JPS647518Y2 - - Google Patents
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- JPS647518Y2 JPS647518Y2 JP1985144327U JP14432785U JPS647518Y2 JP S647518 Y2 JPS647518 Y2 JP S647518Y2 JP 1985144327 U JP1985144327 U JP 1985144327U JP 14432785 U JP14432785 U JP 14432785U JP S647518 Y2 JPS647518 Y2 JP S647518Y2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10S428/90—Magnetic feature
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
本考案は局所的に取り囲まれた磁区を支持出来
る鉄ガーネツトの層を担持する単結晶非磁性基板
を含み、前記層は前記非磁性基板上にエピタキシ
ヤル成長するようになされかつ成長によつて実質
的に誘導される一軸磁気異方性を有しており、前
記鉄ガーネツトはガーネツト格子の十二面体位置
に少なくとも大きな占有物及び小さな占有物を備
えるクラスの鉄ガーネツト材料であるとした磁区
を移動させるための装置に関する。 “バブル”磁区装置においては、バブル径が小
さくなると、情報記憶密度を大きくすることが出
来る。鉄ガーネツトバブル磁区材料では小径のバ
ブル磁区が安定して存在するという理由で、この
材料がバブル磁区技術に好適なものとされてい
る。バブル磁区装置の製造に有益にちがいないバ
ブル磁区材料に対しては、この材料中に形成され
たバブルの磁壁移動度を大きくなし僅かな駆動磁
界によつてもバブルを急速に移動せしめるように
なすことが大切である。斯かる性質によつて低エ
ネルギー損失で高周波を使用することが出来る。 さらにまた大切なことは、バブル磁区材料が大
きな一軸異方性を有する必要があることである。
このことはバブルの自然発生を回避するために必
要であることが判つた。さらにこの点はバブル磁
区材料中での情報の記憶及び処理の信頼性を高め
るためにも特に重要なことである。 全体の一軸異方性(Ku)は応力又は歪誘導異
方性(Ks u)と成長誘導異方性(Kg u)の2項を
有する。このことは Ku(Ks u)+(Kg u) (1) を意味する。 普通のバブル磁区材料ではKuは主として成長
誘導異方性の項で決まる。この成長誘導異方性を
高めるため、バブルガーネツト材料の格子の十二
面体位置を占有するイオンの選定に際し、その選
定は従来の磁性希土類イオンに限定されていた。
というのは成長誘導異方性に関する当時の理論で
は磁性イオンを使用することは必要としていたか
らである。しかしながら、これに使用される磁性
希土類イオンはそのダンピングに寄与するもので
あつたので、このような選択では最適な磁区移動
度を得ることが出来ない。バブル径を一層小さく
するには一層ダンピングを行なうイオンを組み込
んで所要の高い一軸異方性を実現するようにする
必要がある。 オランダ国特許出願第7514832号に開示されて
いるバブル磁区装置では、バブル磁区材料は十二
面体位置にランタン及びリテチウムを具えてバブ
ル磁区の磁壁の移動度を確実に高めバブル磁区装
置を高周波で作動できるようになしている。この
既知材料のフイルムは6800erg/cm3の成長誘導一
軸異方性(Kg u)を有し、これはバブル磁区の断
面の径を4μmという最小値にまで小さくしても
装置の動作を安定になさしめるのに十分であるこ
とが判つた。 この既知材料のフイルムの高い成長誘導一軸異
邦方性(Kg u)は(最大の大きさの希土類イオン
である)ランタンと(最小の大きさの希土類イオ
ンである)ルテチウムとの組み合わせに基づくも
のであり、一方バブル磁区の磁壁の移動度が大き
いのはランタン及びルテチウムの両者がダンピン
グに寄与しないか又は寄与したとしてもほんの僅
かであるにすぎないからである。しかしながら、
この材料の欠点はランタンがガーネツト格子中に
ある限られた程度にしか組み入れられるにすぎ
ず、その結果十二面体位置での大きな希土類イオ
ンと小さな希土類イオンとの組み合わせの効果を
任意に使用することが出来ないということにあ
る。 希土類イオンのクラスに属しない非磁性イオン
すなわちビスマスを小さな希土類イオンと組み合
わせて十二面体位置に位置させると、既知材料に
匹敵する移動度を有するが一軸異性が約10倍大き
い材料となり、従つてこの材料は0.8μm程度に小
さい直径をもつたバブル磁区を有するバブル磁区
装置に使用して好適であるという驚くべき事実が
確かめられた。 ビスマスと組み合わせる小さな希土類イオンと
してルテチウム、イツテルビウム及びツリウムを
利用してもよい。 十二面体位置に小さな希土類イオン及びビスマ
スイオンの組みあわせをもつた鉄ガーネツトの層
を種々の基板上にエピタキシヤル成長させること
が出来、その場合十二面体位置における大きなイ
オン/小さな占有物の比を適当に選択することに
よつて格子定数のマツチングをとる。成長は一般
にCd3Ga5O12(格子定数a0=12.38Å)上に行なう
が他の材料例えばEu3Ga5O12(a0=12.40Å)、
Sm3Ga5O12(a0=12.43Å)及びNd3Ga5O12(a0=
12.50Å)又はこれらの混晶を使用してもよい。
結晶学上の(111)面と平行な面が堆積面として
