JPWO2006061961A1 - 面光源装置及び当該装置を用いた液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

透明基板114上に透明ゴム状樹脂113を形成した保護シート112が、導光板111の光出射面123とプリズムシート115のプリズム部116形成面の間に、透明ゴム状樹脂113とプリズム部116の頂部が接するようにして配置されている。透明ゴム状樹脂113は、外力のない状態では変形することなくプリズムシートを保持しており、プリズムシート115と保護シート112の間で光学密着が発生しないようになっている。一方、外力が作用した状態においては、透明ゴム状樹脂113が変形することによりプリズム部116の破損を防止する。【選択図】 図1

Description

本発明は、面光源装置及び当該装置を用いた液晶表示装置に関する。特に、本発明は、プリズムシートを利用して光の利用効率を高めた面光源装置において、プリズムシートが外力によって破損するのを防止することができる面光源装置に関する。
面光源装置には、プリズムシートを利用して導光板の光出射面から出射された光を光出射面に垂直な方向へ偏向させ、光の利用効率を高めたものがある。その例として、特開2003−215584号公報(特許文献1)に開示された発明がある。
図19は、従来の液晶表示装置401の構造(例えば、特許文献1)を示す断面図である。液晶表示装置401は、液晶パネル402、導光板403、発光部404、プリズムシート405から構成されている。導光板403は、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂等の屈折率の高い透明樹脂によって成形されている。また、導光板403の裏面には、導光板403の成形時に三角柱状の拡散パターン406が凹設されている。発光部404は、図示しないが回路基板などに発光ダイオード(LED)を1個乃至複数個実装したものであって、導光板403の側面の光入射面410に対向している。プリズムシート405は、透明なプラスチックシート407の片面に頂部が鋭角(頂角が50度程度)の透明なプリズム408を複数個形成したものである。さらに、プリズムシート405は、導光板403の光出射面409上に載せて保持されている。このため、導光板403とプリズム408の頂部は常時接している。液晶パネル402は、プリズムシート405の導光板403と反対側の面に対向している。また、図示しないが、液晶パネル402はホルダなどに保持されることによって、液晶パネル402とプリズムシート405の間に空間を形成してプリズムシート405と接しないようになっている。
しかして、この液晶表示装置401にあっては、図20(a)に示すように、光pは導光板403の光出射面409から光出射面409とほぼ平行な方向に出射され、空気中を通過してプリズムシート405に形成されたプリズム408に入射する。プリズム408に入射した光pは、プリズム408で屈折及び反射されて光出射面409に垂直な方向に偏向され、プリズムシート405のプリズム408形成面と反対側の面から垂直な方向に出射される。
しかしながら、この液晶表示装置401に外力が加わった場合、プリズム408が導光板403に押し当てられてプリズム408全体或いは頂部の一部がつぶれてしまうことがある。その場合、図20(b)に示すように、つぶれた部分においては屈折及び反射される光pの方向が変化し、プリズム408のつぶれた部分に入射した光pは光出射面409に垂直な方向へ出射されずに迷光となり、液晶表示装置401の画面における正面輝度の低下、輝度均一性の悪化、迷光による見栄えの悪化を招くという問題があった。なお、この様な外力が加わる要因としては、組立・検査時に誤って導光板403の裏側を押さえてしまう場合や、液晶表示装置401を検査用治具等の角にぶつけてしまう場合など、多岐にわたる。
図21はプリズムシート405を透過して出射される光の指向特性(計算結果に基づく。)を示す図であって、横軸はプリズムシート405から出射される光の光出射角度θ(プリズムシート405に垂直な方向を0度とする。)を示し、縦軸は各光出射角度θで出射される光の相対輝度を表わしている。また、図21には、プリズム408の頂角が50度のプリズムシート405を用いた場合の指向特性と、プリズム408の頂角が60度のプリズムシート405を用いた場合の指向特性とを比較して表わしている。図21から分かるように、プリズムシート405の0度方向の輝度(正面輝度)を比較すると、頂角が60度のプリズムシート405では、頂角が50度のプリズムシート405に比べて約20%の輝度低下が見られる。従って、液晶表示装置401の正面輝度を高くするためには、プリズム408の頂角を小さくすることが望まれるが、プリズム408の頂角が小さくなると、プリズム408が導光板403に接触したときにつぶれ易くなるという問題がある。
このような課題への対策として、特開平11−305011号公報(特許文献2)では、プリズムの頂部を曲率半径10〜25μmの円弧状とすることによりプリズムシートの耐擦傷性を向上させることが提案されている。このような対策によれば、プリズムの頂部もつぶれにくくなるが、このように頂部の曲率半径を大きくするとプリズムシートの光学特性が損なわれてプリズムシートに垂直な方向へ出射される光が少なくなり、液晶表示装置の正面輝度が著しく低下してしまう。
