JPWO2005062217A1 - プレゼンス情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
本発明に係るプレゼンス情報配信システムでは、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理する。これによりプレゼンス情報項目と配信先ユーザとを対応付けた新たなプレゼンスグループを生成したり、プレゼンス情報項目を他のプレゼンスグループに登録したり、配信先ユーザを他のプレゼンスグループに登録したりすることにより、配信先ユーザやプレゼンス情報の特性などに応じたフレキシブルな情報配信が可能になる。
Description
本発明は、ユーザの状態変化などの情報(ユーザの属性情報を含むさまざまな情報であって、以下、プレゼンス情報と呼ぶ。)を予め登録され且つ許可された他のユーザにリアルタイムに配信するプレゼンス情報配信技術に関する。
インターネットにおいて情報の配信は主にウェブ(Web)サーバ及び電子メールにて行われている。ユーザは検索エンジンなどを用いて希望する情報を配信しているWebサーバを見つけ、そのWebサーバにアクセスして所望の情報を取得する。一方、電子メールについてはメーリングリストやメール配信サービスにメールアドレスを登録することにより電子メールの配信を受け、情報を取得する。しかし、これらは情報の更新をリアルタイムに伝えるものではなく、ユーザの自発的なアクセス又は電子メールの受信という作業が必要となる。また、電子メールの場合には、必ずしもその時に欲しい情報が含まれているわけではない。
そこで近年プレゼンス情報配信システムが利用されるようになってきている。このプレゼンス情報配信システムにおいて、情報の配信を希望するユーザは予め講読登録を行っておく必要がある。そして、ユーザが講読登録を行った情報の更新が行われ且つプレゼンス情報配信システムに当該ユーザがログオン中(すなわち情報配信許可中)である場合には、当該情報の更新部分についてリアルタイムで配信を受けることができるというものである。このプレゼンス情報配信システムは、バディリストシステムとも呼ばれ、例えばインスタントメッセージ・サービスの一部機能として実装されている。インスタントメッセージ・サービスにおいては、予め注目するユーザを登録しておくと、ログオン中、当該注目ユーザの状態変化が通知される。
このようにリアルタイムに希望する情報の配信を受けるということではプレゼンス情報配信システムの利便性は高い。しかし、従来のプレゼンス情報配信システムは、情報配信サイドにとっては、必ずしも使い勝手がよくなかった。すなわち、所有する情報を全て見せるか又は見せないといった選択しか不可能であるため、講読者に応じた情報の配信が不可能である。情報を全て見せてしまうことになるので、場合によっては情報漏洩に繋がる可能性がある。従って、講読者に応じた情報の配信を行うためには、ユーザIDを複数保持して、ユーザIDに応じて配信内容を変更するという方式、またはプレゼンス情報配信システム又はプレゼンス情報配信サーバを配信内容に応じて複数用いるという方式を採用する必要がある。しかし、このような方式であっても、特定の講読者は特定のユーザID又はプレゼンス情報配信システム若しくはプレゼンス情報配信サーバに対応付けられるため、特定の講読者を他の特定のユーザIDなどに対応付けるような配信内容の動的な変更は非常に困難である。
また、公開制御情報を定義して講読者に応じた情報の配信を行うシステムも存在するが、公開制御情報を変更する場合には講読者の講読登録を破棄して再度講読登録を行う必要がある。これは、講読者の利便性を損ねるものである。また、講読者リスト以外に、公開制御情報を管理する必要があり、ユーザ管理リソースが余計に必要になる。これは講読者数が増加すると、必要となるユーザ管理リソースが膨大となるという問題がある。また、公開制御情報を講読者毎に個別に設定することは実際上不可能になる。
なお、プレゼンス情報配信システムについては、特開2003−296525号公報に以下のような技術が開示されている。まず、バディAが転送元としてバディBを指定する。そしてバディBのプレゼンスを更新すると、バディAのプレゼンス管理部は、バディAのプレゼンス情報を変更するか否かを判断する。まず、バディBがバディAの転送元であるか否か、変更ルールなどに基づいて、バディAの最新のプレゼンス情報を、バディBのプレゼンス情報へ変更してもいいか否かを判断する。変更可の場合、バディAのプレゼンス情報はバディBのプレゼンス情報に書き換えられ、他のバディのプレゼンス管理部に配信される。また、バディBの最新のプレゼンス情報はバディAに通知される。このように他のバディのプレゼンス情報を自己のプレゼンス情報として用いることができるようになる。しかし、公開制御については特別な仕組みは取り入れられていない。
特開2003−296525号公報
そこで近年プレゼンス情報配信システムが利用されるようになってきている。このプレゼンス情報配信システムにおいて、情報の配信を希望するユーザは予め講読登録を行っておく必要がある。そして、ユーザが講読登録を行った情報の更新が行われ且つプレゼンス情報配信システムに当該ユーザがログオン中(すなわち情報配信許可中)である場合には、当該情報の更新部分についてリアルタイムで配信を受けることができるというものである。このプレゼンス情報配信システムは、バディリストシステムとも呼ばれ、例えばインスタントメッセージ・サービスの一部機能として実装されている。インスタントメッセージ・サービスにおいては、予め注目するユーザを登録しておくと、ログオン中、当該注目ユーザの状態変化が通知される。
このようにリアルタイムに希望する情報の配信を受けるということではプレゼンス情報配信システムの利便性は高い。しかし、従来のプレゼンス情報配信システムは、情報配信サイドにとっては、必ずしも使い勝手がよくなかった。すなわち、所有する情報を全て見せるか又は見せないといった選択しか不可能であるため、講読者に応じた情報の配信が不可能である。情報を全て見せてしまうことになるので、場合によっては情報漏洩に繋がる可能性がある。従って、講読者に応じた情報の配信を行うためには、ユーザIDを複数保持して、ユーザIDに応じて配信内容を変更するという方式、またはプレゼンス情報配信システム又はプレゼンス情報配信サーバを配信内容に応じて複数用いるという方式を採用する必要がある。しかし、このような方式であっても、特定の講読者は特定のユーザID又はプレゼンス情報配信システム若しくはプレゼンス情報配信サーバに対応付けられるため、特定の講読者を他の特定のユーザIDなどに対応付けるような配信内容の動的な変更は非常に困難である。
また、公開制御情報を定義して講読者に応じた情報の配信を行うシステムも存在するが、公開制御情報を変更する場合には講読者の講読登録を破棄して再度講読登録を行う必要がある。これは、講読者の利便性を損ねるものである。また、講読者リスト以外に、公開制御情報を管理する必要があり、ユーザ管理リソースが余計に必要になる。これは講読者数が増加すると、必要となるユーザ管理リソースが膨大となるという問題がある。また、公開制御情報を講読者毎に個別に設定することは実際上不可能になる。
なお、プレゼンス情報配信システムについては、特開2003−296525号公報に以下のような技術が開示されている。まず、バディAが転送元としてバディBを指定する。そしてバディBのプレゼンスを更新すると、バディAのプレゼンス管理部は、バディAのプレゼンス情報を変更するか否かを判断する。まず、バディBがバディAの転送元であるか否か、変更ルールなどに基づいて、バディAの最新のプレゼンス情報を、バディBのプレゼンス情報へ変更してもいいか否かを判断する。変更可の場合、バディAのプレゼンス情報はバディBのプレゼンス情報に書き換えられ、他のバディのプレゼンス管理部に配信される。また、バディBの最新のプレゼンス情報はバディAに通知される。このように他のバディのプレゼンス情報を自己のプレゼンス情報として用いることができるようになる。しかし、公開制御については特別な仕組みは取り入れられていない。
以上述べたように従来技術ではフレキシブルな情報配信が困難である。また、仮にフレキシブルな情報配信を可能にするならば、メモリ容量などの余分なリソースが必要となるという問題がある。さらに、公開制御情報を講読者毎に配信者が自ら個別に設定するというのは、利便性の観点から問題である。
本発明の目的は、フレキシブルな情報配信を可能とし、配信設定を簡便に行えるようにするプレゼンス情報処理技術を提供することである。
本発明の目的は、フレキシブルな情報配信を可能とし、適切な配信設定を自動的に行うことができるようにするためのプレゼンス情報処理技術を提供することである。
本発明の第1の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働する端末装置により実行される。この端末装置により実行されるプレゼンス情報処理方法は、特定のユーザ(例えば店舗ユーザ又は情報配信サービス業者ユーザ)がプレゼンス情報の配信を要求した場合、プレゼンス情報管理サーバから、プレゼンス情報管理サーバに予め登録されており且つ特定のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含む第1データを受信する第1データ受信ステップと、第1データ受信ステップにおいて受信された第1データに基づき、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、第1データに基づき、特定のユーザと特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるためのプレゼンスグループの生成要求を生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、プレゼンス情報管理サーバから受信された第1データに基づき、特定のユーザに配信されるプレゼンス情報が確認でき、さらに許可入力により自動的にプレゼンス情報管理サーバにおいて第1データに基づきプレゼンスグループが生成されるため、配信設定が簡便になる。
また、本発明の第1の態様においては、特定のユーザのプレゼンス情報の配信要求を前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、プレゼンス情報管理サーバから、特定のユーザがプレゼンス情報の配信を要求したことを表す第2データを受信する第2データ受信ステップとをさらに含み、当該第2データ受信ステップの後に第1データ受信ステップを実施するようにしてもよい。例えば、ユーザAの情報の配信を受けるために、要求元であるユーザBもユーザAに当該ユーザAが指定した情報を配信しなければならないという場合が、これに該当する。
また、本発明の第1の態様において、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の拒否入力に応じて、特定のユーザとの講読関係を解除するための要求をプレゼンス情報管理サーバに送信するステップをさらに含むようにしてもよい。上で述べた例に従えば、ユーザBがユーザAに当該ユーザAが指定した情報の配信を許可しない場合には、ユーザAに対するユーザBの講読申し込み等を取り下げるというものである。
さらに、上で述べた第1データが、特定のユーザと特定のプレゼンス情報のプレゼンス情報項目を対応付けるためのプレゼンスグループに関する情報を含むようにしてもよい。
また、本発明の第1の態様において、特定のユーザにより第1データが変更された場合、プレゼンス情報管理サーバから変更後の第2データを受信するステップと、受信された変更後の第2データに基づき特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、変更後の第2データに基づき、特定のユーザと変更後の特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるための、プレゼンスグループの変更要求を生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとをさらに含むようにしてもよい。
従来では公開制御情報が変更された場合には講読関係は破棄されるため、再度講読手続きを行わなければならなかった。上で述べたようなステップを実行することにより、再度許可を得ることができれば講読関係を破棄することなく、プレゼンスグループの更新により情報の配信が継続される。
さらに、第1データの少なくとも一部が特定のユーザのプレゼンス情報となっており、第1データの少なくとも一部に対応するプレゼンス情報が特定のユーザの少なくとも一部のプレゼンスグループに対応付けられており、さらに、プレゼンス情報管理サーバから第2データの少なくとも一部をプレゼンス情報として受信するステップを含むようにしてもよい。公開制御に用いられる第1データについてもその少なくとも一部がプレゼンス情報として登録されていれば、第1データの変更時には、プレゼンス情報の更新時の通常の配信と同様に、講読者に対して配信がなされる。
本発明の第2の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働するコンピュータにより実行される。そしてこのプレゼンス情報処理方法は、所定のデータを取得し、記憶装置に格納するステップと、記憶装置に格納された所定のデータを、プレゼンスグループにおけるプレゼンス情報項目と配信先ユーザとの対応付け変更に関連してグループ変更データ格納部に格納されたデータを基に評価する評価ステップと、評価ステップにより記憶装置に格納された所定のデータが所定の条件を満たしていると判断された場合には、プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更と配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更との少なくともいずれかのリクエストを生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、例えば店舗や情報配信サービス業者などにおけるコンピュータにおいて上で述べたような処理を実施することにより、講読者の状態や配信される情報の特性などの外部データに基づき適切な情報配信の制御が自動的に行われるようになる。
なお、上で述べた所定のデータが配信先ユーザに関連するデータである場合には、少なくとも当該配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更のリクエストが生成されるようにしてもよい。例えば、講読者のプレゼンス情報である位置データを受信した場合に、当該位置データに応じたプレゼンスグループに講読者の所属を変更すれば、講読者の状態に則した情報の配信が行われることになる。
一方、所定のデータがプレゼンス情報項目と予め関連付けられており且つグループ変更データ格納部に格納されたデータである場合には、少なくとも当該プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更リクエストが生成されるようにしてもよい。例えば、現時刻が予め登録された店舗の開店時刻であるという場合には、当該店舗のプレゼンス情報を例えば店舗の所在エリアにいる講読者が対応付けられているプレゼンスグループに登録することにより、適切な講読者に新たな情報を配信することができるようになる。すなわち、プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループを遷移させることにより、フレキシブルな情報配信が可能となる。
さらに、本発明の第2の態様において、他のユーザが新規にプレゼンスグループに対応付けられたことが通知された場合、当該他のユーザに対して予め定められたプレゼンス情報項目に係るデータを配信するように要求するステップをさらに含むようにしてもよい。
本発明の第3の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータをユーザ毎にプレゼンスデータ格納部に格納するプレゼンス情報管理サーバにより実行される。そして本プレゼンス情報処理方法は、第1のユーザの端末から第2のユーザのプレゼンス情報の新規配信要求を受信した場合、第1のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含むサービスプロファイル・データを、サービスプロファイル・データ格納部から第1のユーザに対応して登録されているサービスプロファイル・データを読み出し、第2のユーザの端末に送信するステップと、第2のユーザの端末から、第1のユーザを配信先ユーザとして特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、第2のユーザのプレゼンスグループの生成要求を受信した場合、当該生成要求に従ってプレゼンスグループを生成し、プレゼンスデータ格納部に登録するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、プレゼンス情報管理サーバにおけるメモリ効率も向上する。さらに、上記のような処理を実行することにより、第2のユーザにとっては、第1のユーザに対する、自己のプレゼンス情報の配信設定が簡便に行えるようになる。
なお、本発明の第3の態様において、第1のユーザの端末から変更後のサービスプロファイル・データを受信した場合、サービスプロファイル・データ格納部に更新登録するステップと、第1のユーザのいずれかのプレゼンスグループに対応付けられた第3のユーザの端末に、サービスプロファイル・データ格納部から第1のユーザに対応して登録されている変更後のサービスプロファイル・データを読み出し、第3のユーザの端末に送信するステップと、第3のユーザの端末から、第1のユーザを配信先ユーザとして変更後の特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、第3のユーザのプレゼンスグループの変更要求を受信した場合、当該変更要求に従ってプレゼンスグループの内容を変更し、プレゼンスデータ格納部に登録するステップとをさらに含むようにしてもよい。
このようにすれば第1のユーザがサービスプロファイルを変更した場合、講読関係を一律破棄するといったことをせずに、変更を認める講読者には継続的に情報を配信することができるようになる。
本発明の方法は、上記方法を処理装置及び記憶装置を有するコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができ、このプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークなどを介してデジタル信号として配信される場合もある。尚、中間的な処理結果はメモリ等の記憶装置に一時保管される。
本発明の目的は、フレキシブルな情報配信を可能とし、適切な配信設定を自動的に行うことができるようにするためのプレゼンス情報処理技術を提供することである。
本発明の第1の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働する端末装置により実行される。この端末装置により実行されるプレゼンス情報処理方法は、特定のユーザ(例えば店舗ユーザ又は情報配信サービス業者ユーザ)がプレゼンス情報の配信を要求した場合、プレゼンス情報管理サーバから、プレゼンス情報管理サーバに予め登録されており且つ特定のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含む第1データを受信する第1データ受信ステップと、第1データ受信ステップにおいて受信された第1データに基づき、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、第1データに基づき、特定のユーザと特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるためのプレゼンスグループの生成要求を生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、プレゼンス情報管理サーバから受信された第1データに基づき、特定のユーザに配信されるプレゼンス情報が確認でき、さらに許可入力により自動的にプレゼンス情報管理サーバにおいて第1データに基づきプレゼンスグループが生成されるため、配信設定が簡便になる。
また、本発明の第1の態様においては、特定のユーザのプレゼンス情報の配信要求を前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、プレゼンス情報管理サーバから、特定のユーザがプレゼンス情報の配信を要求したことを表す第2データを受信する第2データ受信ステップとをさらに含み、当該第2データ受信ステップの後に第1データ受信ステップを実施するようにしてもよい。例えば、ユーザAの情報の配信を受けるために、要求元であるユーザBもユーザAに当該ユーザAが指定した情報を配信しなければならないという場合が、これに該当する。
また、本発明の第1の態様において、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の拒否入力に応じて、特定のユーザとの講読関係を解除するための要求をプレゼンス情報管理サーバに送信するステップをさらに含むようにしてもよい。上で述べた例に従えば、ユーザBがユーザAに当該ユーザAが指定した情報の配信を許可しない場合には、ユーザAに対するユーザBの講読申し込み等を取り下げるというものである。
さらに、上で述べた第1データが、特定のユーザと特定のプレゼンス情報のプレゼンス情報項目を対応付けるためのプレゼンスグループに関する情報を含むようにしてもよい。
また、本発明の第1の態様において、特定のユーザにより第1データが変更された場合、プレゼンス情報管理サーバから変更後の第2データを受信するステップと、受信された変更後の第2データに基づき特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、変更後の第2データに基づき、特定のユーザと変更後の特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるための、プレゼンスグループの変更要求を生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとをさらに含むようにしてもよい。
従来では公開制御情報が変更された場合には講読関係は破棄されるため、再度講読手続きを行わなければならなかった。上で述べたようなステップを実行することにより、再度許可を得ることができれば講読関係を破棄することなく、プレゼンスグループの更新により情報の配信が継続される。
さらに、第1データの少なくとも一部が特定のユーザのプレゼンス情報となっており、第1データの少なくとも一部に対応するプレゼンス情報が特定のユーザの少なくとも一部のプレゼンスグループに対応付けられており、さらに、プレゼンス情報管理サーバから第2データの少なくとも一部をプレゼンス情報として受信するステップを含むようにしてもよい。公開制御に用いられる第1データについてもその少なくとも一部がプレゼンス情報として登録されていれば、第1データの変更時には、プレゼンス情報の更新時の通常の配信と同様に、講読者に対して配信がなされる。
本発明の第2の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働するコンピュータにより実行される。そしてこのプレゼンス情報処理方法は、所定のデータを取得し、記憶装置に格納するステップと、記憶装置に格納された所定のデータを、プレゼンスグループにおけるプレゼンス情報項目と配信先ユーザとの対応付け変更に関連してグループ変更データ格納部に格納されたデータを基に評価する評価ステップと、評価ステップにより記憶装置に格納された所定のデータが所定の条件を満たしていると判断された場合には、プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更と配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更との少なくともいずれかのリクエストを生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、例えば店舗や情報配信サービス業者などにおけるコンピュータにおいて上で述べたような処理を実施することにより、講読者の状態や配信される情報の特性などの外部データに基づき適切な情報配信の制御が自動的に行われるようになる。
なお、上で述べた所定のデータが配信先ユーザに関連するデータである場合には、少なくとも当該配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更のリクエストが生成されるようにしてもよい。例えば、講読者のプレゼンス情報である位置データを受信した場合に、当該位置データに応じたプレゼンスグループに講読者の所属を変更すれば、講読者の状態に則した情報の配信が行われることになる。
一方、所定のデータがプレゼンス情報項目と予め関連付けられており且つグループ変更データ格納部に格納されたデータである場合には、少なくとも当該プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更リクエストが生成されるようにしてもよい。例えば、現時刻が予め登録された店舗の開店時刻であるという場合には、当該店舗のプレゼンス情報を例えば店舗の所在エリアにいる講読者が対応付けられているプレゼンスグループに登録することにより、適切な講読者に新たな情報を配信することができるようになる。すなわち、プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループを遷移させることにより、フレキシブルな情報配信が可能となる。
さらに、本発明の第2の態様において、他のユーザが新規にプレゼンスグループに対応付けられたことが通知された場合、当該他のユーザに対して予め定められたプレゼンス情報項目に係るデータを配信するように要求するステップをさらに含むようにしてもよい。
本発明の第3の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータをユーザ毎にプレゼンスデータ格納部に格納するプレゼンス情報管理サーバにより実行される。そして本プレゼンス情報処理方法は、第1のユーザの端末から第2のユーザのプレゼンス情報の新規配信要求を受信した場合、第1のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含むサービスプロファイル・データを、サービスプロファイル・データ格納部から第1のユーザに対応して登録されているサービスプロファイル・データを読み出し、第2のユーザの端末に送信するステップと、第2のユーザの端末から、第1のユーザを配信先ユーザとして特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、第2のユーザのプレゼンスグループの生成要求を受信した場合、当該生成要求に従ってプレゼンスグループを生成し、プレゼンスデータ格納部に登録するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、プレゼンス情報管理サーバにおけるメモリ効率も向上する。さらに、上記のような処理を実行することにより、第2のユーザにとっては、第1のユーザに対する、自己のプレゼンス情報の配信設定が簡便に行えるようになる。
なお、本発明の第3の態様において、第1のユーザの端末から変更後のサービスプロファイル・データを受信した場合、サービスプロファイル・データ格納部に更新登録するステップと、第1のユーザのいずれかのプレゼンスグループに対応付けられた第3のユーザの端末に、サービスプロファイル・データ格納部から第1のユーザに対応して登録されている変更後のサービスプロファイル・データを読み出し、第3のユーザの端末に送信するステップと、第3のユーザの端末から、第1のユーザを配信先ユーザとして変更後の特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、第3のユーザのプレゼンスグループの変更要求を受信した場合、当該変更要求に従ってプレゼンスグループの内容を変更し、プレゼンスデータ格納部に登録するステップとをさらに含むようにしてもよい。
このようにすれば第1のユーザがサービスプロファイルを変更した場合、講読関係を一律破棄するといったことをせずに、変更を認める講読者には継続的に情報を配信することができるようになる。
本発明の方法は、上記方法を処理装置及び記憶装置を有するコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができ、このプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークなどを介してデジタル信号として配信される場合もある。尚、中間的な処理結果はメモリ等の記憶装置に一時保管される。
第1図は、本発明の一実施例に係るシステム概要図である。
第2図は、情報配信サービス業者についてのプレゼンスデータの一例を示す図である。
第3図は、店舗についてのプレゼンスデータの一例を示す図である。
第4図は、一般ユーザについてのプレゼンスデータの一例を示す図である。
第5図は、コンピュータ装置の機能ブロック図である。
第6図は、情報配信サービス業者に対してユーザが配信要求を行った場合の処理フローを示す図である。
第7図は、情報配信サービス業者に対してユーザが配信要求を行った場合の処理フローを示す図である。
第8図は、サービスプロファイルの一例を示す図である。
第9図は、情報配信サービス業者に対してユーザが配信要求を行った場合の処理フローを示す図である。
第10図は、情報配信サービス業者に対してユーザが配信要求を行った場合の処理フローを示す図である。
第11図は、配信処理部の処理フローを示す図である。
第12図は、サービスプロファイルの変更が行われた場合の処理フローを示す図である。
第13図は、位置データに基づきユーザの所属プレゼンスグループが変更される場合の処理フローを示す図である。
第14図は、時刻に応じてプレゼンス情報の所属プレゼンスグループが変更される場合の処理フローを示す図である。
第15図は、店舗に講読申し込みを行う際の処理フローの一例を示す図である。
[本発明を実施するための最良の形態]
