JPWO2006067968A1 - 進行方向測定装置 - Google Patents

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Abstract

進行方向測定装置11には、移動体に設置され、衛星から信号を受信する2つのアンテナ12及び13が接続される。また、進行方向測定装置11は、各アンテナ12及び13の受信信号に基づいて2つのアンテナ12及び13の一方の位置から他方の位置を見た方位を表すアンテナ配列方位を測定するアンテナ方位測定部21と、各アンテナ12及び13の受信信号に基づいて前記移動体の速度ベクトルを算出する速度算出部22と、算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上であったときの速度ベクトルの向きと前記アンテナ配列方位とがなす角度を補正値として算出する補正値算出部23と、算出した補正値および前記アンテナ配列方位を用いて前記移動体の進行方向を算出する進行方向算出部24とを備える。これによって、アンテナの設置に関して制限がなく、自動車等の移動体の進行方向を正確に測定することができる進行方向測定装置を提供することができる。

Description

本発明は、移動体の進行方向を測定する進行方向測定装置に関する。
従来、カーナビゲーションシステムに用いられる進行方向を測定する装置としては、地磁気センサ又はジャイロセンサを用いた進行方向測定装置が一般的に使われてきた。地磁気センサを用いた場合、一般的な進行方向測定装置は、自動車の進行方向を絶対方位で測定できる。しかしながら、地磁気センサは、金属が多用される車体自身の磁気ひずみの影響、若しくは、例えば踏切又は電力線に起因する周囲の磁場の乱れなどに影響を受けやすいため、地磁気センサを用いた進行方向測定装置は、正確な方位を検出できないといった欠点がある。また、ジャイロセンサを用いた場合、一般的な進行方向測定装置は、自動車の進行方向を絶対方位で求めることはできず、ある時点での方向に対して相対的な方向のみしか測定することはできないという別な欠点がある。
また、一般的な進行方向測定装置の他の例としては、GPS(Global Positioning System)を用い、衛星からGPS用のアンテナが受信した搬送波のドップラー効果による周波数偏移を観測し、既知の衛星の軌道情報および自動車の位置情報に基づいて自動車の進行方向を絶対方位で測定するものが知られている。このような進行方向測定装置の他の例では、自動車が停止しているとき、又は自動車が低速度で移動しているときには進行方向を測定することができないという欠点がある。
また、上述の欠点を改善した従来の進行方向測定装置としては、2つのGPS用アンテナの一方から他方を見た方向を表すアンテナ配列方向と、自動車の正面方向とが平行になるように2つのGPS用のアンテナおよび主アンテナを自動車に設置し、それぞれのアンテナが同一衛星から受信した搬送波の時間差に基づいてこの衛星からそれぞれのアンテナまでの距離の差を求め、この伝播距離の差から絶対方位を測定し、測定した絶対方位から主アンテナの指向方向を求めるものが知られている(例えば、特開平7−131228号公報を参照)。
しかしながら、上述した従来の進行方向測定装置では、自動車の正面方向に対して2つのGPS用のアンテナを平行な状態で正確に設置することは困難であり、また、自動車の走行中にアンテナが固定されずに動いてしまうこともあるため、2つのアンテナの設置が平行な状態からずれてしまうと、そのずれの大きさに応じて進行方向の誤差が生じてしまうという問題があった。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたもので、アンテナの設置に関して制限がなく、自動車等の移動体の進行方向を正確に測定することができる進行方向測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一局面に係る進行方向測定装置は、移動体に設置され、衛星から信号を受信する2つのアンテナと接続される進行方向測定装置に向けられている。進行方向測定装置は、各アンテナが受信した信号に基づいて、2つのアンテナの一方の位置から他方の位置を見た方位を表すアンテナ配列方位を測定するアンテナ方位測定部と、各アンテナが受信した信号に基づいて移動体の速度ベクトルを算出する速度算出部と、速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上であったときの速度ベクトルの向きとアンテナ配列方位とがなす角度を補正値として算出する補正値算出部と、補正値算出部が算出した補正値およびアンテナ配列方位を用いて移動体の進行方向を算出する進行方向算出部とを備えている。
