JPS644828Y2 - - Google Patents

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JPS644828Y2
JPS644828Y2 JP19197684U JP19197684U JPS644828Y2 JP S644828 Y2 JPS644828 Y2 JP S644828Y2 JP 19197684 U JP19197684 U JP 19197684U JP 19197684 U JP19197684 U JP 19197684U JP S644828 Y2 JPS644828 Y2 JP S644828Y2
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pipe
solution treatment
cooling section
furnace
heat
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は溶態化処理装置を備えたパイプ製造装
置に係り、特に溶態化処理装置を構成する保温炉
と水冷部を改良したパイプ製造装置に関する。
従来の技術 連続的に帯板からパイプを造管するパイプ製造
装置にあつては、長尺の帯板を所定スピードで移
送しながら複数のガイドロールを通して徐々にパ
イプ状に曲げ成形し、そしてスクイズロールによ
つて突き合せると共に突き合せ部を溶接(例えば
TIG溶接)してパイプに造管するものである。そ
して、溶接部に発生するビードの盛り部は、溶接
後バイト等によりライン内で切り取つている。
上記のパイプ製造装置において、造管されるパ
イプの材質が例えばオーステナイト系ステンレス
鋼(オーステナイト.ステンレス.パイプ)であ
る場合には、溶接部の耐蝕性を回復することを主
目的として溶接及びビードカツトの後に熱処理、
すなわち溶態化処理を施すことが行なわれてい
る。この溶態化処理は、第7図に示すようにパイ
プを1100〜1200℃程度の温度に加熱し、その温度
(約1100℃以上)にて一定時間(例えば10〜80秒)
保持した後に、水冷等により急冷して行なわれて
いる。
次に、第6図に基づいて従来のステンレスパイ
プをTIG溶接にて製造する装置を説明すると、1
はステンレス帯板がパイプ状にロール成形されて
なるパイプ材。
2はTIG溶接を行なう位置である。そして、パ
イプ材1は図において左から右方向に移送される
もので、TIG溶接位置2より先方(移動方向)に
はガイドロール3と4が所定の間隔をおいて配置
してあり、その間において加熱コイル部5と保温
炉6と冷却部7とからなる溶態化処理装置8が設
けてある。そして、前述のようにTIG溶接位置2
でステンレス帯板の突き合せ部1aが溶接された
パイプ材1は、溶態化処理装置8における加熱コ
イル部5と保温炉6において加熱処理がなされ、
その後で冷却部7により強制冷却が行なわれてス
テンレス鋼の溶態化処理が行なわれる。
上記パイプ製造装置においては造管作業を開始
するに先立つて溶接を行なうことなく帯板を送る
と共にパイプ状に曲げ加工することによつて、各
部の調整を行なう作業(いわゆる板通し作業)が
ある。
すなわち、パイプ製造装置に板通しするには、
パイプ成形用の多数のガイドローラを回転駆動さ
せておき、アンコイラーから引出された帯板を前
進移動させパイプ状に成形しながら通すもので、
このようにして送られるパイプ材1はTIG溶接位
置2においてスクイズロール9により両端が突き
合されパイプ状になつて(但し、この板通し時に
は未だTIG溶接は行なわれない)、さらにその先
のガイドロール3→加熱コイル部5→保温炉6→
冷却部7→ガイドロール4と送られていく。
考案が解決しようとする問題点 ところで板通し作業においては、スクイズロー
ル9によりパイプ材1は両端が突き合わされて一
旦パイプ状になるが、その突き合せ部は溶接され
ないからガイドロール3から次のガイドロール4
の間の溶態処理装置8内において第6図に鎖線で
示すようにパイプ材1の突合せ部がラツパ状1b
に拡がつてしまう。図から分るようにこのラツパ
状の拡がりは先のガイドロール4に噛み込まれる
まで先に行くほど大きくなるので溶態化処理装置
8における板通しが難しい。ちなみに、溶態化処
理装置8は約2mの長さある。このため溶態化処
理装置8を構成する加熱コイル部5、保温炉6、