第1図に本発明の一実施例に係るシステム概要図を示す。例えばインターネットであるコンピュータ・ネットワーク1には、プレゼンスサーバ3と、一般ユーザにより操作される1又は複数のユーザ端末5と、例えば複数の店舗の情報を配信するサービスを提供する情報配信サービス業者(IDSP:Information Distribution Service Provider)により操作される1又は複数のIDSP端末7と、物品の販売やサービスの提供を行う店舗における1又は複数の店舗端末9とが、有線又は無線にて接続されている。例えばユーザ端末5は、ノートブック型パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などの移動端末であるが、必ずしも移動端末である必要はなく例えばデスクトップ型PCであってもよい。また、IDSP端末7及び店舗端末9は、例えばPCであって、特に移動端末である必要はない。
プレゼンスサーバ3は、各ユーザのプレゼンス情報をユーザ毎に管理するプレゼンス管理部を含む。すなわち、1又は複数のIDSPのための1又は複数のIDSPプレゼンス管理部31と、1又は複数の店舗のための1又は複数の店舗プレゼンス管理部33と、1又は複数のユーザ(ここでは一般ユーザ)のための1又は複数のユーザプレゼンス管理部35とが含まれている。IDSPプレゼンス管理部31には、プレゼンスデータ管理部311と、プレゼンスデータ格納部312と、サービスプロファイル格納部313と、IDSPが現在配信を受けているユーザのIDのリストを格納する閲覧リスト格納部314と、配信処理部315とが含まれる。店舗プレゼンス管理部33には、プレゼンスデータ管理部331と、プレゼンスデータ格納部332と、店舗が現在配信を受けているユーザのIDのリストを格納する閲覧リスト格納部333と、配信処理部334とが含まれる。なお、サービスプロファイル格納部が含まれる場合もある。ユーザプレゼンス管理部35には、プレゼンスデータ管理部351と、プレゼンスデータ格納部352と、現在当該ユーザが配信を受けている講読先ユーザIDのリストを格納する閲覧リスト格納部353と、配信処理部354とが含まれる。
ユーザ端末5は、例えばGPS(Global Positioning Systems)から現在位置のデータを取得する位置データ取得部51と、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52とが含まれる。位置データ取得部51は、必須ではなく、位置データ取得部51を有している場合には付加的なサービスを受けられるようになる。一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3における対応するユーザプレゼンス管理部35と協働して他のユーザのプレゼンス情報の講読を行ったり、他のユーザに対してプレゼンス情報の配信設定を行ったりする。この一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンス情報更新処理部521と、公開制御部522と、外部データ判定処理部523とを含む。
IDSP端末7は、IDSPクライアントアプリケーション71と、店舗DB72と、エリアDB73と、ユーザDB74とを含む。店舗DB72には、情報配信を請け負っている店舗の各種データが登録されている。例えば、店舗コード、店舗名、住所、緯度経度などの位置データ又はエリアDB73に定義されたエリアコード、メールアドレス、電話番号、FAX番号、開店時刻、閉店時刻、休業日(又は営業日)などである。また、エリアDB73は、例えば住所や緯度経度などの位置データに基づくエリア定義を格納しており、各エリアにつきエリアコードが登録されている。但し、エリアDB73を管理することは必須ではなく、付加的なサービスを実施する上で必要となる。ユーザDB74は、例えば配信を受けたプレゼンス情報(趣味、電話番号、位置データなど)をユーザID毎に格納する。IDSPクライアントアプリケーション71は、公開制御部711と、プレゼンス情報更新処理部712と、外部データ判定処理部713とを含む。
店舗端末9は、店舗クライアントアプリケーション91と、売上/ポイントデータ取得部92と、ユーザDB93とを保持している。また、店舗端末9は、例えばLAN(Local Area Network)により売上/ポイントデータ管理システム11に接続されている。店舗クライアントアプリケーション91は、公開制御部911と、プレゼンス情報更新処理部912と、外部データ判定処理部913とを含む。ユーザDB93は、例えば配信を受けたプレゼンス情報(趣味、電話番号、位置データなど)をユーザID毎に格納する。
第2図にプレゼンスサーバ3のIDSPプレゼンス管理部31に含まれるプレゼンスデータ格納部312に格納されるデータの一例を示す。第2図の例では、プレゼンスデータ格納部312は、プレゼンス情報格納領域3121と、プレゼンスグループ情報格納領域3122と、講読者リスト格納領域3123とを含む。従来では、プレゼンスデータ格納領域3121及び講読者リスト格納領域3123のみが設けられており、今回プレゼンスグループ情報格納領域3122が設けられた。プレゼンス情報格納領域3121は、プレゼンス情報項目ごとにプレゼンス情報(ここでは店舗の情報)を格納するための領域であり、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスID(以下ではプレゼンス情報のIDとも呼ぶ)が”shop1”であるプレゼンス情報(ここでは店情報1)を格納するための領域321と、プレゼンスIDが”shop2”であるプレゼンス情報(ここでは店情報2)を格納するための領域322と、プレゼンスIDが”shop3”であるプレゼンス情報(ここでは店情報3)を格納するための領域323と、プレゼンスIDが”shop4”であるプレゼンス情報(ここでは店情報4)を格納するための領域324と、プレゼンスIDが”update”であるプレゼンス情報(ここではサービスプロファイル情報)を格納するための領域325とが含まれる。但し、プレゼンス情報3121の領域数は5に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。プレゼンスIDとプレゼンス情報項目名との対応関係は、システム中統一されている必要がある。
プレゼンスグループ情報格納領域3122は、プレゼンス情報項目と配信先ユーザID(すなわち講読者ID)を対応付けるためのデータを格納する領域である。ここでは、プレゼンスグループであるグループI「渋谷」に属するプレゼンスIDを格納する領域3261及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3262とを含む領域326と、グループII「新宿」に属するプレゼンスIDを格納する領域3271及び講読者IDを格納する領域3272とを含む領域327と、グループIII「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3281及び講読者IDを格納する領域3282とを含む領域328とが含まれる。グループ名「渋谷」や「新宿」は、情報配信を請け負っている店舗のエリアを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は3に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3123は、ここでは利用者a、利用者b、利用者c及び利用者dといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。講読者数は4に限定されず、任意の数の講読者を登録することができる。
第3図にプレゼンスサーバ3の店舗プレゼンス管理部33に含まれるプレゼンスデータ格納部332に格納されるデータの一例を示す。第3図の例では、プレゼンスデータ格納部332は、プレゼンス情報格納領域3321と、プレゼンスグループ情報格納領域3322と、講読者リスト格納領域3323とを含む。プレゼンス情報格納領域3321は、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスIDが”adv”であるプレゼンス情報(ここでは広告情報)を格納するための領域341と、プレゼンスIDが”patron”であるプレゼンス情報(ここではお得意様用の広告情報)を格納するための領域342とが含まれる。但し、プレゼンス情報3321の領域数は2に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。
プレゼンスグループ情報格納領域3322は、プレゼンスグループであるグループI「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3431及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3432とを含む領域343と、グループII「お得意様」に属するプレゼンスIDを格納する領域3451及び講読者IDを格納する領域3452とを含む領域345とが含まれる。グループ名「デフォルト」や「お得意様」は、情報配信先ユーザのカテゴリを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は2に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3323は、ここでは利用者a、利用者b、利用者c、利用者d及び利用者eといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。
第4図にプレゼンスサーバ3のユーザプレゼンス管理部35に含まれるプレゼンスデータ格納部352に格納されるデータの一例を示す。第4図の例では、プレゼンスデータ格納部352は、プレゼンス情報格納領域3521と、プレゼンスグループ情報格納領域3522と、講読者リスト格納領域3523とを含む。プレゼンス情報格納領域3521は、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスIDが”gps”であるプレゼンス情報(ここではGPSによる位置データ)を格納するための領域361と、プレゼンスIDが”hobby”であるプレゼンス情報(ここでは趣味・趣向情報)を格納するための領域362と、プレゼンスIDが”tel”であるプレゼンス情報(ここでは電話番号)を格納するための領域363と、プレゼンスIDが”schedule”であるプレゼンス情報(ここではスケジュール)を格納するための領域364とが含まれる。但し、プレゼンス情報3521の領域数は4に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。
プレゼンスグループ情報格納領域3522は、プレゼンスグループであるグループI「office」に属するプレゼンスIDを格納する領域3651及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3652とを含む領域365と、グループII「friend」に属するプレゼンスIDを格納する領域3671及び講読者IDを格納する領域3672とを含む領域367と、グループIII「業者D」に属するプレゼンスIDを格納する領域3681及び講読者IDを格納する領域3682とを含む領域368と、グループIV「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3691及び講読者IDを格納する領域3692とを含む領域369とが含まれる。グループ名「office」、「friend」、「業者D」、「デフォルト」は、情報配信先ユーザのカテゴリを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は4に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3523は、ここでは社員A、友達B、社員C及びサービス業者Dといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。
なお、第5図に示すように、図1に示したプレゼンスサーバ3、ユーザ端末5、IDSP端末7、店舗端末9等はコンピュータ装置であって、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施例では、以下の処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネット1などのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、以下で述べるような各種機能を実現する。
次に、第6図乃至第15図を用いて、第1図に示したシステムの処理フローを説明する。最初に、第6図乃至第10図を用いて一般ユーザ(ここではユーザA)がIDSPのプレゼンス情報を講読し始める場合の処理フローを説明する。なお、この処理を実施する前に、既にプレゼンスサーバ3への登録及びログインが完了しているものとする。まず、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、ユーザAから他のユーザ(ここではIDSP)への新規講読申し込みに係る選択入力を受け付ける(ステップS1)。次に、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、新規講読先として選択されたIDSPをユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS3)。
これに対してプレゼンスサーバ3に含まれ且つユーザAに対応するユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、新規講読先として選択されたIDSPをユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、選択IDSPに対応するIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS5)。ここではユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351とIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311とが個別に上記のような登録要求を受信するものとして説明するが、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351が、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求をも一旦受信し、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311に転送するようにしてもよい。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に応じて、閲覧リスト格納部353に格納された、要求元ユーザの閲覧リストに、選択IDSPを登録する(ステップS7)。閲覧リストは例えばクライアントアプリケーションによりプレゼンス情報を表示する際などに使用される。また、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のような登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部312に格納された講読者リストに要求元ユーザであるユーザA(すなわちユーザAのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該ユーザAを登録する(ステップS9)。ステップS7及びS9における登録は、この段階ではまだ仮の登録である。そして、プレゼンスデータ管理部311は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちユーザA)の出現を通知するためのメッセージを、選択IDSPのIDSP端末7に対して送信する(ステップS11)。本通知は、選択IDSPに対する、ユーザAからの講読要求に相当する。
IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71の公開制御部711は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちユーザA)についての通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS13)。なお、以下の処理を自動的に行う場合には、あえて表示装置に表示する必要はないが、IDSPの管理者が確認する場合があるならば表示装置に表示する。そして、公開制御部711は、IDSPの管理者の指示に応じて又は自動的に、当該新規講読者(ここではユーザA)を本IDSPの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、本IDSPを当該新規講読者(ユーザA)の講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS15)。
これに対して、プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザAをIDSPの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、IDSPをユーザAの講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS17)。ステップS5でも述べたように、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311が、一旦両方の登録要求を受信し、IDSPをユーザAの講読者リストへ登録することを要求する登録要求については、当該ユーザAのユーザプレゼンス管理部35におけるプレゼンスデータ管理部351に転送するようにしても良い。
いずれにせよIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のような登録要求に従って、IDSPの閲覧リスト格納部314に格納した閲覧リストにユーザAを登録する(ステップS19)。また、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に従って、プレゼンスデータ格納部352に格納された講読者リストに要求元ユーザであるIDSP(すなわちIDSPのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該IDSPを登録する(ステップS21)。なお、ステップS19及びS21における登録は、この段階ではまだ仮の登録である。そして、プレゼンスデータ管理部351は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちIDSP)の出現を通知するためのメッセージを、ユーザAのユーザ端末5に対して送信する(ステップS23)。この通知は、ユーザAに対する、選択IDSPからの講読要求に相当する。
ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちIDSP)の出現を通知するためのメッセージを受信し、表示装置に表示する(ステップS25)。この後の処理については、端子Aを介して第7図の処理に移行する。
次に、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、ユーザによる指示に従って又は自動的に、選択IDSPのサービスプロファイルの要求をプレゼンスサーバ3に送信する(図7:ステップS27)。プレゼンスサーバ3における選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31に含まれるプレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイルの要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS29)。そして、サービスプロファイル格納部313に格納されたサービスプロファイルのデータを読み出し、要求元のユーザ端末5に送信する(ステップS31)。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、プレゼンスサーバ3からサービスプロファイルのデータを受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS33)。
サービスプロファイルは、例えば第8図に示すようなデータである。第8図の例では、サービスプロファイルはXML(eXtensible Markup Language)で記述されており、Auto Control Listタグの間に、生成すべきプレゼンスグループのグループID(ここでは”Area Service”)を属性値として有するgroupタグを含む。groupタグの間には、配信を要求するプレゼンス情報のIDを規定するためのpresenceタグと、配信を受けるユーザを規定するためのsubscribeeタグとが含まれている。presenceタグの間には、1又は複数のformat idタグが設けられており、format idタグの間には、配信を要求するプレゼンス情報のIDが規定されている。また、subscribeeタグの間には、配信要求を行ったユーザのIDを指定するためのusernameタグが規定されている。IDSPは、このようなデータを用意しておき、必要に応じてサービスプロファイル格納部313に登録しておくと共に、プレゼンスデータ格納部312にも少なくともその一部を登録しておく。
なお、IDSPによってはサービスプロファイルを用意していないものもあるので、もし、サービスプロファイルがない場合には、プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイルが存在しない旨のメッセージをユーザ端末5に送信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、サービスプロファイルが存在しない旨のメッセージをプレゼンスサーバ3から受信した場合には、端子Bを介して第9図の処理に移行する。
一方、公開制御部522は、サービスプロファイル・データを受信すると、当該サービスプロファイル・データを解析し、ユーザAのプレゼンスデータ格納部352に登録されるプレゼンスグループのデータ(例えばグループID又はグループ名)と、配信されるプレゼンス情報のID又は名称(すなわちプレゼンス情報項目)と、要求元のIDSPのユーザID又は名称とを含む講読要求内容を表示装置に表示し、ユーザAに確認を求める(ステップS35)。これによりユーザは、講読要求先であるIDSPから逆に講読を求められ、どのプレゼンス情報を配信しなければならないかを知ることができる。この段階で、ユーザAは、自己のプレゼンス情報の配信を許可するか、又は拒否するかを決定しなければならない。
ユーザ端末5は、ユーザAからの選択入力を受け付け(ステップS37)、その内容を判断する。もし、自己のプレゼンス情報の配信を了解したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS39:Yesルート)、端子Cを介して第10図の処理に移行する。一方、自己のプレゼンス情報の配信を拒否したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS39:Noルート)、公開制御部522は、これまでの講読関係を破棄すべく、要求元ユーザであるユーザAの閲覧リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAの講読者リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの閲覧リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPのプレゼンスグループから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS41)。これらの削除要求は、例えば、ユーザA自らのユーザプレゼンス管理部35におけるプレゼンスデータ管理部351が処理する削除要求と、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31におけるプレゼンスデータ管理部311が処理する削除要求とにまとめてしまっても良い。また、これを全てまとめたような削除要求を定義して、プレゼンスサーバ3側で個別の削除処理に分解するようにしてもよい。なお、選択IDSPのIDSPプレゼンスデータ管理部31におけるプレゼンス管理部311は、この削除要求によって要求元ユーザであるユーザAのデータを削除することになるが、本人からの削除要求であることが確保されれば問題は生じない。
プレゼンスサーバ3におけるユーザAのユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、要求元ユーザであるユーザAの閲覧リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAの講読者リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループから選択IDSPを削除することを要求する削除要求とを受信し、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31におけるプレゼンスデータ管理部311は、選択IDSPの閲覧リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPのプレゼンスグループから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求とを受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する。ユーザAのユーザプレゼンス管理部35が、一旦全ての削除要求を受信した後に、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31に削除要求を転送するような構成であってもよい。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、これらの削除要求に従って、プレゼンスデータ格納部352に格納された講読者リストから選択IDSPを削除し、プレゼンスグループ情報におけるデフォルトのグループに登録された選択IDSPを削除し、閲覧リスト格納部353に格納された閲覧リストから選択IDSPを削除する(ステップS43)。また、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、これらの削除要求に従って、プレゼンスデータ格納部312に格納された講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除し、プレゼンスグループ情報におけるデフォルトのグループに登録されたユーザAを削除し、閲覧リスト格納部353に格納された閲覧リストからユーザAを削除する(ステップS45)。そして、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、要求元ユーザであるユーザAが講読者リストから削除されるという変更が行われたので、当該変更を通知するためのメッセージをIDSP端末7に送信する(ステップS47)。このメッセージは、要求元ユーザであるユーザAの削除通知となる。IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71の公開制御部711は、プレゼンスサーバ3から削除通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS49)。
上の説明では他のユーザに対するプレゼンス情報の配信について本人の了解を得る前に各種登録を行ってしまうような処理フローであるため、講読関係が破棄されると一つ一つ登録されたデータを削除する必要がある。しかし、全て本人の了解を得てから本登録を行うようにする処理フローを採用することも可能であって、その場合には了解が得られたことを関係するプレゼンス管理部に通知して本登録を行う。了解が得られなかった場合にはそれまでに行われた設定又は仮登録は全て破棄される。
なお、本実施例では情報配信サービス業者や店舗といったユーザは、できるだけ一般のユーザにプレゼンス情報を配信する方が好ましい。従って、一般ユーザにだけプレゼンス情報の配信につき本人の了解を得るような設定にすることも可能である。
次に、第9図を用いて第7図の端子Bを介して移行した後の処理について説明する。第9図の処理は、選択IDSPのサービスプロファイルが定義されていないが、IDSPも要求元ユーザであるユーザAの何らかのプレゼンス情報の配信を要求した場合の処理である。まず、ユーザ端末5の公開制御部522は、グループ作成画面を表示装置に表示する(ステップS51)。例えば、プレゼンスグループID、配信許可するプレゼンス情報のID、及び配信先ユーザIDについての入力欄を有するグループ作成画面が表示される。ここでは配信先ユーザIDには、選択IDSPが既に入力されているものとする。ユーザAは、配信先ユーザIDが選択IDSPとした場合に配信許可を与えてもよいと考えるプレゼンス情報のIDと、選択IDSPと当該プレゼンス情報のIDとを対応付けるためのプレゼンスグループのIDを指定する。ユーザ端末5は、このようなユーザAによる入力を受け付け(ステップS53)、送信指示に応じて、プレゼンスグループID、プレゼンス情報のID及び配信先ユーザIDを含むグループ生成登録要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS55)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5からグループ生成登録要求を受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS57)。これ以降の処理については、端子Eを介して第10図の処理に移行する。簡単に説明すれば、グループ生成登録要求に従ってプレゼンスグループを生成且つ登録し、このプレゼンスグループに従ってプレゼンス情報の配信が開始される。なお、既に生成されているプレゼンスグループにIDSPのIDを追加登録するような場合もある。
