JPWO2005116715A1 - 撮像レンズ、撮像ユニット及び携帯端末 - Google Patents
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Abstract
固体撮像素子に被写体像を結像する撮像レンズであって、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズは、それぞれ少なくとも1面の非球面を有し、下記条件式を満足する撮像レンズ。
15° < IAD < 35° (1)
|IAh − (IAD・Yh/YD)| < 5° (2)
ただし、
YD :前記固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長の1/2
Yh :前記撮像レンズの任意の像高(ただしYh < YD)
IAD :前記撮像レンズの像高YDに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
IAh :前記撮像レンズの像高Yhに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
15° < IAD < 35° (1)
|IAh − (IAD・Yh/YD)| < 5° (2)
ただし、
YD :前記固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長の1/2
Yh :前記撮像レンズの任意の像高(ただしYh < YD)
IAD :前記撮像レンズの像高YDに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
IAh :前記撮像レンズの像高Yhに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
Description
本発明は、CCD型イメージセンサあるいはCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた、小型の撮像レンズ、撮像ユニットおよびこれを備える携帯端末に関する。
近年、CCD(Charged Coupled Device)型イメージセンサあるいはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子を用いた撮像装置の高性能化、小型化に伴い、撮像装置を備えた携帯電話やパーソナルコンピューターが普及しつつある。また、これらの撮像装置に搭載される撮像レンズには、さらなる小型化への要求が高まっている。
このような用途の撮像レンズとしては、1枚あるいは2枚構成のレンズに比べ高性能化が可能でより小型化に適しているということで、物体側より順に正の第1レンズ、正の第2レンズ、負の第3レンズからなる3枚構成の撮像レンズが知られている。これらの撮像レンズは、例えば特許文献1、2に開示されている。
特開2003−322792号公報
特開2004−37960号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示されている撮像レンズは、小型化に適しているタイプではあるものの、負の第3レンズを形成するレンズ材料のアッベ数が55以上あり、正の第1および第2レンズを形成するレンズ材料とのアッベ数差が小さいため、軸上色収差が補正不足となる傾向がある。
さらに、特許文献2に開示されている撮像レンズでは、開口絞りより像側に配置される第2レンズと第3レンズの合成焦点距離が負の値となっているため、射出瞳位置が撮像素子に近づきすぎ、撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角(主光線と光軸のなす角度で光軸と平行な場合は0°)が45°以上あり、撮像素子として固体撮像素子を用いた場合には、撮像素子への入射角が大きすぎるため、撮像面周辺部において実質的な開口効率が減少する現象(シェーディング)が生じ、周辺光量不足となってしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、小型でありながらも諸収差が良好に補正され、かつ固体撮像素子周辺部に結像する光束の主光線の入射角を適度な値に抑えた、3枚構成の撮像レンズ及びそれを用いた撮像ユニット並びに携帯端末を提供することを目的とする。
まず、上記目的を達成するための構成を説明する。
項1に記載の撮像レンズは、固体撮像素子に被写体像を結像する撮像レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1レンズ、開口絞り、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズ、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズからなり、前記第1レンズ、第2レンズ、第3レンズは、それぞれ少なくとも1面の非球面を有し、下記条件式を満足することを特徴とする。
15° < IAD < 35° (1)
|IAh − (IAD・Yh/YD)| < 5° (2)ただし、
YD :前記固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長の1/2
Yh :前記撮像レンズの任意の像高(ただしYh < YD)
IAD :前記撮像レンズの像高YDに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
IAh :前記撮像レンズの像高Yhに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
小型で収差の良好に補正された撮像レンズを得るための本発明の基本構成は、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズ、開口絞り、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズ、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズからなる。物体側より順に、第1レンズおよび第2レンズからなる正レンズ群と、負の第3レンズを配置する、いわゆるテレフォトタイプのこのレンズ構成は、レンズ全長の小型化には有利な構成である。更に、収差補正に関しては、絞りを挟んで第1レンズと第2レンズで正の屈折力を分担しているので、正レンズ群での球面収差やコマ収差の発生を抑えることができる。
|IAh − (IAD・Yh/YD)| < 5° (2)ただし、
YD :前記固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長の1/2
Yh :前記撮像レンズの任意の像高(ただしYh < YD)
IAD :前記撮像レンズの像高YDに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
IAh :前記撮像レンズの像高Yhに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