速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上である場合、進行方向算出部は、この速度ベクトルの方向を移動体の進行方向とする。それに対して、速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値を超えない場合、進行方向算出部は、アンテナ方位測定部によって測定されたアンテナ配列方位および補正値算出部が算出した補正値を用いて移動体の進行方向を算出する。
速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上である場合において、補正値算出部は、既に算出した補正値が存在するとき、補正値を新たに算出し、新たに算出した補正値に基づいて既存の補正値を修正する。
2つのアンテナの一方が信号を受信する衛星の組合せと、他方が前記信号を受信する衛星の組合せとは互いに同一である。
以上のように本発明は、アンテナの設置に関して制限がなく、自動車等の移動体の進行方向を正確に測定することができる進行方向測定装置を提供するものである。
図1は、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11を設置した自動車を上方から見た図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11のブロック図である。 図3は、各衛星の速度ベクトルの算出について説明するための図である。 図4は、自動車の速度ベクトルの算出について説明するための図である。
符号の説明
1、2、3、4 衛星
10 観測者(自動車)
11 進行方向測定装置
12、13 アンテナ
14 進行方向
15 配列方向
21 アンテナ方位測定部
22 速度算出部
23 補正値算出部
24 進行方向算出部
25 通知部
以下、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11について、図面を参照して説明する。
図1は、本進行方向測定装置11を設置した自動車を上方から見た図である。図1において、自動車11には、GPS用のアンテナ12および13が設置される。各アンテナ12および13の設置位置としては、例えばダッシュボード又はボンネット上のように、衛星から信号を受信できる位置が好ましい。これらアンテナ12及び13は、GPS用の人工衛星(以下、衛星という。)から、搬送波からなる信号を受信する。
また、矢印14は、本進行方向測定装置11が測定すべき自動車10の進行方向を示し、矢印15は、アンテナ12からアンテナ13を見た方位を表すアンテナ配列方位(以下、配列方向という。)を示している。また、角度θは、進行方向14と配列方向15とがなす角度であり、自動車10の進行方向14を測定するための補正値として用いられる。
図2は、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11のブロック図である。図2において、進行方向測定装置11は、上述したアンテナ12および13と接続されており、アンテナ12およびアンテナ13がそれぞれ受信した信号を用いて配列方向15を測定するアンテナ方位測定部21と、アンテナ12およびアンテナ13がそれぞれ受信した信号を用いて自動車10の速度ベクトルを算出する速度算出部22と、配列方向15および速度ベクトルを用いて角度θを補正値として算出する補正値算出部23と、速度ベクトル、補正値および配列方向15を用いて進行方向14を算出する進行方向算出部24と、進行方向14を使用者に通知するディスプレイ及び/又はスピーカを含む通知部25とを備えて構成される。
なお、本進行方向測定装置11は、例えば、プロセッサ及びメモリ等を有するコンピュータを用いて構成される。また、代替的に、アンテナ方位測定部21、速度算出部22、補正値算出部23、および進行方向算出部24は、プロセッサによって実行されるプログラムのモジュールで実現されてもよく、電気回路等によって構成されてもよい。
以上のように構成された進行方向測定装置11の動作について以下に説明する。
アンテナ方位測定部21は、アンテナ12および13が衛星からそれぞれ受信した信号に基づいてアンテナ12およびアンテナ13の位置を測位し、測位したアンテナ12の位置からアンテナ13の位置を見た方位を表す配列方向15を測定する。また、配列方向15は、絶対方位として測定される。なお、衛星とアンテナとの間で発生するマルチパス、及び/又は衛星とアンテナとの間に存在する電離層の影響を受け、さらには時計の誤差等の影響を受け、測位の精度が低下するので、アンテナ方位測定部21が測位した位置には、誤差が含まれる。
また、GPSにより測位される位置は、一般的に、複数の衛星から送信される信号から測位される。各アンテナが受信する衛星の組合せが異なれば、算出されるアンテナ12及び13の相対的な位置関係に誤差が生じるが、受信する衛星の組合せが同じであれば、算出されるアンテナ12及び13の相対的な位置関係には誤差が生じず、絶対方位は、正確に測定される。
