JPWO2006057293A1 - 携帯端末 - Google Patents

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Abstract

サブ表示部を備えた着せ替え型の携帯端末において、ユーザーが手動で調整・設定することなく、自動で発光パターンが調整・設定される携帯端末を提供し、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を図る。 筺体21と、この筺体21に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、筺体21の外方に発する発光部と、発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末100であって、カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、カバー部材を筺体21に取り付けたときに、識別手段に対応して制御部が各発光パターンのうち1つを選択するように構成した。

Description

本発明は、筺体に対して、複数種類のカバー部材のうちから任意のものが選択的に取り付けられる携帯端末に関する。
携帯端末の1つである例えば携帯電話機は、近年、急速な普及によって、ファッション性、差別化、斬新さなどが求められる傾向にある。このような要請から、図15に示すように、携帯電話機1には、特に筺体3に対して、外装パネル等のカバー部材5を複数種類(5a、5b、5c)のうちから任意のものを交換可能に装着できるようにしたもの(所謂着せ替え型携帯電話機)が提案されている。ところで、携帯時、折り畳まれることによって主表示部が見えなくなる特に二つ折りの携帯電話機1では、着信番号、時刻などを折り畳んだ状態でも視認可能とするために、LED情報表示部(サブ表示部7)が主表示部の反対面、すなわち、カバー部材5a、5b、5cを装着する側の筺体3の外面3aに設けられていることがある。
このようなサブ表示部7の設けられた携帯電話機1では、筺体3に例えばカバー部材5bが装着されることで、カバー部材5bに設けられた窓部9によってサブ表示部7の発光部11が視認可能に覆われて保護される。カバー部材5の中には、窓部9に嵌着される透明材料が、カバー部材5a、5b、5cのデザインに応じた光透過率の異なる素材によって形成されるものもある(例えば、特許文献1)。
特開2004−80390号公報
ところで、上記のサブ表示部を備えた着せ替え型携帯電話機は、多数のバリエーションの中から任意のカバー部材が選択されるため、サブ表示部の発光パターン(LEDの輝度、色、或いは発光配列など)が特定された一つのものであると、ファッション性などの要請に応えられない。また、窓部に嵌着される透明素材が異なれば、透過光の強度が変わり、表示品質のばらつく虞もあった。そのため、従来の着せ替え型携帯電話機の中には、装着したカバー部材に対応する発光パターン(例えば、LEDの輝度)を、ユーザーが手動で調整・設定できるものもあった。
しかしながら、手動で発光パターンの調整・設定を行うものでは、例えばユーザーがカバー部材を毎日交換する場合、その都度煩雑な手動調整・設定が必要となり、折角の着せ替え機能を、良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができなかった。
また、例えば、図16に示す携帯電話機301のように、夜空にデザインされたカバー部材305aには、発光部311が月の発光パターンで発光され、顔の輪郭にデザインされたカバー部材305bには、発光部311が人面の発光パターンで発光され、時計にデザインされたカバー部材305cには、発光部311が時計針の発光パターンで発光される。また、窓部309に嵌着される透明素材が異なれば、透過光の強度が変わり、表示品質のばらつく虞もあった。そのため、従来の着せ替え型携帯電話機の中には、装着したカバー部材に対応する発光パターン(例えば、LED点灯アプリケーション)を、ユーザーが手動でダウンロードして設定できるものもあった。
しかしながら、手動で発光パターンのダウンロード・設定を行うものでは、例えばユーザーがカバー部材を毎日交換する場合、その都度煩雑なダウンロード・設定が必要となり、折角の着せ替え機能を、良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができなかった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、サブ表示部を備えた着せ替え型の携帯端末において、ユーザーが手動で調整・設定することなく、自動で発光パターンが調整・設定される携帯端末を提供し、もって、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る携帯端末は、筺体と、該筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、前記筺体の外方に発する発光部と、該発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、前記各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて前記発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末であって、前記カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、該識別手段に対応して前記制御部が前記各発光パターンのうち1つを選択することを特徴とする。
この携帯端末では、ユーザーがカバー部材を交換すると、カバー部材に設けられた識別手段が制御部によって識別される。識別手段を識別した制御部は、記憶部に記憶された複数種類の発光パターンの中から、当該識別した識別手段に対応する発光パターンを選択し、この発光パターンで発光部を発光させる。
また、本発明に係る携帯端末は、前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が、前記識別手段の識別特性を診断することを特徴とする。
この携帯端末では、カバー部材が取り付けられると、そのカバー部材に搭載される識別手段の識別特性が制御部によって読み取られる。識別特性を読み取った制御部は、読み取り特性値が所定範囲内であるかを記憶部などに記憶された規定値と比較し、読み取り特性値が規定範囲内であれば正常と判断し、規定範囲外であれば異常と判断する。
さらに、本発明に係る携帯端末は、前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が、前記識別手段に対応して選択された1つの発光パターンで前記発光部をテスト発光させることを特徴とする。
この携帯端末では、カバー部材が筺体に取り付けられると、カバー部材に設けられている識別手段に対応した発光パターンで、発光部がテスト発光される。したがって、例えば、窓部に人面の発光パターンを要求するカバー部材である場合、当該カバー部材が装着された際に、発光部が時計の発光パターンとなれば、識別手段や制御部などの誤作動が分かることになる。
一方、本発明に係る携帯端末は、筺体と、該筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、前記筺体に収容された通信部と、前記筺体の外方に光を発する発光部と、該発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、前記通信部が待受状態に移行したときに、前記各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて前記発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末であって、前記カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が前記通信部を前記通信状態に移行させることにより、前記識別手段に対応した新たな発光パターンをダウンロードして前記記憶部に記憶させ、前記新たな発光パターンを選択することを特徴とする。
この携帯端末では、ユーザーがカバー部材を交換すると、カバー部材に設けられた識別手段が制御部によって識別される。識別手段を識別した制御部は、識別手段に対応した新たな発光パターンをダウンロードして記憶部に記憶させ、この新たな発光パターンを選択して発光部を発光させる。
