JPWO2007043222A1 - 入力装置及びそれを備えた携帯端末 - Google Patents

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Abstract

本発明は、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能な入力装置を提供する。本発明に係る入力装置は、入力キーを少なくとも1つ備える入力装置であって、順序付けされた複数の情報の配列を前記入力キーと対応付けて記憶する対応付け記憶手段と、前記配列から所定の情報を入力情報として選択する選択手段と、前記入力キーの表面に物が接触したことを検知する接触検知手段と、前記接触検知手段により検知される入力キー表面と物との接点の移動に関する移動関連情報を検知する移動関連情報検知手段とを備え、前記選択手段は、前記接触検知手段により物の接触が検知される入力キーに対応付けて記憶されている前記配列から前記移動関連情報に応じて所定の順位の情報を選択する。

Description

本発明は、入力キーを少なくとも1つ備える入力装置に関し、特に、携帯端末が備える入力装置において簡便な操作を行うための技術に関する。
図1は、従来の携帯端末の外観図である。図1に示すように、従来の携帯端末100は、入力装置としての操作部101を一体に備え、その他、表示部102、スピーカー103、マイク104などを備えている。
また、携帯端末の操作部101には、入力キーと機能キーと選択キーと決定キーとが配置されている。入力キーは、0〜9までの数字キー、*キー、および#キーから構成される12種類のキーである。機能キーは、「クリア」「メモ」「マナー」などの機能を呼び出すためのキーである。使用者が操作を行う際には、片方の手によって携帯端末を保持し、この片方の手の親指で入力キー、機能キー、選択キーおよび決定キーを操作する方法が一般的である。
このような従来の携帯端末においては、文字・数字・記号などの入力操作がしやすい設計とはなっていない。例えば「おはよう」と入力する場合は、数字1キーを5回押下して「あ」→「い」→「う」→「え」→「お」の順に入力し、次に数字6キーを1回押下して「は」を入力し、続いて数字8キーを3回押下して「や」→「ゆ」→「よ」の順に入力し、最後に数字1キーを3回押下して「あ」→「い」→「う」の順に入力する必要がある。すなわち、「おはよう」という4文字を入力するためには合計10回のキー操作が必要となる。
また、1文字を入力するためには同じキーを何度も押下しなければならない。従って、速く文字を入力したい場合には、例えば「え」を表示させたいのに押下回数を誤って「お」を表示させてしまうというように、必要な回数以上にキーを押下してしまう場合がある。このような場合は、その修正のためにさらにキーの押下回数が多くなる。
図2は、従来の携帯端末の操作時に親指にかかる負担を説明するための図である。従来の携帯端末は、操作をおこなう指が動作しやすい領域を考慮したキー配置とはなっていない。すなわち、親指の付け根部分から遠い領域Aにあるキーを操作する時は比較的親指にかかる負担は小さくて済むが、親指の付け根部分に近い領域Bにあるキーを操作する時は親指に大きな負担がかかる。このため、キー操作の回数が多くなる程、操作をおこなう手や指にかかる負担が大きくなり、精神的・身体的な疲労の原因となる可能性がある。加えて、操作をおこなう手や指に疲労が蓄積している場合は、携帯端末を持ち直したりする際に落として破損させる可能性がある。
この問題は、近年の携帯端末の多機能化に伴ってキー操作回数が増加することにより、著しく現れるようになった。特にメールなどの文字入力操作においては、メール送信が可能な文字数が増加することに伴い、キー操作回数が非常に多くなった。このため、精神的・身体的な疲労の原因となる可能性が高く、早急に解決するべき問題となっている。
この問題を解決するために、キー操作回数を減らすことで、手や指にかかる負担を軽減する文字入力装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図3は、前記特許文献1に記載されたタッチ式キー入力装置を示す図である。
このタッチ式キー入力装置200は、1個のキーの表面に少なくとも2個の文字が表示された文字キー201と、文字キーがタッチされたことを検出し、文字キーの領域内で最初にタッチした点からタッチしたまま所定長さ以上移動して入力されるバータッチ入力におけるその移動方向を判別可能な入力判別手段202と、入力判別手段によって判別された移動方向に応じて、文字キーの基準位置に対して移動方向側に表示された文字を選択して出力する文字選択出力手段203とを備える。このタッチ式キー入力装置200によれば、タッチ式キーを用いることによって、文字キー201上に表示されている複数文字のうち入力したい文字の方向へ指を動かすだけで任意の1文字を入力することができる。
図4は、前記特許文献2に記載された入力装置を示す図である。
この入力装置300は、複数の文字又は記号が割り当てられている入力キー350と、指がキートップ400表面上の押下位置を検出するセンサ部320と、センサ部320が検出する指等の押下位置の変化を求め、指等がキートップ400表面上を移動する際の移動方向を検出する移動方向検出部340と、キートップ400が押下されたときに状態が変化するスイッチ360と、スイッチ360の状態と移動方向検出部340が検出した移動方向とを文字情報に変換する変換部500とを有する。このため、入力キー350が押下されると、移動方向検出部340により検出された移動方向に対応する情報を入力情報として選択することができる。これにより、文字入力における入力キーの操作回数を減らし、入力しようとする文字をより簡易な操作で指定可能にすることができる。
特開2003―15808号公報 特開2005―44339号公報
しかしながら、前記特許文献1に係るタッチ式キー入力装置200または前記特許文献2に係る入力装置300によると、移動方向に対応付けされた文字を選択することになる。よって、携帯電話のテンキーのような限られたスペース内でかな文字や英数字等を入力可能にしようとすると、1つのキーに対して相当数の文字を対応付けなければならないが、1つのキーに対して相当数の文字を対応付けると、微妙な移動方向の違いにより本来ユーザーが意図しない文字を選択してしまう可能性が高くなり、操作性が著しく低下する。
また、上記のような場合、使用者は、誤入力をしないように微妙な移動方向の違いに注意を払わなければならず、精神的・身体的な疲労を与える可能性がある。
本発明は、前記課題を解決するものであり、微妙な移動方向の違いによる誤入力の問題を解消し、使用者の精神的・身体的負担を軽減させることが可能な入力装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る入力装置は、入力キーを少なくとも1つ備える入力装置であって、順序付けされた複数の情報の配列を前記入力キーと対応付けて記憶する対応付け記憶手段と、前記配列から所定の情報を入力情報として選択する選択手段と、前記入力キーの表面に物が接触したことを検知する接触検知手段と、前記接触検知手段により検知される入力キー表面と物との接点の移動に関する移動関連情報を検知する移動関連情報検知手段とを備え、前記選択手段は、前記接触検知手段により物の接触が検知される入力キーに対応付けて記憶されている前記配列から前記移動関連情報に応じて所定の順位の情報を選択することを特徴とする。
これにより、使用者は、入力キー上で指を滑らせる動作をするだけで情報の配列の中から目的とする情報を検索することが可能となり、微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がなく精神的・身体的負担を軽減することが可能になる。
ここで、前記入力キーは、プッシュ方式の入力キーであり、さらに、前記入力キーが押下されたことを検知する押下検知手段と、前記押下検知手段により押下が検知されると、前記選択手段により選択されている所定の情報を入力情報として確定する確定手段とを備えていてもよい。
これにより、使用者は、入力キーを一回押下するだけで1個の入力情報を確定させることができる。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。また、上記の効果に加え、目的とする情報を検索しているときと異なる操作によって入力情報を確定させることができるので、誤入力を防ぐことも可能となる。
また、前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動したことを検知する移動検知手段であり、前記選択手段は、前記移動検知手段により移動が検知された場合、該選択手段により選択されている所定の情報とは異なる他の情報を前記所定の情報が存在する配列から選択してもよい。
これにより、使用者は、選択手段により選択されている情報とは異なる他の情報を選択したいときは、入力キー上で指を移動させるだけで目的とする情報を検索することが可能となる。また、指の一回の移動により配列(例えば、ひらがな50音のあ行)に含まれる情報に対して1つずつ順位が移動するような場合、入力キー上で指を滑らせた回数に応じて順位が移動した後の情報を予測することが可能なため、ブラインドタッチをすることも可能である。このため、使用者は文字の配置位置などを確認する必要がなくなるので、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
また、前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する方向を検知する移動方向検知手段であり、前記選択手段は、前記移動方向検知手段により検知された移動方向が第1の移動方向である場合、該選択手段により選択されている所定の情報の次の順位の情報を選択し、前記移動方向検知手段により検知された移動方向が第2の方向である場合、前記所定の情報の前の順位の情報を選択してもよい。
これにより、使用者は、ある1方向への指の移動の繰り返しによって情報を順次選択でき、当該1方向と反対の方向へ指を移動させたときには情報を逆順に選択することができる。このため、使用者は、2方向のみの指の移動で情報の選択操作及び入力操作をおこなうことができるので、微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がなく精神的・身体的負担を軽減させることが可能となる。なお、前記第1の移動方向は上方向または右方向、前記第2の移動方向は下方向または左方向としてもよい。
また、前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する速度を検知する移動速度検知手段であり、前記選択手段は、該選択手段により選択されている所定の情報を基点として、前記移動速度検知手段により検知された前記移動速度に応じて順位が移動した他の情報を、前記所定の情報が存在する配列から選択してもよい。
これにより、入力キー上で指を早く移動させた場合は、移動速度に応じて情報を飛ばして検索することができるので、入力速度が向上し、さらに快適な操作が実現可能となる。
また、前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する量を検知する移動量検知手段を備え、前記選択手段は、該選択手段により選択されている所定の情報を基点として、前記移動量検知手段により検知された前記移動量に応じて順位が移動した他の情報を、前記所定の情報が存在する配列から選択してもよい。
これにより、入力キー上で指を1回移動させるだけでも、その移動させる量(距離)が大きい場合は、その大きさに応じた分だけ情報を飛ばして検索することができるので、入力速度が向上し、さらに快適な操作が実現可能となる。
また、前記選択手段は、前記配列の最終順位より後の情報を選択する場合、前記配列の最終順位から最初の順位に戻って所定の情報を選択し、前記配列の最初の順位の情報より先の情報を選択する場合、前記配列の最終の順位に戻って所定の情報を選択してもよい。
これにより、例えば1個の入力キーに対して「あ」「い」「う」「え」「お」の順に文字が割り当てられている場合、入力キー上で指を下方向に5回滑らせて「お」の文字を検索した後に「あ」の文字を検索したいときは、上方向に4回指を滑らせるのではなく、下方向に1回だけ指を滑らせればよい。同様に、「あ」の文字を検索した後に「お」の文字を検索したいときは、下方向に4回指を滑らせるのではなく、上方向に1回だけ指を滑らせればよい。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
したがって、前記情報は、文字関連情報であってもよい。これにより、連続した文字の入力においても指を入力キー上で滑らせるだけで目的とする文字を選択することができるようになり、文字入力時においても指先の微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がない。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
また、前記配列は、ひらがなの50音表の一行に相当させてもよい。これにより、例えば10の入力キーに対してひらがなの50音表の各行を割り当てることができるので、ひらがな入力をおこなう際に目的の文字を検索しやすくなる。
また、前記配列は、ひらがなの50音表に相当させてもよい。これにより、1個の入力キー上で全てのひらがな文字を検索することができ、他の入力キーへ指を移動させる時間や労力をなくすことが可能となる。
ここで、上述した文字関連情報とは、文字、数字、記号のうちの少なくとも1つを示す情報である。文字には、日本語の平仮名、片仮名、漢字だけでなく、アルファベット、ハングル、中国語なども含まれる。すなわち、文字は、人間同士が相互にコミュニケーションを取るために用いられる記号であればよい。また、数字には、いわゆるアラビア数字だけでなく、ローマ数字、漢数字も含まれる。さらに、記号には、「!」「?」や句読点など文字入力に付随して用いられる記号だけでなく、いわゆる顔文字やアイコンも含まれる。
なお、本発明は、このような入力装置として実現することができるだけでなく、このような入力装置を備える携帯端末として実現することもできるし、このような入力装置が備える特徴的な手段をステップとする入力方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る入力装置によれば、使用者は、入力キー上で指を滑らせる動作をするだけで情報の配列の中から目的とする情報を検索することが可能となり、微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がなく精神的・身体的負担を軽減することが可能になる。
図1は、従来の携帯端末の外観図である。 図2は、従来の携帯端末の操作時に親指にかかる負担を説明するための図である。 図3は、特許文献1に記載されたタッチ式キー入力装置を示す図である。 図4は、特許文献2に記載された入力装置を示す図である。 図5は、第1実施形態における入力装置を備えた携帯端末の外観図である。 図6は、第1実施形態における入力装置の要部の機能ブロック図である。 図7は、対応付け記憶部に記憶されている対応表を概念的に示す図である。 図8は、接触検知部及び押下検知部の説明図である。 図9は、選択部が保持している対応表を概念的に示す図である。 図10は、選択部が保持している対応表を概念的に示す図である。 図11は、第1実施形態における入力装置の構成を示す図である。 図12は、第1実施形態における入力装置の動作を示すフローチャートである。 図13は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図14は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図15は、使用者が入力キー上で文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図16は、第2実施形態における入力装置を備えた携帯端末の外観図である。 図17は、第2実施形態における入力装置の構成を示す図である。 図18は、第2実施形態における入力装置の動作を示すフローチャートである。 図19は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図20は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図21は、第3実施形態における入力装置を備えた携帯端末の外観図である。 図22は、第3実施形態における入力装置の構成を示す図である。 図23は、第3実施形態における入力装置の動作を示すフローチャートである。 図24は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図25は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図26は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。 図27は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。 図28は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。 図29は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