供し得る。 成長誘導異方性を最小となす好適な材料は、M
をLuと、Tmと、Ybとから選ばれた少なくとも
1つとするとき、{Bi、Y、M}3GayFe5-yとし得
る。層中のGa含量を一定とすると、(Lu+Tm又
はYb)をLuによつて順次に完全に置換していく
と層の異方性定数は溶融物中のLu:Y重量比が
約1:1のとき最大となり、これは鉄ガーネツト
層中のLu:Y比が約1:2の場合と一致し、鉄
の代わりにガリウム以外の元素を使用出来、得ら
れるガーネツト層の磁化を減小させ、そしてこの
材料の一般式は、Qを好ましくは十二面体格子位
置を占有する非磁性イオンとし、0<y<5と
し、そして(5−y)を十分に大きくして材料が
動作温度で磁気を帯びるようになした場合には、
{Bi、Y、M}3QyFe5-yO12である。 +3以上の電荷を有するあるイオンで鉄位置に
おいて置換を行なう場合には、電荷補償のために
は電荷補償イオンが十二面体位置に組み入れられ
ることを必要とし、従つて組成{Bi、Y、M}
33-zJzQyFe5-yO12の材料が得られる。ここにおい
てJは電荷が+1又は+2の電荷補償イオンであ
つて好ましくは十二面体位置を占有するものであ
り、Qは+3よりも大きい電荷の非磁性イオンで
あり、O<Z<3かつO<y<5である。またこ
の場合、材料はこの装置温度で磁気を帯びている
必要がある。 希土類−ガリウムガーネツト基板上に成長させ
るために、本考案によればバブル磁区層の格子定
数と基板の格子定数との間に最小のずれ(≪1.6
×10-3 on)を与えるようなバブル磁区層の名目上
の組成を選定し、その結果フイルム中の応力又は
歪を十分に小さな値に維持してクラツクや裂け目
が層に生じないようなすことが出来る。このバブ
ル磁区材料の名目上の組成を表わす式からも明ら
かなように、ビスマス、イツトリウム、ルテチウ
ム、ツリウム及びイツテルビウムが専ら十二面体
位置において代役を務める。しかしながら、この
材料では小さな希土類イオンの微少部分が格子中
の八面体位置において代役を務めており、よつて
飽和磁化及びコラプス磁界の両者の温度依存性を
改良することが出来る。 以下、図面につき本考案を説明する。 名目上の組成物(BizYxLu3-x-z)(Fe5-yGay)
O12のフイルムをフラツクスとしてPbO/Bi2O3
を使用して溶融物から気相エピタキシヤル法によ
つて成長させて得た。この場合、一方においては
溶融物中のY2O3/Lu2O3の比を変え及び他方に
おいては溶融物中のY2O3/Lu2O3を一定として
成長温度を変えることによつて、xを0から1.2
に変え及びzを0.1及び0.7の間で変えた。(溶融
物の温度が低下すると、層中にさらに多くのビス
マスBiが組込まれる。)成長した層の格子定数が
この層が上側に成長される基板の格子定数から
1.6×10-3 onよりも相当短い距離だけ異なるよう
な、溶融物中のY2O3/Lu2O3の組成物及び成長
温度Tgを探し出すことは常に可能である。格子
定数の1.6×10-3 onという相違は限界としてみな
し得、その範囲内では良品質の層をクラツクまた
は裂け目が生じないようにして成長させることが
出来る。これらについてGd3Ga5O12基板を使用す
る場合につき第1図を参照して説明する。第1図
において、実線で挟まれた区域は基板上に良好な
層をクラツク或いは裂け目を生ずること無く堆積
した条件を示す。上側の実線はどのような状況の
下において層が約+1.6×10-3 on(これら層は引張
られている)のミスマツチをもつて形成されるか
を示し、下側の実線はどのような状況の下におい
て層が約−1.6×10-3 on(これら層は圧縮されてい
る)のミスマツチをもつて形成されるかを示して
いる。 これら層は溶融物中に水平方向に浸漬させて
680℃〜970℃の温度で0.5〜5分の間での種々の
期間にわたつて基板上にエピタキシヤル成長させ
た。この場合、基板を100r.p.mで回転させ、その
回転方向を5回転毎に変えた。層の厚さは0.5μm
から4μmのものが得られた。 実施例 1 名目上の組成物(Bi、Lu)3(Fe、Ga)5O12を有
するある層を成長させるために、次のような酸化
物を次の量だけ秤量した。 Bi2O3 133.47g PbO 319.71g Lu2O3 2.35g Ga2O3 4.13g Fe2O3 29.85g これらの混合物を溶融し723℃の温度まで加熱
し、(111)に配向された堆積面をもつた
Gd3Ga5O12の基板をこの溶融物中に浸漬させ、こ
の基板上に3分間に2μmの厚さの層が堆積した。 実施例 2 名目上の組成物(Bi、Y、Tm)3(Fe、
Ga)5O12を有する層を成長させるために、次のよ
うな酸化物を次の量だけ秤量した。 Bi2O3 133.47g PbO 319.71g Y2O3 1.035g Tm3O3 0.5g Fe2O3 29.85g Ga2O3 2.13g これらの混合物を溶融して855℃の温度まで加
熱した。(111)に配向された堆積面を有する
Gd3Ga5O12の基板をこの溶融物中に浸漬し、この
基板上に1分間に1.16μmの厚さの層が堆積した。 実施例 3 名目上の組成物(Bi、Y、Lu)3(Fe、Ga)5O12
を有する層を成長させるためには、次の酸化物を
次の量だけ秤量した。 i2O3 133.47g PbO 319.71g Y2O3 1.135g Ga2O3 2.13g Fu2O3 29.85g Lu2O3 1.5g これらの混合物を溶融し828℃の温度まで加熱
した。(111)に配向された堆積面を有する
