JPWO2005007750A1 - Attenuating composition - Google Patents
Attenuating composition Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2005007750A1 JPWO2005007750A1 JP2005504371A JP2005504371A JPWO2005007750A1 JP WO2005007750 A1 JPWO2005007750 A1 JP WO2005007750A1 JP 2005504371 A JP2005504371 A JP 2005504371A JP 2005504371 A JP2005504371 A JP 2005504371A JP WO2005007750 A1 JPWO2005007750 A1 JP WO2005007750A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ratio
- change curve
- value
- damping
- base material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
減衰性能を容易に向上させることができる減衰性組成物を提供する。減衰性組成物は、母材に添加成分を配合したものであり、前記添加成分は下記E’(比)に基づいて選定されたものである。 E’(比)=E’2/E’1E’1=E’11/E’12E’2=E’21/E’22[但し、図1の減衰性組成物の変化曲線1における、ガラス状態部分2からの延長線5と転移状態部分3の中心を通り変化曲線1に沿って引いた直線6との交点8から変化曲線1に下した垂線10と、変化曲線1との交点12におけるE’をE’21とする。ゴム状態部分4からの延長線7と前記直線6との交点9から変化曲線1に下した垂線11と、変化曲線1との交点13におけるE’をE’22とする。母材のみの変化曲線2において変化曲線1の場合と同様の操作を行い、12’におけるE’をE’11及び13’におけるE’をE’12とする。]Provided is an attenuating composition capable of easily improving the attenuation performance. The damping composition is obtained by blending an additive component with a base material, and the additive component is selected based on the following E ′ (ratio). E ′ (ratio) = E′2 / E′1 E′1 = E′11 / E′12 E′2 = E′21 / E′22 [However, the glass in the change curve 1 of the damping composition in FIG. At the intersection 12 of the change curve 1 and the perpendicular 10 drawn from the intersection 8 of the extension line 5 from the state portion 2 and the straight line 6 drawn along the change curve 1 through the center of the transition state portion 3 to the change curve 1 Let E ′ be E′21. E'22 is defined as E'22 at the intersection 13 between the perpendicular line 11 drawn from the intersection 9 between the extended line 7 from the rubber-state portion 4 and the straight line 6 to the change curve 1 and the change curve 1. In the change curve 2 of the base material only, the same operation as in the change curve 1 is performed, and E ′ in 12 ′ is E ′ 11 and E ′ in 13 ′ is E ′ 12. ]
Description
本発明は、振動エネルギー、音のエネルギー、衝撃エネルギー等のエネルギーを減衰する減衰性能を有する減衰性組成物に関するものである。さらに詳しくは、例えば制振材料、吸音材料及び衝撃吸収材料として、自動車、内装材、建材、家電機器等に適用される減衰性組成物に関するものである。 The present invention relates to a damping composition having a damping performance for damping energy such as vibration energy, sound energy, and impact energy. More specifically, for example, the present invention relates to an attenuating composition applied to automobiles, interior materials, building materials, home appliances, and the like as vibration damping materials, sound absorbing materials, and shock absorbing materials.
従来、減衰性組成物としては、例えば、母材に、母材における双極子モーメントの量を増大させる活性成分を添加して得られる減衰性組成物がある(例えば、特許第3318593号公報の請求項1及び第11頁を参照)。この減衰性組成物では、活性成分を添加し、双極子モーメントの量を増大させることにより、減衰性組成物における損失正接(tanδ)の値を向上させている。減衰性組成物の減衰性能を向上させるには、母材に適した活性成分を選択することが重要である。
ところが、上記従来の技術において、母材と活性成分との相互作用の解明や、母材に適した活性成分の選択が複雑であるため、減衰性能を向上させることが困難であるという問題が生じていた。Conventionally, as an attenuating composition, for example, there is an attenuating composition obtained by adding an active ingredient that increases the amount of dipole moment in the base material to the base material (for example, the request of Japanese Patent No. 3318593). (See
However, in the above-mentioned conventional technology, there is a problem that it is difficult to improve the damping performance because the interaction between the base material and the active ingredient is complicated and the selection of the active ingredient suitable for the base material is complicated. It was.
本発明の目的は、減衰性能を容易に向上させることができる減衰性組成物を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、以下の減衰性組成物を提供する。その減衰性組成物は、母材とそれに添加される添加成分とを含有し、外部から加えられたエネルギーを減衰する。前記添加成分は下記E’(比)に基づいて選定されたものである。
E’(比)=E’2/E’1
E’1=E’11/E’12
E’2=E’21/E’22
[但し、x軸の温度(℃)とy軸の貯蔵弾性率(E’)との関係を表すグラフにおいて、減衰性組成物及び母材のみの変化曲線は、ガラス状態ではx軸とほぼ平行な直線、転移状態では温度の上昇とほぼ反比例して減少する直線及びゴム状態では温度の上昇とほぼ反比例して緩やかに減小する直線を表す。この変化曲線のガラス状態部分からの延長線と転移状態部分の中心を通り変化曲線に沿って引いた直線との交点から変化曲線に垂線を下し、この垂線と変化曲線との交点におけるE’の値について、母材のみの場合の値をE’11、減衰性組成物の場合の値をE’21とする。また、変化曲線のゴム状態部分からの延長線と転移状態部分の中心を通り変化曲線に沿って引いた直線との交点から変化曲線に垂線を下し、この垂線と変化曲線との交点におけるE’の値について、母材のみの場合の値をE’12、減衰性組成物の場合の値をE’22とする。]An object of the present invention is to provide a damping composition capable of easily improving damping performance.
In order to achieve the above object, the present invention provides the following attenuating composition. The attenuating composition contains a base material and additive components added thereto, and attenuates energy applied from the outside. The additive component is selected based on the following E ′ (ratio).
E ′ (ratio) = E ′ 2 / E ′ 1
E ′ 1 = E ′ 11 / E ′ 12
E ′ 2 = E ′ 21 / E ′ 22
[However, in the graph showing the relationship between the x-axis temperature (° C.) and the y-axis storage elastic modulus (E ′), the change curve of only the damping composition and the base material is almost parallel to the x-axis in the glass state. In the transition state, a straight line that decreases almost in inverse proportion to the increase in temperature, and in a rubber state, a straight line that gradually decreases in inverse proportion to the increase in temperature. A perpendicular line is drawn from the intersection of the extension line from the glass state portion of the change curve to the straight line passing through the center of the transition state portion along the change curve, and E ′ at the intersection of the perpendicular line and the change curve. As for the value of E, the value in the case of only the base material is E ′ 11 , and the value in the case of the damping composition is E ′ 21 . In addition, a perpendicular line is drawn from the intersection of the extension line from the rubber state portion of the change curve to the straight line passing through the center of the transition state portion and drawn along the change curve, and E at the intersection of this perpendicular line and the change curve. 'the values of the value of E in the case of only the base material' 12, and E '22 to the value when the damping composition. ]
図1は、温度(℃)と貯蔵弾性率(E’)との関係を示すグラフである。
図2は、温度(℃)と損失弾性率(E”)との関係を示すグラフである。
図3は、E’(比)とtanδ(比)との関係を示すグラフである。
図4は、E’(比)とtanδ(比)との関係を示すグラフにおいてx軸を拡大したグラフである。
図5は、E”(比)とtanδ(比)との関係を示すグラフである。FIG. 1 is a graph showing the relationship between temperature (° C.) and storage elastic modulus (E ′).
FIG. 2 is a graph showing the relationship between temperature (° C.) and loss modulus (E ″).
FIG. 3 is a graph showing the relationship between E ′ (ratio) and tan δ (ratio).
FIG. 4 is a graph obtained by enlarging the x-axis in a graph showing the relationship between E ′ (ratio) and tan δ (ratio).
FIG. 5 is a graph showing the relationship between E ″ (ratio) and tan δ (ratio).