符号の説明
1、21、31 入力装置
2 第1の筐体
3 第2の筐体
4 ヒンジ部
5 アンテナ
6 スピーカー
7 表示部
8 音声入力部
9、29、39 入力キー
11 文字変換キー
12 決定キー
13 切り替えキー
70 接触検知部
71 対応付け記憶部
72 選択部
73 一時記憶部
74 押下検知部
75 確定部
76 確定情報記憶部
77 運動検知部
77a 移動方向検知部
77b 移動速度検知部
77c 移動量検知部
77d 移動検知部
100 携帯端末
101 従来の携帯端末の操作部
102 従来の携帯端末の表示部
103 従来の携帯端末のスピーカー
104 従来の携帯端末のマイク
200 特許文献1におけるタッチ式キー入力装置
201 特許文献1におけるタッチ式キー入力装置の文字キー
202 特許文献1におけるタッチ式キー入力装置の入力判別手段
203 特許文献1におけるタッチ式キー入力装置の文字選択出力手段
300 特許文献2における入力装置
350 特許文献2における入力キー
320 特許文献2におけるセンサ部
340 特許文献2における移動方向検出部
360 特許文献2におけるスイッチ
400 特許文献2におけるキートップ
500 特許文献2における変換部
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各図面において、同一の要素については同一の符号を用いて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図5から図15を用いて説明する。
図5は、本発明の第1実施形態における入力装置1を備えた携帯端末の外観図である。
この携帯端末100は、第1の筐体2と第2の筐体3から構成されており、折りたたみ可能である。第1の筐体2と第2の筐体3はヒンジ部4によって接合されている。第1の筐体2には、音声を出力するスピーカー6と、入力装置1により入力された情報を表示するための表示部7が備えられている。第2の筐体3には、音声を入力するための音声入力部8と、プッシュ方式の複数の入力キー9を備えた入力装置1が配設されている。携帯端末100の上端部にはアンテナ5が設けられている。本携帯端末100は、通話、メール送受信、インターネット接続等を実現する機能を備えているが、これら機能は本発明の主眼とするところではないので、ここでは説明を省略する。
図6は、本発明の第1実施形態における入力装置1の要部の機能ブロック図である。この入力装置1は、入力キーを少なくとも1つ備える入力装置であって、機能的には、接触検知部70と、対応付け記憶部71と、選択部72と、一時記憶部73と、押下検知部74と、確定部75と、確定情報記憶部76と、運動検知部77とを備えている。運動検知部77には、移動方向検知部77aと、移動速度検知部77bと、移動量検知部77cと、移動検知部77dとが含まれる。ここで、運動検知部77は、本発明における移動関連情報検知手段に該当する。
図6(A)に示すように、接触検知部70は、入力キー9の表面に物が接触したか否かを検知する。対応付け記憶部71は、順序付けされた複数の文字関連情報または機能情報からなる配列を入力キー9と対応付けて記憶している。なお、文字関連情報とは、文字、数字、記号のうちの少なくとも1つを示す情報であり、機能情報とは、「メール」、「web」、「設定」、「カメラ」等の携帯端末100が有する機能に関する情報である。
選択部72は、入力キー9の表面に物が接触したことが検知されると、入力キー9に対応する配列に含まれる所定の文字関連情報または機能情報を入力情報として選択する。このように選択された情報は一時記憶部73に一時記憶される。また、入力キー9の表面に接触している物が該入力キー9の表面上を移動したことが検知されると、一時記憶部73に記憶されている文字関連情報または機能情報と、運動検知部77によって検知された指の運動とに基づいて、前記配列上で順序付けされている文字関連情報または機能情報を入力情報として選択する。このように入力情報が選択されると、一時記憶部73に一時記憶されている入力情報は、新たに選択された入力情報に更新される。すなわち、入力キー9の表面に接触していた物がいったん入力キー9の表面から離れても、一時記憶部73に一時記憶されている情報は失われない。選択部72は、再度、同一の入力キー9の表面に物が接触したとき、一時記憶部73に一時記憶されている情報をまず選択するようになっている。
図6(B)に示すように、運動検知部77は、入力キー9の表面に接触している物の運動を検知する。すなわち、移動方向検知部77aは、入力キー9の表面に接触している物が移動する方向を検知する。また、移動速度検知部77bは、入力キー9の表面に接触している物が移動する速度を検知する。さらに、移動量検知部77cは、入力キー9の表面に接触している物が移動する量を検知する。なお、移動検知部77dについては後述する。
選択部72は、この移動方向、移動速度、移動量のうちの少なくとも1つに基づいて、対応付け記憶部71に記憶されている文字関連情報または機能情報の中から、特定の情報を入力情報として選択する(後述する)。このように入力情報が選択されると、一時記憶部73に一時記憶されている入力情報は、新たに選択された入力情報に更新される。
図6(C)に示すように、押下検知部74は、入力キー9が押下されたことを検知する。確定部75は、押下検知部74によって入力キー9が押下されたことが検知されると、一時記憶部73に記憶されている文字関連情報または機能情報を入力情報として確定する。
なお、選択部72、確定部75、及び運動検知部77は、例えば、CPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することによって実現することができる。これら各部を実現するためのCPUは、同一のCPUとして携帯端末1に備えられていても構わない。また、対応付け記憶部71、及び確定情報記憶部76は、例えばRAM(Random Access Memory)やHD(Hard Disc)、フラッシュメモリ等の媒体によって実現することができる。これら各部を実現するための記憶手段は、同一の記憶手段(同一のRAM等)として携帯端末1に備えられていても構わない。
図7は、前記対応付け記憶部71に記憶されている対応表Tを概念的に示す図である。ここでは、ひらがなの50音のあ行に相当する配列が特定の入力キー9に対応付けされている状態を示している。すなわち、1番目の情報として「あ」の文字が、2番目の情報として「い」の文字が、3番目の情報として「う」の文字が、4番目の情報として「え」の文字が、5番目の情報として「お」の文字がそれぞれ対応付けされている状態を示している。
図8は、接触検知部70及び押下検知部74の説明図である。
接触検知部70は、入力キー9の表面に物が接触したか否かを検知するための手段であって、具体的には、入力キー9に配置された静電容量式のタッチセンサSである。静電容量式のタッチセンサSでは、センサの四隅に均一な電圧をかけることで、センサの表面に均一の電界が生じる。この状態で操作者の指が触れると、センサの四隅から指までの距離に比例した容量の変化が生じるため、四隅の容量変化に基づき指の座標位置を計算することができる。接触検知部70は、検知した容量変化から物が触れているかどうかの判断を行う。運動検知部77は、接触検知部70によって検知された容量変化から、操作者の触れている領域のXY座標の変化を算出する。また、その変化などに基づいて移動量、移動距離、移動方向を検知する。さらに、単位時間あたりに変化する移動量から移動速度を算出する。
なお、入力キー9の表面に物が接触していることと、入力キー9の表面を物が移動していることとは、前記移動量または移動距離が閾値以上であるか否かによって区別することができる。すなわち、移動量または移動距離が閾値以上である場合は、入力キー9の表面を物が移動していると判断することになり、逆に、移動量または移動距離が閾値未満である場合は、入力キー9の表面に物が接触したと判断することになる。
押下検知部74は、入力キー9が押下されたことを検知するための手段であって、具体的にはキー接点9aである。すなわち、本実施形態では、プッシュ型の入力キーを採用している。このプッシュ型の入力キーは、構造的に1個の物理的なキーであり、キートップが上下方向に移動するというメカニカルな動きをする。
図9は、選択部72が保持している対応表を概念的に示す図である。この図に示されるように、選択部72は、移動速度検知部77bによって検知された移動速度と、選択する情報の配列中の位置との対応表を保持している。ここでは、現在選択している情報の配列上の位置をnとして、選択する情報の配列中の位置を表している。また、移動速度検知部77bは、指が上から下に移動した場合は正の移動速度を検知し、逆に、指が下から上に移動した場合は負の移動速度を検知する。
現在、ひらがなの50音のあ行において3番目に位置する「う」の文字が選択されていると仮定する。この場合、n=3であるので、選択部72は、移動速度が−0.005〜0[m/sec]であれば2番目に位置する「い」の文字を、移動速度が−0.01〜−0.005[m/sec]であれば1番目に位置する「あ」の文字を、移動速度が−0.01[m/sec]以下であれば0番目(5番目)に位置する「お」の文字を選択する。逆に、移動速度が0〜0.005[m/sec]であれば4番目に位置する「え」の文字を、移動速度が0.005〜0.01[m/sec]であれば5番目に位置する「お」の文字を、移動速度が0.01[m/sec]以上であれば6番目(1番目)に位置する「あ」の文字を選択する。
図10は、選択部72が保持している別の対応表を概念的に示す図である。この図に示されるように、選択部72は、移動量検知部77cによって検知された移動量(移動距離)と、選択する情報の配列中の位置との対応表を保持している。ここでも、現在選択している情報の配列上の位置をnとして、選択する情報の配列中の位置を表している。また、移動量検知部77cは、指が上から下に移動した場合は正の移動距離を検知し、逆に、指が下から上に移動した場合は負の移動距離を検知する。
現在、ひらがなの50音のあ行において3番目に位置する「う」の文字が選択されていると仮定する。この場合、n=3であるので、選択部72は、移動距離が−2.5〜0[mm]であれば2番目に位置する「い」の文字を、移動距離が−5.0〜−2.5[mm]であれば1番目に位置する「あ」の文字を、移動距離が−5.0[mm]以下であれば0番目(5番目)に位置する「お」の文字を選択する。逆に、移動距離が0〜2.5[mm]であれば4番目に位置する「え」の文字を、移動距離が2.5〜5.0[mm]であれば5番目に位置する「お」の文字を、移動距離が5.0[mm]以上であれば6番目(1番目)に位置する「あ」の文字を選択する。
上述のように、選択部72は、保持している対応表の最終順位「お」より後の情報を選択する場合、最終順位「お」から最初の順位「あ」に戻って情報を選択し、対応表の最初の順位「あ」の情報より先の情報を選択する場合、最初の順位「あ」から最終の順位「お」に戻って情報を選択する。このようにすれば、指を滑らせる回数を低減できるため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
図11は、本発明の第1実施形態における入力装置1の構成を示す図である。入力装置1は12個の入力キー9から構成されており、これらの入力キー9は3×4のマトリクス状に配置されている。それぞれの入力キー9には、0〜9の数字のうちの1個の数字または2種類の記号(*、#)と、ひらがなの50音のあ行〜わ行と、アルファベットのA〜Zが割り当てられている。具体的には、数字の1が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のあ行が、数字の2が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のか行とアルファベットのA、B、Cが、数字の3が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のさ行とアルファベットのD、E、Fが、数字の4が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のた行とアルファベットのG、H、Iが、数字の5が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のな行とアルファベットのJ、K、Lが、数字の6が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のは行とアルファベットのM、N、Oが、数字の7が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のま行とアルファベットのP、Q、R、Sが、数字の8が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のや行とアルファベットのT、U、Vが、数字の9が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のら行とアルファベットのW、X、Y、Zが、記号*が割り当てられている入力キーにはひらがなの濁点と句読点が、数字の0が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のわ行が、記号#が割り当てられている入力キーにはその他の記号が割り当てられている。
なお、本入力装置1は、入力キー9の他に、入力した文字を漢字やカタカナに変換するための文字変換キー11、入力を確定する決定キー12、および、ひらがな、カタカナ、数字、英字などの入力モードを切り替えるための切り替えキー13を備えている。
図12は、本発明の第1実施形態における入力装置1の動作を示すフローチャートである。図13および図14は、本発明の第1実施形態における入力装置1を備えた携帯端末100を用いて、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図であり、図12のフローチャートに従う操作の手順を示している。
以下、図12から図14を用いて、本発明の第1実施形態における入力装置1の動作を説明する。なお、アルファベット入力、カタカナ入力、数字入力、またはこれらの組み合わせ入力については、文字変換キー11や切り替えキー13を用いて入力モードを変更すればよいだけであり、操作自体は同じフローチャートに従う。
まず、使用者がひらがな50音のあ行が割り当てられている入力キー9に触れると(図12におけるS1−1)、図13(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図12におけるS1−2)。このとき、使用者が「あ」の文字を入力したい場合は、入力キー9を押下すれば(図12におけるS1−3:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「あ」の文字を入力情報として確定させることができる(図12におけるS1−4)。
また、使用者が入力キー9を押下せずに(図12におけるS1−3:No)、携帯端末100に対して上下方向のどちらか一方に入力キー9上で指を一回滑らせると(図12におけるS1−5)、移動方向検知部77aおよび移動速度検知部77bの検知した指の移動方向および移動速度に応じた文字を選択部72が対応付け記憶部71から選択し、選択された文字が表示部7に表示される。例えば、図13(B)に示すように、指を下方に一回滑らせると(図12におけるS1−6:Yes)、ひらがなのあ行の文字が順送りで(「あ」→「い」→「う」→「え」→「お」の順に)表示されることになる(図12におけるS1−7)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以下である場合は(図12におけるS1−9:Yes)、図13(C)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「い」を選択して一時記憶部73に「い」を記憶し、表示部7には「い」の文字が表示される(図12におけるS1−11)。ここで入力キー9を押下せずに(図12におけるS1−12:No)、もう一度同じように指を下方に所定の速度以下で滑らせると、図13(D)に示すように、選択部72は、一時記憶部73の有する「い」の情報と、検知された移動方向および移動速度とに基づいて、対応付け記憶部71から「う」を選択して一時記憶部73に記憶する。その結果、表示部7には「う」の文字が表示される。
なお、表示部7に「あ」の文字が表示されている状態において、入力キー9上で下方に滑らせた指が所定の速度以上であった場合は(図12におけるS1−9:No)、この1回の滑らせ操作によって、表示部7に「う」の文字を表示させることができる(図12におけるS1−10)。
