本発明は、車椅子に形態変更可能なストレッチャに関する。さらに詳述すると、本発明は、寝台から椅子あるいはその逆に形態変更可能なストレッチャ本体を昇降させる機構を備えたストレッチャに関する。 The present invention relates to a stretcher that can be changed into a wheelchair. More specifically, the present invention relates to a stretcher provided with a mechanism for raising and lowering a stretcher body whose form can be changed from a bed to a chair or vice versa.
昇降機構を備えた従来のストレッチャとしては、例えば特開2001−95885公報に開示されるような、キャスターを備える台車とストレッチャ本体との間をX形リンクで連結した構造のものがある。このストレッチャの昇降機構では、X形リンクの先端の間隔を狭めることでX形リンクを鉛直方向に伸ばしてストレッチャ本体の高さを上げ、逆にX形リンクの先端の間隔を広げることでX形リンクを水平方向に伸ばしてストレッチャ本体の高さを下げるようにしている。
しかしながら、X形リンクを用いる昇降機構では、ストレッチャ上に患者を載せたままストレッチャ本体を上げ下げするには大きな力が必要になり重労働になる。また、ストレッチャ本体の高さを一定に維持しておくためには、患者等の重さでX形リンクが広がらないようにする必要があり、そのためにはX形リンクを強力に固定するロック機構が別に必要になる。さらに、介護者等がストレッチャ本体を直接掴んで、持ち上げたり、下げたりするので、X形リンクに手や物などを挟み込んでしまう虞もある。
一方、台車上に鉛直に配置された油圧シリンダ装置を介してストレッチャ本体を直接に支持し、油圧シリンダ装置の伸縮動作によってストレッチャ本体を昇降させる構成も考えられる。しかし、1つの油圧シリンダ装置のみで患者が乗るストレッチャ本体を安定に支持することは難しく、また必要な強度を満足することも難しい。さらに2つ以上の油圧シリンダユニットによりストレッチャ本体を支える場合には、コスト高となる。しかも、油圧シリンダ装置のストロークはシリンダ長よりも長くすることはできないので、大型の油圧シリンダ装置を用いなければ大きなストロークを得ることはできない反面、大型の油圧シリンダ装置を用いればストレッチャ本体の最小高さを低くできない問題を伴う。このため、ストレッチャ本体の高さを患者の移乗先または移乗元の高さに合わせて低い位置から高い位置の幅広いストロークを得ることが難しい。As a conventional stretcher provided with the raising / lowering mechanism, there exists a thing of the structure which connected between the trolley | bogie provided with a caster and a stretcher main body by the X-type link which is disclosed by Unexamined-Japanese-Patent No. 2001-95885, for example. In this stretcher lifting mechanism, the distance between the tips of the X-shaped links is reduced to extend the X-shaped links in the vertical direction to increase the height of the stretcher body, and conversely, the distance between the tips of the X-shaped links is increased. The link is extended horizontally to reduce the height of the stretcher body.
However, in the elevating mechanism using the X-shaped link, a large force is required to raise and lower the stretcher main body while the patient is placed on the stretcher, which is a heavy labor. Moreover, in order to maintain the height of the stretcher main body constant, it is necessary to prevent the X-type link from spreading due to the weight of the patient or the like. For this purpose, a lock mechanism that firmly fixes the X-type link. Is required separately. Furthermore, since a caregiver or the like directly grabs the stretcher body and lifts or lowers it, there is a possibility that a hand or an object may be caught in the X-shaped link.
On the other hand, a configuration is also conceivable in which the stretcher body is directly supported via a hydraulic cylinder device arranged vertically on the carriage, and the stretcher body is moved up and down by an expansion and contraction operation of the hydraulic cylinder device. However, it is difficult to stably support the stretcher body on which the patient rides with only one hydraulic cylinder device, and it is also difficult to satisfy the required strength. Further, when the stretcher body is supported by two or more hydraulic cylinder units, the cost becomes high. Moreover, since the stroke of the hydraulic cylinder device cannot be made longer than the cylinder length, a large stroke cannot be obtained unless a large hydraulic cylinder device is used, but the minimum height of the stretcher body can be obtained using a large hydraulic cylinder device. There is a problem that cannot be reduced. For this reason, it is difficult to obtain a wide stroke from a low position to a high position by adjusting the height of the stretcher body to the height of the transfer destination or transfer source of the patient.
本発明は、ストレッチャ上に患者がいる状態でも安全かつ容易にストレッチャ本体を昇降することができ、且つ充分な昇降ストロークを得ることができるストレッチャを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明にかかる車椅子に形態変更可能なストレッチャは、折り畳むことで椅子に変形可能なストレッチャ本体と、該ストレッチャ本体を支持する台車とを有するものであって、平行四辺形を成す4つの回転支点を有し、回転支点の2つが台車に対して固定されると共に、台車に対して平行移動する部分でストレッチャ本体を支持する4節平行リンク機構と、4節平行リンク機構の回動を規制すると共に伸縮することによって4節平行リンク機構を回動させる位置関係に配置される伸縮機構とを有するようにしている。
したがって、伸縮機構の伸縮動作により4節平行リンク機構が回動すると、4節平行リンク機構における平行移動する部分で支持されるストレッチャ本体は、一定の姿勢を保ったまま、台車に対して所定の角度を維持したまま昇降する。そして伸縮機構の長さが固定されると、ストレッチャ本体の高さが一定に維持されるので、別途ロック機構を設ける必要はない。また、X形リンクのように手や物などを挟み込んでしまう虞はない。したがって、安全かつ容易にストレッチャ本体を昇降することができる。さらに、ストレッチャ本体が昇降する範囲は4節平行リンク機構が回動する範囲により定まるので、ストレッチャ本体の昇降範囲を伸縮機構自体のストローク以上にできる。
ここで、伸縮機構は、基部と、該基部に対して移動可能な移動部と、基部と移動部の間に設けられ回転することで移動部を移動させるねじ移動機構と、基部に取り付けられてねじ移動機構を回転させるアクチュエイト機構とを備えるものであることが好ましい。この場合、モータ又はハンドルによる手動で作動するアクチュエイト機構によりねじ移動機構を回転させることで、移動部を基部に対して伸縮させることができる。回転動作を伸縮動作に変換するので、操作時の負荷を軽減することができる。
また、アクチュエイト機構は、回転入力を与えるハンドル部を更に備え、尚且つ、ねじ移動機構は、基部に取り付けられてスライド方向に配置されたねじ棒と、移動部に取り付けられてねじ棒がねじ込まれるスライダを備え、アクチュエイト機構は、ねじ棒を回転させる第1のベベルギアと、第1のベベルギアに噛み合う少なくとも1つの第2のベベルギアを備え、第2のベベルギアはハンドル部と連動して回転するようにハンドル部に連結されることが好ましい。
この場合、ハンドル部を回転することで第2のベベルギアが回転し、これに連動して第1のベベルギアが回転し、ねじ棒が回転し、スライダがねじ棒に沿って移動する。これにより、移動部を基部に対して伸縮させることができる。ハンドル操作により容易にストレッチャ本体を昇降することができ、さらに電気を必要としないので、緊急時に電源が取れずに動作不能に陥るといった危険を回避できる。
また、第2のベベルギアとハンドル部とは、自在軸継手を介して連結されることが好ましい。この場合、伸縮動作によって4節平行リンク機構と共に回動する伸縮機構に追従しつつ第2のベベルギアに回転入力を与えることができる。
更に、アクチュエイト機構がモータを有するものである場合、モータに対するスイッチ操作により電動で伸縮機構を伸縮できる。操作者はスイッチ操作のみでストレッチャ本体を昇降でき、操作者の労力を軽減できる。
また、伸縮機構を伸長させる方向、またはストレッチャ本体を台車に対して持ち上げる方向に、補助力を発生させる補助手段を更に備えることが好ましい。この場合には、伸縮機構の伸縮動作に必要な力を一層軽減できる。
また、ストレッチャ本体は、折り畳むことで椅子に変形可能に構成されるフレームと、フレームに取り付けられて患者の身体の一部をサポートするサポート部材とを有し、サポート部材の芯材もしくはこのサポート部材そのものの少なくともサポート面の変形が要求される部位が複数に分割され、これら分割された芯材もしくはサポート部材同士が可撓機構で連結されるとともに、この可撓機構は間隔をおいて平行配置された複数の重合プレートを有する固定側部材と、該固定側部材の重合プレートと交互に重なり合う複数の重合プレートを有する傾動側部材と、固定側部材ならびに傾動側部材の各重合プレートの重合箇所を貫通してこれら重合プレートを締め付ける連結軸ならびに重合プレートを重合方向に付勢する付勢手段とを備え、傾動側部材が連結軸を中心に回転して芯材もしくはサポート部材の一部を傾動させるとともに両重合プレート同士の接触部における摩擦力を利用してその角度を維持しサポート面の形状を保持することが好ましい。
この場合、ストレッチャを利用する患者は、身体の一部がサポートされることによって安定した着座ないしは仰臥姿勢、あるいは安楽な着座ないしは仰臥姿勢に保持される。しかも、例えばベッドに移乗した時の姿勢あるいは移乗後の姿勢が多少崩れかけたとしても、サポート部材によって、身体の一部がベッドからはみ出したり、仰臥姿勢が崩れたりするのが予防される。したがって患者にとってみれば姿勢を保持しようとして無理な力を入れるなどしなくて済むし、姿勢を変えたり寝返りを打つなどして不意にベッドの端に寄ったとしても誤って転落してしまうこともないという安心感と信頼感を抱くことができる。
また、伸縮機構は、圧力油が供給されることにより伸長すると共に圧力油が排出されることにより収縮する油圧シリンダと、一定量の作動油を貯留し油圧シリンダに対して圧力油を供給及び排出する油圧給排部とを備える、所謂油圧ジャッキであることが好ましい。この場合、油圧給排部によりオイル供給操作を行なうと、油圧により油圧シリンダが伸長し、ストレッチャ本体が上昇する。一方、油圧給排部によりオイル排出操作を行なうと、油圧が減圧されて油圧シリンダが収縮し、ストレッチャ本体が下降する。
また、油圧シリンダは、シリンダ部と、このシリンダ部に摺動可能に挿入されるピストン部と、シリンダ部とピストン部とに囲まれたシリンダ室を有し、油圧給排部は、オイルタンクと、該オイルタンクからオイルを吸引すると共に当該吸引したオイルをシリンダ室に圧送するオイルポンプと、シリンダ室とオイルタンクとを接続するオイル排出路と、該オイル排出路を開閉するリリース装置とを有し、さらに、台車に変位可能に取り付けられる昇降用ペダルと、該昇降用ペダルの変位をオイルポンプに対する操作に変換する昇降用リンクと、台車に変位可能に取り付けられるリリース用ペダルと、該リリース用ペダルの変位をリリース装置に対する操作に変換するリリース用リンクとを備えることが好ましい。
この場合、昇降用ペダルに対する操作により昇降用リンクを介してオイルポンプが作動し、油圧シリンダが伸長してストレッチャ本体が上昇する。一方、リリース用ペダルに対する操作によりリリース用リンクを介してリリース装置が作動し、油圧シリンダが収縮してストレッチャ本体が下降する。操作者は、ストレッチャの下部に屈み込む必要はなく立ったままで、足踏み動作により伸縮機構の伸縮動作を行なえる。
ここで、前述の昇降用ペダルおよびリリース用ペダルは台車の左右両側に設けられていることが好ましい。この場合、操作者はペダルがある側に回り込む必要は無く、迅速にストレッチャ本体の昇降操作を行なうことができる。
また、昇降用ペダルは台車に回転可能に取り付けられ、昇降用リンクは、昇降用ペダルと一体に回転する昇降用第1リンクと、台車に対して回転可能に支持されると共に昇降用第1リンクおよびオイルポンプと接触し、昇降用第1リンクの回転と連動して回転することによりオイルポンプに押圧力を与える昇降用第2リンクを有することが好ましい。この構成の場合、リンクの数を少なくできるため、コンパクトに構成できる、部品収納スペースに余裕ができるので部品の厚みを薄くするような必要が無くなり部品の強度を充分に高いものにできる、部品点数を削減できるためコストを安くできる、等の利点が得られる。
また、昇降用ペダルは台車に回転可能に取り付けられ、昇降用リンクは、昇降用ペダルと一体に回転する昇降用第1リンクと、昇降用第1リンクに回転可能に接続される昇降用第2リンクと、昇降用第2リンクに回転可能に接続されると共に台車に対して回転可能に支持される昇降用第3リンクとを有し、昇降用第1リンクの回転により昇降用第2リンクが移動し、当該移動により昇降用第3リンクが回転してオイルポンプに押圧力を与えるようにしても良い。この構成の場合、オイルポンプを操作する昇降用第3リンクと、昇降用ペダルと一体に回転する昇降用第1リンクとの間に、昇降用第2リンクが介在するため、昇降用ペダルの回転軸をオイルポンプのある位置から離れた位置に配置でき、昇降用ペダルを折れ曲がった形状とせず直線的な形状として昇降用ペダルを水平に位置させても、昇降用ペダルが台車と接触しないようにできる。このため、昇降用ペダルのペダル部を台車から遠ざけて配置できると共に踏み込まれたペダル部が昇降用ペダルの回転軸側に移動する量を小さくでき、昇降用ペダルを操作する操作者の足が台車に接触してしまうことを防止できる。
また、圧力油の給排によって伸縮する伸縮機構は、リリース用ペダルを変位させるために必要な力を、リリース用ペダルの変位量が増加するに従って大きくするブレーキ機構を備えることが好ましい。この場合、軽い力でリリース用ペダルを踏み込むことでリリース装置に対する操作量を小さく、強い力でリリース用ペダルを踏み込むことでリリース装置に対する操作量を大きくできる。例えば、軽い力でリリース用ペダルを踏み込む場合には、ストレッチャ本体に人が載っている場合などのように伸縮機構を収縮させようとする比較的大きい荷重が作用している場合に、伸縮機構がスムースに収縮するようにでき、より強い力でリリース用ペダルを踏み込む場合には、ストレッチャ本体の自重によっても、伸縮機構がスムースに収縮するようにできる。従って、リリース用ペダルを踏み込む力の強弱によって、状況に応じた適切な速度でストレッチャ本体を下降させることができる。
また、前述のブレーキ機構は、リリース用ペダルと一体に変位する押圧部材と、リリース用ペダルの一定範囲内の変位では押圧部材とは非係合の関係にあり、当該一定範囲を超えるリリース用ペダルの変位により押圧部材と係合して押圧部材の変位に応じて弾性変形する弾性部材とを有するものが好ましい。この場合、押圧部材が弾性部材に接触するまでは、軽い力でリリース用ペダルを踏み込むことで、リリース装置に対する操作量を小さくでき、押圧部材が弾性部材に接触した後は、より強い力でリリース用ペダルを踏み込むことで、リリース装置に対する操作量を大きくできる。
更に、前述の伸縮機構には、押圧部材と弾性部材との位置関係を調節する調節手段を更に備えることが好ましい。この場合、軽い力でリリース用ペダルを踏み込める範囲を調節することができる。An object of the present invention is to provide a stretcher capable of raising and lowering a stretcher body safely and easily even when a patient is on the stretcher and obtaining a sufficient raising and lowering stroke.
In order to achieve this object, a stretcher that can be changed in shape to a wheelchair according to the present invention has a stretcher body that can be folded into a chair and a carriage that supports the stretcher body, and is a parallelogram. A four-joint parallel link mechanism that supports four stretch fulcrums, two of which are fixed to the carriage, and that support the stretcher body at a portion that translates relative to the carriage. And a telescopic mechanism arranged in a positional relationship for pivoting the four-joint parallel link mechanism by expanding and contracting.
Accordingly, when the four-joint parallel link mechanism is rotated by the extension / contraction operation of the extension / contraction mechanism, the stretcher body supported by the parallel-moving portion of the four-joint parallel link mechanism maintains a predetermined posture with respect to the carriage. Move up and down while maintaining the angle. When the length of the expansion / contraction mechanism is fixed, the height of the stretcher body is maintained constant, so that it is not necessary to provide a separate lock mechanism. Moreover, there is no possibility that a hand or an object will be pinched like an X-shaped link. Therefore, the stretcher body can be raised and lowered safely and easily. Further, the range in which the stretcher body moves up and down is determined by the range in which the four-bar parallel link mechanism rotates, so that the stretcher body can be moved up and down beyond the stroke of the telescopic mechanism itself.
Here, the telescopic mechanism is attached to the base, a moving part movable relative to the base, a screw moving mechanism that is provided between the base and the moving part and moves the moving part by rotating, and a base. It is preferable to include an actuating mechanism that rotates the screw moving mechanism. In this case, the moving part can be expanded and contracted with respect to the base part by rotating the screw moving mechanism by an actuating mechanism manually operated by a motor or a handle. Since the rotation operation is converted into the expansion / contraction operation, the load during operation can be reduced.
The actuating mechanism further includes a handle portion that provides rotational input, and the screw moving mechanism is a screw rod that is attached to the base and arranged in the sliding direction, and a screw rod that is attached to the moving portion and screwed into the screw rod. And the actuator mechanism includes a first bevel gear that rotates the screw rod and at least one second bevel gear that meshes with the first bevel gear, and the second bevel gear rotates in conjunction with the handle portion. It is preferable to be connected to the handle portion.
In this case, by rotating the handle portion, the second bevel gear rotates. In conjunction with this, the first bevel gear rotates, the screw rod rotates, and the slider moves along the screw rod. Thereby, a moving part can be expanded-contracted with respect to a base. The stretcher body can be easily moved up and down by operating the handle, and further, since electricity is not required, it is possible to avoid the danger of being unable to operate due to power failure in an emergency.
The second bevel gear and the handle portion are preferably connected via a universal shaft joint. In this case, rotation input can be given to the second bevel gear while following the expansion / contraction mechanism that rotates together with the four-joint parallel link mechanism by the expansion / contraction operation.
Furthermore, when the actuating mechanism has a motor, the expansion / contraction mechanism can be expanded and contracted electrically by a switch operation on the motor. The operator can raise and lower the stretcher body only by operating the switch, and the labor of the operator can be reduced.
Moreover, it is preferable to further include auxiliary means for generating auxiliary force in the direction in which the telescopic mechanism is extended or the direction in which the stretcher body is lifted with respect to the carriage. In this case, the force required for the expansion / contraction operation of the expansion / contraction mechanism can be further reduced.
The stretcher body includes a frame configured to be deformable into a chair by being folded, and a support member that is attached to the frame and supports a part of the patient's body, and the core of the support member or the support member At least the portion of the support surface that requires deformation is divided into a plurality of parts, and the divided core members or support members are connected by a flexible mechanism, and the flexible mechanisms are arranged in parallel at intervals. A fixed side member having a plurality of overlapping plates, a tilting side member having a plurality of overlapping plates alternately overlapping with the overlapping plate of the fixed side member, and the overlapping portion of each overlapping plate of the fixed side member and the tilting side member. And a biasing means for biasing the superposition plates in the superposition direction. The side member rotates around the connecting shaft and tilts a part of the core material or the support member, and maintains the angle and maintains the shape of the support surface by using the frictional force at the contact portion between the overlapping plates. Is preferred.
In this case, the patient who uses the stretcher is held in a stable sitting or supine posture or an easy sitting or supine posture by supporting a part of the body. In addition, for example, even if the posture when transferred to the bed or the posture after transfer is somewhat collapsed, the support member prevents a part of the body from protruding from the bed or the supine posture from collapse. Therefore, for the patient, it is not necessary to apply excessive force to maintain the posture, and even if it suddenly approaches the end of the bed by changing its posture or turning over, it may fall down accidentally. You can have a sense of security and trust that you don't.
The expansion / contraction mechanism includes a hydraulic cylinder that expands when pressure oil is supplied and contracts when the pressure oil is discharged, and supplies and discharges pressure oil to the hydraulic cylinder by storing a certain amount of hydraulic oil. It is preferable to be a so-called hydraulic jack provided with a hydraulic supply / discharge section. In this case, when the oil supply operation is performed by the hydraulic supply / discharge section, the hydraulic cylinder is extended by the hydraulic pressure, and the stretcher body is raised. On the other hand, when the oil discharge operation is performed by the hydraulic supply / discharge section, the hydraulic pressure is reduced, the hydraulic cylinder contracts, and the stretcher body is lowered.
The hydraulic cylinder has a cylinder part, a piston part slidably inserted into the cylinder part, a cylinder chamber surrounded by the cylinder part and the piston part, and the hydraulic supply / discharge part includes an oil tank, An oil pump that sucks oil from the oil tank and pumps the sucked oil to the cylinder chamber, an oil discharge passage that connects the cylinder chamber and the oil tank, and a release device that opens and closes the oil discharge passage. Further, a lifting pedal that is displaceably mounted on the carriage, a lifting link that converts the displacement of the lifting pedal into an operation for the oil pump, a release pedal that is displaceably attached to the carriage, and the release pedal It is preferable to provide a release link that converts the displacement of the pedal into an operation on the release device.
In this case, the oil pump is actuated via the lifting link by an operation on the lifting pedal, the hydraulic cylinder is extended, and the stretcher body is raised. On the other hand, by operating the release pedal, the release device is operated via the release link, the hydraulic cylinder contracts, and the stretcher body is lowered. The operator does not need to bend down to the lower part of the stretcher and can perform the expansion / contraction operation of the expansion / contraction mechanism by stepping.
Here, it is preferable that the aforementioned lifting pedal and release pedal are provided on both the left and right sides of the carriage. In this case, the operator does not have to go around to the side where the pedal is, and can quickly move the stretcher body up and down.
The elevating pedal is rotatably attached to the carriage, the elevating link is a first elevating link that rotates integrally with the elevating pedal, and a first elevating link that is rotatably supported by the carriage. In addition, it is preferable to have a second elevating link that contacts the oil pump and applies a pressing force to the oil pump by rotating in conjunction with the rotation of the first elevating link. In this configuration, the number of links can be reduced, so the configuration can be made compact, and there is no need to reduce the thickness of the component because there is room for the component storage space, so the strength of the component can be made sufficiently high. As a result, it is possible to reduce the cost, and the advantage that the cost can be reduced can be obtained.
The elevating pedal is rotatably attached to the carriage, and the elevating link is a first elevating link that rotates integrally with the elevating pedal, and a second elevating link that is rotatably connected to the first elevating link. A link and a third elevating link that is rotatably connected to the second elevating link and rotatably supported with respect to the carriage, and the second elevating link is formed by the rotation of the first elevating link. It moves, and the 3rd link for raising / lowering rotates by the said movement, and you may make it give a pressing force to an oil pump. In this configuration, since the second lifting link is interposed between the third lifting link for operating the oil pump and the first lifting link that rotates integrally with the lifting pedal, the rotation of the lifting pedal The shaft can be placed at a position away from the position where the oil pump is located, and even if the lifting / lowering pedal is placed in a horizontal shape instead of being bent, the lifting / lowering pedal is not in contact with the carriage. it can. For this reason, the pedal part of the lifting / lowering pedal can be arranged away from the carriage, the amount of the pedal part that is stepped on can be reduced to the rotating shaft side of the lifting / lowering pedal, and the operator's foot operating the lifting / lowering pedal can be Can be prevented from touching.
Further, the expansion / contraction mechanism that expands and contracts by supplying and discharging pressure oil preferably includes a brake mechanism that increases the force required to displace the release pedal as the release pedal displacement increases. In this case, the operation amount for the release device can be reduced by depressing the release pedal with a light force, and the operation amount for the release device can be increased by depressing the release pedal with a strong force. For example, when the release pedal is depressed with a light force, the expansion / contraction mechanism is operated when a relatively large load is applied to contract the expansion / contraction mechanism, such as when a person is placed on the stretcher body. When the release pedal is depressed with a stronger force, the expansion / contraction mechanism can be smoothly contracted by the weight of the stretcher body. Therefore, the stretcher body can be lowered at an appropriate speed according to the situation by the strength of the force to depress the release pedal.
In addition, the brake mechanism described above is in a non-engagement relationship between the pressing member that is integrally displaced with the release pedal and the pressing member when the release pedal is displaced within a certain range, and the release pedal that exceeds the certain range. It is preferable to have an elastic member that engages with the pressing member due to the displacement of the elastic member and elastically deforms according to the displacement of the pressing member. In this case, by pressing the release pedal with a light force until the pressing member contacts the elastic member, the amount of operation with respect to the release device can be reduced. After the pressing member contacts the elastic member, the force is released with a stronger force. By depressing the pedal, the amount of operation for the release device can be increased.
Furthermore, it is preferable that the above-mentioned expansion / contraction mechanism further includes an adjusting unit that adjusts the positional relationship between the pressing member and the elastic member. In this case, the range in which the release pedal can be depressed with a light force can be adjusted.
Fig.1は本発明のストレッチャの実施の一形態をストレッチャ本体を省略して示すFig.2のI−I線に沿う断面図である。Fig.2はFig.1の平面図である。Fig.3はストレッチャ本体がベッド状態である場合のフレームを台車を省略して示す平面図である。Fig.4は同ストレッチャのベッド状態を示す側面図である。Fig.5は同ストレッチャが椅子状態に切り替えられたときの側面図である。Fig.6は椅子状態のストレッチャ本体を台車に対して傾斜させた状態を示す側面図である。Fig.7は伸縮機構の一例を示す中央縦断面図である。Fig.8は伸縮機構のねじの形状を部分的に示す正面図である。Fig.9は伸縮機構のベベルギアの平面図である。Fig.10はベベルギアの側面図である。Fig.11はベベルギアの底面図である。Fig.12はヘッドレストを支える回転防止機構の構造をFig.13のXII−XII線に沿って示す断面図である。Fig.13は回転防止機構の平面図である。Fig.14は回転防止機構の底面図である。Fig.15は回転防止機構の第1カバーの平面図である。Fig.16は回転防止機構の第1カバーの正面図である。Fig.17は回転防止機構の第2カバーの平面図である。Fig.18は回転防止機構の第2カバーの正面図である。Fig.19は回転防止機構の回転防止部材の平面図である。Fig.20は回転防止機構の回転防止部材の正面図である。Fig.21は回転防止機構の楔部材の平面図である。Fig.22は回転防止機構の楔部材の正面図である。Fig.23はストレッチャーのヘッドレストに適用された回転防止部材を示す側面図である。Fig.24はヘッドレストをフレームから浮かせた状態の回転防止部材を示す側面図である。Fig.25はヘッドレストを最もフレームから浮かせた状態を示す側面図である。Fig.26は回転防止機構の他の形態の概略を示す平面図である。Fig.27は楔部材によって軸を直接押圧するようにした回転防止機構の断面図である。Fig.28は収納式肘掛け装置を示すストレッチャ本体の斜視図である。Fig.29は収納式肘掛け装置の肘掛けを一部切り欠いて示す平面図である。Fig.30は収納式肘掛け装置の肘掛けを一部切り欠いて示す側面図である。Fig.31は収納式肘掛け装置の肘掛け支柱を示す平面図である。Fig.32は収納式肘掛け装置の肘掛け支柱を示す側面図である。Fig.33は収納式肘掛け装置の連結手段の連結前の状態を示す断面図である。Fig.34は収納式肘掛け装置の連結手段の連結状態を示す断面図である。Fig.35は収納式肘掛け装置を組み立てる様子を示す概略図である。Fig.36は収納式肘掛け装置の動きを示す概略図である。Fig.37は収納式肘掛け装置の伸縮手段に設けたロック機構の動きを説明するための図である。Fig.38は上記ストレッチャに取り付けるサポート部材の構成の一例をストレッチャ本体および台車を省略して示す平面図である。Fig.39は身体サポート機構を備えたヘッドレストの芯材の平面図である。Fig.40はFig.39に示したヘッドレストの芯材の正面図である。Fig.41はFig.39に示したヘッドレストの芯材の底面図である。Fig.42はヘッドレストの中央部の芯材を示す図で、Fig.42Aは平面図、Fig.42Bは正面図である。Fig.43はヘッドレストの左側部(右側部)の芯材を示す図で、Fig.43Aは平面図、Fig.43Bは正面図である。Fig.44は平面および右側面から見た可撓機構と、この可撓機構を構成する各部品とを示す図である。Fig.45は可撓機構の平面図である。Fig.46は可撓機構の背面図である。Fig.47は可撓機構の底面図である。Fig.48は固定的な重合プレートの形状を示す図である。Fig.49は可動的な重合プレートの形状を示す図である。Fig.50は固定的な重合プレートが固着された固定側部材と、これに組み合わされる傾動側部材とを示す平面図である。Fig.51はFig.50に示した固定側部材および傾動側部材の背面図である。Fig.52はFig.50に示した固定側部材および傾動側部材の底面図である。Fig.53はベース板上に設けられた固定的な重合プレートと可動的な重合プレートとを示す図である。Fig.54は油圧シリンダを備える伸縮機構の一例を示す正面図である。Fig.55は上記伸縮機構を操作している様子を示す正面図である。Fig.56はFig.54のV−VI−V−VI線に沿う断面図である。Fig.57はFig.54のV−VII−V−VII線に沿う断面図である。Fig.58はFig.56のV−VIII−V−VIII線に沿う断面図である。Fig.59はFig.56のV−IX−V−IX線に沿う断面図である。Fig.60はリリース用リンクの動作を説明するための側面図である。Fig.61はブレーキ機構の動作を説明するための側面図である。Fig.62は油圧シリンダを備える伸縮機構を台車に取り付けた様子を示す側面図である。Fig.63は油圧ジャッキの外観を示す正面図である。Fig.64は上記油圧ジャッキの平面図である。Fig.65はFig.64のVI−V−VI−V線に沿う断面図である。Fig.66はFig.64のVI−VI−VI−VI線に沿う断面図である。Fig.67は上記ストレッチャに取り付けるサポート部材の構成の他の例を示す平面図である。Fig.68はモータにより作動する伸縮機構を備えたストレッチャを示す概略図である。Fig.69は昇降用リンクの他の構成例を示す概略正面図である。Fig.70はFig.69に示す昇降用リンクの概略平面図である。 FIG. 1 shows an embodiment of a stretcher according to the present invention, in which FIG. It is sectional drawing which follows the II line of 2. FIG. 2 is shown in FIG. 1 is a plan view of FIG. FIG. 3 is a plan view showing the frame when the stretcher main body is in a bed state with the carriage omitted. FIG. 4 is a side view showing a bed state of the stretcher. FIG. 5 is a side view when the stretcher is switched to a chair state. FIG. 6 is a side view showing a state in which the stretcher body in the chair state is inclined with respect to the carriage. FIG. 7 is a central longitudinal sectional view showing an example of an expansion / contraction mechanism. FIG. 8 is a front view partially showing the shape of the screw of the telescopic mechanism. FIG. 9 is a plan view of the bevel gear of the telescopic mechanism. FIG. 10 is a side view of the bevel gear. FIG. 11 is a bottom view of the bevel gear. FIG. 12 shows the structure of an anti-rotation mechanism that supports the headrest. FIG. 13 is a cross-sectional view taken along line XII-XII. FIG. 13 is a plan view of the rotation preventing mechanism. FIG. 14 is a bottom view of the rotation prevention mechanism. FIG. 15 is a plan view of the first cover of the rotation preventing mechanism. FIG. 16 is a front view of the first cover of the rotation preventing mechanism. FIG. 17 is a plan view of the second cover of the rotation preventing mechanism. FIG. 18 is a front view of the second cover of the rotation preventing mechanism. FIG. 19 is a plan view of a rotation preventing member of the rotation preventing mechanism. FIG. 20 is a front view of a rotation preventing member of the rotation preventing mechanism. FIG. 21 is a plan view of the wedge member of the rotation preventing mechanism. FIG. 22 is a front view of the wedge member of the rotation preventing mechanism. FIG. 23 is a side view showing a rotation preventing member applied to the headrest of the stretcher. FIG. 24 is a side view showing the rotation preventing member in a state where the headrest is lifted from the frame. FIG. 25 is a side view showing a state in which the headrest is most lifted from the frame. FIG. 26 is a plan view showing an outline of another form of the rotation preventing mechanism. FIG. 27 is a cross-sectional view of an anti-rotation mechanism in which a shaft is directly pressed by a wedge member. FIG. 28 is a perspective view of the stretcher body showing the retractable armrest device. FIG. 29 is a plan view showing a part of the armrest of the retractable armrest device. FIG. 30 is a side view showing a part of the armrest of the retractable armrest device. FIG. 31 is a top view which shows the armrest support | pillar of a retractable armrest apparatus. FIG. 32 is a side view showing an armrest column of the retractable armrest device. FIG. 33 is a cross-sectional view showing a state before connection of the connecting means of the retractable armrest device. FIG. 34 is a sectional view showing a connected state of the connecting means of the retractable armrest device. FIG. 35 is a schematic view showing how the retractable armrest device is assembled. FIG. 36 is a schematic view showing the movement of the retractable armrest device. FIG. 37 is a view for explaining the movement of the lock mechanism provided in the expansion / contraction means of the retractable armrest device. FIG. 38 is a plan view showing an example of the structure of the support member attached to the stretcher, omitting the stretcher body and the carriage. FIG. 39 is a plan view of a core material of a headrest provided with a body support mechanism. FIG. 40 is FIG. 40 is a front view of the core material of the headrest shown in FIG. FIG. 41 is FIG. 42 is a bottom view of the core material of the headrest shown in FIG. FIG. 42 is a view showing the core material in the center of the headrest. 42A is a plan view, FIG. 42B is a front view. FIG. 43 is a view showing the core material of the left side (right side) of the headrest, FIG. 43A is a plan view, FIG. 43B is a front view. FIG. 44 is a diagram showing the flexible mechanism viewed from the plane and the right side surface, and the components constituting the flexible mechanism. FIG. 45 is a plan view of the flexible mechanism. FIG. 46 is a rear view of the flexible mechanism. FIG. 47 is a bottom view of the flexible mechanism. FIG. 48 is a figure which shows the shape of a fixed superposition | polymerization plate. FIG. 49 is a figure which shows the shape of a movable superposition | polymerization plate. FIG. 50 is a plan view showing a fixed side member to which a fixed overlapping plate is fixed and a tilting side member combined therewith. FIG. 51 is shown in FIG. FIG. 50 is a rear view of the fixed side member and the tilting side member shown in FIG. FIG. 52 is FIG. FIG. 50 is a bottom view of the fixed side member and the tilt side member shown in FIG. FIG. 53 is a figure which shows the fixed superposition | polymerization plate and movable superposition | polymerization plate which were provided on the base board. FIG. 54 is a front view showing an example of an expansion / contraction mechanism including a hydraulic cylinder. FIG. 55 is a front view showing a state in which the telescopic mechanism is operated. FIG. 56 is FIG. It is sectional drawing which follows the V-VI-V-VI line of 54. FIG. 57 is shown in FIG. It is sectional drawing which follows the V-VII-V-VII line of 54. FIG. 58 is shown in FIG. It is sectional drawing which follows the V-VIII-V-VIII line of 56. FIG. 59 is FIG. It is sectional drawing which follows the V-IX-V-IX line of 56. FIG. 60 is a side view for explaining the operation of the release link. FIG. 61 is a side view for explaining the operation of the brake mechanism. FIG. 62 is a side view showing a state in which a telescopic mechanism having a hydraulic cylinder is attached to a carriage. FIG. 63 is a front view showing the appearance of the hydraulic jack. FIG. 64 is a plan view of the hydraulic jack. FIG. 65 is FIG. It is sectional drawing which follows the VI-V-VI-V line of 64. FIG. 66 is FIG. It is sectional drawing which follows the VI-VI-VI-VI line of 64. FIG. 67 is a plan view showing another example of the structure of the support member attached to the stretcher. FIG. 68 is a schematic view showing a stretcher provided with a telescopic mechanism operated by a motor. FIG. 69 is a schematic front view showing another configuration example of the lifting link. FIG. 70 is shown in FIG. 69 is a schematic plan view of the lifting link shown in FIG.
Fig.1からFig.53に本発明のストレッチャの実施の一形態を示す。この車椅子に形態変更可能なストレッチャ1は、折り畳むことで椅子に変形可能なストレッチャ本体2と該ストレッチャ本体2を支持する台車3とを有するものであり、尚且つ平行四辺形を成す4つの回転支点を有して当該回転支点の2つが台車3に対して固定されると共に台車3に対して平行移動する部分でストレッチャ本体2を支持する4節平行リンク機構4と、4節平行リンク機構4の回動を規制すると共に伸縮することによって4節平行リンク機構4を回動させる位置関係に配置される伸縮機構5とを有するようにしている。尚、Fig.1及びFig.2ではストレッチャ本体2の図示を省略している。
本実施形態において、台車3は、前後左右に4個の車輪31を有し、枠状を成すように構成されている。より具体的には、本実施形態における台車3は、前方及び後方に車輪31が取り付けられると共にストレッチャ1の両側に平行に配置される2つのベース部材32と、これらのベース部材32と直交するように配置され、これらのベース部材32を、前方で連結する前方連結部材33と後方で連結する後方連結部材34とを有している。ベース部材32と前方連結部材33、ベース部材32と後方連結部材34とは、例えば溶接やねじ止め等で一体に固定されていて、枠状の台車3を構成している。尚、前方連結部材33は、4節平行リンク機構4の回動動作を妨げないように、例えば両端近傍を折り曲げて、中央部分33aがベース部材32よりも接地面側に位置するように形成している。
リンク支持部材41は、4節平行リンク機構4を台車3に固定する役割を果たす。例えば本実施形態では、2つのリンク支持部材41が後方連結部材34に取り付けられている。例えば、リンク支持部材41には、後方連結部材34が貫通する孔が設けられており、当該孔に後方連結部材34を貫通させた状態で、例えばねじ止め等によりリンク支持部材41を後方連結部材34に固定するようにしている。尚、後方連結部材34は、例えばリンク支持部材41の回転を禁止するように横断面を非円形状、例えば略楕円形状としている。
本実施形態における4節平行リンク機構4は、リンク支持部材41に回転支持される第1リンクメンバ42及び第2リンクメンバ43と、第1リンクメンバ42及び第2リンクメンバ43のリンク支持部材41に対する自由端側を回り対偶で連結する第3リンクメンバ44とを有して構成される。2つのリンク支持部材41の間には、第1リンクメンバ42を回転可能に支持する第1支軸45と、第2リンクメンバ43を回転可能に支持する第2支軸46とが、取り付けられている。第1支軸45と第2支軸46とは、後方連結部材34の長手方向と平行に配置され、例えばねじ止め等でリンク支持部材41に固定されている。第1リンクメンバ42のリンク支持部材41に対する自由端側には、第1支軸45と平行に第3支軸47が配置されている。また、第2リンクメンバ43のリンク支持部材41に対する自由端側には、第2支軸46と平行に第4支軸48が配置されている。第3リンクメンバ44には、第3支軸47および第4支軸48が回転可能に貫通する孔が設けられていて、第3支軸47と第4支軸48とは、当該孔を貫通することで第3リンクメンバ44により連結されている。第1リンクメンバ42は、第1支軸45が貫通して第1支軸45に回転可能に支持される第1筒体421と、第3支軸47が貫通して第3支軸47に回転可能に支持される第3筒体422と、第1支軸45及び第3支軸47に対して直交するように配置されて第1筒体421と第3筒体422とを連結する平行な2本の第1連結棒423とを有して構成される。第1連結棒423は、例えばパイプ状に形成され、第1筒体421および第3筒体422に溶接等で固定される。第2リンクメンバ43も、第1リンクメンバ42と同様の構成を有しており、第2支軸46が貫通して第2支軸46に回転可能に支持される第2筒体431と、第4支軸48が貫通して第4支軸48に回転可能に支持される第4筒体432と、第2支軸46及び第4支軸48に対して直交するように配置されて第2筒体431と第4筒体432とを連結する平行な2本の第2連結棒433とを有して構成される。第2連結棒433は、例えばパイプ状に形成され、第2筒体431および第4筒体432に溶接等で固定される。回転支点となる第1〜4支軸45,46,47,48は平行四辺形を成し、リンク支持部材41および第1リンクメンバ42および第2リンクメンバ43および第3リンクメンバ44により4節平行リンク機構4が構成される。
伸縮機構5は、ストレッチャ本体2に作用する荷重により回動しようとする4節平行リンク機構4を受け支えて4節平行リンク機構4の回動を規制する機能を果たすと共に、伸縮することによって4節平行リンク機構4を回動させて、台車3に対するストレッチャ本体2の高さを調整するものである。ストレッチャ本体2に作用する荷重とは、例えば、ストレッチャ本体2および4節平行リンク機構4の重量に、ストレッチャ本体2に載置される人や物の重量を加えたものが該当する。
伸縮機構5は、ストレッチャ本体2に作用する荷重により回動しようとする4節平行リンク機構4を受け支えて、4節平行リンク機構4の回動を規制することができ、尚且つ、伸縮機構5が伸縮することによって4節平行リンク機構4を回動させることができる位置に配置される。例えば本実施形態における伸縮機構5では、一端側が第3支軸47に回転可能に取り付けられると共に、他端側がリンク支持部材41に回転可能に取り付けられている。但し、伸縮機構5を取り付ける位置は、この例に限定されるものではない。
本実施形態におけるリンク支持部材41は、伸縮機構5を支持する役割も兼ね備える。この場合、伸縮機構5を支持する部材を別途台車3に設ける場合と比較して、部品点数削減等の効果を奏する。2つのリンク支持部材41の間には、伸縮機構5を回転可能に支持する第5支軸50が、第1支軸45及び第2支軸46と平行になる位置関係で取り付けられている。第5支軸50は、例えばねじ止め等でリンク支持部材41に固定される。また、例えば本実施形態では、第1支軸45、第2支軸46、第5支軸50は、それぞれの回転中心となる点が一直線上に並ぶように、リンク支持部材41に取り付けられる。リンク支持部材41は、その長手方向がベース部材32の長手方向に対して傾いた状態となるようにベース部材32に取り付けられており、後方且つ上方に向かって第5支軸50→第2支軸46→第1支軸45の順に配置するようにしている。このため伸縮機構5は、リンク支持部材41に対して略V字状を成して、4節平行リンク機構4を受け支えている。この伸縮機構5は、第1連結棒423および第2連結棒433および第3リンクメンバ44の間に配置される。
伸縮機構5は、ストレッチャ本体2に作用する荷重を受け支えながらストレッチャ本体2またはストレッチャ本体2と一体となって移動する部材、例えば本実施形態では第3支軸47に対する連結点と、台車3または台車3と一体となっている部材、例えば本実施形態では第5支軸50に対する連結点との間の距離を、伸縮調整できるものであれば良い。例えば本実施形態では、ねじ構造を利用した伸縮機構5を採用している。より具体的には、本実施形態における伸縮機構5は、例えばFig.7に示すように、基部51と、基部51に対して移動可能な移動部52と、基部51と移動部52の間に設けられ回転することで移動部52を移動させるねじ移動機構53と、基部51に取り付けられてねじ移動機構53を回転させるアクチュエイト機構54とを備えている。但し、伸縮機構5の構造は、この例に限定されるものではない。
ねじ移動機構53は、基部51に取り付けられて基部51の軸方向に配置されたねじ棒531と、移動部52に取り付けられてねじ棒531がねじ込まれるスライダ532を備えている。アクチュエイト機構54は、ねじ棒531を回転させる第1のベベルギア541と、第1のベベルギア541に噛み合う少なくとも1つの第2のベベルギア542を有している。基部51は例えば大径のパイプであり、移動部52は例えば小径のパイプである。移動部52は出没可能に基部51に挿入されている。基部51における移動部52側の端には、移動部52を摺動自在に支持する摺動スリーブ55が嵌め込まれている。本実施形態の摺動スリーブ55は、移動部52の最大伸長位置にてスライダ532と当接し、移動部52の最大伸長位置を規定する機能も兼ねる。摺動スリーブ55と対極となる基部51の端は基端部材56が嵌め込まれることにより閉じられていて、基端部材56にはアクチュエイト機構54が設けられている。一方、移動部52における基部51側の端には、ねじ移動機構53のスライダ532が嵌め込まれている。スライダ532と対極となる移動部52の端には、第3支軸47が回転可能に貫通する第8筒体57が、例えば溶接等により固定されている。基部51の端部近傍には、両側方に配置される2つの第5支軸50が回転可能に嵌め込まれる2つの第9筒体58が、例えば溶接等により固定されている。
アクチュエイト機構54は、基端部材56において基部51の軸方向に回転自在に取り付けられた第1のベベルギア541と、基端部材56において第1のベベルギア541と噛み合うように回転自在に取り付けられた第2のベベルギア542を有している。第2のベベルギア542は、例えば1つ設けられており、第1のベベルギア541と軸角すなわち交差角が90度で噛み合っている。第1及び第2のベベルギア541,542は歯の形状が同一のベベルギアである。ただし、第1のベベルギア541は第2のベベルギア542よりも大径であり歯数が多い。例えば第1のベベルギア541が1回転すると、第2のベベルギア542は2回転程度、好ましくは1.3回転する。即ち、例えば第2のベベルギア542が1.3回転すると、ねじ棒531が1回転する。
第1及び第2のベベルギア541,542の歯部は、Fig.9及びFig.10に示すように、歯底501には円錐角がつけられているのに対し、歯頂は回転軸と平行な面500aと直交する面500bとからなっている。即ち、歯底501となる谷部分は円錐面に沿って形成されているが、歯頂は外観がクラウンギアのような円筒面500aと回転軸に対して直交する平面500bとで形成された三角形状のフェースを有している。このように第1及び第2のベベルギア541,542の歯部を形成することで、外径部分では歯底に対して歯頂を高くすることができ、噛み合う面を三角形状にして広くすることができて大きなトルクの伝達を可能にすることができる。また、歯は内径側において面500b寄りの部位が一部切り下げられて、歯の噛み合いをスムーズにしているが、場合によっては切り下げないこともある。即ち、第1及び第2のベベルギア541,542を小型で大トルクの伝達が可能なものにすることができる。
第1のベベルギア541の底面には、例えば六角形の孔である六角孔541aが形成されている。ねじ棒531の上端部531aには、六角孔541aに嵌合する取付部が成形されており、当該取付部が六角孔541aに挿入される。ねじ棒531の上端部531aは、例えば横断面円形の軸状に形成されておりスラストベアリング561で軸支される共に、当該スラストベアリング561と係合する抜け防止用のピン562が設けられる。尚、例えばねじ棒531と第1のベベルギア541の軸部541bとの重ね合わさった所を貫通するねじで止め付ける等により、ねじ棒531と第1のベベルギア541とを一体化するようにしても良い。これにより、ねじ棒531は基端部材56に回転自在に取り付けられて第1のベベルギア541と一体となって回転する。一方、第2のベベルギア542は、基端部材56にねじ止め等で固定される支持部材563に、回転自在に支持されている。第2のベベルギア542の支持部材563から露出した部分には、例えば抜け防止用のCリング564が取り付けられる。
また、ねじ棒531に形成されているねじの歯は、例えばFig.8に示すように、断面形状が台形になるように形成されている。このように歯の断面形状を台形にすることで、大きなトルクを伝達し易くなる。また、歯の断面形状を台形にしているので、ねじ棒531の軸方向の力がスライダ532に作用しても、ねじ棒531が回転してしまうことはない。従って、ストレッチャ本体2に作用する荷重によって、ねじ移動機構53が逆転して伸縮機構5が自然に縮んでしまうことはなく、高さ維持のための複雑な機構を必要としない。一方、スライダ532の内部には、ねじ棒531に噛み合う雌ねじ部533が、例えばねじ止めで固定されている。したがって、ねじ棒531が回転すると、スライダ532がねじ棒531に沿って上下に移動し、移動部52を基部51の軸方向に移動させる。
アクチュエイト機構54における第2のベベルギア542は、例えばハンドル部59に連結されており、ハンドル部59を回転させることで、第2のベベルギア542が連動して回転するように構成されている。ここで、本実施形態における伸縮機構5は、伸縮動作によって4節平行リンク機構4と共に回動する。そこで、本実施形態では、回動する伸縮機構5に追従しつつ第2のベベルギア542に回転入力を与えるために、ハンドル部59とアクチュエイト機構54とを自在軸継手を用いて連結するようにしている。例えば、第2のベベルギア542の軸部542aと、連結軸591の一方の端とを、第1自在軸継手592により連結し、尚且つ連結軸591の他方の端とハンドル部59とを第2自在軸継手593により連結するようにしている。尚、第1自在軸継手592および第2自在軸継手593は、例えば周知の十字形自在軸継手である。ハンドル部59は、回転軸がカバー体594に回転可能に取り付けられており、カバー体594は、連結軸591を覆うように、後方連結部材34に溶接等で固定されている。
さらに、例えば本実施形態では、伸縮機構5の伸縮動作に伴う操作力を軽減するために、伸縮機構5を伸長させる方向、またはストレッチャ本体2を台車3に対して持ち上げる方向に、補助力を発生させる補助手段を設けるようにしている。本実施形態の補助手段は、例えば、弾性変形することにより原状態への復元力を蓄えるばねである。例えば本実施形態では、伸縮機構5の基部51に補助手段を内蔵するようにしている。この場合、補助手段としてのばねが外から見えず外観が良好となり、且つ補助手段としてのばねに手を挟む等の事故を防止できる、といった利点がある。例えば補助手段としての圧縮コイルばね510が、基端部材56に設けたフランジ565と、スライダ532の外周に設けたフランジ532aとの間に配置される。フランジ565,532aは、例えば移動部52の最大伸長位置と最大収縮位置等を考慮して設定される。但し、補助手段を配置する位置は、伸縮機構5を伸長させる方向またはストレッチャ本体2を台車3に対して持ち上げる方向に、補助力を発生させ得る位置であれば良く、上記の例に限定されるものではない。
ストレッチャ本体2は、4節平行リンク機構4における台車3に対して平行移動する部分に取り付けられる。例えば本実施形態では、第3支軸47と第4支軸48にストレッチャ本体2を取り付けるようにしている。従って、4節平行リンク機構4の回動動作により、ストレッチャ本体2が台車3に対して平行に移動する。即ち、ハンドル部59の回転操作によって、第2のベベルギア542が回転し、これにより第1のベベルギア541が回転し、ねじ棒531が回転する。これにより、スライダ532がねじ棒531に沿って移動し、移動部52が軸方向に移動して、伸縮機構5が伸長または収縮する。伸縮機構5の伸縮により、4節平行リンク機構4が回動動作し、ストレッチャ本体2が台車3に対して平行に、上昇または下降する。
このストレッチャ1の昇降機構によれば、ストレッチャ本体2に強い荷重が作用している状態、例えばストレッチャ1に患者が載置されている状態でも、軽いハンドル操作力で高さ調節を行うことができる。補助手段を用いることで、さらに操作力は軽減される。また、スライダ532にスライド方向の力が作用してもねじ棒531が回転することはないので、ストレッチャ本体2に作用する荷重でストレッチャ本体2が下がってしまうことがなく、高さ維持のための複雑な機構を必要としない。さらに、本実施形態の伸縮機構5では、電気を必要としないので、緊急時に電源が取れないため動作不能に陥るといった危険もない。
次に、ストレッチャ本体2について説明する。本実施形態におけるストレッチャ本体2は、寝た状態あるいは座った状態のいずれの患者も移動できるように、Fig.4に示す上面を平坦としたベッドと、Fig.5に示す着座可能な椅子とに、形態を変更することができるものである。本実施形態では、ストレッチャ本体2のこのような形態変更を可能とするために、折り曲げ可能に組み付けた丸パイプからなるフレーム20によって骨組みを形成している。このフレーム20によれば、回転する機構は径の異なる丸パイプで形成したヒンジなどの回り対偶によって構成し、伸縮する機構は径の異なるパイプで構成したすべり対偶によって構成することができる。
本実施形態におけるフレーム20は、例えば、背部分21、座部分22、脚部分23が互いに折曲可能に連結されており、これらの連結箇所を折曲させることで椅子状態に変形することができる。なお、ベッドに形態変更したストレッチャ1を主にフレーム20のみで示すとFig.3のようになる。
例えば背部分21は、平行に配置される2本の第1縦パイプ210と、これら第1縦パイプ210を連結する第1ベースプレート211と、第1縦パイプ210の下端側を連結すると共に第1折曲軸11に回転可能に支持される第1横パイプ212とを有して構成される。また、第1縦パイプ210の略中間位置には、第1縦パイプ210と直交する方向であって第1縦パイプ210に対して外側に向かう方向に、中間パイプ213が例えば溶接等で固定されている。この中間パイプ213には略U字型の第1手押し用パイプ214が固定されると共に、中間パイプ213の端部において肘掛け73が回転可能に取り付けられる。
また、例えば座部分22は、一端側が第1折曲軸11に回転可能に支持されると共に他端側が第2折曲軸12に回転可能に支持される2本の第2縦パイプ220と、これら第2縦パイプ220を第1折曲軸11側で連結する第2横パイプ221と、第2縦パイプ220を第2折曲軸12側で連結する第3横パイプ222と、一端側が第2横パイプ221に固定されると共に他端側が第3支軸47に回転可能に支持される2本の第1支持パイプ223と、一端側が第3支軸47に回転可能に支持される共に他端側が第2折曲軸12に回転可能に支持される2本の第2支持パイプ224とを有して構成される。第1支持パイプ223と第2支持パイプ224とは、第3支軸47に回転可能に取り付けられる第5筒体225に、側面視で略V字状を成すように固定されている。
また、例えば脚部分23は、一端側が第2折曲軸12に回転可能に支持される2本の第3縦パイプ230と、これら第3縦パイプ230を連結する第2ベースプレート231とを有して構成される。
さらに、本実施形態におけるフレーム20では、背部分21と脚部分23とを連動させる連動機構24を備えている。この連動機構24は、例えば、第1横パイプ212に固定される2つの第1連動具240と、第2折曲軸12に回転可能に支持される2つの第2連動具241と、第1連動具240と第2連動具241とを連結する2本の連動用リンク242と、第2連動具241と係合するように配置され、第3縦パイプ230に固定される第4横パイプ243とを有して構成される。
第1連動具240には、第1折曲軸11と平行な軸方向を有する第1連動軸244が固定されており、第2連動具241には、第2折曲軸12と平行な軸方向を有する第2連動軸245が固定されている。連動用リンク242は、一端側が第1連動軸244に回転可能に支持されていると共に、他端側が第2連動軸245に回転可能に支持されている。第4横パイプ243は、第3縦パイプ230と直交するように配置されて、第2折曲軸12の近傍で2本の第3縦パイプ230の接地面側に、溶接等で固定されている。脚部分23の自重によって、第4横パイプ243は第2連動具241に当接する。
例えば本実施形態では、第1折曲軸11、第2折曲軸12、第1連動軸244、第2連動軸245の回転中心は、側面視で平行四辺形を成すように設定されている。また、第1縦パイプ210と第3縦パイプ230は、長手方向が平行となるように設定されている。従って、背部分21が第1折曲軸11回りに回転すると、第1連動具240も背部分21と一体となって、第1折曲軸11回りに回転する。当該回転動作は連動用リンク242を介して第2連動具241に伝達され、第2連動具241は第4横パイプ243を押し込みながら第2折曲軸12回りに回転する。これにより、脚部分23が第2折曲軸12回りに回転する。即ち、背部分21が第1折曲軸11回りに回転した分だけ、脚部分23も第2折曲軸12回りに回転する。
さらに、例えば本実施形態のストレッチャ1では、背部分21の自由な回転を規制する変形制御機構25を備えている。この変形制御機構25は、例えば、第1横パイプ212に固定される第3連動具250と、第3連動具250と第3横パイプ222とを連結する変形制御用伸縮機構251とを有して構成される。この第3連動具250は第1横パイプ212の中央に固定される。
変形制御用伸縮機構251は、予め設定されている最大長と最短長の間で伸縮可能であり、尚且つ最大長と最短長の間の任意の長さで固定可能な機構である。このような変形制御用伸縮機構251として、例えば本実施形態では、シリンダ部251aと、シリンダ部251aに伸縮可能に内蔵されるロッド部251bと、シリンダ部251aの内部においてロッド部251bの周囲に配置される、図示を省略するコイルばねと、ロッド部251bに対してコイルばねを巻き締めたロック状態と緩めたアンロック状態とに切り替える、図示を省略する操作手段などを有して構成される所謂メカニカルロックと呼ばれるものを採用している。従って、操作手段によりコイルばねを緩めれば、ロッド部251bは最大長と最短長の間で伸縮自在となり、操作手段によりコイルばねを巻き締めれば、ロッド部251bは伸縮不能にロックされる。但し、変形制御用伸縮機構251は、伸縮可能且つロック可能な機構であれば良く、その構造等が本実施形態の例に限定されるものではない。例えば、変形制御用伸縮機構251として、周知のロック機構付きガススプリングを採用しても良い。ロック機構付きガススプリングは、内部にガスを封入したシリンダ装置で、封入流体の移動通路を開閉する弁と、当該弁を開閉操作するレバーなどの操作手段などを有し、封入流体の移動を許容することで伸縮可能なロック解除状態となり、封入流体の移動を禁止することで伸縮不可能なロック状態となる。
第3連動具250には例えば第1連動軸244と同軸方向を向く第3連動軸252が固定されており、変形制御用伸縮機構251のシリンダ部251aは、第3連動軸252に回転可能に支持される。また、第3横パイプ222には1組のブラケット253が例えば溶接等で固定されており、このブラケット253に固定される軸に変形制御用伸縮機構251のロッド部251bが回転可能に支持される。