小型で収差の良好に補正された撮像レンズを得るための本発明の基本構成は、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズ、開口絞り、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズ、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズからなる。物体側より順に、第1レンズおよび第2レンズからなる正レンズ群と、負の第3レンズを配置する、いわゆるテレフォトタイプのこのレンズ構成は、レンズ全長の小型化には有利な構成である。更に、収差補正に関しては、絞りを挟んで第1レンズと第2レンズで正の屈折力を分担しているので、正レンズ群での球面収差やコマ収差の発生を抑えることができる。
固体撮像素子を用いる撮像レンズでは、撮像レンズの射出瞳位置を固体撮像素子から十分に物体側へ遠ざけることが重要である。ただし最近の技術では、固体撮像素子の色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイの配列の見直しによって、シェーディングを軽減することがでるようになってきた。具体的には撮像素子の撮像面の画素ピッチに対し、色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイの配列のピッチをわずかに小さく設定すれば、撮像面の周辺部にいくほど各画素に対し色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイが撮像レンズ光軸側へシフトするため、斜入射の光束を効率的に各画素の受光部に導くことができる。これにより固体撮像素子で発生するシェーディングを小さく抑えることができる。尚、「主光線」とは、光線束を代表するような、光線束の中心となる光線を主光線というものとする。従って、図11に示す撮像レンズの例の場合、角度θが主光線と光軸とのなす角度になる。
しかしながら、固体撮像素子側のこのような対策が効果的なのは、固体撮像素子の撮像面に入射する光束の主光線入射角が、撮像面周辺部にいくにつれて徐々に増大する場合であるため、撮像レンズの設計の際には注意を要する。例えば、撮像レンズ全系のレンズ全長を小さくし、かつ固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角端での入射角を小さく抑えようとすると、図12に実線で示すように、固体撮像素子の撮像面に入射する主光線入射角が撮像面中間部領域でピーク(極値)となる特性になりやすい。本発明のレンズタイプにおいても負の第3レンズに非球面を用い、レンズ周辺部で負のパワーが弱まる形状(さらにはレンズ周辺部で正のパワーを有する形状)とすればこのような特性になりやすい。このような特性の場合は撮像面中間領域でのシェーディングが発生し、周辺光量が中間領域で低下するという違和感のある画像となってしまう。これに対し、条件式(1)、(2)を満たすようにすれば、中間領域でのシェーディングを抑制することができる。
本発明によれば、条件式(1)は、固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角端に結像する光束の主光線と光軸とのなす角度を適切に設定する条件を規定する。条件式(1)に示す値が下限を上回ることで、撮像レンズ全系のレンズ全長を小さく抑えることができる。一方、上限は固体撮像素子によるシェーディング対策が可能な角度の限度であり、条件式(1)に示す値はそれを下回っていることが望ましい。尚、下式を満足すると、より望ましい。
15° < IAD < 30° (1)’
条件式(2)は、固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角端に結像する光束の主光線と光軸とのなす角度の、撮像レンズの像高に対する特性を規制するものである。条件式を満足することで、像高の大きさにほぼ比例して前述の主光線と光軸とのなす角度が増大するようになり、固体撮像素子の色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイの配列の見直しによるシェーディング対策がより効果的になる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
条件式(2)は、固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角端に結像する光束の主光線と光軸とのなす角度の、撮像レンズの像高に対する特性を規制するものである。条件式を満足することで、像高の大きさにほぼ比例して前述の主光線と光軸とのなす角度が増大するようになり、固体撮像素子の色フィルタやオンチップマイクロレンズアレイの配列の見直しによるシェーディング対策がより効果的になる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
|IAh − (IAD・Yh/YD)| < 3° (2)’
項2に記載の撮像レンズは、項1に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
項2に記載の撮像レンズは、項1に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
20 < {(ν1+ν2)/2}−ν3 < 70 (3)ただし、
ν1 :前記第1レンズのアッベ数
ν2 :前記第2レンズのアッベ数
ν3 :前記第3レンズのアッベ数
条件式(3)は、撮像レンズ全系の色収差を良好に補正する条件を規定する。条件式(3)に示す値が下限を上回ることで、軸上色収差、倍率色収差をバランス良く補正することができる。また、その値が上限を下回ることで入手性のよい光学材料によりレンズを構成することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
ν1 :前記第1レンズのアッベ数
ν2 :前記第2レンズのアッベ数
ν3 :前記第3レンズのアッベ数
条件式(3)は、撮像レンズ全系の色収差を良好に補正する条件を規定する。条件式(3)に示す値が下限を上回ることで、軸上色収差、倍率色収差をバランス良く補正することができる。また、その値が上限を下回ることで入手性のよい光学材料によりレンズを構成することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
25 < {(ν1+ν2)/2}−ν3 < 60 (3)’
項3に記載の撮像レンズは、 項1に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
項3に記載の撮像レンズは、 項1に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
1.0 < f23/f < 3.0 (4)
ただし、
f23 :前記第2レンズと第3レンズの合成焦点距離