本実施の形態では、アンテナ方位測定部21は、算出されるアンテナ12及び13の相対的な位置関係の精度をさらに高めるため、アンテナ12およびアンテナ13が信号を受信する衛星の組合せをそれぞれ同一にして、配列方向15を測定する。
速度算出部22は、アンテナ12およびアンテナ13がそれぞれ受信した信号に基づいて自動車10の速度ベクトルを算出する。ところで、衛星は地球を周回しているため、アンテナが移動、停止しているに関わらず、アンテナ12およびアンテナ13が受信する搬送波には、ドップラー効果による周波数偏移が生ずる。このドップラー効果による周波数偏移を利用して速度算出部22は、速度ベクトルを算出することができる。
図3は、各衛星の速度ベクトルの算出について説明するための図である。図3に示すように、衛星1〜衛星4の各速度ベクトルをV1〜V4として表し、観測者(つまり自動車)10の位置及び衛星1〜衛星4の位置を結ぶ単位ベクトルをS1〜S4として表す。また、観測者10の速度ベクトルをνとして表す。
衛星1〜衛星4までの軌道に関する情報は既知であるため、速度ベクトルV1〜V4も既知であり、観測者10の位置は測位により得られるため、単位ベクトルS1〜S4も既知である。
ここで、衛星1〜衛星4の何れか1つを対象とし、対象となる衛星を衛星i(i=1、2、3、4)として表せば、観測者10と衛星iとの相対速度は、(Vi−ν)となる。また、相対速度(Vi−ν)と単位ベクトルSiとの内積をρiとすれば、(1)式による関係が成り立つ。
Figure 2006067968
一方、衛星iから受信する搬送波の周波数は既知であり、周波数fとして表す。また、衛星iから受信する搬送波に生じるドップラー効果による周波数偏移をΔfi、受信機内部の周波数誤差をδf、光速をcとすれば、(2)式による関係が成り立つ。
Figure 2006067968
また、(1)式および(2)式から(3)式による関係が成り立つ。
Figure 2006067968
(3)式の未知数は、観測者10の速度ベクトルνに含まれる3つの成分と受信機内部の周波数誤差δfであり、合計4つである。このため、4つの衛星について周波数偏移Δf1〜Δf4までの4つを観測して(3)式に当てはめると、4つの(3)式からなる方程式ができ、この方程式を解くことにより、周波数誤差δfおよび速度ベクトルνが算出される。
以上説明したように、速度算出部22は、アンテナ12およびアンテナ13がそれぞれ受信した信号に基づいて、ドップラー効果による周波数偏移を観測し、アンテナ12およびアンテナ13それぞれに対応する速度ベクトルνを算出することにより、自動車10の速度ベクトルを算出する。
より詳細な例としては、図4に示すように、速度算出部22は、アンテナ12に対応する速度ベクトルν12とアンテナ13に対応する速度ベクトルν13とからなる平均を自動車10の速度ベクトルν11として算出する。ここで、平均を算出するためには、(4)式が用いられる。
Figure 2006067968
なお、自動車10が停止している場合では、衛星の移動で起こるドップラー効果による周波数偏移のみが観測されるため、自動車10の速度ベクトルν11を算出することができない。また、自動車10が低速で走行している場合では、自動車10の移動による周波数偏移が小さくなり、速度算出部22によって算出される速度ベクトルν11の誤差が大きくなってしまう。
つまり、自動車10が相対的に高速で走行している場合、速度算出部22は、誤差の小さい速度ベクトルν11を算出することになる。従って、速度算出部22は、算出した速度ベクトルν11の大きさが所定値以上であるときには、速度ベクトルを進行方向14とする。ここで、この所定値以上の速度とは、その速度においてドップラー効果による周波数偏移によって算出された速度ベクトルの絶対方位の誤差が、アンテナ12およびアンテナ13の位置を測位することにより、測定された配列方向15の誤差よりも小さいときの速度である。
進行方向算出部24は速度算出部22から自動車10の速度ベクトルν11を受け取り、速度算出部22が算出した速度ベクトルν11の大きさが所定値以上である場合、自動車10が所定値以上の速さで前進しているものとし、進行方向算出部24は、所定値以上であるときの速度ベクトルν11の方向を進行方向14として通知部25に出力する。
一方、補正値算出部23はアンテナ方位測定部21が測定した配列方向15と速度算出部22から自動車10の速度ベクトルν11を受け取り、速度算出部22が算出したベクトルν11の大きさが所定値以上であるときの速度ベクトルν11の方向を表す進行方向14と、アンテナ方位測定部21が測定した配列方向15とがなす角度θを補正値として算出して保持する。このとき、既に算出され保持されている補正値が存在する場合には、補正値算出部23は、新しく算出した補正値に近づくように既存の補正値を修正して保持する。また、補正値算出部23は、既存の補正値を新しく算出した補正値に更新してもよい。