従って、変形制御用伸縮機構251の長さが固定されると、第2縦パイプ220と第3連動具250と変形制御用伸縮機構251とで、三角形の固定リンクを形成し、第3連動具250と一体化された第1横パイプ212の第1折曲軸11回りの回転がロックされる。よって、背部分21および脚部分23が位置決めされる。一方、図示を省略する操作手段の操作によりロッド部251bを伸縮自由とすれば、第1横パイプ212のロックは解除され、背部分21は第1折曲軸11回りに回転可能となる。即ちストレッチャ本体2を、椅子状態または所望のリンクライニング位置若しくはベッド状態に、適宜変形可能となる。例えば本実施形態では、変形制御用伸縮機構251が最短長となるときに、ストレッチャ本体2がベッド状態となるように、設定している。尚、ストレッチャ1の変形時に適当な反力を得るために、変位することによって原位置への復帰力を蓄える手段、例えばばねを、ロッド部251bの周囲またはシリンダ部251aの内部或いは第3連動軸252とブラケット253に固定される軸との間に、設けるようにしても良い。さらに、変形制御用伸縮機構251の伸縮動作に対して抵抗を発生させる緩衝装置、例えば速度比例型の減衰を有する周知のオイルダンパなどを設けるようにしても良い。
さらに、例えば本実施形態のストレッチャ1では、ストレッチャ本体2における台車3に対する傾きを調整する角度調整機構26を備えている。この角度調整機構26は、第4支軸48と第2折曲軸12とを連結するチルト用伸縮機構260と、チルト用伸縮機構260の伸縮動作に対して抵抗を発生させる緩衝装置261とを有して構成される。
チルト用伸縮機構260は、予め設定されている最大長と最短長の間で伸縮可能であり、尚且つ最大長と最短長の間の任意の長さで固定可能な機構である。このようなチルト用伸縮機構260として、例えば本実施形態では、上述した変形制御用伸縮機構251と同様に、シリンダ部260aと、シリンダ部260aに伸縮可能に内蔵されるロッド部260bと、シリンダ部260aの内部においてロッド部260bの周囲に配置される、図示を省略するコイルばねと、ロッド部260bに対してコイルばねを巻き締めたロック状態と緩めたアンロック状態とに切り替える、図示を省略する操作手段などを有して構成される所謂メカニカルロックと呼ばれるものを採用している。尚、チルト用伸縮機構260は、伸縮可能且つロック可能な機構であれば良く、その構造等が本実施形態の例に限定されるものではない。例えば、チルト用伸縮機構260として、先に説明した周知のロック機構付きガススプリングを採用しても良い。
チルト用伸縮機構260のロッド部260bは、第2折曲軸12に回転可能に支持される第6筒体262にねじ止めや溶接等で固定される。チルト用伸縮機構260のシリンダ部260aは、第4支軸48に回転可能に支持される第7筒体263にねじ止めや溶接等で固定される。また、緩衝装置261は、例えば速度比例型の減衰を有する周知の粘性ダンパであるオイルダンパである。オイルダンパ261は、例えばチルト用伸縮機構260と伸縮方向が平行であるように配置される。第6筒体262には、オイルダンパ261を取り付けるための1組のブラケット264が固定されており、ブラケット264の間にはオイルダンパ261のピストン部261bを回転可能に支持する軸が固定されている。第7筒体263には、オイルダンパ261を取り付けるための固定具265が例えば溶接等で固着されており、オイルダンパ261のシリンダ部261aが固定具265に例えばねじ止め等で固定される。
従って、チルト用伸縮機構260の長さが固定されると、第2支持パイプ224と第3リンクメンバ44とチルト用伸縮機構260とで、三角形の固定リンクを形成し、座部分22が台車3に対して固定される。本実施形態では、チルト用伸縮機構260が最短長となるときに、第2縦パイプ220が水平となるように、即ち座部分22が水平となるように、設定している。一方、図示を省略する操作手段の操作によりロッド部260bを伸縮自由とすれば、Fig.6に示すように、チルト用伸縮機構260を伸長させて、ストレッチャ本体2を台車3に対して傾けることができる。そして、所望の傾きでストレッチャ本体2を台車3に対して固定することができる。また、オイルダンパ261の作用により、チルト用伸縮機構260を伸縮させる際に抵抗が生じるため、ストレッチャ本体2が台車3に対して急激に傾いてしまうことが防止される。これにより、患者落下等の危険を防止できる。
本実施形態におけるストレッチャ1は、患者の頭部を支持するヘッドレスト13を備えている。このヘッドレスト13は、第1ベースプレート211に対してスライド可能に構成される第1スライドプレート130に取り付けられる。これにより、ヘッドレスト13の位置を調節できる。第1スライドプレート130は、2本の第1縦パイプ210および第1ベースプレート211をスライドガイドとして、スライド可能に配置される。また、剛性を高めるために、第1スライドプレート130の側端部が折り曲げられて、リブが形成されている。
第1ベースプレート211と第1スライドプレート130との位置決めは、例えば重ね合わされた第1ベースプレート211と第1スライドプレート130とを貫通する第1締付けねじ131によって行う。第1スライドプレート130には、第1締付けねじ131が摺動可能な第1長溝132がスライド方向に設けられていて、当該第1長溝132で規定された範囲で、第1スライドプレート130は、第1ベースプレート211に対してスライド可能となる。第1締付けねじ131は、第1ベースプレート211の背面側に配置される第1操作ノブ133と一体に固定され、第1ベースプレート211に回転可能に取り付けられる。第1締付けねじ131と螺合する第1雌ねじ部134は、例えば第1スライドプレート130の両側端に設けられたリブに挟まれることによって回転が禁止される。従って、第1操作ノブ133により第1締付けねじ131を締め付けることによって、摩擦力で第1スライドプレート130が第1ベースプレート211に固定される。第1スライドプレート130の上端部には、ヘッドレスト13が取り付けられるヘッド用ブラケット135が、溶接等で固定されている。このヘッド用ブラケット135には、背面側に向かって湾曲した枠状の第2手押し用パイプ136が、溶接等で固定されている。
また、本実施形態におけるストレッチャ1は、患者の足元を支持するフットレスト14も備えている。このフットレスト14は、第2ベースプレート231に対してスライド可能に構成される第2スライドプレート140に取り付けられる。これにより、フットレスト14の位置を調節できる。第2ベースプレート231と第2スライドプレート140の構造は、例えば、第2締付けねじ141、第2長溝142、第2操作ノブ143、第2雌ねじ部144を有するもので、上述した第1ベースプレート211と第1スライドプレート130の構造と同様である。第2スライドプレート140の下端部には、フット支持部145が溶接等で固定されている。フット支持部145は、第3縦パイプ230と直交する方向であって患者の爪先が向く方向に、フットレスト14の厚み分程度、突出するように形成されていて、当該突出した先端部分にフット支軸146が固定されている。フット支軸146には、フットレスト14の芯材となるフットフレーム147が回転可能に取り付けられている。例えばフットフレーム147は、第3縦パイプ230と当接する位置と、フット支持部145に当接する位置との間の約90度の回転が行えるように設定されている。これにより、フットレスト14は折り畳み可能に構成される。
さらに、例えば本実施形態のストレッチャ1は、Fig.12〜Fig.27に示すように、ヘッドレスト13の奥行きと角度を調整できる構造を備えている。より具体的には、本実施形態のストレッチャ1は、ヘッド用ブラケット135に固定された第1ヘッド支軸62aと、ヘッドレスト13に設けられた第2ヘッド支軸62bと、第1ヘッド支軸62aに回転可能に取り付けられるとともに第2ヘッド支軸62bを回転可能に支持する支持アーム63とにより、ヘッドレスト13の奥行きと角度を変えられるようにしている。
そして本実施形態におけるストレッチャ1は、被押圧傾斜部64と押さえ部65を有する回転防止部材66と、押圧傾斜部67を有する楔部材68と、該楔部材68に荷重をかける荷重付与手段69とからなる回転防止機構61を備え、支持アーム63の第1ヘッド支軸62a周りの角度およびこの支持アーム63に対するヘッドレスト13の角度を一斉に固定できるようにしている。
ヘッドレスト13はFig.23〜Fig.25に示すように第1ヘッド支軸62aを中心に回転可能な支持アーム63の先端側に回転可能に取り付けられ、これにより、ストレッチャ1のフレーム20に対し車椅子状態時に前後方向へ移動可能、またベッド状態時に上下方向へ移動可能で、かつヘッドレスト13自体の保持面、即ち患者の頭部を保持する面の傾き調整も可能となっている。例えばパイプからなる第1ヘッド支軸62aはヘッド用ブラケット135に溶接などにより固着されており、支持アーム63はこの第1ヘッド支軸62aに対し回転可能に取り付けられている。
また、ヘッドレスト13の保持面と逆の面である裏面には左右一対のブラケット614が設けられている。このブラケット614はヘッドレスト13側で折り曲げられ、この折り曲げ部分をヘッドレスト13の裏面に2箇所、左右で計4箇所のねじ615で固着されている。また、パイプなどからなる第2ヘッド支軸62bが左右のブラケット614に溶接などによって一体化されている。
支持アーム63は、基端側を第1ヘッド支軸62aに回転可能に取り付けられるとともに先端側でヘッドレスト13を回転可能に支持する部材で、回転防止機構61によって両軸62a,62bの相対回転運動を防止してヘッドレスト13を所望位置と角度に固定し、あるいは両軸62a,62bの相対回転運動を許容してヘッドレスト13の位置および保持面の角度の変更を可能とする。
この支持アーム63はほぼ半分割される第1カバー616と第2カバー617を有し、回転防止部材66、楔部材68そして荷重付与手段69を備えている。対となるカバー616,617は半円形状の凹部を有し、他方側のカバーと組み合わされて軸62a,62bをそれぞれ回転可能に支持する軸孔63a,63bを形成する。本実施形態では、荷重付与手段69としてボルト69aおよびナット69bを用い、これらの締付力を利用して楔部材68の押圧傾斜部67を回転防止部材66の被押圧傾斜部64に押し付けるようにしている。
回転防止部材66は、軸62a,62bを押圧して軸孔63a,63bの軸受面との間で締め付けこれら軸62a,62bの回転運動を防止する部材であり、Fig.19、Fig.20に示すように、押圧力を受ける被押圧傾斜部64と軸62a,62bの周面に押し付けられる押さえ部65とを有している。尚、Fig.19、Fig.20では第1ヘッド支軸62a側の回転防止部材66を図示している。Fig.12に示すように、回転防止部材66は対称形状の一対の部材が2本の軸62a,62bに対し対称位置に配置されている。
回転防止部材66の被押圧傾斜部64はFig.12に示すように楔部材68と接触するように設けられ、楔部材68から押圧力を受けて回転防止部材66を第1ヘッド支軸62aあるいは第2ヘッド支軸62bの側へ移動させる斜面である。本実施形態の場合、被押圧傾斜部64は傾斜角が押圧傾斜部67の傾斜角と等しい平面であり、押圧傾斜部67と面接触するようになっている。また、第1ヘッド支軸62a,第2ヘッド支軸62bの外周面に接触する押さえ部65は、第1ヘッド支軸62a、第2ヘッド支軸62bを回転不可能となる程度に締め付けるのに適度な摩擦力を生じさせうる形状、例えば本実施形態のように第1ヘッド支軸62a、第2ヘッド支軸62bの外周形状に合わせて略半円形の凹曲面からなり各軸62a,62bとの大きな接触領域を確保した形状が好適である。
楔部材68は回転防止部材66の被押圧傾斜部64を滑りながら押圧する押圧傾斜部67を有し、これら押圧傾斜部67および被押圧傾斜部64間に生じる楔作用により回転防止部材66を各軸62a,62bに押し付ける部材である。本実施形態の楔部材68はFig.21,Fig.22に示すように平面視矩形であって軸62a,62b側の面に対称形状の一対の押圧傾斜部67を備えた正面視略台形の部材である。押圧傾斜部67は図示するように平面からなり、被押圧傾斜部64に面接触するように形成されている。また、この楔部材68の中央部にはボルト69aのねじ部を通過させる透孔68aが設けられている。この透孔68aの一部、例えば上側半分程度は、この透孔68aより大きな略矩形の凹部611とされ、ボルト69aおよびナット69bの空転が生じないようにボルト69aの頭部またはナット69bを回転不能な状態で収容できるようになっている。本実施形態ではFig.12に示すようにナット69bをこの凹部611に落とし込むようにしている。
荷重付与手段69として機能するボルト69aおよびナット69bは、楔部材68を回転防止部材66の被押圧傾斜部64に押し付けるように荷重を付与する。本実施形態の場合、ボルト69aの頭部をFig.12に示すように蝶形とし、手動で締め付けあるいは緩めることができるようにしている。ボルト69aの頭部と第2カバー617の間には滑りやすさを確保するなどの理由から樹脂製ワッシャ618が設けられている。
また、Fig.15〜Fig.18に示すように、カバー616,617にはカバー締付用のボルト619のねじ部が通過可能な座622,624付きの透孔621,623が連通するように設けられている。本実施形態の場合、カバー616,617を組み合わせた状態で各透孔621,623にボルト619を通し、ナット620と嵌合させてカバー616,617を組み付けるようにしている。ナット620の座622は、例えばFig.13に示すようにナット620の側面に接する壁面を有し、ナット620の回転を防止しうるように形成されている。
第2カバー617の中央部には、ボルト69aのねじ部を通過させるための透孔610が設けられている。この透孔610は丸孔であってもよいが、本実施形態のように、両軸62a,62bに対し垂直に延びる長孔となっていることが好ましい。こうした場合、ボルト69aがこの長孔の中をストローク可能となることから、両軸62a,62bに向けて楔部材68がこのストローク分だけ接近離反可能となる。したがって、例えば回転防止部材66や楔部材68などの形状誤差に起因して一方の回転防止部材66に対する押圧力が他方の回転防止部材66に対する押圧力より小さくなっているなど偏りが生じたとしても、楔部材68がストロークすることによってこのような押圧力の偏りを吸収し、均等化し、ほぼ等しい力でこれら回転防止部材66を第1ヘッド支軸62aおよび第2ヘッド支軸62bに押し付ける。このため、本実施形態の回転防止機構61によれば、両軸62a,62bをほぼ同時に相対回転不能とし、あるいはほぼ同時に相対回転を許容することが可能である。
本実施形態のストレッチャ1における回転防止機構61は以下のように機能する。
まず、両軸62a,62bが締め付けられていない場合、支持アーム63はフレーム20に対し回転可能であり、かつヘッドレスト13は支持アーム63に対して回転可能である。したがって、ヘッドレスト13をFig.24やFig.25に示すように傾き一を定に保ちながら前後方向に移動させることができる。あるいは、任意の位置において任意の傾きとすることもできる。
ここで、ヘッドレスト13を所望の位置まで移動させ、保持面が所望の角度となるよう調整できたらその位置と傾きを保持したままボルト69aを回して締める。これにより、楔部材68はボルト69aの頭部側に引っ張り込まれ、楔部材68の押圧傾斜部67が回転防止部材66の被押圧傾斜部64に接触し滑りながら押圧する。そうすると、各回転防止部材66はこの押圧力を受けてそれぞれ外側へ移動し、押さえ部65で第1ヘッド支軸62a、第2ヘッド支軸62bを押し付け、軸孔63a,63bとの間でこれら軸62a,62bを締め付けて相対回転を防止する。このとき、両軸62a,62bはほぼ等しい力でほぼ同時に締め付けられることから、ボルト69aを回して締めるという動作だけで支持アーム63とヘッドレスト13とを同時に固定することができ、したがってヘッドレスト13の前後方向位置決めと傾き調整とを一斉に行うことができる。また、ボルト69a、ナット69bは自然に緩むおそれが少なく、両軸62a,62bが締め付けられた状態を維持することから、ヘッドレスト13は所望の位置と角度に固定されることになり頭部を支持する場合にも不意に動くようなことがない。
一方、締めたボルト69aを緩めることにより押圧力が解除され、支持アーム63とヘッドレスト13は再び回転可能となる。したがって、この状態においてヘッドレスト13の前後位置と傾きとを再度調整することが可能となる。
尚、上述の例では被押圧傾斜部64および押圧傾斜部67はいずれも平面であったがこれは好適な一例に過ぎず、楔作用によって軸62a,62bを締め付けることができる限り特に平面に限られることはない。例えば、これら傾斜部4,7が平面に近似した曲面などであり、この結果、楔部材68が完全な台形でなくこれに近似した形状であっても楔作用を奏する限り軸62a,62bの相対回転を防止することが可能である。
さらに、上述の例では回転防止部材66の押さえ部65は軸62a,62bの外周形状に合わせた略半円形の凹曲面からなるものであったが、このような形状に特に限定されることはなく、軸62a,62bとの間で適度な摩擦力を発揮しうるものであれば軸62a,62bと面接触するものであってもあるいは線接触するものであっても構わない。また、押圧状態で弾性変形するゴムなどのエラストマを押さえ部65に設け軸62a,62bの周面に接触させるようにしてもよい。あるいは、特に図示していないが、押さえ部65の接触面と軸62a,62bの周面とに軸方向に延びる浅い凹凸を設け、押圧状態において互いを係合させることによって軸62a,62bの相対回転を確実に防止できるようにすることもできる。このような凹凸を設けた場合の軸62a,62bは支持アーム63に対し段階的に相対回転するようになる。
また、楔部材68は、側面に押圧傾斜部67を有し回転防止部材66を外側に押し付けるものに限られることはなく、例えば両回転防止部材66を内側に抱え込むようにして軸62a,62bの外周側に押し付けるものであっても構わない。例示すると、Fig.26に示す楔部材68のように両軸62a,62bに跨る門形であり門足内側に合掌形の押圧傾斜部67を有しているような場合、両回転防止部材66を内側に押し付け軸62a,62bを締め付けることが可能である。
また、本実施形態ではボルト69aとナット69bとで楔部材68および第2カバー617を挟み込むようにすることで荷重を付与し、緩めることによって楔作用が自然に解除されるようにしたが、このような構成において、例えば楔部材68と第2カバー617との間にコイルスプリングなど戻しばねを設け、楔作用をもたらす押圧力を積極的に解放するようにしてもよい。
また、楔部材68に対し荷重を付与する形態は、ボルト69aとナット69bとで楔部材68および第2カバー617を挟み込むものに限られない。例えば、右ねじのボルト69aを逆回転させるとナット69bが外れる方向に動く作用を利用し、楔部材68を押し込むような形態で荷重を付与することも可能である。
さらに、例えばFig.27に示すように、楔部材68の押圧傾斜部67によってこれら軸62a,62bを直接締め付けることも可能である。この場合、楔部材68は押圧傾斜部67が奏する楔作用によって軸62a,62bを強く押し付け、支持アーム63との間で締め付けて相対回転を防止する。また、この場合において、楔部材68によって各軸62a,62bを締め付けるようにするが押圧傾斜部67の表面にはゴムなどエラストマを設けて間接的に締め付けるようにし、接触領域を増やして軸62a,62bの相対回転を確実に防止できるようにしてもよい。Fig.27では押圧傾斜部67を平面としているが、軸62a,62bの周面に合わせた曲面とするなど形状は適宜変更することができる。
ここで、ストレッチャ本体2のフレーム20には、ヘッドレスト13、背もたれ15、座16、膝下部17として機能するクッション材が取り付けられる。各クッション材は、フレーム20に溶接等で固定されているクッション材取付用ブラケット27に、例えばねじ止め等で固定される。
更に、例えば本実施形態のストレッチャ1では、収納式肘掛け装置7を備えている。即ち、例えばFig.5及びFig.28に示すように、ストレッチャ1を車椅子に変形させた場合に必要に応じて使用する収納式肘掛け装置7を備えている。なお、Fig.28では台車3や4節平行リンク機構4の図示を省略している。このストレッチャ1は、車椅子に変形させた状態で背もたれ15をリクライニングすることができる。
収納式肘掛け装置7は、リクライニング可能な背もたれ15の側部に回転自在に取り付けられ、背もたれ15と同一面を成すように収納可能な肘掛け73と、座16に回転自在に取り付けられ、着座者をサポートする部材と同一面を成すように収納可能な肘掛け支柱76と、回転させた肘掛け73の先端と回転させた肘掛け支柱76の先端を角度変化可能に連結する連結手段77と、肘掛け73と肘掛け支柱76の少なくとも一方を伸縮させ、連結した肘掛け73と肘掛け支柱76の配置が背もたれ15及び座16に対して平行四辺形になるように長さ調節する伸縮手段78を備えている。本実施形態では、伸縮手段78は肘掛け73を伸縮させる。また、着座者をサポートする部材は、例えば膝下部17である。ただし、着座者をサポートする部材としては膝下部17に限るものではなく、例えば座16であっても良い。
Fig.29及びFig.30に、肘掛け73を示す。肘掛け73は基端側アーム79と先端側アーム710より構成され、これらは伸縮手段78によって連結されている。基端側アーム79の基端にはスリーブ711が固着されており、このスリーブ711を、ストレッチャ1のフレーム20の中間パイプ213の端部に固定されたシャフト213aに、回転可能に嵌め込むことで、肘掛け73を背もたれ15に回転自在に連結している。先端側アーム710は基端側アーム79よりも太い中空の部材で、その根元側の端から基端側アーム79の先端を挿入することができる。
基端側アーム79の底面には、長手方向に沿ってガイド溝712が形成されている。また、先端側アーム710内には、基端側アーム79を両側から挟む一対のガイド部材713,714と、ガイド溝712内を摺動する2つの摺動体715,716が取り付けられている。ガイド部材713,714は先端側アーム710に、例えば螺子によって固定されている。また、摺動体715,716は先端側アーム710に嵌め込まれている。これらガイド溝712、ガイド部材713,714、摺動体715,716によって伸縮手段78が構成されている。先端側アーム710は、2つの摺動体715,716がガイド溝712の前後の端壁に当たるまで基端側アーム79に対して摺動する。先端側アーム710を基端側アーム79に対して摺動させると、肘掛け73が全体として伸縮する。
伸縮手段78にはロック機構717が設けられている。ロック機構717は、肘掛け73を伸ばした状態で先端側アーム710を基端側アーム79に係止するもので、基端側アーム79の側面に設けられた凹部718と、ガイド溝712の先端部分に連続して設けられた延長溝719より構成されている。
Fig.37に示すように、肘掛け73を伸ばして先端側の摺動体715をガイド溝712の端壁に当てた後、先端側アーム710の向きを水平方向内側すなわちストレッチャ1の内側に向けて摺動体715を延長溝719にスライドさせることで、片方のガイド部材713のエッジ713aが凹部718に嵌り込み、肘掛け73を縮めることができなくなる。即ち、先端側アーム710をガイド溝712に沿って真っ直く引き出した後、基端側の摺動体716を中心に水平方向に若干回転させると、先端側アーム710を基端側アーム79に係止することができる。また、この動作と逆の動作を行うことで、先端側アーム710の係止を解除して、肘掛け73を縮めることができる。
Fig.31及びFig.32に、肘掛け支柱76を示す。肘掛け支柱76の基端にはスリーブ720が固着されており、このスリーブ720をストレッチャ1のフレーム20の第2折曲軸12に嵌め込むことで、肘掛け支柱76を背もたれ15に回転自在に連結している。
Fig.33及びFig.34に、連結手段77を示す。連結手段77は、外側ユニット721と内側ユニット722より構成されている。本実施形態では、外側ユニット721を肘掛け73の先端側アーム710の先端に固着し、内側ユニット722を肘掛け支柱76の先端に固着している。ただし、外側ユニット721を肘掛け支柱76の先端に固着し、内側ユニット722を肘掛け73の先端側アーム710の先端に固着しても良い。
外側ユニット721は、周面に開口723aが設けられたハウジング723と、ハウジング723内に収容された仕切り部材724と、ハウジング723から突出するレリーズボタン725と、仕切り部材724とレリーズボタン725の間に設けられたコイルスプリング726より構成されている。仕切り部材724、レリーズボタン725、コイルスプリング726はハウジング723の左右両側に一つずつ設けられている。また、左右の仕切り部材724はハウジング723に固着されている。レリーズボタン725はコイルスプリング726の弾性力によってハウジング723から突出しているが、このコイルスプリング726の弾性力に抗してレリーズボタン725を押し込むと、レリーズボタン725の内側面に設けられた突起725aが仕切り部材724の孔724aから内側に突出する。
内側ユニット722は、ハウジング727と、ハウジング727から突出する一対の凸部材728と、一対の凸部材728の間に設けられたコイルスプリング729より構成されている。凸部材728はハウジング727から突出しているが、コイルスプリング729を縮ませることでハウジング727内に引っ込めることができるので、内側ユニット722を外側ユニット721のハウジング723内に挿入することができ、又はハウジング723内から引き抜くことができる。
内側ユニット722を外側ユニット721のハウジング723内に挿入すると、凸部材728が突出して仕切り部材724に引っ掛かる。これにより、内側ユニット722が外側ユニット721から抜けなくなり、外側ユニット721と内側ユニット722、即ち肘掛け73の先端と肘掛け支柱76の先端が連結される。外側ユニット721のハウジング723に設けられている開口723aは、肘掛け支柱76の横断面積よりも大きく形成されている。したがって、肘掛け73と肘掛け支柱76の連結角度を変化させることができる。
外側ユニット721から内側ユニット722を取り外す場合には、外側ユニット721の左右のレリーズボタン725をハウジング723内に押し込めば良い。左右のレリーズボタン725を押し込むことで、突起725aが内側ユニット722の凸部材728をハウジング727内に押し込んで仕切り部材724から離す。この状態で内側ユニット722を外側ユニット721から引き抜けば、内側ユニット722を外側ユニット721から簡単に取り外すことができる。
Fig.3及びFig.28に示すように、ストレッチャ1のフレーム20の第1縦パイプ210には、支持部材730が固着されている。肘掛け73を縮めて支持部材730に載せると、肘掛け73と背もたれ15が同一面を成し、肘掛け73を背もたれ15の一部として使用することができる。なお、「肘掛け73と背もたれ15が同一面を成す」とは、背もたれ15の着座者をサポートする面と収納した肘掛け73の着座者をサポートする面とが正確に同一面を成す場合のみを意味するものではなく、これらの面がほぼ同一面を成す場合も含まれる。
また、フレーム20の第3縦パイプ230には、支持部材731が固着されている。肘掛け支柱76を支持部材731に載せると、肘掛け支柱76と膝下部17が同一面を成し、肘掛け支柱76を膝下部17の一部として使用することができる。なお、「肘掛け支柱76と膝下部17が同一面を成す」とは、肘掛け支柱76の着座者をサポートする面と膝下部17の着座者をサポートする面とが正確に同一面を成す場合のみを意味するものではなく、これらの面がほぼ同一面を成す場合も含まれる。
収納状態の肘掛け装置7を使用する場合、肘掛け装置7を組み立てる。即ち、Fig.35に示すように、膝下部17の側方に収納されている肘掛け支柱76を回転させて引き起こす。また、背もたれ15の側方に収納されている肘掛け73を回転させて引き下ろしながら伸ばす。そして、肘掛け73の長さをロック機構717によって固定した後、Fig.34に示すように肘掛け支柱76の先端の内側ユニット722に肘掛け73の先端の外側ユニット721を被せるようにして嵌め込む。これにより肘掛け73と肘掛け支柱76が連結され、組み立てが完了する。
肘掛け73と肘掛け支柱76を連結している状態では、肘掛け73の長さを固定しているロック機構717が解除されることはない。つまり、ロック機構717を解除するためには、肘掛け73の先端側アーム710を水平に若干回転させて向きを変える必要があるが、連結手段77の外側ユニット721を内側ユニット722に嵌め込んでいるので、先端側アーム710の向きを変えることはできない。このため、肘掛け73を使用している最中にロック機構717が意に反して解除されることはなく、肘掛け73の使用を継続することができる。
肘掛け装置7を収納する場合、肘掛け73と肘掛け支柱76の連結を外せば良い。そして、起こしていた肘掛け支柱76を倒して支持部材731に載せる。これにより、肘掛け支柱76を膝下部17の側方に収納することができる。また、下ろしていた肘掛け73を縮めながら持ち上げ、支持部材730に載せる。これにより、肘掛け73を背もたれ15の側方に収納することができる。肘掛け支柱76は膝下部17と同一面を成し、肘掛け73は背もたれ15と同一面を成すようになるので、肘掛け装置7を邪魔にならないように収納することができると共に、肘掛け支柱76を膝下部17の一部として使用することができ、肘掛け73を背もたれ15の一部として使用することができる。即ち、膝下部17や背もたれ15を広くして使うことができ、あるいは、肘掛け73や肘掛け支柱76の分だけ背もたれ15や膝下部17を細くしてストレッチャ1をコンパクトにすることができる。
ストレッチャ1を車椅子に変形させて使用する場合、肘掛け装置7を収納しておくことで、身体が不自由な着座者の側方からの乗り降りが容易になる。また、肘掛け装置7を組み立てることで、肘掛け73の使用が可能になると共に、身体が不自由な着座者の落下を防止することができる。
この収納式肘掛け装置7では、肘掛け73に伸縮手段78を設けているので、肘掛け73と肘掛け支柱76を連結した場合に肘掛け73と肘掛け支柱76の配置が背もたれ15及び座16に対して平行四辺形になるように、肘掛け73の長さを調節することができる。即ち、肘掛け73を使用する場合に、肘掛け73、肘掛け支柱76、背もたれ15、座16をストレッチャ1の側方から見て平行四辺形に配置することができる。このため、Fig.36に示すように、背もたれ15をリクライニングさせても、換言すると、座16に対する背もたれ15の角度を変化させても、座16に対する肘掛け73の角度を一定に維持することができ、違和感なく肘掛け73を使用することができる。
なお、上述の説明では、肘掛け73に伸縮手段78を設けて肘掛け73の長さを調節することで上述の平行四辺形をつくるようにしていたが、肘掛け73の代わりに肘掛け支柱76に伸縮手段78を設け、肘掛け支柱76の長さを調節することで上述の平行四辺形をつくるようにしても良い。また、肘掛け73と肘掛け支柱76の両方に伸縮手段78を設け、両方の長さを調節することで上述の平行四辺形をつくるようにしても良い。さらに、肘掛け73と肘掛け支柱76の長さを調節しなくても上述の平行四辺形をつくることができる場合には、伸縮手段78を設けなくても良い。
また、上述の説明では、肘掛け支柱76を膝下部17の側方に収納していたが、肘掛け支柱76を座16の側方に収納しても良い。
さらに、上述の肘掛け73は、収納時に先端側アーム710を上に配置すると共に、基端側アーム79を下に配置し、使用時に引き下ろす方向に回転させて肘掛け支柱76に連結していたが、上下を逆にし、使用時に持ち上げる方向に回転させて肘掛け支柱76に連結するようにしても良い。
尚、収納式肘掛け装置7を備える構成は好適例ではあるが、必ずしもこの構成には限定されず、例えばフレーム20の座部分22に肘掛け支柱を座面と垂直となるように取り付けて、この肘掛け支柱に対して肘掛けを取り付けるようにしても良い。また、この場合、肘掛けを座面と平行にスライド移動可能として、ストレッチャ本体2がベッド状態となる場合に、肘掛けがベッドの面の一部を成すようにしても良い。
さらに、例えば本実施形態のストレッチャ1では、Fig.38〜Fig.53に示すように、椅子状態のストレッチャ1上に着座し或いはベッド状態のストレッチャ1上に仰臥する患者の身体の一部をサポートすることによって患者の安定した姿勢あるいは安楽な姿勢を保つことができる身体サポート機構8を備えている。この身体サポート機構8は、サポート部材の芯材もしくはこのサポート部材そのものの少なくともサポート面の変形が要求される部位が複数に分割され、これら分割された芯材もしくはサポート部材同士が可撓機構81で連結されることによって構成されている。
本実施形態のストレッチャ1は、Fig.38に示すように、患者の頭部、腰部、脚部をサポートするため、頭部のサポート部材であるヘッドレスト13、腰部のサポート部材である背もたれ15、脚部のサポート部材である座16に、それぞれ身体サポート機構8を備えている。以下では、まずヘッドレスト13に設けられた身体サポート機構8について説明する。
ヘッドレスト13はストレッチャ1に移乗した患者の頭部を保持して安定した姿勢あるいは安楽な姿勢を保つことができるように設けられており、例えば、板状の芯材がクッション材で覆われた構造となっている。本実施形態ではこの芯材を、ストレッチャ1のフレーム20に取り付けられる中央部818と、この中央部818の両側に設けられる左側部819および右側部820との3つの部位に分割し、左側部819および右側部820を平坦状態から上方に跳ね上げるように傾動可能とすることで、必要に応じて左側部819や右側部820を跳ね上げた状態として患者の頭部を一方あるいは両側から保持できるようにしている。
本実施形態のヘッドレスト13の芯材は、Fig.42に示すように、ほぼ正方形であってこれに突起等が設けられた形状の中央部818と、Fig.43に示す形状の左側部819およびこの左側部819と対称形状の右側部820の3つの部材がFig.39〜Fig.41に示すように組み合わされることによって構成されている。各部818〜820には、Fig.42、Fig.43に示すように、可撓機構81の固定側部材85または傾動側部材86を取り付けるための透孔818a,819a,820aが設けられ、さらに中央部818にはヘッドレスト13をフレーム20に取り付けるための透孔818bが設けられている。また、左側部819または右側部820と中央部818とは、左側部819または右側部820の跳ね上げ動作が可能となるように折り曲げ可能な可撓機構81によって接続されている。
可撓機構81について以下に説明する。可撓機構81はFig.45〜Fig.47に示すように固定側部材85と傾動側部材86とがヒンジのような構造によって折り曲げ可能に連結されたもので、これがFig.39〜Fig.41に示すように中央部818の側部に2つずつ設けられて左側部819あるいは右側部820を中央部818と連結している。本実施形態の可撓機構81は、間隔をおいて平行配置された複数の重合プレート87,88を有する固定側部材85と、該固定側部材85の重合プレート87,88と交互に重なり合う複数の重合プレート87,88を有する傾動側部材86と、固定側部材85ならびに傾動側部材86の各重合プレート87,88の重合箇所を貫通してこれら重合プレート87,88を締め付ける連結軸812ならびに重合プレート87,88を重合方向に付勢する付勢手段811とを備えたもので、傾動側部材86が連結軸812を中心に回転して芯材の一部すなわち左側部819と右側部820を傾動させるとともに両重合プレート87,88同士の接触部における摩擦力を利用してその角度を維持しヘッドレスト13のサポート面の形状を保持するようになっている。なお、本明細書では説明の便宜を図り相対的に傾動する両部材の一方を固定側、他方を傾動側と称するが、固定側と傾動側の概念は相対なものに過ぎず、例えば傾動側部材86を固定側とし、固定側部材85を傾動させるようにしても構わない。
固定側部材85は、Fig.44に示すように1枚のベース板89と、このベース板89上に取り付けられる複数枚の重合プレート87,88とによって構成されている。ベース板89には、Fig.44、Fig.45に示すように、この固定側部材85をヘッドレスト13の芯材、具体的には中央部818にねじ止めするための透孔89bが設けられている。
固定側部材85の重合プレート87,88は、プレート同士の接触領域を多く確保する観点からは枚数が多いことが好ましいが、部品点数が多くなった場合の重量およびコストをも勘案して使用枚数が決定される。例えば本実施形態では図示するように4枚としているがこれより多くてもあるいはこれより少なくてもいい。各重合プレート87,88にはこれら重合プレート87,88をベース板89に取り付けるための爪87a,88aが設けられ、ベース板89にはこれら爪87a,88aを差し込むための取付孔89aが設けられている。また、ベース板89に設けられる複数の取付孔89aのうち最も端に位置するものは、Fig.44に示すようにベース板89の縁に設けられた切り欠き溝となっていてもよい。この場合、爪を孔に差し込むのではなく側方から嵌め入れるようにしても重合プレート87をこのベース板89に取り付けることができる。
これら重合プレート87,88は、ベース板89上に各プレートが所定の間隔ずつ離された状態で平行に配置される。本実施形態ではこれら重合プレート87,88の配置間隔を一定とし、かつ、プレート間の間隔を重合プレート87,88の厚みに一致させるようにしている。これら重合プレート87,88はすべてベース板89に取り付けられた状態でぐらつきが無い程度に固定的に取り付けられていても構わないが、4枚のうち内側に位置する2枚の重合プレート88は僅かにぐらつく程度に可動的であることが好適で、こうすることにより固定側部材85および傾動側部材86の4枚ずつの重合プレート87,88を互い違いに重ね合わせるときこの重合プレート88を僅かに傾かせることによって各プレート87,88を互いの隙間に潜り込ませることが容易となる。本実施形態では、外側に配置される2枚の重合プレート87は固定的とされ、その爪87aは、Fig.50〜Fig.52に示すようにベース板89の取付孔89aまたは取付溝89aに嵌まって重合プレート87を位置合わせした状態で溶接その他により固着できるようにするための突起状の爪とされている。一方、Fig.49に示すように、内側に配置される2枚の重合プレート88はベース板89に対し可動的となるように係合爪88aでベース板89に係合する形状とされており、ベース板89に溶接その他で固着されてはいない。この係合爪88aは、個々の重合プレート88がFig.53に示すように重合方向に傾くのは許容するが固定側ベース板89から外れない状態とするためのもので、例えばFig.49に示すように鉤状に形成されている。この場合、Fig.45、Fig.46に示すように各爪88aを外側に向かせることにより、可撓機構81が折り曲げ動作を繰り返しても係合爪88aが逆スライドして取付孔89aから外れるようなことが生じるのを防ぎやすくなる。
これら重合プレート87,88を固定側のベース板89に取り付ける際の一例を示すと、Fig.50〜Fig.52に示すように、まず外側の固定的な2枚の重合プレート87をベース板89に固着しておき、次に可動的な重合プレート88を、その係合爪88aを取付孔89aに差し込みスライドさせるようにしてベース板89に取り付けるようにすればよい。可動的な重合プレート88は、その外側に配置されたいずれの固定的な重合プレート87に向かっても傾くことができる。
また、Fig.48、Fig.49に示すように、重合プレート87,88にはそれぞれ透孔87b,88bが設けられている。これら透孔87b,88bは、Fig.51に示すように、傾動側部材86が固定側部材85に対し相対回転する際の回転中心となる位置に設けられている。固定側部材85と傾動側部材86とは、それぞれの回転中心つまり透孔87b,88bが一致するように重ね合わせられた状態でこれら透孔87b,88bに連結軸812が挿入され、傾動可能な状態で連結される。
以上のように固定側部材85はベース板89およびこれに取り付けられる重合プレート87,88によって構成されており、一方の傾動側部材86も、この固定側部材85と同様にベース板810およびこれに取り付けられる重合プレート87,88によって構成されている。例えば本実施形態では、Fig.44に示すように、固定側ベース板89と同じように取付孔810aまたは取付溝810aを備えたベース板810に、固定側部材85と同一形状の重合プレート87,88を上述したのと同様に取り付けて傾動側部材86を構成するようにしている。ベース板810には、Fig.44、Fig.45に示すように、この傾動側部材86を左側部819あるいは右側部820にねじ止めするための透孔810bが設けられている。
このように形成された固定側部材85と傾動側部材86は、Fig.47に示すように固定側部材85側の重合プレート87,88と傾動側部材86側の重合プレート87,88とが互い違いとなるように交互に重ね合わせられ、連結軸812でピン結合されることによって折り曲げ動作可能なヒンジ状の可撓機構81を構成する。また本実施形態では、Fig.45、Fig.46に示すように、固定側部材85と傾動側部材86とを、180度開いた状態で両ベース板89,810の内側縁同士が当接しそれ以上傾動しないようにしている。したがって、この折り曲げ可能な可撓機構81は最大開き角度180度までの範囲内で開き角を自在に調整することが可能となっている。
また、上述したように固定側部材85の重合プレート87,88と傾動側部材86の重合プレート87,88とを互い違いとなるように重ね合わせていることから、互いに接触する重ね合わせ部分の摩擦力を利用して固定側部材85に対する傾動側部材86の傾動角を保持することができる。また、この場合における可撓機構81は、身体サポート機構8を構成する機構の一部として用いられているものであるため、所望の角度が得られるよう容易に調整でき、かつ調整後は荷重による外力が加わっても容易に角度が変わらないものであることが好ましい。そこで本実施形態では、上述の連結軸812で重合プレート87,88を締め付けることに加え、重合プレート87,88を重合方向に付勢する付勢手段811を設けるようにしている。
付勢手段811は例えばFig.44、Fig.47に示すように連結軸812の周囲に配置されたコイルばねで、ばね両端を挟む2つの段付きのリング813の一方を介して重合プレート87,88を押し付け合うように付勢している。この場合、コイルばねの全長を調整することができれば付勢力を変え、重合プレート87,88間の摩擦力を変化させることが可能となる点で好ましい。例えば本実施形態では連結軸812の一端にダブルナット814が設けられており、このダブルナット814の軸上における位置を変化させることによってコイルばねの全長を変え付勢力を変化させることが可能となっている。なお、ここで示したコイルばねは付勢手段811の好適な一例ではあるが、重合プレート87,88を付勢することができ、更に好ましくは摩擦力を調整できるものであれば特に限定されることはない。
本実施形態の可撓機構81はFig.41に示すようにヘッドレスト13の芯材の裏面側に例えばボルトとナットからなる取付手段15によって取り付けられ、左側部819および右側部820をFig.40に示すように跳ね上げるように傾動させることができる。また、左側部819および右側部820を最も下げると、Fig.40に示すように、これら両側部819,820とその間の中央部818は同一面を成して平坦面を構成する。また、左側部819と右側部820とは別個に動作することが可能であり、例えば一方を平坦とし他方を傾かせるなど互いに独立して傾き調整することができる。
以上のように分割された芯材の両側部819,820を傾動可能とした身体サポート機構8によれば、ストレッチャ1のヘッドレスト13を身体サポートに適した形状、すなわち左側部819あるいは右側部820を跳ね上げた状態として斜めにすることによって患者の頭部が常に中央に寄るように適切にサポートすることができる。しかも、左側部819および右側部820はそれぞれ独立して無段階に傾動できるのでヘッドレスト13の一方だけを所望の形状とすることができる。また、可撓機構81の可動範囲を制限し、左側部819および右側部820が平坦な状態より下側には下がらないようにしているので、両側部819,820が最も下がった状態においてもヘッドレスト13が平坦になるだけであり、患者の頭部をストレッチャ1の端に追いやるような逆向きの傾きとなることはない。また、複数枚の重合プレート87,88を交互に重ね合わせた状態で連結軸812によって締め付けることに加え、付勢力の調節が可能な付勢手段811により摩擦力を与える構成としているので、十分な摩擦力が得られ、跳ね上げた状態を維持することができるようになっている。この場合、例えば小柄な患者であれば付勢力をあまり強くしないようにして両側部819,820を比較的容易に動かせるようにしておき、逆に大柄な患者であれば頭部を押し付けたときに両側部819,820が不意に下がってしまうのを防ぐため予め付勢力を強くしておくなど、使用者等が自らカスタマイズ、つまり患者の体重・体格差に応じた摩擦力を得るようにすることが容易である。また、このようなストレッチャ1によれば椅子に形状変更した場合も後頭部を凭れかけさせた安楽姿勢を提供することが可能となる。
したがって、本実施形態のストレッチャ1を利用する患者は、身体の一部、例えば頭部がサポートされることによって安定した着座ないしは仰臥姿勢、あるいは安楽な着座ないしは仰臥姿勢に保持される。しかも、例えばベッドに移乗した時の姿勢あるいは移乗後の姿勢が多少崩れかけたとしても、身体サポート機構8が頭部をサポートするので、身体の一部がベッドからはみ出したり、仰臥姿勢が崩れたりするのが予防される。したがって患者にとってみれば姿勢を保持しようとして無理な力を入れるなどしなくて済むし、姿勢を変えたり寝返りを打つなどして不意にベッドの端に寄ったとしても誤って転落してしまうこともないという安心感と信頼感を抱くことができる。
続いて、ストレッチャ1に設けられた他の身体サポート機構8についても説明する。本実施形態のストレッチャ1は、ヘッドレスト13以外の部分、具体的には患者の腰部に当たる部分である背もたれ15および脚部に当たる部分であ座16にそれぞれ患者の腰部あるいは脚部をサポートするための身体サポート機構8を備えている。
腰部に当たる部分に設けられた身体サポート機構8は、患者の腰部およびその周囲の部分がストレッチャ1の側方に寄るのを防止して患者の安定した姿勢あるいは安楽な姿勢を保つように機能する。本実施形態のストレッチャ1においては、主に患者の上半身を受け支えるとともにストレッチャ1が椅子形状となったとき背もたれ15となる部分の芯材15aのうち、腰部に当たる部分の両側に跳ね上げ式の身体サポート機構8が設けられている。以下、跳ね上がる部分のうち左側部分を「左側部819’」、右側部分を「右側部820’」という。本実施形態における左側部819’および右側部820’はヘッドレスト13における跳ね上げ式の左側部819および右側部820よりも小型であるがこれは一例に過ぎず大きさや形状は特に限定されない。また、左側部819’と右側部820’のそれぞれは、ヘッドレスト13の場合と同様、一対の可撓機構81によって芯材15aに連結され跳ね上げ可能とされている。ここで使用される可撓機構81はヘッドレスト13におけるものと等しい。左側部819’と右側部820’は、芯材15aに対し例えば一方を平坦とし他方を傾かせるなど互いに独立して傾き調整することができる。これにより、このストレッチャ1によれば必要に応じて左側部819’や右側部820’を跳ね上げて患者の腰部を一方あるいは両側からサポートすることができる。また、ストレッチャ1が椅子形状となっているときは、必要に応じて左側部819’や右側部820’を前方に折り曲げて患者の腰部を一方あるいは両側からサポートすることができる。なお、以上の説明においては「腰部」と表現したが、患者の体格が違う場合にも患者の腰部周辺をサポートするのが本来の目的であることからすれば、本明細書でいう腰部は厳密な意味での腰の部分のみならずそれよりも上部の部分、即ちより背中に近い部分や、下の部分、例えば臀部を含むものとする。
また、脚部に当たる部分に設けられた身体サポート機構8は、患者の脚部がストレッチャ1の側方に寄るのを防止して患者の安定した姿勢あるいは安楽な姿勢を保つように機能する。本実施形態のストレッチャ1においては、主に患者の下半身、特に脚部を受け支えるとともにストレッチャ1が椅子形状となったとき座16となる部分の芯材16aの両側に跳ね上げ式の身体サポート機構8が設けられている。以下、跳ね上がる部分のうち左側部分を「左側部819”」、右側部分を「右側部820”」という。左側部819”および右側部820”は、上述した左側部819,819’、右側部820,820’とは異なり、大腿部の付け根辺りから膝辺りまでをサポートできるように細長い形状とされているがこれは一例に過ぎず大きさや形状は特に限定されない。また、左側部819”と右側部820”のそれぞれは、ヘッドレスト13の場合と同様、一対の可撓機構81によって芯材16aに連結され跳ね上げ可能とされている。ここで使用される可撓機構81はヘッドレスト13におけるものと等しい。左側部819”と右側部820”は、芯材16aに対し例えば一方を平坦とし他方を傾かせるなど互いに独立して傾き調整することができる。これにより、このストレッチャ1によれば必要に応じて左側部819”や右側部820”を跳ね上げて患者の脚部を一方あるいは両側からサポートすることができる。また、ストレッチャ1が椅子形状となっている場合においても、必要に応じて左側部819”右側部820”を跳ね上げるようにして着座している患者の大腿部を一方あるいは両側からサポートすることができる。
尚、上述した例では身体サポート機構8の両側部819,820を無段階に傾動させ得るようにして傾きを無段階調整できるようにしたが、段階的に傾動させるようにしてもよい。一例を挙げれば、重合プレート87,88どうしが接触する領域に連結軸812を中心とする放射状の凹凸を一定角度毎に設け、両側部819,820を一定角度傾動させる度に凹部と凸部とが係合するようにすれば両側部819,820を段階的に傾動させることができるようになる。この場合、これら凹凸の間隔を調整することによって傾動時の段階幅を自由に設定することができる。
また、上述した例では重合プレート87,88をすべて同じ厚みとし、これらをベース板89,810に一定間隔で配置するようにしたがプレートの厚みや配置間隔は必ずしも一定である必要はない。例えば、プレート厚みが不均一である場合においては、各プレート87,88のそれぞれの配置間隔をこの不均一な厚みに対応させるようにすれば本実施形態と同様に可撓機構81を形成することができる。
また、上述した例では患者の頭部、腰部、脚部をサポートできるように設けられた身体サポート機構8について説明したが、これらは身体サポート機構8としての好適な例であって、設置される位置や形状を適宜変えることにより、これら以外の箇所、例えば頸部、肩、背中、腕、下腿さらには足首など、身体のあらゆる箇所をサポートできる機構として機能しうる。例えばFig.67に示すように、腰部に当たる部分に設けられた身体サポート機構8については腰の部分のみならず更に広範囲の上半身部分をもサポートするようにしても良く、また、脚部に当たる部分に設けられた身体サポート機構8については特に膝のあたりに的を絞ってサポートするようにしても良い。尚、サポート面の変形が要求される部位の分割数は適用される部位等により異なり得るが、固定的な部材に対して少なくとも1の傾動可能な部材があれば身体サポート機構8の適用が可能となる。
次に、本発明のストレッチャの他の実施形態について説明する。本発明のストレッチャに採用できる伸縮機構は、上述の例に限定されるものではなく、例えば、圧力油が供給されることにより伸長すると共に圧力油が排出されることにより収縮する油圧シリンダと、油圧シリンダに対して圧力油を供給及び排出する油圧給排部と、により構成されるものを用いても良い。油圧シリンダは、例えば、シリンダ部と、シリンダ部に摺動可能に挿入されるピストン部と、シリンダ部とピストン部とに囲まれたシリンダ室などを有する装置である。油圧給排部は、例えば、オイルタンクと、オイルタンクからオイルを吸引すると共に当該吸引したオイルを油圧シリンダのシリンダ室に圧送するオイルポンプと、オイルポンプと油圧シリンダのシリンダ室とを接続するオイル供給路と、油圧シリンダのシリンダ室とオイルタンクとを接続するオイル排出路と、オイル排出路を開閉する圧抜弁などを有する装置である。オイルポンプは、足踏み動作によりポンプ作用を行えるペダル式のものの利用が好ましい。この場合、操作者は、ストレッチャ1の下部に屈み込む必要はなく立ったままで伸縮機構5の伸長動作を行なえる。この伸縮機構5によれば、圧抜弁を閉じた状態でオイルポンプによりオイル供給操作を行なうと、油圧シリンダのシリンダ室にオイルが供給されて、油圧によりピストン部がシリンダ部に対して伸長する。一方、圧抜弁を開くと、油圧シリンダのシリンダ室からオイルタンクにオイルが排出されて、ピストン部が収縮する。尚、ピストン部の収縮の際にはオイルにより速度比例型の減衰が発現され、ストレッチャ本体2が急激に下降してしまうことが防止される。
以下に、油圧シリンダと油圧給排部とを有する伸縮機構を採用したストレッチャの一例を、本発明の第2の実施形態としてFig.54〜Fig.66を用いて説明する。本実施形態では、油圧シリンダと油圧給排部とが一体化された油圧ジャッキ5’を伸縮機構として用いている。但し、油圧シリンダと油圧給排部とは一体化されている必要は無く、これらが別々に配置されるものであっても良い。
この油圧ジャッキ5’は、例えばFig.63〜Fig.66に示すように、油圧シリンダ91とオイルタンク92とオイルポンプ93とリリース装置94とが、基台95に取り付けられている。油圧シリンダ91は、Fig.65に示すように、シリンダ部91aと、シリンダ部91aに摺動可能に挿入されるピストン部91bと、シリンダ部91aとピストン部91bとに囲まれたシリンダ室91cと、シリンダ部91aからのオイル漏れを防ぐシール材としてのOリング91dと、ピストン部91bが上限位置を超えて突出することを防ぐ抜け止め用のピン91eなどを有している。オイルタンク92は、シリンダ部91aの周囲に形成されている。オイルポンプ93は、Fig.66に示すように、ポンプシリンダ93aと、ポンプシリンダ93aに摺動可能に挿入されるポンプピストン93bと、ポンプシリンダ93aとポンプピストン93bに囲まれたポンプ室93cと、ポンプシリンダ93aからのオイル漏れを防ぐシール材としてのOリング93dなどを有している。
基台95には、オイルタンク92とポンプ室93cとを接続するオイル吸引路96aと、ポンプ室93cとシリンダ室91cとを接続するオイル供給路96bと、シリンダ室91cとオイルタンク92とを接続するオイル排出路96cとが形成されている。Fig.66に示すように、オイル吸引路96aには、オイルタンク92からポンプ室93cへのオイルの流れを許容し、その逆の流れを阻止する球状の第1逆止弁96dが配置されている。第1逆止弁96dは、ポンプピストン93bがポンプシリンダ93aから突出する動作によりオイル吸引路96aを開き、ポンプピストン93bがポンプシリンダ93aに没入する動作によりオイル吸引路96aを閉じる働きをする。オイル供給路96bには、ポンプ室93cからシリンダ室91cへのオイルの流れを許容し、その逆の流れを阻止する球状の第2逆止弁96eが配置されている。第2逆止弁96eは、ポンプピストン93bがポンプシリンダ93aに没入する動作によりオイル供給路96bを開き、ポンプピストン93bがポンプシリンダ93aから突出する動作によりオイル供給路96bを閉じる働きをする。
オイル排出路96cを開閉するリリース装置94は、例えばオイル排出路96cに配置される球状の圧抜弁94aと、リリーススクリュー94bとで構成される。リリーススクリュー94bは例えばネジ構造により基台95に取り付けられる。リリーススクリュー94bを締める方向に回転させると、リリーススクリュー94bの先端が圧抜弁94aを押圧し、押圧された圧抜弁94aがオイル排出路96cを閉じる。リリーススクリュー94bを緩める方向に回転させると、圧抜弁94aに作用するリリーススクリュー94bによる押圧力が解除されて、圧抜弁94aが移動可能となりオイル排出路96cが開かれる。
この油圧ジャッキ5’によれば、リリーススクリュー94bを締めてオイル排出路96cを閉じた状態とし、ポンプピストン93bをポンプシリンダ93aから突出させると、オイルタンク92からポンプ室93cへとオイルが流れ、ポンプピストン93bをポンプシリンダ93aに没入させると、ポンプ室93cからシリンダ室91cへとオイルが流れる。従って、ポンプピストン93bの往復動作により、オイルがオイルタンク92からシリンダ室91cに圧送される。尚、第1逆止弁96dおよび第2逆止弁96eによりオイルの逆流は阻止される。従ってポンプピストン93bの往復動作によりシリンダ室91cに送られてくるオイルの圧力によって、ピストン部91bがシリンダ部91aに対して伸長する。一方、リリーススクリュー94bを緩めると、オイル排出路96cが開かれてシリンダ室91cからオイルタンク92にオイルが排出されて、ピストン部91bが収縮する。ここで、リリーススクリュー94bを回転させる程度により、圧抜弁94aの移動許容量が変化し、オイル排出路96cの流路の大きさも変化する。即ち、リリーススクリュー94bを緩める回転が小さい場合には、圧抜弁94aの移動許容量が小さく、オイル排出路96cの流路が小さくなる。このため、ピストン部91bが収縮する速度は遅くなり、ピストン部91bを適切な速度で収縮させるためにはピストン部91bをシリンダ部91aに押し込むある程度大きい荷重が必要となる。一方、リリーススクリュー94bを緩める回転が大きい場合には、オイル排出路96cの流路が大きくなるため、ピストン部91bが収縮する速度は速くなり、またピストン部91bをシリンダ部91aに押し込む荷重が比較的小さくてもピストン部91bが収縮するようになる。尚、油圧ジャッキ5’は必ずしも上記構成を備えるものには限定されず、他の既存の物または新規の物を採用しても良い。
上記の油圧ジャッキ5’は、Fig.54〜Fig.62に示すように、例えばジャッキケース97内に収容されて、ジャッキケース97の底部にねじ止めにより固定される。このジャッキケース97は、上面が開放されており、両側面がリンク支持部材41に取り付けられる。リンク支持部材41の下端には取付部材100aが固定され、この取付部材100aとジャッキケース97の側壁とが例えばスペーサ100bを介してねじ止めで固定される。ジャッキケース97および油圧ジャッキ5’を台車3に固定するこの構成の場合、油圧ジャッキ5’の操作部としてジャッキケース97に取り付けられるペダル昇降用ペダル101,リリース用ペダル105が、4節平行リンク機構4の回動に合わせて姿勢を変化させないので、昇降操作を行ない易いという利点がある。
一方、4節平行リンク機構4における2本の第1連結棒423にはそれぞれブラケット100cが固定され、これらのブラケット100cを連結する連結軸100dが設けられている。4節平行リンク機構4と共に回動する連結軸100dと、直線的に伸縮するピストン部91bの先端とが、常に接触する位置にジャッキケース97は配置される。従って、ピストン部91bの伸縮によって4節平行リンク機構4が回動する。例えば本実施形態では、連結軸100dが回転可能に貫通するパイプ100eにピストン部91bの先端が当接しており、更にこのパイプ100eとピストン部91bとは昇降カバー97aで覆われている。また、ジャッキケース97の開放された上面にはカバー97bが取り付けられている。このカバー97bには、昇降カバー97aが出没可能な孔が形成されている。また、ピストン部91bおよびシリンダ部91aと昇降カバー97aとの間には、ピストン部91bの伸縮を妨げないための空隙が設けられている。これらのカバー97a,97bによって、ジャッキケース97はピストン部91bの伸縮を妨げない範囲で閉塞され、ジャッキケース97内に塵や異物が入ってしまうことを防止できる。
尚、本実施形態では、油圧ジャッキ5’をリンク支持部材41に対して固定すると共にピストン部91bの先端が4節平行リンク機構4に常に接触するように構成したが、この構成例には必ずしも限らず、油圧ジャッキ5’は伸縮することによって4節平行リンク機構4を回動させる位置関係に配置されていれば良い。例えば、ジャッキケース97をリンク支持部材41に回転可能に取り付けると共に、ピストン部91bの先端を4節平行リンク機構4に回転可能に取り付けて、4節平行リンク機構4の回動に追従して油圧ジャッキ5’が回動するようにしても良い。
本実施形態のストレッチャ1は、ペダルに対する操作によりオイルポンプ93を操作させる昇降ペダル機構を備えている。この昇降ペダル機構は、台車3に変位可能に取り付けられる昇降用ペダル101と、昇降用ペダル101の変位をオイルポンプ93に対する操作に変換する昇降用リンク102とを有している。
昇降用ペダル101は台車3に対して例えば回転可能に取り付けられる。ストレッチャ1の前後方向を軸方向とする回転軸101aが、ジャッキケース97に設けられた軸受100jに回転可能に支持されており、この回転軸101aのジャッキケース97から突き出た部分に昇降用ペダル101がねじ止めで固定されている。また、昇降用ペダル101および昇降用ペダル101を操作する操作者の足が、台車3のベース部材32と接触しないように、例えば昇降用ペダル101は回転軸101aから接地面側に近づくように延びた後に略水平に延びる折れ曲がった形状としている。
昇降用リンク102は、例えば、昇降用ペダル101と一体に回転する昇降用第1リンク102aと、台車3に対して回転可能に支持されると共に昇降用第1リンク102aおよびオイルポンプ93と接触し、昇降用第1リンク102aの回転と連動して回転することによりオイルポンプ93のポンプピストン93bに押圧力を与える昇降用第2リンク102bとにより構成されている。この構成の場合、リンクの数を少なくできるため、コンパクトに構成できる、部品収納スペースに余裕ができるので部品の厚みを薄くするような必要が無くなり部品の強度を充分に高いものにできる、部品点数を削減できるためコストを安くできる、等の利点が得られる。但し、昇降用リンク102は、昇降用ペダル101の動作をオイルポンプ93に対する操作に変換できるものであれば良く、必ずしもこの例には限定されない。
ジャッキケース97内では、昇降用ペダル101の回転軸101aが貫通する筒体101bが、この回転軸101aにねじ止めで固定されており、昇降用第1リンク102aはこの筒体101bに固定されている。また、ジャッキケース97の各側壁の内面には板材100fがねじ止めで固定されており、これらの板材100fの間には2枚の支持板100gが掛け渡されている。昇降用第2リンク102bは、昇降用ペダル101の回転軸101aと平行な回転軸100hによって、2枚の支持板100gの間に取り付けられている。昇降用第2リンク102bにおける昇降用第1リンク102aおよびポンプピストン93bと接触する部分は略円形となっており、部材間の接触が滑らかに行なわれるようにしている。例えば昇降用第2リンク102bには、昇降用第1リンク102aと接触する円柱状の当接部100iが固定されている。また、例えば、回転軸101aは、ジャッキケース97のほぼ中心に配置されるオイルポンプ93よりも昇降用ペダル101の踏み込まれる部分側に配置され、回転軸100hはオイルポンプ93と回転軸101aとの間に配置され、昇降用第2リンク102bは、その下面に昇降用第1リンク102aおよびポンプピストン93bが常時接触するように配置される。
ここで、例えば本実施形態では、ストレッチャ1の左右両側に昇降ペダル機構を備えるようにしている。2つの昇降ペダル機構は基本的に左右対称に配置され、重なり合う部分となる左右の昇降用第2リンク102bは、例えばFig.56に示すように、互い違いとなるように配置されている。左右の昇降用ペダル101がそれぞれ別の昇降用リンク102に接続される構成であるため、左右の昇降ペダル機構はそれぞれ独立して作動する。
また、昇降ペダル機構には、踏み込まれた昇降用ペダル101を原位置に復帰させる手段が設けられている。例えば、昇降用ペダル101と一体に回転する筒体101bには、ばね掛け部101cが固定されており、左右のばね掛け部101cの間に、上記の復帰手段として引張コイルばね103が取り付けられている。
Fig.54およびFig.55に示すように、左右いずれかの昇降用ペダル101を操作者が踏み込むことにより、引張コイルばね103を引っ張りながら筒体101bおよび昇降用第1リンク102aが回転し、この回転により昇降用第1リンク102aに接触している昇降用第2リンク102bが回転し、昇降用第2リンク102bに接触しているポンプピストン93bがポンプシリンダ93aに押し込まれるようになっている。ここで、オイルポンプ93には、ポンプシリンダ93aに没入したポンプピストン93bをポンプシリンダ93aから突出する位置に復帰させる手段として、圧縮コイルばね104が設けられている。ポンプピストン93bの先端部には、圧縮コイルばねの復帰力を受けるばね受け115が固定されている。昇降用ペダル101を踏み込む力を無くす又は弱めると、引張コイルばね103の復帰力により踏み込まれた昇降用ペダル101が原位置に復帰すると共に、圧縮コイルばね104の復帰力によりポンプシリンダ93aに押し込まれたポンプピストン93bが原位置に復帰する。従って、左右いずれかの昇降用ペダル101を足踏み操作することで、ポンプピストン93bが往復動することとなる。尚、一方の昇降用ペダル101を操作者が踏み込むと、引張コイルばね103を介して他方の昇降用ペダル101を逆回転させる力が伝達されるが、例えば本実施形態では、昇降用第1リンク102aがジャッキケース97と係合することにより、昇降用ペダル101の逆回転が規制されるようにしている。
また、本実施形態のストレッチャ1は、ペダルに対する操作によりリリース装置94を操作させるリリースペダル機構を備えている。このリリースペダル機構は、台車3に変位可能に取り付けられるリリース用ペダル105と、リリース用ペダル105の変位をリリース装置94に対する操作に変換するリリース用リンク106とを有している。
リリース用ペダル105は例えば台車3に対して回転可能に取り付けられ、且つストレッチャ1の左右両側にそれぞれ配置されるようにしている。左右2つのリリース用ペダル105の回転軸105aの先端部分はそれぞれ、ストレッチャ1の左右方向を軸方向として、ジャッキケース97に設けられた軸受100kに挿入され、且つジャッキケース97内に配置される1つの筒体105bに挿入されてこの筒体105bにねじ止めで固定される。従って、左右2つのリリース用ペダル105および筒体105bは一体に回転する。リリース用ペダル105は昇降用ペダル101と接触しないように例えば昇降用ペダル101から離れるように折り曲げた形状としている。
リリース用リンク106は、例えば、リリース用ペダル105と一体に回転するリリース用第1リンク106aと、リリーススクリュー94bと一体に回転するリリース用第2リンク106bと、一端側がリリース用第1リンク106aに接続されると共に他端側がリリース用第2リンク106bに接続されるリリース用第3リンク106cとにより構成される。
リリース用第1リンク106aは、筒体105bに固定される。リリース用第2リンク106bは、一端側がリリーススクリュー94bに固定され、他端側にリリース用第3リンク106cが接続される接続孔107が形成される。リリース用第3リンク106cは、一端側にリリース用第1リンク106aと回転可能に接続する回転軸100mが設けられ、他端側にリリース用第2リンク106bの接続孔107に差し込まれる押圧軸108が設けられている。例えば本実施形態では、リリーススクリュー94bの回転軸とリリース用ペダル105の回転軸105aとは平行でないが、リリース用第3リンク106cの押圧軸108の径を、リース用第2リンクの接続孔107の径よりも小さいものとして、押圧軸108の変位によってリリース用第2リンク106bが回転するように構成している。
また、リリースペダル機構には踏み込まれたリリース用ペダル105を原位置に復帰させる手段が設けられている。例えば、ジャッキケース97の内部にはケース側ばね掛け部100nが設けられ、リリース用第1リンク106aにはペダル側ばね掛け部105cが設けられ、筒体105b上のリリース用第1リンク106aと対称となる位置にもペダル側ばね掛け部105cが固定されており、ケース側ばね掛け部100nとペダル側ばね掛け部105cとの間に、上記の復帰手段として引張コイルばね109が取り付けられている。
Fig.58およびFig.60に示すように、左右いずれかのリリース用ペダル105を操作者が踏み込むことより、引張コイルばね109を引っ張りながら筒体105bおよびリリース用第1リンク106aが回転し、この回転によりリリース用第3リンク106cが揺動し、リリース用第3リンク106cの押圧軸108がリリース用第2リンク106bの接続孔107を押圧してリリース用第2リンク106bを回転させ、リリーススクリュー94bを緩める方向に回転させるようになっている。リリース用ペダル105を踏み込む力を無くす又は弱めると、引張コイルばね109の復帰力により踏み込まれたリリース用ペダル105が原位置に復帰して、リリース用第3リンク106cの押圧軸108がリリース用第2リンク106bを逆回転させ、リリーススクリュー94bを締める方向に回転させるようになっている。
さらに、本実施形態のストレッチャ1は、リリース用ペダル105を変位させるために必要な力を当該変位の量に応じて大きくするブレーキ機構を備えている。このブレーキ機構は、例えば、リリース用ペダル105と一体に変位する押圧部材110と、リリース用ペダル105の一定範囲内の変位では押圧部材110とは非係合の関係にあり、当該一定範囲を超えるリリース用ペダル105の変位により押圧部材110と係合して押圧部材110の変位に応じて弾性変形する弾性部材111とを用いて構成されるものとしている。
押圧部材110は、リリース用ペダル105と一体に回転する筒体105bに固定されている。一方、弾性部材111は、例えばゴム材であり、筒体105bに回転可能に取り付けられる支持部材112に、ねじ止めで固定されている。押圧部材110と弾性部材111とは対向するように配置され、且つリリース用ペダル105が原位置にある場合、即ちリリース用ペダル105が踏み込まれていない状態にある場合に、押圧部材110と弾性部材111との間にはスペースができるようにしている。
ここで、本実施形態のストレッチャ1は、押圧部材110と弾性部材111との位置関係を調節する調節手段を有している。この調節手段は、例えばジャッキケース97の底部に取り付けられて、弾性部材111を支持する支持部材に先端部分が接触する調節ねじ113である。調節ねじ113を回転させると、調節ねじ113の先端部分が、支持部材112を筒体105b回りに回転させる。従って、調節ねじ113を回転させて、ジャッキケース97の底部内面からの調節ねじ113の突出量を調整することで、弾性部材111と押圧部材110との距離を所望のものに調節することができる。
このブレーキ機構によれば、Fig.59およびFig.61に示すように、リリース用ペダル105を踏み込む操作により、押圧部材110が回転し、リリース用ペダル105の回転量が一定量を超えることで、押圧部材110が弾性部材111に接触し、その後、押圧部材110が弾性部材111を弾性変形させながら回転する。押圧部材110が弾性部材111に接触するまでは、リリース用ペダル105を回転させるのに必要な力は、引っ張りコイルばね109を引き伸ばす程度の力で足りるが、押圧部材110が弾性部材111に接触した後は、更に弾性部材111を弾性変形させる力が必要になる。従って、押圧部材110が弾性部材111に接触するまでは、軽い力でリリース用ペダル105を踏み込むことができると共にリリーススクリュー94bを少し緩めるようにでき、押圧部材110が弾性部材111に接触した後は、より強い力でリリース用ペダル105を踏み込むことで、リリーススクリュー94bを多く緩めるようにできる。例えば本実施形態では、軽い力でリリース用ペダル105を踏み込む場合には、ストレッチャ本体2に人が載っている場合などのようにピストン部91bをシリンダ部91aに押し込もうとする比較的大きい荷重が作用している場合に、ピストン部91bがスムースに収縮するようにし、より強い力でリリース用ペダル105を踏み込む場合に、ストレッチャ本体2の自重によっても、ピストン部91bがスムースに収縮するようにしている。
以上のように構成されたストレッチャ1によれば、左右いずれかの昇降用ペダル101を操作者が踏み込むことにより、ピストン部91bがシリンダ部91aに対して伸長し、4節平行リンク機構4を回動させて、ストレッチャ本体2を台車3に対して平行に上昇させることができる。一方、左右いずれかのリリース用ペダル105を踏み込む操作により、ピストン部91bが収縮し、ストレッチャ本体2を台車3に対して平行に下降させることができる。このストレッチャ1によれば、操作者は、ストレッチャ1の下部に屈み込む必要はなく立ったままで伸縮機構5の伸長動作を行なえる。また、昇降用ペダル101およびリリース用ペダル105はストレッチャ1の左右両側に配置されているので、操作者はペダルがある側に回り込む必要は無く、迅速にストレッチャ本体2の昇降操作を行なえる。さらに、ブレーキ機構により、リリース用ペダル105を踏み込む力の強弱によって、状況に応じた適切な速度でピストン部91bを収縮させることができる。
尚、昇降ペダル機構の昇降用リンク102は、上述したものには限定されず、例えばFig.69およびFig.70に示すものとしても良い。この昇降用リンク102は、昇降用ペダル101と一体に回転する昇降用第1リンク102a’と、昇降用第1リンク102a’に回転可能に接続される昇降用第2リンク102b’と、昇降用第2リンク102b’に回転可能に接続されると共に台車3に対して回転可能に支持される昇降用第3リンク102c’とを有し、昇降用第1リンク102a’の回転により昇降用第2リンク102b’が移動し、当該移動により昇降用第3リンク102c’が回転してオイルポンプ93のポンプピストン93bに押圧力を与えるものとしている。尚、昇降用リンク102以外のリリースペダル機構等の構成については、既述のものと同様として良いので、Fig.65,Fig.66においてはリリースペダル機構等を省略している。
ジャッキケース97内では、昇降用ペダル101の回転軸101aが貫通する筒体101bが、この回転軸101aと一体に回転するようにねじ止めで固定されており、昇降用第1リンク102a’はこの筒体101bに固定されている。
また、ジャッキケース97の前壁と後壁との間には2本の支持軸100pが掛け渡されており、これらの支持軸100pに2枚の支持板100gが固定されている。昇降用第3リンク102c’は、昇降用ペダル101の回転軸101aと平行な回転軸100hによって、2枚の支持板100gの間に取り付けられている。昇降用第3リンク102c’におけるポンプピストン93bと接触する部分は略円形となっており、部材間の接触が滑らかに行なわれるようにしている。昇降用第2リンク102b’は、一端側が回転軸100rにより昇降用第1リンク102a’に接続されると共に、他端側が回転軸100sにより昇降用第3リンク102c’に接続される。例えば、回転軸101aは、ジャッキケース97のほぼ中心に配置されるオイルポンプ93よりも昇降用ペダル101の踏み込まれる部分側に配置され、回転軸100hは回転軸101aに対しオイルポンプ93を挟むように配置され、回転軸100sは回転軸100hとオイルポンプ93との間に配置され、昇降用第3リンク102c’は、その下面にポンプピストン93bが常時接触するように配置される。
この昇降用リンク102を採用する場合も、ストレッチャ1の左右両側に昇降用ペダル101を配置させ、且つ左右の昇降用ペダル101がそれぞれ別の昇降用リンク102に接続される構成にできる。2つの昇降用リンク102は基本的に左右対称に配置され、重なり合う部分となる昇降用第2リンク102b’、昇降用第3リンク102c’については、例えばFig.70に示すように、前後にずらして配置するようにしている。
また、昇降ペダル機構には、踏み込まれた昇降用ペダル101を原位置に復帰させる手段が設けられている。例えば、昇降用ペダル101と一体に回転する筒体101bには、ばね掛け部101cが固定されており、左右のばね掛け部101cの間に、上記の復帰手段として引張コイルばね103が取り付けられている。
Fig.69に示すように、左右いずれかの昇降用ペダル101を操作者が踏み込むことにより、引張コイルばね103を引っ張りながら筒体101bおよび昇降用第1リンク102a’が回転し、この回転により昇降用第1リンク102a’に接続される昇降用第2リンク102b’が移動して、当該移動により昇降用第2リンク102b’に接続している昇降用第3リンク102c’が回転し、昇降用第3リンク102c’に接触しているポンプピストン93bがポンプシリンダ93aに押し込まれるようになっている。昇降用ペダル101を踏み込む力を無くす又は弱めると、引張コイルばね103の復帰力により踏み込まれた昇降用ペダル101が原位置に復帰すると共に、圧縮コイルばね104の復帰力によりポンプシリンダ93aに押し込まれたポンプピストン93bが原位置に復帰する。従って、左右いずれかの昇降用ペダル101を足踏み操作することで、ポンプピストン93bが往復動することとなる。尚、符号116は、昇降用ペダル101の逆回転を防ぐ回り止めである。
この昇降ペダル機構の昇降用リンク102の場合、ポンプピストン93bを押し込むための昇降用第3リンク102c’と、昇降用ペダル101と一体に回転する昇降用第1リンク102a’との間に、昇降用第2リンク102b’が介在するため、昇降用ペダル101の回転軸101aをオイルポンプ93のある位置から離れた位置に配置できる。また、昇降用ペダル101を折れ曲がった形状とせずに直線的な形状として、昇降用ペダル101を水平に位置させても、昇降用ペダル101が台車3のベース部材32と接触しないように構成できる。従って、昇降用ペダル101のペダル部が台車3のベース部材32が遠ざかると共に、踏み込まれたペダル部が昇降用ペダル101の回転軸101a側に移動する量Lを小さくでき、昇降用ペダル101を操作する操作者の足が台車3のベース部材32と接触しないようにできる。
尚、以上に説明したストレッチャ1を構成する各部材の材質は、必要とされる又は望ましい機械的強度・軽量性・耐候性・加工容易性等を備える金属材料や合成樹脂等を適宜選択可能である。例えばフレーム20は、軽合金製とすることでストレッチャ1の必要強度を備えつつ軽量化を図ることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、ストレッチャ本体2の構成自体は必ずしも上述の実施形態の例に限定されるものではなく、周知又は新規のストレッチャ本体2に本発明を適用しても良い。
また、上述の本実施形態では、ストレッチャ本体2は、第3支軸47と、第4支軸48に取り付けられているが、必ずしもこの形態に限らず、要は、4節平行リンク機構4の平行移動する部分でストレッチャ本体2を支持する構成であれば良い。これにより、ストレッチャ本体2を台車3に対して平行に昇降させることができる。
また、伸縮機構5は、必ずしも1つ設けるのみに限らず、複数設けても良い。更に、この場合、第1の実施形態において説明したアクチュエイト機構54を複数連結して一のアクチュエイト機構54の回転を他のアクチュエイト機構54に伝達するようにしても良い。例えば2つの伸縮機構5を備える場合、駆動側のアクチュエイト機構54に第2のベベルギア542を2つ設け、且つ駆動側と従動側の各アクチュエイト機構54の第2のベベルギア542同士が対向するように配置し、且つ対向する第2のベベルギア542同士を例えば連結軸等で連結する。対向する第2のベベルギア542同士を単純に連結する場合、駆動側のアクチュエイト機構54と従動側のアクチュエイト機構54とでは第1のベベルギア541の回転方向が逆になる。そこで、隣り合うねじ移動機構53のねじ棒531は、互いにねじの方向を逆にする。これにより、スライダ532が同一方向に移動する。伸縮機構5を複数設けることで、剛性が高まる等の利点がある。更に、アクチュエイト機構54に回転入力を与えるハンドル部59をストレッチャ1の左右両側に備えるようにしても良い。
また、伸縮機構5は、操作者の力を利用して伸縮させるものに限らず、電動で伸縮するものであっても良い。例えばハンドル部59を用いて手動で第2のベベルギア542を回転させるものに限定されず、Fig.68に示すようにモータ114を基部51に取り付けて、電動で第2のベベルギア542を回転させるようにしても良い。この場合、モータ114を操作するスイッチを設け、スイッチ操作によって電動で伸縮機構5を伸縮させるようにする。更に、ベベルギアを介さずにモータ114によりねじ棒531を直接回転させるようにしても良い。また、モータ114とねじ棒531との間に、モータ114の回転を減速してねじ棒531に伝える減速歯車列を設けても良い。また、油圧シリンダ91を有する伸縮機構5’を採用する場合において、オイルポンプとして電動のポンプを用いても良い。
さらに、モータ114またはハンドル部59の回転を、ベベルギア541,542を介してねじ棒531に伝達するものに必ずしも限らず、モータ114またはハンドル部59の回転を、自在継手やフレキシブルジョイントもしくはベルト伝導やワイヤ伝導、チェーン伝導などを介して、ねじ棒531またはスライダ532に伝達するようにしても良い。FIG. 1 to FIG. 53 shows an embodiment of the stretcher of the present invention. This stretcher 1 that can be changed into a wheelchair has a stretcher body 2 that can be folded into a chair and a carriage 3 that supports the stretcher body 2, and has four rotation fulcrums forming a parallelogram. Of the four-joint parallel link mechanism 4 and the four-joint parallel link mechanism 4 that are fixed to the carriage 3 and that support the stretcher body 2 at a portion that translates relative to the carriage 3. It has an expansion / contraction mechanism 5 arranged in a positional relationship for rotating the four-node parallel link mechanism 4 by restricting rotation and expanding / contracting. FIG. 1 and FIG. In FIG. 2, the stretcher body 2 is not shown.
In this embodiment, the cart 3 has four wheels 31 on the front, rear, left, and right, and is configured to form a frame shape. More specifically, the carriage 3 in the present embodiment has two base members 32 with wheels 31 attached to the front and rear and arranged in parallel on both sides of the stretcher 1, and orthogonal to these base members 32. These base members 32 have a front connecting member 33 that connects the front and a rear connecting member 34 that connects the rear. The base member 32 and the front connecting member 33, and the base member 32 and the rear connecting member 34 are integrally fixed by, for example, welding or screwing, and constitute a frame-shaped carriage 3. The front connecting member 33 is formed, for example, by bending the vicinity of both ends so that the central portion 33a is positioned on the grounding surface side of the base member 32 so as not to hinder the rotating operation of the four-node parallel link mechanism 4. ing.
The link support member 41 plays a role of fixing the four-node parallel link mechanism 4 to the carriage 3. For example, in the present embodiment, two link support members 41 are attached to the rear connection member 34. For example, the link support member 41 is provided with a hole through which the rear connection member 34 passes, and the link support member 41 is connected to the rear connection member by, for example, screwing in a state where the rear connection member 34 is passed through the hole. 34 is fixed. The rear connecting member 34 has a non-circular cross section, for example, a substantially elliptical shape, so as to prohibit the rotation of the link support member 41, for example.
The four-node parallel link mechanism 4 in the present embodiment includes a first link member 42 and a second link member 43 that are rotatably supported by the link support member 41, and a link support member 41 of the first link member 42 and the second link member 43. And a third link member 44 that is connected to the free end side with a pair. A first support shaft 45 that rotatably supports the first link member 42 and a second support shaft 46 that rotatably supports the second link member 43 are attached between the two link support members 41. ing. The first support shaft 45 and the second support shaft 46 are arranged in parallel with the longitudinal direction of the rear connecting member 34 and are fixed to the link support member 41 by, for example, screwing or the like. A third support shaft 47 is arranged in parallel with the first support shaft 45 on the free end side of the first link member 42 with respect to the link support member 41. Further, a fourth support shaft 48 is disposed in parallel with the second support shaft 46 on the free end side of the second link member 43 with respect to the link support member 41. The third link member 44 is provided with a hole through which the third support shaft 47 and the fourth support shaft 48 can rotate, and the third support shaft 47 and the fourth support shaft 48 pass through the hole. As a result, the third link members 44 are connected. The first link member 42 has a first cylindrical body 421 that is rotatably supported by the first support shaft 45 through the first support shaft 45, and a third support shaft 47 through which the third support shaft 47 passes. The 3rd cylinder 422 supported so that rotation is possible, and it is arranged so that it may intersect perpendicularly to the 1st spindle 45 and the 3rd spindle 47, and it connects the 1st cylinder 421 and the 3rd cylinder 422. And two first connecting rods 423. The first connecting rod 423 is formed in a pipe shape, for example, and is fixed to the first cylinder 421 and the third cylinder 422 by welding or the like. The second link member 43 has a configuration similar to that of the first link member 42, and the second cylindrical body 431 that is rotatably supported by the second support shaft 46 through the second support shaft 46; A fourth cylindrical body 432, through which the fourth support shaft 48 passes and is rotatably supported by the fourth support shaft 48, is arranged so as to be orthogonal to the second support shaft 46 and the fourth support shaft 48. It has two parallel connecting rods 433 that connect the two cylinders 431 and the fourth cylinder 432. The second connecting rod 433 is formed in a pipe shape, for example, and is fixed to the second cylinder body 431 and the fourth cylinder body 432 by welding or the like. The first to fourth support shafts 45, 46, 47, and 48 that serve as the rotation fulcrum form a parallelogram, and the link support member 41, the first link member 42, the second link member 43, and the third link member 44 form four nodes A parallel link mechanism 4 is configured.