ここで、上述した「所定の値」は、図9に示したような対応表によって得ることができる。具体的には、「あ」が選択された状態で入力キー9上で指を0〜0.05m/secの速さで移動させた場合には表示部には「い」が表示され、0.05〜0.1m/secの速さで移動させた場合には表示部には「う」が表示される。当然、「え」や「お」を表示させたい場合には、指の移動速度を速くすればよい。
この状態で、使用者が入力キー9を押下すると(図12におけるS1−12:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「う」の文字を入力情報として確定させることができる(図12におけるS1−4)。
さらに入力操作を続ける場合(図12におけるS1−13:No)、あ行の割り当てられている入力キー9に触れると、図14(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図12におけるS1−2)。この状態で、携帯端末100に対して上方向に入力キー9上で指を1回滑らせると(図12におけるS1−6:No)、ひらがなのあ行の文字が逆送りで(「あ」→「お」→「え」→「う」→「い」の順に)表示されることになる(図12におけるS1−8)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以上である場合は(図12におけるS1−9:No)、図14(B)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「え」を選択して一時記憶部73に「え」を記憶し、表示部7には「え」の文字が表示される(図12におけるS1−10)。
この状態で、使用者が入力キー9を押下すると(図12におけるS1−12:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「え」の文字を入力情報として確定させることができる(図12におけるS1−4)。ここで、文字の入力を終了する場合は(図12におけるS1−13:Yes)、図14(C)に示すように、文字変換キー11を押下し(図12におけるS1−14)、図14(D)に示すように、決定キー12を押下する(図12におけるS1−15)。これにより、「上」の文字の入力が完了する。
図15は、使用者が入力キー9上で文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。
ひらがな50音のあ行の割り当てられている入力キー9上で下方向に指を滑らせることによって、図15(A)に示すように、あ行の最終の文字である「お」の文字の次の文字を選択しようとする場合がある。この場合は、図15(B)に示すように、「あ」の文字が選択されると共に一時記憶部73に記憶され、表示部7には、あ行の先頭に戻って「あ」の文字が表示される。
同様に、ひらがな50音のあ行の割り当てられている入力キー9上で上方向に指を滑らせることによって、図15(C)に示すように、あ行の先頭文字である「あ」の文字の前の文字を選択しようとする場合がある。この場合は、図15(D)に示すように、「お」の文字が選択されると共に一時記憶部73に記憶され、表示部7には、「お」の文字が表示される。
これにより、目的とする文字に到達するために入力キー9上で指を滑らせなければならない回数を減らすことができる。すなわち、入力操作をおこなう際のキー入力回数を減らすことが可能となる。
以上の説明のように、本発明の第1実施形態における入力装置1によれば、使用者の指の上下の移動方向および移動速度を検知することができる。これにより、使用者は、入力キー9上で指を滑らせる動作をするだけで目的とする文字を表示させることができ、この入力キー9を1回押下するだけで1個の入力文字を確定させることができる。しかも、入力キー9には、配列(例えば、ひらがな50音のあ行)が割り当てられており、入力キー9上で指を滑らせた回数に応じた文字を表示させることができるので、使用者は文字の配置位置などを記憶する負担なく、ブラインドタッチをすることも可能である。
このため、使用者は文字の配置位置などを記憶する必要がなく、また操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
さらに、本実施の形態においては、移動方向検知部77aが操作者の指の移動方向を検知し、選択部72が指の移動方向に応じて対応付け記憶部71から選択する情報を順方向または逆方向へと切り替えることができる。そのため、移動速度もしくは移動距離(移動量)のみで情報を入力する場合と比べて少ない操作数で情報を入力することが可能となり、さらに操作負担が軽減される。
また、入力キー9上で指を下方向に滑らせる際、誤って1回多く指を滑らせてしまい、目的とする文字の次の文字を表示させてしまっても、上方向に1回だけ指を滑らせれば目的とする文字を表示させることができる。このように、誤操作からも少ない操作数で復帰することができ、入力操作にかかる時間を短縮することができる。すなわち、使用者は、ある1方向への指の移動を繰り返すことによって文字関連情報または機能情報を順次選択でき、当該1方向と反対の方向へ指を移動させたときには文字関連情報または機能情報を逆順に選択することができる。このため、使用者は、2方向のみの指の移動で文字関連情報または機能情報の選択操作及び入力操作をおこなうことができる。その結果、微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がなくなるので、精神的・身体的負担を軽減させることが可能となる。
また、入力キー上で指を早く移動させた場合は、移動速度に応じて情報を飛ばして検索することができるので、入力速度が向上し、さらに快適な操作が実現可能となる。
なお、ここでは、入力キー9は3×4のマトリクス状に配置される構成を例示しているが、その他のキー配置であってもよい。
また、ここでは、ひらがなの入力操作を例に説明したが、カタカナやアルファベット入力などの他の文字関連情報や機能情報などでも同様の操作によって入力が可能である。すなわち、図7の対応表Tにおける情報を他の文字関連情報や機能情報に置き換えれば、同様の操作によって他の文字関連情報や機能情報などの入力を実現することができる。
さらに、ひらがな入力モード、カタカナ入力モード、英字入力モードに順次切り替えるための「切り替えキー13」を例示したが、この切り替えキー13の切り替え対象は、本入力装置1が備える各種機能であってもよい。本入力装置1が備える各種機能とは、例えば、電子メールを送受信するための「メール」機能、ウェブページを閲覧するための「web」機能、本入力装置1内の設定情報を変更するための「設定」機能、本入力装置1に搭載されたカメラを起動するための「カメラ」機能などをいう。もちろん、このような機能切り替えも、前記した対応表Tの内容を変更することによって実現することができる。
さらに、ここでは、移動速度が所定の速度以上であった場合は、「あ」から「う」のように、文字を一つ飛ばしで表示させることができることとしているが、文字を一つ飛ばしで表示させる手法はこれに限定されるものではない。すなわち、入力キーにおける指の移動量(移動距離)を移動量検知部77c(図6参照)が検知するようにし、この移動量が所定量以上であった場合、文字を一つ飛ばしで表示させるようにしてもよい。この所定の値は、図10に示したような対応表によって得ることができる。具体的には、「あ」が選択された状態において入力キー9上で指を0〜2.5mmだけ移動させた場合には表示部には「い」が表示され、2.5〜5.0mmだけ移動させた場合には表示部には「う」が表示される。当然、「え」や「お」を表示させたい場合には、指の移動量を多くすればよい。これにより、入力キー上で指を1回移動させるだけでも、その移動させる量(距離)が大きい場合は、その大きさに応じた分だけ情報を飛ばして検索することができるので、入力速度が向上し、快適な操作が実現可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図16から図20を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を用い、その説明は省略する。
図16は、本発明の第2実施形態における入力装置21を備えた携帯端末の外観図である。この携帯端末は、入力装置21の構成を除き、第1実施形態と同様である。
図17は、本発明の第2実施形態における入力装置21の構成を示す図である。この入力装置21は、18個の入力キー29から構成されており、これらの入力キー29は(3×6)のマトリクス状に配置されている。
この入力キー29は、0〜9の数字が割り当てられた1個の数字キーと、ひらがなの50音のあ行〜わ行が割り当てられた10個の文字キーと、アルファベットのA、B、C、Dが割り当てられた1個のキーと、E、F、G、Hが割り当てられた1個のキーと、I、J、K、Lが割り当てられた1個のキーと、M、N、O、Pが割り当てられた1個のキーと、Q、R、S、T、Uが割り当てられた1個のキーと、V、W、X、Y、Zが割り当てられた1個のキーと、記号の割り当てられた2個のキーで構成されている。
なお、入力キー29の他に、文字変換キー11、決定キー12、および切り替えキー13を備えている点や、入力キー29上に静電容量式のタッチセンサ15を配置している点は、前記第1実施形態と同じである。前記第1実施形態と異なる点は、運動検知部77が入力キー29上で検知した使用者の左右方向の指の移動方向および移動速度に基づいて、選択部72が対応付け記憶部71の有する情報を選択する点である。
図18は、本発明の第2実施形態における入力装置21の動作を示すフローチャートである。図19および図20は、本発明の第2実施形態における入力装置21を備えた携帯端末100を用いて、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図であり、図18のフローチャートに従う操作の手順を示している。
以下、図18から図20を用いて、本発明の第2実施形態における入力装置21の動作を説明する。なお、アルファベット入力、カタカナ入力、数字入力、またはこれらの組み合わせ入力については、文字変換キー11や切り替えキー13を用いて入力モードを変更すればよいだけであり、操作自体は同じフローチャートに従う。
まず、使用者がひらがな50音のあ行が割り当てられている入力キー29に触れると(図18におけるS2−1)、図19(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図18におけるS2−2)。このとき、使用者が「あ」の文字を入力したい場合は、入力キー29を押下すれば(図18におけるS2−3:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「あ」の文字を入力情報として確定させることができる(図18におけるS2−4)。
また、使用者が入力キー29を押下せずに(図18におけるS2−3:No)、携帯端末100に対して左右方向のどちらか一方に入力キー29上で指を一回滑らせると(図18におけるS2−5)、移動方向検知部77aおよび移動速度検知部77bの検知した指の移動方向および移動速度に応じた文字を選択部72が対応付け記憶部71から選択し、選択された文字が表示部7に表示される。例えば、図19(B)に示すように、指を右方向に一回滑らせると(図18におけるS2−6:Yes)、ひらがなのあ行の文字が順送りで(「あ」→「い」→「う」→「え」→「お」の順に)表示されることになる(図18におけるS2−7)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以下である場合は(図18におけるS2−9:Yes)、図19(C)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「い」を選択して一時記憶部73に「い」を記憶し、表示部7には「い」の文字が表示される(図18におけるS2−11)。ここで入力キー29を押下せずに(図18におけるS2−12:No)、もう一度同じように指を右方向に所定の速度以下で滑らせると、図19(D)に示すように、選択部72は、一時記憶部73の有する「い」の情報と、検知された移動方向および移動速度とに基づいて、対応付け記憶部71から「う」を選択して一時記憶部73に「う」を記憶する。その結果、表示部7には「う」の文字が表示される。
なお、表示部7に「あ」の文字が表示されている状態において、入力キー29上で右方向に滑らせた指が所定の速度以上であった場合は(図18におけるS2−9:No)、この1回の滑らせ操作によって、表示部7に「う」の文字を表示させることができる(図18におけるS2−10)。
この状態で、使用者が入力キー29を押下すると(図18におけるS2−12:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「う」の文字を入力情報として確定させることができる(図18におけるS2−4)。
さらに入力操作を続ける場合(図18におけるS2−13:No)、あ行の割り当てられている入力キー29に触れると、図20(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7には「あ」が表示される(図18におけるS2−2)。この状態で、携帯端末100に対して左方向に入力キー29上で指を1回滑らせると(図18におけるS2−6:No)、ひらがなのあ行の文字が逆送りで(「あ」→「お」→「え」→「う」→「い」の順に)表示されることになる(図18におけるS2−8)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以上である場合は(図18におけるS2−9:No)、図20(B)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「え」を選択して一時記憶部73に「え」を記憶し、表示部7には「え」の文字が表示される(図18におけるS2−10)。
この状態で、使用者が入力キー29を押下すると(図18におけるS2−12:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「え」の文字を入力情報として確定させることができる(図18におけるS2−4)。ここで、文字の入力を終了する場合は(図18におけるS2−13:Yes)、図20(C)に示すように、文字変換キー11を押下し(図18におけるS2−14)、図20(D)に示すように、決定キー12を押下する(図18におけるS2−15)。これにより、「上」の文字の入力が完了する。
以上の説明のように、本発明の第2実施形態における入力装置21によれば、使用者の指の左右の移動方向および移動速度を検知することができる。これにより、使用者は、入力キー29上で指を滑らせる動作をするだけで目的とする文字を表示させることができ、この入力キー29を1回押下するだけで1個の入力文字を確定させることができる。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態について、図21から図25を用いて説明する。なお、第1実施形態または第2実施形態と同様の部分には同一の符号を用い、その説明は省略する。
図21は、本発明の第3実施形態における入力装置31を備えた携帯端末の外観図である。この携帯端末は、入力装置31の構成を除き、第1実施形態と同様である。
図22は、本発明の第3実施形態における入力装置31の構成を示す図である。この入力装置31は、3個の入力キー39から構成されている。
この入力キー39は、0〜9の数字が割り当てられた1個の数字キーと、ひらがなの50音のあ行〜わ行が割り当てられた1個の文字キーと、アルファベットのA〜Zが割り当てられた1個のキーとで構成されている。
なお、入力キー39の他に、文字変換キー11および決定キー12を備えている点や、入力キー39上に静電容量式のタッチセンサ15を配置している点は、前記第1実施形態と同じである。前記第1実施形態と異なる点は、入力キー39上での使用者の上下左右方向の指の移動方向および移動速度を検知することができる点である。
図23は、本発明の第3実施形態における入力装置31の動作を示すフローチャートである。図24および図25は、本発明の第3実施形態における入力装置31を備えた携帯端末100を用いて、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図であり、図23のフローチャートに従う操作の手順を示している。
以下、図23から図25を用いて、本発明の第3実施形態における入力装置31の動作を説明する。なお、アルファベット入力、カタカナ入力、数字入力、またはこれらの組み合わせ入力については、文字変換キー11を用いたり、アルファベットやカタカナや数字が割り当てられたキーを使用したりすればよいだけであり、操作自体は同じフローチャートに従う。
まず、使用者がひらがな50音のあ行が割り当てられている入力キー39に触れると(図23におけるS3−1)、図24(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、50音表の先頭文字(本実施形態では「あ」の文字とする。)が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図23におけるS3−2)。このとき、使用者が「あ」の文字を入力したい場合は、入力キー39を押下すれば(図23におけるS3−3:Yes)押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「あ」の文字を入力情報として確定させることができる(図23におけるS3−4)。
