JPWO2003043700A1 - 自動消火装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動消火装置に係り、特に火災の初期消火に好適な自動消火装置に関する。
背景技術
従来の自動消火装置の例として、火災発生時の初期消火に用いられる自動消火装置(特開昭52−31596号)や、天井取り付け型の加圧式下方放出型自動消火装置(実開昭54−90097号)が提案されている。
前者の装置は、円筒型、もしくは平盤型等の特殊強化ガラス製のアンプル内に消火液が充填密封され、合成樹脂から成るカバーで被覆された構造である。その作動過程は、カバーの燃焼や周囲の温度上昇により、アンプル内の消火液が熱分解し、その膨張圧力がアンプルの耐圧限度を超えると、アンプル内部よりアンプルが破壊され、消火液が拡散し、消火する方式となっている。
後者の装置は、周囲の温度を集熱し、温度感知部に伝熱する集熱板と、消火液を貯蔵したタンクと、封板部を開封することにより炭酸ガスを容器内に導通する液化炭酸ガス容器とからなっている。炭酸ガス容器の封板部には、撃針が間隔を保って対向配置されている。この撃針は温度感知部が火災を感知したときに、上記封板部に激突して封板部を開封するように構成されており、溶融半田によって固定されている。
この装置の作動は、室温の上昇により、集熱板が加熱されて設定温度に達すると、温度感知部の溶融半田が溶け、溶融半田で固定した撃針が炭酸ガス容器の封板部を破る。封板部が破れることにより、炭酸ガス容器からガスが噴出する。噴出したガスが消火液タンクに流れ込み、流れ込んだガスによって消火液タンク内が一定圧になると、消火液タンクの消火液噴射部を圧接閉止しているゴム膜が破壊される。そして、消火液の圧力で噴射部の噴射ノズルのキャップがはずれ、噴射ノズルの穴より消火液が放出され、消火される仕組みである。
上記いずれの装置でも、火災の初期の段階で用いられることで初期消火がなされるようになっている。
ところが、前者の装置の場合、上述したように瞬間的に高い圧力が装置内側にかかって爆発状態となるため、目的の場所に消火液が拡散しにくいと共に、ガラス製容器が飛散して危険を伴うという欠点があった。このため、容器を耐圧性の高いステンレス等の容器構造にすると、装置が高価になるという欠点があった。また、ステンレス構造にすると装置が重くなり、取り付けには工事が必要であった。
さらに、前者の装置では、周囲の温度上昇を感知するのは消火液であり、外的環境により、温度上昇に対する装置の感知が一定ではないため、作動開始時間に差違が生じるという欠点もあった。
また、後者の装置では、温度感知部が板であるため、寒暖等の外的変化にも影響されず、火災初期段階で作動する。しかし、消火液タンクがステンレス製であるため、装置が高額になる。また、装置自体が大がかりで重いため、取り付けに工事が必要であった。
さらに、消火液タンクに取り付けたゴム膜は、長期にわたり、強アルカリ性の消火液に接触しているため、ゴム膜の劣化によって消火液が漏れるという欠点があった。
発明の開示
そこで、本発明は、上記した従来技術の欠点をなくすために成されたものであって、安全で、安価であり、さらに効率良く初期の火災を感知して作動し、軽量、コンパクトで、取り付けが容易な自動消火装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の自動消火装置では、消火液が収容された消火液収容容器と、高圧ガスが密封状態で充填された高圧ガス容器と、周囲の所定の温度を感知して前記高圧ガス容器から高圧ガスを前記消火液収容容器内に放出させ前記消火液収容容器内の圧力を上昇させる温度感知作動部と、前記消火液収容容器と連通され前記消火液収容容器内の内圧の上昇によって、消火液が外方へ噴射される噴射口とを具備している構成を採用している。
このような構成の自動消火装置では、初期火災が発生すると、温度感知作動部が周囲の温度を感知し、感知した温度が所定の温度に達すると、高圧ガス容器内の高圧ガスは消火液収容容器内に放出される。
そして、消火液収容容器内に高圧ガスが放出されると、消火液収容容器内の圧力が上昇し、この圧力によって容器内の消火液が噴射口から外方の初期火災場へ噴射され、初期火災が消火される。
また、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記噴射口に消火液を広範囲に噴霧する傘部材を設けたことを特徴とする。
このため、このような構成の自動消火装置では、噴射液が噴射口に設けられた傘部材に案内されて、広範囲に渡って外方の初期火災場へ噴射され、初期火災が消火される。
さらに、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記消火液が多孔体を介して外方に噴射されるようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、消火液収容容器から放出された消火液が多孔体として、例えばスポンジ、ステンレスタワシ等を通過することにより、細かい霧状粒子となって、外方の初期火災場へ噴射され、初期火災が消火される。この場合、消火液を霧状粒子にすることで、より消火能力が向上する。
また、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記温度感知作動部が、前記高圧ガス容器の開口部を封栓する溶融半田と、この溶融半田を貫通し一端が高圧ガス容器内に延出され、他端が外方へ延出されて周囲の熱を前記溶融半田に伝える伝熱部材と、前記伝熱部材の他端側に設けられて周囲の熱を集熱する集熱板とから形成されているようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、初期火災によって周囲の熱が上昇すると、この熱を集熱板が集熱し、集熱した熱が電熱部材により溶融半田に伝えられる。そして、集熱板の温度が溶融半田が溶融可能な温度に達すると、溶融半田が溶融し、高圧ガス容器の開口部を開放する。高圧ガス容器の開口部が開口すると、高圧ガス容器内の高圧ガスは消火液収容容器内に放出され、高圧ガスが消火液収容容器内に放出される。そして、消火液収容容器内の圧力が上昇し、容器内の消火液が噴射口から外方の初期火災場へ噴射され、初期火災が消火される。
さらに、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記消火液収容容器が、消火液が充填された内側容器と、前記内側容器が内蔵された外側容器とからなるようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、初期火災が発生し、温度感知作動部が周囲の温度を感知して、高圧ガス容器内の高圧ガスが消火液収容容器内に内蔵された内側容器に放出される。内側容器内へ高圧ガスが放出されると内側容器内の圧力が上昇して内側容器が膨張し、消火液が収容された内側容器は外側容器内で破裂し、内側容器に収容された消火液は外側容器内に放出される。
また、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記外側容器に消火液を噴射させる為の噴射口が形成されているようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、内側容器の破裂により、一度圧力が弱められた消火液が外側容器内に放出されるため、外側容器に設けられた噴射口から噴射された消火液は、確実に目的の外方初期火災場へ噴射され、初期火災が消火される。