本発明に係る請求項1記載の携帯端末によれば、筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、筺体の外方に発する発光部と、発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末において、カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、カバー部材を筺体に取り付けたときに、この識別手段に対応して制御部が各発光パターンのうち1つを選択するので、ユーザーがカバー部材を交換する都度、制御部によってカバー部材に対応した発光パターンが自動で選択され、煩雑な手動調整・設定が不要となる。この結果、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を同時に達成でき、着せ替え機能を良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができる。
本発明に係る請求項2記載の携帯端末によれば、カバー部材を筺体に取り付けたときに、制御部が、識別手段の識別特性を診断するので、先ず、カバー部材が取り付けられると、そのカバー部材に搭載される識別手段が所定の特性を備えているか否かが診断され、例えば経時劣化などによって所定の特性を示さなくなった識別手段によって、制御部が発光部を誤った発光パターンで設定してしまう誤設定を未然に防止することができる。
本発明に係る請求項3記載の携帯端末によれば、カバー部材を筺体に取り付けたときに、制御部が、識別手段に対応して選択された1つの発光パターンで発光部をテスト発光させるので、例えば、窓部に人面の発光パターンを要求するカバー部材である場合、当該カバー部材が装着された際に、発光部が時計の発光パターンとなれば、識別手段や制御部などの誤作動が分かる。この結果、カバー部材の装着と同時に、所定の発光パターンであるか否かをユーザーが確認することができる。
一方、本発明に係る請求項4記載の携帯端末によれば、筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、筺体に収容された通信部と、筺体の外方に発する発光部と、発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、通信部が待受状態に移行したときに、各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末において、カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、カバー部材を筺体に取り付けたときに、制御部が通信部を通信状態に移行させることにより、識別手段に対応した新たな発光パターンをダウンロードして記憶部に記憶させ、新たな発光パターンを選択するので、ユーザーがカバー部材を交換する都度、制御部によってカバー部材に対応した発光パターンが自動でダウンロードされ、新たな発光パターンとして発光させることができる。この結果、手動による煩雑なダウンロード・設定が不要となり、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を同時に達成でき、着せ替え機能を良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができる。
本発明に係る第1実施形態の通信端末である携帯電話機を表す斜視図である。 図1に示した上筺体を外面から見た正面図である。 第1実施形態のカバー部材の外された携帯電話機の斜視図である。 第1実施形態のカバー部材の斜視図である。 第1実施形態の制御回路部を表すブロック図である。 第1実施形態の発光パターン制御の手順を表す流れ図である。 第1実施形態の診断機能の診断手順を表す流れ図である。 本発明に係る第2実施形態の通信端末である携帯電話機を表す斜視図である。 図8に示した上筺体を外面から見た正面図である。 第2実施形態のカバー部材の外された携帯電話機の斜視図である。 第2実施形態のカバー部材の斜視図である。 第2実施形態の制御回路部を表すブロック図である。 第2実施形態の発光パターン制御の手順を表す流れ図である。 第2実施形態の診断機能の診断手順を表す流れ図である。 カバー部材を交換自在に備える従来の携帯電話機の説明図である。 カバー部材を交換自在に備える従来の携帯電話機の説明図である。
符号の説明
21、221 筺体
37、237 カバー部材
49、249 発光部
57、257 制御部
59、259 記憶部
100、200 携帯電話機(携帯端末)
261 通信回路部(通信部)
263 サーバー
R2 抵抗(識別手段)
以下、本発明に係る携帯端末の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る第1実施形態の通信端末である携帯電話機を表す斜視図である。
第1実施形態は、携帯端末が携帯電話機である場合を例に説明するが、本発明はこれに限定して適用されるものではなく、表示部を備えた筺体に複数のカバー部材が選択的に着脱自在となった全ての携帯端末に適用できるものである。通信端末である携帯電話機(折り畳み式携帯電話機)100は、筺体21が上筐体23と下筐体25とからなり、これら上筐体23および下筐体25とが、双方に設けられたヒンジ27a、27bで構成されるヒンジ部27によって二つ折りに折り畳み自在となっている。
上筐体23の裏面(二つ折り時に重ね合わされる面)には液晶表示部29が設けられるとともに、受話部31が設けられる。下筐体25の裏面には操作部33が設けられるとともに送話部35が設けられる。この他、筺体21には図示しないアンテナ、カメラ部、バイブレータ、各種回路部を備えた回路基板などが設けられている。
図2は図1に示した上筺体を外面から見た正面図、図3はカバー部材の外された携帯電話機の斜視図である。
携帯電話機100は、上筐体23の外面に対し、外装パネルであるカバー部材37が着脱自在となっている。カバー部材37は、複数種類のうちから任意のものが交換可能(選択的)に装着される。カバー部材37は、四隅に取付孔39が穿設され、この取付孔39に挿通された取付ねじ41が、図3に示す上筐体23のカバー装着面23aに設けられたねじ孔43に螺合されることで、上筐体23に取り付けられる。
また、折り畳まれることによって主表示部である液晶表示部29が見えなくなるこの二つ折り携帯電話機100では、着信番号、時刻などを折り畳んだ状態でも視認可能とするためのLED情報表示部(サブ表示部45)が液晶表示部29の反対面、すなわち、カバー部材37を装着する側の上筐体23の外面(カバー装着面23a)に設けられている。
そして、携帯電話機100は、上筐体23の外面にカバー部材37が装着されることで、カバー部材37の窓部47に嵌着された透明部材によってサブ表示部45の発光部49が視認可能に覆われて保護される。発光部49は、単一の発光面、又は複数のLEDを二次元配列したもののいずれであってもよい。カバー部材37は、窓部47の透明部材が、当該カバー部材37のデザインに応じ光透過率などの異なる素材によって形成されるものであってよい。
図4は第1実施形態のカバー部材の斜視図である。
カバー部材37の背面には別体の識別手段である抵抗R2およびその両電極に導通した一対の接点部53a、53bが設けられている。抵抗R2は、それぞれのカバー部材37毎に抵抗値が異なる。つまり、抵抗R2の抵抗値を検出すれば、カバー部材37の種類が特定できるようになっている。第1実施形態では、抵抗R2がカバー部材37の背面に設けられるが、抵抗R2はカバー部材37に一体に埋入されたものであってもよい。なお、その場合においても、接点部53a、53bは、カバー部材37の背面に表出される。
一方、上筐体23のカバー装着面23aには、カバー装着時の接点部53a、53bに対応する位置に、筺体側の一対の接点部55a、55b(図3参照)が設けられている。この接点部55a、55bは、筺体21に内蔵された図示しない回路基板の制御回路部に接続されている。つまり、カバー部材37が上筐体23のカバー装着面23aに装着されると、抵抗R2の接点部53a、53bが、上筐体23の接点部55a、55bに接触し、制御回路部に導通するようになっている。
図5は第1実施形態の制御回路部を表すブロック図である。
携帯電話機100は、図示しないバッテリ、電源回路部、通信回路部、音声回路部および制御回路部を備える。電源回路部は、バッテリの電力を元にVDD(正電源電圧)を生成し、このVDDを携帯電話機100の通話機能などの各種機能を作動させる各構成要素に供給する。制御回路部にはLSIなどからなる制御部57が設けられる。制御部57には、通信回路部、音声回路部、操作部33などの他、発光部49、記憶部59、抵抗R1が接続される。制御部57は、発光部49の発光パターン(LEDの輝度、色、或いは発光配列など)を制御可能としている。記憶部59には、カバー部材37の種類毎に複数の発光パターンが記憶されている。また、記憶部59には、後述する診断機能の手順も記憶されている。
次に、このような構成を有する携帯電話機100の作用を説明する。
図6は第1実施形態の発光パターン制御の手順を表す流れ図である。