また、速度算出部22は、算出した速度ベクトルν11の大きさが所定値を超えない場合、自動車10が所定値を超えない速さで移動しているか、自動車10が停止しているものとみなす。このような場合、進行方向算出部24は、補正値算出部23が算出した補正値および配列方向15の減算値を用いて進行方向14を算出し、算出した進行方向14を通知部25に出力する。
例えば、速度算出部22が算出した速度ベクトルν11の大きさが所定値以上である時点t1において、アンテナ方位測定部21が配列方向15を測定し、補正値算出部23は、測定された配列方向15と進行方向14とがなす角度θとする補正値を修正し、進行方向算出部24は、速度ベクトルν11の方向を進行方向14として通知部25に出力する。その後、時点t1から速度ベクトルν11の大きさが所定値を超えない時点t2になったとき、アンテナ方位測定部21が配列方向15を測定し、進行方向算出部24は、測定された配列方向15および時点t1で修正された補正値を用いて進行方向14を算出し、算出した進行方向14を通知部25に出力する。
通知部25は、進行方向算出部24が算出した進行方向14をディスプレイを介して表示して使用者に通知する。また、通知部25は、進行方向14の表示に限定されず、スピーカを介して進行方向14を音声で通知するようにしてもよい。進行方向算出部24が算出した進行方向14は、使用者に通知することだけに限定されず、例えば、カーナビゲーションシステムが行う自動車10の位置を補正するマッチング操作等の様々なものに利用してもよい。
なお、以上の実施の形態では、進行方向測定装置11は、アンテナ12及び13と接続される例について説明したが、これに限らず、アンテナ12及び13を含んでいても構わない。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11は、速度ベクトルν11の大きさが所定値以上であったときの補正値を算出し、算出した補正値および配列方向15を用いて自動車10の進行方向14を算出する。これによって、アンテナ12およびアンテナ13の設置に関して制限がなく、進行方向14を正確に測定することができる。
また、互いのアンテナ12及び13が信号を受信する衛星の組合せを同一にするため、互いのアンテナ12及び13の相対的な位置関係の誤差が微小となり、進行方向測定装置11は、配列方向15を高い精度で測定することができる。
また、速度ベクトルν11の大きさが所定値以上である場合において、既に算出した補正値が存在するとき、新たに算出した補正値に基づいて既存の補正値を修正するため、移動中に補正値を自動的に修正することができ、自動車10が停止または低速で移動中のときには、進行方向測定装置11は、補正値を算出するために自動車10を所定値以上の速さで移動させる必要がなく、さらに、アンテナ12または13の設置位置がずれた場合などにも新たに算出される補正値で対応することができる。さらに、既存の補正値を修正する際、例えば、自動車が直進している場合に限り既存の補正値を修正する、あるいは自動車が右折または左折している場合には、車輪と後輪とのなす角度に応じて補正値を修正するなど、速度以外の自動車の走行状態を考慮してもよいことは言うまでもない。
また、進行方向測定装置11は、速度ベクトルν11の大きさが所定値以上である場合、この速度ベクトルν11の方向を自動車10の進行方向とし、速度ベクトルの大きさが所定値を超えない場合、補正値および配列方向15を用いて進行方向14を算出するため、自動車10がどのような速さで移動していても、進行方向14を高い精度で算出することができる。
以上、本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
以上のように、本発明に係る進行方向算出装置は、移動体の進行方向を測定する装置であって、アンテナの設置に関して制限がなく、移動体の進行方向を正確に測定することができるという効果を有し、特に、自動車又は飛行機などの移動体におけるナビゲーションシステム等として有用である。
【書類名】明細書
【発明の名称】進行方向測定装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体の進行方向を測定する進行方向測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カーナビゲーションシステムに用いられる進行方向を測定する装置としては、地磁気センサ又はジャイロセンサを用いた進行方向測定装置が一般的に使われてきた。地磁気センサを用いた場合、一般的な進行方向測定装置は、自動車の進行方向を絶対方位で測定できる。しかしながら、地磁気センサは、金属が多用される車体自身の磁気ひずみの影響、若しくは、例えば踏切又は電力線に起因する周囲の磁場の乱れなどに影響を受けやすいため、地磁気センサを用いた進行方向測定装置は、正確な方位を検出できないといった欠点がある。また、ジャイロセンサを用いた場合、一般的な進行方向測定装置は、自動車の進行方向を絶対方位で求めることはできず、ある時点での方向に対して相対的な方向のみしか測定することはできないという別な欠点がある。
