は、第1の実施の形態の穿刺針保持部材3と同様に、穿刺針2が固定される正面13aと、背面13bと、左側面13cと、右側面13dと、上面及び下面とを有している。
穿刺針保持部材13の背面13bには、接続部61が設けられている。この接続部61は、背面13bから略垂直に突出する円筒体からなり、その筒孔61aに後述する押し子14の押圧部14aが挿入される。また、穿刺針保持部材13の左右の側面13c,13dには、係合突部62,63が設けられている。これら係合突部62,63には、第1の実施の形態の穿刺針保持部材3と同様に、それぞれ穿刺針2の反対側に至るにつれて低くなるように傾斜された傾斜面62a,63aが形成されている。
図14Cは、穿刺針保持部材13の断面を示す。図14Cに示すように、穿刺針保持部材13の内部には、接続部61の筒孔61a及び穿刺針2の内腔に連通された内部空間が形成されている。この内部空間には、弾性材料で構成されたガスケット65が移動可能に収納されている。ガスケット65の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、シリコンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、スチレン系等の各種熱可塑性エストラマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
穿刺針保持部材13の内部において、ガスケット65と穿刺針2との間には、液室66が形成されている。つまり、ガスケット65は、液室66の一面を形成している。液室66には、予め液体が液密に収納されている。液室66に収納される液体としては、治療用または診断用の注射剤、例えば、ホルモン、抗体医薬品、サイトカイン、ワクチンなどの高分子物質を用いた薬液が挙げられる。
液室66への液体の充填は、いわゆる真空打栓方式によって行うことができる。具体的には、まず、穿刺針2の針先を保護カバー21に設けられたゴム部材等によって封止し、穿刺針保持部材13の内部に液体を挿入する。次に、穿刺針保持部材13を真空の環境に置いて、ガスケット65を筒孔61aに装着する。その後、穿刺針保持部材13を通常の気圧(大気圧)の環境に置く。これにより、ガスケット65が穿刺針保持部材13の内部に入り込み、液体が封入された状態となる。
押し子14は、円柱状に形成されており、接続部61の筒孔61aに挿入される押圧部14aを有している。押し子14を前方(穿刺針2側)に押圧すると、筒孔61aに挿入された押圧部14aが、ガスケット65を押圧する。これにより、ガスケット65が穿刺針2に近づく方向に移動され、液室に収納された液体が穿刺針2の針先から放出される。
図15は、穿刺針保持部材13を皮膚変形部材4に係合させた状態の断面図である。穿刺針保持部材13は、装着用開口部46(図1参照)から挿入される。このとき、ピストン体51の固定片56に設けられたガイド突起56bが、穿刺針保持部材13の筒孔61aに挿入される。これにより、穿刺針保持部材13の水平方向のガタツキを防止することができる。なお、ガイド突起56bは、穿刺針保持部材13の内部に収納されたガスケット65に当接しない長さに設定されている。
また、穿刺針保持部材13の接続部61が発射用コイルばね6の軸穴に挿入され、その発射用コイルばね6が穿刺針保持部材13の背面13bによって圧縮される。そして、穿刺針保持部材13の係合突部62,63が皮膚変形部材4の一対の係合溝48,49に係合される。なお、穿刺針保持部材13を皮膚変形部材4に係合させるまで、穿刺針保持部材13の穿刺針2には、保護カバー21(図10Aを参照)が取り付けられている。穿刺針保持部材13の係合突部62,63は、穿刺針保持部材13が発射用開口部47(図1を参照)に対向する位置に移動したときに、一対の係合溝48,49から外れるようになっている。
図16は、第2の実施形態の変形例を示す断面図であり、押し子14が装着された穿刺針保持部材13を皮膚変形部材4に係合させた状態の断面図である。押し子14が装着された穿刺針保持部材13は、装着用開口部46(図1参照)から挿入される。このとき、穿刺針保持部材13の筒孔61aに挿入された押し子14が、ピストン体51の固定片56に設けられた押し子嵌合部56cに嵌合され、これにより、穿刺針保持部材13の水平方向のガタツキを防止することができる。
また、穿刺針保持部材13が装着用開口部46から挿入されると、押し子嵌合部56cを巻回するように配置された発射用コイルばね6Aが穿刺針保持部材13の背面13bによって圧縮される。そして、穿刺針保持部材13の係合突部62,63が皮膚変形部材4の一対の係合溝48,49に係合される。上述したように、穿刺針保持部材13の係合突部62,63は、穿刺針保持部材13が発射用開口部47(図1を参照)に対向する位置に移動したときに、一対の係合溝48,49から外れるようになっている。
