JPWO2004040345A1 - 光接続構造 - Google Patents
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Abstract
本発明による光接続構造は、各々ファイバ端面がその端面にて露出するように光ファイバ8が挿入固定された第1及び第2のフェルール6と、第1及び第2のフェルールの端面同士が当接するようにこれらを同軸上で保持するスリーブ10と、スリーブを囲むように設けられその外側からスリーブに向かって複数の開口26を有するハウジング20と、ハウジングの開口に螺合する複数のネジ24とを備えている。そして、複数のネジのねじ込み量に応じて第1及び第2のフェルールの調芯を可能にしている。この構成によると、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失で接続することができるようになる。
Description
本発明は、一般的に光コネクタその他の光デバイスに適用可能な光接続構造に関し、更に詳しくはモードフィールド径の小さな光ファイバに適した光接続構造に関する。
近年のフォトニックネットワークの進展により、高密度波長分割多重通信システム(DWDM)の発展はめざましい。DWDMの導入により、数十から数百チャネルの信号を1本の光ファイバで伝送することが可能となる。通信事業者は、既設の光ファイバ伝送路にDWDM装置を接続することにより、新たに伝送路を敷設することなく、低コストに伝送容量を上げることが可能となる。
DWDMシステムでは、汎用的シングルモードファイバ(SMF)よりも、モードフィールド径(MFD)の小さな光ファイバが多用される。システムの中で使用される例として、(1)光増幅ファイバ、(2)分散補償ファイバ、(3)短波長励起光源用ファイバなどが挙げられる。
光増幅器における増幅媒体としては、希土類誘導放出を用いるもの、非線形光学効果である誘導ラマン散乱を用いるものが、商用ベースとなっている。希土類誘導放出では、エルビウム(Er)等の希土類を光ファイバのコア及びその近傍にドープし、信号光と励起光を合波して入射させ、Erの誘導放出により増幅を行う。励起効率を高め、誘導放出を効率的に行うためには、信号光と励起光を狭い領域に閉じ込め、エネルギー密度を高めることが望ましい。
光ファイバの中でエネルギー密度を高める手法として、一般的にMFDを小さくすることが知られている。通常のSMFでは10μm程度であるMFDをEr添加ファイバでは4〜7μmまで小さくしている。
また、DWDMシステムに使用される分散補償ファイバ、短波長励起光源用ファイバにおいても、MFDを小さくする必要があることが知られている。分散補償ファイバでは、所要の分散値を得るため、また、短波長励起光源用ファイバでは、シングルモード伝搬条件を得るためである。
このようなMFDを小さくしたファイバから光伝送路であるSMFに光を低損失に導く方法として、(1)モード変換融着接続、(2)コア拡大(TEC)ファイバとの接続などの手法が一般的に行われている。
しかしながら、モード変換融着接続は、融点の同じファイバ同士でなければ行うことができない。また、TECファイバは高価であり、経済的ではない等の問題がある。
DWDMシステムでは、汎用的シングルモードファイバ(SMF)よりも、モードフィールド径(MFD)の小さな光ファイバが多用される。システムの中で使用される例として、(1)光増幅ファイバ、(2)分散補償ファイバ、(3)短波長励起光源用ファイバなどが挙げられる。
光増幅器における増幅媒体としては、希土類誘導放出を用いるもの、非線形光学効果である誘導ラマン散乱を用いるものが、商用ベースとなっている。希土類誘導放出では、エルビウム(Er)等の希土類を光ファイバのコア及びその近傍にドープし、信号光と励起光を合波して入射させ、Erの誘導放出により増幅を行う。励起効率を高め、誘導放出を効率的に行うためには、信号光と励起光を狭い領域に閉じ込め、エネルギー密度を高めることが望ましい。
光ファイバの中でエネルギー密度を高める手法として、一般的にMFDを小さくすることが知られている。通常のSMFでは10μm程度であるMFDをEr添加ファイバでは4〜7μmまで小さくしている。
また、DWDMシステムに使用される分散補償ファイバ、短波長励起光源用ファイバにおいても、MFDを小さくする必要があることが知られている。分散補償ファイバでは、所要の分散値を得るため、また、短波長励起光源用ファイバでは、シングルモード伝搬条件を得るためである。
このようなMFDを小さくしたファイバから光伝送路であるSMFに光を低損失に導く方法として、(1)モード変換融着接続、(2)コア拡大(TEC)ファイバとの接続などの手法が一般的に行われている。
しかしながら、モード変換融着接続は、融点の同じファイバ同士でなければ行うことができない。また、TECファイバは高価であり、経済的ではない等の問題がある。