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(4)は、開口絞りより像側に配置される正の第2レンズと負の第3レンズの合成焦点距離を規定するものである。条件式(4)に示す値が下限を上回ることにより、第2レンズと第3レンズの正の合成焦点距離が小さくなりすぎず、撮像レンズ全系の主点位置が像側に寄りすぎることを回避できるため、撮像レンズ全系のレンズ全長(第1レンズの物体側面から撮像レンズ全系の像側焦点までの光軸上の距離)を小さく抑えることができる。また、条件式(4)に示す値が上限を下回ることで、第2レンズと第3レンズの正の屈折力を適度に確保することができ、結果として射出瞳位置を固体撮像素子から物体側へ遠ざけることができるため、固体撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角度(主光線と光軸のなす角度で光軸か光軸と平行な場合は0°)を小さく抑えることが可能となる。結果として、撮像面周辺部において実質的な開口効率が減少する現象(シェーディング)を抑制することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
ただし、
f23 :前記第2レンズと第3レンズの合成焦点距離
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(4)は、開口絞りより像側に配置される正の第2レンズと負の第3レンズの合成焦点距離を規定するものである。条件式(4)に示す値が下限を上回ることにより、第2レンズと第3レンズの正の合成焦点距離が小さくなりすぎず、撮像レンズ全系の主点位置が像側に寄りすぎることを回避できるため、撮像レンズ全系のレンズ全長(第1レンズの物体側面から撮像レンズ全系の像側焦点までの光軸上の距離)を小さく抑えることができる。また、条件式(4)に示す値が上限を下回ることで、第2レンズと第3レンズの正の屈折力を適度に確保することができ、結果として射出瞳位置を固体撮像素子から物体側へ遠ざけることができるため、固体撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角度(主光線と光軸のなす角度で光軸か光軸と平行な場合は0°)を小さく抑えることが可能となる。結果として、撮像面周辺部において実質的な開口効率が減少する現象(シェーディング)を抑制することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
1.0 < f23/f < 2.0 (4)’
本発明では、負の第3レンズの形状は像側に凸面を向けたメニスカス形状であるが、固体撮像素子への主光線入射角度の観点からは、第3レンズ像側面が凹面である場合と比較し、固体撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角度を小さく抑えやすいというメリットがある。また、条件式(4)のもとでは第3レンズの負の屈折力をそれほど大きくできないので、負の第3レンズは両凹形状ではなくメニスカス形状になりがちであるが、軸上色収差を良好に補正するためには、アッベ数の小さい第3レンズの負の作用面が絞りに近い物体側面にあった方が効果的であり、収差補正の観点からも負の第3レンズの形状は像側に凸面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。
本発明では、負の第3レンズの形状は像側に凸面を向けたメニスカス形状であるが、固体撮像素子への主光線入射角度の観点からは、第3レンズ像側面が凹面である場合と比較し、固体撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角度を小さく抑えやすいというメリットがある。また、条件式(4)のもとでは第3レンズの負の屈折力をそれほど大きくできないので、負の第3レンズは両凹形状ではなくメニスカス形状になりがちであるが、軸上色収差を良好に補正するためには、アッベ数の小さい第3レンズの負の作用面が絞りに近い物体側面にあった方が効果的であり、収差補正の観点からも負の第3レンズの形状は像側に凸面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。
項4に記載の撮像レンズは、項1に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
0.15 < f2/f1 < 0.60 (5)
ただし、
f1 :前記第1レンズの焦点距離
f2 :前記第2レンズの焦点距離
本発明において、条件式(5)は、諸収差を良好に補正しながら正の第1レンズ、第2レンズの屈折力配分を適切に設定する条件を規定する。条件式(5)に示す値が下限を上回ることで、正の第1レンズの屈折力を適度に確保でき、撮像レンズ全系のレンズ全長を小さく抑えることができる。一方、条件式(5)に示す値が上限を下回ることで、正の第2レンズの屈折力を適度に確保でき、撮像レンズの射出瞳位置を固体撮像素子から物体側へ遠ざけることができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
ただし、
f1 :前記第1レンズの焦点距離
f2 :前記第2レンズの焦点距離
本発明において、条件式(5)は、諸収差を良好に補正しながら正の第1レンズ、第2レンズの屈折力配分を適切に設定する条件を規定する。条件式(5)に示す値が下限を上回ることで、正の第1レンズの屈折力を適度に確保でき、撮像レンズ全系のレンズ全長を小さく抑えることができる。一方、条件式(5)に示す値が上限を下回ることで、正の第2レンズの屈折力を適度に確保でき、撮像レンズの射出瞳位置を固体撮像素子から物体側へ遠ざけることができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
0.15 < f2/f1 < 0.4 (5)’
項5に記載の撮像レンズは、項1に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
項5に記載の撮像レンズは、項1に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
0.20 < r4/{(1−N2)・f}} < 0.60 (6)
ただし、
r4 :前記第2レンズの像側面の曲率半径
N2 :前記第2レンズのd線に対する屈折率
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(6)は、第2レンズ像側面の正の屈折力を適切に設定する条件を規定する。ここで、第2レンズ像側面の焦点距離は、曲率半径r4と第2レンズの屈折率N2を用いて、r4/(1−N2)で計算されるため、条件式(6)は第2レンズ像側面の焦点距離と、撮像レンズ全系の焦点距離の比を表す式である。条件式(6)に示す値が下限を上回ることにより、第2レンズ像側面の屈折力が必要以上に大きくなりすぎず、軸外光束のコマフレアや樽型の歪曲収差の発生を抑制することができる。さらに、第2面の曲率半径が小さくなりすぎず、レンズの加工性の観点からも好ましい。一方、条件式(6)に示す値が上限を下回ることで、第2レンズ像側面の屈折力を適度に確保できるため、負の第3レンズで発生する軸外諸収差をバランスよく補正することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