Gd3Ga5O12の基板をこの溶融物中に浸漬させ、こ
の基板上に1分間に1.96μmの厚さの層が堆積し
た。 実施例 4 名目上の組成物(Bi、Y、Lu)3(Fe、Ga)5O12
を有する層を成長させるため、次の酸化物を次の
量だけ秤量した。 Bi2O3 133.47g PbO 319.71g Y2O3 1.035g Lu2O3 2.00g Fe2O3 29.85g Ga2O3 4.13g これらの混合物を溶融し810℃の温度にまで加
熱した。(111)に配向された堆積面を有する
Gd3Ga5O12の基板を溶融物中に浸漬させせこの基
板上に45秒の間に2.38μmの厚さの層が堆積した。 実施例 5 名目上の組成物(Bi、Y、Lu)5(Fe、Ga)5O12
を有する層を成長させるため、次の酸化物を次の
量だけ秤量した。 Bi2O3 133.47g PbO 319.71g Y2O3 1.635g Lu2O3 1.200g Fe2O3 29.85g Ga2O3 4.5g これらの混合物を溶融し766℃の温度にまで加
熱した。(111)に配向された堆積面を有する
Sm3Ga5O12の基板(格子定数a0=12.432Å)を1
1/2分の間この溶融物中に浸漬させて3.80μmの厚
さを有する層を形成した。 上述した層の性質は次の通りである。
る鉄ガーネツトの層を担持する単結晶非磁性基板
を含み、前記層は前記非磁性基板上にエピタキシ
ヤル成長するようになされかつ成長によつて実質
的に誘導される一軸磁気異方性を有しており、前
記鉄ガーネツトはガーネツト格子の十二面体位置
に少なくとも大きな占有物及び小さな占有物を備
えるクラスの鉄ガーネツト材料であるとした磁区
を移動させるための装置に関する。 “バブル”磁区装置においては、バブル径が小
さくなると、情報記憶密度を大きくすることが出
来る。鉄ガーネツトバブル磁区材料では小径のバ
ブル磁区が安定して存在するという理由で、この
材料がバブル磁区技術に好適なものとされてい
る。バブル磁区装置の製造に有益にちがいないバ
ブル磁区材料に対しては、この材料中に形成され
たバブルの磁壁移動度を大きくなし僅かな駆動磁
界によつてもバブルを急速に移動せしめるように
なすことが大切である。斯かる性質によつて低エ
ネルギー損失で高周波を使用することが出来る。 さらにまた大切なことは、バブル磁区材料が大
きな一軸異方性を有する必要があることである。
このことはバブルの自然発生を回避するために必
要であることが判つた。さらにこの点はバブル磁
区材料中での情報の記憶及び処理の信頼性を高め
るためにも特に重要なことである。 全体の一軸異方性(Ku)は応力又は歪誘導異
方性(Ks u)と成長誘導異方性(Kg u)の2項を
有する。このことは Ku(Ks u)+(Kg u) (1) を意味する。 普通のバブル磁区材料ではKuは主として成長
誘導異方性の項で決まる。この成長誘導異方性を
高めるため、バブルガーネツト材料の格子の十二
面体位置を占有するイオンの選定に際し、その選
定は従来の磁性希土類イオンに限定されていた。
というのは成長誘導異方性に関する当時の理論で
は磁性イオンを使用することは必要としていたか
らである。しかしながら、これに使用される磁性
希土類イオンはそのダンピングに寄与するもので
あつたので、このような選択では最適な磁区移動
度を得ることが出来ない。バブル径を一層小さく
するには一層ダンピングを行なうイオンを組み込
んで所要の高い一軸異方性を実現するようにする
必要がある。 オランダ国特許出願第7514832号に開示されて
いるバブル磁区装置では、バブル磁区材料は十二
面体位置にランタン及びリテチウムを具えてバブ
ル磁区の磁壁の移動度を確実に高めバブル磁区装
置を高周波で作動できるようになしている。この
既知材料のフイルムは6800erg/cm3の成長誘導一
軸異方性(Kg u)を有し、これはバブル磁区の断
面の径を4μmという最小値にまで小さくしても
装置の動作を安定になさしめるのに十分であるこ
とが判つた。 この既知材料のフイルムの高い成長誘導一軸異
邦方性(Kg u)は(最大の大きさの希土類イオン
である)ランタンと(最小の大きさの希土類イオ
ンである)ルテチウムとの組み合わせに基づくも
のであり、一方バブル磁区の磁壁の移動度が大き
いのはランタン及びルテチウムの両者がダンピン
グに寄与しないか又は寄与したとしてもほんの僅
かであるにすぎないからである。しかしながら、
この材料の欠点はランタンがガーネツト格子中に
ある限られた程度にしか組み入れられるにすぎ
ず、その結果十二面体位置での大きな希土類イオ
ンと小さな希土類イオンとの組み合わせの効果を
任意に使用することが出来ないということにあ
る。 希土類イオンのクラスに属しない非磁性イオン
すなわちビスマスを小さな希土類イオンと組み合
わせて十二面体位置に位置させると、既知材料に
匹敵する移動度を有するが一軸異性が約10倍大き
い材料となり、従つてこの材料は0.8μm程度に小
さい直径をもつたバブル磁区を有するバブル磁区
装置に使用して好適であるという驚くべき事実が
確かめられた。 ビスマスと組み合わせる小さな希土類イオンと
してルテチウム、イツテルビウム及びツリウムを
利用してもよい。 十二面体位置に小さな希土類イオン及びビスマ
スイオンの組みあわせをもつた鉄ガーネツトの層
を種々の基板上にエピタキシヤル成長させること
が出来、その場合十二面体位置における大きなイ
オン/小さな占有物の比を適当に選択することに
よつて格子定数のマツチングをとる。成長は一般
にCd3Ga5O12(格子定数a0=12.38Å)上に行なう