The expansion / contraction mechanism 5 functions to receive and support the four-node parallel link mechanism 4 that is about to rotate by a load acting on the stretcher body 2 to restrict the rotation of the four-node parallel link mechanism 4, and to expand / contract 4 by expanding and contracting. The joint parallel link mechanism 4 is rotated to adjust the height of the stretcher body 2 with respect to the carriage 3. The load acting on the stretcher body 2 corresponds to, for example, the weight of the stretcher body 2 and the four-node parallel link mechanism 4 plus the weight of a person or object placed on the stretcher body 2.
The expansion / contraction mechanism 5 can support and support the rotation of the four-node parallel link mechanism 4 by receiving and supporting the four-node parallel link mechanism 4 that is about to rotate by a load acting on the stretcher body 2. The four-joint parallel link mechanism 4 is disposed at a position where the four-joint parallel link mechanism 4 can be rotated by expanding and contracting. For example, in the telescopic mechanism 5 in this embodiment, one end side is rotatably attached to the third support shaft 47 and the other end side is rotatably attached to the link support member 41. However, the position where the expansion / contraction mechanism 5 is attached is not limited to this example.
The link support member 41 in the present embodiment also has a role of supporting the expansion / contraction mechanism 5. In this case, compared with the case where the member which supports the expansion-contraction mechanism 5 is separately provided in the trolley | bogie 3, there exist effects, such as reduction of a number of parts. A fifth support shaft 50 that rotatably supports the telescopic mechanism 5 is attached between the two link support members 41 in a positional relationship that is parallel to the first support shaft 45 and the second support shaft 46. The fifth spindle 50 is fixed to the link support member 41 by screwing or the like, for example. Further, for example, in the present embodiment, the first support shaft 45, the second support shaft 46, and the fifth support shaft 50 are attached to the link support member 41 so that the points serving as the respective rotation centers are aligned on a straight line. The link support member 41 is attached to the base member 32 such that its longitudinal direction is inclined with respect to the longitudinal direction of the base member 32, and the fifth support shaft 50 → second support is provided rearward and upward. The shaft 46 is arranged in the order of the first support shaft 45. For this reason, the telescopic mechanism 5 is substantially V-shaped with respect to the link support member 41 and receives and supports the four-node parallel link mechanism 4. The telescopic mechanism 5 is disposed between the first connecting rod 423, the second connecting rod 433, and the third link member 44.
The expansion / contraction mechanism 5 is a member that moves integrally with the stretcher body 2 or the stretcher body 2 while receiving a load acting on the stretcher body 2, for example, in this embodiment, a connection point to the third support shaft 47, the carriage 3 or Any member can be used as long as the distance between the member integrated with the carriage 3, for example, the connection point with respect to the fifth support shaft 50 in this embodiment can be expanded and contracted. For example, in this embodiment, the expansion / contraction mechanism 5 using a screw structure is employed. More specifically, the telescopic mechanism 5 in this embodiment is, for example, FIG. 7, a base 51, a moving part 52 movable with respect to the base 51, a screw moving mechanism 53 provided between the base 51 and the moving part 52 and moving the moving part 52 by rotating, An actuating mechanism 54 that is attached to the base 51 and rotates the screw moving mechanism 53 is provided. However, the structure of the telescopic mechanism 5 is not limited to this example.
The screw moving mechanism 53 includes a screw rod 531 attached to the base 51 and arranged in the axial direction of the base 51, and a slider 532 attached to the moving portion 52 and screwed with the screw rod 531. The actuate mechanism 54 includes a first bevel gear 541 that rotates the screw rod 531 and at least one second bevel gear 542 that meshes with the first bevel gear 541. The base 51 is, for example, a large-diameter pipe, and the moving unit 52 is, for example, a small-diameter pipe. The moving part 52 is inserted in the base part 51 so that it can appear and disappear. A sliding sleeve 55 that slidably supports the moving portion 52 is fitted into the end of the base portion 51 on the moving portion 52 side. The sliding sleeve 55 of the present embodiment abuts on the slider 532 at the maximum extension position of the moving part 52 and also has a function of defining the maximum extension position of the moving part 52. The end of the base 51 that is a counter electrode with the sliding sleeve 55 is closed by fitting a base end member 56. The base end member 56 is provided with an actuating mechanism 54. On the other hand, the slider 532 of the screw moving mechanism 53 is fitted into the end of the moving unit 52 on the base 51 side. An eighth cylinder 57 through which the third support shaft 47 penetrates rotatably is fixed, for example, by welding or the like, at the end of the moving portion 52 that is a counter electrode with the slider 532. Near the end of the base 51, two ninth cylinders 58 into which two fifth support shafts 50 arranged on both sides are rotatably fitted are fixed by, for example, welding.
The actuating mechanism 54 is rotatably attached so as to mesh with the first bevel gear 541 attached to the base end member 56 so as to be rotatable in the axial direction of the base portion 51. A second bevel gear 542 is provided. One second bevel gear 542 is provided, for example, and meshes with the first bevel gear 541 at an axial angle, that is, a crossing angle of 90 degrees. The first and second bevel gears 541 and 542 are bevel gears having the same tooth shape. However, the first bevel gear 541 has a larger diameter and a larger number of teeth than the second bevel gear 542. For example, when the first bevel gear 541 makes one rotation, the second bevel gear 542 makes about two rotations, preferably 1.3 rotations. That is, for example, when the second bevel gear 542 rotates 1.3 times, the screw rod 531 rotates once.
The tooth portions of the first and second bevel gears 541 and 542 are shown in FIG. 9 and FIG. As shown in FIG. 10, the tooth root 501 has a conical angle, whereas the tooth crest includes a surface 500a parallel to the rotation axis and a surface 500b orthogonal to the surface 500a. That is, the valley portion that becomes the tooth bottom 501 is formed along a conical surface, but the tooth crest is a triangle formed by a cylindrical surface 500a such as a crown gear and a plane 500b orthogonal to the rotation axis. It has a shaped face. By forming the tooth portions of the first and second bevel gears 541 and 542 in this way, the tooth crest can be made higher than the tooth bottom at the outer diameter portion, and the meshing surfaces can be widened in a triangular shape. It is possible to transmit a large torque. Further, the tooth is partly cut down on the inner diameter side near the surface 500b so that the teeth mesh smoothly, but in some cases, the tooth may not be cut down. That is, the first and second bevel gears 541 and 542 can be made small and capable of transmitting a large torque.
On the bottom surface of the first bevel gear 541, for example, a hexagonal hole 541a which is a hexagonal hole is formed. The upper end portion 531a of the screw rod 531 is formed with an attachment portion that fits into the hexagon hole 541a, and the attachment portion is inserted into the hexagon hole 541a. The upper end portion 531a of the screw rod 531 is formed in a shaft shape having a circular cross section, for example, and is supported by the thrust bearing 561 and provided with a pin 562 for preventing the engagement to engage with the thrust bearing 561. The screw rod 531 and the first bevel gear 541 may be integrated by, for example, fixing the screw rod 531 and the shaft portion 541b of the first bevel gear 541 with a screw that penetrates. good. As a result, the screw rod 531 is rotatably attached to the base end member 56 and rotates integrally with the first bevel gear 541. On the other hand, the second bevel gear 542 is rotatably supported by a support member 563 that is fixed to the base end member 56 by screwing or the like. For example, a C-ring 564 for preventing removal is attached to a portion of the second bevel gear 542 exposed from the support member 563.
The screw teeth formed on the screw rod 531 are, for example, FIG. As shown in FIG. 8, the cross-sectional shape is a trapezoid. Thus, it becomes easy to transmit a big torque by making the cross-sectional shape of a tooth into a trapezoid. Further, since the cross-sectional shape of the teeth is trapezoidal, the screw rod 531 does not rotate even when the axial force of the screw rod 531 acts on the slider 532. Therefore, the screw moving mechanism 53 is not reversed by the load acting on the stretcher body 2 and the expansion / contraction mechanism 5 is naturally contracted, and a complicated mechanism for maintaining the height is not required. On the other hand, an internal thread portion 533 that meshes with the threaded rod 531 is fixed inside the slider 532 by, for example, screwing. Therefore, when the screw rod 531 rotates, the slider 532 moves up and down along the screw rod 531 to move the moving portion 52 in the axial direction of the base portion 51.
The second bevel gear 542 in the actuate mechanism 54 is connected to, for example, the handle portion 59, and is configured such that the second bevel gear 542 rotates in conjunction with the rotation of the handle portion 59. Here, the expansion / contraction mechanism 5 in the present embodiment rotates together with the four-node parallel link mechanism 4 by an expansion / contraction operation. Therefore, in the present embodiment, the handle portion 59 and the actuating mechanism 54 are connected using a universal shaft joint in order to give a rotational input to the second bevel gear 542 while following the rotating telescopic mechanism 5. ing. For example, the shaft portion 542a of the second bevel gear 542 and one end of the connecting shaft 591 are connected by the first universal shaft joint 592, and the other end of the connecting shaft 591 and the handle portion 59 are connected to the second portion. They are connected by a universal shaft joint 593. The first universal shaft joint 592 and the second universal shaft joint 593 are, for example, well-known cruciform universal shaft joints. The handle portion 59 has a rotation shaft rotatably attached to the cover body 594, and the cover body 594 is fixed to the rear connection member 34 by welding or the like so as to cover the connection shaft 591.
Furthermore, for example, in this embodiment, in order to reduce the operation force accompanying the expansion / contraction operation of the expansion / contraction mechanism 5, an auxiliary force is generated in the direction in which the expansion / contraction mechanism 5 is extended or the stretcher body 2 is lifted with respect to the carriage 3. Auxiliary means is provided. The auxiliary means of this embodiment is, for example, a spring that stores a restoring force to the original state by elastic deformation. For example, in this embodiment, auxiliary means is built in the base 51 of the telescopic mechanism 5. In this case, there is an advantage that the spring as the auxiliary means is not visible from the outside, the appearance is good, and an accident such as a hand being caught in the spring as the auxiliary means can be prevented. For example, a compression coil spring 510 as an auxiliary means is disposed between a flange 565 provided on the base end member 56 and a flange 532 a provided on the outer periphery of the slider 532. The flanges 565 and 532a are set in consideration of, for example, the maximum extension position and the maximum contraction position of the moving unit 52. However, the position where the auxiliary means is disposed may be a position where an auxiliary force can be generated in the direction in which the expansion / contraction mechanism 5 is extended or the stretcher body 2 is lifted with respect to the carriage 3, and is limited to the above example. It is not a thing.
The stretcher body 2 is attached to a portion of the four-bar parallel link mechanism 4 that moves in parallel with the carriage 3. For example, in this embodiment, the stretcher body 2 is attached to the third support shaft 47 and the fourth support shaft 48. Therefore, the stretcher body 2 moves in parallel with the carriage 3 by the rotation of the four-node parallel link mechanism 4. That is, the second bevel gear 542 is rotated by the rotation operation of the handle portion 59, whereby the first bevel gear 541 is rotated and the screw rod 531 is rotated. Thereby, the slider 532 moves along the screw rod 531, the moving part 52 moves in the axial direction, and the expansion / contraction mechanism 5 extends or contracts. As the telescopic mechanism 5 expands and contracts, the four-bar parallel link mechanism 4 rotates, and the stretcher body 2 moves up or down in parallel to the carriage 3.
According to the lifting mechanism of the stretcher 1, the height can be adjusted with a light handle operating force even when a strong load is applied to the stretcher body 2, for example, when a patient is placed on the stretcher 1. . By using the auxiliary means, the operation force is further reduced. Further, since the screw rod 531 does not rotate even if a sliding force is applied to the slider 532, the stretcher body 2 is not lowered by the load acting on the stretcher body 2, and the height is maintained. No complicated mechanism is required. Furthermore, since the telescopic mechanism 5 of the present embodiment does not require electricity, there is no danger of being unable to operate because the power cannot be taken in an emergency.
Next, the stretcher body 2 will be described. The stretcher body 2 in the present embodiment can be moved in accordance with FIG. 4 with a flat upper surface shown in FIG. The seat can be changed to the seatable chair shown in FIG. In this embodiment, in order to enable such a change in the shape of the stretcher body 2, a frame is formed by a frame 20 made of a round pipe assembled in a foldable manner. According to this frame 20, the rotating mechanism can be constituted by a rotating pair such as a hinge formed of round pipes having different diameters, and the extending / contracting mechanism can be constituted by a sliding pair constituted by pipes having different diameters.
In the frame 20 in the present embodiment, for example, a back portion 21, a seat portion 22, and a leg portion 23 are connected to each other so as to be bendable. . In addition, when the stretcher 1 whose form has been changed to a bed is mainly shown only by the frame 20, FIG. It becomes like 3.
For example, the back portion 21 connects the two first vertical pipes 210 arranged in parallel, the first base plate 211 that connects the first vertical pipes 210, and the lower end side of the first vertical pipe 210 and the first part. The first horizontal pipe 212 is rotatably supported by the bending shaft 11. In addition, the intermediate pipe 213 is fixed to a substantially intermediate position of the first vertical pipe 210 by, for example, welding or the like in a direction orthogonal to the first vertical pipe 210 and toward the outside with respect to the first vertical pipe 210. ing. A substantially U-shaped first pushing pipe 214 is fixed to the intermediate pipe 213, and an armrest 73 is rotatably attached to the end of the intermediate pipe 213.
Further, for example, the seat portion 22 includes two second vertical pipes 220 having one end side rotatably supported by the first bending shaft 11 and the other end side rotatably supported by the second bending shaft 12, A second horizontal pipe 221 that connects the two vertical pipes 220 on the first bent shaft 11 side, a third horizontal pipe 222 that connects the second vertical pipe 220 on the second bent shaft 12 side, and a second horizontal pipe 221 on one end side. Two first support pipes 223 that are fixed to the other end and rotatably supported by the third support shaft 47, and one end side is rotatably supported by the third support shaft 47 and the other end is the second end. And two second support pipes 224 that are rotatably supported by the bending shaft 12. The first support pipe 223 and the second support pipe 224 are fixed to a fifth cylinder 225 that is rotatably attached to the third support shaft 47 so as to form a substantially V shape in a side view.
For example, the leg portion 23 includes two third vertical pipes 230 whose one end side is rotatably supported by the second bending shaft 12, and a second base plate 231 that connects the third vertical pipes 230. Composed.
Furthermore, the frame 20 in this embodiment includes an interlocking mechanism 24 that interlocks the back portion 21 and the leg portion 23. The interlocking mechanism 24 includes, for example, two first interlocking tools 240 fixed to the first horizontal pipe 212, two second interlocking tools 241 rotatably supported on the second bending shaft 12, and a first interlocking mechanism. Two interlocking links 242 that connect the tool 240 and the second interlocking tool 241, and a fourth horizontal pipe 243 that is arranged to engage with the second interlocking tool 241 and is fixed to the third vertical pipe 230. It is comprised.
A first interlocking shaft 244 having an axial direction parallel to the first bending shaft 11 is fixed to the first interlocking tool 240, and the second interlocking tool 241 has an axial direction parallel to the second bending shaft 12. The second interlocking shaft 245 having the same is fixed. One end of the interlocking link 242 is rotatably supported by the first interlocking shaft 244, and the other end is rotatably supported by the second interlocking shaft 245. The fourth horizontal pipe 243 is disposed so as to be orthogonal to the third vertical pipe 230, and is fixed to the grounding surface side of the two third vertical pipes 230 in the vicinity of the second bending shaft 12 by welding or the like. . The fourth horizontal pipe 243 comes into contact with the second interlocking tool 241 by the weight of the leg portion 23.
For example, in the present embodiment, the rotation centers of the first bending shaft 11, the second bending shaft 12, the first interlocking shaft 244, and the second interlocking shaft 245 are set to form a parallelogram in a side view. The first vertical pipe 210 and the third vertical pipe 230 are set so that their longitudinal directions are parallel. Therefore, when the back portion 21 rotates about the first bending shaft 11, the first interlocking tool 240 also rotates integrally with the back portion 21 and rotates about the first bending shaft 11. The rotation operation is transmitted to the second interlocking tool 241 via the interlocking link 242, and the second interlocking tool 241 rotates around the second bending shaft 12 while pushing the fourth horizontal pipe 243. As a result, the leg portion 23 rotates around the second bending shaft 12. That is, the leg portion 23 also rotates about the second bending axis 12 by the amount that the back portion 21 rotates about the first bending axis 11.
Further, for example, the stretcher 1 of the present embodiment includes a deformation control mechanism 25 that restricts free rotation of the back portion 21. The deformation control mechanism 25 includes, for example, a third interlocking tool 250 fixed to the first horizontal pipe 212, and a deformation control expansion / contraction mechanism 251 that connects the third interlocking tool 250 and the third horizontal pipe 222. Configured. The third interlocking tool 250 is fixed at the center of the first horizontal pipe 212.
The deformation control expansion / contraction mechanism 251 can be expanded / contracted between a preset maximum length and the shortest length, and can be fixed at an arbitrary length between the maximum length and the shortest length. As such a deformation control expansion / contraction mechanism 251, for example, in the present embodiment, the cylinder portion 251 a, the rod portion 251 b that is incorporated in the cylinder portion 251 a so as to be extendable / contracted, and the rod portion 251 b inside the cylinder portion 251 a are arranged. A so-called not-shown coil spring, and a so-called operation means (not shown) that switches between a locked state in which the coil spring is wound around the rod portion 251b and a loosely unlocked state. A so-called mechanical lock is used. Therefore, if the coil spring is loosened by the operating means, the rod portion 251b can be expanded and contracted between the maximum length and the shortest length, and if the coil spring is tightened by the operating means, the rod portion 251b is locked so as not to expand and contract. However, the deformation control expansion / contraction mechanism 251 may be any mechanism that can expand and contract and can be locked, and the structure thereof is not limited to the example of the present embodiment. For example, a well-known gas spring with a lock mechanism may be employed as the deformation control expansion / contraction mechanism 251. A gas spring with a lock mechanism is a cylinder device that contains gas inside, and has a valve that opens and closes the movement path of the enclosed fluid and an operating means such as a lever that opens and closes the valve, allowing movement of the enclosed fluid. By doing so, the lock can be expanded and contracted, and the locked fluid cannot be expanded and contracted by prohibiting the movement of the sealed fluid.
For example, a third interlocking shaft 252 that is coaxial with the first interlocking shaft 244 is fixed to the third interlocking tool 250, and the cylinder portion 251 a of the deformation control expansion / contraction mechanism 251 is rotatable about the third interlocking shaft 252. Supported. In addition, a set of brackets 253 is fixed to the third horizontal pipe 222 by welding or the like, for example, and a rod portion 251b of the deformation control expansion / contraction mechanism 251 is rotatably supported on an axis fixed to the bracket 253. .
Therefore, when the length of the deformation control expansion / contraction mechanism 251 is fixed, the second vertical pipe 220, the third interlocking tool 250, and the deformation control expansion / contraction mechanism 251 form a triangular fixed link, and the third interlocking tool. The rotation of the first horizontal pipe 212 integrated with 250 around the first bending axis 11 is locked. Therefore, the back portion 21 and the leg portion 23 are positioned. On the other hand, if the rod portion 251b can be freely expanded and contracted by operating the operating means (not shown), the lock of the first horizontal pipe 212 is released, and the back portion 21 can rotate about the first bending shaft 11. That is, the stretcher body 2 can be appropriately transformed into a chair state or a desired link lining position or bed state. For example, in the present embodiment, the stretcher body 2 is set to be in a bed state when the deformation control expansion / contraction mechanism 251 has the shortest length. In order to obtain an appropriate reaction force when the stretcher 1 is deformed, means for accumulating the return force to the original position by displacing, for example, a spring, around the rod portion 251b or inside the cylinder portion 251a or the third interlocking shaft. You may make it provide between 252 and the axis | shaft fixed to the bracket 253. FIG. Further, a shock absorber that generates resistance to the expansion / contraction operation of the deformation control expansion / contraction mechanism 251, for example, a well-known oil damper having a speed proportional type attenuation may be provided.
Further, for example, the stretcher 1 of the present embodiment includes an angle adjustment mechanism 26 that adjusts the inclination of the stretcher body 2 with respect to the carriage 3. The angle adjustment mechanism 26 includes a tilt expansion / contraction mechanism 260 that couples the fourth support shaft 48 and the second bending shaft 12, and a shock absorber 261 that generates resistance to the expansion / contraction operation of the tilt expansion / contraction mechanism 260. Configured.
The tilting expansion / contraction mechanism 260 is a mechanism that can expand and contract between a preset maximum length and the shortest length, and can be fixed at an arbitrary length between the maximum length and the shortest length. As such a tilting expansion / contraction mechanism 260, for example, in this embodiment, similarly to the above-described deformation control expansion / contraction mechanism 251, a cylinder portion 260a, a rod portion 260b that can be expanded and contracted in the cylinder portion 260a, and a cylinder portion Switching between a coil spring (not shown) disposed around the rod portion 260b in the interior of 260a, and a locked state in which the coil spring is wound around the rod portion 260b and a loose unlocked state are omitted. A so-called mechanical lock constituted by operating means and the like is employed. The tilt expansion / contraction mechanism 260 only needs to be a mechanism that can be expanded and contracted and can be locked, and the structure thereof is not limited to the example of the present embodiment. For example, the well-known gas spring with a lock mechanism described above may be adopted as the tilt expansion / contraction mechanism 260.
The rod portion 260b of the tilting expansion / contraction mechanism 260 is fixed to the sixth cylindrical body 262 rotatably supported by the second bending shaft 12 by screwing or welding. The cylinder portion 260a of the tilting expansion / contraction mechanism 260 is fixed to the seventh cylindrical body 263 rotatably supported by the fourth support shaft 48 by screwing or welding. The shock absorber 261 is an oil damper which is a known viscous damper having, for example, a speed proportional type damping. The oil damper 261 is disposed, for example, so that the expansion / contraction direction is parallel to the tilt expansion / contraction mechanism 260. A set of brackets 264 for attaching the oil damper 261 is fixed to the sixth cylinder 262, and a shaft for rotatably supporting the piston portion 261b of the oil damper 261 is fixed between the brackets 264. Yes. A fixing tool 265 for attaching the oil damper 261 is fixed to the seventh cylinder 263 by, for example, welding, and the cylinder portion 261a of the oil damper 261 is fixed to the fixing tool 265 by, for example, screwing.
Accordingly, when the length of the tilt expansion / contraction mechanism 260 is fixed, the second support pipe 224, the third link member 44, and the tilt expansion / contraction mechanism 260 form a triangular fixed link, and the seat portion 22 is the carriage 3. Fixed against. In this embodiment, it is set so that the second vertical pipe 220 is horizontal, that is, the seat portion 22 is horizontal when the tilting expansion / contraction mechanism 260 has the shortest length. On the other hand, if the rod 260b can be freely expanded and contracted by operating the operating means (not shown), FIG. As shown in FIG. 6, the stretcher body 2 can be tilted with respect to the carriage 3 by extending the tilting expansion / contraction mechanism 260. Then, the stretcher body 2 can be fixed to the carriage 3 with a desired inclination. Further, due to the action of the oil damper 261, resistance is generated when the tilting expansion / contraction mechanism 260 is expanded / contracted, so that the stretcher main body 2 is prevented from being rapidly inclined with respect to the carriage 3. Thereby, dangers, such as a patient fall, can be prevented.
The stretcher 1 in this embodiment includes a headrest 13 that supports a patient's head. The headrest 13 is attached to a first slide plate 130 configured to be slidable with respect to the first base plate 211. Thereby, the position of the headrest 13 can be adjusted. The first slide plate 130 is slidably disposed with the two first vertical pipes 210 and the first base plate 211 as slide guides. In order to increase the rigidity, the side end portion of the first slide plate 130 is bent to form a rib.
The first base plate 211 and the first slide plate 130 are positioned by, for example, a first tightening screw 131 that passes through the first base plate 211 and the first slide plate 130 that are overlapped with each other. The first slide plate 130 is provided with a first long groove 132 in which the first tightening screw 131 is slidable in the sliding direction, and within a range defined by the first long groove 132, the first slide plate 130 is The first base plate 211 can be slid. The first tightening screw 131 is fixed integrally with a first operation knob 133 disposed on the back side of the first base plate 211 and is rotatably attached to the first base plate 211. The first female screw portion 134 that is screwed into the first tightening screw 131 is prohibited from rotating by being sandwiched between ribs provided on both side ends of the first slide plate 130, for example. Accordingly, the first slide plate 130 is fixed to the first base plate 211 by frictional force by tightening the first tightening screw 131 with the first operation knob 133. A head bracket 135 to which the headrest 13 is attached is fixed to the upper end portion of the first slide plate 130 by welding or the like. A frame-like second hand pushing pipe 136 that is curved toward the back side is fixed to the head bracket 135 by welding or the like.
Moreover, the stretcher 1 in this embodiment is also provided with the footrest 14 which supports a patient's step. The footrest 14 is attached to a second slide plate 140 configured to be slidable with respect to the second base plate 231. Thereby, the position of the footrest 14 can be adjusted. The structure of the second base plate 231 and the second slide plate 140 includes, for example, a second tightening screw 141, a second long groove 142, a second operation knob 143, and a second female screw portion 144. The structure is the same as that of the first slide plate 130. A foot support portion 145 is fixed to the lower end portion of the second slide plate 140 by welding or the like. The foot support 145 is formed so as to protrude about the thickness of the footrest 14 in a direction orthogonal to the third vertical pipe 230 and in a direction in which the patient's toe faces, and the foot support portion 145 is supported by the protruding tip portion. The shaft 146 is fixed. A foot frame 147 serving as a core material of the footrest 14 is rotatably attached to the foot support shaft 146. For example, the foot frame 147 is set so as to be able to rotate about 90 degrees between a position where it abuts on the third vertical pipe 230 and a position where it abuts on the foot support 145. Thereby, the footrest 14 is configured to be foldable.
Further, for example, the stretcher 1 of the present embodiment is shown in FIG. 12-FIG. As shown in FIG. 27, the headrest 13 has a structure capable of adjusting the depth and angle. More specifically, the stretcher 1 of the present embodiment includes a first head support shaft 62a fixed to the head bracket 135, a second head support shaft 62b provided on the headrest 13, and a first head support shaft 62a. The depth and angle of the headrest 13 can be changed by a support arm 63 rotatably attached to the second head support shaft 62b.
The stretcher 1 according to this embodiment includes a rotation preventing member 66 having a pressed inclined portion 64 and a pressing portion 65, a wedge member 68 having a pressing inclined portion 67, and load applying means 69 for applying a load to the wedge member 68. An anti-rotation mechanism 61 is provided, and the angle of the support arm 63 around the first head support shaft 62a and the angle of the headrest 13 with respect to the support arm 63 can be fixed simultaneously.
The headrest 13 is shown in FIG. 23-FIG. 25, it is rotatably attached to the distal end side of a support arm 63 that can rotate around the first head support shaft 62a, so that the frame 20 of the stretcher 1 can move in the front-rear direction when in a wheelchair, It is possible to move up and down in the bed state and to adjust the inclination of the holding surface of the headrest 13 itself, that is, the surface holding the patient's head. For example, the first head support shaft 62a made of a pipe is fixed to the head bracket 135 by welding or the like, and the support arm 63 is rotatably attached to the first head support shaft 62a.
A pair of left and right brackets 614 are provided on the back surface, which is the surface opposite to the holding surface of the headrest 13. The bracket 614 is bent on the headrest 13 side, and the bent portion is fixed to the back surface of the headrest 13 with two screws 615 in total on the left and right sides. A second head support shaft 62b made of a pipe or the like is integrated with the left and right brackets 614 by welding or the like.
The support arm 63 is a member that is rotatably attached to the first head support shaft 62a at the proximal end side and rotatably supports the headrest 13 at the distal end side, and the relative rotation motion of both the shafts 62a and 62b by the rotation prevention mechanism 61. The headrest 13 is fixed at a desired position and angle, or the relative rotation motion of both the shafts 62a and 62b is allowed to change the position of the headrest 13 and the angle of the holding surface.
The support arm 63 has a first cover 616 and a second cover 617 that are substantially divided into two parts, and includes a rotation preventing member 66, a wedge member 68, and a load applying means 69. The pair of covers 616 and 617 have a semicircular recess, and are combined with the cover on the other side to form shaft holes 63a and 63b that rotatably support the shafts 62a and 62b. In the present embodiment, a bolt 69a and a nut 69b are used as the load applying means 69, and the pressing inclined portion 67 of the wedge member 68 is pressed against the pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66 using these tightening forces. ing.
The rotation preventing member 66 is a member that presses the shafts 62a and 62b and tightens the shafts 62a and 63b with the bearing surfaces of the shaft holes 63a and 63b to prevent rotational movement of the shafts 62a and 62b. 19, FIG. As shown in FIG. 20, it has a pressed inclined portion 64 that receives a pressing force and a pressing portion 65 that is pressed against the peripheral surfaces of the shafts 62a and 62b. FIG. 19, FIG. 20, the rotation preventing member 66 on the first head support shaft 62a side is illustrated. FIG. As shown in FIG. 12, the rotation preventing member 66 has a pair of symmetrical members arranged at symmetrical positions with respect to the two shafts 62a and 62b.
The pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66 is shown in FIG. 12 is a slope that is provided so as to come into contact with the wedge member 68 and receives the pressing force from the wedge member 68 to move the rotation preventing member 66 toward the first head support shaft 62a or the second head support shaft 62b. is there. In the case of the present embodiment, the inclined portion 64 to be pressed is a flat surface whose inclination angle is equal to the inclination angle of the pressing inclined portion 67 and is in surface contact with the pressing inclined portion 67. Further, the pressing portion 65 that contacts the outer peripheral surfaces of the first head support shaft 62a and the second head support shaft 62b tightens the first head support shaft 62a and the second head support shaft 62b to the extent that they cannot rotate. A shape capable of generating an appropriate frictional force, for example, a substantially semicircular concave curved surface corresponding to the outer peripheral shape of the first head support shaft 62a and the second head support shaft 62b as in the present embodiment, and the shafts 62a and 62b A shape in which a large contact area is secured is preferable.
The wedge member 68 has a pressing inclined portion 67 that presses the pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66 while sliding. The wedge member generated between the pressing inclined portion 67 and the pressed inclined portion 64 causes the rotation preventing member 66 to be It is a member pressed against the shafts 62a and 62b. The wedge member 68 of the present embodiment is shown in FIG. 21, FIG. 22 is a substantially trapezoidal member when viewed from the front, which has a rectangular shape in plan view and is provided with a pair of symmetrical pressing inclined portions 67 on the surfaces of the shafts 62a and 62b. The pressing inclined portion 67 has a flat surface as shown in the figure, and is formed so as to be in surface contact with the pressed inclined portion 64. Further, a through hole 68a through which the threaded portion of the bolt 69a passes is provided at the center of the wedge member 68. A part of the through-hole 68a, for example, the upper half, is a substantially rectangular recess 611 larger than the through-hole 68a. It can be accommodated in an impossible state. In the present embodiment, FIG. 12, the nut 69 b is dropped into the recess 611.
The bolt 69 a and the nut 69 b functioning as the load applying means 69 apply a load so as to press the wedge member 68 against the pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66. In the case of the present embodiment, the head of the bolt 69a is connected to the FIG. As shown in FIG. 12, it has a butterfly shape so that it can be manually tightened or loosened. A resin washer 618 is provided between the head of the bolt 69a and the second cover 617 for the purpose of ensuring ease of slipping.
Also, FIG. 15-FIG. As shown in FIG. 18, the covers 616 and 617 are provided with through holes 621 and 623 having seats 622 and 624 through which a thread portion of a bolt 619 for fastening the cover can pass. In the case of this embodiment, a bolt 619 is passed through each of the through holes 621 and 623 in a state where the covers 616 and 617 are combined, and the covers 616 and 617 are assembled by fitting with the nuts 620. The seat 622 of the nut 620 is, for example, FIG. 13, the wall surface is in contact with the side surface of the nut 620 and is formed so as to prevent the nut 620 from rotating.
