JPWO2005062119A1 - 液晶スクリーン - Google Patents
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Abstract
作製が容易であってコストの上昇を防止することができ、且つ映像の入射角依存性を排除することができる液晶スクリーンを提供する。液晶スクリーン10は、複数の空孔を有するラテックスから成る透明なポリマーフィルム11及び上記空孔の各々にネマティック液晶の棒状分子12が封入されることによって形成された液晶カプセル13から成る液晶層14と、間に液晶層14を挟持する一対のPETフィルム15a,bとを備え、液晶カプセル13の換算直径D1が1.5μm以上且つネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnが0.12以上に設定される。
Description
本発明は、液晶スクリーンに関し、特に、背面から映像が投射される透過型の液晶スクリーンに関する。
従来、紙に印刷したポスターに代わる広告媒体として、図5に示すショーウィンドウのガラス51の内面に貼着されたプラスチックからなる透過型の偏光回折スクリーン52と、該偏光回折スクリーン52へ所定の入射角にて映像を投写する屋内に配設された映像プロジェクタ53とを備えるディスプレイシステム50が知られている。このディスプレイシステム50では、偏光回折スクリーン52が屋内から投写された映像を回折且つ透過して屋外に面した表面に映し出す。また、偏光回折スクリーン52には、所定の入射角にて投写された映像を水平に偏光回折する回折格子が形成されている(例えば、特開2002−107832号公報参照。)。
通常、回折格子は互いに平行且つ等間隔に配された多数の微細な溝によって構成されるため、偏光回折スクリーン52における回折格子は微細加工、例えば、パルス幅が10−12秒以下のレーザーの照射等によって作製される(例えば、特開2003−195023号公報参照。)。
しかしながら、上述したように、回折格子の作製には微細加工が必要であるため、時間を要すると共に、歩留まりが悪化してコストが上昇するという問題がある。
また、回折格子において形成された溝の大きさ及び間隔の値は固定値なので、所定の入射角にて投射された映像のみを明瞭に映し出すことができ、他の入射角にて投射された映像は明瞭に映し出すことができない(以下、「映像の入射角依存性」という。)という問題がある。
この発明は、以上のような問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、作製が容易であってコストの上昇を防止することができ、且つ映像の入射角依存性を排除することができる液晶スクリーンを提供することにある。
通常、回折格子は互いに平行且つ等間隔に配された多数の微細な溝によって構成されるため、偏光回折スクリーン52における回折格子は微細加工、例えば、パルス幅が10−12秒以下のレーザーの照射等によって作製される(例えば、特開2003−195023号公報参照。)。
しかしながら、上述したように、回折格子の作製には微細加工が必要であるため、時間を要すると共に、歩留まりが悪化してコストが上昇するという問題がある。
また、回折格子において形成された溝の大きさ及び間隔の値は固定値なので、所定の入射角にて投射された映像のみを明瞭に映し出すことができ、他の入射角にて投射された映像は明瞭に映し出すことができない(以下、「映像の入射角依存性」という。)という問題がある。
この発明は、以上のような問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、作製が容易であってコストの上昇を防止することができ、且つ映像の入射角依存性を排除することができる液晶スクリーンを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明によれば、液晶層と、間に前記液晶層を挟持する透明の一対の基板とを備える液晶スクリーンにおいて、前記液晶層は、複数の空孔を有し且つ当該空孔の各々に液晶材料が封入される液晶スクリーンが提供される。
本発明において、前記液晶層における入射光の所定の波長領域における各波長の透過率のうち、最大の透過率と最小の透過率との差である透過率の変化量が一定範囲以内に設定されていることが好ましい。