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態における減衰性組成物は、母材に添加成分を配合したものであり、その添加成分は下記に示されるE’(比)に基づいて選定されたものである。
E’1は母材のみの場合のガラス状態からゴム状態へのE’の低下量の比を示し、E’2は減衰性組成物の場合のガラス状態からゴム状態へのE’の低下量の比を示す。従って、E’(比)は、母材のみの場合のガラス状態からゴム状態へのE’の低下量の比に対する、減衰性組成物の場合のガラス状態からゴム状態へのE’の低下量の比の比を示す。その値が大きいほど、ガラス状態からゴム状態へ転移するときのE’の低下量の比が母材のみに比べて大きいことを意味する。ここで、ガラス状態のE’はゴム状態のE’と比べて非常に大きい値を示すため、ガラス状態からゴム状態へのE’の低下量を差で表すと、ガラス状態のE’が大きく影響する。減衰性組成物の種類によりE’が大きく異なるため、差を用いると減衰性組成物間での比較が困難になる。一方、低下量を比で表すと、ガラス状態のE’のみでなく、ゴム状態のE’も考慮することができる。変化量ではなく変化率としてE’の低下量を示すことができることから、減衰性組成物の種類の違いによる影響を無視することができ、異なる減衰性組成物間での比較が容易にできる。従って、添加成分の選定は容易にできる。
E’(比)=E’2/E’1
E’1=E’11/E’12
E’2=E’21/E’22
[但し、温度(℃)と貯蔵弾性率(E’)との関係を表すグラフ図1において、減衰性組成物における温度(℃)と貯蔵弾性率(E’)との関係を示す変化曲線を1、母材のみにおける温度(℃)と貯蔵弾性率(E’)との関係を示す変化曲線を1’とする。変化曲線1のガラス状態部分2からの延長線5と変化曲線1の転移状態部分3の中心を通り変化曲線1に沿って引いた直線6との交点を8としたとき、交点8から変化曲線1に引いた垂線10と変化曲線1との交点12におけるE’の値をE’21とする。変化曲線1のゴム状態部分4からの延長線7と変化曲線1の転移状態部分3の中心を通り変化曲線1に沿って引いた直線6との交点を9としたとき、交点9から変化曲線1に引いた垂線11と変化曲線1との交点13におけるE’の値をE’22とする。
変化曲線1’のガラス状態部分2’からの延長線5’と変化曲線1’の転移状態部分3’の中心を通り変化曲線1’に沿って引いた直線6’との交点を8’としたとき、交点8’から変化曲線1’に引いた垂線10’と変化曲線1’との交点12’におけるE’の値をE’11とする。変化曲線1’のゴム状態部分4’からの延長線7’と変化曲線1’の転移状態部分3’の中心を通り変化曲線1’に沿って引いた直線6’との交点を9’としたとき、交点9’から変化曲線1’に引いた垂線11’と変化曲線1’との交点13’におけるE’の値をE’12とする。]
ここで図1及び図2において、貯蔵弾性率(E’)及び損失弾性率(E”)を示すy軸におけるE+06は、×106を表す。従って、図1のy軸目盛は、1.00×106〜1.00×1011の範囲で、目盛間隔は10であり、図2のy軸目盛は、1.00×106〜1.00×1010の範囲で、目盛間隔は10である。
この減衰性組成物は、振動エネルギー、音のエネルギー、衝撃エネルギー等のエネルギーを吸収して熱エネルギーに変換する減衰性能を有するものである。この減衰性組成物は、各種形状に成形され、自動車、内装材、建材、家電機器等に適用される。ここで、減衰性組成物の減衰性能は、一般に損失正接(tanδ)の値の大きさによって示すことができる。
粘弾性特性は、貯蔵弾性率(E’)、損失弾性率(E”)及び損失正接(tanδ)の3つの要素から分析することができる。貯蔵弾性率(E’)は物質の弾性要素と考えることができ、その値が大きいほど力を加えたときに押し返そうとする力が強いことを示している。損失弾性率(E”)は物質の粘性要素と考えることができ、その値が大きいほど水飴のように粘りが強いということを示している。損失正接(tanδ)は、貯蔵弾性率(E’)と損失弾性率(E”)との比で定義され、弾性要素を基準とするときの粘性要素の割合を意味する。損失正接(tanδ)は以下の式により求められる。通常、この種の減衰性組成物では、その損失正接(tanδ)の値が大きいほど、高い減衰性能が得られる。
tanδ=sinδ/cosδ=E”/E’
本実施形態において、添加成分は前記E’(比)により選定される。E’(比)は、貯蔵弾性率(E’)の測定結果より、前記式により算出される。従って、E’及びE”を求めそこから算出されたtanδを用いて添加成分を選定することと比べると、E’を求めることのみで算出されるE’(比)を用いて添加成分を選定することは非常に有効な方法である。
本実施形態における減衰性組成物において、E’(比)の値は1.0〜40であることが好ましい。E’(比)が1.0未満であると、減衰性能が十分に向上されないおそれがある。一方、40を越えると、減衰性組成物の成形性が悪くなるおそれがある。
前記添加成分は、さらに下記で示すE”(比)を加味して選定されたものである。E”1は母材のみの場合のピーク値からゴム状態へのE”の低下量の比を示し、E”2は減衰性組成物の場合のピーク値からゴム状態へのE”の低下量の比を示す。従って、E”(比)は、母材のみの場合のピーク値からゴム状態へのE”の低下量の比に対する、減衰性組成物の場合のピーク値からゴム状態へのE”の低下量の比の比を示し、その値が大きいほど、減衰性組成物においてE”ピーク値とゴム状態におけるE”の値の差が母材のみと比べ大きいことを意味する。ここで、ピーク値のE”はゴム状態のE”と比べて非常に大きい値を示すため、ピーク値からゴム状態へのE”の低下量を差で表すと、ピーク値のE”が大きく影響する。減衰性組成物の種類によりE”が大きく異なるため、差を用いると減衰性組成物間での比較が困難になる。一方、低下量を比で表すと、ピーク値のE”のみでなく、ゴム状態のE”も考慮することができる。変化量ではなく変化率としてE”の低下量を示すことができることから、減衰性組成物の種類の違いによる影響を無視することができ、異なる減衰性組成物間での比較が容易にできる。従って、添加成分の選定は容易にできる。
E”(比)=E”2/E”1
E”1=E”11/E”12
E”2=E”21/E”22
[但し、温度(℃)と損失弾性率(E”)との関係を表すグラフ図2において、減衰性組成物における温度(℃)と損失弾性率(E”)との関係を示す変化曲線を14、母材のみにおける温度(℃)と損失弾性率(E”)との関係を示す変化曲線を14’とする。変化曲線14のピーク15におけるE”の値をE”21とし、ゴム状態部分16におけるE”の値をE”22とする。同様に母材のみの変化曲線14’のピーク15’におけるE”の値をE”11とし、ゴム状態部分16’におけるE”の値をE”12とする。]
例えば、正弦ひずみγ=γ0sinωtを与えるとき、弾性体ではひずみ波と同位相の、粘性体ではひずみより位相がπ/2進んだ応力振動が現れる。粘弾性体では下記式に示すような中間の位相差(0<δ<π/2)をもつ応力振動が現れる。
σ=σ0sin(ωt+δ)(0<δ<π/2)
従って、δが0に近いか、それともπ/2に近いかによって弾性的なのか、粘性的なのかがすぐに分かる。ここで、損失正接(tanδ)は、下記式のように、貯蔵弾性率(E’)と損失弾性率(E”)との比で定義され、弾性項(E’)を基準とした粘性項(E”)の割合を意味する。
tanδ=sinδ/cosδ=E”/E’
粘弾性体を振動変形させるのに必要な1周期あたりの仕事(W)は、次の式で与えられる。
W=πγ0 2E”=πσ0γ0sinδ
従って、1周期あたりの散逸エネルギーに対応するのは厳密にはtanδではなく、sinδであることから、物理的に意味があって重要なのはsinδ(つまり損失弾性率(E”))である。
以上より、tanδを算出して添加成分を選定する方法よりも、E’(比)、E”(比)を算出し、二種類の指標により添加成分を選定することは、より正確に選定することができる。
本実施形態における減衰性組成物において、E”(比)の値が1.5〜20であることが好ましい。E”(比)が1.5未満であると、減衰性能が十分に向上されないおそれがある。一方、20を越えると、減衰性組成物の成形性が悪くなるおそれがある。
母材は、有機高分子を含有している。有機高分子は、粘弾性特性を有するものであれば特に限定されない。有機高分子の具体例として、硬化型有機高分子、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム等が挙げられる。硬化型有機高分子として、熱硬化性樹脂、一液硬化型樹脂、二液硬化型樹脂等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/メタクリル酸共重合体、ポリフッ化ビニリデン、スチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
ゴムとしては、アクリルゴム、アクリロニトリル/ブタジエン共重合ゴム(NBR)、スチレン/ブタジエン共重合ゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)等が挙げられる。
硬化型有機高分子としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。これらの硬化型有機高分子の硬化方法としては、湿気硬化、加熱硬化、光(紫外線等)硬化等が挙げられる。
これらの硬化型有機高分子の中でも、成形性が良好であるとともに汎用性に優れることから、硬化型ポリウレタンがさらに好ましい。硬化型ポリウレタンとしては、2液型の硬化型ポリウレタン、1液型の硬化型ポリウレタン等が挙げられる。2液型の硬化型ポリウレタンは、主剤としてのポリオールと硬化剤としてのポリイソシアネートとを使用時に混合して各種硬化方法等によって硬化させるものである。ポリオールは、1分子中に活性水素基(−OH、−NH2)を2個以上持つ化合物であって、具体例としては、多価アルコール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール等が挙げられる。多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等が挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。ポリエステルポリオールとしては、縮合系ポリエステルポリオール、ラクトン系ポリエステルポリオール等が挙げられる。ポリイソシアネートは1分子中にイソシアネート基を2個以上持つ化合物であって、具体例としてはトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)等が挙げられる。
1液型の硬化型ポリウレタンは、ポリイソシアネートが有するイソシアネート基を空気中の水分と反応させることにより硬化する湿気硬化型ポリウレタン、イソシアネート基がブロック剤等でマスクされたものであって加熱することで硬化する加熱硬化型ポリウレタン等が挙げられる。これらの有機高分子は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
母材の含有量は、好ましくは40〜99質量%、より好ましくは50〜95質量%、最も好ましくは60〜90質量%である。この含有量が40質量%未満であると、減衰性組成物の成形性が悪くなるおそれがある。一方、含有量が99質量%を越えると、減衰性能を十分に向上させることができないおそれがある。