これに対し、特開2001−343507号公報(特許文献3)では、正面輝度の低下を最小限に抑えるため、頂部の曲率半径を5μm以下にすることが提案されている。しかし、このように曲率半径を小さくするとプリズムの頂部が鋭くなるので、プリズムのつぶれ防止の効果は薄れ、特にプリズム頂部の角度を小さくしているプリズムシートの場合にはほとんど効果を発揮しない。したがって、上記のようなプリズム形状の工夫による対策では、正面輝度の低下を抑えつつプリズムのつぶれを防止する対策として不十分であった。
一方、別の対策方法として、特開2002−231030号公報(特許文献4)には、プリズムを保護する緩衝剤を用いた方法が提案されている。この方法では、プリズムを形成された導光板のプリズム形成面を覆うカバー基板と導光板のプリズム形成面との間にゲル状または液体状の透光性材料からなる流動体を封入し、この流動体を緩衝剤とする方法が開示されている。この方法によると導光板のプリズム形成面と流動体とが空気層を介さず密着することとなり、両者の屈折率の差が小さいことから、プリズムによって光が充分に偏向されず、漏れ光が発生して正面輝度の低下を招く。さらに、流動体に気泡等の異物が混入しないように流動体を均一に充填及び封止することは難易度が高く、製造コストが高くなるなどの問題があった。
また、特許文献1に開示されているようなプリズムシートにおいて、プリズムシートを柔らかく弾性のある樹脂で作製する方法が考えられる。このようなプリズムシートであれば、プリズムが導光板に衝突してもプリズム頂部の破損は防止でき、プリズムが導光板から離れれば、再びプリズムは元の形状に復帰する。しかしながら、このような樹脂では、従来の紫外線硬化樹脂のように良好な転写性が得られず、成形時にプリズム頂部の曲率半径が大きくなってしまい、液晶表示装置の正面輝度が低下してしまう。
特開2003−215584号公報 特開平11−305011号公報 特開2001−343507号公報 特開2002−231030号公報
本発明は、上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、正面輝度を低下させることなくプリズム頂部の外力による破損を防止するとともに、光学密着による見栄えの悪化を招くことがない面光源装置を提供することにある。
本発明にかかる面光源装置は、光源と、内部に導入された前記光源の光を光出射面に向けて偏向させる凹凸パターンを形成され、前記光出射面とほぼ平行な方向へ向けて前記光出射面から光を出射させる導光板と、前記光出射面から出射された光を前記光出射面にほぼ垂直な方向へ向けて偏向させるためのプリズムを複数形成され、前記プリズムが前記導光板側を向くようにして配置されたプリズムシートとを備えた面光源装置において、透明でかつ表面が所定の弾性率を有し、前記所定の弾性率を有する表面が前記プリズムと対向するように配置された保護シートを有することを特徴としている。
本発明の面光源装置は、導光板とプリズムシートの間に表面が所定の弾性率を有する透明な保護シートを配置しているので、面光源装置の正面輝度を低下させることなく、プリズムシートと導光板の接触によるプリズムの破損を防止することができる。
本発明にかかる面光源装置のある実施態様によれば、前記保護シートは、透明基板上に所定の弾性率を有する透明ゴム状樹脂を1層又は複数層形成したものであることを特徴としている。
本発明のある実施態様は、導光板の光出射面やプリズムシートのプリズム形成に透明ゴム状樹脂を直接形成するのではなく、保護シートとして独立することで、光学特性の均一な保護シートの製造が容易になる。また、透明基板上に透明ゴム状樹脂を形成することにより、取り扱いが容易になる。
本発明にかかる面光源装置の別な実施態様によれば、前記保護シートの表面の前記所定の弾性率は、前記プリズムシートが外力を受けた場合にのみ表面が変形するものであることを特徴としている。かかる別な実施態様によれば、プリズムシートが外力を受けていない通常の状態では保護シートの表面が変形していないので、プリズムシートに形成されたプリズムとプリズムの間を保護シートの表面材料で埋めることがなく、光学密着が発生せず、見栄えが悪くならない。一方、外力を受けた場合にには保護シートの表面が変形することにより、外力を分散することができるので、プリズムシートの破損を防ぐことができる。さらに、外力を受けた状態から、外力が除去されると、外力を作用させる前の状態に戻るので、この場合においても光学密着が発生しない。
本発明にかかる面光源装置のさらに別な実施態様によれば、前記保護シートの表面は前記プリズムの頂部と接し、前記表面を変形させることなく前記プリズムを支持できる弾性率を有していることを特徴としている。かかる実施態様によれば、面光源装置の厚みを薄くすることができる。
本発明にかかる面光源装置のさらに別な実施態様によれば、前記保護シートに微細なビーズを分散させたことを特徴としている。
本発明のさらに別な実施態様は、保護シートに微細なビーズが分散されているので、外力からプリズムシートを保護するだけでなく、入射した光を拡散させて透過させる拡散板としての機能も有するので、別途拡散板を設ける必要がなくなる。