よって、本発明の目的は、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失で接続することができる光接続構造を提供することである。
本発明の他の目的は、広い温度範囲にわたって損失特性等が安定した光接続構造を提供することである。
本発明の更に他の目的は以下の説明から明らかになる。
本発明によると、各々ファイバ端面がその端面にて露出するように光ファイバが挿入固定された第1及び第2のフェルールと、第1及び第2のフェルールの端面同士が当接するようにこれらを同軸上で保持するスリーブと、スリーブを囲むように設けられその外側からスリーブに向かって複数の開口を有するハウジングと、ハウジングの開口に螺合する複数のネジとを備えた光接続構造が提供される。そして、複数のネジのねじ込み量に応じて第1及び第2のフェルールの調芯を可能にしている。
この構成によると、ネジのねじ込み量に応じてフェルール同士の調芯が可能になるので、製造誤差等によりMFDの小さなファイバ同士の接続が困難な場合でも容易に調芯を行って損失の低減を図ることができる。
望ましくは、フェルールの熱膨張係数はハウジングの熱膨張係数よりも大きい。こうしておくと、常温にて調芯を行って使用時に高温になった場合に、フェルール同士の圧接力が増大する方向にハウジング及びフェルールが膨張するので、広い温度範囲にわたって低損失を安定に維持することができる。
本発明の他の目的は、広い温度範囲にわたって損失特性等が安定した光接続構造を提供することである。
本発明の更に他の目的は以下の説明から明らかになる。
本発明によると、各々ファイバ端面がその端面にて露出するように光ファイバが挿入固定された第1及び第2のフェルールと、第1及び第2のフェルールの端面同士が当接するようにこれらを同軸上で保持するスリーブと、スリーブを囲むように設けられその外側からスリーブに向かって複数の開口を有するハウジングと、ハウジングの開口に螺合する複数のネジとを備えた光接続構造が提供される。そして、複数のネジのねじ込み量に応じて第1及び第2のフェルールの調芯を可能にしている。
この構成によると、ネジのねじ込み量に応じてフェルール同士の調芯が可能になるので、製造誤差等によりMFDの小さなファイバ同士の接続が困難な場合でも容易に調芯を行って損失の低減を図ることができる。
望ましくは、フェルールの熱膨張係数はハウジングの熱膨張係数よりも大きい。こうしておくと、常温にて調芯を行って使用時に高温になった場合に、フェルール同士の圧接力が増大する方向にハウジング及びフェルールが膨張するので、広い温度範囲にわたって低損失を安定に維持することができる。
図1(A)は従来の光接続構造の断面図、図1(B)はその詳細断面図;
図2は接続損失とファイバ偏芯量の関係を示すグラフ;
図3(A)は本発明による光接続構造の第1実施形態を示す正面図、図3(B)はその一部破断正面図;
図4(A)は本発明による光接続構造の第1実施形態を示す詳細断面図、図4(B)は図4(A)におけるA−A´断面図;
図5は接続損失の測定系を示すブロック図;
図6(A)は本発明による光接続構造の第2実施形態を示す詳細断面図、図6(B)は図6(A)におけるA−A´断面図;
図7は本発明による光接続構造の第3実施形態を示す正面図;
図8は本発明による光接続構造の第4実施形態を示す正面図;
図9(A)は本発明による光接続構造の第5実施形態を示す詳細断面図、図9(B)は図9(A)におけるB−B´断面図、図9(C)は図9(A)におけるA−A´断面図;そして
図10(A)及び(B)は本発明を実施する場合における熱膨張による影響を説明するための図である。
図2は接続損失とファイバ偏芯量の関係を示すグラフ;
図3(A)は本発明による光接続構造の第1実施形態を示す正面図、図3(B)はその一部破断正面図;
図4(A)は本発明による光接続構造の第1実施形態を示す詳細断面図、図4(B)は図4(A)におけるA−A´断面図;
図5は接続損失の測定系を示すブロック図;
図6(A)は本発明による光接続構造の第2実施形態を示す詳細断面図、図6(B)は図6(A)におけるA−A´断面図;
図7は本発明による光接続構造の第3実施形態を示す正面図;
図8は本発明による光接続構造の第4実施形態を示す正面図;
図9(A)は本発明による光接続構造の第5実施形態を示す詳細断面図、図9(B)は図9(A)におけるB−B´断面図、図9(C)は図9(A)におけるA−A´断面図;そして
図10(A)及び(B)は本発明を実施する場合における熱膨張による影響を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
図1(A)及び(B)を参照すると、本発明との対比において従来の光接続構造が示されている。図1(A)はその断面図、図1(B)は図1(A)にBで示される光接続部の詳細断面図である。