さらに、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記外側容器が二部品から構成され、前記内側容器が、容器破断部と、スライドする容器破裂防止板とを備えているようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、初期火災が発生し、温度感知作動部が周囲の温度を感知して、高圧ガス容器内の高圧ガスが内側容器に放出されると、内側容器内の圧力が上昇して容器が膨張し、内側容器の膨張に伴い、内側容器に設けられた容器破裂防止板がスライドし、内側容器の容器破断部で内側容器が外側容器内で分離することにより、内側容器に収容された消火液は外側容器内に放出される。
また、このような構成の自動消火装置では、外側容器が二部品から構成されているため、内側容器と高圧ガス容器を、外側容器内に容易に内蔵できる。
さらに、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記内側容器の破裂を誘発させる容器破裂手段を前記外側容器が有しているようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、膨張した内側容器が外側容器に設けられた容器破裂手段と接触することにより、消火液が収容された内側容器は外側容器内で破裂し、内側容器に収容された消火液は、外側容器内に放出される。
また、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、取り付け平面部と、前記取り付け平面の両側を同方向に屈曲して形成したつり下げ用アーム部とからなる取り付けブラケットを有し、前記つり下げ用アーム部は、前記消火液収容容器の両端に形成された回動支持部に回転自在に連結されているようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、自動消火装置を所定の場所に容易に取り付けることができる。
さらに、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記取り付けブラケットを介して、レンジフード内に取り付けられているようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、自動消火装置をレンジフード内に容易に取り付けることができる。
また、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記内側容器が薄膜から形成されているようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、初期火災が発生し、温度感知作動部が周囲の温度を感知して、高圧ガス容器内の高圧ガスが前記消火液収容容器内に内蔵された内側容器に放出される。そして、内側容器内へ高圧ガスが放出されると内側容器内の圧力が上昇して内側容器が膨張し、内側容器の内圧が薄膜が破裂する圧力に達すると外側容器内で破裂し、内側容器に収容された消火液は外側容器内に放出される。そして、外側容器に設けられた噴射口から外方の初期火災場へ噴射され、初期火災が消火される。このとき、内側容器を強度の低い薄膜で形成すれば、内側容器を破裂させることが容易になる。また、内側容器は消火液の容積分の容量が確保されていれば十分であり、内側容器を必要最小限の大きさとすることにより、内側容器を小さくすることが可能となる。
さらに、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記薄膜が樹脂フィルムであるようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、内側容器を安価に製造することができ、しかも、装置自体が軽量、コンパクトとなり、装置の取り付けが容易となる。
さらに、本発明の自動消火装置では、上記の自動消火装置であって、前記噴射口の下部で中央部分に球体を取り付け、前記噴射口の中央部分を通過した前記消火液を前記球体に当接させて、前記消火液を広範囲に拡散させるようにしてもよい。
このため、このような構成の自動消火装置では、消火液収容容器から放出された消火液が噴射口の中央部分を通過し、下部に取り付けた球体に案内されて、下方の初期火災場へ均一に噴射され、初期火災が消火される。この場合、消火液を広範囲に噴霧する傘部材と比較し、噴射口の下部に取り付けた球体によって下方部にも消火液が回り込みやすくなるため、下方部に消火液の空白部ができにくくなり、広範囲に消火液を拡散できるので、より確実に初期火災を消火できる。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
第1図は、第1実施形態の自動消火装置10を示し、第1A図は第1実施形態の自動消火装置10の側面図を表し、第1B図は左側面図、第1C図は下面図を示す。
自動消火装置10は、消火液が収容された消火液収容容器11と、高圧ガスが密封状態で充填された高圧ガス容器12と、周囲の所定の温度を感知して高圧ガス容器12から高圧ガスを消火液収容容器11内に放出させ、消火液収容容器11内の圧力を上昇させる温度感知作動部13と、消火液収容容器11と連通され、消火液収容容器11内の内圧の上昇によって、消火液が外方へ噴射される噴射口14とを備えている。そして、この自動消火装置10は、室内の天井壁やレンジフードの内側等に取り付けられて初期火災を消火する。
上記消火液収容容器11は、筒状で一側に開口15が設けられ、他側が弧状断面の底壁16で閉塞された本体17と、この本体17の開口15に嵌合されて開口15を閉塞する蓋体18とで形成されている。蓋体18は筒状で一側に開口19が設けられ、この開口19は内蓋20により閉塞されている。また、他側は断面弧状の底壁21で閉塞されている。
さらに、蓋体18の内側底壁部22には支持棒23の一端が固着され、支持棒23の他端は内蓋20に挿通されている。内蓋20は、外周部分が破裂部24によって蓋体18に保持されている。この破裂部24は本体17内の圧力が所定の圧力に達すると、内蓋20に加わった内圧により破断可能となっている。また、内蓋20の中央部20aには、支持棒23を収容する案内筒部25が、本体17側に突設されている。本体17内には、消火液が予め貯留されている。本体17の側壁26には、高圧ガス容器12が取り付けられており、高圧ガス容器12内の高圧ガスが本体17内に放出されると、このガスの圧力により、内蓋20が案内筒部25に挿入した支持棒23に案内されて内側底壁部22側へ移動する。
高圧ガス容器12は、高圧ガスが封入される容器本体27と、この容器本体27の一側の開口端から延設された取付筒部28とで形成され、取付筒部28の外周には螺旋状の溝が形成されている。また、容器本体27は、その開口端が溶融半田29によって封栓されている。さらに、取付筒部28の先端開口部分は、安全封板30によって封栓されている。この高圧ガス容器12は、取付筒部28を、本体17の側壁26に設けたねじ穴に螺合し、ナット31で締め付ける事により本体17に取り付けられている。そして、温度感知作動部13の作動により、容器本体27内の高圧ガスが本体17内に放出される。
温度感知作動部13は、高圧ガス容器12の容器本体27側の開口部を封栓する上記溶融半田29と、周囲の熱を溶融半田29に集熱する集熱板32とで構成されている。集熱板32は傘状に形成され、頂部33側が溶融半田29に連結され、開口側34が下方に向けて容器本体27の開口側に固定されている。集熱板32は、傘状に形成されていることにより開口34側からの熱が頂部33側へ反射され、熱が溶融半田29部分に集中するようになっている。そして、溶融半田29が集熱板32で集熱された熱によって所定の温度に達して溶融することで、容器本体27内の高圧ガスが安全封板30を破裂させ、高圧ガスが本体17内に放出されて噴射口14から外方へ噴射される。