このように、第2の実施の形態の穿刺器具では、穿刺針保持部材13に液室66を設けた。そして、押し子14によってガスケット65を押圧することにより、液室66に予め収納された液体を穿刺針2の針先から放出する構成とした。そのため、皮膚の所定の部位、例えば、真皮の層に対して穿刺針2を略平行に穿刺した後、押し子14を装着してガスケット65を押圧するだけで、ワクチンなどの薬液を皮膚の真皮の層に注入することができる。
また、第2の実施の形態の変形例では、押し子14が装着された状態の穿刺針保持部材13を皮膚変形部材4に係合させるように構成した。そのため、穿刺針2を皮膚の所定の部位に穿刺した後に、穿刺針保持部材13に押し子14を装着させる作業を行う必要がない。したがって、ワクチンなどの高分子物質を用いた薬液を皮膚の所定の部位に注入する際の作業性を向上させることができる。
次に、本発明の穿刺器具の第3の実施の形態について説明する。
図17は、本発明の穿刺器具の第3の実施の形態に係る穿刺針保持部材18の斜視図である。本発明の穿刺器具の第3の実施の形態は、前述した第1及び第2の実施の形態の穿刺器具と同様の構成を有しており、異なるところは、穿刺針保持部材18である。そのため、ここでは、穿刺針保持部材18について説明し、穿刺器具1と共通する部分の説明を省略する。
穿刺針保持部材18は、平面形状が略コ字状をなす偏平の筐体からなっている。この穿刺針保持部材18は、穿刺針2が固定される正面18aと、背面18bと、左側面18cと、右側面18dと、上面18e及び下面とを有している。
穿刺針保持部材18の背面18bには、接続部71が設けられている。この接続部71は、背面18bから略垂直に突出する円筒体からなっている。接続部71の筒孔71aには、皮膚変形部材4の固定片56に設けられたガイド突起56b(図15を参照)が挿入される。また、穿刺針保持部材18の左右の側面18c,18dには、係合突部72,73が設けられている。これら係合突部72,73には、第1及び第2の実施の形態に係る穿刺針保持部材3,13と同様に、それぞれ穿刺針2の反対側に至るにつれて低くなるように傾斜された傾斜面72a,73aが形成されている。
穿刺針保持部材18の上面18eには、長方形の嵌合凹部18fが設けられており、この嵌合凹部18fに押圧部材75が嵌合されている。押圧部材75は、嵌合凹部18fに対応した長方形からなり、弾性材料または可塑性材料によって撓み変形可能に形成されている。この押圧部材75の上面には、長手方向に適当な間隔をあけて幅方向に延在された複数の滑り止め用突条部75aが設けられている。この滑り止め用突条部75aを設けることにより、押圧部材75を指で押圧する際に、その指が滑ることを防止することができる。
押圧部材75の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、シリコンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、スチレン系等の各種熱可塑性エストラマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。また、押圧部材75の構成材料としては、金属などの塑性変形する材料、あるいはこれと弾性材料と組み合わせた複合材料を用いてもよい。
図18は、図17に示すA−A線部分の断面図である。図18に示すように、穿刺針保持部材18の内部には、穿刺針2の内腔に連通された液室76が設けられている。この液室76は、嵌合凹部18fと連通しており、押圧部材75によって密閉されている。液室76には、予め液体が液密に収納されている。液室76に収納される液体としては、治療用や診断用の注射薬、例えば、ホルモン、抗体医薬品、サイトカイン、ワクチンなどの高分子物質を用いた薬液が挙げられる。なお、液室76への液体の充填は、いわゆる真空打栓方式によって行うことができる。
図19は、図17に示すB−B線部分の断面図である。図19に示すように、押圧部材75の下部には、液室76に係合される押圧部75bが設けられている。また、押圧部材75の下部は、幅方向に延びる短辺から押圧部75bに至るにつれて低くなるように傾斜された傾斜面75c,75dが形成されている。そのため、押圧部材75を嵌合凹部18fに嵌合させた状態において、傾斜面75c,75dと嵌合凹部18fとの間には隙間が形成されている。