が他の材料例えばEu3Ga5O12(a0=12.40Å)、
Sm3Ga5O12(a0=12.43Å)及びNd3Ga5O12(a0=
12.50Å)又はこれらの混晶を使用してもよい。
結晶学上の(111)面と平行な面が堆積面として
供し得る。 成長誘導異方性を最小となす好適な材料は、M
をLuと、Tmと、Ybとから選ばれた少なくとも
1つとするとき、{Bi、Y、M}3GayFe5-yとし得
る。層中のGa含量を一定とすると、(Lu+Tm又
はYb)をLuによつて順次に完全に置換していく
と層の異方性定数は溶融物中のLu:Y重量比が
約1:1のとき最大となり、これは鉄ガーネツト
層中のLu:Y比が約1:2の場合と一致し、鉄
の代わりにガリウム以外の元素を使用出来、得ら
れるガーネツト層の磁化を減小させ、そしてこの
材料の一般式は、Qを好ましくは十二面体格子位
置を占有する非磁性イオンとし、0<y<5と
し、そして(5−y)を十分に大きくして材料が
動作温度で磁気を帯びるようになした場合には、
{Bi、Y、M}3QyFe5-yO12である。 +3以上の電荷を有するあるイオンで鉄位置に
おいて置換を行なう場合には、電荷補償のために
は電荷補償イオンが十二面体位置に組み入れられ
ることを必要とし、従つて組成{Bi、Y、M}
33-zJzQyFe5-yO12の材料が得られる。ここにおい
てJは電荷が+1又は+2の電荷補償イオンであ
つて好ましくは十二面体位置を占有するものであ
り、Qは+3よりも大きい電荷の非磁性イオンで
あり、O<Z<3かつO<y<5である。またこ
の場合、材料はこの装置温度で磁気を帯びている
必要がある。 希土類−ガリウムガーネツト基板上に成長させ
るために、本考案によればバブル磁区層の格子定
数と基板の格子定数との間に最小のずれ(≪1.6
×10-3 on)を与えるようなバブル磁区層の名目上
の組成を選定し、その結果フイルム中の応力又は
歪を十分に小さな値に維持してクラツクや裂け目
が層に生じないようなすことが出来る。このバブ
ル磁区材料の名目上の組成を表わす式からも明ら
かなように、ビスマス、イツトリウム、ルテチウ
ム、ツリウム及びイツテルビウムが専ら十二面体
位置において代役を務める。しかしながら、この
材料では小さな希土類イオンの微少部分が格子中
の八面体位置において代役を務めており、よつて
飽和磁化及びコラプス磁界の両者の温度依存性を
改良することが出来る。 以下、図面につき本考案を説明する。 名目上の組成物(BizYxLu3-x-z)(Fe5-yGay)
O12のフイルムをフラツクスとしてPbO/Bi2O3
を使用して溶融物から気相エピタキシヤル法によ
つて成長させて得た。この場合、一方においては
溶融物中のY2O3/Lu2O3の比を変え及び他方に
おいては溶融物中のY2O3/Lu2O3を一定として
成長温度を変えることによつて、xを0から1.2
に変え及びzを0.1及び0.7の間で変えた。(溶融
物の温度が低下すると、層中にさらに多くのビス
マスBiが組込まれる。)成長した層の格子定数が
この層が上側に成長される基板の格子定数から
1.6×10-3 onよりも相当短い距離だけ異なるよう
な、溶融物中のY2O3/Lu2O3の組成物及び成長
温度Tgを探し出すことは常に可能である。格子
定数の1.6×10-3 onという相違は限界としてみな
し得、その範囲内では良品質の層をクラツクまた
は裂け目が生じないようにして成長させることが
出来る。これらについてGd3Ga5O12基板を使用す
る場合につき第1図を参照して説明する。第1図
において、実線で挟まれた区域は基板上に良好な
層をクラツク或いは裂け目を生ずること無く堆積
した条件を示す。上側の実線はどのような状況の
下において層が約+1.6×10-3 on(これら層は引張
られている)のミスマツチをもつて形成されるか
を示し、下側の実線はどのような状況の下におい
て層が約−1.6×10-3 on(これら層は圧縮されてい
る)のミスマツチをもつて形成されるかを示して
いる。 これら層は溶融物中に水平方向に浸漬させて
680℃〜970℃の温度で0.5〜5分の間での種々の
期間にわたつて基板上にエピタキシヤル成長させ
た。この場合、基板を100r.p.mで回転させ、その
回転方向を5回転毎に変えた。層の厚さは0.5μm
から4μmのものが得られた。 実施例 1 名目上の組成物(Bi、Lu)3(Fe、Ga)5O12を有
するある層を成長させるために、次のような酸化
物を次の量だけ秤量した。 Bi2O3 133.47g PbO 319.71g Lu2O3 2.35g Ga2O3 4.13g Fe2O3 29.85g これらの混合物を溶融し723℃の温度まで加熱
し、(111)に配向された堆積面をもつた
Gd3Ga5O12の基板をこの溶融物中に浸漬させ、こ
の基板上に3分間に2μmの厚さの層が堆積した。 実施例 2 名目上の組成物(Bi、Y、Tm)3(Fe、
Ga)5O12を有する層を成長させるために、次のよ
うな酸化物を次の量だけ秤量した。 Bi2O3 133.47g PbO 319.71g Y2O3 1.035g Tm3O3 0.5g Fe2O3 29.85g Ga2O3 2.13g これらの混合物を溶融して855℃の温度まで加
熱した。(111)に配向された堆積面を有する
Gd3Ga5O12の基板をこの溶融物中に浸漬し、この
基板上に1分間に1.16μmの厚さの層が堆積した。 実施例 3 名目上の組成物(Bi、Y、Lu)3(Fe、Ga)5O12
を有する層を成長させるためには、次の酸化物を