噴射口14は蓋体18の側壁18aに取り付けられており、多孔体のノズル板35と、傘部材36とで形成されている。ノズル板35には、蓋体18内と連通する噴射孔(第1C図参照)38が5個形成されている。このノズル板35の下部側に、傘部材36が一体に取り付けられている。そして、蓋体18内に放出された消火液が、多孔体のノズル板35を通過することで細かい霧状粒子にされ、傘部材36によって案内されて外方へ噴霧される。このとき、消火液は、傘部材36の外周部分に細かい霧状粒子となって衝突することで、広範囲にまき散らされる。
ここで、初期火災によって周囲の熱が上昇すると、集熱板32が周囲の温度を集熱し、集熱板32が集熱した温度が所定の温度に達すると、温度感知作動部13の高圧ガス容器12を封栓している溶融半田29が溶融し、ガスが放出され、高圧ガス容器12の開口部を封栓している安全封板30が破裂し、高圧ガス容器12が開口される。
このようにして高圧ガス容器12が開口すると、高圧ガス容器12内の高圧ガスは消火液収容容器11の本体17内に放出され、本体17内の圧力が上昇する。本体17の内圧の上昇に伴い、本体17に設けられている破裂部24が押し破られ、本体17と蓋体18との間が開放され、本体17と蓋体18を仕切っている内蓋20が、案内筒部25に収容されている支持棒23に支持案内されながら、蓋体18内の内側底壁部22までスライドする。これに伴い、本体17内の消火液が蓋体18内に放出し、続いて蓋体18に設置されている噴射口14から消火液が噴射される。
このとき、噴射された消火液は、多孔体のノズル板35を通過し、細かい霧状粒子となって外方初期火災場へ噴霧される。この際、消火液は噴射口14に設置された傘部材36に案内されて、広範囲に渡って外方初期火災場へ噴霧される。
このように、第1実施形態の自動消火装置10では、温度感知作動部13が周囲の温度を感知し、所定の温度で溶ける溶融半田29を用いているので、装置の温度感知、装置の作動が一定となる。
また、高圧ガス容器12より放出される高圧ガスの圧力は、内蓋20が移動して蓋体18内に入ることで緩和される。さらに、噴射口14を設けたため、従来の装置のように爆発状態とはならない。また、外方に噴射された消火液は多孔体のノズル板35を通過し、傘部材36に案内されて噴霧されるため、確実に目的の初期火災場に消火液を噴霧し、消火することができる。
また、放出される高圧ガスの圧力が緩和されることにより、装置をステンレス製等の耐圧容器構造にする必要もなく、製造コストが高くなることがない。
加えて、消火液収容容器11と高圧ガス容器12と温度感知作動部13と、消火液が外方へ噴射される噴射口14とを備え、コンパクトにまとまっているため、取り外しが容易で工事の必要が無く、装置の取り付けが容易である。
さらに、消火液を本体17内部に封入し、噴射口14と分けたことにより、液漏れを確実に回避できる。
<第2実施形態>
第2図は、第2実施形態の自動消火装置40を示す。自動消火装置40は、消火液が収容された消火液収容容器41と、高圧ガスが密封状態で充填された高圧ガス容器42と、周囲の所定の温度を感知して高圧ガス容器42から高圧ガスを消火液収容容器41内に放出させ、消火液収容容器41内の圧力を上昇させる温度感知作動部43と、消火液収容容器41と連通され、消火液収容容器41内の内圧の上昇によって、消火液が外方へ噴射される噴射口44とを備えている。そして、この自動消火装置40は、室内の天井壁やレンジフードの内側等に取り付けられて初期火災を消火する。
消火液収容容器41は、外側容器45と、この外側容器45に内蔵されると共に消火液が充填された内側容器46とから構成されている。外側容器45は、筒状で一側に開口部47が形成され、他側が弧状底壁49aで閉塞された本体49と、この本体49の開口部47に嵌合する蓋体50とで形成されている。蓋体50は、本体49と同様に筒状で一側に開口部51が形成され他側が弧状底壁52で閉塞されている。また、蓋体50の開口部51は、側壁53部分より大径に形成されており、本体49の開口部47が蓋体50の開口部51内に嵌合することで一体に形成されている。また、外側容器45には、内側容器46が内蔵されている。
内側容器46は、消火液が貯留される本体貯留部54と、一側に設けられたキャップ部55とで形成されている。本体貯留部54には、中間部に容器破断部56が形成されている。この容器破断部56は、2枚のフランジ部57、58によって挟まれており、これらのフランジ部57、58の間には、周方向に複数の貫通孔59が形成されている。本体貯留部54内に消火液が収容されている状態では、フランジ部57、58が接合されて、貫通孔59が閉じた状態である。また、内側容器46内の圧力が上昇して所定の圧力に達し、接合されているフランジ部57、58が離間した状態(図示の状態)では、貫通孔59が開放され、内部の消火液が外側容器45内に放出する。この場合、内側容器46内の圧力が上昇し、所定の圧力に達すると、接合されているフランジ部57、58が離間する。
また、内側容器46の底壁46aと外側容器45の底壁52との間には、圧縮コイルスプリング60が配置されている。この圧縮コイルスプリング60は、内側容器46の底壁46aをキャップ部55側へ付勢し、フランジ部57、58同士を接合している。さらに、内側容器46の底壁46aには、クッション部材61が取り付けられている。キャップ部55は、一部が外側容器45の外側へ突出しており、内部に高圧ガス容器42が収容されている。
高圧ガス容器42は、第3図に示すように、一側に開口部62が形成され、他側にガス注入口63が形成された容器本体64と、容器本体64に一体に形成されて開口65が設けられた取付筒部66とで形成されている。開口65は、溶融半田67で封止されている。溶融半田67によって内部が密封されることで、高圧ガス容器42内部に高圧ガスが封入されると共に、開口65は放出管68と連通されている。また、開口65を封止する溶融半田67には、伝熱部材69が挿通されている。そして、伝熱部材69によって伝えられた熱により、溶融半田67が所定の温度で溶融すると、容器本体64内の高圧ガスが開口65から噴出し、放出管68を通って内側容器46内に放出される。この場合、温度感知作動部43が初期火災の温度を感知することで、高圧ガスが高圧ガス容器42内から放出される。
温度感知作動部43は、上記した溶融半田67と、この溶融半田67に熱を伝える伝熱部材69と、伝熱部材69の先端に設けられた集熱板70とで形成されている。伝熱部材69は、溶融半田67を挿通した後に、放出管68の一部を通った後に、放出管68から引き出されて、外方へ延設されている。その先端に傘状の集熱板70が一体に形成されている。この集熱板70は、下方に向けて開口された傘状で、頂部71に伝熱部材69が一体形成されている。そして、集熱板70が集熱した熱を伝熱部材69によって溶融半田67に伝え、その温度が溶融半田67が溶融する所定の温度に達すると、溶融半田67が溶けて、容器本体64内の高圧ガスを噴出させる。
噴出したガスは内側容器46内に放出されて、内側容器46内の圧力を上昇させる。内側容器46内の圧力が上昇すると、フランジ部58が圧縮コイルスプリング60の付勢力に抗して外側容器45の底壁52側へ移動し、フランジ部57から離間する。フランジ部58がフランジ部57から離間すると、貫通孔59が開放されて、内側容器46内部の消火液が外側容器45内に放出される。内部の消火液が外側容器45内に充満し、外側容器45の側壁53に設けた噴射口44から消火液が外方へ噴射される。
噴射口44は、内側容器46の容器破断部56に対応して外側容器45の側壁53に設けられている。噴射口44の下部側には傘部材72が取り付けられている。そして、噴射口44から噴射された消火液は、傘部材72に衝突することで、広範囲に撒き散らされる。