本発明の液晶表示装置は、本発明にかかる面光源装置と、液晶表示パネルとを備えたものである。これによって液晶表示装置の厚みを厚くすることなく、液晶表示装置が外力を受けた場合にも画像表示面に圧痕などの破損が起こらないようにできる。
なお、本発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組合わせることができる。
図1は、本発明の実施例1による液晶表示装置の概略断面図である。 図2(a)は、同上の液晶表示装置において、外力が作用していない状態を示す概略図である。図2(b)は、同上の液晶表示装置において、外力が加えられている状態を示す概略図である。 図3は、保護シートが光学密着したときに発生する光学密着模様を表わした図である。 図4は、耐荷重性を満たす保護シート及びその構成部材の特性例を表示した図である。 図5は、保護シートにプリズム部がめり込んだ状態における、光の挙動を説明する図である。 図6は、ユニバーサル硬度測定方法を説明するための図である。 図7は、弾性回復仕事率を説明するための図である。 図8は、評価した保護シートのユニバーサル硬度及び弾性回復仕事率を示した図である。 図9は、保護シートの耐荷重性の評価方法を説明するための図である。 図10は、保護シートの耐荷重性の評価結果を表示した図である。 図11は、本発明の実施例2で用いた保護シートの側面図である。 図12は、本発明の実施例3で用いた保護シートの側面図である。 図13は、本発明の実施例4による液晶表示装置の概略断面図である。 図14は、本発明の実施例5による液晶表示装置の概略断面図である。 図15は、実施例5における凸パターンの働きを説明する概略図である。 図16は、本発明の実施例6による液晶表示装置の概略断面図である。 図17は、実施例6の変形例による液晶表示装置の概略断面図である。 図18は、実施例6の別な変形例による液晶表示装置の概略断面図である。 図19は、従来の液晶表示装置の構成を示す断面図である。 図20(a)は、同上の液晶表示装置のプリズムシートにおいて、正常な状態の光の挙動を説明する図である。図20(b)は、同上の液晶表示装置のプリズムシートにおいて、プリズムシートが破損した状態の光の挙動を説明するための図である。 図21は、プリズムシートのプリズム頂部の角度による面光源装置における正面輝度の違いを示す図である。
符号の説明
101 液晶表示装置
102 面光源装置
111 導光板
112、211、214 保護シート
113 透明ゴム状樹脂
114 透明基板
115 プリズムシート
117 液晶パネル
118 ホルダ
119 反射板
122 光源
123 光出射面
124 光拡散パターン
125 光入射面
130 測定台
131 ガラス板
132 ビッカース圧子
133 押し込み面
212 第1の透明ゴム状樹脂
213 第2の透明ゴム状樹脂
216 ビーズ
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。ただし、本発明は以下に説明する実施例に限定されるものでないことは勿論である。
図1は、本発明の実施例1による液晶表示装置101の概略断面図である。但し、図1は模式的に表わした図であって、液晶表示装置101は実際には厚み方向で薄くて面状に形成されている。液晶表示装置101は、液晶パネル117と面光源装置102及び、液晶パネル117と面光源装置102を固定して保持するためのホルダ118で構成される。
液晶パネル117と面光源装置102は、液晶パネル117と面光源装置102の光出射側が対向するようにして配置され、ホルダ118の中心部に形成された貫通孔127内に納められている。また、液晶パネル117は、面光源装置102よりも若干大きく、ホルダ118の貫通孔127内部に形成された段差面128に第1の両面テープ120で周囲を固定して保持されており、面光源装置102と液晶パネル117の間に空間を有している。したがって、外力が加わらない場合、液晶パネル117が面光源装置102に接することはない。
面光源装置102は、導光板111、プリズムシート115、保護シート112、光源122、反射板119で構成されている。導光板111は、ポリカーボネイト樹脂やメタクリル樹脂等の屈折率の高い透明樹脂によって成形されている。また、導光板111の裏面には、導光板111の成形時に三角柱状の拡散パターン124が凹設されている。
光源122は、特に図示しないが、1個乃至数個のLEDを透明なモールド樹脂中に封止し、モールド樹脂の正面以外の面を白色樹脂で覆ったものであり、LEDから出射された光は、直接に、或いはモールド樹脂と白色樹脂との界面で反射した後、光源122の前面から出射される。この光源122は、その前面が導光板111の側面に設けられた光入射面125と対向している。
反射板119は、表面にAgメッキによる鏡面加工を施されたものであり、導光板111の裏面全体に対向するように配置されている。また、反射板119は、第2の両面テープ121により周囲をホルダ118と接着固定されている。