携帯電話機100では、カバー部材37が取り付けられる(st1)ことにより、カバー部材37の接点部53a、53bが、筺体21の接点部55a、55bに接触し(st3)、VDDの分圧抵抗として接続される。抵抗R2がVDDの分圧抵抗として接続されると、抵抗R1と抵抗R2により分圧された電圧が制御部57のA/D変換部に入力される(st5)。制御部57は、入力されたA/D値の違いによりどのカバー部材37が取り付けられているかを識別する(st7)。そして、制御部57は、この識別結果に基づき、装着されたカバー部材37に対応する発光パターン(例えば輝度データ設定値)を記憶部59から読み出し(st9)、発光部49に対して適切な発光パターン(輝度)制御を行う(st11)ようになっている。
すなわち、携帯電話機100では、カバー部材37が上筐体23に取り付けられると、制御部57が抵抗R2に対応して各発光パターンのうち1つを選択し、選択した1つの発光パターンに基づいて発光部49が発光制御される。これにより、取り付けられるカバー部材37のデザインや素材に左右されることなく表示品質が一定に保たれるようになっている。
なお、上記の例では識別信号となる抵抗値を制御部57のA/D変換部に入力して識別させたが、この他、識別信号は、ポート入力やコンパレータによる判別によって識別させてもよい。
したがって、上記の携帯電話機100によれば、筺体21に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材37と、筺体21の外方に発する発光部49と、発光部49の発光パターンを複数種類記憶する記憶部59と、発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部49を発光させる制御部57とを備えた携帯電話機100において、カバー部材37に設けられた別体の抵抗R2を有し、カバー部材37を筺体21に取り付けたときに、この抵抗R2に対応して制御部57が各発光パターンのうち1つを選択するので、ユーザーがカバー部材37を交換する都度、制御部57によってカバー部材37に対応した発光パターンが自動で選択され、煩雑な手動調整・設定が不要となる。この結果、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を同時に達成でき、着せ替え機能を良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができるようになる。
つぎに、携帯電話機100に付加されて好適な診断機能について説明する。
この診断機能は、例えば記憶部59にプログラムの形態で格納され、制御部57によって実行される。
図7は第1実施形態の診断機能の診断手順を表す流れ図である。
携帯電話機100では、例えば、カバー部材37が脱着されると(st21)、その分圧電圧をトリガーとし、制御部57が記憶部59に格納された診断プログラムに基づき、抵抗R2に対する診断モードとなる(st23)。
次いで、カバー部材37を筺体21に取り付けると(st25)、そのカバー部材37に搭載される抵抗R2の識別特性(抵抗値)を制御部57が読み取る(st27)。
抵抗値を読み取った制御部57は、読み取り抵抗値が所定範囲内であるかを記憶部59などに記憶した規定値と比較する(st29)。
制御部57は、読み取り抵抗値が所定範囲内であれば正常と判断し、手順をテスト発光へと移行する(st31)。一方、読み取り抵抗値が所定範囲外であれば異常と判断し、警報を発報する(st33)。
制御部57は、読み取り抵抗値が所定範囲内であればテスト発光を行う。テスト発光は、抵抗R2に対応して選択された1つの発光パターンで発光部49をテスト発光させる。したがって、例えば、窓部47に人面の発光パターンを要求するカバー部材37である場合、当該カバー部材37が装着された際に、発光部49が時計の発光パターンとなれば、抵抗R2や制御部57などの誤作動が分かることになる。
なお、上記した診断機能では、抵抗R2の診断を実行した後、テスト発光を実行する例を説明したが、診断機能は、この他、抵抗R2の診断のみ、或いはテスト発光のみを単独で実行するものであっても勿論良い。
したがって、このような診断機能を備えた第1実施形態の携帯電話機100によれば、カバー部材37を筺体21に取り付けたときに、制御部57が、抵抗R2の抵抗値を診断するので、例えば経時劣化などによって所定の特性を示さなくなった抵抗R2によって、制御部57が発光部49を誤った発光パターンで設定してしまう誤設定を未然に防止することができる。
また、カバー部材37を筺体21に取り付けたときに、制御部57が、抵抗R2に対応して選択された1つの発光パターンで発光部49をテスト発光させるので、カバー部材37の装着と同時に、抵抗R2や制御部57の誤作動が分かり、所定の発光パターンであるか否かを組立作業者或いはユーザーが簡便に確認することができる。
(第2実施形態)
図8は本発明に係る第2実施形態の通信端末である携帯電話機200を表す斜視図である。
第2実施形態では、携帯端末200が携帯電話機である場合を例に説明するが、本発明はこれに限定して適用されるものではなく、表示部を備えた筺体に複数のカバー部材が選択的に着脱自在となった全ての携帯端末に適用できるものである。通信端末である携帯電話機(折り畳み式携帯電話機)200は、筺体221が上筐体223と下筐体225とからなり、これら上筐体223および下筐体225とが、双方に設けられたヒンジ227a、227bで構成されるヒンジ部227によって二つ折りに折り畳み自在となっている。
上筐体223の裏面(二つ折り時に重ね合わされる面)には液晶表示部229が設けられるとともに、受話部231が設けられる。下筐体225の裏面には操作部233が設けられるとともに送話部235が設けられる。この他、筺体221には図示しないアンテナ、カメラ部、バイブレータ、各種回路部を備えた回路基板などが設けられている。
図9は図8に示した上筺体を外面から見た正面図、図10はカバー部材の外された携帯電話機の斜視図である。
携帯電話機200は、上筐体223の外面に対し、外装パネルであるカバー部材237が着脱自在となっている。カバー部材237は、複数種類のうちから任意のものが交換可能(選択的)に装着される。カバー部材237は、四隅に取付孔239が穿設され、この取付孔239に挿通された取付ねじ241が、図10に示す上筐体223のカバー装着面223aに設けられたねじ孔243に螺合されることで、上筐体223に取り付けられる。
また、折り畳まれることによって主表示部である液晶表示部229が見えなくなるこの二つ折り携帯電話機200では、着信番号、時刻などを折り畳んだ状態でも視認可能とするためのLED情報表示部(サブ表示部245)が液晶表示部229の反対面、すなわち、カバー部材237を装着する側の上筐体223の外面(カバー装着面223a)に設けられている。
そして、携帯電話機200は、上筐体223の外面にカバー部材237が装着されることで、カバー部材237の窓部247に嵌着された透明部材によってサブ表示部245の発光部249が視認可能に覆われて保護される。発光部249は、単一の発光面、又は複数のLEDを二次元配列したもののいずれであってもよい。カバー部材237は、窓部247の透明部材が、当該カバー部材237のデザインに応じ光透過率などの異なる素材によって形成されるものであってよい。
図11は第2実施形態のカバー部材237の斜視図である。
カバー部材237の背面には別体の識別手段である抵抗R2およびその両電極に導通した一対の接点部253a、253bが設けられている。抵抗R2は、それぞれのカバー部材237毎に抵抗値が異なる。つまり、抵抗R2の抵抗値を検出すれば、カバー部材237の種類が特定できるようになっている。第2実施形態では、抵抗R2がカバー部材237の背面に設けられるが、抵抗R2はカバー部材237に一体に埋入されたものであってもよい。なお、その場合においても、接点部253a、253bは、カバー部材237の背面に表出される。
一方、上筐体223のカバー装着面223aには、カバー装着時の接点部253a、253bに対応する位置に、筺体側の一対の接点部255a、255b(図10参照)が設けられている。
この接点部255a、255bは、筺体221に内蔵された図示しない回路基板の制御回路部に接続されている。つまり、カバー部材237が上筐体223のカバー装着面223aに装着されると、抵抗R2の接点部253a、253bが、上筐体223の接点部255a、255bに接触し、制御回路部に導通するようになっている。
図12は第2実施形態の制御回路部を表すブロック図である。
