JPWO2008065721A1 - 試験装置 - Google Patents

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Abstract

試験装置200は、入力された通信データに対して所定の処理を実行して出力する通信制御装置10を試験する。試験装置200は、通信制御装置10へデータを出力する出力部204と、通信制御装置10へ出力したデータを通信制御装置10が正常に処理したときに通信制御装置10から出力されるべきデータを生成する生成部202と、通信制御装置10から出力されるデータを入力する入力部206と、生成部202が生成したデータと、入力部206が入力したデータとを比較することにより、通信制御装置10が正常に動作しているか否かを検査する検査部208と、を備える。

Description

本発明は、通信制御装置を試験する試験装置に関する。
インターネットのインフラが整備され、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ、VoIP(Voice over Internet Protocol)電話端末などの通信端末が広く普及した現在、インターネットの利用者は爆発的に増加している。このような状況下、コンピュータウイルス、ハッキング、スパムメールなど、セキュリティに関する問題が顕在化しており、通信を適切に制御する技術が求められている。
適切な通信制御を実現するために、パケットフィルタリングなどを行う通信制御装置が開発され運用され始めている。しかし、光ケーブルなどのインフラの整備が進み、大量のデータを非常に高速に送受信する環境が整っているにもかかわらず、通信制御装置の処理が律速になり、折角のインフラが生かし切れていない状況にある。
本出願人は、このような課題を解決するために、非常に高速な処理が可能な通信制御装置を開発した(例えば、特許文献1参照)。
国際公開WO2006/087832号パンフレット
通信制御装置を開発・運用するためには、通信制御装置の機能試験が不可欠である。本発明者らは、非常に高速な通信制御装置を開発・運用するにあたり、このような高速な通信制御装置を適切に試験するための試験装置の必要性を認識するに至った。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信制御装置を適切に試験する技術の提供にある。
本発明のある態様は、試験装置に関する。この試験装置は、データに対して実行する処理の内容を決定するための基準となる基準データを記憶する第1記憶部と、入力されたデータの中に前記基準データが含まれているか否かを、前記データと前記基準データとを比較することにより検索する検索部と、前記検索部による検索結果と前記処理の内容とを対応づけて記憶する第2記憶部と、前記検索結果に基づいて、前記検索結果に対応づけられた処理を前記データに対して実行して出力する処理部と、を備える通信制御装置を試験する試験装置であって、前記通信制御装置へデータを出力する出力部と、前記通信制御装置へ出力したデータを前記処理部が正常に処理したときに前記処理部から出力されるべきデータを生成する生成部と、前記通信制御装置から出力されるデータを入力する入力部と、前記生成部が生成したデータと、前記入力部が入力したデータとを比較することにより、前記通信制御装置が正常に動作しているか否かを検査する検査部と、を備えることを特徴とする。
本発明の別の態様も、試験装置に関する。この試験装置は、データに対して実行する処理の内容を決定するための基準となる基準データを記憶する第1記憶部と、入力されたデータの中に前記基準データが含まれているか否かを、前記データと前記基準データとを比較することにより検索する検索部と、前記検索部による検索結果と前記処理の内容とを対応づけて記憶する第2記憶部と、前記検索結果に基づいて、前記検索結果に対応づけられた処理を前記データに対して実行して出力する処理部と、を備える通信制御装置を試験する試験装置であって、前記通信制御装置へデータを出力する第1出力部と、前記通信制御装置へ出力したデータを前記処理部が正常に処理したときに前記処理部から出力されるべきデータを出力する第2出力部と、前記通信制御装置から出力されるデータを入力する第1入力部と、前記第2出力部から出力されるデータを入力する第2入力部と、前記第1入力部が入力したデータと、前記第2入力部が入力したデータとを比較することにより、前記通信制御装置が正常に動作しているか否かを検査する検査部と、を備えることを特徴とする。
前記検査部は、前記第1入力部がデータを入力した時刻と、前記第2入力部が対応するデータを入力した時刻との差を計測し、前記通信制御装置における処理時間を推定してもよい。
これらの試験装置は、前記検索部がワイヤードロジック回路により構成された通信制御装置を試験してもよい。前記検査部は、データをビット単位で比較する比較回路を複数含んでもよい。前記複数の比較回路は、同時に並行して複数の比較を実行可能であってもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、通信制御装置を適切に試験する技術を提供することができる。
前提技術に係る通信制御システムの構成を示す図である。 従来の通信制御装置の構成を示す図である。 前提技術に係る通信制御装置の構成を示す図である。 パケット処理回路の内部構成を示す図である。 位置検出回路の内部構成を示す図である。 第1データベースの内部データの例を示す図である。 第1データベースの内部データの別の例を示す図である。 第1データベースの内部データのさらに別の例を示す図である。 バイナリサーチ回路に含まれる比較回路の構成を示す図である。 第2データベースの内部データの例を示す図である。 第2データベースの内部データの別の例を示す図である。 前提技術に係る通信制御装置の別の構成例を示す図である。 実施の形態に係る試験装置の構成を示す図である。 検査部の構成を示す図である。 実施の形態に係る試験装置の別の構成例を示す図である。 実施の形態に係る試験装置の更に別の構成例を示す図である。 実施の形態に係る試験装置の更に別の構成例を示す図である。 実施の形態に係る試験装置の更に別の構成例を示す図である。