プリズムシート115は、導光板111側を向いた面に入射面134と反射面135を有するプリズム部116が形成されている。プリズム部116は、プラスチックシート126の上面に紫外線硬化樹脂を滴下し、スタンパで紫外線硬化樹脂を押圧してスタンパとプラスチックシート126の間に紫外線硬化樹脂を押し広げた後、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射して硬化させること(Photo Polymerization法)によって成形される。プリズム部116を形成した面と反対側の面は、液晶パネル117と対向している。また、図示例ではプリズム部116は均一な断面形状を有しており、光入射面125と平行な方向に沿ってプラスチックシート126の全幅にわたって形成されている。
保護シート112は、導光板111とプリズムシート115の間に設置されており、透明基板114上に透明ゴム状樹脂113を積層して形成されている。透明基板114は、導光板111の光出射面123と対向し、透明ゴム状樹脂113は、プリズムシート115のプリズム部116が形成された面と対向している。また、透明ゴム状樹脂113は、図2(a)に示すように、プリズム部116の頂部と接するように配置されており、プリズムシート115を変形することなく保持している。さらに、図2(b)に示すように、面光源装置102に外力Pが加わった状態では、透明ゴム状樹脂113にプリズム部116がめり込むことによって保護し、プリズム部116の破損を防止している。一方、外力Pが加えられていない状態では、図2(a)に示すように、プリズム部116は透明ゴム状樹脂113にめり込まず、プリズムシート115を保持し、かつ、透明基板114と導光板111の光出射面123との間で光学密着を発生させない。さらに、外力Pが加えられた状態から、外力Pを除くと、外力Pが加えられる前の状態に戻るようになっている。
ここで光学密着とは、プリズム部116が透明ゴム状樹脂113にめり込むことによって、図3に示すように、プリズムシート115を透過した光を観察すると領域Aと領域B(梨地模様を施した領域)のように明るさの異なる模様(光学密着模様)が生じるような現象を起こす状態にあることを意味している。この光学密着模様は、透明ゴム状樹脂113が変形してプリズム部116が透明ゴム状樹脂113にめり込むと、その部分で図5に示したように透明ゴム状樹脂113からの出射光pが空気層を通過せずに直接プリズム部116に入射し、空気層を通る場合と比べて屈折方向が変化してしまうために発生する。また、別の光学密着として、保護シート112に外力Pが加えられたときに保護シート112が局所的にうねったり、反ったりすることで、導光板111の光出射面123と保護シート112の透明基板114の間で空気層の間隔が干渉縞を生じさせる条件に合致すると、異なる色彩の多色模様となって発生する場合もある。これは完全に平行でない2枚のガラス板を密着させた際に、反射光で見ても透過光で見てもガラス板の最も密着している点の周りに一群の着色縞(単色光では、明暗縞)が生じる現象であり、お互いのガラス板の間の空気層に起因する光の干渉の結果生じる。これらの光学密着が発生すると、面光源装置102の見栄えが悪化してしまう。
図4にプリズム部の耐強度が従来比10倍、光学密着なし、従来品からの正面輝度低下率10%以下という条件を満たす保護シート112の構成例を示す。なお、図4中の構成例1は、構成例2に示した保護シート112の特性範囲内でより最適と思われる特性を記載したものである(透明基板の材料を除く)。
次に、図4に示した各パラメータについて説明する。実施例1に示した保護シート112の透明基板114には市販の高透過率のポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリエチレンナフタレート(PEN)を用い、透明ゴム状樹脂113にはシリコン系ゴム状樹脂を用いた。また、透明基板114及び透明ゴム状樹脂113は、従来の面光源装置の正面輝度を基準として、面光源装置102の正面輝度低下率が10%以内であるものを選定した。選定した透明基板114の全光線透過率は、フレネル反射の影響も考慮して、92%以上であり、ヘイズは2%以下(=ほぼ散乱しない)であった。また、透明ゴム状樹脂113単体で、全光線透過率及びヘイズを測定できないため、保護シート112の全光線透過率及びヘイズを測定したところ、透明ゴム状樹脂113の影響はほとんどなく、フレネル反射を考慮して、全光線透過率は92%以上、ヘイズは2%以下であった。なお、ヘイズは、(散乱透過率/全光線透過率)×100で表され、試料を透過した光のうち散乱されている度合を示すものである。なお、全光線透過率及びヘイズは、JIS−K7105に準拠して測定を行なった。
次に透明ゴム状樹脂113の最低厚さは、プリズム部116の高さの半分程度必要である。これはプリズム部116の半分まで透明ゴム状樹脂113に押し込んだとき、プリズム部116が埋まったことによって盛り上がった透明ゴム状樹脂113がプリズム部116とプリズム部116の間の空気層に逃げてプリズム部116間の空気層をすべて埋めるためである。例えば、プリズム部116の高さが30μmの場合、透明ゴム状樹脂は、最低15μmの厚さが必要になる。
保護シート112の厚さは、薄型化の観点から65〜250μm程度に設定することが望ましい。この厚さよりも薄いと保護シート112のコシが弱いため、組立てる際に保護シート112が自重で折れ曲がってしまってハンドリング性が低下したり、夏場の自動車内などの高温下に長時間放置された場合、透明ゴム状樹脂113と透明基板114の熱膨張率の差から保護シート112が反ってしまい、導光板111やプリズムシート115との間で光学密着を引き起こし易くなる。また、ある程度の厚さがあることで外力Pが働いて保護シート112が局所的にうねったりした場合でも復元することができるが、厚さが65μm未満であると、導光板111やプリズムシート115と光学密着を起こす恐れがある。