この実施例では、火災を感知し、高圧ガス容器42の開口65が開口すると、高圧ガス容器42内の高圧ガスは、放出管68を通って一気に内側容器46内に放出される。内側容器46内に放出されたガスは、内側容器46の内圧を上昇させ、内圧の上昇によって内側容器46のフランジ部58がフランジ部57から離間し、貫通孔59が開放されて外側容器45内に消火液が放出される。放出された消火液は、噴射口44より外方の初期火災場へ噴霧される。これにより、初期火災が消火される。この際、消火液は噴射口44に設置された傘部材72により案内されて広範囲に渡って外方の初期火災現場へ噴霧される。
また、内側容器46が容器破断部56でフランジ部58がフランジ部57から離間したときには、内側容器46の底壁46aが外側容器45の底壁52の内側へ衝突するが、圧縮コイルスプリング60とクッション部材61とによってその衝撃が吸収される。
このように、第2実施形態の自動消火装置40では、集熱板70が感知した周囲の温度が溶融半田67の溶融温度の場合には、溶融半田67が確実に溶融するので、装置の温度感知、作動が一定である。
また、高圧ガス容器42が付与する高圧力は、消火液収容容器41の内側容器46に消火液を放出させ、さらに、外側容器45内で内側容器46が分裂して外側容器45内に消火液を放出すること、及び、内側容器46の分裂力を吸収するクッション部材61と圧縮コイルスプリング60が存在し、さらに、噴射口44を設けたことにより緩和され、従来の装置のように爆発状態とはならない。従って、安全性が高い。
さらに、外方に噴射された消火液が傘部材72に案内されて噴霧されるため、確実に目的の初期火災場に消火液を噴霧し、消火することができる。
また、放出されるガスの圧力が吸収されることにより、装置をステンレス製等の耐圧容器構造にする必要もなく、製造コストが高くなることがない。
加えて、消火液収容容器41と高圧ガス容器42と温度感知作動部43と、消火液が外方へ噴射される噴射口44とを備え、コンパクトにまとまっているため、工事の必要が無く、装置の取り付けが容易である。また、外側容器45が2部品から構成されていることにより、装置を容易に組み付けることができる。
さらに、消火液を内側容器46内部に封入し、噴射口44と分けたことにより、液漏れを回避することができる。
<第3実施形態>
第4図は、第3実施形態の自動消火装置80を示す。本実施形態の自動消火装置80も上記第1、第2実施形態と同様に、消火液収容容器81と、高圧ガス容器82と、温度感知作動部83と、噴射口84とを備えている。そして、上記第1、第2実施形態と同様に、室内の天井壁やレンジフードの内側等に取り付けられて初期火災を消火する。
上記消火液収容容器81は、外側容器85と、この外側容器85の内部に収納された内側容器86とで形成されている。外側容器85は、両側が開口された本体87と、この本体87の両側の開口部88、89をそれぞれ閉鎖する蓋体90、91とで形成されている。一方の蓋体90には、内側容器86が支持され、蓋体90の外側には、温度感知作動部83が配置されている。また、他方の蓋体91には、内側容器86を破裂させる容器破裂手段92が固定されている。さらに、本体87には、蓋体91側に消火液噴射口93が形成されている。
内側容器86は、消火液が貯留される本体貯留部94と、一方の開口側に設けられた取付筒部95とで形成されている。取付筒部95には螺状が形成されており、蓋体90に設けたねじ孔に螺合し、ナット部材96で締め付けることで蓋体90に固定されている。また、取付筒部95内には、高圧ガス容器82内の高圧ガスを本体貯留部94内に放出するための放出管97が挿通されている。
高圧ガス容器82は、第5図に示すように、容器本体98と、この容器本体98の一側に設けた取付筒部99とから形成されている。容器本体98は、高圧ガスが封入されるガス封入部100と、このガス封入部100の一側開口を封止する安全封板102とからなる。取付筒部99には外周に螺状が形成され、温度感知作動部83の作動ブロック103に設けたねじ孔に螺合し、固定ナット部材により固定されている。
温度感知作動部83は、作動ブロック103と、この作動ブロック103内に設けられて高圧ガス容器82の安全封板102を打破するスライド撃針105と、このスライド撃針105を作動させる半田作動部106と、この半田作動部106に初期火災現場の熱を集熱して伝える集熱板107とで構成されている。
作動ブロック103には、高圧ガス容器82を支持する支持ハウジング108と、高圧ガス容器82内の高圧ガスを内側容器86内に放出するための放出管部109と、スライド撃針105がスライド可能に収納されたスライド孔110とが一体に形成されている。スライド孔110には、スライド撃針105を高圧ガス容器82の安全封板102側へ付勢する圧縮コイルスプリング111を収納するバネ収容空間112が形成されている。スライド撃針105は、一端側(上部先端側)は鋭角状に形成され、他端側(下部側)にはストッパ101が形成されている。ストッパ101は、スライド撃針105の下端側に形成されたねじ部に螺合するナット部材104で形成されている。また、スライド撃針105の下端側、すなわちストッパ101側は半田作動部106に支持されている。
半田作動部106は、スライド撃針105の周囲に配置された複数のボール113と、このボール113の周囲に設けられた溶融半田114と、複数のボール113側、すなわちボール113がスライド撃針105側へ押し付けられるように溶融半田114を押圧支持するねじ115とを備えている。そして、この自動消火装置80が作動する前の状態では、第5A図に示すように、スライド撃針105が下部側に位置し、圧縮コイルスプリング111が圧縮された状態でボール113及び溶融半田114がねじ115により締め付けられて固定される。この状態では、スライド撃針105は圧縮コイルスプリング111の付勢力により高圧ガス容器82側へ付勢されている。また、この状態から、溶融半田114が集熱板107から伝達された熱によって溶融すると、スライド撃針105は、圧縮コイルスプリング111の付勢力により高圧ガス容器82の安全封板102側へ突出し、安全封板102を突き破る。
集熱板107は、傘状で、その頂部が溶融半田114に連結されている。この集熱板107は、初期火災からの熱を集熱する。そして、集熱板107によって集熱された熱が溶融半田114に伝達され、溶融半田114が溶けることによってスライド撃針105が高圧ガス容器82の安全封板102を突き破り、高圧ガスを内側容器86内に放出される。内側容器86内に高圧ガスが放出されると内側容器86が膨張し、容器破裂手段92によって外側容器85内で破裂して、外側容器85に取り付けられた噴射口84から消火液が外方へ噴射される。
噴射口84は、外側容器85に固定された噴射ノズル116と、この噴射ノズル116内に設けられた多孔体117と、噴射ノズル116の下部側に一体に形成された傘部材118とで形成されている。噴射ノズル116は、外側容器85の側壁の消火液噴射口93を介して連通され、この噴射ノズル116の下部側は傘状に形成されている。この傘状に形成された内側に、傘部材118がボルト119で固定されている。
そして、外側容器85内から噴射ノズル116内に放出された消火液は、多孔体117を通過することで細かい粒子となり、傘部材118に当接することで、広範囲に撒き散らされる。
この実施例では、火災を感知し、高圧ガス容器82の安全封板102がスライド撃針105により開口すると、高圧ガス容器82内の高圧ガスが、放出管部109、放出管97を通って一気に内側容器86内に放出される。内側容器86内に放出されたガスは、内側容器86の内圧を上昇させ、内圧の上昇によって内側容器86が膨張し、外側容器85に設けられた容器破裂手段92によって内側容器86が外側容器85内で破裂し、外側容器85内に消火液が放出される。放出された消火液は、噴射口84より外方初期火災場へ噴射され、消火する。