At the center of the second cover 617, a through hole 610 is provided for allowing the threaded portion of the bolt 69a to pass therethrough. Although this through-hole 610 may be a round hole, it is preferably a long hole extending perpendicularly to both shafts 62a and 62b as in the present embodiment. In such a case, since the bolt 69a can be stroked in the long hole, the wedge member 68 can be moved toward and away from the shafts 62a and 62b by this stroke. Therefore, even if a bias occurs, for example, the pressing force on one rotation preventing member 66 is smaller than the pressing force on the other rotation preventing member 66 due to the shape error of the rotation preventing member 66 or the wedge member 68. The wedge member 68 strokes to absorb and equalize the bias of the pressing force, and press the rotation preventing member 66 against the first head support shaft 62a and the second head support shaft 62b with substantially equal force. For this reason, according to the rotation prevention mechanism 61 of this embodiment, it is possible to make both the shafts 62a and 62b relatively unrotatable almost simultaneously, or to allow relative rotation almost simultaneously.
The rotation prevention mechanism 61 in the stretcher 1 of this embodiment functions as follows.
First, when both shafts 62 a and 62 b are not tightened, the support arm 63 can rotate with respect to the frame 20, and the headrest 13 can rotate with respect to the support arm 63. Therefore, the headrest 13 is connected to the FIG. 24 and FIG. As shown in FIG. 25, it can be moved in the front-rear direction while maintaining a constant inclination. Alternatively, an arbitrary inclination can be set at an arbitrary position.
Here, the headrest 13 is moved to a desired position, and if the holding surface can be adjusted to a desired angle, the bolt 69a is turned and tightened while maintaining the position and inclination. As a result, the wedge member 68 is pulled toward the head side of the bolt 69a, and the pressing inclined portion 67 of the wedge member 68 contacts the pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66 and presses while sliding. Then, each rotation preventing member 66 receives the pressing force and moves outward, and the pressing portion 65 presses the first head supporting shaft 62a and the second head supporting shaft 62b, and these shaft shafts 63a, 63b The shafts 62a and 62b are tightened to prevent relative rotation. At this time, since both the shafts 62a and 62b are tightened almost simultaneously with substantially equal force, the support arm 63 and the headrest 13 can be fixed simultaneously only by the operation of tightening the bolt 69a. Directional positioning and tilt adjustment can be performed simultaneously. Further, since the bolt 69a and the nut 69b are less likely to loosen naturally and the shafts 62a and 62b are maintained in a tightened state, the headrest 13 is fixed at a desired position and angle and supports the head. There is no such thing as moving unexpectedly.
On the other hand, by loosening the tightened bolt 69a, the pressing force is released, and the support arm 63 and the headrest 13 can be rotated again. Therefore, in this state, the front-rear position and the inclination of the headrest 13 can be adjusted again.
In the above-described example, the pressed inclined portion 64 and the pressed inclined portion 67 are both flat surfaces, but this is only a preferable example. It will never be done. For example, the inclined portions 4 and 7 are curved surfaces approximating a flat surface. As a result, even if the wedge member 68 is not a perfect trapezoid but has a shape approximate to this, the relative relationship between the shafts 62a and 62b is sufficient. It is possible to prevent rotation.
Furthermore, in the above-described example, the pressing portion 65 of the rotation preventing member 66 is formed of a substantially semicircular concave curved surface that matches the outer peripheral shape of the shafts 62a and 62b. However, the shape is not particularly limited to such a shape. The shaft 62a, 62b may be in surface contact with the shaft 62a, 62b or may be in line contact as long as an appropriate frictional force can be exerted between the shafts 62a, 62b. Further, an elastomer such as rubber that is elastically deformed in a pressed state may be provided on the pressing portion 65 and brought into contact with the peripheral surfaces of the shafts 62a and 62b. Alternatively, although not particularly illustrated, the shafts 62a and 62b are relatively connected by providing shallow contact irregularities extending in the axial direction on the contact surface of the pressing portion 65 and the peripheral surfaces of the shafts 62a and 62b, and engaging each other in the pressed state. It is also possible to reliably prevent rotation. When such irregularities are provided, the shafts 62 a and 62 b rotate relative to the support arm 63 in a stepwise manner.
Further, the wedge member 68 is not limited to the one having the pressing inclined portion 67 on the side surface and pressing the rotation preventing member 66 to the outside. You may press on an outer peripheral side. For example, FIG. In the case of a gate shape straddling both shafts 62a and 62b as shown in the wedge member 68 shown in FIG. It is possible to tighten 62a and 62b.
In this embodiment, the wedge member 68 and the second cover 617 are sandwiched between the bolt 69a and the nut 69b so that a load is applied, and the wedge action is naturally released by loosening. In such a configuration, for example, a return spring such as a coil spring may be provided between the wedge member 68 and the second cover 617 to positively release the pressing force that causes the wedge action.
Moreover, the form which gives a load with respect to the wedge member 68 is not restricted to what sandwiches the wedge member 68 and the 2nd cover 617 with the volt | bolt 69a and the nut 69b. For example, it is possible to apply the load in such a manner that the wedge member 68 is pushed in by utilizing the action of moving the nut 69b in the direction in which the nut 69b is released when the right-hand bolt 69a is reversely rotated.
Furthermore, for example, FIG. As shown in FIG. 27, the shafts 62 a and 62 b can be directly tightened by the pressing inclined portion 67 of the wedge member 68. In this case, the wedge member 68 strongly presses the shafts 62 a and 62 b by the wedge action produced by the pressing inclined portion 67 and is clamped between the support arm 63 to prevent relative rotation. Further, in this case, the shafts 62a and 62b are tightened by the wedge member 68, but an elastomer such as rubber is provided on the surface of the pressing inclined portion 67 to indirectly tighten the shaft 62a, The relative rotation of 62b may be reliably prevented. FIG. In FIG. 27, the pressing inclined portion 67 is a flat surface, but the shape can be appropriately changed, such as a curved surface matching the peripheral surfaces of the shafts 62a and 62b.
Here, cushion materials that function as the headrest 13, the backrest 15, the seat 16, and the lower knee 17 are attached to the frame 20 of the stretcher body 2. Each cushion material is fixed to the cushion material mounting bracket 27 fixed to the frame 20 by welding or the like, for example, by screwing or the like.
Further, for example, the stretcher 1 of the present embodiment includes a retractable armrest device 7. That is, for example, FIG. 5 and FIG. 28, a retractable armrest device 7 that is used as necessary when the stretcher 1 is transformed into a wheelchair is provided. FIG. In FIG. 28, illustration of the cart 3 and the four-joint parallel link mechanism 4 is omitted. The stretcher 1 can recline the backrest 15 in a state of being deformed into a wheelchair.
The retractable armrest device 7 is rotatably attached to the side portion of the reclining backrest 15, and can be retractably attached to the seatrest 16 so as to be coplanar with the backrest 15, and the seat 16. The armrest strut 76 that can be stored so as to be flush with the member to be supported, the connecting means 77 that connects the tip of the rotated armrest 73 and the tip of the rotated armrest strut 76 so that the angle can be changed, the armrest 73 and the armrest At least one of the support columns 76 is expanded and contracted, and an expansion / contraction means 78 is provided to adjust the length so that the arrangement of the connected armrest 73 and the armrest support column 76 is a parallelogram with respect to the backrest 15 and the seat 16. In the present embodiment, the expansion / contraction means 78 expands / contracts the armrest 73. The member that supports the seated person is, for example, the lower knee 17. However, the member that supports the seated person is not limited to the lower knee 17 and may be the seat 16, for example.
FIG. 29 and FIG. 30 shows an armrest 73. The armrest 73 includes a proximal end arm 79 and a distal end arm 710, which are connected by an expansion / contraction means 78. A sleeve 711 is fixed to the proximal end of the proximal arm 79, and this sleeve 711 is rotatably fitted to a shaft 213 a fixed to the end of the intermediate pipe 213 of the frame 20 of the stretcher 1. The armrest 73 is rotatably connected to the backrest 15. The distal end side arm 710 is a hollow member that is thicker than the proximal end side arm 79, and the distal end of the proximal end side arm 79 can be inserted from the end on the base side.
A guide groove 712 is formed along the longitudinal direction on the bottom surface of the proximal arm 79. Further, a pair of guide members 713 and 714 that sandwich the proximal end arm 79 from both sides and two sliding bodies 715 and 716 that slide in the guide groove 712 are attached in the distal end side arm 710. The guide members 713 and 714 are fixed to the distal end side arm 710 by, for example, screws. Further, the sliding bodies 715 and 716 are fitted into the distal end side arm 710. The guide groove 712, the guide members 713 and 714, and the sliding bodies 715 and 716 constitute an expansion / contraction means 78. The distal arm 710 slides with respect to the proximal arm 79 until the two sliding bodies 715 and 716 contact the front and rear end walls of the guide groove 712. When the distal arm 710 is slid with respect to the proximal arm 79, the armrest 73 expands and contracts as a whole.
The expansion / contraction means 78 is provided with a lock mechanism 717. The lock mechanism 717 locks the distal arm 710 to the proximal arm 79 with the armrest 73 extended. It is comprised from the extension groove | channel 719 provided continuously.
FIG. 37, after the armrest 73 is extended and the sliding body 715 on the distal end side is applied to the end wall of the guide groove 712, the sliding body 715 is directed toward the inner side in the horizontal direction, that is, the inner side of the stretcher 1. Is slid into the extension groove 719, the edge 713a of one guide member 713 fits into the recess 718, and the armrest 73 cannot be contracted. That is, after the distal arm 710 is pulled straight along the guide groove 712 and then slightly rotated in the horizontal direction around the proximal end sliding body 716, the distal arm 710 is engaged with the proximal arm 79. Can be stopped. Further, by performing an operation opposite to this operation, the locking of the distal arm 710 can be released and the armrest 73 can be contracted.
FIG. 31 and FIG. 32 shows an armrest strut 76. A sleeve 720 is fixed to the base end of the armrest strut 76, and the armrest strut 76 is rotatably connected to the backrest 15 by fitting the sleeve 720 to the second bending shaft 12 of the frame 20 of the stretcher 1. Yes.
FIG. 33 and FIG. 34 shows the connecting means 77. The connecting means 77 includes an outer unit 721 and an inner unit 722. In the present embodiment, the outer unit 721 is secured to the distal end of the distal arm 710 of the armrest 73, and the inner unit 722 is secured to the distal end of the armrest column 76. However, the outer unit 721 may be fixed to the tip of the armrest column 76, and the inner unit 722 may be fixed to the tip of the tip side arm 710 of the armrest 73.
The outer unit 721 includes a housing 723 provided with an opening 723a on the peripheral surface, a partition member 724 accommodated in the housing 723, a release button 725 protruding from the housing 723, and between the partition member 724 and the release button 725. The coil spring 726 is provided. One partition member 724, release button 725, and coil spring 726 are provided on each of the left and right sides of the housing 723. The left and right partition members 724 are fixed to the housing 723. The release button 725 protrudes from the housing 723 due to the elastic force of the coil spring 726. When the release button 725 is pushed against the elastic force of the coil spring 726, a projection 725a provided on the inner surface of the release button 725 is formed. It protrudes inward from the hole 724a of the partition member 724.
The inner unit 722 includes a housing 727, a pair of convex members 728 protruding from the housing 727, and a coil spring 729 provided between the pair of convex members 728. The convex member 728 protrudes from the housing 727, but can be retracted into the housing 727 by contracting the coil spring 729, so that the inner unit 722 can be inserted into the housing 723 of the outer unit 721, or the housing 723 can be pulled out from within.
When the inner unit 722 is inserted into the housing 723 of the outer unit 721, the convex member 728 protrudes and is caught by the partition member 724. As a result, the inner unit 722 cannot be removed from the outer unit 721, and the outer unit 721 and the inner unit 722, that is, the distal end of the armrest 73 and the distal end of the armrest column 76 are connected. An opening 723 a provided in the housing 723 of the outer unit 721 is formed larger than the cross-sectional area of the armrest strut 76. Therefore, the connection angle between the armrest 73 and the armrest support 76 can be changed.
When removing the inner unit 722 from the outer unit 721, the right and left release buttons 725 of the outer unit 721 may be pushed into the housing 723. By pushing the left and right release buttons 725, the protrusion 725 a pushes the convex member 728 of the inner unit 722 into the housing 727 and separates it from the partition member 724. If the inner unit 722 is pulled out from the outer unit 721 in this state, the inner unit 722 can be easily detached from the outer unit 721.
FIG. 3 and FIG. As shown in FIG. 28, a support member 730 is fixed to the first vertical pipe 210 of the frame 20 of the stretcher 1. When the armrest 73 is contracted and placed on the support member 730, the armrest 73 and the backrest 15 are flush with each other, and the armrest 73 can be used as a part of the backrest 15. Note that “the armrest 73 and the backrest 15 are flush with each other” means that the surface that supports the seated person of the backrest 15 and the surface that supports the seated person of the stored armrest 73 are exactly the same face. It is not included, and the case where these surfaces are substantially the same surface is also included.
A support member 731 is fixed to the third vertical pipe 230 of the frame 20. When the armrest strut 76 is placed on the support member 731, the armrest strut 76 and the knee lower portion 17 are flush with each other, and the armrest strut 76 can be used as a part of the knee lower portion 17. Note that “the armrest strut 76 and the knee lower portion 17 are flush with each other” means that the surface that supports the seated person of the armrest strut 76 and the surface that supports the seated person of the knee lower portion 17 are exactly the same plane. Is not included, and the case where these surfaces are substantially the same surface is also included.
When the armrest device 7 in the stored state is used, the armrest device 7 is assembled. That is, FIG. As shown by 35, the armrest support | pillar 76 accommodated in the side of the knee lower part 17 is rotated and caused. Moreover, the armrest 73 accommodated in the side of the backrest 15 is rotated and extended while being pulled down. And after fixing the length of the armrest 73 with the lock mechanism 717, FIG. As shown in FIG. 34, the inner unit 722 at the tip of the armrest strut 76 is fitted so as to cover the outer unit 721 at the tip of the armrest 73. Thereby, the armrest 73 and the armrest support | pillar 76 are connected, and an assembly is completed.
In a state where the armrest 73 and the armrest strut 76 are connected, the lock mechanism 717 that fixes the length of the armrest 73 is not released. That is, in order to release the lock mechanism 717, it is necessary to slightly rotate the tip side arm 710 of the armrest 73 horizontally to change the direction, but the outer unit 721 of the connecting means 77 is fitted into the inner unit 722. Therefore, the direction of the tip side arm 710 cannot be changed. For this reason, the lock mechanism 717 is not released unexpectedly while the armrest 73 is being used, and the use of the armrest 73 can be continued.
When the armrest device 7 is stored, the armrest 73 and the armrest support 76 may be disconnected. Then, the armrest column 76 that has been raised is brought down and placed on the support member 731. Thereby, the armrest support | pillar 76 can be accommodated in the side of the knee lower part 17. FIG. Further, the armrest 73 that has been lowered is lifted while being contracted and placed on the support member 730. Thereby, the armrest 73 can be stored in the side of the backrest 15. The armrest strut 76 is flush with the lower knee 17, and the armrest 73 is flush with the backrest 15, so that the armrest device 7 can be stored without getting in the way, and the armrest strut 76 can be placed below the knee. The armrest 73 can be used as a part of the backrest 15. In other words, the lower knee 17 and the backrest 15 can be used in a wide range, or the backrest 15 and the lower knee 17 can be made thinner by the armrest 73 and the armrest support 76 to make the stretcher 1 compact.
When the stretcher 1 is used by being transformed into a wheelchair, the armrest device 7 is stored to facilitate getting on and off from the side of the seated person who is physically inconvenient. Moreover, by assembling the armrest device 7, it is possible to use the armrest 73 and to prevent a seated person who is physically disabled from falling.
In this retractable armrest device 7, since the armrest 73 is provided with the expansion / contraction means 78, when the armrest 73 and the armrest strut 76 are connected, the arrangement of the armrest 73 and the armrest strut 76 is parallel to the backrest 15 and the seat 16. The length of the armrest 73 can be adjusted to form. That is, when the armrest 73 is used, the armrest 73, the armrest support 76, the backrest 15, and the seat 16 can be arranged in a parallelogram when viewed from the side of the stretcher 1. For this reason, FIG. As shown in FIG. 36, even if the backrest 15 is reclined, in other words, even if the angle of the backrest 15 with respect to the seat 16 is changed, the angle of the armrest 73 with respect to the seat 16 can be maintained constant. Can be used.
In the above description, the armrest 73 is provided with the expansion / contraction means 78 and the length of the armrest 73 is adjusted so that the above-mentioned parallelogram is formed. 78 may be provided, and the above-described parallelogram may be formed by adjusting the length of the armrest support 76. Further, the expansion and contraction means 78 may be provided on both the armrest 73 and the armrest support column 76, and the above-mentioned parallelogram may be formed by adjusting the lengths of both. Further, when the above-mentioned parallelogram can be formed without adjusting the lengths of the armrest 73 and the armrest support 76, the expansion / contraction means 78 may not be provided.
Further, in the above description, the armrest struts 76 are stored on the side of the lower knee 17, but the armrest struts 76 may be stored on the side of the seat 16.
Furthermore, the armrest 73 described above has the distal end side arm 710 disposed at the top during storage and the proximal end arm 79 disposed below, and is rotated in a direction to be pulled down during use and connected to the armrest support 76. Alternatively, it may be turned upside down and connected to the armrest support 76 by rotating it in the direction of lifting during use.
In addition, although the structure provided with the retractable armrest device 7 is a preferable example, it is not necessarily limited to this structure. You may make it attach an armrest with respect to a support | pillar. In this case, the armrest may be slidable parallel to the seat surface, and the armrest may form part of the bed surface when the stretcher body 2 is in the bed state.
Further, for example, in the stretcher 1 of the present embodiment, FIG. 38-FIG. As shown at 53, a stable or comfortable posture of the patient can be maintained by supporting a part of the patient's body sitting on the stretcher 1 in the chair state or lying on the stretcher 1 in the bed state. A body support mechanism 8 is provided. In the body support mechanism 8, the core material of the support member or at least a portion of the support member that requires deformation of the support surface is divided into a plurality of parts, and the divided core material or support members are flexible mechanisms 81. It is constituted by being connected.
The stretcher 1 of this embodiment is shown in FIG. 38, in order to support the patient's head, waist, and legs, the headrest 13 is a head support member, the back 15 is a waist support member, and the seat 16 is a leg support member. Each body support mechanism 8 is provided. Below, the body support mechanism 8 provided in the headrest 13 is demonstrated first.
The headrest 13 is provided so as to hold a patient's head transferred to the stretcher 1 so that a stable posture or an easy posture can be maintained. For example, a structure in which a plate-like core material is covered with a cushioning material. It has become. In the present embodiment, this core material is divided into three parts, a central part 818 attached to the frame 20 of the stretcher 1, and a left side part 819 and a right side part 820 provided on both sides of the central part 818. Further, by allowing the right side portion 820 to tilt upward from a flat state, the patient's head can be held from one side or both sides as the left side portion 819 and the right side portion 820 are flipped up as necessary. I have to.
The core material of the headrest 13 of the present embodiment is the same as FIG. 42, as shown in FIG. 43, and a left side portion 819 having a shape shown in FIG. 39-FIG. It is comprised by combining as shown to 41. Each part 818 to 820 includes FIG. 42, FIG. 43, through holes 818a, 819a, and 820a are provided for attaching the fixed side member 85 or the tilting side member 86 of the flexible mechanism 81, and the central portion 818 is provided for attaching the headrest 13 to the frame 20. A through hole 818b is provided. The left side 819 or the right side 820 and the central part 818 are connected by a flexible mechanism 81 that can be bent so that the left side 819 or the right side 820 can be flipped up.
The flexible mechanism 81 will be described below. The flexible mechanism 81 is shown in FIG. 45-FIG. 47, the fixed side member 85 and the tilting side member 86 are connected so as to be bent by a structure such as a hinge. 39-FIG. As shown at 41, two are provided on the side portion of the central portion 818, and the left side portion 819 or the right side portion 820 is connected to the central portion 818. The flexible mechanism 81 of the present embodiment includes a fixed-side member 85 having a plurality of overlapping plates 87 and 88 arranged in parallel at intervals, and a plurality of overlapping plates 87 and 88 of the fixed-side member 85 that alternately overlap. The tilting side member 86 having the overlapping plates 87 and 88, the coupling side 812 that passes through the overlapping positions of the overlapping plates 87 and 88 of the fixed side member 85 and the tilting side member 86, and the overlapping plate 812 and the overlapping plate And a biasing means 811 for biasing 87 and 88 in the superposition direction, and the tilting side member 86 rotates about the connecting shaft 812 to tilt part of the core, that is, the left side 819 and the right side 820. And maintain the angle of the support surface of the headrest 13 by using the frictional force at the contact portion between the overlapping plates 87 and 88. It has become. In this specification, for convenience of explanation, one of the two members that tilt relatively is referred to as a fixed side, and the other is referred to as a tilt side. However, the concept of the fixed side and the tilt side is merely relative. The member 86 may be the fixed side, and the fixed side member 85 may be tilted.
The fixed-side member 85 is formed as shown in FIG. As shown in FIG. 44, the base plate 89 is constituted by a single base plate 89 and a plurality of superposition plates 87 and 88 mounted on the base plate 89. In the base plate 89, FIG. 44, FIG. As shown in FIG. 45, a through-hole 89b is provided for screwing the fixed-side member 85 to the core of the headrest 13, specifically, to the central portion 818.
The overlapping plates 87 and 88 of the fixed side member 85 are preferably large in number from the viewpoint of securing a large contact area between the plates, but the number of sheets used in consideration of the weight and cost when the number of parts increases. Is determined. For example, in the present embodiment, four sheets are used as shown in the figure, but the number may be more or less. Each superposition plate 87, 88 is provided with claws 87a, 88a for attaching the superposition plates 87, 88 to the base plate 89, and the base plate 89 is provided with attachment holes 89a for inserting the claws 87a, 88a. ing. Further, among the plurality of mounting holes 89a provided in the base plate 89, the one located at the end is FIG. As shown at 44, it may be a notch groove provided at the edge of the base plate 89. In this case, the overlapping plate 87 can be attached to the base plate 89 even if the claws are inserted into the holes instead of being inserted into the holes.
These overlapping plates 87 and 88 are arranged in parallel on the base plate 89 with the plates being separated by a predetermined distance. In the present embodiment, the arrangement interval between the overlapping plates 87 and 88 is made constant, and the interval between the plates is made to coincide with the thickness of the overlapping plates 87 and 88. These superposition plates 87 and 88 may all be fixedly attached to the base plate 89 so that they do not wobble, but the two superposition plates 88 located on the inner side of the four pieces are a little. It is preferable that the movable plate is movable to the extent that it fluctuates. In this way, when the four overlapping plates 87 and 88 of the fixed side member 85 and the tilting side member 86 are alternately stacked, the overlapping plate 88 is slightly inclined. It becomes easy to let each plate 87 and 88 sink into a mutual gap by making it. In the present embodiment, the two superposition plates 87 arranged on the outside are fixed, and the claws 87a are formed as shown in FIG. 50-FIG. As shown in 52, the projection is a projection-like claw that fits into the mounting hole 89a or the mounting groove 89a of the base plate 89 and can be fixed by welding or the like in a state where the overlapping plate 87 is aligned. On the other hand, FIG. As shown in FIG. 49, the two overlapping plates 88 arranged on the inner side are configured to be engaged with the base plate 89 by the engaging claws 88a so as to be movable with respect to the base plate 89. It is not fixed by welding or the like. The engaging claws 88a are connected to the individual superposition plates 88 shown in FIG. 53. As shown in FIG. 53, it is allowed to incline in the superposition direction but does not come off the fixed-side base plate 89. For example, FIG. As shown in 49, it is formed in a bowl shape. In this case, FIG. 45, FIG. 46, by directing the claws 88a outward, it is easy to prevent the engaging claws 88a from sliding backward and coming off the mounting holes 89a even when the flexible mechanism 81 repeats the bending operation. Become.
An example of attaching these superposition plates 87 and 88 to the base plate 89 on the fixed side is shown in FIG. 50-FIG. 52, first, the two fixed outer overlapping plates 87 are fixed to the base plate 89, then the movable overlapping plate 88 is inserted into the mounting hole 89a and the slide is inserted. The base plate 89 may be attached as described above. The movable superposition plate 88 can be tilted towards any fixed superposition plate 87 arranged on the outside thereof.
Also, FIG. 48, FIG. As shown in FIG. 49, the polymerization plates 87 and 88 are provided with through holes 87b and 88b, respectively. These through-holes 87b and 88b are shown in FIG. As shown at 51, the tilt side member 86 is provided at a position that is the center of rotation when the tilt side member 86 rotates relative to the fixed side member 85. The fixed-side member 85 and the tilt-side member 86 are tiltable with the connecting shaft 812 inserted into the through-holes 87b and 88b in a state where the respective rotation centers, that is, the through-holes 87b and 88b are overlapped with each other. Connected in state.
As described above, the fixed-side member 85 is constituted by the base plate 89 and the overlapping plates 87 and 88 attached thereto. One tilting-side member 86 is also connected to the base plate 810 and the same as the fixed-side member 85. It is comprised by the superposition | polymerization plates 87 and 88 to which it is attached. For example, in the present embodiment, FIG. As shown in FIG. 44, the superposition plates 87 and 88 having the same shape as the fixed-side member 85 are formed on the base plate 810 having the mounting holes 810a or the mounting grooves 810a in the same manner as the fixed-side base plate 89 as described above. The tilt side member 86 is configured by being attached. In the base plate 810, FIG. 44, FIG. As shown in FIG. 45, a through hole 810b for screwing the tilt side member 86 to the left side 819 or the right side 820 is provided.
The fixed-side member 85 and the tilt-side member 86 formed in this way are shown in FIG. 47, the overlapping plates 87 and 88 on the fixed side member 85 side and the overlapping plates 87 and 88 on the tilting side member 86 side are alternately overlapped with each other and pin-connected by the connecting shaft 812. Thus, a hinge-like flexible mechanism 81 that can be bent is formed. In the present embodiment, FIG. 45, FIG. 46, the fixed side member 85 and the tilting side member 86 are in contact with the inner edges of the base plates 89 and 810 in a state where they are opened 180 degrees so as not to tilt any further. Therefore, the bendable flexible mechanism 81 can freely adjust the opening angle within a range up to a maximum opening angle of 180 degrees.
Further, as described above, since the overlapping plates 87 and 88 of the stationary member 85 and the overlapping plates 87 and 88 of the tilting member 86 are overlapped in a staggered manner, the frictional force of the overlapping portions that are in contact with each other. The tilting angle of the tilting side member 86 with respect to the fixed side member 85 can be maintained using. In addition, the flexible mechanism 81 in this case is used as a part of the mechanism constituting the body support mechanism 8, and therefore can be easily adjusted to obtain a desired angle, and after the adjustment, the load depends on the load. It is preferable that the angle does not easily change even when an external force is applied. Therefore, in the present embodiment, in addition to fastening the superposition plates 87 and 88 with the connecting shaft 812, an urging means 811 for urging the superposition plates 87 and 88 in the superposition direction is provided.
The biasing means 811 is, for example, FIG. 44, FIG. 47, a coil spring arranged around the connecting shaft 812 urges the overlapping plates 87 and 88 to press each other through one of two stepped rings 813 sandwiching both ends of the spring. In this case, if the overall length of the coil spring can be adjusted, it is preferable in that the biasing force can be changed and the frictional force between the overlapping plates 87 and 88 can be changed. For example, in this embodiment, a double nut 814 is provided at one end of the connecting shaft 812. By changing the position of the double nut 814 on the shaft, the total length of the coil spring can be changed and the urging force can be changed. ing. The coil spring shown here is a preferred example of the urging means 811. However, the coil spring is not particularly limited as long as it can urge the overlapping plates 87 and 88 and more preferably adjust the frictional force. There is nothing.
The flexible mechanism 81 of this embodiment is shown in FIG. 41, it is attached to the back side of the core material of the headrest 13 by attachment means 15 made of, for example, bolts and nuts. As shown at 40, it can be tilted to jump up. Further, when the left side 819 and the right side 820 are lowered to the lowest, FIG. As shown at 40, these both side portions 819 and 820 and the central portion 818 between them form the same plane and form a flat surface. Further, the left side portion 819 and the right side portion 820 can operate separately, and for example, the inclination can be adjusted independently of each other, for example, one is flat and the other is inclined.
According to the body support mechanism 8 in which both side portions 819 and 820 of the core material divided as described above can be tilted, the headrest 13 of the stretcher 1 has a shape suitable for body support, that is, the left side portion 819 or the right side portion 820 is formed. By tilting as a flipped state, it is possible to appropriately support the patient's head so that it always approaches the center. Moreover, since the left side 819 and the right side 820 can be independently and continuously tilted, only one of the headrests 13 can have a desired shape. Further, since the movable range of the flexible mechanism 81 is limited so that the left side portion 819 and the right side portion 820 are not lowered below the flat state, the headrest is also in a state where both side portions 819 and 820 are lowered most. 13 is only flattened, and does not have a reverse inclination that drives the patient's head to the end of the stretcher 1. Further, in addition to being tightened by the connecting shaft 812 in a state in which a plurality of overlapping plates 87 and 88 are alternately overlapped, a configuration in which a frictional force is applied by the biasing means 811 capable of adjusting the biasing force is sufficient. A frictional force is obtained, and the state of being flipped up can be maintained. In this case, for example, if the patient is a small patient, the both sides 819 and 820 can be moved relatively easily without increasing the urging force. Conversely, if the patient is a large patient, the head is pressed. Users should customize themselves, such as increasing the biasing force in advance to prevent both sides 819 and 820 from dropping unexpectedly, that is, to obtain a frictional force according to the patient's weight and physique. Is easy. Moreover, according to such a stretcher 1, even when the shape is changed to a chair, it is possible to provide an easy posture in which the back of the head is leaned.
Therefore, the patient using the stretcher 1 of the present embodiment is held in a stable seating or supine posture or an easy sitting or supine posture by supporting a part of the body, for example, the head. In addition, for example, even if the posture when transferred to the bed or the posture after transfer is somewhat collapsed, the body support mechanism 8 supports the head, so that a part of the body protrudes from the bed or the supine posture collapses. To be prevented. Therefore, for the patient, it is not necessary to apply excessive force to maintain the posture, and even if it suddenly approaches the end of the bed by changing its posture or turning over, it may fall down accidentally. You can have a sense of security and trust that you don't.
Next, another body support mechanism 8 provided in the stretcher 1 will be described. The stretcher 1 of this embodiment is a body for supporting a patient's waist or leg on a seat 16 other than the headrest 13, specifically a backrest 15 that is a part that contacts the patient's waist and a seat 16 that is a part that contacts the leg. A support mechanism 8 is provided.
The body support mechanism 8 provided at the portion corresponding to the waist functions to prevent the patient's waist and surrounding portions from moving toward the side of the stretcher 1 to maintain the patient's stable posture or comfortable posture. In the stretcher 1 of the present embodiment, the body that mainly supports and supports the upper body of the patient, and of the core material 15a that becomes the backrest 15 when the stretcher 1 has a chair shape, is flipped up on both sides of the portion that contacts the waist. A support mechanism 8 is provided. Hereinafter, the left side portion of the jumping up portion is referred to as “left side portion 819 ′”, and the right side portion is referred to as “right side portion 820 ′”. The left side portion 819 ′ and the right side portion 820 ′ in the present embodiment are smaller than the flip-up type left side portion 819 and the right side portion 820 of the headrest 13, but this is merely an example, and the size and shape are not particularly limited. Further, each of the left side portion 819 ′ and the right side portion 820 ′ is connected to the core member 15 a by a pair of flexible mechanisms 81 as in the case of the headrest 13 and can be flipped up. The flexible mechanism 81 used here is the same as that in the headrest 13. The left side portion 819 ′ and the right side portion 820 ′ can be adjusted with respect to the core material 15a independently of each other, for example, one is flat and the other is inclined. Thereby, according to this stretcher 1, the left side part 819 'and right side part 820' can be flipped up as needed, and a patient's waist | hip | lumbar part can be supported from one side or both sides. When the stretcher 1 has a chair shape, the left side 819 ′ and the right side 820 ′ can be folded forward as needed to support the patient's waist from one side or both sides. In the above description, the term “lumbar region” is used. However, since the original purpose is to support the periphery of the patient's lumbar region even when the patient's physique is different, In this sense, it includes not only the waist part but also the upper part, that is, the part closer to the back and the lower part, for example, the buttocks.
In addition, the body support mechanism 8 provided in the portion corresponding to the leg functions to prevent the patient's leg from moving to the side of the stretcher 1 and to keep the patient's stable posture or comfortable posture. In the stretcher 1 of the present embodiment, the body support mechanism of the flip-up type is mainly supported on the lower body of the patient, in particular, the leg, and is flipped up on both sides of the core 16a of the portion that becomes the seat 16 when the stretcher 1 becomes a chair shape. 8 is provided. Hereinafter, the left portion of the jumping portion is referred to as “left side portion 819 ″”, and the right portion is referred to as “right side portion 820 ″”. Unlike the left side portions 819, 819 ′ and right side portions 820, 820 ′, the left side portion 819 ″ and the right side portion 820 ″ are elongated so as to support from the base of the thigh to the knee. However, this is only an example, and the size and shape are not particularly limited. Further, each of the left side portion 819 ″ and the right side portion 820 ″ is connected to the core member 16a by a pair of flexible mechanisms 81 as in the case of the headrest 13, and can be flipped up. The flexible mechanism 81 used here is the same as that in the headrest 13. The left side portion 819 "and the right side portion 820" can be tilted independently of each other, for example, one is flat and the other is tilted with respect to the core member 16a. Thereby, according to this stretcher 1, if necessary, the left side 819 "and the right side 820" can be flipped up to support the patient's leg from one side or both sides. Even when the stretcher 1 has a chair shape, the patient's sitting thigh is supported from one side or both sides by flipping up the left side 819 "right side 820" as necessary. Can do.
In the above-described example, the side portions 819 and 820 of the body support mechanism 8 can be tilted steplessly so that the tilt can be adjusted steplessly, but may be tilted stepwise. For example, a radial unevenness centered on the connecting shaft 812 is provided at a certain angle in a region where the overlapping plates 87 and 88 are in contact with each other. If both are engaged, both side portions 819 and 820 can be tilted stepwise. In this case, the step width at the time of tilting can be freely set by adjusting the interval between these irregularities.
In the above example, the superposition plates 87 and 88 are all the same thickness, and these are arranged on the base plates 89 and 810 at regular intervals. However, the thickness and arrangement interval of the plates are not necessarily constant. For example, in the case where the plate thickness is not uniform, the flexible mechanism 81 can be formed in the same manner as in the present embodiment if the arrangement intervals of the plates 87 and 88 are made to correspond to the uneven thickness. Can do.
In the above-described example, the body support mechanism 8 provided so as to support the head, waist, and legs of the patient has been described. However, these are preferred examples of the body support mechanism 8 and are installed. By appropriately changing the position and shape, it can function as a mechanism that can support other parts of the body such as the neck, shoulder, back, arm, lower leg, and ankle. For example, FIG. As shown in 67, the body support mechanism 8 provided in the portion corresponding to the waist may support not only the waist portion but also a wider upper body portion, and provided in the portion corresponding to the leg portion. The body support mechanism 8 may be supported with a particular focus around the knee. Note that the number of divisions of the portion requiring the deformation of the support surface may vary depending on the portion to be applied, but the body support mechanism 8 can be applied if there is at least one tiltable member with respect to the fixed member. It becomes.
Next, another embodiment of the stretcher of the present invention will be described. The expansion / contraction mechanism that can be employed in the stretcher of the present invention is not limited to the above-described example. For example, a hydraulic cylinder that extends when pressure oil is supplied and contracts when pressure oil is discharged, and hydraulic pressure You may use what is comprised by the hydraulic supply-and-discharge part which supplies and discharges pressure oil with respect to a cylinder. The hydraulic cylinder is, for example, a device having a cylinder part, a piston part slidably inserted into the cylinder part, a cylinder chamber surrounded by the cylinder part and the piston part, and the like. The hydraulic supply / discharge unit includes, for example, an oil tank, an oil pump that sucks oil from the oil tank and pumps the sucked oil to the cylinder chamber of the hydraulic cylinder, and an oil that connects the oil pump and the cylinder chamber of the hydraulic cylinder. It is a device having a supply path, an oil discharge path that connects a cylinder chamber of the hydraulic cylinder and an oil tank, a pressure release valve that opens and closes the oil discharge path, and the like. The oil pump is preferably a pedal type that can perform a pump action by a stepping action. In this case, the operator does not have to bend down to the lower part of the stretcher 1 and can perform the extension operation of the extension mechanism 5 while standing. According to the expansion / contraction mechanism 5, when an oil supply operation is performed by an oil pump with the pressure relief valve closed, oil is supplied to the cylinder chamber of the hydraulic cylinder, and the piston portion is extended with respect to the cylinder portion by the hydraulic pressure. On the other hand, when the pressure relief valve is opened, oil is discharged from the cylinder chamber of the hydraulic cylinder to the oil tank, and the piston portion contracts. In addition, when the piston portion contracts, speed-proportional damping is expressed by the oil, and the stretcher main body 2 is prevented from dropping rapidly.
An example of a stretcher that employs an expansion / contraction mechanism having a hydraulic cylinder and a hydraulic supply / exhaust portion will be described below as a second embodiment of the present invention as shown in FIG. 54-FIG. 66 will be used for explanation. In the present embodiment, a hydraulic jack 5 ′ in which a hydraulic cylinder and a hydraulic supply / discharge unit are integrated is used as an expansion / contraction mechanism. However, the hydraulic cylinder and the hydraulic supply / discharge section do not need to be integrated, and they may be arranged separately.
This hydraulic jack 5 ′ is, for example, FIG. 63-FIG. As shown at 66, a hydraulic cylinder 91, an oil tank 92, an oil pump 93, and a release device 94 are attached to a base 95. The hydraulic cylinder 91 is shown in FIG. 65, a cylinder portion 91a, a piston portion 91b slidably inserted into the cylinder portion 91a, a cylinder chamber 91c surrounded by the cylinder portion 91a and the piston portion 91b, and oil from the cylinder portion 91a An O-ring 91d as a sealing material for preventing leakage, a pin 91e for preventing the piston portion 91b from protruding beyond the upper limit position, and the like are provided. The oil tank 92 is formed around the cylinder portion 91a. The oil pump 93 is shown in FIG. 66, a pump cylinder 93a, a pump piston 93b slidably inserted into the pump cylinder 93a, a pump chamber 93c surrounded by the pump cylinder 93a and the pump piston 93b, and oil leakage from the pump cylinder 93a And an O-ring 93d as a sealing material for preventing the above.
The base 95 is connected to an oil suction path 96a that connects the oil tank 92 and the pump chamber 93c, an oil supply path 96b that connects the pump chamber 93c and the cylinder chamber 91c, and a cylinder chamber 91c and the oil tank 92. An oil discharge passage 96c is formed. FIG. As shown in 66, a spherical first check valve 96d that allows the oil flow from the oil tank 92 to the pump chamber 93c and prevents the reverse flow is disposed in the oil suction path 96a. The first check valve 96d functions to open the oil suction path 96a by the operation of the pump piston 93b protruding from the pump cylinder 93a, and to close the oil suction path 96a by the operation of the pump piston 93b immersing in the pump cylinder 93a. In the oil supply path 96b, a spherical second check valve 96e that allows the oil flow from the pump chamber 93c to the cylinder chamber 91c and prevents the reverse flow is disposed. The second check valve 96e functions to open the oil supply path 96b by an operation in which the pump piston 93b is immersed in the pump cylinder 93a, and close the oil supply path 96b by an operation in which the pump piston 93b protrudes from the pump cylinder 93a.
The release device 94 that opens and closes the oil discharge path 96c includes, for example, a spherical pressure relief valve 94a disposed in the oil discharge path 96c, and a release screw 94b. The release screw 94b is attached to the base 95 by, for example, a screw structure. When the release screw 94b is rotated in the tightening direction, the tip of the release screw 94b presses the pressure release valve 94a, and the pressed pressure release valve 94a closes the oil discharge path 96c. When the release screw 94b is rotated in the loosening direction, the pressing force by the release screw 94b acting on the pressure release valve 94a is released, the pressure release valve 94a is movable, and the oil discharge passage 96c is opened.
According to this hydraulic jack 5 ', when the release screw 94b is tightened to close the oil discharge passage 96c and the pump piston 93b is protruded from the pump cylinder 93a, oil flows from the oil tank 92 to the pump chamber 93c, When the pump piston 93b is immersed in the pump cylinder 93a, oil flows from the pump chamber 93c to the cylinder chamber 91c. Accordingly, oil is pumped from the oil tank 92 to the cylinder chamber 91c by the reciprocating operation of the pump piston 93b. The first check valve 96d and the second check valve 96e prevent oil backflow. Accordingly, the piston portion 91b extends with respect to the cylinder portion 91a by the pressure of the oil sent to the cylinder chamber 91c by the reciprocating operation of the pump piston 93b. On the other hand, when the release screw 94b is loosened, the oil discharge passage 96c is opened, the oil is discharged from the cylinder chamber 91c to the oil tank 92, and the piston portion 91b contracts. Here, depending on the degree to which the release screw 94b is rotated, the allowable movement amount of the pressure relief valve 94a changes, and the size of the oil discharge passage 96c also changes. That is, when the rotation for loosening the release screw 94b is small, the allowable movement amount of the pressure relief valve 94a is small, and the flow path of the oil discharge path 96c is small. For this reason, the speed at which the piston part 91b contracts becomes slow, and in order to contract the piston part 91b at an appropriate speed, a certain amount of load is required to push the piston part 91b into the cylinder part 91a. On the other hand, when the rotation to loosen the release screw 94b is large, the flow rate of the oil discharge passage 96c becomes large, so the speed at which the piston portion 91b contracts increases, and the load that pushes the piston portion 91b into the cylinder portion 91a is compared. Even if it is small, the piston portion 91b contracts. The hydraulic jack 5 ′ is not necessarily limited to the one having the above-described configuration, and other existing or new ones may be adopted.
The above hydraulic jack 5 'is shown in FIG. 54-FIG. 62, for example, it is housed in a jack case 97 and fixed to the bottom of the jack case 97 by screws. The jack case 97 has an open upper surface, and both side surfaces are attached to the link support member 41. An attachment member 100a is fixed to the lower end of the link support member 41, and the attachment member 100a and the side wall of the jack case 97 are fixed by screws, for example, via a spacer 100b. In the case of this configuration in which the jack case 97 and the hydraulic jack 5 ′ are fixed to the carriage 3, the pedal lifting / lowering pedal 101 and the release pedal 105 which are attached to the jack case 97 as the operation part of the hydraulic jack 5 ′ are a four-bar parallel link mechanism. Since the posture is not changed in accordance with the rotation of 4, there is an advantage that it is easy to perform the lifting operation.
On the other hand, brackets 100c are fixed to the two first connecting rods 423 in the four-node parallel link mechanism 4, and a connecting shaft 100d for connecting these brackets 100c is provided. The jack case 97 is disposed at a position where the connecting shaft 100d that rotates together with the four-node parallel link mechanism 4 and the tip of the piston portion 91b that linearly expands and contracts are always in contact. Accordingly, the four-joint parallel link mechanism 4 is rotated by the expansion and contraction of the piston portion 91b. For example, in the present embodiment, the tip of the piston portion 91b is in contact with a pipe 100e through which the connecting shaft 100d is rotatably passed, and the pipe 100e and the piston portion 91b are covered with a lifting cover 97a. Further, a cover 97b is attached to the opened upper surface of the jack case 97. The cover 97b is formed with a hole through which the elevating cover 97a can protrude and retract. Further, a gap is provided between the piston portion 91b and the cylinder portion 91a and the lifting cover 97a so as not to prevent expansion and contraction of the piston portion 91b. By these covers 97a and 97b, the jack case 97 is closed as long as the expansion and contraction of the piston portion 91b is not hindered, and dust and foreign matter can be prevented from entering the jack case 97.
In the present embodiment, the hydraulic jack 5 ′ is fixed to the link support member 41 and the tip of the piston portion 91b is always in contact with the four-node parallel link mechanism 4. Not limited to this, the hydraulic jack 5 ′ may be arranged in a positional relationship for rotating the four-joint parallel link mechanism 4 by expanding and contracting. For example, the jack case 97 is rotatably attached to the link support member 41, and the tip of the piston portion 91 b is rotatably attached to the four-bar parallel link mechanism 4 to follow the rotation of the four-bar parallel link mechanism 4. The jack 5 'may be rotated.
The stretcher 1 according to the present embodiment includes a lift pedal mechanism that operates the oil pump 93 by operating the pedal. The elevating pedal mechanism includes an elevating pedal 101 that is displaceably attached to the carriage 3 and an elevating link 102 that converts the displacement of the elevating pedal 101 into an operation with respect to the oil pump 93.
The raising / lowering pedal 101 is attached to the carriage 3 so as to be rotatable, for example. A rotating shaft 101a having the longitudinal direction of the stretcher 1 as an axial direction is rotatably supported by a bearing 100j provided in the jack case 97, and a lifting / lowering pedal 101 is protruded from the jack case 97 of the rotating shaft 101a. Is fixed with screws. Further, for example, the elevating pedal 101 extends from the rotary shaft 101a so as to approach the ground plane so that the elevating pedal 101 and the operator's foot operating the elevating pedal 101 do not come into contact with the base member 32 of the carriage 3. After that, it has a bent shape extending almost horizontally.
The lifting link 102 is, for example, supported by the first lifting link 102 a that rotates integrally with the lifting pedal 101, the first lifting link 102 a and the oil pump 93 while being rotatably supported by the carriage 3. The second link 102b for elevating / lowering that applies a pressing force to the pump piston 93b of the oil pump 93 by rotating in conjunction with the rotation of the first link 102a for elevating / lowering. In this configuration, the number of links can be reduced, so the configuration can be made compact, and there is no need to reduce the thickness of the component because there is room for the component storage space, so the strength of the component can be made sufficiently high. As a result, it is possible to reduce the cost, and the advantage that the cost can be reduced can be obtained. However, the raising / lowering link 102 should just be what can convert operation | movement of the raising / lowering pedal 101 into operation with respect to the oil pump 93, and is not necessarily limited to this example.
In the jack case 97, a cylinder 101b through which the rotating shaft 101a of the lifting / lowering pedal 101 passes is fixed to the rotating shaft 101a with screws, and the first lifting / lowering link 102a is fixed to the cylinder 101b. Yes. Further, a plate member 100f is fixed to the inner surface of each side wall of the jack case 97 with screws, and two support plates 100g are spanned between these plate members 100f. The second elevating link 102b is attached between the two support plates 100g by a rotary shaft 100h parallel to the rotary shaft 101a of the lift pedal 101. The portion of the second elevating link 102b that contacts the first elevating link 102a and the pump piston 93b is substantially circular so that the members can smoothly contact each other. For example, a cylindrical contact portion 100i that is in contact with the first elevating link 102a is fixed to the second elevating link 102b. Further, for example, the rotating shaft 101a is disposed closer to the portion where the lifting / lowering pedal 101 is depressed than the oil pump 93 disposed substantially at the center of the jack case 97, and the rotating shaft 100h is formed between the oil pump 93 and the rotating shaft 101a. The second elevating link 102b is disposed such that the first elevating link 102a and the pump piston 93b are always in contact with the lower surface thereof.
Here, for example, in this embodiment, an elevating pedal mechanism is provided on both the left and right sides of the stretcher 1. The two lifting / lowering pedal mechanisms are basically arranged symmetrically, and the left and right second lifting / lowering links 102b, which are overlapping portions, are, for example, FIG. As shown in 56, they are arranged in a staggered manner. Since the left and right lifting pedals 101 are connected to different lifting links 102, the left and right lifting pedal mechanisms operate independently.
Further, the elevating pedal mechanism is provided with means for returning the depressed pedal 101 to its original position. For example, a spring hooking portion 101c is fixed to a cylinder 101b that rotates integrally with the lifting pedal 101, and a tension coil spring 103 is attached between the left and right spring hooking portions 101c as the return means. Yes.
FIG. 54 and FIG. 55, when the operator depresses one of the left and right lifting pedals 101, the cylinder body 101b and the first lifting link 102a are rotated while pulling the tension coil spring 103, and this rotation causes the first lifting lifting first link 102a. The second elevating link 102b in contact with the link 102a rotates, and the pump piston 93b in contact with the second elevating link 102b is pushed into the pump cylinder 93a. Here, the oil pump 93 is provided with a compression coil spring 104 as means for returning the pump piston 93b immersed in the pump cylinder 93a to a position protruding from the pump cylinder 93a. A spring receiver 115 that receives the restoring force of the compression coil spring is fixed to the tip of the pump piston 93b. When the force to depress the lifting / lowering pedal 101 is eliminated or weakened, the lifting / lowering pedal 101 depressed by the restoring force of the tension coil spring 103 returns to the original position and is pushed into the pump cylinder 93a by the restoring force of the compression coil spring 104. The pump piston 93b returns to the original position. Therefore, the pump piston 93b reciprocates by stepping on either the left or right lifting pedal 101. When the operator depresses one lifting / lowering pedal 101, a force to reversely rotate the other lifting / lowering pedal 101 is transmitted via the tension coil spring 103. In this embodiment, for example, the first lifting / lowering link is transmitted. By engaging 102a with the jack case 97, the reverse rotation of the lifting / lowering pedal 101 is restricted.
Moreover, the stretcher 1 of this embodiment is provided with the release pedal mechanism which operates the release apparatus 94 by operation with respect to a pedal. The release pedal mechanism includes a release pedal 105 that is displaceably attached to the carriage 3 and a release link 106 that converts the displacement of the release pedal 105 into an operation on the release device 94.
For example, the release pedal 105 is rotatably attached to the carriage 3 and is disposed on both the left and right sides of the stretcher 1. The distal end portions of the rotation shafts 105a of the two right and left release pedals 105 are respectively inserted into bearings 100k provided in the jack case 97 with the left and right directions of the stretcher 1 as the axial direction, and are arranged in the jack case 97. It is inserted into one cylinder 105b and fixed to this cylinder 105b with screws. Accordingly, the two right and left release pedals 105 and the cylindrical body 105b rotate integrally. For example, the release pedal 105 is bent so as to be away from the lift pedal 101 so as not to contact the lift pedal 101.
The release link 106 includes, for example, a first release link 106a that rotates integrally with the release pedal 105, a second release link 106b that rotates integrally with the release screw 94b, and one end side of the release link 106a. The release third link 106c is connected to the other end and connected to the release second link 106b.
The first release link 106a is fixed to the cylindrical body 105b. One end of the second release link 106b is fixed to the release screw 94b, and a connection hole 107 to which the third release link 106c is connected is formed on the other end. The third release link 106c is provided with a rotating shaft 100m rotatably connected to the first release link 106a on one end side, and a pressing shaft 108 inserted into the connection hole 107 of the second release link 106b on the other end side. Is provided. For example, in this embodiment, the rotation shaft of the release screw 94b and the rotation shaft 105a of the release pedal 105 are not parallel, but the diameter of the pressing shaft 108 of the release third link 106c is set to the connection hole 107 of the second link for lease. The second release link 106b is configured to rotate by the displacement of the pressing shaft 108.
The release pedal mechanism is provided with means for returning the depressed pedal 105 to its original position. For example, a case-side spring hooking portion 100n is provided inside the jack case 97, and a pedal-side spring hooking portion 105c is provided on the first release link 106a, which is symmetrical to the first release link 106a on the cylinder 105b. The pedal side spring hooking portion 105c is also fixed at the position where the tension coil spring 109 is attached as a return means between the case side spring hooking portion 100n and the pedal side spring hooking portion 105c.
FIG. 58 and FIG. 60, when the operator depresses one of the right and left release pedals 105, the tubular body 105b and the first release link 106a rotate while pulling the tension coil spring 109, and this rotation causes the third release release. The link 106c swings, and the pressing shaft 108 of the third release link 106c presses the connection hole 107 of the second release link 106b to rotate the second release link 106b and rotate in a direction to loosen the release screw 94b. It is supposed to let you. When the force for depressing the release pedal 105 is eliminated or weakened, the release pedal 105 depressed by the restoring force of the tension coil spring 109 returns to the original position, and the pressing shaft 108 of the third release link 106c is released. The two links 106b are rotated in the reverse direction to rotate in the direction in which the release screw 94b is tightened.
Furthermore, the stretcher 1 of the present embodiment includes a brake mechanism that increases the force necessary to displace the release pedal 105 in accordance with the amount of displacement. In this brake mechanism, for example, the pressing member 110 that is integrally displaced with the release pedal 105 is in a non-engagement relationship with the displacement within a certain range of the release pedal 105, and exceeds the certain range. An elastic member 111 that is engaged with the pressing member 110 by the displacement of the release pedal 105 and elastically deforms according to the displacement of the pressing member 110 is used.
The pressing member 110 is fixed to a cylindrical body 105 b that rotates integrally with the release pedal 105. On the other hand, the elastic member 111 is, for example, a rubber material, and is fixed to the support member 112 that is rotatably attached to the cylindrical body 105b by screwing. When the pressing member 110 and the elastic member 111 are arranged to face each other and the release pedal 105 is in the original position, that is, when the release pedal 105 is not depressed, the pressing member 110 and the elastic member A space is formed between the head and the head 111.
Here, the stretcher 1 of the present embodiment has an adjusting means for adjusting the positional relationship between the pressing member 110 and the elastic member 111. This adjusting means is, for example, an adjusting screw 113 that is attached to the bottom of the jack case 97 and whose tip portion contacts a support member that supports the elastic member 111. When the adjustment screw 113 is rotated, the tip end portion of the adjustment screw 113 rotates the support member 112 around the cylindrical body 105b. Therefore, by rotating the adjustment screw 113 and adjusting the amount of protrusion of the adjustment screw 113 from the bottom inner surface of the jack case 97, the distance between the elastic member 111 and the pressing member 110 can be adjusted to a desired value. .
According to this brake mechanism, FIG. 59 and FIG. 61, by pressing the release pedal 105, the pressing member 110 is rotated, and the rotation amount of the release pedal 105 exceeds a certain amount, so that the pressing member 110 contacts the elastic member 111, and then The pressing member 110 rotates while elastically deforming the elastic member 111. Until the pressing member 110 comes into contact with the elastic member 111, the force necessary to rotate the release pedal 105 is sufficient to extend the tension coil spring 109, but the pressing member 110 comes into contact with the elastic member 111. Thereafter, a force for elastically deforming the elastic member 111 is required. Therefore, until the pressing member 110 comes into contact with the elastic member 111, the release pedal 105 can be stepped on with a light force and the release screw 94b can be slightly loosened. After the pressing member 110 comes into contact with the elastic member 111, By releasing the release pedal 105 with a stronger force, the release screw 94b can be loosened a lot. For example, in the present embodiment, when the release pedal 105 is depressed with a light force, a relatively large load that tends to push the piston portion 91b into the cylinder portion 91a as when a person is placed on the stretcher body 2 or the like. The piston portion 91b is smoothly contracted when the sway is acting, and when the release pedal 105 is depressed with a stronger force, the piston portion 91b is also smoothly contracted by the weight of the stretcher body 2. ing.
According to the stretcher 1 configured as described above, when the operator depresses one of the right and left lifting pedals 101, the piston portion 91b extends with respect to the cylinder portion 91a, and the four-node parallel link mechanism 4 rotates. The stretcher body 2 can be moved parallel to the carriage 3 by being moved. On the other hand, when the left or right release pedal 105 is depressed, the piston portion 91 b contracts, and the stretcher body 2 can be lowered in parallel with the carriage 3. According to the stretcher 1, the operator does not need to bend down to the lower part of the stretcher 1 and can perform the extension operation of the extension mechanism 5 while standing. Further, since the lifting pedal 101 and the release pedal 105 are arranged on the left and right sides of the stretcher 1, the operator does not need to go around to the side where the pedal is present, and can quickly move the stretcher body 2 up and down. Furthermore, the piston portion 91b can be contracted at an appropriate speed according to the situation by the strength of the force of depressing the release pedal 105 by the brake mechanism.
In addition, the raising / lowering link 102 of the raising / lowering pedal mechanism is not limited to what was mentioned above, For example, FIG. 69 and FIG. 70 may be used. The elevating link 102 includes a first elevating link 102a ′ that rotates integrally with the elevating pedal 101, a second elevating link 102b ′ that is rotatably connected to the first elevating link 102a ′, and an elevating link. A second link 102c ′ that is rotatably connected to the second link 102b ′ and that is rotatably supported with respect to the carriage 3; The link 102b ′ is moved, and the third link 102c ′ for raising and lowering is rotated by the movement to apply a pressing force to the pump piston 93b of the oil pump 93. The configuration of the release pedal mechanism and the like other than the lifting link 102 may be the same as described above. 65, FIG. In 66, a release pedal mechanism and the like are omitted.
In the jack case 97, the cylinder 101b through which the rotating shaft 101a of the lifting / lowering pedal 101 passes is fixed with screws so as to rotate integrally with the rotating shaft 101a, and the lifting first link 102a ′ is It is fixed to the cylinder 101b.
Two support shafts 100p are spanned between the front wall and the rear wall of the jack case 97, and two support plates 100g are fixed to the support shafts 100p. The third elevating link 102c ′ is attached between the two support plates 100g by a rotary shaft 100h parallel to the rotary shaft 101a of the lift pedal 101. A portion of the third elevating link 102c ′ that comes into contact with the pump piston 93b is substantially circular so that the members can be smoothly contacted. The second lifting link 102b ′ has one end connected to the first lifting link 102a ′ by the rotating shaft 100r and the other end connected to the third lifting link 102c ′ by the rotating shaft 100s. For example, the rotating shaft 101a is disposed closer to the portion where the lifting / lowering pedal 101 is depressed than the oil pump 93 disposed substantially at the center of the jack case 97, and the rotating shaft 100h sandwiches the oil pump 93 with respect to the rotating shaft 101a. The rotary shaft 100s is arranged between the rotary shaft 100h and the oil pump 93, and the third elevating link 102c ′ is arranged so that the pump piston 93b is always in contact with the lower surface thereof.