次に透明基板114の裏面側、或いは導光板111の光出射面123に微小な凸パターンを設けることにより、導光板111の光出射面123と保護シート112との間の空気層に起因する光の干渉の結果生じる光学密着を防止することができる。導光板111側に凸パターンを形成する場合には、導光板111の光出射面123側の金型にブラスト処理等を施して、金型に凹パターンを設けておけば、導光板111を形成したときに金型に設けた凹パターンを反転させた凸パターンが、光出射面123に形成される。また、透明基板114の導光板111の光出射面123側に微細な粉末(ビーズ)を混ぜ込んだ透明樹脂を塗布する(ビーズコート)ことにより、透明基板114に凸パターンを形成することができる。この場合、ビーズの大きさを2μmより大きくすれば、光学密着が発生しないことが確認できた。さらに、透明基板114の裏面側、或いは導光板111の光出射面123に微小な凸パターンを設けたり、ビーズコートを施したりすることにより、プリズムシート115或いは導光板111に光の拡散効果を持たせることができ、輝度ムラを低減することができる。
さらに、面光源装置102は、図2(a)に示すように、面光源装置102に外力Pが作用していない状態では、透明ゴム状樹脂113が変形せずプリズムシート115を保持するとともに透明基板114と導光板111が光学密着が発生せず、想定される範囲内の外力Pが加えられた場合においては、図2(b)に示すように、保護シート112の透明ゴム状樹脂113が変形することによりプリズム部116の破損を防止でき、かつ、外力Pが加えられた状態から外力Pを除去すれば、図2(a)に示した外力Pが加えられる前の状態に戻る必要がある。
つまり、外力Pによりプリズム部116が破損すると、図19(b)に示した従来例と同様にプリズム部116の破損した部分の指向性が変化するため、プリズム部116の破損した部分に入射した光は垂直方向に出射されずに迷光となり、正面輝度の低下、輝度均一性の悪化、迷光による見栄えの悪化を招く。また、外力Pが加えられていない状態において、透明ゴム状樹脂113が変形してプリズム部116が透明ゴム状樹脂113にめり込むと、図3に示したような光学密着模様が発生して、見栄えが悪くなる。
実施例1の液晶表示装置101において、このような耐荷重特性を満たす条件は、実験によりユニバーサル硬度が0.2N/mmより大きく2.3N/mmよりも小さい値で、弾性回復仕事率が70%以上と求められた。
ここで、ユニバーサル硬度(HU)と弾性回復仕事率の範囲を決定した実験について説明する前に、ユニバーサル硬度及び弾性回復仕事率について簡単に説明しておく。まず、ユニバーサル硬度は、図6に示す構成の試験(ISO14577−1規格)により求められる。この試験は、測定台130上に平坦なガラス板131、測定試料(本発明では、保護シート112)を順次重ねて配置し、測定試料の上部から先端が角錐形をしたビッカース圧子132に荷重Fをかけて押し込んでいく。なお、図6中の破線はビッカース圧子132に荷重を負荷して試料(保護シート112)に押し込んだ状態である。ユニバーサル硬度は、荷重を負荷した状態で測定され、ビッカース圧子132の押し込み面133の試料と接触している部分の面積をAsとすると、試験時の押し込み荷重Fを用いて、ユニバーサル硬度=F/Asで表される。また、通常のビッカース圧子先端部の角度φは136度であり、この場合、試験時の押し込み量をhとすると、ユニバーサル硬度=F/(26.43×h)で表される。
さらに、上記試験から図7に示すような押し込み荷重Fと押し込み量hの関係を示すグラフが求められる。図7は、横軸に押し込み量h、縦軸に押し込み荷重Fを取ったグラフである。図7中の曲線Cは、押し込み荷重Fを負荷していったときの押し込み量hとの関係を示す曲線である。曲線Dは、負荷した押し込み荷重Fを減らしていくときの押し込み量hとの関係を示した曲線である。また、領域Vは、曲線Dに沿った押し込み荷重Fを、曲線Dで最小荷重(ここでは、ゼロ)に対応する押し込み量H1から最大荷重Fmaxに対応する押し込み量Hmaxまでの範囲で押し込み量hにより積分して得られる領域であり、弾性仕事量と呼ばれる。また、領域Wは、曲線Cに沿った押し込み荷重Fと曲線Dに沿った押し込み荷重Fとの差を、押し込み量h=0から最大荷重Fmaxに対応する押し込み量Hmaxまでの範囲で押し込み量hにより積分して得られる領域であり、塑性仕事量と呼ばれる。また、領域Cと領域Dの和(塑性仕事量+弾性仕事量)を全仕事量と呼ぶ。さらに、弾性回復仕事率は、全仕事量に対する弾性仕事量の割合を示すものであり、弾性回復仕事率=弾性仕事量/全仕事量で表される。
