JPS645286Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、主として、OA機器（オフイス・
オートメーシヨン機器）を装備した室内向きの照
明器具に使用される照明器具用ルーバに関するも
のである。

〔背景技術〕

第７図に従来例を示す。第７図は照明器具の破
断正面図である。

図において、１は器具本体、２は安定器、３は
ソケツト、４はランプ、５はルーバ、６は周枠で
ある。

ルーバ５は、１つの枡目の形状がおおよそ台形
状を呈しているが、厳密には、４のの面が放物面
に形成されている。そして、その放物面の全面が
鏡面仕上げされている。

このため、ルーバ５の放物面からの反射光Rf
は、ルーバ５による遮光角θの範囲内には入らな
い。したがつて、VDT（ビデオ・デイスプレイ・
ターミナル）の画面に対する照明光の映り込みが
防止される。

しかしながら、この従来例には、つぎのような
問題があつた。

ルーバ５の放物面の全面が鏡面となつているた
め、VDTへの映り込みを十分に防止できても、
室内全体の雰囲気を見ると、遮光角θ内への反射
光がないために、照明器具の部分が全体的に暗
く、あたかも天井に穴があいたような格好に感じ
られる。

また、雰囲気が陰気な感じで、好ましくないと
いつた批評がある。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、従来例の問題点の解消を図
り、VDTへの映り込みを良好に防止できるとと
もに、室内の雰囲気を改善する上で有用な照明器
具用ルーバを提供することである。

〔考案の開示〕

この考案の照明器具用ルーバは、鏡面のルーバ
板と、このルーバ板の下縁に多数の小突起または
小凹部を配列してなる光輝部分とを備えたもので
ある。

この考案の構成によれば、つぎの作用がある。

(a) ルーバ板に光輝部分があるため、遮光角内で
照明器具を見たとき、その光輝部分からの光が
視覚に入るため、照明器具の存在感を持たせる
ことができる。

すなわち、従来の場合のような室内の暗い雰
囲気が解消され、明るく好ましい感じを与える
ことができる。光輝部分は多数の小突起または
小凹部を配列してなるものであるため、光輝効
果が大きい。

(b) 光輝部分からの光がVDT画面に映り込んで
も、光輝部分がルーバ板に占める割合が小さい
ため、映り込みの光量は僅かなものであり、
VDT操作上で殆ど気にならないものである。

すなわち、VDT画面への映り込みを実質的
に防止している。

実施例 この考案の一実施例を第１図ないし第３図に基
づいて説明する。第１図はルーバの一部分の破断
斜視図、第２図は照明器具全体の斜視図、第３図
はルーバ板の拡大斜視図である。

第１図において、Ａは格子状に組み立てられた
照明器具用ルーバ、６は互いに交差するルーバ板
である。このルーバ板６は、断面形状がほぼＹ形
である。ルーバ板６の両側面６ａは、正確には放
物面であり、下端部において両側面６ａが鉛直に
なつている。また、ルーバ板６の両側面６ａは、
アルミニウムの蒸着によつて鏡面に形成されてい
る。

そして、ルーバ板６の下縁に多数の小円柱７ａ
…群が列設されており、これらの小円柱７ａ…群
は、ランプからの光をあらゆる方向へ反射する光
輝部分７を構成している。

光輝部分７を構成する小円柱７ａの各々は、ど
の角度から見ても殆ど同様な輝きとなる。

また、ルーバ板６の両側面６ａの下端部が鉛直
になつているため、そこからの反射光が遮光角内
に入る。そのため、全体としては、明るい感じを
与えながら、VDT画面への映り込みは程よく防
止される。

第２の実施例を第４図に基づいて説明する。

ルーバ板６の下縁に多数の小角錐（四角錐）７
ｂ…群が列設されており、これらの小角錐７ｂ…
群は、ランプからの光を適当に分散して反射する
光輝部分７を構成している。

光輝部分７を構成する小角錐７ｂの各々は、鋭
いエツジ光の輝きを放つ。

第３の実施例を第５図に基づいて説明する。

ルーバ板６の下縁に多数の小半球７ｃ…群が列
設されており、これらの小半球７ｃ…群が、柔和
な感じの光を放つ光輝部分７を構成している。

第４の実施例を第１３図に基づいて説明する。

ルーバ板６が不透明材料から構成され、上縁６
ｂから下縁６ｃにかけて多数の貫通穴８が形成さ
れている。貫通穴８の下端開口において、光を輝
かせるもので、貫通穴８の下端開口が光輝部分７
を構成している。

以上、各種の実施例について説明したが、特に
ことわらない限り、第１の実施例と同様の構成に
ついては説明を省略する。

これらのいずれの実施例によつても、前述の考
案の構成による作用効果が得られることは明らか
である。

〔考案の効果〕

この考案によれば、つぎの効果がある。

(a) ルーバ板に光輝部分があるため、遮光角内で
照明器具を見たとき、その光輝部分からの光が
視覚に入るため、照明器具の存在感を持たせる
ことができる。

すなわち、従来の場合のような室内の暗い雰
囲気が解消され、明るく好ましい感じを与える
ことが光輝部分は多数の小突起または小凹部を
配列してなるものであるため、光輝効果が大き
く、室内を明るくさせる効果が十分に得られ
る。

(b) 光輝部分からの光がVDT画面に映り込んで
も、光輝部分がルーバ板に占める割合が小さい
ため、映り込みの光量は僅かなものであり、
VDT操作上で殆ど気にならないものである。

すなわち、VDT画面への映り込みを実質的
に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１の実施例のルーバの一
部分の破断斜視図、第２図は照明器具全体の斜視
図、第３図はルーバ板の拡大斜視図、第４図ない
し第６図は各々第２ないし第４の実施例の破断正
面図、第７図は従来例の破断正面図である。 ６……ルーバ板、６ａ……側面、６ｂ……上
縁、６ｃ……下縁、７……光輝部分、７ａ……小
円柱、７ｂ……小角錐、８……貫通穴。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鏡面のルーバ板と、このルーバ板の下縁に多
   数の小突起または小凹部を配列してなる光輝部
   分とを備えた照明器具用ルーバ。 (2) 前記ルーバ板の表面が放物面である実用新案
   登録請求の範囲第(1)項記載の照明器具用ルー
   バ。 (3) 前記光輝部分が、前記ルーバ板の下縁に列設
   された多数の小円柱群である実用新案登録請求
   の範囲第(1)項記載の照明器具用ルーバ。 (4) 前記光輝部分が、前記ルーバ板の下縁に列設
   された小角錐群である実用新案登録請求の範囲
   第(1)項記載の照明器具用ルーバ。 (5) 前記光輝部分が、前記ルーバ板の下縁に列設
   された小半球群である実用新案登録請求の範囲
   第(1)項記載の照明器具用ルーバ。 (6) 前記光輝部分が、前記ルーバ板を貫通して設
   けた多数の穴の下端開口である実用新案登録請
   求の範囲第(1)項記載の照明器具用ルーバ。