Also when this elevating link 102 is employed, the elevating pedals 101 can be arranged on both the left and right sides of the stretcher 1 and the left and right elevating pedals 101 can be connected to different elevating links 102, respectively. The two raising / lowering links 102 are basically arranged symmetrically, and the second raising / lowering link 102b ′ and the third raising / lowering link 102c ′, which are overlapping portions, are illustrated in FIG. As shown at 70, they are arranged so as to be shifted back and forth.
Further, the elevating pedal mechanism is provided with means for returning the depressed pedal 101 to its original position. For example, a spring hooking portion 101c is fixed to a cylinder 101b that rotates integrally with the lifting pedal 101, and a tension coil spring 103 is attached between the left and right spring hooking portions 101c as the return means. Yes.
FIG. 69, when the operator depresses one of the left and right lifting pedals 101, the cylinder body 101b and the first lifting link 102a 'rotate while pulling the tension coil spring 103, and this rotation causes the first lifting lift. The second elevating link 102b ′ connected to the one link 102a ′ moves, and the third elevating link 102c ′ connected to the second elevating link 102b ′ rotates by the movement, and the third elevating third link 102c ′ rotates. The pump piston 93b in contact with the link 102c ′ is pushed into the pump cylinder 93a. When the force to depress the lifting / lowering pedal 101 is eliminated or weakened, the lifting / lowering pedal 101 depressed by the restoring force of the tension coil spring 103 returns to the original position and is pushed into the pump cylinder 93a by the restoring force of the compression coil spring 104. The pump piston 93b returns to the original position. Therefore, the pump piston 93b reciprocates by stepping on either the left or right lifting pedal 101. Reference numeral 116 denotes a rotation stopper that prevents the lifting / lowering pedal 101 from rotating backward.
In the case of the elevating link 102 of this elevating pedal mechanism, the elevating and lowering is performed between the elevating third link 102c ′ for pushing the pump piston 93b and the elevating first link 102a ′ rotating together with the elevating pedal 101. Since the second link 102b ′ is interposed, the rotating shaft 101a of the lifting / lowering pedal 101 can be disposed at a position away from the position where the oil pump 93 is located. Further, even if the elevating pedal 101 is arranged in a straight line without being bent, the elevating pedal 101 can be configured not to contact the base member 32 of the carriage 3. Accordingly, the pedal portion of the lifting / lowering pedal 101 moves away from the base member 32 of the carriage 3 and the amount L of the stepped-on pedal portion moving toward the rotating shaft 101a side of the lifting / lowering pedal 101 can be reduced. Thus, the operator's foot can be prevented from coming into contact with the base member 32 of the carriage 3.
In addition, the material of each member which comprises the stretcher 1 demonstrated above can select suitably the metal material or synthetic resin etc. which have required or desirable mechanical strength, lightness, weather resistance, workability, etc. is there. For example, the frame 20 can be reduced in weight while having the necessary strength of the stretcher 1 by being made of a light alloy.
The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention. For example, the configuration itself of the stretcher body 2 is not necessarily limited to the example of the above-described embodiment, and the present invention may be applied to a known or new stretcher body 2.
Further, in the above-described embodiment, the stretcher body 2 is attached to the third support shaft 47 and the fourth support shaft 48. Any structure may be used as long as the stretcher body 2 is supported by the parallel moving part. Thereby, the stretcher body 2 can be lifted and lowered in parallel to the carriage 3.
Further, the number of expansion / contraction mechanisms 5 is not limited to one, and a plurality of expansion / contraction mechanisms 5 may be provided. Furthermore, in this case, a plurality of actuating mechanisms 54 described in the first embodiment may be connected to transmit the rotation of one actuating mechanism 54 to another actuating mechanism 54. For example, when two telescopic mechanisms 5 are provided, two second bevel gears 542 are provided on the drive side actuating mechanism 54 and the second bevel gears 542 of the drive side and driven side actuating mechanisms 54 face each other. The second bevel gears 542 arranged and opposed to each other are connected by, for example, a connecting shaft or the like. When the opposing second bevel gears 542 are simply connected to each other, the rotation direction of the first bevel gear 541 is reversed between the drive side actuating mechanism 54 and the driven side actuating mechanism 54. Therefore, the screw rods 531 of the adjacent screw moving mechanisms 53 reverse the screw directions. Thereby, the slider 532 moves in the same direction. By providing a plurality of expansion / contraction mechanisms 5, there are advantages such as increased rigidity. Furthermore, a handle portion 59 that gives rotational input to the actuate mechanism 54 may be provided on both the left and right sides of the stretcher 1.
Further, the expansion / contraction mechanism 5 is not limited to the one that expands / contracts using the operator's force, but may be one that expands / contracts electrically. For example, the present invention is not limited to one in which the second bevel gear 542 is manually rotated using the handle portion 59. FIG. As shown in 68, the motor 114 may be attached to the base 51, and the second bevel gear 542 may be rotated electrically. In this case, a switch for operating the motor 114 is provided, and the expansion / contraction mechanism 5 is electrically expanded / contracted by the switch operation. Further, the screw rod 531 may be directly rotated by the motor 114 without using the bevel gear. Further, a reduction gear train may be provided between the motor 114 and the screw rod 531 to reduce the rotation of the motor 114 and transmit it to the screw rod 531. In the case where the telescopic mechanism 5 ′ having the hydraulic cylinder 91 is employed, an electric pump may be used as the oil pump.
Further, the rotation of the motor 114 or the handle portion 59 is not necessarily limited to the one that transmits the rotation of the motor 114 or the handle portion 59 to the screw rod 531 via the bevel gears 541 and 542. You may make it transmit to the screw rod 531 or the slider 532 via wire conduction, chain conduction, etc.
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、車椅子に形態変更可能なストレッチャに関する。さらに詳述すると、本発明は、寝台から椅子あるいはその逆に形態変更可能なストレッチャ本体を昇降させる機構を備えたストレッチャに関する。
背景技術
昇降機構を備えた従来のストレッチャとしては、例えば特開2001−95885公報に開示されるような、キャスターを備える台車とストレッチャ本体との間をX形リンクで連結した構造のものがある。このストレッチャの昇降機構では、X形リンクの先端の間隔を狭めることでX形リンクを鉛直方向に伸ばしてストレッチャ本体の高さを上げ、逆にX形リンクの先端の間隔を広げることでX形リンクを水平方向に伸ばしてストレッチャ本体の高さを下げるようにしている。
しかしながら、X形リンクを用いる昇降機構では、ストレッチャ上に患者を載せたままストレッチャ本体を上げ下げするには大きな力が必要になり重労働になる。また、ストレッチャ本体の高さを一定に維持しておくためには、患者等の重さでX形リンクが広がらないようにする必要があり、そのためにはX形リンクを強力に固定するロック機構が別に必要になる。さらに、介護者等がストレッチャ本体を直接掴んで、持ち上げたり、下げたりするので、X形リンクに手や物などを挟み込んでしまう虞もある。
一方、台車上に鉛直に配置された油圧シリンダ装置を介してストレッチャ本体を直接に支持し、油圧シリンダ装置の伸縮動作によってストレッチャ本体を昇降させる構成も考えられる。しかし、1つの油圧シリンダ装置のみで患者が乗るストレッチャ本体を安定に支持することは難しく、また必要な強度を満足することも難しい。さらに2つ以上の油圧シリンダユニットによりストレッチャ本体を支える場合には、コスト高となる。しかも、油圧シリンダ装置のストロークはシリンダ長よりも長くすることはできないので、大型の油圧シリンダ装置を用いなければ大きなストロークを得ることはできない反面、大型の油圧シリンダ装置を用いればストレッチャ本体の最小高さを低くできない問題を伴う。このため、ストレッチャ本体の高さを患者の移乗先または移乗元の高さに合わせて低い位置から高い位置の幅広いストロークを得ることが難しい。
発明の開示
本発明は、ストレッチャ上に患者がいる状態でも安全かつ容易にストレッチャ本体を昇降することができ、且つ充分な昇降ストロークを得ることができるストレッチャを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明にかかる車椅子に形態変更可能なストレッチャは、折り畳むことで椅子に変形可能なストレッチャ本体と、該ストレッチャ本体を支持する台車とを有するものであって、平行四辺形を成す4つの回転支点を有し、回転支点の2つが台車に対して固定されると共に、台車に対して平行移動する部分でストレッチャ本体を支持する4節平行リンク機構と、4節平行リンク機構の回動を規制すると共に伸縮することによって4節平行リンク機構を回動させる位置関係に配置される伸縮機構とを有するようにしている。
したがって、伸縮機構の伸縮動作により4節平行リンク機構が回動すると、4節平行リンク機構における平行移動する部分で支持されるストレッチャ本体は、一定の姿勢を保ったまま、台車に対して所定の角度を維持したまま昇降する。そして伸縮機構の長さが固定されると、ストレッチャ本体の高さが一定に維持されるので、別途ロック機構を設ける必要はない。また、X形リンクのように手や物などを挟み込んでしまう虞はない。したがって、安全かつ容易にストレッチャ本体を昇降することができる。さらに、ストレッチャ本体が昇降する範囲は4節平行リンク機構が回動する範囲により定まるので、ストレッチャ本体の昇降範囲を伸縮機構自体のストローク以上にできる。
ここで、伸縮機構は、基部と、該基部に対して移動可能な移動部と、基部と移動部の間に設けられ回転することで移動部を移動させるねじ移動機構と、基部に取り付けられてねじ移動機構を回転させるアクチュエイト機構とを備えるものであることが好ましい。この場合、モータ又はハンドルによる手動で作動するアクチュエイト機構によりねじ移動機構を回転させることで、移動部を基部に対して伸縮させることができる。回転動作を伸縮動作に変換するので、操作時の負荷を軽減することができる。
また、アクチュエイト機構は、回転入力を与えるハンドル部を更に備え、尚且つ、ねじ移動機構は、基部に取り付けられてスライド方向に配置されたねじ棒と、移動部に取り付けられてねじ棒がねじ込まれるスライダを備え、アクチュエイト機構は、ねじ棒を回転させる第1のベベルギアと、第1のベベルギアに噛み合う少なくとも1つの第2のベベルギアを備え、第2のベベルギアはハンドル部と連動して回転するようにハンドル部に連結されることが好ましい。
この場合、ハンドル部を回転することで第2のベベルギアが回転し、これに連動して第1のベベルギアが回転し、ねじ棒が回転し、スライダがねじ棒に沿って移動する。これにより、移動部を基部に対して伸縮させることができる。ハンドル操作により容易にストレッチャ本体を昇降することができ、さらに電気を必要としないので、緊急時に電源が取れずに動作不能に陥るといった危険を回避できる。
また、第2のベベルギアとハンドル部とは、自在軸継手を介して連結されることが好ましい。この場合、伸縮動作によって4節平行リンク機構と共に回動する伸縮機構に追従しつつ第2のベベルギアに回転入力を与えることができる。
更に、アクチュエイト機構がモータを有するものである場合、モータに対するスイッチ操作により電動で伸縮機構を伸縮できる。操作者はスイッチ操作のみでストレッチャ本体を昇降でき、操作者の労力を軽減できる。
また、伸縮機構を伸長させる方向、またはストレッチャ本体を台車に対して持ち上げる方向に、補助力を発生させる補助手段を更に備えることが好ましい。この場合には、伸縮機構の伸縮動作に必要な力を一層軽減できる。
また、ストレッチャ本体は、折り畳むことで椅子に変形可能に構成されるフレームと、フレームに取り付けられて患者の身体の一部をサポートするサポート部材とを有し、サポート部材の芯材もしくはこのサポート部材そのものの少なくともサポート面の変形が要求される部位が複数に分割され、これら分割された芯材もしくはサポート部材同士が可撓機構で連結されるとともに、この可撓機構は間隔をおいて平行配置された複数の重合プレートを有する固定側部材と、該固定側部材の重合プレートと交互に重なり合う複数の重合プレートを有する傾動側部材と、固定側部材ならびに傾動側部材の各重合プレートの重合箇所を貫通してこれら重合プレートを締め付ける連結軸ならびに重合プレートを重合方向に付勢する付勢手段とを備え、傾動側部材が連結軸を中心に回転して芯材もしくはサポート部材の一部を傾動させるとともに両重合プレート同士の接触部における摩擦力を利用してその角度を維持しサポート面の形状を保持することが好ましい。
この場合、ストレッチャを利用する患者は、身体の一部がサポートされることによって安定した着座ないしは仰臥姿勢、あるいは安楽な着座ないしは仰臥姿勢に保持される。しかも、例えばベッドに移乗した時の姿勢あるいは移乗後の姿勢が多少崩れかけたとしても、サポート部材によって、身体の一部がベッドからはみ出したり、仰臥姿勢が崩れたりするのが予防される。したがって患者にとってみれば姿勢を保持しようとして無理な力を入れるなどしなくて済むし、姿勢を変えたり寝返りを打つなどして不意にベッドの端に寄ったとしても誤って転落してしまうこともないという安心感と信頼感を抱くことができる。
また、伸縮機構は、圧力油が供給されることにより伸長すると共に圧力油が排出されることにより収縮する油圧シリンダと、一定量の作動油を貯留し油圧シリンダに対して圧力油を供給及び排出する油圧給排部とを備える、所謂油圧ジャッキであることが好ましい。この場合、油圧給排部によりオイル供給操作を行なうと、油圧により油圧シリンダが伸長し、ストレッチャ本体が上昇する。一方、油圧給排部によりオイル排出操作を行なうと、油圧が減圧されて油圧シリンダが収縮し、ストレッチャ本体が下降する。
また、油圧シリンダは、シリンダ部と、このシリンダ部に摺動可能に挿入されるピストン部と、シリンダ部とピストン部とに囲まれたシリンダ室を有し、油圧給排部は、オイルタンクと、該オイルタンクからオイルを吸引すると共に当該吸引したオイルをシリンダ室に圧送するオイルポンプと、シリンダ室とオイルタンクとを接続するオイル排出路と、該オイル排出路を開閉するリリース装置とを有し、さらに、台車に変位可能に取り付けられる昇降用ペダルと、該昇降用ペダルの変位をオイルポンプに対する操作に変換する昇降用リンクと、台車に変位可能に取り付けられるリリース用ペダルと、該リリース用ペダルの変位をリリース装置に対する操作に変換するリリース用リンクとを備えることが好ましい。
この場合、昇降用ペダルに対する操作により昇降用リンクを介してオイルポンプが作動し、油圧シリンダが伸長してストレッチャ本体が上昇する。一方、リリース用ペダルに対する操作によりリリース用リンクを介してリリース装置が作動し、油圧シリンダが収縮してストレッチャ本体が下降する。操作者は、ストレッチャの下部に屈み込む必要はなく立ったままで、足踏み動作により伸縮機構の伸縮動作を行なえる。
ここで、前述の昇降用ペダルおよびリリース用ペダルは台車の左右両側に設けられていることが好ましい。この場合、操作者はペダルがある側に回り込む必要は無く、迅速にストレッチャ本体の昇降操作を行なうことができる。
また、昇降用ペダルは台車に回転可能に取り付けられ、昇降用リンクは、昇降用ペダルと一体に回転する昇降用第1リンクと、台車に対して回転可能に支持されると共に昇降用第1リンクおよびオイルポンプと接触し、昇降用第1リンクの回転と連動して回転することによりオイルポンプに押圧力を与える昇降用第2リンクを有することが好ましい。この構成の場合、リンクの数を少なくできるため、コンパクトに構成できる、部品収納スペースに余裕ができるので部品の厚みを薄くするような必要が無くなり部品の強度を充分に高いものにできる、部品点数を削減できるためコストを安くできる、等の利点が得られる。
また、昇降用ペダルは台車に回転可能に取り付けられ、昇降用リンクは、昇降用ペダルと一体に回転する昇降用第1リンクと、昇降用第1リンクに回転可能に接続される昇降用第2リンクと、昇降用第2リンクに回転可能に接続されると共に台車に対して回転可能に支持される昇降用第3リンクとを有し、昇降用第1リンクの回転により昇降用第2リンクが移動し、当該移動により昇降用第3リンクが回転してオイルポンプに押圧力を与えるようにしても良い。この構成の場合、オイルポンプを操作する昇降用第3リンクと、昇降用ペダルと一体に回転する昇降用第1リンクとの間に、昇降用第2リンクが介在するため、昇降用ペダルの回転軸をオイルポンプのある位置から離れた位置に配置でき、昇降用ペダルを折れ曲がった形状とせず直線的な形状として昇降用ペダルを水平に位置させても、昇降用ペダルが台車と接触しないようにできる。このため、昇降用ペダルのペダル部を台車から遠ざけて配置できると共に踏み込まれたペダル部が昇降用ペダルの回転軸側に移動する量を小さくでき、昇降用ペダルを操作する操作者の足が台車に接触してしまうことを防止できる。
また、圧力油の給排によって伸縮する伸縮機構は、リリース用ペダルを変位させるために必要な力を、リリース用ペダルの変位量が増加するに従って大きくするブレーキ機構を備えることが好ましい。この場合、軽い力でリリース用ペダルを踏み込むことでリリース装置に対する操作量を小さく、強い力でリリース用ペダルを踏み込むことでリリース装置に対する操作量を大きくできる。例えば、軽い力でリリース用ペダルを踏み込む場合には、ストレッチャ本体に人が載っている場合などのように伸縮機構を収縮させようとする比較的大きい荷重が作用している場合に、伸縮機構がスムースに収縮するようにでき、より強い力でリリース用ペダルを踏み込む場合には、ストレッチャ本体の自重によっても、伸縮機構がスムースに収縮するようにできる。従って、リリース用ペダルを踏み込む力の強弱によって、状況に応じた適切な速度でストレッチャ本体を下降させることができる。
また、前述のブレーキ機構は、リリース用ペダルと一体に変位する押圧部材と、リリース用ペダルの一定範囲内の変位では押圧部材とは非係合の関係にあり、当該一定範囲を超えるリリース用ペダルの変位により押圧部材と係合して押圧部材の変位に応じて弾性変形する弾性部材とを有するものが好ましい。この場合、押圧部材が弾性部材に接触するまでは、軽い力でリリース用ペダルを踏み込むことで、リリース装置に対する操作量を小さくでき、押圧部材が弾性部材に接触した後は、より強い力でリリース用ペダルを踏み込むことで、リリース装置に対する操作量を大きくできる。
更に、前述の伸縮機構には、押圧部材と弾性部材との位置関係を調節する調節手段を更に備えることが好ましい。この場合、軽い力でリリース用ペダルを踏み込める範囲を調節することができる。
発明を実施するための最良の形態
Fig.1からFig.53に本発明のストレッチャの実施の一形態を示す。この車椅子に形態変更可能なストレッチャ1は、折り畳むことで椅子に変形可能なストレッチャ本体2と該ストレッチャ本体2を支持する台車3とを有するものであり、尚且つ平行四辺形を成す4つの回転支点を有して当該回転支点の2つが台車3に対して固定されると共に台車3に対して平行移動する部分でストレッチャ本体2を支持する4節平行リンク機構4と、4節平行リンク機構4の回動を規制すると共に伸縮することによって4節平行リンク機構4を回動させる位置関係に配置される伸縮機構5とを有するようにしている。尚、Fig.1及びFig.2ではストレッチャ本体2の図示を省略している。
本実施形態において、台車3は、前後左右に4個の車輪31を有し、枠状を成すように構成されている。より具体的には、本実施形態における台車3は、前方及び後方に車輪31が取り付けられると共にストレッチャ1の両側に平行に配置される2つのベース部材32と、これらのベース部材32と直交するように配置され、これらのベース部材32を、前方で連結する前方連結部材33と後方で連結する後方連結部材34とを有している。ベース部材32と前方連結部材33、ベース部材32と後方連結部材34とは、例えば溶接やねじ止め等で一体に固定されていて、枠状の台車3を構成している。尚、前方連結部材33は、4節平行リンク機構4の回動動作を妨げないように、例えば両端近傍を折り曲げて、中央部分33aがベース部材32よりも接地面側に位置するように形成している。
リンク支持部材41は、4節平行リンク機構4を台車3に固定する役割を果たす。例えば本実施形態では、2つのリンク支持部材41が後方連結部材34に取り付けられている。例えば、リンク支持部材41には、後方連結部材34が貫通する孔が設けられており、当該孔に後方連結部材34を貫通させた状態で、例えばねじ止め等によりリンク支持部材41を後方連結部材34に固定するようにしている。尚、後方連結部材34は、例えばリンク支持部材41の回転を禁止するように横断面を非円形状、例えば略楕円形状としている。
本実施形態における4節平行リンク機構4は、リンク支持部材41に回転支持される第1リンクメンバ42及び第2リンクメンバ43と、第1リンクメンバ42及び第2リンクメンバ43のリンク支持部材41に対する自由端側を回り対偶で連結する第3リンクメンバ44とを有して構成される。2つのリンク支持部材41の間には、第1リンクメンバ42を回転可能に支持する第1支軸45と、第2リンクメンバ43を回転可能に支持する第2支軸46とが、取り付けられている。第1支軸45と第2支軸46とは、後方連結部材34の長手方向と平行に配置され、例えばねじ止め等でリンク支持部材41に固定されている。第1リンクメンバ42のリンク支持部材41に対する自由端側には、第1支軸45と平行に第3支軸47が配置されている。また、第2リンクメンバ43のリンク支持部材41に対する自由端側には、第2支軸46と平行に第4支軸48が配置されている。第3リンクメンバ44には、第3支軸47および第4支軸48が回転可能に貫通する孔が設けられていて、第3支軸47と第4支軸48とは、当該孔を貫通することで第3リンクメンバ44により連結されている。第1リンクメンバ42は、第1支軸45が貫通して第1支軸45に回転可能に支持される第1筒体421と、第3支軸47が貫通して第3支軸47に回転可能に支持される第3筒体422と、第1支軸45及び第3支軸47に対して直交するように配置されて第1筒体421と第3筒体422とを連結する平行な2本の第1連結棒423とを有して構成される。第1連結棒423は、例えばパイプ状に形成され、第1筒体421および第3筒体422に溶接等で固定される。第2リンクメンバ43も、第1リンクメンバ42と同様の構成を有しており、第2支軸46が貫通して第2支軸46に回転可能に支持される第2筒体431と、第4支軸48が貫通して第4支軸48に回転可能に支持される第4筒体432と、第2支軸46及び第4支軸48に対して直交するように配置されて第2筒体431と第4筒体432とを連結する平行な2本の第2連結棒433とを有して構成される。第2連結棒433は、例えばパイプ状に形成され、第2筒体431および第4筒体432に溶接等で固定される。回転支点となる第1〜4支軸45,46,47,48は平行四辺形を成し、リンク支持部材41および第1リンクメンバ42および第2リンクメンバ43および第3リンクメンバ44により4節平行リンク機構4が構成される。
伸縮機構5は、ストレッチャ本体2に作用する荷重により回動しようとする4節平行リンク機構4を受け支えて4節平行リンク機構4の回動を規制する機能を果たすと共に、伸縮することによって4節平行リンク機構4を回動させて、台車3に対するストレッチャ本体2の高さを調整するものである。ストレッチャ本体2に作用する荷重とは、例えば、ストレッチャ本体2および4節平行リンク機構4の重量に、ストレッチャ本体2に載置される人や物の重量を加えたものが該当する。
伸縮機構5は、ストレッチャ本体2に作用する荷重により回動しようとする4節平行リンク機構4を受け支えて、4節平行リンク機構4の回動を規制することができ、尚且つ、伸縮機構5が伸縮することによって4節平行リンク機構4を回動させることができる位置に配置される。例えば本実施形態における伸縮機構5では、一端側が第3支軸47に回転可能に取り付けられると共に、他端側がリンク支持部材41に回転可能に取り付けられている。但し、伸縮機構5を取り付ける位置は、この例に限定されるものではない。
本実施形態におけるリンク支持部材41は、伸縮機構5を支持する役割も兼ね備える。この場合、伸縮機構5を支持する部材を別途台車3に設ける場合と比較して、部品点数削減等の効果を奏する。2つのリンク支持部材41の間には、伸縮機構5を回転可能に支持する第5支軸50が、第1支軸45及び第2支軸46と平行になる位置関係で取り付けられている。第5支軸50は、例えばねじ止め等でリンク支持部材41に固定される。また、例えば本実施形態では、第1支軸45、第2支軸46、第5支軸50は、それぞれの回転中心となる点が一直線上に並ぶように、リンク支持部材41に取り付けられる。リンク支持部材41は、その長手方向がベース部材32の長手方向に対して傾いた状態となるようにベース部材32に取り付けられており、後方且つ上方に向かって第5支軸50→第2支軸46→第1支軸45の順に配置するようにしている。このため伸縮機構5は、リンク支持部材41に対して略V字状を成して、4節平行リンク機構4を受け支えている。この伸縮機構5は、第1連結棒423および第2連結棒433および第3リンクメンバ44の間に配置される。
伸縮機構5は、ストレッチャ本体2に作用する荷重を受け支えながらストレッチャ本体2またはストレッチャ本体2と一体となって移動する部材、例えば本実施形態では第3支軸47に対する連結点と、台車3または台車3と一体となっている部材、例えば本実施形態では第5支軸50に対する連結点との間の距離を、伸縮調整できるものであれば良い。例えば本実施形態では、ねじ構造を利用した伸縮機構5を採用している。より具体的には、本実施形態における伸縮機構5は、例えばFig.7に示すように、基部51と、基部51に対して移動可能な移動部52と、基部51と移動部52の間に設けられ回転することで移動部52を移動させるねじ移動機構53と、基部51に取り付けられてねじ移動機構53を回転させるアクチュエイト機構54とを備えている。但し、伸縮機構5の構造は、この例に限定されるものではない。
ねじ移動機構53は、基部51に取り付けられて基部51の軸方向に配置されたねじ棒531と、移動部52に取り付けられてねじ棒531がねじ込まれるスライダ532を備えている。アクチュエイト機構54は、ねじ棒531を回転させる第1のベベルギア541と、第1のベベルギア541に噛み合う少なくとも1つの第2のベベルギア542を有している。基部51は例えば大径のパイプであり、移動部52は例えば小径のパイプである。移動部52は出没可能に基部51に挿入されている。基部51における移動部52側の端には、移動部52を摺動自在に支持する摺動スリーブ55が嵌め込まれている。本実施形態の摺動スリーブ55は、移動部52の最大伸長位置にてスライダ532と当接し、移動部52の最大伸長位置を規定する機能も兼ねる。摺動スリーブ55と対極となる基部51の端は基端部材56が嵌め込まれることにより閉じられていて、基端部材56にはアクチュエイト機構54が設けられている。一方、移動部52における基部51側の端には、ねじ移動機構53のスライダ532が嵌め込まれている。スライダ532と対極となる移動部52の端には、第3支軸47が回転可能に貫通する第8筒体57が、例えば溶接等により固定されている。基部51の端部近傍には、両側方に配置される2つの第5支軸50が回転可能に嵌め込まれる2つの第9筒体58が、例えば溶接等により固定されている。
アクチュエイト機構54は、基端部材56において基部51の軸方向に回転自在に取り付けられた第1のベベルギア541と、基端部材56において第1のベベルギア541と噛み合うように回転自在に取り付けられた第2のベベルギア542を有している。第2のベベルギア542は、例えば1つ設けられており、第1のベベルギア541と軸角すなわち交差角が90度で噛み合っている。第1及び第2のベベルギア541,542は歯の形状が同一のベベルギアである。ただし、第1のベベルギア541は第2のベベルギア542よりも大径であり歯数が多い。例えば第1のベベルギア541が1回転すると、第2のベベルギア542は2回転程度、好ましくは1.3回転する。即ち、例えば第2のベベルギア542が1.3回転すると、ねじ棒531が1回転する。
第1及び第2のベベルギア541,542の歯部は、Fig.9及びFig.10に示すように、歯底501には円錐角がつけられているのに対し、歯頂は回転軸と平行な面500aと直交する面500bとからなっている。即ち、歯底501となる谷部分は円錐面に沿って形成されているが、歯頂は外観がクラウンギアのような円筒面500aと回転軸に対して直交する平面500bとで形成された三角形状のフェースを有している。このように第1及び第2のベベルギア541,542の歯部を形成することで、外径部分では歯底に対して歯頂を高くすることができ、噛み合う面を三角形状にして広くすることができて大きなトルクの伝達を可能にすることができる。また、歯は内径側において面500b寄りの部位が一部切り下げられて、歯の噛み合いをスムーズにしているが、場合によっては切り下げないこともある。即ち、第1及び第2のベベルギア541,542を小型で大トルクの伝達が可能なものにすることができる。
第1のベベルギア541の底面には、例えば六角形の孔である六角孔541aが形成されている。ねじ棒531の上端部531aには、六角孔541aに嵌合する取付部が成形されており、当該取付部が六角孔541aに挿入される。ねじ棒531の上端部531aは、例えば横断面円形の軸状に形成されておりスラストベアリング561で軸支されると共に、当該スラストベアリング561と係合する抜け防止用のピン562が設けられる。尚、例えばねじ棒531と第1のベベルギア541の軸部541bとの重ね合わさった所を貫通するねじで止め付ける等により、ねじ棒531と第1のベベルギア541とを一体化するようにしても良い。これにより、ねじ棒531は基端部材56に回転自在に取り付けられて第1のベベルギア541と一体となって回転する。一方、第2のベベルギア542は、基端部材56にねじ止め等で固定される支持部材563に、回転自在に支持されている。第2のベベルギア542の支持部材563から露出した部分には、例えば抜け防止用のCリング564が取り付けられる。
また、ねじ棒531に形成されているねじの歯は、例えばFig.8に示すように、断面形状が台形になるように形成されている。このように歯の断面形状を台形にすることで、大きなトルクを伝達し易くなる。また、歯の断面形状を台形にしているので、ねじ棒531の軸方向の力がスライダ532に作用しても、ねじ棒531が回転してしまうことはない。従って、ストレッチャ本体2に作用する荷重によって、ねじ移動機構53が逆転して伸縮機構5が自然に縮んでしまうことはなく、高さ維持のための複雑な機構を必要としない。一方、スライダ532の内部には、ねじ棒531に噛み合う雌ねじ部533が、例えばねじ止めで固定されている。したがって、ねじ棒531が回転すると、スライダ532がねじ棒531に沿って上下に移動し、移動部52を基部51の軸方向に移動させる。
アクチュエイト機構54における第2のベベルギア542は、例えばハンドル部59に連結されており、ハンドル部59を回転させることで、第2のベベルギア542が連動して回転するように構成されている。ここで、本実施形態における伸縮機構5は、伸縮動作によって4節平行リンク機構4と共に回動する。そこで、本実施形態では、回動する伸縮機構5に追従しつつ第2のベベルギア542に回転入力を与えるために、ハンドル部59とアクチュエイト機構54とを自在軸継手を用いて連結するようにしている。例えば、第2のベベルギア542の軸部542aと、連結軸591の一方の端とを、第1自在軸継手592により連結し、尚且つ連結軸591の他方の端とハンドル部59とを第2自在軸継手593により連結するようにしている。尚、第1自在軸継手592および第2自在軸継手593は、例えば周知の十字形自在軸継手である。ハンドル部59は、回転軸がカバー体594に回転可能に取り付けられており、カバー体594は、連結軸591を覆うように、後方連結部材34に溶接等で固定されている。
さらに、例えば本実施形態では、伸縮機構5の伸縮動作に伴う操作力を軽減するために、伸縮機構5を伸長させる方向、またはストレッチャ本体2を台車3に対して持ち上げる方向に、補助力を発生させる補助手段を設けるようにしている。本実施形態の補助手段は、例えば、弾性変形することにより原状態への復元力を蓄えるばねである。例えば本実施形態では、伸縮機構5の基部51に補助手段を内蔵するようにしている。この場合、補助手段としてのばねが外から見えず外観が良好となり、且つ補助手段としてのばねに手を挟む等の事故を防止できる、といった利点がある。例えば補助手段としての圧縮コイルばね510が、基端部材56に設けたフランジ565と、スライダ532の外周に設けたフランジ532aとの間に配置される。フランジ565,532aは、例えば移動部52の最大伸長位置と最大収縮位置等を考慮して設定される。但し、補助手段を配置する位置は、伸縮機構5を伸長させる方向またはストレッチャ本体2を台車3に対して持ち上げる方向に、補助力を発生させ得る位置であれば良く、上記の例に限定されるものではない。
ストレッチャ本体2は、4節平行リンク機構4における台車3に対して平行移動する部分に取り付けられる。例えば本実施形態では、第3支軸47と第4支軸48にストレッチャ本体2を取り付けるようにしている。従って、4節平行リンク機構4の回動動作により、ストレッチャ本体2が台車3に対して平行に移動する。即ち、ハンドル部59の回転操作によって、第2のベベルギア542が回転し、これにより第1のベベルギア541が回転し、ねじ棒531が回転する。これにより、スライダ532がねじ棒531に沿って移動し、移動部52が軸方向に移動して、伸縮機構5が伸長または収縮する。伸縮機構5の伸縮により、4節平行リンク機構4が回動動作し、ストレッチャ本体2が台車3に対して平行に、上昇または下降する。
このストレッチャ1の昇降機構によれば、ストレッチャ本体2に強い荷重が作用している状態、例えばストレッチャ1に患者が載置されている状態でも、軽いハンドル操作力で高さ調節を行うことができる。補助手段を用いることで、さらに操作力は軽減される。また、スライダ532にスライド方向の力が作用してもねじ棒531が回転することはないので、ストレッチャ本体2に作用する荷重でストレッチャ本体2が下がってしまうことがなく、高さ維持のための複雑な機構を必要としない。さらに、本実施形態の伸縮機構5では、電気を必要としないので、緊急時に電源が取れないため動作不能に陥るといった危険もない。
次に、ストレッチャ本体2について説明する。本実施形態におけるストレッチャ本体2は、寝た状態あるいは座った状態のいずれの患者も移動できるように、Fig.4に示す上面を平坦としたベッドと、Fig.5に示す着座可能な椅子とに、形態を変更することができるものである。本実施形態では、ストレッチャ本体2のこのような形態変更を可能とするために、折り曲げ可能に組み付けた丸パイプからなるフレーム20によって骨組みを形成している。このフレーム20によれば、回転する機構は径の異なる丸パイプで形成したヒンジなどの回り対偶によって構成し、伸縮する機構は径の異なるパイプで構成したすべり対偶によって構成することができる。
本実施形態におけるフレーム20は、例えば、背部分21、座部分22、脚部分23が互いに折曲可能に連結されており、これらの連結箇所を折曲させることで椅子状態に変形することができる。なお、ベッドに形態変更したストレッチャ1を主にフレーム20のみで示すとFig.3のようになる。
例えば背部分21は、平行に配置される2本の第1縦パイプ210と、これら第1縦パイプ210を連結する第1ベースプレート211と、第1縦パイプ210の下端側を連結すると共に第1折曲軸11に回転可能に支持される第1横パイプ212とを有して構成される。また、第1縦パイプ210の略中間位置には、第1縦パイプ210と直交する方向であって第1縦パイプ210に対して外側に向かう方向に、中間パイプ213が例えば溶接等で固定されている。この中間パイプ213には略U字型の第1手押し用パイプ214が固定されると共に、中間パイプ213の端部において肘掛け73が回転可能に取り付けられる。
また、例えば座部分22は、一端側が第1折曲軸11に回転可能に支持されると共に他端側が第2折曲軸12に回転可能に支持される2本の第2縦パイプ220と、これら第2縦パイプ220を第1折曲軸11側で連結する第2横パイプ221と、第2縦パイプ220を第2折曲軸12側で連結する第3横パイプ222と、一端側が第2横パイプ221に固定されると共に他端側が第3支軸47に回転可能に支持される2本の第1支持パイプ223と、一端側が第3支軸47に回転可能に支持される共に他端側が第2折曲軸12に回転可能に支持される2本の第2支持パイプ224とを有して構成される。第1支持パイプ223と第2支持パイプ224とは、第3支軸47に回転可能に取り付けられる第5筒体225に、側面視で略V字状を成すように固定されている。
また、例えば脚部分23は、一端側が第2折曲軸12に回転可能に支持される2本の第3縦パイプ230と、これら第3縦パイプ230を連結する第2ベースプレート231とを有して構成される。
さらに、本実施形態におけるフレーム20では、背部分21と脚部分23とを連動させる連動機構24を備えている。この連動機構24は、例えば、第1横パイプ212に固定される2つの第1連動具240と、第2折曲軸12に回転可能に支持される2つの第2連動具241と、第1連動具240と第2連動具241とを連結する2本の連動用リンク242と、第2連動具241と係合するように配置され、第3縦パイプ230に固定される第4横パイプ243とを有して構成される。
第1連動具240には、第1折曲軸11と平行な軸方向を有する第1連動軸244が固定されており、第2連動具241には、第2折曲軸12と平行な軸方向を有する第2連動軸245が固定されている。連動用リンク242は、一端側が第1連動軸244に回転可能に支持されていると共に、他端側が第2連動軸245に回転可能に支持されている。第4横パイプ243は、第3縦パイプ230と直交するように配置されて、第2折曲軸12の近傍で2本の第3縦パイプ230の接地面側に、溶接等で固定されている。脚部分23の自重によって、第4横パイプ243は第2連動具241に当接する。
例えば本実施形態では、第1折曲軸11、第2折曲軸12、第1連動軸244、第2連動軸245の回転中心は、側面視で平行四辺形を成すように設定されている。また、第1縦パイプ210と第3縦パイプ230は、長手方向が平行となるように設定されている。従って、背部分21が第1折曲軸11回りに回転すると、第1連動具240も背部分21と一体となって、第1折曲軸11回りに回転する。当該回転動作は連動用リンク242を介して第2連動具241に伝達され、第2連動具241は第4横パイプ243を押し込みながら第2折曲軸12回りに回転する。これにより、脚部分23が第2折曲軸12回りに回転する。即ち、背部分21が第1折曲軸11回りに回転した分だけ、脚部分23も第2折曲軸12回りに回転する。
さらに、例えば本実施形態のストレッチャ1では、背部分21の自由な回転を規制する変形制御機構25を備えている。この変形制御機構25は、例えば、第1横パイプ212に固定される第3連動具250と、第3連動具250と第3横パイプ222とを連結する変形制御用伸縮機構251とを有して構成される。この第3連動具250は第1横パイプ212の中央に固定される。
変形制御用伸縮機構251は、予め設定されている最大長と最短長の間で伸縮可能であり、尚且つ最大長と最短長の間の任意の長さで固定可能な機構である。このような変形制御用伸縮機構251として、例えば本実施形態では、シリンダ部251aと、シリンダ部251aに伸縮可能に内蔵されるロッド部251bと、シリンダ部251aの内部においてロッド部251bの周囲に配置される、図示を省略するコイルばねと、ロッド部251bに対してコイルばねを巻き締めたロック状態と緩めたアンロック状態とに切り替える、図示を省略する操作手段などを有して構成される所謂メカニカルロックと呼ばれるものを採用している。従って、操作手段によりコイルばねを緩めれば、ロッド部251bは最大長と最短長の間で伸縮自在となり、操作手段によりコイルばねを巻き締めれば、ロッド部251bは伸縮不能にロックされる。但し、変形制御用伸縮機構251は、伸縮可能且つロック可能な機構であれば良く、その構造等が本実施形態の例に限定されるものではない。例えば、変形制御用伸縮機構251として、周知のロック機構付きガススプリングを採用しても良い。ロック機構付きガススプリングは、内部にガスを封入したシリンダ装置で、封入流体の移動通路を開閉する弁と、当該弁を開閉操作するレバーなどの操作手段などを有し、封入流体の移動を許容することで伸縮可能なロック解除状態となり、封入流体の移動を禁止することで伸縮不可能なロック状態となる。
第3連動具250には例えば第1連動軸244と同軸方向を向く第3連動軸252が固定されており、変形制御用伸縮機構251のシリンダ部251aは、第3連動軸252に回転可能に支持される。また、第3横パイプ222には1組のブラケット253が例えば溶接等で固定されており、このブラケット253に固定される軸に変形制御用伸縮機構251のロッド部251bが回転可能に支持される。
従って、変形制御用伸縮機構251の長さが固定されると、第2縦パイプ220と第3連動具250と変形制御用伸縮機構251とで、三角形の固定リンクを形成し、第3連動具250と一体化された第1横パイプ212の第1折曲軸11回りの回転がロックされる。よって、背部分21および脚部分23が位置決めされる。一方、図示を省略する操作手段の操作によりロッド部251bを伸縮自由とすれば、第1横パイプ212のロックは解除され、背部分21は第1折曲軸11回りに回転可能となる。即ちストレッチャ本体2を、椅子状態または所望のリンクライニング位置若しくはベッド状態に、適宜変形可能となる。例えば本実施形態では、変形制御用伸縮機構251が最短長となるときに、ストレッチャ本体2がベッド状態となるように、設定している。尚、ストレッチャ1の変形時に適当な反力を得るために、変位することによって原位置への復帰力を蓄える手段、例えばばねを、ロッド部251bの周囲またはシリンダ部251aの内部或いは第3連動軸252とブラケット253に固定される軸との間に、設けるようにしても良い。さらに、変形制御用伸縮機構251の伸縮動作に対して抵抗を発生させる緩衝装置、例えば速度比例型の減衰を有する周知のオイルダンパなどを設けるようにしても良い。
さらに、例えば本実施形態のストレッチャ1では、ストレッチャ本体2における台車3に対する傾きを調整する角度調整機構26を備えている。この角度調整機構26は、第4支軸48と第2折曲軸12とを連結するチルト用伸縮機構260と、チルト用伸縮機構260の伸縮動作に対して抵抗を発生させる緩衝装置261とを有して構成される。
チルト用伸縮機構260は、予め設定されている最大長と最短長の間で伸縮可能であり、尚且つ最大長と最短長の間の任意の長さで固定可能な機構である。このようなチルト用伸縮機構260として、例えば本実施形態では、上述した変形制御用伸縮機構251と同様に、シリンダ部260aと、シリンダ部260aに伸縮可能に内蔵されるロッド部260bと、シリンダ部260aの内部においてロッド部260bの周囲に配置される、図示を省略するコイルばねと、ロッド部260bに対してコイルばねを巻き締めたロック状態と緩めたアンロック状態とに切り替える、図示を省略する操作手段などを有して構成される所謂メカニカルロックと呼ばれるものを採用している。尚、チルト用伸縮機構260は、伸縮可能且つロック可能な機構であれば良く、その構造等が本実施形態の例に限定されるものではない。例えば、チルト用伸縮機構260として、先に説明した周知のロック機構付きガススプリングを採用しても良い。
チルト用伸縮機構260のロッド部260bは、第2折曲軸12に回転可能に支持される第6筒体262にねじ止めや溶接等で固定される。チルト用伸縮機構260のシリンダ部260aは、第4支軸48に回転可能に支持される第7筒体263にねじ止めや溶接等で固定される。また、緩衝装置261は、例えば速度比例型の減衰を有する周知の粘性ダンパであるオイルダンパである。オイルダンパ261は、例えばチルト用伸縮機構260と伸縮方向が平行であるように配置される。第6筒体262には、オイルダンパ261を取り付けるための1組のブラケット264が固定されており、ブラケット264の間にはオイルダンパ261のピストン部261bを回転可能に支持する軸が固定されている。第7筒体263には、オイルダンパ261を取り付けるための固定具265が例えば溶接等で固着されており、オイルダンパ261のシリンダ部261aが固定具265に例えばねじ止め等で固定される。
従って、チルト用伸縮機構260の長さが固定されると、第2支持パイプ224と第3リンクメンバ44とチルト用伸縮機構260とで、三角形の固定リンクを形成し、座部分22が台車3に対して固定される。本実施形態では、チルト用伸縮機構260が最短長となるときに、第2縦パイプ220が水平となるように、即ち座部分22が水平となるように、設定している。一方、図示を省略する操作手段の操作によりロッド部260bを伸縮自由とすれば、Fig.6に示すように、チルト用伸縮機構260を伸長させて、ストレッチャ本体2を台車3に対して傾けることができる。そして、所望の傾きでストレッチャ本体2を台車3に対して固定することができる。また、オイルダンパ261の作用により、チルト用伸縮機構260を伸縮させる際に抵抗が生じるため、ストレッチャ本体2が台車3に対して急激に傾いてしまうことが防止される。これにより、患者落下等の危険を防止できる。
本実施形態におけるストレッチャ1は、患者の頭部を支持するヘッドレスト13を備えている。このヘッドレスト13は、第1ベースプレート211に対してスライド可能に構成される第1スライドプレート130に取り付けられる。これにより、ヘッドレスト13の位置を調節できる。第1スライドプレート130は、2本の第1縦パイプ210および第1ベースプレート211をスライドガイドとして、スライド可能に配置される。また、剛性を高めるために、第1スライドプレート130の側端部が折り曲げられて、リブが形成されている。
第1ベースプレート211と第1スライドプレート130との位置決めは、例えば重ね合わされた第1ベースプレート211と第1スライドプレート130とを貫通する第1締付けねじ131によって行う。第1スライドプレート130には、第1締付けねじ131が摺動可能な第1長溝132がスライド方向に設けられていて、当該第1長溝132で規定された範囲で、第1スライドプレート130は、第1ベースプレート211に対してスライド可能となる。第1締付けねじ131は、第1ベースプレート211の背面側に配置される第1操作ノブ133と一体に固定され、第1ベースプレート211に回転可能に取り付けられる。第1締付けねじ131と螺合する第1雌ねじ部134は、例えば第1スライドプレート130の両側端に設けられたリブに挟まれることによって回転が禁止される。従って、第1操作ノブ133により第1締付けねじ131を締め付けることによって、摩擦力で第1スライドプレート130が第1ベースプレート211に固定される。第1スライドプレート130の上端部には、ヘッドレスト13が取り付けられるヘッド用ブラケット135が、溶接等で固定されている。このヘッド用ブラケット135には、背面側に向かって湾曲した枠状の第2手押し用パイプ136が、溶接等で固定されている。
また、本実施形態におけるストレッチャ1は、患者の足元を支持するフットレスト14も備えている。このフットレスト14は、第2ベースプレート231に対してスライド可能に構成される第2スライドプレート140に取り付けられる。これにより、フットレスト14の位置を調節できる。第2ベースプレート231と第2スライドプレート140の構造は、例えば、第2締付けねじ141、第2長溝142、第2操作ノブ143、第2雌ねじ部144を有するもので、上述した第1ベースプレート211と第1スライドプレート130の構造と同様である。第2スライドプレート140の下端部には、フット支持部145が溶接等で固定されている。フット支持部145は、第3縦パイプ230と直交する方向であって患者の爪先が向く方向に、フットレスト14の厚み分程度、突出するように形成されていて、当該突出した先端部分にフット支軸146が固定されている。フット支軸146には、フットレスト14の芯材となるフットフレーム147が回転可能に取り付けられている。例えばフットフレーム147は、第3縦パイプ230と当接する位置と、フット支持部145に当接する位置との間の約90度の回転が行えるように設定されている。これにより、フットレスト14は折り畳み可能に構成される。
さらに、例えば本実施形態のストレッチャ1は、Fig.12〜Fig.27に示すように、ヘッドレスト13の奥行きと角度を調整できる構造を備えている。より具体的には、本実施形態のストレッチャ1は、ヘッド用ブラケット135に固定された第1ヘッド支軸62aと、ヘッドレスト13に設けられた第2ヘッド支軸62bと、第1ヘッド支軸62aに回転可能に取り付けられるとともに第2ヘッド支軸62bを回転可能に支持する支持アーム63とにより、ヘッドレスト13の奥行きと角度を変えられるようにしている。
そして本実施形態におけるストレッチャ1は、被押圧傾斜部64と押さえ部65を有する回転防止部材66と、押圧傾斜部67を有する楔部材68と、該楔部材68に荷重をかける荷重付与手段69とからなる回転防止機構61を備え、支持アーム63の第1ヘッド支軸62a周りの角度およびこの支持アーム63に対するヘッドレスト13の角度を一斉に固定できるようにしている。
ヘッドレスト13はFig.23〜Fig.25に示すように第1ヘッド支軸62aを中心に回転可能な支持アーム63の先端側に回転可能に取り付けられ、これにより、ストレッチャ1のフレーム20に対し車椅子状態時に前後方向へ移動可能、またベッド状態時に上下方向へ移動可能で、かつヘッドレスト13自体の保持面、即ち患者の頭部を保持する面の傾き調整も可能となっている。例えばパイプからなる第1ヘッド支軸62aはヘッド用ブラケット135に溶接などにより固着されており、支持アーム63はこの第1ヘッド支軸62aに対し回転可能に取り付けられている。
また、ヘッドレスト13の保持面と逆の面である裏面には左右一対のブラケット614が設けられている。このブラケット614はヘッドレスト13側で折り曲げられ、この折り曲げ部分をヘッドレスト13の裏面に2箇所、左右で計4箇所のねじ615で固着されている。また、パイプなどからなる第2ヘッド支軸62bが左右のブラケット614に溶接などによって一体化されている。
支持アーム63は、基端側を第1ヘッド支軸62aに回転可能に取り付けられるとともに先端側でヘッドレスト13を回転可能に支持する部材で、回転防止機構61によって両軸62a,62bの相対回転運動を防止してヘッドレスト13を所望位置と角度に固定し、あるいは両軸62a,62bの相対回転運動を許容してヘッドレスト13の位置および保持面の角度の変更を可能とする。
この支持アーム63はほぼ半分割される第1カバー616と第2カバー617を有し、回転防止部材66、楔部材68そして荷重付与手段69を備えている。対となるカバー616,617は半円形状の凹部を有し、他方側のカバーと組み合わされて軸62a,62bをそれぞれ回転可能に支持する軸孔63a,63bを形成する。本実施形態では、荷重付与手段69としてボルト69aおよびナット69bを用い、これらの締付力を利用して楔部材68の押圧傾斜部67を回転防止部材66の被押圧傾斜部64に押し付けるようにしている。
回転防止部材66は、軸62a,62bを押圧して軸孔63a,63bの軸受面との間で締め付けこれら軸62a,62bの回転運動を防止する部材であり、Fig.19、Fig.20に示すように、押圧力を受ける被押圧傾斜部64と軸62a,62bの周面に押し付けられる押さえ部65とを有している。尚、Fig.19、Fig.20では第1ヘッド支軸62a側の回転防止部材66を図示している。Fig.12に示すように、回転防止部材66は対称形状の一対の部材が2本の軸62a,62bに対し対称位置に配置されている。
回転防止部材66の被押圧傾斜部64はFig.12に示すように楔部材68と接触するように設けられ、楔部材68から押圧力を受けて回転防止部材66を第1ヘッド支軸62aあるいは第2ヘッド支軸62bの側へ移動させる斜面である。本実施形態の場合、被押圧傾斜部64は傾斜角が押圧傾斜部67の傾斜角と等しい平面であり、押圧傾斜部67と面接触するようになっている。また、第1ヘッド支軸62a,第2ヘッド支軸62bの外周面に接触する押さえ部65は、第1ヘッド支軸62a、第2ヘッド支軸62bを回転不可能となる程度に締め付けるのに適度な摩擦力を生じさせうる形状、例えば本実施形態のように第1ヘッド支軸62a、第2ヘッド支軸62bの外周形状に合わせて略半円形の凹曲面からなり各軸62a,62bとの大きな接触領域を確保した形状が好適である。
楔部材68は回転防止部材66の被押圧傾斜部64を滑りながら押圧する押圧傾斜部67を有し、これら押圧傾斜部67および被押圧傾斜部64間に生じる楔作用により回転防止部材66を各軸62a,62bに押し付ける部材である。本実施形態の楔部材68はFig.21,Fig.22に示すように平面視矩形であって軸62a,62b側の面に対称形状の一対の押圧傾斜部67を備えた正面視略台形の部材である。押圧傾斜部67は図示するように平面からなり、被押圧傾斜部64に面接触するように形成されている。また、この楔部材68の中央部にはボルト69aのねじ部を通過させる透孔68aが設けられている。この透孔68aの一部、例えば上側半分程度は、この透孔68aより大きな略矩形の凹部611とされ、ボルト69aおよびナット69bの空転が生じないようにボルト69aの頭部またはナット69bを回転不能な状態で収容できるようになっている。本実施形態ではFig.12に示すようにナット69bをこの凹部611に落とし込むようにしている。
荷重付与手段69として機能するボルト69aおよびナット69bは、楔部材68を回転防止部材66の被押圧傾斜部64に押し付けるように荷重を付与する。本実施形態の場合、ボルト69aの頭部をFig.12に示すように蝶形とし、手動で締め付けあるいは緩めることができるようにしている。ボルト69aの頭部と第2カバー617の間には滑りやすさを確保するなどの理由から樹脂製ワッシャ618が設けられている。
また、Fig.15〜Fig.18に示すように、カバー616,617にはカバー締付用のボルト619のねじ部が通過可能な座622,624付きの透孔621,623が連通するように設けられている。本実施形態の場合、カバー616,617を組み合わせた状態で各透孔621,623にボルト619を通し、ナット620と嵌合させてカバー616,617を組み付けるようにしている。ナット620の座622は、例えばFig.13に示すようにナット620の側面に接する壁面を有し、ナット620の回転を防止しうるように形成されている。
第2カバー617の中央部には、ボルト69aのねじ部を通過させるための透孔610が設けられている。この透孔610は丸孔であってもよいが、本実施形態のように、両軸62a,62bに対し垂直に延びる長孔となっていることが好ましい。こうした場合、ボルト69aがこの長孔の中をストローク可能となることから、両軸62a,62bに向けて楔部材68がこのストローク分だけ接近離反可能となる。したがって、例えば回転防止部材66や楔部材68などの形状誤差に起因して一方の回転防止部材66に対する押圧力が他方の回転防止部材66に対する押圧力より小さくなっているなど偏りが生じたとしても、楔部材68がストロークすることによってこのような押圧力の偏りを吸収し、均等化し、ほぼ等しい力でこれら回転防止部材66を第1ヘッド支軸62aおよび第2ヘッド支軸62bに押し付ける。このため、本実施形態の回転防止機構61によれば、両軸62a,62bをほぼ同時に相対回転不能とし、あるいはほぼ同時に相対回転を許容することが可能である。
本実施形態のストレッチャ1における回転防止機構61は以下のように機能する。
まず、両軸62a,62bが締め付けられていない場合、支持アーム63はフレーム20に対し回転可能であり、かつヘッドレスト13は支持アーム63に対して回転可能である。したがって、ヘッドレスト13をFig.24やFig.25に示すように傾き一を定に保ちながら前後方向に移動させることができる。あるいは、任意の位置において任意の傾きとすることもできる。
ここで、ヘッドレスト13を所望の位置まで移動させ、保持面が所望の角度となるよう調整できたらその位置と傾きを保持したままボルト69aを回して締める。これにより、楔部材68はボルト69aの頭部側に引っ張り込まれ、楔部材68の押圧傾斜部67が回転防止部材66の被押圧傾斜部64に接触し滑りながら押圧する。そうすると、各回転防止部材66はこの押圧力を受けてそれぞれ外側へ移動し、押さえ部65で第1ヘッド支軸62a、第2ヘッド支軸62bを押し付け、軸孔63a,63bとの間でこれら軸62a,62bを締め付けて相対回転を防止する。このとき、両軸62a,62bはほぼ等しい力でほぼ同時に締め付けられることから、ボルト69aを回して締めるという動作だけで支持アーム63とヘッドレスト13とを同時に固定することができ、したがってヘッドレスト13の前後方向位置決めと傾き調整とを一斉に行うことができる。また、ボルト69a、ナット69bは自然に緩むおそれが少なく、両軸62a,62bが締め付けられた状態を維持することから、ヘッドレスト13は所望の位置と角度に固定されることになり頭部を支持する場合にも不意に動くようなことがない。