符号の説明
10 通信制御装置、12 通信制御ユニット、14 切替制御部、20 パケット処理回路、30 検索回路、32 位置検出回路、33 比較回路、34 インデックス回路、35 比較回路、36 バイナリサーチ回路、40 処理実行回路、50 第1データベース、60 第2データベース、100 通信制御システム、110 運用監視装置、120 接続管理装置、130 メッセージ出力装置、140 ログ管理装置、150 データベースサーバ、160 URLデータベース、200 試験装置、202 生成部、204 出力部、206 入力部、208 検査部、220 比較回路、222 判定回路、230 報知部、232 表示装置、234 スピーカ、240 ログ記録部、242 ログ保持部
(前提技術)
まず、前提技術として、通信制御装置と、その周辺装置の構成及び動作の概要について説明した後、実施の形態として、通信制御装置を試験する技術について説明する。
図1は、前提技術に係る通信制御システムの構成を示す。通信制御システム100は、通信制御装置10と、通信制御装置10の動作を支援するために設けられた各種の周辺装置を含む。前提技術の通信制御装置10は、インターネットサービスプロバイダなどにより提供されるURLフィルタリング機能を実現する。ネットワークの経路に設けられた通信制御装置10は、コンテンツに対するアクセス要求を取得して、その内容を解析し、コンテンツに対するアクセスの許否を判断する。コンテンツに対するアクセスが許可される場合は、通信制御装置10は、そのアクセス要求を、コンテンツを保持するサーバへ送出する。コンテンツに対するアクセスが禁止される場合は、通信制御装置10は、そのアクセス要求を破棄し、要求元に対して警告メッセージなどを返信する。前提技術では、通信制御装置10は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)の「GET」リクエストメッセージ等のアクセス要求を受信し、アクセス先のコンテンツのURLが、アクセスの許否を判断するための基準データのリストに合致するか否かを検索して、コンテンツに対するアクセスの許否を判断する。
周辺装置は、運用監視装置110、接続管理装置120、メッセージ出力装置130、ログ管理装置140、及びデータベースサーバ150を含む。接続管理装置120は、通信制御装置10に対する接続を管理する。接続管理装置120は、例えば、携帯電話端末から送出されたパケットを通信制御装置10で処理する際に、パケットに含まれる携帯電話端末を一意に識別する情報を用いて、通信制御装置10のユーザであることを認証する。いったん認証されると、その携帯電話端末に一時的に付されたIPアドレスから送出されたパケットは、一定の期間は接続管理装置120で認証せずに通信制御装置10へ送られて処理される。メッセージ出力装置130は、通信制御装置10により判定されたアクセスの許否の結果に応じて、アクセスの要求先又は要求元に対するメッセージを出力する。ログ管理装置140は、通信制御装置10の運用履歴を管理する。データベースサーバ150は、URLデータベース160から最新のデータベースを取得し、通信制御装置10に入力する。通信制御装置10の運用を止めずにデータベースを更新するために、通信制御装置10はバックアップ用のデータベースを有してもよい。運用監視装置110は、通信制御装置10と、接続管理装置120、メッセージ出力装置130、ログ管理装置140、データベースサーバ150などの周辺装置の運用状況を監視する。運用監視装置110は、通信制御システム100の中で最も優先度が高く、通信制御装置10及び全ての周辺装置の監視制御を行う。通信制御装置10は、後述するように、専用のハードウェア回路により構成されるが、運用監視装置110は、本出願人による特許第3041340号などの技術を利用して、バウンダリスキャン回路を利用して監視のためのデータを通信制御装置10などとの間で入出力することにより、通信制御装置10の運用中にも運用状況を監視することができる。
前提技術の通信制御システム100は、以下に説明するように、高速化のために専用のハードウェア回路により構成された通信制御装置10を、周辺に接続された各種の機能を有する装置群により制御する構成とすることにより、装置群のソフトウェアを適当に入れ替えることで、同様の構成により各種の機能を実現することができる。前提技術によれば、このような柔軟性の高い通信制御システムを提供することができる。
図2は、従来の通信制御装置1の構成を示す。従来の通信制御装置1は、受信側の通信制御部2と、パケット処理部3と、送出側の通信制御部4とを備える。通信制御部2及び4は、それぞれ、パケットの物理層の処理を行うPHY処理部5a及び5bと、パケットのMAC層の処理を行うMAC処理部6a及び6bとを備える。パケット処理部3は、IP(Internet Protocol)のプロトコル処理を行うIP処理部7、TCP(Transport Control Protocol)のプロトコル処理を行うTCP処理部8など、プロトコルに応じた処理を行うプロトコル処理部と、アプリケーション層の処理を行うAP処理部9とを備える。AP処理部9は、パケットに含まれるデータに応じて、フィルタリングなどの処理を実行する。
従来の通信制御装置1では、パケット処理部3は、汎用プロセッサであるCPUと、CPU上で動作するOSとを利用して、ソフトウェアにより実現されていた。しかしながら、このような構成では、通信制御装置1の性能はCPUの性能に依存することになり、高速に大容量のパケットを処理可能な通信制御装置を実現しようとしても、自ずと限界がある。例えば、64ビットのCPUであれば、一度に同時に処理可能なデータ量は最大で64ビットであり、それ以上の性能を有する通信制御装置は存在しなかった。また、汎用的な機能を有するOSの存在を前提としていたので、セキュリティホールなどが存在する可能性が絶無ではなく、OSのバージョンアップなどのメンテナンス作業を必要としていた。