本発明において、前記空孔の体積と同体積の真球体の換算直径D1が1.5μm以上であることが好ましい。
本発明において、前記液晶材料の複屈折率Δnが0.12以上であることが好ましい。
本発明において、前記換算直径D1及び前記複屈折率Δnの積が0.24μm≦D1*Δn≦0.32μmの範囲にあることが好ましい。
本発明において、前記液晶層における入射光の所定の波長領域における各波長の透過率のうち、最大の透過率と最小の透過率との差である透過率の変化量が一定範囲以内に設定されていることが好ましい。
本発明において、前記空孔の体積と同体積の真球体の換算直径D1が1.5μm以上であることが好ましい。
本発明において、前記液晶材料の複屈折率Δnが0.12以上であることが好ましい。
本発明において、前記換算直径D1及び前記複屈折率Δnの積が0.24μm≦D1*Δn≦0.32μmの範囲にあることが好ましい。
図1は、本発明の実施の形態に係る液晶スクリーンの概略構成を示す断面図である。
図2は、図1の液晶スクリーンの製造方法を示すフローチャートである。
図3は、液晶スクリーンが呈する380nm〜800nmの波長域における透過率を表したグラフである。
図4は、液晶スクリーンが呈する−50deg〜50degの各散乱角度における透過率と、法線方向(0deg)の透過率との関係を表したグラフである。
図5は、従来の広告媒体としてのディスプレイシステムの概略構成を示す図である。
図2は、図1の液晶スクリーンの製造方法を示すフローチャートである。
図3は、液晶スクリーンが呈する380nm〜800nmの波長域における透過率を表したグラフである。
図4は、液晶スクリーンが呈する−50deg〜50degの各散乱角度における透過率と、法線方向(0deg)の透過率との関係を表したグラフである。
図5は、従来の広告媒体としてのディスプレイシステムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる液晶スクリーンについて図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る液晶スクリーンの概略構成を示す断面図である。
図1において、液晶スクリーン10は、複数の空孔を有するラテックスから成る透明なポリマーフィル厶11及び上記空孔の各々にネマティック液晶の棒状分子12が封入されることによって形成された液晶カプセル13から成る液晶層14と、間に液晶層14を挟持する一対のポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「PETフィル厶」という。)15a,bとを備える。
この液晶スクリーン10では、ネマティック液晶の棒状分子12が液晶カプセル13の壁の曲面に沿って整列し、各液晶カプセル13におけるネマティック液晶の棒状分子12の整列方向は無作為であるので、無作為の方向に整列したネマティック液晶の棒状分子12が、液晶層14を透過する入射光の光路を無作為の方向に屈曲する。そのため、液晶スクリーン10は、映像等が投写されないときには乳白色を呈する一方、映像等が投射されたときには映像の入射角に拘わらず入射光を無作為の方向に散乱する。
また、液晶スクリーン10では、無作為の方向に散乱された入射光のうち、一部が液晶スクリーン10における映像投写面とは反対側面に透過することによって、当該反対側面に映像が映し出される。
上述した入射光の散乱は、入射光がネマティック液晶の棒状分子12によって回折されることによって発生するため、回折が起こりにくい波長の長い入射光は発散し難くなり、その結果、赤色光等の波長の長い光が優先的に透過して液晶スクリーン10に映し出された映像が赤みを帯びる(以下、「透過光の色合いにおける波長依存性」という。)ことがある。
これに対し、液晶カプセル13の体積と同体積の真球体の換算直径D1の大きさを大きくすると波長に拘わらず入射光は液晶スクリーン10を透過し難くなる。
そのため、液晶スクリーン10において透過光の色合いにおける波長依存性を低減するには、換算直径D1を所定値以上に設定して、入射光の所定の波長領域、例えば、可視光領域における各波長の透過率のうち、最大の透過率と最小の透過率との差(以下「透過率の変化量」という)を一定範囲内に押さえ、波長の長い光が優先的に透過するのを防止する必要がある。