この光接続構造は、一対の光コネクタ2をアダプタ4により突き合せることにより提供される。ここでは、日本工業規格で規定されているJIS C5962F01型の光コネクタが示されている。
光コネクタ2は、ファイバ端面がその端面にて露出するように光ファイバ8が挿入固定されたフェルール6を有している。アダプタ4は、フェルール6の端面同士が当接するようにこれらを同軸上で保持するための形状のスリーブ10と、スリーブ10が抜けないようにこれを遊びをもって保持するハウジング12と、ハウジング12を両側から固定する本体14とを有している。コネクタ2をアダプタ4に装着し、コネクタ本体に対して回転可能に設けられている雌ネジ部材16をアダプタ4の本体14に形成されている雄ネジ部に螺合することによって、フェルール6同士が当接して、光ファイバ8同士の光結合がなされるようになっている。
スリーブ10は、具体的にはC字断面を有する弾性変形可能な割りスリーブであり、この割りスリーブはフェルール6の外径よりも僅かに小さな内径を有している。従って、フェルール6がスリーブ10を押し拡げるようにフェルール6をスリーブ10に挿入することにより、フェルール10に挿入固定されている光ファイバ8をスリーブ10に対して相対的に位置決めすることができる。これは、フェルール6の外径精度は0.5μm以内、内径精度は1μm以内、ファイバ貫通孔の同軸度は1.4μm以内と極めて高精度に加工されているからである。
このように、スリーブ及びフェルールの高精度な加工技術により、従来は光ファイバ同士を突き合せてこれらの端面を密着させることで光漏れを防止し、高い光結合効率を得ていたのであるが、MFDが小さな光ファイバでは、加工精度の誤差等により芯ずれが光結合効率に及ぼす影響が無視することができなくる。これを詳細に説明する。
光接続構造における芯ずれの要因において、フェルール加工精度に因るものとしては、外径精度が0.5μm、内径精度が0.5μm、ファイバ貫通孔の同軸度が0.7μmであり、光ファイバの製造精度に因るものとしては、コア偏芯が1μmであり、これらの合計としての最大芯ずれ量は2.7μm、2乗平均による統計的芯ずれ量は1.99μmとなる。
このような芯ずれにより、前述した光接続構造等の対向した光ファイバの接続においては光結合効率が低下し接続損失が生じる。一般的に、同じMFDを有する光ファイバ同士の接続における接続損失ηは次の式により算出される。
η=exp(−χ2/ω2)
ここで、χは光軸に対する偏芯量(μm)、ωはMFDの1/2として定義されるスポットサイズ(μm)である。
図2はMFDが4μm、5μm、6μm及び10μmの場合について上式により接続損失を計算して偏芯量に対してプロットすることで得られたグラフである。前述した統計的芯ずれ量での接続損失は、MFDが10μmのファイバでは0.7dB程度であるが、MFDが5μmのファイバでは約2.8dB、MFDが4μmのファイバでは約4.3dBと大きな損失が生じていることがわかる。
光接続構造に供される様々な種類の光ファイバとしては、次に示すようなものがある。光伝送路として用いられるシングルモードファイバのMFDは10μm、光増幅器に用いられるEr(エルビウム)ドープファイバのMFDは4〜7μm、同じく光増幅器に用いられる非石英(フッ化物、テルライト他)の希土類ドープファイバのMFDは4〜7μm、比較的に短波長(例えば0.98μm)の励起光用のファイバのMFDは4〜7μm、分散補償ファイバのMFDは6〜7μmである。
従って、図2に示される結果を考慮すると、従来技術でErドープファイバを接続する場合、接続損失が無視することができない程に大きくなり、信号強度の低下等の問題が生じることになる。
これに対して、モード変換によるスプライス接続を採用することが提案され得るが、この場合モード変換用に別途光ファイバが必要であり、スペース等の制約によりこれを採用し得ない場合がある。また、光伝送路として使用される石英ファイバと融点の異なるファイバ(フッ化物、テルライト、ビスマス、カルコゲナイト等の非石英ファイバ)に対してはこの方法を採用することができない。
そこで、本発明では、外径基準で嵌合させるフェルールを介した光接続構造において、部品公差により生じる偏芯を補正する機構を施すことにより、高精度な調芯を可能にして、低損失で安定した光接続構造を提供するものである。
図3(A)は本発明による光接続構造の第1実施形態を示す正面図、図3(B)はその一部破断正面図である。ここでは、図1に示される2つの光コネクタ2が用いられており、光コネクタ2のフェルール6同士を突き合わすためのスリーブ10を有するアダプタ18が用いられている。
スリーブ10は、これが抜け落ちないような構造を有するハウジング20内に保持されている。ハウジング20には6つのネジ孔26が形成されており、各ネジ孔26にはネジ24が螺合している。ネジ24の先端はスリーブ10の外側に当接し、従って、ネジ24のねじ込み量に応じてスリーブ10を介してネジ24によりフェルール6を押圧することができる。
