JPS647014Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鋳造品の積込み装置に関する。

従来、循環間歇移動する搬送バケツトに複数個
の鋳造品を積込むには、搬送バケツトの大きさを
鋳造品が複数個乗る広さにするか、または搬送バ
ケツトの底を深くし、１個ずつ押し込んで複数個
積重ねるようにするかのどちらかであつた。しか
し、前者においては、搬送バケツトが大型化し、
また後者においては、２個目の鋳造品を積込む
際、最初の鋳造品に引掛つてバケツトの奥まで押
し込めないため、搬送中、搬送バケツトから落下
する危険があり、問題があつた。

本考案はこれらの問題点に鑑みて成されたもの
であつて、小型バケツトでも複数個の鋳造品を確
実に積込みできる鋳造品の積込み装置を提供する
ことを目的とするものである。

以下に、本考案の構成を実施例に基づき説明す
る。１は基礎上面に互いに所定間隔を保つて設置
された基台２上面にスプリング３を介して支持さ
れたオシレーテイングコンベヤで、回収砂を砂処
理装置（図示せず）に搬送できるようになつてい
る。４はオシレーテイングコンベヤ１の上方に設
けられて供給口を搬送コンベヤ５に接続されたシ
エイクアウトマシンで、該シエイクアウトマシン
４はシユート６を介してオシレーテイングコンベ
ヤ１に接続されている。７はシエイクアウトマシ
ン４の排出口下部位置に下向きに傾斜して設置さ
れた固定シユートで、該固定シユート７の下面に
は、固定シユート７両側の案内面に車輪８を係合
させた移動シユート９が走行シリンダ１０のピス
トンロツド１０ａの先端に連結されて走行シリン
ダ１０の作動により、該案内面に沿つて走行移動
されると共に、少なくとも先端が固定シユート７
の先端部より前方に突出可能に設けられている。
１１は固定シユート７の側板上面に基端を回動自
在に軸支されて一端をシリンダ１２のピストンロ
ツドに連結されたストツパ板で、シリンダ１２の
作動により、固定シユート７の搬送路を開閉でき
るようになつていて、鋳造品１３の落下を防止で
きるようになつている。１４は基礎上に立設され
た支脚１５上端面に取付け支持された断面が〓状
の鋳造品受け板で、該鋳造品受け板１４の底板上
面には、押出しシリンダ１６が水平状に取付け支
持されていて、そのピストンロツド１６ａ先端に
は、垂直部１７ａと水平部１７ｂとからなる〓状
の押出し板１７が固着連結されると共に、該水平
部１７ｂには鋳造品受け板１４の側部案内面に係
合させた車輪１８が回動自在に軸支され、押出し
シリンダ１６の作動により、押出し板１７は該案
内面に沿つて走行移動されるようになつている。
１９は鋳造品受け板１４の先端側における側板上
面に基端を回動自在に軸支されたストツパ板で、
一端をシリンダ２０のピストンロツドに連結され
て、シリンダ２０の作動により、鋳造品受け１４
の搬出口を開閉できるようになつている。２１は
図示されない天井レールに沿つて循環間歇移動す
るハンガー２２に懸吊支持された搬送バケツト
で、該搬送バケツト２１は間歇移動されて鋳造品
受け板１４の搬出口下部位置に停止できるように
なつている。

次に、このように構成されたものの作動につい
て説明する。ストツパ板１１が上方にはね上げら
れた状態において、搬送コンベヤ５からシエイク
アウトマシン４上面に移送されてきた表面に鋳物
砂を附着した鋳造品１３は、振動作用を受けて鋳
物砂と分離され、固定シユート７、及び移動シユ
ート９を介して鋳造品受け板１４の底板上面に落
下する。この際、鋳造品受け板１４の搬出口はス
トツパ板１９によつて閉じられているので、固定
シユート７から鋳造品受け板１４の底板上に落下
した鋳造品１３はとぼはねて鋳造品受け板１４か
らとび出ることはない。

こうして、最初の１個目の鋳造品１３が鋳造品
受け板１４の底板上面に載置されると、続いて２
個目の鋳造品１３がシエイクアウトマシン４上面
で鋳物砂を振い落されて固定シユート７を介して
滑り落ち、最初の１個目の鋳造品１３上面に図示
する如く、下端を半分乗せかけられ、かつ上端側
を移動シユート９の先端部に立てかけられた状態
で一旦止まる。引続き、シリンダ１０が縮引作動
し、移動シユート９を固定シユート７の案内面に
車輪８を係合させて後退させると、移動シユート
９の先端部に立てかけられた２個目の鋳造品１３
は最初の１個目の鋳造品１３上面に整合して積重
ねられる。２個の鋳造品１３が積重ねられると、
３個目の鋳造品１３が落下してこないようにスト
ツパ板１１を下降回動させて固定シユート７の搬
出路を閉じ、次いで、他方のストツパ板１９を上
昇回動させて鋳造品受け板１４の搬出口を開くと
共に、押出しシリンダ１６を伸張作動させて、鋳
造品受け板１４上面の積重ねられた２個の鋳造品
１３を、鋳造品受け板１４の搬出口下部位置に、
ハンガー２２に懸吊支持されて循環間歇移動され
てきた待機中の搬送バケツト２１に送り込む。そ
の後、鋳造品１３は搬送バケツト２１に支持され
て図示されないシヨツトブラスト装置に循環移動
される。一方、シエイクアウトマシン４上面で鋳
造品１３と剥離された鋳物砂はシユート６を介し
てオシレーテイングコンベヤ１に回収され図示さ
れない砂処理装置に送られる。

以後、前記操作が繰返される。

以上の説明によつて、明らかなように本考案に
よれば、搬送バケツトを小型化できると共に、小
型搬送バケツトでも複数個の鋳造品を確実に積載
できるなどの効果を有し、この種の業界に寄与す
る効果は著大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す全体図である。 ４：シエイクアウトマシン、７：固定シユー
ト、９：移動シユート、１４：鋳造品受け、１
６：押出しシリンダ、１７：押出し板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シエイクアウトマシン４の排出口に連接して固
   定シユート７を下向きに傾斜して設置し、該固定
   シユート７の下面に、少なくとも先端が該固定シ
   ユート７の先端部より前方に突出可能な移動シユ
   ート９を該固定シユート７の搬送路方向に沿つて
   走行移動自在に設け、該移動シユート９の排出口
   下部位置には、一端に搬出口を備えた鋳造品受け
   １４を設け、該鋳造品受け１４の他端には、ピス
   トンロツド先端に押し出し板１７を固着連結した
   押し出しシリンダー１６を、該搬出口に向けて設
   置したことを特徴とする鋳造品の積込み装置。