次の量だけ秤量した。 i2O3 133.47g PbO 319.71g Y2O3 1.135g Ga2O3 2.13g Fu2O3 29.85g Lu2O3 1.5g これらの混合物を溶融し828℃の温度まで加熱
した。(111)に配向された堆積面を有する
Gd3Ga5O12の基板をこの溶融物中に浸漬させ、こ
の基板上に1分間に1.96μmの厚さの層が堆積し
た。 実施例 4 名目上の組成物(Bi、Y、Lu)3(Fe、Ga)5O12
を有する層を成長させるため、次の酸化物を次の
量だけ秤量した。 Bi2O3 133.47g PbO 319.71g Y2O3 1.035g Lu2O3 2.00g Fe2O3 29.85g Ga2O3 4.13g これらの混合物を溶融し810℃の温度にまで加
熱した。(111)に配向された堆積面を有する
Gd3Ga5O12の基板を溶融物中に浸漬させせこの基
板上に45秒の間に2.38μmの厚さの層が堆積した。 実施例 5 名目上の組成物(Bi、Y、Lu)5(Fe、Ga)5O12
を有する層を成長させるため、次の酸化物を次の
量だけ秤量した。 Bi2O3 133.47g PbO 319.71g Y2O3 1.635g Lu2O3 1.200g Fe2O3 29.85g Ga2O3 4.5g これらの混合物を溶融し766℃の温度にまで加
熱した。(111)に配向された堆積面を有する
Sm3Ga5O12の基板(格子定数a0=12.432Å)を1
1/2分の間この溶融物中に浸漬させて3.80μmの厚
さを有する層を形成した。 上述した層の性質は次の通りである。
【表】
【表】
この表で、Bは安定なストリツプ磁区の幅、
Kuは一軸異方性定数、△Hは10GHzにおける強
磁性共鳴線幅、4πMsは飽和磁化及びμはバブル
磁区の移動度である。 得られた層の一軸異方性定数はねじり磁力計を
用いて決定した。従つて、GGG=基板上の(Bi、
Y、Lu)3(Fe、Ga)5O12のフイルムに対し、5.4×
104erg/cm3までの値を実現出来たが、これら値は
SGG上の同一フイルムに対し約1.5倍大きくする
ことが出来ることが判つた。 新しいタイプのバブル磁区材料は=強磁性共鳴
線幅及び移動度に関して=1〜2μmのバブル磁
区をもつたバブル磁区移動装置に使用して著しく
好適となす性質を備えていた。当業者であれば、
本考案の範囲を逸脱することなく一般の組成物
(Bi、Y、M)3-zJzQyO12を使用したバブル磁区層
の組成をかえることが出来る。従つて、上述した
実施例は単なる説明のための例にすぎず、本考案
は何ら限定するものではない。 本考案による実施例においては、基板1と、磁
区を有効に蓄積しかつ移動させるためのバブル磁
区層2は共通のインターフエース3を有し、各々
の性質及び上述した相互関係によつて特徴付けら
れている。層2のインターフエース3から離れた
側の上面4は磁区の移動を励起させたり磁区を検
出したりするためのある幾つかの通常のエレメン
トを担持している。磁区を記憶したり或いは移動
させたりするための層2は既知のように、デイジ
タル的に種々の論理的な処理を行なう場所とし得
る。例えば、文献「Bell System Technical
Journal XLVI、No.8.1901−1925(1967)」に
“Properties and Device Applications of
Mognetic Domains in Orthoferrites”の表題の
論文に具体的に記載されている。 第2図は通常はより大きな構造を有するバブル
磁区装置の一部分を簡略化して示す図であり、こ
れは磁区を記憶したり移動させたりするための層
2と、磁区の移動を励起したりこれを検出するた
めの種々の通常のエレメントを具えている。第2
図はシフトレジスタ5を表わしているとみなし
得、本考案によれば一軸磁気異方性が大きくかつ
磁区移動度の大きい磁性材料の層2を使用してい
る。層2の磁化容易軸は表面4に垂直である。層
2の一般的な磁化条件をマイナス(−)符号10
で示し、これは表面4に垂直な方向の磁束のライ
ンを示している。磁区内にありかつ反対方向に向
いている磁束のラインをプラス(+)符号例え
ば、導体ループ中に+符号6で示す。 磁区トランスミツタ9に制御される導体12,
13及び14を磁区用の2層の表面4の直ぐ付近
に予め選定した通常の方法で接続又は位置させる
ことが出来る。導体12,13及び14を順次の
3つの組(トリアツド)の導体ループ、例えば、
斯様なトリアツドのうちの最初のトリアツドのル
ープ8,8a,8b等に夫々結合する。斯様な多
重ループ配置の行列配列を記憶システムに使用す
ることが出来る。発生した磁区を安定化するため
のバイアス磁界を例えば、基板−バブル磁区層構
体を取り囲んでいる1個又は複数個のコイルを用
いるか或いは永久磁石を用いることによつて、通
常の如く与えることが出来る。 装置の作動期間中、磁区の発生をループ8とほ
ぼ同軸に設けられたループ7と組み合わせられた
通常の磁区発生器20を用いて行なう。斯して例
えば+符号6で示した磁区位置に発生した円筒磁
区をループ8の記憶位置からループ8a続いてル
ープ8b等の各記憶位置へと導体12,13及び
14等々を順次に励起させることによつて順次に
移動させることが出来る。磁区が移動してループ
8nに達すると、この磁区を磁区検出器21を用
いて検出出来る。このシフトレジスタ5の実施例
に用いられていると同じ既知方法を用いて別のデ
イジタル論理機能を容易に実行することが出来る
こと明らかである。 GGG基板(格子定数a0=12.38Å)、SGG基板
(格子定数a0=12.43Å)及びNGG基板(a0=