次に、第10図を用いて第7図の端子Cを介して移行した後の処理について説明する。第10図の処理は、ユーザAが、選択IDSPのサービスプロファイルに基づくプレゼンス情報の配信を了承した場合の処理である。まず、ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、受信した選択IDSPのサービスプロファイルに基づき、選択IDSP及び選択IDSPにより指定されたプレゼンス情報のIDとを対応付けるための、指定されたプレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループを生成することを要求するグループ生成登録要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS61)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から上記のようなグループ生成登録要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS63)。そして、プレゼンスデータ管理部351は、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループ情報に含まれるデフォルト・グループにおける選択IDSPの登録を削除し、さらに上記グループ生成登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部352に、指定されたプレゼンスグループIDのプレゼンスグループを登録し、さらに当該プレゼンスグループに、選択IDSPのユーザID及び指定されたプレゼンス情報のIDとが対応付けられて登録される(ステップS65)。この処理が完了すれば、IDSPプレゼンス管理部31に含まれる配信処理部315及びユーザプレゼンス管理部35に含まれる配信処理部354は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312及びプレゼンスデータ格納部352に格納されたデータに従って情報の配信を実施する(ステップS67)。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、配信処理部315から配信されるIDSPのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS69)。また、IDSP端末7のIDSP端末7のIDSPクライアントアプリケーション71は、配信処理部354からユーザAのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS71)。なお、上の説明ではプレゼンス情報は各配信処理部から直接配信先として登録されているユーザ宛に配信されるが、例えば配信先ユーザに対応するプレゼンス管理部の配信処理部を経由して配信されるようにすることも可能である。また、IDSP端末7では、配信されたプレゼンス情報を例えばユーザID毎にユーザDB74に格納する。
以上述べたようなプレゼンスデータを使用することにより、各ユーザは様々なプレゼンスグループを定義することができるようになり、従ってプレゼンス情報の配信内容を配信先ユーザの特性などに応じてフレキシブルに変化させることができるようなる。また、従来技術による方法に比してプレゼンスサーバ3におけるメモリ効率は飛躍的に向上している。さらに、上で述べたようにサービスプロファイルを用いることにより、主に一般ユーザは、プレゼンス情報の配信内容を確認でき、さらに自らプレゼンスグループの生成登録を行わずとも自動的にプレゼンス情報の配信設定を行うためのグループ生成登録要求が生成されるので、ユーザビリティが向上している。従って、プレゼンス情報のやりとりが広がり、より有用な情報がユーザに配信されるようになる。
次に第11図を用いて、情報配信処理について説明する。ここではIDSPプレゼンス管理部31における処理を説明する。プレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71のプレゼンス情報更新処理部712から更新されたプレゼンス情報を受信すると、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンス情報格納領域3121に書き込む(ステップS75)。更新されたプレゼンス情報はそのIDと共に受信されるので、受信したプレゼンス情報でもって、当該IDを用いてプレゼンス情報格納領域3121に格納された古いプレゼンス情報を更新する。
プレゼンスデータ格納部312のプレゼンス情報格納領域3121に更新されたプレゼンス情報が書き込まれると、配信処理部315は、変更に係るプレゼンス情報のIDから、当該プレゼンス情報のIDが含まれるプレゼンスグループを特定する(ステップS77)。プレゼンスグループ情報格納領域3122を当該プレゼンス情報のIDで検索し、プレゼンスグループを特定する。複数のプレゼンスグループが特定される場合もある。
次に、配信処理部315は、特定されたプレゼンスグループに含まれるユーザを特定する(ステップS79)。プレゼンスグループが特定されれば、その所属ユーザのIDはすぐに特定できる。よって、特定されたユーザに、更新されたプレゼンス情報を配信する(ステップS81)。なお、ログオンしているユーザにのみに配信するので、配信処理部315は、例えばログオン中のユーザIDに対応してIPアドレスを登録するテーブル(図示せず)を参照して、配信処理を実施する。
プレゼンス情報が更新される毎に、第11図に示された処理が実施される。従って、ログオンしているユーザには最新の情報がリアルタイムで配信されるようになる。
次に、第12図を用いてIDSPがサービスプロファイルを更新する際の処理について説明する。サービスプロファイルを更新するということは、ユーザに対して配信を求めるプロファイル情報の項目が変更されることになる。すなわち、いままで配信の許諾を得ていたプロファイル情報以外のプロファイル情報についても配信を求めることになるため、再度許諾を得なければならない。
IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71のプレゼンス情報更新処理部712は、IDSPからサービスプロファイルの変更入力を受け付ける(ステップS85)。プレゼンス情報更新処理部712ではなく、別のツールやエディタにより新しいサービスプロファイルのデータを生成するようにしてもよい。そして、プレゼンス情報更新処理部712は、変更されたサービスプロファイルをプレゼンスサーバ3にアップロードする(ステップS87)。例えば、更新されたサービスプロファイルのアップロード先のURL(Uniform Resource Locator)を指定してアップロードする。
プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7から変更されたサービスプロファイルのデータを受信し、サービスプロファイル格納部313に格納する(ステップS89)。また、プレゼンスデータ管理部311は、プレゼンスデータ格納部312に設けられた、サービスプロファイル用のプレゼンス情報格納領域3121(第2図)に、変更されたサービスプロファイルの少なくとも一部を格納する。例えばサービスプロファイルを解析し、例えばこのサービスプロファイルにより配信されることになるプレゼンス情報項目名又はIDを領域325に登録する。
そうすると第11図に示したように配信処理部315は、プレゼンス情報であるサービスプロファイルのプレゼンスIDが対応付けられているプレゼンスグループを特定し、当該プレゼンスグループに対応付けられているユーザにサービスプロファイルの変更を通知する(ステップS91)。ここでは、サービスプロファイルの変更は、プレゼンス情報の変更として通知される。但し、サービスプロファイルの変更は、通常のプレゼンス情報の変更とは異なる処理が必要となるため、他の方法を用いて通知するようにしてもよい。また、通常、サービスプロファイルのプレゼンスIDは全てのプレゼンスグループに対応付けられており、全てのユーザに変更が通知される。但し、一部のユーザのみに特定のプレゼンス情報の通知を要求している場合には、当該一部のユーザが属するプレゼンスグループにのみサービスプロファイルのプレゼンスIDを対応付けておく。
ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、変更されたプレゼンス情報としてサービスプロファイルの変更通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS93)。サービスプロファイルの変更がプレゼンス情報の変更として通知される場合であっても、サービスプロファイルの変更通知はサービスプロファイルのプレゼンスIDを含む。従って、当該サービスプロファイルのプレゼンスIDが配信情報に含まれることを検知すると、公開制御部522は、当該変更通知に係るIDSP、すなわちプレゼンス情報の配信元IDSPに対するサービスプロファイルの要求をプレゼンスサーバ3に送信する(ステップS95)。
プロファイルサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザ端末5からサービスプロファイルの要求を受信する(ステップS97)。そして、プレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイル格納部313から変更後のサービスプロファイルを読み出し、要求元のユーザ端末5に送信する(ステップS99)。
ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーションの公開制御部522は、プレゼンスサーバ3からサービスプロファイルのデータを受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS101)。公開制御部522は、当該サービスプロファイル・データを解析し、プレゼンスデータ格納部352に登録されるプレゼンスグループのデータ(例えばグループID又はグループ名)と、配信されるプレゼンス情報のID又は名称(すなわちプレゼンス情報項目)と、要求元のIDSPのユーザID又は名称とを含む講読要求内容を表示装置に表示し、ユーザに確認を求める(ステップS103)。これによりユーザは、IDSPからどのようなプレゼンス情報の配信を要求されているかを知ることができる。この段階で、ユーザは、自己のプレゼンス情報の配信を許可するか、又は拒否するかを決定しなければならない。
ユーザ端末5は、ユーザからの選択入力を受け付け(ステップS105)、その内容を判断する。もし、自己のプレゼンス情報の配信を拒否したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS107:Noルート)、端子Dを介して第7図の処理に移行する。一方、自己のプレゼンス情報の配信を了解したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS107:Yesルート)、公開制御部522は、受信したサービスプロファイルに基づき、当該IDSPにより変更されたプレゼンス情報のIDを新規講読時に登録したプレゼンスグループと同じプレゼンスグループに対応付けることを要求するグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS109)。なお、ステップS61のように、サービスプロファイルに係るIDSPと変更後の指定プレゼンス情報を対応付けるための、指定プレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループの生成を要求するグループ生成要求を送信するようにしてもよい。この場合、プレゼンスデータ管理部351は、グループ生成要求に含まれるプレゼンスグループIDと同じプレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループが既にプレゼンスデータ格納部352に登録されている場合には、既に登録されているプレゼンスグループのデータを、受信したグループ生成要求に従って更新登録する。
プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から上記のようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS111)。そして、プレゼンスデータ管理部351は、上記グループ変更要求に応じて、プレゼンスデータ格納部352に既に登録されており且つ変更されたサービスプロファイルに係るIDSPに対応するプレゼンスグループに、当該グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを登録する(ステップS113)。これにより、変更後のプレゼンス情報のIDとIDSPのユーザIDとを対応付けるプレゼンスグループが、プレゼンスデータ格納部352に登録されたことになる。
この処理が完了すれば、ユーザプレゼンス管理部35に含まれる配信処理部354は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部352に格納された新たなプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を実施する(ステップS115)。IDSP端末7のIDSPクライアントアプリケーション71は、配信処理部354から、新規なプレゼンス情報項目についてのデータを含むユーザのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS117)。IDSP端末7では、配信されたプレゼンス情報を例えばユーザID毎にユーザDB74に格納する。
このようにサービスプロファイルが変更された場合であっても、各講読者に対して変更後に配信されることになるプレゼンス情報項目の確認を自動的に求め、了解を得るようにしている。従って、サービスプロファイルの変更があってもすぐに講読関係が破棄されるわけではなく、講読者が了承すれば講読関係は継続される。また、講読者もサービスプロファイルの変更に応じて自らプレゼンスグループ情報を変更する必要がなく、本プレゼンス情報配信サービス利用上必要な手間が減少される。
次に第13図を用いて、プレゼンス情報の効果的な配信を実現するための一例を示す。ここでは、ユーザ端末5を保持するユーザAは、移動中であるものとする。移動中、ユーザ端末5の位置データ取得部51は、現在位置の位置データを取得する(ステップS121)。例えば緯度経度のデータを取得する。そうすると、一般ユーザ・クライアントアプリケーション51の外部データ判定処理部523は、位置データ取得部51から位置データを取得し、当該位置データを解析する。例えば、今回取得した位置データをプレゼンス情報の変更としてプレゼンスサーバ3に送信するかを判断する。例えば、前回プレゼンス情報の変更としてプレゼンスサーバ3に通知した際の位置データを保持しておき、所定の距離移動したかを判定する。但し、ユーザ端末5における外部データ判定処理部523の処理は任意であり、上で述べたような判定を行わずに、移動が検出された場合には必ず最新の位置データをプレゼンスサーバ3に送信するようにしてもよい。
今回取得した位置データをプレゼンスサーバ3に配信する場合には、プレゼンス情報更新処理部521は、今回取得した位置データを含むプレゼンス情報の更新要求をプレゼンスサーバ3に送信する(ステップS123)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から今回取得した位置データを含むプレゼンス情報の更新要求を受信し、当該更新要求に従って、プレゼンスデータ格納部352のプレゼンス情報格納領域3121に登録する(ステップS125)。そうすると、配信処理部354は、更新プレゼンス情報のIDが対応付けられているプレゼンスグループを特定し、さらに当該プレゼンスグループに属するユーザを特定し、当該ユーザに更新プレゼンス情報(すなわち位置データ)及び配信元ユーザIDを送信する(ステップS127)。ここではIDSPが配信先ユーザとして特定されているものとする。
そして、IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71は、プレゼンスサーバ3から更新プレゼンス情報である位置データ及び配信元ユーザIDを受信する(ステップS129)。例えばユーザDB74に、受信した位置データを登録要求にしてもよい。また、外部データ判定処理部713は、受信した位置データをエリアDB73に記憶されたデータを用いて解析する(ステップS131)。ここでは、エリアDB73には、住所や緯度経度などの位置データに基づくエリア定義が格納されており、今回受信した位置データに基づきユーザが現在いずれのエリアに位置しているのかを判断する。例えば、エリアコードにプレゼンスグループIDを用いれば、ユーザの現在の位置データから、当該ユーザが属すべきプレゼンスグループIDが特定される。例えば、位置データからニューヨーク・マンハッタンの5番街のエリアコードが特定されれば、ニューヨーク・マンハッタンの5番街のエリアコードをプレゼンスグループIDとするプレゼンスグループが特定される。
従って、公開制御部711は、更新されたプレゼンス情報の内容に対応するプレゼンスグループに当該プレゼンス情報の配信元ユーザのIDを対応付けるために、ユーザID及び変更後のプレゼンスグループIDを含むグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS133)。プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS135)。プレゼンスデータ管理部311は、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122を、グループ変更要求に含まれるユーザIDで検索して当該ユーザIDを現在所属するプレゼンスグループから削除すると共に、当該ユーザIDをグループ変更要求で指定されたプレゼンスグループに登録する(ステップS137)。すなわち、プレゼンスグループ情報格納領域3122においてプレゼンスグループの情報が更新される。
そうすると、配信処理部315は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122に格納されたプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を行う(ステップS139)。グループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDに係るプレゼンスグループに属するプレゼンス情報を、グループ変更要求に含まれるユーザIDのユーザに対して配信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3からプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS141)。
このようにすれば、例えばニューヨーク・マンハッタンの3番街にいたユーザが5番街に移動した場合には、5番街に存在する店舗の情報などが新たに配信されるようになる。ユーザの移動に伴い、当該ユーザのユーザIDに対応付けられるプレゼンスグループは次々に変化する。すなわち、ユーザの移動に伴い、配信されるプレゼンス情報の内容が変化してゆく。このように、ユーザの位置に応じた有用な情報がユーザが何らの設定を行うことなく自動的に配信されるようになり、ユーザの利便性が高まる。このような利便性の向上は、上で述べたようなプレゼンスデータのデータ構造を採用することによって、より簡単に実現できるようになる。
次に第14図を用いてプレゼンス情報の効果的な配信を実現するための他の例を説明する。まず、IDSP端末7の外部データ判定処理部713は、IDSP端末7のシステム時計により特定時刻を検出する(ステップS145)。外部データ判定処理部713は、特定時刻に対応する条件を特定する(ステップS147)。例えば、外部データ判定処理部713に予め設定されているテーブル(図示せず)から、特定時刻に対応付けられている条件(例えば開店時刻、タイムサービス時刻、ランチサービスタイム)を特定する。この条件は固定であってもよい。また、特定時刻ではなく他の条件に対応付けられている場合もある。そして、外部データ判定処理部713は、特定された条件と特定時刻とに従って店舗DB72を検索する(ステップS149)。店舗DB72には、店舗毎に、所属すべきプレゼンスグループ(例えばエリアコード)と、例えば開店時刻10時、タイムサービス時刻18時、ランチサービスタイム11時といったデータが登録されている。特定時刻が10時であってステップS147において特定された条件が開店時刻であれば、開店時刻が10時の店舗を抽出する。
公開制御部711は、抽出された店舗についてのプレゼンス情報(プレゼンス情報格納領域3121に登録済み)を指定プレゼンスグループに登録するためのグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS151)。グループ変更要求には、プレゼンス情報のID及び指定プレゼンスグループのIDとが含まれる。プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7から上で述べたようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS153)。プレゼンスデータ管理部311は、グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを、同じくグループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDのプレゼンスグループに登録する(ステップS155)。すなわち、グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを、プレゼンスグループ情報格納領域3122の指定プレゼンスグループの格納領域に格納する。これにより、ステップS149において抽出された店舗のプレゼンス情報が、指定のプレゼンスグループに対応付けられる。
そうすると、配信処理部315は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122に格納されたプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を行う(ステップS157)。グループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDに係るプレゼンスグループに属するプレゼンス情報を、当該プレゼンスグループに対応付けられた全ユーザに対して配信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3からプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS151)。
このような処理を実施することにより、ステップS149において抽出された店舗のプレゼンス情報が「10時です。開店しました。XYZを100円で大放出。」であれば、10時に例えば当該店舗付近のエリアにいるユーザに対して配信される。すなわち、時刻に応じて適切なプレゼンス情報をユーザに配信することができるようになる。IDSPやIDSPの顧客である店舗の事情に合わせてプレゼンス情報の配信を制御することができ、フレキシブルな情報配信が可能になる。なお、このようなフレキシブルな情報配信は、上で述べたようなプレゼンスデータのデータ構造を採用することによって、より簡単に実現できるようになる。
なお、1つの店舗につき複数のプレゼンス情報項目を登録しておけば、当該1つの店舗について時刻によって異なるプレゼンス情報の配信も可能になる。また、上で説明した例では既に登録済みのプレゼンス情報の所属プレゼンスグループを制御していたが、同時に又は直前にプレゼンス情報の内容を変更することにより、時刻によって異なるプレゼンス情報の配信も可能となる。
次に、第15図を用いて、IDSPではなく店舗に対して直接プレゼンス情報の配信を申し込む場合の処理の一例を説明する。まず、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、ユーザAから店舗への新規講読申し込みに係る選択入力を受け付ける(ステップS161)。次に、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、新規講読先として選択された店舗をユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、ユーザAを選択店舗の講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS163)。
これに対してプレゼンスサーバ3に含まれ且つユーザAに対応するユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、新規講読先として選択された店舗をユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、選択店舗に対応する店舗プレゼンス管理部33のプレゼンスデータ管理部331は、ユーザAを選択店舗の講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS165)。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に応じて、閲覧リスト格納部353に格納された、要求元ユーザの閲覧リストに、選択IDSPを登録する(ステップS167)。また、店舗プレゼンス管理部33のプレゼンスデータ管理部331は、上記のような登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部332に格納された講読者リストに要求元ユーザであるユーザA(すなわちユーザAのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該ユーザAを登録する(ステップS169)。そして、プレゼンスデータ管理部331は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちユーザA)の出現を通知するためのメッセージを、選択店舗の店舗端末9に対して送信する(ステップS171)。本通知は、選択店舗に対する、ユーザAからの講読要求に相当する。
店舗端末9における店舗クライアントアプリケーション91の公開制御部911は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちユーザA)についての通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS173)。なお、あえて表示装置に表示する必要はないが、店舗の管理者が確認する場合があるならば表示装置に表示する。この処理が完了すれば、店舗プレゼンス管理部33に含まれる配信処理部334は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部332に格納された「デフォルト」のプレゼンスグループに対応付けられているプレゼンス情報の配信を実施する(ステップS175)。本実施例では、デフォルトのプレゼンスグループにもプレゼンス情報が対応付けられており、ユーザが講読を欲して登録するだけで、最小限のプレゼンス情報が配信されるようになる。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、配信処理部334から配信される店舗のプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS177)。
このような処理を行うことにより、店舗も直接プレゼンス情報を配信することができるようになる。なお、IDSPとは異なり講読者に対してプレゼンス情報の配信を要求せずに、ユーザに対して一方向でプレゼンス情報の配信を行っている。店舗であってもIDSPと同じように講読者に対してプレゼンス情報の配信を要求してもよい。
また、店舗についてもデフォルトのプレゼンスグループだけではなく、他のプレゼンスグループを定義することができる。第3図に示したように、「お得意様」といったプレゼンスグループを定義することも可能である。さらに「お得意様」についても複数レベルを設けたりすることも可能である。
店舗の場合には、例えば売上/ポイントデータ取得部92が、売上/ポイント管理システム11から、顧客の例えば月間売上又は売上に応じたポイント値を取得する。そして、外部データ判定処理部913は、売上/ポイントデータ取得部92が取得した顧客の売上又は売上に応じたポイント値を解析して、「お得意様」プレゼンスグループに登録すべきユーザを抽出する。当然ながら売上/ポイント管理システム11に本プレゼンス情報配信システムにおけるユーザIDが登録されていなければならない。ユーザが抽出された場合には、当該ユーザのIDを「お得意様」のプレゼンスグループに登録するようにグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する。このグループ変更要求の生成処理以降の処理は基本的に第13図のステップS133以降と同様である。このように、店舗であっても講読者が属するプレゼンスグループを変更することにより、よりフレキシブルな情報配信が可能となる。またIDSPについて可能な機能については店舗についても同様に実現することができる。従って、ユーザDB93に、講読者から配信されたプレゼンス情報を登録しておき、営業活動に利用することも可能である。
以上本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1図に示した機能ブロックは一例であって、機能ブロックに応じてプログラムのモジュールが作成されるわけではない。また、上で説明した処理フローは一例であって、同様の結果をもたらす他の処理フローを採用するようにしてもよい。さらに、同様の結果をもたらすものであれば、処理ステップの順番を入れ替えたり同時に実行するようにしてもよい。
また、上で述べた例では、特定のプレゼンスグループに対応付けられたプレゼンス情報を他のプレゼンスグループに対応付ける場合、移動後のプレゼンスグループに登録されたユーザには上記プレゼンス情報を配信することになっていた。これに加えて、移動前の特定のプレゼンスグループに登録されたユーザについても、変更と判断して、配信されなくなった旨のメッセージなどを配信するようにしてもよい。
また、IDSP端末7及び店舗端末9は、端末ではなくサーバなどのコンピュータであってもよい。
第2図は、情報配信サービス業者についてのプレゼンスデータの一例を示す図である。
第3図は、店舗についてのプレゼンスデータの一例を示す図である。