押圧部材75の押圧部75bは、液室76に対応した形状からなり、後方(穿刺針保持部材18の背面18b側)に至るにつれてその厚みが厚くなるように傾斜されている(図18を参照)。また、押圧部75bの側面は、液室76の内面とそれぞれ接触されており、液室76に収納された液体が漏出しないようになっている。
図20は、穿刺針保持部材18の押圧部材75を押圧した状態を示す説明図である。図20に示すように、押圧部材75の上面を指で押圧すると、押圧部材75は、傾斜面75c,75dが穿刺針保持部材18に設けた嵌合凹部18fの底面に接触するように撓み変形する。これにより、押圧部材75の押圧部75bが、液室76内に挿入される。このとき、押圧部75bの側面が液室76の内面に接触しながら挿入されるため、押圧部75bの側面と液室76の内面との間から液室76内の液体が漏出することはない。
押圧部75bが液室76内に挿入されると、液室76のスペースが小さくなる、つまり、液室76の容積を減少させるため、液室76内の液体が、液室76に連通された穿刺針2の針先から放出される。つまり、押圧部材75が液室の容積を減少させるように変形することにより、液室76内の液体が、液室76に連通された穿刺針2の針先から放出される。
このように、第3の実施の形態の穿刺器具では、穿刺針保持部材18に液室76と、この液室76内に挿入される押圧部75bを有する押圧部材75を設けた。そして、押圧部材75を押圧して弾性変形または塑性変形させることにより、押圧部75bを液室76内に挿入させ、液室76内に収納された液体を穿刺針2の針先から放出するようにした。そのため、皮膚の所定の部位、例えば、真皮の層に対して穿刺針2を略平行に穿刺した後、押圧部材75を押圧するだけで、ワクチンなどの薬液を皮膚の真皮の層に注入することができる。
また、第3の実施の形態の穿刺器具では、第1の実施の形態の穿刺器具1のように、穿刺針2を皮膚の所定の部位に穿刺した後に、カテーテルなどのチューブを穿刺針保持部材18に接続する必要がない。したがって、ワクチンなどの薬液を皮膚の所定の部位に注入する際の作業性を向上させることができる。
しかも、第3の実施の形態の穿刺器具では、第2の実施の形態の穿刺器具のように、押し子14を用いて薬液を排出させる必要がない。そのため、穿刺針保持部材18の部品点数を削減することができ、組立作業を簡単化することができる。
以上説明したように、本発明の穿刺器具によれば、皮膚変形部材により皮膚に段差部分を形成し、その段差部分に略垂直に穿刺針を穿刺するため、皮膚の所定の部位、例えば、真皮の層に対して略平行に穿刺針を穿刺することができる。その結果、穿刺針を真皮D内に確実に且つ深く挿入することができ、外部から衝撃等が加えられた場合であっても、穿刺針が真皮Dから簡単に抜けてしまうことを防止することができる。
また、本発明の穿刺器具によれば、穿刺針を真皮D内に深く挿入することが可能なため、穿刺針の針先から表皮E及び体表面Fまでの距離を長くすることができる。これにより、穿刺針を介して真皮Dに注入された薬剤が、逆流して表皮Eに浸透したり、体表面Fの外部へ漏れてしまったりすることを防止することができ、真皮Dに確実に薬剤を注入することができる。
更に、本発明の穿刺器具によれば、係合解除部材(外ケース)を押し下げるという1つの動作によって、皮膚に段差部分を形成する工程と、その段差部分に穿刺針を穿刺する工程を連続して行うことができる。その結果、皮膚の所定の部位、例えば、皮内の真皮に極めて簡単に穿刺針を穿刺することができる。
また、本発明の穿刺器具は、皮膚変形部材に装着用開口部と発射用開口部を設け、穿刺針保持部材を除く組立体としての穿刺器具を繰り返し使用可能な構成にしたため、穿刺後に廃棄する部材を削減することができ、ランニングコストの低減を図ることができる。
しかも、本発明の穿刺器具は、付勢部材によって係合解除部材を付勢するように構成したため、穿刺針保持部材を発射した後の穿刺器具を、自動的に次の穿刺針保持部材を装着可能な状態にすることができ、作業性を向上させることができる。
また、本実施形態の穿刺器具は、穿刺針保持部材を装着するための装着用開口部と穿刺針保持部材を発射するための発射用開口部が異なる位置に設けられている。そして、係合解除部材を当接面側に押圧することによって穿刺針保持部材が装着用開口部から発射用開口部へ移動するように構成されている。したがって、穿刺針保持部材が係合溝に沿って発射用開口部側へ移動しているとき、穿刺針保持部材の発射方向には、皮膚変形部材の側板部が存在している。そのため、穿刺針保持部材は、外部に向かって飛び出し得ない位置を移動する。即ち、このような構成を有することにより、穿刺操作の途中で何らかの原因(衝撃等)により穿刺針保持部材が係合溝から外れたとしても、その穿刺針保持部材が皮膚変形部材の外部に発射されることは無く、針刺し事故を防止することができる。