携帯電話機200は、バッテリ、電源回路部、通信部(通信回路部261)、音声回路部および制御回路部を備える。電源回路部は、バッテリの電力を元にVDD(正電源電圧)を生成し、このVDDを携帯電話機200の通話機能などの各種機能を作動させる各構成要素に供給する。制御回路部にはLSIなどからなる制御部257が設けられる。制御部257には、音声回路部、操作部233などの他、発光部249、記憶部259、抵抗R1、通信回路部261が接続される。制御部257は、発光部249の発光パターン(LEDの輝度、色、或いは発光配列など)を制御可能としている。記憶部259には、カバー部材237の種類毎に複数の発光パターン(LED点灯アプリケーション)が記憶されている。また、記憶部259には、後述する診断機能の手順(ブロック)も記憶されている。
この記憶部259は、ROM領域とRAM領域とに分けられており、ROM領域には既知の発光パターン(LED点灯アプリケーション)が工場出荷時に格納されている。また、RAM領域には、出荷後に作成される新たなLED点灯アプリケーションが格納可能となっている。これらのROM領域に対する読み込み、およびRAM領域に対する書き込み・読み込みは、制御部257によって制御される。
図12中、263は通信ネット上のサーバー(データベース・サーバー装置)である。サーバー263は複数のLED点灯アプリケーションを蓄積し、そのうちの任意のものを通信ネットを介して提供可能としている。ここでは、一つのサーバー263しか図示していないが、複数のサーバーで各アプリケーションを分けて提供してもよい。制御部257は、通信回路部261を制御することにより、無線でサーバー263に対して所望のLED点灯アプリケーションのダウンロード指示を発信し、サーバー263を介して送信された当該LED点灯アプリケーションを、記憶部259のRAM領域に格納する。また、制御部257は、抵抗R2の抵抗値が既知のものであるか、新規のものであるかを判断可能としている。
次に、このような構成を有する携帯電話機200の作用を説明する。
図13は第2実施形態の発光パターン制御の手順を表す流れ図である。
携帯電話機200では、カバー部材237が取り付けられる(st201)ことにより、カバー部材237の接点部253a、253bが、筺体221の接点部255a、255bに接触し(st203)、VDDの分圧抵抗として接続される。抵抗R2がVDDの分圧抵抗として接続されると、抵抗R1と抵抗R2により分圧された電圧が制御部257のA/D変換部に入力される(st205)。
制御部257は、入力されたA/D値の違いにより抵抗R2が既知か否かを判断する(st207)。抵抗R2が既知であれば、制御部257は、入力されたA/D値の違いによりどのカバー部材237が取り付けられているかを識別する(st209)。そして、制御部257は、この識別結果に基づき、装着されたカバー部材237に対応するLED点灯アプリケーションを記憶部259のROM領域から読み出し(st211)、発光部249に対して適切な発光パターンの制御を行う(st213)。
一方、手順st207において、抵抗R2が新規と判断された場合には、通信回路部261を介して当該抵抗値情報と共にサーバー263へ所望のLED点灯アプリケーションのダウンロード指示を発信する(st215)。次いで、制御部257は、サーバー263を介して送信されたLED点灯アプリケーションを、記憶部259のRAM領域に格納する(st217)。制御部257は、このRAM領域から当該LED点灯アプリケーションを読み出し(st219)、以下上記と同様の処理によって発光部249に対して適切な発光パターンの制御を行う(st213)。
すなわち、携帯電話機200では、カバー部材237が上筐体223に取り付けられると、先ず、抵抗R2が既知か否かを判断し、既知の場合には制御部257が抵抗R2に対応して各発光パターンのうち1つを選択し、選択した1つの発光パターンに基づいて発光部249を発光制御する。一方、抵抗R2が新規の場合には、発光パターンをダウンロードし、この発光パターンに基づいて発光部249を発光制御する。これにより、取り付けられるカバー部材237のデザインや素材に左右されることなく表示品質が一定に保たれるようになっている。
なお、上記の例では識別信号となる抵抗値を制御部257のA/D変換部に入力して識別させたが、この他、識別信号は、ポート入力やコンパレータによる判別によって識別させてもよい。
また、上記の例では記憶部259に既知のLED点灯アプリケーションが格納されている場合を説明したが、LED点灯アプリケーションは既知および新規の全てのものがダウンロードされるものであってもよい。
したがって、上記の携帯電話機200によれば、筺体221に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材237と、筺体221に収容された通信回路部261と、筺体221の外方に発する発光部249と、発光部249の発光パターンを複数種類記憶する記憶部259と、通信回路部261が待受状態に移行したときに、各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部249を発光させる制御部257とを備えた携帯電話機200において、カバー部材237に設けられた別体の抵抗R2を有し、カバー部材237を筺体221に取り付けたときに、制御部257が通信回路部261を通信状態に移行させることにより、抵抗R2に対応した新たな発光パターンをダウンロードして記憶部259に記憶させ、新たな発光パターンを選択するので、ユーザーがカバー部材237を交換する都度、制御部257によってカバー部材237に対応した発光パターンを自動で選択でき、手動による煩雑なダウンロード・設定を不要にできる。この結果、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を同時に達成でき、着せ替え機能を良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができる。
次に、上記の携帯電話機200に付加されて好適な診断機能について説明する。
この診断機能は、例えば記憶部259にプログラムの形態で格納され、制御部257によって実行される。
図14は診断機能の診断手順を表す流れ図である。
携帯電話機200では、例えば、カバー部材237が脱着されると(st221)、その分圧電圧をトリガーとし、制御部257が記憶部259に格納された診断プログラムに基づき、抵抗R2に対する診断モードとなる(st223)。
次いで、カバー部材237を筺体221に取り付けると(st225)、そのカバー部材237に搭載される抵抗R2の識別特性(抵抗値)を制御部257が読み取る(st227)。
抵抗値を読み取った制御部257は、読み取り抵抗値が所定範囲内であるかを記憶部259などに記憶した規定値と比較する(st229)。
制御部257は、読み取り抵抗値が所定範囲内であれば正常と判断し、手順をテスト発光へと移行する(st231)。一方、読み取り抵抗値が所定範囲外であれば異常と判断し、警報を発報する(st233)。
制御部257は、読み取り抵抗値が所定範囲内であればテスト発光を行う。テスト発光は、抵抗R2に対応して選択された1つの発光パターンで発光部249をテスト発光させる。したがって、例えば、窓部247に人面の発光パターンを要求するカバー部材237である場合、当該カバー部材237が装着された際に、発光部249が時計の発光パターンとなれば、抵抗R2や制御部257などの誤作動が分かることになる。
なお、上記した診断機能では、抵抗R2の診断を実行した後、テスト発光を実行する例を説明したが、診断機能は、この他、抵抗R2の診断のみ、或いはテスト発光のみを単独で実行するものであっても勿論良い。
したがって、このような診断機能を備えた携帯電話機200によれば、カバー部材237を筺体221に取り付けたときに、制御部257が、抵抗R2の抵抗値を診断するので、例えば経時劣化などによって所定の特性を示さなくなった抵抗R2によって、制御部257が発光部249を誤った発光パターンで設定してしまう誤設定を未然に防止することができる。
また、カバー部材237を筺体221に取り付けたときに、制御部257が、抵抗R2に対応して選択された1つの発光パターンで発光部249をテスト発光させるので、カバー部材237の装着と同時に、抵抗R2や制御部257の誤作動が分かり、所定の発光パターンであるか否かを組立作業者或いはユーザーが簡便に確認することができる。
本出願は、2004年11月24日出願の日本特許出願(特願2004−338831および特願2004−338832)に基づくものであり、それらの内容はここに参照として取り込まれる。
本発明は、筺体に対して、複数種類のカバー部材のうちから任意のものが選択的に取り付けられる携帯端末に関する。
携帯端末の1つである例えば携帯電話機は、近年、急速な普及によって、ファッション性、差別化、斬新さなどが求められる傾向にある。このような要請から、図15に示すように、携帯電話機1には、特に筺体3に対して、外装パネル等のカバー部材5を複数種類(5a、5b、5c)のうちから任意のものを交換可能に装着できるようにしたもの(所謂着せ替え型携帯電話機)が提案されている。ところで、携帯時、折り畳まれることによって主表示部が見えなくなる特に二つ折りの携帯電話機1では、着信番号、時刻などを折り畳んだ状態でも視認可能とするために、LED情報表示部(サブ表示部7)が主表示部の反対面、すなわち、カバー部材5a、5b、5cを装着する側の筺体3の外面3aに設けられていることがある。