そして、消火液は多孔体117を通過することで細かい霧状粒子にされ、傘部材118によって案内されて外方へ噴霧される。このとき、消火液は、傘部材118の外周部分に細かい霧状粒子にされ衝突することで、広範囲にまき散らされる。
このように、第3実施形態の自動消火装置80では、集熱板107が周囲の温度を感知し、所定の温度で解ける溶融半田114を用いて高圧ガス容器82に伝熱するため、装置の温度感知、作動が一定である。
また、高圧ガス容器82に係る高圧力は、消火液収容容器81の内側容器86に消火液を放出させ、さらに、外側容器85内で内側容器86が容器破裂手段92により容易に破裂して外側容器85内に消火液を放出することと、噴射口84を設けたことにより緩和され、従来の装置のように爆発状態とはならない。
さらに、外方に噴射された消火液は多孔体117を通過し、外方に噴射された消火液が傘部材118に案内されて噴霧されるため、確実に目的の初期火災場に消火液を噴霧し、消火することができる。
また、放出されるガスの圧力が外側容器85内で吸収されることにより、装置をステンレス製等の耐圧容器構造にする必要もなく、製造コストが高くなることがない。
加えて、消火液収容容器81と高圧ガス容器82と温度感知作動部83と、消火液が外方へ噴射される噴射口84とを備え、コンパクトにまとまっているため、工事の必要が無く、装置の取り付けが容易である。また、外側容器85が3部品から形成されていることより、装置を容易に組み付けることができる。
さらに、消火液を内側容器86内部に封入し、消火液の噴射口84と分けたことにより、液漏れを回避できる。
また、内側容器86は使用済みのペットボトルを用いることが可能であることから、容器の破裂が容易であり、また、装置を安価にすることが可能になる。
なお、圧縮コイルスプリング111の伸長は、ナット部材104の位置によって調整することができる。
<第4実施形態>
第6図は、第4実施形態の自動消火装置140を示す。本実施形態の自動消火装置140も上記第1、第2、第3実施形態と同様に、消火液収容容器141と、高圧ガス容器142と、温度感知作動部143と、噴射口144とを備えている。そして、上記第1、第2、第3実施形態と同様に、この自動消火装置140も室内の天井壁やレンジフードの内側等に取り付けられて初期火災を消火する。
消火液収容容器141は、第6図に示すように、外側容器145と、この外側容器145内に収納されて消火液が充填された内側容器146とで構成されている。外側容器145は、筒状で一側が開口された本体147と、本体147の開口部148を閉鎖する蓋体149とで形成されている。本体147と蓋体149にはそれぞれフランジ部150、151が形成され、これらのフランジ部150、151が接合されることで外側容器145が一体に形成されている。また、本体147の側壁152には、複数の消火液放出口153が形成されている。これらの消火液放出口153が上記した噴射口144となっている。さらに、本体147の底壁154の内側には、容器破裂手段155が取り付けられている。この容器破裂手段155は、先端側が尖って形成されており、膨張した内側容器146の底壁166に触れることで内側容器146を破裂させる。
内側容器146は、消火液が貯留される本体貯留部156と、取付筒部157とからなる。取付筒部157は、温度感知作動部143の支持壁部158に支持されている。温度感知作動部143は、蓋体149の外側に配置され、支持壁部158は、蓋体149を貫通して外側容器145内に延設されている。この内側容器146内には、上記した高圧ガス容器142内の高圧ガスが放出され、内圧の上昇によって内側容器146が膨張すると、容器破裂手段155により破裂して、内部に貯留されている消火液が外側容器145内に放出される。
高圧ガス容器142及び温度感知作動部143については、上記第3実施形態で示した高圧ガス容器82、温度感知作動部83と同じ構成なので、ここでの重複した説明を省略する。
このように、消火液収容容器141、高圧ガス容器142、温度感知作動部143、噴射口144が一体に形成された本実施形態の自動消火装置140は、レンジフードの壁面159に取付ブラケット160を介して取り付けられる。取付ブラケット160は、レンジフードの壁面159にネジ161により固定される取り付け平面部162と、この取り付け平面部162の両側を同方向に屈曲したつり下げ用アーム部163、164とから形成される。つり下げ用アーム部163は、外側容器145の底壁154に設けた回動支持部167に回転自在に連結され、つり下げ用アーム部164は作動ブロック103の回動支持部165に回動自在に連結されている。
ここで、初期火災によって周囲の熱が上昇し、その温度を感知して所定の温度に達すると、温度感知作動部143内の高圧ガス容器142から高圧ガスが放出され、消火液収容容器141の内側容器146内に放出され、内側容器146内の圧力が上昇する。内側容器146の内圧の上昇によって内側容器146が膨張し、外側容器145に設けられた容器破裂手段155によって内側容器146が外側容器145内で破裂し、外側容器145内に消火液が放出される。放出された消火液は、外側容器145に多数設けられた消火液放出口153より外方初期火災場へ細かい霧状粒子となって噴射され、消火する。
このように、第4実施形態の自動消火装置140では、第3実施形態と同様の温度感知作動部143を有するため、装置の温度感知、作動が一定である。
また、高圧ガス容器142にかかる高圧力は、消火液収容容器141の内側容器146に消火液を放出させ、さらに、外側容器145内で内側容器146が容器破裂手段155により容易に破裂して外側容器145内に消火液を放出することと、噴射口144を設けたことにより緩和され、従来の装置のように爆発状態とはならない。さらに、外方に噴射された消火液は多数の消火液放出口153を通過し、外方に噴霧されるため、確実に目的の初期火災現場に消火液を噴霧し、消火することができる。
また、放出されるガスの圧力が外側容器145内で吸収されることにより、装置をステンレス製等の耐圧容器構造にする必要もなく、製造コストが高くなることがない。
加えて、消火液収容容器141と高圧ガス容器142と温度感知作動部143と、消火液が外方へ噴射される噴射口144とを備え、コンパクトにまとまっているため、工事の必要が無く、装置の取り付けが容易である。
さらに、消火液を内側容器146内部に封入し、噴射口144と分けたことにより、液漏れを回避できる。
また、内側容器146は使用済みのペットボトルでも充分であることから、容器の破裂が容易であり、また、装置を安価にすることが可能になる。
加えて、取り付けブラケット160を有することにより、レンジフード内への装置の取り付けがさらに容易になる。
<第5実施形態>
第7図は、第5実施形態の自動消火装置180を示す。本実施形態の自動消火装置180も上記第1、第2、第3、第4実施形態と同様に、消火液収容容器181と、高圧ガス容器182と、温度感知作動部183と、噴射口184とを備えている。そして、上記第1、第2、第3、第4実施形態と同様に、室内の天井壁やレンジフードの内側等に取り付けられて初期火災を消火する。
消火液収容容器181は、第7図に示すように、外側容器185と、この外側容器185内に収納されて消火液が充填された内側容器186とで形成されている。外側容器185は、筒状で一側に開口部187が設けられ、他側が底壁188で閉塞された本体189と、この本体189の開口部187を閉塞する蓋体190とで形成されている。本体189と蓋体190にはそれぞれフランジ部191、192が形成され、これらフランジ部191、192が接合されることで外側容器185が一体に形成されている。また、蓋体190には、内側容器186が支持され、蓋体190の外側には、温度感知作動部183が配置されている。また、本体189には、底壁188側の側壁に消火液が外方へ噴射される噴射口184が形成されている。