【0003】
また、一般的な進行方向測定装置の他の例としては、GPS(Global Positioning System)を用い、衛星からGPS用のアンテナが受信した搬送波のドップラー効果による周波数偏移を観測し、既知の衛星の軌道情報および自動車の位置情報に基づいて自動車の進行方向を絶対方位で測定するものが知られている。このような進行方向測定装置の他の例では、自動車が停止しているとき、又は自動車が低速度で移動しているときには進行方向を測定することができないという欠点がある。
【0004】
また、上述の欠点を改善した従来の進行方向測定装置としては、2つのGPS用アンテナの一方から他方を見た方向を表すアンテナ配列方向と、自動車の正面方向とが平行になるように2つのGPS用のアンテナおよび主アンテナを自動車に設置し、それぞれのアンテナが同一衛星から受信した搬送波の時間差に基づいてこの衛星からそれぞれのアンテナまでの距離の差を求め、この伝播距離の差から絶対方位を測定し、測定した絶対方位から主アンテナの指向方向を求めるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】
特開平7−131228号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の進行方向測定装置では、自動車の正面方向に対して2つのGPS用のアンテナを平行な状態で正確に設置することは困難であり、また、自動車の走行中にアンテナが固定されずに動いてしまうこともあるため、2つのアンテナの設置が平行な状態からずれてしまうと、そのずれの大きさに応じて進行方向の誤差が生じてしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたもので、アンテナの設置に関して制限がなく、自動車等の移動体の進行方向を正確に測定することができる進行方向測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一局面に係る進行方向測定装置は、移動体に設置され、衛星から信号を受信する2つのアンテナと接続される進行方向測定装置に向けられている。進行方向測定装置は、各アンテナが受信した信号に基づいて、2つのアンテナの一方の位置から他方の位置を見た方位を表すアンテナ配列方位を測定するアンテナ方位測定部と、各アンテナが受信した信号に基づいて移動体の速度ベクトルを算出する速度算出部と、速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上であったときの速度ベクトルの向きとアンテナ配列方位とがなす角度を補正値として算出する補正値算出部と、補正値算出部が算出した補正値およびアンテナ配列方位を用いて移動体の進行方向を算出する進行方向算出部とを備えている。
【0008】
速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上である場合、進行方向算出部は、この速度ベクトルの方向を移動体の進行方向とする。それに対して、速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値を超えない場合、進行方向算出部は、アンテナ方位測定部によって測定されたアンテナ配列方位および補正値算出部が算出した補正値を用いて移動体の進行方向を算出する。
【0009】
速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上である場合において、補正値算出部は、既に算出した補正値が存在するとき、補正値を新たに算出し、新たに算出した補正値に基づいて既存の補正値を修正する。
【0010】
2つのアンテナの一方が信号を受信する衛星の組合せと、他方が前記信号を受信する衛星の組合せとは互いに同一である。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明は、アンテナの設置に関して制限がなく、自動車等の移動体の進行方向を正確に測定することができる進行方向測定装置を提供するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11について、図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本進行方向測定装置11を設置した自動車を上方から見た図である。図1において、自動車11には、GPS用のアンテナ12および13が設置される。各アンテナ12および13の設置位置としては、例えばダッシュボード又はボンネット上のように、衛星から信号を受信できる位置が好ましい。これらアンテナ12及び13は、GPS用の人工衛星(以下、衛星という。)から、搬送波からなる信号を受信する。
【0016】
また、矢印14は、本進行方向測定装置11が測定すべき自動車10の進行方向を示し、矢印15は、アンテナ12からアンテナ13を見た方位を表すアンテナ配列方位(以下、配列方向という。)を示している。また、角度θは、進行方向14と配列方向15とがなす角度であり、自動車10の進行方向14を測定するための補正値として用いられる。