図3は、前提技術の通信制御装置の構成を示す。通信制御装置10は、図2に示した従来の通信制御装置1においてはCPU及びOSを含むソフトウェアにより実現されていたパケット処理部3に代えて、ワイヤードロジック回路による専用のハードウェアにより構成されたパケット処理回路20を備える。汎用処理回路であるCPUにおいて動作するOSとソフトウェアにより通信データを処理するのではなく、通信データを処理するための専用のハードウェア回路を設けることにより、CPUやOSなどに起因する性能の限界を克服し、処理能力の高い通信制御装置を実現することが可能となる。
例えば、パケットフィルタリングなどを実行するために、パケットに含まれるデータに、フィルタリングの判断基準となる基準データが含まれるか否かを検索する場合に、CPUを用いて通信データと基準データを比較すると、一度に高々64ビットしか比較することができず、処理速度を向上させようとしてもCPUの性能で頭打ちになるという問題があった。CPUでは、通信データから64ビットをメモリへ読み上げ、基準データとの比較を行い、つづいて、次の64ビットをメモリへ読み上げる、という処理を何度も繰り返し行う必要があるので、メモリへの読み上げ時間が律速となり、処理速度に限界がある。
それに対し、前提技術では、通信データと基準データとを比較するために、ワイヤードロジック回路により構成された専用のハードウェア回路を設ける。この回路は、64ビットよりも長いデータ長、例えば、1024ビットのデータ長の比較を可能とするために、並列に設けられた複数の比較器を含む。このように、専用のハードウェアを設けることにより、同時に並列して多数のビットマッチングを実行することができる。従来のCPUを用いた通信制御装置1では一度に64ビットしか処理できなかったところを、一度に1024ビットの処理を可能にすることで、飛躍的に処理速度を向上させることができる。比較器の数を多くすれば処理能力も向上するが、コストやサイズも増大するので、所望の処理性能と、コスト、サイズ、などを考慮して、最適なハードウェア回路を設計すればよい。専用のハードウェア回路は、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いて実現されてもよい。
また、前提技術の通信制御装置10は、ワイヤードロジック回路による専用のハードウェアにより構成されるので、OS(Operating System)を必要としない。このため、OSのインストール、バグ対応、バージョンアップなどの作業が必要なく、管理やメンテナンスのためのコストや工数を低減させることができる。また、汎用的な機能が求められるCPUとは異なり、不必要な機能を包含していないので、余計なリソースを用いることがなく、低コスト化、回路面積の低減、処理速度の向上などが望める。さらに、OSを利用していた従来の通信制御装置とは異なり、余分な機能を有しないので、セキュリティホールなどが発生する可能性が低く、ネットワークを介した悪意ある第三者からの攻撃に対する耐性に優れている。
従来の通信制御装置1は、CPUとOSを前提としたソフトウェアによりパケットを処理しており、パケットの全てのデータを受信してからプロトコル処理を行い、データがアプリケーションに渡される。それに対して、本前提技術の通信制御装置10では、専用のハードウェア回路により処理を行うので、パケットの全てのデータを受信してから処理を開始する必要はなく、処理に必要なデータを受信すれば、後続のデータの受信を待たずに、任意の時点で処理を開始することができる。例えば、後述する位置検出回路における位置検出処理は、比較対象データの位置を特定するための位置特定データを受信した時点で開始することができる。このように、全てのデータの受信を待たずに様々な処理をフローティングで実行することができるので、パケットのデータを処理するのに要する時間を短縮することができる。
図4は、パケット処理回路の内部構成を示す。パケット処理回路20は、通信データに対して実行する処理の内容を決定するための基準となる基準データを記憶する第1データベース50と、受信された通信データの中に基準データが含まれているか否かを、通信データと基準データとを比較することにより検索する検索回路30と、検索回路30による検索結果と通信データに対して実行する処理の内容とを対応づけて記憶する第2データベース60と、検索回路30による検索結果と第2データベース60に記憶された条件とに基づいて通信データを処理する処理実行回路40とを含む。
検索回路30は、通信データの中から基準データと比較すべき比較対象データの位置を検出する位置検出回路32と、第1データベース50に記憶された基準データを3以上の範囲に分割したとき、比較対象データがそれらの範囲のうちいずれに属するかを判定する判定回路の一例であるインデックス回路34と、判定された範囲の中で比較対象データと合致する基準データを検索するバイナリサーチ回路36とを含む。比較対象データを基準データの中から検索する方法としては、任意の検索技術を利用可能であるが、前提技術ではバイナリサーチ法を用いる。
図5は、位置検出回路の内部構成を示す。位置検出回路32は、比較対象データの位置を特定するための位置特定データと通信データとを比較するための複数の比較回路33a〜33fを含む。ここでは、6個の比較回路33a〜33fが設けられているが、後述するように、比較回路の個数は任意でよい。それぞれの比較回路33a〜33fには、通信データが、所定のデータ長、例えば、1バイトずつずらして入力される。そして、これら複数の比較回路33a〜33fにおいて、同時に並列して、検出すべき位置特定データと通信データとの比較がなされる。
前提技術においては、通信制御装置10の動作を説明するための例として、通信データ中に含まれる「No. ###」という文字列を検出し、その文字列中に含まれる数字「###」を基準データと比較して、基準データに合致した場合はパケットの通過を許可し、合致しなかった場合はパケットを破棄する処理を行う場合について説明する。