冷却部7の内径(形)を、パイプ材1の拡がりを
考慮して、実際のパイプ外径より相当広げておか
なければならず、その結果、電気特性、熱処理上
の特性が劣るという問題があつた。しかし、その
ために前記の溶態化処理装置8内にガイドロール
等を配設することは熱処理上問題があり実現性は
困難であつた。
問題点を解決するための手段 本考案は溶接後に溶態化処理を必要とする鋼帯
板にてパイプを製造する場合の上記の問題点を解
決したものである。すなわち、鋼帯板を複数のガ
イドロールを通して移動させ断面パイプ状に成形
し、その突き合せ部を溶接して溶接後のパイプを
加熱コイル部、保温炉、冷却部からなる溶態化処
理装置において熱処理するパイプ製造装置におい
て、前記溶態化処理装置の具備する保温炉と冷却
部をライン方向に沿つて夫々分割して構成したこ
とを特徴とするパイプ製造装置である。
作 用 したがつて、上記パイプ製造装置によると溶態
化処理装置を構成する保温炉と冷却部とを2分割
可能にしているので、板通し時において、これら
を分割することにより板通しが容易に行なえる。
実施例 以下本考案を第1図〜第5図に示す実施例にも
とづいて説明する。なお、従来と同一部分には同
一の符号を付して説明する。
第1図は略図的に示す説明図で、溶態化処理装
置8を構成する保温炉6は、ライン方向に沿つて
左右の部材6a,6bに2分割されており、矢印
で示す方向に各々移動でき、また冷却部7も左右
の部材7a,7bに2分割されていて矢印の方向
に各々移動できる。したがつて、板通し時におい
て、ガイドロール3から出たパイプ材1は図のよ
うに先端側が拡くラツパー状1bに拡がるが、そ
れでもこのようにラツパ状に拡がつたパイプ材1
は、左右に開いた保温炉6の左右部材6a,6b
と冷却部7の左右部材7a,7bとの部分を挿通
することができ、板通しが終つた後に保温炉6と
冷却部7の各左右部材を閉じるのである。
第2図〜第5図によつてより具体的に説明す
る。なお、第2図は板通しが終つてパイプ製造を
開始した状態を示している。パイプ材1は複数の
ガイドロール(但し図示せず)により徐々に管状
に曲げ成形され、スクイズロール9によつて両端
縁が突き合わされたうえ、溶接電極10によつて
TIG溶接が行なわれてパイプ1cが成形される。
その後切削刃11によりビードカツトが行なわ
れ、ガイドロール3を通つた後、加熱コイル部
5、保温炉6、冷却部7からなる溶態化処理装置
8へ送り込まれる。
前記加熱コイル部5において、加熱コイル5a
は第3図に示すように枠体12内に収められ、支
持材13によつて支持されており、該加熱コイル
5a内をパイプ1cは所定スピードで通過する。
つぎに、保温炉6は第4図に示すように箱状に形
成された左右の部材6a,6bは接合面14にて
接合される如く形成されており、その内部には、
円弧状のパイプ挿入部15を有する保温用断熱材
16を充填している。この左右部材6a,6bは
各々車輪17,17を有しており、この車輪1
7,17を床面に設置したレール18に沿つて移
動させることにより矢印方向に移動させることが
でき、板通し時にパイプ材1を容易に挿通させる
ことができる。その移動手段は手動によつてもよ
いし、図には示さないが油圧、空圧、シリンダー
又は電動機によつて機械的に開閉する構成として
もよい。
つぎに、冷却部7は、第5図に示すように2分
割されて半円弧状の左右部材7a,7bに形成さ
れると共に左右部材7a,7bに各々中心部に向
いた多数の水噴射孔19,19…を設けて形成し
ている。これによつて冷却部7内を通るパイプ1
cの外周面に冷却水の噴射を行なうように成され
ている。この冷却部7を構成する左右部材7a,
7bに設けた突出部21と保温炉6の左右部材6
a,6bとは腕20,20によつて連結されてお
り、保温炉6を分割移動させることによつて冷却
部7も同時に分割移動できるものである。
もちろん、移動手段はこれに限らず、保温炉と
は別構成で移動するようにしても良く、その際に
は、車輪を設け、手動、油圧、空圧シリンダー、
電動機によるものである。なお、冷却リング7に
接続するホースは図では省略してある。
しかして、帯板状のパイプ材1の板通し時には
前に述べたように保温炉6と冷却部7は第2図2
点鎖線の状態に分割移動しておき、そして板通し
が終ると実線の状態に閉じる。パイプ製造の運転
時には保温炉6、冷却部7は実線で示すように閉