ただし、
r4 :前記第2レンズの像側面の曲率半径
N2 :前記第2レンズのd線に対する屈折率
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(6)は、第2レンズ像側面の正の屈折力を適切に設定する条件を規定する。ここで、第2レンズ像側面の焦点距離は、曲率半径r4と第2レンズの屈折率N2を用いて、r4/(1−N2)で計算されるため、条件式(6)は第2レンズ像側面の焦点距離と、撮像レンズ全系の焦点距離の比を表す式である。条件式(6)に示す値が下限を上回ることにより、第2レンズ像側面の屈折力が必要以上に大きくなりすぎず、軸外光束のコマフレアや樽型の歪曲収差の発生を抑制することができる。さらに、第2面の曲率半径が小さくなりすぎず、レンズの加工性の観点からも好ましい。一方、条件式(6)に示す値が上限を下回ることで、第2レンズ像側面の屈折力を適度に確保できるため、負の第3レンズで発生する軸外諸収差をバランスよく補正することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
0.25 < r4/{(1−N2)・f}} < 0.45 (6)’
項6に記載の撮像ユニットは、光電変換部を備えた固体撮像素子と、前記固体撮像素子の前記光電変換部に被写体像を結像させる、項1〜5のいずれかに記載の撮像レンズと、前記固体撮像素子を保持すると共に電気信号の送受を行う外部接続用端子を有する基板と、物体側からの光入射用の開口部を有し遮光性部材からなる筐体と、が一体的に形成された撮像ユニットであって、前記撮像ユニットの前記撮像レンズ光軸方向の高さが10[mm]以下であることを特徴とするので、例えば携帯電話などの薄形の携帯端末にも搭載することができる。
項6に記載の撮像ユニットは、光電変換部を備えた固体撮像素子と、前記固体撮像素子の前記光電変換部に被写体像を結像させる、項1〜5のいずれかに記載の撮像レンズと、前記固体撮像素子を保持すると共に電気信号の送受を行う外部接続用端子を有する基板と、物体側からの光入射用の開口部を有し遮光性部材からなる筐体と、が一体的に形成された撮像ユニットであって、前記撮像ユニットの前記撮像レンズ光軸方向の高さが10[mm]以下であることを特徴とするので、例えば携帯電話などの薄形の携帯端末にも搭載することができる。
項7に記載の携帯端末は、項6記載の撮像ユニットを備えることを特徴とする。本発明の撮像ユニットを用いることで、より小型かつ高性能な撮像機能を備えた携帯端末を得ることができる。
項8に記載の撮像レンズは、 固体撮像素子に被写体像を結像する撮像レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズ、開口絞り、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズ、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズからなり、下記条件式を満足することを特徴とする。
20 < {(ν1+ν2)/2}−ν3 < 70 (3)
1.0 < f23/f < 3.0 (4)
ただし、
ν1 :前記第1レンズのアッベ数
ν2 :前記第2レンズのアッベ数
ν3 :前記第3レンズのアッベ数
f23 :前記第2レンズと第3レンズの合成焦点距離
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離
小型で収差の良好に補正された撮像レンズを得るための本発明の基本構成は、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズ、開口絞り、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズ、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズからなる。物体側より順に、第1レンズおよび第2レンズからなる正レンズ群と、負の第3レンズを配置する、いわゆるテレフォトタイプのこのレンズ構成は、レンズ全長の小型化には有利な構成である。更に、収差補正に関しては、絞りを挟んで第1レンズと第2レンズで正の屈折力を分担しているので、正レンズ群での球面収差やコマ収差の発生を抑えることができる。
1.0 < f23/f < 3.0 (4)
ただし、
ν1 :前記第1レンズのアッベ数
ν2 :前記第2レンズのアッベ数
ν3 :前記第3レンズのアッベ数
f23 :前記第2レンズと第3レンズの合成焦点距離
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離
小型で収差の良好に補正された撮像レンズを得るための本発明の基本構成は、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズ、開口絞り、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズ、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズからなる。物体側より順に、第1レンズおよび第2レンズからなる正レンズ群と、負の第3レンズを配置する、いわゆるテレフォトタイプのこのレンズ構成は、レンズ全長の小型化には有利な構成である。更に、収差補正に関しては、絞りを挟んで第1レンズと第2レンズで正の屈折力を分担しているので、正レンズ群での球面収差やコマ収差の発生を抑えることができる。
条件式(3)は、撮像レンズ全系の色収差を良好に補正する条件を規定する。条件式(3)に示す値が下限を上回ることで、軸上色収差、倍率色収差をバランス良く補正することができる。また、その値が上限を下回ることで入手性のよい光学材料によりレンズを構成することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
25 < {(ν1+ν2)/2}−ν3 < 60 (3)’
条件式(4)は、開口絞りより像側に配置される正の第2レンズと負の第3レンズの合成焦点距離を規定するものである。条件式(4)に示す値が下限を上回ることにより、第2レンズと第3レンズの正の合成焦点距離が小さくなりすぎず、撮像レンズ全系の主点位置が像側に寄りすぎることを回避できるため、撮像レンズ全系のレンズ全長(第1レンズの物体側面から撮像レンズ全系の像側焦点までの光軸上の距離)を小さく抑えることができる。また、条件式(4)に示す値が上限を下回ることで、第2レンズと第3レンズの正の屈折力を適度に確保することができ、結果として射出瞳位置を固体撮像素子から物体側へ遠ざけることができるため、固体撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角度(主光線と光軸のなす角度で光軸か光軸と平行な場合は0°)を小さく抑えることが可能となる。結果として、撮像面周辺部において実質的な開口効率が減少する現象(シェーディング)を抑制することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