添加成分として、難燃剤、補強材、増量剤、潤滑材、着色剤、抗菌剤、腐食防止剤、制電材、安定剤、湿潤材、充填材、E’(比)を増大させる活性成分及びその他の有機化合物等が挙げられる。ここで、減衰性組成物の減衰性能を向上させる作用に優れるため、添加成分としてはE’(比)を増大させる活性成分が好ましい。また、E’(比)を増大させる活性成分は、E’(比)及びE”(比)を増大させる活性成分であってもよい。
活性成分は減衰性組成物中において、双極子として存在する。ここで、双極子モーメントは、分極の程度を示す尺度であり、双極子間には大きな分子間力(双極子−双極子間引力)が働いている。この減衰性組成物に外部から振動エネルギー、衝撃エネルギー等が伝播すると、双極子が回転したり、その位相がずれたりし、双極子に変位が生じる。変位が生じた双極子は、不安定な状態となるため、元の安定な状態に戻ろうとする。この双極子の変位・復元作用によってE’(比)が増大される。
活性成分は、減衰性組成物のガラス状態において、フィラーと似た挙動を示すため、E’21の値は増大する。一方、ゴム状態においては、活性成分は減衰性組成物中で双極子の変位・回復作用を起こすために、母材の分子間の束縛を低減させる。従って、E’22の値を低下させる。以上の結果からE’2は増大するため、E’(比)は増大する。
また、活性成分は減衰性組成物中で双極子の変位・回復作用を起こすために、減衰性組成物に加えられた振動エネルギー、衝撃エネルギー等のエネルギーを多く消費する。従ってE”21が増大し、E”2は増大する。その結果、E”(比)は増大する。
活性成分の具体例として、ベンゾチアジル基を有する化合物、ベンゾトリアゾール基を有する化合物、ジフェニルアクリレート基を有する化合物、ベンゾフェノン基を有する化合物等が挙げられる。
ベンゾチアジル基を有する化合物としては、N,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(DCHBSA)、2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ジベンゾチアジルスルフィド、N−シクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(CBS)、N−tert−ブチルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(BBS)、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(OBS)、N,N−ジイソプロピルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(DPBS)等が挙げられる。
ベンゾトリアゾール基を有する化合物としては、ベンゼン環にアゾール基が結合したベンゾトリアゾールを母核とし、これにフェニル基が結合した2−{2’−ハイドロキシ−3’−(3”,4”,5”,6”−テトラハイドロフタリミデメチル)−5’−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(2HPMMB)、2−{2’−ハイドロキシ−5’−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(2HMPB)、2−{2’−ハイドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾール(2HBMPCB)、2−{2’−ハイドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル}−5−クロロベンゾトリアゾール(2HDBPCB)等が挙げられる。
ジフェニルアクリレート基を有する化合物としては、エチル−2−シアノ−3,3−ジ−フェニルアクリレート等が挙げられる。
ベンゾフェノン基を有する化合物としては、2−ハイドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(HMBP)、2−ハイドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフォニックアシド(HMBPS)等が挙げられる。
これらの添加成分を配合する場合には、これらから選ばれる一種のみを用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。活性成分を選択する際には、活性成分と母材との相溶し易さ、すなわち溶解度パラメータ(SP値)を考慮し、その値の近いものを選択するとよい。
これらの活性成分でも、E’(比)を増加させる作用に優れることから、ベンゾチアジル基を有する化合物、ベンゾトリアゾール基を有する化合物及びジフェニルアクリレート基を有する化合物から選ばれる少なくとも一種が好ましい。
その他の添加成分として、寸法安定性及び衝撃強度を向上させるため、充填材が好ましい。充填材としては、有機充填材と無機充填材とがある。有機充填材としては、セルロースパウダー、再生ゴム、コルク粉等が挙げられる。無機充填材としては、マイカ、炭酸カルシウム、クレー、タルク、シリカ、ウォラストナイト、ゼオライト、硫酸バリウム等が挙げられる。これら充填材の中でも、減衰性能を向上させる作用に優れているため、無機充填材から選ばれる少なくとも一種が好ましい。
添加成分の含有量は、好ましくは1〜60質量%、より好ましくは5〜50質量%、最も好ましくは10〜40質量%である。この含有量が1質量%未満であると、減衰性能を十分に向上させることができないおそれがある。一方、60質量%を越えると、減衰性組成物の成形性が悪くなるおそれがある。
この減衰性組成物の減衰性能は、動的粘弾性測定から算出される損失正接(tanδ)のピーク値によっても補足的に確認することができる。減衰性組成物における損失正接(tanδ)のピーク値は、加振の周波数10Hz、昇温速度5℃/minの条件によって測定した場合、母材のみにおける損失正接(tanδ)のピーク値に対して、好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.2倍以上、最も好ましくは1.3倍以上である。減衰性組成物における損失正接(tanδ)のピーク値が母材のみの1.1倍未満であると、減衰性能が十分に向上されないおそれがある。この損失正接(tanδ)の上限は、特に限定されないが、10倍を超える値を得るのは、母材の特性を考慮すると困難であるため、10倍以下であると推測される。
以上の原料を配合することで減衰性組成物が得られる。減衰性組成物を加工し、減衰材料を製造する場合、まず、母材、添加成分及びその他の成分をロール混練によって混合するロール混練法により混合調整する。ロール混練法による溶融混練には、熱ロール、バンバリーミキサー、二軸混練機、押出機等の混練装置を用いることができる。そして、得られた組成物をT−ダイ等のダイス、押出機、プレス機等の成形機を用いてシート状に加熱成形することによって、減衰材料を得る。
この減衰性組成物から得られる減衰材料は、振動エネルギーを吸収する制振材料として、例えば自動車、内装材、建材、家電機器等に適用され、モーター等の被制振箇所に適用することができる。この減衰材料を制振材料として用いるとき、非拘束型制振シート又は拘束型制振シートとして利用することができる。この非拘束型制振シートは、適用箇所に張り合わせることによって、制振シートの一側面が拘束されていない非拘束型制振材料とすることができる。また、拘束型制振シートは、シート状に成形された制振材料を制振層とし、制振層の表面に制振層を拘束するための拘束層を貼り合わせることによって得ることができる。拘束層としては、アルミニウム、鉛等の金属箔、ポリエチレン、ポリエステル等の合成樹脂から形成されるフィルム、不織布等が挙げられる。この拘束型制振シートは、制振層側を適用箇所に張り合わせることによって制振層の両面が拘束されている拘束型制振材料とすることができる。
この減衰性組成物は、加工することにより衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収材料として、例えば靴、グローブ、各種防具、グリップ、ヘッドギア等のスポーツ用品、ギプス、マット、サポーター等の医療用品、壁材、床材、フェンス等の建材、各種緩衝材、各種内装材等に適用することができる。この減衰性組成物を加工し衝撃吸収材料として利用する場合、シート状に成形することによって、衝撃吸収シートとすることができる。この衝撃吸収シートは、適用箇所に貼り合わせる等して使用することができる。
さて、この減衰性組成物は、母材に添加成分及びその他の成分を配合することによって製造することができる。このとき、添加成分はE’の測定結果より算出されるE’(比)に基づいて選定されたものである。E’及びE”を測定し、その測定結果から算出されるtanδと比較し、E’(比)はE’のみから簡単に求めることができるため、減衰性能を容易に向上させることができる。従って、この減衰性組成物より得られる成形体に外部から振動エネルギー等のエネルギーが加えられたとき、そのエネルギーが十分に抑制される。また、E’(比)だけでなく、散逸エネルギーに対応するE”(比)も加味して添加成分を選定することによって、より正確に添加成分の選定をすることができる。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
・この実施形態の減衰性組成物は、母材とそれに添加される添加成分とを含有するものである。この添加成分はE’のみの測定結果より算出されるE’(比)に基づいて選定されたものである。このように構成した場合、E’及びE”の測定結果から算出されるtanδよりも簡単に求めることができるE’(比)により、添加成分を選定することができる。従って、減衰性能を容易に向上させることができる。
・この実施形態の減衰性組成物においては、前記添加成分は、さらに前記E”(比)を加味して選定されたものである。このように構成した場合、E’、E”からtanδを算出し、添加成分を選定することと比較し、E’及びE”それぞれからE’(比)及びE”(比)を算出し、二種類の指標により添加成分を選定することができる。従って、添加成分の選定をより正確に行うことができるため、減衰性能をさらに容易に向上させることができる。
・この実施形態の減衰性組成物においては、前記E’(比)の値が、1.0〜40であるとしている。このように構成した場合、より具体的に母材に最適な添加成分を選択することができるため、減衰性能をさらに容易に向上させることができる。
・この実施形態の減衰性組成物においては、前記E”(比)の値が、1.5〜20であるとしている。このように構成した場合、母材に最適な添加成分を確実に選択することができるため、減衰性能を確実に向上させることができる。
次に実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
The attenuating composition in the present embodiment is obtained by adding an additive component to a base material, and the additive component is selected based on E ′ (ratio) shown below.