図5の例では、通信データの中から、数字「###」の位置を特定するための位置特定データ「No.」を検出するために、通信データ「01No. 361・・・」を、1文字ずつずらして比較回路33a〜33fに入力している。すなわち、比較回路33aには「01N」が、比較回路33bには「1No」が、比較回路33cには「No.」が、比較回路33dには「o. 」が、比較回路33eには「. 3」が、比較回路33fには「 36」が、それぞれ入力される。ここで、比較回路33a〜33fが同時に位置特定データ「No.」との比較を実行する。これにより、比較回路33cがマッチし、通信データの先頭から3文字目に「No.」という文字列が存在することが検出される。こうして、位置検出回路32により検出された位置特定データ「No.」の次に、比較対象データである数字のデータが存在することが検出される。
CPUにより同様の処理を行うならば、まず、文字列「01N」を「No.」と比較し、続いて、文字列「1No」を「No.」と比較する、というように、先頭から順に1つずつ比較処理を実行する必要があるため、検出速度の向上は望めない。これに対し、前提技術の通信制御装置10では、複数の比較回路33a〜33fを並列に設けることにより、CPUではなしえなかった同時並列的な比較処理が可能となり、処理速度を格段に向上させることができる。比較回路は多ければ多いほど同時に比較可能な位置が多くなるので、検出速度も向上するが、コスト、サイズ、などを考慮の上、所望の検出速度を得られるのに十分な数の比較回路を設ければよい。
位置検出回路32は、位置特定データを検出するためだけでなく、汎用的に文字列を検出する回路として利用されてもよい。また、文字列だけでなく、ビット単位で位置特定データを検出するように構成されてもよい。
図6は、第1データベースの内部データの例を示す。第1データベース50には、パケットのフィルタリング、ルーティング、スイッチング、置換などの処理の内容を決定するための基準となる基準データが、何らかのソート条件にしたがってソートされて格納されている。図6の例では、1000個の基準データが記憶されている。
第1データベース50の先頭のレコードには、通信データ中の比較対象データの位置を示すオフセット51が格納されている。例えば、TCPパケットにおいては、パケット内のデータ構成がビット単位で定められているため、パケットの処理内容を決定するためのフラグ情報などの位置をオフセット51として設定しておけば、必要なビットのみを比較して処理内容を決定することができるので、処理効率を向上させることができる。また、パケットのデータ構成が変更された場合であっても、オフセット51を変更することで対応することができる。第1データベース50には、比較対象データのデータ長を格納しておいてもよい。これにより、必要な比較器のみを動作させて比較を行うことができるので、検索効率を向上させることができる。
インデックス回路34は、第1データベース50に格納されている基準データを3以上の範囲52a〜52dに分割したとき、比較対象データがそれらの範囲のうちいずれに属するかを判定する。図6の例では、1000個の基準データは、250個ずつ4つの範囲52a〜52dに分割されている。インデックス回路34は、範囲の境界の基準データと比較対象データとを比較する複数の比較回路35a〜35cを含む。比較回路35a〜35cにより比較対象データと境界の基準データとを同時に並列して比較することにより、比較対象データがいずれの範囲に属するかを1度の比較処理で判定することができる。
インデックス回路34の比較回路35a〜35cに入力される境界の基準データは、通信制御装置10の外部に設けられた装置により設定されてもよいし、予め第1データベース50の所定位置の基準データが自動的に入力されるようにしてもよい。後者の場合、第1データベース50を更新しても、自動的に第1データベース50の所定位置の基準データが比較回路35a〜35cに入力されるので、初期設定などを必要とせず、直ちに通信制御処理を実行させることができる。
前述したように、CPUによりバイナリサーチを実行する場合は、同時に複数の比較を実行することができないが、前提技術の通信制御装置10では、複数の比較回路35a〜35cを並列に設けることにより、同時並列的な比較処理を可能とし、検索速度を格段に向上させることができる。
インデックス回路34により範囲が判定されると、バイナリサーチ回路36がバイナリサーチ法により検索を実行する。バイナリサーチ回路36は、インデックス回路34により判定された範囲をさらに2分割し、その境界位置にある基準データと比較対象データとを比較することにより、いずれの範囲に属するかを判定する。バイナリサーチ回路36は、基準データと比較対象データとをビット単位で比較する比較回路を複数個、例えば前提技術では1024個含んでおり、1024ビットのビットマッチングを同時に実行する。2分割された範囲のいずれに属するかが判定されると、さらに、その範囲を2分割して境界位置にある基準データを読み出し、比較対象データと比較する。以降、この処理を繰り返すことにより範囲をさらに限定し、最終的に比較対象データと合致する基準データを検索する。
前述した例を用いてさらに詳細に動作を説明する。図5に示した通信データにおいて、位置特定データ「No.」につづく比較対象データは「361」という数字である。位置特定データ「No.」と比較対象データ「361」との間には1文字分のスペースが存在しているので、このスペースを比較対象データから除くために、オフセット51が「8」ビットに設定されている。バイナリサーチ回路36は、位置特定データ「No.」につづく通信データから、「8」ビット、すなわち1バイト分をスキップし、さらにつづく「361」を比較対象データとして読み込む。
インデックス回路34の比較回路35a〜35cには、比較対象データとして「361」が入力され、基準データとして、比較回路35aには、範囲52aと52bの境界にある基準データ「378」が、比較回路35bには、範囲52bと52cの境界にある基準データ「704」が、比較回路35cには、範囲52cと52dの境界にある基準データ「937」が、それぞれ入力される。比較回路35a〜35cにより同時に比較が行われ、比較対象データ「361」が範囲52aに属することが判定される。以降、バイナリサーチ回路36が基準データの中に比較対象データ「361」が存在するか否かを検索する。