次に、図6を用いて説明した試験によりユニバーサル硬度及び弾性回復仕事率を測定し、6種類の保護シート112(試料1〜6)について評価を行った。評価した各試料のユニバーサル硬度及び弾性回復仕事率を図8に示す。なお、□の塗りつぶし記号及び実線で各試料の弾性回復仕事率(%)を示し、◇の塗りつぶし記号及び破線で各試料のユニバーサル硬度(N/mm)を示した。また、実施例1において、ユニバーサル硬度及び弾性回復仕事率の測定には、フィーシャースコープ社製H100Cを用いた。また、ユニバーサル硬度及び弾性回復仕事率の測定は、透明ゴム状樹脂113の厚さが25μm程度であることから、測定値が透明基板の影響を受けないようにするためにビッカース圧子132の最大押し込み量を2μmとし、ビッカース圧子132の押し込みは、押し込み荷重Fを負荷し始めてから押し込み量が最大になるまでの時間を5秒、さらにそこから押し込み荷重Fを減らしていきゼロになるまでの時間を5秒(つまり、押し込み速度が0.4μm/秒程度)とし、各保護シート112につき3回測定し、その平均値を測定値とした。なお、測定は温度23℃、湿度50%の環境下で行った。
図9に保護シート112の耐荷重性(プリズム部頂部の破損しにくさと、透明ゴム状樹脂の打痕の残りにくさ)の評価時の構成を示す。詳しくは、測定台130上に平坦なガラス板131を乗せ、その上に試料1〜6を組み込んだ面光源装置102のプリズムシート115のプリズム部116形成面と反対側の面をガラス板131の上に載置した。詳しくは、ガラス板131上にプリズムシート115のプリズム部116形成面が上側になるようにして設置し、さらにその上から透明ゴム状樹脂113側をプリズム部116と対向させて保護シート112を配置し、透明基板114の上に導光板111の光出射面123を載置するようにして配置した。
次に、導光板111の光出射面123と反対側の面から所定の荷重F′を負荷した後、面光源装置102を点灯させて、見栄えが悪化したか否かを目視により判断した。また、保護シート112(試料1〜6)に傷が付いているかどうかも合わせて目視で確認した。なお、プリズムシート115には、密度が9.5×10−4g/mm、ユニバーサル硬度が約9.2N/mmの素材を用いた。
図10に試料1〜6の評価結果を示す。図中の×印は、評価において、「密着」の欄では光学密着が発生したことを示し、「耐荷重」の欄では、プリズム部116頂部の破損と透明ゴム状樹脂113への打痕とが発生したことを示す。これに対して、○印は、いずれも発生しなかったことを示す。
実施例1の液晶表示装置101の構成においては、ユニバーサル硬度が0.2N/mm以下では、光学密着が発生し(試料6)、2.3N/mm以上では、プリズム部116の頂部が破損すると共に透明ゴム状樹脂113に打痕が残った(試料4、5)。また、弾性回復仕事率が70%以下であると、プリズム部116の頂部が破損すると共に透明ゴム状樹脂113に打痕が残った(試料4、5)。
以上から、実施例1の液晶表示装置101の構成において、耐荷重性を確保するためには、ユニバーサル硬度が0.2N/mmより大きく2.3N/mmよりも小さい値で、弾性回復仕事率が70%以上必要であることがわかった。
したがって、透明基板114上に透明ゴム状樹脂113を形成した保護シート112を、透明ゴム状樹脂113がプリズムシート115側になるようにして導光板111とプリズムシート115の間に配設し、透明ゴム状樹脂113の特性をプリズムシート115の自重だけでは変形することがなく、通常以上の外力が加えられるとはじめて変形するようなものを用いることにより、正面輝度低下を最小限に抑えつつ、通常状態では光学密着が発生せず、想定される範囲内の外力が働いてもプリズムシート115が破損したり保護シート112に傷が付いたりすることを防止できる。つまり、図6及び図7で説明した方法で測定されるユニバーサル硬度及び弾性回復仕事率が適切な値を有する透明ゴム状樹脂113が形成された保護シート112を、導光板111とプリズムシート115の間に配置することにより、液晶表示装置101及び面光源装置102の耐荷重性を向上させることができる。
さらに、保護シート112を導光板111上に直接形成せず、独立したシートとすることにより、光学特性の均一な保護シート112を製造することが容易になる。また、保護シート112は、プリズムシート115の自重によって変形しないため、プリズムシート115を固定するための特別な固定機構を設ける必要はない。さらに、プリズムシート115を保護シート112上に置くだけでプリズムシート115に形成された各プリズム部116間に空気層が保持されるので、面光源装置102を必要以上に厚くすることなく、安価な構成で光を効率よく垂直方向に出射させることができる。
実施例2は、実施例1の液晶表示装置101に用いられている保護シート112の構成が異なるものである。図11に、本発明の実施例2で用いた保護シート211の側面図を示す。保護シート211は、透明基板114上に第1の透明ゴム状樹脂212を形成し、第1の透明ゴム状樹脂212上にさらに第2の透明ゴム状樹脂213を形成してあり、透明ゴム状樹脂が2層構造となっている。例えば、この保護シート211では、第2の透明ゴム状樹脂213が主にプリズムシート115との光学密着を防止し、第1の透明ゴム状樹脂212が外力に対する、プリズム部116の破損を防止するように構成されている。つまり、第2の透明ゴム状樹脂213にはやや硬めの透明ゴム状樹脂を使い、プリズムシート115の自重では変形して光学密着を起こさない特性を有し、第1の透明ゴム状樹脂212は、第2の透明ゴム状樹脂213よりも柔らかい樹脂を使い、外力が加えられたときに変形して、プリズムシート115に形成されたプリズム部116の頂部の破損を防止する。