【0017】
図2は、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11のブロック図である。図2において、進行方向測定装置11は、上述したアンテナ12および13と接続されており、アンテナ12およびアンテナ13がそれぞれ受信した信号を用いて配列方向15を測定するアンテナ方位測定部21と、アンテナ12およびアンテナ13がそれぞれ受信した信号を用いて自動車10の速度ベクトルを算出する速度算出部22と、配列方向15および速度ベクトルを用いて角度θを補正値として算出する補正値算出部23と、速度ベクトル、補正値および配列方向15を用いて進行方向14を算出する進行方向算出部24と、進行方向14を使用者に通知するディスプレイ及び/又はスピーカを含む通知部25とを備えて構成される。
【0018】
なお、本進行方向測定装置11は、例えば、プロセッサ及びメモリ等を有するコンピュータを用いて構成される。また、代替的に、アンテナ方位測定部21、速度算出部22、補正値算出部23、および進行方向算出部24は、プロセッサによって実行されるプログラムのモジュールで実現されてもよく、電気回路等によって構成されてもよい。
【0019】
以上のように構成された進行方向測定装置11の動作について以下に説明する。
【0020】
アンテナ方位測定部21は、アンテナ12および13が衛星からそれぞれ受信した信号に基づいてアンテナ12およびアンテナ13の位置を測位し、測位したアンテナ12の位置からアンテナ13の位置を見た方位を表す配列方向15を測定する。また、配列方向15は、絶対方位として測定される。なお、衛星とアンテナとの間で発生するマルチパス、及び/又は衛星とアンテナとの間に存在する電離層の影響を受け、さらには時計の誤差等の影響を受け、測位の精度が低下するので、アンテナ方位測定部21が測位した位置には、誤差が含まれる。
【0021】
また、GPSにより測位される位置は、一般的に、複数の衛星から送信される信号から測位される。各アンテナが受信する衛星の組合せが異なれば、算出されるアンテナ12及び13の相対的な位置関係に誤差が生じるが、受信する衛星の組合せが同じであれば、算出されるアンテナ12及び13の相対的な位置関係には誤差が生じず、絶対方位は、正確に測定される。
【0022】
本実施の形態では、アンテナ方位測定部21は、算出されるアンテナ12及び13の相対的な位置関係の精度をさらに高めるため、アンテナ12およびアンテナ13が信号を受信する衛星の組合せをそれぞれ同一にして、配列方向15を測定する。
【0023】
速度算出部22は、アンテナ12およびアンテナ13がそれぞれ受信した信号に基づいて自動車10の速度ベクトルを算出する。ところで、衛星は地球を周回しているため、アンテナが移動、停止しているに関わらず、アンテナ12およびアンテナ13が受信する搬送波には、ドップラー効果による周波数偏移が生ずる。このドップラー効果による周波数偏移を利用して速度算出部22は、速度ベクトルを算出することができる。
【0024】
図3は、各衛星の速度ベクトルの算出について説明するための図である。図3に示すように、衛星1〜衛星4の各速度ベクトルをV1〜V4として表し、観測者(つまり自動車)10の位置及び衛星1〜衛星4の位置を結ぶ単位ベクトルをS1〜S4として表す。また、観測者10の速度ベクトルをνとして表す。
【0025】
衛星1〜衛星4までの軌道に関する情報は既知であるため、速度ベクトルV1〜V4も既知であり、観測者10の位置は測位により得られるため、単位ベクトルS1〜S4も既知である。
【0026】
ここで、衛星1〜衛星4の何れか1つを対象とし、対象となる衛星を衛星i(i=1、2、3、4)として表せば、観測者10と衛星iとの相対速度は、(Vi−ν)となる。また、相対速度(Vi−ν)と単位ベクトルSiとの内積をρiとすれば、(1)式による関係が成り立つ。
【0027】
Figure 2006067968
【0028】
一方、衛星iから受信する搬送波の周波数は既知であり、周波数fとして表す。また、衛星iから受信する搬送波に生じるドップラー効果による周波数偏移をΔfi、受信機内部の周波数誤差をδf、光速をcとすれば、(2)式による関係が成り立つ。
Figure 2006067968
【0029】
また、(1)式および(2)式から(3)式による関係が成り立つ。
Figure 2006067968
【0030】
(3)式の未知数は、観測者10の速度ベクトルνに含まれる3つの成分と受信機内部の周波数誤差δfであり、合計4つである。このため、4つの衛星について周波数偏移Δf1〜Δf4までの4つを観測して(3)式に当てはめると、4つの(3)式からなる方程式ができ、この方程式を解くことにより、周波数誤差δfおよび速度ベクトルνが算出される。
【0031】