図7は、第1データベースの内部データの別の例を示す。図7に示した例では、基準データのデータ数が、第1データベース50に保持可能なデータ数、ここでは1000個よりも少ない。このとき、第1データベース50には、最終データ位置から降順に基準データが格納される。そして、残りのデータには0が格納される。データベースのローディング方法として、先頭からデータを配置せずにローディングエリアの後方から配置し、ローディングエリア先頭に空きが生じた場合は全ての空きをゼロサプレスすることで、データベースは常にフルの状態になり、バイナリー検索する場合の最大時間を一定にすることができる。また、バイナリサーチ回路36は、検索中に基準データとして「0」を読み込んだときには、比較結果が自明であるから、比較を行わずに範囲を特定して、次の比較にうつることができる。これにより、検索速度を向上させることができる。
CPUによるソフトウェア処理においては、第1データベース50に基準データを格納する際に、最初のデータ位置から昇順に基準データが格納される。残りのデータには、例えば最大値が格納されることになるが、この場合、バイナリサーチにおいて、上述したような比較処理の省略はできない。上述した比較技術は、専用のハードウェア回路により検索回路30を構成したことにより実現される。
図8は、第1データベースの内部データのさらに別の例を示す。図8に示した例では、基準データを均等に3以上の範囲に分割するのではなく、範囲52aは500個、範囲52bは100個というように、範囲に属する基準データの数が不均一になっている。これらの範囲は、通信データ中における基準データの出現頻度の分布に応じて設定されてもよい。すなわち、それぞれの範囲に属する基準データの出現頻度の和がほぼ同じになるように範囲が設定されてもよい。これにより、検索効率を向上させることができる。インデックス回路34の比較回路35a〜35cに入力される基準データは、外部から変更可能になっていてもよい。これにより、範囲を動的に設定することができ、検索効率を最適化することができる。
図9は、バイナリサーチ回路に含まれる比較回路の構成を示す。前述したように、バイナリサーチ回路36は、1024個の比較回路36a、36b、・・・、を含む。それぞれの比較回路36a、36b、・・・、には、基準データ54と比較対象データ56が1ビットずつ入力され、それらの大小が比較される。インデックス回路34の各比較回路35a〜35cの内部構成も同様である。このように、専用のハードウェア回路で比較処理を実行することにより、多数の比較回路を並列して動作させ、多数のビットを同時に比較することができるので、比較処理を高速化することができる。
図10は、第2データベースの内部データの例を示す。第2データベース60は、検索回路30による検索結果を格納する検索結果欄62と、通信データに対して実行する処理の内容を格納する処理内容欄64とを含み、検索結果と処理内容とを対応づけて保持する。図10の例では、通信データに基準データが含まれている場合は、そのパケットの通過を許可し、含まれていない場合は、そのパケットを破棄するという条件が設定されている。処理実行回路40は、検索結果に基づいて第2データベース60から処理内容を検索し、通信データに対して処理を実行する。処理実行回路40も、ワイヤードロジック回路により実現されてもよい。
図11は、第2データベースの内部データの別の例を示す。図11の例では、基準データごとに、処理内容が設定されている。パケットの置換を行う場合、置換先のデータを第2データベース60に格納しておいてもよい。パケットのルーティングやスイッチングを行う場合、経路に関する情報を第2データベース60に格納しておいてもよい。処理実行回路40は、検索回路30による検索結果に応じて、第2データベース60に格納された、フィルタリング、ルーティング、スイッチング、置換などの処理を実行する。図11のように、基準データごとに処理内容を設定する場合、第1データベース50と第2データベース60とを統合してもよい。
第1のデータベース及び第2のデータベースは、外部から書き換え可能に設けられる。これらのデータベースを入れ替えることにより、同じ通信制御装置10を用いて、さまざまなデータ処理や通信制御を実現することができる。また、検索対象となる基準データを格納したデータベースを2以上設けて、多段階の検索処理を行ってもよい。このとき、検索結果と処理内容とを対応づけて格納したデータベースを2以上設けて、より複雑な条件分岐を実現してもよい。このように、データベースを複数設けて多段階の検索を行う場合に、位置検出回路32、インデックス回路34、バイナリサーチ回路36などを複数設けてもよい。
上述した比較に用いられるデータは、同じ圧縮ロジックにより圧縮されてもよい。比較に際して、比較元のデータと比較先のデータが同じ方式で圧縮されていれば、通常と同様の比較が可能である。これにより、比較の際にローディングするデータ量を低減することができる。ローディングするデータ量が少なくなれば、メモリからデータを読み出すのに要する時間が短縮されるので、全体の処理時間も短縮することができる。また、比較器の量を削減することができるので、装置の小型化、軽量化、低コスト化に寄与することができる。比較に用いられるデータは、圧縮された形式で格納されていてもよいし、メモリから読み出した後、比較の前に圧縮されてもよい。
図12は、前提技術の通信制御装置の別の構成例を示す。本図に示した通信制御装置10は、図3に示した通信制御装置10と同様の構成を備える通信制御ユニット12を2つ有している。また、それぞれの通信制御ユニット12の動作を制御する切替制御部14が設けられている。それぞれの通信制御ユニット12は、2つの入出力インタフェース16を有しており、それぞれの入出力インタフェース16を介して、上流側、下流側の2つのネットワークに接続されている。通信制御ユニット12は、いずれか一方のネットワークから通信データを入力し、処理したデータを他方のネットワークに出力する。切替制御部14は、それぞれの通信制御ユニット12に設けられた入出力インタフェース16の入出力を切り替えることにより、通信制御ユニット12における通信データの流れの方向を切り替える。これにより、一方向だけではなく、双方向の通信制御が可能となる。