条件式(4)は、開口絞りより像側に配置される正の第2レンズと負の第3レンズの合成焦点距離を規定するものである。条件式(4)に示す値が下限を上回ることにより、第2レンズと第3レンズの正の合成焦点距離が小さくなりすぎず、撮像レンズ全系の主点位置が像側に寄りすぎることを回避できるため、撮像レンズ全系のレンズ全長(第1レンズの物体側面から撮像レンズ全系の像側焦点までの光軸上の距離)を小さく抑えることができる。また、条件式(4)に示す値が上限を下回ることで、第2レンズと第3レンズの正の屈折力を適度に確保することができ、結果として射出瞳位置を固体撮像素子から物体側へ遠ざけることができるため、固体撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角度(主光線と光軸のなす角度で光軸か光軸と平行な場合は0°)を小さく抑えることが可能となる。結果として、撮像面周辺部において実質的な開口効率が減少する現象(シェーディング)を抑制することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
1.0 < f23/f < 2.0 (4)’
本発明では、負の第3レンズの形状は像側に凸面を向けたメニスカス形状であるが、固体撮像素子への主光線入射角度の観点からは、第3レンズ像側面が凹面である場合と比較し、固体撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角度を小さく抑えやすいというメリットがある。また、条件式(4)のもとでは第3レンズの負の屈折力をそれほど大きくできないので、負の第3レンズは両凹形状ではなくメニスカス形状になりがちであるが、軸上色収差を良好に補正するためには、アッベ数の小さい第3レンズの負の作用面が絞りに近い物体側面にあった方が効果的であり、収差補正の観点からも負の第3レンズの形状は像側に凸面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。
本発明では、負の第3レンズの形状は像側に凸面を向けたメニスカス形状であるが、固体撮像素子への主光線入射角度の観点からは、第3レンズ像側面が凹面である場合と比較し、固体撮像素子の撮像面周辺部に結像する光束の主光線入射角度を小さく抑えやすいというメリットがある。また、条件式(4)のもとでは第3レンズの負の屈折力をそれほど大きくできないので、負の第3レンズは両凹形状ではなくメニスカス形状になりがちであるが、軸上色収差を良好に補正するためには、アッベ数の小さい第3レンズの負の作用面が絞りに近い物体側面にあった方が効果的であり、収差補正の観点からも負の第3レンズの形状は像側に凸面を向けたメニスカス形状であることが望ましい。
項9に記載の撮像レンズは、項8に記載の発明において、前記第1レンズは物体側に凸面を向けたメニスカス形状であることを特徴とする。
本発明によれば、第1レンズを物体側に凸面を向けたメニスカス形状とすることで、第1レンズと第2レンズの形状が絞りを挟んで対称的な形状となり、第1レンズおよび第2レンズで発生するコマ収差を良好に補正することができる。また、撮像レンズ全系の倍率色収差や歪曲収差を補正し易い構成となる。
項10に記載の撮像レンズは、項8に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
0.15 < f2/f1 < 0.60 (5)
ただし、
f1 :前記第1レンズの焦点距離
f2 :前記第2レンズの焦点距離
本発明において、条件式(5)は、諸収差を良好に補正しながら正の第1レンズ、第2レンズの屈折力配分を適切に設定する条件を規定する。条件式(5)に示す値が下限を上回ることで、正の第1レンズの屈折力を適度に確保でき、撮像レンズ全系のレンズ全長を小さく抑えることができる。一方、条件式(5)に示す値が上限を下回ることで、正の第2レンズの屈折力を適度に確保でき、撮像レンズの射出瞳位置を固体撮像素子から物体側へ遠ざけることができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
ただし、
f1 :前記第1レンズの焦点距離
f2 :前記第2レンズの焦点距離
本発明において、条件式(5)は、諸収差を良好に補正しながら正の第1レンズ、第2レンズの屈折力配分を適切に設定する条件を規定する。条件式(5)に示す値が下限を上回ることで、正の第1レンズの屈折力を適度に確保でき、撮像レンズ全系のレンズ全長を小さく抑えることができる。一方、条件式(5)に示す値が上限を下回ることで、正の第2レンズの屈折力を適度に確保でき、撮像レンズの射出瞳位置を固体撮像素子から物体側へ遠ざけることができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
0.15 < f2/f1 < 0.4 (5)’
項11に記載の撮像レンズは、項8に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
項11に記載の撮像レンズは、項8に記載の発明において、下記条件式を満足することを特徴とする。
0.20 < r4/{(1−N2)・f}} < 0.60 (6)
ただし、
r4 :前記第2レンズの像側面の曲率半径
N2 :前記第2レンズのd線に対する屈折率
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(6)は、第2レンズ像側面の正の屈折力を適切に設定する条件を規定する。ここで、第2レンズ像側面の焦点距離は、曲率半径r4と第2レンズの屈折率N2を用いて、r4/(1−N2)で計算されるため、条件式(6)は第2レンズ像側面の焦点距離と、撮像レンズ全系の焦点距離の比を表す式である。条件式(6)に示す値が下限を上回ることにより、第2レンズ像側面の屈折力が必要以上に大きくなりすぎず、軸外光束のコマフレアや樽型の歪曲収差の発生を抑制することができる。さらに、第2面の曲率半径が小さくなりすぎず、レンズの加工性の観点からも好ましい。一方、条件式(6)に示す値が上限を下回ることで、第2レンズ像側面の屈折力を適度に確保できるため、負の第3レンズで発生する軸外諸収差をバランスよく補正することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
ただし、
r4 :前記第2レンズの像側面の曲率半径
N2 :前記第2レンズのd線に対する屈折率
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離