以上説明したように、速度算出部22は、アンテナ12およびアンテナ13がそれぞれ受信した信号に基づいて、ドップラー効果による周波数偏移を観測し、アンテナ12およびアンテナ13それぞれに対応する速度ベクトルνを算出することにより、自動車10の速度ベクトルを算出する。
【0032】
より詳細な例としては、図4に示すように、速度算出部22は、アンテナ12に対応する速度ベクトルν12とアンテナ13に対応する速度ベクトルν13とからなる平均を自動車10の速度ベクトルν11として算出する。ここで、平均を算出するためには、(4)式が用いられる。
Figure 2006067968
【0033】
なお、自動車10が停止している場合では、衛星の移動で起こるドップラー効果による周波数偏移のみが観測されるため、自動車10の速度ベクトルν11を算出することができない。また、自動車10が低速で走行している場合では、自動車10の移動による周波数偏移が小さくなり、速度算出部22によって算出される速度ベクトルν11の誤差が大きくなってしまう。
【0034】
つまり、自動車10が相対的に高速で走行している場合、速度算出部22は、誤差の小さい速度ベクトルν11を算出することになる。従って、速度算出部22は、算出した速度ベクトルν11の大きさが所定値以上であるときには、速度ベクトルを進行方向14とする。ここで、この所定値以上の速度とは、その速度においてドップラー効果による周波数偏移によって算出された速度ベクトルの絶対方位の誤差が、アンテナ12およびアンテナ13の位置を測位することにより、測定された配列方向15の誤差よりも小さいときの速度である。
【0035】
進行方向算出部24は速度算出部22から自動車10の速度ベクトルν11を受け取り、速度算出部22が算出した速度ベクトルν11の大きさが所定値以上である場合、自動車10が所定値以上の速さで前進しているものとし、進行方向算出部24は、所定値以上であるときの速度ベクトルν11の方向を進行方向14として通知部25に出力する。
【0036】
一方、補正値算出部23はアンテナ方位測定部21が測定した配列方向15と速度算出部22から自動車10の速度ベクトルν11を受け取り、速度算出部22が算出したベクトルν11の大きさが所定値以上であるときの速度ベクトルν11の方向を表す進行方向14と、アンテナ方位測定部21が測定した配列方向15とがなす角度θを補正値として算出して保持する。このとき、既に算出され保持されている補正値が存在する場合には、補正値算出部23は、新しく算出した補正値に近づくように既存の補正値を修正して保持する。また、補正値算出部23は、既存の補正値を新しく算出した補正値に更新してもよい。
【0037】
また、速度算出部22は、算出した速度ベクトルν11の大きさが所定値を超えない場合、自動車10が所定値を超えない速さで移動しているか、自動車10が停止しているものとみなす。このような場合、進行方向算出部24は、補正値算出部23が算出した補正値および配列方向15の減算値を用いて進行方向14を算出し、算出した進行方向14を通知部25に出力する。
【0038】
例えば、速度算出部22が算出した速度ベクトルν11の大きさが所定値以上である時点t1において、アンテナ方位測定部21が配列方向15を測定し、補正値算出部23は、測定された配列方向15と進行方向14とがなす角度θとする補正値を修正し、進行方向算出部24は、速度ベクトルν11の方向を進行方向14として通知部25に出力する。その後、時点t1から速度ベクトルν11の大きさが所定値を超えない時点t2になったとき、アンテナ方位測定部21が配列方向15を測定し、進行方向算出部24は、測定された配列方向15および時点t1で修正された補正値を用いて進行方向14を算出し、算出した進行方向14を通知部25に出力する。
【0039】
通知部25は、進行方向算出部24が算出した進行方向14をディスプレイを介して表示して使用者に通知する。また、通知部25は、進行方向14の表示に限定されず、スピーカを介して進行方向14を音声で通知するようにしてもよい。進行方向算出部24が算出した進行方向14は、使用者に通知することだけに限定されず、例えば、カーナビゲーションシステムが行う自動車10の位置を補正するマッチング操作等の様々なものに利用してもよい。
【0040】
なお、以上の実施の形態では、進行方向測定装置11は、アンテナ12及び13と接続される例について説明したが、これに限らず、アンテナ12及び13を含んでいても構わない。
【0041】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11は、速度ベクトルν11の大きさが所定値以上であったときの補正値を算出し、算出した補正値および配列方向15を用いて自動車10の進行方向14を算出する。これによって、アンテナ12およびアンテナ13の設置に関して制限がなく、進行方向14を正確に測定することができる。
【0042】