切替制御部14は、通信制御ユニット12の一方がインバウンド、他方がアウトバウンドのパケットを処理するように制御してもよいし、双方がインバウンドのパケットを処理するように制御してもよいし、双方がアウトバウンドのパケットを処理するように制御してもよい。これにより、例えばトラフィックの状況や目的などに応じて、制御する通信の方向を可変とすることができる。
切替制御部14は、各通信制御ユニット12の動作状況を取得し、その動作状況に応じて通信制御の方向を切り替えてもよい。例えば、一方の通信制御ユニット12を待機状態として、他方の通信制御ユニット12を動作させている場合に、その通信制御ユニット12が故障などにより停止したことを検知したときに、代替として待機中の通信制御ユニット12を動作させてもよい。これにより、通信制御装置10のフォールトトレランスを向上させることができる。また、一方の通信制御ユニット12に対して、データベースの更新などのメンテナンスを行うときに、他方の通信制御ユニット12を代替として動作させてもよい。これにより、通信制御装置10の運用を停止させずに、適切にメンテナンスを行うことができる。
通信制御装置10に3以上の通信制御ユニット12が設けられてもよい。切替制御部14は、例えば、トラフィックの状況を取得して、通信量の多い方向の通信制御処理に、より多くの通信制御ユニット12を割り当てるように、各通信制御ユニット12の通信の方向を制御してもよい。これにより、ある方向の通信量が増加しても、通信速度の低下を最小限に抑えることができる。
なお、複数の通信制御ユニット12の間で、通信制御部2又は4の一部が共用されてもよい。また、パケット処理回路20の一部が共用されてもよい。
上述のデータ処理装置として、以下のような態様が考えられる。
[態様1]
取得したデータに対して実行する処理の内容を決定するための基準となる基準データを記憶する第1記憶部と、
前記データの中に前記基準データが含まれているか否かを、前記データと前記基準データとを比較することにより検索する検索部と、
前記検索部による検索結果と前記処理の内容とを対応づけて記憶する第2記憶部と、
前記検索結果に基づいて、前記検索結果に対応づけられた処理を前記データに対して実行する処理部と、を含み、
前記検索部は、ワイヤードロジック回路により構成される
ことを特徴とするデータ処理装置。
[態様2]
上記態様1のデータ処理装置において、前記ワイヤードロジック回路は、前記データと前記基準データとをビット単位で比較する第1比較回路を複数含むことを特徴とするデータ処理装置。
[態様3]
上記態様1のデータ処理装置において、前記検索部は、前記データの中から前記基準データと比較すべき比較対象データの位置を検出する位置検出回路を含むことを特徴とするデータ処理装置。
[態様4]
上記態様3のデータ処理装置において、前記位置検出回路は、前記比較対象データの位置を特定するための位置特定データと前記データとを比較する第2比較回路を複数含み、前記複数の第2比較回路に前記データを所定のデータ長ずつ位置をずらして入力し、前記位置特定データと同時に並列して比較することを特徴とするデータ処理装置。
[態様5]
上記態様1から態様2のいずれかのデータ処理装置において、前記検索部は、バイナリサーチにより前記データの中に前記基準データが含まれているか否かを検索するバイナリサーチ回路を含むことを特徴とするデータ処理装置。
[態様6]
上記態様5のデータ処理装置において、前記第1記憶部に保持可能なデータ数よりも前記基準データのデータ数の方が少ない場合、前記第1記憶部の最終データ位置から降順に前記基準データを格納し、残りのデータに0を格納することを特徴とするデータ処理装置。
[態様7]
上記態様1から態様6のいずれかのデータ処理装置において、前記検索部は、前記第1記憶部に記憶された複数の基準データを3以上の範囲に分割したとき、前記基準データと比較すべき比較対象データがそれらの範囲のうちいずれに属するかを判定する判定回路を含むことを特徴とするデータ処理装置。
[態様8]
上記態様7のデータ処理装置において、前記判定回路は、前記範囲の境界の基準データと前記比較対象データとを比較する第3比較回路を複数含み、前記複数の第3比較回路により前記比較対象データが前記3以上の範囲のいずれに属するかを同時に並列して判定することを特徴とするデータ処理装置。
[態様9]
上記態様8のデータ処理装置において、前記第1記憶部の所定位置に記憶された前記基準データが、前記境界の基準データとして前記第3の比較回路に入力されることを特徴とするデータ処理装置。
[態様10]
上記態様7又は態様8のデータ処理装置において、前記範囲は、前記データ中における前記基準データの出現頻度の分布に応じて設定されることを特徴とするデータ処理装置。
[態様11]
上記態様1から態様10のいずれかのデータ処理装置において、前記第1記憶部は、前記データ中の比較対象データの位置を示す情報を更に記憶し、前記検索部は、前記位置を示す情報に基づいて前記比較対象データを抽出することを特徴とするデータ処理装置。
[態様12]
上記態様1から態様11のいずれかのデータ処理装置において、前記第1記憶部又は前記第2記憶部は、外部から書き換え可能に設けられることを特徴とするデータ処理装置。
[態様13]
上記態様1から12のいずれかのデータ処理装置において、前記検索部は、通信パケットの全てのデータの取得を待たずに、前記基準データと比較すべきデータを取得した時点で、そのデータと前記基準データの比較を開始することを特徴とするデータ処理装置。
[態様14]
上記態様1から13のいずれかのデータ処理装置を複数備え、それぞれの前記データ処理装置は、通信回線との間でデータを入出力するインタフェースを2つ備えており、それぞれの前記インタフェースの入力と出力を切り替えることにより、前記データを処理する方向を可変に制御されることを特徴とするデータ処理装置。
(実施の形態)
図13は、実施の形態に係る試験装置200の構成を示す。試験装置200は、生成部202、出力部204、入力部206、及び検査部208を備える。これらの構成は、ハードウエアコンポーネントでいえば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