条件式(6)は、第2レンズ像側面の正の屈折力を適切に設定する条件を規定する。ここで、第2レンズ像側面の焦点距離は、曲率半径r4と第2レンズの屈折率N2を用いて、r4/(1−N2)で計算されるため、条件式(6)は第2レンズ像側面の焦点距離と、撮像レンズ全系の焦点距離の比を表す式である。条件式(6)に示す値が下限を上回ることにより、第2レンズ像側面の屈折力が必要以上に大きくなりすぎず、軸外光束のコマフレアや樽型の歪曲収差の発生を抑制することができる。さらに、第2面の曲率半径が小さくなりすぎず、レンズの加工性の観点からも好ましい。一方、条件式(6)に示す値が上限を下回ることで、第2レンズ像側面の屈折力を適度に確保できるため、負の第3レンズで発生する軸外諸収差をバランスよく補正することができる。尚、下式を満足すると、より望ましい。
0.25 < r4/{(1−N2)・f}} < 0.45 (6)’
項12に記載の撮像レンズは、請求項8〜11のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズ、第2レンズ、第3レンズは、それぞれ少なくとも1面の非球面を有することを特徴とする。
項12に記載の撮像レンズは、請求項8〜11のいずれかに記載の発明において、前記第1レンズ、第2レンズ、第3レンズは、それぞれ少なくとも1面の非球面を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記第1レンズ、第2レンズ、第3レンズが少なくとも1面の非球面を有することにより、収差補正をより良好に行うことができる。正の第1レンズおよび第2レンズに少なくとも1面の非球面を付加すると、球面収差やコマ収差を良好に補正することができる。また負の第3レンズに少なくとも1面の非球面を付加すると、像面湾曲や歪曲収差を良好に補正することができる。
項13に記載の撮像ユニットは、光電変換部を備えた固体撮像素子と、前記固体撮像素子の前記光電変換部に被写体像を結像させる、項8〜12のいずれかに記載の撮像レンズと、前記固体撮像素子を保持すると共に電気信号の送受を行う外部接続用端子を有する基板と、物体側からの光入射用の開口部を有し遮光性部材からなる筐体と、が一体的に形成された撮像ユニットであって、前記撮像ユニットの前記撮像レンズ光軸方向の高さが10[mm]以下であることを特徴とするので、例えば携帯電話などの薄形の携帯端末にも搭載することができる。
項14に記載の携帯端末は、項13記載の撮像ユニットを備えることを特徴とする。本発明の撮像ユニットを用いることで、より小型かつ高性能な撮像機能を備えた携帯端末を得ることができる。
本発明によれば、小型でありながらも諸収差が良好に補正され、かつ固体撮像素子周辺部に結像する光束の主光線の入射角を適度な値に抑えた、3枚構成の撮像レンズ及びそれを用いた撮像ユニット並びに携帯端末を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図7は、本実施の形態にかかる撮像ユニット50の斜視図であり、図8は、撮像ユニット50のVIII-VIII線を含む面に沿った断面図である。
上記撮像ユニット50は、光電変換部51aを有する固体撮像素子としてのCMOS型イメージセンサ51と、このイメージセンサ51の光電変換部51aに被写体像を撮像させる撮像レンズとしての撮像レンズ10と、イメージセンサ51を保持すると共にその電気信号の送受を行う外部接続用端子54を有する基板52と、物体側からの光入射用の開口部55dを有し遮光性部材からなる鏡筒としての筐体53とを備え、これらが一体的に形成されている。尚、本撮像ユニット50の光軸方向高さΔは、10mm以下である。
上記イメージセンサ51は、その受光側の平面の中央部に、画素(光電変換素子)が2次元的に配置された、受光部としての光電変換部51aが形成されており、その周囲には信号処理回路51bが形成されている。かかる信号処理回路は、各画素を順次駆動し信号電荷を得る駆動回路部と、各信号電荷をデジタル信号に変換するA/D変換部と、このデジタル信号を用いて画像信号出力を形成する信号処理部等から構成されている。また、イメージセンサ51の受光側の平面の外縁近傍には、多数のパッド(図示略)が配置されており、ワイヤWを介して基板52に接続されている。イメージセンサ51は、光電変換部51aからの信号電荷をデジタルYUV信号等の画像信号等に変換し、ワイヤWを介して基板52上の所定の回路に出力する。ここで、Yは輝度信号、U(=R−Y)は赤と輝度信号との色差信号、V(=B−Y)は青と輝度信号との色差信号である。なお、撮像素子は上記CMOS型のイメージセンサに限定されるものではなく、CCD等の他のものを使用しても良い。
基板52は、その一平面上で上記イメージセンサ51及び筐体53を支持する支持平板52aと、支持平板52aの背面(イメージセンサ51と反対側の面)にその一端部が接続されたフレキシブル基板52bとを備えている。
支持平板52aは、表裏面に設けられた多数の信号伝達用パッドを有しており、その一平面側で前述したイメージセンサ51のワイヤWと接続され、背面側でフレキシブル基板52bと接続されている。
フレキシブル基板52bは、上記の如くその一端部が支持平板52aと接続され、その他端部に設けられた外部接続用端子54を介して支持平板52aと外部回路(例えば、撮像ユニットを実装した上位装置が有する制御回路)とを接続し、外部回路からイメージセンサ51を駆動するための電圧やクロック信号の供給を受けたり、また、デジタルYUV信号を外部回路へ出力したりすることを可能とする。さらに、フレキシブル基板52bの長手方向の中間部が可撓性又は変形容易性を備え、その変形により、支持平板52aに対して外部出力端子の向きや配置に自由度を与えている。
筐体53は、基板52の支持平板52aにおけるイメージセンサ51が設けられた平面上に当該イメージセンサ51をその内側に格納した状態で接着により固定装備されている。即ち、筐体53は、イメージセンサ51側の部分がイメージセンサ51を囲むように広く開口されると共に他端部が開口部55dを有するフランジ付きの筒状に形成されており、支持平板52a上にイメージセンサ51側の端部が当接固定されている。筐体53の内部に、撮像レンズ10が格納保持されている。
撮像レンズ10は、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズL1、開口絞りS、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズL2、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズL3とを有している。各レンズL1、L2、L3は、その光軸と筐体53の中心線とが一致した状態で筐体53の内部に収容されている。
より具体的には、第1レンズL1,開口絞りS、第2レンズL2は、レンズのフランジをつき当てた状態で、円筒状のホルダ55の小径部55a内に嵌合している。一方、ホルダ55の大径部55b内に嵌合した第3レンズL3は、第2レンズL2のフランジにつき当てられており、不図示の接着剤により固定されている。ホルダ55は、その外周に形成された雄ねじ部55cを、筐体53の内周面に形成された雌ねじ部53aに螺合させている。従って、ホルダ55を回転させることにより、撮像レンズ10とイメージセンサ51との間隔が調整できるようになっている。調整後に、ホルダ55と筐体53とは不図示の接着剤により、相対回転不能となるように固定される。