このようなサブ表示部7の設けられた携帯電話機1では、筺体3に例えばカバー部材5bが装着されることで、カバー部材5bに設けられた窓部9によってサブ表示部7の発光部11が視認可能に覆われて保護される。カバー部材5の中には、窓部9に嵌着される透明材料が、カバー部材5a、5b、5cのデザインに応じた光透過率の異なる素材によって形成されるものもある(例えば、特許文献1)。
特開2004−80390号公報
ところで、上記のサブ表示部を備えた着せ替え型携帯電話機は、多数のバリエーションの中から任意のカバー部材が選択されるため、サブ表示部の発光パターン(LEDの輝度、色、或いは発光配列など)が特定された一つのものであると、ファッション性などの要請に応えられない。また、窓部に嵌着される透明素材が異なれば、透過光の強度が変わり、表示品質のばらつく虞もあった。そのため、従来の着せ替え型携帯電話機の中には、装着したカバー部材に対応する発光パターン(例えば、LEDの輝度)を、ユーザーが手動で調整・設定できるものもあった。
しかしながら、手動で発光パターンの調整・設定を行うものでは、例えばユーザーがカバー部材を毎日交換する場合、その都度煩雑な手動調整・設定が必要となり、折角の着せ替え機能を、良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができなかった。
また、例えば、図16に示す携帯電話機301のように、夜空にデザインされたカバー部材305aには、発光部311が月の発光パターンで発光され、顔の輪郭にデザインされたカバー部材305bには、発光部311が人面の発光パターンで発光され、時計にデザインされたカバー部材305cには、発光部311が時計針の発光パターンで発光される。また、窓部309に嵌着される透明素材が異なれば、透過光の強度が変わり、表示品質のばらつく虞もあった。そのため、従来の着せ替え型携帯電話機の中には、装着したカバー部材に対応する発光パターン(例えば、LED点灯アプリケーション)を、ユーザーが手動でダウンロードして設定できるものもあった。
しかしながら、手動で発光パターンのダウンロード・設定を行うものでは、例えばユーザーがカバー部材を毎日交換する場合、その都度煩雑なダウンロード・設定が必要となり、折角の着せ替え機能を、良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができなかった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、サブ表示部を備えた着せ替え型の携帯端末において、ユーザーが手動で調整・設定することなく、自動で発光パターンが調整・設定される携帯端末を提供し、もって、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る携帯端末は、筺体と、該筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、前記筺体の外方に発する発光部と、該発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、前記各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて前記発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末であって、前記カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、該識別手段に対応して前記制御部が前記各発光パターンのうち1つを選択することを特徴とする。
この携帯端末では、ユーザーがカバー部材を交換すると、カバー部材に設けられた識別手段が制御部によって識別される。識別手段を識別した制御部は、記憶部に記憶された複数種類の発光パターンの中から、当該識別した識別手段に対応する発光パターンを選択し、この発光パターンで発光部を発光させる。
また、本発明に係る携帯端末は、前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が、前記識別手段の識別特性を診断することを特徴とする。
この携帯端末では、カバー部材が取り付けられると、そのカバー部材に搭載される識別手段の識別特性が制御部によって読み取られる。識別特性を読み取った制御部は、読み取り特性値が所定範囲内であるかを記憶部などに記憶された規定値と比較し、読み取り特性値が規定範囲内であれば正常と判断し、規定範囲外であれば異常と判断する。
さらに、本発明に係る携帯端末は、前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が、前記識別手段に対応して選択された1つの発光パターンで前記発光部をテスト発光させることを特徴とする。
この携帯端末では、カバー部材が筺体に取り付けられると、カバー部材に設けられている識別手段に対応した発光パターンで、発光部がテスト発光される。したがって、例えば、窓部に人面の発光パターンを要求するカバー部材である場合、当該カバー部材が装着された際に、発光部が時計の発光パターンとなれば、識別手段や制御部などの誤作動が分かることになる。
一方、本発明に係る携帯端末は、筺体と、該筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、前記筺体に収容された通信部と、前記筺体の外方に光を発する発光部と、該発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、前記通信部が待受状態に移行したときに、前記各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて前記発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末であって、前記カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が前記通信部を前記通信状態に移行させることにより、前記識別手段に対応した新たな発光パターンをダウンロードして前記記憶部に記憶させ、前記新たな発光パターンを選択することを特徴とする。
この携帯端末では、ユーザーがカバー部材を交換すると、カバー部材に設けられた識別手段が制御部によって識別される。識別手段を識別した制御部は、識別手段に対応した新たな発光パターンをダウンロードして記憶部に記憶させ、この新たな発光パターンを選択して発光部を発光させる。
本発明に係る請求項1記載の携帯端末によれば、筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、筺体の外方に発する発光部と、発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末において、カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、カバー部材を筺体に取り付けたときに、この識別手段に対応して制御部が各発光パターンのうち1つを選択するので、ユーザーがカバー部材を交換する都度、制御部によってカバー部材に対応した発光パターンが自動で選択され、煩雑な手動調整・設定が不要となる。この結果、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を同時に達成でき、着せ替え機能を良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができる。
本発明に係る請求項2記載の携帯端末によれば、カバー部材を筺体に取り付けたときに、制御部が、識別手段の識別特性を診断するので、先ず、カバー部材が取り付けられると、そのカバー部材に搭載される識別手段が所定の特性を備えているか否かが診断され、例えば経時劣化などによって所定の特性を示さなくなった識別手段によって、制御部が発光部を誤った発光パターンで設定してしまう誤設定を未然に防止することができる。
本発明に係る請求項3記載の携帯端末によれば、カバー部材を筺体に取り付けたときに、制御部が、識別手段に対応して選択された1つの発光パターンで発光部をテスト発光させるので、例えば、窓部に人面の発光パターンを要求するカバー部材である場合、当該カバー部材が装着された際に、発光部が時計の発光パターンとなれば、識別手段や制御部などの誤作動が分かる。この結果、カバー部材の装着と同時に、所定の発光パターンであるか否かをユーザーが確認することができる。