図4(A)は本発明の第1実施形態の詳細断面図であり、図4(B)は図4(A)におけるA−A´断面図である。ハウジング20のネジ孔26に螺合する6つのネジ24のうちの3つは一方のフェルール6に対応して設けられており、残りの3つのネジ24は他方のフェルール6に対応して設けられている。具体的には、3つのネジ24は、図4(A)の左側に位置しているフェルール6の断面円周方向に沿って等間隔に設けられており、残りの3つのネジ24は、同右側に位置するフェルール6の断面円周方向に沿って等間隔に3つ設けられている。
この構造によると、図4(B)に示されるように、3つのネジ24のねじ込み量を適宜調節することによって、スリーブ10を開示してネジ24の押圧力をフェルール6に対して作用させることができ、A−A´断面に相当するXY平面上でフェルール6のハウジング20に対する相対的な位置を調節することができる。
フェルール6のハウジング20に対する位置調節は、例えば次のようにして実施することができる。
図5は損失の測定系を示すブロック図である。光源28からの光は光ファイバ30を介して本発明による光接続部32に入力される。光接続部32を通った光は光ファイバ34により光パワーメータ36に供給される。
光源28の出力を一定にしておくと、光接続部32における接続損失に応じて光パワーメータ36で検出される光パワーが変化する。従って、光パワーメータ36によって検出される光パワーが最大になるようにフェルール6の位置調節を実施することによって、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失で接続することができる。
図6(A)及び(B)はそれぞれ本発明の第2実施形態を図4(A)及び(B)と同じように示した図である。第1実施形態では、フェルール6は光ファイバ8を挿入固定した状態でその端面を所謂PC研磨されている。PC研磨は、フェルール6の軸を研磨用の回転バフ面に対して垂直に設定しておくことによって、フェルール6の端面を概ね球面状に仕上げる研磨方法である。これにより、当該球面の先端に位置する光ファイバ8の端面同士を大きな圧力で密接させることができ、フレネル反射による接続損失を低減することができる。
これに対して、第2実施形態では、フェルール6の軸をバフ研磨面の法線に対して予め定められた角度だけ傾斜して研磨を実施する。それにより、第1実施形態におけるのと同様にフェルール6の端面を概ね球面に仕上げることができるが、その球面の光ファイバ8の端面が位置する接平面を光ファイバ8の軸と垂直な平面に対して傾斜させることができるので、光ファイバ8の端面同士の接触面でのフレネル反射を漏れモードとすることができ、フレネル反射損失をさらに低減することができる。
図7は本発明による光接続構造の第3実施形態を示す正面図である。第1実施形態では、アダプタ18を用いて一対の光コネクタ2を接続している。これに対して、本実施形態では、アダプタ18を用いて1つの光コネクタ2と剥き出しのフェルール6とを接続するようにしている。
一般的に、JIS規格によるF01型光コネクタでは、光コネクタ2の内部に設けられた図示しないスプリングの付勢力によってそのフェルール6は軸方向に付勢されている。従って、第1実施形態のように光コネクタ2を2つ用いる場合には、これらをアダプタ18に装着するだけでフェルール6同士の押圧力を得ることができる。
この実施形態では、一方をフェルール6のみで用いているので、望ましくは、このフェルール6が先にアダプタ18に装着され、ネジ24によってそのフェルール6の位置の確定が行われる。その後に、左側の光コネクタ2をアダプタ18に装着することによって、右側のフェルール6と左側の光コネクタ2のフェルール6とを押圧することができるので、この状態で光コネクタ2のフェルール6に関してネジ24によりその位置調節を行うことができる。
この実施形態によっても、6つのネジ24を用いてフェルール6の位置調節を行うことによって、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失でこれらを接続することができる。
図8は本発明による光接続構造の第4実施形態を示す正面図である。ここでは、光コネクタは用いずに、2つの剥き出しのフェルール6をアダプタ18により接続するようにしている。従って、光コネクタに設けられている前述したスプリングの付勢力を得ることができない。
そこで、この実施形態では、ネジ24によるフェルール6の位置調節を行う場合には、両側からフェルール6に力を加えてこれらの端面同士が適切な押圧力を以って当接するようにした状態でネジ24により調節を行うようにするとよい。フェルール6の位置が確定したならば、ネジ24を円周方向に均等に締め付けることによって、フェルール6の端面同士の押圧力を維持することができる。