この撮像レンズ10は、開口絞りS及び各レンズL1、L2、L3を光学系として、固体撮像素子に対して被写体像の結像を行うためのものである。開口絞りSは、撮像レンズ全系のFナンバーを決定する部材である。
撮像レンズ10とイメージセンサ51との間において筐体53に保持されたIRカットフィルタ23は、例えば、略矩形状や円形状に形成された部材である。
さらに、図示は省略するが、第2レンズL2と第3レンズL3との間に、遮光マスクが配置されていても良く、この場合には、固体撮像素子に近い第3レンズL3有効径の外側に不要光が入射することを防止し、ゴーストやフレアの発生を抑えることができる。
上述した撮像ユニット50の使用態様について説明する。図9は、撮像ユニット50を携帯端末としての携帯電話機100に装備した状態を示す図である。また、図10は携帯電話機100の制御ブロック図である。
撮像ユニット50は、例えば、撮像レンズにおける筐体53の物体側端面が携帯電話機100の背面(液晶表示部側を正面とする)に設けられ、液晶表示部の下方に相当する位置になるよう配設される。
撮像ユニット50の外部接続用端子54は、携帯電話機100の制御部101と接続され、輝度信号や色差信号等の画像信号を制御部101側に出力する。
一方、携帯電話機100は、図10に示すように、各部を統括的に制御すると共に、各処理に応じたプログラムを実行する制御部(CPU)101と、番号等をキーにより支持入力するための入力部60と、所定のデータの他に撮像した画像や映像等を表示する表示部70と、外部サーバとの間の各種清報通信を実現するための無線通信部80と、携帯電話機100のシステムプログラムや各種処理プログラム及び端末ID等の必要な諸データを記憶している記憶部(ROM)91と、制御部101によって実行される各種処理プログラムやデータ、若しくは処理データ、或いは撮像ユニット50により撮像データ等を一時的に格納する作業領域として用いられる及び一時記憶部(RAM)92とを備えている。
そして、撮像ユニット50から入力された画像信号は、上記携帯電話機100の制御系により、記憶部92に記憶されたり、或いは表示部70で表示され、さらには、無線通信部80を介して映像情報として外部に送信されることとなる。
以下、本発明の撮像レンズの実施例を示す。各実施例に使用する記号は下記の通りである。
f :撮像レンズ全系の焦点距離
fB :バックフォーカス
F :Fナンバー
2YD :固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長
R :曲率半径
D :軸上面間隔
Nd :レンズ材料のd線に対する屈折率
νd :レンズ材料のアッベ数
各実施例において非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとして以下の「数1」で表す。
fB :バックフォーカス
F :Fナンバー
2YD :固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長
R :曲率半径
D :軸上面間隔
Nd :レンズ材料のd線に対する屈折率
νd :レンズ材料のアッベ数
各実施例において非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向にX軸をとり、光軸と垂直方向の高さをhとして以下の「数1」で表す。
ただし、
Ai :i次の非球面係数
R :曲率半径
K :円錐定数
(実施例1)
実施例1の撮像レンズのレンズデータを表1、2に示す。尚、これ以降(表のレンズデータ含む)において、10のべき乗数(例えば 2.5×10−03)を、E(例えば2.5E―03)を用いて表すものとする。
Ai :i次の非球面係数
R :曲率半径
K :円錐定数
(実施例1)
実施例1の撮像レンズのレンズデータを表1、2に示す。尚、これ以降(表のレンズデータ含む)において、10のべき乗数(例えば 2.5×10−03)を、E(例えば2.5E―03)を用いて表すものとする。
図1は、実施例1のレンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、Sは開口絞りを示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。Iは、固体撮像素子の撮像面である。図2は実施例1の収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
(実施例2)
実施例2の撮像レンズのレンズデータを、表3、4に示す。
(実施例2)
実施例2の撮像レンズのレンズデータを、表3、4に示す。
図3は、実施例2のレンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、Sは開口絞りを示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。Iは、固体撮像素子の撮像面である。図4は実施例1の収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
(実施例3)
実施例3の撮像レンズのレンズデータを、表5、6に示す。
(実施例3)
実施例3の撮像レンズのレンズデータを、表5、6に示す。
図5は、実施例3のレンズの断面図である。図中L1は第1レンズ、L2は第2レンズ、L3は第3レンズ、Sは開口絞りを示す。また、Fは光学的ローパスフィルタやIRカットフィルタ、固体撮像素子のシールガラス等を想定した平行平板である。Iは、固体撮像素子の撮像面である。図6は実施例1の収差図(球面収差、非点収差、歪曲収差、メリディオナルコマ収差)である。
各実施例において、条件式(1)〜(2)に示す値を表7に示す。
各実施例において、条件式(3)〜(6)に示す値を表8に示す。
上述の実施例1、2、3において、第1レンズおよび第2レンズは、ポリオレフィン系のプラスチック材料から形成され、飽和吸水率は0.01%以下である。第3レンズは、ポリカーボネイト系のプラスチック材料から形成され、飽和吸水率は0.4%である。プラスチックレンズはガラスレンズに比べ、飽和吸水率が大きいため、急激な湿度変化があると過渡的に吸水量の不均一分布が発生し、屈折率が均一にならず良好な結像性能が得られなくなる傾向にある。湿度変化による性能劣化を抑えるためには、飽和吸水率がすべて0.7%以下のプラスチック材料を用いることが望ましい。