また、使用者が入力キー39を押下せずに(図23におけるS3−3:No)、入力キー39上で指を一回滑らせると(図23におけるS3−5)移動方向検知部77aおよび移動速度検知部77bの検知した指の移動方向および移動速度に応じた文字を選択部72が対応付け記憶部71から選択し、選択された文字が表示部7に表示される。例えば、図24(B)に示すように、指を下方向に一回滑らせると(図23におけるS3−6:Yes、S3−8:NO)、ひらがなのあ行の文字が順送りで(「あ」→「い」→「う」→「え」→「お」の順に)表示されることになる(図23におけるS3−11)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以下である場合は(図23におけるS3−13:Yes)、図24(C)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「い」を選択して一時記憶部73に「い」を記憶し、表示部7には「い」の文字が表示される(図23におけるS3−15)。この状態で、使用者が入力キー39を押下すると(図23におけるS3−16:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「い」の文字を入力情報として確定させることができる(図23におけるS3−4)。
さらに入力操作を続ける場合(図23におけるS3−17:No)、入力キー39に触れると、図25(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図23におけるS3−2)。この状態で、携帯端末100に対して左方向に入力キー39上で指を1回滑らせると(図23におけるS3−6:No、S3−7:No)、ひらがなのあ段の文字が順送りで(「あ」→「か」→「さ」→「た」→「な」の順に)表示されることになる(図23におけるS3−9)。
このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以下である場合は(図23におけるS3−13:Yes)、図25(B)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「か」を選択して一時記憶部73に「か」を記憶し、表示部7には「か」の文字が表示される(図23におけるS3−15)。ここで、入力キー39を押下せずに(図23におけるS3−16:No)、もう一度同じように指を左方向に所定の速度以下で滑らせると、図25(C)に示すように、表示部7には「さ」の文字が表示される(図23におけるS3−15)。
この状態で、使用者が入力キー39上で指を下方向に所定の速度以上で滑らせると(図23におけるS3−5、S3−6:Yes、S3−8:No、S3−11、S3−13:No)、表示部7には「す」の文字が表示される(図23におけるS3−14)。
この状態で、使用者が入力キー39を押下すると(図23におけるS3−16:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「す」の文字を入力情報として確定させることができる(図23におけるS3−4)。ここで、文字の入力を終了する場合は(図23におけるS3−17:Yes)、文字変換キー11を押下し(図23におけるS3−18)、決定キー12を押下する(図23におけるS3−19)。これにより、「椅子」の文字の入力が完了する。
以上の説明のように、本発明の第3実施形態における入力装置31によれば、使用者の指の上下左右の移動方向および移動速度を検知することができる。これにより、使用者は、1個の入力キー39上で指を滑らせる動作をするだけで目的とする文字を表示させることができ、この入力キー39を1回押下するだけで1個の入力文字を確定させることができる。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
なお、ここでは、静電容量式のタッチセンサを採用することとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などのタッチセンサまたは光センサや圧力センサなど、使用者が入力キーのどの領域に触れているかを判定できるものであればよい。
また、本発明における表示部は、使用者に単に視覚的に情報を伝えるのみでなく、音声や光などで情報を伝える手段を備えていてもよい。
また、本発明における入力キーに対する情報の割り当て方は必ずしも前記の実施の形態に示されたものに限るものではなく、その他の割り当て方であってもよい。
また、本発明を携帯端末に適用した構成を例示したが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。すなわち、リモコンやゲーム機など、片方の手によって保持し、その片方の手によって入力操作をおこなう携帯機器に対しても本発明を適用することができる。
また、あ行が割り当てられている入力キーに使用者が最初に触れたときは「あ」の文字を表示させることとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、「い」の文字を頻繁に入力する使用者が、あ行が割り当てられている入力キーに触れたときは、「い」の文字を最初に表示させるようにしてもよい。このような機能は、使用者の入力履歴をとることによって実現することができる。
すなわち、入力キーを用いて入力を確定すると、その確定情報を当該入力キーと対応させて確定情報記憶部76に記憶させておく。そして、操作者が入力キーに触れた場合、選択部72は、当該入力キーに対応する確定情報記憶部76に記憶された情報を最初に選択する。これにより、操作者が過去に入力を確定した情報と同じ情報を入力したい場合は、入力キーを押下するのみで情報を確定させることができ、入力キー上で指を滑らせる動作をしなくてよいため、操作者に与える操作負担を軽減できる。
また、第1実施形態では、入力キー上で上下方向に指を滑らせた場合の操作のみ説明し、指を左右方向に滑らせた場合については言及していないが、このように左右に滑らせた場合に如何なる処理が行われるかは特に限定されるものではない。すなわち、何ら特別な処理が行われないようにしてもよいし、あるいは、何らかの処理が行われるようにしてもよい。第2実施形態において、入力キー上で左右方向に指を滑らせた場合についても同様である。
また、本発明における入力キーは、ハードウェアによって構成するのが好ましいが、例えばタッチパネルのように、ソフトウェアによって構成するようにしてもよい。すなわち、前記実施形態において説明した入力キーは、タッチ入力が可能なソフトキーを1つの物理キーに割り当てた構造ということができる。そして、ソフトキーにタッチすることによって情報を選択し、物理キーを押下することによって情報を確定するようにしている。従って、入力キーをソフトキーのみによって構成する場合は、物理キーを押下することに相当する仕組み(選択した情報を入力情報として確定させるための仕組み)を別途採用する必要がある。この仕組みは特に限定されるものではないが、例えば、情報が選択されてから所定時間(2秒など)が経過すると、その選択された情報が入力情報として確定されるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、入力キーを押下することによって入力情報を確定させるようにしているが、入力情報を確定させるための操作(以下「確定操作」という)はこれに限定されるものではない。例えば、ある入力キーを操作中に別の入力キーに触れたときは、この別の入力キーに触れるという操作を確定操作とみなしてもよい。例えば、あ行が割り当てられている入力キーを操作することによって「う」の文字が表示されている状態において、か行が割り当てられている入力キーが操作されたときは、「う」の文字を入力情報として確定させる。このような確定操作は一般的な入力装置でも採用されているため、ここでは詳しい説明を省略する。
ここで、同一行に含まれる文字を連続して入力する場合、例えば、「うえ」の文字を入力する場合は、あ行が割り当てられている入力キーのみを操作することになる。そこで、前記実施形態では、あ行が割り当てられている入力キーを押下することによって、「う」の文字を入力情報として確定させる構成を説明した。このように、「う」の文字が入力情報として確定すると、カーソルが移動して「え」の文字を入力できる状態となる。
以下、「うえ」の文字を入力する場面を例示して、本発明で採用する別の確定操作例を幾つか説明する。なお、以下に説明する場面では、入力キー上で指を上下方向に滑らせることによって入力情報を選択する構成を採用している。
図26は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
まず、図26(A)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「う」の文字を表示させる。ここで、「う」の文字を入力情報として確定させたい場合は、図26(B)に示すように、入力キーをタップする。タップとは、入力キーを軽くたたく操作をいう。これにより、「う」の文字が入力情報として確定すると、図26(C)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「え」の文字を表示させる。このように、入力キーをタップすることによっても、入力キーを押下した場合と同様、入力情報を確定させることができる。
図27は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
まず、図27(A)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「う」の文字を表示させる。ここで、「う」の文字を入力情報として確定させたい場合は、図27(B)に示すように、入力キー上で指を右方向に滑らせる。これにより、「う」の文字が入力情報として確定すると、図27(C)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「え」の文字を表示させる。このように、入力キー上で指を左右方向に滑らせることによっても、入力キーを押下した場合と同様、入力情報を確定させることができる。逆に、入力キー上で指を左右方向に滑らせることによって入力情報を選択する構成を採用している場合は、入力キー上で指を上下方向に滑らせることによって入力情報を確定させることができる。
図28は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
まず、図28(A)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「う」の文字を表示させる。ここで、「う」の文字を入力情報として確定させたい場合は、図28(B)に示すように、入力キー上で一定時間指を静止させる。これにより、「う」の文字が入力情報として確定すると、図28(C)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「え」の文字を表示させる。このように、入力キー上で一定時間指を静止させることによっても、入力キーを押下した場合と同様、入力情報を確定させることができる。
図29は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
まず、図29(A)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「う」の文字を表示させる。ここで、「う」の文字を入力情報として確定させたい場合は、図29(B)に示すように、カーソルを移動させるためのカーソルキーKを押下する。すなわち、カーソルを右方向に移動させるためのカーソルキーKを押下すると、カーソルが右方向に移動するとともに、「う」の文字が入力情報として確定する。そこで、図29(C)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「え」の文字を表示させる。このように、入力キーとは別のキー(ここではカーソルキーK)を押下することによっても、入力キーを押下した場合と同様、入力情報を確定させることができる。
なお、前記実施形態では、上下方向や左右方向など、入力キー上で一定方向に指を滑らせた場合に入力情報が選択されることとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、指を滑らせた方向によらず、単に入力キー上を指が移動しただけで、異なる文字が文字配列中から選択されてもよい。つまり、図6(B)に示すように、入力キー上での指の移動を検知する移動検知部77dを有し、この移動検知部77dによって入力キー上での指の移動が検知されると、文字関連情報または機能情報の配列の中から目的とする情報を検索することが可能となる。これにより、微妙な移動方向の違いによる誤入力の問題を解消し、使用者の精神的・身体的負担を軽減させることが可能となる。
また、指の一回の移動により配列(例えば、ひらがな50音のあ行)に含まれる情報に対して1つずつ順位が移動するような場合、入力キー上で指を滑らせた回数に応じて順位が移動した後の情報を予測することが可能なため、ブラインドタッチをすることも可能である。このため、使用者は文字の配置位置などを確認する必要がなくなるので、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
また、移動方向検知部77aは、上下方向や左右方向などの一定方向を検知することとしているが、ここでいう方向は一定範囲の方向でもよい。例えば、入力キー上で右上30度の方向に指が移動した場合、移動方向検知部77aは上又は右に移動したことを検知してもよい。このように一定範囲の方向を検知する構成によっても、微妙な移動方向の違いによる誤入力の問題を解消し、使用者の精神的・身体的負担を軽減させることが可能となる。
また、上記第1実施形態から第3実施形態においては、主に日本語の入力について説明したが、入力する情報は当然その他の言語でもよい。すなわち、図7の対応表Tにおける情報を他の言語情報に置き換えれば、同様の操作によって例えば中国語、英語、ドイツ語、フランス語などの入力を実現することができる。
さらに、上記対応表Tに対応付ける情報は文字関連情報または機能情報だけに限られるものではなく、その他の情報であってもよい。例えば、楽曲情報やテレビの番組情報などを対応表Tに対応付ければ、操作者は入力キー上で指を滑らせて楽曲またはテレビ番組を選択することができ、入力キーを押下することによって所望の楽曲またはテレビ番組の選択を確定させることができる。
本発明に係る入力装置は、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作を可能とし、携帯電話、リモコン、ゲーム機等の用途にも応用できる。

本発明は、入力キーを少なくとも1つ備える入力装置に関し、特に、携帯端末が備える入力装置において簡便な操作を行うための技術に関する。
図1は、従来の携帯端末の外観図である。図1に示すように、従来の携帯端末100は、入力装置としての操作部101を一体に備え、その他、表示部102、スピーカー103、マイク104などを備えている。
また、携帯端末の操作部101には、入力キーと機能キーと選択キーと決定キーとが配置されている。入力キーは、0〜9までの数字キー、*キー、および#キーから構成される12種類のキーである。機能キーは、「クリア」「メモ」「マナー」などの機能を呼び出すためのキーである。使用者が操作を行う際には、片方の手によって携帯端末を保持し、この片方の手の親指で入力キー、機能キー、選択キーおよび決定キーを操作する方法が一般的である。
このような従来の携帯端末においては、文字・数字・記号などの入力操作がしやすい設計とはなっていない。例えば「おはよう」と入力する場合は、数字1キーを5回押下して「あ」→「い」→「う」→「え」→「お」の順に入力し、次に数字6キーを1回押下して「は」を入力し、続いて数字8キーを3回押下して「や」→「ゆ」→「よ」の順に入力し、最後に数字1キーを3回押下して「あ」→「い」→「う」の順に入力する必要がある。すなわち、「おはよう」という4文字を入力するためには合計10回のキー操作が必要となる。
また、1文字を入力するためには同じキーを何度も押下しなければならない。従って、速く文字を入力したい場合には、例えば「え」を表示させたいのに押下回数を誤って「お」を表示させてしまうというように、必要な回数以上にキーを押下してしまう場合がある。このような場合は、その修正のためにさらにキーの押下回数が多くなる。
図2は、従来の携帯端末の操作時に親指にかかる負担を説明するための図である。従来の携帯端末は、操作をおこなう指が動作しやすい領域を考慮したキー配置とはなっていない。すなわち、親指の付け根部分から遠い領域Aにあるキーを操作する時は比較的親指にかかる負担は小さくて済むが、親指の付け根部分に近い領域Bにあるキーを操作する時は親指に大きな負担がかかる。このため、キー操作の回数が多くなる程、操作をおこなう手や指にかかる負担が大きくなり、精神的・身体的な疲労の原因となる可能性がある。加えて、操作をおこなう手や指に疲労が蓄積している場合は、携帯端末を持ち直したりする際に落として破損させる可能性がある。