内側容器186は、第8A図、第8B図に示すように、筒状で一側に取付筒部193が設けられ、他側には開口194が形成され消火液が貯留される本体貯留部195と、この本体貯留部195の開口194を閉塞する蓋体196とで形成されている。蓋体196には、内側容器186の外周面と外側容器185の内周面との両面に嵌合されて内側容器186を外側容器185に支持固定させるリブ197が設けられている。また、蓋体196には、内側容器186内の消火液を外側容器185内へ放出するための放出口198が形成されている。この放出口198は内蓋199により閉塞されている。内蓋199は外周部分が破裂部200によって蓋体196に保持されている。この破裂部200は、内側容器186内の圧力が所定の圧力に達すると、内蓋199に加わった内圧により破断可能となっている。
また、内側容器186の取付筒部193側の外周にもリブ201が設けられている。このリブ201と蓋体196に設けたリブ197とにより、内側容器186が外側容器185に支持固定されている。
取付筒部193の外周にはねじが形成されており、取付筒部193を蓋体190に設けたねじ孔に螺合し、第7図に示したナット部材202で締め付けることで、内側容器186が蓋体190に固定されている。また、取付筒部193内には、高圧ガス容器182内の高圧ガスを本体貯留部195内に放出するための放出管97が挿通されている。
高圧ガス容器182、及び温度感知作動部183については、上記第3実施形態で示した高圧ガス容器82、温度感知作動部83と同じ構成なので、ここでの重複した説明を省略する。
ここで、初期の火災部分から集熱板107が熱を集熱し、集熱された熱が溶融半田114に伝達され、溶融半田114が溶けることによってスライド撃針105が高圧ガス容器182の安全封板102を突き破り、高圧ガスを内側容器186内に放出する。内側容器186内に高圧ガスが放出されると内側容器186が膨張し、内側容器186の蓋体196に設けた内蓋199の破裂部200が破裂して、外側容器185に取り付けられた噴射口184から外方へ噴射される。
噴射口184は、外側容器185に固定された噴射ノズル116と、この噴射ノズル116内に設けられた多孔体117と、噴射ノズル116の下部側に一体に形成された傘部材118とで形成されている。噴射ノズル116は、外側容器185の側壁の消火液噴射口93を介して連通され、この噴射ノズル116の下部側は傘状に形成されている。この傘状に形成された内側に、傘部材118がボルト119で固定されている。
そして、外側容器185内から放出された消火液は、多孔体117を通過することで細かい粒子となり、噴射ノズル116を通過し、傘部材118に当接することで、広範囲に撒き散らされる。
この実施形態では、火災を感知し、高圧ガス容器182の安全封板102がスライド撃針105により開口すると、高圧ガス容器182内の高圧ガスが、放出管部109、放出管97を通って一気に内側容器186内に放出される。内側容器186内に放出されたガスは、内側容器186の内圧を上昇させ、内圧の上昇によって内側容器186が膨張し、内側容器186の蓋体196に設けた内蓋199の破裂部200が破裂して外側容器185内に消火液が放出される。放出された消火液は、噴射口184より外方初期火災場へ噴射され、消火する。
そして、消火液が多孔体117を通過することで細かい霧状粒子にされ、傘部材118によって案内されて外方へ噴射される。このとき、消火液は、傘部材118の外周部分に細かい霧状粒子となって衝突することで、広範囲にまき散らされる。
このように、第5実施形態の自動消火装置180では、集熱板107が周囲の温度を感知し、所定の温度で解ける溶融半田114を用いて高圧ガス容器182に伝熱するため、装置の温度感知、作動が一定である。
また、高圧ガス容器182にかかる高圧力は、消火液収容容器181の内側容器186に消火液を放出させ、さらに、外側容器185内で内側容器186が破裂部200により容易に破裂して外側容器185内に消火液を放出することと、噴射口184を設けたことにより緩和され、従来の装置のように爆発状態とはならない。
さらに、外方に噴射された消火液は多孔体117を通過し、外方に噴射された消火液が傘部材118に案内されて噴霧されるため、確実に目的の初期火災場に消火液を噴霧し、消火することができる。
また、放出されるガスの圧力が外側容器185内で吸収されることにより、装置をステンレス製等の耐圧容器構造にする必要もなく、製造コストが高くなることがない。
加えて、消火液収容容器181と、高圧ガス容器182と、温度感知作動部183と、消火液が外方へ噴射される噴射口184とを備え、コンパクトにまとまっているため、工事の必要が無く、装置の取り付けが容易である。
<第6実施形態>
第9図は、本発明の自動消火装置に用いられる内側容器として使用する内側容器210を示す斜視図である。第10図は内側容器210と、内側容器210に取り付けられた温度感知作動部230を示す断面図である。
内側容器210は、消火液が貯留されている消火液収容容器本体211、この消火液収容容器本体211の一辺の開口部212に固着された作動部取付部213と、消火液収容容器本体211の他の一辺の開口部214に固着された噴射口取付部215とで構成されている。内側容器210は、例えば、第4図、第7図に示した外側容器85、185内に収納され、噴射口取付部215は消火液噴射口93に螺合されている。
消火液収容容器本体211としては、種々の形態からなる樹脂フィルムを使用することができる。その一例として、第10図に示すように、右端下側と、下端左側が突出した略長方形状の2枚のポリプロピレン製のフィルムをヒートシールしてシール部216、216・・・を形成し、上記した右端下側と下端左側の二方に開口部212、214が形成された樹脂製容器を使用することができる。
樹脂フィルムとしては、可撓性、柔軟性、伸縮性、耐屈曲性、耐熱性、耐薬品性等に富んでいる樹脂フィルムを使用することが望ましい。上記樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、各種ポリエステル系樹脂、各種ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂、その他、公知の樹脂フィルムないしシートを任意に選択して使用することができる。本発明においては、上記の樹脂フィルムないしシートの中でも、特にポリオレフィン系樹脂フィルムないしシートを使用することが好ましい。
上記した作動部取付部213及び噴射口取付部215は、略同一形状であり、それぞれ筒状口部217、218と、この筒状口部217、218の下方に連設する舟形状接着部219、220とから構成されている。筒状口部217、218には、螺状221、222が形成されている。筒状口部217、218と舟形状接着部219、220との間には、突起のついた鍔部223、224と、フランジ部225、226が形成されている。舟形状接着部219、220には、消火液収容容器本体211の開口部212、214にヒートシールによって固着するための凸部227、228がそれぞれ全周に形成されている。
なお、噴射口取付部215の内側には、第10図に示すように、隔壁229が取り付けられている。この隔壁229は、ビニルフィルム等の薄膜で形成されており、内側容器210が膨張した際に破裂し、内側容器210内部に充填した消火液を外側容器内に放出させる。