E ′ 1 represents the ratio of the amount of decrease in E ′ from the glass state to the rubber state in the case of the base material alone, and E ′ 2 represents the amount of decrease in E ′ from the glass state to the rubber state in the case of the damping composition. The ratio of Therefore, E ′ (ratio) is the amount of decrease in E ′ from the glass state to the rubber state in the case of the damping composition relative to the ratio of the decrease in E ′ from the glass state to the rubber state in the case of the base material alone. The ratio of the ratio is shown. A larger value means that the ratio of the amount of decrease in E ′ when transitioning from the glass state to the rubber state is larger than that of the base material alone. Here, E ′ in the glass state shows a very large value as compared with E ′ in the rubber state. Therefore, when the amount of decrease in E ′ from the glass state to the rubber state is expressed as a difference, E ′ in the glass state is large. Affect. Since E ′ varies greatly depending on the type of the attenuating composition, using the difference makes it difficult to compare the attenuating compositions. On the other hand, when the amount of decrease is expressed as a ratio, not only E ′ in the glass state but also E ′ in the rubber state can be considered. Since the amount of decrease in E ′ can be shown not as the amount of change but as the rate of change, the influence due to the difference in the type of the attenuating composition can be ignored, and comparison between different attenuating compositions can be facilitated. Therefore, selection of an additive component can be easily performed.
E ′ (ratio) = E ′ 2 / E ′ 1
E ′ 1 = E ′ 11 / E ′ 12
E ′ 2 = E ′ 21 / E ′ 22
[However, a graph showing the relationship between temperature (° C.) and storage elastic modulus (E ′) In FIG. 1, a change curve showing the relationship between temperature (° C.) and storage elastic modulus (E ′) in the damping composition is shown. 1. Let 1 ′ be a change curve indicating the relationship between the temperature (° C.) and the storage elastic modulus (E ′) of only the base material. When the intersection of the
The intersection of the extension line 5 'from the glass state portion 2' of the change curve 1 'and the straight line 6' drawn along the change curve 1 'through the center of the transition state portion 3' of the change curve 1 'is 8'. when, the value of 'E' in the intersection 12 'and change curve 1' intersections 8 perpendicular 10 drawn to '
Here, in FIGS. 1 and 2, E + 06 on the y-axis indicating the storage elastic modulus (E ′) and the loss elastic modulus (E ″) represents × 10 6. Therefore, the y-axis scale in FIG. The scale interval is 10 in the range of 00 × 10 6 to 1.00 × 10 11 , and the y-axis scale in FIG. 2 is in the range of 1.00 × 10 6 to 1.00 × 10 10 , and the scale interval is 10.
This attenuating composition has a damping performance that absorbs energy such as vibration energy, sound energy, impact energy and converts it into thermal energy. This attenuating composition is molded into various shapes and applied to automobiles, interior materials, building materials, home appliances and the like. Here, the damping performance of the damping composition can be generally indicated by the magnitude of the loss tangent (tan δ) value.
Viscoelastic properties can be analyzed from three elements: storage modulus (E ′), loss modulus (E ″) and loss tangent (tan δ). Storage modulus (E ′) It can be considered that the larger the value, the stronger the force that pushes back when a force is applied. The loss elastic modulus (E ″) can be considered as a viscous element of the material, and its value The larger the value is, the stronger the stickiness is like Minamata. The loss tangent (tan δ) is defined by the ratio of the storage elastic modulus (E ′) and the loss elastic modulus (E ″), and means the ratio of the viscous element with respect to the elastic element. Loss tangent (tan δ) Is usually obtained by the following formula: In this type of attenuating composition, the higher the loss tangent (tan δ) value, the higher the attenuation performance.
tan δ = sin δ / cos δ = E ″ / E ′
In the present embodiment, the additive component is selected based on the E ′ (ratio). E ′ (ratio) is calculated from the measurement result of the storage elastic modulus (E ′) by the above formula. Therefore, compared to obtaining E ′ and E ″ and selecting an additive component using tan δ calculated therefrom, the additive component is selected using E ′ (ratio) calculated only by obtaining E ′. To do is a very effective way.
In the attenuating composition in the present embodiment, the value of E ′ (ratio) is preferably 1.0 to 40. If E ′ (ratio) is less than 1.0, the damping performance may not be sufficiently improved. On the other hand, if it exceeds 40, the moldability of the attenuating composition may be deteriorated.
The additive component was further selected in consideration of E ″ (ratio) shown below. E ″ 1 is the ratio of the amount of decrease in E ″ from the peak value to the rubber state when only the base material is used. E ″ 2 indicates the ratio of the amount of decrease in E ″ from the peak value in the case of the damping composition to the rubber state. Therefore, E ″ (ratio) indicates the rubber state from the peak value in the case of the base material alone. The ratio of the ratio of the decrease in E ″ from the peak value in the case of the damping composition to the rubber state with respect to the ratio of the decrease in E ″ to the rubber state is shown. The larger the value, the more E ″ in the damping composition. This means that the difference between the peak value and the value of E ″ in the rubber state is larger than that of the base material alone. Here, since the peak value E ″ is very large compared to the rubber state E ″, the peak value E ″ is larger when the amount of decrease in E ″ from the peak value to the rubber state is expressed as a difference. Affect. Since E ″ varies greatly depending on the type of the attenuating composition, it becomes difficult to compare the attenuating compositions using the difference. On the other hand, when the amount of decrease is expressed as a ratio, not only the peak value E ″, E ″ in the rubber state can also be taken into account. Since the amount of decrease in E ″ can be shown not as the amount of change but as the rate of change, the influence of the type of the attenuating composition can be ignored, and different attenuation Comparison between sex compositions can be facilitated. Therefore, selection of an additive component can be easily performed.
E ″ (ratio) = E ″ 2 / E ″ 1
E " 1 = E" 11 / E " 12
E " 2 = E" 21 / E " 22
[However, a graph showing the relationship between temperature (° C.) and loss elastic modulus (E ″) In FIG. 2, a change curve showing the relationship between temperature (° C.) and loss elastic modulus (E ″) in the damping composition is shown. 14. A change curve indicating the relationship between the temperature (° C.) and the loss modulus (E ″) of only the base material is 14 ′. The value of E ″ at the
For example, when a sinusoidal strain γ = γ 0 sin ωt is applied, a stress vibration having the same phase as the strain wave in the elastic body and a phase advanced by π / 2 from the strain appears in the viscous body. In the viscoelastic body, stress vibration having an intermediate phase difference (0 <δ <π / 2) as shown in the following formula appears.
σ = σ 0 sin (ωt + δ) (0 <δ <π / 2)
Therefore, it can be immediately known whether it is elastic or viscous depending on whether δ is close to 0 or close to π / 2. Here, the loss tangent (tan δ) is defined by the ratio of the storage elastic modulus (E ′) and the loss elastic modulus (E ″) as in the following equation, and is a viscosity term based on the elastic term (E ′). It means the ratio of (E ″).
tan δ = sin δ / cos δ = E ″ / E ′
The work (W) per cycle necessary for vibrating and deforming the viscoelastic body is given by the following equation.
W = πγ 0 2 E ″ = πσ 0 γ 0 sin δ
Therefore, strictly speaking, it is not tan δ but sin δ that corresponds to the dissipated energy per cycle. Therefore, what is physically significant and important is sin δ (that is, loss elastic modulus (E ″)).
From the above, it is more accurate to calculate E ′ (ratio) and E ″ (ratio) and select additive components by using two types of indicators than to calculate tan δ and select additive components. be able to.
In the damping composition of the present embodiment, the value of E ″ (ratio) is preferably 1.5 to 20. If E ″ (ratio) is less than 1.5, the damping performance is not sufficiently improved. There is a fear. On the other hand, when it exceeds 20, the moldability of the attenuating composition may be deteriorated.
The base material contains an organic polymer. The organic polymer is not particularly limited as long as it has viscoelastic properties. Specific examples of the organic polymer include a curable organic polymer, a thermoplastic resin, a thermoplastic elastomer, and rubber. Examples of the curable organic polymer include a thermosetting resin, a one-component curable resin, and a two-component curable resin. As thermoplastic resins, polyvinyl chloride, chlorinated polyethylene, polystyrene, polyvinylidene chloride, polyethylene, polypropylene, ethylene / vinyl acetate copolymer, ethylene / methacrylic acid copolymer, polyvinylidene fluoride, styrene / acrylonitrile copolymer , Styrene / butadiene / acrylonitrile copolymer, polyamide resin, polyacetal resin, polycarbonate resin, polyethylene terephthalate resin, polybutylene terephthalate resin, polyarylate resin, polysulfone resin, polyethersulfone resin, polyetheretherketone resin, polyphenylene ether resin , Polyphenylene sulfide resin, polyamideimide resin, polyetherimide resin and the like. Examples of the thermoplastic elastomer include a polyolefin-based thermoplastic elastomer, a polyurethane-based thermoplastic elastomer, a polyvinyl chloride-based thermoplastic elastomer, and a chlorinated polyethylene-based thermoplastic elastomer.