図9(A),(B)及び(C)は本発明による光接続構造の第5実施形態を示す図である。図9(A)は図4(A)に対応しており、図9(B)は図9(A)におけるA−A´断面図、図9(C)は図9(A)におけるB−B´断面図である。
これまでの実施形態では、2つのフェルール6に対してそれぞれ3つのネジ24を用いていた。これに対して、この実施形態では、1つのフェルール6について2つのネジ26を用い、合計で4つのネジ24で済むようにしている。
すなわち、2つのネジ24は、一方のフェルール6の断面径方向にて同軸上に対向するように設けられており、残りの2つのネジ24は、他方のフェルール6の断面径方向にて同軸上で対向するように設けられている。そして、一方のフェルール6については、2つのネジ24によりY方向の位置調節が可能であり、他方のフェルール6については2つのネジ24によりX方向の位置調節が可能である。
この構成によると、2つのフェルール6についてXY平面内での相対的な位置調節を行うことができるので、これまでの実施形態におけるのと同様に図5に示されるような測定系を用いて低損失な光接続を行うことができる。
この実施形態によっても、4つのネジ24を用いて2つのフェルール6の相対的な位置関係を調節することで、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失で接続することができる。
ところで、以上説明した光接続構造は、これを適応する装置からの発熱や外気温度変化等の温度変化を受ける。例えば、光接続構造を通信機器に適用する場合、保存温度でマイナス40℃〜85℃、動作温度範囲では少なくとも0℃〜65℃の温度範囲で安定に接続を維持する性能が要求される。
図10(A)及び(B)は本発明を実施する場合における熱膨張による影響を説明するための図である。図10(A)及び(B)はそれぞれ図6(A)及び(B)に対応している。
この光接続構造においては、一方のフェルール6のためのネジ24に対応する支点aと他方のフェルール6のためのネジ24に対応する支点bでフェルール6が保持されている。従って、ハウジング20とフェルール6の熱膨張係数(対向するフェルール6が異なる熱膨張係数の場合には2つの平均熱膨張係数)の関係で熱膨張による応力の方向が異なることになる。
例えば、ハウジング20の熱膨張係数がフェルール6の熱膨張係数よりも大きい場合、高温時にフェルール6同士は離れる方向の応力を受ける。一方、ハウジング20の熱膨張係数がフェルール6の熱膨張係数よりも小さい場合、高温時にはフェルール6同士を押し付ける方向に応力が働く。
本発明におけるようなフェルールを用いた光接続構造では、フェルール同士を押し付ける方向に応力があることが望ましい。特に、高温時には、ファイバ接着温度に近づくため、接着剤の軟化が生じ、より大きな応力が必要となる。
従って、ハウジング20の熱膨張係数がフェルール6の熱膨張係数よりも小さくなるように材質を選択することによって、高温時にフェルール6同士を押し付ける応力を高めることができる。また、このような材質の選択により、高温時にネジ24がフェルール6を支持する応力も高まり、より安定した接続が維持されることとなる。
尚、調整を行った環境温度よりも低い温度では応力の増減が逆になるが、低温時に接続損失が不所望に増大しないことは実験により確認されている。
このような条件を満たす材質の例としては、フェルール6としてジルコニア(10.5)、ガラス(8〜10)があり、ハウジング20として42アロイ(7.5〜8.5)、チタン(8.4〜8.6)、コバール(5.7〜6.2)がある。括弧内の数字は熱膨張係数(α/℃)を106倍した数値である。
このように、フェルール6及びハウジング20の材質を適切に選択することによって、広い温度に渡って損失特性等が安定した光接続構造を得ることができる。
図1(A)及び(B)を参照すると、本発明との対比において従来の光接続構造が示されている。図1(A)はその断面図、図1(B)は図1(A)にBで示される光接続部の詳細断面図である。
この光接続構造は、一対の光コネクタ2をアダプタ4により突き合せることにより提供される。ここでは、日本工業規格で規定されているJIS C5962F01型の光コネクタが示されている。
光コネクタ2は、ファイバ端面がその端面にて露出するように光ファイバ8が挿入固定されたフェルール6を有している。アダプタ4は、フェルール6の端面同士が当接するようにこれらを同軸上で保持するための形状のスリーブ10と、スリーブ10が抜けないようにこれを遊びをもって保持するハウジング12と、ハウジング12を両側から固定する本体14とを有している。コネクタ2をアダプタ4に装着し、コネクタ本体に対して回転可能に設けられている雌ネジ部材16をアダプタ4の本体14に形成されている雄ネジ部に螺合することによって、フェルール6同士が当接して、光ファイバ8同士の光結合がなされるようになっている。