具体的には、換算直径D1が1.5μm以上であれば、入射光の波長領域の大部分を占める380nm〜780nmの可視光領域において透過率の変化量を3%以内に保つことができ、透過光の色合いにおける波長依存性を低減することができる。通常、波長が大きくなれば透過率も大きくなるため、380nm〜780nmの領域における透過率の変化量は、780nmにおける透過率と380nmにおける透過率との差に該当する。
さらに、換算直径D1はネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnと関連があり、一般に複屈折率Δnを小さくするには、換算直径D1の設定値を大きくする必要がある。具体的には、複屈折率Δn0.16を実現するために、換算直径D1は1.5μm〜2.0μmの間に設定され、複屈折率Δn0.12を実現するために、換算直径D1は2.0μm〜2.7μmの間に設定される必要がある。
また、上述したように、入射光は無作為の方向に散乱されるが、各散乱方向における透過率にはばらつきが生じ、具体的には、散乱方向が液晶スクリーン10の表面に対する法線方向から広がる、すなわち、散乱角度が大きくなるにつれて透過率が小さくなる。その結果、観者が液晶スクリーン10を眺める方向によって液晶スクリーン10に映し出された映像がぼやける(以下、「透過率における散乱角依存性」という。)ことがある。
これに対し、ネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnが大きいほど、大きい散乱角における透過率と、法線方向における透過率との差が少なくなる傾向がある。
そのため、液晶スクリーン10において透過率における散乱角依存性を低減するには、複屈折率Δnを所定値以上に設定する必要がある。
具体的には、ネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnが0.12以上であれば、液晶スクリーンの機能を確保するために十分なレベルまで透過率における散乱角依存性を低減することができる。
従って、液晶スクリーン10では、換算直径D1が1.5μm以上且つ複屈折率Δnが0.12以上に設定され、特に、換算直径D1と複屈折率Δnの積が0.24μm〜0.32μmに設定される。
次に、液晶スクリーン10の製造方法について説明する。
図2は、図1の液晶スクリーン10の製造方法を示すフローチャートである。
図2において、まず、ネマティック液晶と水性相とを混合してエマルジョンを作製し、該作製されたエマルジョンをラテックスに添加するか、又は、ネマティック液晶とラテックスを直接混合してエマルジョンを作製する(ステップS21)。このとき、安定した液晶粒子を形成するために、エマルジョンに界面活性剤を添加することが好ましい。また、ネマティック液晶と水性相又はラテックスとの混合は、ブレンダー、コロイドミル等のミキサーを行う。このミキサーの回転数によって液晶カプセル13の換算直径D1を所望の値に制御することができ、このとき、換算直径D1は2.0μmに設定されるが、換算直径D1が2.0μmの場合、ネマティック液晶の複屈折率Δnは0.12〜0.16となる。
次いで、作製されたエマルジョン中のラテックスを架橋するために、エマルジョンに架橋剤を添加して媒体を形成する(ステップS22)。当該架橋剤の分量は、ラテックスの固形分量に対応して、この固形分量相当のラテックスの全てを架橋可能な分量に設定される。
そして、形成された媒体をナイフブレード又は他の適当な手段によって厚みが175μmであるPETフィルム15a上に塗布し、塗布された媒体を乾燥させることによって架橋剤によるラテックスの架橋を進行させて液晶層14を形成する(ステップS23)。
次いで、形成された液晶層14にPETフィルム15bを貼り合わせ(ステップS24)、本処理を終了する。
本発明の実施の形態に係る液晶スクリーンによれば、複数の空孔を有するラテックスから成る透明なポリマーフィルム11及び上記空孔の各々にネマティック液晶の棒状分子12が封入されることによって形成された液晶カプセル13から成る液晶層14と、間に液晶層14を挟持する一対のPETフィル厶15a,bとを備えるので、作製が容易であってコストの上昇を防止することができ、且つ各液晶カプセル13において無作為の方向に整列したネマティック液晶の棒状分子12が入射光の光路を無作為の方向に曲折させ、その結果、映像の入射角に拘わらず入射光を無作為の方向に散乱することができ、これにより、映像の入射角依存性を排除することができる。