As rubber, acrylic rubber, acrylonitrile / butadiene copolymer rubber (NBR), styrene / butadiene copolymer rubber (SBR), butadiene rubber (BR), natural rubber (NR), isoprene rubber (IR), chloroprene rubber (CR) Etc.
Examples of the curable organic polymer include epoxy resin, phenol resin, polyurethane, acrylic resin, polyimide resin, unsaturated polyester resin, melamine resin, silicone resin, and fluorine resin. Examples of the curing method for these curable organic polymers include moisture curing, heat curing, and light (ultraviolet ray) curing.
Among these curable organic polymers, curable polyurethane is more preferable because of excellent moldability and versatility. Examples of the curable polyurethane include a two-component curable polyurethane, a one-component curable polyurethane, and the like. The two-component curable polyurethane is a composition in which a polyol as a main agent and a polyisocyanate as a curing agent are mixed at the time of use and cured by various curing methods. A polyol is a compound having two or more active hydrogen groups (—OH, —NH 2 ) in one molecule, and specific examples thereof include polyhydric alcohols, polyether polyols, and polyester polyols. Examples of the polyhydric alcohol include ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol and the like. Examples of the polyether polyol include polyethylene glycol and polypropylene glycol. Examples of polyester polyols include condensed polyester polyols and lactone polyester polyols. Polyisocyanate is a compound having two or more isocyanate groups in one molecule, and specific examples include tolylene diisocyanate (TDI), diphenylmethane diisocyanate (MDI), xylylene diisocyanate (XDI), and the like.
The one-component curable polyurethane is a moisture curable polyurethane that cures by reacting the isocyanate group of polyisocyanate with moisture in the air, the isocyanate group masked with a blocking agent or the like, and is heated. Examples include thermosetting polyurethane that cures. These organic polymers may be used alone or in combination of two or more.
The content of the base material is preferably 40 to 99% by mass, more preferably 50 to 95% by mass, and most preferably 60 to 90% by mass. There exists a possibility that the moldability of an attenuating composition may worsen that this content is less than 40 mass%. On the other hand, if the content exceeds 99% by mass, the damping performance may not be sufficiently improved.
Additives include flame retardants, reinforcing materials, extenders, lubricants, colorants, antibacterial agents, corrosion inhibitors, antistatic materials, stabilizers, wetting materials, fillers, active ingredients that increase E '(ratio) and others The organic compound etc. are mentioned. Here, since it is excellent in the effect | action which improves the damping performance of a damping composition, the active ingredient which increases E '(ratio) is preferable as an additional component. The active ingredient that increases E ′ (ratio) may be an active ingredient that increases E ′ (ratio) and E ″ (ratio).
The active ingredient is present as a dipole in the damping composition. Here, the dipole moment is a scale indicating the degree of polarization, and a large intermolecular force (dipole-dipole attractive force) works between the dipoles. When vibration energy, impact energy, etc. propagate from the outside to this attenuating composition, the dipole rotates or its phase shifts, causing displacement of the dipole. Since the dipole in which the displacement has occurred becomes an unstable state, it tries to return to the original stable state. E ′ (ratio) is increased by the displacement / restoration action of the dipole.
Since the active ingredient behaves like a filler in the glassy state of the damping composition, the value of E ′ 21 increases. On the other hand, in the rubber state, the active ingredient causes a dipole displacement / recovery action in the attenuating composition, thereby reducing the binding between molecules of the base material. Therefore, the value of E ′ 22 is lowered. 'To increase 2, E' E From the above results (ratio) is increased.
In addition, since the active ingredient causes a dipole displacement / recovery action in the damping composition, it consumes a large amount of energy such as vibration energy and impact energy added to the damping composition. Accordingly, E ″ 21 increases and E ″ 2 increases. As a result, E ″ (ratio) increases.
Specific examples of the active ingredient include a compound having a benzothiazyl group, a compound having a benzotriazole group, a compound having a diphenyl acrylate group, a compound having a benzophenone group, and the like.
Examples of the compound having a benzothiazyl group include N, N-dicyclohexylbenzothiazyl-2-sulfenamide (DCHBSA), 2-mercaptobenzothiazole (MBT), dibenzothiazyl sulfide, N-cyclohexylbenzothiazyl-2-sulfate. Fenamide (CBS), N-tert-butylbenzothiazyl-2-sulfenamide (BBS), N-oxydiethylenebenzothiazyl-2-sulfenamide (OBS), N, N-diisopropylbenzothiazyl- Examples include 2-sulfenamide (DPBS).
As a compound having a benzotriazole group, 2- {2′-hydroxy-3 ′-(3 ″, 4 ″, 5) in which a benzotriazole having an azole group bonded to a benzene ring as a mother nucleus and a phenyl group bonded thereto is used. ", 6" -tetrahydrophthalimidemethyl) -5'-methylphenyl} -benzotriazole (2HPMB), 2- {2'-hydroxy-5'-methylphenyl} -benzotriazole (2HMPB), 2- { 2'-Hydroxy-3'-tert-butyl-5'-methylphenyl} -5-chlorobenzotriazole (2HBMPCB), 2- {2'-Hydroxy-3 ', 5'-di-tert-butylphenyl}- 5-chlorobenzotriazole (2HDBPCB) and the like.
Examples of the compound having a diphenyl acrylate group include ethyl-2-cyano-3,3-di-phenyl acrylate.
Examples of the compound having a benzophenone group include 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone (HMBP) and 2-hydroxy-4-methoxybenzophenone-5-sulfonic acid (HMBPS).
When blending these additive components, only one kind selected from these may be used, or two or more kinds may be used in combination. When selecting an active ingredient, it is preferable to select an active ingredient having a value close to that in consideration of the compatibility of the active ingredient and the base material, that is, the solubility parameter (SP value).
Even these active ingredients are excellent in the action of increasing E ′ (ratio), and therefore at least one selected from a compound having a benzothiazyl group, a compound having a benzotriazole group, and a compound having a diphenyl acrylate group is preferable.
As another additive component, a filler is preferable in order to improve dimensional stability and impact strength. Examples of the filler include an organic filler and an inorganic filler. Examples of the organic filler include cellulose powder, recycled rubber, cork powder and the like. Examples of the inorganic filler include mica, calcium carbonate, clay, talc, silica, wollastonite, zeolite, barium sulfate and the like. Among these fillers, at least one selected from inorganic fillers is preferable because of its excellent effect of improving the damping performance.
The content of the additive component is preferably 1 to 60% by mass, more preferably 5 to 50% by mass, and most preferably 10 to 40% by mass. If the content is less than 1% by mass, the damping performance may not be sufficiently improved. On the other hand, if it exceeds 60% by mass, the moldability of the attenuating composition may be deteriorated.
The damping performance of this damping composition can be supplementarily confirmed by the peak value of loss tangent (tan δ) calculated from dynamic viscoelasticity measurement. The peak value of loss tangent (tan δ) in the damping composition is relative to the peak value of loss tangent (tan δ) in only the base material when measured under conditions of an excitation frequency of 10 Hz and a heating rate of 5 ° C./min. Preferably, it is 1.1 times or more, more preferably 1.2 times or more, and most preferably 1.3 times or more. When the peak value of loss tangent (tan δ) in the damping composition is less than 1.1 times that of the base material alone, the damping performance may not be sufficiently improved. The upper limit of the loss tangent (tan δ) is not particularly limited, but it is estimated that it is 10 times or less because it is difficult to obtain a value exceeding 10 times considering the characteristics of the base material.
A damping composition can be obtained by blending the above raw materials. When the damping composition is processed to produce the damping material, first, mixing adjustment is performed by a roll kneading method in which the base material, additive components, and other components are mixed by roll kneading. For melt kneading by the roll kneading method, a kneading apparatus such as a hot roll, a Banbury mixer, a twin-screw kneader, an extruder or the like can be used. And the damping material is obtained by heat-molding the obtained composition into a sheet form using dies, such as a T-die, and molding machines, such as an extruder and a press.
The damping material obtained from this damping composition is applied to, for example, automobiles, interior materials, building materials, home appliances and the like as vibration damping materials that absorb vibration energy, and can be applied to vibration-damped locations such as motors. . When this damping material is used as a damping material, it can be used as an unconstrained damping sheet or a restraining damping sheet. This unconstrained vibration damping sheet can be made into a non-constrained vibration damping material in which one side surface of the vibration damping sheet is not restrained by pasting it to the application site. Further, the constrained vibration damping sheet can be obtained by using a vibration damping material formed in a sheet shape as a vibration damping layer, and bonding a constraining layer for restraining the vibration damping layer to the surface of the vibration damping layer. Examples of the constraining layer include metal foils such as aluminum and lead, films formed from synthetic resins such as polyethylene and polyester, and nonwoven fabrics. This constrained vibration damping sheet can be a constrained vibration damping material in which both sides of the vibration damping layer are constrained by bonding the vibration damping layer side to the application site.