一方、締めたボルト69aを緩めることにより押圧力が解除され、支持アーム63とヘッドレスト13は再び回転可能となる。したがって、この状態においてヘッドレスト13の前後位置と傾きとを再度調整することが可能となる。
尚、上述の例では被押圧傾斜部64および押圧傾斜部67はいずれも平面であったがこれは好適な一例に過ぎず、楔作用によって軸62a,62bを締め付けることができる限り特に平面に限られることはない。例えば、これら傾斜部64,67が平面に近似した曲面などであり、この結果、楔部材68が完全な台形でなくこれに近似した形状であっても楔作用を奏する限り軸62a,62bの相対回転を防止することが可能である。
さらに、上述の例では回転防止部材66の押さえ部65は軸62a,62bの外周形状に合わせた略半円形の凹曲面からなるものであったが、このような形状に特に限定されることはなく、軸62a,62bとの間で適度な摩擦力を発揮しうるものであれば軸62a,62bと面接触するものであってもあるいは線接触するものであっても構わない。また、押圧状態で弾性変形するゴムなどのエラストマを押さえ部65に設け軸62a,62bの周面に接触させるようにしてもよい。あるいは、特に図示していないが、押さえ部65の接触面と軸62a,62bの周面とに軸方向に延びる浅い凹凸を設け、押圧状態において互いを係合させることによって軸62a,62bの相対回転を確実に防止できるようにすることもできる。このような凹凸を設けた場合の軸62a,62bは支持アーム63に対し段階的に相対回転するようになる。
また、楔部材68は、側面に押圧傾斜部67を有し回転防止部材66を外側に押し付けるものに限られることはなく、例えば両回転防止部材66を内側に抱え込むようにして軸62a,62bの外周側に押し付けるものであっても構わない。例示すると、Fig.26に示す楔部材68のように両軸62a,62bに跨る門形であり門足内側に合掌形の押圧傾斜部67を有しているような場合、両回転防止部材66を内側に押し付け軸62a,62bを締め付けることが可能である。
また、本実施形態ではボルト69aとナット69bとで楔部材68および第2カバー617を挟み込むようにすることで荷重を付与し、緩めることによって楔作用が自然に解除されるようにしたが、このような構成において、例えば楔部材68と第2カバー617との間にコイルスプリングなど戻しばねを設け、楔作用をもたらす押圧力を積極的に解放するようにしてもよい。
また、楔部材68に対し荷重を付与する形態は、ボルト69aとナット69bとで楔部材68および第2カバー617を挟み込むものに限られない。例えば、右ねじのボルト69aを逆回転させるとナット69bが外れる方向に動く作用を利用し、楔部材68を押し込むような形態で荷重を付与することも可能である。
さらに、例えばFig.27に示すように、楔部材68の押圧傾斜部67によってこれら軸62a,62bを直接締め付けることも可能である。この場合、楔部材68は押圧傾斜部67が奏する楔作用によって軸62a,62bを強く押し付け、支持アーム63との間で締め付けて相対回転を防止する。また、この場合において、楔部材68によって各軸62a,62bを締め付けるようにするが押圧傾斜部67の表面にはゴムなどエラストマを設けて間接的に締め付けるようにし、接触領域を増やして軸62a,62bの相対回転を確実に防止できるようにしてもよい。Fig.27では押圧傾斜部67を平面としているが、軸62a,62bの周面に合わせた曲面とするなど形状は適宜変更することができる。
ここで、ストレッチャ本体2のフレーム20には、ヘッドレスト13、背もたれ15、座16、膝下部17として機能するクッション材が取り付けられる。各クッション材は、フレーム20に溶接等で固定されているクッション材取付用ブラケット27に、例えばねじ止め等で固定される。
更に、例えば本実施形態のストレッチャ1では、収納式肘掛け装置7を備えている。即ち、例えばFig.5及びFig.28に示すように、ストレッチャ1を車椅子に変形させた場合に必要に応じて使用する収納式肘掛け装置7を備えている。なお、Fig.28では台車3や4節平行リンク機構4の図示を省略している。このストレッチャ1は、車椅子に変形させた状態で背もたれ15をリクライニングすることができる。
収納式肘掛け装置7は、リクライニング可能な背もたれ15の側部に回転自在に取り付けられ、背もたれ15と同一面を成すように収納可能な肘掛け73と、座16に回転自在に取り付けられ、着座者をサポートする部材と同一面を成すように収納可能な肘掛け支柱76と、回転させた肘掛け73の先端と回転させた肘掛け支柱76の先端を角度変化可能に連結する連結手段77と、肘掛け73と肘掛け支柱76の少なくとも一方を伸縮させ、連結した肘掛け73と肘掛け支柱76の配置が背もたれ15及び座16に対して平行四辺形になるように長さ調節する伸縮手段78を備えている。本実施形態では、伸縮手段78は肘掛け73を伸縮させる。また、着座者をサポートする部材は、例えば膝下部17である。ただし、着座者をサポートする部材としては膝下部17に限るものではなく、例えば座16であっても良い。
Fig.29及びFig.30に、肘掛け73を示す。肘掛け73は基端側アーム79と先端側アーム710より構成され、これらは伸縮手段78によって連結されている。基端側アーム79の基端にはスリーブ711が固着されており、このスリーブ711を、ストレッチャ1のフレーム20の中間パイプ213の端部に固定されたシャフト213aに、回転可能に嵌め込むことで、肘掛け73を背もたれ15に回転自在に連結している。先端側アーム710は基端側アーム79よりも太い中空の部材で、その根元側の端から基端側アーム79の先端を挿入することができる。
基端側アーム79の底面には、長手方向に沿ってガイド溝712が形成されている。また、先端側アーム710内には、基端側アーム79を両側から挟む一対のガイド部材713,714と、ガイド溝712内を摺動する2つの摺動体715,716が取り付けられている。ガイド部材713,714は先端側アーム710に、例えば螺子によって固定されている。また、摺動体715,716は先端側アーム710に嵌め込まれている。これらガイド溝712、ガイド部材713,714、摺動体715,716によって伸縮手段78が構成されている。先端側アーム710は、2つの摺動体715,716がガイド溝712の前後の端壁に当たるまで基端側アーム79に対して摺動する。先端側アーム710を基端側アーム79に対して摺動させると、肘掛け73が全体として伸縮する。
伸縮手段78にはロック機構717が設けられている。ロック機構717は、肘掛け73を伸ばした状態で先端側アーム710を基端側アーム79に係止するもので、基端側アーム79の側面に設けられた凹部718と、ガイド溝712の先端部分に連続して設けられた延長溝719より構成されている。
Fig.37に示すように、肘掛け73を伸ばして先端側の摺動体715をガイド溝712の端壁に当てた後、先端側アーム710の向きを水平方向内側すなわちストレッチャ1の内側に向けて摺動体715を延長溝719にスライドさせることで、片方のガイド部材713のエッジ713aが凹部718に嵌り込み、肘掛け73を縮めることができなくなる。即ち、先端側アーム710をガイド溝712に沿って真っ直ぐ引き出した後、基端側の摺動体716を中心に水平方向に若干回転させると、先端側アーム710を基端側アーム79に係止することができる。また、この動作と逆の動作を行うことで、先端側アーム710の係止を解除して、肘掛け73を縮めることができる。
Fig.31及びFig.32に、肘掛け支柱76を示す。肘掛け支柱76の基端にはスリーブ720が固着されており、このスリーブ720をストレッチャ1のフレーム20の第2折曲軸12に嵌め込むことで、肘掛け支柱76を背もたれ15に回転自在に連結している。
Fig.33及びFig.34に、連結手段77を示す。連結手段77は、外側ユニット721と内側ユニット722より構成されている。本実施形態では、外側ユニット721を肘掛け73の先端側アーム710の先端に固着し、内側ユニット722を肘掛け支柱76の先端に固着している。ただし、外側ユニット721を肘掛け支柱76の先端に固着し、内側ユニット722を肘掛け73の先端側アーム710の先端に固着しても良い。
外側ユニット721は、周面に開口723aが設けられたハウジング723と、ハウジング723内に収容された仕切り部材724と、ハウジング723から突出するレリーズボタン725と、仕切り部材724とレリーズボタン725の間に設けられたコイルスプリング726より構成されている。仕切り部材724、レリーズボタン725、コイルスプリング726はハウジング723の左右両側に一つずつ設けられている。また、左右の仕切り部材724はハウジング723に固着されている。レリーズボタン725はコイルスプリング726の弾性力によってハウジング723から突出しているが、このコイルスプリング726の弾性力に抗してレリーズボタン725を押し込むと、レリーズボタン725の内側面に設けられた突起725aが仕切り部材724の孔724aから内側に突出する。
内側ユニット722は、ハウジング727と、ハウジング727から突出する一対の凸部材728と、一対の凸部材728の間に設けられたコイルスプリング729より構成されている。凸部材728はハウジング727から突出しているが、コイルスプリング729を縮ませることでハウジング727内に引っ込めることができるので、内側ユニット722を外側ユニット721のハウジング723内に挿入することができ、又はハウジング723内から引き抜くことができる。
内側ユニット722を外側ユニット721のハウジング723内に挿入すると、凸部材728が突出して仕切り部材724に引っ掛かる。これにより、内側ユニット722が外側ユニット721から抜けなくなり、外側ユニット721と内側ユニット722、即ち肘掛け73の先端と肘掛け支柱76の先端が連結される。外側ユニット721のハウジング723に設けられている開口723aは、肘掛け支柱76の横断面積よりも大きく形成されている。したがって、肘掛け73と肘掛け支柱76の連結角度を変化させることができる。
外側ユニット721から内側ユニット722を取り外す場合には、外側ユニット721の左右のレリーズボタン725をハウジング723内に押し込めば良い。左右のレリーズボタン725を押し込むことで、突起725aが内側ユニット722の凸部材728をハウジング727内に押し込んで仕切り部材724から離す。この状態で内側ユニット722を外側ユニット721から引き抜けば、内側ユニット722を外側ユニット721から簡単に取り外すことができる。
Fig.3及びFig.28に示すように、ストレッチャ1のフレーム20の第1縦パイプ210には、支持部材730が固着されている。肘掛け73を縮めて支持部材730に載せると、肘掛け73と背もたれ15が同一面を成し、肘掛け73を背もたれ15の一部として使用することができる。なお、「肘掛け73と背もたれ15が同一面を成す」とは、背もたれ15の着座者をサポートする面と収納した肘掛け73の着座者をサポートする面とが正確に同一面を成す場合のみを意味するものではなく、これらの面がほぼ同一面を成す場合も含まれる。
また、フレーム20の第3縦パイプ230には、支持部材731が固着されている。肘掛け支柱76を支持部材731に載せると、肘掛け支柱76と膝下部17が同一面を成し、肘掛け支柱76を膝下部17の一部として使用することができる。なお、「肘掛け支柱76と膝下部17が同一面を成す」とは、肘掛け支柱76の着座者をサポートする面と膝下部17の着座者をサポートする面とが正確に同一面を成す場合のみを意味するものではなく、これらの面がほぼ同一面を成す場合も含まれる。
収納状態の肘掛け装置7を使用する場合、肘掛け装置7を組み立てる。即ち、Fig.35に示すように、膝下部17の側方に収納されている肘掛け支柱76を回転させて引き起こす。また、背もたれ15の側方に収納されている肘掛け73を回転させて引き下ろしながら伸ばす。そして、肘掛け73の長さをロック機構717によって固定した後、Fig.34に示すように肘掛け支柱76の先端の内側ユニット722に肘掛け73の先端の外側ユニット721を被せるようにして嵌め込む。これにより肘掛け73と肘掛け支柱76が連結され、組み立てが完了する。
肘掛け73と肘掛け支柱76を連結している状態では、肘掛け73の長さを固定しているロック機構717が解除されることはない。つまり、ロック機構717を解除するためには、肘掛け73の先端側アーム710を水平に若干回転させて向きを変える必要があるが、連結手段77の外側ユニット721を内側ユニット722に嵌め込んでいるので、先端側アーム710の向きを変えることはできない。このため、肘掛け73を使用している最中にロック機構717が意に反して解除されることはなく、肘掛け73の使用を継続することができる。
肘掛け装置7を収納する場合、肘掛け73と肘掛け支柱76の連結を外せば良い。そして、起こしていた肘掛け支柱76を倒して支持部材731に載せる。これにより、肘掛け支柱76を膝下部17の側方に収納することができる。また、下ろしていた肘掛け73を縮めながら持ち上げ、支持部材730に載せる。これにより、肘掛け73を背もたれ15の側方に収納することができる。肘掛け支柱76は膝下部17と同一面を成し、肘掛け73は背もたれ15と同一面を成すようになるので、肘掛け装置7を邪魔にならないように収納することができると共に、肘掛け支柱76を膝下部17の一部として使用することができ、肘掛け73を背もたれ15の一部として使用することができる。即ち、膝下部17や背もたれ15を広くして使うことができ、あるいは、肘掛け73や肘掛け支柱76の分だけ背もたれ15や膝下部17を細くしてストレッチャ1をコンパクトにすることができる。
ストレッチャ1を車椅子に変形させて使用する場合、肘掛け装置7を収納しておくことで、身体が不自由な着座者の側方からの乗り降りが容易になる。また、肘掛け装置7を組み立てることで、肘掛け73の使用が可能になると共に、身体が不自由な着座者の落下を防止することができる。
この収納式肘掛け装置7では、肘掛け73に伸縮手段78を設けているので、肘掛け73と肘掛け支柱76を連結した場合に肘掛け73と肘掛け支柱76の配置が背もたれ15及び座16に対して平行四辺形になるように、肘掛け73の長さを調節することができる。即ち、肘掛け73を使用する場合に、肘掛け73、肘掛け支柱76、背もたれ15、座16をストレッチャ1の側方から見て平行四辺形に配置することができる。このため、Fig.36に示すように、背もたれ15をリクライニングさせても、換言すると、座16に対する背もたれ15の角度を変化させても、座16に対する肘掛け73の角度を一定に維持することができ、違和感なく肘掛け73を使用することができる。
なお、上述の説明では、肘掛け73に伸縮手段78を設けて肘掛け73の長さを調節することで上述の平行四辺形をつくるようにしていたが、肘掛け73の代わりに肘掛け支柱76に伸縮手段78を設け、肘掛け支柱76の長さを調節することで上述の平行四辺形をつくるようにしても良い。また、肘掛け73と肘掛け支柱76の両方に伸縮手段78を設け、両方の長さを調節することで上述の平行四辺形をつくるようにしても良い。さらに、肘掛け73と肘掛け支柱76の長さを調節しなくても上述の平行四辺形をつくることができる場合には、伸縮手段78を設けなくても良い。
また、上述の説明では、肘掛け支柱76を膝下部17の側方に収納していたが、肘掛け支柱76を座16の側方に収納しても良い。
さらに、上述の肘掛け73は、収納時に先端側アーム710を上に配置すると共に、基端側アーム79を下に配置し、使用時に引き下ろす方向に回転させて肘掛け支柱76に連結していたが、上下を逆にし、使用時に持ち上げる方向に回転させて肘掛け支柱76に連結するようにしても良い。
尚、収納式肘掛け装置7を備える構成は好適例ではあるが、必ずしもこの構成には限定されず、例えばフレーム20の座部分22に肘掛け支柱を座面と垂直となるように取り付けて、この肘掛け支柱に対して肘掛けを取り付けるようにしても良い。また、この場合、肘掛けを座面と平行にスライド移動可能として、ストレッチャ本体2がベッド状態となる場合に、肘掛けがベッドの面の一部を成すようにしても良い。
さらに、例えば本実施形態のストレッチャ1では、Fig.38〜Fig.53に示すように、椅子状態のストレッチャ1上に着座し或いはベッド状態のストレッチャ1上に仰臥する患者の身体の一部をサポートすることによって患者の安定した姿勢あるいは安楽な姿勢を保つことができる身体サポート機構8を備えている。この身体サポート機構8は、サポート部材の芯材もしくはこのサポート部材そのものの少なくともサポート面の変形が要求される部位が複数に分割され、これら分割された芯材もしくはサポート部材同士が可撓機構81で連結されることによって構成されている。
本実施形態のストレッチャ1は、Fig.38に示すように、患者の頭部、腰部、脚部をサポートするため、頭部のサポート部材であるヘッドレスト13、腰部のサポート部材である背もたれ15、脚部のサポート部材である座16に、それぞれ身体サポート機構8を備えている。以下では、まずヘッドレスト13に設けられた身体サポート機構8について説明する。
ヘッドレスト13はストレッチャ1に移乗した患者の頭部を保持して安定した姿勢あるいは安楽な姿勢を保つことができるように設けられており、例えば、板状の芯材がクッション材で覆われた構造となっている。本実施形態ではこの芯材を、ストレッチャ1のフレーム20に取り付けられる中央部818と、この中央部818の両側に設けられる左側部819および右側部820との3つの部位に分割し、左側部819および右側部820を平坦状態から上方に跳ね上げるように傾動可能とすることで、必要に応じて左側部819や右側部820を跳ね上げた状態として患者の頭部を一方あるいは両側から保持できるようにしている。
本実施形態のヘッドレスト13の芯材は、Fig.42に示すように、ほぼ正方形であってこれに突起等が設けられた形状の中央部818と、Fig.43に示す形状の左側部819およびこの左側部819と対称形状の右側部820の3つの部材がFig.39〜Fig.41に示すように組み合わされることによって構成されている。各部818〜820には、Fig.42、Fig.43に示すように、可撓機構81の固定側部材85または傾動側部材86を取り付けるための透孔818a,819a,820aが設けられ、さらに中央部818にはヘッドレスト13をフレーム20に取り付けるための透孔818bが設けられている。また、左側部819または右側部820と中央部818とは、左側部819または右側部820の跳ね上げ動作が可能となるように折り曲げ可能な可撓機構81によって接続されている。
可撓機構81について以下に説明する。可撓機構81はFig.45〜Fig.47に示すように固定側部材85と傾動側部材86とがヒンジのような構造によって折り曲げ可能に連結されたもので、これがFig.39〜Fig.41に示すように中央部818の側部に2つずつ設けられて左側部819あるいは右側部820を中央部818と連結している。本実施形態の可撓機構81は、間隔をおいて平行配置された複数の重合プレート87,88を有する固定側部材85と、該固定側部材85の重合プレート87,88と交互に重なり合う複数の重合プレート87,88を有する傾動側部材86と、固定側部材85ならびに傾動側部材86の各重合プレート87,88の重合箇所を貫通してこれら重合プレート87,88を締め付ける連結軸812ならびに重合プレート87,88を重合方向に付勢する付勢手段811とを備えたもので、傾動側部材86が連結軸812を中心に回転して芯材の一部すなわち左側部819と右側部820を傾動させるとともに両重合プレート87,88同士の接触部における摩擦力を利用してその角度を維持しヘッドレスト13のサポート面の形状を保持するようになっている。なお、本明細書では説明の便宜を図り相対的に傾動する両部材の一方を固定側、他方を傾動側と称するが、固定側と傾動側の概念は相対なものに過ぎず、例えば傾動側部材86を固定側とし、固定側部材85を傾動させるようにしても構わない。
固定側部材85は、Fig.44に示すように1枚のベース板89と、このベース板89上に取り付けられる複数枚の重合プレート87,88とによって構成されている。ベース板89には、Fig.44、Fig.45に示すように、この固定側部材85をヘッドレスト13の芯材、具体的には中央部818にねじ止めするための透孔89bが設けられている。
固定側部材85の重合プレート87,88は、プレート同士の接触領域を多く確保する観点からは枚数が多いことが好ましいが、部品点数が多くなった場合の重量およびコストをも勘案して使用枚数が決定される。例えば本実施形態では図示するように4枚としているがこれより多くてもあるいはこれより少なくてもいい。各重合プレート87,88にはこれら重合プレート87,88をベース板89に取り付けるための爪87a,88aが設けられ、ベース板89にはこれら爪87a,88aを差し込むための取付孔89aが設けられている。また、ベース板89に設けられる複数の取付孔89aのうち最も端に位置するものは、Fig.44に示すようにベース板89の縁に設けられた切り欠き溝となっていてもよい。この場合、爪を孔に差し込むのではなく側方から嵌め入れるようにしても重合プレート87をこのベース板89に取り付けることができる。
これら重合プレート87,88は、ベース板89上に各プレートが所定の間隔ずつ離された状態で平行に配置される。本実施形態ではこれら重合プレート87,88の配置間隔を一定とし、かつ、プレート間の間隔を重合プレート87,88の厚みに一致させるようにしている。これら重合プレート87,88はすべてベース板89に取り付けられた状態でぐらつきが無い程度に固定的に取り付けられていても構わないが、4枚のうち内側に位置する2枚の重合プレート88は僅かにぐらつく程度に可動的であることが好適で、こうすることにより固定側部材85および傾動側部材86の4枚ずつの重合プレート87,88を互い違いに重ね合わせるときこの重合プレート88を僅かに傾かせることによって各プレート87,88を互いの隙間に潜り込ませることが容易となる。本実施形態では、外側に配置される2枚の重合プレート87は固定的とされ、その爪87aは、Fig.50〜Fig.52に示すようにベース板89の取付孔89aまたは取付溝89aに嵌まって重合プレート87を位置合わせした状態で溶接その他により固着できるようにするための突起状の爪とされている。一方、Fig.49に示すように、内側に配置される2枚の重合プレート88はベース板89に対し可動的となるように係合爪88aでベース板89に係合する形状とされており、ベース板89に溶接その他で固着されてはいない。この係合爪88aは、個々の重合プレート88がFig.53に示すように重合方向に傾くのは許容するが固定側ベース板89から外れない状態とするためのもので、例えばFig.49に示すように鉤状に形成されている。この場合、Fig.45、Fig.46に示すように各爪88aを外側に向かせることにより、可撓機構81が折り曲げ動作を繰り返しても係合爪88aが逆スライドして取付孔89aから外れるようなことが生じるのを防ぎやすくなる。
これら重合プレート87,88を固定側のベース板89に取り付ける際の一例を示すと、Fig.50〜Fig.52に示すように、まず外側の固定的な2枚の重合プレート87をベース板89に固着しておき、次に可動的な重合プレート88を、その係合爪88aを取付孔89aに差し込みスライドさせるようにしてベース板89に取り付けるようにすればよい。可動的な重合プレート88は、その外側に配置されたいずれの固定的な重合プレート87に向かっても傾くことができる。
また、Fig.48、Fig.49に示すように、重合プレート87,88にはそれぞれ透孔87b,88bが設けられている。これら透孔87b,88bは、Fig.51に示すように、傾動側部材86が固定側部材85に対し相対回転する際の回転中心となる位置に設けられている。固定側部材85と傾動側部材86とは、それぞれの回転中心つまり透孔87b,88bが一致するように重ね合わせられた状態でこれら透孔87b,88bに連結軸812が挿入され、傾動可能な状態で連結される。
以上のように固定側部材85はベース板89およびこれに取り付けられる重合プレート87,88によって構成されており、一方の傾動側部材86も、この固定側部材85と同様にベース板810およびこれに取り付けられる重合プレート87,88によって構成されている。例えば本実施形態では、Fig.44に示すように、固定側ベース板89と同じように取付孔810aまたは取付溝810aを備えたベース板810に、固定側部材85と同一形状の重合プレート87,88を上述したのと同様に取り付けて傾動側部材86を構成するようにしている。ベース板810には、Fig.44、Fig.45に示すように、この傾動側部材86を左側部819あるいは右側部820にねじ止めするための透孔810bが設けられている。
このように形成された固定側部材85と傾動側部材86は、Fig.47に示すように固定側部材85側の重合プレート87,88と傾動側部材86側の重合プレート87,88とが互い違いとなるように交互に重ね合わせられ、連結軸812でピン結合されることによって折り曲げ動作可能なヒンジ状の可撓機構81を構成する。また本実施形態では、Fig.45、Fig.46に示すように、固定側部材85と傾動側部材86とを、180度開いた状態で両ベース板89,810の内側縁同士が当接しそれ以上傾動しないようにしている。したがって、この折り曲げ可能な可撓機構81は最大開き角度180度までの範囲内で開き角を自在に調整することが可能となっている。
また、上述したように固定側部材85の重合プレート87,88と傾動側部材86の重合プレート87,88とを互い違いとなるように重ね合わせていることから、互いに接触する重ね合わせ部分の摩擦力を利用して固定側部材85に対する傾動側部材86の傾動角を保持することができる。また、この場合における可撓機構81は、身体サポート機構8を構成する機構の一部として用いられているものであるため、所望の角度が得られるよう容易に調整でき、かつ調整後は荷重による外力が加わっても容易に角度が変わらないものであることが好ましい。そこで本実施形態では、上述の連結軸812で重合プレート87,88を締め付けることに加え、重合プレート87,88を重合方向に付勢する付勢手段811を設けるようにしている。
付勢手段811は例えばFig.44、Fig.47に示すように連結軸812の周囲に配置されたコイルばねで、ばね両端を挟む2つの段付きのリング813の一方を介して重合プレート87,88を押し付け合うように付勢している。この場合、コイルばねの全長を調整することができれば付勢力を変え、重合プレート87,88間の摩擦力を変化させることが可能となる点で好ましい。例えば本実施形態では連結軸812の一端にダブルナット814が設けられており、このダブルナット814の軸上における位置を変化させることによってコイルばねの全長を変え付勢力を変化させることが可能となっている。なお、ここで示したコイルばねは付勢手段811の好適な一例ではあるが、重合プレート87,88を付勢することができ、更に好ましくは摩擦力を調整できるものであれば特に限定されることはない。
本実施形態の可撓機構81はFig.41に示すようにヘッドレスト13の芯材の裏面側に例えばボルトとナットからなる取付手段15によって取り付けられ、左側部819および右側部820をFig.40に示すように跳ね上げるように傾動させることができる。また、左側部819および右側部820を最も下げると、Fig.40に示すように、これら両側部819,820とその間の中央部818は同一面を成して平坦面を構成する。また、左側部819と右側部820とは別個に動作することが可能であり、例えば一方を平坦とし他方を傾かせるなど互いに独立して傾き調整することができる。
以上のように分割された芯材の両側部819,820を傾動可能とした身体サポート機構8によれば、ストレッチャ1のヘッドレスト13を身体サポートに適した形状、すなわち左側部819あるいは右側部820を跳ね上げた状態として斜めにすることによって患者の頭部が常に中央に寄るように適切にサポートすることができる。しかも、左側部819および右側部820はそれぞれ独立して無段階に傾動できるのでヘッドレスト13の一方だけを所望の形状とすることができる。また、可撓機構81の可動範囲を制限し、左側部819および右側部820が平坦な状態より下側には下がらないようにしているので、両側部819,820が最も下がった状態においてもヘッドレスト13が平坦になるだけであり、患者の頭部をストレッチャ1の端に追いやるような逆向きの傾きとなることはない。また、複数枚の重合プレート87,88を交互に重ね合わせた状態で連結軸812によって締め付けることに加え、付勢力の調節が可能な付勢手段811により摩擦力を与える構成としているので、十分な摩擦力が得られ、跳ね上げた状態を維持することができるようになっている。この場合、例えば小柄な患者であれば付勢力をあまり強くしないようにして両側部819,820を比較的容易に動かせるようにしておき、逆に大柄な患者であれば頭部を押し付けたときに両側部819,820が不意に下がってしまうのを防ぐため予め付勢力を強くしておくなど、使用者等が自らカスタマイズ、つまり患者の体重・体格差に応じた摩擦力を得るようにすることが容易である。また、このようなストレッチャ1によれば椅子に形状変更した場合も後頭部を凭れかけさせた安楽姿勢を提供することが可能となる。
したがって、本実施形態のストレッチャ1を利用する患者は、身体の一部、例えば頭部がサポートされることによって安定した着座ないしは仰臥姿勢、あるいは安楽な着座ないしは仰臥姿勢に保持される。しかも、例えばベッドに移乗した時の姿勢あるいは移乗後の姿勢が多少崩れかけたとしても、身体サポート機構8が頭部をサポートするので、身体の一部がベッドからはみ出したり、仰臥姿勢が崩れたりするのが予防される。したがって患者にとってみれば姿勢を保持しようとして無理な力を入れるなどしなくて済むし、姿勢を変えたり寝返りを打つなどして不意にベッドの端に寄ったとしても誤って転落してしまうこともないという安心感と信頼感を抱くことができる。
続いて、ストレッチャ1に設けられた他の身体サポート機構8についても説明する。本実施形態のストレッチャ1は、ヘッドレスト13以外の部分、具体的には患者の腰部に当たる部分である背もたれ15および脚部に当たる部分であ座16にそれぞれ患者の腰部あるいは脚部をサポートするための身体サポート機構8を備えている。
腰部に当たる部分に設けられた身体サポート機構8は、患者の腰部およびその周囲の部分がストレッチャ1の側方に寄るのを防止して患者の安定した姿勢あるいは安楽な姿勢を保つように機能する。本実施形態のストレッチャ1においては、主に患者の上半身を受け支えるとともにストレッチャ1が椅子形状となったとき背もたれ15となる部分の芯材15aのうち、腰部に当たる部分の両側に跳ね上げ式の身体サポート機構8が設けられている。以下、跳ね上がる部分のうち左側部分を「左側部819’」、右側部分を「右側部820’」という。本実施形態における左側部819’および右側部820’はヘッドレスト13における跳ね上げ式の左側部819および右側部820よりも小型であるがこれは一例に過ぎず大きさや形状は特に限定されない。また、左側部819’と右側部820’のそれぞれは、ヘッドレスト13の場合と同様、一対の可撓機構81によって芯材15aに連結され跳ね上げ可能とされている。ここで使用される可撓機構81はヘッドレスト13におけるものと等しい。左側部819’と右側部820’は、芯材15aに対し例えば一方を平坦とし他方を傾かせるなど互いに独立して傾き調整することができる。これにより、このストレッチャ1によれば必要に応じて左側部819’や右側部820’を跳ね上げて患者の腰部を一方あるいは両側からサポートすることができる。また、ストレッチャ1が椅子形状となっているときは、必要に応じて左側部819’や右側部820’を前方に折り曲げて患者の腰部を一方あるいは両側からサポートすることができる。なお、以上の説明においては「腰部」と表現したが、患者の体格が違う場合にも患者の腰部周辺をサポートするのが本来の目的であることからすれば、本明細書でいう腰部は厳密な意味での腰の部分のみならずそれよりも上部の部分、即ちより背中に近い部分や、下の部分、例えば臀部を含むものとする。
また、脚部に当たる部分に設けられた身体サポート機構8は、患者の脚部がストレッチャ1の側方に寄るのを防止して患者の安定した姿勢あるいは安楽な姿勢を保つように機能する。本実施形態のストレッチャ1においては、主に患者の下半身、特に脚部を受け支えるとともにストレッチャ1が椅子形状となったとき座16となる部分の芯材16aの両側に跳ね上げ式の身体サポート機構8が設けられている。以下、跳ね上がる部分のうち左側部分を「左側部819”」、右側部分を「右側部820”」という。左側部819”および右側部820”は、上述した左側部819,819’、右側部820,820’とは異なり、大腿部の付け根辺りから膝辺りまでをサポートできるように細長い形状とされているがこれは一例に過ぎず大きさや形状は特に限定されない。また、左側部819”と右側部820”のそれぞれは、ヘッドレスト13の場合と同様、一対の可撓機構81によって芯材16aに連結され跳ね上げ可能とされている。ここで使用される可撓機構81はヘッドレスト13におけるものと等しい。左側部819”と右側部820”は、芯材16aに対し例えば一方を平坦とし他方を傾かせるなど互いに独立して傾き調整することができる。これにより、このストレッチャ1によれば必要に応じて左側部819”や右側部820”を跳ね上げて患者の脚部を一方あるいは両側からサポートすることができる。また、ストレッチャ1が椅子形状となっている場合においても、必要に応じて左側部819”右側部820”を跳ね上げるようにして着座している患者の大腿部を一方あるいは両側からサポートすることができる。
尚、上述した例では身体サポート機構8の両側部819,820を無段階に傾動させ得るようにして傾きを無段階調整できるようにしたが、段階的に傾動させるようにしてもよい。一例を挙げれば、重合プレート87,88どうしが接触する領域に連結軸812を中心とする放射状の凹凸を一定角度毎に設け、両側部819,820を一定角度傾動させる度に凹部と凸部とが係合するようにすれば両側部819,820を段階的に傾動させることができるようになる。この場合、これら凹凸の間隔を調整することによって傾動時の段階幅を自由に設定することができる。
また、上述した例では重合プレート87,88をすべて同じ厚みとし、これらをベース板89,810に一定間隔で配置するようにしたがプレートの厚みや配置間隔は必ずしも一定である必要はない。例えば、プレート厚みが不均一である場合においては、各プレート87,88のそれぞれの配置間隔をこの不均一な厚みに対応させるようにすれば本実施形態と同様に可撓機構81を形成することができる。
また、上述した例では患者の頭部、腰部、脚部をサポートできるように設けられた身体サポート機構8について説明したが、これらは身体サポート機構8としての好適な例であって、設置される位置や形状を適宜変えることにより、これら以外の箇所、例えば頸部、肩、背中、腕、下腿さらには足首など、身体のあらゆる箇所をサポートできる機構として機能しうる。例えばFig.67に示すように、腰部に当たる部分に設けられた身体サポート機構8については腰の部分のみならず更に広範囲の上半身部分をもサポートするようにしても良く、また、脚部に当たる部分に設けられた身体サポート機構8については特に膝のあたりに的を絞ってサポートするようにしても良い。尚、サポート面の変形が要求される部位の分割数は適用される部位等により異なり得るが、固定的な部材に対して少なくとも1の傾動可能な部材があれば身体サポート機構8の適用が可能となる。
次に、本発明のストレッチャの他の実施形態について説明する。本発明のストレッチャに採用できる伸縮機構は、上述の例に限定されるものではなく、例えば、圧力油が供給されることにより伸長すると共に圧力油が排出されることにより収縮する油圧シリンダと、油圧シリンダに対して圧力油を供給及び排出する油圧給排部と、により構成されるものを用いても良い。油圧シリンダは、例えば、シリンダ部と、シリンダ部に摺動可能に挿入されるピストン部と、シリンダ部とピストン部とに囲まれたシリンダ室などを有する装置である。油圧給排部は、例えば、オイルタンクと、オイルタンクからオイルを吸引すると共に当該吸引したオイルを油圧シリンダのシリンダ室に圧送するオイルポンプと、オイルポンプと油圧シリンダのシリンダ室とを接続するオイル供給路と、油圧シリンダのシリンダ室とオイルタンクとを接続するオイル排出路と、オイル排出路を開閉する圧抜弁などを有する装置である。オイルポンプは、足踏み動作によりポンプ作用を行えるペダル式のものの利用が好ましい。この場合、操作者は、ストレッチャ1の下部に屈み込む必要はなく立ったままで伸縮機構5の伸長動作を行なえる。この伸縮機構5によれば、圧抜弁を閉じた状態でオイルポンプによりオイル供給操作を行なうと、油圧シリンダのシリンダ室にオイルが供給されて、油圧によりピストン部がシリンダ部に対して伸長する。一方、圧抜弁を開くと、油圧シリンダのシリンダ室からオイルタンクにオイルが排出されて、ピストン部が収縮する。尚、ピストン部の収縮の際にはオイルにより速度比例型の減衰が発現され、ストレッチャ本体2が急激に下降してしまうことが防止される。
以下に、油圧シリンダと油圧給排部とを有する伸縮機構を採用したストレッチャの一例を、本発明の第2の実施形態としてFig.54〜Fig.66を用いて説明する。本実施形態では、油圧シリンダと油圧給排部とが一体化された油圧ジャッキ5’を伸縮機構として用いている。但し、油圧シリンダと油圧給排部とは一体化されている必要は無く、これらが別々に配置されるものであっても良い。
この油圧ジャッキ5’は、例えばFig.63〜Fig.66に示すように、油圧シリンダ91とオイルタンク92とオイルポンプ93とリリース装置94とが、基台95に取り付けられている。油圧シリンダ91は、Fig.65に示すように、シリンダ部91aと、シリンダ部91aに摺動可能に挿入されるピストン部91bと、シリンダ部91aとピストン部91bとに囲まれたシリンダ室91cと、シリンダ部91aからのオイル漏れを防ぐシール材としてのOリング91dと、ピストン部91bが上限位置を超えて突出することを防ぐ抜け止め用のピン91eなどを有している。オイルタンク92は、シリンダ部91aの周囲に形成されている。オイルポンプ93は、Fig.66に示すように、ポンプシリンダ93aと、ポンプシリンダ93aに摺動可能に挿入されるポンプピストン93bと、ポンプシリンダ93aとポンプピストン93bに囲まれたポンプ室93cと、ポンプシリンダ93aからのオイル漏れを防ぐシール材としてのOリング93dなどを有している。
基台95には、オイルタンク92とポンプ室93cとを接続するオイル吸引路96aと、ポンプ室93cとシリンダ室91cとを接続するオイル供給路96bと、シリンダ室91cとオイルタンク92とを接続するオイル排出路96cとが形成されている。Fig.66に示すように、オイル吸引路96aには、オイルタンク92からポンプ室93cへのオイルの流れを許容し、その逆の流れを阻止する球状の第1逆止弁96dが配置されている。第1逆止弁96dは、ポンプピストン93bがポンプシリンダ93aから突出する動作によりオイル吸引路96aを開き、ポンプピストン93bがポンプシリンダ93aに没入する動作によりオイル吸引路96aを閉じる働きをする。オイル供給路96bには、ポンプ室93cからシリンダ室91cへのオイルの流れを許容し、その逆の流れを阻止する球状の第2逆止弁96eが配置されている。第2逆止弁96eは、ポンプピストン93bがポンプシリンダ93aに没入する動作によりオイル供給路96bを開き、ポンプピストン93bがポンプシリンダ93aから突出する動作によりオイル供給路96bを閉じる働きをする。
オイル排出路96cを開閉するリリース装置94は、例えばオイル排出路96cに配置される球状の圧抜弁94aと、リリーススクリュー94bとで構成される。リリーススクリュー94bは例えばネジ構造により基台95に取り付けられる。リリーススクリュー94bを締める方向に回転させると、リリーススクリュー94bの先端が圧抜弁94aを押圧し、押圧された圧抜弁94aがオイル排出路96cを閉じる。リリーススクリュー94bを緩める方向に回転させると、圧抜弁94aに作用するリリーススクリュー94bによる押圧力が解除されて、圧抜弁94aが移動可能となりオイル排出路96cが開かれる。
この油圧ジャッキ5’によれば、リリーススクリュー94bを締めてオイル排出路96cを閉じた状態とし、ポンプピストン93bをポンプシリンダ93aから突出させると、オイルタンク92からポンプ室93cへとオイルが流れ、ポンプピストン93bをポンプシリンダ93aに没入させると、ポンプ室93cからシリンダ室91cへとオイルが流れる。従って、ポンプピストン93bの往復動作により、オイルがオイルタンク92からシリンダ室91cに圧送される。尚、第1逆止弁96dおよび第2逆止弁96eによりオイルの逆流は阻止される。従ってポンプピストン93bの往復動作によりシリンダ室91cに送られてくるオイルの圧力によって、ピストン部91bがシリンダ部91aに対して伸長する。一方、リリーススクリュー94bを緩めると、オイル排出路96cが開かれてシリンダ室91cからオイルタンク92にオイルが排出されて、ピストン部91bが収縮する。ここで、リリーススクリュー94bを回転させる程度により、圧抜弁94aの移動許容量が変化し、オイル排出路96cの流路の大きさも変化する。即ち、リリーススクリュー94bを緩める回転が小さい場合には、圧抜弁94aの移動許容量が小さく、オイル排出路96cの流路が小さくなる。このため、ピストン部91bが収縮する速度は遅くなり、ピストン部91bを適切な速度で収縮させるためにはピストン部91bをシリンダ部91aに押し込むある程度大きい荷重が必要となる。一方、リリーススクリュー94bを緩める回転が大きい場合には、オイル排出路96cの流路が大きくなるため、ピストン部91bが収縮する速度は速くなり、またピストン部91bをシリンダ部91aに押し込む荷重が比較的小さくてもピストン部91bが収縮するようになる。尚、油圧ジャッキ5’は必ずしも上記構成を備えるものには限定されず、他の既存の物または新規の物を採用しても良い。
上記の油圧ジャッキ5’は、Fig.54〜Fig.62に示すように、例えばジャッキケース97内に収容されて、ジャッキケース97の底部にねじ止めにより固定される。このジャッキケース97は、上面が開放されており、両側面がリンク支持部材41に取り付けられる。リンク支持部材41の下端には取付部材100aが固定され、この取付部材100aとジャッキケース97の側壁とが例えばスペーサ100bを介してねじ止めで固定される。ジャッキケース97および油圧ジャッキ5’を台車3に固定するこの構成の場合、油圧ジャッキ5’の操作部としてジャッキケース97に取り付けられるペダル昇降用ペダル101,リリース用ペダル105が、4節平行リンク機構4の回動に合わせて姿勢を変化させないので、昇降操作を行ない易いという利点がある。
一方、4節平行リンク機構4における2本の第1連結棒423にはそれぞれブラケット100cが固定され、これらのブラケット100cを連結する連結軸100dが設けられている。4節平行リンク機構4と共に回動する連結軸100dと、直線的に伸縮するピストン部91bの先端とが、常に接触する位置にジャッキケース97は配置される。従って、ピストン部91bの伸縮によって4節平行リンク機構4が回動する。例えば本実施形態では、連結軸100dが回転可能に貫通するパイプ100eにピストン部91bの先端が当接しており、更にこのパイプ100eとピストン部91bとは昇降カバー97aで覆われている。また、ジャッキケース97の開放された上面にはカバー97bが取り付けられている。このカバー97bには、昇降カバー97aが出没可能な孔が形成されている。また、ピストン部91bおよびシリンダ部91aと昇降カバー97aとの間には、ピストン部91bの伸縮を妨げないための空隙が設けられている。これらのカバー97a,97bによって、ジャッキケース97はピストン部91bの伸縮を妨げない範囲で閉塞され、ジャッキケース97内に塵や異物が入ってしまうことを防止できる。
尚、本実施形態では、油圧ジャッキ5’をリンク支持部材41に対して固定すると共にピストン部91bの先端が4節平行リンク機構4に常に接触するように構成したが、この構成例には必ずしも限らず、油圧ジャッキ5’は伸縮することによって4節平行リンク機構4を回動させる位置関係に配置されていれば良い。例えば、ジャッキケース97をリンク支持部材41に回転可能に取り付けると共に、ピストン部91bの先端を4節平行リンク機構4に回転可能に取り付けて、4節平行リンク機構4の回動に追従して油圧ジャッキ5’が回動するようにしても良い。
本実施形態のストレッチャ1は、ペダルに対する操作によりオイルポンプ93を操作させる昇降ペダル機構を備えている。この昇降ペダル機構は、台車3に変位可能に取り付けられる昇降用ペダル101と、昇降用ペダル101の変位をオイルポンプ93に対する操作に変換する昇降用リンク102とを有している。
昇降用ペダル101は台車3に対して例えば回転可能に取り付けられる。ストレッチャ1の前後方向を軸方向とする回転軸101aが、ジャッキケース97に設けられた軸受100jに回転可能に支持されており、この回転軸101aのジャッキケース97から突き出た部分に昇降用ペダル101がねじ止めで固定されている。また、昇降用ペダル101および昇降用ペダル101を操作する操作者の足が、台車3のベース部材32と接触しないように、例えば昇降用ペダル101は回転軸101aから接地面側に近づくように延びた後に略水平に延びる折れ曲がった形状としている。
昇降用リンク102は、例えば、昇降用ペダル101と一体に回転する昇降用第1リンク102aと、台車3に対して回転可能に支持されると共に昇降用第1リンク102aおよびオイルポンプ93と接触し、昇降用第1リンク102aの回転と連動して回転することによりオイルポンプ93のポンプピストン93bに押圧力を与える昇降用第2リンク102bとにより構成されている。この構成の場合、リンクの数を少なくできるため、コンパクトに構成できる、部品収納スペースに余裕ができるので部品の厚みを薄くするような必要が無くなり部品の強度を充分に高いものにできる、部品点数を削減できるためコストを安くできる、等の利点が得られる。但し、昇降用リンク102は、昇降用ペダル101の動作をオイルポンプ93に対する操作に変換できるものであれば良く、必ずしもこの例には限定されない。
ジャッキケース97内では、昇降用ペダル101の回転軸101aが貫通する筒体101bが、この回転軸101aにねじ止めで固定されており、昇降用第1リンク102aはこの筒体101bに固定されている。また、ジャッキケース97の各側壁の内面には板材100fがねじ止めで固定されており、これらの板材100fの間には2枚の支持板100gが掛け渡されている。昇降用第2リンク102bは、昇降用ペダル101の回転軸101aと平行な回転軸100hによって、2枚の支持板100gの間に取り付けられている。昇降用第2リンク102bにおける昇降用第1リンク102aおよびポンプピストン93bと接触する部分は略円形となっており、部材間の接触が滑らかに行なわれるようにしている。例えば昇降用第2リンク102bには、昇降用第1リンク102aと接触する円柱状の当接部100iが固定されている。また、例えば、回転軸101aは、ジャッキケース97のほぼ中心に配置されるオイルポンプ93よりも昇降用ペダル101の踏み込まれる部分側に配置され、回転軸100hはオイルポンプ93と回転軸101aとの間に配置され、昇降用第2リンク102bは、その下面に昇降用第1リンク102aおよびポンプピストン93bが常時接触するように配置される。
ここで、例えば本実施形態では、ストレッチャ1の左右両側に昇降ペダル機構を備えるようにしている。2つの昇降ペダル機構は基本的に左右対称に配置され、重なり合う部分となる左右の昇降用第2リンク102bは、例えばFig.56に示すように、互い違いとなるように配置されている。左右の昇降用ペダル101がそれぞれ別の昇降用リンク102に接続される構成であるため、左右の昇降ペダル機構はそれぞれ独立して作動する。
また、昇降ペダル機構には、踏み込まれた昇降用ペダル101を原位置に復帰させる手段が設けられている。例えば、昇降用ペダル101と一体に回転する筒体101bには、ばね掛け部101cが固定されており、左右のばね掛け部101cの間に、上記の復帰手段として引張コイルばね103が取り付けられている。
Fig.54およびFig.55に示すように、左右いずれかの昇降用ペダル101を操作者が踏み込むことにより、引張コイルばね103を引っ張りながら筒体101bおよび昇降用第1リンク102aが回転し、この回転により昇降用第1リンク102aに接触している昇降用第2リンク102bが回転し、昇降用第2リンク102bに接触しているポンプピストン93bがポンプシリンダ93aに押し込まれるようになっている。ここで、オイルポンプ93には、ポンプシリンダ93aに没入したポンプピストン93bをポンプシリンダ93aから突出する位置に復帰させる手段として、圧縮コイルばね104が設けられている。ポンプピストン93bの先端部には、圧縮コイルばねの復帰力を受けるばね受け115が固定されている。昇降用ペダル101を踏み込む力を無くす又は弱めると、引張コイルばね103の復帰力により踏み込まれた昇降用ペダル101が原位置に復帰すると共に、圧縮コイルばね104の復帰力によりポンプシリンダ93aに押し込まれたポンプピストン93bが原位置に復帰する。従って、左右いずれかの昇降用ペダル101を足踏み操作することで、ポンプピストン93bが往復動することとなる。尚、一方の昇降用ペダル101を操作者が踏み込むと、引張コイルばね103を介して他方の昇降用ペダル101を逆回転させる力が伝達されるが、例えば本実施形態では、昇降用第1リンク102aがジャッキケース97と係合することにより、昇降用ペダル101の逆回転が規制されるようにしている。
また、本実施形態のストレッチャ1は、ペダルに対する操作によりリリース装置94を操作させるリリースペダル機構を備えている。このリリースペダル機構は、台車3に変位可能に取り付けられるリリース用ペダル105と、リリース用ペダル105の変位をリリース装置94に対する操作に変換するリリース用リンク106とを有している。
リリース用ペダル105は例えば台車3に対して回転可能に取り付けられ、且つストレッチャ1の左右両側にそれぞれ配置されるようにしている。左右2つのリリース用ペダル105の回転軸105aの先端部分はそれぞれ、ストレッチャ1の左右方向を軸方向として、ジャッキケース97に設けられた軸受100kに挿入され、且つジャッキケース97内に配置される1つの筒体105bに挿入されてこの筒体105bにねじ止めで固定される。従って、左右2つのリリース用ペダル105および筒体105bは一体に回転する。リリース用ペダル105は昇降用ペダル101と接触しないように例えば昇降用ペダル101から離れるように折り曲げた形状としている。
リリース用リンク106は、例えば、リリース用ペダル105と一体に回転するリリース用第1リンク106aと、リリーススクリュー94bと一体に回転するリリース用第2リンク106bと、一端側がリリース用第1リンク106aに接続されると共に他端側がリリース用第2リンク106bに接続されるリリース用第3リンク106cとにより構成される。
リリース用第1リンク106aは、筒体105bに固定される。リリース用第2リンク106bは、一端側がリリーススクリュー94bに固定され、他端側にリリース用第3リンク106cが接続される接続孔107が形成される。リリース用第3リンク106cは、一端側にリリース用第1リンク106aと回転可能に接続する回転軸100mが設けられ、他端側にリリース用第2リンク106bの接続孔107に差し込まれる押圧軸108が設けられている。例えば本実施形態では、リリーススクリュー94bの回転軸とリリース用ペダル105の回転軸105aとは平行でないが、リリース用第3リンク106cの押圧軸108の径を、リース用第2リンクの接続孔107の径よりも小さいものとして、押圧軸108の変位によってリリース用第2リンク106bが回転するように構成している。
また、リリースペダル機構には踏み込まれたリリース用ペダル105を原位置に復帰させる手段が設けられている。例えば、ジャッキケース97の内部にはケース側ばね掛け部100nが設けられ、リリース用第1リンク106aにはペダル側ばね掛け部105cが設けられ、筒体105b上のリリース用第1リンク106aと対称となる位置にもペダル側ばね掛け部105cが固定されており、ケース側ばね掛け部100nとペダル側ばね掛け部105cとの間に、上記の復帰手段として引張コイルばね109が取り付けられている。
Fig.58およびFig.60に示すように、左右いずれかのリリース用ペダル105を操作者が踏み込むことより、引張コイルばね109を引っ張りながら筒体105bおよびリリース用第1リンク106aが回転し、この回転によりリリース用第3リンク106cが揺動し、リリース用第3リンク106cの押圧軸108がリリース用第2リンク106bの接続孔107を押圧してリリース用第2リンク106bを回転させ、リリーススクリュー94bを緩める方向に回転させるようになっている。リリース用ペダル105を踏み込む力を無くす又は弱めると、引張コイルばね109の復帰力により踏み込まれたリリース用ペダル105が原位置に復帰して、リリース用第3リンク106cの押圧軸108がリリース用第2リンク106bを逆回転させ、リリーススクリュー94bを締める方向に回転させるようになっている。
さらに、本実施形態のストレッチャ1は、リリース用ペダル105を変位させるために必要な力を当該変位の量に応じて大きくするブレーキ機構を備えている。このブレーキ機構は、例えば、リリース用ペダル105と一体に変位する押圧部材110と、リリース用ペダル105の一定範囲内の変位では押圧部材110とは非係合の関係にあり、当該一定範囲を超えるリリース用ペダル105の変位により押圧部材110と係合して押圧部材110の変位に応じて弾性変形する弾性部材111とを用いて構成されるものとしている。
押圧部材110は、リリース用ペダル105と一体に回転する筒体105bに固定されている。一方、弾性部材111は、例えばゴム材であり、筒体105bに回転可能に取り付けられる支持部材112に、ねじ止めで固定されている。押圧部材110と弾性部材111とは対向するように配置され、且つリリース用ペダル105が原位置にある場合、即ちリリース用ペダル105が踏み込まれていない状態にある場合に、押圧部材110と弾性部材111との間にはスペースができるようにしている。
ここで、本実施形態のストレッチャ1は、押圧部材110と弾性部材111との位置関係を調節する調節手段を有している。この調節手段は、例えばジャッキケース97の底部に取り付けられて、弾性部材111を支持する支持部材に先端部分が接触する調節ねじ113である。調節ねじ113を回転させると、調節ねじ113の先端部分が、支持部材112を筒体105b回りに回転させる。従って、調節ねじ113を回転させて、ジャッキケース97の底部内面からの調節ねじ113の突出量を調整することで、弾性部材111と押圧部材110との距離を所望のものに調節することができる。
このブレーキ機構によれば、Fig.59およびFig.61に示すように、リリース用ペダル105を踏み込む操作により、押圧部材110が回転し、リリース用ペダル105の回転量が一定量を超えることで、押圧部材110が弾性部材111に接触し、その後、押圧部材110が弾性部材111を弾性変形させながら回転する。押圧部材110が弾性部材111に接触するまでは、リリース用ペダル105を回転させるのに必要な力は、引っ張りコイルばね109を引き伸ばす程度の力で足りるが、押圧部材110が弾性部材111に接触した後は、更に弾性部材111を弾性変形させる力が必要になる。従って、押圧部材110が弾性部材111に接触するまでは、軽い力でリリース用ペダル105を踏み込むことができると共にリリーススクリュー94bを少し緩めるようにでき、押圧部材110が弾性部材111に接触した後は、より強い力でリリース用ペダル105を踏み込むことで、リリーススクリュー94bを多く緩めるようにできる。例えば本実施形態では、軽い力でリリース用ペダル105を踏み込む場合には、ストレッチャ本体2に人が載っている場合などのようにピストン部91bをシリンダ部91aに押し込もうとする比較的大きい荷重が作用している場合に、ピストン部91bがスムースに収縮するようにし、より強い力でリリース用ペダル105を踏み込む場合に、ストレッチャ本体2の自重によっても、ピストン部91bがスムースに収縮するようにしている。
以上のように構成されたストレッチャ1によれば、左右いずれかの昇降用ペダル101を操作者が踏み込むことにより、ピストン部91bがシリンダ部91aに対して伸長し、4節平行リンク機構4を回動させて、ストレッチャ本体2を台車3に対して平行に上昇させることができる。一方、左右いずれかのリリース用ペダル105を踏み込む操作により、ピストン部91bが収縮し、ストレッチャ本体2を台車3に対して平行に下降させることができる。このストレッチャ1によれば、操作者は、ストレッチャ1の下部に屈み込む必要はなく立ったままで伸縮機構5の伸長動作を行なえる。また、昇降用ペダル101およびリリース用ペダル105はストレッチャ1の左右両側に配置されているので、操作者はペダルがある側に回り込む必要は無く、迅速にストレッチャ本体2の昇降操作を行なえる。さらに、ブレーキ機構により、リリース用ペダル105を踏み込む力の強弱によって、状況に応じた適切な速度でピストン部91bを収縮させることができる。
尚、昇降ペダル機構の昇降用リンク102は、上述したものには限定されず、例えばFig.69およびFig.70に示すものとしても良い。この昇降用リンク102は、昇降用ペダル101と一体に回転する昇降用第1リンク102a’と、昇降用第1リンク102a’に回転可能に接続される昇降用第2リンク102b’と、昇降用第2リンク102b’に回転可能に接続されると共に台車3に対して回転可能に支持される昇降用第3リンク102c’とを有し、昇降用第1リンク102a’の回転により昇降用第2リンク102b’が移動し、当該移動により昇降用第3リンク102c’が回転してオイルポンプ93のポンプピストン93bに押圧力を与えるものとしている。尚、昇降用リンク102以外のリリースペダル機構等の構成については、既述のものと同様として良いので、Fig.65,Fig.66においてはリリースペダル機構等を省略している。
ジャッキケース97内では、昇降用ペダル101の回転軸101aが貫通する筒体101bが、この回転軸101aと一体に回転するようにねじ止めで固定されており、昇降用第1リンク102a’はこの筒体101bに固定されている。
また、ジャッキケース97の前壁と後壁との間には2本の支持軸100pが掛け渡されており、これらの支持軸100pに2枚の支持板100gが固定されている。昇降用第3リンク102c’は、昇降用ペダル101の回転軸101aと平行な回転軸100hによって、2枚の支持板100gの間に取り付けられている。昇降用第3リンク102c’におけるポンプピストン93bと接触する部分は略円形となっており、部材間の接触が滑らかに行なわれるようにしている。昇降用第2リンク102b’は、一端側が回転軸100rにより昇降用第1リンク102a’に接続されると共に、他端側が回転軸100sにより昇降用第3リンク102c’に接続される。例えば、回転軸101aは、ジャッキケース97のほぼ中心に配置されるオイルポンプ93よりも昇降用ペダル101の踏み込まれる部分側に配置され、回転軸100hは回転軸101aに対しオイルポンプ93を挟むように配置され、回転軸100sは回転軸100hとオイルポンプ93との間に配置され、昇降用第3リンク102c’は、その下面にポンプピストン93bが常時接触するように配置される。
この昇降用リンク102を採用する場合も、ストレッチャ1の左右両側に昇降用ペダル101を配置させ、且つ左右の昇降用ペダル101がそれぞれ別の昇降用リンク102に接続される構成にできる。2つの昇降用リンク102は基本的に左右対称に配置され、重なり合う部分となる昇降用第2リンク102b’、昇降用第3リンク102c’については、例えばFig.70に示すように、前後にずらして配置するようにしている。
また、昇降ペダル機構には、踏み込まれた昇降用ペダル101を原位置に復帰させる手段が設けられている。例えば、昇降用ペダル101と一体に回転する筒体101bには、ばね掛け部101cが固定されており、左右のばね掛け部101cの間に、上記の復帰手段として引張コイルばね103が取り付けられている。
Fig.69に示すように、左右いずれかの昇降用ペダル101を操作者が踏み込むことにより、引張コイルばね103を引っ張りながら筒体101bおよび昇降用第1リンク102a’が回転し、この回転により昇降用第1リンク102a’に接続される昇降用第2リンク102b’が移動して、当該移動により昇降用第2リンク102b’に接続している昇降用第3リンク102c’が回転し、昇降用第3リンク102c’に接触しているポンプピストン93bがポンプシリンダ93aに押し込まれるようになっている。昇降用ペダル101を踏み込む力を無くす又は弱めると、引張コイルばね103の復帰力により踏み込まれた昇降用ペダル101が原位置に復帰すると共に、圧縮コイルばね104の復帰力によりポンプシリンダ93aに押し込まれたポンプピストン93bが原位置に復帰する。従って、左右いずれかの昇降用ペダル101を足踏み操作することで、ポンプピストン93bが往復動することとなる。尚、符号116は、昇降用ペダル101の逆回転を防ぐ回り止めである。
この昇降ペダル機構の昇降用リンク102の場合、ポンプピストン93bを押し込むための昇降用第3リンク102c’と、昇降用ペダル101と一体に回転する昇降用第1リンク102a’との間に、昇降用第2リンク102b’が介在するため、昇降用ペダル101の回転軸101aをオイルポンプ93のある位置から離れた位置に配置できる。また、昇降用ペダル101を折れ曲がった形状とせずに直線的な形状として、昇降用ペダル101を水平に位置させても、昇降用ペダル101が台車3のベース部材32と接触しないように構成できる。従って、昇降用ペダル101のペダル部が台車3のベース部材32が遠ざかると共に、踏み込まれたペダル部が昇降用ペダル101の回転軸101a側に移動する量Lを小さくでき、昇降用ペダル101を操作する操作者の足が台車3のベース部材32と接触しないようにできる。
尚、以上に説明したストレッチャ1を構成する各部材の材質は、必要とされる又は望ましい機械的強度・軽量性・耐候性・加工容易性等を備える金属材料や合成樹脂等を適宜選択可能である。例えばフレーム20は、軽合金製とすることでストレッチャ1の必要強度を備えつつ軽量化を図ることができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、ストレッチャ本体2の構成自体は必ずしも上述の実施形態の例に限定されるものではなく、周知又は新規のストレッチャ本体2に本発明を適用しても良い。
また、上述の本実施形態では、ストレッチャ本体2は、第3支軸47と、第4支軸48に取り付けられているが、必ずしもこの形態に限らず、要は、4節平行リンク機構4の平行移動する部分でストレッチャ本体2を支持する構成であれば良い。これにより、ストレッチャ本体2を台車3に対して平行に昇降させることができる。
また、伸縮機構5は、必ずしも1つ設けるのみに限らず、複数設けても良い。更に、この場合、第1の実施形態において説明したアクチュエイト機構54を複数連結して一のアクチュエイト機構54の回転を他のアクチュエイト機構54に伝達するようにしても良い。例えば2つの伸縮機構5を備える場合、駆動側のアクチュエイト機構54に第2のベベルギア542を2つ設け、且つ駆動側と従動側の各アクチュエイト機構54の第2のベベルギア542同士が対向するように配置し、且つ対向する第2のベベルギア542同士を例えば連結軸等で連結する。対向する第2のベベルギア542同士を単純に連結する場合、駆動側のアクチュエイト機構54と従動側のアクチュエイト機構54とでは第1のベベルギア541の回転方向が逆になる。そこで、隣り合うねじ移動機構53のねじ棒531は、互いにねじの方向を逆にする。これにより、スライダ532が同一方向に移動する。伸縮機構5を複数設けることで、剛性が高まる等の利点がある。更に、アクチュエイト機構54に回転入力を与えるハンドル部59をストレッチャ1の左右両側に備えるようにしても良い。
また、伸縮機構5は、操作者の力を利用して伸縮させるものに限らず、電動で伸縮するものであっても良い。例えばハンドル部59を用いて手動で第2のベベルギア542を回転させるものに限定されず、Fig.68に示すようにモータ114を基部51に取り付けて、電動で第2のベベルギア542を回転させるようにしても良い。この場合、モータ114を操作するスイッチを設け、スイッチ操作によって電動で伸縮機構5を伸縮させるようにする。更に、ベベルギアを介さずにモータ114によりねじ棒531を直接回転させるようにしても良い。また、モータ114とねじ棒531との間に、モータ114の回転を減速してねじ棒531に伝える減速歯車列を設けても良い。また、油圧シリンダ91を有する伸縮機構5’を採用する場合において、オイルポンプとして電動のポンプを用いても良い。
さらに、モータ114またはハンドル部59の回転を、ベベルギア541,542を介してねじ棒531に伝達するものに必ずしも限らず、モータ114またはハンドル部59の回転を、自在継手やフレキシブルジョイントもしくはベルト伝導やワイヤ伝導、チェーン伝導などを介して、ねじ棒531またはスライダ532に伝達するようにしても良い。
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Technical field
The present invention relates to a stretcher that can be changed into a wheelchair. More specifically, the present invention relates to a stretcher having a mechanism for raising and lowering a stretcher body that can be changed in shape from a bed to a chair or vice versa.