この問題は、近年の携帯端末の多機能化に伴ってキー操作回数が増加することにより、著しく現れるようになった。特にメールなどの文字入力操作においては、メール送信が可能な文字数が増加することに伴い、キー操作回数が非常に多くなった。このため、精神的・身体的な疲労の原因となる可能性が高く、早急に解決するべき問題となっている。
この問題を解決するために、キー操作回数を減らすことで、手や指にかかる負担を軽減する文字入力装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
図3は、前記特許文献1に記載されたタッチ式キー入力装置を示す図である。
このタッチ式キー入力装置200は、1個のキーの表面に少なくとも2個の文字が表示された文字キー201と、文字キーがタッチされたことを検出し、文字キーの領域内で最初にタッチした点からタッチしたまま所定長さ以上移動して入力されるバータッチ入力におけるその移動方向を判別可能な入力判別手段202と、入力判別手段によって判別された移動方向に応じて、文字キーの基準位置に対して移動方向側に表示された文字を選択して出力する文字選択出力手段203とを備える。このタッチ式キー入力装置200によれば、タッチ式キーを用いることによって、文字キー201上に表示されている複数文字のうち入力したい文字の方向へ指を動かすだけで任意の1文字を入力することができる。
図4は、前記特許文献2に記載された入力装置を示す図である。
この入力装置300は、複数の文字又は記号が割り当てられている入力キー350と、指がキートップ400表面上の押下位置を検出するセンサ部320と、センサ部320が検出する指等の押下位置の変化を求め、指等がキートップ400表面上を移動する際の移動方向を検出する移動方向検出部340と、キートップ400が押下されたときに状態が変化するスイッチ360と、スイッチ360の状態と移動方向検出部340が検出した移動方向とを文字情報に変換する変換部500とを有する。このため、入力キー350が押下されると、移動方向検出部340により検出された移動方向に対応する情報を入力情報として選択することができる。これにより、文字入力における入力キーの操作回数を減らし、入力しようとする文字をより簡易な操作で指定可能にすることができる。
特開2003―15808号公報 特開2005―44339号公報
しかしながら、前記特許文献1に係るタッチ式キー入力装置200または前記特許文献2に係る入力装置300によると、移動方向に対応付けされた文字を選択することになる。よって、携帯電話のテンキーのような限られたスペース内でかな文字や英数字等を入力可能にしようとすると、1つのキーに対して相当数の文字を対応付けなければならないが、1つのキーに対して相当数の文字を対応付けると、微妙な移動方向の違いにより本来ユーザーが意図しない文字を選択してしまう可能性が高くなり、操作性が著しく低下する。
また、上記のような場合、使用者は、誤入力をしないように微妙な移動方向の違いに注意を払わなければならず、精神的・身体的な疲労を与える可能性がある。
本発明は、前記課題を解決するものであり、微妙な移動方向の違いによる誤入力の問題を解消し、使用者の精神的・身体的負担を軽減させることが可能な入力装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る入力装置は、入力キーを少なくとも1つ備える入力装置であって、順序付けされた複数の情報の配列を前記入力キーと対応付けて記憶する対応付け記憶手段と、前記配列から所定の情報を入力情報として選択する選択手段と、前記入力キーの表面に物が接触したことを検知する接触検知手段と、前記接触検知手段により検知される入力キー表面と物との接点の移動に関する移動関連情報を検知する移動関連情報検知手段とを備え、前記選択手段は、前記接触検知手段により物の接触が検知される入力キーに対応付けて記憶されている前記配列から前記移動関連情報に応じて所定の順位の情報を選択することを特徴とする。
これにより、使用者は、入力キー上で指を滑らせる動作をするだけで情報の配列の中から目的とする情報を検索することが可能となり、微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がなく精神的・身体的負担を軽減することが可能になる。
ここで、前記入力キーは、プッシュ方式の入力キーであり、さらに、前記入力キーが押下されたことを検知する押下検知手段と、前記押下検知手段により押下が検知されると、前記選択手段により選択されている所定の情報を入力情報として確定する確定手段とを備えていてもよい。
これにより、使用者は、入力キーを一回押下するだけで1個の入力情報を確定させることができる。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。また、上記の効果に加え、目的とする情報を検索しているときと異なる操作によって入力情報を確定させることができるので、誤入力を防ぐことも可能となる。
また、前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動したことを検知する移動検知手段であり、前記選択手段は、前記移動検知手段により移動が検知された場合、該選択手段により選択されている所定の情報とは異なる他の情報を前記所定の情報が存在する配列から選択してもよい。
これにより、使用者は、選択手段により選択されている情報とは異なる他の情報を選択したいときは、入力キー上で指を移動させるだけで目的とする情報を検索することが可能となる。また、指の一回の移動により配列(例えば、ひらがな50音のあ行)に含まれる情報に対して1つずつ順位が移動するような場合、入力キー上で指を滑らせた回数に応じて順位が移動した後の情報を予測することが可能なため、ブラインドタッチをすることも可能である。このため、使用者は文字の配置位置などを確認する必要がなくなるので、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
また、前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する方向を検知する移動方向検知手段であり、前記選択手段は、前記移動方向検知手段により検知された移動方向が第1の移動方向である場合、該選択手段により選択されている所定の情報の次の順位の情報を選択し、前記移動方向検知手段により検知された移動方向が第2の方向である場合、前記所定の情報の前の順位の情報を選択してもよい。
これにより、使用者は、ある1方向への指の移動の繰り返しによって情報を順次選択でき、当該1方向と反対の方向へ指を移動させたときには情報を逆順に選択することができる。このため、使用者は、2方向のみの指の移動で情報の選択操作及び入力操作をおこなうことができるので、微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がなく精神的・身体的負担を軽減させることが可能となる。なお、前記第1の移動方向は上方向または右方向、前記第2の移動方向は下方向または左方向としてもよい。
また、前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する速度を検知する移動速度検知手段であり、前記選択手段は、該選択手段により選択されている所定の情報を基点として、前記移動速度検知手段により検知された前記移動速度に応じて順位が移動した他の情報を、前記所定の情報が存在する配列から選択してもよい。
これにより、入力キー上で指を早く移動させた場合は、移動速度に応じて情報を飛ばして検索することができるので、入力速度が向上し、さらに快適な操作が実現可能となる。
また、前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する量を検知する移動量検知手段を備え、前記選択手段は、該選択手段により選択されている所定の情報を基点として、前記移動量検知手段により検知された前記移動量に応じて順位が移動した他の情報を、前記所定の情報が存在する配列から選択してもよい。
これにより、入力キー上で指を1回移動させるだけでも、その移動させる量(距離)が大きい場合は、その大きさに応じた分だけ情報を飛ばして検索することができるので、入力速度が向上し、さらに快適な操作が実現可能となる。
また、前記選択手段は、前記配列の最終順位より後の情報を選択する場合、前記配列の最終順位から最初の順位に戻って所定の情報を選択し、前記配列の最初の順位の情報より先の情報を選択する場合、前記配列の最終の順位に戻って所定の情報を選択してもよい。
これにより、例えば1個の入力キーに対して「あ」「い」「う」「え」「お」の順に文字が割り当てられている場合、入力キー上で指を下方向に5回滑らせて「お」の文字を検索した後に「あ」の文字を検索したいときは、上方向に4回指を滑らせるのではなく、下方向に1回だけ指を滑らせればよい。同様に、「あ」の文字を検索した後に「お」の文字を検索したいときは、下方向に4回指を滑らせるのではなく、上方向に1回だけ指を滑らせればよい。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
したがって、前記情報は、文字関連情報であってもよい。これにより、連続した文字の入力においても指を入力キー上で滑らせるだけで目的とする文字を選択することができるようになり、文字入力時においても指先の微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がない。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
また、前記配列は、ひらがなの50音表の一行に相当させてもよい。これにより、例えば10の入力キーに対してひらがなの50音表の各行を割り当てることができるので、ひらがな入力をおこなう際に目的の文字を検索しやすくなる。
また、前記配列は、ひらがなの50音表に相当させてもよい。これにより、1個の入力キー上で全てのひらがな文字を検索することができ、他の入力キーへ指を移動させる時間や労力をなくすことが可能となる。
ここで、上述した文字関連情報とは、文字、数字、記号のうちの少なくとも1つを示す情報である。文字には、日本語の平仮名、片仮名、漢字だけでなく、アルファベット、ハングル、中国語なども含まれる。すなわち、文字は、人間同士が相互にコミュニケーションを取るために用いられる記号であればよい。また、数字には、いわゆるアラビア数字だけでなく、ローマ数字、漢数字も含まれる。さらに、記号には、「!」「?」や句読点など文字入力に付随して用いられる記号だけでなく、いわゆる顔文字やアイコンも含まれる。
なお、本発明は、このような入力装置として実現することができるだけでなく、このような入力装置を備える携帯端末として実現することもできるし、このような入力装置が備える特徴的な手段をステップとする入力方法として実現したり、それらのステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、本発明に係る入力装置によれば、使用者は、入力キー上で指を滑らせる動作をするだけで情報の配列の中から目的とする情報を検索することが可能となり、微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がなく精神的・身体的負担を軽減することが可能になる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各図面において、同一の要素については同一の符号を用いて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図5から図15を用いて説明する。
図5は、本発明の第1実施形態における入力装置1を備えた携帯端末の外観図である。
この携帯端末100は、第1の筐体2と第2の筐体3から構成されており、折りたたみ可能である。第1の筐体2と第2の筐体3はヒンジ部4によって接合されている。第1の筐体2には、音声を出力するスピーカー6と、入力装置1により入力された情報を表示するための表示部7が備えられている。第2の筐体3には、音声を入力するための音声入力部8と、プッシュ方式の複数の入力キー9を備えた入力装置1が配設されている。携帯端末100の上端部にはアンテナ5が設けられている。本携帯端末100は、通話、メール送受信、インターネット接続等を実現する機能を備えているが、これら機能は本発明の主眼とするところではないので、ここでは説明を省略する。
図6は、本発明の第1実施形態における入力装置1の要部の機能ブロック図である。この入力装置1は、入力キーを少なくとも1つ備える入力装置であって、機能的には、接触検知部70と、対応付け記憶部71と、選択部72と、一時記憶部73と、押下検知部74と、確定部75と、確定情報記憶部76と、運動検知部77とを備えている。運動検知部77には、移動方向検知部77aと、移動速度検知部77bと、移動量検知部77cと、移動検知部77dとが含まれる。ここで、運動検知部77は、本発明における移動関連情報検知手段に該当する。
図6(A)に示すように、接触検知部70は、入力キー9の表面に物が接触したか否かを検知する。対応付け記憶部71は、順序付けされた複数の文字関連情報または機能情報からなる配列を入力キー9と対応付けて記憶している。なお、文字関連情報とは、文字、数字、記号のうちの少なくとも1つを示す情報であり、機能情報とは、「メール」、「web」、「設定」、「カメラ」等の携帯端末100が有する機能に関する情報である。
選択部72は、入力キー9の表面に物が接触したことが検知されると、入力キー9に対応する配列に含まれる所定の文字関連情報または機能情報を入力情報として選択する。このように選択された情報は一時記憶部73に一時記憶される。また、入力キー9の表面に接触している物が該入力キー9の表面上を移動したことが検知されると、一時記憶部73に記憶されている文字関連情報または機能情報と、運動検知部77によって検知された指の運動とに基づいて、前記配列上で順序付けされている文字関連情報または機能情報を入力情報として選択する。このように入力情報が選択されると、一時記憶部73に一時記憶されている入力情報は、新たに選択された入力情報に更新される。すなわち、入力キー9の表面に接触していた物がいったん入力キー9の表面から離れても、一時記憶部73に一時記憶されている情報は失われない。選択部72は、再度、同一の入力キー9の表面に物が接触したとき、一時記憶部73に一時記憶されている情報をまず選択するようになっている。
図6(B)に示すように、運動検知部77は、入力キー9の表面に接触している物の運動を検知する。すなわち、移動方向検知部77aは、入力キー9の表面に接触している物が移動する方向を検知する。また、移動速度検知部77bは、入力キー9の表面に接触している物が移動する速度を検知する。さらに、移動量検知部77cは、入力キー9の表面に接触している物が移動する量を検知する。なお、移動検知部77dについては後述する。
選択部72は、この移動方向、移動速度、移動量のうちの少なくとも1つに基づいて、対応付け記憶部71に記憶されている文字関連情報または機能情報の中から、特定の情報を入力情報として選択する(後述する)。このように入力情報が選択されると、一時記憶部73に一時記憶されている入力情報は、新たに選択された入力情報に更新される。
図6(C)に示すように、押下検知部74は、入力キー9が押下されたことを検知する。確定部75は、押下検知部74によって入力キー9が押下されたことが検知されると、一時記憶部73に記憶されている文字関連情報または機能情報を入力情報として確定する。
なお、選択部72、確定部75、及び運動検知部77は、例えば、CPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することによって実現することができる。これら各部を実現するためのCPUは、同一のCPUとして携帯端末1に備えられていても構わない。また、対応付け記憶部71、及び確定情報記憶部76は、例えばRAM(Random Access Memory)やHD(Hard Disc)、フラッシュメモリ等の媒体によって実現することができる。これら各部を実現するための記憶手段は、同一の記憶手段(同一のRAM等)として携帯端末1に備えられていても構わない。
図7は、前記対応付け記憶部71に記憶されている対応表Tを概念的に示す図である。ここでは、ひらがなの50音のあ行に相当する配列が特定の入力キー9に対応付けされている状態を示している。すなわち、1番目の情報として「あ」の文字が、2番目の情報として「い」の文字が、3番目の情報として「う」の文字が、4番目の情報として「え」の文字が、5番目の情報として「お」の文字がそれぞれ対応付けされている状態を示している。
図8は、接触検知部70及び押下検知部74の説明図である。