一方、本発明に係る請求項4記載の携帯端末によれば、筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、筺体に収容された通信部と、筺体の外方に発する発光部と、発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、通信部が待受状態に移行したときに、各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末において、カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、カバー部材を筺体に取り付けたときに、制御部が通信部を通信状態に移行させることにより、識別手段に対応した新たな発光パターンをダウンロードして記憶部に記憶させ、新たな発光パターンを選択するので、ユーザーがカバー部材を交換する都度、制御部によってカバー部材に対応した発光パターンが自動でダウンロードされ、新たな発光パターンとして発光させることができる。この結果、手動による煩雑なダウンロード・設定が不要となり、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を同時に達成でき、着せ替え機能を良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができる。
以下、本発明に係る携帯端末の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係る第1実施形態の通信端末である携帯電話機を表す斜視図である。
第1実施形態は、携帯端末が携帯電話機である場合を例に説明するが、本発明はこれに限定して適用されるものではなく、表示部を備えた筺体に複数のカバー部材が選択的に着脱自在となった全ての携帯端末に適用できるものである。通信端末である携帯電話機(折り畳み式携帯電話機)100は、筺体21が上筐体23と下筐体25とからなり、これら上筐体23および下筐体25とが、双方に設けられたヒンジ27a、27bで構成されるヒンジ部27によって二つ折りに折り畳み自在となっている。
上筐体23の裏面(二つ折り時に重ね合わされる面)には液晶表示部29が設けられるとともに、受話部31が設けられる。下筐体25の裏面には操作部33が設けられるとともに送話部35が設けられる。この他、筺体21には図示しないアンテナ、カメラ部、バイブレータ、各種回路部を備えた回路基板などが設けられている。
図2は図1に示した上筺体を外面から見た正面図、図3はカバー部材の外された携帯電話機の斜視図である。
携帯電話機100は、上筐体23の外面に対し、外装パネルであるカバー部材37が着脱自在となっている。カバー部材37は、複数種類のうちから任意のものが交換可能(選択的)に装着される。カバー部材37は、四隅に取付孔39が穿設され、この取付孔39に挿通された取付ねじ41が、図3に示す上筐体23のカバー装着面23aに設けられたねじ孔43に螺合されることで、上筐体23に取り付けられる。
また、折り畳まれることによって主表示部である液晶表示部29が見えなくなるこの二つ折り携帯電話機100では、着信番号、時刻などを折り畳んだ状態でも視認可能とするためのLED情報表示部(サブ表示部45)が液晶表示部29の反対面、すなわち、カバー部材37を装着する側の上筐体23の外面(カバー装着面23a)に設けられている。
そして、携帯電話機100は、上筐体23の外面にカバー部材37が装着されることで、カバー部材37の窓部47に嵌着された透明部材によってサブ表示部45の発光部49が視認可能に覆われて保護される。発光部49は、単一の発光面、又は複数のLEDを二次元配列したもののいずれであってもよい。カバー部材37は、窓部47の透明部材が、当該カバー部材37のデザインに応じ光透過率などの異なる素材によって形成されるものであってよい。
図4は第1実施形態のカバー部材の斜視図である。
カバー部材37の背面には別体の識別手段である抵抗R2およびその両電極に導通した一対の接点部53a、53bが設けられている。抵抗R2は、それぞれのカバー部材37毎に抵抗値が異なる。つまり、抵抗R2の抵抗値を検出すれば、カバー部材37の種類が特定できるようになっている。第1実施形態では、抵抗R2がカバー部材37の背面に設けられるが、抵抗R2はカバー部材37に一体に埋入されたものであってもよい。なお、その場合においても、接点部53a、53bは、カバー部材37の背面に表出される。
一方、上筐体23のカバー装着面23aには、カバー装着時の接点部53a、53bに対応する位置に、筺体側の一対の接点部55a、55b(図3参照)が設けられている。この接点部55a、55bは、筺体21に内蔵された図示しない回路基板の制御回路部に接続されている。つまり、カバー部材37が上筐体23のカバー装着面23aに装着されると、抵抗R2の接点部53a、53bが、上筐体23の接点部55a、55bに接触し、制御回路部に導通するようになっている。
図5は第1実施形態の制御回路部を表すブロック図である。
携帯電話機100は、図示しないバッテリ、電源回路部、通信回路部、音声回路部および制御回路部を備える。電源回路部は、バッテリの電力を元にVDD(正電源電圧)を生成し、このVDDを携帯電話機100の通話機能などの各種機能を作動させる各構成要素に供給する。制御回路部にはLSIなどからなる制御部57が設けられる。制御部57には、通信回路部、音声回路部、操作部33などの他、発光部49、記憶部59、抵抗R1が接続される。制御部57は、発光部49の発光パターン(LEDの輝度、色、或いは発光配列など)を制御可能としている。記憶部59には、カバー部材37の種類毎に複数の発光パターンが記憶されている。また、記憶部59には、後述する診断機能の手順も記憶されている。
次に、このような構成を有する携帯電話機100の作用を説明する。
図6は第1実施形態の発光パターン制御の手順を表す流れ図である。
携帯電話機100では、カバー部材37が取り付けられる(st1)ことにより、カバー部材37の接点部53a、53bが、筺体21の接点部55a、55bに接触し(st3)、VDDの分圧抵抗として接続される。抵抗R2がVDDの分圧抵抗として接続されると、抵抗R1と抵抗R2により分圧された電圧が制御部57のA/D変換部に入力される(st5)。制御部57は、入力されたA/D値の違いによりどのカバー部材37が取り付けられているかを識別する(st7)。そして、制御部57は、この識別結果に基づき、装着されたカバー部材37に対応する発光パターン(例えば輝度データ設定値)を記憶部59から読み出し(st9)、発光部49に対して適切な発光パターン(輝度)制御を行う(st11)ようになっている。
すなわち、携帯電話機100では、カバー部材37が上筐体23に取り付けられると、制御部57が抵抗R2に対応して各発光パターンのうち1つを選択し、選択した1つの発光パターンに基づいて発光部49が発光制御される。これにより、取り付けられるカバー部材37のデザインや素材に左右されることなく表示品質が一定に保たれるようになっている。
なお、上記の例では識別信号となる抵抗値を制御部57のA/D変換部に入力して識別させたが、この他、識別信号は、ポート入力やコンパレータによる判別によって識別させてもよい。
したがって、上記の携帯電話機100によれば、筺体21に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材37と、筺体21の外方に発する発光部49と、発光部49の発光パターンを複数種類記憶する記憶部59と、発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部49を発光させる制御部57とを備えた携帯電話機100において、カバー部材37に設けられた別体の抵抗R2を有し、カバー部材37を筺体21に取り付けたときに、この抵抗R2に対応して制御部57が各発光パターンのうち1つを選択するので、ユーザーがカバー部材37を交換する都度、制御部57によってカバー部材37に対応した発光パターンが自動で選択され、煩雑な手動調整・設定が不要となる。この結果、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を同時に達成でき、着せ替え機能を良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができるようになる。
つぎに、携帯電話機100に付加されて好適な診断機能について説明する。
この診断機能は、例えば記憶部59にプログラムの形態で格納され、制御部57によって実行される。
図7は第1実施形態の診断機能の診断手順を表す流れ図である。
携帯電話機100では、例えば、カバー部材37が脱着されると(st21)、その分圧電圧をトリガーとし、制御部57が記憶部59に格納された診断プログラムに基づき、抵抗R2に対する診断モードとなる(st23)。