Background art
As a conventional stretcher provided with the raising / lowering mechanism, there exists a thing of the structure which connected between the trolley | bogie provided with a caster and a stretcher main body by the X-type link which is disclosed by Unexamined-Japanese-Patent No. 2001-95885, for example. In this stretcher lifting mechanism, the distance between the tips of the X-shaped links is reduced to extend the X-shaped links in the vertical direction to increase the height of the stretcher body, and conversely, the distance between the tips of the X-shaped links is increased. The link is extended horizontally to reduce the height of the stretcher body.
However, in the elevating mechanism using the X-shaped link, a large force is required to raise and lower the stretcher main body while the patient is placed on the stretcher, which is a heavy labor. Moreover, in order to maintain the height of the stretcher main body constant, it is necessary to prevent the X-type link from spreading due to the weight of the patient or the like. For this purpose, a lock mechanism that firmly fixes the X-type link. Is required separately. Furthermore, since a caregiver or the like directly grabs the stretcher body and lifts or lowers it, there is a possibility that a hand or an object may be caught in the X-shaped link.
On the other hand, a configuration is also conceivable in which the stretcher body is directly supported via a hydraulic cylinder device arranged vertically on the carriage, and the stretcher body is moved up and down by an expansion and contraction operation of the hydraulic cylinder device. However, it is difficult to stably support the stretcher body on which the patient rides with only one hydraulic cylinder device, and it is also difficult to satisfy the required strength. Further, when the stretcher body is supported by two or more hydraulic cylinder units, the cost becomes high. Moreover, since the stroke of the hydraulic cylinder device cannot be made longer than the cylinder length, a large stroke cannot be obtained unless a large hydraulic cylinder device is used, but the minimum height of the stretcher body can be obtained using a large hydraulic cylinder device. There is a problem that cannot be reduced. For this reason, it is difficult to obtain a wide stroke from a low position to a high position by adjusting the height of the stretcher body to the height of the transfer destination or transfer source of the patient.
Disclosure of the invention
An object of the present invention is to provide a stretcher capable of raising and lowering a stretcher body safely and easily even when a patient is on the stretcher and obtaining a sufficient raising and lowering stroke.
In order to achieve this object, a stretcher that can be changed in shape to a wheelchair according to the present invention has a stretcher body that can be folded into a chair and a carriage that supports the stretcher body, and is a parallelogram. A four-joint parallel link mechanism that supports four stretch fulcrums, two of which are fixed to the carriage, and that support the stretcher body at a portion that translates relative to the carriage. And a telescopic mechanism arranged in a positional relationship for pivoting the four-joint parallel link mechanism by expanding and contracting.
Accordingly, when the four-joint parallel link mechanism is rotated by the extension / contraction operation of the extension / contraction mechanism, the stretcher body supported by the parallel-moving portion of the four-joint parallel link mechanism maintains a predetermined posture with respect to the carriage. Move up and down while maintaining the angle. When the length of the expansion / contraction mechanism is fixed, the height of the stretcher body is maintained constant, so that it is not necessary to provide a separate lock mechanism. Moreover, there is no possibility that a hand or an object will be pinched like an X-shaped link. Therefore, the stretcher body can be raised and lowered safely and easily. Further, the range in which the stretcher body moves up and down is determined by the range in which the four-bar parallel link mechanism rotates, so that the stretcher body can be moved up and down beyond the stroke of the telescopic mechanism itself.
Here, the telescopic mechanism is attached to the base, a moving part movable relative to the base, a screw moving mechanism that is provided between the base and the moving part and moves the moving part by rotating, and a base. It is preferable to include an actuating mechanism that rotates the screw moving mechanism. In this case, the moving part can be expanded and contracted with respect to the base part by rotating the screw moving mechanism by an actuating mechanism manually operated by a motor or a handle. Since the rotation operation is converted into the expansion / contraction operation, the load during operation can be reduced.
The actuating mechanism further includes a handle portion that provides rotational input, and the screw moving mechanism is a screw rod that is attached to the base and arranged in the sliding direction, and a screw rod that is attached to the moving portion and screwed into the screw rod. And the actuator mechanism includes a first bevel gear that rotates the screw rod and at least one second bevel gear that meshes with the first bevel gear, and the second bevel gear rotates in conjunction with the handle portion. It is preferable to be connected to the handle portion.
In this case, by rotating the handle portion, the second bevel gear rotates. In conjunction with this, the first bevel gear rotates, the screw rod rotates, and the slider moves along the screw rod. Thereby, a moving part can be expanded-contracted with respect to a base. The stretcher body can be easily moved up and down by operating the handle, and further, since electricity is not required, it is possible to avoid the danger of being unable to operate due to power failure in an emergency.
The second bevel gear and the handle portion are preferably connected via a universal shaft joint. In this case, rotation input can be given to the second bevel gear while following the expansion / contraction mechanism that rotates together with the four-joint parallel link mechanism by the expansion / contraction operation.
Furthermore, when the actuating mechanism has a motor, the expansion / contraction mechanism can be expanded and contracted electrically by a switch operation on the motor. The operator can raise and lower the stretcher body only by operating the switch, and the labor of the operator can be reduced.
Moreover, it is preferable to further include auxiliary means for generating auxiliary force in the direction in which the telescopic mechanism is extended or the direction in which the stretcher body is lifted with respect to the carriage. In this case, the force required for the expansion / contraction operation of the expansion / contraction mechanism can be further reduced.
The stretcher body includes a frame configured to be deformable into a chair by being folded, and a support member that is attached to the frame and supports a part of the patient's body, and the core of the support member or the support member At least the portion of the support surface that requires deformation is divided into a plurality of parts, and the divided core members or support members are connected by a flexible mechanism, and the flexible mechanisms are arranged in parallel at intervals. A fixed side member having a plurality of overlapping plates, a tilting side member having a plurality of overlapping plates alternately overlapping with the overlapping plate of the fixed side member, and the overlapping portion of each overlapping plate of the fixed side member and the tilting side member. And a biasing means for biasing the superposition plates in the superposition direction. The side member rotates around the connecting shaft and tilts a part of the core material or the support member, and maintains the angle and maintains the shape of the support surface by using the frictional force at the contact portion between the overlapping plates. Is preferred.
In this case, the patient who uses the stretcher is held in a stable sitting or supine posture or an easy sitting or supine posture by supporting a part of the body. In addition, for example, even if the posture when transferred to the bed or the posture after transfer is somewhat collapsed, the support member prevents a part of the body from protruding from the bed or the supine posture from collapse. Therefore, for the patient, it is not necessary to apply excessive force to maintain the posture, and even if it suddenly approaches the end of the bed by changing its posture or turning over, it may fall down accidentally. You can have a sense of security and trust that you don't.
The expansion / contraction mechanism includes a hydraulic cylinder that expands when pressure oil is supplied and contracts when the pressure oil is discharged, and supplies and discharges pressure oil to the hydraulic cylinder by storing a certain amount of hydraulic oil. It is preferable to be a so-called hydraulic jack provided with a hydraulic supply / discharge section. In this case, when the oil supply operation is performed by the hydraulic supply / discharge section, the hydraulic cylinder is extended by the hydraulic pressure, and the stretcher body is raised. On the other hand, when the oil discharge operation is performed by the hydraulic supply / discharge section, the hydraulic pressure is reduced, the hydraulic cylinder contracts, and the stretcher body is lowered.
The hydraulic cylinder has a cylinder part, a piston part slidably inserted into the cylinder part, a cylinder chamber surrounded by the cylinder part and the piston part, and the hydraulic supply / discharge part includes an oil tank, An oil pump that sucks oil from the oil tank and pumps the sucked oil to the cylinder chamber, an oil discharge passage that connects the cylinder chamber and the oil tank, and a release device that opens and closes the oil discharge passage. Further, a lifting pedal that is displaceably mounted on the carriage, a lifting link that converts the displacement of the lifting pedal into an operation for the oil pump, a release pedal that is displaceably attached to the carriage, and the release pedal It is preferable to provide a release link that converts the displacement of the pedal into an operation on the release device.
In this case, the oil pump is actuated via the lifting link by an operation on the lifting pedal, the hydraulic cylinder is extended, and the stretcher body is raised. On the other hand, by operating the release pedal, the release device is operated via the release link, the hydraulic cylinder contracts, and the stretcher body is lowered. The operator does not need to bend down to the lower part of the stretcher and can perform the expansion / contraction operation of the expansion / contraction mechanism by stepping.
Here, it is preferable that the aforementioned lifting pedal and release pedal are provided on both the left and right sides of the carriage. In this case, the operator does not have to go around to the side where the pedal is, and can quickly move the stretcher body up and down.
The elevating pedal is rotatably attached to the carriage, the elevating link is a first elevating link that rotates integrally with the elevating pedal, and a first elevating link that is rotatably supported by the carriage. In addition, it is preferable to have a second elevating link that contacts the oil pump and applies a pressing force to the oil pump by rotating in conjunction with the rotation of the first elevating link. In this configuration, the number of links can be reduced, so the configuration can be made compact, and there is no need to reduce the thickness of the component because there is room for the component storage space, so the strength of the component can be made sufficiently high. As a result, it is possible to reduce the cost, and the advantage that the cost can be reduced can be obtained.
The elevating pedal is rotatably attached to the carriage, and the elevating link is a first elevating link that rotates integrally with the elevating pedal, and a second elevating link that is rotatably connected to the first elevating link. A link and a third elevating link that is rotatably connected to the second elevating link and rotatably supported with respect to the carriage, and the second elevating link is formed by the rotation of the first elevating link. It moves, and the 3rd link for raising / lowering rotates by the said movement, and you may make it give a pressing force to an oil pump. In this configuration, since the second lifting link is interposed between the third lifting link for operating the oil pump and the first lifting link that rotates integrally with the lifting pedal, the rotation of the lifting pedal The shaft can be placed at a position away from the position where the oil pump is located, and even if the lifting / lowering pedal is placed in a horizontal shape instead of being bent, the lifting / lowering pedal is not in contact with the carriage. it can. For this reason, the pedal part of the lifting / lowering pedal can be arranged away from the carriage, the amount of the pedal part that is stepped on can be reduced to the rotating shaft side of the lifting / lowering pedal, and the operator's foot operating the lifting / lowering pedal can be Can be prevented from touching.
Further, the expansion / contraction mechanism that expands and contracts by supplying and discharging pressure oil preferably includes a brake mechanism that increases the force required to displace the release pedal as the release pedal displacement increases. In this case, the operation amount for the release device can be reduced by depressing the release pedal with a light force, and the operation amount for the release device can be increased by depressing the release pedal with a strong force. For example, when the release pedal is depressed with a light force, the expansion / contraction mechanism is operated when a relatively large load is applied to contract the expansion / contraction mechanism, such as when a person is placed on the stretcher body. When the release pedal is depressed with a stronger force, the expansion / contraction mechanism can be smoothly contracted by the weight of the stretcher body. Therefore, the stretcher body can be lowered at an appropriate speed according to the situation by the strength of the force to depress the release pedal.
In addition, the brake mechanism described above is in a non-engagement relationship between the pressing member that is integrally displaced with the release pedal and the pressing member when the release pedal is displaced within a certain range, and the release pedal that exceeds the certain range. It is preferable to have an elastic member that engages with the pressing member due to the displacement of the elastic member and elastically deforms according to the displacement of the pressing member. In this case, by pressing the release pedal with a light force until the pressing member contacts the elastic member, the amount of operation with respect to the release device can be reduced. After the pressing member contacts the elastic member, the force is released with a stronger force. By depressing the pedal, the amount of operation for the release device can be increased.
Furthermore, it is preferable that the above-mentioned expansion / contraction mechanism further includes an adjusting unit that adjusts the positional relationship between the pressing member and the elastic member. In this case, the range in which the release pedal can be depressed with a light force can be adjusted.
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 to 53 show an embodiment of the stretcher of the present invention. This stretcher 1 that can be changed into a wheelchair has a stretcher body 2 that can be folded into a chair and a carriage 3 that supports the stretcher body 2, and has four rotation fulcrums forming a parallelogram. Of the four-joint parallel link mechanism 4 and the four-joint parallel link mechanism 4 that are fixed to the carriage 3 and that support the stretcher body 2 at a portion that translates relative to the carriage 3. It has an expansion / contraction mechanism 5 arranged in a positional relationship for rotating the four-node parallel link mechanism 4 by restricting rotation and expanding / contracting. In FIG. 1 and FIG. 2, the stretcher body 2 is not shown.
In this embodiment, the cart 3 has four wheels 31 on the front, rear, left, and right, and is configured to form a frame shape. More specifically, the carriage 3 in the present embodiment has two base members 32 with wheels 31 attached to the front and rear and arranged in parallel on both sides of the stretcher 1, and orthogonal to these base members 32. These base members 32 have a front connecting member 33 that connects the front and a rear connecting member 34 that connects the rear. The base member 32 and the front connecting member 33, and the base member 32 and the rear connecting member 34 are integrally fixed by, for example, welding or screwing, and constitute a frame-shaped carriage 3. The front connecting member 33 is formed, for example, by bending the vicinity of both ends so that the central portion 33a is positioned on the grounding surface side of the base member 32 so as not to hinder the rotating operation of the four-node parallel link mechanism 4. ing.
The link support member 41 plays a role of fixing the four-node parallel link mechanism 4 to the carriage 3. For example, in the present embodiment, two link support members 41 are attached to the rear connection member 34. For example, the link support member 41 is provided with a hole through which the rear connection member 34 passes, and the link support member 41 is connected to the rear connection member by, for example, screwing in a state where the rear connection member 34 is passed through the hole. 34 is fixed. The rear connecting member 34 has a non-circular cross section, for example, a substantially elliptical shape, so as to prohibit the rotation of the link support member 41, for example.
The four-node parallel link mechanism 4 in the present embodiment includes a first link member 42 and a second link member 43 that are rotatably supported by the link support member 41, and a link support member 41 of the first link member 42 and the second link member 43. And a third link member 44 that is connected to the free end side with a pair. A first support shaft 45 that rotatably supports the first link member 42 and a second support shaft 46 that rotatably supports the second link member 43 are attached between the two link support members 41. ing. The first support shaft 45 and the second support shaft 46 are arranged in parallel with the longitudinal direction of the rear connecting member 34 and are fixed to the link support member 41 by, for example, screwing or the like. A third support shaft 47 is arranged in parallel with the first support shaft 45 on the free end side of the first link member 42 with respect to the link support member 41. Further, a fourth support shaft 48 is disposed in parallel with the second support shaft 46 on the free end side of the second link member 43 with respect to the link support member 41. The third link member 44 is provided with a hole through which the third support shaft 47 and the fourth support shaft 48 can rotate, and the third support shaft 47 and the fourth support shaft 48 pass through the hole. As a result, the third link members 44 are connected. The first link member 42 has a first cylindrical body 421 that is rotatably supported by the first support shaft 45 through the first support shaft 45, and a third support shaft 47 through which the third support shaft 47 passes. The 3rd cylinder 422 supported so that rotation is possible, and it is arranged so that it may intersect perpendicularly to the 1st spindle 45 and the 3rd spindle 47, and it connects the 1st cylinder 421 and the 3rd cylinder 422. And two first connecting rods 423. The first connecting rod 423 is formed in a pipe shape, for example, and is fixed to the first cylinder 421 and the third cylinder 422 by welding or the like. The second link member 43 has a configuration similar to that of the first link member 42, and the second cylindrical body 431 that is rotatably supported by the second support shaft 46 through the second support shaft 46; A fourth cylindrical body 432, through which the fourth support shaft 48 passes and is rotatably supported by the fourth support shaft 48, is arranged so as to be orthogonal to the second support shaft 46 and the fourth support shaft 48. It has two parallel connecting rods 433 that connect the two cylinders 431 and the fourth cylinder 432. The second connecting rod 433 is formed in a pipe shape, for example, and is fixed to the second cylinder body 431 and the fourth cylinder body 432 by welding or the like. The first to fourth support shafts 45, 46, 47, and 48 that serve as the rotation fulcrum form a parallelogram, and the link support member 41, the first link member 42, the second link member 43, and the third link member 44 form four nodes A parallel link mechanism 4 is configured.
The expansion / contraction mechanism 5 functions to receive and support the four-node parallel link mechanism 4 that is about to rotate by a load acting on the stretcher body 2 to restrict the rotation of the four-node parallel link mechanism 4, and to expand / contract 4 by expanding and contracting. The joint parallel link mechanism 4 is rotated to adjust the height of the stretcher body 2 with respect to the carriage 3. The load acting on the stretcher body 2 corresponds to, for example, the weight of the stretcher body 2 and the four-node parallel link mechanism 4 plus the weight of a person or object placed on the stretcher body 2.
The expansion / contraction mechanism 5 can support and support the rotation of the four-node parallel link mechanism 4 by receiving and supporting the four-node parallel link mechanism 4 that is about to rotate by a load acting on the stretcher body 2. The four-joint parallel link mechanism 4 is disposed at a position where the four-joint parallel link mechanism 4 can be rotated by expanding and contracting. For example, in the telescopic mechanism 5 in this embodiment, one end side is rotatably attached to the third support shaft 47 and the other end side is rotatably attached to the link support member 41. However, the position where the expansion / contraction mechanism 5 is attached is not limited to this example.
The link support member 41 in the present embodiment also has a role of supporting the expansion / contraction mechanism 5. In this case, compared with the case where the member which supports the expansion-contraction mechanism 5 is separately provided in the trolley | bogie 3, there exist effects, such as reduction of a number of parts. A fifth support shaft 50 that rotatably supports the telescopic mechanism 5 is attached between the two link support members 41 in a positional relationship that is parallel to the first support shaft 45 and the second support shaft 46. The fifth spindle 50 is fixed to the link support member 41 by screwing or the like, for example. Further, for example, in the present embodiment, the first support shaft 45, the second support shaft 46, and the fifth support shaft 50 are attached to the link support member 41 so that the points serving as the respective rotation centers are aligned on a straight line. The link support member 41 is attached to the base member 32 such that its longitudinal direction is inclined with respect to the longitudinal direction of the base member 32, and the fifth support shaft 50 → second support is provided rearward and upward. The shaft 46 is arranged in the order of the first support shaft 45. For this reason, the telescopic mechanism 5 is substantially V-shaped with respect to the link support member 41 and receives and supports the four-node parallel link mechanism 4. The telescopic mechanism 5 is disposed between the first connecting rod 423, the second connecting rod 433, and the third link member 44.
The expansion / contraction mechanism 5 is a member that moves integrally with the stretcher body 2 or the stretcher body 2 while receiving a load acting on the stretcher body 2, for example, in this embodiment, a connection point to the third support shaft 47, the carriage 3 or Any member can be used as long as the distance between the member integrated with the carriage 3, for example, the connection point with respect to the fifth support shaft 50 in this embodiment can be expanded and contracted. For example, in this embodiment, the expansion / contraction mechanism 5 using a screw structure is employed. More specifically, the telescopic mechanism 5 in the present embodiment includes, as shown in FIG. A screw moving mechanism 53 that is provided and rotates to move the moving part 52 and an actuating mechanism 54 that is attached to the base 51 and rotates the screw moving mechanism 53 are provided. However, the structure of the telescopic mechanism 5 is not limited to this example.
The screw moving mechanism 53 includes a screw rod 531 attached to the base 51 and arranged in the axial direction of the base 51, and a slider 532 attached to the moving portion 52 and screwed with the screw rod 531. The actuate mechanism 54 includes a first bevel gear 541 that rotates the screw rod 531 and at least one second bevel gear 542 that meshes with the first bevel gear 541. The base 51 is, for example, a large-diameter pipe, and the moving unit 52 is, for example, a small-diameter pipe. The moving part 52 is inserted in the base part 51 so that it can appear and disappear. A sliding sleeve 55 that slidably supports the moving portion 52 is fitted into the end of the base portion 51 on the moving portion 52 side. The sliding sleeve 55 of the present embodiment abuts on the slider 532 at the maximum extension position of the moving part 52 and also has a function of defining the maximum extension position of the moving part 52. The end of the base 51 that is a counter electrode with the sliding sleeve 55 is closed by fitting a base end member 56. The base end member 56 is provided with an actuating mechanism 54. On the other hand, the slider 532 of the screw moving mechanism 53 is fitted into the end of the moving unit 52 on the base 51 side. An eighth cylinder 57 through which the third support shaft 47 penetrates rotatably is fixed, for example, by welding or the like, at the end of the moving portion 52 that is a counter electrode with the slider 532. Near the end of the base 51, two ninth cylinders 58 into which two fifth support shafts 50 arranged on both sides are rotatably fitted are fixed by, for example, welding.
The actuating mechanism 54 is rotatably attached so as to mesh with the first bevel gear 541 attached to the base end member 56 so as to be rotatable in the axial direction of the base portion 51. A second bevel gear 542 is provided. One second bevel gear 542 is provided, for example, and meshes with the first bevel gear 541 at an axial angle, that is, a crossing angle of 90 degrees. The first and second bevel gears 541 and 542 are bevel gears having the same tooth shape. However, the first bevel gear 541 has a larger diameter and a larger number of teeth than the second bevel gear 542. For example, when the first bevel gear 541 makes one rotation, the second bevel gear 542 makes about two rotations, preferably 1.3 rotations. That is, for example, when the second bevel gear 542 rotates 1.3 times, the screw rod 531 rotates once.
As shown in FIGS. 9 and 10, the tooth portions of the first and second bevel gears 541 and 542 have a conical angle on the root 501 while the tooth top is parallel to the rotation axis. It consists of a surface 500b orthogonal to the surface 500a. That is, the valley portion that becomes the tooth bottom 501 is formed along a conical surface, but the tooth crest is a triangle formed by a cylindrical surface 500a such as a crown gear and a plane 500b orthogonal to the rotation axis. It has a shaped face. By forming the tooth portions of the first and second bevel gears 541 and 542 in this way, the tooth crest can be made higher than the tooth bottom at the outer diameter portion, and the meshing surfaces can be widened in a triangular shape. It is possible to transmit a large torque. Further, the tooth is partly cut down on the inner diameter side near the surface 500b so that the teeth mesh smoothly, but in some cases, the tooth may not be cut down. That is, the first and second bevel gears 541 and 542 can be made small and capable of transmitting a large torque.
On the bottom surface of the first bevel gear 541, for example, a hexagonal hole 541a which is a hexagonal hole is formed. The upper end portion 531a of the screw rod 531 is formed with an attachment portion that fits into the hexagon hole 541a, and the attachment portion is inserted into the hexagon hole 541a. The upper end portion 531a of the screw rod 531 is formed, for example, in the shape of a shaft having a circular cross section, and is supported by a thrust bearing 561. When Both of them are provided with a pin 562 for preventing slipping that engages with the thrust bearing 561. The screw rod 531 and the first bevel gear 541 may be integrated by, for example, fixing the screw rod 531 and the shaft portion 541b of the first bevel gear 541 with a screw that penetrates. good. As a result, the screw rod 531 is rotatably attached to the base end member 56 and rotates integrally with the first bevel gear 541. On the other hand, the second bevel gear 542 is rotatably supported by a support member 563 that is fixed to the base end member 56 by screwing or the like. For example, a C-ring 564 for preventing removal is attached to a portion of the second bevel gear 542 exposed from the support member 563.
Further, the screw teeth formed on the screw rod 531 are formed so that the cross-sectional shape is a trapezoid as shown in FIG. 8, for example. Thus, it becomes easy to transmit a big torque by making the cross-sectional shape of a tooth into a trapezoid. Further, since the cross-sectional shape of the teeth is trapezoidal, the screw rod 531 does not rotate even when the axial force of the screw rod 531 acts on the slider 532. Therefore, the screw moving mechanism 53 is not reversed by the load acting on the stretcher body 2 and the expansion / contraction mechanism 5 is naturally contracted, and a complicated mechanism for maintaining the height is not required. On the other hand, an internal thread portion 533 that meshes with the threaded rod 531 is fixed inside the slider 532 by, for example, screwing. Therefore, when the screw rod 531 rotates, the slider 532 moves up and down along the screw rod 531 to move the moving portion 52 in the axial direction of the base portion 51.
The second bevel gear 542 in the actuate mechanism 54 is connected to, for example, the handle portion 59, and is configured such that the second bevel gear 542 rotates in conjunction with the rotation of the handle portion 59. Here, the expansion / contraction mechanism 5 in the present embodiment rotates together with the four-node parallel link mechanism 4 by an expansion / contraction operation. Therefore, in the present embodiment, the handle portion 59 and the actuating mechanism 54 are connected using a universal shaft joint in order to give a rotational input to the second bevel gear 542 while following the rotating telescopic mechanism 5. ing. For example, the shaft portion 542a of the second bevel gear 542 and one end of the connecting shaft 591 are connected by the first universal shaft joint 592, and the other end of the connecting shaft 591 and the handle portion 59 are connected to the second portion. They are connected by a universal shaft joint 593. The first universal shaft joint 592 and the second universal shaft joint 593 are, for example, well-known cruciform universal shaft joints. The handle portion 59 has a rotation shaft rotatably attached to the cover body 594, and the cover body 594 is fixed to the rear connection member 34 by welding or the like so as to cover the connection shaft 591.
Furthermore, for example, in this embodiment, in order to reduce the operation force accompanying the expansion / contraction operation of the expansion / contraction mechanism 5, an auxiliary force is generated in the direction in which the expansion / contraction mechanism 5 is extended or the stretcher body 2 is lifted with respect to the carriage 3. Auxiliary means is provided. The auxiliary means of this embodiment is, for example, a spring that stores a restoring force to the original state by elastic deformation. For example, in this embodiment, auxiliary means is built in the base 51 of the telescopic mechanism 5. In this case, there is an advantage that the spring as the auxiliary means is not visible from the outside, the appearance is good, and an accident such as a hand being caught in the spring as the auxiliary means can be prevented. For example, a compression coil spring 510 as an auxiliary means is disposed between a flange 565 provided on the base end member 56 and a flange 532 a provided on the outer periphery of the slider 532. The flanges 565 and 532a are set in consideration of, for example, the maximum extension position and the maximum contraction position of the moving unit 52. However, the position where the auxiliary means is disposed may be a position where an auxiliary force can be generated in the direction in which the expansion / contraction mechanism 5 is extended or the stretcher body 2 is lifted with respect to the carriage 3, and is limited to the above example. It is not a thing.
The stretcher body 2 is attached to a portion of the four-bar parallel link mechanism 4 that moves in parallel with the carriage 3. For example, in this embodiment, the stretcher body 2 is attached to the third support shaft 47 and the fourth support shaft 48. Therefore, the stretcher body 2 moves in parallel with the carriage 3 by the rotation of the four-node parallel link mechanism 4. That is, the second bevel gear 542 is rotated by the rotation operation of the handle portion 59, whereby the first bevel gear 541 is rotated and the screw rod 531 is rotated. Thereby, the slider 532 moves along the screw rod 531, the moving part 52 moves in the axial direction, and the expansion / contraction mechanism 5 extends or contracts. As the telescopic mechanism 5 expands and contracts, the four-bar parallel link mechanism 4 rotates, and the stretcher body 2 moves up or down in parallel to the carriage 3.
According to the lifting mechanism of the stretcher 1, the height can be adjusted with a light handle operating force even when a strong load is applied to the stretcher body 2, for example, when a patient is placed on the stretcher 1. . By using the auxiliary means, the operation force is further reduced. Further, since the screw rod 531 does not rotate even if a sliding force is applied to the slider 532, the stretcher body 2 is not lowered by the load acting on the stretcher body 2, and the height is maintained. No complicated mechanism is required. Furthermore, since the telescopic mechanism 5 of the present embodiment does not require electricity, there is no danger of being unable to operate because the power cannot be taken in an emergency.
Next, the stretcher body 2 will be described. The stretcher body 2 in this embodiment is composed of a bed with a flat upper surface shown in FIG. 4 and a seatable chair shown in FIG. The form can be changed. In this embodiment, in order to enable such a change in the shape of the stretcher body 2, a frame is formed by a frame 20 made of a round pipe assembled in a foldable manner. According to this frame 20, the rotating mechanism can be constituted by a rotating pair such as a hinge formed of round pipes having different diameters, and the extending / contracting mechanism can be constituted by a sliding pair constituted by pipes having different diameters.
In the frame 20 in the present embodiment, for example, a back portion 21, a seat portion 22, and a leg portion 23 are connected to each other so as to be bendable. . In addition, when the stretcher 1 whose shape has been changed to a bed is shown mainly by the frame 20 as shown in FIG.
For example, the back portion 21 connects the two first vertical pipes 210 arranged in parallel, the first base plate 211 that connects the first vertical pipes 210, and the lower end side of the first vertical pipe 210 and the first part. The first horizontal pipe 212 is rotatably supported by the bending shaft 11. In addition, the intermediate pipe 213 is fixed to a substantially intermediate position of the first vertical pipe 210 by, for example, welding or the like in a direction orthogonal to the first vertical pipe 210 and toward the outside with respect to the first vertical pipe 210. ing. A substantially U-shaped first pushing pipe 214 is fixed to the intermediate pipe 213, and an armrest 73 is rotatably attached to the end of the intermediate pipe 213.
Further, for example, the seat portion 22 includes two second vertical pipes 220 having one end side rotatably supported by the first bending shaft 11 and the other end side rotatably supported by the second bending shaft 12, A second horizontal pipe 221 that connects the two vertical pipes 220 on the first bent shaft 11 side, a third horizontal pipe 222 that connects the second vertical pipe 220 on the second bent shaft 12 side, and a second horizontal pipe 221 on one end side. Two first support pipes 223 that are fixed to the other end and rotatably supported by the third support shaft 47, and one end side is rotatably supported by the third support shaft 47 and the other end is the second end. And two second support pipes 224 that are rotatably supported by the bending shaft 12. The first support pipe 223 and the second support pipe 224 are fixed to a fifth cylinder 225 that is rotatably attached to the third support shaft 47 so as to form a substantially V shape in a side view.
For example, the leg portion 23 includes two third vertical pipes 230 whose one end side is rotatably supported by the second bending shaft 12, and a second base plate 231 that connects the third vertical pipes 230. Composed.
Furthermore, the frame 20 in this embodiment includes an interlocking mechanism 24 that interlocks the back portion 21 and the leg portion 23. The interlocking mechanism 24 includes, for example, two first interlocking tools 240 fixed to the first horizontal pipe 212, two second interlocking tools 241 rotatably supported on the second bending shaft 12, and a first interlocking mechanism. Two interlocking links 242 that connect the tool 240 and the second interlocking tool 241, and a fourth horizontal pipe 243 that is arranged to engage with the second interlocking tool 241 and is fixed to the third vertical pipe 230. It is comprised.
A first interlocking shaft 244 having an axial direction parallel to the first bending shaft 11 is fixed to the first interlocking tool 240, and the second interlocking tool 241 has an axial direction parallel to the second bending shaft 12. The second interlocking shaft 245 having the same is fixed. One end of the interlocking link 242 is rotatably supported by the first interlocking shaft 244, and the other end is rotatably supported by the second interlocking shaft 245. The fourth horizontal pipe 243 is disposed so as to be orthogonal to the third vertical pipe 230, and is fixed to the grounding surface side of the two third vertical pipes 230 in the vicinity of the second bending shaft 12 by welding or the like. . The fourth horizontal pipe 243 comes into contact with the second interlocking tool 241 by the weight of the leg portion 23.
For example, in the present embodiment, the rotation centers of the first bending shaft 11, the second bending shaft 12, the first interlocking shaft 244, and the second interlocking shaft 245 are set to form a parallelogram in a side view. The first vertical pipe 210 and the third vertical pipe 230 are set so that their longitudinal directions are parallel. Therefore, when the back portion 21 rotates about the first bending shaft 11, the first interlocking tool 240 also rotates integrally with the back portion 21 and rotates about the first bending shaft 11. The rotation operation is transmitted to the second interlocking tool 241 via the interlocking link 242, and the second interlocking tool 241 rotates around the second bending shaft 12 while pushing the fourth horizontal pipe 243. As a result, the leg portion 23 rotates around the second bending shaft 12. That is, the leg portion 23 also rotates about the second bending axis 12 by the amount that the back portion 21 rotates about the first bending axis 11.
Further, for example, the stretcher 1 of the present embodiment includes a deformation control mechanism 25 that restricts free rotation of the back portion 21. The deformation control mechanism 25 includes, for example, a third interlocking tool 250 fixed to the first horizontal pipe 212, and a deformation control expansion / contraction mechanism 251 that connects the third interlocking tool 250 and the third horizontal pipe 222. Configured. The third interlocking tool 250 is fixed at the center of the first horizontal pipe 212.
The deformation control expansion / contraction mechanism 251 can be expanded / contracted between a preset maximum length and the shortest length, and can be fixed at an arbitrary length between the maximum length and the shortest length. As such a deformation control expansion / contraction mechanism 251, for example, in the present embodiment, the cylinder portion 251 a, the rod portion 251 b that is incorporated in the cylinder portion 251 a so as to be extendable / contracted, and the rod portion 251 b inside the cylinder portion 251 a are arranged. A so-called not-shown coil spring, and a so-called operation means (not shown) that switches between a locked state in which the coil spring is wound around the rod portion 251b and a loosely unlocked state. A so-called mechanical lock is used. Therefore, if the coil spring is loosened by the operating means, the rod portion 251b can be expanded and contracted between the maximum length and the shortest length, and if the coil spring is tightened by the operating means, the rod portion 251b is locked so as not to expand and contract. However, the deformation control expansion / contraction mechanism 251 may be any mechanism that can expand and contract and can be locked, and the structure thereof is not limited to the example of the present embodiment. For example, a well-known gas spring with a lock mechanism may be employed as the deformation control expansion / contraction mechanism 251. A gas spring with a lock mechanism is a cylinder device that contains gas inside, and has a valve that opens and closes the movement path of the enclosed fluid and an operating means such as a lever that opens and closes the valve, allowing movement of the enclosed fluid. By doing so, the lock can be expanded and contracted, and the locked fluid cannot be expanded and contracted by prohibiting the movement of the sealed fluid.
For example, a third interlocking shaft 252 that is coaxial with the first interlocking shaft 244 is fixed to the third interlocking tool 250, and the cylinder portion 251 a of the deformation control expansion / contraction mechanism 251 is rotatable about the third interlocking shaft 252. Supported. In addition, a set of brackets 253 is fixed to the third horizontal pipe 222 by welding or the like, for example, and a rod portion 251b of the deformation control expansion / contraction mechanism 251 is rotatably supported on an axis fixed to the bracket 253. .
Therefore, when the length of the deformation control expansion / contraction mechanism 251 is fixed, the second vertical pipe 220, the third interlocking tool 250, and the deformation control expansion / contraction mechanism 251 form a triangular fixed link, and the third interlocking tool. The rotation of the first horizontal pipe 212 integrated with 250 around the first bending axis 11 is locked. Therefore, the back portion 21 and the leg portion 23 are positioned. On the other hand, if the rod portion 251b can be freely expanded and contracted by operating the operating means (not shown), the lock of the first horizontal pipe 212 is released, and the back portion 21 can rotate about the first bending shaft 11. That is, the stretcher body 2 can be appropriately transformed into a chair state or a desired link lining position or bed state. For example, in the present embodiment, the stretcher body 2 is set to be in a bed state when the deformation control expansion / contraction mechanism 251 has the shortest length. In order to obtain an appropriate reaction force when the stretcher 1 is deformed, means for accumulating the return force to the original position by displacing, for example, a spring, around the rod portion 251b or inside the cylinder portion 251a or the third interlocking shaft. You may make it provide between 252 and the axis | shaft fixed to the bracket 253. FIG. Further, a shock absorber that generates resistance to the expansion / contraction operation of the deformation control expansion / contraction mechanism 251, for example, a well-known oil damper having a speed proportional type attenuation may be provided.
Further, for example, the stretcher 1 of the present embodiment includes an angle adjustment mechanism 26 that adjusts the inclination of the stretcher body 2 with respect to the carriage 3. The angle adjustment mechanism 26 includes a tilt expansion / contraction mechanism 260 that couples the fourth support shaft 48 and the second bending shaft 12, and a shock absorber 261 that generates resistance to the expansion / contraction operation of the tilt expansion / contraction mechanism 260. Configured.
The tilting expansion / contraction mechanism 260 is a mechanism that can expand and contract between a preset maximum length and the shortest length, and can be fixed at an arbitrary length between the maximum length and the shortest length. As such a tilting expansion / contraction mechanism 260, for example, in this embodiment, similarly to the above-described deformation control expansion / contraction mechanism 251, a cylinder portion 260a, a rod portion 260b that can be expanded and contracted in the cylinder portion 260a, and a cylinder portion Switching between a coil spring (not shown) disposed around the rod portion 260b in the interior of 260a, and a locked state in which the coil spring is wound around the rod portion 260b and a loose unlocked state are omitted. A so-called mechanical lock constituted by operating means and the like is employed. The tilt expansion / contraction mechanism 260 only needs to be a mechanism that can be expanded and contracted and can be locked, and the structure thereof is not limited to the example of the present embodiment. For example, the well-known gas spring with a lock mechanism described above may be adopted as the tilt expansion / contraction mechanism 260.
The rod portion 260b of the tilting expansion / contraction mechanism 260 is fixed to the sixth cylindrical body 262 rotatably supported by the second bending shaft 12 by screwing or welding. The cylinder portion 260a of the tilting expansion / contraction mechanism 260 is fixed to the seventh cylindrical body 263 rotatably supported by the fourth support shaft 48 by screwing or welding. The shock absorber 261 is an oil damper which is a known viscous damper having, for example, a speed proportional type damping. The oil damper 261 is disposed, for example, so that the expansion / contraction direction is parallel to the tilt expansion / contraction mechanism 260. A set of brackets 264 for attaching the oil damper 261 is fixed to the sixth cylinder 262, and a shaft for rotatably supporting the piston portion 261b of the oil damper 261 is fixed between the brackets 264. Yes. A fixing tool 265 for attaching the oil damper 261 is fixed to the seventh cylinder 263 by, for example, welding, and the cylinder portion 261a of the oil damper 261 is fixed to the fixing tool 265 by, for example, screwing.
Accordingly, when the length of the tilt expansion / contraction mechanism 260 is fixed, the second support pipe 224, the third link member 44, and the tilt expansion / contraction mechanism 260 form a triangular fixed link, and the seat portion 22 is the carriage 3. Fixed against. In this embodiment, it is set so that the second vertical pipe 220 is horizontal, that is, the seat portion 22 is horizontal when the tilting expansion / contraction mechanism 260 has the shortest length. On the other hand, if the rod portion 260b can be freely expanded and contracted by operating the operating means (not shown), the stretching mechanism 260 for tilting is extended and the stretcher body 2 is tilted with respect to the carriage 3 as shown in FIG. Can do. Then, the stretcher body 2 can be fixed to the carriage 3 with a desired inclination. Further, due to the action of the oil damper 261, resistance is generated when the tilting expansion / contraction mechanism 260 is expanded / contracted, so that the stretcher main body 2 is prevented from being rapidly inclined with respect to the carriage 3. Thereby, dangers, such as a patient fall, can be prevented.
The stretcher 1 in this embodiment includes a headrest 13 that supports a patient's head. The headrest 13 is attached to a first slide plate 130 configured to be slidable with respect to the first base plate 211. Thereby, the position of the headrest 13 can be adjusted. The first slide plate 130 is slidably disposed with the two first vertical pipes 210 and the first base plate 211 as slide guides. In order to increase the rigidity, the side end portion of the first slide plate 130 is bent to form a rib.
The first base plate 211 and the first slide plate 130 are positioned by, for example, a first tightening screw 131 that passes through the first base plate 211 and the first slide plate 130 that are overlapped with each other. The first slide plate 130 is provided with a first long groove 132 in which the first tightening screw 131 is slidable in the sliding direction, and within a range defined by the first long groove 132, the first slide plate 130 is The first base plate 211 can be slid. The first tightening screw 131 is fixed integrally with a first operation knob 133 disposed on the back side of the first base plate 211 and is rotatably attached to the first base plate 211. The first female screw portion 134 that is screwed into the first tightening screw 131 is prohibited from rotating by being sandwiched between ribs provided on both side ends of the first slide plate 130, for example. Accordingly, the first slide plate 130 is fixed to the first base plate 211 by frictional force by tightening the first tightening screw 131 with the first operation knob 133. A head bracket 135 to which the headrest 13 is attached is fixed to the upper end portion of the first slide plate 130 by welding or the like. A frame-like second hand pushing pipe 136 that is curved toward the back side is fixed to the head bracket 135 by welding or the like.
Moreover, the stretcher 1 in this embodiment is also provided with the footrest 14 which supports a patient's step. The footrest 14 is attached to a second slide plate 140 configured to be slidable with respect to the second base plate 231. Thereby, the position of the footrest 14 can be adjusted. The structure of the second base plate 231 and the second slide plate 140 includes, for example, a second tightening screw 141, a second long groove 142, a second operation knob 143, and a second female screw portion 144. The structure is the same as that of the first slide plate 130. A foot support portion 145 is fixed to the lower end portion of the second slide plate 140 by welding or the like. The foot support 145 is formed so as to protrude about the thickness of the footrest 14 in a direction orthogonal to the third vertical pipe 230 and in a direction in which the patient's toe faces, and the foot support portion 145 is supported by the protruding tip portion. The shaft 146 is fixed. A foot frame 147 serving as a core material of the footrest 14 is rotatably attached to the foot support shaft 146. For example, the foot frame 147 is set so as to be able to rotate about 90 degrees between a position where it abuts on the third vertical pipe 230 and a position where it abuts on the foot support 145. Thereby, the footrest 14 is configured to be foldable.
Further, for example, the stretcher 1 of the present embodiment has a structure capable of adjusting the depth and angle of the headrest 13 as shown in FIGS. More specifically, the stretcher 1 of the present embodiment includes a first head support shaft 62a fixed to the head bracket 135, a second head support shaft 62b provided on the headrest 13, and a first head support shaft 62a. The depth and angle of the headrest 13 can be changed by a support arm 63 rotatably attached to the second head support shaft 62b.
The stretcher 1 according to this embodiment includes a rotation preventing member 66 having a pressed inclined portion 64 and a pressing portion 65, a wedge member 68 having a pressing inclined portion 67, and load applying means 69 for applying a load to the wedge member 68. An anti-rotation mechanism 61 is provided, and the angle of the support arm 63 around the first head support shaft 62a and the angle of the headrest 13 with respect to the support arm 63 can be fixed simultaneously.
As shown in FIGS. 23 to 25, the headrest 13 is rotatably attached to the distal end side of a support arm 63 that is rotatable about a first head support shaft 62a. It is possible to move in the front-rear direction when in the state, and in the up-down direction when in the bed state, and it is possible to adjust the inclination of the holding surface of the headrest 13 itself, that is, the surface holding the patient's head. For example, the first head support shaft 62a made of a pipe is fixed to the head bracket 135 by welding or the like, and the support arm 63 is rotatably attached to the first head support shaft 62a.
A pair of left and right brackets 614 are provided on the back surface, which is the surface opposite to the holding surface of the headrest 13. The bracket 614 is bent on the headrest 13 side, and the bent portion is fixed to the back surface of the headrest 13 with two screws 615 in total on the left and right sides. A second head support shaft 62b made of a pipe or the like is integrated with the left and right brackets 614 by welding or the like.
The support arm 63 is a member that is rotatably attached to the first head support shaft 62a at the proximal end side and rotatably supports the headrest 13 at the distal end side, and the relative rotation motion of both the shafts 62a and 62b by the rotation prevention mechanism 61. The headrest 13 is fixed at a desired position and angle, or the relative rotation motion of both the shafts 62a and 62b is allowed to change the position of the headrest 13 and the angle of the holding surface.
The support arm 63 has a first cover 616 and a second cover 617 that are substantially divided into two parts, and includes a rotation preventing member 66, a wedge member 68, and a load applying means 69. The pair of covers 616 and 617 have a semicircular recess, and are combined with the cover on the other side to form shaft holes 63a and 63b that rotatably support the shafts 62a and 62b. In the present embodiment, a bolt 69a and a nut 69b are used as the load applying means 69, and the pressing inclined portion 67 of the wedge member 68 is pressed against the pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66 using these tightening forces. ing.
The anti-rotation member 66 is a member that presses the shafts 62a and 62b and tightens them between the shaft holes 63a and 63b to prevent rotational movement of the shafts 62a and 62b. As shown, it has a pressed inclined portion 64 that receives a pressing force and a pressing portion 65 that is pressed against the peripheral surfaces of the shafts 62a and 62b. 19 and 20 show the rotation preventing member 66 on the first head support shaft 62a side. As shown in FIG. 12, the anti-rotation member 66 has a pair of symmetrical members arranged symmetrically with respect to the two shafts 62a and 62b.
The pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66 is provided so as to come into contact with the wedge member 68, as shown in FIG. The inclined surface is moved toward the second head spindle 62b. In the case of the present embodiment, the inclined portion 64 to be pressed is a flat surface whose inclination angle is equal to the inclination angle of the pressing inclined portion 67 and is in surface contact with the pressing inclined portion 67. Further, the pressing portion 65 that contacts the outer peripheral surfaces of the first head support shaft 62a and the second head support shaft 62b tightens the first head support shaft 62a and the second head support shaft 62b to the extent that they cannot rotate. A shape capable of generating an appropriate frictional force, for example, a substantially semicircular concave curved surface corresponding to the outer peripheral shape of the first head support shaft 62a and the second head support shaft 62b as in the present embodiment, and the shafts 62a and 62b A shape in which a large contact area is secured is preferable.
The wedge member 68 has a pressing inclined portion 67 that presses the pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66 while sliding. The wedge member generated between the pressing inclined portion 67 and the pressed inclined portion 64 causes the rotation preventing member 66 to be It is a member pressed against the shafts 62a and 62b. As shown in FIGS. 21 and 22, the wedge member 68 of the present embodiment is rectangular in plan view, and has a substantially trapezoidal shape in front view provided with a pair of symmetrically inclined pressing inclined portions 67 on the surfaces of the shafts 62a and 62b. It is a member. The pressing inclined portion 67 has a flat surface as shown in the figure, and is formed so as to be in surface contact with the pressed inclined portion 64. Further, a through hole 68a through which the threaded portion of the bolt 69a passes is provided at the center of the wedge member 68. A part of the through-hole 68a, for example, the upper half, is a substantially rectangular recess 611 larger than the through-hole 68a. It can be accommodated in an impossible state. In this embodiment, the nut 69b is dropped into the recess 611 as shown in FIG.
The bolt 69 a and the nut 69 b functioning as the load applying means 69 apply a load so as to press the wedge member 68 against the pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66. In the present embodiment, the head of the bolt 69a has a butterfly shape as shown in FIG. A resin washer 618 is provided between the head of the bolt 69a and the second cover 617 for the purpose of ensuring ease of slipping.
Further, as shown in FIGS. 15 to 18, through holes 621 and 623 with seats 622 and 624 through which the screw portion of the cover fastening bolt 619 can pass are communicated with the covers 616 and 617. Is provided. In the case of this embodiment, a bolt 619 is passed through each of the through holes 621 and 623 in a state where the covers 616 and 617 are combined, and the covers 616 and 617 are assembled by fitting with the nuts 620. The seat 622 of the nut 620 has a wall surface in contact with the side surface of the nut 620 as shown in FIG. 13, for example, and is formed so as to prevent the nut 620 from rotating.
At the center of the second cover 617, a through hole 610 is provided for allowing the threaded portion of the bolt 69a to pass therethrough. Although this through-hole 610 may be a round hole, it is preferably a long hole extending perpendicularly to both shafts 62a and 62b as in the present embodiment. In such a case, since the bolt 69a can be stroked in the long hole, the wedge member 68 can be moved toward and away from the shafts 62a and 62b by this stroke. Therefore, even if a bias occurs, for example, the pressing force on one rotation preventing member 66 is smaller than the pressing force on the other rotation preventing member 66 due to the shape error of the rotation preventing member 66 or the wedge member 68. The wedge member 68 strokes to absorb and equalize the bias of the pressing force, and press the rotation preventing member 66 against the first head support shaft 62a and the second head support shaft 62b with substantially equal force. For this reason, according to the rotation prevention mechanism 61 of this embodiment, it is possible to make both the shafts 62a and 62b relatively unrotatable almost simultaneously, or to allow relative rotation almost simultaneously.
The rotation prevention mechanism 61 in the stretcher 1 of this embodiment functions as follows.
First, when both shafts 62 a and 62 b are not tightened, the support arm 63 can rotate with respect to the frame 20, and the headrest 13 can rotate with respect to the support arm 63. Therefore, the headrest 13 can be moved in the front-rear direction while maintaining a constant inclination as shown in FIGS. Alternatively, an arbitrary inclination can be set at an arbitrary position.
Here, the headrest 13 is moved to a desired position, and if the holding surface can be adjusted to a desired angle, the bolt 69a is turned and tightened while maintaining the position and inclination. As a result, the wedge member 68 is pulled toward the head side of the bolt 69a, and the pressing inclined portion 67 of the wedge member 68 contacts the pressed inclined portion 64 of the rotation preventing member 66 and presses while sliding. Then, each rotation preventing member 66 receives the pressing force and moves outward, and the pressing portion 65 presses the first head supporting shaft 62a and the second head supporting shaft 62b, and these shaft shafts 63a, 63b The shafts 62a and 62b are tightened to prevent relative rotation. At this time, since both the shafts 62a and 62b are tightened almost simultaneously with substantially equal force, the support arm 63 and the headrest 13 can be fixed simultaneously only by the operation of tightening the bolt 69a. Directional positioning and tilt adjustment can be performed simultaneously. Further, since the bolt 69a and the nut 69b are less likely to loosen naturally and the shafts 62a and 62b are maintained in a tightened state, the headrest 13 is fixed at a desired position and angle and supports the head. There is no such thing as moving unexpectedly.
On the other hand, by loosening the tightened bolt 69a, the pressing force is released, and the support arm 63 and the headrest 13 can be rotated again. Therefore, in this state, the front-rear position and the inclination of the headrest 13 can be adjusted again.
In the above-described example, the pressed inclined portion 64 and the pressed inclined portion 67 are both flat surfaces, but this is only a preferable example. It will never be done. For example, these inclined parts 64, 67 Is a curved surface approximating a plane, and as a result, even if the wedge member 68 is not a perfect trapezoidal shape but approximate to this, it is possible to prevent relative rotation of the shafts 62a and 62b as long as the wedge action is exhibited. is there.
Furthermore, in the above-described example, the pressing portion 65 of the rotation preventing member 66 is formed of a substantially semicircular concave curved surface that matches the outer peripheral shape of the shafts 62a and 62b. However, the shape is not particularly limited to such a shape. The shaft 62a, 62b may be in surface contact with the shaft 62a, 62b or may be in line contact as long as an appropriate frictional force can be exerted between the shafts 62a, 62b. Further, an elastomer such as rubber that is elastically deformed in a pressed state may be provided on the pressing portion 65 and brought into contact with the peripheral surfaces of the shafts 62a and 62b. Alternatively, although not particularly illustrated, the shafts 62a and 62b are relatively connected by providing shallow contact irregularities extending in the axial direction on the contact surface of the pressing portion 65 and the peripheral surfaces of the shafts 62a and 62b, and engaging each other in the pressed state. It is also possible to reliably prevent rotation. When such irregularities are provided, the shafts 62 a and 62 b rotate relative to the support arm 63 in a stepwise manner.
Further, the wedge member 68 is not limited to the one having the pressing inclined portion 67 on the side surface and pressing the rotation preventing member 66 to the outside. You may press on an outer peripheral side. For example, in the case of a wedge shape straddling both shafts 62a and 62b as shown in a wedge member 68 shown in FIG. It is possible to tighten the shafts 62a and 62b.
In this embodiment, the wedge member 68 and the second cover 617 are sandwiched between the bolt 69a and the nut 69b so that a load is applied, and the wedge action is naturally released by loosening. In such a configuration, for example, a return spring such as a coil spring may be provided between the wedge member 68 and the second cover 617 to positively release the pressing force that causes the wedge action.
Moreover, the form which gives a load with respect to the wedge member 68 is not restricted to what sandwiches the wedge member 68 and the 2nd cover 617 with the volt | bolt 69a and the nut 69b. For example, it is possible to apply the load in such a manner that the wedge member 68 is pushed in by utilizing the action of moving the nut 69b in the direction in which the nut 69b is released when the right-hand bolt 69a is reversely rotated.
Further, for example, as shown in FIG. 27, these shafts 62 a and 62 b can be directly tightened by the pressing inclined portion 67 of the wedge member 68. In this case, the wedge member 68 strongly presses the shafts 62 a and 62 b by the wedge action produced by the pressing inclined portion 67 and is clamped between the support arm 63 to prevent relative rotation. Further, in this case, the shafts 62a and 62b are tightened by the wedge member 68, but an elastomer such as rubber is provided on the surface of the pressing inclined portion 67 to indirectly tighten the shaft 62a, The relative rotation of 62b may be reliably prevented. In FIG. 27, the pressing inclined portion 67 is a flat surface, but the shape can be appropriately changed, such as a curved surface matching the peripheral surfaces of the shafts 62a and 62b.
Here, cushion materials that function as the headrest 13, the backrest 15, the seat 16, and the lower knee 17 are attached to the frame 20 of the stretcher body 2. Each cushion material is fixed to the cushion material mounting bracket 27 fixed to the frame 20 by welding or the like, for example, by screwing or the like.