また、上述した液晶スクリーン10では、入射光の可視光領域における透過率の変化量が一定範囲以内、具体的には、換算直径D1が1.5μm以上に設定されることによって入射光の波長領域の大部分を占める380nm〜780nmの可視光領域において透過率の変化量が3%以内に保たれるので、透過光の色合いにおける波長依存性を低減することができ、波長の長い光が優先的に透過して液晶スクリーン10に映し出された映像が赤みを帯びるのを実用上問題のない範囲に押さえ込むことができる。
さらに、上述した液晶スクリーン10では、ネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnが0.12以上であるので、大きい散乱角における透過率と、法線方向における透過率との差が少なくなり、液晶スクリーンの機能を確保するために十分なレベルまで透過率における散乱角依存性を低減することができる。
また、上述した液晶スクリーン10では、換算直径D1と複屈折率Δnの積が0.24μm〜0.32μmに設定されるので、透過率における散乱角依存性の低減、及び透過光の色合いにおける波長依存性の低減を両立することができる。
上述したスクリーン10では、液晶材料としてネマティック液晶を用いたが、ネマティック液晶の代わりに、コレステリック液晶又はスメクティック液晶等を用いてもよい。
また、液晶スクリーン10では、透明基体としてPETフィル厶15を用いたが、PETフィルムの代わりに、ガラス板や他のプラスチックフィルム(ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリメタクリレートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム等)等を用いてもよい。
さらに、液晶スクリーン10におけるポリマーフィルムは、ネマティック液晶を複数のカプセル状に保持できるものであれば、無機及び有機の種類を問わずにいかなるものも用いることができる。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る液晶スクリーンの概略構成を示す断面図である。
図1において、液晶スクリーン10は、複数の空孔を有するラテックスから成る透明なポリマーフィル厶11及び上記空孔の各々にネマティック液晶の棒状分子12が封入されることによって形成された液晶カプセル13から成る液晶層14と、間に液晶層14を挟持する一対のポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、「PETフィル厶」という。)15a,bとを備える。
この液晶スクリーン10では、ネマティック液晶の棒状分子12が液晶カプセル13の壁の曲面に沿って整列し、各液晶カプセル13におけるネマティック液晶の棒状分子12の整列方向は無作為であるので、無作為の方向に整列したネマティック液晶の棒状分子12が、液晶層14を透過する入射光の光路を無作為の方向に屈曲する。そのため、液晶スクリーン10は、映像等が投写されないときには乳白色を呈する一方、映像等が投射されたときには映像の入射角に拘わらず入射光を無作為の方向に散乱する。
また、液晶スクリーン10では、無作為の方向に散乱された入射光のうち、一部が液晶スクリーン10における映像投写面とは反対側面に透過することによって、当該反対側面に映像が映し出される。
上述した入射光の散乱は、入射光がネマティック液晶の棒状分子12によって回折されることによって発生するため、回折が起こりにくい波長の長い入射光は発散し難くなり、その結果、赤色光等の波長の長い光が優先的に透過して液晶スクリーン10に映し出された映像が赤みを帯びる(以下、「透過光の色合いにおける波長依存性」という。)ことがある。
これに対し、液晶カプセル13の体積と同体積の真球体の換算直径D1の大きさを大きくすると波長に拘わらず入射光は液晶スクリーン10を透過し難くなる。
そのため、液晶スクリーン10において透過光の色合いにおける波長依存性を低減するには、換算直径D1を所定値以上に設定して、入射光の所定の波長領域、例えば、可視光領域における各波長の透過率のうち、最大の透過率と最小の透過率との差(以下「透過率の変化量」という)を一定範囲内に押さえ、波長の長い光が優先的に透過するのを防止する必要がある。