次いで、カバー部材37を筺体21に取り付けると(st25)、そのカバー部材37に搭載される抵抗R2の識別特性(抵抗値)を制御部57が読み取る(st27)。
抵抗値を読み取った制御部57は、読み取り抵抗値が所定範囲内であるかを記憶部59などに記憶した規定値と比較する(st29)。
制御部57は、読み取り抵抗値が所定範囲内であれば正常と判断し、手順をテスト発光へと移行する(st31)。一方、読み取り抵抗値が所定範囲外であれば異常と判断し、警報を発報する(st33)。
制御部57は、読み取り抵抗値が所定範囲内であればテスト発光を行う。テスト発光は、抵抗R2に対応して選択された1つの発光パターンで発光部49をテスト発光させる。したがって、例えば、窓部47に人面の発光パターンを要求するカバー部材37である場合、当該カバー部材37が装着された際に、発光部49が時計の発光パターンとなれば、抵抗R2や制御部57などの誤作動が分かることになる。
なお、上記した診断機能では、抵抗R2の診断を実行した後、テスト発光を実行する例を説明したが、診断機能は、この他、抵抗R2の診断のみ、或いはテスト発光のみを単独で実行するものであっても勿論良い。
したがって、このような診断機能を備えた第1実施形態の携帯電話機100によれば、カバー部材37を筺体21に取り付けたときに、制御部57が、抵抗R2の抵抗値を診断するので、例えば経時劣化などによって所定の特性を示さなくなった抵抗R2によって、制御部57が発光部49を誤った発光パターンで設定してしまう誤設定を未然に防止することができる。
また、カバー部材37を筺体21に取り付けたときに、制御部57が、抵抗R2に対応して選択された1つの発光パターンで発光部49をテスト発光させるので、カバー部材37の装着と同時に、抵抗R2や制御部57の誤作動が分かり、所定の発光パターンであるか否かを組立作業者或いはユーザーが簡便に確認することができる。
(第2実施形態)
図8は本発明に係る第2実施形態の通信端末である携帯電話機200を表す斜視図である。
第2実施形態では、携帯端末200が携帯電話機である場合を例に説明するが、本発明はこれに限定して適用されるものではなく、表示部を備えた筺体に複数のカバー部材が選択的に着脱自在となった全ての携帯端末に適用できるものである。通信端末である携帯電話機(折り畳み式携帯電話機)200は、筺体221が上筐体223と下筐体225とからなり、これら上筐体223および下筐体225とが、双方に設けられたヒンジ227a、227bで構成されるヒンジ部227によって二つ折りに折り畳み自在となっている。
上筐体223の裏面(二つ折り時に重ね合わされる面)には液晶表示部229が設けられるとともに、受話部231が設けられる。下筐体225の裏面には操作部233が設けられるとともに送話部235が設けられる。この他、筺体221には図示しないアンテナ、カメラ部、バイブレータ、各種回路部を備えた回路基板などが設けられている。
図9は図8に示した上筺体を外面から見た正面図、図10はカバー部材の外された携帯電話機の斜視図である。
携帯電話機200は、上筐体223の外面に対し、外装パネルであるカバー部材237が着脱自在となっている。カバー部材237は、複数種類のうちから任意のものが交換可能(選択的)に装着される。カバー部材237は、四隅に取付孔239が穿設され、この取付孔239に挿通された取付ねじ241が、図10に示す上筐体223のカバー装着面223aに設けられたねじ孔243に螺合されることで、上筐体223に取り付けられる。
また、折り畳まれることによって主表示部である液晶表示部229が見えなくなるこの二つ折り携帯電話機200では、着信番号、時刻などを折り畳んだ状態でも視認可能とするためのLED情報表示部(サブ表示部245)が液晶表示部229の反対面、すなわち、カバー部材237を装着する側の上筐体223の外面(カバー装着面223a)に設けられている。
そして、携帯電話機200は、上筐体223の外面にカバー部材237が装着されることで、カバー部材237の窓部247に嵌着された透明部材によってサブ表示部245の発光部249が視認可能に覆われて保護される。発光部249は、単一の発光面、又は複数のLEDを二次元配列したもののいずれであってもよい。カバー部材237は、窓部247の透明部材が、当該カバー部材237のデザインに応じ光透過率などの異なる素材によって形成されるものであってよい。
図11は第2実施形態のカバー部材237の斜視図である。
カバー部材237の背面には別体の識別手段である抵抗R2およびその両電極に導通した一対の接点部253a、253bが設けられている。抵抗R2は、それぞれのカバー部材237毎に抵抗値が異なる。つまり、抵抗R2の抵抗値を検出すれば、カバー部材237の種類が特定できるようになっている。第2実施形態では、抵抗R2がカバー部材237の背面に設けられるが、抵抗R2はカバー部材237に一体に埋入されたものであってもよい。なお、その場合においても、接点部253a、253bは、カバー部材237の背面に表出される。
一方、上筐体223のカバー装着面223aには、カバー装着時の接点部253a、253bに対応する位置に、筺体側の一対の接点部255a、255b(図10参照)が設けられている。
この接点部255a、255bは、筺体221に内蔵された図示しない回路基板の制御回路部に接続されている。つまり、カバー部材237が上筐体223のカバー装着面223aに装着されると、抵抗R2の接点部253a、253bが、上筐体223の接点部255a、255bに接触し、制御回路部に導通するようになっている。
図12は第2実施形態の制御回路部を表すブロック図である。
携帯電話機200は、バッテリ、電源回路部、通信部(通信回路部261)、音声回路部および制御回路部を備える。電源回路部は、バッテリの電力を元にVDD(正電源電圧)を生成し、このVDDを携帯電話機200の通話機能などの各種機能を作動させる各構成要素に供給する。制御回路部にはLSIなどからなる制御部257が設けられる。制御部257には、音声回路部、操作部233などの他、発光部249、記憶部259、抵抗R1、通信回路部261が接続される。制御部257は、発光部249の発光パターン(LEDの輝度、色、或いは発光配列など)を制御可能としている。記憶部259には、カバー部材237の種類毎に複数の発光パターン(LED点灯アプリケーション)が記憶されている。また、記憶部259には、後述する診断機能の手順(ブロック)も記憶されている。
この記憶部259は、ROM領域とRAM領域とに分けられており、ROM領域には既知の発光パターン(LED点灯アプリケーション)が工場出荷時に格納されている。また、RAM領域には、出荷後に作成される新たなLED点灯アプリケーションが格納可能となっている。これらのROM領域に対する読み込み、およびRAM領域に対する書き込み・読み込みは、制御部257によって制御される。
図12中、263は通信ネット上のサーバー(データベース・サーバー装置)である。サーバー263は複数のLED点灯アプリケーションを蓄積し、そのうちの任意のものを通信ネットを介して提供可能としている。ここでは、一つのサーバー263しか図示していないが、複数のサーバーで各アプリケーションを分けて提供してもよい。制御部257は、通信回路部261を制御することにより、無線でサーバー263に対して所望のLED点灯アプリケーションのダウンロード指示を発信し、サーバー263を介して送信された当該LED点灯アプリケーションを、記憶部259のRAM領域に格納する。また、制御部257は、抵抗R2の抵抗値が既知のものであるか、新規のものであるかを判断可能としている。
次に、このような構成を有する携帯電話機200の作用を説明する。
図13は第2実施形態の発光パターン制御の手順を表す流れ図である。
携帯電話機200では、カバー部材237が取り付けられる(st201)ことにより、カバー部材237の接点部253a、253bが、筺体221の接点部255a、255bに接触し(st203)、VDDの分圧抵抗として接続される。抵抗R2がVDDの分圧抵抗として接続されると、抵抗R1と抵抗R2により分圧された電圧が制御部257のA/D変換部に入力される(st205)。
制御部257は、入力されたA/D値の違いにより抵抗R2が既知か否かを判断する(st207)。抵抗R2が既知であれば、制御部257は、入力されたA/D値の違いによりどのカバー部材237が取り付けられているかを識別する(st209)。そして、制御部257は、この識別結果に基づき、装着されたカバー部材237に対応するLED点灯アプリケーションを記憶部259のROM領域から読み出し(st211)、発光部249に対して適切な発光パターンの制御を行う(st213)。