生成部202は、通信制御装置10へ出力する試験データと、通信制御装置10の処理実行回路40がその試験データを正常に処理したときに処理実行回路40から出力されるべき解答データを生成する。例えば、パケットフィルタリングを行うための通信制御装置10の場合、生成部202は、通過させるべきパケットと遮断すべきパケットを混在させた試験データを生成するとともに、通過させるべきパケットを含み遮断すべきパケットを含まない解答データを生成する。通信制御装置10がパケットに含まれるデータを所定のアルゴリズムにより変換する処理を行う場合、生成部202は、通信されるパケットのサンプルを試験データとして生成するとともに、そのパケットに含まれるデータを所定のアルゴリズムにより変換した解答データを生成する。
生成部202は、試験データと解答データを予め生成して、ハードディスク装置やメモリなどの記憶装置に格納しておいてもよい。この場合、生成部202は、試験が開始されると、試験データを記憶装置から読み出して出力部204へ送り、解答データを記憶装置から読み出して検査部208へ送る。出力部204が記憶装置から直接試験データを読み出してもよい。また、検査部208が記憶装置から直接解答データを読み出してもよい。
試験データと解答データは、別の装置で生成されて試験装置200へ入力されてもよい。この場合、試験装置200は、生成部202に代えて、別の装置から試験データと解答データを取得する構成を備える。
出力部204は、通信制御装置10へ試験データを出力する。入力部206は、通信制御装置10から出力される結果データを入力する。検査部208は、生成部202が生成した解答データと、入力部206が入力した結果データとを、両データの先頭から順に比較することにより、通信制御装置10が正常に動作しているか否かを検査する。
図14は、検査部208の構成を示す。検査部208は、図9に示したバイナリサーチ回路36と同様に、生成部202が生成した解答データ210と入力部206が入力した結果データ212とをビット単位で比較する複数の比較器220a、220b、・・・、を含む比較回路220を備える。複数の比較器220a、220b、・・・は、同時に並行して複数の比較を実行可能であってもよい。これにより、多数のデータを高速に比較することができるので、試験に要する時間を大幅に短縮することができる。また、比較の対象となる解答データ210及び結果データ212を一時的に格納するバッファの容量を低減することができる。
前提技術で説明した通信制御装置10は、検索回路30を含むパケット処理回路20がワイヤードロジック回路により構成されている上に、比較対象のデータを高速に検出するための位置検出回路32、高速なバイナリサーチを実現するためのインデックス回路34、バイナリサーチ回路36を設けているため、非常に高速な処理が可能である。このような通信制御装置10を試験する場合、試験装置200も高速な動作が可能であることが好ましい。上述したように、本実施の形態の試験装置200によれば、高速に動作する通信制御装置10に見合った高速な試験を実現することができる。
判定回路222は、複数の比較器220a、220b、・・・から比較結果を取得し、解答データ210と結果データ212が一致するか否かを判定する。解答データ210と結果データ212が一致しなかった場合、報知部230は、表示装置232にエラーメッセージを表示したり、スピーカ234から警報音を出力するなどして、エラーが発生した旨を報知する。ログ記録部240は、エラーの内容をログ保持部242に保持されるエラーログに記録する。エラーログは、エラーが発生したデータの位置、そのときの解答データ、出力データなどを含んでもよい。報知部230は、図示しない印刷装置などにエラーメッセージを印刷してもよい。また、ログ記録部240は、図示しない印刷装置などにエラーログを印刷してもよい。
図15は、実施の形態に係る試験装置の別の構成例を示す。図13に示した例では、生成部202、出力部204、入力部206、及び検査部208が同一の試験装置200に設けられていたが、図15に示した例では、通信制御装置10の入力側の試験装置200aが生成部202、出力部204a及び204bを備え、通信制御装置10の出力側の試験装置200bが入力部206a及び206b、検査部208を備える。
出力部204aは、生成部202が生成した試験データを通信制御装置10へ出力する。出力部204bは、生成部202が生成した解答データを試験装置200bへ出力する。入力部206aは、通信制御装置10から出力された結果データを入力する。入力部206bは、出力部204bから出力された解答データを入力する。その他の構成及び動作は、図13に示した例と同様である。
検査部208は、入力部206aがデータを入力した時刻と、入力部206bが対応するデータを入力した時刻との差を計測することにより、通信制御装置10における処理時間を推定してもよい。この場合、より正確に通信制御装置10のスループットを計測するために、出力部204aから通信制御装置10を介して入力部206aへ至る通信経路と、出力部204bから入力部206bへ至る通信経路との通信能力を揃えておくのが好ましい。
図16は、実施の形態に係る試験装置の更に別の構成例を示す。図16に示した例では、通信制御装置10から2系統のデータが出力される。例えば、パケットフィルタリングを行う通信制御装置10において、通過させるべきパケットが出力される系統と、遮断すべきパケットに対してエラーメッセージ等が出力される系統が用意されている場合などが考えられる。この場合、通信制御装置10から出力される2つの系統のデータのそれぞれに対して、試験装置200b及び200cが設けられる。試験装置200aの出力部204bは、2つの系統の解答データを試験装置200b及び200cのそれぞれに出力する。試験装置200bの入力部206aは、通信制御装置10から出力される一方の系統の結果データを入力し、入力部206bは、その系統の解答データを入力する。試験装置200cの入力部206cは、通信制御装置10から出力される他方の系統の結果データを入力し、入力部206dは、その系統の解答データを入力する。通信制御装置10から3以上の系統のデータが出力される場合は、それに応じて試験装置200を設ければよい。