接触検知部70は、入力キー9の表面に物が接触したか否かを検知するための手段であって、具体的には、入力キー9に配置された静電容量式のタッチセンサSである。静電容量式のタッチセンサSでは、センサの四隅に均一な電圧をかけることで、センサの表面に均一の電界が生じる。この状態で操作者の指が触れると、センサの四隅から指までの距離に比例した容量の変化が生じるため、四隅の容量変化に基づき指の座標位置を計算することができる。接触検知部70は、検知した容量変化から物が触れているかどうかの判断を行う。運動検知部77は、接触検知部70によって検知された容量変化から、操作者の触れている領域のXY座標の変化を算出する。また、その変化などに基づいて移動量、移動距離、移動方向を検知する。さらに、単位時間あたりに変化する移動量から移動速度を算出する。
なお、入力キー9の表面に物が接触していることと、入力キー9の表面を物が移動していることとは、前記移動量または移動距離が閾値以上であるか否かによって区別することができる。すなわち、移動量または移動距離が閾値以上である場合は、入力キー9の表面を物が移動していると判断することになり、逆に、移動量または移動距離が閾値未満である場合は、入力キー9の表面に物が接触したと判断することになる。
押下検知部74は、入力キー9が押下されたことを検知するための手段であって、具体的にはキー接点9aである。すなわち、本実施形態では、プッシュ型の入力キーを採用している。このプッシュ型の入力キーは、構造的に1個の物理的なキーであり、キートップが上下方向に移動するというメカニカルな動きをする。
図9は、選択部72が保持している対応表を概念的に示す図である。この図に示されるように、選択部72は、移動速度検知部77bによって検知された移動速度と、選択する情報の配列中の位置との対応表を保持している。ここでは、現在選択している情報の配列上の位置をnとして、選択する情報の配列中の位置を表している。また、移動速度検知部77bは、指が上から下に移動した場合は正の移動速度を検知し、逆に、指が下から上に移動した場合は負の移動速度を検知する。
現在、ひらがなの50音のあ行において3番目に位置する「う」の文字が選択されていると仮定する。この場合、n=3であるので、選択部72は、移動速度が−0.005〜0[m/sec]であれば2番目に位置する「い」の文字を、移動速度が−0.01〜−0.005[m/sec]であれば1番目に位置する「あ」の文字を、移動速度が−0.01[m/sec]以下であれば0番目(5番目)に位置する「お」の文字を選択する。逆に、移動速度が0〜0.005[m/sec]であれば4番目に位置する「え」の文字を、移動速度が0.005〜0.01[m/sec]であれば5番目に位置する「お」の文字を、移動速度が0.01[m/sec]以上であれば6番目(1番目)に位置する「あ」の文字を選択する。
図10は、選択部72が保持している別の対応表を概念的に示す図である。この図に示されるように、選択部72は、移動量検知部77cによって検知された移動量(移動距離)と、選択する情報の配列中の位置との対応表を保持している。ここでも、現在選択している情報の配列上の位置をnとして、選択する情報の配列中の位置を表している。また、移動量検知部77cは、指が上から下に移動した場合は正の移動距離を検知し、逆に、指が下から上に移動した場合は負の移動距離を検知する。
現在、ひらがなの50音のあ行において3番目に位置する「う」の文字が選択されていると仮定する。この場合、n=3であるので、選択部72は、移動距離が−2.5〜0[mm]であれば2番目に位置する「い」の文字を、移動距離が−5.0〜−2.5[mm]であれば1番目に位置する「あ」の文字を、移動距離が−5.0[mm]以下であれば0番目(5番目)に位置する「お」の文字を選択する。逆に、移動距離が0〜2.5[mm]であれば4番目に位置する「え」の文字を、移動距離が2.5〜5.0[mm]であれば5番目に位置する「お」の文字を、移動距離が5.0[mm]以上であれば6番目(1番目)に位置する「あ」の文字を選択する。
上述のように、選択部72は、保持している対応表の最終順位「お」より後の情報を選択する場合、最終順位「お」から最初の順位「あ」に戻って情報を選択し、対応表の最初の順位「あ」の情報より先の情報を選択する場合、最初の順位「あ」から最終の順位「お」に戻って情報を選択する。このようにすれば、指を滑らせる回数を低減できるため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
図11は、本発明の第1実施形態における入力装置1の構成を示す図である。入力装置1は12個の入力キー9から構成されており、これらの入力キー9は3×4のマトリクス状に配置されている。それぞれの入力キー9には、0〜9の数字のうちの1個の数字または2種類の記号(*、#)と、ひらがなの50音のあ行〜わ行と、アルファベットのA〜Zが割り当てられている。具体的には、数字の1が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のあ行が、数字の2が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のか行とアルファベットのA、B、Cが、数字の3が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のさ行とアルファベットのD、E、Fが、数字の4が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のた行とアルファベットのG、H、Iが、数字の5が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のな行とアルファベットのJ、K、Lが、数字の6が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のは行とアルファベットのM、N、Oが、数字の7が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のま行とアルファベットのP、Q、R、Sが、数字の8が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のや行とアルファベットのT、U、Vが、数字の9が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のら行とアルファベットのW、X、Y、Zが、記号*が割り当てられている入力キーにはひらがなの濁点と句読点が、数字の0が割り当てられている入力キーにはひらがな50音のわ行が、記号#が割り当てられている入力キーにはその他の記号が割り当てられている。
なお、本入力装置1は、入力キー9の他に、入力した文字を漢字やカタカナに変換するための文字変換キー11、入力を確定する決定キー12、および、ひらがな、カタカナ、数字、英字などの入力モードを切り替えるための切り替えキー13を備えている。
図12は、本発明の第1実施形態における入力装置1の動作を示すフローチャートである。図13および図14は、本発明の第1実施形態における入力装置1を備えた携帯端末100を用いて、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図であり、図12のフローチャートに従う操作の手順を示している。
以下、図12から図14を用いて、本発明の第1実施形態における入力装置1の動作を説明する。なお、アルファベット入力、カタカナ入力、数字入力、またはこれらの組み合わせ入力については、文字変換キー11や切り替えキー13を用いて入力モードを変更すればよいだけであり、操作自体は同じフローチャートに従う。
まず、使用者がひらがな50音のあ行が割り当てられている入力キー9に触れると(図12におけるS1−1)、図13(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図12におけるS1−2)。このとき、使用者が「あ」の文字を入力したい場合は、入力キー9を押下すれば(図12におけるS1−3:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「あ」の文字を入力情報として確定させることができる(図12におけるS1−4)。
また、使用者が入力キー9を押下せずに(図12におけるS1−3:No)、携帯端末100に対して上下方向のどちらか一方に入力キー9上で指を一回滑らせると(図12におけるS1−5)、移動方向検知部77aおよび移動速度検知部77bの検知した指の移動方向および移動速度に応じた文字を選択部72が対応付け記憶部71から選択し、選択された文字が表示部7に表示される。例えば、図13(B)に示すように、指を下方に一回滑らせると(図12におけるS1−6:Yes)、ひらがなのあ行の文字が順送りで(「あ」→「い」→「う」→「え」→「お」の順に)表示されることになる(図12におけるS1−7)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以下である場合は(図12におけるS1−9:Yes)、図13(C)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「い」を選択して一時記憶部73に「い」を記憶し、表示部7には「い」の文字が表示される(図12におけるS1−11)。ここで入力キー9を押下せずに(図12におけるS1−12:No)、もう一度同じように指を下方に所定の速度以下で滑らせると、図13(D)に示すように、選択部72は、一時記憶部73の有する「い」の情報と、検知された移動方向および移動速度とに基づいて、対応付け記憶部71から「う」を選択して一時記憶部73に記憶する。その結果、表示部7には「う」の文字が表示される。
なお、表示部7に「あ」の文字が表示されている状態において、入力キー9上で下方に滑らせた指が所定の速度以上であった場合は(図12におけるS1−9:No)、この1回の滑らせ操作によって、表示部7に「う」の文字を表示させることができる(図12におけるS1−10)。
ここで、上述した「所定の値」は、図9に示したような対応表によって得ることができる。具体的には、「あ」が選択された状態で入力キー9上で指を0〜0.05m/secの速さで移動させた場合には表示部には「い」が表示され、0.05〜0.1m/secの速さで移動させた場合には表示部には「う」が表示される。当然、「え」や「お」を表示させたい場合には、指の移動速度を速くすればよい。
この状態で、使用者が入力キー9を押下すると(図12におけるS1−12:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「う」の文字を入力情報として確定させることができる(図12におけるS1−4)。
さらに入力操作を続ける場合(図12におけるS1−13:No)、あ行の割り当てられている入力キー9に触れると、図14(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図12におけるS1−2)。この状態で、携帯端末100に対して上方向に入力キー9上で指を1回滑らせると(図12におけるS1−6:No)、ひらがなのあ行の文字が逆送りで(「あ」→「お」→「え」→「う」→「い」の順に)表示されることになる(図12におけるS1−8)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以上である場合は(図12におけるS1−9:No)、図14(B)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「え」を選択して一時記憶部73に「え」を記憶し、表示部7には「え」の文字が表示される(図12におけるS1−10)。
この状態で、使用者が入力キー9を押下すると(図12におけるS1−12:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「え」の文字を入力情報として確定させることができる(図12におけるS1−4)。ここで、文字の入力を終了する場合は(図12におけるS1−13:Yes)、図14(C)に示すように、文字変換キー11を押下し(図12におけるS1−14)、図14(D)に示すように、決定キー12を押下する(図12におけるS1−15)。これにより、「上」の文字の入力が完了する。
図15は、使用者が入力キー9上で文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。
ひらがな50音のあ行の割り当てられている入力キー9上で下方向に指を滑らせることによって、図15(A)に示すように、あ行の最終の文字である「お」の文字の次の文字を選択しようとする場合がある。この場合は、図15(B)に示すように、「あ」の文字が選択されると共に一時記憶部73に記憶され、表示部7には、あ行の先頭に戻って「あ」の文字が表示される。
同様に、ひらがな50音のあ行の割り当てられている入力キー9上で上方向に指を滑らせることによって、図15(C)に示すように、あ行の先頭文字である「あ」の文字の前の文字を選択しようとする場合がある。この場合は、図15(D)に示すように、「お」の文字が選択されると共に一時記憶部73に記憶され、表示部7には、「お」の文字が表示される。
これにより、目的とする文字に到達するために入力キー9上で指を滑らせなければならない回数を減らすことができる。すなわち、入力操作をおこなう際のキー入力回数を減らすことが可能となる。
以上の説明のように、本発明の第1実施形態における入力装置1によれば、使用者の指の上下の移動方向および移動速度を検知することができる。これにより、使用者は、入力キー9上で指を滑らせる動作をするだけで目的とする文字を表示させることができ、この入力キー9を1回押下するだけで1個の入力文字を確定させることができる。しかも、入力キー9には、配列(例えば、ひらがな50音のあ行)が割り当てられており、入力キー9上で指を滑らせた回数に応じた文字を表示させることができるので、使用者は文字の配置位置などを記憶する負担なく、ブラインドタッチをすることも可能である。
このため、使用者は文字の配置位置などを記憶する必要がなく、また操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
さらに、本実施の形態においては、移動方向検知部77aが操作者の指の移動方向を検知し、選択部72が指の移動方向に応じて対応付け記憶部71から選択する情報を順方向または逆方向へと切り替えることができる。そのため、移動速度もしくは移動距離(移動量)のみで情報を入力する場合と比べて少ない操作数で情報を入力することが可能となり、さらに操作負担が軽減される。
また、入力キー9上で指を下方向に滑らせる際、誤って1回多く指を滑らせてしまい、目的とする文字の次の文字を表示させてしまっても、上方向に1回だけ指を滑らせれば目的とする文字を表示させることができる。このように、誤操作からも少ない操作数で復帰することができ、入力操作にかかる時間を短縮することができる。すなわち、使用者は、ある1方向への指の移動を繰り返すことによって文字関連情報または機能情報を順次選択でき、当該1方向と反対の方向へ指を移動させたときには文字関連情報または機能情報を逆順に選択することができる。このため、使用者は、2方向のみの指の移動で文字関連情報または機能情報の選択操作及び入力操作をおこなうことができる。その結果、微妙な移動方向の違いに注意を払う必要がなくなるので、精神的・身体的負担を軽減させることが可能となる。
また、入力キー上で指を早く移動させた場合は、移動速度に応じて情報を飛ばして検索することができるので、入力速度が向上し、さらに快適な操作が実現可能となる。
なお、ここでは、入力キー9は3×4のマトリクス状に配置される構成を例示しているが、その他のキー配置であってもよい。
また、ここでは、ひらがなの入力操作を例に説明したが、カタカナやアルファベット入力などの他の文字関連情報や機能情報などでも同様の操作によって入力が可能である。すなわち、図7の対応表Tにおける情報を他の文字関連情報や機能情報に置き換えれば、同様の操作によって他の文字関連情報や機能情報などの入力を実現することができる。
さらに、ひらがな入力モード、カタカナ入力モード、英字入力モードに順次切り替えるための「切り替えキー13」を例示したが、この切り替えキー13の切り替え対象は、本入力装置1が備える各種機能であってもよい。本入力装置1が備える各種機能とは、例えば、電子メールを送受信するための「メール」機能、ウェブページを閲覧するための「web」機能、本入力装置1内の設定情報を変更するための「設定」機能、本入力装置1に搭載されたカメラを起動するための「カメラ」機能などをいう。もちろん、このような機能切り替えも、前記した対応表Tの内容を変更することによって実現することができる。
さらに、ここでは、移動速度が所定の速度以上であった場合は、「あ」から「う」のように、文字を一つ飛ばしで表示させることができることとしているが、文字を一つ飛ばしで表示させる手法はこれに限定されるものではない。すなわち、入力キーにおける指の移動量(移動距離)を移動量検知部77c(図6参照)が検知するようにし、この移動量が所定量以上であった場合、文字を一つ飛ばしで表示させるようにしてもよい。この所定の値は、図10に示したような対応表によって得ることができる。具体的には、「あ」が選択された状態において入力キー9上で指を0〜2.5mmだけ移動させた場合には表示部には「い」が表示され、2.5〜5.0mmだけ移動させた場合には表示部には「う」が表示される。当然、「え」や「お」を表示させたい場合には、指の移動量を多くすればよい。これにより、入力キー上で指を1回移動させるだけでも、その移動させる量(距離)が大きい場合は、その大きさに応じた分だけ情報を飛ばして検索することができるので、入力速度が向上し、快適な操作が実現可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図16から図20を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を用い、その説明は省略する。