じた状態であり、溶接されたパイプ1cが所定ス
ピードで移送され、加熱コイル部5で加熱され、
保温炉6で一定時間その温度に保持され、次に冷
却部7により冷却水が噴射されて急冷された後、
ガイドロール4を通つて後の工程に送られてゆ
く。
なお、上記溶態化処理装置8における保温炉6
と冷却部7を左右に移動自在に2分割する構造
は、TIG溶接で造管を行なう代りに高周波または
中周波により電縫管溶接を行なう場合にも全く同
様に適用することができる。
考案の効果 以上の通りであり、本考案によると、パイプ製
造装置の具備する溶態化処理装置の保温炉と水冷
部を左右に移動自在な2分割構造としたので、パ
イプ製造に先立つ前作業の板通し時には、保温炉
と水冷部を分割して左右移動させておき、板通し
が終ると元にもどして閉じればよいので、板通し
の作業性が著るしく向上する。これによつて保温
炉、冷却部の内径(形)を、パイプの外径に近づ
けることができるので、従来の一体のものより内
径を小さくでき、運転中のパイプとの間のギヤツ
プが小さいことから保温炉の保温効果、冷却部の
水冷効果が著しく向上する。
また、保温炉は2分割構造とすることによつて
保温用断熱材とパイプとのギヤツプを小さくする
ことができて保温効果が向上する分、保温炉の長
さを短くすることができ、全体をコンパクトに構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る造管ライン装置の溶態化
処理装置を略図的に示す平面説明図、第2図は同
じく溶態化処理装置を具体的に示す実施例の平面
図、第3図、第4図は第2図A−A′線、B−
B′線の断面図、第5図は第2図C−C′線矢視図、
第6図は従来の溶態化処理装置の平面説明図、第
7図は溶態化処理時におけるパイプの温度変化を
グラフで示す図である。 1……帯板状のパイプ材、1b……ラツパ状
部、1c……パイプ、2……TIG溶接位置、3,
4……ガイドロール、5……加熱コイル部、5a
……加熱コイル、6……保温炉、6a,6b……
保温炉の左右部材、7……冷却部、7a,7b…
…冷却部の左右部材、8……溶態化処理装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼帯板を複数のガイドロールを通して移動させ
    ると共に曲げてパイプ状に成形し、両縁突き合せ
    部を溶接して、溶接後のパイプを溶態化処理すべ
    く、加熱コイル部、保温炉、冷却部とからなる溶
    態化処理装置を備えたパイプ製造装置において、
    前記溶態化処理装置を構成する保温炉と冷却部を
    ライン方向に沿つてそれぞれ2分割自在に構成し
    たことを特徴とするパイプ製造装置。
JP19197684U 1984-12-18 1984-12-18 Expired JPS644828Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP19197684U JPS644828Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

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JP19197684U JPS644828Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

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Publication Number Publication Date
JPS61108355U JPS61108355U (ja) 1986-07-09
JPS644828Y2 true JPS644828Y2 (ja) 1989-02-07

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JP19197684U Expired JPS644828Y2 (ja) 1984-12-18 1984-12-18

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JPS61108355U (ja) 1986-07-09

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