したがって、第1の透明ゴム状樹脂212及び第2の透明ゴム状樹脂213に役割を分散できるので、特性の異なる透明ゴム状樹脂をうまく組合わせることによって実施例1に示した保護シート112の特性範囲よりも広い範囲で必要性能(耐荷重性)を満足することができる。また、使用できる素材の種類も増えるので、より安価な材料を使って低コスト化したり、新たな機能を有する素材を使用してより付加価値の高い製品を製造することも可能となる。なお、透明ゴム状樹脂を3層以上形成してもよいが、量産性を考えると総数は少ないほうがよく2層程度が好ましい。ただし、層数を増やせば、各層に用いる樹脂の組合せの自由度が大きくなることは言うまでもない。
実施例3は、実施例1の液晶表示装置101に用いられている保護シート112の構成が異なるものである。図12に、本発明の実施例3で用いた保護シート214の側面図を示す。保護シート214は、透明基板114上に透明ゴム状樹脂215を形成し、透明ゴム状樹脂215内にビーズ216等を混ぜ込んだものである。これにより、外力によるプリズムシート115の破損を防止すると共に拡散板としての機能を持たせて、輝度ムラを低減することができる。
ただし、透明ゴム状樹脂215内にビーズ216等を混ぜ込むことにより、混ぜ込んでいないものと比べて正面輝度は減少するので、必要とする正面輝度を確保できる範囲の密度でビーズ216を混ぜ込む必要がある。また、透明ゴム状樹脂215内で部分的にビーズ216の密度を変化させることで輝度ムラを補正し易くさせる機能を付加することも可能となる。
なお、実施例3においては、透明ゴム状樹脂215ではなく、透明基板114又は透明ゴム状樹脂215と透明基板114の両方にビーズ216を分散させることによって、拡散板としての機能を持たせてもよい。
なお、本発明では、片面発光タイプの液晶表示装置で説明したが、両面発光タイプの液晶表示装置及びそれに用いられる両面発光装置に組み込んで用いることもできる。
図13は、本発明の実施例4による液晶表示装置301の概略断面図である。実施例4による液晶表示装置301は、実施例1の液晶表示装置101と保護シート112の構造が異なっている。
実施例4で用いられている保護シート112では、透明基板114の上面に透明ゴム状樹脂113が積層され、透明基板114の下面にも透明ゴム状樹脂302が積層されて一体化されている。下面側の透明ゴム状樹脂302は、上面側の透明ゴム状樹脂113と同じ材料によって形成されていてもよいが、透明ゴム状樹脂であれば異なる材料であってもよい。
下面側に設けられた透明ゴム状樹脂302は、空気を含まないようにして導光板111の光出射面123にぴったりと密着させられており、透明ゴム状樹脂302を光出射面123に密着させることによって保護シート112と導光板111を一体化している。透明ゴム状樹脂302を光出射面123に密着させるには、透明ゴム状樹脂302の粘弾性を利用して光出射面123に密着させてもよいが、接着剤やマッチングオイルを用いて透明ゴム状樹脂302を光出射面123に密着させてもよい。ただし、保護シート112内を光が通過するので、保護シート112を構成する各層の材料としては、光の吸収が少なく、光の拡散性の低いものを使用するのが好ましい。
実施例1の場合には、光出射面123と透明基板114のいずれかに凸パターンを設けたりビーズを混ぜたりすることにより、光出射面123と透明基板114裏面との間に空気層を設けていたが、実施例4の場合には光出射面123と透明ゴム状樹脂302が密着しているので、導光板111と保護シート112の間には空気層はない。
従って、実施例4の液晶表示装置301によれば、実施例1で密着防止のために設けた凸パターンやビーズが不要になるので、凸パターンやビーズによって導光板111からの出射光が拡散されない分、液晶表示装置301の正面輝度を向上させることができる。もっとも、保護シート112が導光板111に密着していない実施例1の構成の方が、プリズムシート115に斜め方向から力が加わった場合には、保護シート112が導光板111と平行に力の加わった向きへ変位できるので、衝撃吸収の効果が高い。
なお、実施例1のような透明基板114と光出射面123からなる保護シート112を用いる場合にも、接着剤やマッチングオイルを用いて透明基板114の下面を光出射面123に密着させてもよい。
また、実施例4では、透明基板114の両面に透明ゴム状樹脂113、302を設けたが、保護シート112のハンドリング性があまり問題にならない場合には、1枚の透明ゴム状樹脂113で保護シート112を形成してもよい。この場合には、透明ゴム状樹脂113の上面でプリズムシート115を保護し、透明ゴム状樹脂113の下面を導光板111の光出射面123に密着させることになる。
図14は、本発明の実施例5による液晶表示装置311の概略断面図である。実施例5で用いられる保護シート112では、透明基板114の上面に透明ゴム状樹脂113が積層されており、透明ゴム状樹脂113の上面には透明ゴム状樹脂113と同一材料によって多数の微細パターン312が形成されている。微細パターン312は、プリズムシート115に設けられているプリズム部116よりも微細なものであって、例えば数μm〜10μm程度の高さがあればよい。