12.50Å)上にバブル磁区層を1つの溶融物から
約1μmの厚さに堆積した。成長温度を変えて
(夫々832℃、742℃及び699℃)、各層の格子パラ
メータをこの層が堆積される基板の格子パラメー
タと出来るだけ適合するようになした。溶融物は
0.9gのY2O3、1.0gのLu2O3及び2gのGa2O3を
含みかつさらに実施例5の組成と同じ組成を有し
ている。この実線より、本考案によつて、著しく
大きな一軸磁気異方定数(6×104erg・cm-3;
9.12×104erg・cm-3及び1.4×105erg・cm-3)をも
つたバブル磁区層と共鳴線幅(夫々40e、40e及び
10e)が狭い特性を示す高い磁壁移動度との組み
合わせが可能となることが判つた。尚、上述の
1.4×105erg・cm-3の磁界異方性定数を有する材
料は0.5μmの直径のバブルを支持することができ
る。
Kuは一軸異方性定数、△Hは10GHzにおける強
磁性共鳴線幅、4πMsは飽和磁化及びμはバブル
磁区の移動度である。 得られた層の一軸異方性定数はねじり磁力計を
用いて決定した。従つて、GGG=基板上の(Bi、
Y、Lu)3(Fe、Ga)5O12のフイルムに対し、5.4×
104erg/cm3までの値を実現出来たが、これら値は
SGG上の同一フイルムに対し約1.5倍大きくする
ことが出来ることが判つた。 新しいタイプのバブル磁区材料は=強磁性共鳴
線幅及び移動度に関して=1〜2μmのバブル磁
区をもつたバブル磁区移動装置に使用して著しく
好適となす性質を備えていた。当業者であれば、
本考案の範囲を逸脱することなく一般の組成物
(Bi、Y、M)3-zJzQyO12を使用したバブル磁区層
の組成をかえることが出来る。従つて、上述した
実施例は単なる説明のための例にすぎず、本考案
は何ら限定するものではない。 本考案による実施例においては、基板1と、磁
区を有効に蓄積しかつ移動させるためのバブル磁
区層2は共通のインターフエース3を有し、各々
の性質及び上述した相互関係によつて特徴付けら
れている。層2のインターフエース3から離れた
側の上面4は磁区の移動を励起させたり磁区を検
出したりするためのある幾つかの通常のエレメン
トを担持している。磁区を記憶したり或いは移動
させたりするための層2は既知のように、デイジ
タル的に種々の論理的な処理を行なう場所とし得
る。例えば、文献「Bell System Technical
Journal XLVI、No.8.1901−1925(1967)」に
“Properties and Device Applications of
Mognetic Domains in Orthoferrites”の表題の
論文に具体的に記載されている。 第2図は通常はより大きな構造を有するバブル
磁区装置の一部分を簡略化して示す図であり、こ
れは磁区を記憶したり移動させたりするための層
2と、磁区の移動を励起したりこれを検出するた
めの種々の通常のエレメントを具えている。第2
図はシフトレジスタ5を表わしているとみなし
得、本考案によれば一軸磁気異方性が大きくかつ
磁区移動度の大きい磁性材料の層2を使用してい
る。層2の磁化容易軸は表面4に垂直である。層
2の一般的な磁化条件をマイナス(−)符号10
で示し、これは表面4に垂直な方向の磁束のライ
ンを示している。磁区内にありかつ反対方向に向
いている磁束のラインをプラス(+)符号例え
ば、導体ループ中に+符号6で示す。 磁区トランスミツタ9に制御される導体12,
13及び14を磁区用の2層の表面4の直ぐ付近
に予め選定した通常の方法で接続又は位置させる
ことが出来る。導体12,13及び14を順次の
3つの組(トリアツド)の導体ループ、例えば、
斯様なトリアツドのうちの最初のトリアツドのル
ープ8,8a,8b等に夫々結合する。斯様な多
重ループ配置の行列配列を記憶システムに使用す
ることが出来る。発生した磁区を安定化するため
のバイアス磁界を例えば、基板−バブル磁区層構
体を取り囲んでいる1個又は複数個のコイルを用
いるか或いは永久磁石を用いることによつて、通
常の如く与えることが出来る。 装置の作動期間中、磁区の発生をループ8とほ
ぼ同軸に設けられたループ7と組み合わせられた
通常の磁区発生器20を用いて行なう。斯して例
えば+符号6で示した磁区位置に発生した円筒磁
区をループ8の記憶位置からループ8a続いてル
ープ8b等の各記憶位置へと導体12,13及び
14等々を順次に励起させることによつて順次に
移動させることが出来る。磁区が移動してループ
8nに達すると、この磁区を磁区検出器21を用
いて検出出来る。このシフトレジスタ5の実施例
に用いられていると同じ既知方法を用いて別のデ
イジタル論理機能を容易に実行することが出来る
こと明らかである。 GGG基板(格子定数a0=12.38Å)、SGG基板
(格子定数a0=12.43Å)及びNGG基板(a0=
12.50Å)上にバブル磁区層を1つの溶融物から
約1μmの厚さに堆積した。成長温度を変えて
(夫々832℃、742℃及び699℃)、各層の格子パラ
メータをこの層が堆積される基板の格子パラメー
タと出来るだけ適合するようになした。溶融物は
0.9gのY2O3、1.0gのLu2O3及び2gのGa2O3を
含みかつさらに実施例5の組成と同じ組成を有し
ている。この実線より、本考案によつて、著しく
大きな一軸磁気異方定数(6×104erg・cm-3;
9.12×104erg・cm-3及び1.4×105erg・cm-3)をも
つたバブル磁区層と共鳴線幅(夫々40e、40e及び
10e)が狭い特性を示す高い磁壁移動度との組み
合わせが可能となることが判つた。尚、上述の