第4図は、一般ユーザについてのプレゼンスデータの一例を示す図である。
第5図は、コンピュータ装置の機能ブロック図である。
第6図は、情報配信サービス業者に対してユーザが配信要求を行った場合の処理フローを示す図である。
第7図は、情報配信サービス業者に対してユーザが配信要求を行った場合の処理フローを示す図である。
第8図は、サービスプロファイルの一例を示す図である。
第9図は、情報配信サービス業者に対してユーザが配信要求を行った場合の処理フローを示す図である。
第10図は、情報配信サービス業者に対してユーザが配信要求を行った場合の処理フローを示す図である。
第11図は、配信処理部の処理フローを示す図である。
第12図は、サービスプロファイルの変更が行われた場合の処理フローを示す図である。
第13図は、位置データに基づきユーザの所属プレゼンスグループが変更される場合の処理フローを示す図である。
第14図は、時刻に応じてプレゼンス情報の所属プレゼンスグループが変更される場合の処理フローを示す図である。
第15図は、店舗に講読申し込みを行う際の処理フローの一例を示す図である。
[本発明を実施するための最良の形態]
第1図に本発明の一実施例に係るシステム概要図を示す。例えばインターネットであるコンピュータ・ネットワーク1には、プレゼンスサーバ3と、一般ユーザにより操作される1又は複数のユーザ端末5と、例えば複数の店舗の情報を配信するサービスを提供する情報配信サービス業者(IDSP:Information Distribution Service Provider)により操作される1又は複数のIDSP端末7と、物品の販売やサービスの提供を行う店舗における1又は複数の店舗端末9とが、有線又は無線にて接続されている。例えばユーザ端末5は、ノートブック型パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などの移動端末であるが、必ずしも移動端末である必要はなく例えばデスクトップ型PCであってもよい。また、IDSP端末7及び店舗端末9は、例えばPCであって、特に移動端末である必要はない。
プレゼンスサーバ3は、各ユーザのプレゼンス情報をユーザ毎に管理するプレゼンス管理部を含む。すなわち、1又は複数のIDSPのための1又は複数のIDSPプレゼンス管理部31と、1又は複数の店舗のための1又は複数の店舗プレゼンス管理部33と、1又は複数のユーザ(ここでは一般ユーザ)のための1又は複数のユーザプレゼンス管理部35とが含まれている。IDSPプレゼンス管理部31には、プレゼンスデータ管理部311と、プレゼンスデータ格納部312と、サービスプロファイル格納部313と、IDSPが現在配信を受けているユーザのIDのリストを格納する閲覧リスト格納部314と、配信処理部315とが含まれる。店舗プレゼンス管理部33には、プレゼンスデータ管理部331と、プレゼンスデータ格納部332と、店舗が現在配信を受けているユーザのIDのリストを格納する閲覧リスト格納部333と、配信処理部334とが含まれる。なお、サービスプロファイル格納部が含まれる場合もある。ユーザプレゼンス管理部35には、プレゼンスデータ管理部351と、プレゼンスデータ格納部352と、現在当該ユーザが配信を受けている講読先ユーザIDのリストを格納する閲覧リスト格納部353と、配信処理部354とが含まれる。
ユーザ端末5は、例えばGPS(Global Positioning Systems)から現在位置のデータを取得する位置データ取得部51と、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52とが含まれる。位置データ取得部51は、必須ではなく、位置データ取得部51を有している場合には付加的なサービスを受けられるようになる。一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3における対応するユーザプレゼンス管理部35と協働して他のユーザのプレゼンス情報の講読を行ったり、他のユーザに対してプレゼンス情報の配信設定を行ったりする。この一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンス情報更新処理部521と、公開制御部522と、外部データ判定処理部523とを含む。
IDSP端末7は、IDSPクライアントアプリケーション71と、店舗DB72と、エリアDB73と、ユーザDB74とを含む。店舗DB72には、情報配信を請け負っている店舗の各種データが登録されている。例えば、店舗コード、店舗名、住所、緯度経度などの位置データ又はエリアDB73に定義されたエリアコード、メールアドレス、電話番号、FAX番号、開店時刻、閉店時刻、休業日(又は営業日)などである。また、エリアDB73は、例えば住所や緯度経度などの位置データに基づくエリア定義を格納しており、各エリアにつきエリアコードが登録されている。但し、エリアDB73を管理することは必須ではなく、付加的なサービスを実施する上で必要となる。ユーザDB74は、例えば配信を受けたプレゼンス情報(趣味、電話番号、位置データなど)をユーザID毎に格納する。IDSPクライアントアプリケーション71は、公開制御部711と、プレゼンス情報更新処理部712と、外部データ判定処理部713とを含む。
店舗端末9は、店舗クライアントアプリケーション91と、売上/ポイントデータ取得部92と、ユーザDB93とを保持している。また、店舗端末9は、例えばLAN(Local Area Network)により売上/ポイントデータ管理システム11に接続されている。店舗クライアントアプリケーション91は、公開制御部911と、プレゼンス情報更新処理部912と、外部データ判定処理部913とを含む。ユーザDB93は、例えば配信を受けたプレゼンス情報(趣味、電話番号、位置データなど)をユーザID毎に格納する。
第2図にプレゼンスサーバ3のIDSPプレゼンス管理部31に含まれるプレゼンスデータ格納部312に格納されるデータの一例を示す。第2図の例では、プレゼンスデータ格納部312は、プレゼンス情報格納領域3121と、プレゼンスグループ情報格納領域3122と、講読者リスト格納領域3123とを含む。従来では、プレゼンスデータ格納領域3121及び講読者リスト格納領域3123のみが設けられており、今回プレゼンスグループ情報格納領域3122が設けられた。プレゼンス情報格納領域3121は、プレゼンス情報項目ごとにプレゼンス情報(ここでは店舗の情報)を格納するための領域であり、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスID(以下ではプレゼンス情報のIDとも呼ぶ)が”shop1”であるプレゼンス情報(ここでは店情報1)を格納するための領域321と、プレゼンスIDが”shop2”であるプレゼンス情報(ここでは店情報2)を格納するための領域322と、プレゼンスIDが”shop3”であるプレゼンス情報(ここでは店情報3)を格納するための領域323と、プレゼンスIDが”shop4”であるプレゼンス情報(ここでは店情報4)を格納するための領域324と、プレゼンスIDが”update”であるプレゼンス情報(ここではサービスプロファイル情報)を格納するための領域325とが含まれる。但し、プレゼンス情報3121の領域数は5に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。プレゼンスIDとプレゼンス情報項目名との対応関係は、システム中統一されている必要がある。
プレゼンスグループ情報格納領域3122は、プレゼンス情報項目と配信先ユーザID(すなわち講読者ID)を対応付けるためのデータを格納する領域である。ここでは、プレゼンスグループであるグループI「渋谷」に属するプレゼンスIDを格納する領域3261及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3262とを含む領域326と、グループII「新宿」に属するプレゼンスIDを格納する領域3271及び講読者IDを格納する領域3272とを含む領域327と、グループIII「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3281及び講読者IDを格納する領域3282とを含む領域328とが含まれる。グループ名「渋谷」や「新宿」は、情報配信を請け負っている店舗のエリアを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は3に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3123は、ここでは利用者a、利用者b、利用者c及び利用者dといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。講読者数は4に限定されず、任意の数の講読者を登録することができる。
第3図にプレゼンスサーバ3の店舗プレゼンス管理部33に含まれるプレゼンスデータ格納部332に格納されるデータの一例を示す。第3図の例では、プレゼンスデータ格納部332は、プレゼンス情報格納領域3321と、プレゼンスグループ情報格納領域3322と、講読者リスト格納領域3323とを含む。プレゼンス情報格納領域3321は、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスIDが”adv”であるプレゼンス情報(ここでは広告情報)を格納するための領域341と、プレゼンスIDが”patron”であるプレゼンス情報(ここではお得意様用の広告情報)を格納するための領域342とが含まれる。但し、プレゼンス情報3321の領域数は2に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。
プレゼンスグループ情報格納領域3322は、プレゼンスグループであるグループI「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3431及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3432とを含む領域343と、グループII「お得意様」に属するプレゼンスIDを格納する領域3451及び講読者IDを格納する領域3452とを含む領域345とが含まれる。グループ名「デフォルト」や「お得意様」は、情報配信先ユーザのカテゴリを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は2に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3323は、ここでは利用者a、利用者b、利用者c、利用者d及び利用者eといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。
第4図にプレゼンスサーバ3のユーザプレゼンス管理部35に含まれるプレゼンスデータ格納部352に格納されるデータの一例を示す。第4図の例では、プレゼンスデータ格納部352は、プレゼンス情報格納領域3521と、プレゼンスグループ情報格納領域3522と、講読者リスト格納領域3523とを含む。プレゼンス情報格納領域3521は、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスIDが”gps”であるプレゼンス情報(ここではGPSによる位置データ)を格納するための領域361と、プレゼンスIDが”hobby”であるプレゼンス情報(ここでは趣味・趣向情報)を格納するための領域362と、プレゼンスIDが”tel”であるプレゼンス情報(ここでは電話番号)を格納するための領域363と、プレゼンスIDが”schedule”であるプレゼンス情報(ここではスケジュール)を格納するための領域364とが含まれる。但し、プレゼンス情報3521の領域数は4に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。
プレゼンスグループ情報格納領域3522は、プレゼンスグループであるグループI「office」に属するプレゼンスIDを格納する領域3651及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3652とを含む領域365と、グループII「friend」に属するプレゼンスIDを格納する領域3671及び講読者IDを格納する領域3672とを含む領域367と、グループIII「業者D」に属するプレゼンスIDを格納する領域3681及び講読者IDを格納する領域3682とを含む領域368と、グループIV「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3691及び講読者IDを格納する領域3692とを含む領域369とが含まれる。グループ名「office」、「friend」、「業者D」、「デフォルト」は、情報配信先ユーザのカテゴリを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は4に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3523は、ここでは社員A、友達B、社員C及びサービス業者Dといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。
なお、第5図に示すように、図1に示したプレゼンスサーバ3、ユーザ端末5、IDSP端末7、店舗端末9等はコンピュータ装置であって、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施例では、以下の処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネット1などのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、以下で述べるような各種機能を実現する。
次に、第6図乃至第15図を用いて、第1図に示したシステムの処理フローを説明する。最初に、第6図乃至第10図を用いて一般ユーザ(ここではユーザA)がIDSPのプレゼンス情報を講読し始める場合の処理フローを説明する。なお、この処理を実施する前に、既にプレゼンスサーバ3への登録及びログインが完了しているものとする。まず、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、ユーザAから他のユーザ(ここではIDSP)への新規講読申し込みに係る選択入力を受け付ける(ステップS1)。次に、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、新規講読先として選択されたIDSPをユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS3)。
これに対してプレゼンスサーバ3に含まれ且つユーザAに対応するユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、新規講読先として選択されたIDSPをユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、選択IDSPに対応するIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS5)。ここではユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351とIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311とが個別に上記のような登録要求を受信するものとして説明するが、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351が、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求をも一旦受信し、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311に転送するようにしてもよい。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に応じて、閲覧リスト格納部353に格納された、要求元ユーザの閲覧リストに、選択IDSPを登録する(ステップS7)。閲覧リストは例えばクライアントアプリケーションによりプレゼンス情報を表示する際などに使用される。また、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のような登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部312に格納された講読者リストに要求元ユーザであるユーザA(すなわちユーザAのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該ユーザAを登録する(ステップS9)。ステップS7及びS9における登録は、この段階ではまだ仮の登録である。そして、プレゼンスデータ管理部311は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちユーザA)の出現を通知するためのメッセージを、選択IDSPのIDSP端末7に対して送信する(ステップS11)。本通知は、選択IDSPに対する、ユーザAからの講読要求に相当する。
IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71の公開制御部711は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちユーザA)についての通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS13)。なお、以下の処理を自動的に行う場合には、あえて表示装置に表示する必要はないが、IDSPの管理者が確認する場合があるならば表示装置に表示する。そして、公開制御部711は、IDSPの管理者の指示に応じて又は自動的に、当該新規講読者(ここではユーザA)を本IDSPの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、本IDSPを当該新規講読者(ユーザA)の講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS15)。
これに対して、プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザAをIDSPの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、IDSPをユーザAの講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS17)。ステップS5でも述べたように、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311が、一旦両方の登録要求を受信し、IDSPをユーザAの講読者リストへ登録することを要求する登録要求については、当該ユーザAのユーザプレゼンス管理部35におけるプレゼンスデータ管理部351に転送するようにしても良い。
いずれにせよIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のような登録要求に従って、IDSPの閲覧リスト格納部314に格納した閲覧リストにユーザAを登録する(ステップS19)。また、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に従って、プレゼンスデータ格納部352に格納された講読者リストに要求元ユーザであるIDSP(すなわちIDSPのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該IDSPを登録する(ステップS21)。なお、ステップS19及びS21における登録は、この段階ではまだ仮の登録である。そして、プレゼンスデータ管理部351は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちIDSP)の出現を通知するためのメッセージを、ユーザAのユーザ端末5に対して送信する(ステップS23)。この通知は、ユーザAに対する、選択IDSPからの講読要求に相当する。
ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちIDSP)の出現を通知するためのメッセージを受信し、表示装置に表示する(ステップS25)。この後の処理については、端子Aを介して第7図の処理に移行する。
次に、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、ユーザによる指示に従って又は自動的に、選択IDSPのサービスプロファイルの要求をプレゼンスサーバ3に送信する(図7:ステップS27)。プレゼンスサーバ3における選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31に含まれるプレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイルの要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS29)。そして、サービスプロファイル格納部313に格納されたサービスプロファイルのデータを読み出し、要求元のユーザ端末5に送信する(ステップS31)。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、プレゼンスサーバ3からサービスプロファイルのデータを受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS33)。
サービスプロファイルは、例えば第8図に示すようなデータである。第8図の例では、サービスプロファイルはXML(eXtensible Markup Language)で記述されており、Auto Control Listタグの間に、生成すべきプレゼンスグループのグループID(ここでは”Area Service”)を属性値として有するgroupタグを含む。groupタグの間には、配信を要求するプレゼンス情報のIDを規定するためのpresenceタグと、配信を受けるユーザを規定するためのsubscribeeタグとが含まれている。presenceタグの間には、1又は複数のformat idタグが設けられており、format idタグの間には、配信を要求するプレゼンス情報のIDが規定されている。また、subscribeeタグの間には、配信要求を行ったユーザのIDを指定するためのusernameタグが規定されている。IDSPは、このようなデータを用意しておき、必要に応じてサービスプロファイル格納部313に登録しておくと共に、プレゼンスデータ格納部312にも少なくともその一部を登録しておく。
なお、IDSPによってはサービスプロファイルを用意していないものもあるので、もし、サービスプロファイルがない場合には、プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイルが存在しない旨のメッセージをユーザ端末5に送信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、サービスプロファイルが存在しない旨のメッセージをプレゼンスサーバ3から受信した場合には、端子Bを介して第9図の処理に移行する。
一方、公開制御部522は、サービスプロファイル・データを受信すると、当該サービスプロファイル・データを解析し、ユーザAのプレゼンスデータ格納部352に登録されるプレゼンスグループのデータ(例えばグループID又はグループ名)と、配信されるプレゼンス情報のID又は名称(すなわちプレゼンス情報項目)と、要求元のIDSPのユーザID又は名称とを含む講読要求内容を表示装置に表示し、ユーザAに確認を求める(ステップS35)。これによりユーザは、講読要求先であるIDSPから逆に講読を求められ、どのプレゼンス情報を配信しなければならないかを知ることができる。この段階で、ユーザAは、自己のプレゼンス情報の配信を許可するか、又は拒否するかを決定しなければならない。
ユーザ端末5は、ユーザAからの選択入力を受け付け(ステップS37)、その内容を判断する。もし、自己のプレゼンス情報の配信を了解したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS39:Yesルート)、端子Cを介して第10図の処理に移行する。一方、自己のプレゼンス情報の配信を拒否したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS39:Noルート)、公開制御部522は、これまでの講読関係を破棄すべく、要求元ユーザであるユーザAの閲覧リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAの講読者リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの閲覧リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPのプレゼンスグループから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS41)。これらの削除要求は、例えば、ユーザA自らのユーザプレゼンス管理部35におけるプレゼンスデータ管理部351が処理する削除要求と、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31におけるプレゼンスデータ管理部311が処理する削除要求とにまとめてしまっても良い。また、これを全てまとめたような削除要求を定義して、プレゼンスサーバ3側で個別の削除処理に分解するようにしてもよい。なお、選択IDSPのIDSPプレゼンスデータ管理部31におけるプレゼンス管理部311は、この削除要求によって要求元ユーザであるユーザAのデータを削除することになるが、本人からの削除要求であることが確保されれば問題は生じない。
プレゼンスサーバ3におけるユーザAのユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、要求元ユーザであるユーザAの閲覧リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAの講読者リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループから選択IDSPを削除することを要求する削除要求とを受信し、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31におけるプレゼンスデータ管理部311は、選択IDSPの閲覧リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPのプレゼンスグループから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求とを受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する。ユーザAのユーザプレゼンス管理部35が、一旦全ての削除要求を受信した後に、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31に削除要求を転送するような構成であってもよい。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、これらの削除要求に従って、プレゼンスデータ格納部352に格納された講読者リストから選択IDSPを削除し、プレゼンスグループ情報におけるデフォルトのグループに登録された選択IDSPを削除し、閲覧リスト格納部353に格納された閲覧リストから選択IDSPを削除する(ステップS43)。また、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、これらの削除要求に従って、プレゼンスデータ格納部312に格納された講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除し、プレゼンスグループ情報におけるデフォルトのグループに登録されたユーザAを削除し、閲覧リスト格納部353に格納された閲覧リストからユーザAを削除する(ステップS45)。そして、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、要求元ユーザであるユーザAが講読者リストから削除されるという変更が行われたので、当該変更を通知するためのメッセージをIDSP端末7に送信する(ステップS47)。このメッセージは、要求元ユーザであるユーザAの削除通知となる。IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71の公開制御部711は、プレゼンスサーバ3から削除通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS49)。
上の説明では他のユーザに対するプレゼンス情報の配信について本人の了解を得る前に各種登録を行ってしまうような処理フローであるため、講読関係が破棄されると一つ一つ登録されたデータを削除する必要がある。しかし、全て本人の了解を得てから本登録を行うようにする処理フローを採用することも可能であって、その場合には了解が得られたことを関係するプレゼンス管理部に通知して本登録を行う。了解が得られなかった場合にはそれまでに行われた設定又は仮登録は全て破棄される。
なお、本実施例では情報配信サービス業者や店舗といったユーザは、できるだけ一般のユーザにプレゼンス情報を配信する方が好ましい。従って、一般ユーザにだけプレゼンス情報の配信につき本人の了解を得るような設定にすることも可能である。