This attenuating composition is an impact absorbing material that absorbs impact energy by processing, for example, sports equipment such as shoes, gloves, various armor, grips, headgear, medical equipment such as casts, mats, supporters, wall materials, It can be applied to flooring materials, building materials such as fences, various cushioning materials, various interior materials and the like. When this attenuating composition is processed and used as an impact absorbing material, it can be made into an impact absorbing sheet by forming it into a sheet. This shock absorbing sheet can be used by being bonded to an application location.
Now, this damping composition can be manufactured by mix | blending an additive component and another component with a base material. At this time, the additive component is selected based on E ′ (ratio) calculated from the measurement result of E ′. Since E ′ and E ″ are measured and compared with tan δ calculated from the measurement result, E ′ (ratio) can be easily obtained only from E ′, so that the attenuation performance can be easily improved. Therefore, when energy such as vibration energy is applied from the outside to the molded body obtained from this damping composition, the energy is sufficiently suppressed, and not only E '(ratio) but also dissipated energy. By selecting the additive component in consideration of E ″ (ratio) to be performed, the additive component can be selected more accurately.
The effects exhibited by this embodiment will be described below.
-The damping composition of this embodiment contains a base material and the additional component added to it. This additive component is selected based on E ′ (ratio) calculated from the measurement result of only E ′. When configured in this manner, an additive component can be selected based on E ′ (ratio) that can be obtained more simply than tan δ calculated from the measurement results of E ′ and E ″. Can be improved.
In the damping composition of this embodiment, the additive component is further selected in consideration of E ″ (ratio). When configured in this way, tan δ is calculated from E ′ and E ″. Compared with calculating and selecting an additive component, E ′ (ratio) and E ″ (ratio) are calculated from E ′ and E ″, respectively, and the additive component can be selected by two types of indicators. Therefore, since the additive component can be selected more accurately, the damping performance can be further improved.
-In the damping composition of this embodiment, the value of said E '(ratio) is 1.0-40. When configured in this way, the optimum additive component for the base material can be selected more specifically, so that the damping performance can be improved more easily.
In the damping composition of this embodiment, the value of E ″ (ratio) is 1.5 to 20. When configured in this way, the optimum additive component for the base material is selected reliably. Therefore, the attenuation performance can be improved with certainty.
Next, the embodiment will be described more specifically with reference to examples and comparative examples.
母材としてポリ塩化ビニル(TH−1000、大洋塩ビ(株)製、以下PVCという)及び、E’(比)に基づいて選定した添加成分としてN,N−ジシクロヘキシルベンゾチアジル−2−スルフェンアミド(サンセラーDZ,三新化学工業(株)製、以下DCHBSAという)をロール混練機に投入した。これを温度170℃で10分間混練して減衰性組成物を得た。得られた減衰性組成物を170℃に加熱した金属板間に挟んでプレス機で圧力2942kPa、加熱時間120秒の条件で加圧成形した。さらに、加圧成形された組成物を170℃、7845kPa、60秒の条件で加圧成形し、厚さ0.8mmのシート状の減衰材料を得た。 Polyvinyl chloride (TH-1000, manufactured by Taiyo PVC Co., Ltd., hereinafter referred to as PVC) as a base material and N, N-dicyclohexylbenzothiazyl-2-sulfene as an additive component selected based on E ′ (ratio) Amide (Sunceller DZ, manufactured by Sanshin Chemical Industry Co., Ltd., hereinafter referred to as DCHBSA) was charged into a roll kneader. This was kneaded at a temperature of 170 ° C. for 10 minutes to obtain a damping composition. The obtained attenuating composition was sandwiched between metal plates heated to 170 ° C., and pressure-molded with a press machine under a pressure of 2942 kPa and a heating time of 120 seconds. Further, the pressure-molded composition was pressure-molded under the conditions of 170 ° C., 7845 kPa, and 60 seconds to obtain a sheet-like damping material having a thickness of 0.8 mm.
母材としてPVC及び、E’(比)に基づいて選定した添加成分として2−{2’−ハイドロキシ−3’−(3”,4”,5”,6”−テトラハイドロフタリミデメチル)−5’−メチルフェニル}−ベンゾトリアゾール(viosorb590、共同薬品(株)製、以下2HPMMBという)をロール混練機に投入した。これを温度170℃で10分間混練して減衰性組成物を得た、実施例1と同様の操作により減衰材料を得た。 PVC as a base material and 2- {2′-hydroxy-3 ′-(3 ″, 4 ″, 5 ″, 6 ″ -tetrahydrophthalimidemethyl) as an additive component selected based on E ′ (ratio) -5′-methylphenyl} -benzotriazole (biosorb590, manufactured by Kyodo Yakuhin Co., Ltd., hereinafter referred to as 2HPMBB) was charged into a roll kneader. This was kneaded at a temperature of 170 ° C. for 10 minutes to obtain a damping composition, and a damping material was obtained by the same operation as in Example 1.
母材として塩素化ポリエチレン(ダイソラックMR−104、ダイソー(株)製、塩素量40%、Tg=0℃、以下CPEという)及び、E’(比)に基づいて選定した添加成分としてDCHBSAをロール混練機に投入した。これを温度140℃で10分間混練して減衰性組成物を得、温度170℃を100℃に変更した以外は実施例1と同様の操作により減衰材料を得た。 Rolled with DCHBSA as an additive component selected based on chlorinated polyethylene (Daisolak MR-104, manufactured by Daiso Co., Ltd.,
母材としてポリプロピレン(グランドポリプロF113、(株)グランドポリマー製、以下PPという)及び、E’(比)に基づいて選定した添加成分としてDCHBSAをロール混練機に投入した。これを温度160℃で10分間混練して減衰性組成物を得、温度170℃を160℃に変更した以外は実施例1と同様の操作により減衰材料を得た。
(比較例1)
添加成分として用いたDCHBSAをtanδに基づいて選定したこと以外は、実施例1と同様の操作により減衰材料を得た。
(比較例2)
添加成分として用いた2HPMMBをtanδに基づいて選定したこと以外は、実施例2と同様の操作により減衰材料を得た。
(比較例3)
添加成分として用いたDCHBSAをtanδに基づいて選定したこと以外は、実施例3と同様の操作により減衰材料を得た。
(比較例4)
添加成分として用いたDCHBSAをtanδに基づいて選定したこと以外は、実施例4と同様の操作により減衰材料を得た。
(比較例5)
母材としてPVC及び、E’(比)に基づいて検討した結果選定されなかった添加成分としてフタル酸ビス(2−エチルヘキシル)(和光一級、和光純薬工業(株)製、以下DOPという)をロール混練機に投入した。これを温度170℃で10分間混練して減衰性組成物を得、実施例1と同様の操作により減衰材料を得た。
(比較例6)
母材としてPVC及び、E’(比)に基づいて検討した結果選定されなかった添加成分として鱗片状マイカ(クラライトマイカ 60−C、(株)クラレ製)をロール混練機に投入した。これを温度170℃で10分間混練して減衰性組成物を得、実施例1と同様の操作により減衰材料を得た。
(比較例7)
母材としてCPE及び、E’(比)に基づいて検討した結果選定されなかった添加成分としてクレー(クニピアF、クニミネ工業(株)製)をロール混練機に投入した。これを温度140℃で10分間混練して減衰性組成物を得、実施例3と同様の操作により減衰材料を得た。
実施例1〜実施例4及び比較例1〜比較例7のそれぞれの配合量を表1に示す。
(動的粘弾性の測定)
各実施例及び各比較例におけるシート状の減衰材料を長さ35mmで幅5mmの寸法に切断し、動的粘弾性測定用の試験片とした。動的粘弾性測定装置(RSA−II:レオメトリック社製)を用いて試験片を加振しながら連続的に昇温した際の粘弾性特性を加振の周波数10Hz、測定温度範囲−20〜160℃、昇温速度5℃/minの条件で測定した。
(E’(比)の算出)
動的粘弾性の測定結果から、図1に示すような温度(℃)と貯蔵弾性率(E’)との関係を表すグラフが得られる。
図1において、減衰性組成物の変化曲線1のガラス状態部分2からの延長線5と変化曲線1の転移状態部分3の中心を通り変化曲線1に沿って引いた直線6との交点を8としたとき、交点8から変化曲線1に引いた垂線10と変化曲線1との交点12におけるE’の値をE’21とする。変化曲線1のゴム状態部分4からの延長線7と変化曲線1の転移状態部分3の中心を通り変化曲線1に沿って引いた直線6との交点を9としたとき、交点9から変化曲線1に引いた垂線11と変化曲線1との交点13におけるE’の値をE’22とする。
母材のみの変化曲線1’のガラス状態部分2’からの延長線5’と変化曲線1’の転移状態部分3’の中心を通り変化曲線1’に沿って引いた直線6’との交点を8’としたとき、交点8’から変化曲線1’に引いた垂線10’と変化曲線1’との交点12’におけるE’の値をE’11とする。変化曲線1’のゴム状態部分4’からの延長線7’と直線6’との交点を9’としたとき、交点9’から変化曲線1’に引いた垂線11’と変化曲線1’との交点13’におけるE’の値をE’12とする。下記式を用いて算出したE’(比)を表2に示す。
E’(比)=E’2/E’1
E’1=E’11/E’12
E’2=E’21/E’22
(E”(比)の算出)
動的粘弾性の測定結果から、図2に示すような温度(℃)と損失弾性率(E”)との関係を表すグラフが得られる。
図2において、減衰性組成物の変化曲線14のピーク15におけるE”の値をE”21とし、ゴム状態部分16におけるE”の値をE”22とする。同様に母材のみの変化曲線14’のピーク15’におけるE”の値をE”11とし、ゴム状態部分16’におけるE”の値をE”12とする。下記式を用いてE”(比)を算出した。