このような微細パターン312を保護シート112の表面に設ければ、透明ゴム状樹脂113とプリズム部116の頂部とがより密着しにくくなり、光学密着がより一層起こりにくくなる。また、プリズム部116の頂部のつぶれを防止する効果もより高くなる。
さらに、微細パターン312のパターン形状を三角錐状や円錐状などの錐形状にすれば、図15に示すように、保護シート112を通過する光pを微細パターン312で任意の方向に偏向させることも可能になる。
図16は、本発明の実施例6による液晶表示装置321の概略断面図である。実施例6で用いられているホルダ118では、段差面128よりも下方において、ホルダ118の貫通孔127内面にプリズムシート115を支持するためのステップ面322を設けている。プリズムシート115は、周縁部下面をステップ面322の上に載せてホルダ118の貫通孔127内で水平に支持されており、プリズムシート115のプリズム部116と保護シート112の上面との間には所定の空隙323があけられている。空隙323の厚みは、10μm以上あればよいが、液晶表示装置の薄型化が求められている中での空隙323の厚みの上限値はせいぜい100μm程度となる。
また、段差面128とステップ面322との間の垂直距離はプリズムシート115の厚みにほぼ等しくなっており、プリズムシート115は段差面128に貼られた第1の両面テープ120によって周囲を押えられている。
実施例1の液晶表示装置101では、プリズムシート115を保護シート112の上に載せているので、透明ゴム状樹脂113の硬度は、プリズムシート115の自重で光学密着が発生しないレベルに設定する必要がある。しかし、液晶表示装置の構成や用途などによっては、ホルダ118の変形等で保護シート112やプリズムシート115が撓み、保護シート112にプリズムシート115の自重以上の負荷が加わって光学密着が常時発生する恐れがある。
実施例6では、この対策として、プリズムシート115と保護シート112の間に空隙323を形成している。すなわち、実施例6の液晶表示装置321によれば、ヒートサイクルが発生するような過酷な条件(例えば、−50℃〜+100℃)で保護シート112が反るような場合や、ホルダ118の剛性が弱いためにホルダ118が撓んで恒常的に保護シート112やプリズムシート115に外力が加わって反りが発生するような場合でも、プリズムシート115のプリズム部116と保護シート112とが準定常的に接触するのを防ぐことができる。そして、反りが発生した上に外力が加わってプリズム部116の頂部が保護シート112に接触した場合には、透明ゴム状樹脂113によってプリズム部116頂部の破損を防ぐことができる。
図17は実施例6の変形例による液晶表示装置331を示す概略断面図である。この変形例にあっては、ステップ面322よりも下方において、ホルダ118の貫通孔127内面にテープ貼り付け面332が設けられている。このテープ貼り付け面332は、ホルダ118内に納められた保護シート112の上面とほぼ等しい高さに形成されている。よって、テープ貼り付け面332から保護シート112の上面周囲にかけて粘着テープ333を貼り付けることによって保護シート112の周囲をホルダ118に固定することでき、保護シート112の浮き上がりを防止することができる。
また、保護シート112の浮き上がりを防止するためには、図18に示す別な変形例による液晶表示装置334のように、導光板111の有効領域外において、保護シート112の下面外周部を第3の両面テープ335によって導光板111の上面外周部に貼り付けてもよい。

Claims (6)

  1. 光源と、
    内部に導入された前記光源の光を光出射面に向けて偏向させる凹凸パターンを形成され、前記光出射面とほぼ平行な方向へ向けて前記光出射面から光を出射させる導光板と、
    前記光出射面から出射された光を前記光出射面にほぼ垂直な方向へ向けて偏向させるためのプリズムを複数形成され、前記プリズムが前記導光板側を向くようにして配置されたプリズムシートとを備えた面光源装置において、
    透明でかつ表面が所定の弾性率を有し、前記所定の弾性率を有する表面が前記プリズムと対向するように配置された保護シートを有することを特徴とする面光源装置。
  2. 前記保護シートは、透明基板上に所定の弾性率を有する透明ゴム状樹脂を1層又は複数層形成したものであることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  3. 前記保護シートの表面の前記所定の弾性率は、前記プリズムシートが外力を受けた場合にのみ表面が変形するものであることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  4. 前記保護シートの表面は前記プリズムの頂部と接し、前記表面を変形させることなく前記プリズムを支持できる弾性率を有していることを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  5. 前記保護シートに微細なビーズを分散させたことを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
  6. 請求項1〜5に記載の面光源装置と、液晶表示パネルとを備えた液晶表示装置。
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