次に、第9図を用いて第7図の端子Bを介して移行した後の処理について説明する。第9図の処理は、選択IDSPのサービスプロファイルが定義されていないが、IDSPも要求元ユーザであるユーザAの何らかのプレゼンス情報の配信を要求した場合の処理である。まず、ユーザ端末5の公開制御部522は、グループ作成画面を表示装置に表示する(ステップS51)。例えば、プレゼンスグループID、配信許可するプレゼンス情報のID、及び配信先ユーザIDについての入力欄を有するグループ作成画面が表示される。ここでは配信先ユーザIDには、選択IDSPが既に入力されているものとする。ユーザAは、配信先ユーザIDが選択IDSPとした場合に配信許可を与えてもよいと考えるプレゼンス情報のIDと、選択IDSPと当該プレゼンス情報のIDとを対応付けるためのプレゼンスグループのIDを指定する。ユーザ端末5は、このようなユーザAによる入力を受け付け(ステップS53)、送信指示に応じて、プレゼンスグループID、プレゼンス情報のID及び配信先ユーザIDを含むグループ生成登録要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS55)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5からグループ生成登録要求を受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS57)。これ以降の処理については、端子Eを介して第10図の処理に移行する。簡単に説明すれば、グループ生成登録要求に従ってプレゼンスグループを生成且つ登録し、このプレゼンスグループに従ってプレゼンス情報の配信が開始される。なお、既に生成されているプレゼンスグループにIDSPのIDを追加登録するような場合もある。
次に、第10図を用いて第7図の端子Cを介して移行した後の処理について説明する。第10図の処理は、ユーザAが、選択IDSPのサービスプロファイルに基づくプレゼンス情報の配信を了承した場合の処理である。まず、ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、受信した選択IDSPのサービスプロファイルに基づき、選択IDSP及び選択IDSPにより指定されたプレゼンス情報のIDとを対応付けるための、指定されたプレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループを生成することを要求するグループ生成登録要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS61)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から上記のようなグループ生成登録要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS63)。そして、プレゼンスデータ管理部351は、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループ情報に含まれるデフォルト・グループにおける選択IDSPの登録を削除し、さらに上記グループ生成登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部352に、指定されたプレゼンスグループIDのプレゼンスグループを登録し、さらに当該プレゼンスグループに、選択IDSPのユーザID及び指定されたプレゼンス情報のIDとが対応付けられて登録される(ステップS65)。この処理が完了すれば、IDSPプレゼンス管理部31に含まれる配信処理部315及びユーザプレゼンス管理部35に含まれる配信処理部354は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312及びプレゼンスデータ格納部352に格納されたデータに従って情報の配信を実施する(ステップS67)。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、配信処理部315から配信されるIDSPのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS69)。また、IDSP端末7のIDSP端末7のIDSPクライアントアプリケーション71は、配信処理部354からユーザAのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS71)。なお、上の説明ではプレゼンス情報は各配信処理部から直接配信先として登録されているユーザ宛に配信されるが、例えば配信先ユーザに対応するプレゼンス管理部の配信処理部を経由して配信されるようにすることも可能である。また、IDSP端末7では、配信されたプレゼンス情報を例えばユーザID毎にユーザDB74に格納する。
以上述べたようなプレゼンスデータを使用することにより、各ユーザは様々なプレゼンスグループを定義することができるようになり、従ってプレゼンス情報の配信内容を配信先ユーザの特性などに応じてフレキシブルに変化させることができるようなる。また、従来技術による方法に比してプレゼンスサーバ3におけるメモリ効率は飛躍的に向上している。さらに、上で述べたようにサービスプロファイルを用いることにより、主に一般ユーザは、プレゼンス情報の配信内容を確認でき、さらに自らプレゼンスグループの生成登録を行わずとも自動的にプレゼンス情報の配信設定を行うためのグループ生成登録要求が生成されるので、ユーザビリティが向上している。従って、プレゼンス情報のやりとりが広がり、より有用な情報がユーザに配信されるようになる。
次に第11図を用いて、情報配信処理について説明する。ここではIDSPプレゼンス管理部31における処理を説明する。プレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71のプレゼンス情報更新処理部712から更新されたプレゼンス情報を受信すると、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンス情報格納領域3121に書き込む(ステップS75)。更新されたプレゼンス情報はそのIDと共に受信されるので、受信したプレゼンス情報でもって、当該IDを用いてプレゼンス情報格納領域3121に格納された古いプレゼンス情報を更新する。
プレゼンスデータ格納部312のプレゼンス情報格納領域3121に更新されたプレゼンス情報が書き込まれると、配信処理部315は、変更に係るプレゼンス情報のIDから、当該プレゼンス情報のIDが含まれるプレゼンスグループを特定する(ステップS77)。プレゼンスグループ情報格納領域3122を当該プレゼンス情報のIDで検索し、プレゼンスグループを特定する。複数のプレゼンスグループが特定される場合もある。
次に、配信処理部315は、特定されたプレゼンスグループに含まれるユーザを特定する(ステップS79)。プレゼンスグループが特定されれば、その所属ユーザのIDはすぐに特定できる。よって、特定されたユーザに、更新されたプレゼンス情報を配信する(ステップS81)。なお、ログオンしているユーザにのみに配信するので、配信処理部315は、例えばログオン中のユーザIDに対応してIPアドレスを登録するテーブル(図示せず)を参照して、配信処理を実施する。
プレゼンス情報が更新される毎に、第11図に示された処理が実施される。従って、ログオンしているユーザには最新の情報がリアルタイムで配信されるようになる。
次に、第12図を用いてIDSPがサービスプロファイルを更新する際の処理について説明する。サービスプロファイルを更新するということは、ユーザに対して配信を求めるプロファイル情報の項目が変更されることになる。すなわち、いままで配信の許諾を得ていたプロファイル情報以外のプロファイル情報についても配信を求めることになるため、再度許諾を得なければならない。
IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71のプレゼンス情報更新処理部712は、IDSPからサービスプロファイルの変更入力を受け付ける(ステップS85)。プレゼンス情報更新処理部712ではなく、別のツールやエディタにより新しいサービスプロファイルのデータを生成するようにしてもよい。そして、プレゼンス情報更新処理部712は、変更されたサービスプロファイルをプレゼンスサーバ3にアップロードする(ステップS87)。例えば、更新されたサービスプロファイルのアップロード先のURL(Uniform Resource Locator)を指定してアップロードする。
プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7から変更されたサービスプロファイルのデータを受信し、サービスプロファイル格納部313に格納する(ステップS89)。また、プレゼンスデータ管理部311は、プレゼンスデータ格納部312に設けられた、サービスプロファイル用のプレゼンス情報格納領域3121(第2図)に、変更されたサービスプロファイルの少なくとも一部を格納する。例えばサービスプロファイルを解析し、例えばこのサービスプロファイルにより配信されることになるプレゼンス情報項目名又はIDを領域325に登録する。
そうすると第11図に示したように配信処理部315は、プレゼンス情報であるサービスプロファイルのプレゼンスIDが対応付けられているプレゼンスグループを特定し、当該プレゼンスグループに対応付けられているユーザにサービスプロファイルの変更を通知する(ステップS91)。ここでは、サービスプロファイルの変更は、プレゼンス情報の変更として通知される。但し、サービスプロファイルの変更は、通常のプレゼンス情報の変更とは異なる処理が必要となるため、他の方法を用いて通知するようにしてもよい。また、通常、サービスプロファイルのプレゼンスIDは全てのプレゼンスグループに対応付けられており、全てのユーザに変更が通知される。但し、一部のユーザのみに特定のプレゼンス情報の通知を要求している場合には、当該一部のユーザが属するプレゼンスグループにのみサービスプロファイルのプレゼンスIDを対応付けておく。
ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、変更されたプレゼンス情報としてサービスプロファイルの変更通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS93)。サービスプロファイルの変更がプレゼンス情報の変更として通知される場合であっても、サービスプロファイルの変更通知はサービスプロファイルのプレゼンスIDを含む。従って、当該サービスプロファイルのプレゼンスIDが配信情報に含まれることを検知すると、公開制御部522は、当該変更通知に係るIDSP、すなわちプレゼンス情報の配信元IDSPに対するサービスプロファイルの要求をプレゼンスサーバ3に送信する(ステップS95)。
プロファイルサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザ端末5からサービスプロファイルの要求を受信する(ステップS97)。そして、プレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイル格納部313から変更後のサービスプロファイルを読み出し、要求元のユーザ端末5に送信する(ステップS99)。
ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーションの公開制御部522は、プレゼンスサーバ3からサービスプロファイルのデータを受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS101)。公開制御部522は、当該サービスプロファイル・データを解析し、プレゼンスデータ格納部352に登録されるプレゼンスグループのデータ(例えばグループID又はグループ名)と、配信されるプレゼンス情報のID又は名称(すなわちプレゼンス情報項目)と、要求元のIDSPのユーザID又は名称とを含む講読要求内容を表示装置に表示し、ユーザに確認を求める(ステップS103)。これによりユーザは、IDSPからどのようなプレゼンス情報の配信を要求されているかを知ることができる。この段階で、ユーザは、自己のプレゼンス情報の配信を許可するか、又は拒否するかを決定しなければならない。
ユーザ端末5は、ユーザからの選択入力を受け付け(ステップS105)、その内容を判断する。もし、自己のプレゼンス情報の配信を拒否したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS107:Noルート)、端子Dを介して第7図の処理に移行する。一方、自己のプレゼンス情報の配信を了解したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS107:Yesルート)、公開制御部522は、受信したサービスプロファイルに基づき、当該IDSPにより変更されたプレゼンス情報のIDを新規講読時に登録したプレゼンスグループと同じプレゼンスグループに対応付けることを要求するグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS109)。なお、ステップS61のように、サービスプロファイルに係るIDSPと変更後の指定プレゼンス情報を対応付けるための、指定プレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループの生成を要求するグループ生成要求を送信するようにしてもよい。この場合、プレゼンスデータ管理部351は、グループ生成要求に含まれるプレゼンスグループIDと同じプレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループが既にプレゼンスデータ格納部352に登録されている場合には、既に登録されているプレゼンスグループのデータを、受信したグループ生成要求に従って更新登録する。
プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から上記のようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS111)。そして、プレゼンスデータ管理部351は、上記グループ変更要求に応じて、プレゼンスデータ格納部352に既に登録されており且つ変更されたサービスプロファイルに係るIDSPに対応するプレゼンスグループに、当該グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを登録する(ステップS113)。これにより、変更後のプレゼンス情報のIDとIDSPのユーザIDとを対応付けるプレゼンスグループが、プレゼンスデータ格納部352に登録されたことになる。
この処理が完了すれば、ユーザプレゼンス管理部35に含まれる配信処理部354は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部352に格納された新たなプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を実施する(ステップS115)。IDSP端末7のIDSPクライアントアプリケーション71は、配信処理部354から、新規なプレゼンス情報項目についてのデータを含むユーザのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS117)。IDSP端末7では、配信されたプレゼンス情報を例えばユーザID毎にユーザDB74に格納する。
このようにサービスプロファイルが変更された場合であっても、各講読者に対して変更後に配信されることになるプレゼンス情報項目の確認を自動的に求め、了解を得るようにしている。従って、サービスプロファイルの変更があってもすぐに講読関係が破棄されるわけではなく、講読者が了承すれば講読関係は継続される。また、講読者もサービスプロファイルの変更に応じて自らプレゼンスグループ情報を変更する必要がなく、本プレゼンス情報配信サービス利用上必要な手間が減少される。
次に第13図を用いて、プレゼンス情報の効果的な配信を実現するための一例を示す。ここでは、ユーザ端末5を保持するユーザAは、移動中であるものとする。移動中、ユーザ端末5の位置データ取得部51は、現在位置の位置データを取得する(ステップS121)。例えば緯度経度のデータを取得する。そうすると、一般ユーザ・クライアントアプリケーション51の外部データ判定処理部523は、位置データ取得部51から位置データを取得し、当該位置データを解析する。例えば、今回取得した位置データをプレゼンス情報の変更としてプレゼンスサーバ3に送信するかを判断する。例えば、前回プレゼンス情報の変更としてプレゼンスサーバ3に通知した際の位置データを保持しておき、所定の距離移動したかを判定する。但し、ユーザ端末5における外部データ判定処理部523の処理は任意であり、上で述べたような判定を行わずに、移動が検出された場合には必ず最新の位置データをプレゼンスサーバ3に送信するようにしてもよい。
今回取得した位置データをプレゼンスサーバ3に配信する場合には、プレゼンス情報更新処理部521は、今回取得した位置データを含むプレゼンス情報の更新要求をプレゼンスサーバ3に送信する(ステップS123)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から今回取得した位置データを含むプレゼンス情報の更新要求を受信し、当該更新要求に従って、プレゼンスデータ格納部352のプレゼンス情報格納領域3121に登録する(ステップS125)。そうすると、配信処理部354は、更新プレゼンス情報のIDが対応付けられているプレゼンスグループを特定し、さらに当該プレゼンスグループに属するユーザを特定し、当該ユーザに更新プレゼンス情報(すなわち位置データ)及び配信元ユーザIDを送信する(ステップS127)。ここではIDSPが配信先ユーザとして特定されているものとする。
そして、IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71は、プレゼンスサーバ3から更新プレゼンス情報である位置データ及び配信元ユーザIDを受信する(ステップS129)。例えばユーザDB74に、受信した位置データを登録要求にしてもよい。また、外部データ判定処理部713は、受信した位置データをエリアDB73に記憶されたデータを用いて解析する(ステップS131)。ここでは、エリアDB73には、住所や緯度経度などの位置データに基づくエリア定義が格納されており、今回受信した位置データに基づきユーザが現在いずれのエリアに位置しているのかを判断する。例えば、エリアコードにプレゼンスグループIDを用いれば、ユーザの現在の位置データから、当該ユーザが属すべきプレゼンスグループIDが特定される。例えば、位置データからニューヨーク・マンハッタンの5番街のエリアコードが特定されれば、ニューヨーク・マンハッタンの5番街のエリアコードをプレゼンスグループIDとするプレゼンスグループが特定される。
従って、公開制御部711は、更新されたプレゼンス情報の内容に対応するプレゼンスグループに当該プレゼンス情報の配信元ユーザのIDを対応付けるために、ユーザID及び変更後のプレゼンスグループIDを含むグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS133)。プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS135)。プレゼンスデータ管理部311は、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122を、グループ変更要求に含まれるユーザIDで検索して当該ユーザIDを現在所属するプレゼンスグループから削除すると共に、当該ユーザIDをグループ変更要求で指定されたプレゼンスグループに登録する(ステップS137)。すなわち、プレゼンスグループ情報格納領域3122においてプレゼンスグループの情報が更新される。
そうすると、配信処理部315は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122に格納されたプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を行う(ステップS139)。グループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDに係るプレゼンスグループに属するプレゼンス情報を、グループ変更要求に含まれるユーザIDのユーザに対して配信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3からプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS141)。
このようにすれば、例えばニューヨーク・マンハッタンの3番街にいたユーザが5番街に移動した場合には、5番街に存在する店舗の情報などが新たに配信されるようになる。ユーザの移動に伴い、当該ユーザのユーザIDに対応付けられるプレゼンスグループは次々に変化する。すなわち、ユーザの移動に伴い、配信されるプレゼンス情報の内容が変化してゆく。このように、ユーザの位置に応じた有用な情報がユーザが何らの設定を行うことなく自動的に配信されるようになり、ユーザの利便性が高まる。このような利便性の向上は、上で述べたようなプレゼンスデータのデータ構造を採用することによって、より簡単に実現できるようになる。
次に第14図を用いてプレゼンス情報の効果的な配信を実現するための他の例を説明する。まず、IDSP端末7の外部データ判定処理部713は、IDSP端末7のシステム時計により特定時刻を検出する(ステップS145)。外部データ判定処理部713は、特定時刻に対応する条件を特定する(ステップS147)。例えば、外部データ判定処理部713に予め設定されているテーブル(図示せず)から、特定時刻に対応付けられている条件(例えば開店時刻、タイムサービス時刻、ランチサービスタイム)を特定する。この条件は固定であってもよい。また、特定時刻ではなく他の条件に対応付けられている場合もある。そして、外部データ判定処理部713は、特定された条件と特定時刻とに従って店舗DB72を検索する(ステップS149)。店舗DB72には、店舗毎に、所属すべきプレゼンスグループ(例えばエリアコード)と、例えば開店時刻10時、タイムサービス時刻18時、ランチサービスタイム11時といったデータが登録されている。特定時刻が10時であってステップS147において特定された条件が開店時刻であれば、開店時刻が10時の店舗を抽出する。
公開制御部711は、抽出された店舗についてのプレゼンス情報(プレゼンス情報格納領域3121に登録済み)を指定プレゼンスグループに登録するためのグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS151)。グループ変更要求には、プレゼンス情報のID及び指定プレゼンスグループのIDとが含まれる。プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7から上で述べたようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS153)。プレゼンスデータ管理部311は、グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを、同じくグループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDのプレゼンスグループに登録する(ステップS155)。すなわち、グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを、プレゼンスグループ情報格納領域3122の指定プレゼンスグループの格納領域に格納する。これにより、ステップS149において抽出された店舗のプレゼンス情報が、指定のプレゼンスグループに対応付けられる。
そうすると、配信処理部315は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122に格納されたプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を行う(ステップS157)。グループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDに係るプレゼンスグループに属するプレゼンス情報を、当該プレゼンスグループに対応付けられた全ユーザに対して配信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3からプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS151)。
このような処理を実施することにより、ステップS149において抽出された店舗のプレゼンス情報が「10時です。開店しました。XYZを100円で大放出。」であれば、10時に例えば当該店舗付近のエリアにいるユーザに対して配信される。すなわち、時刻に応じて適切なプレゼンス情報をユーザに配信することができるようになる。IDSPやIDSPの顧客である店舗の事情に合わせてプレゼンス情報の配信を制御することができ、フレキシブルな情報配信が可能になる。なお、このようなフレキシブルな情報配信は、上で述べたようなプレゼンスデータのデータ構造を採用することによって、より簡単に実現できるようになる。
なお、1つの店舗につき複数のプレゼンス情報項目を登録しておけば、当該1つの店舗について時刻によって異なるプレゼンス情報の配信も可能になる。また、上で説明した例では既に登録済みのプレゼンス情報の所属プレゼンスグループを制御していたが、同時に又は直前にプレゼンス情報の内容を変更することにより、時刻によって異なるプレゼンス情報の配信も可能となる。
次に、第15図を用いて、IDSPではなく店舗に対して直接プレゼンス情報の配信を申し込む場合の処理の一例を説明する。まず、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、ユーザAから店舗への新規講読申し込みに係る選択入力を受け付ける(ステップS161)。次に、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、新規講読先として選択された店舗をユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、ユーザAを選択店舗の講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS163)。
これに対してプレゼンスサーバ3に含まれ且つユーザAに対応するユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、新規講読先として選択された店舗をユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、選択店舗に対応する店舗プレゼンス管理部33のプレゼンスデータ管理部331は、ユーザAを選択店舗の講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS165)。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に応じて、閲覧リスト格納部353に格納された、要求元ユーザの閲覧リストに、選択IDSPを登録する(ステップS167)。また、店舗プレゼンス管理部33のプレゼンスデータ管理部331は、上記のような登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部332に格納された講読者リストに要求元ユーザであるユーザA(すなわちユーザAのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該ユーザAを登録する(ステップS169)。そして、プレゼンスデータ管理部331は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちユーザA)の出現を通知するためのメッセージを、選択店舗の店舗端末9に対して送信する(ステップS171)。本通知は、選択店舗に対する、ユーザAからの講読要求に相当する。
店舗端末9における店舗クライアントアプリケーション91の公開制御部911は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちユーザA)についての通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS173)。なお、あえて表示装置に表示する必要はないが、店舗の管理者が確認する場合があるならば表示装置に表示する。この処理が完了すれば、店舗プレゼンス管理部33に含まれる配信処理部334は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部332に格納された「デフォルト」のプレゼンスグループに対応付けられているプレゼンス情報の配信を実施する(ステップS175)。本実施例では、デフォルトのプレゼンスグループにもプレゼンス情報が対応付けられており、ユーザが講読を欲して登録するだけで、最小限のプレゼンス情報が配信されるようになる。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、配信処理部334から配信される店舗のプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS177)。
このような処理を行うことにより、店舗も直接プレゼンス情報を配信することができるようになる。なお、IDSPとは異なり講読者に対してプレゼンス情報の配信を要求せずに、ユーザに対して一方向でプレゼンス情報の配信を行っている。店舗であってもIDSPと同じように講読者に対してプレゼンス情報の配信を要求してもよい。
また、店舗についてもデフォルトのプレゼンスグループだけではなく、他のプレゼンスグループを定義することができる。第3図に示したように、「お得意様」といったプレゼンスグループを定義することも可能である。さらに「お得意様」についても複数レベルを設けたりすることも可能である。
店舗の場合には、例えば売上/ポイントデータ取得部92が、売上/ポイント管理システム11から、顧客の例えば月間売上又は売上に応じたポイント値を取得する。そして、外部データ判定処理部913は、売上/ポイントデータ取得部92が取得した顧客の売上又は売上に応じたポイント値を解析して、「お得意様」プレゼンスグループに登録すべきユーザを抽出する。当然ながら売上/ポイント管理システム11に本プレゼンス情報配信システムにおけるユーザIDが登録されていなければならない。ユーザが抽出された場合には、当該ユーザのIDを「お得意様」のプレゼンスグループに登録するようにグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する。このグループ変更要求の生成処理以降の処理は基本的に第13図のステップS133以降と同様である。このように、店舗であっても講読者が属するプレゼンスグループを変更することにより、よりフレキシブルな情報配信が可能となる。またIDSPについて可能な機能については店舗についても同様に実現することができる。従って、ユーザDB93に、講読者から配信されたプレゼンス情報を登録しておき、営業活動に利用することも可能である。