1.4×105erg・cm-3の磁界異方性定数を有する材
料は0.5μmの直径のバブルを支持することができ
る。
第1図はGGG=基板の格子定数に対するビス
マスを含有するバブル磁区層の格子定数の△aで
表わすミスマツチが溶融物中の重量比Y2O3/
Lu2O3及び成長温度に依存する状態を示す曲線
図、第2図はバブル軸装置を示す略線図である。 1……基板、2……バブル磁区層、3……イン
ターフエース、4……表面、5……シフトレジス
タ、6……+符号、7,8,8a,8b……導体
ループ、9……磁区送出器、10……−符号、1
2〜14……導体、20……磁区発生器、21…
…磁区検出器。
マスを含有するバブル磁区層の格子定数の△aで
表わすミスマツチが溶融物中の重量比Y2O3/
Lu2O3及び成長温度に依存する状態を示す曲線
図、第2図はバブル軸装置を示す略線図である。 1……基板、2……バブル磁区層、3……イン
ターフエース、4……表面、5……シフトレジス
タ、6……+符号、7,8,8a,8b……導体
ループ、9……磁区送出器、10……−符号、1
2〜14……導体、20……磁区発生器、21…
…磁区検出器。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 局所的に取り囲まれた磁区を支持出来る鉄ガ
ーネツトの層2を担持する単結晶非磁性基板1
1を含み、前記層は前記非磁性基板1上にエピ
タキシヤル成長されかつ成長によつて実質的に
誘導される一軸磁気異方性を有しており、前記
鉄ガーネツトはガーネツト格子の十二面体位置
に少なくとも大きな占有物及び小さな占有物を
具えるクラスの鉄ガーネツト材料であるとした
磁区6を移動させるための装置において、前記
鉄ガーネツトは前記大きな占有物としてビスマ
スのみを具え、前記小さな占有物としてルテチ
ウム・ツリウム及びイツテルビウムからなる群
から選ばれた1つ又は該群から選ばれた1つと
イツトリウムを具え、これら大きな占有物と小
さな占有物は鉄ガーネツト層が0.5〜2ミクロ
ンの直径を有する磁区を支持し得る十分大きな
一軸異方性を発生するよう前記十二面体位置に
占有させてあることを特徴とする磁区移動装
置。 2 前記磁区を安定化するために前記層に磁気バ
イアスを掛けるための第1手段と、斯様な磁区
を励起するための第2手段7と、斯様な磁区の
存在を検出するための第3手段8n,21と、
斯様な磁区を移動させるための第4手段8,8
a,8b,9を備えることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第1項記載の磁区移動装置。 3 前記非磁性基板の材料は第1特性格子パラメ
ータa0を有し、さらに磁区を担持する鉄ガーネ
ツトは第2特性格子パラメータa1を有し、ここ
において−1.6×10on -3<a0−a1<+1.6×10on -3
であることを特徴とする実用新案登録請求の範
囲第1項記載の磁区移動装置。 4 REをGd,Eu,Sm及びNdから成る群から選
ばれた少なくとも1つの元素として前記非磁性
基板の材料は式RE3Ga5O12によつて表わされ、
1.238〜1.250nm間の格子パラメータa0を有する
ものであることを特徴とする実用新案登録請求
の範囲第3項記載の磁区移動装置。 5 前記鉄ガーネツトは、MをLuと、Tmと、
Ybとから選ばれた少なくとも1つとし、かつ
QをGe,Si,AlまたはGaとして、式{Bi,
Y,M}3(Fe,Q)5O12で表わすことができるこ
とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項
記載の磁区移動装置。 6 前記鉄ガーネツト中のY:Mの重量比は0と
2.5:1との間にあることを特徴とする実用新
案登録請求の範囲第5項記載の磁区移動装置。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
NL8004009 | 1980-07-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61114599U JPS61114599U (ja) | 1986-07-19 |
JPS647518Y2 true JPS647518Y2 (ja) | 1989-02-28 |
Family
ID=19835612
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56105746A Expired JPS5913113B2 (ja) | 1980-07-11 | 1981-07-08 | 磁区移動装置 |
JP1985144327U Expired JPS647518Y2 (ja) | 1980-07-11 | 1985-09-24 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56105746A Expired JPS5913113B2 (ja) | 1980-07-11 | 1981-07-08 | 磁区移動装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4434212A (ja) |
EP (1) | EP0044109B1 (ja) |
JP (2) | JPS5913113B2 (ja) |