具体的には、換算直径D1が1.5μm以上であれば、入射光の波長領域の大部分を占める380nm〜780nmの可視光領域において透過率の変化量を3%以内に保つことができ、透過光の色合いにおける波長依存性を低減することができる。通常、波長が大きくなれば透過率も大きくなるため、380nm〜780nmの領域における透過率の変化量は、780nmにおける透過率と380nmにおける透過率との差に該当する。
さらに、換算直径D1はネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnと関連があり、一般に複屈折率Δnを小さくするには、換算直径D1の設定値を大きくする必要がある。具体的には、複屈折率Δn0.16を実現するために、換算直径D1は1.5μm〜2.0μmの間に設定され、複屈折率Δn0.12を実現するために、換算直径D1は2.0μm〜2.7μmの間に設定される必要がある。
また、上述したように、入射光は無作為の方向に散乱されるが、各散乱方向における透過率にはばらつきが生じ、具体的には、散乱方向が液晶スクリーン10の表面に対する法線方向から広がる、すなわち、散乱角度が大きくなるにつれて透過率が小さくなる。その結果、観者が液晶スクリーン10を眺める方向によって液晶スクリーン10に映し出された映像がぼやける(以下、「透過率における散乱角依存性」という。)ことがある。
これに対し、ネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnが大きいほど、大きい散乱角における透過率と、法線方向における透過率との差が少なくなる傾向がある。
そのため、液晶スクリーン10において透過率における散乱角依存性を低減するには、複屈折率Δnを所定値以上に設定する必要がある。
具体的には、ネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnが0.12以上であれば、液晶スクリーンの機能を確保するために十分なレベルまで透過率における散乱角依存性を低減することができる。
従って、液晶スクリーン10では、換算直径D1が1.5μm以上且つ複屈折率Δnが0.12以上に設定され、特に、換算直径D1と複屈折率Δnの積が0.24μm〜0.32μmに設定される。
次に、液晶スクリーン10の製造方法について説明する。
図2は、図1の液晶スクリーン10の製造方法を示すフローチャートである。
図2において、まず、ネマティック液晶と水性相とを混合してエマルジョンを作製し、該作製されたエマルジョンをラテックスに添加するか、又は、ネマティック液晶とラテックスを直接混合してエマルジョンを作製する(ステップS21)。このとき、安定した液晶粒子を形成するために、エマルジョンに界面活性剤を添加することが好ましい。また、ネマティック液晶と水性相又はラテックスとの混合は、ブレンダー、コロイドミル等のミキサーを行う。このミキサーの回転数によって液晶カプセル13の換算直径D1を所望の値に制御することができ、このとき、換算直径D1は2.0μmに設定されるが、換算直径D1が2.0μmの場合、ネマティック液晶の複屈折率Δnは0.12〜0.16となる。
次いで、作製されたエマルジョン中のラテックスを架橋するために、エマルジョンに架橋剤を添加して媒体を形成する(ステップS22)。当該架橋剤の分量は、ラテックスの固形分量に対応して、この固形分量相当のラテックスの全てを架橋可能な分量に設定される。
そして、形成された媒体をナイフブレード又は他の適当な手段によって厚みが175μmであるPETフィルム15a上に塗布し、塗布された媒体を乾燥させることによって架橋剤によるラテックスの架橋を進行させて液晶層14を形成する(ステップS23)。
次いで、形成された液晶層14にPETフィルム15bを貼り合わせ(ステップS24)、本処理を終了する。
本発明の実施の形態に係る液晶スクリーンによれば、複数の空孔を有するラテックスから成る透明なポリマーフィルム11及び上記空孔の各々にネマティック液晶の棒状分子12が封入されることによって形成された液晶カプセル13から成る液晶層14と、間に液晶層14を挟持する一対のPETフィル厶15a,bとを備えるので、作製が容易であってコストの上昇を防止することができ、且つ各液晶カプセル13において無作為の方向に整列したネマティック液晶の棒状分子12が入射光の光路を無作為の方向に曲折させ、その結果、映像の入射角に拘わらず入射光を無作為の方向に散乱することができ、これにより、映像の入射角依存性を排除することができる。