以上本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1図に示した機能ブロックは一例であって、機能ブロックに応じてプログラムのモジュールが作成されるわけではない。また、上で説明した処理フローは一例であって、同様の結果をもたらす他の処理フローを採用するようにしてもよい。さらに、同様の結果をもたらすものであれば、処理ステップの順番を入れ替えたり同時に実行するようにしてもよい。
また、上で述べた例では、特定のプレゼンスグループに対応付けられたプレゼンス情報を他のプレゼンスグループに対応付ける場合、移動後のプレゼンスグループに登録されたユーザには上記プレゼンス情報を配信することになっていた。これに加えて、移動前の特定のプレゼンスグループに登録されたユーザについても、変更と判断して、配信されなくなった旨のメッセージなどを配信するようにしてもよい。
また、IDSP端末7及び店舗端末9は、端末ではなくサーバなどのコンピュータであってもよい。
本発明は、ユーザの状態変化などの情報(ユーザの属性情報を含むさまざまな情報であって、以下、プレゼンス情報と呼ぶ。)を予め登録され且つ許可された他のユーザにリアルタイムに配信するプレゼンス情報配信技術に関する。
インターネットにおいて情報の配信は主にウェブ(Web)サーバ及び電子メールにて行われている。ユーザは検索エンジンなどを用いて希望する情報を配信しているWebサーバを見つけ、そのWebサーバにアクセスして所望の情報を取得する。一方、電子メールについてはメーリングリストやメール配信サービスにメールアドレスを登録することにより電子メールの配信を受け、情報を取得する。しかし、これらは情報の更新をリアルタイムに伝えるものではなく、ユーザの自発的なアクセス又は電子メールの受信という作業が必要となる。また、電子メールの場合には、必ずしもその時に欲しい情報が含まれているわけではない。
そこで近年プレゼンス情報配信システムが利用されるようになってきている。このプレゼンス情報配信システムにおいて、情報の配信を希望するユーザは予め講読登録を行っておく必要がある。そして、ユーザが講読登録を行った情報の更新が行われ且つプレゼンス情報配信システムに当該ユーザがログオン中(すなわち情報配信許可中)である場合には、当該情報の更新部分についてリアルタイムで配信を受けることができるというものである。このプレゼンス情報配信システムは、バディリストシステムとも呼ばれ、例えばインスタントメッセージ・サービスの一部機能として実装されている。インスタントメッセージ・サービスにおいては、予め注目するユーザを登録しておくと、ログオン中、当該注目ユーザの状態変化が通知される。
このようにリアルタイムに希望する情報の配信を受けるということではプレゼンス情報配信システムの利便性は高い。しかし、従来のプレゼンス情報配信システムは、情報配信サイドにとっては、必ずしも使い勝手がよくなかった。すなわち、所有する情報を全て見せるか又は見せないといった選択しか不可能であるため、講読者に応じた情報の配信が不可能である。情報を全て見せてしまうことになるので、場合によっては情報漏洩に繋がる可能性がある。従って、講読者に応じた情報の配信を行うためには、ユーザIDを複数保持して、ユーザIDに応じて配信内容を変更するという方式、またはプレゼンス情報配信システム又はプレゼンス情報配信サーバを配信内容に応じて複数用いるという方式を採用する必要がある。しかし、このような方式であっても、特定の講読者は特定のユーザID又はプレゼンス情報配信システム若しくはプレゼンス情報配信サーバに対応付けられるため、特定の講読者を他の特定のユーザIDなどに対応付けるような配信内容の動的な変更は非常に困難である。
また、公開制御情報を定義して講読者に応じた情報の配信を行うシステムも存在するが、公開制御情報を変更する場合には講読者の講読登録を破棄して再度講読登録を行う必要がある。これは、講読者の利便性を損ねるものである。また、講読者リスト以外に、公開制御情報を管理する必要があり、ユーザ管理リソースが余計に必要になる。これは講読者数が増加すると、必要となるユーザ管理リソースが膨大となるという問題がある。また、公開制御情報を講読者毎に個別に設定することは実際上不可能になる。
なお、プレゼンス情報配信システムについては、特開2003−296525号公報に以下のような技術が開示されている。まず、バディAが転送元としてバディBを指定する。そしてバディBのプレゼンスを更新すると、バディAのプレゼンス管理部は、バディAのプレゼンス情報を変更するか否かを判断する。まず、バディBがバディAの転送元であるか否か、変更ルールなどに基づいて、バディAの最新のプレゼンス情報を、バディBのプレゼンス情報へ変更してもいいか否かを判断する。変更可の場合、バディAのプレゼンス情報はバディBのプレゼンス情報に書き換えられ、他のバディのプレゼンス管理部に配信される。また、バディBの最新のプレゼンス情報はバディAに通知される。このように他のバディのプレゼンス情報を自己のプレゼンス情報として用いることができるようになる。しかし、公開制御については特別な仕組みは取り入れられていない。
特開2003−296525号公報
以上述べたように従来技術ではフレキシブルな情報配信が困難である。また、仮にフレキシブルな情報配信を可能にするならば、メモリ容量などの余分なリソースが必要となるという問題がある。さらに、公開制御情報を講読者毎に配信者が自ら個別に設定するというのは、利便性の観点から問題である。
本発明の目的は、フレキシブルな情報配信を可能とし、配信設定を簡便に行えるようにするプレゼンス情報処理技術を提供することである。
本発明の他の目的は、フレキシブルな情報配信を可能とし、適切な配信設定を自動的に行うことができるようにするためのプレゼンス情報処理技術を提供することである。
本発明の第1の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働する端末装置により実行される。この端末装置により実行されるプレゼンス情報処理方法は、特定のユーザ(例えば店舗ユーザ又は情報配信サービス業者ユーザ)がプレゼンス情報の配信を要求した場合、プレゼンス情報管理サーバから、プレゼンス情報管理サーバに予め登録されており且つ特定のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含む第1データを受信する第1データ受信ステップと、第1データ受信ステップにおいて受信された第1データに基づき、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、第1データに基づき、特定のユーザと特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるためのプレゼンスグループの生成要求を生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、プレゼンス情報管理サーバから受信された第1データに基づき、特定のユーザに配信されるプレゼンス情報が確認でき、さらに許可入力により自動的にプレゼンス情報管理サーバにおいて第1データに基づきプレゼンスグループが生成されるため、配信設定が簡便になる。
また、本発明の第1の態様においては、特定のユーザのプレゼンス情報の配信要求を前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、プレゼンス情報管理サーバから、特定のユーザがプレゼンス情報の配信を要求したことを表す第2データを受信する第2データ受信ステップとをさらに含み、当該第2データ受信ステップの後に第1データ受信ステップを実施するようにしてもよい。例えば、ユーザAの情報の配信を受けるために、要求元であるユーザBもユーザAに当該ユーザAが指定した情報を配信しなければならないという場合が、これに該当する。
また、本発明の第1の態様において、特定のユーザに対する、特定のプレゼンス情報の配信の拒否入力に応じて、特定のユーザとの講読関係を解除するための要求をプレゼンス情報管理サーバに送信するステップをさらに含むようにしてもよい。上で述べた例に従えば、ユーザBがユーザAに当該ユーザAが指定した情報の配信を許可しない場合には、ユーザAに対するユーザBの講読申し込み等を取り下げるというものである。
さらに、上で述べた第1データが、特定のユーザと特定のプレゼンス情報のプレゼンス情報項目を対応付けるためのプレゼンスグループに関する情報を含むようにしてもよい。
また、本発明の第1の態様において、特定のユーザにより第1データが変更された場合、プレゼンス情報管理サーバから特定のユーザが第1データの変更に関連する指定プレゼンス情報の配信を要求したことを表す第3データを受信するステップと、受信された第3データに基づき特定のユーザに対する、指定プレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、特定のユーザに対する、指定プレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、第3データに基づき、特定のユーザと指定プレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるための、プレゼンスグループの変更要求を生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとをさらに含むようにしてもよい。
従来では公開制御情報が変更された場合には講読関係は破棄されるため、再度講読手続きを行わなければならなかった。上で述べたようなステップを実行することにより、再度許可を得ることができれば講読関係を破棄することなく、プレゼンスグループの更新により情報の配信が継続される。
さらに、第1データの少なくとも一部が特定のユーザのプレゼンス情報となっており、第1データの少なくとも一部に対応するプレゼンス情報が特定のユーザの少なくとも一部のプレゼンスグループに対応付けられており、さらに、プレゼンス情報管理サーバから第3データの少なくとも一部をプレゼンス情報として受信するステップを含むようにしてもよい。公開制御に用いられる第1データについてもその少なくとも一部がプレゼンス情報として登録されていれば、第1データの変更時には、プレゼンス情報の更新時の通常の配信と同様に、講読者に対して配信がなされる。
本発明の第2の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働するコンピュータにより実行される。そしてこのプレゼンス情報処理方法は、所定のデータを取得し、記憶装置に格納するステップと、記憶装置に格納された所定のデータを、プレゼンスグループにおけるプレゼンス情報項目と配信先ユーザとの対応付け変更に関連し且つグループ変更データ格納部に格納されたデータを基に評価する評価ステップと、評価ステップにおいて所定のデータが所定の条件を満たしていると判断された場合には、プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更と配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更との少なくともいずれかのリクエストを生成し、プレゼンス情報管理サーバに送信するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、例えば店舗や情報配信サービス業者などにおけるコンピュータにおいて上で述べたような処理を実施することにより、講読者の状態や配信される情報の特性などの外部データに基づき適切な情報配信の制御が自動的に行われるようになる。
なお、上で述べた所定のデータが配信先ユーザに関連するデータである場合には、少なくとも当該配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更のリクエストが生成されるようにしてもよい。例えば、講読者のプレゼンス情報である位置データを受信した場合に、当該位置データに応じたプレゼンスグループに講読者の所属を変更すれば、講読者の状態に則した情報の配信が行われることになる。
一方、所定のデータがプレゼンス情報項目と予め関連付けられており且つグループ変更データ格納部に格納されたデータである場合には、少なくとも当該プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更リクエストが生成されるようにしてもよい。例えば、現時刻が予め登録された店舗の開店時刻であるという場合には、当該店舗のプレゼンス情報を例えば店舗の所在エリアにいる講読者が対応付けられているプレゼンスグループに登録することにより、適切な講読者に新たな情報を配信することができるようになる。すなわち、プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループを遷移させることにより、フレキシブルな情報配信が可能となる。
さらに、本発明の第2の態様において、他のユーザが新規にプレゼンスグループに対応付けられたことが通知された場合、当該他のユーザに対して予め定められたプレゼンス情報項目に係るデータを配信するように要求するステップをさらに含むようにしてもよい。
本発明の第3の態様に係るプレゼンス情報処理方法は、配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータをユーザ毎にプレゼンスデータ格納部に格納するプレゼンス情報管理サーバにより実行される。そして本プレゼンス情報処理方法は、第1のユーザの端末から第2のユーザのプレゼンス情報の新規配信要求を受信した場合、第1のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含む、第1のユーザのサービスプロファイル・データを、サービスプロファイル・データ格納部から読み出し、第2のユーザの端末に送信するステップと、第2のユーザの端末から、第1のユーザを配信先ユーザとして特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、第2のユーザのプレゼンスグループの生成要求を受信した場合、当該生成要求に従ってプレゼンスグループを生成し、プレゼンスデータ格納部に登録するステップとを含む。
上記のようなプレゼンスグループの管理を行い、配信先ユーザが属するプレゼンスグループ又はプレゼンス情報項目が属するプレゼンスグループを変更することにより、フレキシブルな情報配信を可能とする。また、プレゼンス情報管理サーバにおけるメモリ効率も向上する。さらに、上記のような処理を実行することにより、第2のユーザにとっては、第1のユーザに対する、自己のプレゼンス情報の配信設定が簡便に行えるようになる。
なお、本発明の第3の態様において、第1のユーザの端末から変更後のサービスプロファイル・データを受信した場合、サービスプロファイル・データ格納部に更新登録するステップと、第1のユーザのいずれかのプレゼンスグループに対応付けられた第3のユーザの端末に、サービスプロファイル・データ格納部から変更後のサービスプロファイル・データを読み出し、第3のユーザの端末に送信するステップと、第3のユーザの端末から、第1のユーザを配信先ユーザとして変更後に前記第1のユーザに配信されるプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目と対応付ける、第3のユーザのプレゼンスグループの変更要求を受信した場合、当該変更要求に従ってプレゼンスグループの内容を変更し、プレゼンスデータ格納部に登録するステップとをさらに含むようにしてもよい。
このようにすれば第1のユーザがサービスプロファイルを変更した場合、講読関係を一律破棄するといったことをせずに、変更を認める講読者には継続的に情報を配信することができるようになる。
本発明の方法を処理装置及び記憶装置を有するコンピュータに実行させるためのプログラムを作成することができ、このプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークなどを介してデジタル信号として配信される場合もある。尚、中間的な処理結果はメモリ等の記憶装置に一時保管される。
第1図に本発明の一実施例に係るシステム概要図を示す。例えばインターネットであるコンピュータ・ネットワーク1には、プレゼンスサーバ3と、一般ユーザにより操作される1又は複数のユーザ端末5と、例えば複数の店舗の情報を配信するサービスを提供する情報配信サービス業者(IDSP: Information Distribution Service Provider)により操作される1又は複数のIDSP端末7と、物品の販売やサービスの提供を行う店舗における1又は複数の店舗端末9とが、有線又は無線にて接続されている。例えばユーザ端末5は、ノートブック型パーソナルコンピュータ(PC: Personal Computer)、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの移動端末であるが、必ずしも移動端末である必要はなく例えばデスクトップ型PCであってもよい。また、IDSP端末7及び店舗端末9は、例えばPCであって、特に移動端末である必要はない。
プレゼンスサーバ3は、各ユーザのプレゼンス情報をユーザ毎に管理するプレゼンス管理部を含む。すなわち、1又は複数のIDSPのための1又は複数のIDSPプレゼンス管理部31と、1又は複数の店舗のための1又は複数の店舗プレゼンス管理部33と、1又は複数のユーザ(ここでは一般ユーザ)のための1又は複数のユーザプレゼンス管理部35とが含まれている。IDSPプレゼンス管理部31には、プレゼンスデータ管理部311と、プレゼンスデータ格納部312と、サービスプロファイル格納部313と、IDSPが現在配信を受けているユーザのIDのリストを格納する閲覧リスト格納部314と、配信処理部315とが含まれる。店舗プレゼンス管理部33には、プレゼンスデータ管理部331と、プレゼンスデータ格納部332と、店舗が現在配信を受けているユーザのIDのリストを格納する閲覧リスト格納部333と、配信処理部334とが含まれる。なお、サービスプロファイル格納部が含まれる場合もある。ユーザプレゼンス管理部35には、プレゼンスデータ管理部351と、プレゼンスデータ格納部352と、現在当該ユーザが配信を受けている講読先ユーザIDのリストを格納する閲覧リスト格納部353と、配信処理部354とが含まれる。
ユーザ端末5は、例えばGPS(Global Positioning Systems)から現在位置のデータを取得する位置データ取得部51と、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52とが含まれる。位置データ取得部51は、必須ではなく、位置データ取得部51を有している場合には付加的なサービスを受けられるようになる。一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3における対応するユーザプレゼンス管理部35と協働して他のユーザのプレゼンス情報の講読を行ったり、他のユーザに対してプレゼンス情報の配信設定を行ったりする。この一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンス情報更新処理部521と、公開制御部522と、外部データ判定処理部523とを含む。
IDSP端末7は、IDSPクライアントアプリケーション71と、店舗DB72と、エリアDB73と、ユーザDB74とを含む。店舗DB72には、情報配信を請け負っている店舗の各種データが登録されている。例えば、店舗コード、店舗名、住所、緯度経度などの位置データ又はエリアDB73に定義されたエリアコード、メールアドレス、電話番号、FAX番号、開店時刻、閉店時刻、休業日(又は営業日)などである。また、エリアDB73は、例えば住所や緯度経度などの位置データに基づくエリア定義を格納しており、各エリアにつきエリアコードが登録されている。但し、エリアDB73を管理することは必須ではなく、付加的なサービスを実施する上で必要となる。ユーザDB74は、例えば配信を受けたプレゼンス情報(趣味、電話番号、位置データなど)をユーザID毎に格納する。IDSPクライアントアプリケーション71は、公開制御部711と、プレゼンス情報更新処理部712と、外部データ判定処理部713とを含む。
店舗端末9は、店舗クライアントアプリケーション91と、売上/ポイントデータ取得部92と、ユーザDB93とを保持している。また、店舗端末9は、例えばLAN(Local Area Network)により売上/ポイントデータ管理システム11に接続されている。店舗クライアントアプリケーション91は、公開制御部911と、プレゼンス情報更新処理部912と、外部データ判定処理部913とを含む。ユーザDB93は、例えば配信を受けたプレゼンス情報(趣味、電話番号、位置データなど)をユーザID毎に格納する。
第2図にプレゼンスサーバ3のIDSPプレゼンス管理部31に含まれるプレゼンスデータ格納部312に格納されるデータの一例を示す。第2図の例では、プレゼンスデータ格納部312は、プレゼンス情報格納領域3121と、プレゼンスグループ情報格納領域3122と、講読者リスト格納領域3123とを含む。従来では、プレゼンス情報格納領域3121及び講読者リスト格納領域3123のみが設けられており、今回プレゼンスグループ情報格納領域3122が設けられた。プレゼンス情報格納領域3121は、プレゼンス情報項目ごとにプレゼンス情報(ここでは店舗の情報)を格納するための領域であり、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスID(以下ではプレゼンス情報のIDとも呼ぶ)が"shop1"であるプレゼンス情報(ここでは店情報1)を格納するための領域321と、プレゼンスIDが"shop2"であるプレゼンス情報(ここでは店情報2)を格納するための領域322と、プレゼンスIDが"shop3"であるプレゼンス情報(ここでは店情報3)を格納するための領域323と、プレゼンスIDが"shop4"であるプレゼンス情報(ここでは店情報4)を格納するための領域324と、プレゼンスIDが"update"であるプレゼンス情報(ここではサービスプロファイル情報)を格納するための領域325とが含まれる。但し、プレゼンス情報格納領域3121の領域数は5に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。プレゼンスIDとプレゼンス情報項目名との対応関係は、システム中統一されている必要がある。
プレゼンスグループ情報格納領域3122は、プレゼンス情報項目と配信先ユーザID(すなわち講読者ID)を対応付けるためのデータを格納する領域である。ここでは、プレゼンスグループであるグループI「渋谷」に属するプレゼンスIDを格納する領域3261及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3262とを含む領域326と、グループII「新宿」に属するプレゼンスIDを格納する領域3271及び講読者IDを格納する領域3272とを含む領域327と、グループIII「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3281及び講読者IDを格納する領域3282とを含む領域328とが含まれる。グループ名「渋谷」や「新宿」は、情報配信を請け負っている店舗のエリアを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は3に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3123には、ここでは利用者a、利用者b、利用者c及び利用者dといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。講読者数は4に限定されず、任意の数の講読者を登録することができる。
第3図にプレゼンスサーバ3の店舗プレゼンス管理部33に含まれるプレゼンスデータ格納部332に格納されるデータの一例を示す。第3図の例では、プレゼンスデータ格納部332は、プレゼンス情報格納領域3321と、プレゼンスグループ情報格納領域3322と、講読者リスト格納領域3323とを含む。プレゼンス情報格納領域3321には、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスIDが"adv"であるプレゼンス情報(ここでは広告情報)を格納するための領域341と、プレゼンスIDが"patron"であるプレゼンス情報(ここではお得意様用の広告情報)を格納するための領域342とが含まれる。但し、プレゼンス情報格納領域3321の領域数は2に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。
プレゼンスグループ情報格納領域3322には、プレゼンスグループであるグループI「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3431及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3432とを含む領域343と、グループII「お得意様」に属するプレゼンスIDを格納する領域3451及び講読者IDを格納する領域3452とを含む領域345とが含まれる。グループ名「デフォルト」や「お得意様」は、情報配信先ユーザのカテゴリを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は2に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3323には、ここでは利用者a、利用者b、利用者c、利用者d及び利用者eといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。
第4図にプレゼンスサーバ3のユーザプレゼンス管理部35に含まれるプレゼンスデータ格納部352に格納されるデータの一例を示す。第4図の例では、プレゼンスデータ格納部352は、プレゼンス情報格納領域3521と、プレゼンスグループ情報格納領域3522と、講読者リスト格納領域3523とを含む。プレゼンス情報格納領域3521には、プレゼンス情報項目のIDであるプレゼンスIDが"gps"であるプレゼンス情報(ここではGPSによる位置データ)を格納するための領域361と、プレゼンスIDが"hobby"であるプレゼンス情報(ここでは趣味・趣向情報)を格納するための領域362と、プレゼンスIDが"tel"であるプレゼンス情報(ここでは電話番号)を格納するための領域363と、プレゼンスIDが"schedule"であるプレゼンス情報(ここではスケジュール)を格納するための領域364とが含まれる。但し、プレゼンス情報格納領域3521の領域数は4に限定するものではなく任意の数の領域を規定できる。
プレゼンスグループ情報格納領域3522には、プレゼンスグループであるグループI「office」に属するプレゼンスIDを格納する領域3651及びユーザID(すなわち講読者ID)を格納する領域3652とを含む領域365と、グループII「friend」に属するプレゼンスIDを格納する領域3671及び講読者IDを格納する領域3672とを含む領域367と、グループIII「業者D」に属するプレゼンスIDを格納する領域3681及び講読者IDを格納する領域3682とを含む領域368と、グループIV「デフォルト」に属するプレゼンスIDを格納する領域3691及び講読者IDを格納する領域3692とを含む領域369とが含まれる。グループ名「office」、「friend」、「業者D」、「デフォルト」は、情報配信先ユーザのカテゴリを特定するものである。デフォルト・グループは、講読者が初期的に登録されるグループである。グループ数は4に限定されず、任意の数のグループが定義し得る。
講読者リスト格納領域3523には、ここでは社員A、友達B、社員C及びサービス業者Dといった情報配信が許可されたユーザのユーザID(講読者ID)が登録される。
なお、第5図に示すように、図1に示したプレゼンスサーバ3、ユーザ端末5、IDSP端末7、店舗端末9等はコンピュータ装置であって、メモリ2501とCPU2503とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施例における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施例では、以下の処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネット1などのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、以下で述べるような各種機能を実現する。
次に、第6図乃至第15図を用いて、第1図に示したシステムの処理フローを説明する。最初に、第6図乃至第10図を用いて一般ユーザ(ここではユーザA)がIDSPのプレゼンス情報を講読し始める場合の処理フローを説明する。なお、この処理を実施する前に、既にプレゼンスサーバ3への登録及びログインが完了しているものとする。まず、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、ユーザAから他のユーザ(ここではIDSP)への新規講読申し込みに係る選択入力を受け付ける(ステップS1)。次に、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、新規講読先として選択されたIDSPをユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS3)。