DE (1) | DE3174704D1 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US4625390A (en) * | 1983-03-16 | 1986-12-02 | Litton Systems, Inc. | Two-step method of manufacturing compressed bismuth-containing garnet films of replicable low anisotropy field value |
US4584237A (en) * | 1983-04-04 | 1986-04-22 | Litton Systems, Inc. | Multilayer magneto-optic device |
EP0166924A3 (en) * | 1984-07-02 | 1987-02-04 | Allied Corporation | Faceted magneto-optical garnet layer |
FR2601465B1 (fr) * | 1986-07-11 | 1988-10-21 | Bull Sa | Dispositif modulateur haute frequence de polarisation de la lumiere |
USH557H (en) | 1986-11-07 | 1988-12-06 | The United States Of America As Represented By The Department Of Energy | Epitaxial strengthening of crystals |
US5302559A (en) * | 1989-02-17 | 1994-04-12 | U.S. Philips Corporation | Mixed crystals of doped rare earth gallium garnet |
US5135818A (en) * | 1989-03-28 | 1992-08-04 | Hitachi Maxell, Ltd. | Thin soft magnetic film and method of manufacturing the same |
JPH0354198A (ja) * | 1989-07-20 | 1991-03-08 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 酸化物ガーネット単結晶 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3654162A (en) | 1970-10-01 | 1972-04-04 | Gte Laboratories Inc | Ferrimagnetic iron garnet having large faraday effect |
US4018692A (en) | 1973-10-04 | 1977-04-19 | Rca Corporation | Composition for making garnet films for improved magnetic bubble devices |
GB1441353A (en) * | 1973-10-04 | 1976-06-30 | Rca Corp | Magnetic bubble devices and garnet films therefor |
US3995093A (en) | 1975-03-03 | 1976-11-30 | Rockwell International Corporation | Garnet bubble domain material utilizing lanthanum and lutecium as substitution elements to yields high wall mobility and high uniaxial anisotropy |
NL7607959A (nl) | 1976-07-19 | 1978-01-23 | Philips Nv | Magnetisch beldomein materiaal. |
-
1981
- 1981-07-03 EP EP81200760A patent/EP0044109B1/en not_active Expired
- 1981-07-03 DE DE8181200760T patent/DE3174704D1/de not_active Expired
- 1981-07-08 JP JP56105746A patent/JPS5913113B2/ja not_active Expired
- 1981-07-08 US US06/281,270 patent/US4434212A/en not_active Expired - Fee Related
-
1985
- 1985-09-24 JP JP1985144327U patent/JPS647518Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS5913113B2 (ja) | 1984-03-27 |
EP0044109B1 (en) | 1986-05-28 |
DE3174704D1 (en) | 1986-07-03 |
JPS5750382A (en) | 1982-03-24 |
US4434212A (en) | 1984-02-28 |
EP0044109A1 (en) | 1982-01-20 |
JPS61114599U (ja) | 1986-07-19 |
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