スリーブ10は、具体的にはC字断面を有する弾性変形可能な割りスリーブであり、この割りスリーブはフェルール6の外径よりも僅かに小さな内径を有している。従って、フェルール6がスリーブ10を押し拡げるようにフェルール6をスリーブ10に挿入することにより、フェルール10に挿入固定されている光ファイバ8をスリーブ10に対して相対的に位置決めすることができる。これは、フェルール6の外径精度は0.5μm以内、内径精度は1μm以内、ファイバ貫通孔の同軸度は1.4μm以内と極めて高精度に加工されているからである。
このように、スリーブ及びフェルールの高精度な加工技術により、従来は光ファイバ同士を突き合せてこれらの端面を密着させることで光漏れを防止し、高い光結合効率を得ていたのであるが、MFDが小さな光ファイバでは、加工精度の誤差等により芯ずれが光結合効率に及ぼす影響が無視することができなくる。これを詳細に説明する。
光接続構造における芯ずれの要因において、フェルール加工精度に因るものとしては、外径精度が0.5μm、内径精度が0.5μm、ファイバ貫通孔の同軸度が0.7μmであり、光ファイバの製造精度に因るものとしては、コア偏芯が1μmであり、これらの合計としての最大芯ずれ量は2.7μm、2乗平均による統計的芯ずれ量は1.99μmとなる。
このような芯ずれにより、前述した光接続構造等の対向した光ファイバの接続においては光結合効率が低下し接続損失が生じる。一般的に、同じMFDを有する光ファイバ同士の接続における接続損失ηは次の式により算出される。
η=exp(−χ2/ω2)
ここで、χは光軸に対する偏芯量(μm)、ωはMFDの1/2として定義されるスポットサイズ(μm)である。
図2はMFDが4μm、5μm、6μm及び10μmの場合について上式により接続損失を計算して偏芯量に対してプロットすることで得られたグラフである。前述した統計的芯ずれ量での接続損失は、MFDが10μmのファイバでは0.7dB程度であるが、MFDが5μmのファイバでは約2.8dB、MFDが4μmのファイバでは約4.3dBと大きな損失が生じていることがわかる。
光接続構造に供される様々な種類の光ファイバとしては、次に示すようなものがある。光伝送路として用いられるシングルモードファイバのMFDは10μm、光増幅器に用いられるEr(エルビウム)ドープファイバのMFDは4〜7μm、同じく光増幅器に用いられる非石英(フッ化物、テルライト他)の希土類ドープファイバのMFDは4〜7μm、比較的に短波長(例えば0.98μm)の励起光用のファイバのMFDは4〜7μm、分散補償ファイバのMFDは6〜7μmである。
従って、図2に示される結果を考慮すると、従来技術でErドープファイバを接続する場合、接続損失が無視することができない程に大きくなり、信号強度の低下等の問題が生じることになる。
これに対して、モード変換によるスプライス接続を採用することが提案され得るが、この場合モード変換用に別途光ファイバが必要であり、スペース等の制約によりこれを採用し得ない場合がある。また、光伝送路として使用される石英ファイバと融点の異なるファイバ(フッ化物、テルライト、ビスマス、カルコゲナイト等の非石英ファイバ)に対してはこの方法を採用することができない。
そこで、本発明では、外径基準で嵌合させるフェルールを介した光接続構造において、部品公差により生じる偏芯を補正する機構を施すことにより、高精度な調芯を可能にして、低損失で安定した光接続構造を提供するものである。
図3(A)は本発明による光接続構造の第1実施形態を示す正面図、図3(B)はその一部破断正面図である。ここでは、図1に示される2つの光コネクタ2が用いられており、光コネクタ2のフェルール6同士を突き合わすためのスリーブ10を有するアダプタ18が用いられている。
スリーブ10は、これが抜け落ちないような構造を有するハウジング20内に保持されている。ハウジング20には6つのネジ孔26が形成されており、各ネジ孔26にはネジ24が螺合している。ネジ24の先端はスリーブ10の外側に当接し、従って、ネジ24のねじ込み量に応じてスリーブ10を介してネジ24によりフェルール6を押圧することができる。
図4(A)は本発明の第1実施形態の詳細断面図であり、図4(B)は図4(A)におけるA−A´断面図である。ハウジング20のネジ孔26に螺合する6つのネジ24のうちの3つは一方のフェルール6に対応して設けられており、残りの3つのネジ24は他方のフェルール6に対応して設けられている。具体的には、3つのネジ24は、図4(A)の左側に位置しているフェルール6の断面円周方向に沿って等間隔に設けられており、残りの3つのネジ24は、同右側に位置するフェルール6の断面円周方向に沿って等間隔に3つ設けられている。
この構造によると、図4(B)に示されるように、3つのネジ24のねじ込み量を適宜調節することによって、スリーブ10を開示してネジ24の押圧力をフェルール6に対して作用させることができ、A−A´断面に相当するXY平面上でフェルール6のハウジング20に対する相対的な位置を調節することができる。