E”(比)=E”2/E”1
E”1=E”11/E”12
E”2=E”21/E”22
(損失正接(tanδ)の算出)
動的粘弾性の測定結果から損失正接(tanδ)のピークを算出した。また、各例における減衰材料と同じ寸法のPVC単体、CPE単体及びPP単体を準備し、各例と同様に損失正接(tanδ)のピーク値を算出した。母材単体のピーク値に対する各例のピーク値倍率(以下tanδ(比)という)を表2に示す。
E’(比)とtanδ(比)との関係を示すグラフを図3及び図4に示す。また、E”(比)とtanδ(比)との関係を示すグラフを図5に示す。
表2から明らかなように、E’(比)に基づいて添加成分を選定した実施例1〜実施例4及びtanδに基づいて添加成分を選定した比較例1〜比較例4は、いずれの場合も減衰性組成物の減衰性能を向上させることができている。ここで、比較例1〜比較例4は、E’及びE”の測定結果から算出する複雑な選定方法であるtanδを用いて添加成分を選定している。一方、実施例1〜実施例4はE’のみの試験結果から求められる簡単な選定方法であるE’(比)を用いているため、実施例1〜実施例4は容易に減衰性能を向上させることができる。
次に図3〜図5について説明する。図3〜図5において記号は、◇・・・実施例1、+・・・実施例2、△・・・実施例3、―・・・実施例4、×・・・比較例5、○・・・比較例6、□・・・比較例7を示す。
図3及び図4から明らかなように、E’(比)に基づいて選定された添加成分を含有する実施例1〜実施例4は、E’(比)の値は1.0以上の値を示し、減衰性能は向上する。一方、E’(比)に基づいて検討した結果選定されなかった添加成分を含有する比較例5〜比較例7は、E’(比)の値は1.0以下を示し、減衰性能は低下する。
図5から明らかなように、E”(比)に基づいて選定された添加成分を含有する実施例1〜実施例4は、E”(比)の値は1.5以上の値を示し、減衰性能は向上する。一方、E”(比)に基づいて検討した結果選定されなかった添加成分を含有する比較例5〜比較例7は、E”(比)の値は1.5以下を示し、減衰性能は低下する。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・前記実施形態における減衰性組成物は、各種形状に成形され、適用物に適用されている。この他に、溶融状態の減衰性組成物を適用箇所にコーティングや充填させて使用することができる。
・前記実施形態において、添加成分はE’(比)及びE”(比)の両式を満たす重複範囲に基づいて選定されている。この他に、E’(比)×E”(比)を用いて活性成分を選定することができる。この場合、減衰性能を十分に発揮させるためには、E’(比)×E”(比)の値は1.5〜800であることが好ましい。
・さらに、E”(比)/E’(比)を用いて活性成分を選定することができる。この場合、減衰性能を十分に発揮させるためには、E”(比)/E’(比)の値は0.5〜1.5であることが好ましい。
・加えて、E’(比)+E”(比)を用いて活性成分を選定することができる。この場合、減衰性能を十分に発揮させるためには、E’(比)+E”(比)の値は2.5〜60であることが好ましい。
・この他に、E’(比)−E”(比)を用いて活性成分を選定することができる。この場合、減衰性能を十分に発揮させるためには、E’(比)−E”(比)の値は−0.5〜20であることが好ましい。Polypropylene (Grand Polypro F113, manufactured by Grand Polymer Co., Ltd., hereinafter referred to as PP) as a base material and DCHBSA selected as an additive based on E ′ (ratio) were charged into a roll kneader. This was kneaded at a temperature of 160 ° C. for 10 minutes to obtain a damping composition, and a damping material was obtained by the same operation as in Example 1 except that the temperature was changed from 170 ° C. to 160 ° C.
(Comparative Example 1)
A damping material was obtained by the same operation as in Example 1 except that DCHBSA used as the additive component was selected based on tan δ.
(Comparative Example 2)
A damping material was obtained by the same operation as in Example 2 except that 2HPMBB used as the additive component was selected based on tan δ.
(Comparative Example 3)
A damping material was obtained by the same operation as in Example 3 except that DCHBSA used as the additive component was selected based on tan δ.
(Comparative Example 4)
A damping material was obtained by the same operation as in Example 4 except that DCHBSA used as the additive component was selected based on tan δ.
(Comparative Example 5)
Bis (2-ethylhexyl) phthalate (manufactured by Wako first grade, manufactured by Wako Pure Chemical Industries, Ltd., hereinafter referred to as DOP) as an additive component not selected as a result of examination based on PVC and E ′ (ratio) as a base material It put into the roll kneader. This was kneaded at a temperature of 170 ° C. for 10 minutes to obtain a damping composition, and a damping material was obtained by the same operation as in Example 1.
(Comparative Example 6)
As a base material, PVC and E ′ (ratio) were examined, and scale mica (clarite mica 60-C, manufactured by Kuraray Co., Ltd.) was added to the roll kneader as an additive component that was not selected. This was kneaded at a temperature of 170 ° C. for 10 minutes to obtain a damping composition, and a damping material was obtained by the same operation as in Example 1.
(Comparative Example 7)
Clay as a base material and clay (Kunipia F, manufactured by Kunimine Kogyo Co., Ltd.) as an additional component not selected as a result of examination based on CPE and E ′ (ratio) were put into a roll kneader. This was kneaded at a temperature of 140 ° C. for 10 minutes to obtain a damping composition, and a damping material was obtained by the same operation as in Example 3.
Table 1 shows the blending amounts of Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 7.
(Measurement of dynamic viscoelasticity)
The sheet-like damping material in each Example and each Comparative Example was cut into a dimension of 35 mm in length and 5 mm in width to obtain a test piece for dynamic viscoelasticity measurement. Using a dynamic viscoelasticity measuring device (RSA-II: manufactured by Rheometric Co., Ltd.), the viscoelasticity characteristics when the test piece was continuously heated while being vibrated were measured with a vibration frequency of 10 Hz and a measurement temperature range of -20. The measurement was performed under the conditions of 160 ° C. and a heating rate of 5 ° C./min.
(Calculation of E '(ratio))
From the measurement result of the dynamic viscoelasticity, a graph representing the relationship between the temperature (° C.) and the storage elastic modulus (E ′) as shown in FIG. 1 is obtained.
In FIG. 1, an intersection of an
The intersection of the extension line 5 'of the change curve 1' of the base material only from the glass state portion 2 'and the straight line 6' drawn along the change curve 1 'through the center of the transition state portion 3' of the
E ′ (ratio) = E ′ 2 / E ′ 1
E ′ 1 = E ′ 11 / E ′ 12
E ′ 2 = E ′ 21 / E ′ 22
(Calculation of E ”(ratio))
From the measurement result of dynamic viscoelasticity, a graph representing the relationship between temperature (° C.) and loss elastic modulus (E ″) as shown in FIG. 2 is obtained.
In FIG. 2, the value of E ″ at the
E ″ (ratio) = E ″ 2 / E ″ 1
E " 1 = E" 11 / E " 12
E " 2 = E" 21 / E " 22
(Calculation of loss tangent (tan δ))
The loss tangent (tan δ) peak was calculated from the dynamic viscoelasticity measurement results. Also, PVC, CPE and PP having the same dimensions as the damping material in each example were prepared, and the peak value of loss tangent (tan δ) was calculated in the same manner as in each example. Table 2 shows the peak value magnification (hereinafter referred to as tan δ (ratio)) of each example with respect to the peak value of the base material alone.
3 and 4 are graphs showing the relationship between E ′ (ratio) and tan δ (ratio). FIG. 5 is a graph showing the relationship between E ″ (ratio) and tan δ (ratio).
As is clear from Table 2, Examples 1 to 4 in which the additive component was selected based on E ′ (ratio) and Comparative Examples 1 to 4 in which the additive component was selected based on tan δ were either case. Also, the damping performance of the damping composition can be improved. Here, in Comparative Examples 1 to 4, an additive component is selected using tan δ, which is a complicated selection method calculated from the measurement results of E ′ and E ″. Since E ′ (ratio), which is a simple selection method obtained from the test results of only E ′, is used, Examples 1 to 4 can easily improve the attenuation performance.
Next, FIGS. 3 to 5 will be described. 3 to 5, the symbols are: ◇ ... Example 1, + ... Example 2, Δ ... Example 3, -... Example 4, × ... Comparative Example 5, ○ ... Comparative Example 6, □ ... Comparative Example 7 is shown.