一方、手順st207において、抵抗R2が新規と判断された場合には、通信回路部261を介して当該抵抗値情報と共にサーバー263へ所望のLED点灯アプリケーションのダウンロード指示を発信する(st215)。次いで、制御部257は、サーバー263を介して送信されたLED点灯アプリケーションを、記憶部259のRAM領域に格納する(st217)。制御部257は、このRAM領域から当該LED点灯アプリケーションを読み出し(st219)、以下上記と同様の処理によって発光部249に対して適切な発光パターンの制御を行う(st213)。
すなわち、携帯電話機200では、カバー部材237が上筐体223に取り付けられると、先ず、抵抗R2が既知か否かを判断し、既知の場合には制御部257が抵抗R2に対応して各発光パターンのうち1つを選択し、選択した1つの発光パターンに基づいて発光部249を発光制御する。一方、抵抗R2が新規の場合には、発光パターンをダウンロードし、この発光パターンに基づいて発光部249を発光制御する。これにより、取り付けられるカバー部材237のデザインや素材に左右されることなく表示品質が一定に保たれるようになっている。
なお、上記の例では識別信号となる抵抗値を制御部257のA/D変換部に入力して識別させたが、この他、識別信号は、ポート入力やコンパレータによる判別によって識別させてもよい。
また、上記の例では記憶部259に既知のLED点灯アプリケーションが格納されている場合を説明したが、LED点灯アプリケーションは既知および新規の全てのものがダウンロードされるものであってもよい。
したがって、上記の携帯電話機200によれば、筺体221に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材237と、筺体221に収容された通信回路部261と、筺体221の外方に発する発光部249と、発光部249の発光パターンを複数種類記憶する記憶部259と、通信回路部261が待受状態に移行したときに、各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて発光部249を発光させる制御部257とを備えた携帯電話機200において、カバー部材237に設けられた別体の抵抗R2を有し、カバー部材237を筺体221に取り付けたときに、制御部257が通信回路部261を通信状態に移行させることにより、抵抗R2に対応した新たな発光パターンをダウンロードして記憶部259に記憶させ、新たな発光パターンを選択するので、ユーザーがカバー部材237を交換する都度、制御部257によってカバー部材237に対応した発光パターンを自動で選択でき、手動による煩雑なダウンロード・設定を不要にできる。この結果、表示品質の安定化および着せ替え作業の簡便化を同時に達成でき、着せ替え機能を良質な表示品質の下で気軽に楽しむことができる。
次に、上記の携帯電話機200に付加されて好適な診断機能について説明する。
この診断機能は、例えば記憶部259にプログラムの形態で格納され、制御部257によって実行される。
図14は診断機能の診断手順を表す流れ図である。
携帯電話機200では、例えば、カバー部材237が脱着されると(st221)、その分圧電圧をトリガーとし、制御部257が記憶部259に格納された診断プログラムに基づき、抵抗R2に対する診断モードとなる(st223)。
次いで、カバー部材237を筺体221に取り付けると(st225)、そのカバー部材237に搭載される抵抗R2の識別特性(抵抗値)を制御部257が読み取る(st227)。
抵抗値を読み取った制御部257は、読み取り抵抗値が所定範囲内であるかを記憶部259などに記憶した規定値と比較する(st229)。
制御部257は、読み取り抵抗値が所定範囲内であれば正常と判断し、手順をテスト発光へと移行する(st231)。一方、読み取り抵抗値が所定範囲外であれば異常と判断し、警報を発報する(st233)。
制御部257は、読み取り抵抗値が所定範囲内であればテスト発光を行う。テスト発光は、抵抗R2に対応して選択された1つの発光パターンで発光部249をテスト発光させる。したがって、例えば、窓部247に人面の発光パターンを要求するカバー部材237である場合、当該カバー部材237が装着された際に、発光部249が時計の発光パターンとなれば、抵抗R2や制御部257などの誤作動が分かることになる。
なお、上記した診断機能では、抵抗R2の診断を実行した後、テスト発光を実行する例を説明したが、診断機能は、この他、抵抗R2の診断のみ、或いはテスト発光のみを単独で実行するものであっても勿論良い。
したがって、このような診断機能を備えた携帯電話機200によれば、カバー部材237を筺体221に取り付けたときに、制御部257が、抵抗R2の抵抗値を診断するので、例えば経時劣化などによって所定の特性を示さなくなった抵抗R2によって、制御部257が発光部249を誤った発光パターンで設定してしまう誤設定を未然に防止することができる。
また、カバー部材237を筺体221に取り付けたときに、制御部257が、抵抗R2に対応して選択された1つの発光パターンで発光部249をテスト発光させるので、カバー部材237の装着と同時に、抵抗R2や制御部257の誤作動が分かり、所定の発光パターンであるか否かを組立作業者或いはユーザーが簡便に確認することができる。
本出願は、2004年11月24日出願の日本特許出願(特願2004-338831および特願2004-338832)に基づくものであり、それらの内容はここに参照として取り込まれる。
本発明に係る第1実施形態の通信端末である携帯電話機を表す斜視図である。 図1に示した上筺体を外面から見た正面図である。 第1実施形態のカバー部材の外された携帯電話機の斜視図である。 第1実施形態のカバー部材の斜視図である。 第1実施形態の制御回路部を表すブロック図である。 第1実施形態の発光パターン制御の手順を表す流れ図である。 第1実施形態の診断機能の診断手順を表す流れ図である。 本発明に係る第2実施形態の通信端末である携帯電話機を表す斜視図である。 図8に示した上筺体を外面から見た正面図である。 第2実施形態のカバー部材の外された携帯電話機の斜視図である。 第2実施形態のカバー部材の斜視図である。 第2実施形態の制御回路部を表すブロック図である。 第2実施形態の発光パターン制御の手順を表す流れ図である。 第2実施形態の診断機能の診断手順を表す流れ図である。 カバー部材を交換自在に備える従来の携帯電話機の説明図である。 カバー部材を交換自在に備える従来の携帯電話機の説明図である。
符号の説明
21、221 筺体
37、237 カバー部材
49、249 発光部
57、257 制御部
59、259 記憶部
100、200 携帯電話機(携帯端末)
261 通信回路部(通信部)
263 サーバー
R2 抵抗(識別手段)

Claims (4)

  1. 筺体と、該筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、前記筺体の外方に発する発光部と、該発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、前記各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて前記発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末であって、
    前記カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、
    前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、該識別手段に対応して前記制御部が前記各発光パターンのうち1つを選択することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が、前記識別手段の識別特性を診断することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が、前記識別手段に対応して選択された1つの発光パターンで前記発光部をテスト発光させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の携帯端末。
  4. 筺体と、該筺体に対して複数種類のうちから選択的に取り付けられるカバー部材と、前記筺体に収容された通信部と、前記筺体の外方に光を発する発光部と、該発光部の発光パターンを複数種類記憶する記憶部と、前記通信部が待受状態に移行したときに、前記各発光パターンのうち、予め設定された1つに基づいて前記発光部を発光させる制御部とを備えた携帯端末であって、
    前記カバー部材に設けられた別体の識別手段を有し、
    前記カバー部材を前記筺体に取り付けたときに、前記制御部が前記通信部を前記通信状態に移行させることにより、前記識別手段に対応した新たな発光パターンをダウンロードして前記記憶部に記憶させ、前記新たな発光パターンを選択することを特徴とする携帯端末。
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