これに対してプレゼンスサーバ3に含まれ且つユーザAに対応するユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、新規講読先として選択されたIDSPをユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、選択IDSPに対応するIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS5)。ここではユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351とIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311とが個別に上記のような登録要求を受信するものとして説明するが、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351が、ユーザAを選択IDSPの講読者リストへ登録することを要求する登録要求をも一旦受信し、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311に転送するようにしてもよい。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に応じて、閲覧リスト格納部353に格納された、要求元ユーザの閲覧リストに、選択IDSPを登録する(ステップS7)。閲覧リストは例えばクライアントアプリケーションによりプレゼンス情報を表示する際などに使用される。また、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のような登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部312に格納された講読者リストに要求元ユーザであるユーザA(すなわちユーザAのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該ユーザAを登録する(ステップS9)。ステップS7及びS9における登録は、この段階ではまだ仮の登録である。そして、プレゼンスデータ管理部311は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちユーザA)の出現を通知するためのメッセージを、選択IDSPのIDSP端末7に対して送信する(ステップS11)。本通知は、選択IDSPに対する、ユーザAからの講読要求に相当する。
IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71の公開制御部711は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちユーザA)についての通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS13)。なお、以下の処理を自動的に行う場合には、あえて表示装置に表示する必要はないが、IDSPの管理者が確認する場合があるならば表示装置に表示する。そして、公開制御部711は、IDSPの管理者の指示に応じて又は自動的に、当該新規講読者(ここではユーザA)を本IDSPの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、本IDSPを当該新規講読者(ユーザA)の講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS15)。
これに対して、プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザAをIDSPの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、IDSPをユーザAの講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS17)。ステップS5でも述べたように、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311が、一旦両方の登録要求を受信し、IDSPをユーザAの講読者リストへ登録することを要求する登録要求については、当該ユーザAのユーザプレゼンス管理部35におけるプレゼンスデータ管理部351に転送するようにしても良い。
いずれにせよIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のような登録要求に従って、IDSPの閲覧リスト格納部314に格納した閲覧リストにユーザAを登録する(ステップS19)。また、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に従って、プレゼンスデータ格納部352に格納された講読者リストに要求元ユーザであるIDSP(すなわちIDSPのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該IDSPを登録する(ステップS21)。なお、ステップS19及びS21における登録は、この段階ではまだ仮の登録である。そして、プレゼンスデータ管理部351は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちIDSP)の出現を通知するためのメッセージを、ユーザAのユーザ端末5に対して送信する(ステップS23)。この通知は、ユーザAに対する、選択IDSPからの講読要求に相当する。
ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちIDSP)の出現を通知するためのメッセージを受信し、表示装置に表示する(ステップS25)。この後の処理については、端子Aを介して第7図の処理に移行する。
次に、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、ユーザによる指示に従って又は自動的に、選択IDSPのサービスプロファイルの要求をプレゼンスサーバ3に送信する(図7:ステップS27)。プレゼンスサーバ3における選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31に含まれるプレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイルの要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS29)。そして、サービスプロファイル格納部313に格納されたサービスプロファイルのデータを読み出し、要求元のユーザ端末5に送信する(ステップS31)。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、プレゼンスサーバ3からサービスプロファイルのデータを受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS33)。
サービスプロファイルは、例えば第8図に示すようなデータである。第8図の例では、サービスプロファイルはXML(eXtensible Markup Language)で記述されており、Auto Control Listタグの間に、生成すべきプレゼンスグループのグループID(ここでは"Area Service")を属性値として有するgroupタグを含む。groupタグの間には、配信を要求するプレゼンス情報のIDを規定するためのpresenceタグと、配信を受けるユーザを規定するためのsubscribeeタグとが含まれている。presenceタグの間には、1又は複数のformat idタグが設けられており、format idタグの間には、配信を要求するプレゼンス情報のIDが規定されている。また、subscribeeタグの間には、配信要求を行ったユーザのIDを指定するためのusernameタグが規定されている。IDSPは、このようなデータを用意しておき、必要に応じてサービスプロファイル格納部313に登録しておくと共に、プレゼンスデータ格納部312にも少なくともその一部を登録しておく。
なお、IDSPによってはサービスプロファイルを用意していないものもあるので、もし、サービスプロファイルがない場合には、プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイルが存在しない旨のメッセージをユーザ端末5に送信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52における公開制御部522は、サービスプロファイルが存在しない旨のメッセージをプレゼンスサーバ3から受信した場合には、端子Bを介して第9図の処理に移行する。
一方、公開制御部522は、サービスプロファイル・データを受信すると、当該サービスプロファイル・データを解析し、ユーザAのプレゼンスデータ格納部352に登録されるプレゼンスグループのデータ(例えばグループID又はグループ名)と、配信されるプレゼンス情報のID又は名称(すなわちプレゼンス情報項目)と、要求元のIDSPのユーザID又は名称とを含む講読要求内容を表示装置に表示し、ユーザAに確認を求める(ステップS35)。これによりユーザは、講読要求先であるIDSPから逆に講読を求められ、どのプレゼンス情報を配信しなければならないかを知ることができる。この段階で、ユーザAは、自己のプレゼンス情報の配信を許可するか、又は拒否するかを決定しなければならない。
ユーザ端末5は、ユーザAからの選択入力を受け付け(ステップS37)、その内容を判断する。もし、自己のプレゼンス情報の配信を了解したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS39:Yesルート)、端子Cを介して第10図の処理に移行する。一方、自己のプレゼンス情報の配信を拒否したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS39:Noルート)、公開制御部522は、これまでの講読関係を破棄すべく、要求元ユーザであるユーザAの閲覧リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAの講読者リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの閲覧リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPのプレゼンスグループから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS41)。これらの削除要求は、例えば、ユーザA自らのユーザプレゼンス管理部35におけるプレゼンスデータ管理部351が処理する削除要求と、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31におけるプレゼンスデータ管理部311が処理する削除要求とにまとめてしまっても良い。また、これを全てまとめたような削除要求を定義して、プレゼンスサーバ3側で個別の削除要求に分解するようにしてもよい。なお、選択IDSPのIDSPプレゼンスデータ管理部31におけるプレゼンスデータ管理部311は、この削除要求によって要求元ユーザであるユーザAのデータを削除することになるが、本人からの削除要求であることが確保されれば問題は生じない。
プレゼンスサーバ3におけるユーザAのユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、要求元ユーザであるユーザAの閲覧リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAの講読者リストから選択IDSPを削除することを要求する削除要求と、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループから選択IDSPを削除することを要求する削除要求とを受信し、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31におけるプレゼンスデータ管理部311は、選択IDSPの閲覧リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPの講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求と、選択IDSPのプレゼンスグループから要求元ユーザであるユーザAを削除することを要求する削除要求とを受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する。ユーザAのユーザプレゼンス管理部35が、一旦全ての削除要求を受信した後に、選択IDSPのIDSPプレゼンス管理部31に削除要求を転送するような構成であってもよい。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、これらの削除要求に従って、プレゼンスデータ格納部352に格納された講読者リストから選択IDSPを削除し、プレゼンスグループ情報におけるデフォルトのグループに登録された選択IDSPを削除し、閲覧リスト格納部314に格納された閲覧リストから選択IDSPを削除する(ステップS43)。また、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、これらの削除要求に従って、プレゼンスデータ格納部312に格納された講読者リストから要求元ユーザであるユーザAを削除し、プレゼンスグループ情報におけるデフォルトのグループに登録されたユーザAを削除し、閲覧リスト格納部353に格納された閲覧リストからユーザAを削除する(ステップS45)。そして、IDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、要求元ユーザであるユーザAが講読者リストから削除されるという変更が行われたので、当該変更を通知するためのメッセージをIDSP端末7に送信する(ステップS47)。このメッセージは、要求元ユーザであるユーザAの削除通知となる。IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71の公開制御部711は、プレゼンスサーバ3から削除通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS49)。
上の説明では他のユーザに対するプレゼンス情報の配信について本人の了解を得る前に各種登録を行ってしまうような処理フローであるため、講読関係が破棄されると一つ一つ登録されたデータを削除する必要がある。しかし、全て本人の了解を得てから本登録を行うようにする処理フローを採用することも可能であって、その場合には了解が得られたことを関係するプレゼンス管理部に通知して本登録を行う。了解が得られなかった場合にはそれまでに行われた設定又は仮登録は全て破棄される。
なお、本実施例では情報配信サービス業者や店舗といったユーザは、できるだけ一般のユーザにプレゼンス情報を配信する方が好ましい。従って、一般ユーザにだけプレゼンス情報の配信につき本人の了解を得るような設定にすることも可能である。
次に、第9図を用いて第7図の端子Bを介して移行した後の処理について説明する。第9図の処理は、選択IDSPのサービスプロファイルが定義されていないが、IDSPも要求元ユーザであるユーザAの何らかのプレゼンス情報の配信を要求した場合の処理である。まず、ユーザ端末5の公開制御部522は、グループ作成画面を表示装置に表示する(ステップS51)。例えば、プレゼンスグループID、配信許可するプレゼンス情報のID、及び配信先ユーザIDについての入力欄を有するグループ作成画面が表示される。ここでは配信先ユーザIDの入力欄には、選択IDSPが既に入力されているものとする。ユーザAは、配信先ユーザIDが選択IDSPとした場合に配信許可を与えてもよいと考えるプレゼンス情報のIDと、選択IDSPと当該プレゼンス情報のIDとを対応付けるためのプレゼンスグループのIDを指定する。ユーザ端末5は、このようなユーザAによる入力を受け付け(ステップS53)、送信指示に応じて、プレゼンスグループID、プレゼンス情報のID及び配信先ユーザIDを含むグループ生成登録要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS55)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5からグループ生成登録要求を受信し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS57)。これ以降の処理については、端子Eを介して第10図の処理に移行する。簡単に説明すれば、グループ生成登録要求に従ってプレゼンスグループを生成且つ登録し、このプレゼンスグループに従ってプレゼンス情報の配信が開始される。なお、既に生成されているプレゼンスグループにIDSPのIDを追加登録するような場合もある。
次に、第10図を用いて第7図の端子Cを介して移行した後の処理について説明する。第10図の処理は、ユーザAが、選択IDSPのサービスプロファイルに基づくプレゼンス情報の配信を了承した場合の処理である。まず、ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、受信した選択IDSPのサービスプロファイルに基づき、選択IDSP及び選択IDSPにより指定されたプレゼンス情報のIDとを対応付けるための、指定されたプレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループを生成することを要求するグループ生成登録要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS61)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から上記のようなグループ生成登録要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS63)。そして、プレゼンスデータ管理部351は、要求元ユーザであるユーザAのプレゼンスグループ情報に含まれるデフォルト・グループにおける選択IDSPの登録を削除し、さらに上記グループ生成登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部352に、指定されたプレゼンスグループIDのプレゼンスグループを登録し、さらに当該プレゼンスグループに、選択IDSPのユーザID及び指定されたプレゼンス情報のIDとが対応付けて登録する(ステップS65)。この処理が完了すれば、IDSPプレゼンス管理部31に含まれる配信処理部315及びユーザプレゼンス管理部35に含まれる配信処理部354は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312及びプレゼンスデータ格納部352に格納されたデータに従って情報の配信を実施する(ステップS67)。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、配信処理部315から配信されるIDSPのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS69)。また、IDSP端末7のIDSPクライアントアプリケーション71は、配信処理部354からユーザAのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS71)。なお、上の説明ではプレゼンス情報は各配信処理部から直接配信先として登録されているユーザ宛に配信されるが、例えば配信先ユーザに対応するプレゼンス管理部の配信処理部を経由して配信されるようにすることも可能である。また、IDSP端末7では、配信されたプレゼンス情報を例えばユーザID毎にユーザDB74に格納する。
以上述べたようなプレゼンスデータを使用することにより、各ユーザは様々なプレゼンスグループを定義することができるようになり、従ってプレゼンス情報の配信内容を配信先ユーザの特性などに応じてフレキシブルに変化させることができるようなる。また、従来技術による方法に比してプレゼンスサーバ3におけるメモリ効率は飛躍的に向上している。さらに、上で述べたようにサービスプロファイルを用いることにより、主に一般ユーザは、プレゼンス情報の配信内容を確認でき、さらに自らプレゼンスグループの生成登録を行わずとも自動的にプレゼンス情報の配信設定を行うためのグループ生成登録要求が生成されるので、ユーザビリティが向上している。従って、プレゼンス情報のやりとりが広がり、より有用な情報がユーザに配信されるようになる。
次に第11図を用いて、情報配信処理について説明する。ここではIDSPプレゼンス管理部31における処理を説明する。プレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71のプレゼンス情報更新処理部712から更新されたプレゼンス情報を受信すると、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンス情報格納領域3121に書き込む(ステップS75)。更新されたプレゼンス情報はそのIDと共に受信されるので、受信したプレゼンス情報でもって、当該IDを用いてプレゼンス情報格納領域3121に格納された古いプレゼンス情報を更新する。
プレゼンスデータ格納部312のプレゼンス情報格納領域3121に更新されたプレゼンス情報が書き込まれると、配信処理部315は、更新に係るプレゼンス情報のIDから、当該プレゼンス情報のIDが含まれるプレゼンスグループを特定する(ステップS77)。プレゼンスグループ情報格納領域3122を当該プレゼンス情報のIDで検索し、プレゼンスグループを特定する。複数のプレゼンスグループが特定される場合もある。
次に、配信処理部315は、特定されたプレゼンスグループに含まれるユーザを特定する(ステップS79)。プレゼンスグループが特定されれば、その所属ユーザのIDはすぐに特定できる。よって、特定されたユーザに、更新されたプレゼンス情報を配信する(ステップS81)。なお、ログオンしているユーザにのみに配信するので、配信処理部315は、例えばログオン中のユーザIDに対応してIPアドレスを登録するテーブル(図示せず)を参照して、配信処理を実施する。
プレゼンス情報が更新される毎に、第11図に示された処理が実施される。従って、ログオンしているユーザには最新の情報がリアルタイムで配信されるようになる。
次に、第12図を用いてIDSPがサービスプロファイルを更新する際の処理について説明する。サービスプロファイルを更新するということは、ユーザに対して配信を求めるプレゼンス情報の項目が変更されることになる。すなわち、いままで配信の許諾を得ていたプレゼンス情報以外のプレゼンス情報についても配信を求めることになるため、再度許諾を得なければならない。
IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71のプレゼンス情報更新処理部712は、IDSPからサービスプロファイルの変更入力を受け付ける(ステップS85)。プレゼンス情報更新処理部712ではなく、別のツールやエディタにより新しいサービスプロファイルのデータを生成するようにしてもよい。そして、プレゼンス情報更新処理部712は、変更されたサービスプロファイルをプレゼンスサーバ3にアップロードする(ステップS87)。例えば、更新されたサービスプロファイルのアップロード先のURL(Uniform Resource Locator)を指定してアップロードする。
プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7から変更されたサービスプロファイルのデータを受信し、サービスプロファイル格納部313に格納する(ステップS89)。また、プレゼンスデータ管理部311は、プレゼンスデータ格納部312に設けられた、サービスプロファイル用のプレゼンス情報格納領域3121(第2図)に、変更されたサービスプロファイルの少なくとも一部を格納する。例えばサービスプロファイルを解析し、例えばこのサービスプロファイルにより配信されることになるプレゼンス情報項目名又はIDを領域325に登録する。
そうすると第11図に示したように配信処理部315は、プレゼンス情報であるサービスプロファイルのプレゼンスIDが対応付けられているプレゼンスグループを特定し、当該プレゼンスグループに対応付けられているユーザにサービスプロファイルの変更を通知する(ステップS91)。ここでは、サービスプロファイルの変更は、プレゼンス情報の変更として通知される。但し、サービスプロファイルの変更は、通常のプレゼンス情報の変更とは異なる処理が必要となるため、他の方法を用いて通知するようにしてもよい。また、通常、サービスプロファイルのプレゼンスIDは全てのプレゼンスグループに対応付けられており、全てのユーザに変更が通知される。但し、一部のユーザのみに特定のプレゼンス情報の通知を要求している場合には、当該一部のユーザが属するプレゼンスグループにのみサービスプロファイルのプレゼンスIDを対応付けておく。
ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、変更されたプレゼンス情報としてサービスプロファイルの変更通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS93)。サービスプロファイルの変更がプレゼンス情報の変更として通知される場合であっても、サービスプロファイルの変更通知はサービスプロファイルのプレゼンスIDを含む。従って、当該サービスプロファイルのプレゼンスIDが配信情報に含まれることを検知すると、公開制御部522は、当該変更通知に係るIDSP、すなわちプレゼンス情報の配信元IDSPに対するサービスプロファイルの要求をプレゼンスサーバ3に送信する(ステップS95)。
プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、ユーザ端末5からサービスプロファイルの要求を受信する(ステップS97)。そして、プレゼンスデータ管理部311は、サービスプロファイル格納部313から変更後のサービスプロファイルを読み出し、要求元のユーザ端末5に送信する(ステップS99)。
ユーザ端末5における一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、プレゼンスサーバ3からサービスプロファイルのデータを受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS101)。公開制御部522は、当該サービスプロファイル・データを解析し、プレゼンスデータ格納部352に登録されるプレゼンスグループのデータ(例えばグループID又はグループ名)と、配信されるプレゼンス情報のID又は名称(すなわちプレゼンス情報項目)と、要求元のIDSPのユーザID又は名称とを含む講読要求内容を表示装置に表示し、ユーザに確認を求める(ステップS103)。これによりユーザは、IDSPからどのようなプレゼンス情報の配信を要求されているかを知ることができる。この段階で、ユーザは、自己のプレゼンス情報の配信を許可するか、又は拒否するかを決定しなければならない。
ユーザ端末5は、ユーザからの選択入力を受け付け(ステップS105)、その内容を判断する。もし、自己のプレゼンス情報の配信を拒否したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS107:Noルート)、端子Dを介して第7図の処理に移行する。一方、自己のプレゼンス情報の配信を了解したことを意味する選択入力がなされた場合には(ステップS107:Yesルート)、公開制御部522は、受信したサービスプロファイルに基づき、当該IDSPにより変更されたプレゼンス情報のIDを新規講読時に登録したプレゼンスグループと同じプレゼンスグループに対応付けることを要求するグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS109)。なお、ステップS61のように、サービスプロファイルに係るIDSPと変更後の指定プレゼンス情報を対応付けるための、指定プレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループの生成を要求するグループ生成要求を送信するようにしてもよい。この場合、プレゼンスデータ管理部351は、グループ生成要求に含まれるプレゼンスグループIDと同じプレゼンスグループIDを有するプレゼンスグループが既にプレゼンスデータ格納部352に登録されている場合には、既に登録されているプレゼンスグループのデータを、受信したグループ生成要求に従って更新登録する。
プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から上記のようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS111)。そして、プレゼンスデータ管理部351は、上記グループ変更要求に応じて、プレゼンスデータ格納部352に既に登録されており且つ変更されたサービスプロファイルに係るIDSPに対応するプレゼンスグループに、当該グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを登録する(ステップS113)。これにより、変更後のプレゼンス情報のIDとIDSPのユーザIDとを対応付けるプレゼンスグループが、プレゼンスデータ格納部352に登録されたことになる。
この処理が完了すれば、ユーザプレゼンス管理部35に含まれる配信処理部354は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部352に格納された新たなプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を実施する(ステップS115)。IDSP端末7のIDSPクライアントアプリケーション71は、配信処理部354から、新規なプレゼンス情報項目についてのデータを含むユーザのプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS117)。IDSP端末7では、配信されたプレゼンス情報を例えばユーザID毎にユーザDB74に格納する。
このようにサービスプロファイルが変更された場合であっても、各講読者に対して変更後に配信されることになるプレゼンス情報項目の確認を自動的に求め、了解を得るようにしている。従って、サービスプロファイルの変更があってもすぐに講読関係が破棄されるわけではなく、講読者が了承すれば講読関係は継続される。また、講読者もサービスプロファイルの変更に応じて自らプレゼンスグループ情報を変更する必要がなく、本プレゼンス情報配信サービス利用上必要な手間が減少される。
次に第13図を用いて、プレゼンス情報の効果的な配信を実現するための一例を示す。ここでは、ユーザ端末5を保持するユーザAは、移動中であるものとする。移動中、ユーザ端末5の位置データ取得部51は、現在位置の位置データを取得する(ステップS121)。例えば緯度経度のデータを取得する。そうすると、一般ユーザ・クライアントアプリケーション51の外部データ判定処理部523は、位置データ取得部51から位置データを取得し、当該位置データを解析する。例えば、今回取得した位置データをプレゼンス情報の変更としてプレゼンスサーバ3に送信するかを判断する。例えば、前回プレゼンス情報の変更としてプレゼンスサーバ3に通知した際の位置データを保持しておき、所定の距離移動したかを判定する。但し、ユーザ端末5における外部データ判定処理部523の処理は任意であり、上で述べたような判定を行わずに、移動が検出された場合には必ず最新の位置データをプレゼンスサーバ3に送信するようにしてもよい。