図16は、本発明の第2実施形態における入力装置21を備えた携帯端末の外観図である。この携帯端末は、入力装置21の構成を除き、第1実施形態と同様である。
図17は、本発明の第2実施形態における入力装置21の構成を示す図である。この入力装置21は、18個の入力キー29から構成されており、これらの入力キー29は(3×6)のマトリクス状に配置されている。
この入力キー29は、0〜9の数字が割り当てられた1個の数字キーと、ひらがなの50音のあ行〜わ行が割り当てられた10個の文字キーと、アルファベットのA、B、C、Dが割り当てられた1個のキーと、E、F、G、Hが割り当てられた1個のキーと、I、J、K、Lが割り当てられた1個のキーと、M、N、O、Pが割り当てられた1個のキーと、Q、R、S、T、Uが割り当てられた1個のキーと、V、W、X、Y、Zが割り当てられた1個のキーと、記号の割り当てられた2個のキーで構成されている。
なお、入力キー29の他に、文字変換キー11、決定キー12、および切り替えキー13を備えている点や、入力キー29上に静電容量式のタッチセンサ15を配置している点は、前記第1実施形態と同じである。前記第1実施形態と異なる点は、運動検知部77が入力キー29上で検知した使用者の左右方向の指の移動方向および移動速度に基づいて、選択部72が対応付け記憶部71の有する情報を選択する点である。
図18は、本発明の第2実施形態における入力装置21の動作を示すフローチャートである。図19および図20は、本発明の第2実施形態における入力装置21を備えた携帯端末100を用いて、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図であり、図18のフローチャートに従う操作の手順を示している。
以下、図18から図20を用いて、本発明の第2実施形態における入力装置21の動作を説明する。なお、アルファベット入力、カタカナ入力、数字入力、またはこれらの組み合わせ入力については、文字変換キー11や切り替えキー13を用いて入力モードを変更すればよいだけであり、操作自体は同じフローチャートに従う。
まず、使用者がひらがな50音のあ行が割り当てられている入力キー29に触れると(図18におけるS2−1)、図19(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図18におけるS2−2)。このとき、使用者が「あ」の文字を入力したい場合は、入力キー29を押下すれば(図18におけるS2−3:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「あ」の文字を入力情報として確定させることができる(図18におけるS2−4)。
また、使用者が入力キー29を押下せずに(図18におけるS2−3:No)、携帯端末100に対して左右方向のどちらか一方に入力キー29上で指を一回滑らせると(図18におけるS2−5)、移動方向検知部77aおよび移動速度検知部77bの検知した指の移動方向および移動速度に応じた文字を選択部72が対応付け記憶部71から選択し、選択された文字が表示部7に表示される。例えば、図19(B)に示すように、指を右方向に一回滑らせると(図18におけるS2−6:Yes)、ひらがなのあ行の文字が順送りで(「あ」→「い」→「う」→「え」→「お」の順に)表示されることになる(図18におけるS2−7)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以下である場合は(図18におけるS2−9:Yes)、図19(C)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「い」を選択して一時記憶部73に「い」を記憶し、表示部7には「い」の文字が表示される(図18におけるS2−11)。ここで入力キー29を押下せずに(図18におけるS2−12:No)、もう一度同じように指を右方向に所定の速度以下で滑らせると、図19(D)に示すように、選択部72は、一時記憶部73の有する「い」の情報と、検知された移動方向および移動速度とに基づいて、対応付け記憶部71から「う」を選択して一時記憶部73に「う」を記憶する。その結果、表示部7には「う」の文字が表示される。
なお、表示部7に「あ」の文字が表示されている状態において、入力キー29上で右方向に滑らせた指が所定の速度以上であった場合は(図18におけるS2−9:No)、この1回の滑らせ操作によって、表示部7に「う」の文字を表示させることができる(図18におけるS2−10)。
この状態で、使用者が入力キー29を押下すると(図18におけるS2−12:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「う」の文字を入力情報として確定させることができる(図18におけるS2−4)。
さらに入力操作を続ける場合(図18におけるS2−13:No)、あ行の割り当てられている入力キー29に触れると、図20(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7には「あ」が表示される(図18におけるS2−2)。この状態で、携帯端末100に対して左方向に入力キー29上で指を1回滑らせると(図18におけるS2−6:No)、ひらがなのあ行の文字が逆送りで(「あ」→「お」→「え」→「う」→「い」の順に)表示されることになる(図18におけるS2−8)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以上である場合は(図18におけるS2−9:No)、図20(B)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「え」を選択して一時記憶部73に「え」を記憶し、表示部7には「え」の文字が表示される(図18におけるS2−10)。
この状態で、使用者が入力キー29を押下すると(図18におけるS2−12:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「え」の文字を入力情報として確定させることができる(図18におけるS2−4)。ここで、文字の入力を終了する場合は(図18におけるS2−13:Yes)、図20(C)に示すように、文字変換キー11を押下し(図18におけるS2−14)、図20(D)に示すように、決定キー12を押下する(図18におけるS2−15)。これにより、「上」の文字の入力が完了する。
以上の説明のように、本発明の第2実施形態における入力装置21によれば、使用者の指の左右の移動方向および移動速度を検知することができる。これにより、使用者は、入力キー29上で指を滑らせる動作をするだけで目的とする文字を表示させることができ、この入力キー29を1回押下するだけで1個の入力文字を確定させることができる。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態について、図21から図25を用いて説明する。なお、第1実施形態または第2実施形態と同様の部分には同一の符号を用い、その説明は省略する。
図21は、本発明の第3実施形態における入力装置31を備えた携帯端末の外観図である。この携帯端末は、入力装置31の構成を除き、第1実施形態と同様である。
図22は、本発明の第3実施形態における入力装置31の構成を示す図である。この入力装置31は、3個の入力キー39から構成されている。
この入力キー39は、0〜9の数字が割り当てられた1個の数字キーと、ひらがなの50音のあ行〜わ行が割り当てられた1個の文字キーと、アルファベットのA〜Zが割り当てられた1個のキーとで構成されている。
なお、入力キー39の他に、文字変換キー11および決定キー12を備えている点や、入力キー39上に静電容量式のタッチセンサ15を配置している点は、前記第1実施形態と同じである。前記第1実施形態と異なる点は、入力キー39上での使用者の上下左右方向の指の移動方向および移動速度を検知することができる点である。
図23は、本発明の第3実施形態における入力装置31の動作を示すフローチャートである。図24および図25は、本発明の第3実施形態における入力装置31を備えた携帯端末100を用いて、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図であり、図23のフローチャートに従う操作の手順を示している。
以下、図23から図25を用いて、本発明の第3実施形態における入力装置31の動作を説明する。なお、アルファベット入力、カタカナ入力、数字入力、またはこれらの組み合わせ入力については、文字変換キー11を用いたり、アルファベットやカタカナや数字が割り当てられたキーを使用したりすればよいだけであり、操作自体は同じフローチャートに従う。
まず、使用者がひらがな50音のあ行が割り当てられている入力キー39に触れると(図23におけるS3−1)、図24(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、50音表の先頭文字(本実施形態では「あ」の文字とする。)が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図23におけるS3−2)。このとき、使用者が「あ」の文字を入力したい場合は、入力キー39を押下すれば(図23におけるS3−3:Yes)押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「あ」の文字を入力情報として確定させることができる(図23におけるS3−4)。
また、使用者が入力キー39を押下せずに(図23におけるS3−3:No)、入力キー39上で指を一回滑らせると(図23におけるS3−5)移動方向検知部77aおよび移動速度検知部77bの検知した指の移動方向および移動速度に応じた文字を選択部72が対応付け記憶部71から選択し、選択された文字が表示部7に表示される。例えば、図24(B)に示すように、指を下方向に一回滑らせると(図23におけるS3−6:Yes、S3−8:NO)、ひらがなのあ行の文字が順送りで(「あ」→「い」→「う」→「え」→「お」の順に)表示されることになる(図23におけるS3−11)。このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以下である場合は(図23におけるS3−13:Yes)、図24(C)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「い」を選択して一時記憶部73に「い」を記憶し、表示部7には「い」の文字が表示される(図23におけるS3−15)。この状態で、使用者が入力キー39を押下すると(図23におけるS3−16:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「い」の文字を入力情報として確定させることができる(図23におけるS3−4)。
さらに入力操作を続ける場合(図23におけるS3−17:No)、入力キー39に触れると、図25(A)に示すように、選択部72が対応付け記憶部71から選択した、あ行の先頭文字である「あ」が一時記憶部73に記憶されると共に、表示部7に表示される(図23におけるS3−2)。この状態で、携帯端末100に対して左方向に入力キー39上で指を1回滑らせると(図23におけるS3−6:No、S3−7:No)、ひらがなのあ段の文字が順送りで(「あ」→「か」→「さ」→「た」→「な」の順に)表示されることになる(図23におけるS3−9)。
このとき、滑らせた指の移動速度が所定の値以下である場合は(図23におけるS3−13:Yes)、図25(B)に示すように、選択部72は対応付け記憶部71から「か」を選択して一時記憶部73に「か」を記憶し、表示部7には「か」の文字が表示される(図23におけるS3−15)。ここで、入力キー39を押下せずに(図23におけるS3−16:No)、もう一度同じように指を左方向に所定の速度以下で滑らせると、図25(C)に示すように、表示部7には「さ」の文字が表示される(図23におけるS3−15)。
この状態で、使用者が入力キー39上で指を下方向に所定の速度以上で滑らせると(図23におけるS3−5、S3−6:Yes、S3−8:No、S3−11、S3−13:No)、表示部7には「す」の文字が表示される(図23におけるS3−14)。
この状態で、使用者が入力キー39を押下すると(図23におけるS3−16:Yes)、押下検知部74が押下を検知し、確定部75が一時記憶部73に記憶されている「す」の文字を入力情報として確定させることができる(図23におけるS3−4)。ここで、文字の入力を終了する場合は(図23におけるS3−17:Yes)、文字変換キー11を押下し(図23におけるS3−18)、決定キー12を押下する(図23におけるS3−19)。これにより、「椅子」の文字の入力が完了する。
以上の説明のように、本発明の第3実施形態における入力装置31によれば、使用者の指の上下左右の移動方向および移動速度を検知することができる。これにより、使用者は、1個の入力キー39上で指を滑らせる動作をするだけで目的とする文字を表示させることができ、この入力キー39を1回押下するだけで1個の入力文字を確定させることができる。このため、操作をおこなう使用者の手や指にかかる負担が軽減され、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
なお、ここでは、静電容量式のタッチセンサを採用することとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などのタッチセンサまたは光センサや圧力センサなど、使用者が入力キーのどの領域に触れているかを判定できるものであればよい。
また、本発明における表示部は、使用者に単に視覚的に情報を伝えるのみでなく、音声や光などで情報を伝える手段を備えていてもよい。
また、本発明における入力キーに対する情報の割り当て方は必ずしも前記の実施の形態に示されたものに限るものではなく、その他の割り当て方であってもよい。
また、本発明を携帯端末に適用した構成を例示したが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではない。すなわち、リモコンやゲーム機など、片方の手によって保持し、その片方の手によって入力操作をおこなう携帯機器に対しても本発明を適用することができる。
また、あ行が割り当てられている入力キーに使用者が最初に触れたときは「あ」の文字を表示させることとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、「い」の文字を頻繁に入力する使用者が、あ行が割り当てられている入力キーに触れたときは、「い」の文字を最初に表示させるようにしてもよい。このような機能は、使用者の入力履歴をとることによって実現することができる。
すなわち、入力キーを用いて入力を確定すると、その確定情報を当該入力キーと対応させて確定情報記憶部76に記憶させておく。そして、操作者が入力キーに触れた場合、選択部72は、当該入力キーに対応する確定情報記憶部76に記憶された情報を最初に選択する。これにより、操作者が過去に入力を確定した情報と同じ情報を入力したい場合は、入力キーを押下するのみで情報を確定させることができ、入力キー上で指を滑らせる動作をしなくてよいため、操作者に与える操作負担を軽減できる。
また、第1実施形態では、入力キー上で上下方向に指を滑らせた場合の操作のみ説明し、指を左右方向に滑らせた場合については言及していないが、このように左右に滑らせた場合に如何なる処理が行われるかは特に限定されるものではない。すなわち、何ら特別な処理が行われないようにしてもよいし、あるいは、何らかの処理が行われるようにしてもよい。第2実施形態において、入力キー上で左右方向に指を滑らせた場合についても同様である。
また、本発明における入力キーは、ハードウェアによって構成するのが好ましいが、例えばタッチパネルのように、ソフトウェアによって構成するようにしてもよい。すなわち、前記実施形態において説明した入力キーは、タッチ入力が可能なソフトキーを1つの物理キーに割り当てた構造ということができる。そして、ソフトキーにタッチすることによって情報を選択し、物理キーを押下することによって情報を確定するようにしている。従って、入力キーをソフトキーのみによって構成する場合は、物理キーを押下することに相当する仕組み(選択した情報を入力情報として確定させるための仕組み)を別途採用する必要がある。この仕組みは特に限定されるものではないが、例えば、情報が選択されてから所定時間(2秒など)が経過すると、その選択された情報が入力情報として確定されるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、入力キーを押下することによって入力情報を確定させるようにしているが、入力情報を確定させるための操作(以下「確定操作」という)はこれに限定されるものではない。例えば、ある入力キーを操作中に別の入力キーに触れたときは、この別の入力キーに触れるという操作を確定操作とみなしてもよい。例えば、あ行が割り当てられている入力キーを操作することによって「う」の文字が表示されている状態において、か行が割り当てられている入力キーが操作されたときは、「う」の文字を入力情報として確定させる。このような確定操作は一般的な入力装置でも採用されているため、ここでは詳しい説明を省略する。