また、上述した液晶スクリーン10では、入射光の可視光領域における透過率の変化量が一定範囲以内、具体的には、換算直径D1が1.5μm以上に設定されることによって入射光の波長領域の大部分を占める380nm〜780nmの可視光領域において透過率の変化量が3%以内に保たれるので、透過光の色合いにおける波長依存性を低減することができ、波長の長い光が優先的に透過して液晶スクリーン10に映し出された映像が赤みを帯びるのを実用上問題のない範囲に押さえ込むことができる。
さらに、上述した液晶スクリーン10では、ネマティック液晶の棒状分子12の複屈折率Δnが0.12以上であるので、大きい散乱角における透過率と、法線方向における透過率との差が少なくなり、液晶スクリーンの機能を確保するために十分なレベルまで透過率における散乱角依存性を低減することができる。
また、上述した液晶スクリーン10では、換算直径D1と複屈折率Δnの積が0.24μm〜0.32μmに設定されるので、透過率における散乱角依存性の低減、及び透過光の色合いにおける波長依存性の低減を両立することができる。
上述したスクリーン10では、液晶材料としてネマティック液晶を用いたが、ネマティック液晶の代わりに、コレステリック液晶又はスメクティック液晶等を用いてもよい。
また、液晶スクリーン10では、透明基体としてPETフィル厶15を用いたが、PETフィルムの代わりに、ガラス板や他のプラスチックフィルム(ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリメタクリレートフィルム、ポリメチルメタクリレートフィルム等)等を用いてもよい。
さらに、液晶スクリーン10におけるポリマーフィルムは、ネマティック液晶を複数のカプセル状に保持できるものであれば、無機及び有機の種類を問わずにいかなるものも用いることができる。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
液晶ZLI−1840(メルク社製、△n=0.143)に界面活性剤IGEPAL CO−610(GAF社製)を0.5wt%添加し、該界面活性剤が添加された液晶を液晶比率が0.62になるようにラテックス粒子40重量%を含むNeorez R−967(ゼネカ社製)に添加した後、ホモジナイザーを用い1000回転で10分間撹拌してエマルジョンを得た。次いで、該エマルジョンをゆっくり混ぜながら架橋剤CX−10(ゼネカ社製)をエマルジョンに対して3重量%の割合で添加した。そして、架槁剤が添加されたエマルジョンをドクターブレードを用いてPETフィルム上に塗布し、乾燥させて液晶層を得た。当該液晶層の厚みは20μmであった。
そして、塗布されたエマルジョンの乾燥後、該エマルジョンともう一枚のPETフィルムとを貼合わせ、液晶スクリーンを得た。
また、上記液晶スクリーンでは、液晶カプセルの換算直径D1は2.0μmであり、D1*Δn=0.286μmあった。
そして、この液晶スクリーンを用いて瞬間マルチ測光システムMCPD−100(28C)(大塚電子株式会社製)によって上記液晶スクリーンの380nm〜800nmの波長域における透過率を測定し、その結果を後述する図3のグラフに点線で記載した。
また、−50deg〜50degの各散乱角度における透過率を測定し、法線方向(0deg)の透過率に対する各散乱角度における透過率の比(以下、「散乱透過率比」という。)を後述する図4のグラフに点線で記載した。
(比較例1)
上述した実施例1と同じ製造方法で液晶スクリーンを得た。但し、ホモジナイザーの回転数を実施例1における回転数と異なる回転数に設定した。得られた液晶スクリーンでは、液晶カプセルの換算直径D1が1.0μmであり、D1*Δn=0.143であった。
この液晶スクリーンを用いて上述した実施例1と同様に、380nm〜800nmの波長域における透過率を測定し、その結果を後述する図3のグラフに実線で記載した。また、−50deg〜50degの各散乱角度における透過率を測定し、散乱透過率比を後述する図4のグラフに実線で記載した。
図3は、液晶スクリーンが呈する380nm〜800nmの波長域における透過率を表したグラフである。
図3において、横軸は入射光の波長であり、縦軸は各波長における透過率である。
