JPS646545Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はマイクロ・プロセツサからの出力をテ
レビ受像機に表示する為に用いられるインターフ
エスに関し、殊にそのカラーエンコーダ回路に係
る。

従来この種のカラーエンコーダ回路は第１図に
示す如く、CPU（central processing unit）から
の信号を疑似色信号発生回路１を介して輝度信号
ａと色差信号ｂ，ｃを得、色差信号ｂ，ｃは夫々
直角変調器２，３を介し搬送色信号ｄに変調され
て輝度信号ａと共に混合回路４に入力され複合映
像信号ｅを得る。そして、複合映像信号ｅが高周
波変調されテレビ受像機のアンテナ端子を介し空
きチヤンネルに入力され、CPUからの信号がカ
ラー表示される。

一般にテレビ受像機をCRT（Cathode Ray
Tube）デイスプレイとして用いる場合には、安
価であつて簡便さが要求される為に帯域通過フイ
ルタや低域通過フイルタ或いはトラツプコイルが
省略されており、輝度信号と搬送色信号相互に混
変調を生じ、クロスカラー、ドツト妨害の為に画
像品位が余り良いものとは言えない。特に白黒画
面としテキスト表示を行つた際、文字に発色現象
があり、これらの問題点の改善が望まれていた。

本考案のカラーエンコーダ回路は上述の如き欠
点を除去する為になされたもので、その主な目的
は簡単な回路によつて画像品位の向上を図るにあ
る。

以下、本考案のカラーエンコーダ回路に就いて
第２図乃至第５図に基づき説明する。

第２図は本考案のカラーエンコーダ回路の一実
施例である。疑似色信号発生回路１から輝度信号
ａがエミツタホロワ回路５を介し出力され、その
出力がコイルL₁、コンデンサC₁からなる並列同
調回路６を介し混合回路４に導かれる。また色差
信号ｂ，ｃが夫々直角変調回路２，３を介し変調
されコンプリメンタリ回路７を介し出力され、そ
の出力がコンデンサC₂とコイルL₂からなる直列
同調回路８を介し混合回路４に導かれる。混合回
路４から複合映像信号ｅが得られ、その信号が
RFモジユレータ１１によつて高周波変調されて
テレビ受像機に入力される。Ｒは終端抵抗であ
る。

上記の如く輝度信号ａを得る回路系にはエミツ
タホロワ回路５と混合回路４間に並列同調回路６
が接続されている。エミツタホロワ回路５の出力
インピーダンスは低インピーダンスであるので、
その等価回路は第３図に示す如くインダクタンス
成分L₁₁とキヤパシタンス成分C₁₁が並列接続の関
係にあり、インダクタンス成分L₁₂とキヤパシタ
ンス成分C₁₂が直列接続の関係となる。何れも共
振周波数が色副搬送波の3.58MHzになるようにコ
イルL₁、コンデンサC₁の値が設定された並列同
調回路６であり、実質的に帯域除去フイルタ（バ
ンド・リジエクト・フイルタ）を形成する。

また、色副搬送波信号ｄを得る回路系はコンプ
リメンタリ回路７と混合回路４間に直列同調回路
８が接続されており、コンプリメンタリ回路７も
同様に低出力インピーダンスであるので、直列同
調回路８の等価回路は第４図の如く、インダクタ
ンス成分L₂₁とキヤパシタンス成分C₂₁が直列接続
の関係であり、且つインダクタンス成分L₂₂とキ
ヤパシタンス成分C₂₂が並列接続の関係となる。
従つて実質的に色副搬送波の3.58MHzが通過する
帯域通過フイルタ（バンド・パス・フイルタ）を
形成する。

即ち、輝度信号ａと色差信号ｂ，ｃの出力段が
夫々低インピーダンスであることによつて、コイ
ルL₁とコンデンサC₁からなる並列同調回路６が
3.58MHzの色副搬送波を除去する帯域除去フイル
タ、或いはコンデンサC₂とコイルL₂からなる直
列同調回路８が3.58MHzの色副搬送波帯域を通過
させる帯域通過フイルタを形成できる。

従つて、輝度信号と搬送色信号相互に影響を与
えることがないので、クロスカラー、ドツト妨害
の為に画像品位を悪化させることがない。また、
白黒画面としテキスト表示を行つた際に文字に発
色現象が現われることがない。

無論、考２図実施例にはエミツタホロワ回路
５、コンプリメンタリ回路７が用いられている
が、出力インピーダンスが低インピーダンスのも
のであれば良く、これらの実施例に限定するもの
でない。

尚、第５図は複合映像信号を更に発振回路１０
からの高周波信号によつて変調するRFモジユレ
ータ１１を含む回路図である。C₃，C₅はカツプ
リングコンデンサ、C₄，C₆はバイパスコンデン
サである。R₁はレベル調整用抵抗、R₂，R₃は直
流レベルを得るバイアス回路９である。R₄，R₅
はレベル調整用の抵抗、R₆はエミツタ抵抗、R₇
は負荷抵抗である。輝度信号と搬送色信号の出力
段５，７はエミツタホロワ接続された出力段であ
る。また、これらの素子は、装置の種類に応じて
種々の態様、或いは他の公知の回路が適用でき
る。

以上の如く本考案のカラーエンコーダ回路は、
高価なフイルタを用いることなく出力段が低イン
ピーダンスの回路に簡単な同調回路を接続するこ
とにより、安価なカラーエンコーダ回路を提供で
きる。然も、画像品位は極めて良好なものとなつ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のカラーエンコーダ回路の回路
図、第２図は本考案に依るカラーエンコーダ回路
の一実施例を示す回路図、第３図及び第４図は等
価回路図、第５図は本考案のカラーエンコーダ回
路にRFモジユレータを付加した一実施例を示す
回路図である。 １：疑似色信号発生回路、２，３：直角変調
器、４：混合回路、５：エミツタホロワ回路、
６：並列同調回路、７：コンプリメンタリ回路、
８：同列同調回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) マイクロプロセツサからの信号を処理し輝度
   信号と第１と第２の色差信号を得、該第１と該
   第２の色差信号を変調器を通し搬送色信号と
   し、該輝度信号と該搬送色信号を混合回路に入
   力して複合映像信号を得るカラーエンコーダ回
   路に於て、該輝度信号と該搬送色信号を夫々第
   １と第２の低出力インピーダンス回路を介し
   得、該第１の低出力インピーダンス回路を介し
   て得た該輝度信号を並列同調回路を介し、該第
   ２の低出力インピーダンス回路を介して得た該
   搬送色信号を直列同調回路を介し、夫々該混合
   回路に入力して複合映像信号を得ることを特徴
   とするカラーエンコーダ回路。 (2) 第１と第２の低出力インピーダンス回路がエ
   ミツタホロワ接続で形成された実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のカラーエンコーダ回路。