ここで、同一行に含まれる文字を連続して入力する場合、例えば、「うえ」の文字を入力する場合は、あ行が割り当てられている入力キーのみを操作することになる。そこで、前記実施形態では、あ行が割り当てられている入力キーを押下することによって、「う」の文字を入力情報として確定させる構成を説明した。このように、「う」の文字が入力情報として確定すると、カーソルが移動して「え」の文字を入力できる状態となる。
以下、「うえ」の文字を入力する場面を例示して、本発明で採用する別の確定操作例を幾つか説明する。なお、以下に説明する場面では、入力キー上で指を上下方向に滑らせることによって入力情報を選択する構成を採用している。
図26は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
まず、図26(A)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「う」の文字を表示させる。ここで、「う」の文字を入力情報として確定させたい場合は、図26(B)に示すように、入力キーをタップする。タップとは、入力キーを軽くたたく操作をいう。これにより、「う」の文字が入力情報として確定すると、図26(C)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「え」の文字を表示させる。このように、入力キーをタップすることによっても、入力キーを押下した場合と同様、入力情報を確定させることができる。
図27は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
まず、図27(A)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「う」の文字を表示させる。ここで、「う」の文字を入力情報として確定させたい場合は、図27(B)に示すように、入力キー上で指を右方向に滑らせる。これにより、「う」の文字が入力情報として確定すると、図27(C)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「え」の文字を表示させる。このように、入力キー上で指を左右方向に滑らせることによっても、入力キーを押下した場合と同様、入力情報を確定させることができる。逆に、入力キー上で指を左右方向に滑らせることによって入力情報を選択する構成を採用している場合は、入力キー上で指を上下方向に滑らせることによって入力情報を確定させることができる。
図28は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
まず、図28(A)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「う」の文字を表示させる。ここで、「う」の文字を入力情報として確定させたい場合は、図28(B)に示すように、入力キー上で一定時間指を静止させる。これにより、「う」の文字が入力情報として確定すると、図28(C)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「え」の文字を表示させる。このように、入力キー上で一定時間指を静止させることによっても、入力キーを押下した場合と同様、入力情報を確定させることができる。
図29は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
まず、図29(A)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「う」の文字を表示させる。ここで、「う」の文字を入力情報として確定させたい場合は、図29(B)に示すように、カーソルを移動させるためのカーソルキーKを押下する。すなわち、カーソルを右方向に移動させるためのカーソルキーKを押下すると、カーソルが右方向に移動するとともに、「う」の文字が入力情報として確定する。そこで、図29(C)に示すように、入力キー上で指を下方向に滑らせることによって「え」の文字を表示させる。このように、入力キーとは別のキー(ここではカーソルキーK)を押下することによっても、入力キーを押下した場合と同様、入力情報を確定させることができる。
なお、前記実施形態では、上下方向や左右方向など、入力キー上で一定方向に指を滑らせた場合に入力情報が選択されることとしているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、指を滑らせた方向によらず、単に入力キー上を指が移動しただけで、異なる文字が文字配列中から選択されてもよい。つまり、図6(B)に示すように、入力キー上での指の移動を検知する移動検知部77dを有し、この移動検知部77dによって入力キー上での指の移動が検知されると、文字関連情報または機能情報の配列の中から目的とする情報を検索することが可能となる。これにより、微妙な移動方向の違いによる誤入力の問題を解消し、使用者の精神的・身体的負担を軽減させることが可能となる。
また、指の一回の移動により配列(例えば、ひらがな50音のあ行)に含まれる情報に対して1つずつ順位が移動するような場合、入力キー上で指を滑らせた回数に応じて順位が移動した後の情報を予測することが可能なため、ブラインドタッチをすることも可能である。このため、使用者は文字の配置位置などを確認する必要がなくなるので、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作が可能となる。
また、移動方向検知部77aは、上下方向や左右方向などの一定方向を検知することとしているが、ここでいう方向は一定範囲の方向でもよい。例えば、入力キー上で右上30度の方向に指が移動した場合、移動方向検知部77aは上又は右に移動したことを検知してもよい。このように一定範囲の方向を検知する構成によっても、微妙な移動方向の違いによる誤入力の問題を解消し、使用者の精神的・身体的負担を軽減させることが可能となる。
また、上記第1実施形態から第3実施形態においては、主に日本語の入力について説明したが、入力する情報は当然その他の言語でもよい。すなわち、図7の対応表Tにおける情報を他の言語情報に置き換えれば、同様の操作によって例えば中国語、英語、ドイツ語、フランス語などの入力を実現することができる。
さらに、上記対応表Tに対応付ける情報は文字関連情報または機能情報だけに限られるものではなく、その他の情報であってもよい。例えば、楽曲情報やテレビの番組情報などを対応表Tに対応付ければ、操作者は入力キー上で指を滑らせて楽曲またはテレビ番組を選択することができ、入力キーを押下することによって所望の楽曲またはテレビ番組の選択を確定させることができる。
本発明に係る入力装置は、精神的・身体的な負担が少ない快適な操作を可能とし、携帯電話、リモコン、ゲーム機等の用途にも応用できる。
図1は、従来の携帯端末の外観図である。 図2は、従来の携帯端末の操作時に親指にかかる負担を説明するための図である。 図3は、特許文献1に記載されたタッチ式キー入力装置を示す図である。 図4は、特許文献2に記載された入力装置を示す図である。 図5は、第1実施形態における入力装置を備えた携帯端末の外観図である。 図6は、第1実施形態における入力装置の要部の機能ブロック図である。 図7は、対応付け記憶部に記憶されている対応表を概念的に示す図である。 図8は、接触検知部及び押下検知部の説明図である。 図9は、選択部が保持している対応表を概念的に示す図である。 図10は、選択部が保持している対応表を概念的に示す図である。 図11は、第1実施形態における入力装置の構成を示す図である。 図12は、第1実施形態における入力装置の動作を示すフローチャートである。 図13は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図14は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図15は、使用者が入力キー上で文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図16は、第2実施形態における入力装置を備えた携帯端末の外観図である。 図17は、第2実施形態における入力装置の構成を示す図である。 図18は、第2実施形態における入力装置の動作を示すフローチャートである。 図19は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図20は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図21は、第3実施形態における入力装置を備えた携帯端末の外観図である。 図22は、第3実施形態における入力装置の構成を示す図である。 図23は、第3実施形態における入力装置の動作を示すフローチャートである。 図24は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図25は、使用者が文字入力操作をおこなっている様子を示す図である。 図26は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。 図27は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。 図28は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。 図29は、本発明で採用する別の確定操作手順を示す図である。
符号の説明
1、21、31 入力装置
2 第1の筐体
3 第2の筐体
4 ヒンジ部
5 アンテナ
6 スピーカー
7 表示部
8 音声入力部
9、29、39 入力キー
11 文字変換キー
12 決定キー
13 切り替えキー
70 接触検知部
71 対応付け記憶部
72 選択部
73 一時記憶部
74 押下検知部
75 確定部
76 確定情報記憶部
77 運動検知部
77a 移動方向検知部
77b 移動速度検知部
77c 移動量検知部
77d 移動検知部
100 携帯端末
101 操作部
102 表示部
103 スピーカー
104 マイク
200 タッチ式キー入力装置
201 タッチ式キー入力装置の文字キー
202 タッチ式キー入力装置の入力判別手段
203 タッチ式キー入力装置の文字選択出力手段
300 入力装置
350 入力キー
320 センサ部
340 移動方向検出部
360 スイッチ
400 キートップ
500 変換部

Claims (14)

  1. 入力キーを少なくとも1つ備える入力装置であって、
    順序付けされた複数の情報の配列を前記入力キーと対応付けて記憶する対応付け記憶手段と、
    前記配列から所定の情報を入力情報として選択する選択手段と、
    前記入力キーの表面に物が接触したことを検知する接触検知手段と、
    前記接触検知手段により検知される入力キー表面と物との接点の移動に関する移動関連情報を検知する移動関連情報検知手段とを備え、
    前記選択手段は、前記接触検知手段により物の接触が検知される入力キーに対応付けて記憶されている前記配列から前記移動関連情報に応じて所定の順位の情報を選択する
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 前記入力キーは、プッシュ方式の入力キーであり、
    さらに、
    前記入力キーが押下されたことを検知する押下検知手段と、
    前記押下検知手段により押下が検知されると、前記選択手段により選択されている所定の情報を入力情報として確定する確定手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動したことを検知する移動検知手段であり、
    前記選択手段は、前記移動検知手段により移動が検知された場合、該選択手段により選択されている所定の情報とは異なる他の情報を前記所定の情報が存在する配列から選択することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  4. 前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する方向を検知する移動方向検知手段であり、
    前記選択手段は、前記移動方向検知手段により検知された移動方向が第1の移動方向である場合、該選択手段により選択されている所定の情報の次の順位の情報を選択し、前記移動方向検知手段により検知された移動方向が第2の方向である場合、前記所定の情報の前の順位の情報を選択することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  5. 前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する速度を検知する移動速度検知手段であり、
    前記選択手段は、該選択手段により選択されている所定の情報を基点として、前記移動速度検知手段により検知された前記移動速度に応じて順位が移動した他の情報を、前記所定の情報が存在する配列から選択することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  6. 前記移動関連情報検知手段は、前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する量を検知する移動量検知手段を備え、
    前記選択手段は、該選択手段により選択されている所定の情報を基点として、前記移動量検知手段により検知された前記移動量に応じて順位が移動した他の情報を、前記所定の情報が存在する配列から選択することを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  7. 前記第1の移動方向は、上方向または右方向であり、
    前記第2の移動方向は、下方向または左方向である
    ことを特徴とする請求項4記載の入力装置。
  8. 前記選択手段は、
    前記配列の最終順位より後の情報を選択する場合、前記配列の最終順位から最初の順位に戻って所定の情報を選択し、
    前記配列の最初の順位の情報より先の情報を選択する場合、前記配列の最終の順位に戻って所定の情報を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  9. 前記情報は、文字、数字、記号のうちの少なくとも1つを示す文字関連情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  10. 前記文字関連情報の配列は、ひらがなの50音表の一行に相当する
    ことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  11. 前記文字関連情報の配列は、ひらがなの50音表に相当する
    ことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか1項記載の入力装置を備えた携帯端末。
  13. 入力キーを少なくとも1つ備える装置における入力方法であって、
    前記入力キーの表面に物が接触したか否かを検知する接触検知ステップと、
    前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する方向を検知する移動方向検知ステップと、
    前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を一定の方向に移動したことが検知されると、入力情報として選択されている情報の次に前記配列上で順序付けされている情報を入力情報として選択する選択ステップと
    を含むことを特徴とする入力方法。
  14. 入力キーを少なくとも1つ備える入力装置用のプログラムであって、
    前記入力キーの表面に物が接触したか否かを検知する接触検知ステップと、
    前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を移動する方向を検知する移動方向検知ステップと、
    前記入力キーの表面に接触している物が該入力キーの表面上を一定の方向に移動したことが検知されると、入力情報として選択されている情報の次に前記配列上で順序付けされている情報を入力情報として選択する選択ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。

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