フェルール6のハウジング20に対する位置調節は、例えば次のようにして実施することができる。
図5は損失の測定系を示すブロック図である。光源28からの光は光ファイバ30を介して本発明による光接続部32に入力される。光接続部32を通った光は光ファイバ34により光パワーメータ36に供給される。
光源28の出力を一定にしておくと、光接続部32における接続損失に応じて光パワーメータ36で検出される光パワーが変化する。従って、光パワーメータ36によって検出される光パワーが最大になるようにフェルール6の位置調節を実施することによって、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失で接続することができる。
図6(A)及び(B)はそれぞれ本発明の第2実施形態を図4(A)及び(B)と同じように示した図である。第1実施形態では、フェルール6は光ファイバ8を挿入固定した状態でその端面を所謂PC研磨されている。PC研磨は、フェルール6の軸を研磨用の回転バフ面に対して垂直に設定しておくことによって、フェルール6の端面を概ね球面状に仕上げる研磨方法である。これにより、当該球面の先端に位置する光ファイバ8の端面同士を大きな圧力で密接させることができ、フレネル反射による接続損失を低減することができる。
これに対して、第2実施形態では、フェルール6の軸をバフ研磨面の法線に対して予め定められた角度だけ傾斜して研磨を実施する。それにより、第1実施形態におけるのと同様にフェルール6の端面を概ね球面に仕上げることができるが、その球面の光ファイバ8の端面が位置する接平面を光ファイバ8の軸と垂直な平面に対して傾斜させることができるので、光ファイバ8の端面同士の接触面でのフレネル反射を漏れモードとすることができ、フレネル反射損失をさらに低減することができる。
図7は本発明による光接続構造の第3実施形態を示す正面図である。第1実施形態では、アダプタ18を用いて一対の光コネクタ2を接続している。これに対して、本実施形態では、アダプタ18を用いて1つの光コネクタ2と剥き出しのフェルール6とを接続するようにしている。
一般的に、JIS規格によるF01型光コネクタでは、光コネクタ2の内部に設けられた図示しないスプリングの付勢力によってそのフェルール6は軸方向に付勢されている。従って、第1実施形態のように光コネクタ2を2つ用いる場合には、これらをアダプタ18に装着するだけでフェルール6同士の押圧力を得ることができる。
この実施形態では、一方をフェルール6のみで用いているので、望ましくは、このフェルール6が先にアダプタ18に装着され、ネジ24によってそのフェルール6の位置の確定が行われる。その後に、左側の光コネクタ2をアダプタ18に装着することによって、右側のフェルール6と左側の光コネクタ2のフェルール6とを押圧することができるので、この状態で光コネクタ2のフェルール6に関してネジ24によりその位置調節を行うことができる。
この実施形態によっても、6つのネジ24を用いてフェルール6の位置調節を行うことによって、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失でこれらを接続することができる。
図8は本発明による光接続構造の第4実施形態を示す正面図である。ここでは、光コネクタは用いずに、2つの剥き出しのフェルール6をアダプタ18により接続するようにしている。従って、光コネクタに設けられている前述したスプリングの付勢力を得ることができない。
そこで、この実施形態では、ネジ24によるフェルール6の位置調節を行う場合には、両側からフェルール6に力を加えてこれらの端面同士が適切な押圧力を以って当接するようにした状態でネジ24により調節を行うようにするとよい。フェルール6の位置が確定したならば、ネジ24を円周方向に均等に締め付けることによって、フェルール6の端面同士の押圧力を維持することができる。
図9(A),(B)及び(C)は本発明による光接続構造の第5実施形態を示す図である。図9(A)は図4(A)に対応しており、図9(B)は図9(A)におけるA−A´断面図、図9(C)は図9(A)におけるB−B´断面図である。
これまでの実施形態では、2つのフェルール6に対してそれぞれ3つのネジ24を用いていた。これに対して、この実施形態では、1つのフェルール6について2つのネジ26を用い、合計で4つのネジ24で済むようにしている。
すなわち、2つのネジ24は、一方のフェルール6の断面径方向にて同軸上に対向するように設けられており、残りの2つのネジ24は、他方のフェルール6の断面径方向にて同軸上で対向するように設けられている。そして、一方のフェルール6については、2つのネジ24によりY方向の位置調節が可能であり、他方のフェルール6については2つのネジ24によりX方向の位置調節が可能である。