隔壁229の素材としては、上記樹脂フィルムと同様に可撓性、柔軟性、伸縮性、耐屈曲性、耐熱性、耐薬品性等に富んでいる樹脂フィルムを使用することが望ましい。上記樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、各種ポリエステル系樹脂、各種ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂、その他、公知の樹脂フィルムないしシートを任意に選択して使用することができる。本発明においては、上記の樹脂フィルムないしシートの中でも、特にポリオレフィン系樹脂フィルムないしシートを使用することが好ましい。
内側容器210の作動部取付部213には、温度感知作動部230が取り付けられ、筒状口部217に形成した螺状221を介して温度感知作動部固定ナット231を締め付けることによって固定されている。
温度感知作動部230は、筒状の作動ブロック232と、この作動ブロック232の一側に連設されたバネ収容ケース233と、このバネ収容ケース233の側壁に設けられた温度ヒューズケース234と、作動ブロック232他側に形成された支持ハウジング235内に収容された高圧ガス容器236と、高圧ガス容器開栓蓋237とで構成されている。
高圧ガス容器236は、容器本体238と、この容器本体238の一側に設けた一側開口239とから形成されている。容器本体238には高圧ガスが封入されており、この容器本体238の一側開口239は安全封板240によって封止されている。高圧ガス容器236は、支持ハウジング235内に収容されており、支持ハウジング235の一側241には、高圧ガス容器236の一側開口239を保護する高圧ガス容器保護フィルム242が配置されている。高圧ガス容器保護フィルム242は、ボルト243によって支持ハウジング235に固定されている。
バネ収容ケース233には圧縮コイルスプリング244が収容されている。バネ収容ケース233の側壁には、温度ヒューズケース234が設けられている。圧縮コイルスプリング244の中心には、スライドバー245が挿通している。スライドバー245は、一端246がビスによって温度感知作動部230に固定され、他端247は高圧ガス容器236の容器本体238の底部248を支持している。
温度ヒューズケース234は、筒状で一端249が溶融半田250によって封栓されており、他端251はバネ収容ケース233の側壁に連設され、ヒューズピストン252によって封栓されている。そして、温度感知作動部230が作動する前の状態では、第10図に示すように、圧縮コイルスプリング244が圧縮された状態で、スライドバー245がヒューズピストン252によって固定されている。
高圧ガス容器開栓蓋237は、温度感知作動部230の他端開口側253に固着されており、高圧ガス容器236の一側開口239と対向する側の中央部254が鋭角状に形成されている。
この実施形態では、火災を感知し、初期の火災部分からの熱によって温度ヒューズケース234を封栓している溶融半田250が溶融して下方に流れ落ちると、ヒューズピストン252が温度ヒューズケース234から抜け落ち、ヒューズピストン252による固定がはずれる。このため、圧縮コイルスプリング244が伸長して、その付勢力によりスライドバー245を高圧ガス容器236側へスライドさせて、高圧ガス容器236を高圧ガス容器保護フィルム242側へ押し出す。押し出された高圧ガス容器236が高圧ガス容器開栓蓋237の先端254に突き当たると、安全封板240及び高圧ガス容器保護フィルム242が破裂し、高圧ガス容器236内の高圧ガスが内側容器210内に放出される。放出されたガスは内側容器210の内圧を上昇させるため、内側容器210が膨張し、内側容器210の内圧が噴射口取付部215内部に取り付けられた隔壁229を破裂させる圧力に達すると、噴射口取付部215内部に取り付けられた隔壁229が外側容器内で破裂する。そして、噴射口取付部215に螺合された外側容器の消火液噴射口から、内側容器210内部に充填した消火液が外方初期火災場へ噴射され、初期火災が消火される。
このとき、内側容器210及び隔壁229を強度の低い薄膜で形成されているため、内側容器210及び隔壁229を破裂させることが容易になる。また、内側容器210は消火液の容積分の容量が確保されていれば十分であるため、内側容器210には余分な部分がなくなり、内側容器210を必要最小限の大きさとすることにより、内側容器210を小さくすることが可能となる。
また、内側容器210を樹脂フィルムとすることで安価に製造することができ、しかも、装置自体が軽量、コンパクトとなり、装置の取り付けが容易となる。
また、高圧ガス容器236に係る高圧力は、内側容器210内に消火液を放出させ、さらに、外側容器内で内側容器210及び隔壁229が容易に破裂して外方初期火災場に消火液を放出することにより緩和され、従来の装置のように爆発状態とはならない。
さらに、放出されるガスの圧力が外側容器内で吸収されることにより、装置をステンレス製等の耐圧容器構造にする必要もなく、製造コストが高くなることがない。
<第7実施形態>
第11図は、第7実施形態の自動消火装置260を示す。本実施形態の自動消火装置260も上記第1、第2、第3、第4、第5実施形態と同様に、消火液収容容器261と、高圧ガス容器262と、温度感知作動部263と、噴射口264とを備えている。そして、上記第1、第2、第3、第4、第5実施形態と同様に、室内の天井壁やレンジフードの内側等に取り付けられて初期火災を消火する。
消火液収容容器261は、外側容器265と、この外側容器265内に収納されて消火液が充填された内側容器266とで形成されている。外側容器265は、筒状で一側に開口部267が設けられ、他側が底壁268で閉塞された本体269と、この本体269の開口部267を閉塞する蓋体270とで形成されている。本体269と蓋体270にはそれぞれフランジ部271、272が形成され、これらフランジ部271、272が接合されることで外側容器265が形成されている。また、蓋体270には、内側容器266が取り付けられ、内側容器266には、第6実施形態と同様に温度感知作動部263が取り付けられている。また、本体269の側壁の略中央部分には、消火液が外方へ噴射される消火液噴射口273が形成されている。消火液噴射口273内側には螺状が形成されており、内側容器266の噴射口取付部215が消火液噴射口273に螺合されている。
内側容器266、高圧ガス容器262、及び温度感知作動部263については、上記第6実施形態で示した内側容器210、高圧ガス容器238、温度感知作動部230と同じ構成なので、ここでの重複した説明を省略する。なお、温度感知作動部263は、一端274が消火液収容容器261の外側からナット275で締め付けるられることによって蓋体270に固定されている。
噴射口264は本体269の側壁に取り付けられている。噴射口264は、本体269側壁の消火液噴射口273を介して連通されて固定された噴射ノズル276から形成されており、この噴射ノズル276の下部側は下方に向けて開口し、傘状に形成された裾部277となっている。この裾部277の内側には、十字状の取付部材278が固着されている。この取付部材278の中央部には、球体279がボルトによって固定されている。そして、内側容器266から放出された消火液は、球体279に当接することで、均一に撒き散らされる。
この実施形態では、温度感知作動部263が初期火災を感知し、高圧ガス容器262内の高圧ガスが内側容器266内に放出される。放出されたガスは内側容器266の内圧を上昇させるため、内側容器266が膨張し、内側容器266の内圧が噴射口取付部215内部に取り付けられた隔壁229が破裂する圧力に達すると、この隔壁229が外側容器265内で破裂する。そして、噴射口取付部215に螺合された消火液噴射口273から、内側容器266内部に充填した消火液が外方初期火災場へ噴射され、初期火災が消火される。