As is apparent from FIGS. 3 and 4, Examples 1 to 4 containing additive components selected based on E ′ (ratio) have values of E ′ (ratio) of 1.0 or more. The damping performance is improved. On the other hand, Comparative Example 5 to Comparative Example 7 containing additive components that were not selected as a result of examination based on E ′ (ratio) showed a value of E ′ (ratio) of 1.0 or less, and the attenuation performance decreased. To do.
As is clear from FIG. 5, Examples 1 to 4 containing additive components selected based on E ″ (ratio) show values of E ″ (ratio) of 1.5 or more, Attenuation performance is improved. On the other hand, Comparative Example 5 to Comparative Example 7 containing additive components that were not selected as a result of examination based on E ″ (ratio) showed a value of E ″ (ratio) of 1.5 or less and the attenuation performance decreased. To do.
In addition, the said embodiment can also be changed and comprised as follows.
-The attenuating composition in the said embodiment is shape | molded in various shapes, and is applied to the application. In addition, it is possible to use the attenuated composition in a molten state by coating or filling the application site.
In the above-described embodiment, the additive component is selected based on the overlapping range that satisfies both E ′ (ratio) and E ″ (ratio) equations. In addition, E ′ (ratio) × E ″ (ratio) The active ingredient can be selected using In this case, the value of E ′ (ratio) × E ″ (ratio) is preferably 1.5 to 800 in order to sufficiently exhibit the attenuation performance.
Furthermore, the active ingredient can be selected using E ″ (ratio) / E ′ (ratio). In this case, in order to sufficiently exhibit the damping performance, E ″ (ratio) / E ′ (ratio) ) Is preferably 0.5 to 1.5.
In addition, the active ingredient can be selected using E ′ (ratio) + E ″ (ratio). In this case, in order to sufficiently exhibit the damping performance, E ′ (ratio) + E ″ (ratio) The value of is preferably 2.5-60.
In addition to this, an active ingredient can be selected using E ′ (ratio) −E ″ (ratio). In this case, E ′ (ratio) −E ″ in order to sufficiently exhibit the damping performance. The value of (ratio) is preferably −0.5 to 20.
Claims (6)
E’(比)=E’2/E’1
E’1=E’11/E’12
E’2=E’21/E’22
[但し、x軸の温度(℃)とy軸の貯蔵弾性率(E’)との関係を表すグラフにおいて、減衰性組成物及び母材のみの変化曲線は、ガラス状態ではx軸とほぼ平行な直線、転移状態では温度の上昇とほぼ反比例して減少する直線及びゴム状態では温度の上昇とほぼ反比例して緩やかに減少する直線を表す。この変化曲線のガラス状態部分からの延長線と転移状態部分の中心を通り変化曲線に沿って引いた直線との交点から変化曲線に垂線を下し、この垂線と変化曲線との交点におけるE’の値について、母材のみの場合の値をE’11、減衰性組成物の場合の値をE’21とする。また、変化曲線のゴム状態部分からの延長線と転移状態部分の中心を通り変化曲線に沿って引いた直線との交点から変化曲線に垂線を下し、この垂線と変化曲線との交点におけるE’の値について、母材のみの場合の値をE’12、減衰性組成物の場合の値をE’22とする。]In a damping composition that contains a base material and an additive component added thereto and attenuates energy applied from the outside, the additive component is selected based on the following E ′ (ratio) Dampening composition characterized.
E ′ (ratio) = E ′ 2 / E ′ 1
E ′ 1 = E ′ 11 / E ′ 12
E ′ 2 = E ′ 21 / E ′ 22
[However, in the graph showing the relationship between the x-axis temperature (° C.) and the y-axis storage elastic modulus (E ′), the change curve of only the damping composition and the base material is almost parallel to the x-axis in the glass state. It represents a straight line that decreases almost inversely with the temperature rise in the transition state, and a straight line that gradually decreases inversely with the temperature increase in the rubber state. A perpendicular line is drawn from the intersection of the extension line from the glass state portion of the change curve to the straight line passing through the center of the transition state portion along the change curve, and E ′ at the intersection of the perpendicular line and the change curve. As for the value of E, the value in the case of only the base material is E ′ 11 , and the value in the case of the damping composition is E ′ 21 . In addition, a perpendicular line is drawn from the intersection of the extension line from the rubber state portion of the change curve to the straight line passing through the center of the transition state portion and drawn along the change curve, and E at the intersection of this perpendicular line and the change curve. 'the values of the value of E in the case of only the base material' 12, and E '22 to the value when the damping composition. ]
E”(比)=E”2/E”1
E”1=E”11/E”12
E”2=E”21/E”22
[但し、x軸の温度(℃)とy軸の損失弾性率(E”)との関係を表すグラフにおいて、減衰性組成物及び母材のみの変化曲線は、ガラス状態ではほとんど変化がなくほぼ横ばいであり、転移状態付近でピークを示し、ゴム状態にかけて急激に減少し、ゴム状態ではほとんど変化がなく、横ばいを示す。母材のみについての変化曲線のピークにおけるE”の値をE”11、変化曲線のゴム状態部分におけるE”の値をE”12とする。また、減衰性組成物についての変化曲線のピークにおけるE”の値をE”21、変化曲線のゴム状態部分におけるE”の値をE”22とする。]The attenuating composition according to claim 1, wherein the additive component is selected in consideration of the following E ″ (ratio).
E ″ (ratio) = E ″ 2 / E ″ 1
E " 1 = E" 11 / E " 12
E " 2 = E" 21 / E " 22
[However, in the graph showing the relationship between the x-axis temperature (° C.) and the y-axis loss elastic modulus (E ″), the change curve of only the damping composition and the base material has almost no change in the glass state. It is flat, shows a peak in the vicinity of the transition state, decreases rapidly toward the rubber state, shows almost no change in the rubber state, and shows a leveling. The value of E ″ at the peak of the change curve for only the base material is E ″ 11 The value of E ″ in the rubber state portion of the change curve is E ″ 12. The value of E ″ in the peak of the change curve for the damping composition is E ″ 21 , and E ″ in the rubber state portion of the change curve. The value of E ″ is 22. ”
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2003/009101 WO2005007750A1 (en) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | Damping composition |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2005007750A1 true JPWO2005007750A1 (en) | 2006-08-31 |
Family
ID=34074107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005504371A Pending JPWO2005007750A1 (en) | 2003-07-17 | 2003-07-17 | Attenuating composition |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2005007750A1 (en) |
WO (1) | WO2005007750A1 (en) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE421859T1 (en) * | 1996-05-10 | 2009-02-15 | Shishiai Kk | ENERGY CONVERSION COMPOSITION |
WO2001051564A1 (en) * | 2000-01-14 | 2001-07-19 | Shishiai-Kabushikigaisha | Energy converting composition |
WO2001072891A1 (en) * | 2000-03-27 | 2001-10-04 | Shishiai-Kabushikigaisha | Rubber vibration insulator |
JP4766741B2 (en) * | 2000-12-15 | 2011-09-07 | シーシーアイ株式会社 | Non-rebound resilience / damping polymer composition |
JP2002179908A (en) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Cci Corp | Vibration suppressive resin composition |
JP4092415B2 (en) * | 2001-03-29 | 2008-05-28 | シーシーアイ株式会社 | Damping material |
-
2003
- 2003-07-17 JP JP2005504371A patent/JPWO2005007750A1/en active Pending
- 2003-07-17 WO PCT/JP2003/009101 patent/WO2005007750A1/en active Search and Examination
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2005007750A1 (en) | 2005-01-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO1997042844A1 (en) | Energy conversion composition | |
JP2008094973A (en) | Crosslinkable rubber composition and molded product | |
JP3952192B2 (en) | Damping composition | |
JPWO2005007750A1 (en) | Attenuating composition | |
JP3888460B2 (en) | Shock absorbing material | |
JP5130198B2 (en) | High damping rubber composition | |
US20120208927A1 (en) | Vibration-damping sheet, method for damping vibration of vibrating member, and method for use thereof | |
US20040157964A1 (en) | Vibration-damping composition and process for producing vibration-damping composition | |
JP4488703B2 (en) | Damping material composition | |
JP2010007267A (en) | Vibration-damping composite sheet, vibration-damping composite, and flooring material using the same | |
JP2004323678A (en) | Damping material | |
JP4013142B2 (en) | Damping material | |
JP4239017B2 (en) | Damping engineering plastic | |
JP2002297146A (en) | Restrained vibration damping material | |
US20120199433A1 (en) | Vibration-damping sheet, method for damping vibration of vibrating member, and method for use thereof | |
JPH0441542A (en) | Vibration energy absorbing material | |
JP3132072B2 (en) | Synthetic rubber composition | |
JP5271055B2 (en) | Method for preventing warpage of laminated rubber mat and related technology | |
US8481604B2 (en) | Expandable polysiloxanes | |
JP4384929B2 (en) | Damping material | |
JP2003176416A (en) | Vibration-damping composite material | |
JP2004089551A (en) | Sandwich rubber for table tennis racket | |
US11142638B2 (en) | Highly damping elastomeric polymer | |
JP4953686B2 (en) | Damping material | |
WO2000007789A1 (en) | Pellet for vibration-control resin molding |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061010 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070227 |