Further, for example, the stretcher 1 of the present embodiment includes a retractable armrest device 7. That is, for example, as shown in FIGS. 5 and 28, a retractable armrest device 7 that is used as necessary when the stretcher 1 is transformed into a wheelchair is provided. In FIG. 28, illustration of the cart 3 and the four-bar parallel link mechanism 4 is omitted. The stretcher 1 can recline the backrest 15 in a state of being deformed into a wheelchair.
The retractable armrest device 7 is rotatably attached to the side portion of the reclining backrest 15, and can be retractably attached to the seatrest 16 so as to be coplanar with the backrest 15, and the seat 16. The armrest strut 76 that can be stored so as to be flush with the member to be supported, the connecting means 77 that connects the tip of the rotated armrest 73 and the tip of the rotated armrest strut 76 so that the angle can be changed, the armrest 73 and the armrest At least one of the support columns 76 is expanded and contracted, and an expansion / contraction means 78 is provided to adjust the length so that the arrangement of the connected armrest 73 and the armrest support column 76 is a parallelogram with respect to the backrest 15 and the seat 16. In the present embodiment, the expansion / contraction means 78 expands / contracts the armrest 73. The member that supports the seated person is, for example, the lower knee 17. However, the member that supports the seated person is not limited to the lower knee 17 and may be the seat 16, for example.
An armrest 73 is shown in FIGS. The armrest 73 includes a proximal end arm 79 and a distal end arm 710, which are connected by an expansion / contraction means 78. A sleeve 711 is fixed to the proximal end of the proximal arm 79, and this sleeve 711 is rotatably fitted to a shaft 213 a fixed to the end of the intermediate pipe 213 of the frame 20 of the stretcher 1. The armrest 73 is rotatably connected to the backrest 15. The distal end side arm 710 is a hollow member that is thicker than the proximal end side arm 79, and the distal end of the proximal end side arm 79 can be inserted from the end on the base side.
A guide groove 712 is formed along the longitudinal direction on the bottom surface of the proximal arm 79. Further, a pair of guide members 713 and 714 that sandwich the proximal end arm 79 from both sides and two sliding bodies 715 and 716 that slide in the guide groove 712 are attached in the distal end side arm 710. The guide members 713 and 714 are fixed to the distal end side arm 710 by, for example, screws. Further, the sliding bodies 715 and 716 are fitted into the distal end side arm 710. The guide groove 712, the guide members 713 and 714, and the sliding bodies 715 and 716 constitute an expansion / contraction means 78. The distal arm 710 slides with respect to the proximal arm 79 until the two sliding bodies 715 and 716 contact the front and rear end walls of the guide groove 712. When the distal arm 710 is slid with respect to the proximal arm 79, the armrest 73 expands and contracts as a whole.
The expansion / contraction means 78 is provided with a lock mechanism 717. The lock mechanism 717 locks the distal arm 710 to the proximal arm 79 with the armrest 73 extended. It is comprised from the extension groove | channel 719 provided continuously.
As shown in FIG. 37, after the armrest 73 is extended and the tip side sliding body 715 is applied to the end wall of the guide groove 712, the tip side arm 710 is slid toward the inside in the horizontal direction, that is, the inside of the stretcher 1. By sliding the moving body 715 into the extension groove 719, the edge 713a of one guide member 713 fits into the recess 718, and the armrest 73 cannot be contracted. That is, when the distal arm 710 is pulled straight along the guide groove 712 and then slightly rotated in the horizontal direction around the proximal end sliding body 716, the distal arm 710 is locked to the proximal arm 79. be able to. Further, by performing an operation opposite to this operation, the locking of the distal arm 710 can be released and the armrest 73 can be contracted.
FIG. 31 and FIG. 32 show the armrest support 76. A sleeve 720 is fixed to the base end of the armrest strut 76, and the armrest strut 76 is rotatably connected to the backrest 15 by fitting the sleeve 720 to the second bending shaft 12 of the frame 20 of the stretcher 1. Yes.
33 and 34 show the connecting means 77. The connecting means 77 includes an outer unit 721 and an inner unit 722. In the present embodiment, the outer unit 721 is secured to the distal end of the distal arm 710 of the armrest 73, and the inner unit 722 is secured to the distal end of the armrest column 76. However, the outer unit 721 may be fixed to the tip of the armrest column 76, and the inner unit 722 may be fixed to the tip of the tip side arm 710 of the armrest 73.
The outer unit 721 includes a housing 723 provided with an opening 723a on the peripheral surface, a partition member 724 accommodated in the housing 723, a release button 725 protruding from the housing 723, and between the partition member 724 and the release button 725. The coil spring 726 is provided. One partition member 724, release button 725, and coil spring 726 are provided on each of the left and right sides of the housing 723. The left and right partition members 724 are fixed to the housing 723. The release button 725 protrudes from the housing 723 due to the elastic force of the coil spring 726. When the release button 725 is pushed against the elastic force of the coil spring 726, a projection 725a provided on the inner surface of the release button 725 is formed. It protrudes inward from the hole 724a of the partition member 724.
The inner unit 722 includes a housing 727, a pair of convex members 728 protruding from the housing 727, and a coil spring 729 provided between the pair of convex members 728. The convex member 728 protrudes from the housing 727, but can be retracted into the housing 727 by contracting the coil spring 729, so that the inner unit 722 can be inserted into the housing 723 of the outer unit 721, or the housing 723 can be pulled out from within.
When the inner unit 722 is inserted into the housing 723 of the outer unit 721, the convex member 728 protrudes and is caught by the partition member 724. As a result, the inner unit 722 cannot be removed from the outer unit 721, and the outer unit 721 and the inner unit 722, that is, the distal end of the armrest 73 and the distal end of the armrest column 76 are connected. An opening 723 a provided in the housing 723 of the outer unit 721 is formed larger than the cross-sectional area of the armrest strut 76. Therefore, the connection angle between the armrest 73 and the armrest support 76 can be changed.
When removing the inner unit 722 from the outer unit 721, the right and left release buttons 725 of the outer unit 721 may be pushed into the housing 723. By pushing the left and right release buttons 725, the protrusion 725 a pushes the convex member 728 of the inner unit 722 into the housing 727 and separates it from the partition member 724. If the inner unit 722 is pulled out from the outer unit 721 in this state, the inner unit 722 can be easily detached from the outer unit 721.
As shown in FIGS. 3 and 28, a support member 730 is fixed to the first vertical pipe 210 of the frame 20 of the stretcher 1. When the armrest 73 is contracted and placed on the support member 730, the armrest 73 and the backrest 15 are flush with each other, and the armrest 73 can be used as a part of the backrest 15. Note that “the armrest 73 and the backrest 15 are flush with each other” means that the surface that supports the seated person of the backrest 15 and the surface that supports the seated person of the stored armrest 73 are exactly the same face. It is not included, and the case where these surfaces are substantially the same surface is also included.
A support member 731 is fixed to the third vertical pipe 230 of the frame 20. When the armrest strut 76 is placed on the support member 731, the armrest strut 76 and the knee lower portion 17 are flush with each other, and the armrest strut 76 can be used as a part of the knee lower portion 17. Note that “the armrest strut 76 and the knee lower portion 17 are flush with each other” means that the surface that supports the seated person of the armrest strut 76 and the surface that supports the seated person of the knee lower portion 17 are exactly the same plane. Is not included, and the case where these surfaces are substantially the same surface is also included.
When the armrest device 7 in the stored state is used, the armrest device 7 is assembled. That is, as shown in FIG. 35, the armrest strut 76 housed on the side of the lower knee 17 is rotated to cause it. Moreover, the armrest 73 accommodated in the side of the backrest 15 is rotated and extended while being pulled down. Then, after fixing the length of the armrest 73 by the lock mechanism 717, the armrest 73 is fitted so that the outer unit 721 at the distal end of the armrest 73 is covered with the inner unit 722 at the distal end of the armrest strut 76 as shown in FIG. 34. Thereby, the armrest 73 and the armrest support | pillar 76 are connected, and an assembly is completed.
In a state where the armrest 73 and the armrest strut 76 are connected, the lock mechanism 717 that fixes the length of the armrest 73 is not released. That is, in order to release the lock mechanism 717, it is necessary to slightly rotate the tip side arm 710 of the armrest 73 horizontally to change the direction, but the outer unit 721 of the connecting means 77 is fitted into the inner unit 722. Therefore, the direction of the tip side arm 710 cannot be changed. For this reason, the lock mechanism 717 is not released unexpectedly while the armrest 73 is being used, and the use of the armrest 73 can be continued.
When the armrest device 7 is stored, the armrest 73 and the armrest support 76 may be disconnected. Then, the armrest column 76 that has been raised is brought down and placed on the support member 731. Thereby, the armrest support | pillar 76 can be accommodated in the side of the knee lower part 17. FIG. Further, the armrest 73 that has been lowered is lifted while being contracted and placed on the support member 730. Thereby, the armrest 73 can be stored in the side of the backrest 15. The armrest strut 76 is flush with the lower knee 17, and the armrest 73 is flush with the backrest 15, so that the armrest device 7 can be stored without getting in the way, and the armrest strut 76 can be placed below the knee. The armrest 73 can be used as a part of the backrest 15. In other words, the lower knee 17 and the backrest 15 can be used in a wide range, or the backrest 15 and the lower knee 17 can be made thinner by the armrest 73 and the armrest support 76 to make the stretcher 1 compact.
When the stretcher 1 is used by being transformed into a wheelchair, the armrest device 7 is stored to facilitate getting on and off from the side of the seated person who is physically inconvenient. Moreover, by assembling the armrest device 7, it is possible to use the armrest 73 and to prevent a seated person who is physically disabled from falling.
In this retractable armrest device 7, since the armrest 73 is provided with the expansion / contraction means 78, when the armrest 73 and the armrest strut 76 are connected, the arrangement of the armrest 73 and the armrest strut 76 is parallel to the backrest 15 and the seat 16. The length of the armrest 73 can be adjusted to form. That is, when the armrest 73 is used, the armrest 73, the armrest support 76, the backrest 15, and the seat 16 can be arranged in a parallelogram when viewed from the side of the stretcher 1. Therefore, as shown in FIG. 36, even if the backrest 15 is reclined, in other words, even if the angle of the backrest 15 relative to the seat 16 is changed, the angle of the armrest 73 relative to the seat 16 can be maintained constant. The armrest 73 can be used without a sense of incongruity.
In the above description, the armrest 73 is provided with the expansion / contraction means 78 and the length of the armrest 73 is adjusted so that the above-mentioned parallelogram is formed. 78 may be provided, and the above-described parallelogram may be formed by adjusting the length of the armrest support 76. Further, the expansion and contraction means 78 may be provided on both the armrest 73 and the armrest support column 76, and the above-mentioned parallelogram may be formed by adjusting the lengths of both. Further, when the above-mentioned parallelogram can be formed without adjusting the lengths of the armrest 73 and the armrest support 76, the expansion / contraction means 78 may not be provided.
Further, in the above description, the armrest struts 76 are stored on the side of the lower knee 17, but the armrest struts 76 may be stored on the side of the seat 16.
Furthermore, the armrest 73 described above has the distal end side arm 710 disposed at the top during storage and the proximal end arm 79 disposed below, and is rotated in a direction to be pulled down during use and connected to the armrest support 76. Alternatively, it may be turned upside down and connected to the armrest support 76 by rotating it in the direction of lifting during use.
In addition, although the structure provided with the retractable armrest device 7 is a preferable example, it is not necessarily limited to this structure. You may make it attach an armrest with respect to a support | pillar. In this case, the armrest may be slidable parallel to the seat surface, and the armrest may form part of the bed surface when the stretcher body 2 is in the bed state.
Further, for example, in the stretcher 1 of this embodiment, as shown in FIGS. 38 to 53, a part of the patient's body sitting on the stretcher 1 in the chair state or lying on the stretcher 1 in the bed state is supported. Thus, a body support mechanism 8 that can maintain a stable posture or a comfortable posture of the patient is provided. In the body support mechanism 8, the core material of the support member or at least a portion of the support member that requires deformation of the support surface is divided into a plurality of parts, and the divided core material or support members are flexible mechanisms 81. It is constituted by being connected.
As shown in FIG. 38, the stretcher 1 of the present embodiment supports the head, waist, and legs of the patient. Therefore, the headrest 13 that is the support member of the head, the backrest 15 that is the support member of the waist, the legs The body support mechanism 8 is provided in each seat 16 which is a support member of each part. Below, the body support mechanism 8 provided in the headrest 13 is demonstrated first.
The headrest 13 is provided so as to hold a patient's head transferred to the stretcher 1 so that a stable posture or an easy posture can be maintained. For example, a structure in which a plate-like core material is covered with a cushioning material. It has become. In the present embodiment, this core material is divided into three parts, a central part 818 attached to the frame 20 of the stretcher 1, and a left side part 819 and a right side part 820 provided on both sides of the central part 818. Further, by allowing the right side portion 820 to tilt upward from a flat state, the patient's head can be held from one side or both sides as the left side portion 819 and the right side portion 820 are flipped up as necessary. I have to.
As shown in FIG. 42, the core material of the headrest 13 of the present embodiment is substantially square and has a central portion 818 having a shape provided with protrusions and the like, a left side portion 819 having a shape shown in FIG. The left part 819 and the symmetrical right part 820 are combined as shown in FIGS. 39 to 41. As shown in FIGS. 42 and 43, each portion 818 to 820 is provided with through holes 818a, 819a, and 820a for attaching the fixed side member 85 or the tilting side member 86 of the flexible mechanism 81, and further in the center. The part 818 is provided with a through hole 818 b for attaching the headrest 13 to the frame 20. The left side 819 or the right side 820 and the central part 818 are connected by a flexible mechanism 81 that can be bent so that the left side 819 or the right side 820 can be flipped up.
The flexible mechanism 81 will be described below. As shown in FIGS. 45 to 47, the flexible mechanism 81 has a fixed side member 85 and a tilt side member 86 connected to each other so as to be bent by a structure such as a hinge, which is shown in FIGS. As shown in FIG. 2, two are provided on the side portion of the central portion 818, and the left side portion 819 or the right side portion 820 is connected to the central portion 818. The flexible mechanism 81 of the present embodiment includes a fixed-side member 85 having a plurality of overlapping plates 87 and 88 arranged in parallel at intervals, and a plurality of overlapping plates 87 and 88 of the fixed-side member 85 that alternately overlap. The tilting side member 86 having the overlapping plates 87 and 88, the coupling side 812 that passes through the overlapping positions of the overlapping plates 87 and 88 of the fixed side member 85 and the tilting side member 86, and the overlapping plate 812 and the overlapping plate And a biasing means 811 for biasing 87 and 88 in the superposition direction, and the tilting side member 86 rotates about the connecting shaft 812 to tilt part of the core, that is, the left side 819 and the right side 820. And maintain the angle of the support surface of the headrest 13 by using the frictional force at the contact portion between the overlapping plates 87 and 88. It has become. In this specification, for convenience of explanation, one of the two members that tilt relatively is referred to as a fixed side, and the other is referred to as a tilt side. However, the concept of the fixed side and the tilt side is merely relative. The member 86 may be the fixed side, and the fixed side member 85 may be tilted.
As shown in FIG. 44, the stationary member 85 is composed of a single base plate 89 and a plurality of overlapping plates 87 and 88 mounted on the base plate 89. As shown in FIGS. 44 and 45, the base plate 89 is provided with a through-hole 89b for screwing the fixed side member 85 to the core material of the headrest 13, specifically, the central portion 818. Yes.
The overlapping plates 87 and 88 of the fixed side member 85 are preferably large in number from the viewpoint of securing a large contact area between the plates, but the number of sheets used in consideration of the weight and cost when the number of parts increases. Is determined. For example, in the present embodiment, four sheets are used as shown in the figure, but the number may be more or less. Each superposition plate 87, 88 is provided with claws 87a, 88a for attaching the superposition plates 87, 88 to the base plate 89, and the base plate 89 is provided with attachment holes 89a for inserting the claws 87a, 88a. ing. Further, among the plurality of mounting holes 89a provided in the base plate 89, the one located at the end may be a notch groove provided at the edge of the base plate 89 as shown in FIG. In this case, the overlapping plate 87 can be attached to the base plate 89 even if the claws are inserted into the holes instead of being inserted into the holes.
These overlapping plates 87 and 88 are arranged in parallel on the base plate 89 with the plates being separated by a predetermined distance. In the present embodiment, the arrangement interval between the overlapping plates 87 and 88 is made constant, and the interval between the plates is made to coincide with the thickness of the overlapping plates 87 and 88. These superposition plates 87 and 88 may all be fixedly attached to the base plate 89 so that they do not wobble, but the two superposition plates 88 located on the inner side of the four pieces are a little. It is preferable that the movable plate is movable to the extent that it fluctuates. In this way, when the four overlapping plates 87 and 88 of the fixed side member 85 and the tilting side member 86 are alternately stacked, the overlapping plate 88 is slightly inclined. It becomes easy to let each plate 87 and 88 sink into a mutual gap by making it. In the present embodiment, the two overlapping plates 87 arranged on the outside are fixed, and the claws 87a are formed in the mounting holes 89a or the mounting grooves 89a of the base plate 89 as shown in FIGS. It is a projection-like claw that can be fixed by welding or the like in a state where the superposition plate 87 is aligned and aligned. On the other hand, as shown in FIG. 49, the two overlapping plates 88 arranged on the inner side are configured to be engaged with the base plate 89 by the engaging claws 88a so as to be movable with respect to the base plate 89. The base plate 89 is not fixed by welding or the like. The engaging claws 88a are for allowing the individual overlapping plates 88 to tilt in the overlapping direction as shown in FIG. 53, but not to be detached from the fixed base plate 89. For example, as shown in FIG. It is formed in a bowl shape as shown. In this case, as shown in FIG. 45 and FIG. 46, by directing each claw 88a to the outside, even if the flexible mechanism 81 repeats the bending operation, the engaging claw 88a slides backward and comes off from the mounting hole 89a. It becomes easy to prevent such a thing from occurring.
An example of attaching these superposition plates 87 and 88 to the base plate 89 on the fixed side is as follows. First, as shown in FIGS. Then, the movable overlapping plate 88 may be attached to the base plate 89 by inserting the engaging claw 88a into the attachment hole 89a and sliding it. The movable superposition plate 88 can be tilted towards any fixed superposition plate 87 arranged on the outside thereof.
Further, as shown in FIGS. 48 and 49, the polymerization plates 87 and 88 are provided with through holes 87b and 88b, respectively. As shown in FIG. 51, these through holes 87b and 88b are provided at positions that become the center of rotation when the tilt side member 86 rotates relative to the fixed side member 85. The fixed-side member 85 and the tilt-side member 86 are tiltable with the connecting shaft 812 inserted into the through-holes 87b and 88b in a state where the respective rotation centers, that is, the through-holes 87b and 88b are overlapped with each other. Connected in state.
As described above, the fixed-side member 85 is constituted by the base plate 89 and the overlapping plates 87 and 88 attached thereto. One tilting-side member 86 is also connected to the base plate 810 and the same as the fixed-side member 85. It is comprised by the superposition | polymerization plates 87 and 88 to which it is attached. For example, in the present embodiment, as shown in FIG. 44, the base plate 810 having the mounting holes 810a or the mounting grooves 810a in the same manner as the fixed side base plate 89 has a superposition plate 87 having the same shape as the fixed side member 85, 88 is attached in the same manner as described above to constitute the tilt side member 86. As shown in FIGS. 44 and 45, the base plate 810 is provided with a through hole 810b for screwing the tilt side member 86 to the left side 819 or the right side 820.
As shown in FIG. 47, the fixed side member 85 and the tilting side member 86 formed in this way are alternately arranged on the overlapping plate 87, 88 on the fixed side member 85 side and the overlapping plate 87, 88 on the tilting side member 86 side. The hinge-like flexible mechanism 81 that can be bent is configured by being alternately overlapped and pin-connected by the connecting shaft 812. In this embodiment, as shown in FIGS. 45 and 46, the inner edges of the base plates 89 and 810 are in contact with each other with the fixed member 85 and the tilt member 86 opened 180 degrees. I try not to tilt more. Therefore, the bendable flexible mechanism 81 can freely adjust the opening angle within a range up to a maximum opening angle of 180 degrees.
Further, as described above, since the overlapping plates 87 and 88 of the stationary member 85 and the overlapping plates 87 and 88 of the tilting member 86 are overlapped in a staggered manner, the frictional force of the overlapping portions that are in contact with each other. The tilting angle of the tilting side member 86 with respect to the fixed side member 85 can be maintained using. In addition, the flexible mechanism 81 in this case is used as a part of the mechanism constituting the body support mechanism 8, and therefore can be easily adjusted to obtain a desired angle, and after the adjustment, the load depends on the load. It is preferable that the angle does not easily change even when an external force is applied. Therefore, in the present embodiment, in addition to fastening the superposition plates 87 and 88 with the connecting shaft 812, an urging means 811 for urging the superposition plates 87 and 88 in the superposition direction is provided.
The biasing means 811 is, for example, a coil spring disposed around the connecting shaft 812 as shown in FIGS. 44 and 47, and the superposition plate 87, via one of two stepped rings 813 sandwiching both ends of the spring. The urging force 88 is pressed against each other. In this case, if the overall length of the coil spring can be adjusted, it is preferable in that the biasing force can be changed and the frictional force between the overlapping plates 87 and 88 can be changed. For example, in this embodiment, a double nut 814 is provided at one end of the connecting shaft 812. By changing the position of the double nut 814 on the shaft, the total length of the coil spring can be changed and the urging force can be changed. ing. The coil spring shown here is a preferred example of the urging means 811. However, the coil spring is not particularly limited as long as it can urge the overlapping plates 87 and 88 and more preferably adjust the frictional force. There is nothing.
As shown in FIG. 41, the flexible mechanism 81 of the present embodiment is attached to the back side of the core material of the headrest 13 by attachment means 15 made of, for example, bolts and nuts, and the left side 819 and the right side 820 are shown in FIG. It can be tilted to jump up as shown. Further, when the left side portion 819 and the right side portion 820 are lowered to the lowest, as shown in FIG. 40, the both side portions 819 and 820 and the central portion 818 between them form the same surface to form a flat surface. Further, the left side portion 819 and the right side portion 820 can operate separately, and for example, the inclination can be adjusted independently of each other, for example, one is flat and the other is inclined.
According to the body support mechanism 8 in which both side portions 819 and 820 of the core material divided as described above can be tilted, the headrest 13 of the stretcher 1 has a shape suitable for body support, that is, the left side portion 819 or the right side portion 820 is formed. By tilting as a flipped state, it is possible to appropriately support the patient's head so that it always approaches the center. Moreover, since the left side 819 and the right side 820 can be independently and continuously tilted, only one of the headrests 13 can have a desired shape. Further, since the movable range of the flexible mechanism 81 is limited so that the left side portion 819 and the right side portion 820 are not lowered below the flat state, the headrest is also in a state where both side portions 819 and 820 are lowered most. 13 is only flattened, and does not have a reverse inclination that drives the patient's head to the end of the stretcher 1. Further, in addition to being tightened by the connecting shaft 812 in a state in which a plurality of overlapping plates 87 and 88 are alternately overlapped, a configuration in which a frictional force is applied by the biasing means 811 capable of adjusting the biasing force is sufficient. A frictional force is obtained, and the state of being flipped up can be maintained. In this case, for example, if the patient is a small patient, the both sides 819 and 820 can be moved relatively easily without increasing the urging force. Conversely, if the patient is a large patient, the head is pressed. Users should customize themselves, such as increasing the biasing force in advance to prevent both sides 819 and 820 from dropping unexpectedly, that is, to obtain a frictional force according to the patient's weight and physique. Is easy. Moreover, according to such a stretcher 1, even when the shape is changed to a chair, it is possible to provide an easy posture in which the back of the head is leaned.
Therefore, the patient using the stretcher 1 of the present embodiment is held in a stable seating or supine posture or an easy sitting or supine posture by supporting a part of the body, for example, the head. In addition, for example, even if the posture when transferred to the bed or the posture after transfer is somewhat collapsed, the body support mechanism 8 supports the head, so that a part of the body protrudes from the bed or the supine posture collapses. To be prevented. Therefore, for the patient, it is not necessary to apply excessive force to maintain the posture, and even if it suddenly approaches the end of the bed by changing its posture or turning over, it may fall down accidentally. You can have a sense of security and trust that you don't.
Next, another body support mechanism 8 provided in the stretcher 1 will be described. The stretcher 1 of this embodiment is a body for supporting a patient's waist or leg on a seat 16 other than the headrest 13, specifically a backrest 15 that is a part that contacts the patient's waist and a seat 16 that is a part that contacts the leg. A support mechanism 8 is provided.
The body support mechanism 8 provided at the portion corresponding to the waist functions to prevent the patient's waist and surrounding portions from moving toward the side of the stretcher 1 to maintain the patient's stable posture or comfortable posture. In the stretcher 1 of the present embodiment, the body that mainly supports and supports the upper body of the patient, and of the core material 15a that becomes the backrest 15 when the stretcher 1 has a chair shape, is flipped up on both sides of the portion that contacts the waist. A support mechanism 8 is provided. Hereinafter, the left side portion of the jumping up portion is referred to as “left side portion 819 ′”, and the right side portion is referred to as “right side portion 820 ′”. The left side portion 819 ′ and the right side portion 820 ′ in the present embodiment are smaller than the flip-up type left side portion 819 and the right side portion 820 of the headrest 13, but this is merely an example, and the size and shape are not particularly limited. Further, each of the left side portion 819 ′ and the right side portion 820 ′ is connected to the core member 15 a by a pair of flexible mechanisms 81 as in the case of the headrest 13 and can be flipped up. The flexible mechanism 81 used here is the same as that in the headrest 13. The left side portion 819 ′ and the right side portion 820 ′ can be adjusted with respect to the core material 15a independently of each other, for example, one is flat and the other is inclined. Thereby, according to this stretcher 1, the left side part 819 'and right side part 820' can be flipped up as needed, and a patient's waist | hip | lumbar part can be supported from one side or both sides. When the stretcher 1 has a chair shape, the left side 819 ′ and the right side 820 ′ can be folded forward as needed to support the patient's waist from one side or both sides. In the above description, the term “lumbar region” is used. However, since the original purpose is to support the periphery of the patient's lumbar region even when the patient's physique is different, In this sense, it includes not only the waist part but also the upper part, that is, the part closer to the back and the lower part, for example, the buttocks.
In addition, the body support mechanism 8 provided in the portion corresponding to the leg functions to prevent the patient's leg from moving to the side of the stretcher 1 and to keep the patient's stable posture or comfortable posture. In the stretcher 1 of the present embodiment, the body support mechanism of the flip-up type is mainly supported on the lower body of the patient, in particular, the leg, and is flipped up on both sides of the core 16a of the portion that becomes the seat 16 when the stretcher 1 becomes a chair shape. 8 is provided. Hereinafter, the left portion of the jumping portion is referred to as “left side portion 819 ″”, and the right portion is referred to as “right side portion 820 ″”. Unlike the left side portions 819, 819 ′ and right side portions 820, 820 ′, the left side portion 819 ″ and the right side portion 820 ″ are elongated so as to support from the base of the thigh to the knee. However, this is only an example, and the size and shape are not particularly limited. Further, each of the left side portion 819 ″ and the right side portion 820 ″ is connected to the core member 16a by a pair of flexible mechanisms 81 as in the case of the headrest 13, and can be flipped up. The flexible mechanism 81 used here is the same as that in the headrest 13. The left side portion 819 "and the right side portion 820" can be tilted independently of each other, for example, one is flat and the other is tilted with respect to the core member 16a. Thereby, according to this stretcher 1, if necessary, the left side 819 "and the right side 820" can be flipped up to support the patient's leg from one side or both sides. Even when the stretcher 1 has a chair shape, the patient's sitting thigh is supported from one side or both sides by flipping up the left side 819 "right side 820" as necessary. Can do.
In the above-described example, the side portions 819 and 820 of the body support mechanism 8 can be tilted steplessly so that the tilt can be adjusted steplessly, but may be tilted stepwise. For example, a radial unevenness centered on the connecting shaft 812 is provided at a certain angle in a region where the overlapping plates 87 and 88 are in contact with each other. If both are engaged, both side portions 819 and 820 can be tilted stepwise. In this case, the step width at the time of tilting can be freely set by adjusting the interval between these irregularities.
In the above example, the superposition plates 87 and 88 are all the same thickness, and these are arranged on the base plates 89 and 810 at regular intervals. However, the thickness and arrangement interval of the plates are not necessarily constant. For example, in the case where the plate thickness is not uniform, the flexible mechanism 81 can be formed in the same manner as in the present embodiment if the arrangement intervals of the plates 87 and 88 are made to correspond to the uneven thickness. Can do.
In the above-described example, the body support mechanism 8 provided so as to support the head, waist, and legs of the patient has been described. However, these are preferred examples of the body support mechanism 8 and are installed. By appropriately changing the position and shape, it can function as a mechanism that can support other parts of the body such as the neck, shoulder, back, arm, lower leg, and ankle. For example, as shown in Fig. 67, the body support mechanism 8 provided in the portion that hits the waist may support not only the waist portion but also a wider upper body portion, and the portion that hits the leg portion. The provided body support mechanism 8 may be supported with a particular focus on the knee. Note that the number of divisions of the portion requiring the deformation of the support surface may vary depending on the portion to be applied, but the body support mechanism 8 can be applied if there is at least one tiltable member with respect to the fixed member. It becomes.
Next, another embodiment of the stretcher of the present invention will be described. The expansion / contraction mechanism that can be employed in the stretcher of the present invention is not limited to the above-described example. For example, a hydraulic cylinder that extends when pressure oil is supplied and contracts when pressure oil is discharged, and hydraulic pressure You may use what is comprised by the hydraulic supply-and-discharge part which supplies and discharges pressure oil with respect to a cylinder. The hydraulic cylinder is, for example, a device having a cylinder part, a piston part slidably inserted into the cylinder part, a cylinder chamber surrounded by the cylinder part and the piston part, and the like. The hydraulic supply / discharge unit includes, for example, an oil tank, an oil pump that sucks oil from the oil tank and pumps the sucked oil to the cylinder chamber of the hydraulic cylinder, and an oil that connects the oil pump and the cylinder chamber of the hydraulic cylinder. It is a device having a supply path, an oil discharge path that connects a cylinder chamber of the hydraulic cylinder and an oil tank, a pressure release valve that opens and closes the oil discharge path, and the like. The oil pump is preferably a pedal type that can perform a pump action by a stepping action. In this case, the operator does not have to bend down to the lower part of the stretcher 1 and can perform the extension operation of the extension mechanism 5 while standing. According to the expansion / contraction mechanism 5, when an oil supply operation is performed by an oil pump with the pressure relief valve closed, oil is supplied to the cylinder chamber of the hydraulic cylinder, and the piston portion is extended with respect to the cylinder portion by the hydraulic pressure. On the other hand, when the pressure relief valve is opened, oil is discharged from the cylinder chamber of the hydraulic cylinder to the oil tank, and the piston portion contracts. In addition, when the piston portion contracts, speed-proportional damping is expressed by the oil, and the stretcher main body 2 is prevented from dropping rapidly.
An example of a stretcher that employs an expansion / contraction mechanism having a hydraulic cylinder and a hydraulic supply / discharge section will be described below with reference to FIGS. 54 to 66 as a second embodiment of the present invention. In the present embodiment, a hydraulic jack 5 ′ in which a hydraulic cylinder and a hydraulic supply / discharge unit are integrated is used as an expansion / contraction mechanism. However, the hydraulic cylinder and the hydraulic supply / discharge section do not need to be integrated, and they may be arranged separately.
In the hydraulic jack 5 ′, for example, as shown in FIGS. 63 to 66, a hydraulic cylinder 91, an oil tank 92, an oil pump 93, and a release device 94 are attached to a base 95. As shown in FIG. 65, the hydraulic cylinder 91 includes a cylinder part 91a, a piston part 91b slidably inserted into the cylinder part 91a, a cylinder chamber 91c surrounded by the cylinder part 91a and the piston part 91b, Further, an O-ring 91d as a sealing material for preventing oil leakage from the cylinder portion 91a, a retaining pin 91e for preventing the piston portion 91b from protruding beyond the upper limit position, and the like are provided. The oil tank 92 is formed around the cylinder portion 91a. As shown in FIG. 66, the oil pump 93 includes a pump cylinder 93a, a pump piston 93b slidably inserted into the pump cylinder 93a, a pump chamber 93c surrounded by the pump cylinder 93a and the pump piston 93b, An O-ring 93d as a sealing material for preventing oil leakage from the pump cylinder 93a is provided.
The base 95 is connected to an oil suction path 96a that connects the oil tank 92 and the pump chamber 93c, an oil supply path 96b that connects the pump chamber 93c and the cylinder chamber 91c, and a cylinder chamber 91c and the oil tank 92. An oil discharge passage 96c is formed. As shown in FIG. 66, a spherical first check valve 96d that allows oil flow from the oil tank 92 to the pump chamber 93c and prevents reverse flow is disposed in the oil suction path 96a. Yes. The first check valve 96d functions to open the oil suction path 96a by the operation of the pump piston 93b protruding from the pump cylinder 93a, and to close the oil suction path 96a by the operation of the pump piston 93b immersing in the pump cylinder 93a. In the oil supply path 96b, a spherical second check valve 96e that allows the oil flow from the pump chamber 93c to the cylinder chamber 91c and prevents the reverse flow is disposed. The second check valve 96e functions to open the oil supply path 96b by an operation in which the pump piston 93b is immersed in the pump cylinder 93a, and close the oil supply path 96b by an operation in which the pump piston 93b protrudes from the pump cylinder 93a.
The release device 94 that opens and closes the oil discharge path 96c includes, for example, a spherical pressure relief valve 94a disposed in the oil discharge path 96c, and a release screw 94b. The release screw 94b is attached to the base 95 by, for example, a screw structure. When the release screw 94b is rotated in the tightening direction, the tip of the release screw 94b presses the pressure release valve 94a, and the pressed pressure release valve 94a closes the oil discharge path 96c. When the release screw 94b is rotated in the loosening direction, the pressing force by the release screw 94b acting on the pressure release valve 94a is released, the pressure release valve 94a is movable, and the oil discharge passage 96c is opened.
According to this hydraulic jack 5 ', when the release screw 94b is tightened to close the oil discharge passage 96c and the pump piston 93b is protruded from the pump cylinder 93a, oil flows from the oil tank 92 to the pump chamber 93c, When the pump piston 93b is immersed in the pump cylinder 93a, oil flows from the pump chamber 93c to the cylinder chamber 91c. Accordingly, oil is pumped from the oil tank 92 to the cylinder chamber 91c by the reciprocating operation of the pump piston 93b. The first check valve 96d and the second check valve 96e prevent oil backflow. Accordingly, the piston portion 91b extends with respect to the cylinder portion 91a by the pressure of the oil sent to the cylinder chamber 91c by the reciprocating operation of the pump piston 93b. On the other hand, when the release screw 94b is loosened, the oil discharge passage 96c is opened, the oil is discharged from the cylinder chamber 91c to the oil tank 92, and the piston portion 91b contracts. Here, depending on the degree to which the release screw 94b is rotated, the allowable movement amount of the pressure relief valve 94a changes, and the size of the oil discharge passage 96c also changes. That is, when the rotation for loosening the release screw 94b is small, the allowable movement amount of the pressure relief valve 94a is small, and the flow path of the oil discharge path 96c is small. For this reason, the speed at which the piston part 91b contracts becomes slow, and in order to contract the piston part 91b at an appropriate speed, a certain amount of load is required to push the piston part 91b into the cylinder part 91a. On the other hand, when the rotation to loosen the release screw 94b is large, the flow rate of the oil discharge passage 96c becomes large, so the speed at which the piston portion 91b contracts increases, and the load that pushes the piston portion 91b into the cylinder portion 91a is compared. Even if it is small, the piston portion 91b contracts. The hydraulic jack 5 ′ is not necessarily limited to the one having the above-described configuration, and other existing or new ones may be adopted.
As shown in FIGS. 54 to 62, the hydraulic jack 5 ′ is housed in, for example, a jack case 97 and fixed to the bottom of the jack case 97 by screws. The jack case 97 has an open upper surface, and both side surfaces are attached to the link support member 41. An attachment member 100a is fixed to the lower end of the link support member 41, and the attachment member 100a and the side wall of the jack case 97 are fixed by screws, for example, via a spacer 100b. In the case of this configuration in which the jack case 97 and the hydraulic jack 5 ′ are fixed to the carriage 3, the pedal lifting / lowering pedal 101 and the release pedal 105 which are attached to the jack case 97 as the operation part of the hydraulic jack 5 ′ are a four-bar parallel link mechanism. Since the posture is not changed in accordance with the rotation of 4, there is an advantage that it is easy to perform the lifting operation.
On the other hand, brackets 100c are fixed to the two first connecting rods 423 in the four-node parallel link mechanism 4, and a connecting shaft 100d for connecting these brackets 100c is provided. The jack case 97 is disposed at a position where the connecting shaft 100d that rotates together with the four-node parallel link mechanism 4 and the tip of the piston portion 91b that linearly expands and contracts are always in contact. Accordingly, the four-joint parallel link mechanism 4 is rotated by the expansion and contraction of the piston portion 91b. For example, in the present embodiment, the tip of the piston portion 91b is in contact with a pipe 100e through which the connecting shaft 100d is rotatably passed, and the pipe 100e and the piston portion 91b are covered with a lifting cover 97a. Further, a cover 97b is attached to the opened upper surface of the jack case 97. The cover 97b is formed with a hole through which the elevating cover 97a can protrude and retract. Further, a gap is provided between the piston portion 91b and the cylinder portion 91a and the lifting cover 97a so as not to prevent expansion and contraction of the piston portion 91b. By these covers 97a and 97b, the jack case 97 is closed as long as the expansion and contraction of the piston portion 91b is not hindered, and dust and foreign matter can be prevented from entering the jack case 97.
In the present embodiment, the hydraulic jack 5 ′ is fixed to the link support member 41 and the tip of the piston portion 91b is always in contact with the four-node parallel link mechanism 4. Not limited to this, the hydraulic jack 5 ′ may be arranged in a positional relationship for rotating the four-joint parallel link mechanism 4 by expanding and contracting. For example, the jack case 97 is rotatably attached to the link support member 41, and the tip of the piston portion 91 b is rotatably attached to the four-bar parallel link mechanism 4 to follow the rotation of the four-bar parallel link mechanism 4. The jack 5 'may be rotated.
The stretcher 1 according to the present embodiment includes a lift pedal mechanism that operates the oil pump 93 by operating the pedal. The elevating pedal mechanism includes an elevating pedal 101 that is displaceably attached to the carriage 3 and an elevating link 102 that converts the displacement of the elevating pedal 101 into an operation with respect to the oil pump 93.
The raising / lowering pedal 101 is attached to the carriage 3 so as to be rotatable, for example. A rotating shaft 101a having the longitudinal direction of the stretcher 1 as an axial direction is rotatably supported by a bearing 100j provided in the jack case 97, and a lifting / lowering pedal 101 is protruded from the jack case 97 of the rotating shaft 101a. Is fixed with screws. Further, for example, the elevating pedal 101 extends from the rotary shaft 101a so as to approach the ground plane so that the elevating pedal 101 and the operator's foot operating the elevating pedal 101 do not come into contact with the base member 32 of the carriage 3. After that, it has a bent shape extending almost horizontally.
The lifting link 102 is, for example, supported by the first lifting link 102 a that rotates integrally with the lifting pedal 101, the first lifting link 102 a and the oil pump 93 while being rotatably supported by the carriage 3. The second link 102b for elevating / lowering that applies a pressing force to the pump piston 93b of the oil pump 93 by rotating in conjunction with the rotation of the first link 102a for elevating / lowering. In this configuration, the number of links can be reduced, so the configuration can be made compact, and there is no need to reduce the thickness of the component because there is room for the component storage space, so the strength of the component can be made sufficiently high. As a result, it is possible to reduce the cost, and the advantage that the cost can be reduced can be obtained. However, the raising / lowering link 102 should just be what can convert operation | movement of the raising / lowering pedal 101 into operation with respect to the oil pump 93, and is not necessarily limited to this example.
In the jack case 97, a cylinder 101b through which the rotating shaft 101a of the lifting / lowering pedal 101 passes is fixed to the rotating shaft 101a with screws, and the first lifting / lowering link 102a is fixed to the cylinder 101b. Yes. Further, a plate member 100f is fixed to the inner surface of each side wall of the jack case 97 with screws, and two support plates 100g are spanned between these plate members 100f. The second elevating link 102b is attached between the two support plates 100g by a rotary shaft 100h parallel to the rotary shaft 101a of the lift pedal 101. The portion of the second elevating link 102b that contacts the first elevating link 102a and the pump piston 93b is substantially circular so that the members can smoothly contact each other. For example, a cylindrical contact portion 100i that is in contact with the first elevating link 102a is fixed to the second elevating link 102b. Further, for example, the rotating shaft 101a is disposed closer to the portion where the lifting / lowering pedal 101 is depressed than the oil pump 93 disposed substantially at the center of the jack case 97, and the rotating shaft 100h is formed between the oil pump 93 and the rotating shaft 101a. The second elevating link 102b is disposed such that the first elevating link 102a and the pump piston 93b are always in contact with the lower surface thereof.
Here, for example, in this embodiment, an elevating pedal mechanism is provided on both the left and right sides of the stretcher 1. The two elevating pedal mechanisms are basically arranged symmetrically, and the left and right elevating second links 102b that are overlapping portions are arranged alternately as shown in FIG. 56, for example. Since the left and right lifting pedals 101 are connected to different lifting links 102, the left and right lifting pedal mechanisms operate independently.
Further, the elevating pedal mechanism is provided with means for returning the depressed pedal 101 to its original position. For example, a spring hooking portion 101c is fixed to a cylinder 101b that rotates integrally with the lifting pedal 101, and a tension coil spring 103 is attached between the left and right spring hooking portions 101c as the return means. Yes.
As shown in FIG. 54 and FIG. 55, when the operator depresses one of the left and right lifting pedals 101, the cylinder body 101b and the first lifting link 102a rotate while pulling the tension coil spring 103. The second elevating link 102b that is in contact with the first elevating link 102a is rotated by the rotation, and the pump piston 93b that is in contact with the second elevating link 102b is pushed into the pump cylinder 93a. Here, the oil pump 93 is provided with a compression coil spring 104 as means for returning the pump piston 93b immersed in the pump cylinder 93a to a position protruding from the pump cylinder 93a. A spring receiver 115 that receives the restoring force of the compression coil spring is fixed to the tip of the pump piston 93b. When the force to depress the lifting / lowering pedal 101 is eliminated or weakened, the lifting / lowering pedal 101 depressed by the restoring force of the tension coil spring 103 returns to the original position and is pushed into the pump cylinder 93a by the restoring force of the compression coil spring 104. The pump piston 93b returns to the original position. Therefore, the pump piston 93b reciprocates by stepping on either the left or right lifting pedal 101. When the operator depresses one lifting / lowering pedal 101, a force to reversely rotate the other lifting / lowering pedal 101 is transmitted via the tension coil spring 103. In this embodiment, for example, the first lifting / lowering link is transmitted. By engaging 102a with the jack case 97, the reverse rotation of the lifting / lowering pedal 101 is restricted.
Moreover, the stretcher 1 of this embodiment is provided with the release pedal mechanism which operates the release apparatus 94 by operation with respect to a pedal. The release pedal mechanism includes a release pedal 105 that is displaceably attached to the carriage 3 and a release link 106 that converts the displacement of the release pedal 105 into an operation on the release device 94.
For example, the release pedal 105 is rotatably attached to the carriage 3 and is disposed on both the left and right sides of the stretcher 1. The distal end portions of the rotation shafts 105a of the two right and left release pedals 105 are respectively inserted into bearings 100k provided in the jack case 97 with the left and right directions of the stretcher 1 as the axial direction, and are arranged in the jack case 97. It is inserted into one cylinder 105b and fixed to this cylinder 105b with screws. Accordingly, the two right and left release pedals 105 and the cylindrical body 105b rotate integrally. For example, the release pedal 105 is bent so as to be away from the lift pedal 101 so as not to contact the lift pedal 101.
The release link 106 includes, for example, a first release link 106a that rotates integrally with the release pedal 105, a second release link 106b that rotates integrally with the release screw 94b, and one end side of the release link 106a. The release third link 106c is connected to the other end and connected to the release second link 106b.
The first release link 106a is fixed to the cylindrical body 105b. One end of the second release link 106b is fixed to the release screw 94b, and a connection hole 107 to which the third release link 106c is connected is formed on the other end. The third release link 106c is provided with a rotating shaft 100m rotatably connected to the first release link 106a on one end side, and a pressing shaft 108 inserted into the connection hole 107 of the second release link 106b on the other end side. Is provided. For example, in this embodiment, the rotation shaft of the release screw 94b and the rotation shaft 105a of the release pedal 105 are not parallel, but the diameter of the pressing shaft 108 of the release third link 106c is set to the connection hole 107 of the second link for lease. The second release link 106b is configured to rotate by the displacement of the pressing shaft 108.
The release pedal mechanism is provided with means for returning the depressed pedal 105 to its original position. For example, a case-side spring hooking portion 100n is provided inside the jack case 97, and a pedal-side spring hooking portion 105c is provided on the first release link 106a, which is symmetrical to the first release link 106a on the cylinder 105b. The pedal side spring hooking portion 105c is also fixed at the position where the tension coil spring 109 is attached as a return means between the case side spring hooking portion 100n and the pedal side spring hooking portion 105c.
As shown in FIGS. 58 and 60, when the operator depresses one of the right and left release pedals 105, the cylindrical body 105b and the first release link 106a rotate while pulling the tension coil spring 109. The third link for release 106c swings by the rotation, and the pressing shaft 108 of the third link for release 106c presses the connection hole 107 of the second link for release 106b to rotate the second link for release 106b. 94b is rotated in the loosening direction. When the force for depressing the release pedal 105 is eliminated or weakened, the release pedal 105 depressed by the restoring force of the tension coil spring 109 returns to the original position, and the pressing shaft 108 of the third release link 106c is released. The two links 106b are rotated in the reverse direction to rotate in the direction in which the release screw 94b is tightened.
Furthermore, the stretcher 1 of the present embodiment includes a brake mechanism that increases the force necessary to displace the release pedal 105 in accordance with the amount of displacement. In this brake mechanism, for example, the pressing member 110 that is integrally displaced with the release pedal 105 is in a non-engagement relationship with the displacement within a certain range of the release pedal 105, and exceeds the certain range. An elastic member 111 that is engaged with the pressing member 110 by the displacement of the release pedal 105 and elastically deforms according to the displacement of the pressing member 110 is used.
The pressing member 110 is fixed to a cylindrical body 105 b that rotates integrally with the release pedal 105. On the other hand, the elastic member 111 is, for example, a rubber material, and is fixed to the support member 112 that is rotatably attached to the cylindrical body 105b by screwing. When the pressing member 110 and the elastic member 111 are arranged to face each other and the release pedal 105 is in the original position, that is, when the release pedal 105 is not depressed, the pressing member 110 and the elastic member A space is formed between the head and the head 111.
Here, the stretcher 1 of the present embodiment has an adjusting means for adjusting the positional relationship between the pressing member 110 and the elastic member 111. This adjusting means is, for example, an adjusting screw 113 that is attached to the bottom of the jack case 97 and whose tip portion contacts a support member that supports the elastic member 111. When the adjustment screw 113 is rotated, the tip end portion of the adjustment screw 113 rotates the support member 112 around the cylindrical body 105b. Therefore, by rotating the adjustment screw 113 and adjusting the amount of protrusion of the adjustment screw 113 from the bottom inner surface of the jack case 97, the distance between the elastic member 111 and the pressing member 110 can be adjusted to a desired value. .
According to this brake mechanism, as shown in FIGS. 59 and 61, when the release pedal 105 is depressed, the pressing member 110 rotates, and the rotation amount of the release pedal 105 exceeds a certain amount. The pressing member 110 contacts the elastic member 111, and then the pressing member 110 rotates while elastically deforming the elastic member 111. Until the pressing member 110 comes into contact with the elastic member 111, the force necessary to rotate the release pedal 105 is sufficient to extend the tension coil spring 109, but the pressing member 110 comes into contact with the elastic member 111. Thereafter, a force for elastically deforming the elastic member 111 is required. Therefore, until the pressing member 110 comes into contact with the elastic member 111, the release pedal 105 can be stepped on with a light force and the release screw 94b can be slightly loosened. After the pressing member 110 comes into contact with the elastic member 111, By releasing the release pedal 105 with a stronger force, the release screw 94b can be loosened a lot. For example, in the present embodiment, when the release pedal 105 is depressed with a light force, a relatively large load that tends to push the piston portion 91b into the cylinder portion 91a as when a person is placed on the stretcher body 2 or the like. The piston portion 91b is smoothly contracted when the sway is acting, and when the release pedal 105 is depressed with a stronger force, the piston portion 91b is also smoothly contracted by the weight of the stretcher body 2. ing.
According to the stretcher 1 configured as described above, when the operator depresses one of the right and left lifting pedals 101, the piston portion 91b extends with respect to the cylinder portion 91a, and the four-node parallel link mechanism 4 rotates. The stretcher body 2 can be moved parallel to the carriage 3 by being moved. On the other hand, when the left or right release pedal 105 is depressed, the piston portion 91 b contracts, and the stretcher body 2 can be lowered in parallel with the carriage 3. According to the stretcher 1, the operator does not need to bend down to the lower part of the stretcher 1 and can perform the extension operation of the extension mechanism 5 while standing. Further, since the lifting pedal 101 and the release pedal 105 are arranged on the left and right sides of the stretcher 1, the operator does not need to go around to the side where the pedal is present, and can quickly move the stretcher body 2 up and down. Furthermore, the piston portion 91b can be contracted at an appropriate speed according to the situation by the strength of the force of depressing the release pedal 105 by the brake mechanism.
The lifting link 102 of the lifting pedal mechanism is not limited to the one described above, and may be as shown in FIGS. 69 and 70, for example. The elevating link 102 includes a first elevating link 102a ′ that rotates integrally with the elevating pedal 101, a second elevating link 102b ′ that is rotatably connected to the first elevating link 102a ′, and an elevating link. A second link 102c ′ that is rotatably connected to the second link 102b ′ and that is rotatably supported with respect to the carriage 3; The link 102b ′ is moved, and the third link 102c ′ for raising and lowering is rotated by the movement to apply a pressing force to the pump piston 93b of the oil pump 93. The configuration of the release pedal mechanism and the like other than the lifting link 102 may be the same as described above, and therefore the release pedal mechanism and the like are omitted in FIGS. 65 and 66.
In the jack case 97, the cylinder 101b through which the rotating shaft 101a of the lifting / lowering pedal 101 passes is fixed with screws so as to rotate integrally with the rotating shaft 101a, and the lifting first link 102a ′ is It is fixed to the cylinder 101b.
Two support shafts 100p are spanned between the front wall and the rear wall of the jack case 97, and two support plates 100g are fixed to the support shafts 100p. The third elevating link 102c ′ is attached between the two support plates 100g by a rotary shaft 100h parallel to the rotary shaft 101a of the lift pedal 101. A portion of the third elevating link 102c ′ that comes into contact with the pump piston 93b is substantially circular so that the members can be smoothly contacted. The second lifting link 102b ′ has one end connected to the first lifting link 102a ′ by the rotating shaft 100r and the other end connected to the third lifting link 102c ′ by the rotating shaft 100s. For example, the rotating shaft 101a is disposed closer to the portion where the lifting / lowering pedal 101 is depressed than the oil pump 93 disposed substantially at the center of the jack case 97, and the rotating shaft 100h sandwiches the oil pump 93 with respect to the rotating shaft 101a. The rotary shaft 100s is arranged between the rotary shaft 100h and the oil pump 93, and the third elevating link 102c ′ is arranged so that the pump piston 93b is always in contact with the lower surface thereof.
Also when this elevating link 102 is employed, the elevating pedals 101 can be arranged on both the left and right sides of the stretcher 1 and the left and right elevating pedals 101 can be connected to different elevating links 102, respectively. The two raising / lowering links 102 are basically arranged symmetrically, and the second raising / lowering link 102b ′ and the third raising / lowering link 102c ′ which are overlapping portions are shifted forward and backward as shown in FIG. 70, for example. Are arranged.
Further, the elevating pedal mechanism is provided with means for returning the depressed pedal 101 to its original position. For example, a spring hooking portion 101c is fixed to a cylinder 101b that rotates integrally with the lifting pedal 101, and a tension coil spring 103 is attached between the left and right spring hooking portions 101c as the return means. Yes.
As shown in Fig. 69, when the operator depresses one of the right and left lifting pedals 101, the cylinder body 101b and the first lifting link 102a 'rotate while pulling the tension coil spring 103. The second elevating link 102b ′ connected to the first link 102a ′ moves, and the third elevating link 102c ′ connected to the second elevating link 102b ′ rotates by the movement, and the elevating second link 102b ′ rotates. The pump piston 93b that is in contact with the third link 102c ′ is pushed into the pump cylinder 93a. When the force to depress the lifting / lowering pedal 101 is eliminated or weakened, the lifting / lowering pedal 101 depressed by the restoring force of the tension coil spring 103 returns to the original position and is pushed into the pump cylinder 93a by the restoring force of the compression coil spring 104. The pump piston 93b returns to the original position. Therefore, the pump piston 93b reciprocates by stepping on either the left or right lifting pedal 101. Reference numeral 116 denotes a rotation stopper that prevents the lifting / lowering pedal 101 from rotating backward.
In the case of the elevating link 102 of this elevating pedal mechanism, the elevating and lowering is performed between the elevating third link 102c ′ for pushing the pump piston 93b and the elevating first link 102a ′ rotating together with the elevating pedal 101. Since the second link 102b ′ is interposed, the rotating shaft 101a of the lifting / lowering pedal 101 can be disposed at a position away from the position where the oil pump 93 is located. Further, even if the elevating pedal 101 is arranged in a straight line without being bent, the elevating pedal 101 can be configured not to contact the base member 32 of the carriage 3. Accordingly, the pedal portion of the lifting / lowering pedal 101 moves away from the base member 32 of the carriage 3 and the amount L of the stepped-on pedal portion moving toward the rotating shaft 101a side of the lifting / lowering pedal 101 can be reduced. Thus, the operator's foot can be prevented from coming into contact with the base member 32 of the carriage 3.
In addition, the material of each member which comprises the stretcher 1 demonstrated above can select suitably the metal material or synthetic resin etc. which have required or desirable mechanical strength, lightness, weather resistance, workability, etc. is there. For example, the frame 20 can be reduced in weight while having the necessary strength of the stretcher 1 by being made of a light alloy.
The above-described embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention. For example, the configuration itself of the stretcher body 2 is not necessarily limited to the example of the above-described embodiment, and the present invention may be applied to a known or new stretcher body 2.
Further, in the above-described embodiment, the stretcher body 2 is attached to the third support shaft 47 and the fourth support shaft 48. Any structure may be used as long as the stretcher body 2 is supported by the parallel moving part. Thereby, the stretcher body 2 can be lifted and lowered in parallel to the carriage 3.
Further, the number of expansion / contraction mechanisms 5 is not limited to one, and a plurality of expansion / contraction mechanisms 5 may be provided. Furthermore, in this case, a plurality of actuating mechanisms 54 described in the first embodiment may be connected to transmit the rotation of one actuating mechanism 54 to another actuating mechanism 54. For example, when two telescopic mechanisms 5 are provided, two second bevel gears 542 are provided on the drive side actuating mechanism 54 and the second bevel gears 542 of the drive side and driven side actuating mechanisms 54 face each other. The second bevel gears 542 arranged and opposed to each other are connected by, for example, a connecting shaft or the like. When the opposing second bevel gears 542 are simply connected to each other, the rotation direction of the first bevel gear 541 is reversed between the drive side actuating mechanism 54 and the driven side actuating mechanism 54. Therefore, the screw rods 531 of the adjacent screw moving mechanisms 53 reverse the screw directions. Thereby, the slider 532 moves in the same direction. By providing a plurality of expansion / contraction mechanisms 5, there are advantages such as increased rigidity. Furthermore, a handle portion 59 that gives rotational input to the actuate mechanism 54 may be provided on both the left and right sides of the stretcher 1.
Further, the expansion / contraction mechanism 5 is not limited to the one that expands / contracts using the operator's force, but may be one that expands / contracts electrically. For example, the second bevel gear 542 is not limited to being manually rotated using the handle portion 59, and the motor 114 is attached to the base 51 as shown in FIG. Anyway. In this case, a switch for operating the motor 114 is provided, and the expansion / contraction mechanism 5 is electrically expanded / contracted by the switch operation. Further, the screw rod 531 may be directly rotated by the motor 114 without using the bevel gear. Further, a reduction gear train may be provided between the motor 114 and the screw rod 531 to reduce the rotation of the motor 114 and transmit it to the screw rod 531. In the case where the telescopic mechanism 5 ′ having the hydraulic cylinder 91 is employed, an electric pump may be used as the oil pump.
Further, the rotation of the motor 114 or the handle portion 59 is not necessarily limited to the one that transmits the rotation of the motor 114 or the handle portion 59 to the screw rod 531 via the bevel gears 541 and 542. You may make it transmit to the screw rod 531 or the slider 532 via wire conduction, chain conduction, etc.