図3のグラフより、比較例1の液晶スクリーンは長波長域において透過率が上昇し、特に波長が800nm以上では透過率が8%を超え、波長380nmの透過率と波長800nmの透過率との差もほぼ8%になるため、比較例1の液晶スクリーンでは映像が赤みを帯びる一方、実施例1の液晶スクリーンは長波長域、特に380nm〜780nmの波長域において透過率が急激に上昇することがなく、透過率の変化量、すなわち最大透過率である波長780nmにおける透過率と、最小透過率である波長380nmにおける透過率との差が3%の範囲に押さえ込まれているため、透過率の変化量が実用上問題のない範囲に押さえ込まれ、透過光の色合いにおける波長依存性が低減されていることが確認された。すなわち、実施例1の液晶スクリーンでは、映像が赤みを帯びないことが分かった。
図4は、液晶スクリーンが呈する−50deg〜50degの各散乱角度における透過率と、法線方向(0deg)の透過率との関係を表したグラフである。
図4において、横軸は散乱光の散乱角度であり、縦軸は散乱透過率比である。
図4のグラフより、実施例1の液晶スクリーンにおける散乱透過率比の値が、−50deg〜50degの散乱角の範囲において比較例1の液晶スクリーンにおける散乱透過率比の値を上回り、透過率における散乱角依存性が低減されていることが確認された。すなわち、実施例1の液晶スクリーンでは、リアプロジェクション等の光源から映像が投写されたとき、スクリーンの端において映像がぼやけるのを防止できることが分かった。
そして、塗布されたエマルジョンの乾燥後、該エマルジョンともう一枚のPETフィルムとを貼合わせ、液晶スクリーンを得た。
また、上記液晶スクリーンでは、液晶カプセルの換算直径D1は2.0μmであり、D1*Δn=0.286μmあった。
そして、この液晶スクリーンを用いて瞬間マルチ測光システムMCPD−100(28C)(大塚電子株式会社製)によって上記液晶スクリーンの380nm〜800nmの波長域における透過率を測定し、その結果を後述する図3のグラフに点線で記載した。
また、−50deg〜50degの各散乱角度における透過率を測定し、法線方向(0deg)の透過率に対する各散乱角度における透過率の比(以下、「散乱透過率比」という。)を後述する図4のグラフに点線で記載した。
(比較例1)
上述した実施例1と同じ製造方法で液晶スクリーンを得た。但し、ホモジナイザーの回転数を実施例1における回転数と異なる回転数に設定した。得られた液晶スクリーンでは、液晶カプセルの換算直径D1が1.0μmであり、D1*Δn=0.143であった。
この液晶スクリーンを用いて上述した実施例1と同様に、380nm〜800nmの波長域における透過率を測定し、その結果を後述する図3のグラフに実線で記載した。また、−50deg〜50degの各散乱角度における透過率を測定し、散乱透過率比を後述する図4のグラフに実線で記載した。
図3は、液晶スクリーンが呈する380nm〜800nmの波長域における透過率を表したグラフである。
図3において、横軸は入射光の波長であり、縦軸は各波長における透過率である。
図3のグラフより、比較例1の液晶スクリーンは長波長域において透過率が上昇し、特に波長が800nm以上では透過率が8%を超え、波長380nmの透過率と波長800nmの透過率との差もほぼ8%になるため、比較例1の液晶スクリーンでは映像が赤みを帯びる一方、実施例1の液晶スクリーンは長波長域、特に380nm〜780nmの波長域において透過率が急激に上昇することがなく、透過率の変化量、すなわち最大透過率である波長780nmにおける透過率と、最小透過率である波長380nmにおける透過率との差が3%の範囲に押さえ込まれているため、透過率の変化量が実用上問題のない範囲に押さえ込まれ、透過光の色合いにおける波長依存性が低減されていることが確認された。すなわち、実施例1の液晶スクリーンでは、映像が赤みを帯びないことが分かった。
図4は、液晶スクリーンが呈する−50deg〜50degの各散乱角度における透過率と、法線方向(0deg)の透過率との関係を表したグラフである。
図4において、横軸は散乱光の散乱角度であり、縦軸は散乱透過率比である。
図4のグラフより、実施例1の液晶スクリーンにおける散乱透過率比の値が、−50deg〜50degの散乱角の範囲において比較例1の液晶スクリーンにおける散乱透過率比の値を上回り、透過率における散乱角依存性が低減されていることが確認された。すなわち、実施例1の液晶スクリーンでは、リアプロジェクション等の光源から映像が投写されたとき、スクリーンの端において映像がぼやけるのを防止できることが分かった。