今回取得した位置データをプレゼンスサーバ3に配信する場合には、プレゼンス情報更新処理部521は、今回取得した位置データを含むプレゼンス情報の更新要求をプレゼンスサーバ3に送信する(ステップS123)。プレゼンスサーバ3におけるユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、ユーザ端末5から今回取得した位置データを含むプレゼンス情報の更新要求を受信し、当該更新要求に従って、プレゼンスデータ格納部352のプレゼンス情報格納領域3521に登録する(ステップS125)。そうすると、配信処理部354は、更新プレゼンス情報のIDが対応付けられているプレゼンスグループを特定し、さらに当該プレゼンスグループに属するユーザを特定し、当該ユーザに更新プレゼンス情報(すなわち位置データ)及び配信元ユーザIDを送信する(ステップS127)。ここではIDSPが配信先ユーザとして特定されているものとする。
そして、IDSP端末7におけるIDSPクライアントアプリケーション71は、プレゼンスサーバ3から更新プレゼンス情報である位置データ及び配信元ユーザIDを受信する(ステップS129)。例えばユーザDB74に、受信した位置データを登録してもよい。また、外部データ判定処理部713は、受信した位置データをエリアDB73に記憶されたデータを用いて解析する(ステップS131)。ここでは、エリアDB73には、住所や緯度経度などの位置データに基づくエリア定義が格納されており、今回受信した位置データに基づきユーザが現在いずれのエリアに位置しているのかを判断する。例えば、エリアコードにプレゼンスグループIDを用いれば、ユーザの現在の位置データから、当該ユーザが属すべきプレゼンスグループIDが特定される。例えば、位置データからニューヨーク・マンハッタンの5番街のエリアコードが特定されれば、ニューヨーク・マンハッタンの5番街のエリアコードをプレゼンスグループIDとするプレゼンスグループが特定される。
従って、公開制御部711は、更新されたプレゼンス情報の内容に対応するプレゼンスグループに当該プレゼンス情報の配信元ユーザのIDを対応付けるために、ユーザID及び変更後のプレゼンスグループIDを含むグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS133)。プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、上記のようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリなどの記憶装置に格納する(ステップS135)。プレゼンスデータ管理部311は、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122を、グループ変更要求に含まれるユーザIDで検索して当該ユーザIDを現在所属するプレゼンスグループから削除すると共に、当該ユーザIDをグループ変更要求で指定されたプレゼンスグループに登録する(ステップS137)。すなわち、プレゼンスグループ情報格納領域3122においてプレゼンスグループの情報が更新される。
そうすると、配信処理部315は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122に格納されたプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を行う(ステップS139)。グループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDに係るプレゼンスグループに属するプレゼンス情報を、グループ変更要求に含まれるユーザIDのユーザに対して配信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3からプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS141)。
このようにすれば、例えばニューヨーク・マンハッタンの3番街にいたユーザが5番街に移動した場合には、5番街に存在する店舗の情報などが新たに配信されるようになる。ユーザの移動に伴い、当該ユーザのユーザIDに対応付けられるプレゼンスグループは次々に変化する。すなわち、ユーザの移動に伴い、配信されるプレゼンス情報の内容が変化してゆく。このように、ユーザの位置に応じた有用な情報がユーザが何らの設定を行うことなく自動的に配信されるようになり、ユーザの利便性が高まる。このような利便性の向上は、上で述べたようなプレゼンスデータのデータ構造を採用することによって、より簡単に実現できるようになる。
次に第14図を用いてプレゼンス情報の効果的な配信を実現するための他の例を説明する。まず、IDSP端末7の外部データ判定処理部713は、IDSP端末7のシステム時計により特定時刻を検出する(ステップS145)。外部データ判定処理部713は、特定時刻に対応する条件を特定する(ステップS147)。例えば、外部データ判定処理部713に予め設定されているテーブル(図示せず)から、特定時刻に対応付けられている条件(例えば開店時刻、タイムサービス時刻、ランチサービスタイム)を特定する。この条件は固定であってもよい。また、特定時刻ではなく他の条件に対応付けられている場合もある。そして、外部データ判定処理部713は、特定された条件と特定時刻とに従って店舗DB72を検索する(ステップS149)。店舗DB72には、店舗毎に、所属すべきプレゼンスグループ(例えばエリアコード)と、例えば開店時刻10時、タイムサービス時刻18時、ランチサービスタイム11時といったデータが登録されている。特定時刻が10時であってステップS147において特定された条件が開店時刻であれば、開店時刻が10時の店舗を抽出する。
公開制御部711は、抽出された店舗についてのプレゼンス情報(プレゼンス情報格納領域3121に登録済み)を指定プレゼンスグループに登録するためのグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS151)。グループ変更要求には、プレゼンス情報のID及び指定プレゼンスグループのIDとが含まれる。プレゼンスサーバ3におけるIDSPプレゼンス管理部31のプレゼンスデータ管理部311は、IDSP端末7から上で述べたようなグループ変更要求を受信し、一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS153)。プレゼンスデータ管理部311は、グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを、同じくグループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDのプレゼンスグループに登録する(ステップS155)。すなわち、グループ変更要求に含まれるプレゼンス情報のIDを、プレゼンスグループ情報格納領域3122の指定プレゼンスグループの格納領域に格納する。これにより、ステップS149において抽出された店舗のプレゼンス情報が、指定のプレゼンスグループに対応付けられる。
そうすると、配信処理部315は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部312のプレゼンスグループ情報格納領域3122に格納されたプレゼンスグループ情報に従ってプレゼンス情報の配信を行う(ステップS157)。グループ変更要求に含まれるプレゼンスグループIDに係るプレゼンスグループに属するプレゼンス情報を、当該プレゼンスグループに対応付けられた全ユーザに対して配信する。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、プレゼンスサーバ3からプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS159)。
このような処理を実施することにより、ステップS149において抽出された店舗のプレゼンス情報が「10時です。開店しました。XYZを100円で大放出。」であれば、10時に例えば当該店舗付近のエリアにいるユーザに対して配信される。すなわち、時刻に応じて適切なプレゼンス情報をユーザに配信することができるようになる。IDSPやIDSPの顧客である店舗の事情に合わせてプレゼンス情報の配信を制御することができ、フレキシブルな情報配信が可能になる。なお、このようなフレキシブルな情報配信は、上で述べたようなプレゼンスデータのデータ構造を採用することによって、より簡単に実現できるようになる。
なお、1つの店舗につき複数のプレゼンス情報項目を登録しておけば、当該1つの店舗について時刻によって異なるプレゼンス情報の配信も可能になる。また、上で説明した例では既に登録済みのプレゼンス情報の所属プレゼンスグループを制御していたが、同時に又は直前にプレゼンス情報の内容を変更することにより、時刻によって異なるプレゼンス情報の配信も可能となる。
次に、第15図を用いて、IDSPではなく店舗に対して直接プレゼンス情報の配信を申し込む場合の処理の一例を説明する。まず、ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、ユーザAから店舗への新規講読申し込みに係る選択入力を受け付ける(ステップS161)。次に、一般ユーザ・クライアントアプリケーション52の公開制御部522は、新規講読先として選択された店舗をユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求と、ユーザAを選択店舗の講読者リストへ登録することを要求する登録要求とを生成し、プレゼンスサーバ3に送信する(ステップS163)。
これに対してプレゼンスサーバ3に含まれ且つユーザAに対応するユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、新規講読先として選択された店舗をユーザAの閲覧リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、選択店舗に対応する店舗プレゼンス管理部33のプレゼンスデータ管理部331は、ユーザAを選択店舗の講読者リストへ登録することを要求する登録要求を受信し、それぞれ一旦メインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS165)。
そして、ユーザプレゼンス管理部35のプレゼンスデータ管理部351は、上記のような登録要求に応じて、閲覧リスト格納部353に格納された、要求元ユーザの閲覧リストに、選択店舗を登録する(ステップS167)。また、店舗プレゼンス管理部33のプレゼンスデータ管理部331は、上記のような登録要求に応じて、プレゼンスデータ格納部332に格納された講読者リストに要求元ユーザであるユーザA(すなわちユーザAのユーザID)を登録し、さらに「デフォルト」のプレゼンスグループに当該ユーザAを登録する(ステップS169)。そして、プレゼンスデータ管理部331は、新規に講読者リストへ登録を行ったので、新規講読者(すなわちユーザA)の出現を通知するためのメッセージを、選択店舗の店舗端末9に対して送信する(ステップS171)。本通知は、選択店舗に対する、ユーザAからの講読要求に相当する。
店舗端末9における店舗クライアントアプリケーション91の公開制御部911は、プレゼンスサーバ3から新規講読者(すなわちユーザA)についての通知を受信し、表示装置に表示する(ステップS173)。なお、あえて表示装置に表示する必要はないが、店舗の管理者が確認する場合があるならば表示装置に表示する。この処理が完了すれば、店舗プレゼンス管理部33に含まれる配信処理部334は、通常のプレゼンス情報の更新時と同じように、プレゼンスデータ格納部332に格納された「デフォルト」のプレゼンスグループに対応付けられているプレゼンス情報の配信を実施する(ステップS175)。本実施例では、デフォルトのプレゼンスグループにもプレゼンス情報が対応付けられており、ユーザが講読を欲して登録するだけで、最小限のプレゼンス情報が配信されるようになる。ユーザ端末5の一般ユーザ・クライアントアプリケーション52は、配信処理部334から配信される店舗のプレゼンス情報を受信し、表示装置に表示する(ステップS177)。
このような処理を行うことにより、店舗も直接プレゼンス情報を配信することができるようになる。なお、IDSPとは異なり講読者に対してプレゼンス情報の配信を要求せずに、ユーザに対して一方向でプレゼンス情報の配信を行っている。店舗であってもIDSPと同じように講読者に対してプレゼンス情報の配信を要求してもよい。
また、店舗についてもデフォルトのプレゼンスグループだけではなく、他のプレゼンスグループを定義することができる。第3図に示したように、「お得意様」といったプレゼンスグループを定義することも可能である。さらに「お得意様」についても複数レベルを設けたりすることも可能である。
店舗の場合には、例えば売上/ポイントデータ取得部92が、売上/ポイント管理システム11から、顧客の例えば月間売上又は売上に応じたポイント値を取得する。そして、外部データ判定処理部913は、売上/ポイントデータ取得部92が取得した顧客の売上又は売上に応じたポイント値を解析して、「お得意様」プレゼンスグループに登録すべきユーザを抽出する。当然ながら売上/ポイント管理システム11に本プレゼンス情報配信システムにおけるユーザIDが登録されていなければならない。ユーザが抽出された場合には、当該ユーザのIDを「お得意様」のプレゼンスグループに登録するようにグループ変更要求を生成し、プレゼンスサーバ3に送信する。このグループ変更要求の生成処理以降の処理は基本的に第13図のステップS133以降と同様である。このように、店舗であっても講読者が属するプレゼンスグループを変更することにより、よりフレキシブルな情報配信が可能となる。またIDSPについて可能な機能については店舗についても同様に実現することができる。従って、ユーザDB93に、講読者から配信されたプレゼンス情報を登録しておき、営業活動に利用することも可能である。
以上本発明の一実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1図に示した機能ブロックは一例であって、機能ブロックに応じてプログラムのモジュールが作成されるわけではない。また、上で説明した処理フローは一例であって、同様の結果をもたらす他の処理フローを採用するようにしてもよい。さらに、同様の結果をもたらすものであれば、処理ステップの順番を入れ替えたり同時に実行するようにしてもよい。
また、上で述べた例では、特定のプレゼンスグループに対応付けられたプレゼンス情報を他のプレゼンスグループに対応付ける場合、移動後のプレゼンスグループに登録されたユーザには上記プレゼンス情報を配信することになっていた。これに加えて、移動前の特定のプレゼンスグループに登録されたユーザについても、変更と判断して、配信されなくなった旨のメッセージなどを配信するようにしてもよい。
また、IDSP端末7及び店舗端末9は、端末ではなくサーバなどのコンピュータであってもよい。
Claims (19)
- 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働する端末装置により実行されるプレゼンス情報処理方法であって、
特定のユーザがプレゼンス情報の配信を要求した場合、前記プレゼンス情報管理サーバから、前記プレゼンス情報管理サーバに予め登録されており且つ前記特定のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含む第1データを受信する第1データ受信ステップと、
前記第1データ受信ステップにおいて受信された前記第1データに基づき、前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、
前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、前記第1データに基づき、前記特定のユーザと前記特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるためのプレゼンスグループの生成要求を生成し、前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、
を含むプレゼンス情報処理方法。 - 前記特定のユーザのプレゼンス情報の配信要求を前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、
前記プレゼンス情報管理サーバから、前記特定のユーザがプレゼンス情報の配信を要求したことを表す第2データを受信する第2データ受信ステップと、
をさらに含み、当該第2データ受信ステップの後に前記第1データ受信ステップが実施されることを特徴とする請求項1記載のプレゼンス情報処理方法。 - 前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の拒否入力に応じて、前記特定のユーザとの講読関係を解除するための要求を前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップ、
をさらに含む請求項2記載のプレゼンス情報処理方法。 - 前記第1データが、前記特定のユーザと前記特定のプレゼンス情報のプレゼンス情報項目を対応付けるためのプレゼンスグループに関する情報を含むことを特徴とする請求項1記載のプレゼンス情報処理方法。
- 前記特定のユーザにより前記第1データが変更された場合、前記プレゼンス情報管理サーバから変更後の前記第2データを受信するステップと、
受信された変更後の前記第2データに基づき前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、
前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、変更後の前記第2データに基づき、前記特定のユーザと変更後の前記特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるための、プレゼンスグループの変更要求を生成し、前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、
をさらに含む請求項1記載のプレゼンス情報処理方法。 - 前記第1データの少なくとも一部が前記特定のユーザのプレゼンス情報となっており、
前記第1データの少なくとも一部に対応する前記プレゼンス情報が前記特定のユーザの少なくとも一部のプレゼンスグループに対応付けられており、
前記プレゼンス情報管理サーバから前記第2データの少なくとも一部をプレゼンス情報として受信するステップ
をさらに含む請求項5記載のプレゼンス情報処理方法。 - 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働するコンピュータにより実行されるプレゼンス情報処理方法であって、
所定のデータを取得し、記憶装置に格納するステップと、
前記記憶装置に格納された前記所定のデータを、前記プレゼンスグループにおける前記プレゼンス情報項目と前記配信先ユーザとの対応付け変更に関連してグループ変更データ格納部に格納されたデータを基に評価する評価ステップと、
前記評価ステップにより前記記憶装置に格納された前記所定のデータが所定の条件を満たしていると判断された場合には、前記プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更と前記配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更との少なくともいずれかのリクエストを生成し、前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、
を含むプレゼンス情報処理方法。 - 前記所定のデータが前記配信先ユーザに関連するデータである場合には、少なくとも当該配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更リクエストが生成されることを特徴とする請求項7記載のプレゼンス情報処理方法。
- 前記所定のデータが前記プレゼンス情報項目と予め関連付けられており且つ前記グループ変更データ格納部に格納されたデータである場合には、少なくとも当該プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更リクエストが生成されることを特徴とする請求項7記載のプレゼンス情報処理方法。
- 他のユーザが新規に前記プレゼンスグループに対応付けられたことが通知された場合、当該他のユーザに対して予め定められたプレゼンス情報項目に係るデータを配信するように要求するステップ
をさらに含む請求項7記載のプレゼンス情報処理方法。 - 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータをユーザ毎にプレゼンスデータ格納部に格納するプレゼンス情報管理サーバにより実行されるプレゼンス情報処理方法であって、
第1のユーザの端末から第2のユーザのプレゼンス情報の新規配信要求を受信した場合、前記第1のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含むサービスプロファイル・データを、サービスプロファイル・データ格納部から前記第1のユーザに対応して登録されているサービスプロファイル・データを読み出し、前記第2のユーザの端末に送信するステップと、
前記第2のユーザの端末から、前記第1のユーザを配信先ユーザとして前記特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、前記第2のユーザのプレゼンスグループの生成要求を受信した場合、当該生成要求に従ってプレゼンスグループを生成し、前記プレゼンスデータ格納部に登録するステップと、
を含むプレゼンス情報処理方法。 - 前記第1のユーザの端末から変更後のサービスプロファイル・データを受信した場合、前記サービスプロファイル・データ格納部に更新登録するステップと、
前記第1のユーザのいずれかのプレゼンスグループに対応付けられた第3のユーザの端末に、前記サービスプロファイル・データ格納部から前記第1のユーザに対応して登録されている変更後の前記サービスプロファイル・データを読み出し、前記第3のユーザの端末に送信するステップと、
前記第3のユーザの端末から、前記第1のユーザを配信先ユーザとして変更後の前記特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、前記第3のユーザのプレゼンスグループの変更要求を受信した場合、当該変更要求に従ってプレゼンスグループの内容を変更し、前記プレゼンスデータ格納部に登録するステップと、
をさらに含む請求項11記載のプレゼンス情報処理方法。 - 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働する端末装置により実行されるプレゼンス情報処理プログラムであって、
特定のユーザがプレゼンス情報の配信を要求した場合、前記プレゼンス情報管理サーバから、前記プレゼンス情報管理サーバに予め登録されており且つ前記特定のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含む第1データを受信する第1データ受信ステップと、
前記第1データ受信ステップにおいて受信された前記第1データに基づき、前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行うステップと、
前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、前記第1データに基づき、前記特定のユーザと前記特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるためのプレゼンスグループの生成要求を生成し、前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、
を前記端末装置に実行させるためのプレゼンス情報処理プログラム。 - 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働するコンピュータにより実行されるプレゼンス情報処理プログラムであって、
所定のデータを取得し、記憶装置に格納するステップと、
前記記憶装置に格納された前記所定のデータを、前記プレゼンスグループにおける前記プレゼンス情報項目と前記配信先ユーザとの対応付け変更に関連してグループ変更データ格納部に格納されたデータを基に評価する評価ステップと、
前記評価ステップにより前記記憶装置に格納された前記所定のデータが所定の条件を満たしていると判断された場合には、前記プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更と前記配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更との少なくともいずれかのリクエストを生成し、前記プレゼンス情報管理サーバに送信するステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのプレゼンス情報処理プログラム。 - 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータをユーザ毎にプレゼンスデータ格納部に格納するプレゼンス情報管理サーバにより実行されるプレゼンス情報処理プログラムであって、
第1のユーザの端末から第2のユーザのプレゼンス情報の新規配信要求を受信した場合、前記第1のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含むサービスプロファイル・データを、サービスプロファイル・データ格納部から前記第1のユーザに対応して登録されているサービスプロファイル・データを読み出し、前記第2のユーザの端末に送信するステップと、
前記第2のユーザの端末から、前記第1のユーザを配信先ユーザとして前記特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、前記第2のユーザのプレゼンスグループの生成要求を受信した場合、当該生成要求に従ってプレゼンスグループを生成し、前記プレゼンスデータ格納部に登録するステップと、
を前記プレゼンス情報管理サーバに実行させるためのプレゼンス情報処理プログラム。 - 請求項13乃至15のいずれか1つ記載されたプレゼンス情報処理プログラムを格納した記録媒体。
- 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働するコンピュータであって、
特定のユーザがプレゼンス情報の配信を要求した場合、前記プレゼンス情報管理サーバから、前記プレゼンス情報管理サーバに予め登録されており且つ前記特定のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含む第1データを受信する第1データ受信手段と、
前記第1データ受信手段により受信された前記第1データに基づき、前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の可否について入力を促す表示を表示装置に行う手段と、
前記特定のユーザに対する、前記特定のプレゼンス情報の配信の許可入力に応じて、前記第1データに基づき、前記特定のユーザと前記特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目とを対応付けるためのプレゼンスグループの生成要求を生成し、前記プレゼンス情報管理サーバに送信する手段と、
を有するコンピュータ。 - 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータを各ユーザにつき管理するプレゼンス情報管理サーバと協働するコンピュータであって、
所定のデータを取得し、記憶装置に格納する手段と、
前記記憶装置に格納された前記所定のデータを、前記プレゼンスグループにおける前記プレゼンス情報項目と前記配信先ユーザとの対応付け変更に関連してグループ変更データ格納部に格納されたデータを基に評価する評価手段と、
前記評価ステップにより前記記憶装置に格納された前記所定のデータが所定の条件を満たしていると判断された場合には、前記プレゼンス情報項目の所属プレゼンスグループの変更と前記配信先ユーザの所属プレゼンスグループの変更との少なくともいずれかのリクエストを生成し、前記プレゼンス情報管理サーバに送信する手段と、
を有するコンピュータ。 - 配信すべきプレゼンス情報についての1又は複数のプレゼンス情報項目と当該プレゼンス情報項目に係るプレゼンス情報の1又は複数の配信先ユーザのIDとを対応付けるための1又は複数のプレゼンスグループのデータをユーザ毎にプレゼンスデータ格納部と、
第1のユーザの端末から第2のユーザのプレゼンス情報の新規配信要求を受信した場合、前記第1のユーザに配信される特定のプレゼンス情報についてのプレゼンス情報項目を含むサービスプロファイル・データを、サービスプロファイル・データ格納部から前記第1のユーザに対応して登録されているサービスプロファイル・データを読み出し、前記第2のユーザの端末に送信する手段と、
前記第2のユーザの端末から、前記第1のユーザを配信先ユーザとして前記特定のプレゼンス情報項目と対応付ける、前記第2のユーザのプレゼンスグループの生成要求を受信した場合、当該生成要求に従ってプレゼンスグループを生成し、前記プレゼンスデータ格納部に登録する手段と、
を有するプレゼンス情報管理サーバ。
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A521 | Request for written amendment filed |
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A02 | Decision of refusal |
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