なお、上記実施形態は、いずれも穿刺針の針先を真皮に到達させて、薬液等の液体を注入する例で説明したが、本発明の穿刺器具は、穿刺針の針先を真皮の他に皮内や皮下組織、更には筋肉に到達させて、薬液等の液体を注入する場合にも用いることができるものである。
また、本発明の穿刺器具は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、その他材料、構成等において本発明の構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
引用符号の説明
1・・穿刺器具、 2・・穿刺針、 3,13,18・・穿刺針保持部材、 4・・皮膚変形部材、 5・・係合解除部材、 6・・発射用コイルばね(弾性部材)、 7・・付勢用コイルばね(付勢部材) 31,61,71・・接続部、 31a・・接続孔、 32,33,62,63,72,73・・係合突部、 32a,33a,62a,63a,72a,73a・・傾斜面、 41・・側板部、 42・・天板部、 42a・・貫通穴、 43・・底板部、 43a・・当接面、 45・・ガイド溝、46・・装着用開口部、 47・・発射用開口部、 48,49・・係合溝(係合部)、 51・・ピストン体、 52・・外ケース、54・・プランジャー部、55・・突出軸部、 55a・・嵌合突起、 56・・ばね固定片、 56a・・ばねガイド突起、 57・・係合片、 58・・側板部、 58a・・切欠き、 59・・天板部、 59a・・連結部、 65・・ガスケット、 66,76・・液室、 75・・押圧部材、 75a・・滑り止め用突条部、 75b・・押圧部、 75c,75d・・傾斜面

Claims (9)

  1. 皮膚に穿刺針を穿刺する穿刺器具であって、
    前記穿刺針を保持する穿刺針保持部材と、
    前記穿刺針保持部材が係合される係合部と前記皮膚に当接する当接面とを有し、前記当接面で皮膚を押圧することにより皮膚に段差部分を形成する皮膚変形部材と、
    前記穿刺針保持部材と前記係合部との係合を外す係合解除部材と、
    前記係合解除部材によって前記係合部との係合が外れた前記穿刺針保持部材を前記当接面と略平行な方向に発射させる弾性部材と、を備え、
    前記弾性部材により前記穿刺針保持部材が発射されると、前記皮膚変形部材によって形成された皮膚の前記段差部分が前記穿刺針によって穿刺されること
    を特徴とする穿刺器具。
  2. 前記弾性部材は、前記係合解除部材に取り付けられ、
    前記係合解除部材は、前記穿刺針保持部材を前記皮膚変形部材の前記当接面側に移動させることにより、前記穿刺針保持部材と前記係合部との係合を外すこと
    を特徴とする請求項1記載の穿刺器具。
  3. 前記皮膚変形部材は、前記当接面を底面とした有底の筒体からなり、前記弾性部材によって発射された前記穿刺針保持部材が通過する発射用開口部と、当該発射用開口部の上方に設けられると共に前記針保持部材を前記係合部に係合させるための装着用開口部を有すること
    を特徴とする請求項2記載の穿刺器具。
  4. 前記係合解除部材を前記皮膚変形部材の前記当接面と反対側に付勢する付勢部材をさらに備え、
    前記係合解除部材が前記付勢部材に付勢されることにより、前記係合解除部材に取り付けられた前記弾性部材が前記装着用開口部に対向する位置まで移動可能であること
    を特徴とする請求項3記載の穿刺器具。
  5. 前記係合部は、前記皮膚変形部材の内面に設けられると共に軸方向に延在された係合溝であり、
    前記穿刺針保持部材は、前記係合溝に摺動可能に係合される係合突部を有すること
    を特徴とする請求項3記載の穿刺器具。
  6. 前記係合突部は、前記穿刺針の反対側に至るにつれて低くなるように傾斜された傾斜面を有すること
    を特徴とする請求項4記載の穿刺器具。
  7. 前記穿刺針保持部材は、前記穿刺針に連通されて体内に注入する液体が収納される液室と、前記液室に収納された液体を前記穿刺針の先端から放出させるための押圧機構を有すること
    を特徴とする請求項1記載の穿刺器具。
  8. 前記押圧機構は、前記穿刺針保持部材の内部において移動可能に収納されて前記液室の一面を形成するガスケットと、前記ガスケットを押圧する押し子からなること
    を特徴とする請求項7記載の穿刺器具。
  9. 前記押圧機構は、前記液室に係合され、前記液室の容積を減少させるように変形する押圧部材からなること
    を特徴とする請求項7記載の穿刺器具。
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