本発明によれば、液晶層と、間に液晶層を挟持する透明の一対の基板とを備え、液晶層は複数の空孔を有し且つ当該空孔の各々に液晶材料が封入されるので、作製が容易であってコストの上昇を防止することができ、且つ空孔に封入された液晶材料が入射光の光路を無作為の方向に曲折させ、その結果、入射角に拘わらず入射光が無作為の方向に散乱することができ、これにより、映像の入射角依存性を排除することができる。
本発明によれば、液晶層における入射光の所定の波長領域における各波長の透過率のうち、最大の透過率と最小の透過率との差である透過率の変化量が一定範囲以内に設定されているので、透過光の色合いにおける波長依存性を低減することができ、波長の長い光が優先的に透過することによって液晶スクリーンが赤みを帯びるのを防止することができる。
本発明によれば、上記空孔の体積と同体積の真球体の換算直径D1が1.5μm以上であるので、波長に拘わらず入射光が液晶スクリーンを透過し難くなり、入射光の波長領域の大部分を占める380nm〜780nmの可視光領域において透過率の変化量を3%以内に保つことができ、透過光の色合いにおける波長依存性を低減し、波長の長い光が優先的に透過して液晶スクリーンが赤みを帯びるのを実用上問題のない範囲に押さえ込むことができる。
本発明によれば、液晶材料の複屈折率Δnが0.12以上であるので、大きい散乱角における透過率と、入射光と平行な方向における透過率との差が少なくなり、もって透過率における散乱角依存性を低減することができる。
本発明によれば、上記換算直径D1及び複屈折率Δnの積が0.24μm≦D1*Δn≦0.32μmの範囲にあるので、透過率における散乱角依存性の低減、及び透過光の色合いにおける波長依存性の低減を両立することができる。
本発明によれば、液晶層における入射光の所定の波長領域における各波長の透過率のうち、最大の透過率と最小の透過率との差である透過率の変化量が一定範囲以内に設定されているので、透過光の色合いにおける波長依存性を低減することができ、波長の長い光が優先的に透過することによって液晶スクリーンが赤みを帯びるのを防止することができる。
本発明によれば、上記空孔の体積と同体積の真球体の換算直径D1が1.5μm以上であるので、波長に拘わらず入射光が液晶スクリーンを透過し難くなり、入射光の波長領域の大部分を占める380nm〜780nmの可視光領域において透過率の変化量を3%以内に保つことができ、透過光の色合いにおける波長依存性を低減し、波長の長い光が優先的に透過して液晶スクリーンが赤みを帯びるのを実用上問題のない範囲に押さえ込むことができる。
本発明によれば、液晶材料の複屈折率Δnが0.12以上であるので、大きい散乱角における透過率と、入射光と平行な方向における透過率との差が少なくなり、もって透過率における散乱角依存性を低減することができる。
本発明によれば、上記換算直径D1及び複屈折率Δnの積が0.24μm≦D1*Δn≦0.32μmの範囲にあるので、透過率における散乱角依存性の低減、及び透過光の色合いにおける波長依存性の低減を両立することができる。
Claims (5)
- 液晶層と、間に前記液晶層を挟持する透明の一対の基板とを備える液晶スクリーンにおいて、
前記液晶層は、複数の空孔を有し且つ当該空孔の各々に液晶材料が封入されることを特徴とする液晶スクリーン。 - 前記液晶層における入射光の所定の波長領域における各波長の透過率のうち、最大の透過率と最小の透過率との差である透過率の変化量が一定範囲以内に設定されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の液晶スクリーン。
- 前記空孔の体積と同体積の真球体の換算直径D1が1.5μm以上であることを特徴とする請求の範囲第2項記載の液晶スクリーン。
- 前記液晶材料の複屈折率Δnが0.12以上であることを特徴とする請求の範囲第3項記載の液晶スクリーン。
- 前記換算直径D1及び前記複屈折率Δnの積が0.24μm≦D1*Δn≦0.32μmの範囲にあることを特徴とする請求の範囲第4項記載の液晶スクリーン。
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