この構成によると、2つのフェルール6についてXY平面内での相対的な位置調節を行うことができるので、これまでの実施形態におけるのと同様に図5に示されるような測定系を用いて低損失な光接続を行うことができる。
この実施形態によっても、4つのネジ24を用いて2つのフェルール6の相対的な位置関係を調節することで、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失で接続することができる。
ところで、以上説明した光接続構造は、これを適応する装置からの発熱や外気温度変化等の温度変化を受ける。例えば、光接続構造を通信機器に適用する場合、保存温度でマイナス40℃〜85℃、動作温度範囲では少なくとも0℃〜65℃の温度範囲で安定に接続を維持する性能が要求される。
図10(A)及び(B)は本発明を実施する場合における熱膨張による影響を説明するための図である。図10(A)及び(B)はそれぞれ図6(A)及び(B)に対応している。
この光接続構造においては、一方のフェルール6のためのネジ24に対応する支点aと他方のフェルール6のためのネジ24に対応する支点bでフェルール6が保持されている。従って、ハウジング20とフェルール6の熱膨張係数(対向するフェルール6が異なる熱膨張係数の場合には2つの平均熱膨張係数)の関係で熱膨張による応力の方向が異なることになる。
例えば、ハウジング20の熱膨張係数がフェルール6の熱膨張係数よりも大きい場合、高温時にフェルール6同士は離れる方向の応力を受ける。一方、ハウジング20の熱膨張係数がフェルール6の熱膨張係数よりも小さい場合、高温時にはフェルール6同士を押し付ける方向に応力が働く。
本発明におけるようなフェルールを用いた光接続構造では、フェルール同士を押し付ける方向に応力があることが望ましい。特に、高温時には、ファイバ接着温度に近づくため、接着剤の軟化が生じ、より大きな応力が必要となる。
従って、ハウジング20の熱膨張係数がフェルール6の熱膨張係数よりも小さくなるように材質を選択することによって、高温時にフェルール6同士を押し付ける応力を高めることができる。また、このような材質の選択により、高温時にネジ24がフェルール6を支持する応力も高まり、より安定した接続が維持されることとなる。
尚、調整を行った環境温度よりも低い温度では応力の増減が逆になるが、低温時に接続損失が不所望に増大しないことは実験により確認されている。
このような条件を満たす材質の例としては、フェルール6としてジルコニア(10.5)、ガラス(8〜10)があり、ハウジング20として42アロイ(7.5〜8.5)、チタン(8.4〜8.6)、コバール(5.7〜6.2)がある。括弧内の数字は熱膨張係数(α/℃)を106倍した数値である。
このように、フェルール6及びハウジング20の材質を適切に選択することによって、広い温度に渡って損失特性等が安定した光接続構造を得ることができる。
以上詳述したように、本発明によると、MFDが小さく融点が異なるファイバ同士であっても容易に且つ低損失で接続することができる光接続構造を提供することが可能になる。また、本発明の特定の実施形態によると、広い温度範囲にわたって損失特性等が安定した光接続構造を提供することが可能になる。このように、本発明は高性能な光増幅器等の光デバイスを提供する上で極めて有用である。
Claims (6)
- 各々ファイバ端面がその端面にて露出するように光ファイバが挿入固定された第1及び第2のフェルールと、
前記第1及び第2のフェルールの端面同士が当接するようにこれらを同軸上で保持するスリーブと、
前記スリーブを囲むように設けられその外側から前記スリーブに向かって複数の開口を有するハウジングと、
前記開口に螺合する複数のネジとを備え、
前記複数のネジのねじ込み量に応じて前記第1及び第2のフェルールの調芯を可能にした光接続構造。 - 前記フェルールの熱膨張係数は前記ハウジングの熱膨張係数よりも大きい請求の範囲第1項記載の光接続構造。
- 前記スリーブはC字断面を有する弾性変形可能な割りスリーブであり、前記割りスリーブは前記第1及び第2のフェルールの外径より僅かに小さな内径を有している請求の範囲第1項記載の光接続構造。
- 前記複数のネジは、前記第1のフェルールの断面円周方向に沿う少なくとも3つのネジと、前記第2のフェルールの断面円周方向に沿う少なくとも3つのネジとを含む請求の範囲第1項記載の光接続構造。
- 前記複数のネジは、前記第1のフェルールの断面径方向にて対向する2つのネジと、前記第1のフェルールの断面径方向に直交する前記第2のフェルールの断面径方向にて対向する2つのネジとを含む請求の範囲第1項記載の光接続構造。
- 前記フェルールの熱膨張係数は9〜11×10−6/℃であり、前記ハウジングの熱膨張係数は5.7〜8.6×10−6/℃である請求の範囲第1項記載の光接続構造。
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