ここで、プラスチック材料は温度変化時の屈折率変化が大きいため、第1レンズ、第2レンズおよび第3レンズの全てをプラスチックレンズで構成すると、周囲温度が変化した際に、撮像レンズレンズ全系の像点位置が変動してしまうという問題を抱えてしまう。この像点位置変動が無視できない仕様の撮像ユニットにおいては、例えば正の第1レンズをガラス材料にて形成されるレンズ(例えばガラスモールドレンズ)とし、正の第2レンズと負の第3レンズをプラスチックレンズとし、かつ第2レンズと第3レンズとで温度変化時の像点位置変動をある程度相殺するような屈折力配分とすることで、この温度特性の問題を軽減することができる。又、正の第2レンズをガラス材料にて形成されるレンズとし、正の第1レンズと負の第3レンズをプラスチックレンズとしても良い。ガラスモールドレンズを用いる場合は、成形金型の消耗をできるだけ防ぐために、ガラス転移点(Tg)が400℃以下のガラス材料を使用するのが望ましい。
また最近では、プラスチック材料中に無機微粒子を混合させ、プラスチック材料の屈折率の温度変化を小さく抑えることができることが分かってきた。詳細に説明すると、一般に透明なプラスチック材料に微粒子を混合させると、光の散乱が生じ透過率が低下するため、光学材料として使用することは困難であったが、微粒子の大きさを透過光束の波長より小さくすることにより、散乱が実質的に発生しないようにできる。プラスチック材料は温度が上昇することにより屈折率が低下してしまうが、無機粒子は温度が上昇すると屈折率が上昇する。そこで、これらの温度依存性を利用して互いに打ち消しあうように作用させることにより、屈折率変化がほとんど生じないようにすることができる。具体的には、母材となるプラスチック材料に最大長が20ナノメートル以下の無機粒子を分散させることにより、屈折率の温度依存性のきわめて低いプラスチック材料となる。例えばアクリルに酸化ニオブ(Nb2O5)の微粒子を分散させることで、温度変化による屈折率変化を小さくすることができる。本発明において、2枚の正レンズ(L1,L2)のうちの1枚、または全てのレンズ(L1,L2,L3)に、このような無機粒子を分散させたプラスチック材料を用いることにより、撮像レンズ全系の温度変化時の像点位置変動を小さく抑えることが可能となる。
Claims (14)
- 固体撮像素子に被写体像を結像する撮像レンズであって、物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第1レンズ、開口絞り、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズ、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズからなり、前記第1レンズ、第2レンズ、第3レンズは、それぞれ少なくとも1面の非球面を有し、下記条件式を満足する撮像レンズ。
15° < IAD < 35° (1)
|IAh − (IAD・Yh/YD)| < 5° (2)
ただし、
YD :前記固体撮像素子の矩形実効画素領域の対角線長の1/2
Yh :前記撮像レンズの任意の像高(ただしYh < YD)
IAD :前記撮像レンズの像高YDに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度
IAh :前記撮像レンズの像高Yhに結像する光束の主光線と光軸とのなす角度 - 請求の範囲第1項に記載の撮像レンズにおいて、下記条件式を満足する。
20 < {(ν1+ν2)/2}−ν3 < 70 (3)
ただし、
ν1 :前記第1レンズのアッベ数
ν2 :前記第2レンズのアッベ数
ν3 :前記第3レンズのアッベ数 - 請求の範囲第1項に記載の撮像レンズにおいて、下記条件式を満足する。
1.0 < f23/f < 3.0 (4)
ただし、
f23 :前記第2レンズと第3レンズの合成焦点距離
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離 - 請求の範囲第1項に記載の撮像レンズにおいて、下記条件式を満足する。
0.15 < f2/f1 < 0.60 (5)
ただし、
f1 :前記第1レンズの焦点距離
f2 :前記第2レンズの焦点距離 - 請求の範囲第1項に記載の撮像レンズにおいて、下記条件式を満足する。
0.20 < r4/{(1−N2)・f}} < 0.60 (6)
ただし、
r4 :前記第2レンズの像側面の曲率半径
N2 :前記第2レンズのd線に対する屈折率
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離 - 光電変換部を備えた固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の前記光電変換部に被写体像を結像させる、 請求の範囲第1項に記載の撮像レンズと、
前記固体撮像素子を保持すると共に電気信号の送受を行う外部接続用端子を有する基板と、
物体側からの光入射用の開口部を有し遮光性部材からなる筐体と、が一体的に形成された撮像ユニットであって、
前記撮像ユニットの前記撮像レンズ光軸方向の高さが10[mm]以下である撮像ユニット。 - 請求の範囲第6項に記載の撮像ユニットを備える携帯端末。
- 固体撮像素子に被写体像を結像する撮像レンズであって、
物体側より順に、正の屈折力を有し物体側に凸面を向けた第1レンズ、開口絞り、正の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第2レンズ、負の屈折力を有し像側に凸面を向けたメニスカス形状の第3レンズからなり、下記条件式を満足する撮像レンズ。
20 < {(ν1+ν2)/2}−ν3 < 70 (3)
1.0 < f23/f < 3.0 (4)
ただし、
ν1 :前記第1レンズのアッベ数
ν2 :前記第2レンズのアッベ数
ν3 :前記第3レンズのアッベ数
f23 :前記第2レンズと第3レンズの合成焦点距離
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離 - 請求の範囲第8項に記載の撮像レンズにおいて、前記第1レンズは物体側に凸面を向けたメニスカス形状である。
- 請求の範囲第8項に記載の撮像レンズにおいて、下記条件式を満足する。
0.15 < f2/f1 < 0.60 (5)
ただし、
f1 :前記第1レンズの焦点距離
f2 :前記第2レンズの焦点距離 - 請求の範囲第8項に記載の撮像レンズにおいて、下記条件式を満足する。
0.20 < r4/{(1−N2)・f}} < 0.60 (6)
ただし、
r4 :前記第2レンズの像側面の曲率半径
N2 :前記第2レンズのd線に対する屈折率
f :前記撮像レンズ全系の焦点距離 - 請求の範囲第8項に記載の撮像レンズにおいて、前記第1レンズ、第2レンズ、第3レンズは、それぞれ少なくとも1面の非球面を有する。
- 光電変換部を備えた固体撮像素子と、
前記固体撮像素子の前記光電変換部に被写体像を結像させる、 請求の範囲第8項に記載の撮像レンズと、
前記固体撮像素子を保持すると共に電気信号の送受を行う外部接続用端子を有する基板と、
物体側からの光入射用の開口部を有し遮光性部材からなる筐体と、が一体的に形成された撮像ユニットであって、
前記撮像ユニットの前記撮像レンズ光軸方向の高さが10[mm]以下である撮像ユニット。 - 請求の範囲第13項に記載の撮像ユニットを備える携帯端末。
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