このとき、放出された消火液は、裾部277によって案内される。このとき、噴射口264の中央部分を通過した消火液が、噴射口264下部に取り付けた球体279に当接することによって、外側に跳ね返される。このため、消火液は下方の初期火災場へ均一に噴射され、初期火災が消火される。この場合、消火液を広範囲に噴霧する傘部材と比較すると、噴射口264の下部に取り付けた球体279によって下方部に空白部ができにくくなるため、より確実に初期火災を消火できる。
このように、第7実施形態の自動消火装置260では、温度感知作動部263が周囲の温度を感知し、所定の温度で解ける溶融半田250を用いているため、装置の温度感知、作動が一定である。
さらに、外側容器265内で内側容器266が及び隔壁229が薄膜で形成されているため、内側容器266及び隔壁229を破裂させることが容易になる。このため、内側容器266は消火液の容積分の容量が確保されていれば十分であり、内側容器266を小さくすることが可能となる。
また、内側容器266を安価に製造することができ、しかも、装置自体が軽量、コンパクトとなり、装置の取り付けが容易となる。
また、高圧ガス容器262にかかる高圧力は、消火液収容容器261の内側容器266に消火液を放出させ、さらに、外側容器内265で内側容器266及び隔壁229が容易に破裂して外方初期火災場に消火液を放出することにより緩和され、従来の装置のように爆発状態とはならない。
さらに、放出されるガスの圧力が外側容器内で吸収されることにより、装置をステンレス製等の耐圧容器構造にする必要もなく、製造コストが高くなることがない。
さらに、噴射口264下部に取り付けた球体279により、下方部に空白部ができにくくなるため、より確実に目的の初期火災場に消火液を噴霧し、消火することができる。
加えて、消火液収容容器261と、高圧ガス容器262と、温度感知作動部263と、消火液が外方へ噴射される噴射口264とを備え、コンパクトにまとまっているため、工事の必要が無く、装置の取り付けが容易である。
また、外側容器265が2部品から構成されていることより、装置を容易に組み付けることができる。
産業上の利用可能性
本発明にかかる自動消火装置は、安全で、安価であり、さらに、軽量、コンパクトで、工事の必要が無く、装置の取り付けが容易である。また、温度感知作動部によって、装置の温度感知、作動が一定となるため、効率よく初期火災を消火する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明が適用された第1実施形態の自動消火装置を示し、第1A図は側断面図、第1B図は左側面図、第1C図は下面図である。
第2図は、第2実施形態の自動消火装置を示す一部を破断した側面図である。
第3図は、第2実施形態の自動消火装置に用いられる高圧ガス容器を拡大して示す側面図である。
第4図は、第3実施形態の自動消火装置を示す断面図である。
第5図は、第3実施形態の自動消火装置に用いられる温度感知作動部を示し、第5A図は側断面図、第5B図は下面図である。
第6図は、第4実施形態の自動消火装置を示す一部を破断した側面図である。
第7図は、第5実施形態の自動消火装置を示す断面図である。
第8図は、第5実施形態の自動消火装置に用いられる内側容器を示し、第8A図は側面図、第8B図は左側面図である。
第9図は、第6実施形態の自動消火装置に用いられる内側樹脂フィルムの斜視図である。
第10図は、第6実施形態の自動消火装置に用いられる内側容器と内側容器に取り付けられた温度感知作動部を示す断面図である。
第11図は、第7実施形態の自動消火装置を示し、第11A図は一部を破断した側面図、第11B図は左側面図、第11C図は下面図である。
Claims (13)
- 消火液が収容された消火液収容容器と、
高圧ガスが密封状態で充填された高圧ガス容器と、
周囲の所定の温度を感知して前記高圧ガス容器から高圧ガスを前記消火液収容容器内に放出させ前記消火液収容容器内の圧力を上昇させる温度感知作動部と、
前記消火液収容容器と連通され前記消火液収容容器内の内圧の上昇によって、消火液が外方へ噴射される噴射口と、
を具備していることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項1に記載の自動消火装置であって、
前記噴射口に前記消火液を広範囲に噴霧する傘部材を設けたことを特徴とする自動消火装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の自動消火装置であって、
前記消火液が多孔体を介して外方へ噴射されることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の自動消火装置であって、
前記温度感知作動部が、前記高圧ガス容器の開口部を封栓する溶融半田と、
この溶融半田を貫通し一端が前記高圧ガス容器内に延出され、他端が外方へ延出されて周囲の熱を前記溶融半田に伝える伝熱部材と、
前記伝熱部材の他端側に設けられて周囲の熱を集熱する集熱板とから形成されていることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の自動消火装置であって、
前記消火液収容容器が、前記消火液が充填された内側容器と、
前記内側容器が内蔵された外側容器とからなることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項5に記載の自動消火装置であって、
前記外側容器に消火液を噴射させる為の噴射口が形成されていることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項6に記載の自動消火装置であって、
前記外側容器が二部品から構成され、前記内側容器が、容器破断部と、
スライドする容器破裂防止板とを備えていることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の自動消火装置であって、
前記内側容器の破裂を誘発させる容器破裂手段を前記外側容器が有していることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の自動消火装置であって、
取り付け平面部と、
前記取り付け平面の両側を同方向に屈曲して形成したつり下げ用アーム部とからなる取り付けブラケットを有し、
前記つり下げ用アーム部は、前記消火液収容容器の両端に形成された回動支持部に回転自在に連結されていることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項9に記載の自動消火装置であって、
前記取り付けブラケットを介して、レンジフード内に取り付けられていることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項5乃至請求項10のいずれか一項に記載の自動消火装置であって、
前記内側容器が薄膜から形成されていることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項11に記載の自動消火装置であって、
前記薄膜が樹脂フィルムであることを特徴とする自動消火装置。 - 請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の自動消火装置であって、
前記噴射口の下部で中央部分に球体を取り付け、前記噴射口の中央部分を通過した前記消火液を前記球体に当接させて、前記消火液を広範囲に拡散させることを特徴とする自動消火装置。
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