また、互いのアンテナ12及び13が信号を受信する衛星の組合せを同一にするため、互いのアンテナ12及び13の相対的な位置関係の誤差が微小となり、進行方向測定装置11は、配列方向15を高い精度で測定することができる。
【0043】
また、速度ベクトルν11の大きさが所定値以上である場合において、既に算出した補正値が存在するとき、新たに算出した補正値に基づいて既存の補正値を修正するため、移動中に補正値を自動的に修正することができ、自動車10が停止または低速で移動中のときには、進行方向測定装置11は、補正値を算出するために自動車10を所定値以上の速さで移動させる必要がなく、さらに、アンテナ12または13の設置位置がずれた場合などにも新たに算出される補正値で対応することができる。さらに、既存の補正値を修正する際、例えば、自動車が直進している場合に限り既存の補正値を修正する、あるいは自動車が右折または左折している場合には、車輪と後輪とのなす角度に応じて補正値を修正するなど、速度以外の自動車の走行状態を考慮してもよいことは言うまでもない。
【0044】
また、進行方向測定装置11は、速度ベクトルν11の大きさが所定値以上である場合、この速度ベクトルν11の方向を自動車10の進行方向とし、速度ベクトルの大きさが所定値を超えない場合、補正値および配列方向15を用いて進行方向14を算出するため、自動車10がどのような速さで移動していても、進行方向14を高い精度で算出することができる。
【0045】
以上、本発明を詳細に説明したが、上記説明はあらゆる意味において例示的なものであり限定的なものではない。本発明の範囲から逸脱することなしに多くの他の改変例及び変形例が可能であることが理解される。
【産業上の利用可能性】
【0046】
以上のように、本発明に係る進行方向算出装置は、移動体の進行方向を測定する装置であって、アンテナの設置に関して制限がなく、移動体の進行方向を正確に測定することができるという効果を有し、特に、自動車又は飛行機などの移動体におけるナビゲーションシステム等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11を設置した自動車を上方から見た図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る進行方向測定装置11のブロック図である。
【図3】図3は、各衛星の速度ベクトルの算出について説明するための図である。
【図4】図4は、自動車の速度ベクトルの算出について説明するための図である。
【符号の説明】
【0013】
1、2、3、4 衛星
10 観測者(自動車)
11 進行方向測定装置
12、13 アンテナ
14 進行方向
15 配列方向
21 アンテナ方位測定部
22 速度算出部
23 補正値算出部
24 進行方向算出部
25 通知部

Claims (4)

  1. 移動体に設置され、衛星から信号を受信する2つのアンテナと接続される進行方向測定装置であって、
    前記装置は、
    前記2つのアンテナそれぞれが受信した信号に基づいて、前記2つのアンテナの一方の位置から他方の位置を見た方位を表すアンテナ配列方位を測定するアンテナ方位測定部と、
    前記2つのアンテナそれぞれが受信した信号に基づいて前記移動体の速度ベクトルを算出する速度算出部と、
    前記速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上であったときの速度ベクトルの向きと前記アンテナ配列方位とがなす角度を補正値として算出する補正値算出部と、
    前記補正値算出部が算出した補正値および前記アンテナ配列方位を用いて前記移動体の進行方向を算出する進行方向算出部とを備えたことを特徴とする進行方向測定装置。
  2. 前記速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上である場合、前記進行方向算出部は、この速度ベクトルの方向を前記移動体の進行方向とし、
    前記速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値を超えない場合、前記進行方向算出部は、前記アンテナ方位測定部によって測定されたアンテナ配列方位および前記補正値算出部が算出した補正値を用いて前記移動体の進行方向を算出することを特徴とする請求項1に記載の進行方向測定装置。
  3. 前記速度算出部によって算出された速度ベクトルの大きさが所定値以上である場合において、前記補正値算出部は、既に算出した前記補正値が存在するとき、前記補正値を新たに算出し、新たに算出した前記補正値に基づいて既存の前記補正値を修正することを特徴とする請求項1に記載の進行方向測定装置。
  4. 前記2つのアンテナの一方が前記信号を受信する衛星の組合せと、他方が前記信号を受信する衛星の組合せとは互いに同一であることを特徴とする請求項1に記載の進行方向測定装置。
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