図17は、実施の形態に係る試験装置の更に別の構成例を示す。図16に示した例では、試験装置200bと試験装置200cが別に設けられていたが、図17に示した例では、同一の試験装置200dが、通信制御装置10から出力される2系統のデータを検査する。試験装置200dは、通信制御装置10から出力される2つの系統のデータのそれぞれを入力する入力部206a及び206cを有しており、さらに、試験装置200aの出力部204bから出力される2つの系統の解答データを入力する入力部206bを有している。検査部208は、2系統の結果データと解答データとを比較する2つの比較回路220を有してもよいし、同一の比較回路220を時分割して2系統の結果データと解答データとを比較してもよい。
図18は、実施の形態に係る試験装置の更に別の構成例を示す。図18の例では、通信制御装置10から出力される信号に基づいてメッセージ等を出力するメッセージ出力装置130を試験する試験装置200cが設けられている。この場合、試験装置200aの生成部202は、通信制御装置10に出力したデータに対応してメッセージ出力装置130が出力すべき解答データを更に生成し、出力部204cは、生成された解答データを試験装置200cへ出力する。試験装置200cの入力部206cは、メッセージ出力装置130から出力される結果データを入力し、入力部206dは、出力部204cから出力される解答データを入力する。検査部208cは、入力部206cが入力した結果データと、入力部206dが入力した解答データとを比較して、メッセージ出力装置130が正常に動作しているか否かを検査する。これにより、通信制御装置10だけでなく、通信制御装置10の周辺装置も含む通信制御システム100全体を同時に試験することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明は、通信制御装置を試験する試験装置に利用することができる。

Claims (7)

  1. データに対して実行する処理の内容を決定するための基準となる基準データを記憶する第1記憶部と、
    入力されたデータの中に前記基準データが含まれているか否かを、前記データと前記基準データとを比較することにより検索する検索部と、
    前記検索部による検索結果と前記処理の内容とを対応づけて記憶する第2記憶部と、
    前記検索結果に基づいて、前記検索結果に対応づけられた処理を前記データに対して実行して出力する処理部と、
    を備える通信制御装置を試験する試験装置であって、
    前記通信制御装置へデータを出力する出力部と、
    前記通信制御装置へ出力したデータを前記処理部が正常に処理したときに前記処理部から出力されるべきデータを生成する生成部と、
    前記通信制御装置から出力されるデータを入力する入力部と、
    前記生成部が生成したデータと、前記入力部が入力したデータとを比較することにより、前記通信制御装置が正常に動作しているか否かを検査する検査部と、
    を備えることを特徴とする試験装置。
  2. データに対して実行する処理の内容を決定するための基準となる基準データを記憶する第1記憶部と、
    入力されたデータの中に前記基準データが含まれているか否かを、前記データと前記基準データとを比較することにより検索する検索部と、
    前記検索部による検索結果と前記処理の内容とを対応づけて記憶する第2記憶部と、
    前記検索結果に基づいて、前記検索結果に対応づけられた処理を前記データに対して実行して出力する処理部と、
    を備える通信制御装置を試験する試験装置であって、
    前記通信制御装置へデータを出力する第1出力部と、
    前記通信制御装置へ出力したデータを前記処理部が正常に処理したときに前記処理部から出力されるべきデータを出力する第2出力部と、
    前記通信制御装置から出力されるデータを入力する第1入力部と、
    前記第2出力部から出力されるデータを入力する第2入力部と、
    前記第1入力部が入力したデータと、前記第2入力部が入力したデータとを比較することにより、前記通信制御装置が正常に動作しているか否かを検査する検査部と、
    を備えることを特徴とする試験装置。
  3. 前記検査部は、前記第1入力部がデータを入力した時刻と、前記第2入力部が対応するデータを入力した時刻との差を計測し、前記通信制御装置における処理時間を推定することを特徴とする請求項2に記載の試験装置。
  4. 前記検索部がワイヤードロジック回路により構成された通信制御装置を試験することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  5. 前記検査部は、データをビット単位で比較する比較回路を複数含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の試験装置。
  6. 前記複数の比較回路は、同時に並行して複数の比較を実行可能であることを特徴とする請求項5に記載の試験装置。
  7. データに対して実行する処理の内容を決定するための基準となる基準データを記憶する第1記憶部と、
    入力されたデータの中に前記基準データが含まれているか否かを、前記データと前記基準データとを比較することにより検索する検索部と、
    前記検索部による検索結果と前記処理の内容とを対応づけて記憶する第2記憶部と、
    前記検索結果に基づいて、前記検索結果に対応づけられた処理を前記データに対して実行して出力する処理部と、
    を備える通信制御装置を試験するためのプログラムであって、
    コンピュータを、
    前記通信制御装置へデータを出力する出力手段、
    前記通信制御装置へ出力したデータを前記処理部が正常に処理したときに前記処理部から出力されるべきデータを生成する生成手段、
    前記通信制御装置から出力されるデータを入力する入力手段、
    前記生成手段が生成したデータと、前記入力手段が入力したデータとを比較することにより、前記通信制御装置が正常に動作しているか否かを検査する検査手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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